JP2020157446A - 作業工具およびこれを備えた制御システム - Google Patents

作業工具およびこれを備えた制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020157446A
JP2020157446A JP2019061590A JP2019061590A JP2020157446A JP 2020157446 A JP2020157446 A JP 2020157446A JP 2019061590 A JP2019061590 A JP 2019061590A JP 2019061590 A JP2019061590 A JP 2019061590A JP 2020157446 A JP2020157446 A JP 2020157446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
motor
unit
user
work tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019061590A
Other languages
English (en)
Inventor
啓之 伊夫伎
Hiroyuki Ibuki
啓之 伊夫伎
翔太 原田
Shota Harada
翔太 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2019061590A priority Critical patent/JP2020157446A/ja
Priority to PCT/JP2020/006023 priority patent/WO2020195323A1/ja
Publication of JP2020157446A publication Critical patent/JP2020157446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D49/00Machines or devices for sawing with straight reciprocating saw blades, e.g. hacksaws
    • B23D49/10Hand-held or hand-operated sawing devices with straight saw blades
    • B23D49/16Hand-held or hand-operated sawing devices with straight saw blades actuated by electric or magnetic power or prime movers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B21/00Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
    • B25B21/02Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose with means for imparting impact to screwdriver blade or nut socket
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25FCOMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B25F5/00Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B17/00Chain saws; Equipment therefor
    • B27B17/08Drives or gearings; Devices for swivelling or tilting the chain saw
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B19/00Other reciprocating saws with power drive; Fret-saws
    • B27B19/02Saws with a power- driven blade chucked at both ends or at one end only, e.g. jig saws, scroll saws
    • B27B19/04Saws with a power- driven blade chucked at both ends or at one end only, e.g. jig saws, scroll saws characterised by power drive, e.g. by electromagnetic drive
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B19/00Other reciprocating saws with power drive; Fret-saws
    • B27B19/02Saws with a power- driven blade chucked at both ends or at one end only, e.g. jig saws, scroll saws
    • B27B19/09Saws with a power- driven blade chucked at both ends or at one end only, e.g. jig saws, scroll saws portable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27GACCESSORY MACHINES OR APPARATUS FOR WORKING WOOD OR SIMILAR MATERIALS; TOOLS FOR WORKING WOOD OR SIMILAR MATERIALS; SAFETY DEVICES FOR WOOD WORKING MACHINES OR TOOLS
    • B27G19/00Safety guards or devices specially adapted for wood saws; Auxiliary devices facilitating proper operation of wood saws
    • B27G19/06Safety guards or devices specially adapted for wood saws; Auxiliary devices facilitating proper operation of wood saws for band or strap saws
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Sawing (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】所定の作業に関して、作業工具を使用する使用者ごとの技量レベル(習熟度)を推定することが可能な作業工具およびこれを備えた制御システムを提供する。【解決手段】作業工具10は、モータ111と、トリガスイッチ121と、負荷推定部161と、習熟度推定部164と、を備えている。トリガスイッチ121は、操作者によって操作され、操作量に応じてモータ111の出力を調整する。負荷推定部161は、モータ111に入力されるモータ電流と、モータ111の回転速度と、に基づいて、モータ111に掛かる推定負荷情報を算出する。習熟度推定部164は、負荷推定部161において算出された推定負荷情報に基づいて、使用者の所定の作業に関する習熟度を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、電動ドライバ、ジグソー、チェーンソー等のモータを備えた作業工具およびこれを備えた制御システムに関する。
作業現場や工場において、ドリルやドライバなどの先端工具をモータによって回転駆動して所望の作業を行う電動工具が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第6107385号公報
しかしながら、上記従来の作業工具では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、一般的に、電動ドライバ、ジグソー、チェーンソー等の作業工具を使用する際には、使用者のスキル(力のかけ方)によって、熟練者とそれ以外の人とで作業完了までに要する時間に大きな差が生じる。また、作業対象(例れば、木材、金属等)によっても、作業量が大幅に異なる。
例えば、全ての使用者のスキルが熟練者相当になれば、プロジェクト全体の作業時間も大きく短縮することができる。しかし、目標とすべき作業時間の定義および計測が困難であり、使用者の成長は、使用者自身に依存していた。このため、使用者の習熟度が上がるまでに大きな時間を要し、労働コストが増大するという課題があった。
