JP2020162248A - Dc/dcコンバータの制御回路、制御方法および電子機器 - Google Patents

Dc/dcコンバータの制御回路、制御方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】異常状態において、過電流保護を動作させることが可能な制御回路を提供する。【解決手段】PWMコンパレータ220は、電流検出信号VCSを誤差信号VERRと比較し、オフ信号ICOMPOUTを生成する。異常検出回路260は、異常状態を検出すると、異常検出信号ABNをアサートする。ロジック回路240は、オシレータクロックPWMCLKに応じてオンレベルに遷移し、オフ信号ICOMPOUTに応じてオフレベルに遷移するパルス変調信号SPWMを生成する。異常検出回路260は、過電流検出信号OCPのアサートが所定サイクル連続で発生すると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止する。ロジック回路240は、異常状態において、パルス変調信号SPWMの最小パルス幅を、正常状態の最小パルス幅より長くする。【選択図】図3

Description

本発明は、DC/DCコンバータに関する。
ある電圧値の直流電圧を別の電圧値の直流電圧に変換するDC/DCコンバータは、電子機器、産業機械、自動車などさまざまな用途に用いられている。
図1は、降圧(Buck)DC/DCコンバータの回路図である。DC/DCコンバータ100Rは、入力端子102に直流入力電圧VCCを受け、出力端子104に接続される負荷(不図示)に、降圧された出力電圧VOUTを供給する。
DC/DCコンバータ100Rは、制御回路200Rと、いくつかの周辺回路部品(インダクタL1および出力キャパシタC1)を備える。
図1のDC/DCコンバータは同期整流型であり、制御回路200Rは、ピーク電流モードのパルス変調器を含む。
出力電圧VOUTは、抵抗R1,R2によって分圧され、出力電圧VOUTに応じたフィードバック信号VFBが、制御回路200Rのフィードバック(FB)端子に入力される。
エラーアンプ202は、フィードバック信号VFBと、その目標電圧VREFの誤差を増幅し、誤差信号VERRを生成する。オシレータ204は、所定の周波数(PWM周波数)を有するオシレータクロックPWMCLKおよびそれと同期したスロープ信号VSLOPEを生成する。
電流検出回路210は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流に応じた電流検出信号VCSを生成する。スロープ補償のために、電流検出信号VCSにスロープ信号VSLOPEが重畳される。PWMコンパレータ220は、電流検出信号VCS’と誤差信号VERRを比較し、VCS’>VERRとなると、その出力ICOMPOUTをアサート(たとえばハイ)とする。
ロジック回路206は、ICOMPOUT信号とPWMCLK信号を受け、PWMCLK信号に応じてオンレベル、ICOMPOUT信号に応じてオフレベルになるパルス変調信号SPWMを生成する。そしてロジック回路206は、パルス変調信号SPWMにもとづくハイサイドパルスSおよびローサイドパルスSを生成する。ハイサイドドライバ252は、レベルシフタ250を経由してハイサイドパルスSを受け、スイッチングトランジスタM1を駆動する。またローサイドドライバ254は、ローサイドパルスSにもとづいて同期整流トランジスタM2を駆動する。
過電流検出回路230は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流を過電流保護用のしきい値と比較し、過電流保護信号OCPを生成する。
ロジック回路206は、OCP信号が、複数サイクルにわたり連続してアサートされると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止する(過電流ラッチ停止)。
特開2007−124749号公報
本発明者は、図1の制御回路200Rについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。なおこの課題を当業者の一般的な認識として把握してはならない。
図2は、図1の制御回路200Rの地絡時の動作波形図である。時刻t以前は正常である。時刻tに出力端子104が地絡する場合がある。出力端子104が地絡したとする。地絡によりFBピンのフィードバック信号VFBが低下するから、エラーアンプ202の出力である誤差信号VERRが上昇する。ところが、エラーアンプ202の出力には位相補償回路が接続されているため、誤差信号VERRの上昇速度は遅い。
スイッチングトランジスタM1のオン期間における、コイル電流Iの変化速度は、インダクタL1の両端間電圧、すなわち(VCC−VOUT)に比例する。地絡すると、インダクタL1の両端間電圧が大きくなるため、コイル電流Iの上昇の傾きが大きくなる。これにより、スイッチングトランジスタM1がターンオンしてから、短時間の間に、電流検出信号VCSが誤差信号VERRに到達し、過電流検出回路230による過電流保護信号OCPが発生するより前に、PWMコンパレータ220が反応する。したがって、通常時より大きな電流が流れているにもかかわらず、過電流ラッチ停止がかからず、DC/DCコンバータ100Rの動作が継続してしまう。
この問題は、地絡時のみでなく、その他の異常状態においても生じうる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、異常状態において、過電流保護を動作させることが可能な制御回路の提供にある。
