JP2020155297A - 端子接続構造、電子装置 - Google Patents

端子接続構造、電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020155297A
JP2020155297A JP2019052174A JP2019052174A JP2020155297A JP 2020155297 A JP2020155297 A JP 2020155297A JP 2019052174 A JP2019052174 A JP 2019052174A JP 2019052174 A JP2019052174 A JP 2019052174A JP 2020155297 A JP2020155297 A JP 2020155297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
terminals
connection structure
side surfaces
terminal connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019052174A
Other languages
English (en)
Inventor
知善 小林
Tomoyoshi Kobayashi
知善 小林
哲 笹木
Satoru Sasaki
哲 笹木
健太 後藤
Kenta Goto
健太 後藤
聖和 坂口
Kiyokazu Sakaguchi
聖和 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Mobility Corp
Original Assignee
Nidec Mobility Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Mobility Corp filed Critical Nidec Mobility Corp
Priority to JP2019052174A priority Critical patent/JP2020155297A/ja
Publication of JP2020155297A publication Critical patent/JP2020155297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

【課題】端子同士を接続する際に、金属くずの発生を抑制するとともに、組み立て性を向上させ、また、実使用時における端子同士の接続部分の耐振動性を向上させる。【解決手段】電子部品2、3に備わる端子21、31同士を接続するための接続構造11では、端子21の延伸方向Zに対して平行な側面21eと、端子31の延伸方向Zaに対して平行な側面31eとが、互いに向い合っている。この側面21eと側面31eとが溶接により接合されることで、端子21と端子31とが電気的に接続されている。端子31の側面31eは、端子21の側面21eに対して、接合された部分を除いて離間するように傾斜している。【選択図】図3

Description

本発明は、端子同士を電気的に接続する端子接続構造と、該接続構造を備えた電子装置とに関する。
複数の電子部品を備えた電子装置には、各電子部品に設けられた端子同士を電気的に接続する構造を有しているものがある。そのような端子同士の接続構造として、各端子の延伸方向に対して平行な側面同士が向い合って接合されているものが知られている。
各端子の側面同士を接合するには、まず当該側面同士を近接するように向い合わせる必要がある。この際、作業の都合上、一方の端子を固定しておき、各端子の延伸方向に対して平行な方向に、他方の端子を移動させることにより、一方の端子の側面に対して他方の端子の側面を摺動させながら面接触させることがある。そして、その接触部分が溶接などにより接合される。
また、たとえば特許文献1の電子装置では、上方へ延伸するようにケースに設けられた端子(バスバー)と、パッケージ部品の端子との接触を確保するため、パッケージ部品の端子が上拡がりに延伸するように設けられている。これにより、各端子の延伸方向に対して平行な側面同士が所定の圧力で接触し、該接触部分が溶接されることで、溶接不良(導通不良)の発生が抑制される。また、このような端子接続構造は、パッケージ部品に複数設けられた各端子と、ケースに複数設けられた各端子とを電気的に接続するために用いられている。
特開2012−4346号公報