このため、例えば、作業工具を用いた各種作業の管理を行う管理者にとっては、所定の作業に関して、作業工具を使用する使用者ごとの技量レベル(習熟度)を把握することは、作業工程を立案する際に特に重要である。
本発明の課題は、所定の作業に関して、作業工具を使用する使用者ごとの技量レベル(習熟度)を推定することが可能な作業工具およびこれを備えた制御システムを提供することにある。
第1の発明に係る作業工具は、モータと、トリガスイッチと、負荷推定部と、習熟度推定部と、を備えている。トリガスイッチは、使用者によって操作され、操作量に応じてモータの出力を調整する。負荷推定部は、モータに入力されるモータ電流と、モータの回転速度と、に基づいて、モータに掛かる推定負荷情報を算出する。習熟度推定部は、負荷推定部において算出された推定負荷情報に基づいて、使用者の所定の作業に関する習熟度を推定する。
ここでは、トリガスイッチの操作によって駆動されるモータを搭載した作業工具において、モータ電流と回転速度とを用いて推定されたモータに掛かる負荷の大きさ(推定負荷情報)に基づいて、所定の作業に関する使用者の習熟度を推定する。
ここで、作業工具には、例えば、電動ドライバ、ジグソー、チェーンソー等のモータによって駆動される各種工具が含まれる。そして、作業工具を用いて行われる所定の作業には、電動ドライバを用いたネジ締め・外し作業、ボルト締め・外し作業、ジグソーを用いた切削作業、チェーンソーを用いた切削作業等が含まれる。
これにより、モータを搭載した作業工具を使用する際に、作業中のモータ電流とモータの回転速度とを用いて推定されたモータに掛かる負荷(推定負荷情報)に基づいて、所定の作業に関する使用者の習熟度(技量レベル)を推定することができる。
この結果、例えば、使用者の習熟度のレベルに応じて、使用者ごとに、所定の作業を完了するまでに要する時間の目標値(目標作業時間)を設定する、あるいはモータの出力を変化させる等の制御を実施することができる。
第2の発明に係る作業工具は、第1の発明に係る作業工具であって、習熟度推定部において推定された使用者の習熟度に応じて、作業を完了するまでの目標となる目標作業時間を設定する目標時間設定部を、さらに備えている。
ここでは、推定された使用者の習熟度のレベルに応じて、所定の作業を完了するまでに要する時間の目標値(目標作業時間)が設定される。
これにより、使用者ごとの習熟度のレベルに応じて適切な目標が設定されることで、無理のない範囲で、使用者に作業を行わせることができる。
第3の発明に係る作業工具は、第2の発明に係る作業工具であって、目標時間設定部は、使用者の習熟度に応じて、目標作業時間を段階的に設定する。
ここでは、使用者の習熟度のレベルに応じて設定される目標作業時間が、段階的に設定される。
これにより、例えば、使用者の習熟度に応じて設定される目標作業時間をレベル1〜5までの5段階で設定することで、各習熟度のレベルに応じて適切な目標作業時間を設定することができる。
第4の発明に係る作業工具は、第3の発明に係る作業工具であって、目標時間設定部は、習熟度推定部において推定された使用者の習熟度の1段階上の習熟度レベルに相当する目標作業時間を設定する。
ここでは、段階的に設定される目標作業時間は、推定された使用者の習熟度のレベルの1段上の習熟度のレベルに相当する目標作業時間が設定される。
これにより、各使用者に対して、現在の習熟度のレベルよりも1段上の習熟度のレベルに相当する目標作業時間が設定されるため、各使用者は、その目標作業時間に間に合わせるように努力することで、自らの習熟度のレベルを向上させることができる。
この結果、管理者側からみて、各使用者の教育機能も付与されるため、管理者による教育負担を軽減することができる。
第5の発明に係る作業工具は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る作業工具であって、トリガスイッチが操作されてからモータの負荷変動が発生した作業開始時間からの経過作業時間を計測する作業時間測定部を、さらに備えている。
ここでは、トリガスイッチが操作されてからモータの負荷変動が発生した作業開始時間を検知して、作業開始からの経過作業時間を計測する。
これにより、使用者の習熟度のレベルを推定する際に、トリガスイッチが操作されモータの負荷変動を検出した時点からの経過作業時間を参照することができる。
第6の発明に係る作業工具は、第5の発明に係る作業工具であって、負荷推定部から受信した推定負荷情報と、作業時間測定部から受信した経過作業時間とに基づいて、所定の作業を完了するまでに必要な推定作業時間を推定する作業時間推定部を、さらに備えている。
ここでは、推定された負荷情報と、所定の作業を開始してからの経過時間を示す経過作業時間とに基づいて、このまま作業を継続した場合に作業が終了するまでに要する推定作業時間を推定する。
これにより、現在作業中の使用者が、いつ作業が完了するのかを認識することができるため、現在作業中の使用者が、目標作業時間に対してどの程度の遅れがあるのかを把握することで、その遅れを、その使用者の習熟度のレベル判定に使用することができる。
第7の発明に係る作業工具は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る作業工具であって、負荷推定部は、モータ電流に基づいて負荷トルクを算出する負荷トルク算出部と、負荷トルク算出部において算出された負荷トルクに対するモータの回転速度の変動を解析して推定負荷情報を出力する速度変動解析部と、を有している。
ここでは、モータ電流に基づいて算出された負荷トルクと、負荷トルクに対するモータの回転速度の変動を解析して、モータに掛かる負荷を推定する。
これにより、推定された負荷情報を用いて、所定の作業に関する使用者の習熟度のレベルを推定することができる。
第8の発明に係る作業工具は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る作業工具であって、習熟度推定部から受信した使用者の習熟度に応じて、モータの出力を増加させるように制御を行うフィードバック制御部を、さらに備えている。
ここでは、フィードバック制御部が、推定された使用者の習熟度に応じて、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御等の出力増加制御、あるいはオービタルやインパクトハンマ等の出力増加機構を用いて、モータの出力を増加させる。
なお、これらのモータ出力を増加させる制御は、単独で採用されてもよいし、複数の制御を組み合わせて採用されてもよい。
これにより、例えば、推定された使用者の習熟度が低いレベルであった場合でも、モータの出力を増加させることで、所定の作業に関して習熟度の低い使用者による作業時間の遅れを解消するように制御を行うことができる。
第9の発明に係る作業工具は、第8の発明に係る作業工具であって、フィードバック制御部は、出力増加制御および出力増加機構のうちの少なくとも一方を選択して、モータの出力を増加させる制御を行う。
ここでは、制御面あるいは機構面における複数の出力増加手段の少なくとも1つを選択して、モータの出力を増加させる。
これにより、制御面または機構面からモータの出力を増加させることで、例えば、推定された使用者の習熟度が低いレベルであった場合でも、所定の作業に関して習熟度の低い使用者による作業時間の遅れを解消するように制御を行うことができる。
第10の発明に係る作業工具は、第9の発明に係る作業工具であって、出力増加制御には、PWM(Pulse Width Modulation)制御、進角制御、150度通電方式制御のうちの少なくとも1つが含まれる。
ここでは、上述したモータ出力増加制御として、PWM制御、進角制御、150度通電方式制御のうちの少なくとも1つを実施する。
これにより、これらのモータ制御を選択して、あるいは組み合わせて、モータの出力を増加させることができる。
第11の発明に係る作業工具は、第9または第10の発明に係る作業工具であって、出力増加機構には、オービタルあるいはインパクトハンマが含まれる。
ここでは、例えば、ジグソー等の作業工具の機械出力増加機構として用いられるオービタル、あるいは電動ドライバ等の作業工具の機械出力増加機構として用いられるインパクトハンマによって、作業工具の機械出力を増加させる。
これにより、各種作業工具の機械出力を、機構的な側面から増加させることができる。
第12の発明に係る作業工具は、第1から第11の発明のいずれか1つに係る作業工具であって、モータの制御に関する値を検出するセンサを、さらに備えている。
これにより、モータの制御に関する各種データを、各種センサを用いて取得することができる。
第13の発明に係る作業工具は、第12の発明に係る作業工具であって、センサは、トリガスイッチの操作量を検出するセンサ、モータに印加される電圧を検出する電圧センサ、モータに流れる電流を検出する電流センサ、モータの温度を検出する温度センサを含む。
これにより、トリガスイッチの操作量を検出するセンサ、モータの電圧センサ、電流センサ、温度センサ等における検出結果を取得することができる。
