JP2020158275A - エレベータの制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータにおいて利用者が行う乗場呼びを監視することが可能な制御システムを提供する。【解決手段】制御システムは、エレベータを制御する制御装置と、利用者の識別情報を読み取る読取装置1A、1Bと、読取装置1A、1Bで読み取られた識別情報に対応する管理情報を中継して制御装置に送信する中継装置103と、を備える。そして、制御装置は、中継装置103から管理情報を受信した場合に、管理情報を対象として呼び登録を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、利用者の識別情報に基づいて呼び登録を行うことが可能なエレベータの制御技術に関する。
エレベータの制御技術には、乗場に設けられた行先階登録装置によって利用者からの乗場呼びを受け付け、その乗場呼びを、輸送効率やセキュリティを考慮して何れか1つの乗りかごに割り当てることで呼び登録を行うものが存在する。この様な制御技術では、通常、利用者ごとに呼び登録が行われる。従って、複数の利用者がグループで行動したい場合でも、エレベータを利用する際には個々に乗りかごが割り当てられてしまうため、それらの利用者は、必ずしも同じ乗りかごに乗車できるとは限らず、エレベータでの移動先(行先階)までは個別に行動しなければならない場合があった。このため、グループで行動する利用者にとっては不便であった。
そこで、行先階登録装置において利用人数の入力を可能にし、当該行先階登録装置で入力された利用人数を乗場呼びと共に受け付けた場合に、その利用人数を用いて呼び登録を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5087281号
しかし、行先階登録装置において利用人数の入力を可能にした場合、悪意のある利用者が、乗場呼びを行う際に実際の利用人数よりも多い人数を入力する虞がある。不必要に多い人数で呼び登録が行われると、呼び登録された人数よりも実際には少ない人数でエレベータを運行しなければならず、エレベータの運行効率が低下してしまう。
そこで本発明の目的は、エレベータにおいて利用者が行う乗場呼びを監視することが可能な制御システムを提供することである。
本発明に係る制御システムは、エレベータを制御する制御装置と、利用者の識別情報を読み取る読取装置と、当該読取装置で読み取られた識別情報に対応する管理情報を中継して制御装置に送信する中継装置と、を備える。そして、制御装置は、中継装置から管理情報を受信した場合に、当該管理情報を対象として呼び登録を行う。
上記制御システムによれば、制御装置は、利用者の乗場呼びごとに行う呼び登録の履歴を管理情報に紐付けて管理することが可能になる。
上記制御システムは、上記読取装置の1つである第1読取装置を有する登録装置を更に備えていてもよい。この構成において、中継装置は、第1読取装置で識別情報が読み取られた場合に、当該識別情報に対応する管理情報を登録装置にも送信してもよい。また、登録装置は、中継装置から管理情報を受信した場合に利用人数の入力を可能にすると共に、入力された利用人数を、中継装置から受信した管理情報と共に制御装置に送信してもよい。更に、制御装置は、中継装置から受信した管理情報と同じ管理情報を登録装置からも受信した場合、その管理情報と共に登録装置から送信されてくる利用人数を用いて呼び登録を行ってもよい。この構成によれば、制御装置は、登録装置で入力された利用人数を呼び登録に反映させることが可能になる。
上記制御システムにおいて、制御装置は、呼び登録に関連した情報を、その呼び登録の対象である管理情報と共にブロードキャストで配信してもよい。この構成によれば、管理情報を手掛かりとして、呼び登録に関連する上記情報が必要な装置にだけ当該情報を取得させることが可能になる。
上記制御システムは、乗場への進入を規制する規制装置が設置されているエレベータに適用されてもよい。この構成において、規制装置は、読取装置の1つである第2読取装置を有していてもよい。また、中継装置は、第1読取装置及び第2読取装置の何れか一方で識別情報が読み取られた場合に、当該識別情報に対応する管理情報を、その識別情報が第1読取装置及び第2読取装置のどちらで読み取られたのかを示す属性情報と共に制御装置に送信してもよい。
上記構成によれば、制御装置は、管理情報を対象として呼び登録を行う際に、その管理情報に対応している識別情報を読み取った装置の種類(即ち、規制装置又は登録装置のどちらの種類であるのか)を属性情報から特定できる。そして、利用人数の情報が規制装置から送信されることがない場合において、属性情報が規制装置に対応していた場合には、制御装置は、そのことを以て、呼び登録の実行前に利用人数を受信する必要はないと判断できる。よって、利用者による規制装置の通過が許可された場合には、即座に制御装置に呼び登録を実行させることができる。
上記制御システムにおいて、制御装置は、管理情報ごとに行先階が対応付けられた行先階管理データを有していてもよい。また、制御装置は、中継装置から管理情報を受信した場合に、その管理情報に対応付けられている行先階を行先階管理データから読み出し、読み出した行先階を用いて呼び登録を行ってもよい。このように行先階の情報を制御装置に持たせることにより、中継装置から制御装置へ送信するデータ量が少なくなり、処理速度の高速化を図ることが可能になる。
本発明によれば、エレベータにおいて利用者が行う乗場呼びを監視することが可能になる。
実施形態に係る制御システムが適用されたエレベータの全体構成を示した概念図である。 各階におけるエレベータの乗場の構成を示した概念図である。 セキュリティサーバで実行される認証処理を示したフローチャートである。 実施形態で用いられる(A)装置管理データの一例及び(B)媒体管理データの一例をそれぞれ示した概念図である。 実施形態で用いられる設置階管理データの一例を示した概念図である。 実施形態で用いられる(A)行先階管理データの一例及び(B)履歴管理データの一例をそれぞれ示した概念図である。 実施形態で実行される中継処理を示したフローチャートである。 実施形態で実行される行先階登録処理を示したフローチャートである。 人数入力画面の一例を示した概念図である。 実施形態で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。 第4変形例で用いられる属性管理データの一例を示した概念図である。 第4変形例で実行される中継処理を示したフローチャートである。 第4変形例で実行される行先階登録処理を示したフローチャートである。 第4変形例で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。
