JP2020165726A - せん断強度測定冶具及びそれを用いたせん断強度測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合材に亀裂が生じている試験片のせん断強度を測定することができるせん断強度測定冶具及びそれを用いたせん断強度測定方法を提供する。【解決手段】本発明によるせん断強度測定冶具1は、第1セグメント21と第2セグメント22との間に接合材23が介在されている試験片2のせん断強度を測定するためのせん断強度測定冶具1であって、第1セグメント21を拘束するための拘束手段4と、第2セグメント22に荷重50を付与するための荷重付与手段5と、荷重50を測定するための荷重測定手段6と、第2セグメント22及び接合材23を第1セグメント21に押し付ける方向の圧力70を試験片2に付与する圧力付与手段7とを備え、荷重測定手段6は、圧力付与手段7により圧力70が試験片2に付与されている状態で荷重付与手段5により第2セグメント22に荷重50が付与されて、試験片2が破断された際の荷重50を測定可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、第1セグメントと第2セグメントとの間に接合材が介在されている試験片のせん断強度を測定するためのせん断強度測定冶具及びそれを用いたせん断強度測定方法に関する。
例えば下記の特許文献1等で開示されているように、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)等にハニカム構造体が用いられている。DPFは、ディーゼルエンジンを搭載した車両の排ガスに含まれている粒子状物質を捕捉して除去するためのフィルタである。ハニカム構造体は、柱状の構造体であり、ハニカム構造体の長手方向に延びる複数のセルがハチの巣状に設けられたものである。複数のセルは、隔壁により互いに区画されて形成されており、ハニカム構造体の一方の端面から他方の端面までハニカム構造体を貫通している。排ガスがセル内を通過する過程で排ガスの粒子状物質が捕捉される。ハニカム構造体の基材としては、耐熱性に優れる炭化ケイ素(SiC)等が用いられる。ハニカム構造体は、排ガスとの熱交換により加熱される。ハニカム構造体の全体が均一に加熱されず、ハニカム構造体に温度勾配が生じると、熱応力によってクラック等の欠陥が生じるという不都合がある。このような不都合を低減するため、ハニカム構造体を複数のセグメントに分割するとともに、各セグメントを接合材により接合したハニカムセグメント接合体が提案されている。
ハニカムセグメント接合体が十分な強度を有しているか否かを評価するため、接合材のせん断強度を測定することがある。一般に、接合材のせん断強度の測定は、以下のように行うことができる。まず、2つのセグメントが接合材により接合された試験片を準備する。2つのセグメントのうちの一方を第1セグメントと呼び他方を第2セグメントと呼ぶ。次に、冶具により第1セグメントを拘束するとともに第2セグメントに荷重を加える。このとき、接合材が破断するまでの最大荷重を測定し、その最大荷重に基づきせん断強度を求める。せん断強度は、実測したせん断面積(接合材による第1及び第2セグメントの接合面積)により最大荷重を除することで求めることができる。
特開2006−326381号公報
実車搭載されたハニカムセグメント接合体では、基材の熱膨張等の負荷により接合材に亀裂が入ることがある。実車搭載されたハニカムセグメント接合体はキャニング状態(ハニカムセグメント接合体の周面がハウジングにより拘束された状態)のため、周囲からの面圧により亀裂部が微視的にかみ合うことで、セグメントの欠落は防がれる。
上述のような従来のせん断強度測定冶具では、第1セグメントを拘束するのみで、試験片に面圧を付加しない。このため、接合材に亀裂が生じていると、第1セグメントを拘束しても、接合材が割れて、第2セグメントが欠落してしまう。すなわち、従来のせん断強度測定冶具では、接合材に亀裂が生じている試験片のせん断強度を測定することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、接合材に亀裂が生じている試験片のせん断強度を測定することができるせん断強度測定冶具及びそれを用いたせん断強度測定方法を提供することである。
