JP2020162759A - 視線計測装置 - Google Patents

視線計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020162759A
JP2020162759A JP2019064828A JP2019064828A JP2020162759A JP 2020162759 A JP2020162759 A JP 2020162759A JP 2019064828 A JP2019064828 A JP 2019064828A JP 2019064828 A JP2019064828 A JP 2019064828A JP 2020162759 A JP2020162759 A JP 2020162759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
coordinate system
camera coordinate
eyeball
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019064828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7283841B2 (ja
Inventor
小島 真一
Shinichi Kojima
真一 小島
晋 大須賀
Susumu Osuga
晋 大須賀
加藤 隆志
Takashi Kato
隆志 加藤
祐也 山田
Yuya Yamada
祐也 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2019064828A priority Critical patent/JP7283841B2/ja
Priority to US16/787,332 priority patent/US11571125B2/en
Priority to EP20157854.9A priority patent/EP3725211A3/en
Publication of JP2020162759A publication Critical patent/JP2020162759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7283841B2 publication Critical patent/JP7283841B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/113Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining or recording eye movement
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0008Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes provided with illuminating means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography
    • A61B3/15Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing
    • A61B3/156Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing for blocking
    • A61B3/158Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing for blocking of corneal reflection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/18Eye characteristics, e.g. of the iris
    • G06V40/19Sensors therefor

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で、視線計測のために、顔画像上の角膜反射像の画像座標又は瞳孔中心の画像座標を精度良く求めることができるようにする。【解決手段】カメラ座標系眼球中心座標計算部30が、顔画像から、カメラ座標系における眼球中心の座標を推定する。見かけの瞳孔中心計算部32が、顔画像上の目の瞳孔中心位置から、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の座標を推定する。眼球位置姿勢推定部36が、カメラ座標系における眼球中心の座標と見かけの瞳孔中心の座標とに基づいて、カメラ座標系において、眼球中心から瞳孔中心へ向かう光軸ベクトルを計算する。カメラ座標系角膜反射像計算部40が、カメラ座標系における眼球中心と、光軸ベクトルと、眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における角膜反射像の座標を求める。角膜反射像画像座標計算部42が、カメラ座標系における角膜反射像の座標から、角膜反射像の画像座標を推定する。【選択図】図4

