JP2020173051A - 沸騰冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】沸騰冷却装置において、小型化を図る。【解決手段】沸騰冷却装置は、蒸発器10と、凝縮器20と、熱媒体通路30とを備える。蒸発器10は、発熱体40と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで冷却対象物を冷却する。凝縮器20は、熱媒体と空気との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を空気に放熱する。熱媒体通路30は、蒸発器10と凝縮器20とをループ状に連結して蒸発器10と凝縮器20との間で熱媒体を循環させる。凝縮器20は、第1凝縮器21と、第1凝縮器21の重力方向上方側に配置される第2凝縮器22と、を有している。第1凝縮器21には、蒸発器10から流出した熱媒体が流入する。第2凝縮器22には、第1凝縮器21から流出した熱媒体が流入する。第1凝縮器21は、熱媒体と空気とを熱交換させる熱交換部210を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、沸騰冷却装置に関するものである。
従来、特許文献1には、車両に搭載されるパワー素子等の発熱体を冷却するために、発熱体で発生する熱により熱媒体を沸騰させて発熱体から吸熱する沸騰冷却装置が開示されている。この特許文献1の沸騰冷却装置は、蒸発器、凝縮器および熱媒体配管を備えている。
蒸発器は、内部に熱媒体を流通させて発熱体からの熱を受熱する。凝縮器は、蒸発器で蒸発した熱媒体を冷却液化する。熱媒体配管は、蒸発器と凝縮器とをループ状に連結して蒸発器と凝縮器との間で熱媒体を循環させる。
ところで、上記特許文献1の沸騰冷却装置において、発熱体の発熱量が増大すると、蒸発器から気液二相状態の熱媒体が流出する。この気液二相状態の熱媒体を凝縮器の重力方向上方側にある熱媒体流入口まで上昇させる必要があるので、気相熱媒体を熱媒体流入口まで上昇させる場合と比較して、圧力損失が増大する。
したがって、沸騰冷却装置内で熱媒体を循環させるためには、蒸発器に対する凝縮器の高さを高くする必要がある。これにより、液相熱媒体の位置エネルギを増大させて、液相熱媒体の駆動力を大きくすることができる。しかしながら、蒸発器に対する凝縮器の高さを高くすると、沸騰冷却装置が大型化してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、沸騰冷却装置において、小型化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の沸騰冷却装置は、
冷却対象物(40)と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで冷却対象物を冷却する蒸発器(10)と、
熱媒体と外部流体との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を外部流体に放熱する凝縮器(20)と、
蒸発器と凝縮器とをループ状に連結して蒸発器と凝縮器との間で熱媒体を循環させる熱媒体通路(30)と、を備える沸騰冷却装置において、
凝縮器は、第1凝縮器(21)と、第1凝縮器の重力方向上方側に配置される第2凝縮器(22)と、を有しており、
第1凝縮器には、蒸発器から流出した熱媒体が流入し、
第2凝縮器には、第1凝縮器から流出した熱媒体が流入し、
第1凝縮器は、熱媒体と外部流体とを熱交換させる熱交換部(210)を有する。
冷却対象物(40)と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで冷却対象物を冷却する蒸発器(10)と、
熱媒体と外部流体との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を外部流体に放熱する凝縮器(20)と、
蒸発器と凝縮器とをループ状に連結して蒸発器と凝縮器との間で熱媒体を循環させる熱媒体通路(30)と、を備える沸騰冷却装置において、
凝縮器は、第1凝縮器(21)と、第1凝縮器の重力方向上方側に配置される第2凝縮器(22)と、を有しており、
第1凝縮器には、蒸発器から流出した熱媒体が流入し、
第2凝縮器には、第1凝縮器から流出した熱媒体が流入し、
第1凝縮器は、熱媒体と外部流体とを熱交換させる熱交換部(210)を有する。
これによれば、重力方向下方側に位置する第1凝縮器(21)において、気液二相状態の熱媒体から少なくとも一部の液相熱媒体が分離される。このため、重力方向上方側に位置する第2凝縮器(22)には、少なくとも一部の液相熱媒体が分離された後の熱媒体を流入させることになる。すなわち、気液二相状態の熱媒体を第2凝縮器(22)まで上昇させる必要がない。したがって、気液二相状態の熱媒体の重力方向上方側への上昇高さを低くすることができるので、熱媒体の圧力損失を低減できる。このため、蒸発器(10)に対する凝縮器(20)の高さを高くする必要がないので、沸騰冷却装置の小型化を図ることができる。
また、請求項17に記載の沸騰冷却装置は、
冷却対象物(40)と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで冷却対象物を冷却する蒸発器(10)と、
熱媒体と外部流体との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を外部流体に放熱する凝縮器(20)と、
蒸発器と凝縮器とをループ状に連結して蒸発器と凝縮器との間で熱媒体を循環させる熱媒体通路(30)と、を備える沸騰冷却装置であって、
凝縮器は、蒸発器から流出した熱媒体が流入する第1凝縮器(21)と、第1凝縮器から流出した熱媒体が流入する第2凝縮器(22)と、を有しており、
第1凝縮器および第2凝縮器は、外部流体の流れ方向に配置されている。
冷却対象物(40)と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで冷却対象物を冷却する蒸発器(10)と、
熱媒体と外部流体との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を外部流体に放熱する凝縮器(20)と、
蒸発器と凝縮器とをループ状に連結して蒸発器と凝縮器との間で熱媒体を循環させる熱媒体通路(30)と、を備える沸騰冷却装置であって、
凝縮器は、蒸発器から流出した熱媒体が流入する第1凝縮器(21)と、第1凝縮器から流出した熱媒体が流入する第2凝縮器(22)と、を有しており、
第1凝縮器および第2凝縮器は、外部流体の流れ方向に配置されている。
これによれば、第1凝縮器(21)および第2凝縮器(22)を外部流体の流れ方向に配置することで、沸騰冷却装置全体の高さを低くすることができる。このため、沸騰冷却装置の小型化を図ることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態の沸騰冷却装置は、車両に搭載された発熱体を冷却する装置である。また、以下の各図における上下を示す矢印は、車両の上下の各方向を示している。以下の各図は、車両の上下方向が重力方向と平行になっている状態を示している。
本発明の第1実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態の沸騰冷却装置は、車両に搭載された発熱体を冷却する装置である。また、以下の各図における上下を示す矢印は、車両の上下の各方向を示している。以下の各図は、車両の上下方向が重力方向と平行になっている状態を示している。
沸騰冷却装置は、蒸発器10と、凝縮器20と、熱媒体通路30とを備えている。蒸発器10は、冷却対象物である発熱体40と熱媒体との熱交換により熱媒体を沸騰気化させることで発熱体40を冷却する熱交換器である。発熱体40としては、例えばパワー素子を採用することができる。
凝縮器20は、熱媒体と外部流体である空気との熱交換により熱媒体を凝縮させることで熱媒体の熱を空気に放熱する熱交換器である。熱媒体通路30は、蒸発器10と凝縮器20とをループ状に連結して、蒸発器10と凝縮器20との間で熱媒体を循環させる通路である。
熱媒体としては、蒸発および凝縮可能な流体を採用することができる。具体的には、熱媒体として、水またはアルコールを採用することができる。
次に、蒸発器10の構成について説明する。蒸発器10は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器である。蒸発器10は、蒸発チューブ101と、蒸発タンク102、103とを備えている。
蒸発チューブ101は、熱媒体が流れる流路を形成する管状部材である。蒸発チューブ101は、扁平板状(すなわち断面扁平形状)に形成された扁平チューブである。蒸発チューブ101は、その長手方向が重力方向と略平行となるように配置されている。蒸発チューブ101は、水平方向において、複数本平行に配置されている。
複数の蒸発チューブ101は、同一平面を形成している。すなわち、複数の蒸発チューブ101は、蒸発チューブ101の両側の扁平面がそれぞれ同一平面上に配置されるように、一列に並んで配置されている。
複数の蒸発チューブ101における扁平面には、発熱体40が接合されている。このため、蒸発チューブ101内の熱媒体には、発熱体40からの熱が伝わる。
蒸発タンク102、103は、複数の蒸発チューブ101と連通している。蒸発タンク102、103は、複数の蒸発チューブ101に対して熱媒体の集合または分配を行う。
蒸発タンク102、103は、蒸発チューブ101における長手方向の両端部に一つずつ設けられている。すなわち、蒸発タンク102、103は、蒸発チューブ101における重力方向上端部および下端部に一つずつ設けられている。
蒸発タンク102、103は、蒸発チューブ101の長手方向と直交する方向に延びている。すなわち、蒸発タンク102、103は、水平方向に延びている。蒸発タンク102、103には、蒸発チューブ101が挿入された状態で接合されている。
ここで、二つの蒸発タンク102、103のうち、重力方向下方側に配置されるとともに蒸発チューブ101に対して熱媒体の分配を行うものを、蒸発入口タンク102という。また、二つの蒸発タンク102、103のうち、重力方向上方側に配置されるとともに、蒸発チューブ101から流出する熱媒体の集合を行うものを、蒸発出口タンク103という。
蒸発入口タンク102は、後述する凝縮器20にて凝縮した液相熱媒体を蒸発入口タンク102内に流入させる液流入口1021を有している。液流入口1021は、蒸発入口タンク102における長手方向の一端側に設けられている。
蒸発出口タンク103は、蒸発出口タンク103内の熱媒体を凝縮器20の蒸気流入口2121側へ流出させる蒸気流出口1031を有している。換言すると、蒸発出口タンク103は、蒸発チューブ101にて蒸発した気相熱媒体を含む気液二相状態の熱媒体を凝縮器20の蒸気流入口2121側へ流出させる蒸気流出口1031を有している。
蒸気流出口1031は、蒸発出口タンク103における長手方向の一端側に設けられている。本実施形態では、蒸気流出口1031は、蒸発出口タンク103の長手方向における液流入口1021と同一側の端部に設けられている。
次に、凝縮器20の構成について説明する。凝縮器20は、第1凝縮器21および第2凝縮器22を有している。第2凝縮器22は、第1凝縮器21の重力方向上方側に配置されている。本実施形態では、第1凝縮器21および第2凝縮器22は一体に形成されている。なお、第1凝縮器21および第2凝縮器22を別体として形成してもよい。
第1凝縮器21は、蒸発器10から流出した気液二相状態の熱媒体から少なくとも一部の液相熱媒体を分離する。第1凝縮器21は、気液二相状態の熱媒体から少なくとも一部の液相熱媒体が分離された後の熱媒体を、第2凝縮器22の流入口側へ流出させる。
次に、第1凝縮器21の構成について説明する。第1凝縮器21は、熱媒体と空気とを熱交換させる第1熱交換部210を有している。より詳細には、第1熱交換部210は、蒸発器10から流出した気液二相状態の熱媒体と空気とを熱交換させて、気液二相状態の熱媒体の少なくとも一部を凝縮させる。
第1熱交換部210は、第1凝縮チューブ211および第1放熱フィン215を有している。換言すると、第1凝縮チューブ211および第1放熱フィン215により、第1熱交換部210が構成されている。
具体的には、第1凝縮器21は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器である。第1凝縮器21は、第1凝縮チューブ211と、第1凝縮タンク212、213と、第1放熱フィン215とを備えている。
第1凝縮チューブ211は、熱媒体が流れる第1凝縮流路2110を形成する管状部材である。第1凝縮流路2110は、第1熱媒体流路に相当している。
第1凝縮チューブ211は、扁平板状に形成された扁平チューブである。第1凝縮チューブ211は、その長手方向が重力方向と略垂直となるように配置されている。すなわち、第1凝縮チューブ211は、その長手方向が水平方向と略平行となるように配置されている。したがって、第1凝縮器21は、第1凝縮流路2110において熱媒体が水平方向に流れるように構成されている。
第1凝縮器21は、複数の第1凝縮チューブ211を有している。したがって、第1凝縮器21は、複数の第1凝縮流路2110を有している。本例では、第1凝縮チューブ211は、重力方向において、複数本平行に配置されている。
