JP2020156683A - 包装構造体、及び包装吸収性物品 - Google Patents

包装構造体、及び包装吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020156683A
JP2020156683A JP2019058233A JP2019058233A JP2020156683A JP 2020156683 A JP2020156683 A JP 2020156683A JP 2019058233 A JP2019058233 A JP 2019058233A JP 2019058233 A JP2019058233 A JP 2019058233A JP 2020156683 A JP2020156683 A JP 2020156683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
absorbent article
packaging
auxiliary sheet
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019058233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7296230B2 (ja
Inventor
陽平 大野
Yohei Ono
陽平 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2019058233A priority Critical patent/JP7296230B2/ja
Publication of JP2020156683A publication Critical patent/JP2020156683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7296230B2 publication Critical patent/JP7296230B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】使用済みの吸収性物品をより簡単に衛生的に廃棄するために使用できる吸収性物品用の包装構造体を提供する。【解決手段】吸収性物品のための包装構造体が、吸収性物品を包装するための所定の幅を有する包装シートと、前記包装シートの内面に、前記包装シートの幅方向の端縁を越えて拡張可能な補助シートとを備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、包装構造体、及び包装吸収性物品に関する。
吸収性物品として、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等が知られている。このような吸収性物品を使用した後、新しいものと交換する場合、使用者は、使用済みの吸収性物品を廃棄する必要が生じる。その際、使用者は、使用済み物品を、これから使用する新しい吸収性物品の包装シート、すなわち新しい吸収性物品を開封して中身(物品)を取り出した後に残されたに包装シートによって包んで廃棄することが多い。そのため、廃棄時にも用いることができる包装シートの構成が、従来、様々に工夫されている。
例えば、特許文献1には、包装フィルム14が、その少なくとも一部に袋状部14aを備えた吸収性物品の個包装体であって、使用済ナプキン21の廃棄にあたり、使用済ナプキン21を袋状部14aに入れ取付テープ13で止めるように使用されるものが開示されている。
特開2001−87306号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、使用済み物品の廃棄の際に、使用済み物品を袋状部の開口から押し込む必要があり、使用済み物品の大きさ等によっては、使用済み物品に付着している体液で手を汚してしまう可能性があり、衛生的でない場合がある。
上記の点に鑑みて、本発明の一態様は、使用済みの吸収性物品をより簡単に衛生的に廃棄するために使用できる吸収性物品用の包装構造体を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、吸収性物品を包装するための所定の幅を有する包装シートと、前記包装シートの内面に、前記包装シートの幅方向の端縁を越えて拡張可能な補助シートとを備えた、吸収性物品のための包装構造体である。
上記第一の態様によれば、包装シートと補助シートとが組み合せられた包装構造体を有し、補助シートが、幅方向の端縁を越えて拡張可能となっている。そのため、吸収性物品が包装された状態から中身(吸収性物品)を取り出した後の構造は、包装シートの面積を超えた面積を有する廃棄用シートとなり得る。このような面積が拡張された廃棄用シートを用いることで、使用済み吸収性物品が比較的大型であっても、容易に包むことができる。
また、使用済み吸収性物品を長手方向に丸めて廃棄する場合、体液は幅方向から滲み出やすい。これに対し、本態様の包装構造体は、補助シートによって幅方向が拡張された廃棄用シートとなり得るので、幅広の使用済み吸収性物品であっても、幅方向端部を補助シートによって覆うことができる。よって、手を汚さず衛生的に、使用済み吸収性物品を包んで廃棄することができる。
本発明の第二の態様では、前記吸収性物品は、不透液性の裏面シート、吸収体、及び透液性の表面シートをこの順に積層して含み、前記裏面シート側にズレ止め材を備え、前記補助シートは、少なくとも片面が剥離性を有する剥離面を有する剥離シートであり、前記吸収性物品が包装された状態で前記剥離面が前記ズレ止め材に対向するように配置されている。
上記第二の態様によれば、補助シートが、吸収性物品に設けられたズレ止め材に対向させる剥離シートとなっている。そのため、補助シートが、ズレ止め材用の剥離シートとしての機能も有しつつ、使用済み物品を簡単に且つ衛生的に包むことができる廃棄用シートとしての機能も有することができる。
本発明の第三の態様では、前記吸収性物品はウィングを有し、前記ズレ止め材は、前記ウィングの前記裏面シート側に設けられたウィング用ズレ止め材を含む。
上記第三の態様によれば、補助シートが、ウィング用ズレ止め材に対向させる剥離シートとなり得る。よって、ウィング付の吸収性物品を包装した包装構造体においても、補助シートが、剥離シートとしてウィング用ズレ止め材を保護しつつ、大型の使用済み吸収性物品を容易に包むことができる廃棄用シートを構成できる。
本発明の第四の態様は、前記補助シートは、少なくとも幅方向に折り畳み可能であり、折り畳まれた状態で前記剥離面が前記ズレ止め材に対向する。
上記第四の態様によれば、補助シートが幅方向に折り畳み可能であるので、吸収性物品の包装状態(新しい吸収性物品が包装されて包装吸収性物品となっている状態)では、補助シートは平坦な状態で、コンパクトに包装吸収性物品内に収容され得る。また、折り畳まれた状態でも剥離面がズレ止め材に対向するため、補助シートは、包装状態ではズレ止め材を覆って保護し且つ使用開始時にはズレ止め材から容易に剥がれる、剥離シートとしての役割を確実に果たすことができる。
本発明の第五の態様では、前記吸収性物品が包装された状態で、前記包装シートは、幅方向に沿った少なくとも2つの折り線で折り畳まれ、幅方向両縁部にシール部を有しており、前記補助シートは、前記シール部と重ならない。
上記第五の態様によれば、吸収性物品の包装状態で、補助シートが包装シートのシール部と重なっていないので、包装シートの良好なシール性を確保することができる。