Description

本発明は、視線計測装置に係り、特に、顔を撮像した画像から、視線を計測する視線計測装置に関する。
従来より、角膜の曲率中心と眼球の回転中心とが異なるので、眼球運動に伴ってプルキンエ像が平行移動するのをビデオカメラあるいはCCDカメラで撮影し、眼球運動を計算する方法が知られている(非特許文献1)。角膜前面からの反射によって得られる像を利用する方法が角膜反射法である。
角膜反射像に関して複数光源を用いたり、投光パターンを時間変化させることで眼鏡映り込みと区別して検出できるようにする技術が知られている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1では、赤外光パターンを使用し、特許文献2では、複数光源を使用している。
野城真理、「3章 生体計測と神経心理学」、インターネット<URL:http://www.ieice-hbkb.org/files/S3/S3gun_10hen_03.pdf>
特開2014−188322号公報 特開2017−111746号公報
上記非特許文献1に記載の技術のように、単一光源を用いる方法では、眼鏡への外乱光の映り込みと角膜反射像の区別が難しい。
また、上記特許文献1、2に記載の技術では、角膜反射像を得るために、複数の光源や投光パターンを用いるための装置が必要となるため、装置コストがかかってしまう。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、簡易な構成で、視線計測のために、顔画像上の角膜反射像の画像座標又は瞳孔中心の画像座標を精度良く求めることができる視線計測装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために第1の発明に係る視線計測装置は、被観察者の顔を撮像する撮像部と、前記被観察者の目に対して光を照射する光照射部と、前記撮像部によって撮像された前記顔を表す顔画像から、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標を推定するカメラ座標系眼球中心座標計算部と、前記顔画像上の目の瞳孔中心位置から、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を推定する瞳孔中心計算部と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系において、前記眼球中心の3次元位置から瞳孔中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する眼球位置姿勢推定部と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記光軸ベクトルと、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を求める角膜反射像計算部と、前記カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標から、前記顔画像上の角膜反射像の画像座標を推定する画像座標計算部と、を含んで構成されている。
第1の発明によれば、簡易な構成で、顔画像上の目の瞳孔中心位置から、視線計測のために顔画像上の角膜反射像の画像座標を精度良く求めることができる。
上記第1の発明に係る視線計測装置において、前記撮像部と前記光照射部との位置関係、前記撮像部と前記目との位置関係、及び前記撮像部に関するパラメータが、前記撮像部の撮像方向と前記光照射部の光照射方向とが同軸であるとみなすための予め定められた制約条件を満たすようにすることができる。
また、上記第1の発明に係る視線計測装置において、前記眼球位置姿勢推定部は、前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標と前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とを結んだ線分と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記撮像部の3次元座標とを結んだ線分とのなす角を算出し、前記なす角に対応して予め定められた角度補正量を取得し、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とを結んだベクトルと、前記取得した前記角度補正量と、前記算出した前記なす角と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系において、前記眼球中心の3次元位置から瞳孔中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算するようにすることができる。
第2の発明に係る視線計測装置は、被観察者の顔を撮像する撮像部と、前記被観察者の目に対して光を照射する光照射部と、前記撮像部によって撮像された前記顔を表す顔画像から、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標を推定するカメラ座標系眼球中心座標計算部と、前記顔画像上の目の角膜反射像の位置から、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を推定する角膜反射像計算部と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系において、前記眼球中心の3次元位置から角膜曲率中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する眼球位置姿勢推定部と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記光軸ベクトルと、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を求める瞳孔中心計算部と、前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標から、前記顔画像上の瞳孔中心の画像座標を推定する画像座標計算部と、を含んで構成されている。
第2の発明によれば、簡易な構成で、顔画像上の目の角膜反射像の位置から、視線計測のために顔画像上の瞳孔中心の画像座標を精度良く求めることができる。
上記第2の発明に係る視線計測装置において、前記撮像部と前記光照射部との位置関係、前記撮像部と前記目との位置関係、及び前記撮像部に関するパラメータが、前記撮像部の撮像方向と前記光照射部の光照射方向とが同軸であるとみなすための予め定められた制約条件を満たすようにすることができる。
また、上記第2の発明に係る視線計測装置において、前記瞳孔中心計算部は、前記光軸ベクトルと、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記カメラ座標系の角膜曲率中心の3次元座標とを結んだ線分と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記撮像部の3次元座標とを結んだ線分とのなす角を算出し、前記算出された前記なす角に対応して予め定められた角度補正量を取得し、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記光軸ベクトルと、前記角度補正量とに基づいて、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とを結んだベクトルを算出し、前記算出されたベクトルと、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を求めるようにすることができる。
以上説明したように、本発明の視線計測装置によれば、簡易な構成で、視線計測のために、顔画像上の角膜反射像の画像座標又は瞳孔中心の画像座標を精度良く求めることができる、という効果が得られる。
本発明の実施の形態に係る視線計測装置の構成を示すブロック図である。 照射部と画像撮像部の配置を示す図である。 照射部と画像撮像部と目の位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る視線計測装置の角膜反射像推定部の構成を示すブロック図である。 各種座標系を説明するための図である。 三次元眼球モデルと画像撮像部との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る視線計測装置の瞳孔推定部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る視線計測装置における視線計測処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る視線計測装置における角膜反射像推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る視線計測装置における瞳孔推定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 角膜反射法を用いた視線検出方法を説明するための図である。 眼球モデルフィッティング法を用いた視線検出方法を説明するための図である。 角膜反射法で求めた視線ベクトルと眼球モデルフィッティング法で求めた視線ベクトルの違いを説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、撮像された顔画像から、視線ベクトルを推定する視線計測装置に本発明を適用した場合を例に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
本発明の実施の形態で主に取り扱うのは角膜反射法による視線検出技術であるが、後の説明のため眼球モデルフィッティング法についても概要を述べておく。
角膜反射法は、図11に示すようにカメラと近赤外LEDを用い、角膜に映り込んだ近赤外LED(角膜反射像)と瞳孔の位置関係から視線ベクトルを求める手法である。
眼球モデルフィッティング法は、図12に示すように目尻・目頭の特徴点に対し三次元眼球モデルを当てはめることで眼球中心位置を推定し、眼球中心と瞳孔中心を結ぶベクトルを視線ベクトルとする手法である。必ずしも目尻・目頭の特徴点を用いる必要はなく、何らかの手段で眼球中心を推定する手法を用いれば良い。
図13は2種類の視線検出法で求める視線の詳細な説明図である。角膜反射法で求める視線ベクトルをgcrとし、眼球モデルフィッティング法で求める視線ベクトルをgebとする。角膜反射法では、角膜曲率中心座標を計算で求めることができるため、角膜に関連した情報として角膜反射像と角膜曲率中心および角膜表面上で観測される瞳孔中心(以後、見かけの瞳孔中心と呼ぶ)の3つが得られる。そのため、角膜での光の屈折を計算に組み込むことができ、正しい瞳孔中心と角膜曲率中心を結ぶベクトルとして視線ベクトルを計算できる。それに対して、眼球モデルフィッティング法では、角膜と関連した情報が見かけの瞳孔中心しか得られないために角膜屈折を扱うことができず、視線ベクトルは見かけの瞳孔中心と眼球中心を結ぶベクトルとして計算される。図13に示すように視線ベクトルgcrとgebは厳密には一致しない。また、二つの視線ベクトルの角度差(以後、視線誤差と呼ぶ)ρは一定ではなく、眼球の位置と向きによって変化する。角膜反射法で求める視線ベクトルgcrが正しいとすると、この視線誤差ρが大きいことは眼球モデルフィッティング法の視線推定精度の劣化を意味する。
そこで、本発明の実施の形態では、カメラと照明が同軸とみなせる画像撮像部と、眼球中心推定技術と、3次元眼球モデルと、光軸ベクトルの補正技術を用いることで、瞳孔中心の観測結果から角膜反射像座標を推定する。また、角膜反射像の観測結果から瞳孔中心座標を推定する。ソフトウェアによる実装であるため、ハードウェアの追加は不要である。
<視線計測装置の構成>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る視線計測装置10は、対象とする被験者の顔を含む画像を撮像するCCDカメラ等からなる画像撮像部12と、被験者の目に対して光を照射する照射部13と、画像処理を行うコンピュータ14と、CRT等で構成された出力部16とを備えている。
画像撮像部12は、1つのカメラであり、照射部13は、例えば、1つの近赤外LEDである。本実施の形態では、画像撮像部12の撮像方向と照射部13の照射方向とが同軸ではないが、同軸とみなされるように配置されている(図2)。具体的には、以下の(1)式に示す制約条件を満たす配置となっている(図3)。なお、(1)式を満たした上で、2つの近赤外LEDをカメラの左右両側に配置してもよい。