[1]エレベータ及びその制御システムの構成
図1は、実施形態に係る制御システムが適用されたエレベータの全体構成を示した概念図である。また、図2は、各階におけるエレベータの乗場Hの構成を示した概念図である。本実施形態では、エレベータは、3つの乗りかご100と、建物の特定階(ロビー階など)に設けられた2つの規制装置101Aと、各階の乗場Hに設置された行先階登録装置101Bと、セキュリティサーバ102と、中継装置103と、エレベータ制御装置104と、群管理制御装置105と、を備える。また、規制装置101A及び行先階登録装置101Bには、それらを識別するための装置情報Pdが設定されている。
そして本実施形態では、エレベータの制御システムが、各階の乗場Hに設置された行先階登録装置101Bと、中継装置103と、エレベータ制御装置104と、群管理制御装置105と、で構成されている。尚、以下に説明する本実施形態の制御システムの各部構成は、3つに限定されない複数の乗りかご100を備えたエレベータや、2つに限定されない数(1つを含む)の規制装置101Aを備えたエレベータなどにも適用できる。
<規制装置>
規制装置101Aは、セキュリティゲートなど、特定階においてエレベータの乗場Hへの進入を規制する装置であり、利用者が所持する記録媒体Q(ICカードや磁気カードなど)から情報を読み取る読取装置1Aと、利用者が乗車すべき乗りかご100の情報などを表示する表示装置2Aと、を有する。ここで、記録媒体Qには、それを所持する利用者の識別情報Pi(記録媒体Qを識別する固有の情報。固有IDなど)が記録されており、読取装置1Aは、記録媒体Qから識別情報Piを読み取る。
読取装置1Aによる記録媒体Qの読取り方法は、接触式のものであってもよいし、NFC(Near Field Communication)等の近距離通信で情報を読み取る非接触式のものであってもよく、特に限定されるものではない。又、記録媒体Qは、カード状のものに限らず、スティック状やチップ状のものであってもよい。更に、読取装置1Aとの近距離通信(NFC等)が可能なスマートフォン等の携帯情報端末が、記録媒体Qとして用いられてもよい。
規制装置101Aは、読取装置1Aが識別情報Piを読み取った場合に、その識別情報Piを、当該規制装置101Aの装置情報Pdと共にセキュリティサーバ102に送信する(図1参照)。尚、規制装置101Aは、装置情報Pdとして、識別情報Piを読み取った読取装置1Aの装置情報をセキュリティサーバ102に送信してもよい。
そして、識別情報Piの認証(認証処理)がセキュリティサーバ102で実行され、当該認証が成功した場合には、規制装置101Aの通過が利用者に対して許可される。即ち、利用者による規制装置101Aの通過を許可するか否かの判断が、当該利用者の識別情報Piに基づいて行われる。
また、セキュリティサーバ102での識別情報Piの認証が成功した場合、当該識別情報Piに1対1で対応する管理情報Pj(例えば、ICカードに付される通し番号のようなもの)が、セキュリティサーバ102から中継装置103を介して群管理制御装置105に送信される(中継処理)。そして、その管理情報Pjを対象とした呼び登録(呼び登録処理)が、群管理制御装置105によって実行される(呼び登録処理)。具体的には、群管理制御装置105は、呼び登録に必要な情報(管理情報Pjに対応した行先階Fdなどの情報)を1つの乗場呼びとして、その乗場呼びを、エレベータの輸送効率等を考慮して複数の乗りかご100のどれか1つに割り当てる。
<行先階登録装置>
行先階登録装置101Bは、特定階においてエレベータの乗場Hに設置された行先階登録装置101Bpと、特定階以外の各階(他の階)においてエレベータの乗場Hに設置された行先階登録装置101Bqと、を含む。本実施形態では、行先階登録装置101Bpは、利用者が、規制装置101Aの通過時に割り当てられた乗りかご100に乗り遅れて乗場呼びを再度行う場合や、行先階を別の階(その利用者に許可されている別の行先階)に変更する場合などに用いられる。また、行先階登録装置101Bqは、特定階以外の各階から利用者が乗場呼びを行う場合や、乗場呼びを行う際に利用人数Nrなどを入力する場合に用いられる。
行先階登録装置101B(101Bp及び101Bq)は何れも、利用者が所持する記録媒体Qから情報を読み取る読取装置1Bと、操作機能付きの表示装置2Bと、を有する。本実施形態では、表示装置2Bは、タッチパネル付きの表示パネルである。尚、表示装置2Bは、ボタンで選択操作などを行う機能を備えたものであってもよい。また、読取装置1Bによる記録媒体Qの読取り方法は、上述した読取装置1Aと同様である。
行先階登録装置101Bは、読取装置1Bが識別情報Piを読み取った場合に、その識別情報Piを、当該行先階登録装置101Bの装置情報Pdと共にセキュリティサーバ102に送信する(図1参照)。尚、行先階登録装置101Bは、装置情報Pdとして、識別情報Piを読み取った読取装置1Bの装置情報をセキュリティサーバ102に送信してもよい。
そして、識別情報Piの認証(認証処理)がセキュリティサーバ102で実行され、当該認証が成功した場合、行先階登録装置101Bは、利用者による行先階の変更や利用人数の入力などの操作を可能にし、当該操作で入力された情報を群管理制御装置105に送信する(行先階登録処理)。
