JP2020156304A - 電力変換装置 - Google Patents

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三紀子 田邉
Mikiko Tanabe
三紀子 田邉
石川 勝美
Katsumi Ishikawa
勝美 石川
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Abstract

【課題】主回路部を構成する並列接続された各半導体モジュールのゲート電流のアンバランスに起因して発生する半導体モジュールの特性変化や損壊を防止可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置1は、各半導体(IGBT)モジュール16A、16Bをオン/オフ駆動するゲート駆動回路3と、半導体モジュールごとにそれぞれ設けられ、当該半導体モジュールと、ゲート駆動回路3又は他の半導体モジュールとの間を接続するオフ動作時用の第1のゲート配線17Aとを設け、オフ動作時における各半導体モジュール16A、16Bのゲート電流の値が同じ値となるように、ゲート閾値電圧が低い半導体モジュールほど、よりインピーダンスが低い第1のゲート配線17Aでゲート駆動回路3又は他の半導体モジュールと接続する。【選択図】図1

Description

本発明は電力変換装置に関し、例えば、複数のパワー半導体モジュールを並列接続した主回路部を有する高耐圧及び大電流用の電力変換装置に適用して好適なものである。
近年、鉄道用、鉄鋼用及び風力発電用の電力変換装置は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの複数のパワー半導体モジュールを並列接続して構成され、これら並列接続した半導体モジュールを同時にスイッチング駆動するようにして容量を増大化させている。
ところで、この種の電力変換装置では、並列接続された複数の半導体モジュール間のゲート閾値電圧の差や、主回路インダクタンスの性能のばらつきにより、これらの半導体モジュールのスイッチング動作のタイミングが異なる場合があり、このような場合に電流アンバランスが発生する。
そして電流アンバランスが発生した場合、並列接続された複数の半導体モジュールのうち、最も早く通電オンした半導体モジュールに電流が集中し、この結果としてその半導体モジュールの特性が変化したり、その半導体モジュールが損壊するおそれがあった。
このような問題を解決するための方法として、例えば特許文献1には、主回路部の半導体モジュールに着目し、ブスバーのインダクタンスと半導体モジュールの閾値電圧との関係や、di/dtの立ち上がりを調整することにより、かかる電流アンバランスを低減させる方法が開示されている。
特開2017−163016号公報
しかしながら、かかる特許文献1に開示された方法は、半導体モジュールのオン動作時の電流アンバランスの低減には有効であるものの、半導体モジュールのオフ動作時の電流アンバランスの低減には効果がないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、並列接続された複数の半導体モジュールのオフ動作時の電流アンバランスに起因する半導体モジュールの特性変化及び損壊を防止し得る電力変換装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、並列接続された複数の半導体モジュールから主回路部が構成される電力変換装置において、前記主回路部の各前記半導体モジュールをオン/オフ駆動するゲート駆動回路と、各前記半導体モジュールごとにそれぞれ設けられ、当該半導体モジュールと、前記ゲート駆動回路又は他の前記半導体モジュールとの間を接続するオフ動作時用の第1のゲート配線とを設け、オフ動作時における各前記半導体モジュールのゲート電流の値が同じ値となるように、ゲート閾値電圧が低い前記半導体モジュールほどよりインピーダンスが低い前記第1のゲート配線で前記ゲート駆動回路又は他の前記半導体モジュールと接続するようにした。
本発明の電力変換装置によれば、オフ動作時における各半導体モジュールのゲート電流にアンバランスが生じることを防止できる。
本発明によれば、主回路部を構成する各半導体モジュールのゲート電流のアンバランスに起因して1つの半導体モジュールにオフ動作時に電流が集中することによって発生する当該半導体モジュールの特性変化や損壊を有効に防止することができる。
第1の実施の形態による電力変換装置の構成例を示す回路図である。 (A−1)及び(A−2)はIGBTモジュールに関する理想的な各種波形を表す波形図であり、(B−1)及び(B−2)はIGBTモジュールの現実の各種波形を表す波形図である。 主回路部が3つのIGBTモジュールから構成される場合における電力変換装置の構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態による電力変換装置の構成例を示す回路図である。 他の実施の形態による電力変換装置の構成例を示す回路図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として本実施の形態による電力変換装置を示す。この電力変換装置1は、直流電力を交流電力に変換する主回路部2と、主回路部2を駆動制御するゲート駆動回路3とを備えて構成される。
ゲート駆動回路3は、後述する主回路部2の第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bをオン/オフ駆動する駆動装置である。ゲート駆動回路3は、直列接続されたn型MOSFET10及びp型MOSFET11を備え、n型MOSFET10に正電圧用電源12が接続されると共に、p型MOSFET11に負電圧用電源13が接続されて構成される。
