JP2020161176A - 自動探知自律移動機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被探索側情報端末からのビーコン信号から被探索側情報端末の位置を推定する簡便な情報端末位置推定システムにおける自動探知自律移動機器を提供する。【解決手段】探索対象の被探索側情報端末10からのビーコン信号を受信し、被探索側情報端末10の位置を推定する位置推定部23と、位置推定部23が推定した前記被探索側情報端末の位置情報及び自動探知自律移動機器70の位置情報に基づいて、移動方向を決定する自律制御部71と、自律制御部71の移動指示により動作する移動機構部72を備えて構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、ビーコン信号を使用した情報端末位置推定システムにおける自動探知自律移動機器に関する。
近年、情報端末がその通信機能の一つとして搭載している「Bluetooth」(登録商標)ビーコン信号の活用が始まっている。発信源の情報端末は、ID情報などを含むビーコン信号を発し、受信側の情報端末は受信時の電波の強さなどから、発信源の情報端末の大まかな位置を知るというものである。一般的なBluetoothビーコン信号はBLE(Bluetooth low energy)と呼ばれる送信規格であり、電波到達距離は、一般的なBLE Class2の場合、1mから10m程度であるので、比較的近距離での位置推定ができる。
上記BLEビーコン信号の特徴は、装置が小型であり、さらにボタン電池でも年単位の稼働が可能な低消電性である。ビーコン信号を活用しての位置推定手段を用いたシステム例として、店舗内での顧客サービスシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に示した従来技術のシステム構成は、ビーコン信号を発生する固定端末、顧客が携帯する情報端末およびインターネットサーバーである。固定端末は、店舗内の決められた位置に複数個配置され、店舗内の顧客が携帯する情報端末は、複数個の固定端末からのビーコン信号を受信する。そして、顧客が携帯する情報端末は、受信したビーコン信号をインターネットサーバーへ送信する。すなわち、固定端末が発したビーコン信号は、顧客が携帯する情報端末で中継されてインターネットサーバーに届く。そして、サーバーはビーコン信号の受信強度を解析して、顧客が携帯する情報端末の位置を推定し、顧客の近傍にある商品説明を配信する等のサービスを行うシステムである。
特開2016−39601号公報(第1頁、図1)
しかしながら、特許文献1に記載のシステムにおいては、顧客の携帯する情報端末が、固定端末が発信するビーコン信号の到達範囲内に存在する必要があり、もし到達範囲から離れると顧客の携帯する情報端末の位置推定が不可能なるという問題がある。
またビーコン信号を発信する固定端末を多数設置する必要があり、さらにインターネット網やインターネットサーバーなど大規模な設備が必要になり、設備費用が高額になるという欠点がある。また、インターネット網を使っているので、災害時に携帯電話網やインターネット網の基地局が被災すると、顧客が携帯する情報端末からの情報がインターネットサーバーに届かず、上記システムは機能しない。さらに、インターネットやサーバーに情報を委ねているので、プライバシーの侵害や悪用のリスクがある。
本発明の目的は、上記課題を解決する情報端末位置推定システムを提供することにある。すなわち、ビーコン信号を発信する多数の固定端末の設置やインターネット網やインターネットサーバー等の大規模な設備を必要としない形で、容易に特定の情報端末の位置を推定することが出来る情報端末位置推定システムを提供することである。
上記課題を解決するため本発明の自動探知自律移動機器は、
探索対象の被探索側情報端末からのビーコン信号を受信し、前記被探索側情報端末の位置を推定する位置推定部と、
前記位置推定部が推定した前記被探索側情報端末の位置情報及び
自動探知自律移動機器の位置情報に基づいて、移動方向を決定する自律制御部と、
前記自律制御部の移動指示により動作する移動機構部と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、インターネット網やインターネットサーバーなど大規模な設備を必要とすることなく、ビーコン信号の到達範囲から離れた場所にいる探索対象の情報端末の位置を、推定することができる
本発明の第1実施形態における、情報端末位置推定システムの構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における、探索対象の情報端末の位置推定手段を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態おける、探索対象の情報端末の位置推定手段を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態における、探索対象の情報端末の位置推定手段を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態における、ビーコン信号の受信レベルと方位との関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態における、探索対象の情報端末の位置推定手段を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態における、探索対象の情報端末の位置推定手段を説明する模式図である。 本発明の第2実施形態における、情報端末位置推定システムの構成を示す模式図である。
