JP2020163348A - 水処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの純水ユニットを直結して運転する際に、前段の純水ユニットの初期ブロー実施後、安全かつ迅速に後段の純水ユニットを立ち上げることが可能な水処理システムを提供する。【解決手段】水処理システム1は、第1膜処理装置D1と第2膜処理装置D2とを備え、第2膜処理装置D2の立ち上げ時に、第1三方弁10をブロー側とさせた状態で、定流量フィードバック制御によって第1加圧ポンプ5を駆動させる第1ステップと、第1三方弁10を第2膜処理装置D2側に切り替えさせ、固定された駆動周波数で第1加圧ポンプ5を駆動させる第2ステップと、定圧フィードバック制御によって第1加圧ポンプ5を駆動させ、定流量フィードバック制御によって第2加圧ポンプ11を駆動させる第3ステップとを、順に実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理システムに関する。
半導体の製造工程、電子部品や医療器具の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水は、一般に、地下水や水道水等の原水(延いては、「供給水」)を、膜分離装置としての逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)で逆浸透膜処理することにより製造される。
従来、供給水をRO膜モジュール及び電気式脱イオン装置により処理して純水を製造する水処理システムが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、供給水を直列に接続された2つのRO膜モジュールにより処理して純水を製造する水処理システムも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−259376号公報 特開2006−255650号公報 特許第6056370号公報
逆浸透膜モジュール等の純水ユニットを2つ直結した水処理システムは、前段の純水ユニットで初期ブローをしている最中においては定流量フィードバック制御をしているため、後段の純水ユニットが立ち上がる際に、前段の純水ユニットの制御を定圧フィードバック制御に切り替える必要がある。
詳細については後述するが、前段の純水ユニットと後段の純水ユニットとの間に処理水三方弁を設けた場合、この処理水三方弁は、待機開放のブロー側から後段の純水ユニット側へと切り替わるため、適切なタイミングで制御を切り替えないと、不要に周波数が上昇したり、減少したりする。周波数が上昇した場合には、処理水圧力が上昇して逆圧により膜が破損する虞がある。周波数が減少した場合には、後段ポンプの加速に追いつけず負圧になり、ポンプ等の機器の破損の虞がある。
本発明は、2つの純水ユニットを直結して運転する際に、前段の純水ユニットの初期ブロー実施後、安全かつ迅速に後段の純水ユニットを立ち上げることが可能な水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、供給水から第1透過水を製造する第1純水ユニットと、供給水を前記第1純水ユニットに向けて吐出する第1ポンプと、前記第1純水ユニットから吐出される第1透過水の圧力を検出圧力値として出力する圧力検出手段と、前記第1純水ユニットから吐出される第1透過水の流量を第1検出流量値として出力する第1流量検出手段と、前記第1純水ユニットで製造された第1透過水から第2透過水を製造する第2純水ユニットと、前記第1透過水の供給先を、前記第2純水ユニット側とブロー側とで切り替える供給先切替手段と、第1透過水を前記第2純水ユニットに向けて吐出する第2ポンプと、前記第2純水ユニットで製造された第2透過水の流量を第2検出流量値として出力する第2流量検出手段と、前記第1ポンプを駆動する第1ポンプ制御部と、前記第2ポンプを駆動する第2ポンプ制御部と、前記供給先切替手段を切り替える切替手段制御部と、前記第2純水ユニットの立ち上げ時に、前記切替手段制御部に、前記供給先切替手段をブロー側とさせた状態で、前記第1ポンプ制御部に、前記第1検出流量値が第1目標流量値となるように、前記第1ポンプを駆動させる第1ステップと、前記切替手段制御部に、前記供給先切替手段を前記第2純水ユニット側に切り替えさせ、前記第1ポンプ制御部に、固定された駆動周波数で前記第1ポンプを駆動させる第2ステップと、前記検出圧力値が目標圧力値となるように、前記第1ポンプ制御部に前記第1ポンプを駆動させ、前記第2検出流量値が第2目標流量値となるように、前記第2ポンプ制御部に前記第2ポンプを駆動させる第3ステップとを、順に実行する立ち上げ制御部とを備える、水処理システムに関する。
また、上記の水処理システムにおいて、前記立ち上げ制御部は、前記第2ステップの実行中に、前記検出圧力値が前記目標圧力値を下回った時点で、前記第3ステップの実行に移行することが好ましい。
また、上記の水処理システムにおいて、前記立ち上げ制御部は、前記第2ステップの実行を開始してから、所定時間が経過した後に、前記第3ステップの実行に移行することが好ましい。
また、上記の水処理システムにおいて、前記固定された駆動周波数は、前記第1ポンプの運転可能な下限周波数以上の所定の閾値以内の範囲にあることが好ましい。
本発明によれば、2つの純水ユニットを直結して運転する際に、前段の純水ユニットの初期ブロー実施後、安全かつ迅速に後段の純水ユニットを立ち上げることが可能となる。