従来の端子接続構造では、組み立て時に、固定された一方の端子の延伸方向に対して平行な側面に、他方の端子の延伸方向に対して平行な側面が摺動しながら所定の圧力で面接触する。このため、少なくともいずれかの端子の側面が削れて、金属くずが発生することがあり、該金属くずが電子装置の電気回路を構成している部分に落下すると、当該部分で短絡などの不具合を招くおそれがある。特に、端子の位置や姿勢のばらつきにより、端子同士の接触力が大きくなったり、接触面積が広くなったりすると、端子同士の摺動による金属くずが生じ易くなる。
また、端子同士が面接触する面積が広い場合は、各端子が撓み難くなるので、端子の位置や姿勢のばらつきにより、端子同士の接触力が大きくなると、端子や該端子が設けられた電子部品の位置調整が難くなり、組み立て性が低下してしまう。特に、電子部品同士を電気的に接続するために、従来の端子接続構造が複数設けられた場合は、組み立て性がより低下してしまう。
さらに、端子同士の接触力が大きくなると、各端子にかかる初期応力も大きくなり、溶接などで接続された後の、端子同士の接続部分にかかる初期応力も大きくなる。このため実使用時に、外的要因で加わる振動に対する、端子同士の接続部分の耐振動性が低下してしまう。
本発明は、端子同士を接続する際に、金属くずの発生を抑制するとともに、組み立て性を向上させ、また、実使用時における端子同士の接続部分の耐振動性を向上させることを課題とする。
本発明の端子接続構造は、延伸方向に対して平行な側面が互いに向い合う複数の端子を備えている。端子同士は、各端子の側面同士が接合されることにより、電気的に接続されている。そして、各端子の側面のうち、一方の端子の側面が、他方の端子の側面に対して、接合された部分を除いて離間するように傾斜している。
本発明の電子装置は、上記の端子接続構造と、複数の電子部品とを備えている。
上記によると、端子同士を接続する際に、端子の位置や姿勢がばらついても、各端子の側面同士は、接合される部分を除いて離間している。このため、各端子の側面同士を近接するように向い合せたときに、側面同士が接触しても、その接触状態は面接触になり難く、接触面積が狭くなる。そして、各端子が撓み易くなって、端子同士の接触力が小さくなる。この結果、端子の側面が削れ難くなり、金属くずの発生を抑制することができる。また、各端子や、それらの端子が設けられた電子部品を、電子装置の所定の位置に設置し易くなり、組み立て性を向上させることができる。さらに、各端子にかかる初期応力が小さくなり、各端子の側面同士の接合部分にかかる初期応力も小さくなる。このため、実使用時に、外的要因で加わる振動に対する、端子同士の接続部分の耐振動性を向上させることができる。
本発明では、各端子の側面同士は、各端子の先端部で最も接近して溶接により接合され、該側面同士の間隔は、各端子の固定された根元部へ向かうに連れて徐々に広がり、各端子の中間部は、根元部および先端部よりも撓み易くなっていてもよい。
また、本発明において、各端子は、板金を加工することにより偏平に形成され、一方の端子の中間部または他方の端子の中間部には、前記側面に対して交差する方向に湾曲する湾曲部が形成されていてもよい。
また、本発明において、一方の端子の側面が、他方の端子の側面に対して、接合前に離間または接触するように傾斜していてもよい。
さらに、本発明の電子装置において、端子は、電子部品に備わる端子であり、複数の電子部品が、本発明の端子接続構造によって電気的に接続されていてもよい。
本発明によれば、端子同士を接続する際に、金属くずの発生を抑制することができるとともに、組み立て性も向上させることができる。また、実使用時における端子同士の接続部分の耐振動性を向上させることができる。
本発明の実施形態による電子装置の要部の斜視図である。 図1の電子装置の分解状態を示した斜視図である。 図1の電子装置に備わる一方の端子接続構造の側面図である。 図1の電子装置に備わる他方の端子接続構造の側面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、実施形態の電子装置100の要部の斜視図である。図2は、図1の電子装置100の分解状態を示した斜視図である。
電子装置100は、たとえば車載用のDC−DCコンバータから成る。電子装置100は、車両のエンジンなどの走行駆動源の近傍に設置される。電子装置100には、ベース1、基板2、コイル部品3、4、および端子接続構造11、12(図1)などが備わっている。基板2とコイル部品3、4は、本発明の「電子部品」の一例である。
ベース1は、金属または合成樹脂で形成されている。図1に示すように、ベース1上には、基板2がねじ5eにより固定されている。また、ベース1上には、コイル部品3、4がねじ5a〜5dと板ばね6a、6bにより固定されている。