以下、図面を用いて本発明の情報端末位置推定システムの具体的な実施形態を詳述する。
説明にあっては、実施形態において用いる図面は模式図とし、寸法や形状や配置位置は実際の形状や状況を正確に反映したものではなく、図面を見やすく、また、理解しやすくするため一部誇張している。
[第1実施形態における情報端末位置推定システムの構成説明:図1]
第1実施形態における、情報端末位置推定システム100の構成を、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態における、情報端末位置推定システム100の構成を示す模式図である。
情報端末位置推定システム100を構成する機器は、探索対象であり、ビーコン信号Bを発信する被探索側情報端末10、ビーコン信号Bを中継する中継情報端末1,2、3、及び被探索側情報端末10の位置を探索する探索側情報端末20である。
中継情報端末1、2、3は、ビーコン信号Bを中継する中継情報端末であり、少なくとも以下の構成を有している。中継情報端末1、2、3の構成は、ビーコン信号を受信、送
信するビーコン信号部4とビーコン信号を解析、処理をする処理部5及び中継情報端末1、2、3の位置情報を衛星測位システムを利用して取得する位置情報取得部6である。探索者が操作する探索側情報端末20を構成する要素は、ビーコン信号部4、位置情報取得部6、位置情報取得状態分析部21、位置推定方式選択部22、位置推定部23、及び表示部24である。
前記被探索側情報端末10は、例えば、探索対象者となる徘徊する高齢者等に携帯させる機器である。被探索側情報端末10は小型で、ボタン電池でも年単位の稼働が可能であるので、徘徊する高齢者は負担なく携帯することができる。例えば、探索対象者への常時装着が容易な腕時計型、財布型、キーホルダ型、靴型などの形態にしてもよい。
前記中継情報端末1、2、3は、例えば、多くの利用者が見込まれ、広く普及しているスマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータなどにソフトをインストールしたものを中継情報端末として利用することができる。
[第1実施形態における情報端末位置推定システムの動作説明:図1]
まず、情報端末位置推定システム100の動作の概要を説明する。被探索側情報端末10が発信したビーコン信号Bは、中継情報端末1、2、3で中継されて、探索者が操作する探索側情報端末20で受信することにより、ビーコン信号の中継経路Rが形成される。中継経路Rの出発点は被探索側情報端末10であり、終点は探索側情報端末20である。ここで、中継経路Rは存在する中継情報端末の数によって多数形成される。それは、中継経路Rの出発点の被探索側情報端末10と終点の探索側情報端末20を共通として、両者を中継する中継情報端末の組み合わせは、多数あるからである。図1で示した中継経路Rは、その多数ある中継経路の一つである。
ビーコン信号Bは、中継される中で、以後で詳細説明する情報が付加されて、ビーコン信号B3として探索側情報端末20で受信される。ビーコン信号B3は、中継経路Rにおいて、ビーコン信号Bを最後に中継する中継情報端末3が発信するビーコン信号であり、ビーコン信号B3は、中継経路Rにおける中継情報をすべて有している。したがって、探索側情報端末20は、受信したビーコン信号B3を解析して、被探索側情報端末10の位置を推定することができる。
なお、中継経路Rを形成する情報端末において、中継順番が隣り合う2台の情報端末は、ビーコン信号の電波到達距離の範囲内にある。この電波到達距離は1mから10m程度である。この数字の由来は、本発明におけるBlutoothビーコン信号は、一般的にスマートフォンなどに搭載されている、BLE(Bluetooth low energy)Class2と呼ばれる送信規格の信号であり、電波到達距離が1mから10m程度であることによる。したがって、1回の中継でビーコン信号Bが進む距離はせいぜい10mである。しかし、複数の中継情報端末間でビーコン信号Bの中継が多数回行われることで、被探索側情報端末10が発信したビーコン信号Bが、遠く離れた探索側情報端末20に届く。
上記中継経路Rでは中継情報端末が3台であるが、この数に限るものではない。中継経路を形成する中継情報端末の台数は、被探索側情報端末10と探索側情報端末20間の距離に依存して変化する。被探索側情報端末10と探索側情報端末20間の距離が大きいと、その中継経路を形成する中継情報端末は多数になる。
以下に、情報端末位置推定システム100の動作の詳細を説明する。被探索側情報端末10は、固有ID情報を有する情報端末であり、固有ID情報を含むビーコン信号Bを発信する機器である。例えば、被探索側情報端末10を高齢者に携帯させたとき、固有ID
情報を用いて被探索側情報端末10を特定でき、被探索側情報端末10とそれを携帯する高齢者の対応表を用いて高齢者を特定できるので、被探索側情報端末10の位置を推定できれば、特定の高齢者の位置を知ることができる。
まず、中継情報端末1におけるビーコン信号の中継を説明する。中継情報端末1は、被探索側情報端末10が発信するビーコン信号Bを直接受信して、1回目の中継をする中継情報端末であり、ビーコン信号Bの電波到達距離の範囲内にある。したがって、中継情報端末1は、被探索側情報端末10の近傍にある中継情報端末である。中継情報端末1のビーコン信号部4はビーコン信号Bを受信して、ビーコン信号B1を発信する。ビーコン信号B1が有する情報は、探索側情報端末10の固有ID情報、距離情報、位置情報及び中継回数情報である。各情報の内容を以下で説明する。