本発明の第六の態様では、前記補助シートは、展開された状態で、内面の幅方向端部に粘着部を備えている。
上記第六の態様によれば、使用済み吸収性物品の廃棄時に、補助シートを幅方向に重ねるようにして使用済み物品に包んだ場合、補助シートが備えている粘着部によって、補助シートを使用済み物品に、或いは補助シート同士を止着させることができる。これにより、使用済み物品を幅方向からも包むことができ、廃棄動作中に幅方向から体液が滲み出すことを防止することができる。
本発明の第七の態様は、第一から第六のいずれかの態様による包装構造体と、吸収性物品とを含む、包装吸収性物品である。
上記第七の態様によれば、上記第一から第六のいずれかの態様で得られる効果と同じ効果を奏する包装吸収性物品を提供することができる。
本発明の一態様によれば、使用済みの吸収性物品をより簡単に衛生的に廃棄するために使用できる吸収性物品用の包装構造体を提供することができる。
第1実施形態による包装構造体を展開した状態の図である。 第1実施形態による包装構造体による吸収性物品の包装について説明するための図である。 第1実施形態による包装構造体を用いて形成された包装吸収性物品を示す平面図である。 図3のI−I線断面図である。 第1実施形態による包装構造体を用いた使用済み吸収性物品の包み動作について説明する図である。 第2実施形態による包装構造体を展開した状態の図である。 第2実施形態による包装構造体による吸収性物品の包装について説明するための図である。 第2実施形態による包装構造体を用いて形成された包装吸収性物品の断面図である。 第2実施形態による包装構造体による吸収性物品の包装について説明するための図である。 第2実施形態による包装構造体の変形例を示す。 本発明の第3実施形態による包装構造体を展開した状態の図である。 本発明の第3実施形態による包装構造体を用いて形成された包装吸収性物品の断面図である。 第3実施形態による包装構造体を用いた使用済み吸収性物品の包み動作について説明する図である。 第3実施形態による包装構造体の変形例を示す。 第4実施形態による包装構造体による吸収性物品の包装について説明する図である。 第4実施形態による包装構造体を用いて形成された包装吸収性物品の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳説する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものであり、説明を分かりやすくするために、構成要素を省略して示す場合がある。
<第1実施形態>
図1Aに、本発明の第1実施形態による、吸収性物品を包装するための包装構造体50を展開した状態で示す。図1Aに示すように、包装構造体50は、吸収性物品を包装する包装シート10と、包装シート10の内面、すなわち包装される吸収性物品が載置される面に、固着部25によって着脱不能に固着(固定)された補助シート20とを備えている。
図1Aに示すように、包装シート10は、長方形の細長形状を有していてよい。本明細書の図面においては、包装シート10の展開状態での長手方向を第1方向D1とし、当該長手方D1に直交する幅方向を第1方向D2とする。また、包装シート10の展開状態での長手方向D1及び幅方向D2のいずれにも直交する、包装シート10(及び包装構造体50)の厚み方向を第3方向D3(後に図示)とする。
包装シート10の大きさ及び形状は、吸収性物品を露出しないように包むことができるのであれば、特に限定されない。包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品の大きさや形状に応じて、第1方向D1の長さ(単に長さと呼ぶ場合がある)は100〜450mmとすることができ、第2方向D2の長さ(単に幅と呼ぶ場合がある)は70〜250mmとすることができる。
補助シート20は、展開状態(折り畳まれていない状態)で、第2方向(包装シート10の幅方向)D2の端縁を越えて延在している。図1Aの例では、補助シート20は、第2方向D2では、包装シート10の第2方向D2両端縁をそれぞれ越えて延在している。そして、本形態における補助シート20は、第2方向D2に折り畳み可能となっている。
包装シート10の材料は特に限定されず、樹脂製フィルム、不織布、紙等を用いることができる。所定の材料からなる単層のシートであってもよいし、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。
一方、補助シート20の材料も特に限定されず、樹脂製フィルム、不織布、紙等を用いることができる。補助シート20も、単層シート又は積層シートのいずれであってもよい。また、補助シート20は、包装シート10と同じ材料からなっていてもよいし、異なる材料からなっていてもよい。但し、補助シート20は、後述の形態のように、包装構造体50における別の役割を有するシート、例えばズレ止め材を保護するための剥離シート等とすることもできる。
なお、包装シート10と補助シート20とを同じ材料で形成することもできる。その場合には、1枚のシート材を切断して、包装シート10と補助シート20とが連結した包装構造体50を形成することができる。この場合、固着部25は不要となる。
包装構造体50の本来の機能は吸収性物品を包装することであることから、まず、本形態の包装構造体50による吸収性物品の包装について説明する。
本形態による包装構造体50によって吸収性物品を包む際には、包装シート10と補助シート20とが組み合わせられた構造を、図1Aに示すような展開状態で準備する。そして、吸収性物品を載置する前に、補助シート20を折り畳む。具体的には、補助シート20の両端部領域21、21を、第1方向D1に沿った折り線L1、L1でそれぞれ谷折りする。すなわち、両端部領域21、21を、包装シート10の内面側へ、第2方向D2内方へそれぞれ折り返して、両端部領域21、21間の23に重ねる。端部領域21、21はどちらを先に折り返してもよい。
折り線L1、L1は、包装シート10の第2方向D2両端縁より内側に位置する。よって、補助シート20を折り畳んだ後には、平面視での補助シート20の第2方向D2長さは、中央領域23の第2方向D2長さに相当し、包装シート10の第2方向D2長さ(包装シート10の幅)よりも小さくなっている。また、補助シート20は、平面視で第2方向D2に包装シート10からはみ出していない。折り線L1、L1はそれぞれ、包装シート10の第2方向D2の各端縁から5〜25mmだけ第2方向D2内側に位置していると好ましい。
なお、折り畳み後の補助シート20の第2方向D2長さ(図示の形態では、中央領域23の長さに相当)は、50〜240mmであってよく、好ましくは50〜110mmであってよい。また、補助シート20の第1方向D1長さは、40〜150mmであってよい。
折り線L1、L1で補助シート20を折り畳んだ後、包装構造体の50の内面側(図1Aの紙面の手前側)に、吸収性物品1を載置する。図1Bに、吸収性物品1を載置した後の状態を示す。図1Bには、吸収性物品1の例として生理用ナプキンを、一部破断させた状態で示す。図1Bに示すように、本形態による包装構造体50によって包装される吸収性物品1は、不透液の裏面シート2と、透液性の表面シート3と、両シート間に設けられた吸収体4とから少なくとも構成された本体8を備えたものである。
