JP2020158982A - 泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法 - Google Patents

泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シールドマシンのチャンバー内における泥土の詰まりなどの流動状態の異常を正しく把握可能にする泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法を提供する。【解決手段】泥土に接する受感部12の面上に互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で、3個以上の歪みゲージ部13を設置する。各歪みゲージの歪み量の情報を取得し、ベクトルの演算を実施して泥土の流動の有無および流動方向を検知する。土砂14と接する受感部12の外側は、曲面で中央部が突出した形状とする。受感部12の内側の平坦面に3個以上の歪みゲージ部13を固定する。受感部12の厚みは、中央が大きく、周辺部が小さくなるように形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、掘進機上で泥土の状態を把握するために利用可能な泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法に関する。
シールド工法で地山を掘削する掘進機として、例えば泥水加圧式のシールドマシンが用いられる。この種の掘進機は、カッタビットで地山を掘削し、掘削した土砂をチャンバー内で送泥菅から送られる泥水と混合し、泥水を排泥菅で回収しながら進行していく。送泥菅から送る泥水は、水にベントナイトなどを混合したものである。
このような掘削作業を実施する際には、泥土、すなわち泥水と土砂との混合物が掘進機のチャンバー内にたまったまま詰まる場合がある。泥土がチャンバー内に詰まると、土砂をチャンバーから外側に排出できなくなるため、掘進作業の進行ができなくなる。
上記のような掘進機に利用可能な技術として、例えば、特許文献1の従来技術が存在する。特許文献1は、各種の掘進機において地山の切羽又は掘削土砂による土水圧力及びせん断力が作用する各部に設置して、土水圧力とせん断力とを同時に測定するセンサを開示している。具体的には、このセンサは、ケースと、その先端開口面内に配置される受圧部と、感度部とを備え、土水圧力及びせん断力を1台のセンサで同時に測定するものである。感度部はケース内に設置され、受圧部は、土水圧力を受けてケースの軸心方向に進退可能に歪み変形し、また、せん断力を受けてケースの軸心を中心に揺動可能に歪み変形する。そして、土水圧力及びせん断力による各歪み量が電気抵抗の変化として検出される。
特開2017−101436号公報
例えば、掘進機のチャンバー内で泥土が詰まると、この泥土を排出できないためチャンバー内の圧力が上がる。ここで、特許文献1のセンサを利用する場合には、それが受ける土圧および剪断力を計測することにより、間接的に泥土の詰まりのような異常が発生しているかどうかを検出可能である。
しかしながら、特許文献1のセンサは、直接的に泥土の詰まりを検出できるわけではないため、それ以外の原因で発生した何らかの異常に対しても、詰まりの場合と同じように反応する。つまり、特許文献1のセンサは、泥土の詰まりとそれ以外の異常とを区別できない。また、チャンバー内の泥土が正しく排泥菅の方向に向かって流動しているのかを検知することができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールドマシンのチャンバー内における泥土の詰まりなどの流動状態の異常を正しく把握することができる泥土流動監視装置および泥土流動監視方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法は、下記(1)〜(10)を特徴としている。
(1) 掘進機内で掘削により生じた土砂を含む泥土に接する受圧部と、
前記受圧部に配置され、当該受圧部の撓み量を検出する3個またはそれ以上の撓み検出部と、を備え、
複数の前記撓み検出部は、互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で配置された、
ことを特徴とする泥土流動監視センサ。
上記(1)の構成の泥土流動監視センサによれば、複数の撓み検出部は、互いに異なる感度軸方向について、泥土の流動に起因する受圧部の撓み量を検出できる。この際、複数の撓み検出部から複数の撓み量が得られるので、これら複数の撓み量を取り出して解析すれば、泥土の詰まりが生じたか否かを識別することもできるし、チャンバー内の泥土が正しく排泥菅の方向に向かって流動しているのかを認識することもできる。
(2) 前記受圧部は、前記泥土に接する第1面に前記泥土に向かって中央部が突出する円形状の曲面が形成され、前記第1面の反対側の第2面に平坦面が形成され、