またn型MOSFET10及びp型MOSFET11の各ゲート端子はそれぞれアンプ14に接続されており、このアンプ14を介してパルス信号がp型MOSFET10及びn型MOSFET11の各ゲート端子にそれぞれ印加される。これによりp型MOSFET10及びn型MOSFET11は、このパルス信号に基づいてスイッチング動作を実行し、かくして得られたスイッチングパルスがゲート抵抗15を解して主回路部2に出力される。
主回路部2は、並列接続された第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bから構成される。そして第1のIGBTモジュール16Aのゲート端子は第1のゲート配線17Aを介してゲート抵抗15と接続され、第2のIGBTモジュール16Bのゲート端子は第2のゲート配線17Bを介して第1のIGBTモジュール16Aのゲート端子と接続されている。また第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bの共通接続された各コレクタCには変換対象の電圧が印加され、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bの共通接続された各エミッタEは接地されている。
これにより主回路部2においては、ゲート駆動回路3からゲート抵抗15を介して第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート端子にそれぞれ与えられるスイッチングパルスに基づいて第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bがスイッチング動作を実行し、これにより第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのコレクタに印加される電力を直流から交流に変換し得るようになされている。
図2は、IGBTモジュールの各種波形を示す。図2(A−1)は、IGBTモジュールのオフ動作時における理想的なゲート電圧(オン/オフ動作し始める電圧)Vg、コレクタ電圧Vce、コレクタ電流Ic及びターンオフ損失Eoffの波形を示し、図2(A−2)は、IGBTモジュールのオン動作時における理想的なゲート電圧Vg、コレクタ電圧Vce、コレクタ電流Ic及びターンオン損失Eonの波形を示す。
また図2(B−1)は、図1の電力変換装置1における第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのオフ動作時におけるゲート電圧Vg、コレクタ電圧Vce、コレクタ電流Ic及びターンオフ損失Eoffの波形の一例を示し、図2(A−2)は、かかる電力変換装置1における第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのオフ動作時におけるゲート電圧Vg、コレクタ電圧Vce、コレクタ電流Ic及びターンオフ損失Eonの波形の一例を示す。図2(B−1)及び(B−2)において、実線は一方、破線は他方の第1又は第2のIGBTモジュール16A,16Bにそれぞれ対応する。
ここで、IGBTモジュールのコレクタ電流Ic及びゲート電圧Vgの間には、次式
Figure 2020156304
の関係があることが知られている。なお(1)式において、bは係数であり、Vthは、そのIGBTモジュールのゲート閾値電圧である。
この(1)式からも明らかなように、IGBTモジュールのコレクタ電流Icは、ゲート電圧Vgと、そのIGBTモジュールのゲート閾値電圧の値に依存している。このため本実施の形態の電力変換装置1において、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電圧Vgがアンバランスである場合、これら第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのコレクタ電流Ic、つまり第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bに流れ込む電流にアンバランスが生じる。
ここで、第1のIGBTモジュール16Aのオフ動作時のゲート電圧Vg1及びゲート電流Ig1の関係は、第1のゲート配線17AのインピーダンスをR1A(図1参照)、第1のIGBTモジュール16Aのゲート閾値電圧をVth1として、以下の(2)式で表すことができる。
Figure 2020156304
また、第2のIGBTモジュール16Bのオフ動作時のゲート電圧Vg2及びゲート電流Ig2の関係は、第2のゲート配線17BのインピーダンスをR1B(図1参照)、第2のIGBTモジュール16Bのゲート閾値電圧をVth2として、以下の(3)式で表すことができる。
Figure 2020156304
従って、例えば、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電圧Vg1,Vg2を−15〔V〕、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電流Ig1,Ig2を4〔A〕、ゲート抵抗15の抵抗値Rgと、第1のゲート配線17AのインピーダンスR1Aとの和を6〔Ω〕、第2のゲート配線17BのインピーダンスR1Bを0.1〔Ω〕とすると、第1のIGBTモジュール16Aのゲート閾値電圧Vth1は9〔V〕、第2のIGBTモジュール16Bのゲート閾値電圧Vth2は9.1〔V〕となる。
