JP2020172858A - 地盤凍結方法、及び、地盤凍結装置 - Google Patents

地盤凍結方法、及び、地盤凍結装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トンネルの周辺地盤の凍結を行うためのトンネル内での作業を軽減する。【解決手段】地盤凍結方法は、セグメント11のスキンプレート13の内面13bに、スキンプレート13に沿って延び接触するように第1冷媒流通管2を配置する工程と、第1冷媒流通管2が配置されたセグメント11を組み立てて筒状のトンネル18を構築する工程と、第1冷媒流通管2内に冷媒を流通させて、トンネル18の周辺地盤を凍結させる工程と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、地中に構築される筒状のトンネルの周辺地盤を凍結する方法、及び、当該周辺地盤を凍結する装置に関する。
地中に筒状のトンネルを構築する際には、例えばシールド工法が用いられる。シールド工法では、例えば、地山に発進立坑と到達立坑とを構築し、発進立坑から到達立坑へ向けてシールド掘進機で地山を掘削しながら、シールド掘進機の後部で次々にセグメントをトンネル周方向に組み立ててセグメントリングを構築すると共に、隣接するセグメントリング同士をトンネル軸方向で連結することで筒状のトンネル(覆工体)を構築する。この工法では、シールド掘進機は、その後方の既設セグメントリングを推進ジャッキで後方へ押圧し、その反力として発生する推力によって、地山を掘削しながら前進する。
特許文献1には、シールド工法を用いて地中にトンネルを構築した後に、トンネルの内壁面に凍結管を設けて、凍結管内に冷媒を流通させることにより、トンネルの周辺地盤の凍結を行うことが開示されている。
特開2016−160717号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、セグメントを組み立ててトンネルを構築した後にトンネルの内壁面に凍結管を設けるので、トンネルを構築してからトンネルの周辺地盤の凍結を開始するまでに時間を要していた。つまり、トンネルの周辺地盤の凍結を開始するためのトンネル内での作業に手間がかかっていた。
本発明は、このような実状に鑑み、トンネルの周辺地盤の凍結を行うためのトンネル内での作業を軽減することを目的とする。
そのため本発明に係る地盤凍結方法は、セグメントのスキンプレートの内面に、スキンプレートに沿って延び接触するように第1冷媒流通管を配置する工程と、前記配置されたセグメントを組み立てて筒状のトンネルを構築する工程と、第1冷媒流通管内に冷媒を流通させて、トンネルの周辺地盤を凍結させる工程と、を含む。
本発明に係る地盤凍結装置は、地中に構築される筒状のトンネルの周辺地盤を凍結する装置である。この地盤凍結装置は、トンネルを構成するセグメントに設けられた第1冷媒流通管と、第1冷媒流通管内に冷媒を供給する冷媒供給装置と、を有する。セグメントは、枠体と、枠体の地山側を塞ぐように配置されるスキンプレートと、を有する。第1冷媒流通管は、スキンプレートにおける地山側と反対の側の面に、スキンプレートに沿って延び接触するように配置されている。
本発明によれば、セグメントの組み立て工程(トンネルの構築工程)に先立って、セグメントに第1冷媒流通管を設けることができるので、トンネルの周辺地盤の凍結を行うためのトンネル内での作業を従来に比べて軽減することができる。
本発明の第1実施形態における地盤凍結装置の概略構成を示す図 前記第1実施形態における第1冷媒流通管を有するセグメントを示す斜視図 前記第1実施形態における第1冷媒流通管を示す斜視図 前記第1実施形態における冷媒流通部材の概略構成を示す図 前記第1実施形態における第1冷媒流通管と第2冷媒流通管との連結方法を示す図 前記第1実施形態における第1冷媒流通管と第2冷媒流通管との連結パターンを示す図 前記第1実施形態における第1冷媒流通管と第2冷媒流通管との連結パターンの変形例を示す図 本発明の第2実施形態における、冷媒流通部材を覆う断熱材を示す図 本発明の第3実施形態における第1冷媒流通管を有するセグメントを示す斜視図 本発明の第4実施形態における第1冷媒流通管を有するセグメントを示す斜視図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における地盤凍結装置1の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態における第1冷媒流通管2を有するセグメント11を示す斜視図である。尚、本実施形態では、地中に筒状のトンネル(覆工体)18(後述する図5〜図7参照)を構築する際に前述のシールド工法を用いることを前提とし、複数のセグメント11をトンネル周方向及びトンネル軸方向に連結することでトンネル18を構築するとして以下説明するが、トンネル18の構築時に用いられる工法はシールド工法に限らない。
