JP2020169595A - 内燃機関の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リーン燃焼運転を行う内燃機関において、リーン限界を適切に設定することにより、燃焼が不安定になることを抑制する。【解決手段】内燃機関(エンジン1)の制御方法は、制御部(ECU10)が、燃焼変動の許容値を設定するステップと、制御部が、燃焼変動の許容値とリーン限界の設定に関係するモデルとから、混合気の燃料比のリーン限界を設定するステップと、制御部が、燃料比がリーン限界を超えないように、状態量調節部及び燃料供給部を通じて筒内状態量及び燃料量を調節しかつ、混合気を燃焼させるステップと、制御部が、燃焼時に筒内圧センサが出力した信号に基づき推定した燃焼変動とモデルとから、混合気の燃料比を推定するステップと、制御部が、推定した燃料比と、計測した実際の燃料比との比較に基づいて、前記モデルを修正するステップと、を備えている。【選択図】図7

Description

ここに開示する技術は、内燃機関の制御装置及び制御方法に関する。
特許文献1には、エンジンのクランキングを開始して目標回転速度に到達した後、空燃比フィードバック制御を開始する前の期間において、閾値を超えて燃焼不安定である場合は、燃料噴射量を増やし、空燃比をリッチ側にすることで燃焼安定性を図ることが記載されている。
特開2008−2435号公報
ところで、燃費性能の向上や排出ガスのクリーン化を目的として、混合気を理論空燃比よりもリーンにして燃焼させる内燃機関が知られている。リーン燃焼運転を行う内燃機関においては、混合気をリーンにした方が燃費性能の向上や排出ガスのクリーン化に有利になるが、リーンにし過ぎると、燃焼変動が大きくなって、ドライバビリティが低下してしまうという問題がある。
この問題を回避するために、リーン燃焼運転を行う内燃機関においては、内燃機関の運転状態に基づいて燃焼変動の許容値を定め、当該燃焼変動の許容値を満たすように混合気のリーン限界を定めることが考えられる。
ところが、本願発明者等の検討によると、燃焼変動と燃料比との関係は、内燃機関毎に個体差があると共に、経年によって、燃焼変動と燃料比との関係が変化することがわかった。つまり、燃焼変動の許容値と燃料比との関係から定めたリーン限界が、真のリーン限界からずれることで、燃焼変動が許容値を超えてしまう恐れがある。
また、混合気を理論空燃比よりもリーンする、いわゆるA/Fリーン運転に限らず、空燃比を理論空燃比にしつつ、EGRガスを筒内に導入する、いわゆるG/Fリーン運転においても同様の問題が生じる。
尚、「燃料比」の文言は、ここでは、燃焼室内の空気と燃料との比率(つまりA/F)、及び、燃焼室内のガスと燃料との比率(つまりG/F)の総称として用いている。また、リーン燃焼運転は、A/Fリーン燃焼運転及びG/Fリーン燃焼運転の両方を含む。
ここに開示する技術は、リーン燃焼運転を行う内燃機関において、リーン限界を適切に設定することにより、燃焼が不安定になることを抑制する。
ここに開示する技術は、リーン燃焼運転が可能な内燃機関の制御方法に関する。この制御方法は、
制御部が、前記内燃機関の運転状態に基づいて燃焼変動の許容値を設定するステップと、
前記制御部が、前記設定した燃焼変動の許容値とリーン限界の設定に関係するモデルとから、混合気の燃料比のリーン限界を設定するステップと、
前記制御部が、前記燃料比が前記リーン限界を超えないように、状態量調節部及び燃料供給部を通じて前記内燃機関の筒内状態量及び燃料量を調節しかつ、混合気を燃焼させるステップと、
前記制御部が、燃焼時に筒内圧センサが出力した信号に基づき推定した燃焼変動と前記モデルとから、混合気の燃料比を推定するステップと、
前記制御部が、前記推定した燃料比と、計測した実際の燃料比との比較に基づいて、前記モデルを修正するステップと、
を備えている。
この構成によると、制御部は、筒内圧センサが出力した信号に基づき推定した燃焼変動とモデルとから、混合気の燃料比を推定すると共に、その推定した燃料比と、計測した実際の燃料比との比較に基づいて、モデルを修正する。モデルは、燃焼変動の許容値からリーン限界を設定するために用いるモデルである。燃焼変動と燃料比との関係を定めるモデルを随時修正することによって、制御部はリーン限界を正確に定めることができる。
その結果、リーン燃焼運転を行っている時に、正確なリーン限界に基づいて燃料比を調節することによって、燃焼が不安定になることが抑制される。自動車のドライバビリティの低下が抑制される。また、正確なリーン限界に基づいて、燃料比をできるだけリーンにすることができるから、自動車の燃費性能の向上に有利になる。
前記モデルは、
燃焼変動と筒内平均圧力との関係を定めた第1モデルと、
前記筒内平均圧力と燃料噴射量とに基づき算出される熱効率と、質量燃焼割合が所定値となる特定クランク角度との関係を定めた第2モデルと、
前記特定クランク角度と燃焼期間との関係を定めた第3モデルと、
前記燃焼期間と前記リーン限界との関係を定めた第4モデルとを含んでいる、としてもよい。
こうすることで、燃焼変動の許容値からリーン限界を適切に定めることができる。
ここに開示する技術は、リーン燃焼運転が可能な内燃機関の制御装置に関係する。この制御装置は、
前記内燃機関に取り付けられた燃料供給部と、
前記内燃機関の筒内状態量を調節する状態量調節部と、
混合気の燃料比が、前記内燃機関の運転状態に応じて定まるリーン限界を超えないように、前記燃料供給部及び前記状態量調節部に制御信号を出力する制御部と、
前記制御部に接続されると共に、前記筒内の圧力に対応する信号を前記制御部へ出力する筒内圧センサと、
前記制御部に接続されると共に、前記燃料比に関する信号を前記制御部へ出力するセンサと、を備え、
前記制御部は、
前記内燃機関の運転状態に基づいて燃焼変動の許容値を設定する許容値設定部と、
前記設定した燃焼変動の許容値とモデルとから、混合気の燃料比のリーン限界を設定するリーン限界設定部と、
前記燃料比が前記リーン限界を超えないように、状態量調節部及び燃料供給部を通じて前記内燃機関の筒内状態量及び燃料量を調節しかつ、混合気を燃焼させる燃料比調節部と、
燃焼時に前記筒内圧センサが出力した信号に基づき推定した燃焼変動と前記モデルとから、混合気の燃料比を推定する燃料比推定部と、
