以下、本発明の一側面に係る画像処理システムについて図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、実施形態に従った画像処理システム1の一例の構成図である。
画像処理システム1は、画像読取装置100及び情報処理装置200を備える。画像読取装置100は、媒体を搬送させながら媒体の画像を撮像するイメージスキャナ等である。画像読取装置100は、複写機、ファクシミリ、MFP(Multifunction Peripheral)等でもよい。媒体は、用紙、厚紙、カード、冊子又はパスポート等である。画像読取装置100は、ファクシミリ、複写機、プリンタ複合機(MFP、Multifunction Peripheral)等でもよい。情報処理装置200は、パーソナルコンピュータ、多機能携帯端末、携帯電話等である。画像読取装置100及び情報処理装置200は、相互に接続されている。
画像読取装置100は、下側筐体101、上側筐体102、挿入口103、第1表示装置104及び第1操作装置105等を備える。
上側筐体102は、画像読取装置100の上面を覆う位置に配置され、下側筐体101に係合している。上側筐体102と下側筐体101の間には、媒体の挿入口103が設けられている。図1において方向A1は媒体の挿入方向を示し、方向A1とは反対の方向A2は媒体の排出方向を示す。方向A1は、第1の方向の一例であり、方向A2は、第2の方向の一例である。
第1表示装置104は、LED(Light Emitting Diode)及びLEDを制御するためのインタフェース回路を有し、装置の状態に応じてLEDを点灯又は消灯させる。
第1操作装置105は、ボタン等の入力デバイス及び入力デバイスから信号を取得するインタフェース回路を有し、利用者による操作を受け付け、利用者の入力に応じた信号を出力する。
図2は、画像読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
画像読取装置100内部の搬送経路は、第1発光器111a、第1受光器111b、第1搬送ローラ112a、112b、第2搬送ローラ113a、113b、撮像装置114、第2発光器115a、第2受光器115b、第3搬送ローラ116a、116b及び第4搬送ローラ117a、117b等を有している。
以下では、第1搬送ローラ112a及び112bを総じて第1搬送ローラ112と称する場合がある。また、第2搬送ローラ113a及び113bを総じて第2搬送ローラ113と称する場合がある。また、第3搬送ローラ116a及び116bを総じて第3搬送ローラ116と称する場合がある。また、第4搬送ローラ117a及び117bを総じて第4搬送ローラ117と称する場合がある。
上側筐体102の下面は媒体の搬送路の上側ガイド106aを形成し、下側筐体101の上面は媒体の搬送路の下側ガイド106bを形成する。上側ガイド106aと下側ガイド106bにより、媒体の挿入口103と退避口107とが形成される。挿入口103は、読取対象の媒体を画像読取装置100に挿入するための開口部であり、退避口107は、読取対象の媒体を画像読取装置100の外部に一時的に退避させるための開口部である。以下では、上流とは媒体が挿入される方向A1の上流のことをいい、下流とは媒体の方向A1の下流のことをいう。
第1発光器111a及び第1受光器111bは、第1搬送ローラ112及び第2搬送ローラ113の上流側に配置される。第1発光器111a及び第1受光器111bは、媒体の搬送路の近傍に、搬送路を挟んで対向して配置される。第1発光器111aは、第1受光器111bに向けて光を放射する。搬送路に媒体が存在しないときは、第1受光器111bは第1発光器111aから放射された光を検知する。一方、搬送路に媒体が存在するときは、第1発光器111aから放射された光は搬送路に存在する媒体に遮られ、第1受光器111bは第1発光器111aから放射された光を検知しない。第1受光器111bは、受光した光の強度に応じて、第1発光器111aと第1受光器111bの間に媒体が存在するか否かを検出し、媒体が存在するか否かを示す第1媒体検出信号を生成して出力する。以下では、第1発光器111a及び第1受光器111bを総じて第1媒体センサ111と称する場合がある。
第1搬送ローラ112及び第2搬送ローラ113は、第1発光器111a及び第1受光器111bの下流側且つ撮像装置114の上流側に設けられ、媒体を撮像装置114に対して移動させる。第1搬送ローラ112及び第2搬送ローラ113は、正転及び逆転可能に設けられている。
撮像装置114は、撮像部の一例であり、主走査方向に直線状に配列されたCCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を備える等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)を有する。また、撮像装置114は、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された電気信号を増幅し、アナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。撮像装置114は、第1搬送ローラ112、第2搬送ローラ113、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117により搬送される媒体を撮像して、入力画像を生成し、出力する。