(1)
ただし、Lは、画像撮像部12から角膜曲率中心へ向かう直線と角膜との交点と、画像撮像部12との間の距離であり、rは、角膜曲率半径であり、fは、画像撮像部12のピクセル単位の焦点距離である。
コンピュータ14は、CPU、後述する視線計測処理ルーチンのプログラムを記憶したROM、データ等を記憶するRAM、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。このコンピュータ14をハードウェアとソフトウェアとに基づいて定まる機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、図1に示すように、コンピュータ14は、画像撮像部12から出力される濃淡画像である顔画像を入力する画像入力部20と、画像入力部20の出力である顔画像の時系列から、角膜反射像の画像座標の時系列を推定する角膜反射像推定部22と、画像入力部20の出力である顔画像の時系列から、瞳孔中心の画像座標の時系列を推定する瞳孔推定部24と、角膜反射像の画像座標の時系列と、瞳孔中心の画像座標の時系列とから、角膜反射法(図11参照)を用いて、カメラ座標系における視線ベクトルを計算する角膜反射法視線検出部28とを備えている。
画像入力部20は、例えば、A/Dコンバータや1画面の画像データを記憶する画像メモリ等で構成される。
角膜反射像推定部22は、図4に示すように、カメラ座標系眼球中心座標計算部30と、見かけの瞳孔中心計算部32と、眼球モデル記憶部34と、眼球位置姿勢推定部36と、カメラ座標系角膜反射像計算部40と、角膜反射像画像座標計算部42とを備えている。
カメラ座標系眼球中心座標計算部30は、以下のように、顔画像から、図5に示すカメラ座標系における眼球中心の3次元座標を推定する。
まず、予め、図5に示す顔モデル座標系における眼球中心(点E)の3次元座標

を求めておく(図6参照)。
例えば、顔画像の角膜反射像から計算した角膜曲率中心と瞳孔中心を使って視線を計算し、計算した視線を用いて、眼球モデル座標系における眼球中心の3次元座標を推定する。
そして、カメラ座標系における顔モデル座標系の位置姿勢(回転並進ベクトル)を求める。
例えば、現在の顔画像に顔モデルをフィッティングさせることで、カメラ座標系に対する顔モデル座標系の現在の回転行列Rと並進ベクトルtを求める。
そして、求めた回転並進ベクトルにより、顔モデル座標系における眼球中心の3次元座標をカメラ座標系における眼球中心の3次元座標に変換する。
具体的には、カメラ座標系における現在の眼球中心の3次元座標eを、以下の式に従って計算する。

(2)
見かけの瞳孔中心計算部32は、以下に説明するように、顔画像上の目の瞳孔中心位置から、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を推定する。
まず、顔画像から、瞳孔中心を検出し、図5に示す画像座標系における瞳孔中心座標を求める。
具体的には、従来既知の技術を用いて、瞳孔中心の検出を行い、画像座標系における瞳孔中心座標