本発明の実施形態に係る水処理システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態で用いられる流量調整弁に係る圧力と流量の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理システムに備わる制御部の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 本発明の実施形態に係る水処理システムの動作を示すフローチャートである。 従来技術に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 従来技術に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 従来技術に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 従来技術に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。 従来技術に係る水処理システムの動作モードの変遷を示す図である。
以下、図1〜図5を参照することにより、本発明の実施形態に係る水処理システム1について詳述する。
〔1 実施形態の構成〕
図1は、本実施形態に係る水処理システム1の全体構成図である。
図1に示すように、水処理システム1は、第1膜処理装置D1と、第2膜処理装置D2と、制御部30と備える。
また、第1膜処理装置D1は、給水ポンプ2と、給水側インバータ3と、給水圧力調整弁4と、第1圧力センサPS1と、第1加圧ポンプ5(第1ポンプ)と、第1加圧側インバータ6(第1インバータ)と、第2圧力センサPS2と、第3圧力センサPS3と、第1逆浸透膜モジュール7(第1純水ユニット)と、第1流量調整弁8と、排水流量調整弁9と、第1流量センサFM1と、第2流量センサFM2と、第1三方弁10とを備える。
また、第1膜処理装置D1は、ラインとして、給水ラインL1と、第1供給水ラインL2と、第1濃縮水ラインL3と、循環水ラインL4と、濃縮排水ラインL5と、第1透過水ラインL6とを備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、その由来(出所)やその水質によらず、給水ラインL1、第1濃縮水ラインL3又は循環水ラインL4を流通する水を、「給水」ともいい、第1濃縮水ラインL3、循環水ラインL4又は濃縮排水ラインL5を流通する水を、「濃縮水」ともいう。
給水ラインL1は、給水W1を、第1供給水ラインL2との合流部である接続部J1まで供給するラインである。給水ラインL1の上流側の端部は、給水W1の供給源(不図示)に接続されている。給水ラインL1には、上流側から下流側に向けて順に、給水ポンプ2、給水圧力調整弁4、接続部J1が設けられている。
なお、給水ラインL1を流通する給水W1には、給水W1の供給源(不図示)から直接供給される給水に限らず、例えば、給水W1を濾過処理装置(除鉄除マンガン装置、活性炭濾過装置等)、硬水軟化装置等の前処理装置により前処理された給水も含まれる。
給水ポンプ2は、給水ラインL1を流通する給水W1を吸入し、第1供給水W2として第1加圧ポンプ5へ向けて圧送(吐出)する装置である。給水ポンプ2には、給水側インバータ3から周波数が変換された駆動電力が供給される。給水ポンプ2は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
給水側インバータ3は、給水ポンプ2に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。給水側インバータ3は、制御部30と電気的に接続されている。給水側インバータ3には、制御部30から指令信号が入力される。給水側インバータ3は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を、給水ポンプ2に出力する。
給水圧力調整弁4は、給水ラインL1を流通する給水W1の圧力を調整する弁である。給水圧力調整弁4は、制御部30と電気的に接続されている。給水圧力調整弁4の開度は、制御部30により制御される。給水圧力調整弁4は、例えば電磁弁でもよい。
とりわけ本実施形態において、給水圧力調整弁4の開度は、後述の第1圧力センサPS1によって測定される第1供給水W2の圧力値が一定値となるような開度に調整される。
第1供給水ラインL2は、給水W1を、第1供給水W2として第1逆浸透膜モジュール7に供給するラインである。第1供給水ラインL2の上流側の端部は、接続部J1に接続されている。第1供給水ラインL2の下流側の端部は、第1逆浸透膜モジュール7の一次側入口ポートに接続されている。第1供給水ラインL2には、上流側から下流側に向けて順に、接続部J1、第1圧力センサPS1、第1加圧ポンプ5、第2圧力センサPS2、第1逆浸透膜モジュール7が設けられている。
第1圧力センサPS1は、第1供給水ラインL2中、接続部J1から第1加圧ポンプ5までの給水W1の圧力を検出する機器である。第1圧力センサPS1で検出された第1供給水W2の圧力は、制御部30へ検出信号として送信される。
第1加圧ポンプ5は、第1供給水ラインL2に設けられる。第1加圧ポンプ5は、第1供給水ラインL2において、給水W1を吸入し、第1供給水W2として、第1逆浸透膜モジュール7へ向けて圧送(吐出)する装置である。第1加圧ポンプ5には、第1加圧側インバータ6から周波数が変換された駆動電力が供給される。第1加圧ポンプ5は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