吸収性物品1を載置した後、包装シート10(及び包装構造体50)を、第2方向D2に沿った折り線にて、吸収性物品1とともに折り畳む。より具体的には、図1Bに示す矢印のように、包装シート10の第1方向D1の一端15を含む第1領域11を、折り線X1で谷折りし、すなわち包装シート10の内面側に折り返す。続いて、一端15とは反対側の他端16を含む第2領域12を、折り線X2で谷折りし、すなわち包装シート10の内面側に折り返す。
図1Cに、吸収性物品1が包装構造体50によって包装された後の状態、すなわち包装された吸収性物品(包装吸収性物品)100を示す。包装吸収性物品100においては、包装シート10の第1領域11と第2領域12とは、他端16の第2方向D2中央から延出するタブテープ19で着脱可能に止着されている。タブテープ19は、包装シート10の他端16から延出した側の先端に、指で把持可能な部分(タブ)を備えており、使用者はその把持可能な部分を持ってタブテープ19を引っ張って、包装吸収性物品100を開封することができる。なお、このタブテープ19は、上述の折り線X1、X2での折り畳み後に配置することができ、補助シート20を折り畳む段階及び包装シート10(及び包装構造体50)を折り畳む段階(図1A及び図1B)から配置しなくともよい。
また、図1Cに示すように、包装吸収性物品100の第2方向D2両縁部には、開封可能なシール部40、40が形成されていてよい。このようなシール部40、40は、重ねられた包装シート10の層同士をヒートシール、超音波シール等によってシールすることで形成できる。また、重ねられた包装シート10の層間に接着剤層を小面積で多数間欠させて設ける等して、開封可能に設けることによって形成することができる。シール部40、40は、例えば、第2方向D2の端縁から第2方向D2に沿って3〜20mmの位置までの範囲に、3〜20mmの幅(第2方向D2長さ)で設けることができる。
図1Dに、図1CのI−I線断面図を示す。包装吸収性物品100は、第3方向(厚み方向)D3に複数の層が重ねられた構成となっている。図1Dにおいて、第1領域11と第2領域12との間の領域である第3領域13が最も下に配置され、第2領域12が最も上に配置されている。図1Dに示すように、包装シート10の第2方向D2両縁部に形成されたシール部40、40には、吸収性物品1が存在していない。また、包装シート10の層同士のシール性を高めるためには、シール部40、40には、補助シート20が存在しないことが好ましい。
図1C及び図1Dに示す包装吸収性物品100を開封するには、タブテープ19の把持可能な部分を引っ張ってタブテープ19を第2領域12から剥がし、シール部40、40のシールを剥がしながら包装シート10の第2領域12を第1方向D1外方に開く。これにより露出した吸収性物品1の端部と、包装シート10の第2領域12(他端16)とを両手でそれぞれ持って反対方向に引っ張り、吸収性物品1を包装シート10から剥がすように取り外すことができる。
吸収性物品1が取り外された後には、包装シート10と補助シート20とが着脱不能に固着されてなる包装構造体50が残される。ここで、折り畳まれていた補助シート20を再び開くことで、図1Aに示すような展開状態の包装構造体50を得ることができる。補助シート20を展開する動作は、折り線L1、L1(図1A)で折り返されていた両端部領域21、21を、折り返しとは逆の動作で、第2方向D2外方に開けばよい。なお、吸収性物品1と、補助シート20の、吸収性物品1と対向する領域とを、着脱可能に弱く固着しておいた場合、吸収性物品1を包装構造体50から取り外す際に、補助シート20の対向領域が吸収性物品1に引っ張られて持ち上がるので、補助シート20の展開が助成される。
なお、本形態では、包装シート10を三つ折りすることによって包装吸収性物品100を形成しているが、第1方向D1長さがより長い吸収性物品を包装する場合等に、包装シート10を四つ折り以上することもできる。その場合には、第1領域11の第1方向D1長さを長くし、折り線X1よりも第1方向D1外側に位置する追加的な折り線で第1領域11を第1方向D1内方に折り込んだ後、上述のように、折り線X1、X2で包装シート10を吸収性物品1とともに折り畳むことができる。
次に、本形態による包装構造体50を用いて、使用済みの吸収性物品を廃棄する動作について説明する。上述したように、使用者が吸収性物品を新しいものと交換する際、使用済み吸収性物品を廃棄する必要がある。その際、使用済み吸収性物品は、丸めたり折り畳んだりされ、新しい吸収性物品を開封して取出した後に残された包装シートで包んで廃棄する場合が多い。
ここで、図2を参照して、使用済み吸収性物品1aを廃棄するために、図1Aに示す包装構造体50を用いて使用済み吸収性物品1aを包む動作(包み動作)を説明する。図2(a)に示すように、使用済み吸収性物品1aは、長手方向に丸められ、円筒に近い形状とされることが多い。その際、吸収性物品の裏面シート側にはズレ止め用の粘着部が設けられていることが多いので、使用済み吸収性物品1aは、不透液性の裏面シート側が外側になるように(体液が付着している側が内側になるように)、粘着部が露出するように丸められることが多い。
丸められた使用済み吸収性物品1aを、包装構造体50の、補助シート20が配置されている位置に、使用済み吸収性物品1aの幅方向と包装シート10の幅方向(第2方向D2)とが沿うように置く。次に、補助シート20の、包装シート10の第2方向D2端縁を越えて突出している部分(上述の端部領域21、21)を、包装シート10の第2方向D2中心に向かって、使用済み吸収性物品1aの上に被せるように折り返す(図2(a)の矢印)。
上述のように、使用済み吸収性物品1aは、裏面シートに配置されたズレ止め用粘着部が露出するように丸められている場合が多い。よって、そのような場合には、補助シート20の端部領域21、21は、使用済み吸収性物品1aの粘着部に粘着させ、止着させることができる。ここまでの動作により、図2(b)に示すような、使用済み吸収性物品1aの幅方向端部が覆われた状態とすることができる。
その後、使用済み吸収性物品1aを包装シート10上で、包装シート10の一端15の側からタブテープ19が設けられている他端16の側へと長手方向D1に転がして、使用済み吸収性物品1aに包装シート10を巻き付けていく(図2(b)の矢印)。そして、丸めた後に、タブテープ19で止着することができる(図2(c))。
使用済み吸収性物品1aが多量の体液を含んでいた場合、特に丸められたり折り畳まれたりされた状態では、体液は幅方向端部から滲み出やすくなっている。これに対し、使用済み吸収性物品1aを包む際に本形態による包装構造体50を用いることで、使用済み吸収性物品1aの幅方向端部を補助シート20で覆うことができるので、包み動作中、又は包み動作後に包まれた使用済み吸収性物品1aをゴミ箱まで移動させる等の廃棄動作中に、体液が手に触れる可能性を低減することができる。特に、上述の包み動作の手順によれば、幅方向端部を包み動作の初期に、使用済み吸収性物品1aの幅方向端部を補助シート20で覆うことができるので、包み動作を通して、体液が手に触れる可能性を低減することができる。
さらに、近年では、様々なタイプの吸収性物品が製造・販売されており、その中には、夜用の大きなサイズのものもある。例えば、吸収体の厚みを部分的に厚くしたもの、立体ギャザーを備えたもの、装着時に臀部に対向させる領域に幅広のフラップ状部を備えたもの等、体積が全体として大きく構成されたものがある。そのため、サイズの大きな吸収性物品から小さな吸収性物品に交換しようとした場合、例えば、夜用の生理用ナプキンから昼用の生理用ナプキンに交換しようとした場合、小さなサイズの吸収性物品を包装している包装シートでは、大きなサイズの使用済み吸収性物品の全体を包めない場合がある。より具体的に言うと、包装シートは細長形状に形成されていることが多いため、包装シートを使用済み吸収性物品に巻き付けることはできても、使用済み吸収性物品の幅方向端部が包装シートからはみ出たり、幅方向他端部の面積が広くなっていたりするので、使用者が、使用済み吸収性物品(具体的には使用済み吸収性物品に付着している体液)に、幅方向端部から触れやすくなっている。
