JP2020161404A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に大きな外力や衝撃力による破損等に対する安全性が高く、装飾効果の高い照明器具を提供すること。【解決手段】網目模様で剛性を有する合成樹脂からなる外殻剛体部11と、外殻剛体部11をベースとした外表面側に光透過性を有する合成樹脂からなる弾性構造を有する部材で覆うように形成された外殻弾性体部12とで構成したランプシェード10に対し、内部に光源ランプ21を取り付けた。【選択図】 図1

Description

本発明は、照明器具に関し、特に天井などに吊り下げるたり、支持台に取り付けてテーブルや床に置いたりして使用するような照明器具に関する。
従来、このような照明器具のカバーは、光源のランプを保護する機能と、光源からの光を透過、屈折、反射、散乱などの手段により装飾効果を与える機能を有する。
ランプの保護の点では、ランプシェードとしてガラス製やプラスチック製で光源周囲を囲むように覆ったものが多数提案されている。
特許文献1では、溶融した合成樹脂の多数の線条をまがりくねらせて互いに接触部を接着しながら中空の立体網状に集合させた照明カバーが提案されている。
一方、光源からの光を透過、屈折、反射、散乱などの手段で、装飾効果を与えたりする提案では、上記特許文献1において提案されている中空の立体網状の照明カバー以外に、特許文献2が提案されている。
特許文献2では、ランプシェードの外表面の所定位置に外表面を多面体にカットしたガラス粒子を配設したシェードが提案されている。
特開平7−45110号公報 特開2016−21388号公報
しかしながら、特許文献1における発明においては、上記合成樹脂が線条で立体網状を形成しているため衝撃吸収性のある構造で割れにくいとあるが、合成樹脂の網状体は接点部が溶着されているため、十分な弾性を有するとは言えない。この結果、大きな衝撃力が加わると、網状体自体も割れ易く、内部の光源が割れてしまうという問題は残っていた。
また、照明器具が天井に吊られている場合には、地震などの自然災害時に落下して割れて飛び散ったり、人にぶつかったりして危険であるという問題があった。
特許文献2における発明においては、多数の投光孔を周壁面外面に設け、外表面の所定位置には外表面を多面体にカットしたガラス粒子を貼着で配設する必要があり、製造が非常に煩雑である問題があった。
また、ランプシェードの素材は陶磁器製や合成樹脂製、ガラス製、金属製等と記載されており、重く堅いものであるため、上記のように地震などの自然災害時に落下して割れて飛び散ったり、人にぶつかったりして危険であるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、転倒/落下時等の外力や衝撃による破損が少なく、相手に与える損傷も少なく安全性が高い照明器具であり、さらに、点灯時には光の装飾効果があり、非点灯時は美的な外観を醸し出す照明器具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための発明1では、ランプシェードが、網目模様で剛性を有する合成樹脂からなる外殻剛体部と、前述の外殻剛体部をベースとした外表面側に光透過性を有する合成樹脂からなり、弾性構造を有する部材で覆うように形成された外殻弾性体部と、で構成された照明器具を提供するものである。
上述の発明1によれば、外殻剛体部は外部からの外力に対しては充分な剛性を有し、内部の光源のランプを保護する機能を有している。また、外殻剛体部の外表面を覆うよう配設された外殻弾性体部は、合成樹脂で高い弾性を付加する形態で構成されており、外部からの大きな外力や衝撃力が加わった場合には、この弾性体部が大きく弾性変形し衝撃エネルギーを吸収する。特に、地震などの自然災害時に転倒/落下しても割れて飛び散りにくく、人や器物にぶつかったりしても安全性が高いなどの効果がある。