複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に配置された、
ことを特徴とする上記(1)に記載の泥土流動監視センサ。
上記(2)の構成の泥土流動監視センサによれば、受圧部の第1面が泥土に向かって突出しているので、受圧部は、泥土の流動の変化をより一層検出しやすくなる。
(3) 前記検出部は、前記受圧部のうち前記泥土に接しない側に配置された、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の泥土流動監視センサ。
上記(3)の構成の泥土流動監視センサによれば、検出部が泥土に直接接しないように配置されるので、泥土による検出部の劣化を抑制できる。
(4) 掘進機内で掘削により生じた土砂を含む泥土に接する受圧部と、
前記受圧部に配置され、当該受圧部の撓み量を検出する3個またはそれ以上の撓み検出部と、
複数の前記撓み検出部がそれぞれ検出した複数の撓み量に関する情報を取得し、複数の前記撓み量に基づいて少なくとも前記泥土の流動の有無および流動方向を検知する流動演算部と、
を備えたことを特徴とする泥土流動監視装置。
上記(4)の構成の泥土流動監視装置によれば、流動演算部が複数の撓み検出部から複数の撓み量を取得して解析することにより、泥土の流動の有無および流動方向を検知できる。そのため、泥土の詰まりが生じたか否かを識別することもできるし、チャンバー内の泥土が正しく排泥菅の方向に向かって流動しているのかを検知することもできる。
(5) 前記受圧部は、前記泥土に接する第1面に前記泥土に向かって中央部が突出する円形状の曲面が形成され、前記第1面の反対側の第2面に平坦面が形成され、
複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で配置された、
ことを特徴とする上記(4)に記載の泥土流動監視装置。
上記(5)の構成の泥土流動監視装置によれば、複数の撓み検出部は、互いに異なる感度軸方向について、泥土の流動に起因する受圧部の撓み量を検出できる。したがって、複数の撓み検出部から得られる複数の撓み量を合成演算することにより、泥土の流動の有無および流動方向を精度よく検知できる。
(6) 前記検出部は、前記受圧部のうち前記泥土に接しない側に配置された、
ことを特徴とする上記(4)又は(5)に記載の泥土流動監視装置。
上記(6)の構成の泥土流動監視装置によれば、検出部が泥土に直接接しないように配置されるので、泥土による検出部の劣化を抑制できる。
(7) 前記撓み検出部は、検出した撓み量に応じて電気抵抗が変化する歪みゲージにより構成された、
ことを特徴とする上記(4)乃至(6)のいずれかに記載の泥土流動監視装置。
上記(7)の構成の泥土流動監視装置によれば、歪みゲージは撓み量を電気抵抗の変化として出力できるので、流動演算部との親和性が高く、複雑な構成とすることなく泥土流動監視装置を構築できる。
(8) 前記流動演算部の出力に基づいて、泥土の流動の流動方向、および前記複数の撓み検出部間の検出値の差分の大きさに対応する情報を表示する表示部を更に備えた、
ことを特徴とする上記(4)乃至(7)のいずれかに記載の泥土流動監視装置。
上記(8)の構成の泥土流動監視装置によれば、表示部に表示される情報に基づいて、掘進機の管理者は、泥土の詰まりが生じたか否かを把握したり、泥土が正しく排泥菅の方向に向かって流動しているのかを把握することが容易になる。
(9) 掘進機内で掘削により生じた土砂を含む泥土に接する受圧部の面上に、互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で、3個またはそれ以上の数の複数の撓み検出部を設置し、
複数の前記撓み検出部がそれぞれ検出した複数の撓み量の情報を取得し、
複数の前記撓み量の合成演算を実施し、
前記合成演算の結果から少なくとも前記泥土の流動の有無および流動方向を検知する、
ことを特徴とする泥土流動監視方法。
上記(9)の構成の泥土流動監視方法によれば、複数の撓み検出部は、互いに異なる感度軸方向について、泥土の流動に起因する受圧板の撓み量を検出できる。したがって、複数の撓み検出部から得られる複数の撓み量を合成演算することにより、泥土の流動の有無および流動方向を検知できる。そのため、泥土の詰まりが生じたか否かを識別することもできるし、泥土が正しく排泥菅の方向に向かって流動しているのかを検知することもできる。
(10) 前記受圧部の静止状態において、各前記撓み検出部が検出した撓み量を基準レベルとして取得し、
前記受圧部の稼働状態において、各前記撓み検出部が検出した撓み量を測定値として取得し、
前記測定値と前記基準レベルとの差分を、変化量として前記撓み検出部毎にそれぞれ算出し、
複数の前記撓み検出部の前記変化量の合成演算を実施して重心位置変化を検知する、