なお、CCDの代わりにCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)が使用されてもよい。また、CISの代わりに縮小光学系タイプの撮像センサが使用されてもよい。
第2発光器115a及び第2受光器115bは、撮像装置114の下流側であり且つ第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117の上流側に配置される。第2発光器115a及び第2受光器115bは、媒体の搬送路の近傍に、搬送路を挟んで対向して配置される。第2発光器115aは、第2受光器115bに向けて光を放射する。第2受光器115bは、受光した光の強度に応じて、第2発光器115aと第2受光器115bの間に媒体が存在するか否かを検出し、媒体が存在するか否かを示す第2検出信号を生成して出力する。以下では、第2発光器115a及び第2受光器115bを総じて第2媒体センサ115と称する場合がある。
第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117は、撮像装置114、第2発光器115a及び第2受光器115bの下流側に設けられ、媒体を撮像装置114に対して移動させる。第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117は、正転及び逆転可能に設けられている。このように、第1搬送ローラ112及び第2搬送ローラ113と、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117とは、媒体搬送方向に対して撮像装置114の両端に設けられている。第1搬送ローラ112、第2搬送ローラ113、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117は、媒体を搬送する搬送部の一例である。
図3Aは、搬送部により媒体を搬送させながら、撮像装置114により第1の入力画像を生成させる動作の例を示す図である。
挿入口103に挿入された媒体Dは、上側ガイド106aと下側ガイド106bによりガイドされて、第1搬送ローラ112と第2搬送ローラ113の間に送り込まれる。そして、媒体は、第1搬送ローラ112が方向A4に回転し、第2搬送ローラ113が方向A5に回転することによって方向A1に搬送され、撮像装置114の読取面の下に送り込まれる。その後、撮像装置114により読み取られた媒体Dは、第3搬送ローラ116が方向A4に回転し、第4搬送ローラ117が方向A5に回転することによって退避口107から画像読取装置100の外部に退避される。撮像装置114により読み取られた媒体Dの画像は、第1の入力画像として出力される。
図3Bは、搬送部により再度媒体を搬送させながら、撮像装置114により第2の入力画像を生成させる動作の例を示す図である。
媒体Dの後端が撮像装置114の読取面の下を通過すると、第3搬送ローラ116が方向A4と反対の方向A6に回転し、第4搬送ローラ117が方向A5と反対の方向A7に回転する。これにより、媒体Dは方向A2に搬送され(スイッチバックされ)、撮像装置114の読取面の下に再度送り込まれる。その後、撮像装置114により再度読み取られた媒体Dは、第1搬送ローラ112が方向A6に回転し、第2搬送ローラ113が方向A7に回転することによって挿入口103から画像読取装置100の外部に排出される。撮像装置114により再度読み取られた媒体Dの画像は、第2の入力画像として出力される。
図4は、画像読取装置100及び情報処理装置200の概略構成を示すブロック図である。
画像読取装置100は、前述した構成に加えて、第1インタフェース装置131、第1記憶装置140、第1CPU(Central Processing Unit)150及び第1処理回路160等を更に有する。
第1インタフェース装置131は、出力部の一例であり、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のシリアルバスに準じるインタフェース回路を有する。第1インタフェース装置131は、情報処理装置200と通信接続して各種の画像及び情報を送受信する。また、第1インタフェース装置131の代わりに、無線信号を送受信するアンテナと、所定の通信プロトコルに従って、無線通信回線を通じて信号の送受信を行うための無線通信インタフェース回路とを有する通信部が用いられてもよい。所定の通信プロトコルは、例えば無線LAN(Local Area Network)である。
第1記憶装置140は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、第1記憶装置140には、画像読取装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第1記憶装置140にインストールされてもよい。可搬型記録媒体は、例えばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)等である。また、第1記憶装置140には、データとして、各種の画像が格納される。
