JP2020162963A - 矯正用締め付けベルト及びその締め付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 身体から突出するように位置する骨の箇所に位置合わせして、強く身体矯正に必要な力を発揮させて、第1のベルトの締め付けとは異なる方向に引っ張るときにも大きな力が得られるようにして、骨盤矯正等の姿勢の矯正を図る。【解決手段】 身体に巻回される帯状ベルト2と、帯状ベルト2の外側に配される外側引っ張り部材4とを備え、身体から突出するように位置する骨Tの箇所に帯状ベルト2を身体に締め付けた後、外側引っ張り部材4を帯状ベルト2の外側から前記骨Tの位置に引っ掛けるように装着させて外側引っ張り部材4を引っ張る構造であり、所定長さ引っ張ってから帯状ベルト2に係止する。【選択図】 図2

Description

本発明は、姿勢を矯正することができる矯正用締め付けベルトに関し、骨盤の腸骨や手や足の踝などを利用して強く引っ張る力を得て姿勢を矯正する矯正用締め付けベルト及びその締め付け方法に関する。
腰用サポータ等の矯正用締め付けベルトは、腰に不安を抱える人などに使用されている。本願出願人も、腹部の締めつけ力を軽減し、快適な着用感を有する矯正用締め付けベルトを提供することを目的とする腰用サポータを既に提供している(特許文献1)。
一方、骨盤の歪みをとるものとして骨盤矯正という言葉が知られている。骨盤の歪みとは骨盤が全体的に左右に傾いたり、前後に傾いたりすることを指して使用されるが、骨盤の歪みがあると、骨盤の機能に悪影響を与えるほか、腰痛の原因にもなると言われている。骨盤の機能としては、骨盤が背骨から頭蓋骨を支持していて、上体を支えていること、股関節と繋がっており、歩行の際に股関節の手助けをしていること、椅子や床に座る際に、支点となり体を支えること、内臓系が骨盤内に収まっているため、受け皿の役割をしていること、女性の妊娠時に、胎児を包む子宮の置き場所になることなどの重要な機能を有する。
特許文献1には、「(請求項1) 人の腰部から腹部に巻回される帯状の帯状ベルト(11)と、この帯状ベルトの内側中央部に設けられ人の腰椎部に対向して当接される腰部支持部材(13)と、前記帯状ベルトの内側両側部に設けられ人の腰部側面の左右一対の腸骨部に対向して当接される一対の側部支持部材(12)と、前記帯状ベルト中央下部に設けられ臀部上方から股関節を覆い下腹部で両端部同士が繋がれて巻き付けられる補助ベルト(17,18)とを備え、 前記腰部支持部材と前記側部支持部材は、軟質樹脂、硬質ゴム、発泡樹脂、又は立体構造布帛から成り、前記帯状ベルトの締めつけ力で潰れない程度の曲げ硬さと厚み及び弾力性を有し、衝撃吸収性を有する材料により形成され、前記側部支持部材が前記腰部支持部材に対して位置調節自在に設けられ、 前記側部支持部材は、中央部に凹部が形成され、この凹部周縁が腸骨棘を囲むように前記腸骨部に当接され、前記一対の側部支持部材の厚みにより、前記帯状ベルトの内側面と、前記一対の側部支持部材間の前記腹部表面との間に空間を形成し、前記腹部の圧迫を軽減するように設けられ、 前記帯状ベルトと前記腰部支持部材、及び前記側部支持部材の少なくとも一方の内側には、滑り止め部が形成されていることを特徴とする矯正用締め付けベルト。」が開示されている。その作用効果としては、「(0016) また、左右の腸骨部に当てる側部支持部材を位置調節自在に設け、当接位置を調節して腹部側に配置することにより、さらに圧迫感を緩和することが出来る。特に、側部支持部材の中央部に凹部を形成することにより、この凹部が腸骨棘を囲むように当接され、支持部材の位置ずれを防ぐとともに、腸骨棘への極端な応力集中を緩和する。」ことが記載されている。