第14の発明に係る作業工具は、第1から第13の発明のいずれか1つに係る作業工具であって、モータは、ブラシレスモータである。
これにより、長寿命で小型化が可能であり高出力、高効率という特徴を持つブラシレスモータを備え、使用者にとって使い勝手よい作業工具を提供することができる。
第15の発明に係る制御システムは、第1から第14の発明のいずれか1つに係る作業工具と、作業工具から使用者の習熟度に関する情報を受信して表示する外部端末と、を備えている。
ここでは、上述した作業工具と外部端末とを組み合わせて、制御システムを構成する。
ここで、外部端末には、使用者や管理者が使用するPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等が含まれる。
これにより、作業工具に対して、作業工具に搭載されたモータに対する制約条件を設定して、送信することができる。
第16の発明に係る制御システムは、第15の発明に係る制御システムであって、外部端末は、使用者の習熟度を表示する表示部と、使用者の習熟度を保存する記憶部と、を有している。
ここでは、外部端末では、作業工具において推定された所定の作業に関する使用者ごとの習熟度を、記憶部に保存するとともに、表示部に表示させる。
これにより、PCやタブレット端末等の外部端末において、作業工具から受信した使用者ごとの習熟度の情報を表示・記録することができる。よって、各使用者は、所定の作業に関する自分の習熟度レベルを認識することができるとともに、記憶部に保存された過去の習熟度との比較によって、各使用者の成長度を認識することができる。
第17の発明に係る制御システムは、第15または第16の発明に係る制御システムであって、外部端末は、使用者の習熟度を管理装置へ送信する通信部を、さらに有している。
ここでは、使用者等が使用するPCやタブレット端末、スマートフォン等の外部端末の通信部を介して、作業工具において推定された使用者の習熟度の情報が、管理者が使用する管理装置へ送信される。
これにより、管理者は、管理装置において受信した複数の使用者ごとの習熟度を参照して、例えば、目標作業時間の達成状況、使用者の習熟度の変化(成長度)等を確認することができる。
また、管理者は、管理装置の表示部等を確認しながら、複数の作業工具から受信した各使用者の習熟度を比較することで、使用者の技量レベルの評価を容易に行うことができる。さらに、管理者は、各使用者の作業の内容ごとの習熟度を比較することで、各使用者の作業内容ごとの得手・不得手を容易に認識することができる。
第18の発明に係る制御システムは、第17の発明に係る制御システムであって、通信部から使用者の習熟度が送信される管理装置を、さらに備えている。
ここでは、本制御システムが、外部端末から、使用者の習熟度の情報が送信される管理装置を含むように構成される。
これにより、管理者は、制御システムに含まれる管理装置において受信した使用者ごとの習熟度を参照して、例えば、目標作業時間の達成状況、使用者の習熟度の変化等を確認することができる。
本発明に係る作業工具によれば、所定の作業に関して、作業工具を使用する使用者ごとの技量レベル(習熟度)を推定することができる。
本発明の一実施形態に係る作業工具を含む制御システムの構成を示す制御ブロック図。 図1の作業工具に含まれる測定部の構成を示す制御ブロック図。 出力増加手段ごとの出力増加量を示す図。 図1の作業工具において実施される制御の流れを示すフローチャート。 図1の外部端末において実施される制御の流れを示すフローチャート。 図1の作業工具において実施されるフィードバック制御の流れを示すフローチャート。 (a)は、図1の作業工具を用いた作業時間と作業対象物(木材、金属)の切削可能枚数との関係を示すグラフ。(b)は、(a)の金属のグラフの縦軸を拡大したグラフ。 (a)および(b)は、図7(a)および図7(b)のグラフから判定された使用者ごとの木材、金属に対して作業を実施した場合の習熟度を示す図。 図1の作業工具の一例として挙げられるジグソーの構成を示す斜視図。 図9のジグソーにおいてオービタルを用いて出力増加させた際の鋸刃の動きを概略的に示す図。 (a)および(b)は、図9のジグソーを用いて厚さの異なる金属板を切削する状態を示す図。 (a)および(b)は、図9のジグソーを用いて厚さの異なる木板を切削する状態を示す図。
本発明の一実施形態に係る作業工具について、図1〜図12(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
(制御システム100の概要)
図1は、本実施形態の作業工具10を含む制御システム100の構成を示すブロック図である。
本実施形態の制御システム100は、図1に示すように、作業工具10と、外部端末20と、を備えている。作業工具10は、例えば、ジグソー、チェーンソー、電動ドライバ等のモータ111によって駆動される工具である。外部端末20は、例えば、作業工具10に搭載されたモータ111の駆動に関する制御値のログデータ等とともに、作業工具10から受信した使用者ごとの推定習熟度等の情報を表示する。
(作業工具10)
作業工具10は、モータ111を搭載した電力消費体の一種であって、図1に示すように、機構部11と、入力部12と、制御部13と、ログ出力部14と、電源部15と、測定部16と、を備えている。
機構部11は、例えば、作業工具10がジグソーの場合、鋸刃などを駆動する。
入力部12は、作業工具10に設けられた各種センサによって検出された値を、制御部13へと送信する。
制御部13は、入力部12からの入力情報などに基づいて、モータ111を含む機構部11の駆動の制御を行う。
ログ出力部14は、駆動時における制御値のログデータ、測定部16において測定された推定習熟度等の情報を外部端末20に送信する。
電源部15は、機構部11、入力部12、制御部13、ログ出力部14および測定部16に対して、電力を供給する。
(機構部11)
機構部11は、図1に示すように、モータ111と、減速機112と、出力部113と、位置検出部114と、出力増加機構115と、を有している。
モータ111は、制御部13からの指示に基づいて回転駆動される。モータ111としては、例えば、三相DCブラシレスモータを用いることができる。
減速機112は、ギア機構などによって構成されており、モータ111のトルクを増幅する。減速機112とモータ111との間は、回転の同期がとられており、モータ111の回転を減速して出力部113へと伝達する。
出力部113は、例えば、ジグソーの鋸刃等であって、切断等の目的に応じてモータ111の出力を機械的な仕事に変換する。減速機112と出力部113との間は、回転の同期が取られており、モータ111の回転を出力する。
位置検出部114は、ホールICに代表される磁気センサ等である。位置検出部114は、モータ111の回転角度位置を検出し、制御部13へ送信する。位置検出部114は、センサを用いない構成であってもよく、電流を検出することによりモータ111の回転角度位置を検出する。位置検出部114とモータ111の間において回転の同期がとられている。
出力増加機構115は、例えば、作業工具10がジグソーである場合には、鋸刃付近に装着されるオービタル、作業工具10が電動ドライバである場合には、先端部付近に装着されるインパクトハンマ等を含む機構であって、それぞれ、作業工具10の機械出力を機構面において増加させる。
(入力部12)
入力部12は、図1に示すように、トリガスイッチ121と、センサ回路122と、を有している。
トリガスイッチ121は、アナログスイッチであって、作業工具10の持ち手部分に設けられており、その引き量(操作量)に応じてモータ111の出力を調整する。また、トリガスイッチ121は、使用者によって操作されると、計測開始を示す信号を測定部16へ送信する。
センサ回路122は、入力されたトリガスイッチ121の引き量を、ログ出力部14を介して制御部13へと送信する。センサ回路122は、引き量センサ122aと、電圧センサ122bと、電流センサ122cと、トルクセンサ122dと、温度センサ122eとを含む。
引き量センサ122aは、トリガスイッチ121の引き量(操作量)を検出する。
電圧センサ122bは、モータ111への印加される電圧を検出する。
電流センサ122cは、モータ111に流れる電流を検出する。
トルクセンサ122dは、例えば、作業工具10を用いて所定の材料にボルト止め作業を実施する際に、モータ111の回転時に生じるトルクを検出する。
温度センサ122eは、モータ111等の温度を検出する。
なお、センサ回路122は、これらのセンサ以外のセンサ、例えば、周囲環境を計測するセンサ(湿度センサ)等を含んでいてもよい。
(制御部13)
制御部13は、図1に示すように、例えば、作業工具10と通信可能な外部端末20によって設定された制約条件に基づいて、機構部11の駆動を制御する。制御部13は、フィードバック制御部131と、モータ駆動回路132と、回転速度演算部133と、出力増加制御部134と、を有している。