一方、外殻剛体部は網目(複数の貫通孔)を有する網目状の形態であり、外殻剛体部の外表面を覆うように配設された外殻弾性体部は光透過性を有する合成樹脂で構成されており、点灯時はランプシェード内部の光源部から発せられた光は、直接光、散乱光、反射光となり、光の組み合わせによる装飾効果が得られる。
また、非点灯時にも外殻剛体部と外殻弾性体部とで織りなす模様を有しており美的な外観にも優れている。
上述の結果、転倒/落下時等の外力や衝撃による破損が少なく、相手に与える損傷も少なく安全性が高い照明器具であり、さらに、点灯時には光の装飾効果があり、非点灯時は美的な外観を醸し出す照明器具を提供することができる。
(課題を解決するためのその他の手段)
上述の発明1における下位概念の発明2は、外殻剛体部が光透過性を有する合成樹脂の線条樹脂成形物であることを特徴とする。
発明2によれば、外殻剛体部は複数の網目を有する細かな網目状で形成することで強度を上げるとともに、光透過性を有する合成樹脂としたことで、外殻剛体部でも光を透過、屈折、反射、散乱などの手段で組み合わせ、一層装飾効果を上げることができる。
上述の発明1、発明2における下位概念の発明3は、外殻弾性体部が光透過性を有する合成樹脂で作製された円筒状の粗巻きコイルスプリングからなり、外殻剛体部外周に巻回され、部分々々で絡まって外殻剛体部の外表面をほぼ覆うように形成されたことを特徴とする。
発明3によれば、円筒状の粗巻きコイルスプリングは外力がかかると、倒れたり伸びたり、潰れたりするときに、その変形エネルギーにより力を吸収する働きがある。特に、若干張力をかけながら絡み合わせて巻き付けると巻き付けやすく、絡み合ったコイル間ですべりが発生したり、倒れたり、伸びたり、潰れたりしながら大きく変形する。
この結果、大きな力や衝撃エネルギーを吸収することができ、地震などの自然災害時に転倒/落下しても、外殻剛体部や光源部が割れにくく安全性の高い照明器具を提供することができる。
上述の発明1、発明2における下位概念の発明4は、外殻弾性体部が光透過性を有する軟質の薄肉の中空チューブを、外殻剛体部外周に多層に巻回した構造を有する外殻弾性体部であることを特徴とする。
発明4によれば、外殻剛体部や光源部が割れにくく安全性の高い照明器具を提供できる。こればかりでなく、光透過性を有する軟質の薄肉の中空チューブは押し出しにて簡単に作製できるため、チューブ自体の生産性も向上し、さらに、外殻剛体部に巻き付けやすくなるため外殻弾性体部の作製の生産性も向上する波及効果がある。
上述の発明1における下位概念の発明5は、外殻剛体部と光源部との間に、樹脂や膠等を含浸した繊維質紐や樹脂糸等の線条を巻回して作製した線条積層物の中間隔壁を設け、外殻剛体部と中間隔壁との間に、光透過性を有する合成樹脂にて作製された光拡散部材を装填したことを特徴とする。
発明5によれば、ランダムに巻かれて作製された繊維質紐や樹脂糸の中間隔壁を通過した漏洩光が、前述の複数絡みあった光拡散部材で透過、屈折、反射、散乱を繰り返し組み合わさることにより、さらに一層装飾効果を増すことができる。
本発明の第1の実施の形態を示す全体構造の部分を切欠した斜視図である。 図1における外殻弾性体部を除く本体構造を示す部分を切欠した分解斜視図である。 図1における、ランプシェードの外殻剛体部の一例を示す部分詳細図である。 (a)外殻弾性体部を構成するスプリングを示す部分斜視図である。 (b)外殻弾性体部を構成するスプリングを引き延ばして巻回するときの変形後の形を示す部分斜視図である。 (a)外殻弾性体部を構成するスプリングが絡み合った状態の一例を示す部分詳細図である。(b)図5(a)の部分を拡大した斜視図である。 図1における、外殻剛体部に外殻弾性体部を巻回したランプシェードの一例を示す部分詳細図である。 本発明の第1の実施の形態の変形の形態で、外殻剛体部に外殻弾性体部を巻回したランプシェードの一例を示す部分詳細図である。 図7における外殻剛体部の部分詳細図である。 (a)図7における外殻弾性体部でスプリングが絡み合った状態の部分詳細図である。