特許文献2は、「(特許請求の範囲)(請求項1) 本発明は仙腸関節から腹部を覆う着脱自在な腰用ベルトで、其々、両端に係止手段を設ける外側の基本ベルト1と、背側中央部で基本ベルトに縫着された内側の調節ベルト2から構成された骨盤調整装具である。非特異的腰痛(画像診断上、原因が特定しきれない腰痛で、腰痛全体の85%を占める)の要因のひとつである仙腸関節包内運動の機能障害(生理的な適合、及び、可動性の欠如)の調整(施術)機能を有する。(請求項2) 基本ベルト1は伸縮素材でできており、両側部に貫通孔3を有する。調節ベルト2は背側中央部分が基本ベルト1より伸縮率の高い素材でできており、両端は其々基本ベルト1の貫通孔3を通って表側に露出し、面ファスナー4で基本ベルト1の表面に係止する。」が開示されている。
特許文献3は、関節包内矯正具100は、仙骨および腸骨の周囲を包囲する第1コルセット10と、第2コルセット20と、第3コルセット30と、第1コルセットに設けられ、仙腸関節を押圧して弾性変形する中空の球面体により形成された圧迫体Pを収納するための袋部50とを備えている。袋部50は、伸縮性を有し、圧迫体を挟持する部材により形成され、圧迫体Pを横並びに収納するように一対形成されている。袋部50に収納された圧迫体Pが、仙腸関節を押圧するときに、圧迫体Pが仙骨と上後腸骨棘とによりできる凹部に支持される。」が開示されている。
特許第4840881号公報 特開2018−7999号公報 特開2015−177897号公報
上記特許文献1〜3には、腰用ベルトを着けたままで腰を強く締め付けるために、腰用ベルトの他に更に強く締め付けるための2番目の締め付けベルトを備えている。
しかしながら、身体の姿勢の矯正には、一般に腰ベルトなどの締め付けよりも強い力が必要になることが多く、特にその締め付け方向を異ならせる方向に作用させるためには(例えば1番目のベルトの締め付け方向とは逆方向への力を働かせるには)、その方向に相当に強い力が必要になるが、上記特許文献1〜3は、このような強い力を発揮させることができるものではなかった。以下、骨盤矯正を例にこれを説明する。
骨盤矯正としては、骨盤を押したり引いたりするだけのものから、腰辺りを捻るような矯正方法や、骨盤に直接刺激するものではなく、骨盤を構成する仙腸関節という部分を取り巻くように存在する関節包にアプローチして、仙腸関節からでる痛みの原因を取り除くものや、仙腸関節に対して剪断力(縦方向の力)を加えるものなどが知られている。なお、骨盤は、腸骨・坐骨・恥骨と呼ばれる三つの骨が合わさって寛骨(かんこつ)という骨をつくっており(図11参照)、それと仙骨(せんこつ)という骨が存在するところ、寛骨と仙骨を合わせて骨盤と呼ばれている。
しかしながら、上記いずれも、腰部の締め付けに使用されるもので、姿勢の矯正(背筋を伸ばす)には十分なものではなく、締め付け方向も一方方向のみであるか、締め付け方向とは異なる方向(例えば逆方向に)強い矯正のための力を作用させることはできなかった。
なお、上記特許文献1と2は、本願発明とは、外側引っ張り部材の引っ張る締め付け方向が逆であり、上記特許文献3は、基本ベルト1と調節ベルト2の締め付け方向が同じである。
そこで本発明の目的は、身体から突出するように位置する骨の箇所に位置合わせして、強く身体矯正に必要な力を発揮させて、帯状ベルトの締め付けとは異なる方向に引っ張るときにも大きな力が得られるようにして、骨盤矯正等の姿勢の矯正が可能な矯正用締め付けベルト及びその締め付け方法を提供することにある。
本願発明者は、身体から突出するように位置する骨の箇所に引っ掛けるようにした外側引っ張り部材を着脱自在に配置することで、骨盤を利用した姿勢矯正のみならず、身体の他の骨の箇所を利用して姿勢矯正が行えることを見出し、本願発明を完成させた。
