JP2020166332A - メータ読取装置及びメータ読取方法 - Google Patents

メータ読取装置及びメータ読取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020166332A
JP2020166332A JP2019063675A JP2019063675A JP2020166332A JP 2020166332 A JP2020166332 A JP 2020166332A JP 2019063675 A JP2019063675 A JP 2019063675A JP 2019063675 A JP2019063675 A JP 2019063675A JP 2020166332 A JP2020166332 A JP 2020166332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meter
image
camera
captured
marker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019063675A
Other languages
English (en)
Inventor
和茂 原田
Kazushige Harada
和茂 原田
勝郎 出島
Katsuro Dejima
勝郎 出島
良浩 吉岡
Yoshihiro Yoshioka
良浩 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Engineering and Maintenance Co Ltd
Original Assignee
Shinko Engineering and Maintenance Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Engineering and Maintenance Co Ltd filed Critical Shinko Engineering and Maintenance Co Ltd
Priority to JP2019063675A priority Critical patent/JP2020166332A/ja
Publication of JP2020166332A publication Critical patent/JP2020166332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】メータの撮像画像を用いて、メータの指示針が示す指示値を正確に読み取ることができるメータ読取装置及びメータ読取方法を提供する。【解決手段】 携帯型端末であるメータ読取装置1は、マーカが設けられたメータ2を撮像するカメラによって得られたメータ2の撮像画像を取得する取得手段と、前記撮像画像に含まれるメータ2と、メータ2と前記カメラとの相対位置が基準位置にある場合において前記カメラによって撮像された基準画像に含まれるメータ2との差異を、前記マーカに基づいて算出する算出手段と、算出した結果に基づいて、前記撮像画像によって前記指示値の読み取りが可能か否かを判定する判定手段と、読み取りが可能と判定された場合に、前記撮像画像を用いて前記指示値を読み取る指示値読取手段を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、各種メータの指示針が示す指示値を読み取るメータ読取装置及びメータ読取方法に関する。
各種メータをカメラによって撮像し、その撮像画像から指示針が示す指示値を自動で読み取るメータ読取装置が提案されている。例えば、特許文献1には、メータに正対して固定されたカメラによって得られたメータの画像を用いて指示値を読み取るメータ読取装置が開示されている。より具体的に説明すると、このメータ読取装置では、メータの画像を二値化し、その画像から得られた黒点の分布をメータ座標系に変換してなる回転角度ヒストグラムを作成し、その回転角度ヒストグラムの黒点数が最大となる角度を指針回転角度として検出し、その指針回転角度から指示値を算出する。
特開2017−126187号公報
ところで、近年ではスマートフォン及びタブレット端末などの携帯型端末が普及しているため、携帯型端末が備えているカメラによる撮像画像を用いてメータの指示値の読み取りができると便宜である。しかしながら、このように携帯型端末のカメラによってメータを撮像することとした場合、その都度メータとカメラとの相対的な位置関係が変化するため、撮像画像から指示値を正確に読み取ることが困難になる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上述した課題を解決することができるメータ読取装置及びメータ読取方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様のメータ読取装置は、メータを撮像するカメラによって撮像された画像を用いて、前記メータの指示針が示す指示値を読み取るメータ読取装置において、前記メータにはマーカが設けられており、前記カメラによって撮像された、前記マーカを含む前記メータの撮像画像を取得する取得手段と、前記撮像画像に含まれる前記メータと、前記メータと前記カメラとの相対位置が基準位置にある場合において前記カメラによって撮像された基準画像に含まれる前記メータとの差異を、前記マーカに基づいて算出する算出手段と、算出した結果に基づいて、前記撮像画像によって前記指示値の読み取りが可能か否かを判定する判定手段と、読み取りが可能と判定された場合に、前記撮像画像を用いて前記指示値を読み取る指示値読取手段とを備えることを特徴とする。