固有ID情報は、前記被探索側情報端末10を識別するための情報であり、被探索側情報端末10には各々記憶されている。中継情報端末1は、被探索側情報端末10から送信されたビーコン信号Bを処理部5が読み出して、変化させることなく次のビーコン信号B1に加えて中継情報端末2に送信する。すなわち、固有ID情報は中継経路Rにおいて各中継情報端末に不変信号として伝送され、探索側情報端末20に受信されて被探索者の探索に利用される。なお、中継情報端末1に続く各中継情報端末間の中継でも同様であり、以降の中継の説明においてはこの説明を省略する。
距離情報は、被探索側情報端末10からのビーコン信号Bを受信した中継情報端末1が、処理部5でビーコン信号Bの受信電波強度に基づいて被探索側情報端末10から中継情報端末1までの距離を算出した情報である。すなわち、ビーコン信号Bの受信電波強度が強い場合は距離が短く、受信電波強度が弱い場合は距離が長いと算出するが、その範囲は、ビーコン信号の特性上、最大で約10mである。
位置情報は、各中継情報端末に設けられた位置情報取得部6が衛星測位システムを利用して得た情報であり、取得した緯度経度の数値を示す位置情報によって構成される。尚、衛星測位システムを利用した情報は、衛星測位システムからの情報にモバイルネットワークやWiFiからの情報を加え高精度補正された位置情報であっても良い。
すなわち、各中継情報端末には位置情報取得部6が設けられているが、衛星測位システムにおいては、衛星からの電波が障害物で遮られた中継情報端末では位置情報を取得することができず、各中継情報端末に取得の有無の差が生じる。よって、位置情報の柱は取得の有無を示す取得状態情報であり、そして取得状態情報が有るときは取得の結果となる位置情報が利用可能となる。本願発明においては位置情報を取得した中継情報端末の緯度経度の情報により、中継情報端末の位置の確認を行っている。したがって、中継順番が次の中継情報端末に送信されるビーコン信号Bが有する位置情報は、位置情報を取得した中継情報端末の緯度経度の情報である。
中継回数情報は、ビーコン信号Bが中継された回数であり、現在の中継情報端末が何回目の中継を行ったかを示している。ビーコン信号Bは、中継情報端末1で1回中継されただけなので、ビーコン信号B1が有する中継回数情報は1回である。
次に、中継情報端末2におけるビーコン信号の中継を説明する。中継情報端末2はビーコン信号B1を受信してビーコン信号B2を発信する。ビーコン信号B2が有する情報は、被探索側情報端末10の固有ID、距離情報、位置情報及び中継回数情報であり、各情報の内容を以下で説明する。
距離情報が有する情報の数は、ビーコン信号B1の1個に比較して、1項目増えて2項目になる。ビーコン信号B2が有する距離情報の1項目は、ビーコン信号B1から読み出
して引き継いだ、被探索側情報端末10と中継情報端末1との距離情報である。増えた1項目は、距離情報の累積値である。この累積値は、被探索側情報端末10と中継情報端末1との距離情報に、中継情報端末1と中継情報端末2との距離情報を累積した累積値である。なお、中継情報端末1と中継情報端末2との距離情報は、中継情報端末2が、受信したビーコン信号B2の受信電波強度に基づいて算出した距離情報である。
位置情報の数は、ビーコン信号B1の1個に比較して一つ増えて2個になる。一つは、ビーコン信号B1から読み出して引き継いだ中継情報端末1の位置情報であり、増えた1個は、中継情報端末2の位置情報である。
中継回数情報は、中継情報端末2では、2回目の中継が行われたので、ビーコン信号B2が有する中継回数情報は2回である。
最後に、中継情報端末3におけるビーコン信号の中継を説明する。中継情報端末3は、中継経路Rの中で、最後の中継を行う情報端末である。中継情報端末3が受信するビーコン信号は、中継順番が中継情報端末3の直前の中継情報端末2が発信するビーコン信号B2である。そして、中継情報端末3は、ビーコン信号B3を発信する。このビーコン信号B3は、探索側情報端末20に受信される。中継情報端末3が発信するビーコン信号B3が有する情報は、被探索側情報端末10の固有ID情報、距離情報、位置情報及び中継回数情報であり、各情報の内容を以下で説明する。
距離情報の個数はビーコン信号B2と同じく2個であるが、その中の一つの内容が変化している。まず、その2個とは、ビーコン信号B2から読み出して引き継いだ被探索側情報端末10と中継情報端末1間の距離情報と累積値である。そして、内容が変化しているのは、累積値である。ビーコン信号B3の有する累積値は、ビーコン信号B2が有する累積値に中継情報端末2と中継情報端末3との距離情報を累積した累積値となるからである。なお、中継情報端末2と中継情報端末3との距離情報は、中継情報端末3が、受信したビーコン信号B2の受信電波強度に基づいて算出した距離情報である。
位置情報が有する情報の個数は、ビーコン信号B2の位置情報の個数より1個増えている。それは、ビーコン信号B2の情報に中継情報端末3の位置情報が加わるからである。中継回数情報は、3回目の中継なので、3回である。
以上のように、中継情報端末が発信するビーコン信号が有する情報には、中継されるときに内容が変化する情報と変化しない情報がある。内容が変化しない情報は二つあり、一つは、被探索側情報端末10の固有IDである。もう1つは、距離情報の二つの成分の中の一つである、被探索側情報端末10と中継情報端末1との距離情報である。