複数の第1凝縮チューブ211は所定の間隔で互いに積層されている。複数の第1凝縮チューブ211同士の間には、空気が流れるようになっている。複数の第1凝縮チューブ211同士の間の空気通路には、第1放熱フィン215が設けられている。本実施形態では、第1放熱フィン215は、波状(すなわちコルゲート状)に形成されている。これにより、複数の第1凝縮チューブ211内を流れる熱媒体と、複数の第1凝縮チューブ211間を流れる空気とが熱交換される。
第1凝縮タンク212、213は、複数の第1凝縮チューブ211と連通している。第1凝縮タンク212、213は、複数の第1凝縮チューブ211に対して熱媒体の集合または分配を行う。第1凝縮タンク212、213は、第1凝縮チューブ211における長手方向の両端部に一つずつ設けられている。
第1凝縮タンク212、213は、第1凝縮チューブ211の長手方向と直交する方向に延びている。すなわち、第1凝縮タンク212、213は、重力方向に延びている。第1凝縮タンク212、213には、第1凝縮チューブ211が挿入された状態で接合されている。
ここで、二つの第1凝縮タンク212、213のうち、水平方向の一側に配置されるとともに、第1凝縮チューブ211に対して熱媒体の分配を行うものを、第1凝縮入口タンク212という。また、二つの第1凝縮タンク212、213のうち、水平方向の他側に配置されるとともに、第1凝縮チューブ211から流出する熱媒体の集合を行うものを、第1凝縮出口タンク213という。
第1凝縮入口タンク212は、蒸発器10から流出した気液二相状態の熱媒体を第1凝縮入口タンク212内に流入させる蒸気流入口2121を有している。蒸気流入口2121は、第1凝縮入口タンク212における重力方向の略中央部に設けられている。蒸気流入口2121は、蒸発器10の蒸気流出口1031よりも重力方向上方側に配置されている。
第1凝縮出口タンク213は、蒸気流出口2131および液流出口2132を有している。蒸気流出口2131は、第1凝縮出口タンク213内の気相熱媒体を、後述する第2凝縮器22の蒸気流入口2221側へ流出させる。液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213内の液相熱媒体を、蒸発器10の液流入口1021側へ流出させる。
蒸気流出口2131は、第1凝縮出口タンク213における重力方向上方側に設けられている。液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213における重力方向下方側に設けられている。
次に、第2凝縮器22の構成について説明する。第2凝縮器22は、熱媒体と空気とを熱交換させる第2熱交換部220を有している。より詳細には、第2熱交換部220は、第1凝縮器21から流出した気相状態の熱媒体と空気とを熱交換させて、気相状態の熱媒体を凝縮させる。
第2熱交換部220は、第2凝縮チューブ221および第2放熱フィン225を有している。換言すると、第2凝縮チューブ221および第2放熱フィン225により、第2熱交換部220が構成されている。
具体的には、第2凝縮器22は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器である。第2凝縮器22は、第2凝縮チューブ221と、第2凝縮タンク222、223と、第2放熱フィン225とを備えている。
第2凝縮チューブ221は、熱媒体が流れる第2凝縮流路2210を形成する管状部材である。第2凝縮流路2210は、第2熱媒体流路に相当している。
第2凝縮チューブ221は、扁平板状に形成された扁平チューブである。第2凝縮チューブ221は、その長手方向が重力方向と略平行となるように配置されている。第2凝縮チューブ221は、水平方向において、複数本平行に配置されている。
複数の第2凝縮チューブ221は所定の間隔で互いに積層されている。複数の第2凝縮チューブ221同士の間には、空気が流れるようになっている。複数の第2凝縮チューブ221同士の間の空気通路には、第2放熱フィン225が設けられている。本実施形態では、第2放熱フィン225は、波状に形成されている。複数の第2凝縮チューブ221内を流れる熱媒体と、複数の第2凝縮チューブ221間を流れる空気とが熱交換される。
第2凝縮タンク222、223は、複数の第2凝縮チューブ221と連通している。第2凝縮タンク222、223は、複数の第2凝縮チューブ221に対して熱媒体の集合または分配を行う。第2凝縮タンク222、223は、第2凝縮チューブ221における長手方向の両端部に一つずつ設けられている。すなわち、第2凝縮タンク222、223は、第2凝縮チューブ221における重力方向上端部および下端部に一つずつ設けられている。
第2凝縮タンク222、223は、第2凝縮チューブ221の長手方向と直交する方向に延びている。すなわち、第2凝縮タンク222、223は、水平方向に延びている。第2凝縮タンク222、223には、第2凝縮チューブ221が挿入された状態で接合されている。
ここで、二つの第2凝縮タンク222、223のうち、重力方向の上方側に配置されるとともに、第2凝縮チューブ221に対して熱媒体の分配を行うものを、第2凝縮入口タンク222という。また、二つの第2凝縮タンク222、223のうち、重力方向の下方側に配置されるとともに、第2凝縮チューブ221から流出する熱媒体の集合を行うものを、第2凝縮出口タンク223という。
第2凝縮入口タンク222は、第1凝縮器21から流出した気相熱媒体を第2凝縮入口タンク222内に流入させる蒸気流入口2221を有している。蒸気流入口2221は、第2凝縮入口タンク222における長手方向の一端側に設けられている。
第2凝縮出口タンク223は、液流出口2231を有している。液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223内の液相熱媒体を、蒸発器10の液流入口1021側へ流出させる。液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223における長手方向の一端側に設けられている。本実施形態では、液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223の長手方向における蒸気流入口2221と同一側の端部に設けられている。
第2凝縮出口タンク223の下端面には、第1凝縮器21における複数の第1凝縮チューブ211のうち、重力方向の最上方側に配置された第1凝縮チューブ211の上端面が接合されている。これにより、第1凝縮器21および第2凝縮器22が一体化されている。
次に、熱媒体通路30の構成について説明する。熱媒体通路30は、蒸気通路301、接続通路302、第1液通路303および第2液通路304を備えている。各通路301〜304は、例えば金属製の配管により形成されている。
蒸気通路301は、蒸発器10から流出した熱媒体を第1凝縮器21に導く通路である。具体的には、蒸気通路301は、蒸発器10の蒸気流出口1031と第1凝縮器21の蒸気流入口2121とを接続する通路である。
蒸気通路301の上流側端部(すなわち入口側端部)は、蒸発器10の重力方向上方側に接続されている。蒸気通路301の下流側端部(すなわち出口側端部)は、第1凝縮器21の重力方向における略中央部に接続されている。また、蒸気通路301の下流側端部は、第1コネクタ216を介して第1凝縮器21に接続されている。
接続通路302は、第1凝縮器21から流出した熱媒体を第2凝縮器22に導く通路である。具体的には、接続通路302は、第1凝縮器21の蒸気流出口2131と第2凝縮器22の蒸気流入口2221とを接続する通路である。
接続通路302の上流側端部は、第1凝縮器21の重力方向上方側に接続されている。接続通路302の下流側端部は、第2凝縮器22の重力方向上方側に接続されている。
接続通路302の上流側端部は、第2コネクタ217を介して第1凝縮器21に接続されている。接続通路302の下流側端部は、第3コネクタ226を介して第2凝縮器22に接続されている。
第1液通路303は、第1凝縮器21から流出した熱媒体を蒸発器10に導く液通路である。具体的には、第1液通路303は、第1凝縮器21の液流出口2132と蒸発器10の液流入口1021とを接続する通路である。
第1液通路303の上流側端部は、第1凝縮器21の重力方向下方側に接続されている。具体的には、第1液通路303の上流側端部は、第1凝縮出口タンク213の重力方向下方側に接続されている。
ここで、上述したように、第1凝縮出口タンク213は、第1凝縮チューブ211における熱媒体流れ下流側に設けられている。すなわち、第1凝縮出口タンク213は、第1凝縮流路2110における熱媒体流れ下流側に接続されている。第1液通路303の上流側端部は、第1凝縮出口タンク213に接続されているため、第1凝縮流路2110における熱媒体流れ下流側に接続されていると言える。
第1液通路303の下流側端部は、蒸発器10の重力方向下方側に接続されている。また、第1液通路303の上流側端部は、第4コネクタ218を介して第1凝縮器21に接続されている。
第2液通路304は、第2凝縮器22から流出した熱媒体を蒸発器10に導く液通路である。具体的には、第2液通路304は、第2凝縮器22の液流出口2231と後述する合流部305とを接続する通路である。
より詳細には、第2液通路304の下流側端部は、合流部305を介して蒸発器10に接続されている。合流部305は、第1液通路303と第2液通路304とが合流する部分である。したがって、第2凝縮器22から流出した熱媒体は、第2液通路304および第1液通路303を介して蒸発器10に導かれる。すなわち、第2凝縮器22から流出した熱媒体は、第2液通路304、合流部305、第1液通路303の順に流れて、蒸発器10に流入する。
第2液通路304の上流側端部は、第2凝縮器22の重力方向下方側に接続されている。第1液通路303の下流側端部、すなわち合流部305は、凝縮器20よりも重力方向下方側に位置している。また、第2液通路304の上流側端部は、第5コネクタ227を介して第2凝縮器22に接続されている。
ここで、第1凝縮器21において、液流出口2132は、第1液通路303との接続部を構成している。すなわち、第1凝縮器21の液流出口2132は、第1液通路303との接続部の一例に相当している。そして、接続通路302の上流側端部は、第1凝縮器21のうち、第1液通路303との接続部である液流出口2132よりも重力方向上方側に接続されている。
図2に示すように、第1凝縮器21は、蒸気通路301から流出した熱媒体が流入する入口側流路219を有している。本実施形態では、入口側流路219は、第1凝縮タンク212により形成されている。
入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。ここで、入口側流路219の流路断面積S2とは、入口側流路219における蒸気流入口2121から流入した熱媒体の流れ方向に垂直な断面の断面積をいう。本実施形態では、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮入口タンク212の内部空間における、第1凝縮チューブ211の長手方向に垂直な断面の断面積である。換言すると、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮入口タンク212の内部空間における、第2凝縮チューブ221の積層方向に垂直な断面の断面積である。すなわち、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮入口タンク212の内部空間における水平方向に垂直な断面の断面積である。
続いて、本実施形態における沸騰冷却装置の作動を、図1〜図3に基づいて説明する。なお、図3において、破線矢印は気相熱媒体の流れを示し、実線矢印は液相熱媒体の流れを示し、点ハッチング部分は液相冷媒を示す。
蒸発器10において、高温の発熱体40と蒸発チューブ101内の液相熱媒体との間で、熱交換が行われる。これにより、発熱体40の熱量が液相熱媒体に移動して、液相熱媒体が沸騰して気相熱媒体となり、発熱体40が冷却される。
そして、蒸発チューブ101内で蒸発した気相熱媒体は、蒸発出口タンク103に流入する。蒸発出口タンク103内の気相熱媒体は、蒸気通路301を介して、第1凝縮器21に流入する。
ここで、発熱体40の発熱量が増大すると、気液二相状態の熱媒体が、蒸発チューブ101から蒸発出口タンク103に流出する。このため、気液二相状態の熱媒体が、蒸発出口タンク103から蒸気通路301を介して第1凝縮器21に流入する。
このとき、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2が蒸気通路301の通路断面積S1より大きいので、蒸気通路301から第1凝縮器21に流入した熱媒体の流速が低下する。これにより、第1凝縮器21の入口側流路219(すなわち第1凝縮入口タンク212)において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体が分離・除去される。つまり、第1凝縮入口タンク212において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体と気相熱媒体とに分離される。
第1凝縮入口タンク212において気液分離された気相熱媒体は、複数の第1凝縮チューブ211のうち重力方向上方側の第1凝縮チューブ211を流れて、第1凝縮出口タンク213の重力方向上方側に流入する。そして、第1凝縮器21で気液分離された気相熱媒体は、第1凝縮出口タンク213から接続通路302を介して、第2凝縮器22の第2凝縮入口タンク222に流入する。
一方、第1凝縮入口タンク212において分離された液相熱媒体は、複数の第1凝縮チューブ211のうち重力方向下方側の第1凝縮チューブ211を流れて、第1凝縮出口タンク213の重力方向下方側に流入する。そして、第1凝縮器21で気液分離された液相熱媒体は、第1凝縮出口タンク213から第1液通路303を介して、蒸発器10の蒸発入口タンク102に流入する。