(b)図9(a)の部分斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す全体構造の部分を切欠した斜視図である。 図10における外殻弾性体部を構成する薄肉の中空チューブを示す部分斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す全体構造の部分を切欠した斜視図である。 図12における外殻弾性体部を除く本体構造を示す部分を切欠した斜視図である。 図12における光拡散部材である樹脂スプリングの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図1から図14までの図に基づいて詳細に説明する。
(発明を実施するための第1の実施形態)
本発明を実施するための第1の実施形態は、図1から図9までで、その構成と作用を説明する。
まず、本発明の照明器具の全体の構成を図1に示した。照明器具1は内部に光源部20を配し、光源部20の周囲を覆い囲むように略球形をしたランプシェード10が配置された構成である。これらのランプシェード10と光源部20は取り付け部材30で固定されている。
ランプシェード10の構成は、略球状の外殻剛体部11と略球状の外殻弾性体部12の二層が基本構成である。外殻剛体部11は、例えば透明などの光透過性を有する合成樹脂でポリカーボネート樹脂やポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル樹脂)、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂等の合成樹脂を、加熱溶融し射出成形機のノズルから押し出した半流動状の線条を、型体の表面に垂らして絡ませ固化させて作製されている。
また、外殻剛体部11は、図3に示すように、その線条体が絡み合い部分的に溶着した部分11aと、複数の網目11bとで網目模様が形成され、全体は図1に示すように略球形となっている。その一部には図2で示すように、組み立て時に内部に光源部20を挿入し配置するための開口部11cが設けられている。
なお、外殻剛体部11は、所謂3Dプリンタを使用して熱溶解積層法(Fused Deposition Modeling法)や光造形法で積層造形されたものでも構わない。
外殻弾性体部12は、外殻剛体部11の外表面全体を、図4(a)に示すコイルスプリング13が複雑に巻き込まれた状態で、部分々々が互いに絡み合って、全体を覆って構成された状態にある。
コイルスプリング13は、例えば透明などの光透過性を有するポリカーボネート樹脂からなり、略円筒状で弾性を有する長く連なった粗巻のコイルスプリングで、外殻剛体部11の外表面に巻回されている。
巻き付け方は、コイルスプリング13に対して若干張力を加え、図4(b)に示すような形状13aに弾性変形させながら、任意の箇所、例えば開口部11cの近傍に端部を固定し、縦方向、斜目方向、横方向というように、開口部11cを除いた全体にランダムに巻き付け、ほぼ全体の層厚が均一になるように巻き付けていく。このとき、巻き始めの層は外殻剛体部11の網目11bにコイルスプリング13の外周部が引っ掛かった状態でありずれることがない。巻回が進むにつれて、互いに絡み合ってさらにずれなくなる。
この結果、コイルスプリング13が互いに複雑に絡み合いながら巻回され外殻弾性体部12が形成される。なお、コイルスプリング13自体も伸縮したり捻れ倒れたりする大きな弾性を示すが、コイルスプリング13が積層され複雑に絡み、その接触部で外圧により滑ったりすれたりすることにより、さらに一層弾性が強化される。すなわち、弾性構造とは、コイルスプリング13等の単体の形態を指す以外に、その組み合わせた構造も含めて弾性構造の形態となる。
この粗巻のコイルスプリング13は、加熱溶融したポリカーボネート樹脂を射出成形機のノズルから押し出した線条で作製することが出来る。なお、コイルスプリング13は光透過性を有する合成樹脂ならば、ポリカーボネート樹脂に限定をする必要は無いが、高弾性、耐衝撃性、光透過性の観点からポリカーボネート樹脂が最も好ましい。