内容が変化する情報は、三つある。それらは、距離情報の累積値、位置情報、及び、中継回数情報である。距離情報の累積値は、その値が、中継される毎に累積される。その累積される値は、現在の中継情報端末とその直前の中継順番の中継情報端末間の距離情報である。位置情報は、中継される毎に、情報の個数が1個増える。なお、増える情報の内容は、現在の中継情報端末においての、位置情報が含まれるか否か、もしくは、衛星測位システムを利用して取得した緯度経度情報のどちらかである。中継回数情報は、中継される毎に、1回増える。
[探索側情報端末20の信号処理の説明:図1]
探索側情報端末20のビーコン信号部4は、中継情報端末3が発信するビーコン信号B3を受信する。
位置情報取得状態分析部21は、受信したビーコン信号B3から距離情報、位置情報、中継回数情報、及び、被探索側情報端末10の固有ID情報を読み出し、各情報を分析する。位置情報取得状態分析部21は、まず、読み出した固有ID情報を使って、被探索側情報端末10からのビーコン信号Bを捉えていることを確認する。次に、位置情報が含まれるか否かを分析して、中継経路Rの中継情報端末毎に位置情報の取得の有無を切り出して、そのデータを位置推定手段選択部22に伝える。
位置推定手段選択部22は、中継経路Rの中継情報端末における位置情報の取得の有無に応じて位置推定手段を選択し、その結果を位置推定部23に伝える。位置推定部23は複数の位置推定手段を有しており、本実施形態では3つの位置推定手段M1,M2、M3を有する例を示している。複数の位置推定手段の中から位置推定手段選択部22が選択した位置推定手段を実行して、被探索側情報端末10の位置を推定する。
位置推定手段M1は、中継回数情報が1回の情報端末の中で、衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末があるとき、つまりビーコン信号に位置情報が含まれる場合に選択される位置推定手段である。
位置推定手段M2は、中継回数情報が1回の情報端末の中で、衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末がなく、つまりビーコン信号に位置情報が含まれず、中継回数情報が2回以上の情報端末の中で位置情報を取得している情報端末があるとき、つまりビーコン信号に位置情報が含まれる場合に選択される位置推定手段である。
位置推定手段M3は、ビーコン信号を中継する全ての情報端末に衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末がないときに選択される位置推定手段である。
表示部24は、被探索側情報端末10の推定された位置を表示画面に表示する。探索側情報端末20を操作する探索者は表示部24の表示画面を見て、被探索側情報端末10の推定された位置を知ることができる。
以下、図面を用いて、位置推定手段M1、位置推定手段M2、及び、位置推定手段M3における被探索側情報端末10の位置推定手段を説明する。
[位置推定手段M1による位置推定手段の説明:図2]
位置推定手段M1による被探索側情報端末10の位置推定を、図2を用いて説明する。位置推定手段M1が選択されるのは、中継回数情報が1回の情報端末の中で、位置情報を取得している情報端末があるときである。そして、位置推定手段M1の特徴は、位置情報を取得している情報端末の位置情報を活用することである。
図2は、位置推定手段M1による探索対象の被探索側情報端末10の位置推定を説明する模式図である。図2において位置推定の対象となる情報端末は、被探索側情報端末10であり、位置情報を取得している情報端末は被探索側情報端末10の近くに存在している情報端末1a、1b、1cである。これら情報端末1a、1b、1cはすべて中継回数情報が1回の情報端末であり、図2において、「G」と明記した。
まず、ビーコン信号が中継される様子を説明する。被探索側情報端末10が発信するビーコン信号Bは、3つ中継経路Ra、Rb、Rcを構成する複数の中継情報端末で中継されて、探索側情報端末20に受信される。
中継経路Raを構成する情報端末は、被探索側情報端末10、中継情報端末1a、2a、3a、及び探索側情報端末20である。中継経路Rbを形成する中継情報端末は、被探
索側情報端末10、中継情報端末1b、2b、3b、及び探索側情報端末20である。中継経路Rcを形成する中継情報端末は、被探索側情報端末10、中継情報端末1c、2c、3c、及び探索側情報端末20である。被探索側情報端末10が発信するビーコン信号Bを直接受信する情報端末は、中継情報端末1a、1b、1cである。各中継経路で最後に中継する中継情報端末は、中継情報端末3a、3b、3cである。
探索側情報端末20は、中継経路で最後に中継する情報端末が発信するビーコン信号を受信する。したがって、探索側情報端末20が受信するビーコン信号は、中継経路Raにおいては、中継情報端末3aが発信するビーコン信号B3aであり、中継経路Rbにおいては、中継情報端末3bが発信するビーコン信号B3bであり、中継経路Rcにおいては、中継情報端末3cが発信するビーコン信号B3cである。
次に、位置推定手段M1による位置推定の手順を説明する。位置推定手段M1は、中継回数情報が1回の中継情報端末の位置情報を活用して位置を推定する。
まず、中継情報端末1a、1b、1cのそれぞれの位置を中心として、所定の距離Hを半径とする位置推定円Ca、Cb、Ccを描く。すると、被探索側情報端末10の位置と推定される領域は、各位置推定円が重なる領域Z(梨地で示す)である。探索者は表示部24に表示された領域Zを探索することにより、被探索側情報端末10を携帯する被探索者を容易に発見することができる。