フィードバック制御部131は、使用者によるトリガスイッチ121の引き量(操作量)に応じて、外部端末20から受信した制約条件のもとで、センサ回路122から入力される各種センサ情報と、回転速度演算部133から入力される回転角度位置および回転速度とに基づいて、PWM(Pulse Width Modulation)信号の出力を決定する。
なお、制約条件とは、目標値(固定値)、上下値リミッタ、目標値テーブル、シーケンス動作などであって、後述する外部端末20において設定され、作業工具10へ送信される。そして、フィードバック制御部131は、モータ駆動回路132にPWM信号を送信する。
フィードバック制御部131から送信されるPWM信号は、トリガスイッチ121の引き量等に応じて決定され、例えば、90%、50%、10%等である。これにより、トリガスイッチ121の引き量等に応じて、モータの出力を調整することができる。
また、本実施形態の作業工具10では、フィードバック制御部131が、ログ出力部14を介して測定部16から受信した推定習熟度を受信して、習熟度の低い使用者の技量を補うために、モータ111の出力を増加させる出力増加制御を実施してもよい。
具体的には、フィードバック制御部131は、例えば、後述する推定習熟度が低く、推定作業時間が当該作業の基準の作業時間(目標作業時間)よりも遅れている場合には、作業が終了する時間が目標作業時間に近づくように、モータ111の出力を増加させるために、出力増加制御部134によって、進角制御あるいは150度通電方式制御を実施させる。
なお、進角制御および150度通電方式制御は、モータ111のトルクを増加させるための公知の制御であるから、ここでは詳細な説明は省略する。
また、モータ111の出力増加制御としては、一般的なPWM制御を組み合わせて実施してもよい。
さらに、フィードバック制御部131は、推定作業時間が目標作業時間よりも遅れている場合には、作業が終了する時間が目標作業時間に近づくように、機構面においてモータ111の出力を増加させる。
具体的には、フィードバック制御部131は、推定作業時間が目標作業時間よりも遅れている場合には、作業が終了する時間が目標作業時間に近づくように、モータ111の出力を増加させるために、機構部11の出力増加機構115によって、オービタル、インパクトハンマ等を用いる。
なお、これらのモータ111の出力を増加させる制御面および機構面での手段として、目標作業時間に対する推定作業時間の遅れに応じて、いずれか1つを選択して実施してもよいし、複数の手段を組み合わせて実施してもよい。
モータ駆動回路132は、機構部11の位置検出部114で検出された回転角度位置に応じて転流動作を行うとともに、フィードバック制御部131から入力されるPWM信号によるONデューティ比に基づいてモータ111のUVW相に印加される平均電圧を切り替える。
回転速度演算部133は、機構部11の位置検出部114で検出された出力パルス間隔からモータ111の回転速度を算出する。そして、回転速度演算部133は、位置検出部114から入力された回転角度位置と演算した回転速度とを、フィードバック制御部131と測定部16とにそれぞれ送信する。
出力増加制御部134は、フィードバック制御部131から入力された出力増加設定に基づいて、モータ111の出力を制御面から増加させるように制御を行う。具体的には、出力増加制御部134は、進角制御、150度通電方式制御等を実施するように、モータ駆動回路132へ出力増加制御信号を送信することで、モータ111の出力を増加させる。
(ログ出力部14)
ログ出力部14は、図1に示すように、各種センサ情報および推定作業時間に関する情報を、フィードバック制御部131へ送信する。また、ログ出力部14は、後述する推定習熟度および目標作業時間に関する情報を、外部端末20に対して送信する。
なお、各種センサ情報には、目標値(例えば、回転速度)、出力値(例えば、Duty比)、およびセンサの値(上述した各種センサの検出値、例えば、トリガ引き量)が含まれる。
ログ出力部14には、センサ回路122で検出された各種センサの値、フィードバック制御部131で決定されたPWM出力、回転速度演算部133で演算された回転位置・回転速度、および位置検出部114で検出された回転角度位置、測定部16において推定された推定習熟度等の各種データが入力される。
(電源部15)
電源部15は、機構部11、入力部12、制御部13、ログ出力部14および測定部16に対して電力を供給する。そして、電源部15は、バッテリ151と、バッテリ制御部152とを有している。
バッテリ151は、交換可能な二次電池であって、例えば、18Vのリチウムイオンバッテリ等が用いられる。
バッテリ制御部152は、リチウムイオンバッテリ等のバッテリ151を充放電するための電子回路である。
(測定部16)
測定部16は、図1に示すように、モータ電流、モータ111の回転速度、トリガスイッチ121の計測開始信号等が入力され、モータ111に掛かる負荷の大きさ、所定の作業を完了するまでに要する推定作業時間を推定する。より詳細には、測定部16は、図2に示すように、負荷推定部161と、作業時間測定部162と、作業時間推定部163と、習熟度推定部164と、を有している。
負荷推定部161は、モータ111に入力されるモータ電流とモータ111の回転速度とに基づいてモータ111に掛かる負荷(推定負荷情報)を算出する。そして、負荷推定部161は、図2に示すように、負荷トルク算出部161aと速度変動解析部161bとを有している。
負荷トルク算出部161aは、図2に示すように、トリガスイッチ121の操作量に応じてモータ駆動回路132から送信されたモータ電流を受信して、モータ111の負荷トルクを算出し、速度変動解析部161bへ送信する。
速度変動解析部161bは、図2に示すように、負荷トルク算出部161aにおいて算出された負荷トルクに対するモータ111の回転速度に基づいて、モータ111の回転速度の変動を解析する。そして、速度変動解析部161bは、解析結果に基づいてモータ111に掛かった負荷の大きさ(推定負荷情報)を推定し、作業時間推定部163へ送信する。
作業時間測定部162は、図2に示すように、トリガスイッチ121が操作されたことを示す計測開始信号と、速度変動解析部161bから受信したモータ111の回転速度(負荷トルク)の最初の変化を作業開始タイミングとして検出する。そして、作業時間測定部162は、作業開始からの経過作業時間を測定し、作業時間推定部163へ送信する。
作業時間推定部163は、図2に示すように、負荷推定部161(速度変動解析部161b)から受信した推定負荷情報と、作業時間測定部162から受信した経過作業時間とに基づいて、現在進行中の所定の作業を完了するまでに要する時間を推定する。そして、作業時間推定部163は、推定された推定作業時間と推定負荷情報とを、ログ出力部14へ送信する。
習熟度推定部164は、図2に示すように、作業時間推定部163から受信した推定作業時間と推定負荷情報とに基づいて、現在進行中の所定の作業に関する使用者の技量レベル(習熟度)を推定する。そして、習熟度推定部164は、推定習熟度と、推定習熟度に応じて設定された当該使用者の目標作業時間とをログ出力部14へ送信する。
具体的には、習熟度推定部164は、作業時間推定部163から受信した推定負荷情報と推定作業時間とに基づいて、推定作業時間が当該作業の基準作業時間に対して遅れが生じている程度に応じて、現在進行中の所定の作業を行っている使用者の技量レベル(習熟度)を推定する。
すなわち、習熟度推定部164は、例えば、レベル1(初球)、レベル2(中級)、レベル3(上級)、レベル4(標準)、レベル5(熟練)の5段階の習熟度の中から、現在進行中の所定の作業の進行状況に応じて、使用者の習熟度を推定する。
なお、習熟度推定部164における使用者の習熟度の判定処理については、後段にて詳述する。
本実施形態の作業工具10では、以上のように、モータ電流とモータ111の回転速度とに基づいて推定負荷情報を算出するとともに、推定負荷情報に基づいて、使用者の所定の作業に関する技量レベル(習熟度)を推定する。
これにより、作業中の使用者の技量レベル(習熟度)を推定することで、例えば、使用者の習熟度のレベルに応じて、使用者ごとに、所定の作業を完了するまでに要する時間の目標値(目標作業時間)を設定する、あるいはモータ111の出力を変化させる等の制御を実施することができる。
また、本実施形態の作業工具10では、推定された使用者の習熟度と、現在進行中の所定の作業の経過作業時間とに応じて、当該作業の完了までに要する時間の目標とすべき作業時間(目標作業時間)を設定する。
これにより、例えば、推定された使用者の習熟度よりも1段上のレベルに対応する目標作業時間が設定されることで、使用者は、目標作業時間内に作業を完了できるように努めることで、自らの作業レベルを向上させることができる。
この結果、管理者による使用者の技量レベルを向上させるための教育負担を軽減することができる。
(外部端末20)
外部端末20は、使用者や管理者が使用する端末(例えば、作業工具10と通信可能なPC(Personal Computer)等)であって、図1に示すように、作業工具10の制約条件を設定して、作業工具10側の制御部13へ送信する。そして、外部端末20は、作業工具10において推定された使用者の推定習熟度、目標作業時間に関する情報を受信して表示部22に表示させる。