上記のコイルスプリング13が互いに引き伸びて複雑に絡み合いながら二層に積層され外殻弾性体部12を形成した状態の一部を図5(a)に示した。もちろん、ほぼ一層の状態で部分絡みの構成でも良い。また、絡まったコイルスプリング13を斜視している状態を図5(b)として示した。粗巻のコイルピッチ間に他の部分のコイル胴部が入り込んで絡み合って幅W1を形成している状態になっている。
上記ランプシェード10の部分詳細図の図6を参照すると、外殻剛体部11上に外殻弾性体部12が巻回された状態で、外殻弾性体部12の隙間から外殻剛体部11の網目状の模様が見えることが理解できる。このような網目状の模様の隙間から、光が漏れることにより例えば白色光などの強い光がやわらぐのである。
光源部20をランプシェード10に取り付ける方法を、図2を参照して説明する。
ランプシェード10の外殻剛体部11には、前述のように内部に光源部20を配置するための開口部11cが設けられており、この開口部11cから光源部20を差し込んで所定位置に固定する。光源部20はクリプトン電球やLED電球のような光源ランプ21と、先端部に差し込み口22を有する中空の支柱23、及び端部に差し込みプラグ24aを有する電源コード24で構成されている。電源コード24の他端は中空の支柱23内を通り、差し込み口22の図示せぬ端子部に接続されて電源が供給される。
光源部20にランプシェード10を取り付ける手段は、取り付け部材30を用いて行う。前述の中空の支柱23の外周の一部には、ねじ部23aが形成されており、所定の位置にナット31Aが装着されている。このねじ部23aが貫通するように中央に貫通孔32aを有する取り付け板インナー32が挿入され、反対側からナット31Bで締め上げられて支柱23と取り付け板インナー32は固定される。
取り付け板インナー32は外殻剛体部11と略同径の球体の一部の形状をしており、両側が平行に切断された形状をしている。この結果上面から見ると、円を一定幅で切り取った形状をしている。また、外径部分は両端が円形の外周端部32bで、その外径は前述の開口部11cの端部11dの内径より若干大きくなっている。
また、取り付け板アウター33も同様に外殻剛体部11と略同径の球体の一部の形状をしており、支柱23のねじ部23aが貫通するようにその中央部には貫通孔33aが設けられている。その外周端部33bは円形の外周からなり、外径は前述の開口部11cの端部11dの内径より若干大きくなっている。
組み立てる手順は、まず、前述のように支柱23に取り付け板インナー32を固定した後、光源ランプ21を差し込み口22に差し込む。この状態で取り付け板インナー32の片方の外周端部32bを傾けながら、開口部11cから外殻剛体部11内部に潜らせるように挿入させ、全体が通過後にまっすぐ戻してやると、光源部20は外殻剛体部11内におさまり、外周端部32bが外殻剛体部11の開口部11c内部に引っ掛かり抜けなくなる。
次に、取り付け板アウター33の貫通孔33aに電源コード24を通し、支柱23のねじ部23aを通した後、取り付け板アウター33を外殻剛体部11の外周に当椄させて取り付け板インナー32とで外殻剛体部11の開口部11cの近縁を挟み付け、取り付けねじ34で支柱23に締め上げて取り付ける。なお、取り付け板インナー32と光源ランプ21の位置関係は、支柱23のねじ部23aの任意の位置でナット31Aと31Bで挟み付けて固定するため、例えば光源ランプ21の光の指向性によってランプシェード10と光源ランプ21の位置関係を変化させて調整することが出来る。
図7から図9まではランプシェード10の変形の形態であるランプシェード15を示す例である。図7ではランプシェード15は、外殻剛体部16と外殻弾性体部17との二種類の層で構成されている。外殻剛体部16は図8に示すように、合成樹脂の線条が絡み合い部分的に溶着した部分16aと、複数の網目16bとで大きな網目状を形成している。この場合、網目16bが広いことにより、光源の光量は十分通過することから、合成樹脂は必ずしも光透過性を有する合成樹脂の必要は無く、不透明な合成樹脂でも構わない。