前記推定した燃料比と、前記センサの信号に基づく実際の燃料比との比較に基づいて、前記モデルを修正する修正部と、を有している。
以上説明したように、前記の内燃機関の制御装置及び制御方法は、リーン燃焼運転を行う内燃機関において、リーン限界を適切に設定することにより、燃焼が不安定にならないように燃料比を調節することができる。
図1は、エンジンの構成を例示する図である。 図2は、燃焼室の構成を例示する図であり、上図は燃焼室の平面視相当図、下図はII−II線断面図である。 図3は、エンジンの制御装置の構成を例示するブロック図である。 図4は、SPCCI燃焼の波形を例示する図である。 図5は、エンジンの運転マップを例示する図である。 図6は、エンジンの燃料比調節制御を実行するECUの機能ブロックを例示するブロック図である。 図7は、エンジンの燃料比調節制御を例示するブロック図である。 図8は、基本モデルの構成を説明するブロック図である。 図9は、エンジンの燃料比調節制御を例示するフローチャートである。
以下、内燃機関の制御装置に関する実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明は、内燃機関としてのエンジン、及び、エンジンの制御装置の一例である。
図1は、エンジンシステムの構成を例示する図である。図2は、エンジンの燃焼室の構成を例示する図である。尚、図1における吸気側は紙面左側であり、排気側は紙面右側である。図2における吸気側は紙面右側であり、排気側は紙面左側である。図3は、エンジンの制御装置の構成を例示するブロック図である。
エンジン1は、燃焼室17が吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程を繰り返すことにより運転する4ストロークエンジンである。エンジン1は、四輪の自動車に搭載されている。エンジン1が運転することによって、自動車は走行する。エンジン1の燃料は、この構成例においてはガソリンである。燃料は、少なくともガソリンを含む液体燃料であればよい。燃料は、例えばバイオエタノール等を含むガソリンであってもよい。
(エンジンの構成)
エンジン1は、シリンダブロック12と、その上に載置されるシリンダヘッド13とを備えている。シリンダブロック12の内部に複数のシリンダ11が形成されている。図1及び図2では、一つのシリンダ11のみを示す。エンジン1は、多気筒エンジンである。
各シリンダ11内には、ピストン3が摺動自在に内挿されている。ピストン3は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト15に連結されている。ピストン3は、シリンダ11及びシリンダヘッド13と共に燃焼室17を区画する。尚、「燃焼室」は広義で用いる場合がある。つまり、「燃焼室」は、ピストン3の位置に関わらず、ピストン3、シリンダ11及びシリンダヘッド13によって形成される空間を意味する場合がある。
シリンダヘッド13の下面、つまり、燃焼室17の天井面は、図2の下図に示すように、傾斜面1311と、傾斜面1312とによって構成されている。傾斜面1311は、吸気側から、後述するインジェクタ6の噴射軸心X2に向かって上り勾配となっている。傾斜面1312は、排気側から噴射軸心X2に向かって上り勾配となっている。燃焼室17の天井面は、いわゆるペントルーフ形状である。
ピストン3の上面は燃焼室17の天井面に向かって隆起している。ピストン3の上面には、キャビティ31が形成されている。キャビティ31は、ピストン3の上面から凹陥している。キャビティ31は、この構成例では、浅皿形状を有している。キャビティ31の中心は、シリンダ11の中心軸X1よりも排気側にずれている。
エンジン1の幾何学的圧縮比は、10以上30以下に設定されている。後述するようにエンジン1は、一部の運転領域において、SI燃焼とCI燃焼とを組み合わせたSPCCI燃焼を行う。SPCCI燃焼は、SI燃焼による発熱と圧力上昇とを利用して、CI燃焼をコントロールする。エンジン1は、圧縮着火式である。このエンジン1は、ピストン3が圧縮上死点に至った時の燃焼室17の温度(つまり、圧縮端温度)を高くする必要がない。エンジン1は、幾何学的圧縮比を、比較的低く設定することが可能である。幾何学的圧縮比を低くすると、冷却損失の低減、及び、機械損失の低減に有利になる。エンジン1の幾何学的圧縮比は、レギュラー仕様(燃料のオクタン価が91程度の低オクタン価燃料)においては、14〜17とし、ハイオク仕様(燃料のオクタン価が96程度の高オクタン価燃料)においては、15〜18としてもよい。
シリンダヘッド13には、シリンダ11毎に、吸気ポート18が形成されている。吸気ポート18は、図示は省略するが、第1吸気ポート及び第2吸気ポートを有している。吸気ポート18は、燃焼室17に連通している。吸気ポート18は、詳細な図示は省略するが、いわゆるタンブルポートである。つまり、吸気ポート18は、燃焼室17の中にタンブル流が形成されるような形状を有している。
吸気ポート18には、吸気弁21が配設されている。吸気弁21は、燃焼室17と吸気ポート18との間を開閉する。吸気弁21は動弁機構によって、所定のタイミングで開閉する。動弁機構は、バルブタイミング及び/又はバルブリフトを可変にする可変動弁機構とすればよい。この構成例では、図3に示すように、可変動弁機構は、吸気電動S−VT(Sequential-Valve Timing)23を有している。吸気電動S−VT23は、吸気カムシャフトの回転位相を所定の角度範囲内で連続的に変更する。吸気弁21の開弁タイミング及び閉弁タイミングは、連続的に変化する。尚、吸気動弁機構は、電動S−VTに代えて、油圧式のS−VTを有していてもよい。吸気弁21及び吸気電動S−VT23は、状態量調節部の一例である。
シリンダヘッド13にはまた、シリンダ11毎に、排気ポート19が形成されている。排気ポート19も、第1排気ポート及び第2排気ポートを有している。排気ポート19は、燃焼室17に連通している。