このような条件の下では、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bがオフする際に、ゲート閾値電圧Vthが大きい第2のIGBTモジュール16Bが最初にオフするために、その後、第1のIGBTモジュール16Aがオフするまでの間、第1のIGBTモジュール16Bに変換対象の全電流が流れ込み、第1のIGBTモジュール16Bの特性が変化したり、最悪の場合には第1のIGBTモジュール16Bが損壊するおそれがある。
そこで本実施の形態の電力変換装置1では、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのうち、ゲート閾値電圧が低い方(以下、第1のIGBTモジュール16Aとする)が物理的にゲート駆動回路3により近い位置に配置されている。
また、本電力変換装置1では、第1のIGBTモジュール16Aのゲート電流Ig1及び第2のIGBTモジュール16Bのゲート電流Ig2の値が同じとなるように、第1及び第2のゲート配線17A,17BのインピーダンスR1A,R1Bが設定されている。
この場合において、本実施の形態では、第1及び第2のゲート配線17A,17Bとして同一の電気的特性を有する例えばブスバーが用いられており、これら第1及び第2のゲート配線17A,17Bの長さをそれぞれ調整することで、第1のIGBTモジュール16Aのゲート電流Ig1及び第2のIGBTモジュールのゲート電流Ig2が同じ値となるように、第1及び第2のゲート配線17A,17BのインピーダンスR1A,R1Bがそれぞれ設定されている。
このような構成の本実施の形態の電力変換装置1によれば、オフ動作時の第1及び第2のゲート配線17A,17Bのゲート電流Igのアンバランスを抑制することができるため、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのオフ動作時にこれら第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのうちのいずれか一方に電流が集中することを有効に防止することができ、かくして第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bの特性変化や損壊を有効に防止することができる。
なお図1との対応部分に同一符号を付した図3に、3つのIGBTモジュール(第1〜第3のIGBTモジュール16A,16B,16C)を並列接続することにより主回路部21を構成する場合の電力変換装置20の構成例を示す。この電力変換装置20では、ゲート閾値電圧が順番に小さい第1、第2及び第3のIGBTモジュール16A〜16Cがこの順番でゲート駆動回路3から物理的に順次離れていくように配置され、第3のIGBTモジュール16Cのゲート端子が第3のゲート配線17Cを介して第2のIGBTモジュール16Bのゲート端子と接続されている。
そして電力変換装置20においては、オフ動作時における第1のIGBTモジュール16Aのゲート電流Ig1、第2のIGBTモジュール16Bのゲート電流Ig2及び第3のIGBTモジュール16Cのゲート電流Ig3がそれぞれ同じ値となるように、第1〜第3のゲート配線17A〜17CのインピーダンスR1A,R1B,R1Cがそれぞれ設定されている。
より具体的には、第1のIGBTモジュール16Aのゲート電流Ig1、第2のIGBTモジュール16Bのゲート電流Ig2及び第3のIGBTモジュール16Cのゲート電流Ig3がそれぞれ同じ値となるように、第1〜第3のゲート配線17A〜17Cの長さがそれぞれ調整されている。
これにより、この電力変換装置20では、図1について上述した電力変換装置1と同様に、オフ動作時における第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cのゲート電流Igにアンバランスが生じることを防止でき、かくしてこれらゲート電流Igのアンバランスに起因して第1〜第2のIGBTモジュール16A〜16Cのオフ動作時にこれら第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cのうちのいずれか1つに電流が集中することによって発生するその第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cの特性変化や損壊を有効に防止することができる。
(2)第2の実施の形態
図1について上述した電力変換装置において、オン動作時の第1のIGBTモジュール16Aのゲート電流は、次式
Figure 2020156304
で表され、オン動作時の第2のIGBTモジュール16Bのゲート電流は、次式
Figure 2020156304
で表される。
従って、例えば、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電圧Vgを15〔V〕、第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電流Igを2〔A〕、ゲート抵抗15の抵抗値Rgと、第1のゲート配線17AのインピーダンスR1Aとの和を4〔Ω〕、第2のゲート配線17BのインピーダンスR1Bを1〔Ω〕とすると、第1のIGBTモジュール16Aのゲート閾値電圧Vthは7〔V〕、第2のIGBTモジュール16Bのゲート閾値電圧Vthは5〔V〕となり、オフ動作時と特性が反対になる。
よって、オン動作時の特性を考慮した場合、ゲート閾値電圧がより高いIGBTモジュールについては、よりインピーダンスが高いゲート配線を介してゲート駆動回路3と接続し、ゲート閾値電圧がより低いIGBTモジュールについては、よりインピーダンスが低いゲート配線を介してゲート駆動回路3と接続することにより、オン動作時における第1のIGBTモジュール16Aのコレクタ電流及び第2のIGBTモジュール16Bのコレクタ電流間に電流アンバランスが生じることを防止でき、かくしてこれらコレクタ電流のアンバランスに起因する第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bの特性変化や損壊を防止することができる。