このとき、第1凝縮器21では、第1放熱フィン215を介して、複数の第1凝縮チューブ211同士の間の空気通路を流れる空気と、第1凝縮チューブ211内の熱媒体との間で熱交換が行われる。これにより、熱媒体の有する熱が空気に放出される。
第2凝縮器22の第2凝縮入口タンク222に流入した気相熱媒体は、第2凝縮チューブ221に流入する。このとき、第2凝縮器22では、第2放熱フィン225を介して、複数の第2凝縮チューブ221同士の間の空気通路を流れる空気と、第2凝縮チューブ221内の気相熱媒体との間で熱交換が行われる。これにより、気相熱媒体が凝縮して液相熱媒体となり、熱媒体の有する熱が空気に放出される。
第2凝縮チューブ221で凝縮した液相熱媒体は、第2凝縮出口タンク223に流入する。そして、第2凝縮チューブ221で凝縮した液相熱媒体は、第2凝縮出口タンク223から第2液通路304および第1液通路303を介して、蒸発器10の蒸発入口タンク102に流入する。
以上説明したように、本実施形態では、凝縮器20として、第1凝縮器21と、第1凝縮器21の重力方向上方側に配置される第2凝縮器22と、を設けている。第1凝縮器21において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体を分離させる。さらに、第1凝縮器21において、液相熱媒体が分離された後の気相熱媒体を第2凝縮器22の蒸気流入口2221側へ流出させる。
これによれば、第1凝縮器21および第2凝縮器22のうち、重力方向上方側に位置する第2凝縮器22には、気相熱媒体が流入する。つまり、気液二相状態の熱媒体を第2凝縮器22まで上昇させる(すなわち、持ち上げる)必要がない。したがって、気液二相状態の熱媒体の重力方向上方側への上昇高さを低くすることができるので、熱媒体の圧力損失を低減できる。
ここで、蒸発器10の蒸気流出口1031から流出した気液二相状態の熱媒体を第1凝縮器21の蒸気流入口2121まで上昇させる上昇高さを、二相持ち上げ高さH1という。第1凝縮器21の蒸気流出口2131から流出した気相冷媒を第2凝縮器22の蒸気流入口2221まで上昇させる上昇高さを、気相持ち上げ高さH2という。本実施形態では、二相持ち上げ高さH1は、気相持ち上げ高さH2よりも十分小さい。このため、熱媒体の圧力損失を十分低減できる。
したがって、蒸発器10に対する凝縮器20の高さを高くする必要がない。このため、沸騰冷却装置の小型化を図ることができる。
ところで、上述した特許文献1の沸騰冷却装置では、蒸発器から気液二相状態の熱媒体が流出した場合、凝縮器内に液相熱媒体が流入する。これにより、凝縮器の熱交換部の重力方向下方側に液相熱媒体が存在する(すなわち、液没する)こととなり、凝縮器における熱媒体の放熱性が悪化する可能性がある。このため、凝縮器における熱媒体の放熱性を確保するためには、凝縮器の体格を大きくする必要がある。その結果、沸騰冷却装置が大型化してしまう。
これに対し、本実施形態では、第1凝縮器21において、液相熱媒体が分離された後の気相熱媒体を第2凝縮器22の蒸気流入口2221側へ流出させるので、第2凝縮器22への液相熱媒体の流入を抑制できる。したがって、第2凝縮器22における熱媒体の放熱性を確保するために第2凝縮器22の体格を大きくする必要がない。このため、沸騰冷却装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2を、蒸気通路301の通路断面積S1より大きくしている。これによれば、蒸気通路301から第1凝縮器21に流入する熱媒体の流速を低下させることができる。このため、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体を分離することができる。
ところで、上述したように、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮入口タンク212の内部空間における水平方向に垂直な断面の断面積である。本実施形態の第1凝縮器21は、第1凝縮流路2110において熱媒体が水平方向に流れるように構成されているので、第1凝縮チューブ211は重力方向に複数配置されている。このため、複数の第1凝縮チューブ211が接続される第1凝縮入口タンク212は、重力方向の長さが長くなる。
したがって、本実施形態では、第1凝縮入口タンク212の内部空間における水平方向に垂直な断面の断面積である入口側流路219の流路断面積S2が増大される。これにより、蒸気通路301から第1凝縮器21に流入する熱媒体の流速をより低下させることができる。このため、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体を効率的に分離することができる。
また、本実施形態では、第1凝縮器21に、複数の第1凝縮流路2110を設けている。すなわち、本実施形態では、第1凝縮器21に、複数の第1凝縮チューブ211を設けている。これによれば、第1凝縮器21における空気との伝熱面積(すなわち熱交換面積)が増大されて、熱媒体と空気との熱交換が促進される。このため、第1凝縮器21において、熱媒体と空気との熱交換効率が向上されるので、熱媒体の凝縮を効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、第1液通路303の上流側端部を、第1凝縮器21の重力方向下方側に接続している。これによれば、第1凝縮器21の内部に液相熱媒体が残留することを抑制できる。
また、本実施形態では、接続通路302の上流側端部を、第1凝縮器21のうち、第1液通路303との接続部である液流出口2132よりも重力方向上方側に接続している。これによれば、接続通路302に液相熱媒体が混入することを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
次に、本発明の第2実施形態について図4に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
図4に示すように、第1凝縮器21は、複数の第1凝縮流路2110が互いに接続される接続凝縮流路23を有している。接続凝縮流路23は、各第1凝縮流路2110の途中に接続されている。接続凝縮流路23は、重力方向(すなわち、車両上下方向)に延びている。
接続凝縮流路23により、第1熱交換部210は複数の小熱交換部24に分割されている。複数の小熱交換部24は、水平方向(すなわち、重力方向に直交する方向)に配置されている。
以下、複数の小熱交換部24の配置方向を、熱交換部配置方向という。熱交換部配置方向は、水平方向に平行である。
本実施形態では、第1凝縮器21は、2つの接続凝縮流路23を有している。2つの接続凝縮流路23は、互いに間隔を空けて配置されている。これにより、第1熱交換部210は、3つの小熱交換部24に分割されている。具体的には、小熱交換部24は、第1凝縮入口タンク212と接続凝縮流路23との間、2つの接続凝縮流路23同士の間、接続凝縮流路23と第1凝縮出口タンク213との間に、それぞれ配置されている。
接続凝縮流路23の車両上下方向の長さ、第1凝縮入口タンク212の車両上下方向の長さ、および第1凝縮出口タンク213の車両上下方向の長さは、互いに同等である。
接続凝縮流路23の上端部は、水平方向から見たときに(すなわち、水平方向において)第1凝縮入口タンク212の上端部および第1凝縮出口タンク213の上端部とそれぞれ重合している。換言すると、接続凝縮流路23の上端部は、水平方向において、第1凝縮入口タンク212の上端部および第1凝縮出口タンク213の上端部とそれぞれ重なり合うように配置されている。また、接続凝縮流路23の下端部は、水平方向から見たときに第1凝縮入口タンク212の下端部および第1凝縮出口タンク213の下端部とそれぞれ重合している。
各小熱交換部24における熱交換部配置方向の長さは、互いに等しい。また、各小熱交換部24における第1凝縮流路2110の数は、互いに等しい。隣り合う小熱交換部24における第1凝縮流路2110は、熱交換部配置方向から見たときに互いに重合している。
以上説明したように、本実施形態では、第1凝縮器21に、複数の第1凝縮流路2110が互いに接続される接続凝縮流路23を設けている。これによれば、第1凝縮器21の入口側流路219において気液二相状態の熱媒体から分離された液相熱媒体、および、第1凝縮流路2110において凝縮した液相熱媒体を、重力によって第1凝縮器21の重力方向下方側に排出させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5に基づいて説明する。本第3実施形態は、上記第2実施形態と比較して、接続凝縮流路23および小熱交換部24の構成が異なるものである。
次に、本発明の第3実施形態について図5に基づいて説明する。本第3実施形態は、上記第2実施形態と比較して、接続凝縮流路23および小熱交換部24の構成が異なるものである。
図5に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、接続凝縮流路23の車両上下方向の長さは、第1凝縮入口タンク212の車両上下方向の長さより長い。接続凝縮流路23の車両上下方向の長さは、第1凝縮出口タンク213の車両上下方向の長さより長い。
接続凝縮流路23の上端部は、第1凝縮入口タンク212の上端部よりも上方側に配置されている。接続凝縮流路23の上端部は、第1凝縮出口タンク213の上端部よりも上方側に配置されている。
接続凝縮流路23の下端部は、第1凝縮入口タンク212の下端部よりも下方側に配置されている。接続凝縮流路23の下端部は、第1凝縮出口タンク213の下端部よりも下方側に配置されている。
以下、3つの小熱交換部24のうち、中央に配置される小熱交換部24を中央熱交換部241といい、外側に配置される小熱交換部24を外側熱交換部242という。また、各小熱交換部24における複数の第1凝縮流路2110のうち、最も上方側に配置される第1凝縮流路2110を上側凝縮流路2111といい、最も下方側に配置される第1凝縮流路2110を下側凝縮流路2112という。
中央熱交換部241における第1凝縮流路2110の数は、外側熱交換部242における第1凝縮流路2110の数よりも多い。具体的には、中央熱交換部241における第1凝縮流路2110の数は5つであり、外側熱交換部242における第1凝縮流路2110の数は4つである。
中央熱交換部241における各第1凝縮流路2110の流路断面積、および外側熱交換部242における各第1凝縮流路2110の流路断面積は、互いに等しい。中央熱交換部241における隣り合う第1凝縮流路2110同士の間隔、および外側熱交換部242における隣り合う第1凝縮流路2110同士の間隔は、互いに等しい。
中央熱交換部241の上側凝縮流路2111は、外側熱交換部242の上側凝縮流路2111よりも上方側に配置されている。中央熱交換部241の下側凝縮流路2112は、外側熱交換部242の下側凝縮流路2112よりも下方側に配置されている。中央熱交換部241の第1凝縮流路2110および外側熱交換部242の第1凝縮流路2110は、熱交換部配置方向から見たときに互いに重合していない。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第2実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図6に基づいて説明する。本第4実施形態は、上記第1実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第4実施形態について図6に基づいて説明する。本第4実施形態は、上記第1実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図6に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、複数の第1凝縮チューブ211は、互いに流路断面積が異なっている。すなわち、複数の第1凝縮流路2110は、互いに流路断面積が異なっている。
具体的には、複数の第1凝縮流路2110において、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積が、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きい。すなわち、複数の第1凝縮流路2110は、下方側に配置されたもの程、流路断面積が大きい。なお、複数の第1凝縮流路2110において、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積を、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも小さくしてもよい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、複数の第1凝縮流路2110の流路断面積を互いに異ならせている。これによれば、第1凝縮器21の内部において、液相熱媒体を含んだ流れおよび気相熱媒体のみを含む流れのうちいずれかの熱媒体流れを選択して、各第1凝縮流路2110に流すことができる。
具体的には、本実施形態では、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積を、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きくしている。このため、圧力損失が液相熱媒体よりも小さい気相熱媒体を多く含む流れが、流路断面積の小さい第1凝縮流路2110、すなわち上方側に配置された第1凝縮流路2110を流れる。また、圧力損失が気相熱媒体よりも大きい液相熱媒体を多く含む流れが、流路断面積の大きい第1凝縮流路2110、すなわち下方側に配置された第1凝縮流路2110を流れる。