ここで、位置推定円の半径とした所定の距離Hは、2種類の距離を採用することができ、1つはビーコン信号の受信可能な距離である。もう1つは1回目の中継を行う中継情報端末と被探索側情報端末10との距離である。そして、それは、1回目の中継を行う中継情報端末が受信したビーコン信号Bの受信電波強度に基づいて算出した値である。すなわち、所定の距離Hは、上記1種目の距離又は2種目の距離である。すなわち、所定の距離Hは、上記1種目の距離又は2種目の距離である。
1回目の中継を行う情報端末と被探索側情報端末10との間の距離は、ビーコン信号B3a、B3b、B3cから読み出すことができる。ビーコン信号の受信可能な距離は、ビーコン信号Bの電波到達距離のほぼ最大値となる半径10mである。そして、この値、10mは、BLE Class1、Class2、Class3の送信規格に応じて変更するとよい。
1回目の中継を行う情報端末と被探索側情報端末10との距離は、ビーコン信号の受信可能な距離より短いので位置推定円が小さくなり、位置推定精度が高いというメリットがある。しかし、2種目の距離は、受信電波強度に基づいて算出した値であるので、電波反射物や電波障害物の影響を受けやすいという問題がある。以下の説明においては、所定の距離Hとしてビーコン信号の受信可能な距離を用いて行う。
上記説明では、中継回数情報が1回の中継情報端末の中で、位置情報を取得している中継情報端末が3個あるときを説明したが、この個数に限るものではない。位置情報を取得している中継情報端末の個数が増えると、推定した領域Zはより狭くなり、位置推定精度がより高くなる。逆に、位置情報を取得している中継情報端末が少ないと、推定した領域Zは広くなり、位置推定精度がやや低くなる。
また、上記説明では、位置情報を取得している中継情報端末は、中継回数情報が1回の中継情報端末1a、1b、1cだけであったが、これらに加えて、中継回数情報が2回以上の中継情報端末の中に位置情報を取得している中継情報端末があってもよい。しかし、位置推定手段M1においては、中継回数情報が2回以上の中継情報端末の位置情報は使用しない。その理由は、中継回数情報が1回の中継情報端末は、中継経路の中で、被探索側
情報端末10に一番近い中継情報端末であるので、最大の位置推定精度を得ることができるからである。
[位置推定手段M2による位置推定手段の説明:図3]
位置推定手段M2による被探索側情報端末10の位置推定を、図3を用いて説明する。位置推定手段M2が選択されるのは、中継回数情報が1回の情報端末の中で、衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末がなく、中継回数情報が2回以上の情報端末の中で衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末があるときである。そして、位置推定手段M2の特徴は、累積距離情報及び探索方向に基づいて位置を推定することである。
図3は、位置推定手段M2による被探索側情報端末10の位置推定を説明する模式図である。位置推定の対象となる情報端末は、被探索側情報端末10であり、位置情報を取得している中継情報端末は、情報端末2d、2eである。そして両者とも、中継回数情報が2回の情報端末ある。
次に、図3における、ビーコン信号の中継方法を説明する。被探索側情報端末10が発信するビーコン信号Bは、2つの中継経路Rd、Reを構成する複数の中継情報端末で中継されて、探索側情報端末20に受信される。中継経路Rdを構成する中継情報端末は、探索対象の被探索側情報端末10、中継情報端末1d、2d、3d及び探索側情報端末20である。中継経路Reを形成する中継情報端末は、探索対象の被探索側情報端末10、中継情報端末1e、2e、3e、及び探索側情報端末20である。探索側情報端末20が受信するビーコン信号は、中継経路Rdにおいては、中継情報端末3dが発信するビーコン信号B3dであり、中継経路Reにおいては、中継情報端末3eが発信するビーコン信号B3eである。ビーコン信号の中継方法は、図2に示す位置推定手段M2と同様なので、詳細な説明は省略する。
次に、位置推定手段M2における位置推定の手順を説明する。位置推定手段M2は、累積距離情報及び探索方向に基づいて位置を推定する方式である。はじめに、累積距離情報を求める。累積距離情報は、各ビーコン信号が有する距離情報の累積値を比較し、その値が最小となるビーコン信号の距離情報の累積値である。そこで、ビーコン信号B3d、B3eのそれぞれの距離情報の累積値を求め、両者を比較して、累積値が小さい方を累積距離情報として採用する。
ビーコン信号B3dにおける距離情報の累積値は、以下の4個の距離情報を累積したものである。ビーコン信号が中継される順番で、1個目は、被探索側情報端末10と中継情報端末1dとの距離情報である。2個目は、中継情報端末1dと中継情報端末2dとの距離情報、3個目は、中継情報端末2dと中継情報端末3dとの距離情報である。そして4個目は、中継情報端末3dと探索側情報端末20との距離情報である。これら4個の距離情報は、全て、それぞれのビーコン信号の受信電波強度に基づいて算出された距離情報である。同様にして、ビーコン信号B3eの累積値を求める。そして両方の累積値を比較して、累積値が小さい方のビーコン信号B3eの累積値を累積距離情報L1として採用する。