本発明は、身体に巻回される帯状ベルトと、帯状ベルトの外側に配される外側引っ張り部材とを備え、身体から突出するように位置する骨の箇所に帯状ベルトを身体に締め付けた後、外側引っ張り部材を帯状ベルトの外側から前記骨の位置に引っ掛けるように装着させて外側引っ張り部材を引っ張る。
また、本発明は、身体に巻回される帯状ベルトと、帯状ベルトの外側に配される一対の外側引っ張り部材とを備え、身体から突出するように位置する骨の箇所に帯状ベルトを身体に締め付けた後、一対の外側引っ張り部材を帯状ベルトの外側から前記骨の位置に引っ掛けるように装着させて一対の外側引っ張り部材を引っ張ることを特徴とする。
ここで、「身体から突出するように位置する骨」とは、骨盤を構成する腸骨(腸骨棘)、手や足の踝(くるぶし)、左右の肩の骨、左右の肘や膝などの骨をいう。
本発明によれば、身体から突出するように位置する骨の箇所に外側引っ張り部材を位置合わせして帯状ベルトを身体に締め付けた後、外側引っ張り部材を把持して引っ張ることにより、外側引っ張り部材を強い力を発揮させて引っ張ることができる。したがって、本発明によれば、帯状ベルト(第1の腰用ベルト等)とは異なる方向に引っ張り力を作用させる場合でも、その締め付けよりも大きな力を作用させて姿勢矯正(骨盤矯正等)ができるようになる。
本発明としては、帯状ベルトの内側に配される内側位置合わせ部材を備え、内側位置合わせ部材を身体から突出するように位置する骨の箇所に位置合わせして、前記外側引っ張り部材による引っ掛け動作が働くように対応する位置決めに使用されることを特徴とする。
本発明によれば、骨盤矯正に利用する場合、身体から突出するように位置する骨(腸骨)に、帯状ベルトの内側に配される内側位置合わせ部材を位置させることができるので、帯状ベルトの外側に配される外側引っ張り部材の装着に際して対応させて装着することで(内側位置合わせ部材に対して外側引っ掛け部材が引っ掛るように対応させることで)、外側引っ張り部材を引っ張り易くすることができる。
本発明としては、前記外側引っ張り部材は、手で把持する把持部を備えるとともに、前記外側引っ張り部材による引っ張り動作をした後に前記帯状ベルトに係止する係止手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記外側引っ張り部材の把持部を手で把持して引っ張り動作をした後に前記帯状ベルトに係止する係止手段を備えることにより、上記引っ張り力を維持したまま外側引っ張り部材を帯状ベルトに対して装着させることができる。
本発明としては、前記帯状ベルトには、前記内側位置合わせ部材と前記外側引っ張り部材とを連結する開口、及び/又は、連結部材が配されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記内側位置合わせ部材と前記外側引っ張り部材とが直接連結させることができるので(帯状ベルトを介さずに)、外側引っ張り部材により強い力で引っ張ることができるようになる。
本発明によれば、身体から突出するように位置する骨の箇所に外側引っ張り部材を位置合わせして帯状ベルトを身体に締め付けた後、外側引っ張り部材を帯状ベルトの外側から前記骨の位置に引っ掛けるように装着させる。そして、外側引っ張り部材を把持して引っ張ることにより、外側引っ張り部材を強い力を発揮させて引っ張ることができるが、帯状ベルト(腰用ベルト等)とは異なる方向(反対方向等)に引っ張り力を作用させる場合でも、その締め付けよりも大きな力を作用させて姿勢矯正(骨盤矯正等)ができるようになる。