を求める。
そして、瞳孔中心の画像座標からカメラ座標系における3次元座標を推定する。
具体的には、カメラ座標系における瞳孔中心のZ座標を何等かの測距手段で求め、dzとする。画像中心の座標を(xc,yc)とする。カメラ座標系における瞳孔中心の3次元座標

は、ピクセル単位で表される焦点距離をfとすると以下になる。

(3)
眼球モデル記憶部34には、2つの球からなる眼球モデルおよびそのパラメータが記憶されている。具体的には、眼球モデル記憶部34には、角膜曲率半径r、眼球中心Eと角膜曲率中心Aとの距離u、角膜曲率中心Aと真の瞳孔中心Bとの距離s、及び大気の屈折率n1と房水の屈折率n2の比(n1/n2)が記憶されている。なお、角膜曲率中心Aと真の瞳孔中心Bとの距離s、及び大気の屈折率n1と房水の屈折率n2の比(n1/n2)は、角膜反射法視線検出部28で角膜反射法を用いてカメラ座標系における視線ベクトルを計算する際に用いられるパラメータである。
眼球位置姿勢推定部36は、以下に説明するように、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とに基づいて、カメラ座標系において、眼球中心の3次元位置から瞳孔中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する。
まず、画像撮像部12の撮像方向と照射部13の照射方向とが同軸とみなされるように配置されていること、図6に示す角CEDから、角度補正量を推定する。
具体的には、眼球中心Eから見かけの瞳孔中心までのベクトルを
とすると、以下の式で表される。

(4)
カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標と前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とを結んだ線分と、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記撮像部の3次元座標とを結んだ線分とのなす角CEDについて

とすると、角CEDの角度ωを、以下の式に従って計算する。

(5)
そして、角CEDの角度と、角膜反射法で求める視線ベクトルgcrと眼球モデルフィッティング法で求める視線ベクトルgebとの角度差ρとの関係を予め求めておき、当該関係を用いて、角CEDの角度に対応する角度差ρを、補正量ρとして求める。
そして、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eと、眼球中心Eから見かけの瞳孔中心までのベクトルgebと、角度補正量ρとに基づいて、カメラ座標系において、眼球中心の3次元座標から瞳孔中心の3次元座標へ向かう3次元の光軸ベクトルgを、以下の式で計算する。
このように、補正量と眼球中心の3次元座標から光軸ベクトルが定まり、眼球中心の3次元座標と合わせれば、眼球モデルの位置姿勢が推定できる。
カメラ座標系角膜反射像計算部40は、以下に説明するように、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、光軸ベクトルと、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を求める。
まず、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eと、光軸ベクトルgと、眼球モデル記憶部34に記憶されている眼球中心Eと角膜曲率中心Aとの距離uとを用いて、以下の式に従って、カメラ座標系における角膜曲率中心Aの3次元座標aを推定する。

(7)
そして、ベクトルCA上で、角膜曲率中心Aからの距離がrとなる点を求める。
具体的には、角膜反射像Pの3次元ベクトルを

とすると、点Pは直線CA上で点Aから長さrだけC側の点になるので、pは以下の式(8)で求められる。

(8)
角膜反射像画像座標計算部42は、以下の説明するように、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標から、顔画像上の角膜反射像の画像座標を推定する。
まず、カメラパラメータを用いて、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を、2次元投影する。
具体的には、ピクセル単位で表される焦点距離をf、 画像中心の座標を(xc,yc)とすると、角膜反射像の画像座標(Px,Py)は以下になる。

(9)

(10)
以上の各部の処理により、瞳孔中心の観測値から角膜反射像の画像座標を推定することができる。
瞳孔推定部24は、図7に示すように、カメラ座標系眼球中心座標計算部50と、カメラ座標系角膜反射像計算部52と、眼球モデル記憶部54と、眼球位置姿勢推定部56と、見かけの瞳孔中心計算部60と、瞳孔中心画像座標計算部62とを備えている。
カメラ座標系眼球中心座標計算部50は、カメラ座標系眼球中心座標計算部30と同様に、顔画像から、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標を推定する。
カメラ座標系角膜反射像計算部52は、前記顔画像上の目の角膜反射像の位置から、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を推定する。
まず、従来既知の技術を用いて、顔画像から角膜反射像を検出し、画像座標における角膜反射像の座標

を求める。
そして、角膜反射像の画像座標からカメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を推定する。
具体的には、カメラ座標系における角膜反射像座標のZ座標を何等かの測距手段で求め、pzとする。画像中心の座標を(xc,yc)とする。カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標