第1CPU150は、予め第1記憶装置140に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、第1CPU150に代えて、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large Scale Integration)等が用いられてよい。また、第1CPU150に代えて、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等が用いられてもよい。
第1CPU150は、第1表示装置104、第1操作装置105、第1媒体センサ111、第2媒体センサ115、撮像装置114、駆動装置121、第1インタフェース装置131、第1記憶装置140及び第1処理回路160等とバス180を介して接続される。第1CPU150は、これらの各部を制御する。第1CPU150は、駆動装置121の駆動制御、撮像装置114の媒体読取制御等を行う。
第1CPU150は、第1媒体センサ111及び第2媒体センサ115から出力される信号を、バス180を介して受信する。第1媒体センサ111及び第2媒体センサ115のそれぞれは、アナログデジタル変換回路を有しているが、各センサと第1CPU150の間にアナログデジタル変換回路が設けられてもよい。
第1処理回路160は、撮像装置114から取得した画像に補正処理等の所定の画像処理を施す。なお、第1処理回路160として、LSI、DSP、ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。
情報処理装置200は、第2表示装置201、第2操作装置202、第2インタフェース装置203、第2記憶装置210、第2CPU220及び第2処理回路230等を有する。
第2表示装置201は、液晶、有機EL(Electro-Luminescence)等から構成されるディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインタフェース回路を有し、第2CPU220からの指示に従って、画像データをディスプレイに表示する。
第2操作装置202は、入力デバイス及び入力デバイスから信号を取得するインタフェース回路を更に有し、利用者による操作を受け付け、利用者の入力に応じた信号を第2CPU220に出力する。
第2インタフェース装置203は、第1インタフェース装置131と同様のインタフェース回路又は無線通信インタフェース回路を有し、画像読取装置100と通信接続して各種の画像及び情報を送受信する。
第2記憶装置210は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、第2記憶装置210には、情報処理装置200の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第2記憶装置210にインストールされてもよい。また、第2記憶装置210には、データとして、各種の画像が格納される。
第2CPU220は、予め第2記憶装置210に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、第2CPU220に代えて、DSP、LSI、ASIC、FPGA等が用いられてもよい。
第2CPU220は、第2表示装置201、第2操作装置202、第2インタフェース装置203、第2記憶装置210及び第2処理回路230等とバス240を介して接続され、これらの各部を制御する。第2CPU220は、各装置の制御を行い、画像読取装置100から取得した画像に対する画像処理を実行する。
第2処理回路230は、画像読取装置100から取得した画像に補正処理等の所定の画像処理を施す。なお、第2処理回路230として、LSI、DSP、ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。
図5は、画像読取装置100の第1記憶装置140及び第1CPU150の概略構成を示す図である。
図5に示すように、第1記憶装置140には、制御プログラム141、縦筋候補検出プログラム142、除去判定プログラム143、画像補正プログラム144、出力制御プログラム145及び媒体ずらしプログラム146等の各プログラムが記憶される。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。第1CPU150は、第1記憶装置140に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作する。これにより、第1CPU150は、制御部151、縦筋候補検出部152、除去判定部153、画像補正部154、出力制御部155及び媒体ずらし部156として機能する。
図6は、画像読取装置100の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。以下、図6に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取装置100の全体処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第1記憶装置140に記憶されているプログラムに基づき主に第1CPU150により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。