基板2は、プリント基板から成る。基板2の上面2aには、複数の端子21、22と、図示しない他の電子部品とが実装されている。また、基板2には、コイル部品3、4に電流を供給するための電気回路や、その他の電気回路が形成されている(図示省略)。
端子21と端子22は、それぞれ2個1対で設けられている。各端子21、22は、板金を加工することにより、偏平に形成されている。各端子21、22は、基板2の上面2aから上方へ延伸するように形成されている。各端子21、22の先端部(図1、図2で上側の端部)は、二股状に形成されている(図2)。
コイル部品3、4は、チョークコイルまたはトランスから成る。
コイル部品3には、端子31、コイル33、ホルダ34、およびコア35などが備わっている。端子31は、2個1対で設けられている。端子31は、コイル33の両端に、該コイル33と一体的に形成されている。端子31とコイル33は、板金を加工することにより、偏平に形成されている。
コイル33は、合成樹脂製のホルダ34に収容された状態で、コア35の中央に設けられた凸部(図示省略)に巻回されている。ホルダ34は、ねじ5cによりベース1に固定されている。コア35は、板ばね6aとねじ5aによりベース1に固定されている。
コイル33の両端には、連結部33a、33bが形成されている。連結部33a、33bは、コイル33の巻回部分から側方へ延びている。
連結部33a、33bには、それぞれ端子31が一体的に連結されている。各端子31は、上方へ延伸するように曲げられている。各端子31の先端部(図1、図2で上側の端部)は、二股状に形成されていて、ホルダ34よりも上方へ突出している(図2)。各端子31は、基板2に実装された端子21と電気的に接続されている。これにより、コイル部品3のコイル33が、端子31と端子21を介して、基板2に形成された電気回路と電気的に接続されている。
コイル部品4には、端子42、コイル43、ホルダ44、およびコア45が備わっている。端子42は、2個1対で設けられている。端子42は、コイル43の両端に、該コイル43と一体的に形成されている。端子42とコイル43は、板金を加工することにより、偏平に形成されている。
コイル43は、合成樹脂製のホルダ44に一部埋設された状態で、コア45の中央に設けられた凸部(図示省略)に巻回されている。ホルダ44は、ねじ5dによりベース1に固定されている。コア45は、板ばね6bとねじ5bによりベース1に固定されている。
各端子42は、ホルダ44から側方へ延びて、さらに上方へ延伸するように曲げられている。各端子42の先端部(図1、図2で上側の端部)は、二股状に形成されている(図2)。各端子42は、基板2に実装された端子22と電気的に接続されている。これにより、コイル部品4のコイル43が端子42と端子22を介して、基板2に形成された電気回路と電気的に接続されている。
電子装置100を組み立てる際は、図2に示す分解状態から、まず、基板2をベース1上の所定の位置に載置して、ベース1に対して固定する(図1)。次に、コイル部品3、4をそれぞれベース1の上方から、ベース1上の所定の位置に載置して、ベース1に対して固定する(図1)。そして、基板2の端子21、22に対して、コイル部品3、4の端子31、42をそれぞれ溶接により電気的に接続する。
図3は、基板2の端子21とコイル部品3の端子31とを接続する、端子接続構造11を示した側面図である。図3では、端子21と端子31との電気的接続前の状態を(a)に示し、電気的接続後の状態を(b)に示している。
図3に示すように、基板2の端子21の根元部21aは、基板2の板面と平行に形成されている。根元部21aは、基板2の上面2aにはんだ(図示省略)により電気的および機械的に接続されている。端子21の根元部21aと、後述の湾曲部21d以外の部分は、基板2の板面に対して垂直に上方Zに向かって延伸している。
端子21の根元部21aと先端部21bの間にある中間部21cには、湾曲部21dが形成されている。湾曲部21dは、端子21の延伸方向Zと平行な側面21eに対して交差する方向Xに湾曲している。詳しくは、端子21は、湾曲部21dにおいて、ほぼS字状に湾曲している。
コイル部品3の端子31の根元部31aは、ホルダ34の突出部34tにより下方から支持されている。根元部31aは、接着剤などで突出部34tに固定されていてもよい。端子31の根元部31a以外の部分は、先端部31bに向かうに連れて端子21に近づくように、斜め上方Zaに向かって延伸している。