図1に示すように、地盤凍結装置1は、複数の第1冷媒流通管2、複数の第2冷媒流通管3、冷媒循環ポンプ4、及び、冷却装置5を有している。冷却装置5は、液化器6、凝縮器7、及び、冷却塔8を有している。
冷却装置5では凝縮器7と冷却塔8との間で水が循環している。冷却装置5では液化器6と凝縮器7との間で一次冷媒(例えばアンモニア(液化アンモニア))が循環している。
本実施形態において、冷却装置5の液化器6から冷媒循環ポンプ4、複数の第1冷媒流通管2及び第2冷媒流通管3を経て液化器6に戻る冷媒循環経路内では二次冷媒が循環している。本実施形態ではこの二次冷媒が二酸化炭素(液化二酸化炭素)であるとして以下説明するが、二次冷媒は二酸化炭素に限らない。また、この二次冷媒が本発明の「冷媒」に対応する。
本実施形態において、二次冷媒である二酸化炭素が流通する前述の冷媒循環経路は、第1冷媒流通管2と第2冷媒流通管3とを交互に連結してなる冷媒流通管群を複数含んでおり、冷媒循環ポンプ4の吐出側からこれら冷媒流通管群に分岐した後、合流して液化器6に戻るように構成されている。ここで、図1には、8つの第1冷媒流通管2と7つの第2冷媒流通管3とを交互に連結してなる冷媒流通管群が4つ図示されているが、この冷媒流通管群の個数、及び、冷媒流通管群を構成する第1冷媒流通管2及び第2冷媒流通管3の個数は図1に図示されたものに限らない。
図2に示すように、本実施形態では、セグメント11は、湾曲した矩形状の鋼製の枠体12と、この枠体12の地山側(トンネル18の周辺地盤に隣接する側)を塞ぐように配置される鋼製のスキンプレート13と、複数(図2では4つ)の縦リブ14と、を備える鋼製セグメントである。尚、セグメント11を構成する縦リブ14の個数はこれに限らない。また、以下の説明において、スキンプレート13のうち、トンネル18の外面(地山側表面)に対応する表面を「外面13a」とする一方、トンネル18の内面(内壁面)に対応する表面を「内面13b」とする。
枠体12は、一対の主桁15,15と、一対の継手板16,16により構成される。主桁15,15は、それぞれ、弧状の鋼材であり、トンネル軸方向に互いに離間して平行に配置されている。継手板16,16は、トンネル周方向に互いに離間して配置されており、主桁15,15の端部同士を連結している。ここで、主桁15及び継手板16が本発明の「板状部材」に対応する。
継手板16,16間にて主桁15,15同士を接続する複数の縦リブ14は各々が鋼製であり、トンネル周方向に互いに間隔を空けて並列配置されて、トンネル軸方向に延びている。
複数(例えば8つ)のセグメント11は、隣接するセグメント11の継手板16,16同士が連結して、環状のセグメントリングを構成する。また、隣接するセグメントリングの主桁15,15同士が連結されることにより、トンネル軸方向に延びるトンネル(覆工体)18が構築される。
スキンプレート13の内面13bには、複数(図2では5つ)の第1冷媒流通管2が貼り付けられている。尚、スキンプレート13の内面13bに貼り付けられる第1冷媒流通管2の個数はこれに限らない。
第1冷媒流通管2をセグメント11のスキンプレート13の内面13bに貼り付ける作業は、セグメント11を製造する地上の工場で行われることが好ましい。
図1に示す地盤凍結装置1では、第1冷媒流通管2内及び第2冷媒流通管3内を流通する二次冷媒である液化二酸化炭素がセグメント11のスキンプレート13を介してトンネル18の周辺地盤と熱交換を行ない、液化二酸化炭素の顕熱及び潜熱により当該周辺地盤を凍結する。当該周辺地盤と熱交換を行なって昇温した二酸化炭素は、冷却装置5の液化器6で一次冷媒と熱交換を行ない、低温の液化二酸化炭素になり、再び冷媒循環ポンプ4を介して第1冷媒流通管2内及び第2冷媒流通管3内に供給されて、循環する。ここで、冷媒循環ポンプ4が本発明の「冷媒供給装置」に対応する。
冷却装置5の一次冷媒は、冷却装置5の液化器6にて二次冷媒である二酸化炭素から熱が供給されて蒸発・気化した後、凝縮器7で水と熱交換して降温し、液化する。そして凝縮器7で一次冷媒から熱が供給されて昇温した水は、冷却塔8で冷却される。
次に、第1冷媒流通管2の構成について図3及び図4を用いて説明する。
図3は、本実施形態における第1冷媒流通管2を示す斜視図である。図4は、本実施形態における冷媒流通部材20の概略構成を示す図である。ここで、図4(ア)は冷媒流通部材20の斜視図であり、図4(イ)は冷媒流通部材20の断面図である。
図3に示すように、第1冷媒流通管2は、冷媒流通部材20と、一対のソケット21a,21bと、ソケット21a,21bの各々に設けられた管状部材22a,22bとにより構成されている。
冷媒流通部材20は、図4に示すように、複数(図4では11個)の微小冷媒流路24を有する扁平な部材であり、金属製(例えばアルミニウム製)である。すなわち、冷媒流通部材20は、複数の微小冷媒流路24が設けられたマイクロチャンネル構造を有している。尚、本実施形態では、微小冷媒流路24の断面形状を矩形状としているが、断面形状は矩形状に限らず、例えば円形状又は楕円形状であってもよい。また、冷媒流通部材20を構成する微小冷媒流路24の個数は11個に限らない。