排気ポート19には、排気弁22が配設されている。排気弁22は、燃焼室17と排気ポート19との間を開閉する。排気弁22は動弁機構によって、所定のタイミングで開閉する。この動弁機構は、バルブタイミング及び/又はバルブリフトを可変にする可変動弁機構とすればよい。この構成例では、図3に示すように、可変動弁機構は、排気電動S−VT24を有している。排気電動S−VT24は、排気カムシャフトの回転位相を所定の角度範囲内で連続的に変更する。排気弁22の開弁タイミング及び閉弁タイミングは、連続的に変化する。尚、排気動弁機構は、電動S−VTに代えて、油圧式のS−VTを有していてもよい。排気弁22及び排気電動S−VT24は、状態量調節部の一例である。
吸気電動S−VT23及び排気電動S−VT24は、吸気弁21と排気弁22との両方が開弁するオーバーラップ期間の長さを調節する。オーバーラップ期間の長さを長くすると、燃焼室17の中の残留ガスを掃気することができる。また、オーバーラップ期間の長さを調節することによって、内部EGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスを燃焼室17の中に導入することができる。吸気電動S−VT23及び排気電動S−VT24は、内部EGRシステムを構成している。尚、内部EGRシステムは、S−VTによって構成されるものに限らない。
シリンダヘッド13には、シリンダ11毎に、インジェクタ6が取り付けられている。インジェクタ6は、燃焼室17の中に燃料を直接噴射する。インジェクタ6は、燃料供給部の一例である。インジェクタ6は、傾斜面1311と傾斜面1312とが交差するペントルーフの谷部に配設されている。図2に示すように、インジェクタ6の噴射軸心X2は、シリンダ11の中心軸X1よりも排気側に位置している。インジェクタ6の噴射軸心X2は、中心軸X1に平行である。インジェクタ6の噴射軸心X2とキャビティ31の中心とは一致している。インジェクタ6は、キャビティ31に対向している。尚、インジェクタ6の噴射軸心X2は、シリンダ11の中心軸X1と一致していてもよい。その構成の場合に、インジェクタ6の噴射軸心X2と、キャビティ31の中心とは一致していてもよい。
インジェクタ6は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型の燃料噴射弁によって構成されている。インジェクタ6は、図2に二点鎖線で示すように、燃料噴霧が、燃焼室17の中央から放射状に広がるように燃料を噴射する。インジェクタ6は、本構成例においては、十個の噴孔を有しており、噴孔は、周方向に等角度に配置されている。
インジェクタ6には、燃料供給システム61が接続されている。燃料供給システム61は、燃料を貯留するよう構成された燃料タンク63と、燃料タンク63とインジェクタ6とを互いに連結する燃料供給路62とを備えている。燃料供給路62には、燃料ポンプ65とコモンレール64とが介設している。燃料ポンプ65は、コモンレール64に燃料を送る。燃料ポンプ65は、この構成例においては、クランクシャフト15によって駆動されるプランジャー式のポンプである。コモンレール64は、燃料ポンプ65から送られた燃料を、高い燃料圧力で蓄える。インジェクタ6が開弁すると、コモンレール64に蓄えられていた燃料が、インジェクタ6の噴口から燃焼室17の中に噴射される。燃料供給システム61は、30MPa以上の高い圧力の燃料を、インジェクタ6に供給することが可能である。インジェクタ6に供給する燃料の圧力は、エンジン1の運転状態に応じて変更してもよい。尚、燃料供給システム61の構成は、前記の構成に限定されない。
シリンダヘッド13には、シリンダ11毎に、点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、燃焼室17の中の混合気に強制的に点火をする。点火プラグ25は、この構成例では、シリンダ11の中心軸X1よりも吸気側に配設されている。点火プラグ25は、2つの吸気ポート18の間に位置している。点火プラグ25は、上方から下方に向かって、燃焼室17の中央に近づく方向に傾いて、シリンダヘッド13に取り付けられている。点火プラグ25の電極は、図2に示すように、燃焼室17の中に臨んでかつ、燃焼室17の天井面の付近に位置している。尚、点火プラグ25を、シリンダ11の中心軸X1よりも排気側に配置してもよい。また、点火プラグ25をシリンダ11の中心軸X1上に配置してもよい。
エンジン1の一側面には吸気通路40が接続されている。吸気通路40は、各シリンダ11の吸気ポート18に連通している。燃焼室17に導入するガスは、吸気通路40を流れる。吸気通路40の上流端部には、エアクリーナー41が配設されている。エアクリーナー41は、新気を濾過する。吸気通路40の下流端近傍には、サージタンク42が配設されている。サージタンク42よりも下流の吸気通路40は、シリンダ11毎に分岐する独立通路を構成している。独立通路の下流端が、各シリンダ11の吸気ポート18に接続されている。
吸気通路40におけるエアクリーナー41とサージタンク42との間には、スロットル弁43が配設されている。スロットル弁43は、弁の開度を調節することによって、燃焼室17の中への新気の導入量を調節する。スロットル弁43は状態量調節部の一例である。
吸気通路40にはまた、スロットル弁43の下流に、過給機44が配設されている。過給機44は、燃焼室17に導入するガスを過給する。この構成例において、過給機44は、エンジン1によって駆動される機械式の過給機である。機械式の過給機44は、ルーツ式、リショルム式、ベーン式、又は遠心式であってもよい。
過給機44とエンジン1との間には、電磁クラッチ45が介設している。電磁クラッチ45は、過給機44とエンジン1との間で、エンジン1から過給機44へ駆動力を伝達したり、駆動力の伝達を遮断したりする。後述するように、ECU10が電磁クラッチ45の接続及び遮断を切り替えることによって、過給機44はオンとオフとが切り替わる。
吸気通路40における過給機44の下流には、インタークーラー46が配設されている。インタークーラー46は、過給機44において圧縮されたガスを冷却する。インタークーラー46は、例えば水冷式又は油冷式に構成してもよい。
吸気通路40には、バイパス通路47が接続されている。バイパス通路47は、過給機44及びインタークーラー46をバイパスするよう、吸気通路40における過給機44の上流部とインタークーラー46の下流部とを互いに接続する。バイパス通路47には、エアバイパス弁48が配設されている。エアバイパス弁48は、バイパス通路47を流れるガスの流量を調節する。