本発明のある態様は、DC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するエラーアンプと、スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、電流検出信号を誤差信号と比較し、電流検出信号が誤差信号を超えるとアサートされるオフ信号を生成するコンパレータと、スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートする過電流検出回路と、異常状態を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、オシレータクロックに応じてオンレベルに遷移し、オフ信号に応じてオフレベルに遷移するパルス変調信号を生成するとともに、過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するロジック回路と、を備える。ロジック回路は、異常状態において、パルス変調信号の最小パルス幅を、正常状態の最小パルス幅より長くする。
本発明の別の態様もまた、DC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するエラーアンプと、スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、電流検出信号を誤差信号と比較し、電流検出信号が誤差信号を超えるとオフ信号をアサートするコンパレータと、スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートする過電流検出回路と、フィードバック信号をしきい値と比較し、フィードバック信号の方が低いときに、異常検出信号をアサートする地絡検出コンパレータと、異常検出信号がアサートされるとき、オフ信号を所定の第1マスク期間にわたりマスクし、異常検出信号がネゲートされるとき、オフ信号を第1マスク期間より短い第2マスク期間にわたりマスクし、マスク後のオフ信号に応じてオフレベルとなり、オシレータクロックに応じてオンレベルとなるパルス変調信号を生成するとともに、過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するロジック回路と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、異常状態において過電流保護を動作させることが可能となる。
降圧DC/DCコンバータの回路図である。 図1の制御回路の地絡時の動作波形図である。 実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。 図3の制御回路の地絡時の動作波形図である。 制御回路の具体的な構成例を示す回路図である。 ロジック回路の構成例を示す回路図である。 マスク信号生成回路の構成例を示す回路図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、DC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するエラーアンプと、スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、電流検出信号を誤差信号と比較し、電流検出信号が誤差信号を超えるとアサートされるオフ信号を生成するコンパレータと、スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートする過電流検出回路と、異常状態を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、オシレータクロックに応じてオンレベルに遷移し、オフ信号に応じてオフレベルに遷移するパルス変調信号を生成するとともに、過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するロジック回路と、を備える。ロジック回路は、異常状態において、パルス変調信号の最小パルス幅を、正常状態の最小パルス幅より長くする。
異常状態において、パルス変調信号のパルス幅の最小幅を大きくすることにより、スイッチングトランジスタがターンオフするより前に、電流検出信号が過電流しきい値に到達するため、過電流検出信号がアサートされる。これにより、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止して過電流保護をかけることができる。
ロジック回路は、異常検出信号がアサートされるとき、オシレータクロックのエッジから所定の第1マスク期間にわたり、オフ信号をマスクし、異常検出信号がネゲートされるとき、オシレータクロックのエッジから第1マスク期間より短い第2マスク期間にわたり、オフ信号をマスクしてもよい。これにより、正常状態と異常状態における最小パルス幅を変化させることができる。
異常状態は、DC/DCコンバータの出力の地絡を含んでもよい。異常状態は、フィードバック信号が所定のしきい値より低いことを含んでもよい。異常検出回路は、フィードバック信号を所定のしきい値電圧と比較する地絡検出コンパレータを含んでもよい。