本実施形態では、冷媒流通部材20の微小冷媒流路24を流通する二次冷媒として液化二酸化炭素を用いている。ここで、液化二酸化炭素は、塩化カルシウム水溶液や塩化ナトリウム水溶液などのブラインよりも粘性が非常に低い。ゆえに、液化二酸化炭素が冷媒流通部材20の微小冷媒流路24を流通する際の抵抗がブラインと比較すると極めて小さい。それゆえ、冷媒流通部材20の微小冷媒流路24の流路断面積を、ブラインを用いる場合に比べて格段に小さくすることができるので、図4に示すような、2つの矩形状の表面(平面)20a,20bを有する扁平な部材で冷媒流通部材20を形成することができる。例えば、冷媒流通部材20の幅wを約50mmとし、冷媒流通部材20の厚さtを約5mmとすることができる(図4(イ)参照)。また、冷媒流通部材20は可撓性を有し得る。換言すれば、冷媒流通部材20は容易に変形可能である。
図3に示すように、ソケット21a,21bは各々が直方体状の箱形であり、直方体状の内部空間を有しており、金属製(例えばアルミニウム製)である。冷媒流通部材20の一端側はソケット21aに連結されており、冷媒流通部材20の微小冷媒流路24とソケット21aの内部空間とは互いに連通している。冷媒流通部材20の他端側はソケット21bに連結されており、冷媒流通部材20の微小冷媒流路24とソケット21bの内部空間とは互いに連通している。
管状部材22aは、その基端部がソケット21aに連結されており、先端部に、第2冷媒流通管3との接続口23aが設けられている。管状部材22aの内部空間はソケット21aの内部空間と連通している。管状部材22aは、その基端部よりもトンネル径方向内側に先端部が位置するように、トンネル径方向に沿って延びている。
管状部材22bは、その基端部がソケット21bに連結されており、先端部に、第2冷媒流通管3との接続口23bが設けられている。管状部材22bの内部空間はソケット21bの内部空間と連通している。管状部材22bは、その基端部よりもトンネル径方向内側に先端部が位置するように、トンネル径方向に沿って延びている。
ここで、接続口23a,23bのうちの一方が本発明の「冷媒流入口部」に対応し、他方が本発明の「冷媒排出口部」に対応する。本実施形態では、接続口23aが本発明の「冷媒流入口部」に対応するものとし、接続口23bが本発明の「冷媒排出口部」に対応するものとして以下説明する。
本実施形態では、スキンプレート13の内面13bに冷媒流通部材20の表面20aが接触するように、冷媒流通部材20がスキンプレート13の内面13bに貼り付けられている。尚、冷媒流通部材20をスキンプレート13の内面13bに貼り付ける際には、接着剤などの接着手段、バンドなどの固縛手段、又は、ビスなどの締結手段が用いられ得る。
本実施形態では、冷媒流通部材20は、スキンプレート13の内面13bに接触するようにスキンプレート13に沿って延びている。また、いくつかの冷媒流通部材20は、隣り合う縦リブ14同士の間に配置されて縦リブ14と平行に延びている。また、別のいくつかの冷媒流通部材20は、隣り合う縦リブ14と継手板16との間に配置されて縦リブ14及び継手板16と平行に延びている。
複数のセグメント11が組み立てられてトンネル18が構築された状態で、冷媒流通部材20はトンネル軸方向に延びる。
次に、第1冷媒流通管2と第2冷媒流通管3との連結方法について、図5を用いて説明する。図5(ア)は、第2冷媒流通管3が第1冷媒流通管2に連結される前の状態を示す。図5(イ)は、第2冷媒流通管3が第1冷媒流通管2に連結された後の状態を示す。図5(ウ)は、第1冷媒流通管2と第2冷媒流通管3との連結部分の拡大図である。
まず、図5(ア)に示すように、第1冷媒流通管2を有するセグメント11を組み立てることによりトンネル18を構築する。ここにおいて、トンネル18にてトンネル軸方向に隣り合うセグメント11同士は、各々の主桁15が互いに接触した状態で適宜の連結手段を介して連結されている。また、トンネル18にてトンネル周方向に隣り合うセグメント11同士は、各々の継手板16が互いに接触した状態で適宜の連結手段を介して連結されている。
次に、図5(イ)に示すように、トンネル18にて隣り合うセグメント11同士のうち一方の第1冷媒流通管2の接続口23b(冷媒排出口部)と他方の第1冷媒流通管2の接続口23a(冷媒流入口部)とを第2冷媒流通管3を介して連結する。