本発明の第1の実施形態の矯正用締め付けベルトの正面図である。 上記の第1の実施形態の矯正用締め付けベルトの背面図である。 上記第1の実施形態の前側位置合わせ部材と外側引っ張り部材とを示す斜視図である。 上記第1の実施形態の前側位置合わせ部材と外側引っ張り部材とを示す斜視図である。 上記第1の実施形態の使用状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の矯正用締め付けベルトの斜視図である。 上記第2の実施形態の矯正用締め付けベルトの装着状態を示す斜視図である。 上記各実施形態の矯正用締め付けベルトを肩の骨を利用して装着した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の矯正用締め付けベルトの使用例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態の矯正用締め付けベルトの使用例を示す斜視図である。 骨盤と腸骨と腸骨棘の位置を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施の形態の矯正用締め付けベルト1は、図1ないし図5に示すように、腰に巻き付けられる帯状ベルト(腰用ベルト)2と、帯状ベルト2の裏面側(人の腰部に接触する側)に配置される内側位置合わせ部材3と、帯状ベルト2の表面側(外側)に配置される外側引っ張り部材4を備える。
外側引っ張り部材4は、人の身体の骨盤Zの腸骨Tの腸骨棘Taに対向する位置に当てられるもので(図11参照)、帯状ベルト2を介して腸骨Tに引っ掛けるようにした後、その把持部4bを把持して所定方向への引っ張り力を得る。
内側位置合わせ部材3は、腰部側面左右の腸骨部Tに配置するものであり、外側引っ張り部材4による腸骨部Tへの引っ掛ける際の位置決め部材になる。
外側引っ張り部材4と前記内側位置合わせ部材3は、対応する半円形状部が設けられており、ここでは外側引っ張り部材4により帯状ベルト2を介して押し込むようにすると、内側位置合わせ部材3を当てがう(当て合う)と加圧により凹むようになり(腸骨部Tを囲みながら窪むようになる)、引っ掛る。したがって、外側引っ張り部材4による引っ張り力が腸骨Tに位置合わせした内側位置合わせ部材3を介して得られる。内側位置合わせ部材3には、手で把持する把持部4bを備え、これを用いて手で引っ張ることができる。帯状ベルト2の表裏面には、面ファスナーの雄部材が設けられ、位置合わせ下内側位置合わせ部材3や引っ張り動作を行う外側引っ張り部材4による引っ張り動作をした状態で帯状ベルト2の所定箇所に面ファスナーを介して係止できる。
内側位置合わせ部材3と外側引っ張り部材4の表裏面には、面ファスナーが取り付けられ、帯状ベルト2の面ファスナーの任意の位置に張り付け(貼着)可能に設けられている。
ここで、帯状ベルト2による締めつけ応力が、左右腸骨Tと背中の腰椎に各々対応する3カ所の部材に効果的に集中するため、それを覆う帯状ベルト2は、比較的伸縮性の高い、薄くて柔軟な材料を用いることが好ましい。このような材料を用いることにより、体へのフィット感を高めると同時に、締めつけ感を緩和することができる。
また、左右の腸骨部Tに当てる内側位置合わせ部材3は、応力が腸骨稜Tbや腸骨棘Taに集中するため、この部分に痛みを感じることがある。そこで、内側位置合わせ部材3の中央を凹型形状にし、凹部3bにより腸骨棘Taを包み込んで当てがう(当て合う)ようにしたり、ハート形の中央の窪み部3aにより、その窪み部3で骨Tに引っ掛けるようにしたりすることが好ましい(図4)。その形状としては、円環状又は半円環状が好ましい。これら円形状等で形成される穴4z,14zにより、突出した骨(腸骨棘)Taに引っ掛けやすくすることもできる(図6)。また、前記位置合わせ用部材3は、内部空間3bを設けることで、