図3との対応部分に同一符号を付した図4は、以上の点を考慮した第2の実施の形態による電力変換装置30の構成を示す。この電力変換装置30では、主回路部31の第1、第2及び第3のIGBTモジュール16A,16B,16Cが、ゲート閾値電圧が小さいから順番にゲート駆動回路3に対して物理的に近い場所に位置するように配置されている。なお、以下においては、第1、第2及び第3のIGBTモジュール16A,16B,16Cの順番でゲート閾値電圧が小さいものとする。
また本電力変換装置30では、ゲート駆動回路3と、主回路部31の第1のIGBTモジュール16Aのゲート端子間とが第1のオフ動作時用のゲート配線17A(以下、これを第1のオフ動作時用ゲート配線17Aと呼ぶ)及び第1のオン動作時用ゲート配線32Aの2つのゲート配線を介して接続されている。
さらに本電力変換装置30では、主回路部31の第1及び第2のIGBTモジュール16Bのゲート端子間が第2のオフ動作時用ゲート配線17B及び第2のオン動作時用ゲート配線32Bの2つのゲート配線を介して接続され、主回路部の第2及び第3のIGBTモジュール16Cのゲート端子間が第3のオフ動作時用ゲート配線17C及び第3のオン動作時用ゲート配線32Cの2つのゲート配線を介して接続されている。
この場合、第1〜第3のオン動作時用ゲート配線32A〜32Cは、すべて同じ特性を有するゲート配線から構成されている。また第1のオン動作時用ゲート配線32Aは第2のオン動作時用ゲート配線32Bよりもインピーダンスが大きく、第2のオン動作時用ゲート配線32Bは第3のオン動作時用ゲート配線32Cよりもインピーダンスが大きくなるように設定されている。より具体的には、本電力変換装置30では、第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cの各ゲート電流Igの値がいずれも同じ値となるように、各第1〜第3のオン動作時用ゲート配線32A〜32Cの長さがそれぞれ設定されている。
さらに第1〜第3のオフ動作時用ゲート配線17A〜17Cには、それぞれ第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cからゲート駆動回路3に電流が流れる方向を順方向とする第1のダイオード33A〜33Cが接続されると共に、第1〜第3のオン動作時用ゲート配線32A〜32Cには、それぞれゲート駆動回路3から対応する第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cに電流が流れる方向を順方向とする第2のダイオード34A〜34Cが接続される。
これにより本電力変換装置30においては、図3について上述した電力変換装置20と同様に第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cのオフ動作時におけるゲート電流Igのアンバランスを防止できるだけでなく、第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cのオン動作時におけるゲート電流Igのアンバランスをも防止することができる。かくして本実施の形態の電力変換装置30によれば、オン動作時及びオフ動作時の双方における第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cの損失が均一化されるため、ゲート電流Igのアンバランスに起因する第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cの特性変化や損壊を防止することができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、主回路部2,21,31を並列接続された2つ又は3つのIGBTモジュール16A〜16Cにより構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、並列接続された4つ以上のIGBTモジュールにより主回路部を構成するようにしてもよい。
また図5に示すように、IGBTモジュールに代えて、SiCやGaNなどを基材とした2つのMOSFETモジュール42A,42Bを並列接続するようにして主回路部41を構成したり、3個以上のMOSFETを並列接続するようにして主回路部を構成するようにしてもよい。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置(DC−AC変換装置)1,20,30に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、交流電力を直流電力に変換する電力変換装置(AC−DC変換装置)、交流電力を交流電力に変換する電力変換装置(DC−DC変換装置)、直流電力を直流電力に変換する電力変換装置(AC−AC変換装置)などにも本発明を適用することができる。
さらに上述の第1の形態においては、ゲート閾値電圧が低い第1又は第2のIGBTモジュール16A,16Bを物理的にゲート駆動回路3により近い位置に配置し、オフ動作時における第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電流値が同じ値となるように、第1及び第2のゲート配線17A,17Bの長さを調整するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、オフ動作時における第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電流値が同じ値となるように、第1及び第2のゲート配線17A,17Bの太さや電気的特性を調整するようにしてもよい。