図5(ウ)に示すように、第2冷媒流通管3の両端にそれぞれ円筒状の継手部材26が設けられている。継手部材26は、第2冷媒流通管3の中心軸を回転中心として、第2冷媒流通管3に対して相対的に回転自在である。継手部材26の内周面には雌ねじ部が形成されている。これに対応するように、第1冷媒流通管2の管状部材22a,22bの接続口23a,23bの外周面には雄ねじ部が形成されている。継手部材26の内周面の雌ねじ部を接続口23a,23bの外周面の雄ねじ部に螺合させることにより、第2冷媒流通管3が第1冷媒流通管2に着脱可能に取り付けられ得る。尚、第2冷媒流通管3を第1冷媒流通管2に着脱可能に取り付ける手法はこれに限らず、例えば、いわゆるワンタッチジョイント方式で第2冷媒流通管3を第1冷媒流通管2に着脱可能に取り付けてもよい。
ここにおいて、第2冷媒流通管3は金属製(例えば銅製)である。第2冷媒流通管3は可撓性を有し得る。換言すれば、第2冷媒流通管3は容易に変形可能である。
図6は、本実施形態における第1冷媒流通管2と第2冷媒流通管3との連結パターンを示す図である。図7は、本実施形態における第1冷媒流通管2と第2冷媒流通管3との連結パターンの変形例を示す図である。図6及び図7において、点線は縦リブ14を示し、一点鎖線は主桁15を示し、二点鎖線は継手板16を示す。ゆえに、図6及び図7において、一点鎖線(主桁15)と二点鎖線(継手板16)とで囲まれた領域が1つのセグメント11に対応する。
図6に示す態様では、第2冷媒流通管30(第2冷媒流通管3)は、互いに接触した状態の主桁15同士を跨ぐように延びている。尚、第1冷媒流通管2はトンネル軸方向に延びている。
図7に示す変形例では、セグメント11を組み立ててトンネル18を構築するに先立って、第2冷媒流通管3と同様の構成の冷媒流通管29をセグメント11に設けて、第1冷媒流通管2と冷媒流通管29とによる蛇行した冷媒流通経路を形成した後に、当該セグメント11を組み立ててトンネル18を構築する(図7(ア)参照)。ここで、冷媒流通管29は縦リブ14を跨ぐように延びている。尚、冷媒流通管29をセグメント11に設ける作業は、第1冷媒流通管2をセグメント11のスキンプレート13に貼り付ける作業と同様に、セグメント11を製造する地上の工場で行われてもよい。
次に、図7(イ)に示すように、互いに接触した状態の主桁15同士を跨ぐように延びる第2冷媒流通管30(第2冷媒流通管3)と、互いに接触した継手板16同士を跨ぐように延びる第2冷媒流通管31(第2冷媒流通管3)とを用いて、隣り合うセグメント11同士のうち一方の第1冷媒流通管2の接続口23b(冷媒排出口部)と他方の第1冷媒流通管2の接続口23a(冷媒流入口部)とを連結する。図7に示すような複雑に蛇行する冷媒流通経路を形成する場合であっても、その形成作業の大部分を、セグメント11を製造する地上の工場で行うことができるので、トンネル18内での作業を大幅に軽減することができる。尚、図7に示す変形例においても、第1冷媒流通管2はトンネル軸方向に延びている。
次に、地盤凍結装置1を用いてトンネル18の周辺地盤を凍結させる方法について説明する。
まず、図5(ア)に示すように、第1冷媒流通管2を有するセグメント11を組み立ててトンネル18を構築する。
次に、図5(イ)に示すように、トンネル18にて隣り合うセグメント11同士のうち一方の第1冷媒流通管2の接続口23b(冷媒排出口部)と他方の第1冷媒流通管2の接続口23a(冷媒流入口部)とを第2冷媒流通管3を介して連結する。
次に、第1冷媒流通管2内及び第2冷媒流通管3内に二次冷媒である液化二酸化炭素を流通させて、トンネル18の周辺地盤を凍結させる。
このようにして、トンネル18の周辺地盤が凍結される。
ところで、従来、シールド工法を用いて地中にトンネルを構築した後に、トンネルのセグメントのスキンプレートの内面に凍結管を設ける場合には、冷媒としてブラインを用いるために冷媒流通部材20(微小冷媒流路24)よりも流路断面積が非常に大きく剛性が高い角管などの金属管を凍結管として用いていた。これに加えて、トンネル構築後にはスキンプレートが地山の圧力により変形することがあった。それゆえ、凍結管をスキンプレートの内面に設けるときに、エポキシ樹脂モルタルなどの間詰め材を凍結管とスキンプレートとの間の隙間に注入して凍結管とスキンプレートとの間の隙間を無くす作業を行う必要があり、この作業に手間がかかっていた。この点、本実施形態によれば、セグメント11の製造と、第1冷媒流通管2のスキンプレート13への設置(貼り付け)とを、地上の工場で一体的に行うことができ、また、トンネル構築後に、第1冷媒流通管2(冷媒流通部材20)は、スキンプレート13の変形に追従して変形可能であるので、前述の間詰め材注入作業を低減することができる。
本実施形態によれば、地盤凍結方法は、第1冷媒流通管2を有するセグメント11を組み立てて筒状のトンネル18を構築する工程と(図5(ア)参照)、トンネル18にて隣り合うセグメント11同士の各々の第1冷媒流通管2同士を第2冷媒流通管3を介して連結する工程(図5(イ)参照)と、第1冷媒流通管2内及び第2冷媒流通管3内に冷媒(二次冷媒:二酸化炭素)を流通させて、トンネル18の周辺地盤を凍結させる工程と、を含む。それゆえ、セグメント11の組み立て工程(トンネル18の構築工程)に先立って、セグメント11に第1冷媒流通管2を設けることができるので、トンネル18の周辺地盤の凍結を行うためのトンネル18内での作業を従来に比べて軽減することができる。