本実施の形態では、内側位置合わせ部材3は円環状であり、外側引っ張り部材4は半円形状に形成されて、外側引っ張り部材4の半円形状の部分4aが内側位置合わせ部材3のそれよりも大きく形成されており、外側引っ張り部材4が内側位置合わせ部材3に外側から引っ掛ける構造になっている。外側引っ張り部材4の柔らかさは、内側位置合わせ部材3の方が柔らかく、外側引っ張り部材4の力が内側位置合わせ部材3を変形させて、これにより腸骨の位置に引っ掛りやすくなる。
図4に示すように、内側位置合わせ部材3が緩衝材になって外側引っ張り部材4からの骨Tに引っ掛けときに緩衝材3が働いて引っ掛けられる。
また、内側位置合わせ部材3と外側引っ張り部材4とは嵌合する形状になっているものでも良い(図5(a)(b))。この場合、金属や硬質プラスチック等の硬質素材を使用したものでも良く、これにより布地からなる帯状ベルト2を介してもその内側にも突出して身体から突出するように位置する骨T(Ta)の箇所に引っ掛けるようにすることができる。
内側位置合わせ部材3と外側引っ張り部材4は、帯状ベルト2の締めつけ力で潰れない程度の硬さが必要であり、軟質樹脂、硬質ゴム、発泡樹脂など、帯状ベルト2の締めつけ力に対して、座屈せず潰れない程度の適宜の曲げ硬さと厚み及び弾力性のある部材が適している。
また、内側位置合わせ部材3と外側引っ張り部材4としては、衝撃吸収力の高い素材を用いることにより、転倒時における腸骨Tや尾てい骨等の骨折や怪我を予防することもできる。衝撃吸収力の高い素材としても、上記スチレン系エラストマーの低反発軟質発泡体やEVA発泡樹脂が適している。
さらに、内側位置合わせ部材3や外側引っ張り部材4の人体側の面に滑り止め加工や処理を施すことにより、帯状ベルト2のずり上がりを止めることができる。滑り止め加工・処理の例としては、滑り止め効果のある樹脂をプリントしたり、或いは、縫いつけるなど、その他の方法でも可能である。帯状ベルト2の内側の身体に接触する箇所に滑り止め加工・処理を行っても良い。
また、着用時の暑さや蒸れを軽減するために、左右腸骨部Tと腰椎部に配置する内側位置合わせ部材3と外側引っ張り部材4は、通気等のための穴を開けてもよい。その他、ダブルラッセル生地等の立体構造布帛を用いれば、さらに高い通気性を持たせることができる。
したがって、本実施の形態によれば、内側位置合わせ部材3を身体から突出するように位置する骨(腸骨)Tの箇所に位置合わせして帯状ベルト2を身体に締め付ける。この場合の締め付け方向Eに締め付けた後、外側引っ張り部材4を帯状ベルト2の外側から骨Tの位置に引っ掛けるように装着させる。ここで、帯状ベルト2に内側位置合わせ部材3を仮止めしておき、使用者の骨(腸骨)Tの位置に合うようにしておき、帯状ベルト2を締め付けるが、予め内側位置合わせ部材3を使用者の骨(腸骨)Tの位置に合うようにしておき、帯状ベルト2を腰部に巻き付けても良い。
そして、内側位置合わせ部材3の位置を確認して、外側引っ張り部材4をその外側から内側位置合わせ部材3に引っ掛けるようにして(覆うようにして)、把持部4bを把持して引っ張ることにより(図4中符号Fが引っ張り方向)、使用者の骨(腸骨)Tの位置に引っ掛けた外側引っ張り部材を引っ張る。すなわち、左右の腸骨Tを開くように、腰部に向かって引っ張る。その力は大きなものが必要になるところ、帯状ベルト(腰用ベルト等)2の締め付け方向とは異なる方向に引っ張り力を作用させる場合でも、その締め付けよりも大きな力を作用させて姿勢矯正(骨盤矯正等)ができるようになる。その力をそのまま維持するときは、外側引っ張り部材4の引っ掛け部3aを介して帯状ベルト2に係止する。
本実施の形態では、外側引っ張り部材4による引っ張り方向は、帯状ベルト2による締め付け方向と逆方向であるために、外側引っ張り部材4による引っ張り力を得るためには、大きな力が必要になるが、本実施の形態によれば、身体から突出するように位置する骨Tの箇所に外側引っ張り部材4を帯状ベルト2の外側から引っ掛けるように装着させて引っ張るので、骨Tを利用して強い引っ張り力を得ることができる。なお、後ろから、補助者に引っ張ってもらって姿勢矯正してもらうことでも良いが、使用者一人でも姿勢矯正が可能である。