ことを特徴とする上記(9)に記載の泥土流動監視方法。
上記(10)の構成の泥土流動監視方法によれば、例えば各撓み検出部が検出した撓み量の信号にオフセット量が含まれている場合でも、基準レベルによりオフセット量の影響を排除できる。したがって、変化量の合成演算を実施することにより、重心位置およびその変化を高精度で算出できる。
本発明の泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法によれば、シールドマシンのチャンバー内における泥土の詰まりなどの流動状態の異常を正しく把握することが容易になる。すなわち、複数の歪みゲージから得られる複数の歪み量を合成演算することにより、泥土の詰まりが生じたか否かを識別することができ、チャンバー内の泥土が正しく排泥菅の方向に向かって流動しているのかを検知することもできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、シールドマシンの構成例−1における内部構造の概略正面図である。 図2は、シールドマシンの構成例−2における内部構造の概略正面図である。 図3は、泥土流動監視装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、流動検出器の構成例を表す縦断面図である。 図5は、流動検出器と土砂との接触状態の例を表す縦断面図である。 図6は、図4中のA−A線から視た断面図である。 図7は、流動検出器の出力電圧の変化例を表す波形図である。 図8は、泥土流動監視装置の動作例を示すフローチャートである。 図9は、各チャネルの信号と二次元座標との関係を示すベクトル図である。 図10は、ディスプレイの画面における表示例−1を表す正面図である。 図11(a)および図11(b)は、ディスプレイの画面における表示例−2を表す正面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<泥土流動監視装置が利用される環境の具体例>
<シールドマシンの構成例−1>
図1は、泥水加圧式の一般的な構成のシールドマシン100の内部構造の概略正面図である。
シールドマシン100は、全体として円柱状の形状に構成されている。このシールドマシン100は、図1中の左側に向かって掘削対象地山120を掘削しながら前進する。シールドマシン100の左端、すなわち先端部に回転するカッター111が取り付けられている。
また、マシン本体の固定部113とカッター111との間の空間にチャンバー112が設けられている。カッター111の回転により掘削対象地山120が掘削されて出る泥土116は、チャンバー112内の空間に入る。
一方、送泥菅114は、泥水、すなわち水にベントナイトなどを混合したものをマシン本体の固定部113側からチャンバー112に送り込む。したがって、掘削されて出た泥土116と、送泥菅114から送り込まれた泥水とがチャンバー112内で混合される。チャンバー112内の泥土116、すなわち泥水と土砂の混合物は、排泥菅115で回収されてシールドマシン100の後方へ排出される。
したがって、このシールドマシン100は掘削対象地山120を掘削しながら前進することができる。しかし、泥土116がチャンバー112内で詰まってしまうと、泥土116をチャンバー112から後方へ排出できなくなり、それ以上の掘削及び進行ができなくなる。
そのため、シールドマシン100の掘進作業を効率よく継続するために、チャンバー112内で泥土116の詰まりが発生していないかどうかを把握することが必要になる。また、チャンバー112内の泥土116が排泥菅115に向かって正しい方向に流動していることを確認できることも望まれる。本発明の泥土流動監視装置は、チャンバー112内における泥土116の流動を監視するために利用できる。
<シールドマシンの構成例−2>
図2は、泥水加圧式の一般的な構成のシールドマシン200の内部構造の概略正面図である。
シールドマシン200は、図1のシールドマシン100と同様に、カッタビット211、チャンバー212、マシン本体の固定部213、送泥菅214、および排泥菅215を備えている。
また、シールドマシン200の後部にテールシール217およびセグメント搬送装置218が配置されている。また、チャンバー212と対向する位置にバルクヘッド219が備わっている。図2に示したシールドマシン200も、図2中の左側に向かって前進しながらカッタビット211が掘削対象地山を掘削する。
<泥土流動監視装置の構成例>
図3は、本実施形態における泥土流動監視装置の構成例を示すブロック図である。
泥土流動監視装置は、流動検出器10、信号変換器20、および計算機30を備えている。流動検出器10と信号変換器20との間は、信号ケーブル21を介して電気的に接続されている。また、信号変換器20と計算機30との間は信号ケーブル22を介して電気的に接続されている。