大きなサイズの使用済み吸収性物品を包むために、包装シートの幅を大きくすることも考えられるが、包装吸収性物品が持ちにくくなる上、コスト高である。また、マチ付きの袋状に構成された包装シートも知られている(特許文献1等)が、マチ付きの構成では、包装状態での包装シートの積層枚数が増え、包装シートの幅方向縁部のシール性が弱くなりやすい。
これに対し、本形態の包装構造体50によれば、補助シート20は、包装吸収性物品内に収容することができる簡単な構成であるので、包装シートのサイズや形状を変更することなく、また包装シートのシール性も低下させることなく、使用済み吸収性物品1aの全体を簡単に且つ衛生的に包むことができる。すなわち、本形態の包装構造体50は、吸収性物品を包装するという本来の機能と、優れた廃棄用シートとしての機能とを併せ持つことができる。
なお、図1A〜図1D及び図2を参照して説明した包装構造体50では、補助シート20は、包装シート10の第2方向D2の両端縁を越えて拡張可能になっているが、補助シート20は、包装シート10の第2方向D2の片方の端縁を越えて拡張可能な構成になっていてもよい。例えば、図1Aにおける補助シート20から、一方の端部領域21を省いた構成としてもよい。また、端部領域21、21の第2方向D2長さをほぼ等しくしている図示の形態とは異なり、両領域の第2方向D2長さを異ならせてもよい。
また、図示の包装構造体50においては、補助シート20の端部領域21、21が重なるように構成されているが、端部領域21、21の第2方向D2長さを短く調節して、重ならないように構成してもよい。また、端部領域21、21の第2方向D2長さは、図示のものよりさらに長く、例えば端部領域21、21間の中央領域23の第2方向D2長さより長くしてもよい。その場合、図示の折り線L1、L1以外に、第1方向D1に沿った谷折り又は山折りの1つ以上の追加的な折り線で折って折り畳むことができる。その場合も、吸収性物品が包装されて包装吸収性物品となっている状態で、平面視で補助シート20がシール部(図1Dにおける40、40)と重ならないことが好ましい。
さらに、図示の形態では、補助シート20の形状は、平面視で第2方向D2に長辺を有する長方形となっているが、形状は長方形に限らない。包装構造体50が吸収性物品1を包装する機能が妨げられない限り、例えば、補助シート20の第1方向D1長さが場所によって異なるように、第2方向D2外方に向かうほど第1方向D1長さが広くなるように構成したり、補助シート20の輪郭が凹凸を有したりするように構成してもよい。
包装構造体50において、包装シート10と補助シート20とを着脱不能に固定している固着部25は、第2方向D2に沿って平面視細長形状で設けられているが、補助シート20を包装シート10に着脱不能に固着できるのであれば、固着部25の面積及び平面視形状は図示のものに限られない。また、固着部25は、補助シート20の中央領域23の第1方向D1中央、且つ第2方向D2中央に配置されているが、第1実施形態において、固着部25を設ける位置も任意である。よって、例えば、補助シート20の中央領域23の全面を固着部25とすることもできるし、固着部25を間欠的に複数設ける、例えば、ドット状の複数の固着部とすることもできる。
固着部25による固着は、着脱不能に形成されるのであれば特に限定されず、例えば、接着剤によって形成することができる。また、固着部25は、包装シート10と補助シート20とを、ヒートシール、超音波シール等のシール手段や縫製等によって形成してもよい。なお、本明細書において、着脱不能とは、使用者の通常の動作で包装構造50を扱った場合に離脱しないことを指す。
第1実施形態では、補助シート20は1枚ではなく、複数に分割して配置することもできる。例えば、図1Aにおいて補助シート20の中央領域23を省き、端部領域21、21に相当する2つの部分を有する補助シート20を構成することができる。その場合、端部領域21、21に相当する部分は、第2方向D2内側の端部で包装シート10にそれぞれ着脱不能に固着されることが好ましい。
<第2実施形態>
図3Aに、本発明の第2実施形態による、吸収性物品を包装するための包装構造体250を展開した状態で示す。本形態による包装構造体250は、第1実施形態による包装構造体50(図1A)と同様、包装シート210と、この包装シート210の内面に、固着部225によって着脱不能に固着された補助シート220とを備えている。包装シート210の構成は、包装構造体50における包装シート10(図1A)と同様であるが、本形態では、補助シート220の構成が異なっている。すなわち、補助シート220は、補助シート20(図1A)に比べて、第2方向D2長さが短くなっている。
本形態では、補助シート220は、剥離面を有する剥離シートとして構成されている。本形態では、包装シート210に対向する側の面が、剥離性を有さない非剥離面となっている一方、その反対側(紙面の手前側)の面が、剥離性(離型性)を有する剥離面220aとなっている。そして、剥離面220aは、後述のように、吸収性物品のズレ止め用の粘着部を覆うように配置される。
剥離シートは、その剥離面で粘着部を保護し、吸収性物品の使用時には粘着部から容易に剥離して粘着部を露出させることのできるものであればよい。剥離シートは、基材に剥離加工を施すことによって形成することができる。その場合、基材は、第1実施形態の説明において補助シート20について述べた材料を用いることができる。そして、剥離加工は、例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、又は四フッ化エチレン系樹脂などの剥離処理液(離型処理液)を塗工又は噴霧することによって施すことができる。また、剥離性を有する上記の剥離処理液に利用される樹脂を使用してフィルムを形成し、剥離シートとしてもよい。
なお、剥離シートは、片面のみに剥離面を有しても、両面に剥離面を有していてもよい。但し、本形態のように、剥離シートの一方の面が剥離面、他方の面が非剥離面を有し、補助シート220を、非剥離面が包装シート210と対向するように配置することで、特に固着部225を接着剤で構成した場合等には、補助シート220と包装シート210との接着性を向上できるので好ましい。また、剥離加工は、補助シート(剥離シート)220の面の一部に施されていてもよい。その場合、例えば、補助シート220と吸収性物品201とが重ねられる際に、吸収性物品201のズレ止め用粘着部に少なくとも対応する部分に施すことができる。
図3Aに示すように、本形態では、補助シート220は、折り線L1、L1で谷折りされ、続いて折り線L1、L1よりもそれぞれ第2方向D2内側に位置する折り線L2、L2で谷折り可能となっている。折り線L2、L2で折られることで、端部領域221、221がそれぞれ、包装シート210の内面側へと折り返されることになる。両端部領域221、221間の領域は中央領域223となる。