上記態様において、前記算出手段は、前記基準画像に含まれる前記メータに対する前記撮像画像に含まれる前記メータの変形度合いを算出するようにしてもよい。
また、上記態様において、前記算出手段は、前記基準画像に含まれる前記メータ及び前記撮像画像に含まれる前記メータの大きさの差異を算出するようにしてもよい。
また、上記態様において、前記算出手段は、前記基準画像に含まれる前記メータ及び前記撮像画像に含まれる前記メータの位置の差異を算出するようにしてもよい。
また、上記態様において、前記判定手段によって読み取りが不可能と判定された場合、前記カメラの位置の変更を要求する変更要求を出力する出力手段をさらに備えてもよい。
また、上記態様において、前記判定手段によって読み取りが可能と判定された場合に、前記マーカに基づいて前記計測画像を補正する補正手段をさらに備えてもよい。
また、上記態様において、前記マーカには前記メータの識別情報が記録されており、前記マーカに記録されている前記識別情報を読み取る識別情報読取手段をさらに備えてもよい。
本発明の一の態様のメータ読取方法は、メータを撮像するカメラによって撮像された画像を用いて、前記メータの指示針が示す指示値を読み取るメータ読取方法において、前記メータにはマーカが設けられており、前記カメラによって撮像された、前記マーカを含む前記メータの撮像画像を取得し、前記撮像画像に含まれる前記メータと、前記メータと前記カメラとの相対位置が基準位置にある場合において前記カメラによって撮像された基準画像に含まれる前記メータとの差異を、前記マーカに基づいて算出し、算出した結果に基づいて、前記撮像画像によって前記指示値の読み取りが可能か否かを判定し、判定した結果を出力することを特徴とする。
本発明のメータ読取装置及びメータ読取方法によれば、携帯型端末のカメラによる撮像画像を用いてメータの指示値を正確に読み取ることが可能になる。
実施の形態に係るメータ読取装置及びその通信先の構成を示すブロック図。 メータ読取装置の詳細な構成を示すブロック図。 メータの構成を模式的に示す正面図。 サーバ装置の構成を示すブロック図。 指示値の読み取り誤りの原因を説明するための図。 カメラとメータとの相対位置が変化した状態を説明するための図。 カメラがメータに対して正対した状態で撮像された場合の撮像画像を示す図。 カメラがメータに対して傾いた状態で撮像された場合の撮像画像を示す図。 カメラとメータとの相対位置が変化した状態を説明するための図。 カメラがメータに対して正対した状態で撮像された場合の撮像画像を示す図。 カメラがメータに対して傾いた状態で撮像された場合の撮像画像を示す図。 メータ読取装置が実行する準備処理の手順を示すフローチャート。 メータ読取装置が実行する計測処理の手順を示すフローチャート。 メータ読取装置が実行する適否判定処理の手順を示すフローチャート。 基準画像における各マーカの座標値を説明するための図。 計測画像における各マーカの座標値を説明するための図。 基準画像におけるマーカの位置を説明するための図。 計測画像におけるマーカの位置を説明するための図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
(メータ読取装置の構成)
図1は、本実施の形態のメータ読取装置及びその通信先の構成を示すブロック図である。図1に示すように、メータ読取装置1は、メータ2の指示針が示す指示値を読み取る装置であって、インターネットを含む通信ネットワーク101と通信可能に接続されている。この通信ネットワーク101には、サーバ装置3が通信可能に接続されている。後述するように、メータ読取装置1は、通信ネットワーク101を介してメータ2の指示値を示す指示値データをサーバ装置3に対して送信する。
メータ読取装置1は、スマートフォン等の携帯電話機又はタブレット端末等の携帯型端末で構成される。図2は、メータ読取装置1の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示すように、メータ読取装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、カメラ14と、入力部15と、表示部16と、マイク17と、スピーカ18とを備えている。
制御部11は、図示しないCPUと、SRAM又はDRAM等のRAMとを備えている。制御部11のCPUが、RAMにロードされた各種のコンピュータプログラムを実行する。
記憶部12は、フラッシュメモリ等で構成されており、制御部11にて実行されるオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等の各種のコンピュータプログラム、並びにその実行の際に用いられるデータ等を記憶する。このコンピュータプログラムには、メータ読取プログラム12Aが含まれる。メータ読取プログラム12Aは、メータ2の指示値を読み取るためのアプリケーションプログラムであって、後述する各処理を実行するためのものである。