流動検出器10は、筒状ケース11、受感部12、および歪みゲージ部13を有している。筒状ケース11は、円筒状の外形を有し、先端側、すなわち図3における左端側に受感部12が固定されている。筒状ケース11は例えば金属のように剛性の高い材料で構成されている。
受感部12の外側の面は、中央部が外側に突出する円形の曲面を形成している。この面に土砂14が接するように流動検出器10が配置される。例えば、図1に示したシールドマシン100においては、流動検出器10は、マシン本体の固定部113の箇所に、受感部12の外側の面がチャンバー112内の空間と対向するように設置される。したがって、シールドマシン100が稼働している状態では、チャンバー112内の土砂14は、受感部12の外側の面に沿う方向に流動する。ここで、受感部12の外側の面が突出した曲面であるので、この面と流動する土砂14との接触状態を良好に維持できる。
受感部12は、流動する土砂14との接触により破壊されないように、例えば金属のように剛性の高い材料で構成されている。このとき、受感部12には、土砂14の流動状態に応じた撓みが発生する。受感部12に取り付けられた歪みゲージ部13は、土砂14の流動に応じた受感部12の撓みを検出するようになっている。詳細については後述するが、歪みゲージ部13は3個、またはそれ以上の数の歪みゲージの組合せにより構成されている。
信号変換器20は、歪みゲージ部13が出力する電気信号を電圧に変換する。具体的には、一般的な歪みゲージの場合と同様に、フルブリッジ回路の一辺の抵抗体として歪みゲージを接続し、歪みゲージの僅かな抵抗値の変化を電圧の変化に変換する。信号変換器20は、更に変換した電圧を増幅して出力する。
例えば歪みゲージ部13が3個の歪みゲージを有する場合には、信号変換器20は3つのチャネルCH1、CH2、CH3のそれぞれ独立した系統の信号として、各歪みゲージの出力電圧を生成する。
計算機30は、一般的なパーソナルコンピュータと同様に、ディスプレイ31および処理部32を備えている。処理部32は、予め組み込まれた解析用のアプリケーションプログラムを実行することにより、信号ケーブル22から取り込んだ電気信号に基づき、土砂14の流動状態を把握し、その状態をディスプレイ31の画面上に表示する。
<流動検出器の構成例>
図4は、流動検出器10の構成例を表す縦断面図である。図5は、流動検出器10と土砂14との接触状態の例を表す縦断面図である。図6は、図4中のA−A線から視た断面図である。
図4に示すように、受感部12の突状面12aは曲面に形成され、中央部12dは厚みが大きく、周辺部12eは厚みが小さくなっている。つまり、突状面12aは半球状に似た形状をなしている。したがって、図5に示すように流動する土砂14と突状面12aとの接触状態を良好に維持できる。また、土砂14の流動によって発生する面に平行な方向の力が受感部12に加わり、撓みが受感部12上で発生する。
また、突状面12aの反対側は平坦面12bになっており、この平坦面12bが筒状ケース11の先端に固定されている。また、図4および図6に示すように、平坦面12bに円形の凹部12cが形成されている。凹部12cの表面は平坦になっている。この面に歪みゲージ部13が取り付けられている。
図6に示した例では、3個の歪みゲージ13A、13B、および13Cが1組になって歪みゲージ部13を形成している。3個の歪みゲージ13A〜13Cは、それぞれ検知用梁15A、15B、および15Cに保持されており、これらの検知用梁15A〜15Cは、それぞれ凹部12cの表面に固定されている。また、この例では受感部12の中心点P0に対して互いに点対称になるように3個の歪みゲージ13A〜13Cが配置してある。なお、歪みゲージ13A〜13Cが検知用梁15A〜15Cに固定されている場合には、受感部12の撓みを検知用梁15A〜15Cの撓み量として検出するが、歪みゲージ13A〜13Cは受感部12の撓みを検出できればよく、梁状の部材の代わりに板状の部材など他の形状の部材に保持されていてもよい。
すなわち、中心点P0を中心とする正三角形TRGの各頂点PA、PB、およびPCの位置に3個の歪みゲージ13A、13B、および13Cがそれぞれ配置してある。また、各歪みゲージ13A〜13Cの歪み検出軸(長手方向)は、検知用梁15A〜15Cの長手方向と一致しており、それぞれ中心点P0を中心とする円の円周方向に向くように配置してある。
なお、歪みゲージ13A〜13Cを図6のように幾何学的な点対称に配置することは必須ではないが、重心等の計算を容易にするためには効果的である。また、凹部12cに設置する歪みゲージの数は4以上に増やしてもよい。歪みゲージの数が4以上の場合も、各歪みゲージを正多角形の各頂点の位置に配置するのが好ましい。
また、突状面12aが曲面であり、図4に示すように受感部12の厚みは中央部12dが大きく、周辺部12eが小さくなっている。そのため、凹部12cの平面領域の中では、中心点P0からの半径方向距離が大きくなるほど、受感部12の撓みに対する歪みゲージ13A〜13Cの検出感度が高くなる傾向がある。