本発明に係るせん断強度測定冶具は、一実施形態において、第1セグメントと第2セグメントとの間に接合材が介在されている試験片のせん断強度を測定するためのせん断強度測定冶具であって、第1セグメントを拘束するための拘束手段と、第2セグメントに荷重を付与するための荷重付与手段と、荷重を測定するための荷重測定手段と、第2セグメント及び接合材を第1セグメントに押し付ける方向の圧力を試験片に付与する圧力付与手段とを備え、荷重測定手段は、圧力付与手段により圧力が試験片に付与されている状態で荷重付与手段により第2セグメントに荷重が付与されて、試験片が破断された際の荷重を測定可能である。
本発明に係るせん断強度測定方法は、一実施形態において、上述のせん断強度測定冶具を用いて試験片のせん断強度を測定するせん断強度測定方法であって、拘束手段により第1セグメントを拘束する工程と、圧力付与手段により試験片に圧力を付与する工程と、荷重付与手段により第2セグメントに荷重を付与するとともに、試験片が破断された際の荷重を荷重測定手段により測定する工程とを含む。
本発明のせん断強度測定冶具及びそれを用いたせん断強度測定方法の一実施形態によれば、圧力付与手段により圧力が試験片に付与されている状態で荷重付与手段により第2セグメントに荷重が付与されて、試験片が破断された際の荷重を荷重測定手段が測定可能であるので、接合材に亀裂が生じている試験片のせん断強度を測定することができる。
本発明の実施の形態によるせん断強度測定冶具を示す斜視図である。 図1の図1の支持部を示す斜視図である。 図1の案内手段を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は、本発明の実施の形態によるせん断強度測定冶具1を示す斜視図である。また、図2は図1の図1の支持部76を示す斜視図であり、図3は図1の案内手段9を示す斜視図である。図2及び図3では、一部の構成の図示を省略している。
図1に示す本実施の形態のせん断強度測定冶具1は、第1セグメント21と第2セグメント22との間に接合材23が介在されている試験片2のせん断強度を測定するための冶具である。試験片2は、限定はされないが、周知のハニカムセグメント接合体の一部とすることができる。試験片2がハニカムセグメント接合体の一部であるとき、第1及び第2セグメント21,22は、隔壁により互いに区画された複数のセルを有する。セルは、各セグメントの一方の端面から他方の端面まで各セグメントを貫通している。第1及び第2セグメント21,22の基材は、炭化珪素、珪素−炭化珪素系複合材料、窒化珪素、コージェライト、ムライト、アルミナ、スピネル、炭化珪素−コージェライト系複合材、珪素−炭化珪素複合材、リチウムアルミニウムシリケート、チタン酸アルミニウム、Fe−Cr−Al系金属からなる群から選択される少なくとも一種であり得る。接合材23は、第1及び第2セグメント21,22間を面接合している。接合材23としては、無機繊維、無機バインダー、有機バインダー及び無機粒子から構成されてなるものを好適例として挙げることができる。具体的には、無機繊維としては、例えば、アルミノシリケート及びアルミナ等の酸化物繊維、その他の繊維(例えば、SiC繊維)等を挙げることができる。無機バインダーとしては、例えば、シリカゾル、アルミナゾル、粘土等を挙げることができる。有機バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルローズ(CMC)、メチルセルロース(MC)等を挙げることができる。無機粒子としては、例えば、炭化珪素、窒化珪素、コージェライト、アルミナ、ムライト等のセラミックスを挙げることができる。
図1に示すように、本実施の形態のせん断強度測定冶具1は、基板3、拘束手段4、荷重付与手段5、荷重測定手段6、圧力付与手段7、圧力測定手段8、案内手段9及びクッション材10を有している。
<基板について>
本実施の形態の基板3は、せん断強度測定冶具1の底部に配置された平面視長方形の平板体である。本実施の形態では、基板3の長辺が延在する方向をせん断強度測定冶具1の幅方向1aと呼び、基板3の板厚方向をせん断強度測定冶具1の高さ方向1bと呼ぶ。幅方向1aは、圧力付与手段7による圧力70の付与方向でもある。高さ方向1bは、荷重付与手段5による荷重50の付与方向でもある。本実施の形態のせん断強度測定冶具1は、幅方向1aが水平方向に沿い、高さ方向1bが鉛直方向に沿うように配置することができる。本実施の形態の基板3は、後述の支持板41及び第1板部71と一体に設けられている。