第1加圧側インバータ6は、第1加圧ポンプ5に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。第1加圧側インバータ6は、制御部30と電気的に接続されている。第1加圧側インバータ6には、制御部30から指令信号が入力される。第1加圧側インバータ6は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を、第1加圧ポンプ5に出力する。
第2圧力センサPS2は、第1供給水ラインL2中、第1加圧ポンプ5から第1逆浸透膜モジュール7までの第1供給水W2の圧力を検出する機器である。第2圧力センサPS2で検出された第1供給水W2の圧力は、制御部30へ検出信号として送信される。
第1逆浸透膜モジュール7は、第1加圧ポンプ5から吐出された第1供給水W2を、溶存塩類が除去された第1透過水W6と、溶存塩類が濃縮された第1濃縮水W3とに膜分離処理する設備である。第1逆浸透膜モジュール7は、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。第1逆浸透膜モジュール7は、これらRO膜エレメントにより第1供給水W2を膜分離処理し、第1濃縮水W3及び第1透過水W6を製造する。
第1濃縮水ラインL3は、第1逆浸透膜モジュール7で分離された第1濃縮水W3を送出するラインである。第1濃縮水ラインL3の上流側の端部は、第1逆浸透膜モジュール7の一次側出口ポートに接続されている。また、第1濃縮水ラインL3の下流側は、接続部J2において、循環水ラインL4及び濃縮排水ラインL5に分岐している。第1濃縮水ラインL3には、上流側から下流側に向けて順に、第1流量調整弁8、接続部J2が設けられている。
第1流量調整弁8は、当該第1流量調整弁8における差圧によらず、実質的に定流量の第1濃縮水W3を流通させる定流量要素と、当該第1流量調整弁8における差圧に実質的に比例して第1濃縮水W3の流量が高くなる比例要素とを備える。第1流量調整弁8における差圧は、具体的には、第1流量調整弁8の前後のラインの水圧の差圧である。定流量要素は、補助動力や外部操作を必要とせずに一定流量値を保持し、例えば水ガバナの名称で呼ばれるものを用いてもよい。また、比例要素としては、例えばオリフィスの名称で呼ばれるものを用いてもよく、オリフィスから流れる第1濃縮水W3の流量が、当該第1流量調整弁8における差圧に比例する。
図2は、第1逆浸透膜モジュール7の入口圧力と、第1流量調整弁8を流れる濃縮水の流量との関係の例を示すグラフである。第1流量調整弁8は、定流量要素を備えることから、入口圧力が発生すると、第1流量調整弁8を流れる濃縮水の流量は一気にA点まで上昇する。すなわち近似的には、入口圧力の発生と同時にA点の高さの流量が第1流量調整弁8に流れる。同時に、第1流量調整弁8は比例要素を備えることから、以降、入口圧力が上昇するに従い、第1流量調整弁8を流れる濃縮水の流量は、一次関数的に上昇する。
なお、第1流量調整弁8において、定流量要素と比例要素とは一体的に構成されていてもよく、別体として構成されていてもよい。一体的に構成されている場合には、例えば、比例要素の流れ方向が、第1流量調整弁8の長軸方向と一致し、定流量要素の流れ方向が第1流量調整弁8の長軸方向に直交するように構成してもよい。あるいは、比例要素の流れ方向が第1流量調整弁8の長軸方向に直交し、定流量要素の流れ方向が第1流量調整弁8の長軸方向と一致するように構成してもよい。あるいは、定流量要素の流れ方向と比例要素の流れ方向が、共に第1流量調整弁8の長軸方向と一致するように構成してもよい。
循環水ラインL4は、第1濃縮水ラインL3に接続され、給水としての濃縮水(循環水W4)を給水ラインL1に返送するラインである。本実施形態においては、循環水ラインL4は、第1濃縮水ラインL3を流通する第1濃縮水W3を循環水W4として、第1供給水ラインL2における第1加圧ポンプ5よりも上流側に返送(循環)させるラインである。循環水ラインL4の上流側の端部は、接続部J2において第1濃縮水ラインL3に接続されている。また、循環水ラインL4の下流側の端部は、接続部J1において、給水ラインL1及び第1供給水ラインL2に接続されている。
濃縮排水ラインL5は、第1濃縮水ラインL3に接続され、濃縮排水W5としての濃縮水を系外へ排出するラインである。本実施形態においては、濃縮排水ラインL5は、接続部J2において第1濃縮水ラインL3に接続され、第1逆浸透膜モジュール7で分離された第1濃縮水W3を、濃縮排水W5として装置外(系外)に排出するラインである。濃縮排水ラインL5には、第1流量センサFM1と排水流量調整弁9とが設けられる。
第1流量センサFM1は、濃縮排水ラインL5を流通する濃縮排水W5の流量を検出する機器である。第1流量センサFM1は、濃縮排水ラインL5に接続されている。第1流量センサFM1は、制御部30と電気的に接続されている。第1流量センサFM1で検出された濃縮排水W5の第1検出流量値は、制御部30へ検出信号として送信される。第1流量センサFM1として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
排水流量調整弁9は、濃縮排水ラインL5から装置外に排出される濃縮排水W5の流量を調節する弁である。排水流量調整弁9は、制御部30と電気的に接続されている。排水流量調整弁9の弁開度は、制御部30から送信される駆動信号により制御される。制御部30から電流値信号(例えば、4〜20mA)を排水流量調整弁9に送信して、弁開度を制御することにより、濃縮排水W5の排水流量を調節することができる。