外殻弾性体部17の構成は図9(a)に示されている。前述の外殻弾性体部12と同様に、光透過性を有する合成樹脂で作製された粗巻のコイルスプリング13が3層以上にわたって絡み合っている。図9(b)はその状態を斜視した図であり、この場合は13A、13B、13Cの3層で絡み合って積層され幅W2を構成している。なお、実際にはランプシェード15は外殻弾性体部17の積層の幅がW2と厚いため、外殻剛体部16は外部からはほとんど透けては見えない。しかし、光は通り抜けるので問題はない。また、外殻弾性体部17は必ずしも長い1本のコイルスプリング13で構成する必要はなく、その端部が他のコイルスプリングと互いに絡み合い外れることはないため、複数本のコイルスプリングで構成しても構わない。
次に、本発明を実施するための第1の実施形態における作用について説明する。
まず、ランプシェード10や15の外部から大きな圧力や衝撃力が加わると、力は外殻弾性体部12や17に伝わる。コイルスプリング13は絡んでいるだけで接合されていないため、弾性変形しながら滑りが発生し接触部がずれていく、また、コイルスプリング13の外径の胴部が伸縮したり横に倒れたりして潰れ弾性変形もする。このときの滑り力や倒れ変形力等の弾性変形エネルギーで衝撃エネルギーを吸収する。
上記の外力が取り除かれると、コイルスプリング13はその復元力により、元の状態に戻る。この結果、外部からの大きな圧力や衝撃力は外殻弾性体部12や17で吸収されるため、外殻剛体部11や16に伝わりにくくなり、外殻剛体部11や16は割れることは大幅に少なくなる。当然、衝撃は吸収されるため、光源ランプ21も衝撃から保護される。また、たとえ割れたとしても、損傷の程度は非常に少ない上、破片は外殻弾性体部12や17でブロックされ外部に飛び散ることはほぼない。さらに、人や器物に当たった場合には、相手に与える損傷も少なくでき、したがって、非常に安全性が高いものとなる。
また一方で、光源ランプ21が点灯時には、放出された光は放射状に広がり、光透過性の外殻剛体部11にあたる。ここで、光は樹脂の線条や樹脂が溶着した部分11aにあたると透過、屈折、反射、散乱が発生し、複数の網目11bを通過すると漏洩光となる。この外殻剛体部11から外に放出された光は、さらに光透過性のコイルスプリング13が絡み合った外殻弾性体部12において、透過、屈折、反射、散乱、漏洩を繰り返しながら、ランプシェード10の外部に放出されていく。なお、外殻剛体部16と外殻弾性体部17との組み合わせの場合も同様である。
この結果、直接光、反射光、透過光などの光の組み合わせにより、外部に放出された光は装飾的な光となって幻想的な雰囲気を醸し出す。なお、光の調整は、外殻剛体部11の網目模様の密度と、外殻弾性体部12の積層密度の組み合わせで決めることが出来る。さらに、外殻弾性体部12の積層密度はコイルスプリング13の引き延ばしの程度や積層厚で調整することが出来る。特に、外殻剛体部16のように、網目16bが大きな場合は、光源ランプ21から放出された光は外殻剛体部16を通過する漏洩光が増えるため、外殻弾性体部17は密度を上げて作製することで、コイルスプリング13の層13A、13B、13Cの層間で、透過、屈折、反射、散乱を繰り返し同様の効果が出せる。このため、外殻剛体部16は不透明な合成樹脂でも構わない。
また、光源ランプ21がクリプトン電球等の温かみのある色をした白熱電球の場合は、外殻弾性体部12や17の積層密度を下げて外部から光源が見えるようにしたり、光源ランプ21が蛍光灯電球やLED電球のように白色度が高い光源や指向性の強い光源の場合は、外殻弾性体部12や17の積層密度を上げて外部から直接光源が見えないようにしたりすることで、全体に柔らかい光で光らせるように調整することも可能である。
光源ランプ21が非点灯時には、ランプシェード10は外殻剛体部11や16と外殻弾性体部12や17の組み合わさった構造で見えており、外殻弾性体部12や17の外部から見ると、独特な模様の景観となりインテリアとしても優れている。