通信部13は、3G(Generation)、4G、及びLTE(Long Term Evolution)等の長距離無線通信方式、並びにNFC(Near Field Communication)、Wi-Fi(登録商標)、BLUETOOTH(登録商標)等の近距離無線通信方式に対応する通信モジュールで構成されている。メータ読取装置1は、通信部13を介して、サーバ装置3との間で通信を行う。
カメラ14は、CCD又はCMOS等の撮像素子を備える撮像装置である。メータ読取装置1は、カメラ14によって撮像された撮像画像を用いて、メータ2の指示値を読み取る。
入力部15は、静電容量方式のタッチパネル等で構成されており、作業者からの入力を受け付け、その入力に基づく電気信号を制御部11に出力する。作業者は、入力部15を用いることにより、メータ読取装置1に対して必要な操作を行う。
表示部16は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等で構成されており、制御部11から入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。
マイク17は、外部から音声の入力を受け付けて、その入力に基づく電気信号を制御部11に出力する。上記の入力部15による入力に代えて、マイク17による音声入力を行うことも可能である。
スピーカ18は、制御部11からの指示にしたがって、外部に音声を出力する。上記の表示部16による表示の代わりに、スピーカ18による音声出力によって各種のメッセージ等を出力することができる。
(メータの構成)
図3は、メータ2の構成を模式的に示す正面図である。図3に示すように、メータ2は、目盛が設けられた目盛盤21と、目盛を指示する指示針22とを備えている。また、メータ2の表面には、所定のパターンの画像で構成される4つのマーカM1乃至M4が貼付されている。
マーカM1乃至M4は、メータ2の目盛盤21上に貼付されてもよく、後述するように目盛盤21を覆うようにして設けられたケース上に貼付されてもよい。また、マーカM1乃至M4は、図3に示すように目盛が設けられている領域の内側に貼付されていてもよく、その外側に貼付されていてもよい。さらに、マーカの数も4つに限定されるわけではなく、1つ以上であればいくつであってもよい。
マーカM1乃至M4として、一般にAR(Augmented Reality)マーカとして普及しているマーカを用いることができる。但し、これに限定されるわけではなく、QRコード(登録商標)などをマーカM1乃至M4として用いることも可能である。なお、ARマーカの場合、QRコードと比べると単純なパターンの画像で構成されているため、メータ2から離れた位置にあるカメラで撮像が行われた場合でも、その撮像画像から容易に認識できるというメリットがある。
本実施の形態では、メータ2の識別情報(製品番号、製造年月、機種など)がマーカM1乃至M4に記録されている。後述するように、この識別情報はメータ読取装置1によって読み取られ、サーバ装置3へ送られる。
(サーバ装置の構成)
図4は、サーバ装置3の構成を示すブロック図である。図4に示すように、サーバ装置3は、CPU31、ROM32、RAM33、入力部34、表示部35、ハードディスク36、及び通信インタフェース(I/F)37を備えており、これらの各要素はバス38によって接続されている。
CPU31は、ROM32及びハードディスク36に記憶されているコンピュータプログラムを実行する。
ROM32は、CPU31によって実行されるコンピュータプログラム及びこれに用いられるデータなどを記憶している。また、RAM33は、ハードディスク36に記憶されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。
入力部34は、キーボード及びマウスなどから構成されており、USBなどから構成される入出力インタフェースを介してバス38に接続されている。また、表示部35は、LCD又はCRTなどで構成されており、画像出力インタフェースを介してバス38に接続されている。この表示部35は、CPU31から与えられる画像データに応じた映像信号にしたがって画像を表示する。
ハードディスク36には、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを含む種々のコンピュータプログラム、並びにそれらのコンピュータプログラムの実行に用いられるデータなどがインストールされている。また、このハードディスク36には、メータ読取装置1から取得した指示値データを格納する指示値データベース(DB)361が設けられている。
(読み取り誤りの原因)
上記のように構成されたメータ読取装置1において、カメラ14がメータ2に対して正対した状態で撮像が行われる場合、指示値の読み取りを適切に行うことができる。これに対し、カメラ14がメータ2に対して傾いた状態で撮像が行われる場合、指示値を適切に読み取ることが困難になる。以下、この点について詳述する。