とりわけ本実施形態において、排水流量調整弁9の開度は、後述の第1流量センサFM1によって測定される濃縮排水W5の流量値が一定値となるような開度に調整される。
第1透過水ラインL6は、第1逆浸透膜モジュール7で分離(製造)された第1透過水W6を送出するラインである。第1透過水ラインL6の上流側の端部は、第1逆浸透膜モジュール7の二次側ポートに接続されている。第1透過水ラインL6の下流側の端部は、第1三方弁10に接続されている。第1透過水ラインL6には、第3圧力センサPS3、第2流量センサFM2が設置される。
第3圧力センサPS3(以下、「圧力検出手段」とも呼称する)は、第1透過水ラインL6中、第1逆浸透膜モジュール7から第1三方弁10までの第1透過水W6の圧力を検出する機器である。第3圧力センサPS3で検出された第1透過水W6の圧力(以下、「検出圧力値」とも呼称する)は、制御部30へ検出信号として送信される。
第2流量センサFM2(以下、「第1流量検出手段」とも呼称する)は、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の流量(以下、「第1検出流量値」とも呼称する)を検出する機器である。第2流量センサFM2は、第1透過水ラインL6に接続されている。第2流量センサFM2は、制御部30と電気的に接続されている。第2流量センサFM2で検出された第1透過水W6の第2検出流量値は、制御部30へ検出信号として送信される。第2流量センサFM2として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
第1三方弁10(以下、「供給先切替手段」とも呼称する)は、第1透過水ラインL6と、第1透過排水ラインL7と、第2膜処理装置D2に第2供給水W8を供給する第2供給水ラインL8とを接続する。第1三方弁10は、第1透過水ラインL6を流れる第1透過水W6の供給先を、第1透過排水ラインL7と第2膜処理装置D2とで切り替える。すなわち、第1三方弁10により第1透過水ラインL6から第1透過排水ラインL7への流路を閉止した状態では、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の全量が、第2供給水ラインL8側に流れる。第1三方弁10が流路を切り替えると、第1三方弁10により第1透過水ラインL6から第2供給水ラインL8への流路を閉止した状態では、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の全量が、第1透過排水ラインL7側に流れる。このように、第1三方弁10は、第1透過排水ラインL7と第2供給水ラインL8とで流路を切り替える。
第2膜処理装置D2は、第4圧力センサPS4と、第2加圧ポンプ11(第2ポンプ)と、第2加圧側インバータ12(第2インバータ)と、第2逆浸透膜モジュール13(第2純水ユニット)と、第2流量調整弁14と、第3流量センサFM3と、第2三方弁15と、第4流量センサFM4とを備える。
また、第2膜処理装置D2は、ラインとして、第2供給水ラインL8と、第2濃縮水ラインL9と、第2透過水ラインL10と、第2透過排水ラインL11と、第3透過水ラインL12とを備える。
第2供給水ラインL8は、第2供給水W8を、第2逆浸透膜モジュール13に供給するラインである。第2供給水ラインL8の上流側の端部は、第1三方弁10に接続されている。第2供給水ラインL8の下流側の端部は、第2逆浸透膜モジュール13の一次側入口ポートに接続されている。第2供給水ラインL8には、上流側から下流側に向けて順に、第4圧力センサPS4と、第2加圧ポンプ11とが設けられている。
第4圧力センサPS4は、第2供給水ラインL8中、第1三方弁10から第2加圧ポンプ11までの第2供給水W8の圧力を検出する機器である。第4圧力センサPS4で検出された第2供給水W8の圧力(以下、「第4検出圧力値」ともいう)は、制御部30へ検出信号として送信される。
第2加圧ポンプ11は、第2供給水ラインL8において、第2供給水W8を吸入し、第2逆浸透膜モジュール13へ向けて圧送(吐出)する装置である。第2加圧ポンプ11には、第2加圧側インバータ12から周波数が変換された駆動電力が供給される。第2加圧ポンプ11は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
第2加圧側インバータ12は、第2加圧ポンプ11に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。第2加圧側インバータ12は、制御部30と電気的に接続されている。第2加圧側インバータ12には、制御部30から指令信号が入力される。第2加圧側インバータ12は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を、第2加圧ポンプ11に出力する。
第2逆浸透膜モジュール13は、第2加圧ポンプ11から吐出された第2供給水W8を、溶存塩類が除去された第2透過水W10と、溶存塩類が濃縮された第2濃縮水W9とに膜分離処理する設備である。第2逆浸透膜モジュール13は、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。第2逆浸透膜モジュール13は、これらRO膜エレメントにより第2供給水W8を膜分離処理し、第2濃縮水W9及び第2透過水W10を製造する。