<拘束手段について>
拘束手段4は、試験片2の第1セグメント21を拘束するための構成である。本実施の形態の拘束手段4は、基台40、支持板41、可動板42及び操作具43を有している。
本実施の形態の基台40は、直方体状の部材であり、せん断強度測定冶具1の幅方向1aにおける基板3の一端側に配置されるとともに、基板3の上面に固定されている。基台40は、基板3と一体に設けられていてもよい。試験片2の第1セグメント21が基台40に載せられることにより、試験片2の第2セグメント22と基板3との間に空間が形成される。
本実施の形態の支持板41は、せん断強度測定冶具1の高さ方向1bに関して基台40から離間して配置された板体である。本実施の形態の支持板41は、後述の第1板部71を介して基板3と一体に設けられている。支持板41は、可動板42及び操作具43を支持している。
本実施の形態の可動板42は、基台40と支持板41との間に設けられた板体であり、作業者による操作具43の操作に応じてせん断強度測定冶具1の高さ方向1bに進退可能に設けられている。図1に示すように、試験片2の第1セグメント21が基台40に載せられている状態で可動板42が基台40に近づけられることにより、基台40と可動板42との間で第1セグメント21が拘束される。
操作具43は、限定はされないが、ボルトによって構成することができる。ボルト軸は支持板41に設けられたねじ孔に螺合されており、ボルト軸の先端は可動板42に係合されている。ボルトが回転操作されることにより、可動板42が進退される。
拘束手段4が試験片2を拘束している状態で高さ方向1bに沿ってせん断強度測定冶具1を見たとき、可動板42の側縁42aが第1セグメント21及び接合材23の境界と一致していることが好ましい。
<荷重付与手段について>
荷重付与手段5は、拘束手段4が試験片2の第1セグメント21を拘束している時に、試験片2の第2セグメント22に荷重50を付与するための構成である。荷重付与手段5としては、例えば油圧、エア又は電動シリンダ等の機器を用いることができる。本実施の形態の荷重付与手段5は、第2セグメント22の上方から高さ方向1bに沿って基板3に向かう荷重50を第2セグメント22に付与する。
<荷重測定手段について>
荷重測定手段6は、荷重付与手段5が試験片2の第2セグメント22に付与する荷重50を測定するための構成である。本実施の形態の荷重測定手段6は、荷重付与手段5を構成する機器に組み込まれたロードセルによって構成されている。せん断強度測定冶具1により試験片2(接合材23)のせん断強度を測定する際、圧力付与手段7により圧力70が試験片2に付与されている状態で、荷重付与手段5により荷重50が第2セグメント22に付与される。荷重測定手段6は、試験片2(接合材23)が破断された際の荷重50(試験片2が破断されるまでの最大荷重)を測定可能である。
<圧力付与手段について>
圧力付与手段7は、第2セグメント22及び接合材23を第1セグメント21に押し付ける方向の圧力70を試験片2に付与するための構成である。試験片2に圧力70を付与することにより、接合材23に亀裂が生じている試験片2であってもせん断強度を測定することができる。
本実施の形態の圧力付与手段7は、任意の大きさの圧力70を試験片2に付与することができる。実車搭載されたハニカム構造体の周囲は、ハウジングにより拘束されている。ハニカム構造体は、加熱されると膨張する。ハウジングの拘束によりハニカム構造体に付与される面圧はハニカム構造体の温度に応じて変化する。任意の大きさの圧力70を試験片2に付与できることで、温度変化によるハニカム構造体の面圧変化を再現することができる。
本実施の形態の圧力付与手段7は、第1板部71、第2板部72、駆動部73、第3板部74、付勢手段75及び支持部76を有している。
第1及び第2板部71,72は、拘束手段4が試験片2の第1セグメント21を拘束している時、互いの間に試験片2が位置するように配置された一対の板体である。本実施の形態の第1板部71は、せん断強度測定冶具1の幅方向1aにおける基板3の一端側に配置されており、基板3及び支持板41と一体に設けられている。第2板部72は、せん断強度測定冶具1の幅方向1aにおける基板3の他端側に配置されている。すなわち、第1板部71は第1セグメント21側に配置され、第2板部72は第2セグメント22側に配置されている。第2板部72は、後述の支持部76によって第1板部71に対して近づく方向及び離れる方向に進退自在に支持されている。