このように、本実施形態では、上方側に配置された第1凝縮流路2110に気相熱媒体を多く含む流れを流すとともに、下方側に配置された第1凝縮流路2110に液相熱媒体を多く含む流れを流すことができる。これにより、第1凝縮器21において、熱媒体の気液分離を効率的に行うことができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図7に基づいて説明する。本第5実施形態は、上記第2実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第5実施形態について図7に基づいて説明する。本第5実施形態は、上記第2実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図7に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、各小熱交換部24において、複数の第1凝縮流路2110は、互いに流路断面積が異なっている。具体的には、各小熱交換部24における複数の第1凝縮流路2110において、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積が、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きい。すなわち、各小熱交換部24における複数の第1凝縮流路2110は、下方側に配置されたもの程、流路断面積が大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第2実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、複数の第1凝縮流路2110の流路断面積を互いに異ならせている。これによれば、上記第4実施形態と同様に、第1凝縮器21の内部において、液相熱媒体を多く含む流れおよび気相熱媒体を多く含む流れのうちいずれかの熱媒体流れを選択して、各第1凝縮流路2110に流すことができる。
具体的には、本実施形態では、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積を、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きくしている。これによれば、上記第4実施形態と同様に、上方側に配置された第1凝縮流路2110に気相熱媒体を多く含む流れを流すとともに、下方側に配置された第1凝縮流路2110に液相熱媒体を多く含む流れを流すことができる。これにより、第1凝縮器21において、熱媒体の気液分離を効率的に行うことができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図8に基づいて説明する。本第6実施形態は、上記第3実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第6実施形態について図8に基づいて説明する。本第6実施形態は、上記第3実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図8に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、中央熱交換部241において、複数の第1凝縮流路2110は、互いに流路断面積が異なっている。また、各外側熱交換部242において、複数の第1凝縮流路2110は、互いに流路断面積が異なっている。
具体的には、中央熱交換部241における複数の第1凝縮流路2110において、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積が、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きい。すなわち、中央熱交換部241における複数の第1凝縮流路2110は、下方側に配置されたもの程、流路断面積が大きい。
同様に、各外側熱交換部242における複数の第1凝縮流路2110において、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積が、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きい。すなわち、各外側熱交換部242における複数の第1凝縮流路2110は、下方側に配置されたもの程、流路断面積が大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第3実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、複数の第1凝縮流路2110の流路断面積を互いに異ならせている。これによれば、上記第4実施形態と同様に、第1凝縮器21の内部において、液相熱媒体を多く含む流れおよび気相熱媒体を多く含む流れのうちいずれかの熱媒体流れを選択して、各第1凝縮流路2110に流すことができる。
具体的には、本実施形態では、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積を、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きくしている。これによれば、上記第4実施形態と同様に、上方側に配置された第1凝縮流路2110に気相熱媒体を多く含む流れを流すとともに、下方側に配置された第1凝縮流路2110に液相熱媒体を多く流れを流すことができる。これにより、第1凝縮器21において、熱媒体の気液分離を効率的に行うことができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図9に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第7実施形態について図9に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図9に示すように、本実施形態の第1熱交換部210では、第1凝縮チューブ211は、その長手方向が重力方向と略平行となるように配置されている。このため、第1凝縮流路2110は、熱媒体が重力方向に流れるように構成されている。第1凝縮チューブ211は、水平方向において、複数本平行に配置されている。
第1凝縮入口タンク212および第1凝縮出口タンク213は、それぞれ、水平方向に延びている。第1凝縮入口タンク212は、第1凝縮チューブ211の重力方向上方側に配置されている。第1凝縮出口タンク213は、第1凝縮チューブ211の重力方向下方側に配置されている。
本実施形態では、第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路301を形成する配管(以下、蒸気通路配管301Aという)の一部により構成されている。具体的には、蒸気通路配管301Aの一部に対して、複数の第1凝縮チューブ211が直接接続されている。この蒸気通路配管301Aのうち、複数の第1凝縮チューブ211が接続されている部分により、第1凝縮入口タンク212が構成されている。
第1凝縮入口タンク212、すなわち蒸気通路配管301Aにおける蒸発器10と反対側の端部には、第2コネクタ217が接続されている。なお、本実施形態では、第1コネクタ216を廃止している。第1凝縮出口タンク213の下端面における蒸発器10と反対側の端部には、液流出口2132が設けられている。
次に、上記構成を備える第1凝縮器21の作動を説明する。
第1凝縮器21に流入した気液二相状態の熱媒体のうち、気相熱媒体は、第1凝縮入口タンク212、および第1凝縮チューブ211の第1凝縮流路2110において凝縮する。そして、凝縮した液相熱媒体は、重力により第1凝縮流路2110を落下する。このとき、第1凝縮入口タンク212から第1凝縮流路2110に液相熱媒体が吸引されることで、 第1凝縮入口タンク212を流れる熱媒体の流速が低下する。
これにより、第1凝縮入口タンク212において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体が分離・除去される。つまり、第1凝縮入口タンク212において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体と気相熱媒体とに分離される。
第1凝縮入口タンク212において気液分離された気相熱媒体は、第1凝縮入口タンク212を水平方向に流れて、接続通路302を介して、第2凝縮器22に流入する。
一方、第1凝縮入口タンク212において分離された液相熱媒体は、複数の第1凝縮チューブ211内の第1凝縮流路2110を落下し、第1凝縮出口タンク213に流入する。そして、第1凝縮器21で気液分離された液相熱媒体は、第1凝縮出口タンク213から第1液通路303を介して、蒸発器10に流入する。
このとき、第1凝縮器21では、第1放熱フィン215を介して、複数の第1凝縮チューブ211同士の間の空気通路を流れる空気と、第1凝縮チューブ211内の熱媒体との間で熱交換が行われる。これにより、熱媒体の有する熱が空気に放出される。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮流路2110を、熱媒体が重力方向に流れるように構成している。これによれば、第1凝縮流路2110において凝縮した液相熱媒体の下方側への排出(すなわち落下)を重力によって促進することができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について図10に基づいて説明する。本実施形態は、上記第7実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
次に、本発明の第8実施形態について図10に基づいて説明する。本実施形態は、上記第7実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
図10に示すように、本実施形態では、第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路配管301Aとは別体のタンク部材212Aにより構成されている。第1凝縮入口タンク212の長手方向における蒸発器10側の端部には、蒸気流入口2121が設けられている。
入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。なお、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮出口タンク213の内部空間における、第1凝縮チューブ211の積層方向に垂直な断面の断面積S3よりも大きい。本実施形態では、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮入口タンク212の内部空間における、第1凝縮チューブ211の積層方向に垂直な断面の断面積である。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第7実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第7実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2を、蒸気通路301の通路断面積S1より大きくしている。これによれば、蒸気通路301から第1凝縮器21に流入する熱媒体の流速を低下させることができる。このため、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体の分離を促進することができる。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について図11に基づいて説明する。本実施形態は、上記第7実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第9実施形態について図11に基づいて説明する。本実施形態は、上記第7実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図11に示すように、第1凝縮器21は、接続凝縮流路23を有している。接続凝縮流路23は、各第1凝縮流路2110の途中に接続されている。接続凝縮流路23は、水平方向に延びている。すなわち、接続凝縮流路23は、第1凝縮チューブ211の積層方向に延びている。
以下、第1凝縮チューブ211の積層方向を、チューブ積層方向という。また、チューブ積層方向において、蒸発器10側をチューブ積層方向一方側といい、蒸発器10と反対側をチューブ積層方向他方側という。
接続凝縮流路23により、第1熱交換部210は複数の小熱交換部24に分割されている。複数の小熱交換部24は、重力方向に配置されている。本実施形態では、第1凝縮器21は、1つの接続凝縮流路23を有している。接続凝縮流路23は、第1熱交換部210における重力方向の中央部に配置されている。
接続凝縮流路23のチューブ積層方向の長さ、第1凝縮入口タンク212のチューブ積層方向の長さ、および第1凝縮出口タンク213のチューブ積層方向の長さは、互いに同等である。
接続凝縮流路23におけるチューブ積層方向一方側の端部は、重力方向から見たときに(すなわち重力方向において)、第1凝縮入口タンク212のチューブ積層方向一方側の端部および第1凝縮出口タンク213のチューブ積層方向一方側の端部とそれぞれ重合している。接続凝縮流路23におけるチューブ積層方向他方側の端部は、重力方向から見たときに、第1凝縮入口タンク212のチューブ積層方向他方側の端部および第1凝縮出口タンク213のチューブ積層方向他方側の端部とそれぞれ重合している。