第1の実施の形態の他の例としては、左右の肩の骨Tsに、第1の実施の形態の矯正用締め付けベルト1を使用して、姿勢の矯正を行うことができる。すなわち、背筋を伸ばすための矯正としての例であり、図8に示すように、外側引っ張り部材4と内側位置合わせ部材3を身体から突出するように位置する骨(肩の骨)Tsの箇所に位置合わせして帯状ベルト2を身体に締め付ける。そして、外側引っ張り部材4を内側位置合わせ部材3の位置を確認してその外側から内側位置合わせ部材3に引っ掛けるようにしてから、把持部4bを把持して引っ張ることにより、帯状ベルト(腰用ベルト等)2とは異なる方向に引っ張り力を作用させる場合でも、その締め付けよりも大きな力を作用させて姿勢矯正(背筋を伸ばす矯正等)ができるようになる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、図6ないし8に示すように、前記外側引っ張り部材4と内側位置合わせ部材3とは連結された構造の引っ張り用の部材14であり、その連結部14cが帯状ベルト2に形成された溝(穴)2eを介して連結されている。すなわち、前記外側引っ張り部材4が帯状ベルト2に形成された溝2eを介して内側の肌に接する側にまで及ぶように連結されている。上記溝2eは複数形成して、前記連結部14cをこれら複数個所で通過させても良い。したがって、本実施の形態の引っ張り用の部材14を内側位置合わせ部材14の位置を確認してその外側から内側位置合わせ部材14に引っ掛けるようにしてから、把持部14bを把持して引っ張ることにより、帯状ベルト(腰用ベルト)2とは異なる方向(反対方向)Fに引っ張り力を作用させる場合でも、その締め付けよりも大きな力を作用させて姿勢矯正(背筋を伸ばす矯正等)ができるようになる。なお、本実施形態の引っ張り用の部材14においても、円形状等で形成される穴14aより、突出した骨(腸骨棘)Taに引っ掛けやすくなる。
(第3の実施の形態)
足の踝の位置で使用することも可能である。図9は、手の踝(くるぶし)を利用してテーピングやバンテージなどの機能を併せ持つ矯正用締め付けベルトとして使用する例である。この場合も、帯状ベルト(包帯やテープ等)2を手首から腕に巻き付けた後、これらと違う方向に身体矯正したい場合において、外側引っ張り部材4を手の踝に帯状ベルト2を介して引っ掛けるようにして引き出して、所定方向Fへの引っ張り力を得る。なお、いわゆる手の踝は、茎状突起(けいじょうとっき)というが、さらに詳しくは、親指側にある突起は、橈骨茎状突起(とうこつけいじょうとっき)といい、小指側にある突起は、尺骨茎状突起(しゃっこつけいじょうとっき)と呼ばれているが、第1の実施の形態と同じようにして、身体から突出するように位置する骨の箇所に引っ掛けてひっぱることができる。また、左右の肘や膝などの骨を利用して同じようにこれらの骨Tを利用して外側引っ張り部材により強い引っ張り力を得ることができる。
以上、本発明の矯正用締め付けベルト1は、上記実施の形態に限定されるものではなく、医療用のコルセットも含むものであり、帯状ベルト2の材質や形状は問わないものである。また、テーピングやバンテージなどやこれらの機能を併せ持つ矯正用締め付けベルトとして使用することもできる。