3個の歪みゲージ13A〜13Cは、検知用梁15A〜15Cに生じる撓み量を、図6に示した軸LA、LB、およびLCの方向に対する土砂14の流動を受感部12の各部に生じる撓みとして検出する。
<信号電圧の変化例>
図7は、流動検出器10の出力電圧の変化例を表す波形図である。図7の横軸は時間[0.1ms]の変化を表し、縦軸は電圧[mV]を表している。
図7に示す波形図は、3個の歪みゲージ13A、13B、および13Cのそれぞれが検出した歪み量に対応する抵抗変化が、各チャネルCH1、CH2、およびCH3の電圧として信号変換器20の出力に現れたものである。
つまり、受感部12の突状面12aに接している土砂14が流動する時には、3個の歪みゲージ13A〜13Cがそれぞれ歪みを検出するため、例えば図7に示した各チャネルCH1、CH2、およびCH3のように信号の電圧が変動する。また、図7に示すように、各チャネルCH1〜CH3の電圧のピーク値には違いが発生する。更に、ピーク値等が現れるタイミングに、各チャネルCH1〜CH3の間で時間ずれが発生する。
なお、図7の例では各チャネルCH1〜CH3の間に電圧のオフセットが発生している。つまり、土砂14の流動が発生していない状態でも、各チャネルCH1〜CH3の電圧に違いが生じている。
この場合の各チャネルCH1〜CH3のピーク値の違いやタイミングの時間ずれは、受感部12の突状面12aに接している土砂14の流動状態、すなわち流動速度の違いや流動方向の違いを反映している。したがって、各チャネルCH1〜CH3の電圧を監視して分析することにより、実際の土砂14の流動状態を把握できる。例えば、図6に示すように、3個の歪みゲージ13A、13B、および13Cが検出する軸LA、LB、およびLCの方向が互いに異なるので、3チャネルの信号電圧をベクトル演算して合成することにより、流動の方向を特定できる。また、3チャネルの信号電圧のレベルの違いから流動速度の大小も把握できる。
<泥土流動監視装置の動作例>
図8は、泥土流動監視装置の動作例を示すフローチャートである。例えば、図3に示した計算機30の処理部32が所定のアプリケーションプログラムを実行することにより、図8の動作が実行される。
3個の歪みゲージ13A〜13Cにより得られる3チャネルの信号CH1、CH2、CH3と二次元座標(X,Y)との関係の例を図9に示す。本実施形態では3個の歪みゲージ13A〜13Cが図6のように中心点P0を中心として点対称の位置関係で正三角形TRGの各頂点PA、PB、PCに配置されているので、これらの静止状態における重心位置は、XY座標の原点(0,0)とみなすことができる。
また、歪みゲージ13Aの信号、すなわちチャネルCH1のベクトルは、図9のように静止状態で原点からY軸の正方向と同じ方向に向いている。また、歪みゲージ13Bの信号、すなわちチャネルCH2のベクトルは、図9のように静止状態で原点からY軸の負方向に対し−60度ずれた方向に向いている。また、歪みゲージ13Cの信号、すなわちチャネルCH3のベクトルは、図9のように静止状態で原点からY軸の負方向に対し+60度ずれた方向に向いている。
図8の動作について以下に説明する。
例えばシールドマシン100が稼働を開始する前、あるいは土砂14が流動していない静止状態において、処理部32は初期状態を特定するためにステップS11からS12に進む。そして、3個の歪みゲージ13A〜13Cがそれぞれ検出した電圧を、3チャネルの信号CH1〜CH3として取り込む。この処理は短い時間周期で所定回数繰り返す。
処理部32は、次のステップS13において、S12で取得した多数の電圧をチャネル毎に統計処理して平均値を算出する。そして、チャネルCH1の平均値を基準電圧CH1v0とする。また、チャネルCH2の平均値を基準電圧CH2v0とし、チャネルCH3の平均値を基準電圧CH3v0とする。
処理部32は、例えば管理者によるボタン操作などを検知すると、検出開始の指示ありとみなし、ステップS14からS15に進む。そして、3個の歪みゲージ13A〜13Cがそれぞれ検出した電圧を、3チャネルの計測値CH1v1、CH2v1、CH3v1として取り込む。
処理部32は、次のステップS16でチャネル毎の差分CH1v、CH2v、CH3vを算出する。これにより電圧のオフセットの影響を排除する。
CH1v=CH1v0−CH1v1
CH2v=CH2v0−CH2v1
CH3v=CH3v0−CH3v1
処理部32は、ステップS17でチャネルCH1のベクトルについて座標を演算する。すなわち、図9に示したチャネルCH1のベクトルのように、原点の座標(0,0)からY軸に沿った正方向の先端の座標CH1(X,Y)、およびこのベクトルの長さrを次のように特定する。
r_CH1=CH1v
X_CH1=0
Y_CH1=CH1v