ECU10は、過給機44をオフにしたとき(つまり、電磁クラッチ45を遮断したとき)に、エアバイパス弁48を全開にする。吸気通路40を流れるガスは、過給機44をバイパスして、エンジン1の燃焼室17に導入される。エンジン1は、非過給、つまり自然吸気の状態で運転する。
過給機44をオンにすると、エンジン1は過給状態で運転する。ECU10は、過給機44をオンにしたとき(つまり、電磁クラッチ45を接続したとき)に、エアバイパス弁48の開度を調節する。過給機44を通過したガスの一部は、バイパス通路47を通って過給機44の上流に逆流する。ECU10がエアバイパス弁48の開度を調節すると、燃焼室17に導入するガスの過給圧が変わる。尚、過給時とは、サージタンク42内の圧力が大気圧を超える時をいい、非過給時とは、サージタンク42内の圧力が大気圧以下になる時をいう、と定義してもよい。
この構成例においては、過給機44とバイパス通路47とエアバイパス弁48とによって、過給システム49が構成されている。過給システム49は状態量調節部の一例である。
エンジン1は、燃焼室17内に、スワール流を発生させるスワール発生部を有している。スワール流は、図2に白抜きの矢印で示すように流れる。スワール発生部は、吸気通路40に取り付けられたスワールコントロール弁56を有している。スワールコントロール弁56は、詳細な図示は省略するが、二つの吸気ポート18のうちの一方の吸気ポート18につながるプライマリ通路と、他方の吸気ポート18につながるセカンダリ通路との内の、セカンダリ通路に配設されている。スワールコントロール弁56は、セカンダリ通路の断面を絞ることができる開度調節弁である。スワールコントロール弁56の開度が小さいと、一方の吸気ポート18から燃焼室17に入る吸気流量が相対的に多くかつ、他方の吸気ポート18から燃焼室17に入る吸気流量が相対的に少ないから、燃焼室17内のスワール流が強くなる。スワールコントロール弁56の開度が大きいと、二つの吸気ポート18のそれぞれから燃焼室17に入る吸気流量が略均等になるから、燃焼室17内のスワール流が弱くなる。スワールコントロール弁56を全開にすると、スワール流が発生しない。
エンジン1の他側面には、排気通路50が接続されている。排気通路50は、各シリンダ11の排気ポート19に連通している。排気通路50は、燃焼室17から排出された排気ガスが流れる通路である。排気通路50の上流部分は、詳細な図示は省略するが、シリンダ11毎に分岐する独立通路を構成している。独立通路の上流端が、各シリンダ11の排気ポート19に接続されている。
排気通路50には、複数の触媒コンバーターを有する排気ガス浄化システムが配設されている。上流の触媒コンバーターは、図示は省略するが、エンジンルーム内に配設されている。上流の触媒コンバーターは、三元触媒511と、GPF(Gasoline Particulate Filter)512とを有している。下流の触媒コンバーターは、エンジンルーム外に配設されている。下流の触媒コンバーターは、三元触媒513を有している。尚、排気ガス浄化システムは、図例の構成に限定されるものではない。例えば、GPFは省略してもよい。また、触媒コンバーターは、三元触媒を有するものに限定されない。さらに、三元触媒及びGPFの並び順は、適宜変更してもよい。
吸気通路40と排気通路50との間には、外部EGRシステムを構成するEGR通路52が接続されている。EGR通路52は、排気ガスの一部を吸気通路40に還流させるための通路である。EGR通路52の上流端は、排気通路50における上流の触媒コンバーターと下流の触媒コンバーターとの間に接続されている。EGR通路52の下流端は、吸気通路40における過給機44の上流部に接続されている。EGR通路52を流れるEGRガスは、バイパス通路47のエアバイパス弁48を通らずに、吸気通路40における過給機44の上流部に入る。
EGR通路52には、水冷式のEGRクーラー53が配設されている。EGRクーラー53は、排気ガスを冷却する。EGR通路52にはまた、EGR弁54が配設されている。EGR弁54は、EGR通路52を流れる排気ガスの流量を調節する。EGR弁54の開度を調節することによって、冷却した排気ガス、つまり外部EGRガスの還流量を調節することができる。
この構成例において、EGRシステム55は、外部EGRシステムと、内部EGRシステムとによって構成されている。外部EGRシステムは、内部EGRシステムよりも低温の排気ガスを、燃焼室17に供給することができる。EGRシステム55は、状態量調節部の一例である。
図1及び図3において、符号57は、クランクシャフト15に連結されたオルタネータ57である。オルタネータ57は、エンジン1によって駆動される。
内燃機関の制御装置は、エンジン1を運転するためのECU(Engine Control Unit)10を備えている。ECU10は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラーであって、図3に示すように、プログラムを実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)101と、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)により構成されてプログラム及びデータを格納するメモリ102と、電気信号の入出力をする入出力バス103と、を備えている。ECU10は、制御部の一例である。
ECU10には、図1及び図3に示すように、各種のセンサSW1〜SW17が接続されている。センサSW1〜SW17は、信号をECU10に出力する。センサには、以下のセンサが含まれる。
エアフローセンサSW1:吸気通路40におけるエアクリーナー41の下流に配置されかつ、吸気通路40を流れる新気の流量を計測する
第1吸気温度センサSW2:吸気通路40におけるエアクリーナー41の下流に配置されかつ、吸気通路40を流れる新気の温度を計測する
第1圧力センサSW3:吸気通路40におけるEGR通路52の接続位置よりも下流でかつ、過給機44の上流に配置されかつ、過給機44に流入するガスの圧力を計測する
第2吸気温度センサSW4:吸気通路40における過給機44の下流でかつ、バイパス通路47の接続位置よりも上流に配置されかつ、過給機44から流出したガスの温度を計測する