次に、探索方向を求める。はじめに、位置情報を取得している中継情報端末の位置情報の平均値を求める。ここで位置情報の平均値とは、位置情報を取得している中継情報端末の緯度経度情報を単純平均して求めた値である。図3において位置情報を取得している中継情報端末は中継情報端末2d、2eである。従って、中継情報端末2dの緯度情報と中継情報端末2eの緯度情報を加算して2で除算して、緯度情報の平均値を求める。次に、中継情報端末2dの経度情報と中継情報端末2eの緯度情報を加算して2で除算して経度
情報の平均値を求める。そして、これら、緯度情報の平均値と経度情報の平均値をもってして、位置情報の平均位置PHとする。最後に、位置情報の平均位置PHと探索側情報端末20の位置情報を直線で結んだ方向Ddを探索方向として採用する。
次に求めた累積距離情報及び探索方向に基づいて位置を推定する手順を説明する。探索側情報端末20を基点として、探索方向に採用された方向Ddに累積距離情報L1離れた位置に中心点Pdを設け、この中心点Pdを中心として、所定の距離Hを半径とする位置推定円Cdを描くことで、探索対象の被探索側情報端末10が存在する領域は、位置推定円Cdで囲まれる領域であると推定することができる。
なお、衛星測位システムによる位置情報を取得している中継情報端末の数が、中継回数情報が2回以上の中継情報端末の中で3個以上あるときは、位置情報の平均位置として、位置情報を取得しているすべての中継情報端末の緯度経度情報を平均して得た平均値を採用すればよい。そして、累積距離情報としては、各ビーコン信号の中で累積値が最小になるものを採用すればよい。
探索方向は、中継情報端末が取得している位置情報を活用して求めるもう一つの方法があり、以下説明する。まず、位置情報を取得している中継情報端末がある中継経路の中で、距離情報の累積値が最小になる中継経路Reを採用する。そして、その中継経路Reの中で、位置情報を取得している情報端末2eの位置情報と探索側情報端末20の位置情報を直線で結んだ方向Deを探索方向に採用する。
このようにして、方向Deを探索方向として採用したときに、探索対象の被探索側情報端末10の位置を推定する手順を説明する。まず、位置推定円の中心点は、探索側情報端末20を基点として、探索方向に採用された方向Deに累積距離情報L1離れた位置が中心点Peであり、この中心点Peを中心として、所定の距離Hを半径とする位置推定円Ceを描くことで、探索対象の被探索側情報端末10が存在する領域は、位置推定円Ceで囲まれる領域であると推定することができる。
[位置推定手段M3による位置推定手段の説明:図4]
位置推定手段M3による被探索側情報端末10の位置推定を、図4を用いて説明する。位置推定手段M3が選択されるのは、ビーコン信号を中継する全ての中継情報端末に衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末がないときである。そして、位置推定手段M3の特徴は、探索方向を求める方法にある。
図4は、位置推定手段M3による被探索側情報端末10の位置推定を説明する模式図である。位置推定の対象となる情報端末は、被探索側情報端末10である。探索側情報端末20は、多数のビーコン信号を受信し、その中から、ビーコン信号の距離情報の累積値が最小のものとして、中継経路Rfを選択した。この中継経路では、ビーコン信号を中継する全ての中継情報端末の中に、衛星測位システムによる位置情報を取得している情報端末が存在しない。なお、図4においては、探索対象の被探索側情報端末10の位置推定を行う中継経路Rfだけを示し、他の中継経路は省略した。
まず、ビーコン信号を中継する方法を説明する。被探索側情報端末10が発信するビーコン信号Bは、中継経路Rfで中継されて、探索側情報端末20に受信される。中継経路Rfを構成する情報端末は、探索対象の被探索側情報端末10、中継情報端末1f、2f、3f及び探索側情報端末20である。探索側情報端末20は、中継情報端末3fが発信するビーコン信号B3fを受信する。
次に、位置推定手段M3における、探索対象の被探索側情報端末10の位置を推定する
手順を説明する。位置推定手段M3では、位置推定手段M2における位置推定手段と同様に、累積距離情報及び探索方向に基づいて探索対象の被探索側情報端末10の位置を推定する。まず、累積距離情報と探索方向を求める手順を説明する。
累積距離情報は、ビーコン信号の受信電波強度に基づいて算出された距離情報の累積値を比較して、その累積値が最小となるビーコン信号の距離情報の累積値である。距離情報の累積値が最小となるビーコン信号は、上に述べたように、中継経路Rfのビーコン信号B3fである。従って、ビーコン信号B3fが有する距離情報の累積値が、累積距離情報L2である。
位置推定手段M3による位置推定手段は、探索方向を求める方法に特徴がある。探索方向を決めるための手順を説明する。まず探索側情報端末20の受信感度を下げて受信感度の指向性が表れ易い状態にする。次に、探索側情報端末20を腹部に持ち、体を回転させることで、ビーコン信号B3fの受信レベルが最大となる方位を探す。これは、中継経路Rfの中で最後に中継する中継情報端末3fの位置が、探索側情報端末20から見てどの方向にあるかを探すことに対応する。
このようにして得た受信レベルと方位の関係を図5に示す。図5の横軸は方位であり、縦軸は受信レベルである。受信レベルは、数字が大きいほど高い。ビーコン信号B3fの受信レベルと方位の関係をグラフ線50で示す。グラフ線50において、受信レベルが最大となる方位51を点線で示している。点線で示している方位の特定は、方位磁石によって把握した方位情報と、受信レベルが最大となる方位とを照合して特定することができる。図4の方位図44で示す西の方位を探索方向として特定し、この方位を、探索方向Dfとした。