本形態では、包装する吸収性物品として、ウィングを備えた吸収性物品を用いる。ウィングは、下着に装着させる時に下着側に折り返して粘着させることにより、吸収性物品を下着に固定させることができ、吸収性物品のズレやヨレを防止するものである。ウィングは、例えば、吸収性物品の長手方向の中央部で本体から延出したフラップ状の部分である。
以下、第2実施形態による包装構造体250による吸収性物品201の包装について説明する。図3Bに、一対のウィングW、Wを備えた吸収性物品201を、包装構造体250に配置した図を示す。吸収性物品201は、第1実施形態における吸収性物品1(図1A)と同様、裏面シート203、吸収体204、及び表面シート202がこの順に積層されてなる構成を有する。そして、吸収性物品201は、図面の紙面の手前側が表面シート203側となるように、すなわち吸収性物品201の裏面シート202側が包装シート210に対向するように配置されている。図3Bにおいては、吸収性物品201の一対のウィングW、Wは第2方向D2内方に、表面シート側(図面の紙面の手前側)に折り畳まれている。折り畳まれる前の一対のウィングW、Wは一点鎖線で示す。
一対のウィングW、Wはそれぞれ、裏面シート202側に下着に各ウィングを固定するための粘着部209、209を備えている。図3Bに示す配置においては、一対のウィングW、Wが折り返された状態で粘着部209、209は露出している。
図3Bに示すように、吸収性物品201は、補助シート220に載置されているのではなく、包装シート210と補助シート220との間に配置されている。このような配置は、例えば、包装シート210と補助シート220とが固着部225によって着脱不能に固着され、固着部225以外の部分を非固着部分とした包装構造体50(図3A)を形成する。そして、吸収性物品201を、包装シート210と補助シート220との間の非固着部分に配置することによって得ることができる。
その後、補助シート220を、図3Bに示す折り線L1、L1で第2方向内方へ谷折りし、さらに折り線L2、L2で第2方向内方へ谷折りして折り畳む。このように折り畳まれた補助シート220の平面視形状は、補助シート220の中央領域223の形状に等しくなる。その後、包装シート210(及び包装構造体250)を、吸収性物品201とともに第2方向D2に沿った折り線で、吸収性物品201が内側になるように折り畳む。つまり、図3Bに示す折り線X1で包装シート210の第1領域211を谷折りし、続いて折り線X2で第2領域212を谷折りする。
本形態では、補助シート220は、第2方向D2の各端部が、谷折りによって折り返されている。谷折りによる折り返しでは、補助シート220の非剥離面が露出することになるが、図3Bに示すように、補助シート220の第2方向D2の各端部で、折り線L1、L2で、連続して折られているので、折り返し部分の第2方向D2の長さは短い。そのため、補助シート220の中央領域223における剥離面220aの多くの部分、特に第2方向D2中央部の剥離面220aの多くを露出させることができる。そのため、包装シート210を吸収性物品201とともに第1方向D1に三つ折りする際、具体的には、折り線X1で第1領域211を谷折りする際、補助シート(剥離シート)220の剥離面220aを、露出していた粘着部209、209に対向させることができる。これにより、補助シート220を粘着部209、209に離脱可能に接合し、保護することができる。
或いは、折り線X1で第1領域211を谷折りする前の段階で、ウィングW、Wの裏面シート202側に粘着部209、209を設けておくのではなく、補助シート(剥離シート)220の剥離面220aの、ウィングW、Wの裏面シート202における粘着部形成予定部分に対応する部分に粘着剤を配置しておくこともできる。これにより、第1領域211を折り線X1で谷折りすることで、補助シート220に配置されていた粘着剤を、吸収性物品201側に移行させることができる。
折り線X1、X2での第1方向D1への折り畳み後は、第1実施形態と同様に、タブテープ219で止着し、第2方向D2両縁部に同様にシール部を形成してシールする。これにより、第1実施形態について説明した図1Cに示す包装吸収性物品100と同様の外観を有する、包装吸収性物品200を得ることができる。包装吸収性物品200の平面図は省略するが、図3Cに、包装吸収性物品200を第2方向D2に沿って切った断面図を示す。図3Cは、図1Dに対応する図といえる。図3Cに示すように、補助シート(剥離シート)220の剥離面220aが、吸収性物品201の粘着部209、209に粘着しており、粘着部209、209を保護し、また包装吸収性物品200中の別の構成要素に粘着部209、209が貼り付くことを防止することができる。なお、図3Cには、包装吸収性物品200の包装シート210の第2方向D2両縁部に形成されたシール部240、240も図示する。
このように、本形態では、一方の面を剥離面220aとし、他方の面を非剥離面とした補助シート220を用いた上、補助シート220を、折り線L1、L2で連続して谷折りする。そのため、補助シート220の両端部領域221、221が互いに重ならない。また、図示のように、剥離面220aの中央領域223の多くの面積を露出させるよう折り畳むので、吸収性物品201のウィング粘着部209、209を保護できるとともに、特に固着部225に接着剤が用いられている場合には包装シート210と補助シート220との接着性を確保することができる。
さらに、第2実施形態による包装構造体250による吸収性物品201の包装の別例を、図3Dを参照して説明する。まず、図3Bに示した例と同様に、包装シート210の内面に吸収性物品201を載置し、一対のウィングW、Wを第2方向D2に折り返す。その後、図3Dに示すように、補助シート(剥離シート)220を、剥離面220aがウィングW、Wの粘着部209、209に接するように載置する。具体的には、補助シート220は、第2方向D2の両端部が、第2方向D2内方に、吸収性物品201に対向する側に2回折り返された状態で載置されている。
さらに、図3Dに示すように、包装シート210を、吸収性物品201が内側になるようにして、吸収性物品201とともに、第2方向D2に沿った折り線にて三つ折りする。具体的には折り線X1にて第1領域211を谷折りによって折り返し、折り線X2にて第2領域212を谷折りによって折り返す。なお、第1領域211と補助シート220とが固着されるよう、第1領域211を折り返す前に、第1領域211及び/又は補助シート220の所定位置に、接着剤層等から形成される固着部225を設けることができる。
このような包装によっても、第2実施形態による包装吸収性物品200を得ることができる。この例による包装形式でも、包装吸収性物品200は、図3Cに示すような断面を有する構成となる。
図3Cに示す包装吸収性物品200を開封するには、第1実施形態における開封動作と同様に、タブテープ19の把持可能な部分を引っ張ってタブテープ219を第2領域12から剥がし、シール部40、40のシールを剥がしながら包装シート10の第2領域12を第1方向D1外方に開く。そして、露出した吸収性物品201の端部と、包装シート210の第2領域212とを両手でそれぞれ持って反対方向に引っ張り、吸収性物品201を包装シート10から剥がすように取り外すことができる。
吸収性物品201が取り外された後には、包装シート210と補助シート220とが固着されてなる包装構造体250が残される。ここで、折り畳まれていた補助シート220を再び開くことで、図3Aに示すような展開状態の包装構造体50を得ることができる。補助シート20を展開する動作は、折り線L1、L2(図3A)でそれぞれ折り返されていた両端部領域21、21を、折り返しとは逆の動作で、第2方向D2外方に開けばよい。