(発明を実施するための第2の実施形態)
本発明を実施するための第2の実施形態は、図10の照明装置2で、その構成と作用を説明する。
ランプシェード40の構成は、外殻剛体部11と外殻弾性体部42の二層で構成されている。外殻剛体部11は第1の実施形態と同じものであり光透過性を有する合成樹脂で作製されている。外殻弾性体部42は、図11に示す円筒形の薄肉の中空チューブ43が外殻剛体部11の外周に多層に巻き付けられており、巻目がランダムの網目状を形成している。
この薄肉の中空チューブ43は外皮部43aに対して内部に中空部43bを有する薄肉の中空チューブで、光透過性を有する軟質ポリ塩化ビニル樹脂やシリコーン樹脂等にて押し出し成形で作製されている。この薄肉の中空チューブ43は、可撓性を有し外部から圧力がかかると、断面の円形が弾性変形して中空部43bの内壁が密着する程度まで潰れることができ、圧力が除去されると、弾性復元して元の状態に戻る。
なお、中空チューブ43の巻回は、長い1本のチューブに若干張力を加えながら多層にランダムに巻き付けているが、チューブ表面の摩擦係数が高いため、外殻剛体部11表面との接触やチューブ間の接触がずれてしまうことはない。
図10の状態で、ランプシェード40の外部から大きな圧力や衝撃力が加わると、力は外殻弾性体部42に伝わり、薄肉の中空チューブ43が潰れて弾性変形し、その変形エネルギーで圧力や衝撃エネルギーを吸収する。外力が取り除かれると、中空チューブ43はその復元力により、元の状態に戻る。この結果、外部からの大きな圧力や衝撃力は外殻弾性体部42で吸収されるため、外殻剛体部11に伝わりにくく、外殻剛体部11は割れることは少ない。また当然、衝撃は吸収されるため、光源ランプ21も衝撃から保護される。
一方、光源ランプ21の点灯時には、外殻剛体部11から外に放出された光は、外殻弾性体部42において一部は網目状の中空チューブ43の間から漏洩するが、一部は光透過性の中空チューブ43で透過、屈折、反射、散乱を繰り返しながら、ランプシェード40の外部に放出されていく。
この結果、直接光、反射光、透過光などの光の組み合わせにより、外部に放出された光は第1の実施形態の場合と同様に装飾的な光となって幻想的な雰囲気を醸し出す。また、非点灯時は同様に中空チューブ43で構成されたランダムな網目と外殻剛体部11とで織りなす模様で、インテリアとしても美的な外観になる。
(発明を実施するための第3の実施形態)
本発明を実施するための第3の実施形態は図12の照明装置3で、その構成と作用を説明する。
ランプシェード10は第1の実施形態のランプシェードと同一の物である。
外殻弾性体部12を除く本体構造を図13に示した。図13から明らかなように、外殻剛体部11と光源ランプ21の間に中間隔壁51が設けられている。この中間隔壁51は外殻剛体部11と同様に略球形をしており、一部に光源部20を挿入する図示せぬ開口部を有している。また、中間隔壁51は外殻剛体部11の開口部11cより挿入する関係から可撓性が必要であり、実用新案登録第3082074号公報に示されるように繊維質紐や樹脂糸で重なり部分を接合し球状中空を作製した構造になっている。
全体の構成は図12に示すように、外殻剛体部11と中間隔壁51の空間には図14に示す多数のコイルスプリング状の光拡散部材52が充填されて複雑に絡み合っている。この光拡散部材52は例えば透明などの光透過性を有する合成樹脂でポリカーボネート樹脂やポリメタクリル酸メチル樹脂(アクリル樹脂)、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂等の線条にて作製されている。
中間隔壁51の組み立ては、可撓性を有する中間隔壁51を大きく撓ませて折り畳み外殻剛体部11の開口部11cより挿入した後、外殻剛体部11内部で膨らませて元の形状に戻して組み立てることになる。その後、光源部20に取り付け部材30を使用してランプシェード10と一緒に取り付ける。なお、光拡散部材52は外殻剛体部16のように大きな網目16bを有する場合は、圧縮させて網目16bを通し外部から装填も出来るし、外殻剛体部11のように小さな網目11bの場合は、中間隔壁51を挿入する前に外殻剛体部11内部に充填させた後、中間隔壁51を挿入すれば良い。