また本実施形態によれば、セグメント11は鋼製である。第1冷媒流通管2は、その少なくとも一部(冷媒流通部材20)が、セグメント11のスキンプレート13に接触するようにスキンプレート13に沿って延びている(図2及び図5参照)。また、第1冷媒流通管2は、その少なくとも一部(冷媒流通部材20)が、セグメント11のスキンプレート13の内面13bに貼り付けられている(図2及び図5参照)。それゆえ、第1冷媒流通管2内を流通する二次冷媒である液化二酸化炭素が、トンネル18の周辺地盤からスキンプレート13を介して良好に受熱することができる。
また本実施形態によれば、トンネル18にて隣り合うセグメント11同士は、各々の板状部材(主桁15、継手板16)が互いに接触した状態で連結されている。第2冷媒流通管3は、この接触した状態の板状部材(主桁15、継手板16)を跨ぐように延びている(図5〜図7参照)。これにより、異なるセグメント11に設けられた第1冷媒流通管2同士を簡易な構成で連結することができる。
また本実施形態によれば、第2冷媒流通管3は第1冷媒流通管2に着脱可能に取り付けられる(図5参照)。これにより、例えば、構築されたトンネル18内にて第2冷媒流通管3を適宜移設することで、二次冷媒である液化二酸化炭素の冷媒流通経路を容易に変更することができる。
また本実施形態によれば、地盤凍結装置1は、地中に構築される筒状のトンネル18の周辺地盤を凍結する装置である。地盤凍結装置1は、トンネル18を構成するセグメント11に設けられた第1冷媒流通管2と、トンネル18にて隣り合うセグメント11同士の各々の第1冷媒流通管2同士を連結する第2冷媒流通管3と、第1冷媒流通管2内及び第2冷媒流通管3内に冷媒(二次冷媒:二酸化炭素)を供給する冷媒供給装置(冷媒循環ポンプ4)と、を有する。それゆえ、セグメント11の組み立て工程(トンネル18の構築工程)に先立って、セグメント11に第1冷媒流通管2を設けることができるので、トンネル18の周辺地盤の凍結を行うためのトンネル18内での作業を従来に比べて軽減することができる。
また本実施形態によれば、セグメント11は、複数の板状部材(主桁15、継手板16)によって構成される鋼製の枠体12と、枠体12の地山側を塞ぐように配置される鋼製のスキンプレート13と、を有する。第1冷媒流通管2は、その少なくとも一部(冷媒流通部材20)が、スキンプレート13における地山側と反対の側の面(内面13b)に接触するようにスキンプレート13に沿って延びている。また、第1冷媒流通管2は、その少なくとも一部(冷媒流通部材20)が、セグメント11のスキンプレート13における地山側と反対の側の面(内面13b)に貼り付けられている。それゆえ、第1冷媒流通管2内を流通する二次冷媒である液化二酸化炭素が、トンネル18の周辺地盤からスキンプレート13を介して良好に受熱することができる。
次に、前述の第1実施形態の変形態様について説明する。
図2に示すように、スキンプレート13の内面13bは、トンネル18のトンネル周方向に沿うように湾曲した湾曲面となっている。セグメント11については、地上の工場での製造時に、スキンプレート13の内面13b(湾曲面)に微小な不陸が形成され得る。セグメント11を製造する地上の工場にて冷媒流通部材20をスキンプレート13の内面13bに貼り付ける際に、冷媒流通部材20の表面20aとスキンプレート13の内面13bとの間に前記不陸による空隙が生じると、この空隙が二次冷媒(液化二酸化炭素)とトンネル18の周辺地盤との熱交換の妨げになる。ゆえに、本変形態様では、地上の工場にて、冷媒流通部材20の表面20aとスキンプレート13の内面13bとの間に充填材(換言すれば不陸調整材又は間詰め材)を充填する。この充填材の充填作業は、セグメント11の製造と、第1冷媒流通管2のスキンプレート13への設置(貼り付け)とを行う地上の工場にて行われることが好ましい。すなわち、この充填材の充填作業は、セグメント11を組み立ててトンネル18を構築するに先立って行われ得る。ここで、充填材(換言すれば不陸調整材又は間詰め材)としては、例えばエポキシ樹脂モルタル、セメントペースト、モルタルなどを用いることができる。樹脂系の接着剤を充填材(換言すれば不陸調整材又は間詰め材)として使用してもよい。従って、本変形態様では、冷媒流通部材20は、スキンプレート13の内面13bとの間に充填材を介在させた状態で、スキンプレート13の内面13bに貼り付けられている。このように、スキンプレート13の内面13bとの間に充填材が充填された冷媒流通部材20であっても、トンネル18の構築後(セグメント11の組み立て後)の地山の圧力によるスキンプレート13の変形に追従して変形可能である。