このような行先階登録処理を行うための処理部は、行先階登録装置101B内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、行先階登録装置101Bが備えるCPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、他のサーバなどにダウンロード可能に保存され、ダウンロードされたものが行先階登録装置101Bの記憶部(不図示)に記憶されてもよい。尚、行先階登録装置101Bqが実行する行先階登録処理の詳細については後述する。
<セキュリティサーバ>
セキュリティサーバ102は、規制装置101A及び行先階登録装置101Bから送信されてくる識別情報Piの認証を行い、認証に成功した場合にのみ規制装置101Aの通過や行先階登録装置101Bの操作を利用者に対して許可することにより、高いセキュリティを維持する(認証処理)。以下、認証処理の詳細について説明する。
図3は、セキュリティサーバ102で実行される認証処理を示したフローチャートである。認証処理は、セキュリティサーバ102が規制装置101A又は行先階登録装置101Bから識別情報Piを受信した場合に開始される。認証処理が開始されると、セキュリティサーバ102は、受信した識別情報Piの認証を行う(図3のステップS101)。
セキュリティサーバ102は、ステップS101にて識別情報Piの認証に成功した場合、その識別情報Piの送信元である装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)に認証結果に応じた動作を実行させるために、当該送信元である装置を、識別情報Piと共に送信されてくる装置情報Pdに基づいて特定する(図3のステップS102)。
具体的には、セキュリティサーバ102は、装置管理データD1を有する。図4(A)は、本実施形態で用いられる装置管理データD1の一例を示した概念図である。装置管理データD1では、装置情報Pdごとに、当該装置情報Pdで識別される装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)への情報送信に使用される装置アドレスPa(IPアドレスなど)と、その装置の種類を特定するための属性情報Pb(即ち、規制装置101A又は行先階登録装置101Bのどちらの種類であるのかを特定するための情報)が対応付けられている。図4(A)では、属性情報Pbとして、規制装置101Aと行先階登録装置101Bとを区別するために、それぞれに対応させて「0」と「1」とが用いられている。
そして、セキュリティサーバ102は、受信した装置情報Pdに対応する装置アドレスPa及び属性情報Pbを装置管理データD1から読み出すことにより、識別情報Piの送信元である装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)を特定する。このとき、属性情報Pbは、識別情報Piが規制装置101A(読取装置1A)及び行先階登録装置101B(読取装置1B)のどちらで読み取られたのか(即ち、どの種類の装置で読み取られたのか)を示す情報として用いられる。
その後、セキュリティサーバ102は、ステップS102で装置管理データD1から読み出した属性情報Pbが、規制装置101Aに対応したもの(Pb=0)であるのか、それとも行先階登録装置101Bに対応したもの(Pb=1)であるのかを判断する(図3のステップS103)。
そして、セキュリティサーバ102は、ステップS103にて「規制装置101Aに対応したもの(Pb=0)である」と判断した場合には、ステップS102で装置管理データD1から読み出した装置アドレスPaで特定される規制装置101Aの動作を制御することにより、利用者の通過を許可する(図3のステップS104)。
その後、セキュリティサーバ102は、ステップS102で特定した装置の装置情報Pdを中継装置103に送信する(図3のステップS105。図1参照)。このとき、セキュリティサーバ102は、認証に成功した識別情報Piに1対1で対応する管理情報Pjも中継装置103に送信する(図3のステップS105)。具体的には、セキュリティサーバ102は、装置管理データD1に加えて媒体管理データD2を有する。図4(B)は、本実施形態で用いられる媒体管理データD2の一例を示した概念図である。媒体管理データD2では、記録媒体Qに記録されている識別情報Piが外部に漏洩することを防止するべく、識別情報Piのそれぞれに、それらに1対1で対応する管理情報Pj(例えば、ICカードに付される通し番号のようなもの)が対応付けられている。そして、セキュリティサーバ102は、認証に成功した識別情報Piに対応する管理情報Pjを、媒体管理データD2から読み出して中継装置103に送信する。そして、セキュリティサーバ102は、ステップS105の実行後、認証処理を終了する。
一方、セキュリティサーバ102は、ステップS103にて「行先階登録装置101Bに対応したもの(Pb=1)である」と判断した場合には、ステップS105へ移行して、中継装置103への装置情報Pd及び管理情報Pjの送信を行う。このとき、セキュリティサーバ102は、ステップS105へ移行する前に、認証結果に応じた動作(認証に成功した旨の通知など)を行先階登録装置101Bに実行させてもよい。そして、セキュリティサーバ102は、ステップS105の実行後、認証処理を終了する。
セキュリティサーバ102は、ステップS101にて識別情報Piの認証に失敗した場合にも、その識別情報Piの送信元である装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)に認証結果に応じた動作を実行させるために、ステップS102と同様の方法で、当該送信元である装置を、識別情報Piと共に送信されてくる装置情報Pdに基づいて特定する(図3のステップS106)。
その後、セキュリティサーバ102は、ステップS103と同様、ステップS106で装置管理データD1から読み出した属性情報Pbが、規制装置101Aに対応したもの(Pb=0)であるのか、それとも行先階登録装置101Bに対応したもの(Pb=1)であるのかを判断する(図3のステップS107)。
そして、セキュリティサーバ102は、ステップS107にて「規制装置101Aに対応したもの(Pb=0)である」と判断した場合には、ステップS106で装置管理データD1から読み出した装置アドレスPaで特定される規制装置101Aの動作を制御することにより、利用者の通過を規制(具体的には、禁止)する(図3のステップS108)。