第2濃縮水ラインL9は、第2逆浸透膜モジュール13で分離された第2濃縮水W9を送出するラインである。第2濃縮水ラインL9の上流側の端部は、第2逆浸透膜モジュール13の一次側出口ポートに接続されている。第2濃縮水ラインL9には、上流側から下流側に向けて順に、第2流量調整弁14、第3流量センサFM3が設けられている。
第2流量調整弁14は、当該第2流量調整弁14における差圧によらず、実質的に定流量の第2濃縮水W9を流通させる定流量要素と、当該第2流量調整弁14における差圧に実質的に比例して第2濃縮水W9の流量が高くなる比例要素とを備える。
なお、第2流量調整弁14の構成及び機能は、第1流量調整弁8と同一であるため、その説明を省略する。
第3流量センサFM3は、第2濃縮水ラインL9を流通する第2濃縮水W9の流量を検出する機器である。第3流量センサFM3は、制御部30と電気的に接続されている。第3流量センサFM3で検出された第2濃縮水W9の第3検出流量値は、制御部30へ検出信号として送信される。第3流量センサFM3として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
第2透過水ラインL10は、第2逆浸透膜モジュール13で分離(製造)された第2透過水W10を送出するラインである。第2透過水ラインL10の上流側の端部は、第2逆浸透膜モジュール13の二次側ポートに接続されている。第2透過水ラインL10の下流側の端部は、第2三方弁15に接続されている。第2透過水ラインL10には、第4流量センサFM4が設けられている。
第4流量センサFM4(以下、「第2流量検出手段」とも呼称する)は、第2透過水ラインL10を流通する第2透過水W10の流量(以下、「第2検出流量値」とも呼称する)を検出する機器である。第4流量センサFM4は、制御部30と電気的に接続されている。第4流量センサFM4で検出された第2透過水W10の第2検出流量値は、制御部30へ検出信号として送信される。第4流量センサFM4として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
第2三方弁15は、第2透過水ラインL10と、第2透過排水ラインL11と、第3透過水ラインL12とを接続する。第2三方弁15は、第2透過水ラインL10を流れる第2透過水W10の供給先を、第2透過排水ラインL11と第3透過水ラインL12とで切り替える。すなわち、第2三方弁15により第2透過水ラインL10から第2透過排水ラインL11への流路を閉止した状態では、第2透過水ラインL10を流通する第2透過水W10の全量が、第3透過水ラインL12側に流れる。第2三方弁15が流路を切り替えると、第2三方弁15により第2透過水ラインL10から第3透過水ラインL12への流路を閉止した状態では、第2透過水ラインL10を流通する第2透過水W10の全量が、第2透過排水ラインL11側に流れる。このように、第2三方弁15は、第2透過排水ラインL11と第3透過水ラインL12とで流路を切り替える。
第3透過水ラインL12は、第2三方弁15で分離された第3透過水W12を送出するラインである。第3透過水ラインL12の上流側の端部は、第2三方弁15に接続されている。第3透過水ラインL12の下流側の端部は、需要箇所の装置等に接続されている。
制御部30は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(図示せず)により構成される。制御部30において、マイクロプロセッサのCPUは、メモリから読み出した所定のプログラムに従って、水処理システム1に係る各種の制御を実行する。以下、制御部30の機能の一部について説明する。
図3は、制御部30の機能ブロックである。制御部30は、第1ポンプ制御部301と、第2ポンプ制御部302と、切替手段制御部303と、立ち上げ制御部304とを備える。
第1ポンプ制御部301は、第1加圧ポンプ5を駆動する。より詳細には、第1ポンプ制御部301は、第2膜処理装置D2の立ち上げ時に、第2流量センサFM2によって検出される第1検出流量値が第1目標流量値となるような回転速度で、第1加圧ポンプ5を駆動する。また、第1ポンプ制御部301は、第1三方弁10によって第1透過水W6の供給先が第2膜処理装置D2側に切り替えられた後、固定された駆動周波数に対応する回転速度で第1加圧ポンプ5を駆動する。なお、当該固定された駆動周波数は、第1加圧ポンプ5の運転可能な下限周波数以上の所定の閾値以内の範囲にある。その後、第1ポンプ制御部301は、第3圧力センサPS3によって検出される検出圧力値が目標圧力値となるような回転速度で、第1加圧ポンプ5を駆動する。また、「固定された」とは、実質的に固定されていればよく、本発明の効果を奏する範囲で多少変動してもよい。
第2ポンプ制御部302は、第2加圧ポンプ11を駆動する。より詳細には、上記のように、第1ポンプ制御部301が、第3圧力センサPS3によって検出される検出圧力値が目標圧力値となるような回転速度で第1加圧ポンプ5を駆動する際、第2ポンプ制御部302は、第4流量センサFM4によって検出される第2検出流量値が第2目標流量値となるような回転速度で、第2加圧ポンプ11を駆動する。
切替手段制御部303は、供給先切替手段としての第1三方弁10に対し、第1透過水W6の供給先を、第2膜処理装置D2側か、ブロー側かで切り替えさせる。より詳細には、第2膜処理装置D2の立ち上げ時に、第1三方弁10に対し、第1透過水W6の供給先をブロー側とする。その後、上記のように、第1ポンプ制御部301が、第1検出流量値が第1目標流量値となるような回転速度で第1加圧ポンプ5を駆動させた後、切替手段制御部303は、供給先切替手段としての第1三方弁10に対し、第1透過水W6の供給先を、第2膜処理装置D2側とする。