はピクセル単位で表される焦点距離をfとすると以下になる。

(11)
眼球モデル記憶部54には、眼球モデル記憶部34と同様に、角膜曲率半径r、眼球中心Eと角膜曲率中心Aとの距離u、角膜曲率中心Aと真の瞳孔中心Bとの距離s、及び大気の屈折率n1と房水の屈折率n2の比(n1/n2)が記憶されている。なお、角膜曲率中心Aと真の瞳孔中心Bとの距離s、及び大気の屈折率n1と房水の屈折率n2の比(n1/n2)は、角膜反射法視線検出部28で角膜反射法を用いてカメラ座標系における視線ベクトルを計算する際に用いられるパラメータである。
眼球位置姿勢推定部56は、以下に説明するように、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標とに基づいて、カメラ座標系において、眼球中心の3次元位置から角膜曲率中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する。
まず、画像撮像部12の撮像方向と照射部13の照射方向とが同軸とみなされるように配置されていること、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標p、及び角膜曲率半径rを用いて、カメラ座標系における角膜曲率中心Aの3次元座標を推定する。
具体的には、角膜曲率中心Aの3次元ベクトルをaとすると、aは直線CPを長さrだけP側に伸ばしたものなので、以下の式で表される。

(12)
そして、カメラ座標系における角膜曲率中心Aの3次元座標と、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とから光軸ベクトルを求める。
具体的には、光軸ベクトルgは、カメラ座標系における眼球中心Eからカメラ座標系における角膜曲率中心Aに向かうベクトルなので、以下の式に従って計算される。

(13)
以上のように、光軸ベクトルが定まり、眼球中心座標の推定値と合わせれば、眼球モデルの位置姿勢が推定できる。
見かけの瞳孔中心計算部60は、以下に説明するように、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、光軸ベクトルと、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を求める。
まず、光軸ベクトルgと、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eとに基づいて、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eとカメラ座標系の角膜曲率中心の3次元座標Aとを結んだ線分EAと、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eと画像撮像部12の3次元座標Cとを結んだ線分ECとのなす角CEAを算出する。
具体的には、角CEDの角度をωとし、角DEAの角度をρとし、角CEAの角度を

とすると、以下の式で表される。

(14)
従って、内積計算により、

は以下の式で求められる。

(15)
そして、算出された角CEAの角度に対応して予め定められた角度補正量を取得する。
具体的には、角CEAの角度と、角膜反射法で求める視線ベクトルgcrと眼球モデルフィッティング法で求める視線ベクトルgebとの角度差ρとの関係を予め求めておき、当該関係を用いて、角CEAの角度に対応する角度差ρを、補正量ρとして求める。
そして、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eと、光軸ベクトルgと、角度補正量ρと、に基づいて、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eとカメラ座標系における角膜曲率中心の3次元座標Aとを結んだベクトルgebを以下の式で計算する。
そして、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eとカメラ座標系における角膜曲率中心の3次元座標Aとを結んだベクトルgeb上で、角膜曲率中心Aからの距離がrとなる点を求める。
具体的には、EとDの距離をxとおく。三角形EDAにおいて、AE=u、AD=r、角DEAの角度=ρなので、余弦定理により以下の式(17)が成り立つ。xの二次方程式である式(17)をxについて解き、大きい方の解をEとDの距離xとする。

(17)
また、瞳孔中心Dの3次元ベクトルを

とすると、Dはベクトルgeb上でEから距離xにある点なので、dは以下の式(18)で求められる。

(18)
瞳孔中心画像座標計算部62は、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標から、顔画像上の瞳孔中心の画像座標を推定する。
具体的には、カメラパラメータを用いて、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を、2次元投影する。
例えば、fをピクセル単位で表される焦点距離、画像中心座標を(xc,yc)とすると、瞳孔中心の画像座標(Dx,Dy)は以下になる。

(19)