最初に、制御部151は、挿入口103から媒体が挿入されたことを検出し、且つ、第1操作装置105から媒体の読み取りを指示する操作信号を受信するまで待機する(ステップS101)。制御部151は、第1媒体センサ111から受信する第1媒体検出信号に基づいて、第1媒体センサ111が配置された位置に媒体が存在するか否かを判定する。制御部151は、その位置に媒体が存在すると判定した場合、挿入口103から媒体が挿入されていると判定する。また、制御部151は、利用者により第1操作装置105を用いて媒体の読み取りを指示する操作が実行された場合に、第1操作装置105から操作信号を受信する。
次に、制御部151は、駆動装置121を駆動して、第1搬送ローラ112及び第3搬送ローラ116を図2の方向A4に回転させ、第2搬送ローラ113及び第4搬送ローラ117を図2の方向A5に回転させる。これにより、制御部151は、第1搬送ローラ112、第2搬送ローラ113、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117により媒体を方向A1に搬送させる(ステップS102)。即ち、媒体は、撮像装置114によって、媒体の上端(方向A1の下流端)側から媒体の下端(方向A1の上流端)側へ読み取られるように、撮像装置114の読取面の下を移動する。
次に、制御部151は、第1搬送ローラ112、第2搬送ローラ113、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117により媒体を方向A1に移動させながら、撮像装置114により媒体を撮像させて第1の入力画像を生成させる。そして、制御部151は、生成された第1の入力画像を撮像装置114から取得する(ステップS103)。即ち、第1の入力画像は、撮像装置114の主走査方向に延伸する媒体の各ラインを、副走査方向の上端から下端に向けて順に撮影した画像である。
次に、制御部151は、第2媒体センサ115から受信する第2媒体検出信号に基づいて、媒体の後端が撮像装置114の位置を通過したか否かを判定する(ステップS104)。制御部151は、第2媒体検出信号が、媒体が存在することを示す状態から媒体が存在しないことを示す状態に変化した場合、媒体の後端が第2媒体センサ115の位置を通過しており、撮像装置114の位置を通過したと判定する。媒体の後端が撮像装置114を通過していない場合、制御部151は、媒体の後端が撮像装置114を通過するまで、媒体を移動させる。
一方、媒体の後端が撮像装置114を通過した場合、制御部151は、媒体を、方向A1と反対の方向A2に搬送させる。制御部151は、駆動装置121を駆動して、第1搬送ローラ112及び第3搬送ローラ116を図2の方向A4と反対の方向に回転させ、第2搬送ローラ113及び第4搬送ローラ117を図2の方向A5と反対の方向に回転させる。これにより、制御部151は、撮像装置114により第1の入力画像を生成させた後に、第1搬送ローラ112、第2搬送ローラ113、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117により媒体を方向A2に搬送させる(ステップS105)。即ち、媒体は、撮像装置114によって、媒体の下端(方向A1の上流端)側から媒体の上端(方向A1の下流端)側へ読み取られるように、撮像装置114の読取面の下を移動する。
次に、制御部151は、第1搬送ローラ112、第2搬送ローラ113、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117により媒体を方向A2に搬送させながら、撮像装置114により第1の入力画像と同じ面を撮像させて第2の入力画像を生成させる。そして、制御部151は、生成された第2の入力画像を撮像装置114から取得する(ステップS106)。即ち、第2の入力画像は、撮像装置114の主走査方向に延伸する媒体の各ラインを、副走査方向の下端から上端に向けて順に撮影した画像である。なお、第1の入力画像及び第2の入力画像における垂直方向の媒体の向きが一致するように、第2の入力画像の各ラインは並べ替えられる。
次に、縦筋候補検出部152、除去判定部153及び画像補正部154は、縦筋検出処理を実行する(ステップS107)。縦筋検出処理において、縦筋候補検出部152、除去判定部153及び画像補正部154は、各入力画像から縦筋候補を検出し、除去対象と判定された縦筋候補を補正して補正画像を生成する。縦筋検出処理の詳細については後述する。
次に、出力制御部155は、入力画像又は補正画像を、第1インタフェース装置131を介して情報処理装置200に送信することにより出力し(ステップS108)、一連のステップを終了する。出力制御部155は、縦筋検出処理において補正画像が生成された場合、補正画像を情報処理装置200へ出力し、縦筋検出処理において補正画像が生成されなかった場合、入力画像を情報処理装置200へ出力する。情報処理装置200は、第2インタフェース装置203を介して補正画像又は入力画像を取得し、取得した画像を第2表示装置201に表示する。
なお、第1の入力画像及び第2の入力画像を生成させる方法は、上記の方法に限定されない。例えば、画像読取装置100は、媒体を方向A1に搬送しながら第1の入力画像を生成した後に、媒体を退避口107へ一旦排出し、再度利用者によって媒体を退避口107に挿入させて、媒体を方向A2に搬送しながら第2の入力画像を生成してもよい。