一方、セキュリティサーバ102は、ステップS107にて「行先階登録装置101Bに対応したもの(Pb=1)である」と判断した場合には、ステップS106で装置管理データD1から読み出した装置アドレスPaに、行先階登録装置101Bでの利用者の操作を許可しない不許可信号を送信する(図3のステップS109)。
このような認証処理を行う処理部は、セキュリティサーバ102内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、セキュリティサーバ102が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、他のサーバなどにダウンロード可能に保存され、ダウンロードされたものがセキュリティサーバ102の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。尚、認証処理の詳細については後述する。
<中継装置>
中継装置103は、セキュリティサーバ102から群管理制御装置105への情報の伝達を中継する装置である。具体的には、中継装置103は、セキュリティサーバ102から送信されてくる情報(管理情報Pj及び装置情報Pdを含む)を受信した場合に、管理情報Pjと、当該管理情報Pjを対象とした呼び登録に必要な情報(本実施形態では、出発階など)と、を群管理制御装置105に送信する(中継処理。図1参照)。
より具体的には、中継装置103は、設置階管理データD3を有する。図5は、本実施形態で用いられる設置階管理データD3の一例を示した概念図である。設置階管理データD3では、装置情報Pdごとに、装置管理データD1と同様に装置アドレスPa及び属性情報Pbが対応付けられると共に、当該装置情報Pdで識別される装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)の設置階Fsが更に対応付けられている。そして、中継装置103は、セキュリティサーバ102から受信した装置情報Pdに対応する設置階Fsを設置階管理データD3から読み出し、読み出した設置階Fsを出発階として管理情報Pjと共に群管理制御装置105に送信する。このとき本実施形態では、中継装置103は、当該装置情報Pdに対応する属性情報Pbも設置階管理データD3から読み出し、読み出した属性情報Pbを管理情報Pj及び設置階Fsと共に群管理制御装置105に送信する。
また、中継装置103は、セキュリティサーバ102から受信した装置情報Pdに対応する装置アドレスPaを設置階管理データD3から読み出し、読み出した装置アドレスPaで特定される装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B。以下、「対象装置101T」と称す)に管理情報Pjを送信することにより、当該管理情報Pjを対象装置101Tに認識させる。これにより、後述するように呼び登録で割り当てられた乗りかご100の情報(当該乗りかご100を識別するための番号や記号などの情報。以下、「乗りかご情報Pg」と称す)が管理情報Pjと共に群管理制御装置105からブロードキャストで配信されたときに、当該管理情報Pjを手掛かりとして、対象装置101T(即ち、その乗りかご情報Pgを表示すべき装置)にだけ乗りかご情報Pgを取得させることが可能になる。
更に、対象装置101Tとして行先階登録装置101Bが中継装置103から管理情報Pjを受信した場合、当該行先階登録装置101Bは、行先階の変更や利用人数の入力などの操作を可能にし、当該操作で入力された情報を、管理情報Pjと共に群管理制御装置105に送信する。これにより、群管理制御装置105は、行先階登録装置101Bで入力された情報を呼び登録に反映させることが可能になる。
尚、装置アドレスPa及び属性情報Pbは、セキュリティサーバ102にて装置管理データD1から読み出されたものが装置情報Pdと共に中継装置103に送信されて、当該中継装置103にて用いられてもよい。この場合、設置階管理データD3では、装置情報Pdのそれぞれに対する装置アドレスPa及び属性情報Pbの対応付けが不要になる。
上述した中継処理を行うための処理部は、中継装置103内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、中継装置103が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、他のサーバなどにダウンロード可能に保存され、ダウンロードされたものが中継装置103の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。尚、中継処理の詳細については後述する。
<エレベータ制御装置>
エレベータ制御装置104は、乗りかご100のそれぞれに1つずつ対応させて設けられており、各エレベータ制御装置104は、これに対応する乗りかご100の動作を制御する。そして、エレベータ制御装置104は、群管理制御装置105によって一元的に管理及び制御される。
<群管理制御装置>
群管理制御装置105は、中継装置103から管理情報Pjを受信した場合に、当該管理情報Pjを対象として呼び登録を行う。具体的には、群管理制御装置105は、呼び登録に必要な情報(管理情報Pjに対応した行先階Fdなどの情報)を1つの乗場呼びとして、その乗場呼びを、エレベータの輸送効率等を考慮して複数の乗りかご100のどれか1つに割り当てる(呼び登録処理)。
本実施形態では、群管理制御装置105は、行先階管理データD4を有する。図6(A)は、本実施形態で用いられる行先階管理データD4の一例を示した概念図である。行先階管理データD4では、管理情報Pjごとに、当該管理情報Pjに対応している利用者に許可する降車階として初期設定された行先階Fdが対応付けられている。そして、群管理制御装置105は、中継装置103から受信した管理情報Pjに対応する行先階Fdを行先階管理データD4から読み出し、読み出した行先階Fdと、管理情報Pjと共に中継装置103から送信されてくる設置階Fs(出発階)及び属性情報Pbと、を用いて、当該管理情報Pjを対象とした呼び登録を行う。このように行先階Fdの情報を群管理制御装置105に持たせることにより、中継装置103から群管理制御装置105へ送信するデータ量が少なくなり、処理速度の高速化を図ることが可能になる。