各小熱交換部24における熱交換部配置方向(すなわち、重力方向)の長さは、互いに等しい。また、各小熱交換部24における第1凝縮流路2110の数は、互いに等しい。隣り合う小熱交換部24における第1凝縮流路2110は、熱交換部配置方向から見たときに互いに重合している。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第7実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第7実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21に、複数の第1凝縮流路2110が互いに接続される接続凝縮流路23を設けている。これによれば、第1凝縮入口タンク212および第1凝縮流路2110において凝縮した液相熱媒体を、第1凝縮流路2110の途中において集合・分離させることができる。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態について図12に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
次に、本発明の第10実施形態について図12に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
図12に示すように、本実施形態では、第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路配管301Aとは別体のタンク部材212Aにより構成されている。入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第9実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第9実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2を、蒸気通路301の通路断面積S1より大きくしている。これによれば、上記第8実施形態と同様に、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体の分離を促進することができる。
(第11実施形態)
次に、本発明の第11実施形態について図13に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第11実施形態について図13に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図13に示すように、本実施形態では、蒸気通路301は、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の途中(すなわち、中間部)に接続されている。そして、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の途中部分に、蒸発器10から気液二相状態の熱媒体が流入する。
具体的には、蒸気通路301は、接続凝縮流路23に接続されている。このため、蒸発器10から流出した気液二相状態の熱媒体が、第1凝縮チューブ211を介さずに、接続凝縮流路23に直接流入する。
したがって、本実施形態では、接続凝縮流路23が、複数の第1凝縮チューブ211に対して熱媒体の分配を行う機能を果たす。すなわち、接続凝縮流路23により、第1凝縮入口タンク212が構成されている。換言すると、第1凝縮入口タンク212により、接続凝縮流路23が構成されている。なお、本実施形態では、第1コネクタ216を廃止している。
以下、2つの小熱交換部24のうち、重力方向上方側に配置される小熱交換部24を上側熱交換部243といい、重力方向下方側に配置される小熱交換部24を下側熱交換部244という。
本実施形態では、第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路配管301Aの一部により構成されている。具体的には、蒸気通路配管301Aの下流側端部に対して、複数の第1凝縮チューブ211が直接接続されている。
より詳細には、蒸気通路配管301Aの下流側端部における重力方向上方側に、上側熱交換部243を構成する複数の第1凝縮チューブ211が接続されている。蒸気通路配管301Aの下流側端部における重力方向下方側に、下側熱交換部244を構成する複数の第1凝縮チューブ211が接続されている。
第1凝縮器21は、複数の第1凝縮チューブ211から主に気相状態の熱媒体の集合を行う第1蒸気出口タンク214を有している。第1蒸気出口タンク214は、上側熱交換部243を構成する第1凝縮チューブ211における重力方向上方側に配置されている。
第1蒸気出口タンク214は、蒸気流出口2131を有している。蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214におけるチューブ積層方向他方側の端部に配置されている。すなわち、蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214の長手方向における蒸発器10と反対側の端部に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第9実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第9実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、蒸気通路301を、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の中間部に接続している。これによれば、気液二相状態の熱媒体の重力方向上方側への上昇高さをより低くすることができるので、熱媒体の圧力損失を確実に低減できる。
また、本実施形態では、接続凝縮流路23よりも重力方向上方側に位置する第1蒸気出口タンク214に、蒸気流出口2131を設けている。これによれば、第1凝縮器21内で凝縮した液相熱媒体は第1凝縮流路2110を落下し、気相熱媒体が第1蒸気出口タンク214に流入して、蒸気流出口2131から第2凝縮器22へ流出する。このため、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体の分離を促進することができる。
(第12実施形態)
次に、本発明の第12実施形態について図14に基づいて説明する。本実施形態は、上記第11実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
次に、本発明の第12実施形態について図14に基づいて説明する。本実施形態は、上記第11実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
図14に示すように、本実施形態では、接続凝縮流路23を形成する第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路配管301Aとは別体のタンク部材212Aにより構成されている。第1凝縮入口タンク212の長手方向における蒸発器10側の端部には、蒸気流入口2121が設けられている。すなわち、第1凝縮入口タンク212におけるチューブ積層方向一方側の端部には、蒸気流入口2121が設けられている。
入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。本実施形態では、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮入口タンク212の内部空間における、チューブ積層方向に垂直な断面の断面積である。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第11実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第11実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2を、蒸気通路301の通路断面積S1より大きくしている。これによれば、上記第8実施形態と同様に、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体の分離を促進することができる。
(第13実施形態)
次に、本発明の第13実施形態について図15に基づいて説明する。本実施形態は、上記第11実施形態と比較して、第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
次に、本発明の第13実施形態について図15に基づいて説明する。本実施形態は、上記第11実施形態と比較して、第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
図15に示すように、本実施形態の蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214におけるチューブ積層方向一方側の端部に配置されている。すなわち、蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214の長手方向における蒸発器10側の端部に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第11実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第11実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第14実施形態)
次に、本発明の第14実施形態について図16に基づいて説明する。本実施形態は、上記第12実施形態と比較して、第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
次に、本発明の第14実施形態について図16に基づいて説明する。本実施形態は、上記第12実施形態と比較して、第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
図16に示すように、本実施形態の蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214におけるチューブ積層方向一方側の端部に配置されている。すなわち、蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214の長手方向における蒸発器10側の端部に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第12実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第12実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第15実施形態)
次に、本発明の第15実施形態について図17に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第15実施形態について図17に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図17に示すように、上側熱交換部243おける第1凝縮流路2110の数は、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数よりも多い。具体的には、上側熱交換部243における第1凝縮流路2110の数は7つであり、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数は4つである。
下側熱交換部244における各第1凝縮流路2110の流路断面積は、上側熱交換部243における各第1凝縮流路2110の流路断面積より大きい。下側熱交換部244における隣り合う第1凝縮流路2110同士の間隔は、上側熱交換部243における隣り合う第1凝縮流路2110同士の間隔よりも広い。
以下、各小熱交換部24における複数の第1凝縮流路2110のうち、チューブ積層方向一方側の端部に配置される第1凝縮流路2110を一方側凝縮流路2113といい、チューブ積層方向他方側の端部に配置される第1凝縮流路2110を他方側凝縮流路2114という。
上側熱交換部243の一方側凝縮流路2113は、下側熱交換部244の一方側凝縮流路2113よりもチューブ積層方向一方側(すなわち、蒸発器10側)に配置されている。上側熱交換部243の他方側凝縮流路2114は、下側熱交換部244の他方側凝縮流路2114よりもチューブ積層方向他方側(すなわち、蒸発器10と反対側)に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第9実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第9実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、下側熱交換部244における各第1凝縮流路2110の流路断面積を、上側熱交換部243における各第1凝縮流路2110の流路断面積より大きくしている。これによれば、第1凝縮器21において、気液分離された液相熱媒体、および凝縮された液相熱媒体が、重力方向下方側の第1凝縮流路2110において目詰まりすることを抑制できる。
(第16実施形態)