または、画像読取装置100は、媒体を同じ方向に搬送させながら、第1の入力画像と第2の入力画像を生成させてもよい。例えば、画像読取装置100は、媒体を方向A1に搬送しながら第1の入力画像を生成した後に、媒体を退避口107へ一旦排出し、再度利用者によって媒体を挿入口103に挿入させて、媒体を方向A1に搬送しながら第2の入力画像を生成してもよい。
または、画像読取装置100には、退避口107から排出された媒体を挿入口103へ搬送する搬送路を設けられてもよい。その場合、画像読取装置100は、媒体を方向A1に搬送しながら第1の入力画像を生成した後に、媒体をその搬送路を介して挿入口103へ戻し、再度方向A1に搬送しながら第2の入力画像を生成する。
図7は、図6のステップS107における縦筋検出処理の例を示すフローチャートである。
最初に、縦筋候補検出部152は、第1の入力画像及び第2の入力画像からそれぞれ縦筋候補を検出する(ステップS201)。
縦筋候補検出部152は、例えば入力画像内の水平ライン毎に各画素の階調値の平均値を算出し、注目画素の階調値と、注目画素が属する水平ラインについて算出された平均値との差の絶対値が所定閾値以上である画素を縦筋候補画素として抽出する。次に、縦筋候補検出部152は、抽出した縦筋候補画素の内、垂直方向に所定数(例えば入力画像の垂直方向の画素数の90%)以上連結する縦筋候補画素を縦筋として検出する。縦筋候補検出部152は、抽出した各縦筋候補画素について、垂直方向に連結するか(隣接する縦筋候補画素が存在するか)否かを判定する。縦筋候補検出部152は、相互に連結する縦筋候補画素を一つのグループとしてまとめ、各グループの垂直方向の画素数が所定数以上である場合に、そのグループを縦筋として検出する。
図8Aは、第1の入力画像810及び第2の入力画像820の一例を示す模式図である。図8Bは、第1の入力画像830及び第2の入力画像840の他の例を示す模式図である。
図8Aに示す第1の入力画像810及び第2の入力画像820には、それぞれ媒体811及び媒体821と、縦筋812及び縦筋822とが含まれている。この縦筋812及び縦筋822は、撮像装置114の読取面に紙粉、埃、のり等の異物が付着しており、その異物が撮像装置114によって撮像されることにより発生している。一方、図8Bに示す第1の入力画像830及び第2の入力画像840には、それぞれ媒体831及び媒体841と、縦筋832及び縦筋842とが含まれている。この縦筋832及び縦筋842は、媒体831及び媒体841に最初から記載されている。
また、媒体が搬送されるたびに、媒体と各搬送ローラの間でスリップが発生したり、各ギアの係合がずれたりすることにより、搬送路上を媒体が通過する際の幅方向の位置又は傾きに少なからず差異が発生する。そのため、第1の入力画像810及び第2の入力画像820において、媒体811の位置に対して媒体821の位置は変化し、第1の入力画像830及び第2の入力画像840において、媒体831の位置に対して媒体841の位置は変化している。画像読取装置100は、このような僅かなずれを識別できるだけの読取解像度を有している。
図8Aに示す第1の入力画像810及び第2の入力画像820からは縦筋812及び縦筋822が縦筋候補として検出され、図8Bに示す第1の入力画像830及び第2の入力画像840からは縦筋832及び縦筋842が縦筋候補として検出される。
次に、縦筋候補検出部152は、第1の入力画像及び第2の入力画像からそれぞれ媒体領域を検出する(ステップS202)。
最初に、縦筋候補検出部152は、入力画像からエッジ画素を抽出する。縦筋候補検出部152は、入力画像内の各画素の水平又は垂直方向の両隣の画素の輝度値の差の絶対値(以下、隣接差分値と称する)を算出し、隣接差分値が第1閾値を越える画素をエッジ画素として抽出する。なお、縦筋候補検出部152は、各画素の水平又は垂直方向の所定距離だけ離れた画素の輝度値の差の絶対値を隣接差分値として算出してもよい。また、縦筋候補検出部152は、各画素の輝度値に代えて、各画素の色値(R値、G値又はB値)を用いて隣接差分値を算出してもよい。また、縦筋候補検出部152は、入力画像の輝度値又は色値を第1閾値と比較することによりエッジ画素を抽出してもよい。例えば、縦筋候補検出部152は、特定の画素の輝度値又は色値が第1閾値未満であり、その特定の画素に隣接する画素又はその特定の画素から所定距離だけ離れた画素の輝度値又は色値が第1閾値以上である場合、その特定の画素をエッジ画素とする。
次に、縦筋候補検出部152は、抽出したエッジ画素から直線を検出する。縦筋候補検出部152は、ハフ変換を用いて直線を検出する。なお、縦筋候補検出部152は、最小二乗法を用いて直線を検出してもよい。次に、縦筋候補検出部152は、検出した直線から媒体領域を検出する。縦筋候補検出部152は、検出された複数の直線のうち二本ずつが略直交する四本の直線から構成される複数の媒体領域候補を抽出する。そして、縦筋候補検出部152は、抽出した媒体領域候補の内、最も面積が大きい媒体領域候補の外接矩形又は内接矩形を媒体領域として検出する。