前述したように、組み立て工程においては、ベース1上の所定の位置に基板2が固定された後、コイル部品3が上方からベース1上の所定の位置に向かって下降して行く。この際、コイル部品3とともに端子31が下降して、端子21の先端部21b側から、端子31が端子21に近づいて行く。このとき、端子31は、根元部31a側から先に、端子21に近づいて行く。
端子31が端子21に近づいて行くときに、端子31または端子21の位置や姿勢のばらつきにより、端子31が端子21に対して接触した後、摺動することがある。然るに、各端子21、31の先端部21b、31bや中間部21c、31cは、根元部21a、31aに比べて、X方向に撓み易くなっている。また、端子21の湾曲部21dは、他の部分に比べて、Z方向にも撓み易くなっている。このため、端子31が端子21に対して摺動しても、端子31または端子21が撓んで、端子31、21同士の接触力が軽減されるので、端子31、21の削れによる金属くずの発生が抑制される。
そして、コイル部品3がベース1上の所定の位置に載置されると(図1の状態)、図3(a)に示すように、端子21の延伸方向Zに対して平行な側面21eと、端子31の延伸方向Zaに対して平行な側面31eとが、互いに向い合った状態となる。この状態で、端子31の側面31eは、端子21の側面21eに対して傾斜する。また、側面31eと側面21eとは、近接するように離間する。さらに、各端子31、21の先端部31b、21bで、側面31eと側面21eとは最も接近する。側面31eと側面21eとの間隔は、根元部31a、21aへ向かうに連れて徐々に広がる。
その後、図3(b)に示すように、端子31の先端部31bと端子21の先端部21bとに渡って、溶接が施される。すると、先端部31b、21bで、側面31eと側面21eとが接合され、端子31と端子21とが電気的に接続された状態となる。この状態で、端子31の側面31eは、端子21の側面21eに対して、接合された部分以外が離間するように傾斜する。また、側面31eと側面21eとの間隔は、根元部31a、21aへ向かうに連れて徐々に広がる。
また、端子31、21の中間部31c、21cは、固定された状態ではないので、根元部31a、21aや先端部31b、21bに比べて、X方向に撓み易くなる。さらに、端子21の湾曲部21dは、他の部分に比べてZ方向にも撓み易くなる。
図4は、基板2の端子22とコイル部品4の端子42とを接続する、端子接続構造12を示した側面図である。図4では、端子22と端子42との電気的接続前の状態を(a)に示し、電気的接続後の状態を(b)に示している。
図4に示すように、基板2の端子22の根元部22aは、基板2の板面と平行に形成されている。根元部22aは、基板2の上面2aにはんだ(図示省略)により電気的および機械的に接続されている。端子22の根元部22aと、後述の湾曲部22d以外の部分は、基板2の板面に対して所定の角度で傾斜した斜め上方Zbに向かって延伸している。
端子22の根元部22aと先端部22bの間にある中間部22cには、湾曲部22dが形成されている。湾曲部22dは、端子22の延伸方向Zbと平行な側面22eに対して交差する方向Xに湾曲している。詳しくは、端子22は、湾曲部22dにおいて、ほぼ横向きのU字状に湾曲している。
コイル部品4の端子42の根元部42aは、ホルダ44により保持されている。端子42の根元部42a以外の部分は、先端部42bに向かうに連れて端子22に近づくように、斜め上方Zcに向かって延伸している。
前述したように、組み立て工程においては、ベース1上の所定の位置に基板2が固定された後、コイル部品4が上方からベース1上の所定の位置に向かって下降して行く。この際、コイル部品4とともに端子42が下降して、端子22の先端部22b側から、端子42が端子22に近づいて行く。このとき、端子42は、根元部42a側から先に、端子22に近づいて行く。
端子42が端子22に近づいて行くときに、端子42または端子22の位置や姿勢のばらつきにより、端子42が端子22に対して接触した後、摺動することがある。然るに、各端子22、32の先端部22b、42bや中間部22c、42cは、根元部22a、42aに比べて、X方向に撓み易くなっている。また、端子22の湾曲部22dは、他の部分に比べて、Zb方向にも撓み易くなっている。このため、端子42が端子22に対して摺動しても、端子42または端子22が撓んで、端子42、22同士の接触力が軽減されるので、端子42、22の削れによる金属くずの発生が抑制される。
そして、コイル部品4がベース1上の所定の位置に載置されると(図1の状態)、図4(a)に示すように、端子22の延伸方向Zbに対して平行な側面22eと、端子42の延伸方向Zcに対して平行な側面42eとが、互いに向い合った状態となる。この状態で、端子42の側面42eは、端子22の側面22eに対して傾斜する。また、各端子42、22の先端部42b、22bで、側面42eと側面22eとは最も接近して、接触する。この接触状態は、本例では線接触となっているが、点接触であってもよい。側面42eと側面22eとの間隔は、根元部42a、22aへ向かうに連れて、徐々に広がる。