また、群管理制御装置105は、呼び登録で割り当てた乗りかご100の情報(乗りかご情報Pg)を、呼び登録に関連した情報として、当該呼び登録の対象である管理情報Pjと共にブロードキャストで配信する(図1参照)。
更に、群管理制御装置105は、履歴管理データD5を更に有する。図6(B)は、本実施形態で用いられる履歴管理データD5の一例を示した概念図である。履歴管理データD5には、呼び登録の実行ごとに当該呼び登録で用いられた情報が記録されていく。具体的には、群管理制御装置105は、呼び登録の対象にした管理情報Pjと、当該呼び登録で用いた情報(設置階Fs(出発階)、行先階Fd、利用人数Nr)と、を互いに対応させて履歴管理データD5に記録する。これにより、群管理制御装置105は、利用者の乗場呼びごとに行う呼び登録の履歴を管理情報Pjに紐付けて管理することが可能になる。
このような呼び登録処理を行うための処理部は、群管理制御装置105内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、群管理制御装置105が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、他のサーバなどにダウンロード可能に保存され、ダウンロードされたものが群管理制御装置105の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。尚、呼び登録処理の詳細については後述する。
[2]制御システムで実行される制御処理
[2−1]中継装置で実行される中継処理
図7は、中継装置103で実行される中継処理を示したフローチャートである。中継処理は、中継装置103がセキュリティサーバ102から情報(管理情報Pj及び装置情報Pdを含む)を受信した場合に開始される。中継処理が開始されると、中継装置103は、群管理制御装置105での呼び登録に必要な情報の1つである出発階として、セキュリティサーバ102から受信した装置情報Pdに対応する設置階Fsを設置階管理データD3から読み出す(図7のステップS11)。このとき本実施形態では、中継装置103は、当該装置情報Pdに対応する属性情報Pbも設置階管理データD3から読み出す。
また、セキュリティサーバ102から受信した装置情報Pdで識別される装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)に管理情報Pjを送信するために、中継装置103は、当該装置情報Pdに対応する装置アドレスPaを設置階管理データD3から読み出す(図7のステップS11)。
その後、中継装置103は、ステップS11で読み出した設置階Fsを、セキュリティサーバ102から受信した管理情報Pj及び属性情報Pbと共に群管理制御装置105に送信する(図7のステップS12)。これにより、管理情報Pjを対象とした呼び登録を群管理制御装置105に実行させることが可能になる。更には、呼び登録の履歴を管理情報Pjに紐付けて群管理制御装置105に管理させることが可能になる。
また、中継装置103は、ステップS11で読み出した装置アドレスPaで特定される対象装置101T(規制装置101A又は行先階登録装置101B)に管理情報Pjを送信する(図7のステップS13)。これにより、群管理制御装置105から乗りかご情報Pgがブロードキャストで配信されたときに、管理情報Pjを手掛かりとして、対象装置101Tにだけ乗りかご情報Pgを取得させることが可能になる。更に、対象装置101Tが行先階登録装置101Bである場合には、管理情報Pjをトリガとして、当該行先階登録装置101Bを、行先階の変更や利用人数の入力などの操作が可能な状態へ移行させることができる。
[2−2]行先階登録装置で実行される行先階登録処理
図8は、行先階登録装置101Bqで実行される行先階登録処理を示したフローチャートである。行先階登録処理は、行先階登録装置101Bqが、自身の読取装置1Bで読み取った識別情報Piを、当該行先階登録装置101Bqの装置情報Pdと共にセキュリティサーバ102に送信した場合に開始される。行先階登録処理が開始されると、行先階登録装置101Bqは、セキュリティサーバ102から不許可信号を受信したか否かを判断する(図8のステップS21)。
行先階登録装置101Bqは、ステップS21にて「受信した(Yes)」と判断した場合、利用人数Nrの入力を利用者に許可することなく(本実施形態では、人数入力画面(図9参照)を表示装置2Bに表示することなく)、行先階登録処理を終了する。一方、行先階登録装置101Bqは、ステップS21にて「受信していない(No)」と判断した場合、中継装置103から管理情報Pjを受信したか否かを判断する(図8のステップS22)。そして、行先階登録装置101Bqは、ステップS21又はS22で「受信した(Yes)」と判断できるまで、ステップS21及びS22を繰り返し実行する。
行先階登録装置101Bqは、ステップS22にて「受信した(Yes)」と判断した場合、受信した管理情報Pjを自身の記憶部(不図示)に一旦記憶する(図8のステップS221)。また、行先階登録装置101Bqは、利用者による利用人数Nrの入力を可能にする(図8のステップS222)。具体的には、行先階登録装置101Bqは、自身の表示装置2Bに、利用人数Nrの入力が可能な画面(人数入力画面)を表示する。図9は、人数入力画面の一例を示した概念図である。図9の人数入力画面は、利用人数Nrを入力するためのテンキーと、テンキーで入力した利用人数Nrが表示される表示領域と、テンキーで入力した利用人数Nrを確定するための確定ボタンと、を含んでいる。尚、図9に示されるように、人数入力画面には、管理情報Pjや、利用人数Nrの入力を取り消すための取消ボタンなどが更に表示されてもよい。また、人数入力画面は、利用人数Nrをテンキーで入力するものに限らず、複数の選択肢から1つを利用者に選択させるものなどへ適宜変更されてもよい。更に、行先階登録装置101Bqは、タッチパネル上で操作を行うものに限らず、表示装置2Bの画面を見ながら機械式のボタンで選択操作を行うものであってもよい。