立ち上げ制御部304は、水処理システム1の動作モードを変えることにより、立ち上げ時の動作を制御する。
より詳細には、立ち上げ制御部304は、第1ステップとして、第2膜処理装置D2の立ち上げ時に、切替手段制御部303に、第1三方弁10による第1透過水W6の供給先をブロー側とさせた状態で、第1ポンプ制御部301に、第1検出流量値が第1目標流量値となるように、第1加圧ポンプ5を駆動させる。
また、立ち上げ制御部304は、第2ステップとして、切替手段制御部303に、第1三方弁10による第1透過水W6の供給先を第2膜処理装置D2側に切り替えさせ、第1ポンプ制御部301に、固定された駆動周波数で第1加圧ポンプ5を駆動させる。
また、立ち上げ制御部304は、第3ステップとして、第3圧力センサPS3によって検出される検出圧力値が目標圧力値となるように、第1ポンプ制御部301に第1加圧ポンプ5を駆動させ、第4流量センサFM4によって検出される第2検出流量値が第2目標流量値となるように、第2ポンプ制御部302に第2加圧ポンプ11を駆動させる。
なお、立ち上げ制御部304は、第2ステップの実行中に、検出圧力値が目標圧力値を下回った時点で、第3ステップの実行に移行してもよい。あるいは、立ち上げ制御部304は、第2ステップの実行を開始してから、所定時間が経過した後に、第3ステップの実行に移行してもよい。
〔2 実施形態の動作〕
以下、図4A、図4B、図5を参照することにより、本実施形態に係る水処理システム1の動作について説明する。その前提として、図6A〜図6C及び図7A〜図7Bを参照することにより、従来技術における問題点について詳述する。
なお、図6A〜図6C及び図7A〜図7Bにおいては、従来技術に係る水処理システム1Aの構成が図示されるが、その構成は基本的に本実施形態に係る水処理システム1と同一であるため、各構成要素の説明は省略する。水処理システム1Aは、水処理システム1とは、制御部30の代わりに制御部30Aを備える点で異なり、制御部30Aは、制御部30に備わる第1ポンプ制御部301、第2ポンプ制御部302、切替手段制御部303、及び立ち上げ制御部304を備えない。
図6A〜図6Cは、従来技術に係る水処理システム1Aにおいて、第1三方弁10の切り替え中に定圧フィードバック制御をした場合の動作の変遷を示す。
第1ステップとして、図6Aに示すように、第1膜処理装置D1の初期ブローを実行する。この間、第1三方弁10は、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の全量を、ブロー側、すなわち、第1透過排水ラインL7側に流す。この際、処理水圧力、すなわち第3圧力センサPS3で検知される検出圧力値は使えないので、第2流量センサFM2で検知される第1検出流量値を用いて、第1加圧ポンプ5を定流量フィードバック制御する。なお、「フィードバック」を「FB」と省略することがある。
第2ステップとして、図6Bに示すように、第1三方弁10は、第1透過水W6の供給先を、ブロー側から第2膜処理装置D2側に切り替える。この際、第2膜処理装置D2に備わる第2加圧ポンプ11が動いていないため、第2膜処理装置D2での圧損が高く、第1膜処理装置D1における処理水圧力である、第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値が上昇する。更に、第1加圧ポンプ5の周波数(回転速度)が極端に下がる。
第3ステップとして、図6Cに示すように、第2膜処理装置D2の初期ブローを実行する。具体的には、第2加圧ポンプ11が動き始めるが、しばらくは、第1膜処理装置D1における処理水圧力である、第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値が目標圧力値よりも高いため、第1加圧ポンプ5は減速を続ける。
第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値が目標圧力値を下回り、第2加圧ポンプ11が加速する段階になると、第1加圧ポンプ5の周波数は0Hzに近くなり、第2加圧ポンプ11の周波数は、所定値以上の周波数となっている。そのため、第1加圧ポンプ5の加速が、第2加圧ポンプ11の加速に追い付かずに負圧となり、第1加圧ポンプ5でキャビテーションが発生して損傷を受けるという問題が発生する。
図7A〜図7Bは、従来技術に係る水処理システム1Aにおいて、第1三方弁10の切り替え中に定流量フィードバック制御をした場合の動作の変遷を示す。
第1ステップとして、図7Aに示すように、第1膜処理装置D1の初期ブローを実行する。この間、第1三方弁10は、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の全量を、ブロー側、すなわち、第1透過排水ラインL7側に流す。この際、処理水圧力、すなわち第3圧力センサPS3で検知される検出圧力値は使えないので、第2流量センサFM2で検知される第1検出流量値を用いて、第1加圧ポンプ5を定流量フィードバック制御する。