図5に示すように、メータ2において、指示針22は、目盛が設けられている目盛盤21より若干浮いた状態で取り付けられている。この場合でも、メータ2を正面方向から見たときは目盛盤21及び指示針22は同一平面上にあるものとみなすことができるため、図5に示すようにカメラ14がメータ2に対して正対した状態で撮像が行われる場合、指示針22が示す指示値を正確に読み取ることができる。他方、カメラ14がメータ2に対して正対せずに傾いた状態で撮像が行われると、指示値を正確に読み取ることが困難になる。
また、本実施の形態では、後述するようにマーカM1乃至M4に基づいて指示値の読み取りを行うが、マーカM1乃至M4が目盛盤21ではなく目盛盤21を覆うケースに貼付される場合、マーカM1乃至M4が設けられている面と、目盛盤21の面及び指示針22を含む平面とは所定の距離離れているため、この点でも指示値を正確に読み取ることが困難になる。図5を用いて説明すると、メータ2が、目盛盤21の上方を覆うようにして設けられ、外部から目盛盤21を視認可能なように透明な材質で構成されたケース23を備えている場合において、そのケース23にマーカM1乃至M4が貼付されているとき、マーカM1乃至M4が設けられている面(ケース23の表面)と目盛盤21の表面とはメータ2の正面方向において所定の距離離れる。そのため、目盛盤21の表面と、指示針22を含む平面と、マーカM1乃至M4が設けられている面とは、メータ2の正面方向において所定の間隔離れて設けられることになる。この場合でも、図5に示すようにカメラ14がメータ2に対して正対した状態で撮像が行われるときは、指示針22が示す指示値を正確に読み取ることができるが、カメラ14がメータ2に対して正対せずに傾いた状態で撮像が行われると、指示値を正確に読み取ることが困難になる。
上記の読み取り誤りの原因について、図6乃至図9Bを参照しながらさらに詳細を説明する。
まず、マーカM1乃至M4が目盛盤21に貼付されている場合について説明する。図6に示すように、指示針22の中心を起点として目盛盤21に垂直なベクトルをZ軸、指示針22の中心を起点としてZ軸に垂直なベクトルをX軸、Z軸及びX軸に垂直なベクトルをY軸とする。この場合において、カメラ14がメータ2に対して正対した状態、すなわちカメラ14の光軸をZ軸に一致させた状態(A)で撮像を行った場合、図7Aに示すように、メータ2が歪んでいない状態の撮像画像が得られる。なお、本実施の形態では、このようにカメラ14の光軸をZ軸に一致させた場合を、メータ2とカメラ14との相対位置が基準位置にあるものとし、そのときに得られた撮像画像を基準画像と表現する。
他方、カメラ14がメータ2に対して正対せずに傾いた状態、例えばY軸及びZ軸を含む平面内の所定の位置にカメラ14を配置させた状態(B)で撮像を行った場合、図7Bに示すように、メータ2が歪んだ状態の撮像画像が得られる。この場合、指示値を正確に読み取ることが困難になる。但し、基準画像におけるマーカM1乃至M4の位置が分かっていれば、射影変換による歪み補正によって、この撮像画像を基準画像に近い画像に変換することができる。その変換後の画像を用いることによって、指示値を正確に読み取ることが可能になる。
次に、マーカM1乃至M4がケース23に貼付されている場合について説明する。図8に示す例において、カメラ14の光軸をZ軸に一致させた状態(A)で撮像を行った場合、図9Aに示すように、メータ2が歪んでいない状態の基準画像が得られる。
他方、Y軸及びZ軸を含む平面内の所定の位置にカメラ14を配置させた状態(B)で撮像を行った場合、図9Bに示すように、メータ2が歪んだ状態の撮像画像が得られる。この場合、マーカM1乃至M4と目盛盤21との位置関係が大きくずれるため、基準画像におけるマーカM1乃至M4の位置が分かっていたとしても、射影変換だけでは歪み補正を行うことができないことがある。そのような場合は、指示値を正確に読み取るために、改めて異なる角度から撮像された撮像画像を用いて指示値の読み取りを行うことが好ましい。
以上のとおり、メータ2とカメラ14との相対位置の違いによって、指示値の読み取りを正確に行えたり行えなかったりする。本実施の形態のメータ読取装置1は、メータ2とカメラ14との相対位置に基づいて、取得した撮像画像が指示値の読み取りを行うにあたって適切なものであるか否かを判定する。以下、メータ読取装置1の動作について説明する。
(メータ読取装置の動作)
メータ読取装置1は、(1)基準画像を取得するための準備処理、及び(2)メータの指示値を読み取る計測処理を実行する。以下、これらの処理について、フローチャートを参照しながら説明する。
(1)準備処理
図10は、メータ読取装置1が実行する準備処理の手順を示すフローチャートである。メータ読取装置1はまず、作業者の指示にしたがってカメラ14による撮像を開始する(S101)。このとき、作業者は、カメラ14をメータ2に正対させるようにする。但し、正確に正対させることは困難であるため、カメラ14がメータ2に対して実質的に正対する位置に配置されていればよい。このようなカメラ14がメータ2に対して実質的に正対する位置が基準位置となり、そのときに得られた撮像画像が基準画像として取り扱われることになる。