図8Aに示す第1の入力画像810及び第2の入力画像820からは媒体811及び媒体821が媒体領域として検出され、図8Bに示す第1の入力画像830及び第2の入力画像840からは媒体831及び媒体841が媒体領域として検出される。
次に、除去判定部153は、第1の入力画像内の媒体の上の縦筋候補の位置と、第2の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置とが異なるか否かを判定する(ステップS203)。
除去判定部153は、各入力画像から検出された各媒体領域上の各縦筋候補の位置を特定する。例えば、除去判定部153は、各媒体領域の左上角の画素を原点とし、各媒体領域の上端部に相当する直線及び左端部に相当する直線とを座標軸とする座標系における縦筋候補の位置(座標)を特定する。除去判定部153は、第1の入力画像及び第2の入力画像からそれぞれ検出された媒体領域内の縦筋候補の上端位置の差(距離)と、下端位置の差(距離)の合計値を算出する。除去判定部153は、算出した合計値が第2閾値以上である場合、第1の入力画像内の媒体の上の縦筋候補の位置と、第2の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置とが異なると判定する。一方、除去判定部153は、算出した合計値が第2閾値未満である場合、第1の入力画像内の媒体の上の縦筋候補の位置と、第2の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置とが同一であると判定する。
なお、除去判定部153は、合計値として、各媒体領域内で各縦筋を縦筋の延伸方向に沿って延伸させたときに、各縦筋が各媒体領域の上端と交わる交点位置の差(距離)と、各縦筋が各媒体領域の下端と交わる交点位置の差(距離)の合計値を算出してもよい。
図8Aに示す第1の入力画像810及び第2の入力画像820では、媒体811の位置に対して媒体821の位置が変動しているが、縦筋候補812の位置に対して縦筋候補822の位置は変動していない。したがって、媒体811上の縦筋候補812の位置と、第2の入力画像820内の媒体821上の縦筋候補822の位置とは異なると判定される。一方、図8Bに示す第1の入力画像830及び第2の入力画像840では、媒体831の位置に対して媒体841の位置が変動し、媒体831の位置に対する媒体841の位置の変動にあわせて、縦筋候補832の位置に対する縦筋候補842の位置が変動している。したがって、媒体831上の縦筋候補832の位置と、第2の入力画像840内の媒体841上の縦筋候補842の位置とは同一であると判定される。
このように、除去判定部153は、二つの入力画像内の縦筋候補と媒体の位置関係を比較することにより、縦筋候補が、撮像装置114の読取面に付着した異物によるものであるか、媒体に最初から記載されたものであるかを高精度に判別することができる。
第1の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置と第2の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置とが異なる場合、除去判定部153は、縦筋候補が除去対象であると判定する(ステップS204)。
次に、画像補正部154は、入力画像内の矩形領域から縦筋を除去するように入力画像を補正した補正画像を生成し(ステップS205)、縦筋検出処理を終了する。
画像補正部154は、除去判定部153により除去対象と判定された第1の入力画像及び第2の入力画像の一方の画像内の媒体上の縦筋候補を、他方の画像内の媒体上の対応する位置の画素データで置換して補正する。画像補正部154は、補正対象の入力画像内の縦筋候補に係る画素の画素値を、媒体領域に係る座標系の座標位置がその画素と同一である、他方の入力画像内の画素の画素値に置換する。これにより、画像補正部154は、一方の入力画像に発生した縦筋を、他方の入力画像を用いて完全に除去することができる。
なお、補正対象の入力画像内の縦筋候補に係る画素に対応する、他方の入力画像内の画素も縦筋候補に含まれる場合、画像補正部154は、例えば、公知の線形補間技術を利用して、縦筋領域の周辺画素の階調値を用いて縦筋領域を補正してもよい。これにより、画像補正部154は、縦筋の周辺が単調な背景である場合、縦筋を背景に埋没させることができる。
図8Aに示す画像850は、第2の入力画像820を用いて、第1の入力画像810を補正した補正画像の一例である。補正画像850では、縦筋812が良好に除去されている。
一方、第1の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置と第2の入力画像内の媒体上の縦筋候補の位置とが同一である場合、除去判定部153は、縦筋候補が除去対象でないと判定し(ステップS206)、縦筋検出処理を終了する。この場合、画像補正部154は、入力画像を補正しない。
図8Bに示す例では、第1の入力画像830又は第2の入力画像840のいずれかがそのまま情報処理装置200に送信される。
以上のように、画像読取装置100は、同一のイメージセンサを用いて同一媒体の読み取りを2回行い、画像上に検出された縦筋候補の位置が2回の読み取りで互いに異なる場合に、縦筋候補が撮像装置114に付着した異物によるものであると判定する。これにより、画像読取装置100は、入力画像内で除去対象である縦筋を高精度に検出することができる。