第2ステップとして、図7Bに示すように、第1三方弁10は、第1透過水W6の供給先を、ブロー側から第2膜処理装置D2側に切り替える。この際、第2膜処理装置D2に備わる第2加圧ポンプ11が動いていないため、第2膜処理装置D2での圧損が高く、第1膜処理装置D1の処理水である第1透過水W6の流量が減る。第1加圧ポンプ5は、目標流量を流そうと周波数を上げ続け、第1膜処理装置D1の処理水圧力である、第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値が高くなり続ける。その結果、検出圧力値が第1逆浸透膜モジュール7の膜出口圧力より高くなる逆圧が生じて、第1逆浸透膜モジュール7の逆浸透膜が破損するという問題が発生する。
そこで、本実施形態に係る水処理システム1は、第1三方弁10による第1透過水W6の供給先の切り替え中は、第1加圧ポンプ5の駆動周波数を固定する。図4A〜図4Cは、本実施形態に係る水処理システム1において、第1三方弁10の切り替え中に第1加圧ポンプ5の駆動周波数を固定した場合の動作の変遷を示す。
第1ステップとして、図4Aに示すように、第1膜処理装置D1の初期ブローを実行する。この間、第1三方弁10は、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の全量を、ブロー側、すなわち、第1透過排水ラインL7側に流す。この際、処理水圧力、すなわち第3圧力センサPS3で検知される検出圧力値は使えないので、第2流量センサFM2で検知される第1検出流量値を用いて、第1加圧ポンプ5を定流量フィードバック制御する。
第2ステップとして、図4Bに示すように、第1三方弁10は、第1透過水W6の供給先を、ブロー側から第2膜処理装置D2側に切り替える。この際、第1加圧ポンプ5の駆動周波数を、最高周波数の半分程度の周波数、例えば最高周波数が60Hz仕様の場合は30Hzで固定する。この点、駆動周波数が高いと、第1膜処理装置D1による処理水圧力が高くなり過ぎることにより逆圧が発生して第1逆浸透膜モジュール7が破損する虞がある一方で、駆動周波数が低いと、第2加圧ポンプ11が動き始めた際に第1加圧ポンプ5の加速が追い付かず、負圧になり、第1加圧ポンプ5にキャビテーションが発生して、第1加圧ポンプ5が破損する虞があるためである。
第3ステップとして、図4Cに示すように、第2膜処理装置D2の初期ブローを実行する。具体的には、第2加圧ポンプ11が動き出して、第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値が目標圧力値、例えば0.1MPaを下回るか、一定時間を過ぎるかした場合に、第1加圧ポンプ5を、第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値を用いるフィードバック制御に切り替える。なお、この一定時間は、第3圧力センサPS3で検出される検出圧力値が目標圧力値を下回らない可能性があるために設定するものである。
図5は、本実施形態に係る水処理システム1の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照することにより、水処理システム1の動作について説明する。
ステップS11において、第1膜処理装置D1で定流量フィードバック制御を開始する。
ステップS12において、第1三方弁10の切り替えを開始する。より詳細には、第1三方弁10が、第1透過水ラインL6を流通する第1透過水W6の供給先をブロー側から第2膜処理装置D2側に切り替える動作を開始する。
ステップS13において、第1加圧ポンプ5の駆動周波数を固定する。
ステップS14において、第1三方弁10の切り替えを終了した場合(S14:YES)には、処理はステップS15に移行する。第1三方弁10の切り替えがまだ終了していない場合(S14:NO)には、処理はステップS14に移行する。
ステップS15において、第2膜処理装置D2で定流量フィードバック制御を開始する。
ステップS16において、第1膜処理装置D1の処理水圧力が目標圧力値を下回っている場合(S16:YES)には、処理はステップS17に移行する。第1膜処理装置D1の処理水圧力が目標圧力値以上である場合(S16:NO)には、処理はステップS18に移行する。
ステップS17において、第1膜処理装置D1で定圧フィードバック制御を開始する。
ステップS18において、所定時間経過した場合(S18:YES)には、処理はステップS17に移行する。所定時間経過していない場合(S18:NO)には、処理はステップS16に移行する。
〔3 実施形態による効果〕
本実施形態に係る水処理システム1は、第1加圧ポンプ5を駆動する第1ポンプ制御部301と、第2加圧ポンプ11を駆動する第2ポンプ制御部302と、供給先切替手段としての第1三方弁10を切り替える切替手段制御部303と、第2膜処理装置D2の立ち上げ時に、切替手段制御部303に、供給先切替手段としての第1三方弁10をブロー側とさせた状態で、第1ポンプ制御部301に、第1検出流量値が第1目標流量値となるように、第1加圧ポンプ5を駆動させる第1ステップと、切替手段制御部303に、供給先切替手段としての第1三方弁10を第2膜処理装置D2側に切り替えさせ、第1ポンプ制御部301に、固定された駆動周波数で第1加圧ポンプ5を駆動させる第2ステップと、検出圧力値が目標圧力値となるように、第1ポンプ制御部301に第1加圧ポンプ5を駆動させ、第2検出流量値が第2目標流量値となるように、第2ポンプ制御部302に第2加圧ポンプ11を駆動させる第3ステップとを、順に実行する立ち上げ制御部304とを備える。
これにより、逆浸透膜モジュール等の純水ユニットが直結された水処理システムを運転する際に、負圧や逆圧が生じる可能性を抑えつつ、安全に後段装置を立ち上げることができる。また、後段のポンプ加速時間を早くできるため、立ち上げ時間を短くできる。