次に、本発明の第16実施形態について図18に基づいて説明する。本実施形態は、上記第15実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
次に、本発明の第16実施形態について図18に基づいて説明する。本実施形態は、上記第15実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
図18に示すように、本実施形態の第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路配管301Aとは別体のタンク部材212Aにより構成されている。入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第15実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第15実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2を、蒸気通路301の通路断面積S1より大きくしている。これによれば、上記第8実施形態と同様に、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体の分離を促進することができる。
(第17実施形態)
次に、本発明の第17実施形態について図19に基づいて説明する。本実施形態は、上記第11実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第17実施形態について図19に基づいて説明する。本実施形態は、上記第11実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図19に示すように、上側熱交換部243おける第1凝縮流路2110の数は、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数よりも少ない。具体的には、上側熱交換部243における第1凝縮流路2110の数は7つであり、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数は8つである。
上側熱交換部243における各第1凝縮流路2110の流路断面積、および下側熱交換部244における各第1凝縮流路2110の流路断面積は、互いに等しい。上側熱交換部243における隣り合う第1凝縮流路2110同士の間隔、および下側熱交換部244における隣り合う第1凝縮流路2110同士の間隔は、互いに等しい。
上側熱交換部243の一方側凝縮流路2113は、下側熱交換部244の一方側凝縮流路2113よりもチューブ積層方向一方側に配置されている。上側熱交換部243の他方側凝縮流路2114は、下側熱交換部244の他方側凝縮流路2114よりもチューブ積層方向他方側に配置されている。上側熱交換部243の第1凝縮流路2110および下側熱交換部244の第1凝縮流路2110は、重力方向から見たときに互いに重合していない。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第11実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第11実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第18実施形態)
次に、本発明の第18実施形態について図20に基づいて説明する。本実施形態は、上記第17実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
次に、本発明の第18実施形態について図20に基づいて説明する。本実施形態は、上記第17実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212の構成が異なるものである。
図20に示すように、本実施形態では、第1凝縮入口タンク212は、蒸気通路配管301Aとは別体のタンク部材212Aにより構成されている。入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第17実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第17実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2を、蒸気通路301の通路断面積S1より大きくしている。これによれば、上記第8実施形態と同様に、第1凝縮器21の入口側流路219において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体の分離を促進することができる。
(第19実施形態)
次に、本発明の第19実施形態について図21に基づいて説明する。本実施形態は、上記第18実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212および第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
次に、本発明の第19実施形態について図21に基づいて説明する。本実施形態は、上記第18実施形態と比較して、第1凝縮入口タンク212および第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
図21に示すように、本実施形態では、第1凝縮入口タンク212の入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮出口タンク213の内部空間における、第1凝縮チューブ211の積層方向に垂直な断面の断面積S3と同等である。また、第1凝縮入口タンク212の入口側流路219の流路断面積S2は、第1蒸気出口タンク214の内部空間における、第1凝縮チューブ211の積層方向に垂直な断面の断面積S4と同等である。
本実施形態の蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214におけるチューブ積層方向一方側の端部に配置されている。すなわち、蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214の長手方向における蒸発器10側の端部に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第18実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第18実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第20実施形態)
次に、本発明の第20実施形態について図22に基づいて説明する。本実施形態は、上記第18実施形態と比較して、第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
次に、本発明の第20実施形態について図22に基づいて説明する。本実施形態は、上記第18実施形態と比較して、第1蒸気出口タンク214の構成が異なるものである。
図22に示すように、本実施形態の蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214におけるチューブ積層方向一方側の端部に配置されている。すなわち、蒸気流出口2131は、第1蒸気出口タンク214の長手方向における蒸発器10側の端部に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第18実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第18実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第21実施形態)
次に、本発明の第21実施形態について図23に基づいて説明する。本実施形態は、上記第8実施形態と比較して、凝縮器20の一部の構成が異なるものである。
次に、本発明の第21実施形態について図23に基づいて説明する。本実施形態は、上記第8実施形態と比較して、凝縮器20の一部の構成が異なるものである。
図23に示すように、本実施形態の凝縮器20では、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、第2凝縮器22における第2凝縮流路2210の平均流路断面積よりも大きい。
より詳細には、第1凝縮器21における複数の第1凝縮流路2110の流路断面積は、互いに等しい。第2凝縮器22における複数の第2凝縮流路2210の流路断面積は、互いに等しい。したがって、本実施形態では、各第1凝縮流路2110の流路断面積は、各第2凝縮流路2210の流路断面積よりも大きい。
また、本実施形態の第1凝縮器21では、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮出口タンク213の内部空間における、第1凝縮チューブ211の積層方向に垂直な断面の断面積S3と同等である。また、液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213におけるチューブ積層方向一方側の端部に配置されている。すなわち、液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213の長手方向における蒸発器10側の端部に配置されている。
本実施形態の第2凝縮器22では、液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223におけるチューブ積層方向一方側の端部に配置されている。すなわち、液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223の長手方向における蒸発器10側の端部に配置されている。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第8実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
ところで、上記特許文献1に記載のような沸騰冷却装置では、一般的に、凝縮器全体で凝縮チューブの流路径を小さくするとともに、凝縮チューブの本数を多くしている。すなわち、凝縮器全体において、凝縮チューブ内の凝縮流路の平均流路断面積を小さくしている。これにより、凝縮器において空気との伝熱面積を増大させて、凝縮器の凝縮能力を増大させることができるので、発熱体の最大発熱状態に対応可能となる。しかしながら、凝縮器における凝縮流路の流路抵抗が大きくなるため、発熱体の発熱量が少ない場合、熱媒体の循環が行われなくなる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、凝縮器20として、第1凝縮器21および第2凝縮器22を設けている。そして、蒸発器10で蒸発した熱媒体が流入する第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の平均流路断面積を、第2凝縮器22における第2凝縮流路2210の平均流路断面積よりも大きくしている。
これによれば、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の流路抵抗を小さくすることができる。このため、発熱体40の発熱量が少ない場合でも、沸騰冷却装置内において熱媒体を循環させることができる。
(第22実施形態)
次に、本発明の第22実施形態について図24に基づいて説明する。本実施形態は、上記第21実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
次に、本発明の第22実施形態について図24に基づいて説明する。本実施形態は、上記第21実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
図24に示すように、第1凝縮器21は、接続凝縮流路23を有している。接続凝縮流路23は、各第1凝縮流路2110の途中に接続されている。接続凝縮流路23は、水平方向に延びている。すなわち、接続凝縮流路23は、第1凝縮チューブ211の積層方向に延びている。
接続凝縮流路23により、第1熱交換部210は、重力方向に複数の小熱交換部24に分割されている。すなわち、複数の小熱交換部24は、重力方向に配置されている。接続凝縮流路23の上方側および下方側には、それぞれ、小熱交換部24が接続されている。
具体的には、第1凝縮器21は、1つの接続凝縮流路23を有している。これにより、第1熱交換部210は、上側熱交換部243および下側熱交換部244に分割されている。接続凝縮流路23は、第1熱交換部210における重力方向の中央部に配置されている。
接続凝縮流路23のチューブ積層方向の長さ、第1凝縮入口タンク212のチューブ積層方向の長さ、および第1凝縮出口タンク213のチューブ積層方向の長さは、互いに同等である。
接続凝縮流路23におけるチューブ積層方向一方側の端部は、重力方向から見たときに(すなわち重力方向において)、第1凝縮入口タンク212のチューブ積層方向一方側の端部および第1凝縮出口タンク213のチューブ積層方向一方側の端部とそれぞれ重合している。接続凝縮流路23におけるチューブ積層方向他方側の端部は、重力方向から見たときに、第1凝縮入口タンク212のチューブ積層方向他方側の端部および第1凝縮出口タンク213のチューブ積層方向他方側の端部とそれぞれ重合している。