処理部32は、ステップS18でチャネルCH2のベクトルについて座標を演算する。すなわち、図9に示したチャネルCH2のベクトルのように、原点の座標(0,0)からY軸の負方向に対して−60度ずれた方向の先端の座標CH2(X,−Y)、およびこのベクトルの長さrを次のように特定する。
r_CH2=CH2v
X_CH2=(Sin60×CH2v)
Y_CH2=−(Cos60×CH2v)
処理部32は、ステップS19でチャネルCH3のベクトルについて座標を演算する。すなわち、図9に示したチャネルCH3のベクトルのように、原点の座標(0,0)からY軸の負方向に対して+60度ずれた方向の先端の座標CH3(X,−Y)、およびこのベクトルの長さrを次のように特定する。
r_CH3=CH3v
X_CH3=−(Sin60×CH3v)
Y_CH3=−(Cos60×CH3v)
処理部32は、ステップS20で3つのチャネルCH1〜CH3のベクトルを平均化して合成し、重心cgの変化を表すベクトル先端の座標を次のように特定する。
X_cg=(X_CH1+X_CH2+X_CH3)/3
Y_cg=(Y_CH1+Y_CH2+Y_CH3)/3
処理部32は、ステップS21で現在の重心cgの座標(X_cg,Y_cg)から原点の座標(0,0)へ向かう矢印パターンをディスプレイ31の画面に表示する。この矢印パターンの方向が、土砂14の流動方向を表している。また、流動速度は矢印パターンの長さの違いにより表現する。この矢印パターンの長さは、3つのチャネルの電圧CH1v〜CH3vの偏差を数値化したものとして表現する。
例えば、歪みゲージ13Aのチャネルの電圧CH1vだけが他のチャネルに比べて増大した場合は、チャネルCH1〜CH3全体の重心位置が原点(0,0)の上方(Y軸の正方向)に移動するので、その重心位置から原点(0,0)に向かう下向きの矢印パターンが表示される。
<表示例−1>
図10は、ディスプレイ31の画面における表示例−1を表す正面図である。
図10に示す例では、流動表示部51および速度レベル表示部52が画面上に表示される。流動表示部51の中には、円形表示領域51aがあり、この中の中心51cから外側に向かう方向の矢印パターン51bが表示されている。
矢印パターン51bの方向は、座標(0,0)から現在の重心cgの座標(X_cg,Y_cg)へ向かう方向に対応し、土砂14の流動方向と一致する。矢印パターン51bの長さは、3つのチャネルの電圧CH1v〜CH3vの偏差を数値化した結果を反映している。
速度レベル表示部52は、矢印パターン51bの長さが表す土砂14の流動速度について、3種類に区分した「速度1」、「速度2」、「速度3」のレベルの違いを表現している。つまり、長い矢印パターン51bは、短い矢印パターン51bに比べて流動速度が速い状態であることを表現している。
<表示例−2>
図11(a)および図11(b)は、ディスプレイ31の画面における表示例−2を表す正面図である。図11(a)に示した画面は初期画面、すなわち計測の準備やオフセットの補正が完了していない状態で表示される内容の例である。また、図11(b)に示した画面は計測画面、すなわち図8のステップS11〜S14が完了した後、S15〜S21の処理を実行して計測を行った結果を反映した内容の例である。
図11(a)、図11(b)の各画面の中には、円形表示領域61A、61B、および速度レベル表示部62A、62Bが含まれている。
図11(a)の例は、計測結果が得られる前の状態を表しているため、円形表示領域61Aに表示される矢印パターン61bは、方向および長さが不明な状態であり、円形表示領域61Aの中心位置に表示されている。速度レベル表示部62Aは、3つのチャネルCH1〜CH3の各信号電圧の時系列変化を表しているが、オフセットの修正によるステップ状の変化のようすがこの中に現れている。すなわち、図8のステップS13で各基準電圧CH1v0〜CH3v0が検出されて、これらがオフセットとして認識され、速度レベル表示部62Aに表示される各電圧が0に修正される。
図11(b)の例は、計測した結果が反映された状態を表しているので、円形表示領域61Bに表示される矢印パターン61bは、円形表示領域61Bの中心から土砂14の流動方向と一致する方向を向くように配置され、その長さは流動速度のレベルを反映するように自動的に調整される。速度レベル表示部62Bの表示内容は、3つのチャネルCH1〜CH3の各信号電圧の時系列変化を表している。速度レベル表示部62Bの表示内容は、土砂14の流動がない状態では3つのチャネルCH1〜CH3の電圧に大きな違いが生じないが、流動が発生すると各チャネルの電圧に大きな違いが発生する。その判定結果が矢印パターン61bに反映される。
<泥土流動監視装置の利点>