また、本実施形態に係る水処理システム1において、立ち上げ制御部304は、第2ステップの実行中に、検出圧力値が目標圧力値を下回った時点で、第3ステップの実行に移行する。
これにより、後段の加圧ポンプが動き出してからしばらくの間は、前段の純水ユニットによる処理水圧力が目標値よりも高い状態を維持するが、前段の純水ユニットによる処理水圧力が目標値を下回った時点で、前段の加圧ポンプの周波数の固定を外すことにより、迅速に定圧フィードバック運転に移行することが可能となる。
また、本実施形態に係る水処理システム1において、立ち上げ制御部304は、第2ステップの実行を開始してから、所定時間が経過した後に、第3ステップの実行に移行する。
これにより、前段の純水ユニットによる処理水圧力が目標圧力を下回らない場合に、第2ステップから第3ステップに移行することが可能となる。
また、本実施形態に係る水処理システム1において、固定された駆動周波数は、第1加圧ポンプ5の運転可能な下限周波数以上の所定の閾値以内の範囲にある。
駆動周波数が高いと、処理水圧力が高くなりすぎて逆圧が発生し、モジュールが破損する虞がある。また、駆動周波数が低いと、後段のポンプが動き出した際に前段のポンプの加速が追いつかず、負圧になり、キャビテーションが発生してポンプが破損する虞がある。駆動周波数を、最高周波数未満の範囲において、運転可能な下限周波数以上の所定の閾値以内の範囲内とすることにより、このような事象を防ぐことが可能となる。
〔4 変形例〕
上記の実施形態は、1段目に第1逆浸透膜モジュール7を備え、2段目に第2逆浸透膜モジュール13を備えるものであったが、これには限定されない。本発明の水処理システムは、2段の純水ユニットを備えるものに制限されない。段数は、3段以上であってもよい。純水ユニットは、電気再生式イオン交換装置、脱炭酸膜装置であってもよい。
段数及び純水ユニットの組合せの例を以下に示す。
RO:逆浸透膜モジュール
EDI:電気再生式イオン交換装置
脱炭酸膜:脱炭酸膜装置
Figure 2020163348
1、1A 水処理システム
4 給水圧力調整弁
5 第1加圧ポンプ(第1ポンプ)
6 第1加圧側インバータ(第1インバータ)
7 第1逆浸透膜モジュール(第1純水ユニット)
10 第1三方弁(供給先切替手段)
11 第2加圧ポンプ(第2ポンプ)
12 第2加圧側インバータ(第2インバータ)
13 第2逆浸透膜モジュール(第2純水ユニット)
30 制御部
301 第1ポンプ制御部
302 第2ポンプ制御部
303 切替手段制御部
304 立ち上げ制御部
PS1 第1圧力センサ
PS2 第2圧力センサ
PS3 第3圧力センサ(圧力検出手段)
PS4 第4圧力センサ
FM1 第1流量センサ
FM2 第2流量センサ(第1流量検出手段)
FM3 第3流量センサ
FM4 第4流量センサ(第2流量検出手段)
W2 第1供給水(供給水)
W6 第1透過水
W10 第2透過水

Claims (4)

  1. 供給水から第1透過水を製造する第1純水ユニットと、
    供給水を前記第1純水ユニットに向けて吐出する第1ポンプと、
    前記第1純水ユニットから吐出される第1透過水の圧力を検出圧力値として出力する圧力検出手段と、
    前記第1純水ユニットから吐出される第1透過水の流量を第1検出流量値として出力する第1流量検出手段と、
    前記第1純水ユニットで製造された第1透過水から第2透過水を製造する第2純水ユニットと、
    前記第1透過水の供給先を、前記第2純水ユニット側とブロー側とで切り替える供給先切替手段と、
    第1透過水を前記第2純水ユニットに向けて吐出する第2ポンプと、
    前記第2純水ユニットで製造された第2透過水の流量を第2検出流量値として出力する第2流量検出手段と、
    前記第1ポンプを駆動する第1ポンプ制御部と、
    前記第2ポンプを駆動する第2ポンプ制御部と、
    前記供給先切替手段を切り替える切替手段制御部と、
    前記第2純水ユニットの立ち上げ時に、前記切替手段制御部に、前記供給先切替手段をブロー側とさせた状態で、前記第1ポンプ制御部に、前記第1検出流量値が第1目標流量値となるように、前記第1ポンプを駆動させる第1ステップと、
    前記切替手段制御部に、前記供給先切替手段を前記第2純水ユニット側に切り替えさせ、前記第1ポンプ制御部に、固定された駆動周波数で前記第1ポンプを駆動させる第2ステップと、
    前記検出圧力値が目標圧力値となるように、前記第1ポンプ制御部に前記第1ポンプを駆動させ、前記第2検出流量値が第2目標流量値となるように、前記第2ポンプ制御部に前記第2ポンプを駆動させる第3ステップとを、順に実行する立ち上げ制御部とを備える、水処理システム。
  2. 前記立ち上げ制御部は、前記第2ステップの実行中に、前記検出圧力値が前記目標圧力値を下回った時点で、前記第3ステップの実行に移行する、請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記立ち上げ制御部は、前記第2ステップの実行を開始してから、所定時間が経過した後に、前記第3ステップの実行に移行する、請求項1に記載の水処理システム。
  4. 前記固定された駆動周波数は、前記第1ポンプの運転可能な下限周波数以上の所定の閾値以内の範囲にある、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水処理システム。
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