この場合には、ゲート閾値電圧が低い第1又は第2のIGBTモジュール16A,16Bを物理的にゲート駆動回路3により近い位置に配置する必要はなく、要は、オフ動作時における第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bのゲート電流値が同じ値となるようにゲート配線17A,17Bのインピーダンスを調整するのであれば、種々の方法を広く適用することができる。なお、以上のことは第2の実施の形態の電力変換装置30についても同様である。
さらに上述の第1の実施の形態においては、ゲート駆動回路3と、主回路部2の第1及び第2のIGBTモジュール16A,16Bとを直列的にゲート配線17A,17Bにより接続し、第2の実施の形態においては、ゲート駆動回路3と、主回路部31の第1〜第3のIGBTモジュール16A〜16Cとを並列的にゲート配線17A〜17Cにより接続するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、オフ動作時における各IGBTモジュールのゲート電流の値が同じ値となるように、ゲート駆動回路3と、主回路部2,21,31を構成する各IGBTモジュールとを接続するのであれば、ゲート駆動回路3に対する各IGBTモジュールの接続方法としては並列接続及び直列接続のいずれであってもよい。
本発明は、主回路部が並列接続された複数の半導体モジュールにより構成された電力変換装置に広く適用することができる。
1,20,30,40……電力変換装置、2,21,31,41……主回路部、3……ゲート駆動回路、16A〜16C……IGBTモジュール、17A〜17C,32A〜32C……ゲート配線、33A〜33C,34A〜34C……ダイオード、42A,42B……MOSFET、R1A〜R1C,R2A〜R2C……インピーダンス。

Claims (5)

  1. 並列接続された複数の半導体モジュールから主回路部が構成される電力変換装置において、
    前記主回路部の各前記半導体モジュールをオン/オフ駆動するゲート駆動回路と、
    各前記半導体モジュールごとにそれぞれ設けられ、当該半導体モジュールと、前記ゲート駆動回路又は他の前記半導体モジュールとの間を接続するオフ動作時用の第1のゲート配線と
    を備え、
    オフ動作時における各前記半導体モジュールのゲート電流の値が同じ値となるように、ゲート閾値電圧が低い前記半導体モジュールほどよりインピーダンスが低い前記第1のゲート配線で前記ゲート駆動回路又は他の前記半導体モジュールと接続された
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 各前記半導体モジュールごとにそれぞれ設けられ、当該半導体モジュールと、前記ゲート駆動回路又は他の前記半導体モジュールとの間を接続するオン動作時用の第2のゲート配線をさらに備え、
    オン動作時における各前記半導体モジュールの前記ゲート電流が同じ値となるように、前記ゲート閾値電圧が低い前記半導体モジュールほどよりインピーダンスが高い前記第2のゲート配線で前記ゲート駆動回路又は他の前記半導体モジュールと接続された
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 各前記第1のゲート配線にそれぞれ接続され、対応する前記半導体モジュールから前記ゲート駆動回路に電流が流れる方向を順方向とする第1のダイオードと、
    各前記第2のゲート配線にそれぞれ接続され、前記ゲート駆動回路から対応する前記半導体モジュールに電流が流れる方向を順方向とする第2のダイオードと
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 各前記第1のゲート配線にそれぞれ接続され、対応する前記半導体モジュールから前記ゲート駆動回路に電流が流れる方向を順方向とする第1のダイオードと、
    各前記第2のゲート配線にそれぞれ接続され、前記ゲート駆動回路から対応する前記半導体モジュールに電流が流れる方向を順方向とする第2のダイオードと
    を備えることを特徴とする請求事項1あるいは請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記ゲート駆動回路及び前記半導体モジュール間と、前記半導体モジュール同士間とをそれぞれ接続する前記第1のゲート配線はいずれも同じ電気的特性を有し、
    各前記半導体モジュールは、
    前記ゲート閾値電圧が低い前記半導体モジュールほどより前記ゲート駆動回路の物理的に近い位置に配置され、
    前記ゲート駆動回路に物理的に最も近い位置に配置された前記半導体モジュールは、ゲート端子が前記ゲート駆動回路と前記第1のゲート配線を介して接続され、
    他の前記半導体モジュールは、隣接する他の前記半導体モジュールと前記第1のゲート端子を介して接続され、
    各前記第1のゲート配線の長さをそれぞれ調整することにより、前記オフ動作時における各前記半導体モジュールのゲート電流が同じ値となるように、各前記第1のゲート配線の前記インピーダンスがそれぞれ設定された
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
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