図4に、第2実施形態の変形例を示す。図4(a)〜(c)には、包装吸収性物品200を、第2方向D2に沿って切った断面図で示す。これらの断面図は、図1D及び図3Cに対応する断面図である。図4(a)〜(c)に示す例はいずれも、図3A〜図3Dを参照して説明した形態とは、補助シート220が異なる形式で折り返されている点で異なる。各例ではいずれも、補助シート220として片面を剥離面220aとした剥離シートを用いており、剥離面220aが、ウィングW、Wに配置された粘着部に離脱可能に貼り付けられている。
図4(a)に示す例では、補助シート220は2回折り返されている。より具体的には、第1方向D1に沿った折り線で剥離面220a側に第2方向D2内方に折り返された後、さらに第2方向D2外側の折り線で第2方向D2外方に折り返されている。本例では、1回目の折り返し方向と2回目の折り返し方向が異なるため、すなわち、補助シート220が、第2方向D2内方に折り返された後に第2方向外方に折り返されて折り畳まれているので、剥離面220aを粘着部209、209に対向させることができる。また、図4(a)に示す補助シート220は、第2方向D2長さとしては、図1Dに示す補助シート20とほぼ同じとなる。
図4(b)に示す例でも、補助シート220は2回折り返されている。但し、本例では、補助シート220は、第2方向D2の一方側のみに拡張可能に構成されている。具体的には、補助シート220の一方の端部領域221(図3B等)が省かれた構成となっている。本例でも、補助シート220の1回目の折り返し方向と2回目の折り返し方向が異なる、すなわち、補助シート220が、第2方向D2内方に折り返された後に第2方向外方に折り返されて折り畳まれている。そのため、図示のように、剥離面220aを粘着部209、209に対向させることができる。また、本例の補助シート220の長さは、図1Dに示す補助シート20の第2方向D2長さとほぼ同じであり、包装シート210に対する第2方向D2での位置を相違させた包装構造体250になっているといえる。
図4(c)に示す例では、補助シート220は、展開状態(図3B)で見て、包装シート210に対向する側に折り返されている。すなわち、図3Bに折り線L1、L2で示したような折りの方向とは反対の方向へ折り返されている。この折りの形式によれば、剥離面220aが非剥離面で覆われることがないので、吸収性物品201を包装した場合に、補助シート220の剥離面220aが粘着部209、209を覆うことができる。なお、本例の場合、固着部225によって、包装シート210側への折り返しが妨げられないよう、固着部225の形状及び/又は大きさを変更するか、補助シート220の折り返し部分の形状及び/又は大きさを変更することができる。
<第3実施形態>
図5Aに、本発明の第3実施形態による、吸収性物品を包装するための包装構造体350を展開した状態で示す。本形態による包装構造体350は、第1実施形態による包装構造体50(図1A)及び第2実施形態による包装構造体250(図3A)と同様、包装シート310と、包装シート310の内面に、固着部325によって着脱不能に固着された補助シート320とを備えている。本形態による補助シート320は、補助シート220(図3A及び図3B)と同様に、片面に剥離面320aを有する剥離シートから構成されており、形状等も同様である。但し、本形態では、補助シート320の第2方向D2の両端部に、補助シート用粘着部328、328が設けられている点で、補助シート220と異なる。
図5Aには、本形態による包装構造体350によって包装される吸収性物品301を一点鎖線で示す。吸収性物品301は、第2実施形態(図3A〜図3D及び図4)によって包装される吸収性物品201と同様に、一対のウィングW、Wを有し、各ウィングにズレ止め用の粘着部209、209を備えたものである。本形態で吸収性物品301を包装して、包装吸収性物品300を得る手順については、第2実施形態と同様である。包装シート310の第1領域311及び第2領域312を、吸収性物品301とともに順に折り畳み、タブテープ319で止着し、包装シート310の第2方向D2両縁部にシール部340、340を形成する。
図5Bに、本形態による包装構造体350で吸収性物品301を包装されてなる包装吸収性物品300を、第2方向D2に沿って切った断面図を示す。図5Bは、第1実施形態の説明における図1D、及び第2実施形態の説明における図3Cに対応する図といえる。本形態においても、図5Bに示すように、剥離面320aが、吸収性物品301が有するズレ止め用粘着部209、209に対向するように構成することができる。
本形態における補助シート320の両端部に設けられた補助シート用粘着部209、209は、補助シート320を折り返した状態を維持する機能を有する。さらに、使用済み吸収性物品を包んで廃棄する際にも利点をもたらす。以下、図6を参照して、本形態による包装構造体350を用いた使用済み吸収性物品1aの包み動作を説明する。
図6(a)に示すように、使用済み吸収性物品1aとしては、図2で説明したものと同様、長手方向に丸められ、円筒に近い形状とされたものを例にする。但し、本包み動作では、図2で説明した包み動作とは異なり、丸められた使用済み吸収性物品1aを、包装構造体350の、包装シート310のタブテープ319が設けられている第1方向D1端部(第2領域312の端部)に、使用済み吸収性物品1aの幅方向と包装シート310の第2方向D2とが沿うように置く。そして、図6(a)の矢印で示す方向に、すなわち、補助シート320が設けられている第1方向D1端部に向かって、使用済み吸収性物品1aを巻いて、図6(b)に示す状態にする。
その後、補助シート320の、包装シート310の第2方向D2端縁を越えて突出している部分を、包装シート310の第2方向D2中心に向かって、包装シート310で巻かれた使用済み吸収性物品1aに被せるように折り返す(図2(b)の矢印)。本形態によれば、補助シート320に設けられた補助シート用粘着部328、328によって、補助シート320を、使用済み吸収性物品1aに巻き付けられた包装シート310の面に止着させることができる(図6(c))。
このように、本形態によっても、使用済み吸収性物品1aの幅方向の端部を覆うことができるので、図2を参照した説明において言及した効果と同様の効果を奏することができる。さらに、本形態では、例えば、使用済み吸収性物品1aがズレ止め用の粘着部を備えていない場合、使用済み吸収性物品1aの粘着部がもはや機能しない場合、或いは使用済み吸収性物品1aの裏面シート側の粘着部が露出しないように、使用済み吸収性物品1aを丸めたり折り畳んだりした場合であっても、補助シート320に設けられた粘着部328、328を利用することで、補助シート320の端部を確実に止着させることができる。また、本形態では、図6に示すように、タブテープ319を用いなくとも、使用済み吸収性物品1aを包んで、包んだ状態を維持することができるので、例えばタブテープ319省略された包装吸収性物品において好適に適用することができる。
なお、補助シート用粘着部328、328には、吸収性物品の裏面シートに設けられるズレ止め用の粘着部と同様の材料を用いることができる。例えば、ホットメルトタイプの粘着剤を用いることが好ましい。このような粘着剤の主成分としては、スチレン系ポリマー、粘着付与剤、及び可塑剤、並びにこれらの組合せを用いることができる。