より詳細には、外部端末20は、図1に示すように、記憶部21と、表示部22と、通信部23と、を有している。
記憶部21は、図1に示すように、作業工具10のログ出力部14から送信された推定習熟度および目標作業時間に関する情報を、受信して保存する。そして、記憶部21は、推定習熟度および目標作業時間に関する情報を、表示部22および通信部23へ送信する。
表示部22は、例えば、液晶タッチパネル等の入力機能を備えた表示装置であって、作業工具10を使用する使用者ごとに推定された所定の作業に関する習熟度と、当該使用者が所定の作業の完了までに要する時間の目標値(目標作業時間)とを表示する。
これにより、使用者は、所定の作業に関する自らの技量レベル(習熟度)を把握するとともに、目標とすべき作業時間(目標作業時間)を認識して、少しでもその目標作業時間内で作業を完了できるように努めることができる。
なお、目標作業時間は、例えば、作業工具10としてジグソーを用いた切削作業において、厚さ20mm、50cm×50cmの大きさの木板を100枚切断するために要する基準となる時間である。
通信部23は、図1に示すように、図示しない設定部において設定されたモータ111の制約条件等の情報を、作業工具10のフィードバック制御部131へ送信する。また、通信部23は、作業工具10を使用する使用者ごとに推定された所定の作業に関する習熟度と、当該使用者が所定の作業の完了までに要する時間の目標値(目標作業時間)とを、管理者によって使用される中央管理端末(管理装置)30へ送信する。
これにより、管理者が管理する中央管理端末30が、現在進行中の所定の作業に関する各使用者の技量レベル(習熟度)を表示することで、管理者は、例えば、複数の使用者の技量レベルの比較、所定の作業の完了までに要する時間を認識することができる。
<出力増加制御および出力増加機構>
本実施形態の作業工具10は、上述したように、目標作業時間に対して推定作業時間が遅れている場合に、モータ111の出力を増加させる複数の出力増加手段を備えている。
ここで、図1に示す出力増加制御部134および出力増加機構115による作業工具10の出力増加手段について、図3を用いて説明すれば以下の通りである。
すなわち、作業工具10の出力を増加させる手段としては、図3に示すように、モータ制御による出力増加制御および機構的な手段が考えられる。
なお、図3に示す出力増加手段テーブルは、例えば、No1から順に優先的に選択されるものとし、上位にあるものから順に積み増し方式で採用されてもよい。
モータ制御による出力増加手段には、例えば、図3に示すように、進角制御(0〜40度)、150度通電方式による制御等が含まれる。
これらの進角制御および150度通電方式制御は、図1に示す出力増加制御部134によって実施される。
進角制御は、モータの誘起電圧と巻線電流との位相合わせによって、トルクを最大限に引き出す制御であって、進角制御を実施した場合の出力増加量は、図3に示すように、約0〜20%である。
150度通電方式制御は、3相ブラシレスモータの制御方法として採用される正弦波通電方式による制御であって、150度通電方式制御を実施した場合の出力増加量は、図3に示すように、約10%である。
また、機構的な出力増加手段には、例えば、図3に示すように、作業工具10がジグソーの場合のオービタル、あるいは、作業工具10が電動ドライバの場合のインパクトハンマ等が考えられる。
オービタルを組み合わせたジグソーの出力増加量は、図3に示すように、段階的に選択可能なダイヤル操作によって、0,20,40,60%で切り替えることができる。
インパクトハンマを組み合わせた電動ドライバの出力増加量は、図3に示すように、80%である。
本実施形態の作業工具10では、以上のように、外部端末20側において推定された使用者の習熟度のレベルに応じて、モータ111の出力を増加させる制御面および機構面での出力増加手段を採用する。
これにより、習熟度のレベルが低い使用者が、所定の作業の進行状況が遅れている場合でも、自らモータ111の出力を増加させる措置を採ることなく、自動的に作業工具10がモータ111の出力を増加させるように出力増加制御あるいは出力増加機構を利用することができる。
よって、使用者の技量レベルに差がある場合でも、目標作業時間に近い作業時間で作業を完了させることができるため、作業工具10を用いた各種作業の作業工程を計画通りに実施することができる。この結果、管理者の管理負担を軽減することができる。
<作業工具10への制約条件の設定処理>
本実施形態の作業工具10は、以上のような構成を備えており、図4および図5に示すフローチャートに従って、トリガスイッチ121の操作から作業工具10の制御の制約条件の設定までの処理を実施する。なお、図4は、作業工具10側における処理、図5は、外部端末20側における処理を、それぞれ示している。
すなわち、図4に示すように、ステップS11では、使用者によってトリガスイッチ121が操作され、トリガスイッチ121が、OFF状態からON状態へ移行する。このとき、トリガスイッチ121の引き量(操作量)は、引き量センサ122aへ送信される。
次に、ステップS12では、ステップS11におけるトリガスイッチ121の引き量に応じてモータ111の回転が開始される。
なお、引き量センサ122aからの出力は、ログ出力部14を介してフィードバック制御部131へ送信される。そして、フィードバック制御部131は、設定された制約条件と、引き量センサ122aから出力されたトリガスイッチ121の引き量とに応じて、PWM出力をモータ駆動回路132へ送信する。これにより、モータ駆動回路132は、制約条件とトリガスイッチ121の引き量とに応じてモータ111の回転を制御することができる。
次に、ステップS13では、制御部13の回転速度演算部133が、機構部11の位置検出部114からの信号を受信して、モータ111の回転速度の演算を開始する。
次に、ステップS14では、測定部16の負荷推定部161の負荷トルク算出部161aが、モータ電流に基づいて負荷トルクを算出する。
次に、ステップS15では、負荷推定部161の速度変動解析部161bが、モータ111の回転速度と負荷トルクとに基づいて、推定負荷情報を作成する。
次に、ステップS16では、作業時間測定部162が、トリガスイッチ121の操作が開始された計測開始信号と、負荷推定部161において検出された負荷変動のタイミングとに基づいて、所定の作業が開始されてからの経過時間を示す経過作業時間の測定を開始する。
これにより、作業工具10のトリガスイッチ121を操作して、モータ111を回転させてから、作業対象となる木板等に先端工具等が接触して負荷が変動したタイミングを、作業開始として検出し、その後の作業時間の計測を開始することができる。
次に、ステップS17では、作業時間推定部163が、負荷推定部161から受信した推定負荷情報と、作業時間測定部162から受信した経過作業時間とに基づいて、進行中の所定の作業が完了するまでに要する時間(推定作業時間)を推定する。
次に、ステップS18では、習熟度推定部164が、作業時間推定部163から推定負荷情報および推定作業時間に関する情報を受信する。
次に、ステップS19では、習熟度推定部164が、作業時間推定部163から受信した推定負荷情報および推定作業時間に基づいて、所定の作業に関する使用者の技量レベル(習熟度)を推定する。さらに、習熟度推定部164は、推定された使用者の推定習熟度の1段上のレベルの習熟度に対応する目標作業時間を算出する。
次に、ステップS20では、習熟度推定部164から外部端末20に対して、推定された使用者の習熟度(推定習熟度)と、推定習熟度の1段上のレベルに対応する目標作業時間とを送信して、作業工具10側の処理を終了する。
続いて、作業工具10から、推定された使用者の習熟度(推定習熟度)と、推定習熟度の1段上のレベルに対応する目標作業時間とを受信した外部端末20側における処理について、図5のフローチャートを用いて説明すれば以下の通りである。
すなわち、図5に示すように、ステップS21では、作業工具10から、推定された使用者の習熟度(推定習熟度)と、推定習熟度の1段上のレベルに対応する目標作業時間とに関する情報を受信する。
次に、ステップS22では、受信した使用者の習熟度(推定習熟度)および目標作業時間に関する情報を、記憶部21に保存させる。
次に、ステップS23では、記憶部21に保存された使用者の習熟度(推定習熟度)および目標作業時間に関する情報を、表示部22に表示させる。
次に、ステップS24では、使用者の習熟度(推定習熟度)および目標作業時間に関する情報を、通信部23から中央管理端末30に対して送信する。
次に、ステップS25では、外部端末20側において、中央管理端末30から受領信号を受信するまで待機する。ここで、中央管理端末30から受領信号を受信すると、処理を終了する。
<フィードバック制御>