次に、行先階登録装置101Bqは、ステップS222(人数入力画面の表示)を実行した時点からの経過時間Tmの計測を開始する(図8のステップS223)。その後、行先階登録装置101Bqは、計測中の経過時間Tmが所定時間T0を超えたか否かを判断する(図8のステップS224)。ここで、所定時間T0は、利用者に対して利用人数Nrの入力を許可する時間を制限するために用いられる。
行先階登録装置101Bqは、ステップS224にて「超えていない(No)」と判断した場合、利用人数Nrが入力された否かを判断する(図8のステップS225)。具体的には、行先階登録装置101Bqは、自身の表示装置2Bに表示した人数入力画面(図9参照)において利用人数Nrが確定されたか否かを判断する。
行先階登録装置101Bqは、ステップS225にて「入力された(Yes)」(確定された)と判断した場合、入力(確定)された利用人数Nrを、ステップS221で記憶した管理情報Pjと共に群管理制御装置105に送信する(図8のステップS226)。これにより、群管理制御装置105は、管理情報Pjを対象とした呼び登録に、行先階登録装置101Bqで入力された利用人数Nrを反映させることが可能になる。
一方、行先階登録装置101Bqは、ステップS225にて「入力されていない(No)」(確定されていない)と判断した場合には、ステップS224へ戻る。
そして、行先階登録装置101Bqは、ステップS225にて「入力された(Yes)」と判断できずに、ステップS224にて「経過した(Yes)」と判断するに至った場合には、その判断を以て、利用者は利用人数Nrを入力する意思がない、即ち、その利用者は1人でエレベータを利用しようとしている、と判断できる。そこで、行先階登録装置101Bqは、利用人数Nrを「1」に設定する(図8のステップS227)。その後、行先階登録装置101Bqは、ステップS227で設定した利用人数Nrを、ステップS221で記憶した管理情報Pjと共に群管理制御装置105に送信する(図8のステップS226)。
行先階登録装置101Bqは、ステップS226の実行後、群管理制御装置105から乗りかご情報Pgを受信した否かを判断する(図8のステップS23)。そして、行先階登録装置101Bqは、ステップS23にて「受信した(Yes)」と判断できるまで、ステップS23を繰り返し実行する。
行先階登録装置101Bqは、ステップS23にて「受信した(Yes)」と判断した場合、受信した乗りかご情報Pgと共に送信されてくる管理情報Pjと同じ管理情報Pjを自身が記憶しているか否かを更に判断する(図8のステップS231)。これにより、行先階登録装置101Bqは、ブロードキャストで配信された乗りかご情報Pgが、自身が利用者に通知すべきものであるか否かを、当該乗りかご情報Pgと共に送信されてくる管理情報Pjを手掛かりとして判断することが可能になる。
そこで、行先階登録装置101Bqは、ステップS231にて「記憶している(Yes)」と判断した場合、受信した乗りかご情報Pgを自身の表示装置2Bに表示する(図8のステップS232)。その後、行先階登録装置101Bqは、自身の記憶部から管理情報Pjを消去し(図8のステップS233)、それから行先階登録処理を終了する。一方、行先階登録装置101Bqは、ステップS231にて「記憶していない(No)」と判断した場合、ステップS23へ戻る。
[2−3]群管理制御装置で実行される呼び登録処理
図10は、群管理制御装置105で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。呼び登録処理は、群管理制御装置105が中継装置103から情報(呼び登録に必要な情報。本実施形態では、管理情報Pj、設置階Fs(出発階)、及び属性情報Pb)を受信した場合に開始される。呼び登録処理が開始されると、群管理制御装置105は、中継装置103から受信した管理情報Pjに対応する行先階Fdを行先階管理データD4から読み出す(図10のステップS31)。これにより、群管理制御装置105は、呼び登録に必要な情報として不足していたものを取得する。
その後、群管理制御装置105は、中継装置103から受信した属性情報Pbが、規制装置101A又は行先階登録装置101Bのどちらの種類に対応した情報であるのかを判断する(図10のステップS32)。このように属性情報Pbを利用することにより、群管理制御装置105は、管理情報Pjを対象として呼び登録を行う際に、その管理情報Pjに対応している識別情報Piを読み取った装置の種類(即ち、規制装置101A又は行先階登録装置101Bのどちらの種類であるのか)を特定できる。
そして本実施形態では、規制装置101Aからは利用人数Nrの情報が送信されることがないので、群管理制御装置105は、ステップS32にて「規制装置101A」に対応していると判断した場合、その判断を以て、呼び登録の実行前に利用人数Nrを受信する必要はないと判断できる。一方、行先階登録装置101Bからは利用人数Nrの情報が送信されてくるため、群管理制御装置105は、ステップS32にて「行先階登録装置101B」に対応していると判断した場合、その判断を以て、呼び登録の実行前に利用人数Nrを受信する必要があると判断できる。
そこで、群管理制御装置105は、ステップS32にて「規制装置101Aに対応したもの(Pb=0)である」と判断した場合、中継装置103から受信した管理情報Pjを対象とした通常の呼び登録(即ち、1人分の呼び登録)を行う(図10のステップS33A)。具体的には、群管理制御装置105は、設置階Fs(出発階)と行先階Fdとを含んだ情報を1つの乗場呼びとして、その乗場呼びを、エレベータの輸送効率等を考慮して複数の乗りかご100のどれか1つに割り当てる。このように、利用者による規制装置101Aの通過が許可された場合には、即座に群管理制御装置105に呼び登録を実行させることができる。