また、補助シート用粘着部328、328には、消臭成分、芳香成分といった成分を含有させることができる。このような成分は、マイクロカプセル(シクロデキストリン等による包接形態も含む)によって封入された形態とすることができる。これにより、使用済み吸収性物品を包装構造体340で包んで廃棄する際、消臭効果や芳香付与効果を得ることができ、吸収性物品の交換の際の臭いによる不快感を低減することができる。
図7に、第3実施形態による包装構造体350の変形例を示す。本例においても、補助シート320の第2方向D2の端部に粘着部328、328が設けられている。しかし、本例における粘着部328、328は、図5Aに示した形態と異なり、包装シート310と補助シート320とを重ねた状態で、補助シート320の、包装シート310に対向する側(図面における紙面の向こう側)に配置されている。すなわち、本例における粘着部328、328は、補助シート320の、固着部325と同じ側に配置されている。
包装構造体350を廃棄用シートとして使用する際には、包装構造体350を展開した後、補助シート320を、第1方向D1に包装シート310の一端315側へと捲る。補助シート320を捲ることにより、吸収性物品が載置されていた側(図面における紙面の手前側)に、粘着部328、328を露出させることができる。これにより、図6を参照して説明したものと同様の包み動作で、使用済み吸収性物品を包んで廃棄することができる。
本例では、補助シート320を捲ることによって、補助シート320の第1方向D1端縁が、包装シート310の第1方向D1端縁を越えて拡張できるように構成しておくことが好ましい。補助シート320が第1方向D1の端縁から越えて延在する長さは、補助シート320の第1方向D1長さ及び固着部325の位置を調整することによって規定することができる。
<第4実施形態>
図8Aに、本発明の第4実施形態による、吸収性物品を包装するための包装構造体450を展開した状態で示す。本形態による包装構造体450は、上述の第1実施形態による包装構造体50(図1A)、第2実施形態による包装構造体250(図3A)、及び第3実施形態による包装構造体350(図5A)と同様、包装シート410と、包装シート410の内面に、固着部425によって着脱不能に固着された補助シート420とを備えている。また、本形態による包装構造体450は、第2実施形態による包装構造体250及び第3実施形態による包装構造体350と同様に、ウィングW、Wを備えた吸収性物品401を包装するものである。また、補助シート420は、ズレ止め用粘着部を保護できる剥離面420aを有する剥離シートとして形成されている。
但し、本形態では、補助シート420は、包装シート410の第3領域413(第1領域411と第2領域12との間の領域)に主として配置されている。また、補助シート420は、剥離面420aが、吸収性物品401が載置される側(図面の紙面の手前側)に向くように配置することができる。
本形態による包装構造体450によって吸収性物品401を包装する際、図8Aに示すように、補助シート420を展開させたままで、ウィングW、Wを広げたままの吸収性物品401を載置する。この際、吸収性物品401の裏面シート側が補助シート420に対向するように、すなわち、ウィング用ズレ止め粘着部409、409が補助シート420に対向するように配置する。この際、補助シート420の剥離面420aは、ウィング用粘着部409、409に離脱可能に貼り付けられる。
続いて、吸収性物品410及び補助シート420をともに、第1方向D1に沿った折り線L1、L1でそれぞれ谷折りし、第2方向D2内方へと折り畳む。第1方向D1折り線L1、L1は、ウィングW、Wと本体408との境界線におおよそ相当していてよい。よって、折り線L1、L1での折り返し後、吸収性物品401及び補助シート420の第2方向D2の長さは、包装シート410の第2方向D2長さより短く、また、吸収性物品401及び補助シート420は、第2方向D2には包装シート410からはみ出ていない。
上述のようにウィングW、Wを折り畳んだ後、第1実施形態から第3実施形態までと同様に、包装シート410を、吸収性物品410とともに第1方向D1に三つ折りする。すなわち、折り線X1で包装シート410の第1領域411を谷折りし、折り線X2で第2領域412を谷折りすることで、三つ折りに折り畳む。そして、タブテープ419で止着し、包装シート410の第2方向D2の両縁部にシール部440、440を形成することができる。
なお、第1実施形態(図1A〜図1D及)と同様に、本形態でも、固着部425の形状、大きさ、及び/又は配置は特に限定されない。
以上説明した実施形態においては、補助シートは、折り畳み可能であり、折り畳みを展開することによって第2方向D2に拡張できるシートとして説明したが、補助シートとしては、引っ張りにより第2方向D2に伸長可能なシートを用いることもできる。伸長可能なシートを用いることで、包装構造体を、廃棄用シートとして用いる際に、包装シートの幅方向の端縁を越えて拡張させることができ、使用済み吸収性物品を簡単に且つ衛生的に包むことができる。なお、補助シートとして伸長可能なシートを用いた場合でも、折り畳み可能な構造とすることができる。伸長可能なシートは特に限定されず、伸縮機能を有する樹脂、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、及びポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーを単独で又は組み合わせて、Tダイ法やインフレーション法等の押出成形によってフィルム状に加工したものを用いることができる。
また、補助シートは、第2方向D2(包装シートの幅方向)に拡張可能な構成となっているが、第2方向D2に加え、第1方向D1にも拡張可能に構成することもできる。例えば、補助シートが、使用前の吸収性物品が包装されている状態では、第2方向D2とともに第1方向D1にも折り畳まれており、開封時には、補第1方向D1及び第2方向D2に展開される形態としてもよい。
1、201、301、401 吸収性物品
1a 使用済み吸収性物品
2、202 裏面シート
3、203 表面シート
4、204 吸収体
9、209、309、409 粘着部
10、210、310、410 包装シート
15、215、315、415 包装シートの第1方向の一端
16、216、316、416 包装シートの第1方向の他端
11、211、311、411 包装シートの第1領域
12、212、312、412 包装シートの第2領域
13、213、313、413 包装シートの第3領域
19、219、319、419 タブテープ
20、220、320、420 補助シート
21、221 補助シートの端部領域
23、223 補助シートの中央領域
25、225、325、425 固着部
40、240、340、440 シール部
50、250、350、450 包装構造体
100、200、300、400 包装吸収性物品
220a、320a 剥離面
328 補助シート用粘着部
D1 第1方向(包装シートの長手方向)
D2 第2方向(包装シートの短手方向)
D3 第3方向(厚み方向)
L1、L2 第1方向に沿った補助シートを折る折り線
X1、X2 第2方向に沿った包装シートを折る折り線
W ウィング

Claims (7)

  1. 吸収性物品を包装するための所定の幅を有する包装シートと、
    前記包装シートの内面に、前記包装シートの幅方向の端縁を越えて拡張可能な補助シートとを備えた、吸収性物品のための包装構造体。