駆動部73は、第1及び第2板部71,72の離間距離を狭めて試験片2に圧力70を付与するための構成である。本実施の形態では、第1板部71が基板3に固定されている。第1板部71に第2板部72が近づけられることで、試験片2に圧力70が付与される。本実施の形態では、第2板部72の変位による圧力は、付勢手段75、第3板部74、圧力測定手段8及び案内手段9を介して試験片2に伝えられる。
本実施の形態の駆動部73は、第1及び第2板部71,72に接続された複数のボールねじ730と、ボールねじ730をそれぞれ回転駆動する複数のモータ731とを有している。本実施の形態では、4本のボールねじ730が第2板部72の四隅に設けられたねじ孔に螺合されている。各ボールねじ730の先端は第1板部71に回転自在に支持されている。モータ731によりボールねじ730が回転駆動されることにより、第2板部72が進退される。モータ731は、後述の圧力測定手段8からの信号を受けて、圧力測定手段8によって測定される測定圧力値と試験片2に付与すべき目標圧力値との差が0となるように、ボールねじ730の回転駆動を行うことができる。なお、ボールねじ730及びモータ731の数は任意である。また、駆動部73は、シリンダ又はばね等の他の器具によって構成されてもよい。
第3板部74は、拘束手段4が試験片2の第1セグメント21を拘束している時、第2板部72と試験片2との間に位置するように配置された板体である。第3板部74の幅は第2板部72の幅よりも狭くされており、ボールねじ730は第3板部74の側方を通過して第1板部71まで延在している。
付勢手段75は、第2板部72と第3板部74との間に配置され、試験片2に向けて第3板部74を付勢している。圧力付与手段7が試験片2に圧力70に付与することにより、接合材23に破壊が生じることがある。接合材23に破壊が生じたとしても、付勢手段75が第3板部74を付勢しているため、接合材23の破壊により生じた隙間がすぐさま埋められて、試験片2に圧力70が継続的に付与される。本実施の形態の付勢手段75は、コイルスプリングによって構成されている。しかしながら、付勢手段75は、板バネ等の他の態様を採ってもよい。
支持部76は、試験片2に対して近づく方向及び離れる方向に進退自在に第2及び第3板部72,74を支持するための部分である。支持部76は、第2及び第3板部72,74が互いに平行となるように第2及び第3板部72,74を支持している。また、支持部76は、圧力付与手段7による圧力70の付与方向に垂直な面に沿って第2及び第3板部72,74が延在するように第2及び第3板部72,74を支持している。
図2に特に現れているように、本実施の形態の支持部76は、レール760、第1係合体761及び第2係合体762を有している。レール760は、基板3の上に固定されているとともに、せん断強度測定冶具1の幅方向1aに延在されている。レール760は、図3に現れている案内手段9のレール93と同じ断面形状を有している。レール760の側部には、レール760の長手方向に延在する溝部が形成されている。第1及び第2係合体761,762の下部は、レール760に沿って進退可能にレール760に係合されている。第1及び第2係合体761,762の上部はコ字形とされている。第1係合体761の上部に第2板部72の下部が係合されており、第2係合体762の上部に第3板部74の下部が係合されている。
<圧力測定手段について>
図1に戻り、圧力測定手段8は、圧力付与手段7が試験片2に付与する圧力70を測定するための構成である。本実施の形態の圧力測定手段8は、荷重付与手段5を構成する機器に組み込まれたロードセルによって構成されている。
<案内手段について>
案内手段9は、圧力付与手段7と試験片2との間に配置され、圧力付与手段7が試験片2に圧力70を付与している時に荷重付与手段5による荷重50の付与方向(せん断強度測定冶具1の高さ方向1b)への第2セグメント22及び接合材23の変位を許容するための構成である。荷重50の付与方向への第2セグメント22及び接合材23の変位が許容されることで、圧力付与手段7からの圧力70によりせん断強度測定冶具1の高さ方向1bに第2セグメント22及び接合材23が拘束されることを回避することができ、せん断強度の測定精度を向上できる。