本発明の別の態様もまた、制御回路である。この制御回路は、DC/DCコンバータの制御回路であって、DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するエラーアンプと、スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、電流検出信号を誤差信号と比較し、電流検出信号が誤差信号を超えるとオフ信号をアサートするコンパレータと、スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートする過電流検出回路と、フィードバック信号をしきい値と比較し、フィードバック信号の方が低いときに、異常検出信号をアサートする地絡検出コンパレータと、異常検出信号がアサートされるとき、オフ信号を所定の第1マスク期間にわたりマスクし、異常検出信号がネゲートされるとき、オフ信号を第1マスク期間より短い第2マスク期間にわたりマスクし、マスク後のオフ信号に応じてオフレベルとなり、オシレータクロックに応じてオンレベルとなるパルス変調信号を生成するとともに、過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するロジック回路と、を備える。
マスク期間の間、オフ信号をマスクすることにより、マスク期間の間、パルス変調信号がオンレベルを持続することになる。異常状態において、パルス変調信号のオンレベルの時間(すなわちパルス幅)を大きくすることにより、スイッチングトランジスタがターンオフするより前に、電流検出信号が過電流しきい値に到達するため、過電流検出信号がアサートされる。これにより、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止して過電流保護をかけることができる。
ロジック回路は、異常検出信号がアサートされるとき、オシレータクロックのエッジから第1マスク期間の間、異常検出信号がネゲートされるとき、オシレータクロックのエッジから第2マスク期間の間、所定レベルとなるマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、マスク信号とオフ信号を受ける論理ゲートと、オシレータクロックに応じてセットされ、論理ゲートの出力に応じてリセットされる第1フリップフロップと、を含んでもよい。
マスク信号生成回路は、キャパシタと、キャパシタの電圧をしきい値と比較する比較手段と、オシレータクロックと比較手段の出力とに応じて状態が変化する第2フリップフロップと、第2フリップフロップの状態に応じて、キャパシタを充放電する充放電回路と、を含んでもよい。充放電回路の速度は、異常検出信号のアサート・ネゲートに応じている。
ロジック回路は、過電流検出信号のアサートに応答して、パルス変調信号をオフレベルに遷移させてもよい。
制御回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
半導体基板には、スイッチングトランジスタと同期整流トランジスタがさらに集積化されてもよい。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
図3は、実施の形態に係るDC/DCコンバータ100の回路図である。DC/DCコンバータ100は、制御回路200とその周辺部品を含む。図1との相違点を中心に説明する。図3の制御回路200は、図1の制御回路200Rに加えて、異常検出回路260を備えており、図1のロジック回路206に代えて、ロジック回路240を備える。制御回路200はいわゆるピーク電流モードのコントローラである。
エラーアンプ202は、DC/DCコンバータ100の出力電圧VOUTに応じたフィードバック信号VFBと基準電圧VREFの誤差を増幅し、誤差信号VERRを生成する。電流検出回路210は、スイッチングトランジスタM1のオン期間において、スイッチングトランジスタM1に流れる電流IM1に応じた電流検出信号VCSを生成する。電流検出信号VCSは、インダクタL1に流れるコイル電流Iを示す。
PWMコンパレータ(ICOMP)220は、電流検出信号VCSを誤差信号VERRと比較し、電流検出信号VCSが誤差信号VERRを超えるとアサート(たとえばハイ)されるオフ信号ICOMPOUTを生成する。
過電流検出回路230は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流IM1が過電流しきい値IOCPを超えると、過電流検出信号OCPをアサート(たとえばハイ)する。たとえば過電流検出回路230は、電流検出回路210が生成する電流検出信号VCSを過電流しきい値IOCPに対応するしきい値電圧VOCPと比較するコンパレータを含んでもよい。
異常検出回路260は、異常状態を検出すると、異常検出信号ABNをアサートする。異常状態の種類は特に限定されないが、従来の制御回路200において、PWM信号のパルス幅、言い換えればスイッチングトランジスタM1のオン時間が短くなるような異常であり、たとえば後述する地絡が例示される。異常検出信号ABNはロジック回路240に供給される。
ロジック回路240は、オシレータクロックPWMCLKに応じてオンレベル(たとえばハイ)に遷移し、オフ信号ICOMPOUTに応じてオフレベル(たとえばロー)に遷移するパルス変調信号SPWMを生成する。またロジック回路240は、過電流検出信号OCPのアサートが所定サイクル連続で発生すると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止する(ラッチ停止)。
ロジック回路240は、異常検出回路260によって異常状態が検出されると、パルス変調信号SPWMの最小パルス幅(最小オン期間)TON(MIN)の長さ(TON(MIN)_ABN)を、正常状態の最小パルス幅TON(MIN)の長さ(TON(MIN)_NORM)より長くする。