  2. 前記吸収性物品は、不透液性の裏面シート、吸収体、及び透液性の表面シートをこの順に積層して含み、前記裏面シート側にズレ止め材を備え、
    前記補助シートは、少なくとも片面が剥離性を有する剥離面を有する剥離シートであり、前記吸収性物品が包装された状態で前記剥離面が前記ズレ止め材に対向するように配置されている、請求項1に記載の包装構造体。
  3. 前記吸収性物品はウィングを有し、
    前記ズレ止め材は、前記ウィングの前記裏面シート側に設けられたウィング用ズレ止め材を含む、請求項2に記載の包装構造体。
  4. 前記補助シートは、少なくとも幅方向に折り畳み可能であり、折り畳まれた状態で前記剥離面が前記ズレ止め材に対向する、請求項2又は3に記載の包装構造体。
  5. 前記吸収性物品が包装された状態で、前記包装シートは、幅方向に沿った少なくとも2つの折り線で折り畳まれ、幅方向両縁部にシール部を有しており、前記補助シートは、前記シール部と重ならない、請求項1から4のいずれか一項に記載の包装構造体。
  6. 前記補助シートは、展開された状態で、内面の幅方向端部に粘着部を備えている、請求項1から5のいずれか一項に記載の包装構造体。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の包装構造体と、吸収性物品とを含む、包装吸収性物品。
JP2019058233A 2019-03-26 2019-03-26 包装構造体、及び包装吸収性物品 Active JP7296230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019058233A JP7296230B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 包装構造体、及び包装吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019058233A JP7296230B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 包装構造体、及び包装吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020156683A true JP2020156683A (ja) 2020-10-01
JP7296230B2 JP7296230B2 (ja) 2023-06-22

Family

ID=72640510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019058233A Active JP7296230B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 包装構造体、及び包装吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7296230B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09234218A (ja) * 1996-02-28 1997-09-09 Procter & Gamble Co:The 生理用ナプキン
US6502695B1 (en) * 1998-05-23 2003-01-07 Yuhan-Kimberly Ltd. Individually packaged absorbent article and a method for making the same
JP2010075250A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Daio Paper Corp 個装吸収性物品
JP2010082063A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Daio Paper Corp 個装吸収性物品

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09234218A (ja) * 1996-02-28 1997-09-09 Procter & Gamble Co:The 生理用ナプキン
US6502695B1 (en) * 1998-05-23 2003-01-07 Yuhan-Kimberly Ltd. Individually packaged absorbent article and a method for making the same
JP2010075250A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Daio Paper Corp 個装吸収性物品
JP2010082063A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Daio Paper Corp 個装吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP7296230B2 (ja) 2023-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5697439B2 (ja) 吸収性物品の包装体及び吸収性物品の包装体の折り畳み方法
EP2841041B1 (en) A packaging unit having improved sealing properties
JP6321793B2 (ja) 改善されたシールを有する包装ユニットと、改善されたシールを有する包装ユニットを形成する方法
JP6145483B2 (ja) 吸収性物品包装体
JP2003199787A (ja) 衛生用製品
CN106413656B (zh) 具有改进的密封的包装单元及其形成方法
JP2003339764A (ja) 吸収性物品の包装構造
RU2675451C1 (ru) Упаковочный блок для одноразового гигиенического изделия и способ формирования этого упаковочного блока
JP2020156683A (ja) 包装構造体、及び包装吸収性物品
JP7381380B2 (ja) 包装材、包装面状物品、包装吸収性物品、及び個装方法
JP2006180990A (ja) 吸収性物品の個別包装体
WO2022270503A1 (ja) 吸収性物品の包装体、及び包装体の製造方法
JP4308173B2 (ja) ウイング付吸収性物品
JPH0994267A (ja) ウイング付吸収性物品
JP7296233B2 (ja) 包装構造体、及び包装吸収性物品
JP5902905B2 (ja) 個装吸収性物品
JP2003305078A (ja) パンティライナーの個別包装体
JP2023032954A (ja) 個装吸収性物品
JP2007325680A (ja) 吸収性物品の包装構造
JP2005058783A (ja) ウイング付吸収性物品
JP2008206933A (ja) 生理用品包装袋
JPH0866428A (ja) ウイング付吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7296230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150