特に本変形態様によれば、第1冷媒流通管2を有するセグメント11は、第1冷媒流通管2とスキンプレート13の内面13bとの間に介装された充填材(換言すれば不陸調整材又は間詰め材)を更に有する。これにより、二次冷媒(液化二酸化炭素)とトンネル18の周辺地盤との熱交換を効率良く行うことができる。
図8は本発明の第2実施形態における、冷媒流通部材20を覆う断熱材28を示す図である。
前述の第1実施形態及びその変形態様と異なる点について説明する。
本実施形態では、第1冷媒流通管2をセグメント11のスキンプレート13の内面13bに貼り付ける作業と、第1冷媒流通管2を覆うように断熱材28をセグメント11に設ける作業とが、セグメント11を製造する地上の工場で行われ得る。
断熱材28は、少なくとも、冷媒流通部材20の表面20b(前述の表面20aと反対の側の表面)を覆うようにセグメント11に設けられる。断熱材28としては、例えば発泡ウレタンなどが用いられ得る。
特に本実施形態によれば、セグメント11を組み立ててトンネル18を構築するに先立って、セグメント11に設けられた第1冷媒流通管2を覆うように断熱材28をセグメント11に設ける。これにより、第1冷媒流通管2の露出部分を減らすことができるので、トンネル18の周辺地盤を効率良く凍結させることができる。
また本実施形態によれば、地盤凍結装置1は、セグメント11に設けられた第1冷媒流通管2を覆う断熱材28を有する。これにより、第1冷媒流通管2の露出部分を減らすことができるので、トンネル18の周辺地盤を効率良く凍結させることができる。
図9は、本発明の第3実施形態における第1冷媒流通管2を有するセグメント40を示す斜視図である。
前述の第1実施形態及びその変形態様と異なる点について説明する。
本実施形態では、枠体12とスキンプレート13とによって囲まれる空間内に、コンクリート41が充填されている。すなわち、図9に示すセグメント40は合成セグメントであり、枠体12とスキンプレート13と縦リブ14とを有するセグメント11(鋼製セグメント)の内部空間にコンクリート41が充填されて形成されている。
セグメント40を製造する地上の工場では、第1冷媒流通管2をスキンプレート13の内面13bに貼り付ける作業を行った後に、引き続き、このコンクリート41の充填作業を行う。
本実施形態では、第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23bがコンクリート41の内面41aから突出して露出している。ここでコンクリート41の内面41aとはトンネル18の内面(内壁面)を構成し得る表面である。
第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23b以外の部分は、コンクリート41内に埋設されている。
特に本実施形態によれば、セグメント40を組み立ててトンネル18を構築するに先立って、セグメント11の枠体12内にコンクリート41を充填する。第1冷媒流通管2は、その冷媒流入口部及び冷媒排出口部(接続口23a,23b)がそれぞれコンクリート41外に露出して、残部(第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23b以外の部分)がコンクリート41内に埋設される。これにより、コンクリート41が前述の断熱材28として機能し得るので、第1冷媒流通管2の露出部分を減らすことができ、ひいては、トンネル18の周辺地盤を効率良く凍結させることができる。
図10は、本発明の第4実施形態における第1冷媒流通管2を有するセグメント50を示す斜視図である。
前述の第1実施形態及びその変形態様と異なる点について説明する。
セグメント50はRCセグメントである。すなわち、セグメント50の本体51はコンクリート製である。
セグメント50を製造する地上の工場では、本体51の製造時に第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23b以外の部分を本体51内に埋設する。
本実施形態では、第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23bが本体51の内面51aから突出して露出している。ここで本体51の内面51aとはトンネル18の内面(内壁面)を構成し得る表面である。本体51の外面51bとは、内面51aと反対の側の表面であり、また、トンネル18の外面(地山側表面)に対応する表面である。
本体51を、その厚さ方向(トンネル径方向)に同じ厚さとなるように2つの層に分けて、この2つの層のうち、外面51bを含む層を第1の層とし、内面51aを含む層を第2の層とした場合に、前記第1の層内に冷媒流通部材20が位置することが好ましい。すなわち、本体51の外面51b側の半分内に冷媒流通部材20(第1冷媒流通管2)が位置することが好ましい。
第1冷媒流通管2を構成する冷媒流通部材20の表面20aは、本体51の外面51bの近傍に位置することが好ましい。また、第1冷媒流通管2を構成する冷媒流通部材20の表面20aは、本体51の外面51bと面一であってもよい。