図3に現れているように、本実施の形態の案内手段9は、第1押板91、第2押板92、レール93及び係合体94を有している。本実施の形態の第1及び第2押板91,92は、圧力測定手段8と試験片2の第2セグメント22との間に配置された一対の板体であり、互いに平行に延在されている。第1及び第2押板91,92の幅は第2板部72の幅よりも狭くされており、ボールねじ730は第1及び第2押板91,92の側方を通過して第1板部71まで延在している(図1参照)。レール93は、第1押板91の表面に固定されているとともに、せん断強度測定冶具1の高さ方向1bに延在されている。レール93の側部には、レール93の長手方向に延在する溝部が形成されている。係合体94は、レール93に沿って進退可能にレール93に係合されているとともに、第2押板92の表面に固定されている。ここでいう第1及び第2押板91,92の表面は、第1及び第2押板91,92の互いに向かい合う面である。
<クッション材について>
図1に戻り、クッション材10は、試験片2並びに試験片2を挟み込む第1板部71及び第2押板92よりも柔軟な素材により構成された部材であり、せん断強度測定冶具1の幅方向1aにおける試験片2の両側に接するように配置されている。クッション材10は、圧力付与手段7が試験片2に圧力70を付与する時、第1板部71及び第2押板92との接触により試験片2が破損する虞を低減する。
本発明のせん断強度測定方法は、図1に示すせん断強度測定冶具1を用いて試験片2のせん断強度を測定する工程を含む。より具体的には、本発明のせん断強度測定方法は、拘束手段4により試験片2の第1セグメント21を拘束する工程と、圧力付与手段7により試験片2に圧力70を付与する工程と、荷重付与手段5により試験片2の第2セグメント22に荷重50を付与するとともに、試験片2(接合材23)が破断された際の荷重50を荷重測定手段6により測定する工程とを含む。試験片2が破断された際の荷重50は、試験片2が破断されるまでの最大荷重に相当する。この最大荷重に基づき、せん断強度を求めることができる。より具体的には、せん断強度は、実測したせん断面積(接合材23による第1及び第2セグメント21,22の接合面積)により最大荷重を除することで求めることができる。なお、試験片2(接合材23)の破断とは、荷重付与手段5からの荷重50の付与に起因するものである。荷重付与手段5から荷重50を付与しているときに、接合材23に亀裂が生じ、その亀裂が荷重50により進展し、第1セグメント21と第2セグメント22との間に滑りが生じた時点を試験片2の破断と認識できる。初期状態(荷重付与手段5が荷重50を付与する前)から接合材23に亀裂が生じている場合は、その接合材23の初期亀裂が荷重50により進展し、第1セグメント21と第2セグメント22との間に滑りが生じた時点を試験片2の破断と認識できる。
上述のような本発明の実施の形態によるせん断強度測定冶具1及びそれを用いたせん断強度測定方法では、圧力付与手段7により圧力70が試験片2に付与されている状態で荷重付与手段5により第2セグメント22に荷重50が付与されて、試験片2が破断された際の荷重50を荷重測定手段6が測定可能であるので、接合材23に亀裂が生じている試験片2のせん断強度を測定することができる。なお、本実施の形態のせん断強度測定冶具1は、接合材23に亀裂が生じている試験片2のせん断強度測定に有用であるが、必ずしも接合材23に亀裂が生じている必要はない。
また、圧力付与手段7が試験片2に圧力70を付与している時に荷重付与手段5による荷重50の付与方向への第2セグメント22及び接合材23の変位を許容するので、圧力付与手段7からの圧力70によりせん断強度測定冶具1の高さ方向1bに第2セグメント22及び接合材23が拘束されることを回避することができ、せん断強度の測定精度を向上できる。
また、圧力付与手段7が第1及び第2板部71,72と駆動部73とを有するので、より確実に試験片2に圧力70を付与でき、せん断強度の測定をより確実に実施できる。
また、第1及び第2板部71,72に接続されたボールねじ730と、ボールねじ730を回転駆動するモータ731とを駆動部73が含むので、より確実に試験片2に圧力70を付与でき、せん断強度の測定をより確実に実施できる。また、より確実に任意の大きさの圧力70を試験片2に付与でき、より幅広く試験片2の評価を行うことができる。