その後、図4(b)に示すように、端子42の先端部42bと端子22の先端部22bとに渡って、溶接が施される。すると、先端部42b、22bで、側面42eと側面22eとが接合され、端子42と端子22が電気的に接続された状態となる。この状態で、端子42の側面42eは、端子22の側面22eに対して、接合された部分以外が離間するように傾斜する。また、側面42eと側面22eとの間隔は、根元部42a、22aへ向かうに連れて徐々に広がる。
また、端子42、22の中間部42c、22cは、固定された状態ではないので、根元部42a、22aや先端部42b、22bに比べて、X方向に撓み易くなる。さらに、端子22の湾曲部22dは、他の部分に比べてZb方向にも撓み易くなる。
以上の実施形態によると、基板2の各端子21、22とコイル部品3、4の各端子31、42とを接続する際に、端子21、22、31、42の位置や姿勢がばらついても、端子21、22の側面21e、22eと、これに向い合う端子31、42の側面31e、42eとは、接合される部分を除いて離間する。このため、端子21、22の側面21e、22eと、端子31、42の側面31e、42eとを近接するように向い合せたときに、側面21e、22eと側面31e、42eとが接触しても、その接触状態が面接触になり難く、接触面積が狭くなる。そして、端子21、22、31、42の中間部21c、22c、31c、42cが撓み易くなって、端子21、22と端子31、42の接触力が小さくなる。この結果、端子21、22、31、42の側面21e、22e、31e、42eが削れ難くなり、金属くずの発生を抑制することができる。また、端子21、22、31、42や、これらの端子が設けられた基板2とコイル部品3、4とを、電子装置100の所定の位置に設置し易くなり、組み立て性を向上させることができる。さらに、端子21、22、31、42にかかる初期応力が小さくなり、端子21、31の側面21e、31eの接合部、および端子22、42の側面22e、42eの接合部にかかる初期応力も小さくなる。このため、電子装置100の実使用時に、外的要因で加わる振動に対する、端子21と端子31との接続部分、および端子22と端子42との接続部分の耐振動性を向上させることができる。
また、以上の実施形態では、端子21、22の側面21e、22eと、端子31、42の側面31e、42eとが、先端部21b、22b、31b、42bで最も接近して、溶接により接合されている。また、側面21e、22eと、側面31e、42eとの間隔が、根元部21a、22a、31a、42aへ向かうに連れて徐々に広がっている。さらに、各端子21、22、31、42の中間部21c、22c、31c、42cは、根元部21a、22a、31a、42aや先端部21b、22b、31b、42bよりも撓み易くなっている。
そして、端子31、42を上方から端子21、22に近づけて行って、側面21e、22eと側面31e、42eとを近接するように向い合わせる場合、端子21、22、31、42の位置や姿勢がばらついても、端子31、42を所定の位置に設置するまでは、側面21e、22eと側面31e、42eとが接触し難くなり、側面21e、22eと側面31e、42eとが摺動し難くなる。また、側面21e、22eと側面31e、42eとが接触しても、接触面積がより狭くなり、接触力もより小さくなる。特に、中間部21c、22c、31c、42cが撓むことで、端子21、22と端子31、42との接触力が一層小さくなる。この結果、端子21、22、31、42の側面21e、22e、31e、42eがより削れ難くなり、金属くずの発生を一層抑制することができる。また、端子接続構造11、12や電子装置100の組み立て性を一層向上させることができる。さらに、端子21、22、31、42にかかる初期応力や、端子21、31の側面21e、31eの接合部、および端子22、42の側面22e、42eの接合部にかかる初期応力がより小さくなる。このため、電子装置100の実使用時に、端子21と端子31との接続部分、および端子22と端子42との接続部分の耐振動性を一層向上させることができる。