ステップS33Aでの呼び登録の実行後、群管理制御装置105は、ステップS33Aで割り当てた乗りかご100の乗りかご情報Pg(番号や記号など)を、呼び登録の対象である管理情報Pjと共にブロードキャストで配信する(図10のステップS33B)。
一方、群管理制御装置105は、ステップS32にて「行先階登録装置101Bに対応したもの(Pb=1)である」と判断した場合、行先階登録装置101Bから利用人数Nrを受信する前に、ステップS31で読み出した行先階Fdを、中継装置103から受信した管理情報Pj及び設置階Fsと共に、それらを互いに対応させて自身の記憶部(不図示)に一旦記憶する(図10のステップS34)。
その後、群管理制御装置105は、行先階登録装置101Bqから利用人数Nrを受信したか否かを判断する(図10のステップS35)。そして、群管理制御装置105は、ステップS35にて「受信した(Yes)」と判断できるまで、ステップS35を繰り返し実行する。
群管理制御装置105は、ステップS33にて「受信した(Yes)」と判断した場合、受信した利用人数Nrと共に行先階登録装置101Bqから送信されてくる管理情報Pjと同じ管理情報Pjを、それに対応する設置階Fs及び行先階Fdと共に自身の記憶部から読み出す(図10のステップS36)。そして、群管理制御装置105は、行先階登録装置101Bqから受信した利用人数Nrと、ステップS36で読み出した情報(管理情報Pj、設置階Fs、及び行先階Fd)と、を用いて呼び登録を行う(図10のステップS37A)。即ち、群管理制御装置105は、中継装置103から受信した管理情報Pjと同じ管理情報Pjを行先階登録装置101Bqからも受信した場合、その管理情報Pjと共に行先階登録装置101Bqから送信されてくる利用人数Nrを用いて呼び登録を行う。
具体的には、群管理制御装置105は、設置階Fs(出発階)と行先階Fdとを含んだ情報を1つの乗場呼びとして、その乗場呼びを、エレベータの輸送効率等を考慮して複数の乗りかご100のどれか1つに割り当てる。このとき、群管理制御装置105は、更に利用人数Nrを考慮して、乗りかご100への乗場呼びの割当てを行う。具体的には、利用人数Nrが複数であった場合(Nr>1)、群管理制御装置105は、設置階Fs(出発階)及び行先階Fdに加えて利用人数Nrを更に含んだ情報を乗場呼びとして、その乗場呼びを複数の乗りかご100のどれか1つに割り当てる。一例として、群管理制御装置105は、利用人数Nr分の利用者全てを収容できる乗りかご100を複数の乗りかご100から選択し、選択した乗りかご100に、利用人数Nr分の乗場呼びを纏めて割り当てる。これにより、管理情報Pjを対象とした呼び登録に、行先階登録装置101Bqで入力された利用人数Nrが反映される。
ステップS37Aでの呼び登録の実行後、群管理制御装置105は、ステップS37Aで割り当てた乗りかご100の乗りかご情報Pg(番号や記号など)を、呼び登録の対象である管理情報Pjと共にブロードキャストで配信する(図10のステップS37B)。
そして、群管理制御装置105は、ステップS37Aにて呼び登録の対象にした管理情報Pjと、当該呼び登録で用いた情報(設置階Fs(出発階)、行先階Fd、利用人数Nr)と、を互いに対応させて履歴管理データD5に記録する(図10のステップS38)。これにより、群管理制御装置105は、利用者の乗場呼びごとに行う呼び登録の履歴を管理情報Pjに紐付けて管理することが可能になる。
このように呼び登録の履歴を管理情報Pjに紐付けて管理することにより、実際の利用人数よりも多い人数を行先階登録装置101Bqで入力するといった悪意のある利用者の行為を抑制することができる。一例として、群管理制御装置105は、履歴管理データD5内において同じ管理情報Pjに対して多数の利用人数Nrが頻繁に記録されている場合には、その管理情報Pjについての利用者の行為を悪意のある行為と判断して、当該管理情報Pjを対象とした呼び登録を制限(例えば、一時的に禁止)できる。他の例として、群管理制御装置105は、履歴管理データD5に記録した利用人数Nrを、当該利用人数Nrを用いた呼び登録(図10のステップS37A)で割り当てた乗りかご100内の撮影画像から抽出できる実際の乗車人数と比較し、実際の乗車人数が利用人数Nrよりも少なかった場合(例えば、明らかに少ないと判断できた場合)に、その利用人数Nrに紐付けられている管理情報Pjについての利用者の行為を悪意のある行為と判断して、当該管理情報Pjを対象とした呼び登録を制限(例えば、一時的に禁止)してもよい。このように、本実施形態の制御システムによれば、エレベータにおいて利用者が行う乗場呼びを監視することが可能になる。
その後、群管理制御装置105は、ステップS37Aにて呼び登録の対象にした管理情報Pj及びそれに対応する情報(設置階Fs及び行先階Fdを含む)を自身の記憶部から消去し(図10のステップS39)、それから呼び登録処理を終了する。
[3]変形例
[3−1]第1変形例
上述した制御システムにおいて、群管理制御装置105は、乗りかご情報Pgをブロードキャストで配信することに代えて、送信先となる装置(規制装置101A又は行先階登録装置101B)の装置情報Pd(又は装置アドレスPa)を中継装置103から取得し、当該装置情報Pdに基づいて、当該装置情報Pdで識別される装置に乗りかご情報Pgを送信してもよい。
[3−2]第2変形例
上述した制御システムは、規制装置101Aが設置されていないエレベータにも適用できる。この場合、群管理制御装置105は、管理情報Pjを対象として呼び登録を行う際に、その管理情報Pjに対応する識別情報Piを読み取った装置の種類(即ち、規制装置101A又は行先階登録装置101Bのどちらの種類であるのか)を特定する必要がないため、群管理制御装置105にとって属性情報Pbは不要である。よって、この場合には属性情報Pbを中継装置103から群管理制御装置105に送信する必要がなく、従って、設置階管理データD3では装置情報Pdごとに属性情報Pbが対応付けられていなくてもよい。
[3−3]第3変形例
上述した制御システムは、規制装置101A及びセキュリティサーバ102を含めずに構築されたものに限らず、これらの少なくとも何れか一方又はそれらの一部を含めて構築されたものであってもよい。
[3−4]第4変形例