メータ読取装置1は、撮像中の画像において、指示針22の回転中心、指示針22の可動領域、及び目盛盤21の目盛情報(各目盛とその値との対応関係)を設定する(S102)。この設定は、表示部16に表示されている撮像中の画像に対して、作業者が入力部15を用いて上記の回転中心、可動領域、及び目盛情報を入力し、メータ読取装置1がその入力を受け付けることによって実施される。
上記の設定が完了した後、メータ読取装置1は、撮像中の画像を基準画像として記憶部12に記憶する(S103)。このとき、設定された上記の回転中心、可動領域、及び目盛情報の各情報と紐付けられて基準画像が記憶される。その後、メータ読取装置1は撮像を終了し(S104)、準備処理が完了する。
(2)計測処理
図11は、メータ読取装置1が実行する計測処理の手順を示すフローチャートである。メータ読取装置1はまず、作業者の指示にしたがってカメラ14による撮像を開始する(S201)。なお、このときに得られる撮像画像を以下では計測画像と表現する。準備処理の場合と同様、作業者は、カメラ14をメータ2に正対させるようにするものの、準備処理のときと同一の位置・角度にカメラ14を配置して撮像することは極めて困難であるため、メータ2とカメラ14との相対位置が準備処理の場合と比べて変化するのが通常である。メータ読取装置1は、その変化に基づき、計測画像の適否を判定する(S202)。
図12は、ステップS202における適否判定処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態では、Deforme、Size、及びPlaceの3つのパラメータに基づいて計測画像の適否を判定する。メータ読取装置1はまず、下記の式(1)を用いて、基準画像に含まれるメータに対する計測画像に含まれるメータの変形度合いを示すパラメータであるDeformeを算出する(S301)。
式(1)におけるR1、R2、及びR3は次の式(2)乃至(4)によってそれぞれ算出される。
但し、X1及びY1は基準画像におけるマーカM1の座標値、X2及びY2は同じくマーカM4の座標値、X3及びY3は同じくマーカM2の座標値、X4及びY4は同じくマーカM3の座標値である(図13Aを参照)。また、x1及びy1は計測画像におけるマーカM1の座標値、x2及びy2は同じくマーカM4の座標値、x3及びy3は同じくマーカM2の座標値、x4及びy4は同じくマーカM3の座標値である(図13Bを参照)。
次に、メータ読取装置1は、下記の式(5)を用いて、基準画像に含まれるメータと計測画像に含まれるメータとの大きさの差異を示すパラメータであるSizeを算出する(S302)。
基準画像の撮像時と計測画像の撮像時とでメータ2とカメラ14との間の距離が異なると、各画像に含まれるメータの大きさが変化する。上記のSizeでその変化を評価することができる。
次に、メータ読取装置1は、下記の式(6)を用いて、基準画像に含まれるメータと計測画像に含まれるメータとの位置の差異を示すパラメータであるPlaceを算出する(S303)。
図14A及び図14Bに示すように、画像の左端上部を原点P(0,0)とした座標系を想定し、画像のピクセルを横m個、縦n個とした場合に、計測画像におけるメータが基準画像におけるメータからどの程度ずれているのかを上記のPlaceで評価することができる。なお、図14Aは基準画像におけるマーカM1の位置を説明するための図であり、図14Bは計測画像におけるマーカM1の位置を説明するための図である。
次に、メータ読取装置1は、Deforme、Size、及びPlaceの各パラメータの値に基づいて、計測画像が許容可能な画像であるか否かを判定する(S304)。本実施の形態では、各パラメータの値が下記の式(7)乃至(9)の範囲内であれば、許容可能であると判定される。
Deforme ≦0.05 ・・・(7)
Size ≦0.2 ・・・(8)
Place ≦0.2 ・・・(9)
上記の値は例示であって、より緩やかに判定する場合はより大きな値に、より厳しく判定する場合はより小さい値に設定される。
ステップS304において計測画像が許容可能であると判定した場合(S304でYES)、射影変換などによって計測画像を基準画像に近付ける補正処理を実行し(S305)、計測処理に戻る。この場合、計測処理において、計測画像は適切であると判定される。他方、許容できないと判定した場合(S304でNO)、メータ読取装置1は、適否判定処理を完了し、計測処理に戻る。この場合、計測処理において、計測画像は適切ではないと判定される。
図10の計測処理に戻り、メータ読取装置1は、適否判定処理の結果に基づいて、計測画像が適切であるか否かを判定する(S203)。ここで適切であると判定した場合(S203でYES)、メータ読取装置1は、基準画像及びそれに紐付けられた指示針22の回転中心などの設定情報並びに計測画像を用いて、メータ2の指示値を読み取る(S204)。より具体的に説明すると、メータ読取装置1は、基準画像及び計測画像から指示針22の可動領域の画像をそれぞれ抽出し、抽出した2つの画像から指示針22の回転中心に基づいて指示針22の回転角を求め、求めた回転角と目盛情報とから指示針22の指示値を特定する。