また、第2板部72と試験片2との間に位置するように配置された第3板部74と、第2板部72と第3板部74との間に配置され、試験片2に向けて第3板部74を付勢する付勢手段75とを圧力付与手段7が有しているので、圧力付与手段7が試験片2に圧力70に付与することにより接合材23に破壊が生じたとしても、接合材23の破壊により生じた隙間をすぐさま埋めることができ、試験片2に圧力70を継続的に付与することができる。
また、試験片2に対して近づく方向及び離れる方向に進退自在に第2及び第3板部72,74を支持部76が支持するので、試験片2に圧力70をより安定的に付与でき、せん断強度の測定精度をより向上できる。
1 せん断強度測定冶具
2 試験片
21 第1セグメント
22 第2セグメント
23 接合材
4 拘束手段
5 荷重付与手段
50 荷重
6 荷重測定手段
7 圧力付与手段
70 圧力
71 第1板部
72 第2板部
73 駆動部
730 ボールねじ
731 モータ
74 第3板部
75 付勢手段
76 支持部
8 圧力測定手段
9 案内手段

Claims (7)

  1. 第1セグメントと第2セグメントとの間に接合材が介在されている試験片のせん断強度を測定するためのせん断強度測定冶具であって、
    前記第1セグメントを拘束するための拘束手段と、
    前記第2セグメントに荷重を付与するための荷重付与手段と、
    前記荷重を測定するための荷重測定手段と、
    前記第2セグメント及び前記接合材を前記第1セグメントに押し付ける方向の圧力を前記試験片に付与する圧力付与手段と
    を備え、
    前記荷重測定手段は、前記圧力付与手段により前記圧力が前記試験片に付与されている状態で前記荷重付与手段により前記第2セグメントに前記荷重が付与されて、前記試験片が破断された際の前記荷重を測定可能である、
    せん断強度測定冶具。
  2. 前記圧力付与手段と前記試験片との間に配置され、前記圧力付与手段が前記試験片に圧力を付与している時に前記荷重付与手段による前記荷重の付与方向への前記第2セグメント22及び前記接合材の変位を許容する案内手段
    をさらに備えている、
    請求項1記載のせん断強度測定冶具。
  3. 前記圧力付与手段は、
    前記試験片が互いの間に位置するように配置された第1及び第2板部と、
    前記第1及び第2板部の離間距離を狭めて前記試験片に圧力を付与する駆動部と
    を有している、
    請求項1又は請求項2に記載のせん断強度測定冶具。
  4. 前記駆動部は、
    前記第1及び第2板部に接続されたボールねじと、
    前記ボールねじを回転駆動するモータと
    を含む、
    請求項3記載のせん断強度測定冶具。
  5. 前記第1板部は前記第1セグメント側に配置され、前記第2板部は前記第2セグメント側に配置されており、
    前記圧力付与手段は、
    前記第2板部と前記試験片との間に位置するように配置された第3板部と、
    前記第2板部と前記第3板部との間に配置され、前記試験片に向けて前記第3板部を付勢する付勢手段と
    をさらに有している、
    請求項3又は請求項4に記載のせん断強度測定冶具。
  6. 前記圧力付与手段は、
    前記試験片に対して近づく方向及び離れる方向に進退自在に前記第2及び第3板部を支持する支持部
    をさらに有している、
    請求項5記載のせん断強度測定冶具。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項のせん断強度測定冶具を用いて前記試験片のせん断強度を測定するせん断強度測定方法であって、
    前記拘束手段により前記第1セグメントを拘束する工程と、
    前記圧力付与手段により前記試験片に圧力を付与する工程と、
    前記荷重付与手段により前記第2セグメントに前記荷重を付与するとともに、前記試験片が破断された際の前記荷重を前記荷重測定手段により測定する工程と
    を含む、
    せん断強度測定方法。
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