以上がDC/DCコンバータ100の構成である。続いてその動作を説明する。図4は、図3の制御回路200の地絡時の動作波形図である。時刻t以前は正常である。時刻tに異常検出回路260により異常が検出され、異常検出信号ABNがアサートされる。異常により、誤差信号VERRが上昇する。異常検出信号ABNがアサートされると、パルス変調信号SPWMのパルス幅が、最小パルス幅TON(MIN)_ABNを下回らないように制約がかかる。この最小パルス幅の間、スイッチングトランジスタM1のオンが維持されるため、コイル電流I(電流検出信号VCS)は増加し続け、過電流しきい値IOCP(VOCP)まで到達し、過電流検出信号OCPがアサートされる。この動作が、所定数サイクル、繰り返されると、ロジック回路240は、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止し、過電流保護をかける。
以上が制御回路200およびDC/DCコンバータ100の動作である。この制御回路200によれば、異常状態においても、過電流保護を動作させることが可能となる。
また正常状態では、短い最小パルス幅(最小オン時間)で動作することになる。これにより以下の利点を享受できる。スイッチングトランジスタM1のスイッチングによって、LX端子に発生する電圧が電流検出回路210に混入すると、電流検出信号VCSにノイズとして現れる。このノイズは、スイッチングトランジスタM1のターンオン直後に発生するため、ノイズを含む電流検出信号VCSが、誤差電圧VERR(あるいは過電流しきい値VOCP)を超えると、回路が誤動作する。正常状態における最小パルス幅を、スイッチングトランジスタM1のターンオン直後のノイズの発生期間より長くすることにより、ノイズによる誤動作を防止できる。
本発明は、図3のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や変形例を説明する。
図5は、制御回路200の具体的な構成例を示す回路図である。ロジック回路240は、マスク回路242、フリップフロップ244、論理ゲート246を含む。マスク回路242は、異常検出信号ABNがアサートされるとき、オシレータクロックPWMCLKのエッジから所定の第1マスク期間τにわたり、オフ信号ICOMPOUTをマスクし、異常検出信号がネゲートされるとき、オシレータクロックPWMCLKのエッジから第1マスク期間τより短い第2マスク期間τにわたり、オフ信号ICOMPOUTをマスクする。第1マスク期間τおよび第2マスク期間τは、異常状態および正常状態における最小パルス幅TON(MIN)_ABN,TON(MIN)_NORMに対応する。マスク後のオフ信号ICOMPOUT’は、論理ゲート246を経てフリップフロップ244に供給される。
フリップフロップ244は、オシレータクロックPWMCLKに応答してセットされ、マスク後のオフ信号ICOMPOUT’に応答してリセットされ、パルス変調信号SPWMを出力する。
論理ゲート246は、マスク後のオフ信号ICOMPOUT’と過電流検出信号OCPの論理和を、フリップフロップ244に供給する。これにより、オフ信号ICOMPOUT’より前に、過電流検出信号OCPがアサートされた場合、過電流検出信号OCPのタイミングでスイッチングトランジスタM1が直ちにターンオフし、パルスバイパルスの過電流保護がかかる。
異常検出回路260は、出力端子104の地絡を検出する。具体的には異常検出回路260は、フィードバック信号VFBを所定のしきい値電圧VTHと比較し、比較結果に応じた異常検出信号ABNを出力する地絡検出コンパレータ262を含む。しきい値電圧VTHは、正常時のフィードバック信号VFBの電圧レベルよりも十分に低く定められる。
図6は、ロジック回路240の構成例を示す回路図である。マスク信号生成回路270は、異常検出信号ABNがアサートされるとき、オシレータクロックPWMCLKのエッジから第1マスク期間τの間、所定レベル(ハイ)となるマスク信号MSKを生成する。異常検出信号ABNがネゲートされるとき、マスク信号MSKは、オシレータクロックPWMCLKのエッジから第2マスク期間τの間、所定レベル(ハイ)となる。マスク信号生成回路270は、時定数が切りかえ可能なワンショットマルチバイブレータ(単安定マルチバイブレータ)で構成することができる。論理ゲート272は、マスク信号MSKとオフ信号ICOMPOUTを受け、論理演算する。この例では論理ゲート272はANDゲートであるが、論理ゲートの種類は、2つの信号ICOMPOUTとマスク信号MSKの論理レベルの決め方に応じて選択すればよい。
フリップフロップ244は、インバータ274、Dフリップフロップ276、ANDゲート278を含む。フリップフロップ244は、図5に示すようにSRフリップフロップで構成してもよい。
図7は、マスク信号生成回路270の構成例を示す回路図である。図7において、地絡検出コンパレータ262の極性は図5の地絡検出コンパレータ262と反対であり、異常検出信号ABNは負論理(アサートがロー)となっている。
マスク信号生成回路270は、フリップフロップFF2、キャパシタC2、比較手段280、充放電回路282を含む。比較手段280は、キャパシタC2の電圧VC2をしきい値と比較する。比較手段280はインバータやバッファであってもよいし、電圧コンパレータであってもよい。