次に、メータ読取装置1は、マーカM1乃至M4に記録されているメータ2の識別情報を読み取る(S205)。
その後、メータ読取装置1は、読み取った指示値を示す指示値データ及び識別情報をサーバ装置3に対して送信し(S206)、計測処理を終了する。なお、サーバ装置3は、メータ読取装置1から受信した指示値データを、識別情報と紐付けて指示値DB361に格納する。その結果、メータ2毎に指示値データを管理することができる。
他方、ステップS203において計測画像が適切ではないと判定した場合(S203でNO)、メータ読取装置1は、カメラ14の位置の変更を要求するメッセージを含む撮像位置変更要求を表示部16上に出力し(S207)、計測処理を終了する。なお、撮像位置変更要求を参照した作業者は、カメラ14の位置を変更した上で、改めて撮像を開始させる。この場合、上記の計測処理が再び実行されることになる。
上述したように、本実施の形態では、メータ2とカメラ14との相対位置の変化に基づいて、計測画像におけるメータ2の指示値を適切に読み取ることができるか否かの判断が行われる。その結果、適切に読み取ることができないと判断された場合は、その計測画像を用いた指示値の読み取りは行わず、新たに撮像された計測画像を用いて指示値の読み取りを行う。そのため、メータの指示値を正確に読み取ることが可能になる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態では、携帯型端末がメータ読取装置として機能しているが、携帯型端末で撮像された撮像画像を取得した他の装置がメータ読取装置として機能するようにしてもよい。具体的には、例えば、携帯型端末1で撮像された撮像画像をサーバ装置3が取得し、このサーバ装置3が上述した各処理を実行することによってメータ読取装置として機能するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、適否判定処理において計測画像が許容可能であると判定した場合(S304でYES)に補正処理を実行しているが(S305)、その場合に補正処理を実行しなくてもよい。メータ2とカメラ14との相対位置が基準画像の撮像時と計測画像の撮像時とで実質的に同一になることもあり、その場合は補正処理を行う必要性が低いためである。
1 メータ読取装置
11 制御部
12 記憶部
12A メータ読取プログラム
13 通信部
14 カメラ
15 入力部
16 表示部
17 マイク
18 スピーカ
2 メータ
21 目盛盤
22 指示針
23 ケース
3 サーバ装置
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 入力部
35 表示部
36 ハードディスク
361 指示値データベース
37 通信インタフェース
38 バス
101 通信ネットワーク
M1〜M4 マーカ

Claims (8)

  1. メータを撮像するカメラによって撮像された画像を用いて、前記メータの指示針が示す指示値を読み取るメータ読取装置において、
    前記メータにはマーカが設けられており、
    前記カメラによって撮像された、前記マーカを含む前記メータの撮像画像を取得する取得手段と、
    前記撮像画像に含まれる前記メータと、前記メータと前記カメラとの相対位置が基準位置にある場合において前記カメラによって撮像された基準画像に含まれる前記メータとの差異を、前記マーカに基づいて算出する算出手段と、
    算出した結果に基づいて、前記撮像画像によって前記指示値の読み取りが可能か否かを判定する判定手段と、
    読み取りが可能と判定された場合に、前記撮像画像を用いて前記指示値を読み取る指示値読取手段と
    を備えることを特徴とする、メータ読取装置。
  2. 前記算出手段は、前記基準画像に含まれる前記メータに対する前記撮像画像に含まれる前記メータの変形度合いを算出する、
    請求項1に記載のメータ読取装置。
  3. 前記算出手段は、前記基準画像に含まれる前記メータ及び前記撮像画像に含まれる前記メータの大きさの差異を算出する、
    請求項1又は2に記載のメータ読取装置。
  4. 前記算出手段は、前記基準画像に含まれる前記メータ及び前記撮像画像に含まれる前記メータの位置の差異を算出する、
    請求項1乃至3の何れかに記載のメータ読取装置。
  5. 前記判定手段によって読み取りが不可能と判定された場合、前記カメラの位置の変更を要求する変更要求を出力する出力手段
    をさらに備える、
    請求項1乃至4の何れかに記載のメータ読取装置。
  6. 前記判定手段によって読み取りが可能と判定された場合に、前記マーカに基づいて前記計測画像を補正する補正手段
    をさらに備える、
    請求項1乃至5の何れかに記載のメータ読取装置。
  7. 前記マーカには前記メータの識別情報が記録されており、
    前記マーカに記録されている前記識別情報を読み取る識別情報読取手段をさらに備える、
    請求項1乃至6の何れかに記載のメータ読取装置。
  8. メータを撮像するカメラによって撮像された画像を用いて、前記メータの指示針が示す指示値を読み取るメータ読取方法において、