本実施形態の作業工具10は、以上のような構成を備えており、図6に示すフローチャートに従って、外部端末20側において設定あるいは変更された制約条件等に基づいて、作業工具10に搭載されたモータ111のフィードバック制御を実施する。
すなわち、ステップ31では、フィードバック制御部131が、外部端末20から受信した制約条件を確認する。
次に、ステップS32では、フィードバック制御部131が、ステップS31において受信した制約条件に基づいて、モータ出力の増加の必要量を算出する。
次に、ステップS33では、フィードバック制御部131が、ステップS32において算出した出力増加設定を満たすように出力増加手段テーブル(図3参照)を参照し、出力増加手段を選択する。
ここで、出力増加設定とは、選択される出力増加手段と設定(強度またはON/OFF)とをまとめた情報である。
なお、図3に示す出力増加手段テーブルから出力増加手段を選択する処理は、作業工具10の制御部13において実施されてもよいし、使用者等に出力増加手段テーブルを提示して選択するように促してもよい。
次に、ステップS34では、フィードバック制御部131は、ステップS33における選択結果に応じて、出力増加設定を実施するように、出力増加制御部134および出力増加機構115へ送信する。
次に、ステップS35では、出力増加制御部134が、フィードバック制御部131から受信した出力増加設定に基づいて、出力増加制御(進角制御、150度通電方式制御等)を実施する。
次に、ステップS36では、出力増加機構115が、フィードバック制御部131から受信した出力増加設定に基づいて、出力増加手段(オービタル、インパクトハンマ等)を用いた作業を実施する。
<使用者の習熟度の推定処理>
本実施形態の作業工具10では、以上のような構成により、所定の作業を実施している使用者の所定の作業に関する技量レベル(習熟度)を推定する。
ここで、複数の使用者(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)ごとに推定される所定の作業ごとの技量レベル(習熟度)の推定方法について、図7(a)〜図8(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
図7(a)には、複数の使用者(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)が、作業工具10としてジグソーを用いて、2種類の作業対象物(木材および金属)に対して切削作業を実施した場合の1回の作業時間と、バッテリ1回分の満充電容量で切断可能な枚数(切断可能枚数)との関係が示されている。
4人の使用者(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん)が、作業工具10(ジグソー)を用いて、木材と金属の板をそれぞれ切断した場合には、図7(a)に示すように、4人の使用者の間で、1回の作業時間、切断可能枚数ともに大きな差が生じた。
具体的には、木材の板を切断する作業を実施した場合、Aさんの結果は、1回の切断の作業時間は約5秒、切断可能枚数は約146枚であった。Bさんの結果は、1回の切断の作業時間は約6秒、切断可能枚数は約128枚であった。Cさんの結果は、1回の切断の作業時間は約11秒、切断可能枚数は約92枚であった。Dさんの結果は、1回の切断の作業時間は約38秒、切断可能枚数は約40枚であった。
このように、木材の板を切断する作業において、4人の使用者の作業効率には大きな差があり、例えば、AさんとDさんとでは、バッテリ1回分の満充電容量で切断可能な枚数(切断可能枚数)は、146枚と40枚という結果であり、100枚以上の差があることが分かる。
この結果を踏まえ、例えば、Cさんについて、図7(a)に示すように、木材を切断する作業に関するCさんの技量レベル(習熟度)としては、レベル2(中級)に該当すると推定される。
同様に、金属の板を切断する作業を実施した場合の結果は、図7(b)に示すようになった。なお、図7(b)は、図7(a)の金属の結果を示すグラフを、縦軸に拡大したグラフである。
具体的には、金属の板を切断する作業を実施した場合、Aさんの結果は、1回の切断の作業時間は約22秒、切断可能枚数は約34枚であった。Bさんの結果は、1回の切断の作業時間は約40秒、切断可能枚数は約25枚であった。Cさんの結果は、1回の切断の作業時間は約73秒、切断可能枚数は約17枚であった。Dさんの結果は、1回の切断の作業時間は約118秒、切断可能枚数は約13枚であった。
このように、金属の板を切断する作業においては、木材の板を切断する作業よりも時間が掛かること、および4人の使用者の作業効率には大きな差があることが分かる。例えば、AさんとDさんとでは、バッテリ1回分の満充電容量で切断可能な枚数(切断可能枚数)は、34枚と13枚という結果であり、倍以上の差があることが分かる。
この結果を踏まえ、例えば、Cさんについて、図7(b)に示すように、金属を切断する作業に関するCさんの技量レベル(習熟度)としては、レベル1(初級)に該当すると推定される。
ここで、図7(a)に示すグラフから、4人の使用者のそれぞれについて、木材の板を切断する作業に関する技量レベル(習熟度)を推定した結果、図8(a)に示すように、AさんおよびBさんはレベル4(標準)、Cさんはレベル2(中級)、Dさんはレベル1(初級)という結果であった。
同様に、図7(b)に示すグラフから、4人の使用者のそれぞれについて、金属の板を切断する作業に関する技量レベル(習熟度)を推定した結果、図8(b)に示すように、Aさんはレベル4(標準)、Bさんはレベル2(中級)、CさんとDさんはレベル1(初級)という結果であった。
本実施形態の作業工具10では、以上のように、作業の種類、作業対象となる材料等ごとに、複数の使用者の当該作業に関する技量レベル(習熟度)を推定する。
これにより、中央管理端末30に表示された各使用者の各作業に対する技量レベル(習熟度)の差を考慮して、例えば、使用者ごとの貢献度、成長度合いを適切に評価することができる。
また、推定された各使用者の技量レベル(習熟度)に基づいて、複数の作業の種類の中から、どの使用者をどの作業担当に配置するか等、管理者側の作業管理の負担を軽減することができる。
さらに、使用者が用いる外部端末20に、現在進行中の作業に関する自らの技量レベル(習熟度)の推定結果を表示することで、自身の技量レベル(習熟度)を客観的に把握することができるとともに、過去の技量レベルからの成長度も確認することができる。
<ジグソー50を用いた場合の出力増加機構>
本実施形態の作業工具10として、図9に示すジグソー50を用いた場合の出力増加機構の一例について、以下で説明する。
ジグソー50は、鋸刃52を高速で上下方向に往復移動させることで、木材や金属を切削する作業工具であって、図9に示すように、本体部51と、鋸刃52と、オービタル(出力増加機構)53とを備えている。
なお、鋸刃52の上下方向における往復移動とは、図10おける上下方向であって、本体部51に対して進退する方向における往復移動を意味している。
本体部51は、内部に、図1に示す構成(例えば、モータ111、バッテリ151等)を内蔵しており、トリガスイッチ121の引き量に応じた速度でモータ111が回転することで、鋸刃52を上下に往復移動させる。
鋸刃52は、機構部11の先端に装着された先端工具であって、本体部51から下向きに突出するように取り付けられている。
オービタル53は、図10に示すように、鋸刃52の本体部51への取付部分に近接する鋸刃52の根元部分に当接配置されている。そして、オービタル53は、鋸刃52の上下方向における往復移動時に、図10に示す側面視において、鋸刃52の先端部分が楕円軌道上を移動するように、鋸刃52を刃がある方向へ段階的に押し出す機構である。
なお、オービタル53による鋸刃52の押し付け量は、例えば、4段階で設定されるように構成されている。段階的な設定は、図示しない切替駆動部(モータ、ソレノイド等)によって実施される。
これにより、ジグソー50によって切削を行う材料の硬さ、作業速度等を考慮して、オービタル53の設定を段階的に切り替えて作業を実施することができる。
ここで、例えば、図11(a)に示す金属板M1を1枚切削する場合と、図11(b)に示す金属板M1,M2を2枚切削する場合とでは、金属板の厚さが2倍になることで、作業工具10のモータ111に掛かるモータ負荷電流(負荷トルク)も2倍になる。
同様に、例えば、図12(a)に示す木板W1を1枚切削する場合と、図12(b)に示す木板W1,W2を2枚切削する場合とでは、木板の厚さが2倍になることで、作業工具10のモータ111に掛かるモータ負荷電流(負荷トルク)も2倍になる。
さらに、上述したジグソー50のオービタル53を使用した場合には、切削作業の作業時間は短縮される一方で、切削対象となる材料の厚みの増加と同様に、負荷電流(負荷トルク)が増加する。
本実施形態の作業工具10では、以上のような構成により、外部端末20において推定された使用者の技量レベル(習熟度)に応じて、例えば、使用者の習熟度のレベルが低く、進行中の作業が遅れている場合には、モータ111の出力を増加させる制御面および機構面での出力増加手段を採用する。