フリップフロップFF2は、クロック端子にオシレータクロックPWMCLKを受け、負論理のリセット端子に、比較手段280の出力S2を受け、2つの信号PWMCLK、S2に応じて状態が変化する。フリップフロップFF2の入力Dには、オフ信号ICOMPOUTの反転信号が入力されている。
充放電回路282は、フリップフロップFF2の状態に応じて、キャパシタC2を充放電する。充放電回路282の充放電の速度は、異常検出信号ABN\のアサート・ネゲートに応じて選択される。具体的には、異常検出信号ABN\がアサート(ロー)のとき、放電速度が遅くなり、異常検出信号ABN\がネゲート(ハイ)のとき、放電速度が速くなる。充放電回路282の構成は特に限定されないが、ANDゲートAND2、トランジスタM21〜M23、抵抗R21,R22を含んでもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、同期整流型のDC/DCコンバータを説明したがダイオード整流型にも本発明は適用可能である。また、スイッチングトランジスタM1はPチャンネルであってもよく、この場合、レベルシフタ250は省略できる。
実施の形態では、異常状態として出力の地絡を説明したが、その限りでない。たとえば入力端子102の過電圧状態を異常状態として、最小オン時間を長くしてもよい。
実施の形態では、正常状態における最小パルス幅TON(MIN)の長さ(TON(MIN)_NORM)を非ゼロとしたが、実質的にゼロとしてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
L1 インダクタ
C1 出力キャパシタ
M1 スイッチングトランジスタ
M2 同期整流トランジスタ
FF2 フリップフロップ
100 DC/DCコンバータ
102 入力端子
104 出力端子
200 制御回路
202 エラーアンプ
204 オシレータ
210 電流検出回路
220 PWMコンパレータ
230 過電流検出回路
240 ロジック回路
242 マスク回路
244 フリップフロップ
246 論理ゲート
250 レベルシフタ
252,254 ドライバ
260 異常検出回路
262 地絡検出コンパレータ
270 マスク信号生成回路
272 論理ゲート
274 インバータ
276 Dフリップフロップ
278 ANDゲート
280 比較手段
282 充放電回路
C2 キャパシタ

Claims (14)

  1. DC/DCコンバータの制御回路であって、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するエラーアンプと、
    スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、
    前記電流検出信号を前記誤差信号と比較し、前記電流検出信号が前記誤差信号を超えるとアサートされるオフ信号を生成するコンパレータと、
    前記スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートする過電流検出回路と、
    異常状態を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、
    オシレータクロックに応じてオンレベルに遷移し、前記オフ信号に応じてオフレベルに遷移するパルス変調信号を生成するとともに、前記過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するロジック回路と、
    を備え、
    前記ロジック回路は、前記異常状態において、前記パルス変調信号の最小パルス幅を、正常状態の最小パルス幅より長くすることを特徴とする制御回路。
  2. 前記ロジック回路は、前記異常検出信号がアサートされるとき、前記オシレータクロックのエッジから所定の第1マスク期間にわたり、前記オフ信号をマスクし、前記異常検出信号がネゲートされるとき、前記オシレータクロックのエッジから前記第1マスク期間より短い第2マスク期間にわたり、前記オフ信号をマスクすることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記異常状態は、前記DC/DCコンバータの出力の地絡を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の制御回路。
  4. 前記異常状態は、前記フィードバック信号が所定のしきい値より低いことを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の制御回路。
  5. 前記異常検出回路は、前記フィードバック信号を所定のしきい値電圧と比較する地絡検出コンパレータを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の制御回路。
  6. DC/DCコンバータの制御回路であって、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するエラーアンプと、
    スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成する電流検出回路と、
    前記電流検出信号を前記誤差信号と比較し、前記電流検出信号が前記誤差信号を超えるとオフ信号をアサートするコンパレータと、
    前記スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートする過電流検出回路と、
    前記フィードバック信号をしきい値と比較し、前記フィードバック信号の方が低いときに、異常検出信号をアサートする地絡検出コンパレータと、