図3に示した泥土流動監視装置においては、流動検出器10が突状面12aと接する土砂14の流動に反応してその撓み量を歪みゲージ部13で検出している。また、互いに異なる検出軸を持つ複数の歪みゲージ13A〜13Cの出力を図8のステップS17〜S20でベクトル演算することにより、流動の方向および流動速度の違いを特定している。したがって、チャンバー112内における土砂14の詰まりの有無を確実に検出できる。また、チャンバー112内の土砂14が正しく排泥菅115の方向に向かって流動しているのか否かを判定することが容易になる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る泥土流動監視センサ、泥土流動監視装置および泥土流動監視方法の特徴をそれぞれ以下[1]〜[10]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 掘進機(シールドマシン100)内で掘削により生じた土砂を含む泥土(土砂14)に接する受圧部(受感部12)と、
前記受圧部に配置され、当該受圧部の撓み量を検出する3個またはそれ以上の撓み検出部(歪みゲージ13A〜13C)と、を備え、
複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で配置された、
ことを特徴とする泥土流動監視センサ(流動検出器10)。
[2] 前記受圧部は、前記泥土に接する第1面に前記泥土に向かって中央部が突出する円形状の曲面が形成され、前記第1面の反対側の第2面に平坦面が形成され、
複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に配置された、
ことを特徴とする上記[1]に記載の泥土流動監視センサ(流動検出器10)。
[3] 前記検出部は、前記受圧部のうち前記泥土に接しない側に配置された、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の泥土流動監視センサ。
[4] 掘進機(シールドマシン100)内で掘削により生じた土砂を含む泥土(土砂14)に接する受圧部(受感部12)と、
前記受圧部に配置され、当該受圧部の撓み量を検出する3個またはそれ以上の撓み検出部(歪みゲージ13A〜13C)と、
複数の前記撓み検出部がそれぞれ検出した複数の撓み量に関する情報を取得し、複数の前記撓み量に基づいて少なくとも前記泥土の流動の有無および流動方向を検知する流動演算部(処理部32,S15〜S20)と、
を備えたことを特徴とする泥土流動監視装置(流動検出器10,計算機30)。
[5] 前記受圧部(受感部12)は、前記泥土に接する第1面に前記泥土に向かって中央部(12d)が突出する円形状の曲面(突状面12a)が形成され、前記第1面の反対側の第2面に平坦面(凹部12c)が形成され、
複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で配置された、
ことを特徴とする上記[4]に記載の泥土流動監視装置。
[6] 前記検出部は、前記受圧部のうち前記泥土に接しない側に配置された、
ことを特徴とする上記[4]又は[5]に記載の泥土流動監視センサ。
[7] 前記撓み検出部は、検出した撓み量に応じて電気抵抗が変化する歪みゲージ(13A〜13C)により構成された、
ことを特徴とする上記[4]乃至[6]に記載の泥土流動監視装置。
[8] 前記流動演算部の出力に基づいて、泥土の流動の流動方向、および前記複数の撓み検出部間の検出値の差分の大きさに対応する情報を表示する表示部(ディスプレイ31、S21)を更に備えた、
ことを特徴とする上記[4]乃至[7]のいずれかに記載の泥土流動監視装置。
[9] 掘進機(シールドマシン100)上で掘削により生じた土砂を含む泥土(土砂14)に接する受圧部(受感部12)の面上に、互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で、3個またはそれ以上の数の複数の撓み検出部(歪みゲージ13A〜13C)を設置し(図6参照)、
複数の前記撓み検出部がそれぞれ検出した複数の撓み量の情報を取得し(S15)、
複数の前記撓み量の合成演算を実施し(S17〜S20)、
前記合成演算の結果から少なくとも前記泥土の流動の有無および流動方向を検知する(S21)、
ことを特徴とする泥土流動監視方法。
[10] 前記受圧部の静止状態において、各前記撓み検出部が検出した撓み量を基準レベル(基準電圧CH1v0〜CH3v0)として取得し、
前記受圧部の稼働状態において、各前記撓み検出部が検出した撓み量を測定値(計測値CH1v1〜CH3v1)として取得し(S15)、
前記測定値と前記基準レベルとの差分(CH1v〜CH3v)を、変化量として前記撓み検出部毎にそれぞれ算出し(S16)、
複数の前記撓み検出部の前記変化量の合成演算を実施して重心位置変化を検知する(S17〜S21)、
ことを特徴とする上記[9]に記載の泥土流動監視方法。
10 流動検出器
11 筒状ケース
12 受感部
12a 突状面
12b 平坦面
12c 凹部
12d 中央部
12e 周辺部
13 歪みゲージ部
13A,13B,13C 歪みゲージ