前記内側位置合わせ部材3と前記外側引っ張り部材4の材質や形状も、所望の曲げ硬さと厚み及び弾力性がある部材であれば良く、種々のものが使用できるが、これら前記内側位置合わせ部材3と前記外側引っ張り部材4とは、同じものを使用することも可能である(前記外側引っ掛け部材3を前記内側引っ張り部材と使用したり、反対に、前記内側位置合わせ部材3を前記外側引っ張り部材として使用することも可能である。)。この場合、前記内側位置合わせ部材3を使用して、身体から突出するように位置する骨の箇所に前記内側位置合わせ部材3を引っ掛けてから、所定方向に引っ張ってから、帯状ベルトの所定位置に軽視させることもできる。そして、これら外側引っ張り部材と内側位置合わせ部材の引っ張り方向も、前記実施形態の方向Fとは逆方向に引っ張ることも可能である。
1 帯状サポータ、
1a 重ね合わせ部(先端部)、1m 面ファスナー、
2 帯状ベルト、2e 溝(穴)、
3 内側引っ張り部材、 3a 引っ掛け部、
4,14 外側位置合わせ部材(引っ張り用の部材)、
4a 引っ掛け部、4b 把持部、
4c 連結部、 4m 係止部(面ファスナ)、
4z,14z 引っ掛け部(穴)、
F 引っ張り方向、
T 腸骨、Ta 腸骨棘、Tb 腸骨陵

Claims (7)

  1. 身体に巻回される帯状ベルトと、帯状ベルトの外側に配される外側引っ張り部材とを備え、身体から突出するように位置する骨の箇所に帯状ベルトを身体に締め付けた後、外側引っ張り部材を帯状ベルトの外側から前記骨の位置に引っ掛けるように装着させて外側引っ張り部材を引っ張ることを特徴とする矯正用締め付けベルト。
  2. 身体に巻回される帯状ベルトと、帯状ベルトの外側に配される一対の外側引っ張り部材とを備え、身体から突出するように位置する骨の箇所に帯状ベルトを身体に締め付けた後、一対の外側引っ張り部材を帯状ベルトの外側から前記骨の位置に引っ掛けるように装着させて一対の外側引っ張り部材を引っ張ることを特徴とする矯正用締め付けベルト。
  3. 帯状ベルトの内側に着脱自在に配される内側位置合わせ部材を備え、内側位置合わせ部材を身体から突出するように位置する骨の箇所に位置合わせして、前記外側引っ張り部材による引っ掛け動作が働くように対応する位置決めに使用されることを特徴とする請求項1又は2記載の矯正用締め付けベルト。
  4. 前記外側引っ張り部材及び/又は前記内側位置合わせ部材は、手で把持する把持部を備えるとともに、前記外側引っ張り部材による引っ張り動作をした後に前記帯状ベルトに係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の矯正用締め付けベルト。
  5. 前記帯状ベルトに、前記内側位置合わせ部材と前記外側引っ張り部材とを連結する開口、及び/又は、連結部材が配されている請求項1ないし4のいずれか1項記載の矯正用締め付けベルト。
  6. 身体に巻回される帯状ベルトと、帯状ベルトの外側に配される外側引っ張り部材とを備え、身体から突出するように位置する骨の箇所に帯状ベルトを身体に締め付けた後、外側引っ張り部材を帯状ベルトの外側から前記骨の位置に引っ掛けるように装着させて外側引っ張り部材を前記帯状ベルトの締め付け方向とは反対方向に引っ張ることを特徴とする矯正用締め付けベルトの締め付け方法。
  7. 帯状ベルトの内側に着脱自在に配される内側位置合わせ部材を備え、内側位置合わせ部材を身体から突出するように位置する骨の箇所に位置合わせして、前記外側引っ張り部材による引っ掛け動作が働くように対応する位置決めに使用されることを特徴とする請求項6記載の矯正用締め付けベルトの締め付け方法。

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JPS4840881B1 (ja) * 1970-04-24 1973-12-03
WO2018173098A1 (ja) * 2017-03-21 2018-09-27 有限会社Opti 骨盤用ベルト

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