    前記異常検出信号がアサートされるとき、前記オフ信号を所定の第1マスク期間にわたりマスクし、前記異常検出信号がネゲートされるとき、前記オフ信号を前記第1マスク期間より短い第2マスク期間にわたりマスクし、マスク後の前記オフ信号に応じてオフレベルとなり、オシレータクロックに応じてオンレベルとなるパルス変調信号を生成するとともに、前記過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するロジック回路と、
    を備えることを特徴とする制御回路。
  7. 前記ロジック回路は、
    前記異常検出信号がアサートされるとき、前記オシレータクロックのエッジから前記第1マスク期間の間、前記異常検出信号がネゲートされるとき、前記オシレータクロックのエッジから前記第2マスク期間の間、所定レベルとなるマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、
    前記マスク信号と前記オフ信号を受ける論理ゲートと、
    前記オシレータクロックに応じてセットされ、前記論理ゲートの出力に応じてリセットされる第1フリップフロップと、
    を含むことを特徴とする請求項2または6に記載の制御回路。
  8. 前記マスク信号生成回路は、
    キャパシタと、
    前記キャパシタの電圧をしきい値と比較する比較手段と、
    前記オシレータクロックと前記比較手段の出力とに応じて状態が変化する第2フリップフロップと、
    前記第2フリップフロップの状態に応じて、前記キャパシタを充放電する充放電回路と、
    を含み、前記充放電回路の速度は、前記異常検出信号のアサート・ネゲートに応じて選択されることを特徴とする請求項7に記載の制御回路。
  9. 前記ロジック回路は、前記過電流検出信号のアサートに応答して、前記パルス変調信号をオフレベルに遷移させることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の制御回路。
  10. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の制御回路。
  11. 前記半導体基板には、前記スイッチングトランジスタと同期整流トランジスタがさらに集積化されることを特徴とする請求項10に記載の制御回路。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の制御回路を備えることを特徴とする電子機器。
  13. DC/DCコンバータの制御方法であって、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するステップと、
    スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成するステップと、
    前記電流検出信号が前記誤差信号を超えるとオフ信号をアサートするステップと、
    前記スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートするステップと、
    前記過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するステップと、
    オシレータクロックに応じてオンレベルに遷移し、前記オフ信号に応じてオフレベルに遷移するパルス変調信号を生成するステップと、
    前記パルス変調信号に応じて前記スイッチングトランジスタを駆動するステップと、
    異常状態を検出すると、前記パルス変調信号の最小パルス幅を、正常状態における最小パルス幅より長くするステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  14. DC/DCコンバータの制御方法であって、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧に応じたフィードバック信号と基準電圧の誤差を増幅し、誤差信号を生成するステップと、
    スイッチングトランジスタに流れる電流に応じた電流検出信号を生成するステップと、
    前記電流検出信号が前記誤差信号を超えるとオフ信号をアサートするステップと、
    前記スイッチングトランジスタに流れる電流が過電流しきい値を超えると、過電流検出信号をアサートするステップと、
    前記過電流検出信号のアサートが所定サイクル連続で発生すると、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止するステップと、
    前記フィードバック信号を地絡しきい値と比較し、前記フィードバック信号の方が低いときに、異常検出信号をアサートするステップと、
    前記異常検出信号がアサートされるとき、前記オフ信号を所定の第1マスク期間にわたりマスクし、前記異常検出信号がネゲートされるとき、前記オフ信号を前記第1マスク期間より短い第2マスク期間にわたりマスクするステップと、
    マスク後の前記オフ信号に応じてオフレベルとなり、オシレータクロックに応じてオンレベルとなるパルス変調信号を生成するステップと、
    前記パルス変調信号に応じて前記スイッチングトランジスタを駆動するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
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