第2圧力センサSW5:サージタンク42に取り付けられかつ、過給機44の下流のガスの圧力を計測する
筒内圧センサSW6:各シリンダ11に対応してシリンダヘッド13に取り付けられかつ、各燃焼室17内の圧力を計測する
NOxセンサSW7:排気通路50における三元触媒513の下流に配置されかつ、三元触媒513を通過した排気ガス中のNOx濃度を計測する
リニアOセンサSW8:排気通路50における上流の触媒コンバーターよりも上流に配置されかつ、排気ガス中の酸素濃度を計測する
ラムダOセンサSW9:上流の触媒コンバーターにおける三元触媒511の下流に配置されかつ、排気ガス中の酸素濃度を計測する
水温センサSW10:エンジン1に取り付けられかつ、冷却水の温度を計測する
クランク角センサSW11:エンジン1に取り付けられかつ、クランクシャフト15の回転角を計測する
アクセル開度センサSW12:アクセルペダル機構に取り付けられかつ、アクセルペダルの操作量に対応したアクセル開度を計測する
吸気カム角センサSW13:エンジン1に取り付けられかつ、吸気カムシャフトの回転角を計測する
排気カム角センサSW14:エンジン1に取り付けられかつ、排気カムシャフトの回転角を計測する
EGR差圧センサSW15:EGR通路52に配置されかつ、EGR弁54の上流及び下流の差圧を計測する
燃圧センサSW16:燃料供給システム61のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ6に供給する燃料の圧力を計測する
第3吸気温度センサSW17:サージタンク42に取り付けられかつ、サージタンク42内のガスの温度、換言すると燃焼室17に導入される吸気の温度を計測する。
ECU10は、これらのセンサSW1〜SW17の信号に基づいて、エンジン1の運転状態を判断すると共に、予め定められている制御ロジックに従って、各デバイスの制御量を演算する。制御ロジックは、メモリ102に記憶されている。制御ロジックは、メモリ102に記憶しているマップを用いて、目標量及び/又は制御量を演算することを含む。
ECU100は、演算をした制御量に係る電気信号を、インジェクタ6、点火プラグ25、吸気電動S−VT23、排気電動S−VT24、燃料供給システム61、スロットル弁43、EGR弁54、過給機44の電磁クラッチ45、エアバイパス弁48、スワールコントロール弁56、及び、オルタネータ57に出力する。
例えば、ECU10は、アクセル開度センサSW12の信号とマップとに基づいて、エンジン1の目標トルクを設定すると共に、目標過給圧を決定する。そして、ECU10は、目標過給圧と、第1圧力センサSW3及び第2圧力センサSW5の信号から得られる過給機44の前後差圧とに基づいて、エアバイパス弁48の開度を調節するフィードバック制御を行うことにより、過給圧が目標過給圧となるようにする。
また、ECU10は、エンジン1の運転状態とマップとに基づいて目標EGR率を設定する。EGR率は、燃焼室17の中の全ガスに対するEGRガスの比である。ECU10は、目標EGR率とアクセル開度センサSW12の信号に基づく吸入空気量とに基づき目標EGRガス量を決定すると共に、EGR差圧センサSW15の信号から得られるEGR弁54の前後差圧に基づいてEGR弁54の開度を調節するフィードバック制御を行うことにより、燃焼室17の中に導入する外部EGRガス量が目標EGRガス量となるようにする。
さらに、ECU10は、所定の制御条件が成立している場合に空燃比フィードバック制御を実行する。具体的にECU10は、リニアOセンサSW8、及び、ラムダOセンサSW9が計測した排気中の酸素濃度に基づいて、混合気の空燃比が所望の値となるように、インジェクタ6の燃料噴射量を調節する。
尚、その他のECU10によるエンジン1の制御の詳細は、後述する。
(SPCCI燃焼のコンセプト)
エンジン1は、燃費の向上及び排出ガス性能の向上を主目的として、所定の運転状態にある場合に圧縮自己着火による燃焼を行う。自己着火による燃焼は、圧縮開始前の燃焼室17の中の温度がばらつくと、自己着火のタイミングが大きく変化する。そこで、エンジン1は、SI燃焼とCI燃焼とを組み合わせたSPCCI燃焼を行う。
SPCCI燃焼は、点火プラグ25が、燃焼室17の中の混合気に強制的に点火をすることによって、混合気が火炎伝播によりSI燃焼をすると共に、SI燃焼の発熱により燃焼室17の中の温度が高くなりかつ、火炎伝播により燃焼室17の中の圧力が上昇することによって、未燃混合気が自己着火によるCI燃焼をする形態である。
SI燃焼の発熱量を調節することによって、圧縮開始前の燃焼室17の中の温度のばらつきを吸収することができる。ECU10が点火時期を調節することによって、混合気を目標のタイミングで自己着火させることができる。
SPCCI燃焼において、SI燃焼時の熱発生は、CI燃焼時の熱発生よりも穏やかである。図4は、SPCCI燃焼における熱発生率の波形801を例示している。SPCCI燃焼における熱発生率の波形801は、立ち上がりの傾きが、CI燃焼の波形における立ち上がりの傾きよりも小さくなる。また、燃焼室17の中における圧力変動(dp/dθ)も、SI燃焼時は、CI燃焼時よりも穏やかになる。
SI燃焼の開始後、未燃混合気が自己着火すると、自己着火のタイミングで、熱発生率の波形の傾きが、小から大へと変化する場合がある。熱発生率の波形は、CI燃焼が開始するタイミングθciで、変曲点Xを有する場合がある。
CI燃焼の開始後は、SI燃焼とCI燃焼とが並行して行われる。CI燃焼は、SI燃焼よりも熱発生が大きいため、熱発生率は相対的に大きくなる。しかし、CI燃焼は、圧縮上死点後に行われるため、熱発生率の波形の傾きが大きくなりすぎることが回避される。CI燃焼時の圧力変動(dp/dθ)も、比較的穏やかになる。
圧力変動(dp/dθ)は、燃焼騒音を表す指標として用いることができる。前述の通りSPCCI燃焼は、圧力変動(dp/dθ)を小さくすることができるため、燃焼騒音が大きくなりすぎることを回避することが可能になる。エンジン1の燃焼騒音は、許容レベル以下に抑えられる。
CI燃焼が終了することによって、SPCCI燃焼が終了する。CI燃焼は、SI燃焼に比べて、燃焼期間が短い。SPCCI燃焼は、SI燃焼よりも、燃焼終了時期が早まる。
SPCCI燃焼の熱発生率波形は、SI燃焼によって形成された第1熱発生率部QSIと、CI燃焼によって形成された第2熱発生部QCIと、が、この順番に連続するように形成されている。