上側熱交換部243および下側熱交換部244は、それぞれ、第1凝縮流路2110を有している。上側熱交換部243おける第1凝縮流路2110の数は、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数よりも少ない。具体的には、上側熱交換部243における第1凝縮流路2110の数は6つであり、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数は7つである。
複数の小熱交換部24における第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、互いに異なる。上側熱交換部243における複数の第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、下側熱交換部244における複数の第1凝縮流路2110の平均流路断面積よりも大きい。
また、下側熱交換部244における複数の第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、第2凝縮器22における第2凝縮流路2210の平均流路断面積よりも大きい。したがって、本実施形態においても、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、第2凝縮器22における第2凝縮流路2210の平均流路断面積よりも大きい。
より詳細には、上側熱交換部243における複数の第1凝縮流路2110の流路断面積は、互いに等しい。下側熱交換部244における複数の第1凝縮流路2110の流路断面積は、互いに等しい。したがって、本実施形態では、上側熱交換部243における各第1凝縮流路2110の流路断面積は、下側熱交換部244における各第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第21実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第21実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21に、複数の第1凝縮流路2110が互いに接続される接続凝縮流路23を設けている。これによれば、第1凝縮入口タンク212および第1凝縮流路2110において凝縮した液相熱媒体を、第1凝縮流路2110の途中において集合・分離させることができる。
(第23実施形態)
次に、本発明の第23実施形態について図25に基づいて説明する。本実施形態は、上記第22実施形態と比較して、下側熱交換部244の構成が異なるものである。
次に、本発明の第23実施形態について図25に基づいて説明する。本実施形態は、上記第22実施形態と比較して、下側熱交換部244の構成が異なるものである。
図25に示すように、本実施形態では、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数は、上側熱交換部243おける第1凝縮流路2110の数よりも少ない。具体的には、下側熱交換部244における第1凝縮流路2110の数は4つであり、上側熱交換部243における第1凝縮流路2110の数は6つである。
複数の小熱交換部24において、下方側に配置された小熱交換部24における第1凝縮流路2110の平均流路断面積が、上方側に配置された小熱交換部24における第1凝縮流路2110の平均流路断面積よりも大きい。換言すると、下側熱交換部244における複数の第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、上側熱交換部243における複数の第1凝縮流路2110の平均流路断面積よりも大きい。
なお、上側熱交換部243における複数の第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、第2凝縮器22における第2凝縮流路2210の平均流路断面積よりも大きい。したがって、本実施形態においても、第1凝縮器21における第1凝縮流路2110の平均流路断面積は、第2凝縮器22における第2凝縮流路2210の平均流路断面積よりも大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第22実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第22実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、下側熱交換部244における各第1凝縮流路2110の流路断面積を、上側熱交換部243における各第1凝縮流路2110の流路断面積より大きくしている。これによれば、第1凝縮器21において、気液分離された液相熱媒体、および凝縮された液相熱媒体が、重力方向下方側の第1凝縮流路2110において目詰まりすることを抑制できる。
(第24実施形態)
次に、本発明の第24実施形態について図26に基づいて説明する。本実施形態は、上記第21実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
次に、本発明の第24実施形態について図26に基づいて説明する。本実施形態は、上記第21実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
図26に示すように、第1凝縮器21は、複数の第1凝縮流路2110が互いに接続される接続凝縮流路23を有している。接続凝縮流路23は、各第1凝縮流路2110の途中に接続されている。接続凝縮流路23は、重力方向に延びている。接続凝縮流路23により、第1熱交換部210は複数の小熱交換部24に分割されている。複数の小熱交換部24は、水平方向に配置されている。
本実施形態では、第1凝縮器21は、2つの接続凝縮流路23を有している。2つの接続凝縮流路23は、互いに間隔を空けて配置されている。これにより、第1熱交換部210は、3つの小熱交換部24に分割されている。具体的には、小熱交換部24は、第1凝縮入口タンク212と接続凝縮流路23との間、2つの接続凝縮流路23同士の間、接続凝縮流路23と第1凝縮出口タンク213との間に、それぞれ配置されている。
接続凝縮流路23の車両上下方向の長さ、第1凝縮入口タンク212の車両上下方向の長さ、および第1凝縮出口タンク213の車両上下方向の長さは、互いに同等である。接続凝縮流路23の上端部は、水平方向から見たときに、第1凝縮入口タンク212の上端部および第1凝縮出口タンク213の上端部とそれぞれ重合している。接続凝縮流路23の下端部は、水平方向から見たときに第1凝縮入口タンク212の下端部および第1凝縮出口タンク213の下端部とそれぞれ重合している。
各小熱交換部24における熱交換部配置方向の長さは、互いに等しい。また、各小熱交換部24における第1凝縮流路2110の数は、互いに等しい。隣り合う小熱交換部24における第1凝縮流路2110は、熱交換部配置方向から見たときに互いに重合している。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第21実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第21実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、第1凝縮器21に、複数の第1凝縮流路2110が互いに接続される接続凝縮流路23を設けている。これによれば、第1凝縮入口タンク212および第1凝縮流路2110において凝縮した液相熱媒体を、第1凝縮流路2110の途中において集合・分離させることができる。
(第25実施形態)
次に、本発明の第25実施形態について図27に基づいて説明する。本第25実施形態は、上記第24実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
次に、本発明の第25実施形態について図27に基づいて説明する。本第25実施形態は、上記第24実施形態と比較して、第1熱交換部210の構成が異なるものである。
図27に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、各小熱交換部24において、複数の第1凝縮流路2110は、互いに流路断面積が異なっている。具体的には、各小熱交換部24における複数の第1凝縮流路2110において、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積が、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きい。すなわち、各小熱交換部24における複数の第1凝縮流路2110は、下方側に配置されたもの程、流路断面積が大きい。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第24実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第24実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、複数の第1凝縮流路2110の流路断面積を互いに異ならせている。これによれば、第1凝縮器21の内部において、液相熱媒体を多く含む流れおよび気相熱媒体を多く含む流れのうちいずれかの熱媒体流れを選択して、各第1凝縮流路2110に流すことができる。
具体的には、本実施形態では、下方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積を、上方側に配置された第1凝縮流路2110の流路断面積よりも大きくしている。このため、圧力損失が液相熱媒体よりも小さい気相熱媒体を多く含む流れが、流路断面積の小さい第1凝縮流路2110、すなわち上方側に配置された第1凝縮流路2110を流れる。また、圧力損失が気相熱媒体よりも大きい液相熱媒体を多く含む流れが、流路断面積の大きい第1凝縮流路2110、すなわち下方側に配置された第1凝縮流路2110を流れる。
このように、本実施形態では、上方側に配置された第1凝縮流路2110に気相熱媒体を多く含む流れを流すとともに、下方側に配置された第1凝縮流路2110に液相熱媒体を多く含む流れを流すことができる。これにより、第1凝縮器21において、熱媒体の気液分離を効率的に行うことができる。
(第26実施形態)
次に、本発明の第26実施形態について図28〜図30に基づいて説明する。本実施形態は、上記第8実施形態と比較して、凝縮器20の構成が異なるものである。
次に、本発明の第26実施形態について図28〜図30に基づいて説明する。本実施形態は、上記第8実施形態と比較して、凝縮器20の構成が異なるものである。
図28および図29に示すように、本実施形態の凝縮器20では、第1凝縮器21および第2凝縮器22が、空気流れ方向に配置されている。すなわち、第1凝縮器21および第2凝縮器22が、各凝縮器21、22の厚み方向に配置されている。
第1凝縮器21の重力方向上端部は、第2凝縮器22の重力方向上端部と同等の高さに配置されている。すなわち、第1凝縮器21の重力方向上端部は、第2凝縮器22の重力方向上端部と、重力方向において同等の高さに配置されている。換言すると、第1凝縮器21の重力方向上端部は、水平方向から見たときに第2凝縮器22の重力方向上端部と重合している。
図29に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、入口側流路219の流路断面積S2は、第1凝縮出口タンク213の内部空間における、第1凝縮チューブ211の積層方向に垂直な断面の断面積S3と同等である。
第1凝縮器21の液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213におけるチューブ積層方向一方側の端部に設けられている。すなわち、第1凝縮器21の液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213の長手方向における蒸発器10側の端部に設けられている。
第2凝縮器22の液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223におけるチューブ積層方向一方側の端部に設けられている。すなわち、第2凝縮器22の液流出口2231は、第2凝縮出口タンク223の長手方向における蒸発器10側の端部に設けられている。
接続通路302の上流側端部は、第1凝縮器21の重力方向上方側に接続されている。接続通路302の下流側端部は、第2凝縮器22の重力方向上方側に接続されている。第1液通路303の上流側端部は、第1凝縮器21の重力方向下方側に接続されている。第2液通路304の上流側端部は、第2凝縮器22の重力方向下方側に接続されている。
図28に示すように、本実施形態の蒸発器10では、各蒸発チューブ(図示せず)における扁平面の両側に、発熱体40がそれぞれ接合されている。発熱体40は、蒸発器10の厚み方向一方側および他方側のそれぞれにおいて、複数積層されている。なお、蒸発器10の厚み方向は、凝縮器20の空気流れ方向に平行である。
次に、上記構成を備える第1凝縮器21の作動を図29および図30に基づいて説明する。
第1凝縮器21に流入した気液二相状態の熱媒体のうち、気相熱媒体は、第1凝縮入口タンク212、および第1凝縮チューブ211の第1凝縮流路2110において凝縮する。そして、凝縮した液相熱媒体は、重力により第1凝縮流路2110を落下する。このとき、第1凝縮入口タンク212から第1凝縮流路2110に液相熱媒体が吸引されることで、 第1凝縮入口タンク212を流れる熱媒体の流速が低下する。
これにより、第1凝縮入口タンク212において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体が分離・除去される。つまり、第1凝縮入口タンク212において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体と気相熱媒体とに分離される。