尚、複数のセグメント50が組み立てられてトンネル18が構築された状態で、冷媒流通部材20はトンネル軸方向に延びる。
特に本実施形態によれば、セグメント50は、その本体51がコンクリート製である。第1冷媒流通管2は、その冷媒流入口部及び冷媒排出口部(接続口23a,23b)がそれぞれ本体51外に露出して、残部(第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23b以外の部分)が本体51内に埋設されている。それゆえ、第1冷媒流通管2が一体化されたセグメント50を用いてトンネル18の周辺地盤の凍結を行うことができる。
尚、前述の第3及び第4実施形態において、前述の断熱材28により、冷媒流通部材20の表面20b(前述の表面20aと反対の側の表面)を覆ってもよい。
また、前述の第3及び第4実施形態では、第1冷媒流通管2のうち接続口23a,23b以外の部分をコンクリート41内及び本体51内に埋設しているが、これに代えて、冷媒流通部材20をコンクリート41の内面41a及び本体51の内面51aに貼り付けてもよい。また、この場合においても、前述の断熱材28により、冷媒流通部材20の表面20b(前述の表面20aと反対の側の表面)を覆ってもよい。また、この場合においても、前述の第1実施形態の変形態様と同様に、冷媒流通部材20の表面20aとコンクリート41の内面41a及び本体51の内面51aとの間に充填材(換言すれば不陸調整材又は間詰め材)を介在させてもよい。
また、前述の断熱材28については、冷媒流通部材20の表面20b(前述の表面20aと反対の側の表面)を覆うのみならず、ソケット21a,21bと、管状部材22a,22bのうち接続口23a,23b以外の部分とを覆ってもよいことは言うまでもない。
また、前述の第1〜第4実施形態では、冷媒流通部材20の複数の微小冷媒流路24を、二次冷媒である液化二酸化炭素が同じ方向に流れるように構成されているが、この他、冷媒流通部材20の複数の微小冷媒流路24のうちの一部での液化二酸化炭素の流れ方向と残部での液化二酸化炭素の流れ方向とを互いに異ならせてもよい。
また、前述の第1〜第4実施形態では、冷媒流通部材20が、微小冷媒流路24を有する扁平な部材で構成されているが、冷媒流通部材20の構成はこれに限らない。
また、前述の第1〜第4実施形態では、第1冷媒流通管2が冷媒流通部材20とソケット21a,21bと管状部材22a,22bとにより構成されているが、第1冷媒流通管2の構成はこれに限らない。
また、前述の第1〜第3実施形態では、セグメント11,40のスキンプレート13の内面13bに設けられた第1冷媒流通管2がスキンプレート13に沿って直線状に延びているが、この他、第1冷媒流通管2は、スキンプレート13に沿って矩形波状又はつづら折り状(ジグザグ状)に延びてもよい。
また、前述の第4実施形態では、セグメント50の本体51に設けられた第1冷媒流通管2が本体51の外面51bに沿って直線状に延びているが、この他、第1冷媒流通管2は、本体51の外面51bに沿って矩形波状又はつづら折り状(ジグザグ状)に延びてもよい。
また、前述の第1〜第4実施形態では、第1冷媒流通管2を有するセグメント11,40,50を用いて、シールド工法でトンネル18を構築する例を説明したが、これに代えて、第1冷媒流通管2を有する弧状又はリング状のセグメントを用いて、推進工法でトンネルを構築してもよい。すなわち、第1冷媒流通管2を有するセグメントは、弧状に限らず、リング状であってもよい。
また、第1冷媒流通管2を有するセグメントを組み立てて構築されるトンネルの断面形状は円形状に限らず、例えば楕円状、又は矩形状であってもよい。
また、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、特願2017−046450号の出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
第1冷媒流通管を有するセグメントを組み立てて筒状のトンネルを構築する工程と、
前記トンネルにて隣り合う前記セグメント同士の各々の前記第1冷媒流通管同士を第2冷媒流通管を介して連結する工程と、
前記第1冷媒流通管内及び前記第2冷媒流通管内に冷媒を流通させて、前記トンネルの周辺地盤を凍結させる工程と、
を含む、地盤凍結方法。
[請求項2]
前記セグメントは鋼製であり、
前記第1冷媒流通管は、その少なくとも一部が、前記セグメントのスキンプレートの内面に貼り付けられている、請求項1に記載の地盤凍結方法。
[請求項3]
前記トンネルにて隣り合う前記セグメント同士は、各々の板状部材が互いに接触した状態で連結されており、
前記第2冷媒流通管は、前記板状部材を跨ぐように延びている、請求項2に記載の地盤凍結方法。
[請求項4]
前記セグメントを組み立てて前記トンネルを構築するに先立って、前記セグメントの枠体内にコンクリートを充填し、