(エンジンの運転領域)
図5は、エンジン1の制御に係る運転マップを例示している。運転マップは、ECU10のメモリ102に記憶されている。図5に例示する運転マップ501は、エンジン1の半暖機時の運転マップであり、502は、エンジン1の温間時の運転マップである。ECU10は、燃焼室17の壁温及び吸気の温度それぞれの高低に応じて運転マップ501又は運転マップ502を選択する。ECU10は、選択した運転マップを用いてエンジン1を制御する。
各運転マップ501、502は、エンジン1の負荷及び回転数によって規定されている。運転マップ501は、回転数の高低に対し二つの領域に分かれる。具体的に運転マップ501は、回転数N3以上である高回転の領域A1と、低回転及び中回転の領域に広がる領域A2とに分かれる。運転マップ502は、三つの領域に分かれる。具体的に運転マップ502は、前述した高回転の領域A1と、低回転及び中回転の領域A2と、領域A2内における、N1からN2の所定回転数範囲でかつ、L1からL2の所定負荷範囲の領域A3とに分かれる。
ここで、低回転領域、中回転領域、及び、高回転領域はそれぞれ、エンジン1の全運転領域を回転数方向に、低回転領域、中回転領域及び高回転領域の略三等分にした場合の、低回転領域、中回転領域、及び、高回転領域としてもよい。
図5の運転マップ501、502は、各領域における混合気の状態及び燃焼形態を示している。エンジン1は、領域A1においてSI燃焼を行う。エンジン1はまた、領域A2及びA3においてSPCCI燃焼を行う。以下、図5の運転マップ501、502の各領域におけるエンジン1の運転について詳細に説明をする。
(領域A3におけるエンジンの運転)
エンジン1が領域A3において運転している場合に、エンジン1は、SPCCI燃焼を行う。
エンジン1の燃費性能を向上させるために、EGRシステム55は、燃焼室17の中にEGRガスを導入する。具体的に、吸気電動S−VT23及び排気電動S−VT24は、排気上死点付近において、吸気弁21及び排気弁22の両方を開弁するポジティブオーバーラップ期間を設ける。
混合気の空燃比(A/F)は、燃焼室17の全体において理論空燃比よりもリーンである(つまり、空気過剰率λ>1)。より詳細に、燃焼室17の全体において混合気のA/Fは25以上31以下である。こうすることで、RawNOxの発生を抑制することができ、排出ガス性能を向上させることができる。スロットル弁43は、全開である。
インジェクタ6が燃料噴射を終了した後、点火プラグ25は、燃焼室17の混合気に点火をする。領域A3でエンジン1は、A/Fリーン燃焼運転を行う。
(領域A2におけるエンジンの運転)
エンジン1が領域A2において運転している場合に、エンジン1は、SPCCI燃焼を行う。
EGRシステム55は、燃焼室17の中にEGRガスを導入する。具体的に、吸気電動S−VT23及び排気電動S−VT24は、排気上死点付近において、吸気弁21及び排気弁22の両方を開弁するポジティブオーバーラップ期間を設ける。内部EGRガスが、燃焼室17の中に導入される。また、EGRシステム55は、領域A2の少なくとも一部の領域において、EGRクーラー53によって冷却した排気ガスを、EGR通路52を通じて燃焼室17の中に導入する。つまり、内部EGRガスに比べて温度が低い外部EGRガスが、燃焼室17の中に導入される。外部EGRガスは、燃焼室17の中の温度を、適切な温度に調節する。EGRシステム55は、エンジン1の負荷が高まるに従いEGRガスの量を減らす。EGRシステム55は、全開負荷において、内部EGRガス及び外部EGRガスを含むEGRガスを、ゼロにしてもよい。
混合気の空燃比(A/F)は、燃焼室17の全体において理論空燃比(A/F≒14.7)である。三元触媒511、513が、燃焼室17から排出された排出ガスを浄化することによって、エンジン1の排出ガス性能は良好になる。混合気のA/Fは、三元触媒の浄化ウインドウの中に収まるようにすればよい。混合気の空気過剰率λは、1.0±0.2としてもよい。尚、エンジン1が、全開負荷(つまり、最高負荷)において運転している場合には、混合気のA/Fは、燃焼室17の全体において理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチにしてもよい(つまり、混合気の空気過剰率λは、λ≦1)。スロットル弁43は、全開又は中間開度に調節される。
燃焼室17内にEGRガスを導入しているため、燃焼室17の中の全ガスと燃料との重量比であるG/Fは理論空燃比よりもリーンになる。混合気のG/Fは18以上にしてもよい。こうすることで、いわゆるノッキングの発生を抑制することができる。G/Fは18以上30以下において設定してもよい。また、G/Fは18以上50以下において設定してもよい。
点火プラグ25は、インジェクタ6が燃料の噴射を行った後、圧縮上死点付近の所定のタイミングで混合気に点火をする。領域A2においてエンジン1は、ストイキ燃焼運転を行う。エンジン1は、領域A2において、G/Fリーン燃焼運転を行うと言うこともできる。
(領域A1におけるエンジンの運転)
エンジン1の回転数が高いと、クランク角が1°変化するのに要する時間が短くなる。エンジン1の回転数が高くなると、SPCCI燃焼を行うことが困難になる。
そこで、エンジン1が領域A1において運転している場合に、エンジン1は、SPCCI燃焼ではなく、SI燃焼を行う。
EGRシステム55は、燃焼室17の中にEGRガスを導入する。EGRシステム55は、負荷が高まるに従いEGRガスの量を減らす。EGRシステム55は、全開負荷では、EGRガスをゼロにしてもよい。
混合気の空燃比(A/F)は、基本的には、燃焼室17の全体において理論空燃比(A/F≒14.7)である。混合気の空気過剰率λは、1.0±0.2とすればよい。尚、エンジン1が全開負荷の付近において運転している場合には、混合気の空気過剰率λは1未満であってもよい。スロットル弁43は、全開又は中間開度に調節される。
点火プラグ25は、インジェクタ6が燃料の噴射を終了した後、圧縮上死点付近の適宜のタイミングで、混合気に点火を行う。
(エンジンの燃料比制御)