第1凝縮入口タンク212において気液分離された気相熱媒体は、第1凝縮入口タンク212を水平方向に流れて、接続通路302を介して、第2凝縮器22に流入する。
一方、第1凝縮入口タンク212において分離された液相熱媒体は、複数の第1凝縮チューブ211内の第1凝縮流路2110を落下し、第1凝縮出口タンク213に流入する。そして、第1凝縮器21で気液分離された液相熱媒体は、第1凝縮出口タンク213から第1液通路303を介して、蒸発器10に流入する。
このとき、第1凝縮器21では、第1放熱フィン215を介して、複数の第1凝縮チューブ211同士の間の空気通路を流れる空気と、第1凝縮チューブ211内の熱媒体との間で熱交換が行われる。これにより、熱媒体の有する熱が空気に放出される。
以上説明したように、本実施形態では、凝縮器20として、第1凝縮器21および第2凝縮器22を設けている。第1凝縮器21および第2凝縮器22を、空気流れ方向に配置されている。第1凝縮器21において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体を分離させる。第1凝縮器21において、液相熱媒体が分離された後の気相熱媒体を第2凝縮器22の蒸気流入口2221側へ流出させる。
これによれば、第1凝縮器21および第2凝縮器22を空気流れ方向に並列に配置しているので、沸騰冷却装置全体の高さを低くすることができる。このため、沸騰冷却装置の小型化を図ることができる。
ところで、上述した特許文献1の沸騰冷却装置では、蒸発器から気液二相状態の熱媒体が流出した場合、凝縮器内に液相熱媒体が流入する。これにより、凝縮器の熱交換部に液相熱媒体が存在することとなり、凝縮器における熱媒体の放熱性が悪化する可能性がある。このため、凝縮器における熱媒体の放熱性を確保するためには、凝縮器の体格を大きくする必要がある。その結果、沸騰冷却装置が大型化してしまう。
これに対し、本実施形態の沸騰冷却装置では、第1凝縮器21および第2凝縮器22を空気流れ方向に並列に配置している。このため、第1凝縮出口タンク213および第2凝縮出口タンク223において、各凝縮器21、22の熱交換部210、220にて凝縮した液相熱媒体を集合させることができる。したがって、各凝縮器21、22の熱交換部210、220にて凝縮した液相熱媒体を集合させる部分(以下、液タンクという)が2つになるため、特許文献1の沸騰冷却装置に対して、液タンクの容量が増加する。
これにより、本実施形態の沸騰冷却装置では、各凝縮器21、22内部における液相熱媒体の液面の上昇を抑えることができる。このため、各凝縮器21、22における熱媒体の放熱性の悪化を抑制できるので、蒸発器10に対する各凝縮器21、22の高さを低くすることが可能となる。
(第27実施形態)
次に、本発明の第27実施形態について図31および図32に基づいて説明する。本実施形態は、上記第26実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
次に、本発明の第27実施形態について図31および図32に基づいて説明する。本実施形態は、上記第26実施形態と比較して、第1凝縮器21の構成が異なるものである。
図31および図32に示すように、本実施形態の第1凝縮器21では、第1凝縮チューブ211は、その長手方向が水平方向と略平行となるように配置されている。このため、第1凝縮流路2110は、熱媒体が水平方向に流れるように構成されている。第1凝縮チューブ211は、重力方向において、複数本平行に配置されている。
第1凝縮入口タンク212および第1凝縮出口タンク213は、それぞれ、重力方向に延びている。第1凝縮入口タンク212は、第1凝縮チューブ211の長手方向における蒸発器10に近い側の端部に接続されている。第1凝縮出口タンク213は、第1凝縮チューブ211の長手方向における蒸発器10から遠い側の端部に接続されている。また、第1凝縮入口タンク212入口側流路219の流路断面積S2は、蒸気通路301の通路断面積S1より大きい。
第1凝縮器21の蒸気流入口2121は、第1凝縮入口タンク212における重力方向上方側に配置されている。第1凝縮器21の蒸気流出口2131は、第1凝縮出口タンク213における重力方向上方側に設けられている。第1凝縮器21の液流出口2132は、第1凝縮出口タンク213における重力方向下端面に配置されている。
ここで、図32に示すように、蒸発器10から流出した気液二相状態の熱媒体は、蒸気通路301を介して第1凝縮器21に流入する。このとき、第1凝縮器21における入口側流路219の流路断面積S2が蒸気通路301の通路断面積S1より大きいので、蒸気通路301から第1凝縮器21に流入した熱媒体の流速が低下する。これにより、第1凝縮器21の入口側流路219(すなわち第1凝縮入口タンク212)において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体が分離・除去される。つまり、第1凝縮入口タンク212において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体と気相熱媒体とに分離される。
その他の沸騰冷却装置の構成および作動は、第26実施形態と同様である。従って、本実施形態の沸騰冷却装置においても、第26実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態では、第1凝縮器21において、気液二相状態の熱媒体から液相熱媒体を分離・除去させるとともに、気相熱媒体を第2凝縮器22の蒸気流入口2221側へ流出させたが、この態様に限定されるものではない。
例えば、第1凝縮器21において、気液二相状態の熱媒体から一部の液相熱媒体を分離・除去させてもよい。さらに、第1凝縮器21において、当該一部の液相冷媒が分離された後の熱媒体を第2凝縮器22の蒸気流入口2221側へ流出させてもよい。
(2)上述の実施形態では、第1凝縮器21に複数の第1凝縮流路2110を設けたが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1凝縮器21の第1凝縮流路2110を1つとしてもよい。
10 蒸発器
20 凝縮器
21 第1凝縮器
22 第2凝縮器
30 熱媒体通路
40 発熱体(冷却対象物)
210 熱交換部
20 凝縮器
21 第1凝縮器
22 第2凝縮器
30 熱媒体通路
40 発熱体(冷却対象物)
210 熱交換部
Claims (19)
- 冷却対象物(40)と熱媒体との熱交換により前記熱媒体を沸騰気化させることで前記冷却対象物を冷却する蒸発器(10)と、
前記熱媒体と外部流体との熱交換により前記熱媒体を凝縮させることで前記熱媒体の熱を前記外部流体に放熱する凝縮器(20)と、
前記蒸発器と前記凝縮器とをループ状に連結して前記蒸発器と前記凝縮器との間で前記熱媒体を循環させる熱媒体通路(30)と、を備える沸騰冷却装置であって、
前記凝縮器は、第1凝縮器(21)と、前記第1凝縮器の重力方向上方側に配置される第2凝縮器(22)と、を有しており、
前記第1凝縮器には、前記蒸発器から流出した前記熱媒体が流入し、
前記第2凝縮器には、前記第1凝縮器から流出した前記熱媒体が流入し、
前記第1凝縮器は、前記熱媒体と前記外部流体とを熱交換させる熱交換部(210)を有する沸騰冷却装置。 - 前記熱媒体通路は、前記蒸発器から流出した前記熱媒体を前記第1凝縮器に導く蒸気通路(301)を含んでおり、
前記第1凝縮器は、前記蒸気通路から流出した前記熱媒体が流入する入口側流路(219)を有しており、
前記入口側流路の流路断面積(S2)は、前記蒸気通路の通路断面積(S1)より大きい請求項1に記載の沸騰冷却装置。 - 前記第1凝縮器は、前記熱媒体が流れる複数の凝縮流路(2110)を有している請求項1または2に記載の沸騰冷却装置。
- 前記複数の凝縮流路は、互いに流路断面積が異なる請求項3に記載の沸騰冷却装置。
- 前記複数の凝縮流路において、下方側に配置された前記凝縮流路の流路断面積が、上方側に配置された前記凝縮流路の流路断面積よりも大きい請求項4に記載の沸騰冷却装置。
- 前記第1凝縮器は、前記凝縮流路において前記熱媒体が水平方向に流れるように構成されている請求項3ないし5のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。
- 前記熱媒体通路は、前記第1凝縮器から流出した液相熱媒体を前記蒸発器に導く液通路(303)を含んでおり、
前記液通路の上流側端部は、前記第1凝縮器の重力方向下方側に接続されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。 - 前記熱媒体通路は、前記第1凝縮器から流出した液相熱媒体を前記蒸発器に導く液通路(303)を含んでおり、
前記液通路の上流側端部は、前記凝縮流路における熱媒体流れ下流側に接続されている請求項3ないし5のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。 - 前記凝縮流路は、前記熱媒体が重力方向に流れるように構成されている請求項8に記載の沸騰冷却装置。
- 前記熱媒体通路は、前記第1凝縮器から流出した前記熱媒体を前記第2凝縮器に導く接続通路(302)を含んでおり、
前記接続通路の上流側端部は、前記第1凝縮器のうち、前記液通路との接続部(2132)よりも重力方向上方側に接続されている請求項7ないし9のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。 - 前記第1凝縮器は、前記熱媒体が流れる複数の凝縮流路(2110)を有しており、
前記第1凝縮器は、複数の前記凝縮流路が互いに接続される接続凝縮流路(23)を有している請求項1ないし10のいずれか1つに記載の沸騰冷却装置。 - 前記第1凝縮器は、前記熱媒体と前記外部流体とを熱交換させる第1熱交換部(210)を有しており、
前記第2凝縮器は、前記熱媒体と前記外部流体とを熱交換させる第2熱交換部(220)を有しており、
前記第1熱交換部は、前記熱媒体が流れる少なくとも1つの第1熱媒体流路(2110)を有しており、
前記第2熱交換部は、前記熱媒体が流れる少なくとも1つの第2熱媒体流路(2210)を有しており、
前記第1熱媒体流路の平均流路断面積は、前記第2熱媒体流路の平均流路断面積よりも大きい請求項1に記載の沸騰冷却装置。 - 前記第1熱交換部は、複数の小熱交換部(24)を有しており、
前記複数の小熱交換部は、重力方向に配置されており、
前記複数の小熱交換部は、それぞれ、前記第1熱媒体流路を有しており、
前記複数の小熱交換部における前記第1熱媒体流路の平均流路断面積が互いに異なる請求項12に記載の沸騰冷却装置。 - 前記複数の小熱交換部において、下方側に配置された前記小熱交換部における前記第1熱媒体流路の平均流路断面積が、上方側に配置された前記小熱交換部における前記第1熱媒体流路の平均流路断面積よりも大きい請求項13に記載の沸騰冷却装置。
- 前記小熱交換部は、複数の前記第1熱媒体流路を有しているとともに、前記複数の第1熱媒体流路が互いに接続される接続凝縮流路(23)を有している請求項13に記載の沸騰冷却装置。
- 前記接続凝縮流路の上方側および下方側には、それぞれ、前記小熱交換部が接続されており、
前記接続凝縮流路の下方側に接続された前記小熱交換部における前記第1熱媒体流路の平均流路断面積が、前記接続凝縮流路の上方側に接続された前記小熱交換部における前記第1熱媒体流路の平均流路断面積よりも大きい請求項15に記載の沸騰冷却装置。 - 冷却対象物(40)と熱媒体との熱交換により前記熱媒体を沸騰気化させることで前記冷却対象物を冷却する蒸発器(10)と、
前記熱媒体と外部流体との熱交換により前記熱媒体を凝縮させることで前記熱媒体の熱を前記外部流体に放熱する凝縮器(20)と、
前記蒸発器と前記凝縮器とをループ状に連結して前記蒸発器と前記凝縮器との間で前記熱媒体を循環させる熱媒体通路(30)と、を備える沸騰冷却装置であって、
前記凝縮器は、前記蒸発器から流出した前記熱媒体が流入する第1凝縮器(21)と、前記第1凝縮器から流出した前記熱媒体が流入する第2凝縮器(22)と、を有しており、
前記第1凝縮器および前記第2凝縮器は、前記外部流体の流れ方向に配置されている沸騰冷却装置。 - 前記熱媒体通路は、
前記蒸発器から流出した前記熱媒体を前記第1凝縮器に導く蒸気通路(301)と、
前記第1凝縮器から流出した前記熱媒体を前記第2凝縮器に導く接続通路(302)と、
前記第1凝縮器から流出した前記熱媒体を前記蒸発器に導く第1液通路(303)と、
前記第2凝縮器から流出した前記熱媒体を前記蒸発器に導く第2液通路(304)と、を含んでおり、
前記接続通路の上流側端部は、前記第1凝縮器の重力方向上方側に接続されており、
前記接続通路の下流側端部は、前記第2凝縮器の重力方向上方側に接続されており、
前記第1液通路の上流側端部は、前記第1凝縮器の重力方向下方側に接続されており、
前記第2液通路の上流側端部は、前記第2凝縮器の重力方向下方側に接続されている請求項17に記載の沸騰冷却装置。 - 前記第1凝縮器の重力方向上端部は、前記第2凝縮器の重力方向上端部と同等の高さに配置されている請求項17または18に記載の沸騰冷却装置。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210408 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220426 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20221018 |