また、画像読取装置100は、媒体をスイッチバックさせて同一媒体の読み取りを2回行う。これにより、画像読取装置100は、撮像された媒体を挿入口103側に戻すような搬送路を設けることなく、同一媒体の読み取りを2回行うことが可能となり、装置サイズ又は装置コストが増大することを抑制できる。また、画像読取装置100は、利用者に媒体を2回搬送させることなく、同一媒体の読み取りを2回行うことが可能となり、利用者の利便性を向上させることが可能となる。
上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、縦筋候補が除去対象であるか否かをより判定しやすくするために、画像読取装置100は、第1の入力画像が生成されてから第2の入力画像が生成されるまでに、撮像装置114の読取面に対する媒体の幅方向の位置又は角度をずらすようにしてもよい。
図9は、画像読取装置100の全体処理の動作の他の例を示すフローチャートである。図9に示す動作のフローは図6に示す動作のフローに代えて実行される。本実施形態では、第3搬送ローラ116aと第3搬送ローラ116bは、それぞれ独立に回転駆動可能に構成される。図9のステップS301〜S304、S306〜S309は、それぞれ、図6のステップS101〜S104、S105〜S108と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS305において、媒体ずらし部156は、撮像装置114の読取面に対する媒体の幅方向の位置又は角度をずらす媒体ずらし処理を実行する(ステップS305)。媒体ずらし部156は、例えば第3搬送ローラ116a及び116bの内の一方のみを回転させつつ他方を停止させるように駆動装置121を駆動することにより、媒体ずらし処理を実行する。
図10A〜図10Cは、媒体ずらし処理について説明するための模式図である。
制御部151は、ステップS302において、図10Aに示すように、第1搬送ローラ112a及び112bと、第3搬送ローラ116a及び116bとを全て回転させて媒体Dを方向A1に搬送させる。一方、媒体ずらし部156は、ステップS305において、図10Bに示すように、第3搬送ローラ116a及び116bの内の一方のみを回転させつつ他方を停止させて、媒体Dの位置及び角度をずらす。その後、制御部151は、ステップS306において、図10Cに示すように、第1搬送ローラ112a及び112bと、第3搬送ローラ116a及び116bとを再度全て回転させて媒体Dを方向A1とは反対の方向A2に搬送させる。
このように、媒体ずらし部156は、第1の入力画像が生成されてから第2の入力画像が生成されるまでに、媒体ずらし処理を実行する。これにより、媒体Dが方向A1に搬送されるときと、媒体Dが方向A2に搬送されるときとで、撮像装置114の読取面に対する媒体Dの幅方向の位置に確実にずれが生じる。この結果、撮像装置114の読取面の汚れ等によって第1の入力画像に生じた縦筋ノイズの位置と、第2の入力画像に生じた縦筋ノイズの位置との間に確実にずれが生じ、除去判定部153は、縦筋候補が除去対象であるか否かをより高精度に判定できる。
なお、ステップS305において、媒体ずらし部156は、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117から離間するまで媒体を搬送させることにより、媒体ずらし処理を実行してもよい。その場合、撮像装置114側が下方に向くように傾斜された排出台が退避口107に設けられる。媒体は、一旦、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117から離間して退避口107から排出台に排出され、その後、自重により排出台を滑って、再度、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117に挟持される。したがって、ステップS306において、媒体は、撮像装置114に向けて再搬送される。この場合も、媒体が方向A1に搬送されるときと、方向A2に搬送されるときとで、撮像装置114の読取面に対する媒体の幅方向の位置に確実にずれが生じ、除去判定部153は、縦筋候補が除去対象であるか否かをより高精度に判定できる。
図11は、更に他の実施形態に係る媒体搬送装置における処理回路400の概略構成を示す図である。処理回路400は、画像読取装置100の第1処理回路160の代わりに使用され、第1CPU150の代わりに、媒体読取処理、縦筋候補検出処理、除去判定処理、画像補正処理及び出力制御処理を実行する。処理回路400は、制御回路401、縦筋候補検出回路402、除去判定回路403、画像補正回路404及び出力制御回路405等を有する。なお、これらの各部は、それぞれ独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。
制御回路401は、制御部の一例であり、制御部151と同様の機能を有する。制御回路401は、第1媒体センサ111から第1媒体検出信号を、第2媒体センサ115から第1媒体検出信号を受信し、受信した各信号に基づいて、駆動装置121を駆動する。また、制御回路401は、撮像装置114から入力画像を受信し、縦筋候補検出部152に出力する。