前述した領域A3においてリーン燃焼運転を行っている場合、燃料比(つまり、A/F)はできるだけリーンにした方が、燃費性能の向上や排出ガスのクリーン化に有利になる。しかしながら、燃料比をリーンにし過ぎると、燃焼変動(SDI(Standard Deviation of IMEP(Indicated Mean Effective Pressure)))が大きくなって、ドライバビリティが低下してしまうという問題がある。また、領域A2においてストイキ燃焼運転を行っている場合も、燃料比(つまり、G/F)はできるだけリーンにした方が、燃費性能の向上や排出ガスのクリーン化に有利になるが、前記と同様に、リーンにし過ぎると、燃焼変動が大きくなって、ドライバビリティが低下してしまう。
そこで、エンジン1の運転点毎に、燃焼変動の許容値を予め定めておき、ECU10は、燃焼変動の許容値に基づいて、燃料比のリーン限界を設定する。そうして、設定したリーン限界を超えないように、燃料比を調節することにより、このエンジン1は、ドライバビリティの向上と燃費性能の向上とを両立させる。
図6は、燃料比の調節に関する制御を実行するECU10の機能ブロックを例示している。図7は、ECU10が実行する燃料比の調節に関する制御手順を例示している。
ECU10は、許容値設定部104と、リーン限界設定部105と、燃料比調節部106と、燃料比推定部107と、修正部108とを有している。許容値設定部104、リーン限界設定部105、及び燃料比調節部106は、燃料比の調節に関係する。燃料比推定部107、及び修正部108は、リーン限界の設定に関係するモデルの修正に関係する。
許容値設定部104は、エンジン1の運転状態に基づいて、当該運転状態に対応する燃焼変動の許容値(つまり、許容SDI)を設定する。燃焼変動の許容値は、エンジン1の運転点毎に予め設定されていると共に、メモリ102に記憶されている。
リーン限界設定部105は、許容値設定部104が設定した燃焼変動の許容値と、メモリ102に記憶されているモデル109とに基づいて、リーン限界を設定する。モデル109は、図7に示すように、基本モデルブロック110と補正ブロック111とによって構成されている。基本モデルブロック110は、許容SDIからリーン限界の基本値を定める。補正ブロック111は、基本モデルブロック110が定めたリーン限界の基本値を補正する。
基本モデルブロック110は、図8に示すように、第1モデル81、第2モデル82、第3モデル83及び第4モデル84を含んで構成されている。
第1モデル81は、燃焼変動(SDI)と1サイクルにおける筒内平均圧力Pmiとの関係を定めている。リーン限界設定部105は、許容SDIと第1モデル81とに基づいて、筒内平均圧力Pmiを設定する。
第2モデル82は、筒内平均圧力Pmiと燃料噴射量Qinとに基づき算出される熱効率と、mfb50との関係を定めている。mfb50は、総噴射量の50%の燃料が燃焼するクランク角度を意味する。つまり、mfb50は、質量燃焼割合が所定値となる特定クランク角度に相当する。リーン限界設定部105は、筒内平均圧力Pmiと燃料噴射量Qinと第2モデル82とに基づいて、mfb50を設定する。
第3モデル83は、mfb50と燃焼期間との関係を定めている。ここでの燃焼期間は、mfb10からmfb50までのクランク角期間を意味している。リーン限界設定部105は、mfb50と第3モデル83とに基づいて、燃焼期間を設定する。
第4モデル84は、燃焼期間と燃料比との関係を定めている。リーン限界設定部105は、燃焼期間と第4モデル84とに基づいて、燃料比、つまり、燃焼変動の許容値に対応するリーン限界を設定する。
こうして、第1モデル81〜第4モデル84によってリーン限界の基本値を設定すれば、リーン限界設定部105は、その基本値を補正する。補正ブロック111に関しては、後述する。
燃料比調節部106は、エンジン1の運転状態と、設定されたリーン限界に基づいて、設定されたリーン限界を超えないようにかつ、エンジン1の運転状態に対応するように、目標の燃料比を設定する。燃料比調節部106はまた、設定した目標の燃料比を満足するように、筒内状態量を調節すると共に、燃料の噴射量を調節し、混合気を燃焼させる。具体的に、燃料比調節部106は、インジェクタ6に燃料の噴射に関する信号を出力すると共に、吸気電動S−VT23、排気電動S−VT24、スロットル弁43、EGR弁54及びエアバイパス弁48に、筒内状態量の調節に関する信号を出力する。
燃料比推定部107は、燃焼時に筒内圧センサSW6が出力した信号に基づき推定した燃焼変動とモデル109とから、混合気の燃料比を推定する。モデル109は、メモリ102に記憶されているモデルであり、図7に示すように、リーン限界設定部105がリーン限界を設定する際に用いるモデル109と同じである。
ここで、燃料比推定部107は、燃焼変動の推定の際にベイズ推定を利用してもよい。エンジン1の運転状態は刻一刻と変化し、同じ運転状態が継続することは少ないが、ベイズ推定を利用すれば、少ないサンプル数から燃焼変動を精度良く推定することができる。
修正部108は、ECU10が、エンジン1の運転状態に応じて設定した燃料噴射量と、エアフローセンサSW1の信号とに基づいて、混合気の実際の燃料比を計測する。修正部108はまた、計測した実際の燃料比と、燃料比推定部107が推定した燃料比とを比較し、その比較に基づいて、モデル109の補正ブロック111を修正する。修正された補正ブロック111は、メモリ102に記憶される。
尚、補正ブロック111を修正する代わりに、基本モデルブロック110を修正するようにしてもよい。その場合、補正ブロック111は省略してもよい。
燃焼変動と燃料比との関係は、エンジン1毎に個体差があったり、経年によって変化したりする。修正部108が、計測した燃料比と、モデル109を使って推定した燃料比とを比較することによって、モデル109を随時修正することができる。
その結果、リーン限界設定部105は、正確なモデル109に基づいてリーン限界を正確に定めることができる。ECU10は、エンジン1がA/Fリーン燃焼運転を行っている時に、又は、G/Fリーン燃焼運転(つまり、ストイキ燃焼運転)を行っている時に、正確なリーン限界に基づいて燃料比を調節することができるから、燃焼が不安定になることが抑制される。自動車のドライバビリティが低下してしまうことが抑制される。また、正確なリーン限界に基づいて、A/F又はG/Fをできるだけリーンにすることができるから、自動車の燃費性能の向上に有利になる。