14 土砂
20 信号変換器
21,22 信号ケーブル
30 計算機
31 ディスプレイ
32 処理部
51 流動表示部
51a,61A,61B 円形表示領域
51b,61b 矢印パターン
51c 中心
52,62A,62B 速度レベル表示部
100,200 シールドマシン
111 カッター
112,212 チャンバー
113,213 マシン本体の固定部
114,214 送泥菅
115,215 排泥菅
116 泥土
120 掘削対象地山
211 カッタビット
217 テールシール
218 セグメント搬送装置
219 バルクヘッド
CH1,CH2,CH3 チャネル
P0 中心点
TRG 正三角形
PA,PB,PC 頂点
CH1v0,CH2v0,CH3v0 基準電圧
CH1v1,CH2v1,CH3v1 計測値
CH1v,CH2v,CH3v 差分

Claims (10)

  1. 掘進機内で掘削により生じた土砂を含む泥土に接する受圧部と、
    前記受圧部に配置され、当該受圧部の撓み量を検出する3個またはそれ以上の撓み検出部と、を備え、
    複数の前記撓み検出部は、互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で配置された、
    ことを特徴とする泥土流動監視センサ。
  2. 前記受圧部は、前記泥土に接する第1面に前記泥土に向かって中央部が突出する円形状の曲面が形成され、前記第1面の反対側の第2面に平坦面が形成され、
    複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に配置された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の泥土流動監視センサ。
  3. 前記検出部は、前記受圧部のうち前記泥土に接しない側に配置された、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の泥土流動監視センサ。
  4. 掘進機内で掘削により生じた土砂を含む泥土に接する受圧部と、
    前記受圧部に配置され、当該受圧部の撓み量を検出する3個またはそれ以上の撓み検出部と、
    複数の前記撓み検出部がそれぞれ検出した複数の撓み量に関する情報を取得し、複数の前記撓み量に基づいて少なくとも前記泥土の流動の有無および流動方向を検知する流動演算部と、
    を備えたことを特徴とする泥土流動監視装置。
  5. 前記受圧部は、前記泥土に接する第1面に前記泥土に向かって中央部が突出する円形状の曲面が形成され、前記第1面の反対側の第2面に平坦面が形成され、
    複数の前記撓み検出部は、前記平坦面に互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で配置された、
    ことを特徴とする請求項4に記載の泥土流動監視装置。
  6. 前記検出部は、前記受圧部のうち前記泥土に接しない側に配置された、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の泥土流動監視装置。
  7. 前記撓み検出部は、検出した撓み量に応じて電気抵抗が変化する歪みゲージにより構成された、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の泥土流動監視装置。
  8. 前記流動演算部の出力に基づいて、泥土の流動の流動方向、および前記複数の撓み検出部間の検出値の差分の大きさに対応する情報を表示する表示部を更に備えた、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の泥土流動監視装置。
  9. 掘進機内で掘削により生じた土砂を含む泥土に接する受圧部の面上に、互いに感度軸の方向および位置がずれた状態で、3個またはそれ以上の数の複数の撓み検出部を設置し、
    複数の前記撓み検出部がそれぞれ検出した複数の撓み量の情報を取得し、
    複数の前記撓み量の合成演算を実施し、
    前記合成演算の結果から少なくとも前記泥土の流動の有無および流動方向を検知する、
    ことを特徴とする泥土流動監視方法。
  10. 前記受圧部の静止状態において、各前記撓み検出部が検出した撓み量を基準レベルとして取得し、
    前記受圧部の稼働状態において、各前記撓み検出部が検出した撓み量を測定値として取得し、
    前記測定値と前記基準レベルとの差分を、変化量として前記撓み検出部毎にそれぞれ算出し、
    複数の前記撓み検出部の前記変化量の合成演算を実施して重心位置変化を検知する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の泥土流動監視方法。
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