前記第1冷媒流通管は、その冷媒流入口部及び冷媒排出口部がそれぞれ前記コンクリート外に露出して、残部が前記コンクリート内に埋設される、請求項2又は請求項3に記載の地盤凍結方法。
[請求項5]
前記セグメントは、その本体がコンクリート製であり、
前記第1冷媒流通管は、その冷媒流入口部及び冷媒排出口部がそれぞれ前記本体外に露出して、残部が前記本体内に埋設されている、請求項1に記載の地盤凍結方法。
[請求項6]
前記セグメントを組み立てて前記トンネルを構築するに先立って、前記セグメントに設けられた前記第1冷媒流通管を覆うように断熱材を前記セグメントに設ける、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の地盤凍結方法。
[請求項7]
前記第2冷媒流通管は前記第1冷媒流通管に着脱可能に取り付けられる、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の地盤凍結方法。
[請求項8]
地中に構築される筒状のトンネルの周辺地盤を凍結する装置であって、
前記トンネルを構成するセグメントに設けられた第1冷媒流通管と、
前記トンネルにて隣り合う前記セグメント同士の各々の前記第1冷媒流通管同士を連結する第2冷媒流通管と、
前記第1冷媒流通管内及び前記第2冷媒流通管内に冷媒を供給する冷媒供給装置と、
を有する、地盤凍結装置。
[請求項9]
前記セグメントは、
複数の板状部材によって構成される鋼製の枠体と、
前記枠体の地山側を塞ぐように配置される鋼製のスキンプレートと、
を有し、
前記第1冷媒流通管は、その少なくとも一部が、前記スキンプレートにおける地山側と反対の側の面に貼り付けられている、請求項8に記載の地盤凍結装置。
[請求項10]
前記トンネルにて隣り合う前記セグメント同士は、各々の前記板状部材が互いに接触した状態で連結されており、
前記第2冷媒流通管は、前記接触した状態の前記板状部材を跨ぐように延びている、請求項9に記載の地盤凍結装置。
[請求項11]
前記枠体内にはコンクリートが充填されており、
前記第1冷媒流通管は、その冷媒流入口部及び冷媒排出口部がそれぞれ前記コンクリート外に露出して、残部が前記コンクリート内に埋設されている、請求項9又は請求項10に記載の地盤凍結装置。
[請求項12]
前記セグメントは、その本体がコンクリート製であり、
前記第1冷媒流通管は、その冷媒流入口部及び冷媒排出口部がそれぞれ前記本体外に露出して、残部が前記本体内に埋設されている、請求項8に記載の地盤凍結装置。
[請求項13]
前記セグメントに設けられた前記第1冷媒流通管を覆う断熱材を更に有する、請求項8〜請求項12のいずれか1つに記載の地盤凍結装置。
[請求項14]
前記第2冷媒流通管は前記第1冷媒流通管に着脱可能に取り付けられる、請求項8〜請求項13のいずれか1つに記載の地盤凍結装置。
1 地盤凍結装置
2 第1冷媒流通管
3 第2冷媒流通管
4 冷媒循環ポンプ
5 冷却装置
6 液化器
7 凝縮器
8 冷却塔
11 セグメント
12 枠体
13 スキンプレート
13a 外面
13b 内面
14 縦リブ
15 主桁
16 継手板
18 トンネル
20 冷媒流通部材
20a,20b 表面
21a,21b ソケット
22a,22b 管状部材
23a,23b 接続口
24 微小冷媒流路
26 継手部材
28 断熱材
29 冷媒流通管
30,31 第2冷媒流通管
40 セグメント
41 コンクリート
41a 内面
50 セグメント
51 本体
51a 内面
51b 外面

Claims (4)

  1. セグメントのスキンプレートの内面に、前記スキンプレートに沿って延び接触するように第1冷媒流通管を配置する工程と、
    前記配置された前記セグメントを組み立てて筒状のトンネルを構築する工程と、
    前記第1冷媒流通管内に冷媒を流通させて、前記トンネルの周辺地盤を凍結させる工程と、
    を含む、地盤凍結方法。
  2. 前記第1冷媒流通管は、前記スキンプレートの変形に追従して変形可能である、請求項1に記載の地盤凍結方法。
  3. 地中に構築される筒状のトンネルの周辺地盤を凍結する装置であって、
    前記トンネルを構成するセグメントに設けられた第1冷媒流通管と、
    前記第1冷媒流通管内に冷媒を供給する冷媒供給装置と、
    を有し、
    前記セグメントは、枠体と、前記枠体の地山側を塞ぐように配置されるスキンプレートと、を有し、
    前記第1冷媒流通管は、前記スキンプレートにおける地山側と反対の側の面に、前記スキンプレートに沿って延び接触するように配置されている、地盤凍結装置。
  4. 前記スキンプレートにおける地山側と反対の側の面と前記第1冷媒流通管との間に介装された充填材を更に有する、請求項3に記載の地盤凍結装置。
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