方位を特定する方法として、方位磁石の方位情報を用いる代わりに、探索側情報端末20に内蔵された方位センサーの方位情報を用いてもよい。
次に、求めた累積距離情報L2及び探索方向Dfに基づいて、探索対象の被探索側情報端末10の位置を推定する手順を説明する。探索側情報端末20を基点として、探索方向に採用された方向Dfの累積距離情報L2の距離に中心点Pfを設け、この中心点Pfを中心として、所定の距離Hを半径とする位置推定円Cfを描くことで、探索対象の被探索側情報端末10の位置が存在する領域は、位置推定円Cfで囲まれた領域であると推定できる。
次に、探索側情報端末20の受信感度を下げる方法を説明する。探索側情報端末20が感度調整機能を有するときは、感度を最低段階に変更すればよい。探索側情報端末20に感度調整機能が無いときは、探索側情報端末20を中継情報端末3fからのビーコン信号B3fの受信レベルが低くなる方向に移動して疑似的に受信感度を下げればよい。移動する距離は、ビーコン信号の電波到達距離である10m程度でよい。
[情報端末位置推定システムの利用例の説明:図6A、図6B]
本発明の情報端末位置推定システム100を利用して被探索側情報端末10の位置を推定する一例を説明する。
図6Aは、位置推定手段M2による位置推定を説明する模式図である。ここでは、位置情報を取得している中継情報端末は、中継情報端末3gだけであり、中継回数情報が3回の中継情報端末である。中継情報端末3gには「G」と記した。
まず、ビーコン信号を中継する方法を説明する。被探索側情報端末10が発信するビーコン信号Bは、中継経路Rgで中継されて、探索側情報端末20に受信される。中継経路
Rgを構成する情報端末は、被探索側情報端末10、中継情報端末1g、2g、3g及び探索側情報端末20である。探索側情報端末20は、中継情報端末3gが発信するビーコン信号B3gを受信する。
次に、位置推定手段M2による位置推定の手順を簡単に説明する。図6Aにおいて、位置情報を取得している中継情報端末は、中継情報端末3gだけであり、中継回数情報が3回の中継情報端末である。中継情報端末3gには「G」と記されている。ここで選択された位置推定手段M2は、ビーコン信号の中継回数情報が1回の中継情報端末の中で、衛星測位システムによる位置情報を取得している中継情報端末がなく、中継回数情報が2回以上の情報端末の中で位置情報を取得している中継情報端末があるときに選択される位置推定手段である。
位置推定手段M2は、図3を用いて説明したように、累積距離情報及び探索方向に基づいて位置推定を行う。まず、探索方向として、中継経路Rgの中で位置情報を取得している唯一の中継情報端末である中継情報端末3gの位置情報と探索側情報端末20の位置情報を直線で結んだ探索方向Dgを採用する。累積距離情報は、中継経路Rgのビーコン信号B3gが有する距離情報を累積した累積値であり、累積距離情報L3である。
探索方向Dgと累積距離情報L3に基づいて、被探索側情報端末10の位置を推定する。まず、探索側情報端末20を基点として、探索方向に採用された方向Dgに累積距離情報L3離れた位置に中心点Pgを設け、この中心点Pgを中心として、所定の距離Hを半径とする位置推定円Cgを描くことで、探索対象の被探索側情報端末10が存在する領域は、位置推定円Cgで囲まれる領域であると推定することができる。
しかし、図6Aに示した状況では、探索対象の被探索側情報端末10の位置は、位置推定円Cgで囲まれる領域から大きく外れた位置となってしまっている。
次に、位置推定手段M2によって推定した探索方向Dgに向かって累積距離情報L3の距離だけ探索者が移動し、被探索側情報端末10からのビーコン信号を再度取得すると累積距離情報が最小となるビーコン信号の中継経路は、図6Bに示す中継経路Rhとなり、中継経路Rhを構成している中継情報端末1g、2gは、衛星測位システムによる位置情報を取得していないため、位置推定手段M3が選択される。
上述した位置推定手段M3によって、探索側情報端末20を基点として、探索方向に採用された方向Dhに累積距離情報L4離れた位置に中心点Phを設け、この中心点Phを中心として、所定の距離Hを半径とする位置推定円Chを描くことで、探索対象の被探索側情報端末10が存在する領域は、位置推定円Chで囲まれる領域であると推定することができる。
このように、複数ある位置推定手段のうちのいずれかを選択、あるいはそれらを組み合わせるなどして、被探索側情報端末10の位置推定と、探索者の移動を繰り返し行うことによって、被探索側情報端末10の位置を正確に推定することが可能となる。
[第2実施形態における情報端末位置推定システムの構成説明:図7]
第2実施形態における情報端末位置推定システム110の構成を、図7を用いて説明する。図7は、第2実施形態における、情報端末位置推定システム110の構成を示す模式図である。第2実施形態による情報端末位置推定システム110は、図1に示す第1実施形態による情報端末位置推定システム100の発展例である。
探索側自動探知自律移動ロボット70は、自動探知自律移動ロボット(走行型又はドロ
ーン型)である。そして、探索対象の被探索側情報端末10の位置を探知して、被探索側情報端末10の位置まで自動的に移動するものである。
図7において、図1と同一の符号は、図1と同一のものを示している。
まず、情報端末位置推定システム110の構成を説明する。