    前記メータにはマーカが設けられており、
    前記カメラによって撮像された、前記マーカを含む前記メータの撮像画像を取得し、
    前記撮像画像に含まれる前記メータと、前記メータと前記カメラとの相対位置が基準位置にある場合において前記カメラによって撮像された基準画像に含まれる前記メータとの差異を、前記マーカに基づいて算出し、
    算出した結果に基づいて、前記撮像画像によって前記指示値の読み取りが可能か否かを判定し、
    判定した結果を出力することを特徴とする、
    メータ読取方法。
JP2019063675A 2019-03-28 2019-03-28 メータ読取装置及びメータ読取方法 Pending JP2020166332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019063675A JP2020166332A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 メータ読取装置及びメータ読取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019063675A JP2020166332A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 メータ読取装置及びメータ読取方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020166332A true JP2020166332A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72716582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019063675A Pending JP2020166332A (ja) 2019-03-28 2019-03-28 メータ読取装置及びメータ読取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020166332A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8571579B2 (en) System and method for displaying object location in augmented reality
US10578426B2 (en) Object measurement apparatus and object measurement method
JP2014131257A (ja) 画像補正システム、画像補正方法及びプログラム
JP2019102987A (ja) 撮像処理プログラム、撮像処理方法、及び撮像処理装置
CN109522863B (zh) 耳部关键点检测方法、装置及存储介质
CN113052919A (zh) 一种视觉传感器的标定方法及装置、电子设备和存储介质
CN110442521B (zh) 控件单元检测方法及装置
WO2020063115A1 (zh) 一种图形编码展示方法和装置
JP2017084117A (ja) 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置
CN111652942B (zh) 摄像模组的标定方法、第一电子设备和第二电子设备
KR100690172B1 (ko) 다수의 카메라를 구비한 이동통신 단말기를 이용한 3차원형상의 3차원 좌표정보 추출 방법 및 이를 이용한 단말기
CN104615331A (zh) 一种角标处理方法
CN110738185B (zh) 表单对象的识别方法、装置及存储介质
JP6524706B2 (ja) 表示制御方法、表示制御プログラム、及び情報処理装置
US11048345B2 (en) Image processing device and image processing method
JP7287408B2 (ja) 表示方法、情報処理装置、及びプログラム
JP2020166332A (ja) メータ読取装置及びメータ読取方法
CN104615357A (zh) 一种终端
KR102458559B1 (ko) 휴대용 단말기를 이용한 건설 분야 시공 관리 시스템 및 방법
CN111899615B (zh) 实验的评分方法、装置、设备及存储介质
KR20140103021A (ko) 객체 인식이 가능한 전자 장치
WO2021075090A1 (ja) 補正パラメータ算出方法、変位量算出方法、補正パラメータ算出装置、及び、変位量算出装置
CN113066134A (zh) 一种视觉传感器的标定方法及装置、电子设备和存储介质
JP2013206365A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6404525B2 (ja) 全天球カメラ撮像画像表示システム、全天球カメラ撮像画像表示方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190412