例えば、作業工具10がジグソー50である場合には、図10に示すオービタル53が作動するように制御される。なお、オービタル53が0〜3の4段階で設定可能である場合には、例えば、目標作業時間からの遅れの程度に応じて適切な段階で設定されるように制御されてもよいし、使用者に段階を選択するように促す表示を行ってもよい。
これにより、使用者が、モータ111の出力を増加させる措置を採ることなく、自動的に作業工具10がモータ111の出力を増加させるように出力増加制御あるいは出力増加機構を採用することができる。
よって、使用者の技量レベル(習熟度)に差がある場合でも、目標作業時間に近い作業時間で作業を完了させることができるため、作業工具10を用いた各種作業の作業工程を計画通りに実施することができる。この結果、管理者の管理負担を軽減することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、負荷推定部161において、モータ電流とモータ111の回転速度とに基づいて作成された推定負荷情報と経過作業時間とに基づいて、現在進行中の所定の作業が完了するまでに要する時間(推定作業時間)を推定するとともに、推定作業時間と推定負荷情報とに基づいて、所定の作業に関する使用者の技量レベル(習熟度)を推定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、作業中の使用者の技量レベル(習熟度)の推定は、推定作業時間の推定結果を用いることなく、推定負荷情報に基づいて行われてもよい。
(B)
上記実施形態では、推定された使用者の習熟度に応じて、段階的に設定された所定の作業の目標作業時間よりも1段上の目標作業時間を、外部端末20の表示部22等に表示させる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、推定された使用者の習熟度に応じて段階的に設定された所定の作業の目標作業時間をそのまま表示してもよい。
この場合には、使用者は、現在の自身の技量レベル(習熟度)に対応する目標作業時間を確認して、その時間内に確実に作業を完了できるように努めることができる。
ただし、使用者の技量レベルを向上させる教育的見地からは、上記実施形態のように、1段上のレベルの習熟度に対応する目標作業時間が表示されることがより好ましい。
(C)
上記実施形態では、実際の作業状況から推定される推定作業時間と目標作業時間とを比較して、遅れが生じている場合には、目標作業時間に近づくように、モータ111の出力を増加させる各種手段を採用する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、目標作業時間に対して推定作業時間が遅れている場合には、外部端末の表示部等へ作業時間の遅れを表示するように制御してもよい。
この場合には、外部端末の表示部を確認した使用者あるいは管理者は、作業の遅れを認識して、作業者の増員を行う等の措置を講ずることで、作業工程に遅れが生じることを回避することができる。
(D)
上記実施形態では、作業工具10が外部端末20と接続されており、作業工具10において推定された使用者の技量レベル(習熟度)および1段上のレベルに相当する目標作業時間等を、外部端末20側へ送信する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、作業工具側に液晶タッチパネル等の表示・入力手段が設けられている構成であれば、技量レベル(習熟度)および目標作業時間を作業工具側において表示させてもよい。
つまり、本発明は、外部端末を含まない作業工具の単独で構成されていてもよい。
(E)
上記実施形態では、管理者によって使用される中央管理端末30が、外部端末20を介して作業工具10と接続されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、中央管理端末が、作業工具と直接接続された制御システムの構成であってもよい。
(F)
上記実施形態では、本発明の制御システム100を構成する外部端末20として、作業工具10と通信可能なPC(Personal Computer)を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、PC以外に、スマートフォンやタブレット端末等のように、表示機能と設定機能とを備えた外部端末であってもよい。
(G)
上記実施形態では、交換可能なバッテリ151から電力供給を受けて駆動される作業工具10に対して、本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、コード式の作業工具に対して、本発明を適用してもよい。
(H)
上記実施形態では、電力消費体に搭載されたモータとして、3相DCブラシレスモータを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、制御対象として、ブラシ付きDCモータ等の他のモータを備えた電力消費体であってもよい。
(I)
上記実施形態では、本発明の作業工具として、主に、ジグソー50を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ジグソー以外では、電動ドライバ、チェーンソー等、他の作業工具に対して、本発明を適用してもよい。
本発明の作業工具は、所定の作業に関して、作業工具を使用する使用者ごとの技量レベル(習熟度)を推定することができるという効果を奏することから、モータを搭載した各種作業工具に対して広く適用可能である。
10 作業工具
11 機構部
12 入力部
13 制御部
14 ログ出力部
15 電源部
16 測定部
20 外部端末
21 記憶部
22 表示部
23 通信部
30 中央管理端末(管理装置)
50 ジグソー(作業工具)
51 本体部
52 鋸刃
53 オービタル(出力増加機構)
100 制御システム
111 モータ
112 減速機
113 出力部
114 位置検出部
115 出力増加機構
121 トリガスイッチ
122 センサ回路
122a 引き量センサ
122b 電圧センサ
122c 電流センサ
122d トルクセンサ
122e 温度センサ
131 フィードバック制御部
132 モータ駆動回路
133 回転速度演算部
134 出力増加制御部
151 バッテリ
152 バッテリ制御部
161 負荷推定部
161a 負荷トルク算出部
161b 速度変動解析部
162 作業時間測定部
163 作業時間推定部
164 習熟度推定部
M1,M2 金属板
W1,W2 木板

Claims (18)

  1. モータと、
    使用者によって操作され、操作量に応じて前記モータの出力を調整するトリガスイッチと、
    前記モータに入力されるモータ電流と、前記モータの回転速度と、に基づいて、前記モータに掛かる推定負荷情報を算出する負荷推定部と、
    前記負荷推定部において算出された推定負荷情報に基づいて、前記使用者の所定の作業に関する習熟度を推定する習熟度推定部と、
    を備えている作業工具。
  2. 前記習熟度推定部において推定された前記使用者の習熟度に応じて、前記作業を完了するまでの目標となる目標作業時間を設定する目標時間設定部を、さらに備えている、
    請求項1に記載の作業工具。
  3. 前記目標時間設定部は、前記使用者の習熟度に応じて、前記目標作業時間を段階的に設定する、
    請求項2に記載の作業工具。
  4. 前記目標時間設定部は、前記習熟度推定部において推定された前記使用者の習熟度の1段階上の習熟度レベルに相当する前記目標作業時間を設定する、
    請求項3に記載の作業工具。
  5. 前記トリガスイッチが操作されてから前記モータの負荷変動が発生した作業開始時間からの経過作業時間を計測する作業時間測定部を、さらに備えている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の作業工具。
  6. 前記負荷推定部から受信した前記推定負荷情報と、前記作業時間測定部から受信した前記経過作業時間とに基づいて、所定の作業を完了するまでに必要な推定作業時間を推定する作業時間推定部を、さらに備えている、
    請求項5に記載の作業工具。
  7. 前記負荷推定部は、前記モータ電流に基づいて負荷トルクを算出する負荷トルク算出部と、前記負荷トルク算出部において算出された負荷トルクに対する前記モータの回転速度の変動を解析して前記推定負荷情報を出力する速度変動解析部と、を有している、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の作業工具。
  8. 前記習熟度推定部から受信した前記使用者の習熟度に応じて、前記モータの出力を増加させるように制御を行うフィードバック制御部を、さらに備えている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の作業工具。
  9. 前記フィードバック制御部は、出力増加制御および出力増加機構のうちの少なくとも一方を選択して、前記モータの出力を増加させる制御を行う、