システムを構成する機器は、探索対象である被探索側情報端末10、ビーコン信号を中継する中継情報端末1、2、3および探索側自動探知自律移動ロボット70である。ここで、被探索側情報端末10と中継情報端末1,2、3は、情報端末位置推定システム100と共通なので、説明を省略する。
探索側自動探知自律移動ロボット70の構成において、探索側情報端末20の構成要素と同一のものは、ビーコン信号部4、衛星測位システム6、位置情報取得状態分析部21、位置推定手段選択部22、位置推定部23、位置推定手段M1、位置推定手段M2、位置推定手段M3及び表示部24である。新たに付加した構成要素は、自制御部71と移動機構部72である。
[第2実施形態における情報端末位置推定システムの動作説明:図7]
次に、情報端末位置推定システム110における動作を説明する。被探索側情報端末10が発信したビーコン信号Bは、中継情報端末1,2,3で中継され、その中継の中で情報を付加されてビーコン信号B3となり、探索側情報端末である探索側自動探知自律移動ロボット70で受信される。ビーコン信号Bの中継方法は、情報端末位置推定システム100と同様であるので、詳細説明を省略する。
探索側自動探知自律移動ロボット70における動作であるが、探索側自動探知自律移動ロボット70がビーコン信号B3を受信して、解析して被探索側情報端末10の位置を推定するところまでの動作は、探索側情報端末20の動作と同一なので、詳細説明を省略する。ここでは、得られた被探索側情報端末10の推定位置の情報がどのように利用されるかを説明する。
制御部71は、位置推定部12が推定した被探索側情報端末10の位置情報及び衛星測位システム6が衛星測位した探索側自動探知自律移動ロボット70の位置情報に基づいて、移動方向を決定し、移動機構部72に移動指示をする。
移動機構部72はその移動指示に従って、移動機構を動作させる。
探索側自動探知自律移動ロボット70は、数メートル移動する毎に被探索側情報端末10の位置を推定する。
移動する毎に、中継経路Rを形成する中継情報端末は変化する。したがって、中継情報端末における位置情報の取得の有無も変化する。しかし、第1実施形態において説明したように、中継情報端末の位置情報が含まれるか否かに応じて位置推定手段を切り換えることで、被探索側情報端末10の位置を的確に推定することができる。
制御部71は、移動する毎に、被探索側情報端末10の新たに推定された位置情報と探索側自動探知自律移動ロボット70の新たな位置情報に基づいて、新たな移動方向を決定する。そして、移動機構部72に移動指示をする。
これを繰り返し行うことで、被探索側情報端末10に到達する。
上記、第2実施形態における情報端末位置推定システム110の活用例として、例えば、工場において、ユーザーが被探索側情報端末10を持ち、探索側自動探知自律移動ロボット70にユーザー宛ての荷物を持たせて、ユーザーの手元へ荷物を自動で届けさせるようなことができる。
以上、説明したとおり、本発明によれば、インターネット網やインターネットサーバーなど大規模な設備を必要とすることなく、ビーコン信号の到達範囲から離れた場所にいる探索対象の情報端末の位置を推定する情報端末位置推定システムを得ることができる。
また、ビーコン信号に中継情報端末の、衛星測位システムによる位置情報が含まれるか否かに応じて探索対象の情報端末の位置推定手段を選択し、探索対象の情報端末の位置を的確に推定することができる。
本発明の情報端末位置推定システムは、携帯電話網やインターネット、サーバーを使わないので、災害時にネットワークが被災して機能しないときに、瓦礫に埋もれた被災者の位置を推定するシステムにも適用できる。
1、2、3 中継情報端末
4 ビーコン信号部
5 処理部
6 衛星測位システム
10 被探索側情報端末
20 探索側情報端末
21 位置情報取得状態分析部
22 位置推定手段選択部
23 位置推定部
24 表示部
44 方位図
50 グラフ線
51 受信レベルが最大となる方位
64 移動方向
70 探索側自動探知自動移動ロボット
71 自律制御部
72 移動機構部
100、110 情報端末位置推定システム

Claims (4)

  1. 探索対象の被探索側情報端末からのビーコン信号を受信し、前記被探索側情報端末の位置を推定する位置推定部と、
    前記位置推定部が推定した前記被探索側情報端末の位置情報及び
    自動探知自律移動機器の位置情報に基づいて、移動方向を決定する自律制御部と、
    前記自律制御部の移動指示により動作する移動機構部と、を有する
    ことを特徴とする自動探知自律移動機器
  2. 受信された前記ビーコン信号は、前記ビーコン信号の受信電波強度に基づく、前記被探索側情報端末と前記探索側情報端末との間の距離情報を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動探知自律移動機器
  3. 前記自律制御部は、
    所定距離を移動するごとに、
    前記被探索側情報端末で新たに推定された位置情報及び
    自動探知自律移動機器の新たな位置情報に基づいて、新たな移動方向を決定し、
    前記移動機構部に移動指示を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動探知自律移動機器
  4. 衛星測位部をさらに有し、
    前記自動探知自律移動機器の位置情報は、前記衛星測位部により取得する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の自動探知自律移動機器
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