次に、図9のフローチャートを参照しながら、ECU10が実行するエンジン1の制御について説明する。図9のフローチャートは、エンジン1の燃料比の調節制御に係る。尚、図9のフローチャートにおける各ステップの順番は入れ替えることも可能である。
ステップS1において、ECU10は、各センサSW1〜SW17の信号を読み込む。続くステップS2において、ECU10の燃料比推定部107は、前述したように、筒内圧センサSW6の信号と、メモリ102に記憶しているモデル109とによって、燃料比を推定する。次のステップS3において、ECU10の修正部108は、燃料噴射量とエアフローセンサSW1の信号とに基づいて実際の燃料比を計測する。
ステップS4において、修正部108は、ステップS2で推定した燃料比と、ステップS3で計測した燃料比とに基づいて、両者にズレがあるか否かを判断する。ズレがない場合、プロセスはステップS6に進み、ズレがある場合、プロセスはステップS7に進む。ステップS6において修正部108は、モデル109の修正は行わない。ステップS7において修正部108は、モデル109の補正ブロック111を、ズレに応じて修正し、メモリ102に記憶させる。
ステップS8においてリーン限界設定部105は、許容値設定部104がエンジン1の運転点に基づいて設定した燃焼変動の許容値(つまり、許容SDI)とメモリ102に記憶されているモデル109とから、リーン限界を設定する。
ステップS9において、燃料比調節部106は、ステップS8で設定されたリーン限界を超えないように目標燃料比を設定すると共に、ステップS10において燃料比調節部106は、目標燃料比を満足するように、各デバイスへ制御信号を出力する。
尚、ここに開示する技術は、前述した構成のエンジン1に適用することに限定されない。エンジン1の構成は、様々な構成を採用することが可能である。
1 エンジン(内燃機関)
10 ECU(制御部)
104 許容値設定部
105 リーン限界設定部
106 燃料比調節部
107 燃料比推定部
108 修正部
109 モデル
21 吸気弁(状態量調節部)
22 排気弁(状態量調節部)
23 吸気電動S−VT(状態量調節部)
24 排気電動S−VT(状態量調節部)
43 スロットル弁(状態量調節部)
44 過給機(状態量調節部)
49 過給システム(状態量調節部)
54 EGR弁(状態量調節部)
55 EGRシステム(状態量調節部)
6 インジェクタ(燃料供給部)
81 第1モデル
82 第2モデル
83 第3モデル
84 第4モデル
SW1 エアフローセンサ
SW6 筒内圧センサ

Claims (4)

  1. リーン燃焼運転が可能な内燃機関の制御方法であって、
    制御部が、前記内燃機関の運転状態に基づいて燃焼変動の許容値を設定するステップと、
    前記制御部が、前記設定した燃焼変動の許容値とリーン限界の設定に関係するモデルとから、混合気の燃料比のリーン限界を設定するステップと、
    前記制御部が、前記燃料比が前記リーン限界を超えないように、状態量調節部及び燃料供給部を通じて前記内燃機関の筒内状態量及び燃料量を調節しかつ、混合気を燃焼させるステップと、
    前記制御部が、燃焼時に筒内圧センサが出力した信号に基づき推定した燃焼変動と前記モデルとから、混合気の燃料比を推定するステップと、
    前記制御部が、前記推定した燃料比と、計測した実際の燃料比との比較に基づいて、前記モデルを修正するステップと、
    を備えている内燃機関の制御方法。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御方法において、
    前記モデルは、
    燃焼変動と筒内平均圧力との関係を定めた第1モデルと、
    前記筒内平均圧力と燃料噴射量とに基づき算出される熱効率と、質量燃焼割合が所定値となる特定クランク角度との関係を定めた第2モデルと、
    前記特定クランク角度と燃焼期間との関係を定めた第3モデルと、
    前記燃焼期間と前記リーン限界との関係を定めた第4モデルとを含んでいる内燃機関の制御方法。
  3. リーン燃焼運転が可能な内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関に取り付けられた燃料供給部と、
    前記内燃機関の筒内状態量を調節する状態量調節部と、
    混合気の燃料比が、前記内燃機関の運転状態に応じて定まるリーン限界を超えないように、前記燃料供給部及び前記状態量調節部に制御信号を出力する制御部と、
    前記制御部に接続されると共に、筒内の圧力に対応する信号を前記制御部へ出力する筒内圧センサと、
    前記制御部に接続されると共に、前記燃料比に関する信号を前記制御部へ出力するセンサと、を備え、
    前記制御部は、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて燃焼変動の許容値を設定する許容値設定部と、
    前記設定した燃焼変動の許容値とモデルとから、混合気の燃料比のリーン限界を設定するリーン限界設定部と、
    前記燃料比が前記リーン限界を超えないように、状態量調節部及び燃料供給部を通じて前記内燃機関の筒内状態量及び燃料量を調節しかつ、混合気を燃焼させる燃料比調節部と、
    燃焼時に前記筒内圧センサが出力した信号に基づき推定した燃焼変動と前記モデルとから、混合気の燃料比を推定する燃料比推定部と、
    前記推定した燃料比と、前記センサの信号に基づく実際の燃料比との比較に基づいて、前記モデルを修正する修正部と、を有している内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記モデルは、
    燃焼変動と筒内平均圧力との関係を定めた第1モデルと、
    前記筒内平均圧力と燃料噴射量とに基づき算出される熱効率と、質量燃焼割合が所定値となる特定クランク角度との関係を定めた第2モデルと、
    前記特定クランク角度と燃焼期間との関係を定めた第3モデルと、
    前記燃焼期間と前記リーン限界との関係を定めた第4モデルとを含んでいる内燃機関の制御装置。
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