縦筋候補検出回路402は、縦筋候補検出部の一例であり、縦筋候補検出部152と同様の機能を有する。縦筋候補検出回路402は、制御回路401から入力画像を受信し、縦筋候補を検出し、検出結果を除去判定回路403に出力する。
除去判定回路403は、除去判定部の一例であり、除去判定部153と同様の機能を有する。除去判定回路403は、縦筋候補検出回路402から縦筋候補の検出結果を受信し、縦筋候補が除去対象であるか否かを判定し、判定結果を画像補正回路404に出力する。
画像補正回路404は、画像補正部の一例であり、画像補正部154と同様の機能を有する。画像補正回路404は、除去判定回路403から除去対象の判定結果を受信し、入力画像から補正画像を生成し、出力制御回路405に出力する。
出力制御回路405は、出力制御部の一例であり、出力制御部155と同様の機能を有する。出力制御回路405は、画像補正回路404から補正画像を受信し、第1インタフェース装置131を介して情報処理装置200に出力する。
図12は、さらに他の実施形態に従った情報処理装置200の第2記憶装置210及び第2CPU220の概略構成を示す図である。
本実施形態では、画像読取装置100の代わりに、情報処理装置200が縦筋検出処理を実行する。
図12に示すように、第2記憶装置210には、受信プログラム211、縦筋候補検出プログラム212、除去判定プログラム213、画像補正プログラム214及び出力制御プログラム215等の各プログラムが記憶される。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。第2CPU220は、第2記憶装置210に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作する。これにより、第2CPU220は、受信部221、縦筋候補検出部222、除去判定部223、画像補正部224及び出力制御部225として機能する。なお、本実施形態では、画像読取装置100は、縦筋候補検出部152、除去判定部153及び画像補正部154を有さない。
図13は、情報処理装置200の縦筋検出処理の動作の例を示すフローチャートである。以下、図13に示したフローチャートを参照しつつ、情報処理装置200の縦筋検出処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第2記憶装置210に記憶されているプログラムに基づき主に第2CPU220により情報処理装置200の各要素と協働して実行される。
本実施形態では、図6に示す画像読取装置100の全体処理において、ステップS107の縦筋検出処理は省略される。また、ステップS108において、出力制御部155は、第1の入力画像及び第2の入力画像を、第1インタフェース装置131を介して情報処理装置200に送信する。
まず、受信部221は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から第1の入力画像及び第2の入力画像を受信する(ステップS401)。ステップS402〜S407の処理は、図7のステップS201〜S206の処理と同様である。但し、ステップS402〜S403の処理は、縦筋候補検出部222により実行され、ステップS404〜S405、S407の処理は、除去判定部223により実行され、ステップS406の処理は、画像補正部224により実行される。
ステップS408において、出力制御部225は、入力画像又は補正画像を第2表示装置201に表示することにより出力し(ステップS408)、縦筋検出処理を終了する。なお、出力制御部225は、入力画像又は補正画像を、第2インタフェース装置203を介して不図示のサーバ等に送信することにより出力してもよい。
本実施形態に従った画像処理システムも、上記した各効果と同様の効果を奏することができる。
図14は、さらに他の実施形態に従った第2処理回路500の概略構成を示すブロック図である。
第2処理回路500は、情報処理装置200の第2処理回路230の代わりに使用され、第2CPU220の代わりに、縦筋検出処理等を実行する。第2処理回路500は、受信回路501、縦筋候補検出回路502、除去判定回路503、画像補正回路504及び出力制御回路505等を有する。なお、これらの各部は、それぞれ独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等で構成されてもよい。
受信回路501は、受信部の一例であり、受信部221と同様の機能を有する。縦筋候補検出回路502は、縦筋候補検出部の一例であり、縦筋候補検出部222と同様の機能を有する。除去判定回路503は、除去判定部の一例であり、除去判定部223と同様の機能を有する。画像補正回路504は、画像補正部の一例であり、画像補正部224と同様の機能を有する。出力制御回路505は、出力制御部の一例であり、出力制御部225と同様の機能を有する。
本実施形態に従った画像処理システムも、上記した各効果と同様の効果を奏することができる。
なお、画像読取装置及び情報処理装置の各部を画像読取装置と情報処理装置の何れに配置するかは適宜変更可能である。また、クラウドコンピューティングの形態で画像処理のサービスを提供できるように、ネットワーク上に複数の情報処理装置を分散して配置し、各情報処理装置が協働して、各処理を分担してもよい。