上述した制御システムにおいて、中継装置103は、属性管理データD6を更に有していてもよい。図11は、本変形例で用いられる属性管理データD6の一例を示した概念図である。属性管理データD6では、管理情報Pjごとに、グループでのエレベータの利用が許可されているか否かを示す属性情報Pcが対応付けられている。図11では、属性情報Pcとして、グループでのエレベータの利用が許可されているか否かを区別するために、それぞれに対応させて「0」と「1」とが用いられている。以下、本変形例で実行される中継処理、行先階登録処理、及び呼び登録処理について説明する。
図12〜図14はそれぞれ、本変形例で実行される中継処理、行先階登録処理、及び呼び登録処理を示したフローチャートである。本変形例の中継処理(図12)では、中継装置103は、ステップS11において更に、セキュリティサーバ102から受信した管理情報Pjに対応する属性情報Pcを属性管理データD6から読み出す。そして中継装置103は、ステップS12において、設置階Fsなどの情報と共に属性情報Pcを群管理制御装置105に送信し、また、ステップS13において、管理情報Pjと共に属性情報Pcを対象装置101Tに送信する。
このような構成によれば、次のような処理を行先階登録装置101Bq及び群管理制御装置105に実行させることが可能になる。即ち、行先階登録装置101Bqには、属性情報Pcが、グループでのエレベータの利用が許可されていることを示したもの(Pc=1)である場合(具体的には、図13のステップS220において「Pc=1」と判断された場合)にだけ、人数入力画面(図9参照)を表示させることができる(図13のステップS222)。また、群管理制御装置105には、属性情報Pcが、グループでのエレベータの利用が許可されていることを示したもの(Pc=1)である場合(具体的には、図14のステップS320において「Pc=1」と判断された場合)にだけ、行先階登録装置101Bqで入力された利用人数Nrを用いた呼び登録を実行させることができる(図14のステップS37A)。
換言すれば、属性情報Pcが、グループでのエレベータの利用が許可されていないことを示したもの(Pc=0)である場合には、行先階登録装置101Bqには人数入力画面を表示させず(行先階登録処理の終了)、また、群管理制御装置105には、即座に通常の呼び登録(1人分の呼び登録。図14のステップS33A)を実行させることができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
なお、上述の実施形態の説明には、特許請求の範囲に記載された発明の他に、管理情報Pjを用いてブロードキャストで乗りかご情報Pgを配信するという点を抽出して特徴にした発明や、群管理制御装置105が行先階Fdの情報(上述の実施形態では,行先階管理データD4)を有しているという点を抽出して特徴にした発明なども含まれている。
1A、1B 読取装置
2A、2B 表示装置
H 乗場
Q 記録媒体
D1 装置管理データ
D2 媒体管理データ
D3 設置階管理データ
D4 行先階管理データ
D5 履歴管理データ
D6 属性管理データ
Fd 行先階
Fs 設置階
Nr 利用人数
Pa 装置アドレス
Pb、Pc 属性情報
Pd 装置情報
Pg 乗りかご情報
Pi 識別情報
Pj 管理情報
T0 所定時間
Tm 経過時間
100 乗りかご
101A 規制装置
101B、101Bp、101Bq 行先階登録装置
101T 対象装置
102 セキュリティサーバ
103 中継装置
104 エレベータ制御装置
105 群管理制御装置

Claims (5)

  1. エレベータを制御する制御装置と、
    利用者の識別情報を読み取る読取装置と、
    前記読取装置で読み取られた前記識別情報に対応する管理情報を中継して前記制御装置に送信する中継装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記中継装置から前記管理情報を受信した場合に、当該管理情報を対象として呼び登録を行う、エレベータの制御システム。
  2. 前記読取装置の1つである第1読取装置を有する登録装置
    を更に備え、
    前記中継装置は、前記第1読取装置で前記識別情報が読み取られた場合に、当該識別情報に対応する前記管理情報を前記登録装置にも送信し、
    前記登録装置は、前記中継装置から前記管理情報を受信した場合に利用人数の入力を可能にすると共に、入力された前記利用人数を、前記中継装置から受信した前記管理情報と共に前記制御装置に送信し、
    前記制御装置は、前記中継装置から受信した前記管理情報と同じ管理情報を前記登録装置からも受信した場合、その管理情報と共に前記登録装置から送信されてくる前記利用人数を用いて前記呼び登録を行う、請求項1に記載のエレベータの制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記呼び登録に関連した情報を、その呼び登録の対象である前記管理情報と共にブロードキャストで配信する、請求項2に記載のエレベータの制御システム。
  4. 乗場への進入を規制する規制装置が設置されているエレベータに適用された、請求項2又は3に記載の制御システムであって、
    前記規制装置は、前記読取装置の1つである第2読取装置を有し、
    前記中継装置は、前記第1読取装置及び前記第2読取装置の何れか一方で前記識別情報が読み取られた場合に、当該識別情報に対応する前記管理情報を、その識別情報が前記第1読取装置及び前記第2読取装置のどちらで読み取られたのかを示す属性情報と共に前記制御装置に送信する、エレベータの制御システム。
  5. 前記制御装置は、前記管理情報ごとに行先階が対応付けられた行先階管理データを有し、
    前記制御装置は、前記中継装置から前記管理情報を受信した場合に、その管理情報に対応付けられている前記行先階を前記行先階管理データから読み出し、読み出した前記行先階を用いて前記呼び登録を行う、請求項1〜4の何れかに記載のエレベータの制御システム。
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