    請求項8に記載の作業工具。
  10. 前記出力増加制御には、PWM(Pulse Width Modulation)制御、進角制御、150度通電方式制御のうちの少なくとも1つが含まれる、
    請求項9に記載の作業工具。
  11. 前記出力増加機構には、オービタルあるいはインパクトハンマが含まれる、
    請求項9または10に記載の作業工具。
  12. 前記モータの制御に関する値を検出するセンサを、さらに備えている、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の作業工具。
  13. 前記センサは、前記トリガスイッチの操作量を検出するセンサ、前記モータに印加される電圧を検出する電圧センサ、前記モータに流れる電流を検出する電流センサ、前記モータの温度を検出する温度センサを含む、
    請求項12に記載の作業工具。
  14. 前記モータは、ブラシレスモータである、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の作業工具。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の作業工具と、
    前記作業工具から、前記使用者の習熟度に関する情報を受信して表示する外部端末と、
    を備えた制御システム。
  16. 前記外部端末は、前記使用者の習熟度を表示する表示部と、前記使用者の習熟度を保存する記憶部と、を有している、
    請求項15に記載の制御システム。
  17. 前記外部端末は、前記使用者の習熟度を管理装置へ送信する通信部を、さらに有している、
    請求項15または16に記載の制御システム。
  18. 前記通信部から前記使用者の習熟度が送信される前記管理装置を、さらに備えている、
    請求項17に記載の制御システム。
JP2019061590A 2019-03-27 2019-03-27 作業工具およびこれを備えた制御システム Pending JP2020157446A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019061590A JP2020157446A (ja) 2019-03-27 2019-03-27 作業工具およびこれを備えた制御システム
PCT/JP2020/006023 WO2020195323A1 (ja) 2019-03-27 2020-02-17 作業工具およびこれを備えた制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019061590A JP2020157446A (ja) 2019-03-27 2019-03-27 作業工具およびこれを備えた制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020157446A true JP2020157446A (ja) 2020-10-01

Family

ID=72610787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019061590A Pending JP2020157446A (ja) 2019-03-27 2019-03-27 作業工具およびこれを備えた制御システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020157446A (ja)
WO (1) WO2020195323A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021142607A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 オムロン株式会社 作業工具
WO2023238656A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 パナソニックホールディングス株式会社 電動工具システム、制御方法及びプログラム
WO2023238593A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 パナソニックホールディングス株式会社 電動工具システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6148609B2 (ja) * 2013-11-21 2017-06-14 株式会社マキタ 電動工具
GB2559927B (en) * 2015-12-25 2021-11-10 Nitto Kohki Co Threaded member tightening tool and drive time setting method for threaded member tightening tool

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021142607A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 オムロン株式会社 作業工具
JP7363609B2 (ja) 2020-03-12 2023-10-18 オムロン株式会社 作業工具
WO2023238656A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 パナソニックホールディングス株式会社 電動工具システム、制御方法及びプログラム
WO2023238593A1 (ja) * 2022-06-08 2023-12-14 パナソニックホールディングス株式会社 電動工具システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020195323A1 (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020195323A1 (ja) 作業工具およびこれを備えた制御システム
CN100469536C (zh) 旋转冲击动力工具
CN100450725C (zh) 冲击旋转工具
US20200189077A1 (en) Adaptive impact blow detection
US10322498B2 (en) Electric power tool
US20210094158A1 (en) Electric power tool
JP6304533B2 (ja) インパクト回転工具
TW200603954A (en) Apparatus for controlling a fastener driving tool, with user-adjustable torque limiting control
US11787027B2 (en) Impact rotary tool
US11247323B2 (en) Electric working machine and method of controlling rotational state of motor of electric working machine
KR20130001297A (ko) 임팩트 툴
JP5461937B2 (ja) 自動車タイヤ交換用のホイールナットの締付け工具
US20150336248A1 (en) Power Drill Having Torque Setting Mechanism
US10491148B2 (en) Electric working machine
US20200112283A1 (en) Electrical impact wrench with rebound impact mechanism
WO2020195322A1 (ja) 作業工具およびこれを備えた制御システム
RU2011101641A (ru) Аккумуляторная ручная машина и способ управления работой аккумуляторной ручной машины
WO2020195321A1 (ja) 作業工具およびこれを備えた制御システム
JP2009083042A (ja) 電池電源型電動工具
US10065297B2 (en) Method and device for operating a hand-held machine tool with a tangential impact mechanism
WO2019207859A1 (ja) 設定管理システムおよび設定管理方法
WO2019207861A1 (ja) 電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法
JP7325001B2 (ja) インパクト回転工具
WO2019207868A1 (ja) 電力消費体およびこれを備えた制御システム
EP3120975A1 (en) Power tool with direction determining controller