(20)
以上説明した各部の処理により、角膜反射像の観測値から瞳孔中心の画像座標を推定することができる。
角膜反射法視線検出部28は、角膜反射像の画像座標と、瞳孔中心の画像座標とに基づいて、角膜反射法により、視線ベクトルを求めて、出力部16により出力する。
この際、角膜反射像の推定値と検出された角膜反射像の観測値とを比較して、角膜反射像の観測値が正しいかどうか判断すると共に、瞳孔中心の推定値と検出された瞳孔中心の観測値とを比較して、瞳孔中心の観測値が正しいかどうか判断する。そして、正しいと判断された角膜反射像の観測値と瞳孔中心の観測値を用いて、角膜反射法により、視線ベクトルを求める。
<視線計測装置の動作>
次に、視線計測装置10の動作について説明する。まず、照射部13により近赤外の光を被験者の目に照射しているときに、画像撮像部12で被験者の顔画像を連続的に撮像する。
そして、コンピュータ14において、撮像された顔画像毎に、図8に示す視線計測処理ルーチンを実行する。
まず、ステップS100において、画像撮像部12で撮像された顔画像を取得する。
そして、ステップS102において、顔画像から、角膜反射像の画像座標を推定する。
ステップS104では、顔画像から、瞳孔中心の画像座標を推定する。
ステップS106では、角膜反射像の画像座標と、瞳孔中心の画像座標とに基づいて、角膜反射法により、視線ベクトルを求めて、出力部16により出力して、視線計測処理ルーチンを終了する。
上記ステップS102は、図9に示す角膜反射像推定処理ルーチンにより実現される。
まず、ステップS110において、現在の顔画像に顔モデルをフィッティングさせることで、カメラ座標系に対する顔モデル座標系の現在の回転行列Rと並進ベクトルtを求める。
そして、ステップS112において、求めた回転並進ベクトルにより、顔モデル座標系における眼球中心の3次元座標をカメラ座標系における眼球中心の3次元座標に変換する。
ステップS114では、顔画像から、瞳孔中心を検出し、画像座標系における瞳孔中心座標を求める。
ステップS116では、瞳孔中心の画像座標からカメラ座標系における3次元座標を推定する。
ステップS118では、画像撮像部12の撮像方向と照射部13の照射方向とが同軸とみなされるように配置されていること、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標と前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とを結んだ線分と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記撮像部の3次元座標とを結んだ線分とのなす角CEDの角度から、角度補正量を推定する。
ステップS120では、角CEDの角度ωと、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eと、角度補正量とに基づいて、カメラ座標系において、眼球中心の3次元位置から瞳孔中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルgを計算する。
ステップS122では、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eと、光軸ベクトルgと、眼球モデル記憶部34に記憶されている眼球中心Eと角膜曲率中心Aとの距離uとを用いて、カメラ座標系における角膜曲率中心Aの3次元座標aを推定する。
そして、ステップS124では、ベクトルCA上で、角膜曲率中心Aからの距離がrとなる点を求め、角膜反射像Pの3次元ベクトルを推定する。
ステップS126では、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標から、顔画像上の角膜反射像の画像座標を推定する。
上記ステップS104は、図10に示す瞳孔中心推定処理ルーチンにより実現される。
まず、ステップS130では、現在の顔画像に顔モデルをフィッティングさせることで、カメラ座標系に対する顔モデル座標系の現在の回転行列Rと並進ベクトルtを求める。
そして、ステップS132において、求めた回転並進ベクトルにより、顔モデル座標系における眼球中心の3次元座標をカメラ座標系における眼球中心の3次元座標に変換する。
ステップS134では、顔画像から角膜反射像を検出し、画像座標における角膜反射像の座標を求める。
そして、ステップS136では、角膜反射像の画像座標からカメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を推定する。
ステップS138では、画像撮像部12の撮像方向と照射部13の照射方向とが同軸とみなされるように配置されていること、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標p、及び角膜曲率半径rを用いて、カメラ座標系における角膜曲率中心Aの3次元座標を推定する。
そして、ステップS140において、カメラ座標系における角膜曲率中心Aの3次元座標と、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とから光軸ベクトルを求める。
ステップS142では、光軸ベクトルgと、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eとに基づいて、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eとカメラ座標系の角膜曲率中心の3次元座標Aとを結んだ線分EAと、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eと画像撮像部12の3次元座標Cとを結んだ線分ECとのなす角CEAを算出し、算出された角CEAの角度に対応して予め定められた角度補正量を取得する。
ステップS144では、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標eと、光軸ベクトルgと、角度補正量ρと、に基づいて、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eとカメラ座標系における角膜曲率中心の3次元座標Aとを結んだベクトルgebを計算する。
そして、ステップS146において、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標Eとカメラ座標系における角膜曲率中心の3次元座標Aとを結んだベクトルgeb上で、角膜曲率中心Aからの距離がrとなる点を求め、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とする。
ステップS148では、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標から、顔画像上の瞳孔中心の画像座標を推定する。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る視線計測装置によれば、簡易な構成で、顔画像上の目の瞳孔中心位置から、視線計測のために顔画像上の角膜反射像の画像座標を精度良く求めることができる。また、簡易な構成で、顔画像上の目の角膜反射像の位置から、視線計測のために顔画像上の瞳孔中心の画像座標を精度良く求めることができる。
また、カメラと照明が同軸とみなせる画像撮像部と、眼球中心推定技術と、3次元眼球モデルと、光軸ベクトルの補正技術を用いることで、角膜反射法で用いる2つの観測値(瞳孔中心と角膜反射像)の一方の観測結果から他方の画像座標のモデルベース推定が可能となる。これにより、観測値と推定値との比較で観測結果が正しいかどうか判断可能になり、低コストに観測の信頼性を上げることができる。
10 視線計測装置
12 画像撮像部
13 照射部
14 コンピュータ
16 出力部
20 画像入力部
22 角膜反射像推定部
24 瞳孔推定部
28 角膜反射法視線検出部
30 カメラ座標系眼球中心座標計算部
32 見かけの瞳孔中心計算部
34、54 眼球モデル記憶部
36、56 眼球位置姿勢推定部
40 カメラ座標系角膜反射像計算部
42 角膜反射像画像座標計算部
50 カメラ座標系眼球中心座標計算部
52 カメラ座標系角膜反射像計算部
60 見かけの瞳孔中心計算部
62 瞳孔中心画像座標計算部