光源ランプ21から放出された光は、中間隔壁51を通過し複雑に絡み合った光拡散部材52で透過、屈折、反射、散乱を繰り返し組み合わさることになる。さらに、ここから放出された光は、ランプシェード10の外殻剛体部11と外殻弾性体部12で透過、屈折、反射、散乱を繰り返し組み合わさり外部に放出される。
この結果、さらに一層装飾的な光となり幻想的な雰囲気を醸し出す効果がある。
以上本発明を詳細に説明してきたが、その効果は、外部からの大きな力や衝撃力に対して強く、特に天井などに吊って使用する場合に顕著で、地震などの自然災害で発生する転倒/落下でも、内部の光源ランプは保護され外殻剛体部も割れにくくなり、割れた破片が飛び散る危険性が少なくなるという効果がある。また、転倒/落下した場合にも、主に外殻弾性体部がぶつかる為に、衝突する場合、人や器物などの相手に与える影響も非常に少なくなる効果がある。さらに、副次的な効果として、製品を輸送する場合には外殻弾性体部が内部を保護する作用もあり、輸送用衝撃緩衝材も小さくて済むため、輸送の積載効率も向上する。
一方、点灯時には、光が透過、屈折、反射、散乱を繰り返し組み合わさり外部に放出されることで、非常に装飾的な光になって放出される。なお、外部に放出される光の調整や光源のランプの種類に対応した光の色味の調整は、外殻剛体部と外殻弾性体部の密度の組み合わせを調整することで実現できる。
また、非点灯時にも、外殻剛体部と外殻弾性体部の組み合わせとで織りなす模様で、インテリアとしても優れている。
以上、各発明を実施の形態で詳細に説明してきたが、ここで説明した手段だけが本発明ではなく、例えば、上述のコイルスプリングや光拡散部材には、光透過性を有する合成樹脂に淡い色を付けた所謂スモークプラスチックを用い、何色かを組み合わせることにより一層幻想的な光を演出することも出来る。
この他、各種構造や材料、巻き付け方及び構成を組み合わせて実施することも可能であり、本発明の目的とするところから逸脱しないものである。
1、2、3 :照明器具
10、15、40 :ランプシェード
11、 16 :外殻剛体部
12、 17、42 :外殻弾性体部
13 :コイルスプリング
20 :光源部
21 :光源ランプ
23 :支柱
30 :取り付け部材
32 :取り付け板インナー
33 :取り付け板アウター
43 :中空チューブ
51 :中間隔壁
52 :光拡散部材

Claims (3)

  1. 光源部と、前記光源部の周囲に空間部を形成して覆うランプシェードと、が前記ランプシェードの開口部に取り付け部材で固定された照明器具であって、
    前記ランプシェードが、網目模様で剛性を有する合成樹脂からなる外殻剛体部と、前記外殻剛体部をベースとした外表面側に光透過性を有する合成樹脂からなり、弾性構造を有する部材で覆うように形成された外殻弾性体部と、
    を具備する照明器具。
  2. 前記外殻剛体部が、光透過性を有する合成樹脂の線条樹脂成形物で形成された請求項1に記載された照明器具。
  3. 前記外殻弾性体部が、光透過性を有する合成樹脂のコイルスプリングからなり、前記外殻剛体部外周に巻回され、部分々々で絡まって前記外殻剛体部の外表面をほぼ覆うように形成された請求項1又は請求項2に記載された照明器具。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5222802A (en) * 1992-02-05 1993-06-29 The Kenley Corporation Flexible bag assembly
JPH0745110A (ja) * 1993-07-31 1995-02-14 Morimura Kosan Kk 照明カバー及びその製造方法

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