Claims (6)

  1. 被観察者の顔を撮像する撮像部と、
    前記被観察者の目に対して光を照射する光照射部と、
    前記撮像部によって撮像された前記顔を表す顔画像から、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標を推定するカメラ座標系眼球中心座標計算部と、
    前記顔画像上の目の瞳孔中心位置から、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を推定する瞳孔中心計算部と、
    前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系において、前記眼球中心の3次元位置から瞳孔中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する眼球位置姿勢推定部と、
    前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記光軸ベクトルと、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を求める角膜反射像計算部と、
    前記カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標から、前記顔画像上の角膜反射像の画像座標を推定する画像座標計算部と、
    を含む視線計測装置。
  2. 前記撮像部と前記光照射部との位置関係、前記撮像部と前記目との位置関係、及び前記撮像部に関するパラメータが、前記撮像部の撮像方向と前記光照射部の光照射方向とが同軸であるとみなすための予め定められた制約条件を満たす
    請求項1記載の視線計測装置。
  3. 前記眼球位置姿勢推定部は、
    前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標と前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とを結んだ線分と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記撮像部の3次元座標とを結んだ線分とのなす角を算出し、
    前記なす角に対応して予め定められた角度補正量を取得し、
    前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とを結んだベクトルと、前記取得した前記角度補正量と、前記算出した前記なす角と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系において、前記眼球中心の3次元位置から瞳孔中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する請求項2記載の視線計測装置。
  4. 被観察者の顔を撮像する撮像部と、
    前記被観察者の目に対して光を照射する光照射部と、
    前記撮像部によって撮像された前記顔を表す顔画像から、カメラ座標系における眼球中心の3次元座標を推定するカメラ座標系眼球中心座標計算部と、
    前記顔画像上の目の角膜反射像の位置から、カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標を推定する角膜反射像計算部と、
    前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記カメラ座標系における角膜反射像の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系において、前記眼球中心の3次元位置から角膜曲率中心の3次元位置へ向かう3次元の光軸ベクトルを計算する眼球位置姿勢推定部と、
    前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記光軸ベクトルと、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を求める瞳孔中心計算部と、
    前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標から、前記顔画像上の瞳孔中心の画像座標を推定する画像座標計算部と、
    を含む視線計測装置。
  5. 前記撮像部と前記光照射部との位置関係、前記撮像部と前記目との位置関係、及び前記撮像部に関するパラメータが、前記撮像部の撮像方向と前記光照射部の光照射方向とが同軸であるとみなすための予め定められた制約条件を満たす
    請求項4記載の視線計測装置。
  6. 前記瞳孔中心計算部は、
    前記光軸ベクトルと、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標とに基づいて、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記カメラ座標系の角膜曲率中心の3次元座標とを結んだ線分と、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記撮像部の3次元座標とを結んだ線分とのなす角を算出し、
    前記算出された前記なす角に対応して予め定められた角度補正量を取得し、
    前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、前記光軸ベクトルと、前記角度補正量とに基づいて、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と前記カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標とを結んだベクトルを算出し、
    前記算出されたベクトルと、前記カメラ座標系における眼球中心の3次元座標と、予め定められた3次元眼球モデルとに基づいて、カメラ座標系における見かけの瞳孔中心の3次元座標を求める請求項5記載の視線計測装置。
JP2019064828A 2019-03-28 2019-03-28 視線計測装置 Active JP7283841B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019064828A JP7283841B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 視線計測装置
US16/787,332 US11571125B2 (en) 2019-03-28 2020-02-11 Line-of-sight measurement device
EP20157854.9A EP3725211A3 (en) 2019-03-28 2020-02-18 Line-of-sight measurement device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019064828A JP7283841B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 視線計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020162759A true JP2020162759A (ja) 2020-10-08
JP7283841B2 JP7283841B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=69699760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019064828A Active JP7283841B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 視線計測装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11571125B2 (ja)
EP (1) EP3725211A3 (ja)
JP (1) JP7283841B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210136623A (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 한국전자통신연구원 시선 추적 장치 및 방법
CN115588052A (zh) * 2022-10-24 2023-01-10 浙江极氪智能科技有限公司 视线方向数据采集方法、装置、设备及存储介质

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008136789A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nec Corp 眼球パラメータ推定装置及び方法
WO2011021936A1 (en) * 2009-08-20 2011-02-24 Technische Universiteit Delft Apparatus and method for automatically determining a strabismus angle
JP2019000135A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社豊田中央研究所 視線計測装置
JP2019000136A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社豊田中央研究所 視線計測装置及びプログラム
JP2019025195A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 株式会社Jvcケンウッド 視線検出装置及び視線検出方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5471542A (en) * 1993-09-27 1995-11-28 Ragland; Richard R. Point-of-gaze tracker
US6659611B2 (en) * 2001-12-28 2003-12-09 International Business Machines Corporation System and method for eye gaze tracking using corneal image mapping
US7963652B2 (en) * 2003-11-14 2011-06-21 Queen's University At Kingston Method and apparatus for calibration-free eye tracking
US8885882B1 (en) * 2011-07-14 2014-11-11 The Research Foundation For The State University Of New York Real time eye tracking for human computer interaction
JP5949319B2 (ja) * 2012-08-21 2016-07-06 富士通株式会社 視線検出装置及び視線検出方法
JP2014188322A (ja) 2013-03-28 2014-10-06 Panasonic Corp 視線検出装置、視線検出方法及びプログラム
JP6631951B2 (ja) 2015-12-18 2020-01-15 国立大学法人静岡大学 視線検出装置及び視線検出方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008136789A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nec Corp 眼球パラメータ推定装置及び方法
WO2011021936A1 (en) * 2009-08-20 2011-02-24 Technische Universiteit Delft Apparatus and method for automatically determining a strabismus angle
JP2019000135A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社豊田中央研究所 視線計測装置
JP2019000136A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社豊田中央研究所 視線計測装置及びプログラム
JP2019025195A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 株式会社Jvcケンウッド 視線検出装置及び視線検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7283841B2 (ja) 2023-05-30
US20200305712A1 (en) 2020-10-01
US11571125B2 (en) 2023-02-07
EP3725211A2 (en) 2020-10-21
EP3725211A3 (en) 2020-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6800091B2 (ja) 視線計測装置及びプログラム
US10140726B2 (en) Apparatus and method for estimating gazed position of person
CN107357429B (zh) 用于确定视线的方法、设备和计算机可读存储介质
JP6840697B2 (ja) 視線方向推定装置、視線方向推定方法、及び視線方向推定プログラム
CN109690553A (zh) 执行眼睛注视跟踪的系统和方法
JP6014931B2 (ja) 視線計測方法
WO2019137215A1 (en) Head pose and distraction estimation
JPWO2008007781A1 (ja) 視線方向検出装置および視線方向検出方法
JP7030317B2 (ja) 瞳孔検出装置及び瞳孔検出方法
JP2016173313A (ja) 視線方向推定システム、視線方向推定方法及び視線方向推定プログラム
JP6596678B2 (ja) 視線測定装置および視線測定方法
JP2021531601A (ja) ニューラルネットワーク訓練、視線検出方法及び装置並びに電子機器
JP7283841B2 (ja) 視線計測装置
JP2015033397A5 (ja)
JP6785723B2 (ja) 視線計測装置
US11179096B2 (en) Scoliosis diagnosis assistance device, scoliosis diagnosis assistance method, and program
JP7255436B2 (ja) 眼球構造推定装置
JP2018101212A (ja) 車載器および顔正面度算出方法
JP6288770B2 (ja) 顔検出方法、顔検出システム、および顔検出プログラム
JP5648159B2 (ja) 3次元相対座標計測装置およびその方法
JP2018101211A (ja) 車載器
CN112419399A (zh) 一种图像测距方法、装置、设备和存储介质
US20190357767A1 (en) Measuring a posterior corneal surface of an eye
JP6597467B2 (ja) 顔向き計測装置
JP2009059165A (ja) 輪郭検出装置、それを用いた視線検出装置、偽の輪郭データの除去をコンピュータに実行させるためのプログラム、視線方向の検出をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220325

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20220325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7283841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150