また、以上の実施形態では、各端子21、22、31、42は、板金により形成されている。また、端子21、22の中間部21c、22cには、湾曲部21d、22dが形成されている。このため、端子21、22の側面21e、22eと、端子31、42の側面31e、42eとの接触力を、中間部21c、22c、31c、42cや湾曲部21d、22dで吸収して、組み立て性を一層向上させることができる。また、電子装置100の実使用時に、端子21、22と端子31、42との接続部分の耐振動性を一層向上させることができる。
また、以上の実施形態では、端子31、42の側面31e、42eが、端子21、22の側面21e、22eに対して、接合前に離間または線接触するように傾斜している。このため、側面31e、42eと、側面21e、22eとの接触面積をより狭くし、接触力をより小さくして、これらの側面を一層削れ難くし、金属くずの発生をさらに抑制することができる。また、端子接続構造11、12や電子装置100の組み立て性を一層向上させることができる。
さらに、以上の実施形態では、基板2とコイル部品3、4とが複数の端子21、22、31、42を介して電気的に接続されており、その各接続箇所に端子接続構造11、12が設けられている。そして、各端子接続構造11、12において、端子21、22と端子31、42の接触面積が狭小化され、接触力が軽減されるので、端子接続構造11、12や電子装置100の組み立て性を一層向上させることができる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、以上の実施形態では、図3(a)に示したように、溶接前に基板2の端子21とコイル部品3の端子31とが離間し、図4(a)に示したように、溶接前に基板2の端子22とコイル部品4の端子42とが接触する例を示したが、本発明はこれに限定するものではない。たとえば、溶接前に、端子21、31が接触し、端子22、42が離間してもよい。また、端子21、31が接触し、かつ、端子22、42が接触してもよい。あるいは、端子21、31が離間し、かつ、端子22、42が離間してもよい。また、各端子の接触状態は、線接触や点接触に限らず、部分的な面接触であってもよい。さらに、端子同士が接近または接触する箇所は、端子の先端部の側面に限らず、端子の先端面であってもよいし、これらの面以外の箇所であってもよい。
また、以上の実施形態では、端子21、31のうち、一方の端子21だけに湾曲部21dを設け、また、端子22、42のうち、一方の端子22だけに湾曲部22dを設けた例を示したが、本発明はこれに限定するものではない。端子21、31の両方に湾曲部を設け、また、端子22、42の両方に湾曲部を設けてもよい。または、一方の端子と他方の端子の両方に、湾曲部を設けなくてもよい。また、湾曲部の形状は、S字状や横向きのU字状以外の形状であってもよい。
また、以上の実施形態では、基板2とコイル部品3、4の接続箇所の全部に、本発明の端子接続構造11、12を設けた例を示したが、基板2とコイル部品3、4の接続箇所の一部に、本発明の端子接続構造を設けてもよい。
また、以上の実施形態では、基板2とコイル部品3、4に設けられた端子同士の接続に対して、本発明の端子接続構造を適用した例を示したが、その他の電子部品に設けられた端子同士の接続に対して、本発明の端子接続構造を適用してもよい。また、本発明の端子接続構造により接続される端子の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。また、たとえば圧着接合などのような、溶接以外の接合方法で複数の端子を接続してもよい。
また、以上の実施形態では、板金を加工して端子21、22、31、42を形成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば金属製の線材を加工して、端子を形成してもよい。
さらに、以上の実施形態では、車両の走行駆動源の近傍に設置される車載用のDC−DCコンバータから成る電子装置100や、該電子装置100に備わる端子21、22、31、42を接続するための端子接続構造11、12に本発明を適用した例を挙げたが、その他の車載用の電子装置や、車載用以外の電子装置や、それらに備わる端子接続構造に対しても、本発明を適用することは可能である。
2 基板(電子部品)
3、4 コイル部品(電子部品)
11、12 端子接続構造
21、22 端子
21a、22a 根元部
21b、22b 先端部
21c、22c 中間部
21d、22d 湾曲部
21e、22e 側面
31、42 端子
31a、42a 根元部
31b、42b 先端部
31c、42c 中間部
31d、42d 湾曲部
31e、42e 側面
100 電子装置
X 交差する方向
Z、Za、Zb、Zc 延伸方向

Claims (6)

  1. 延伸方向に対して平行な側面が互いに向い合う複数の端子を備え、
    前記各端子の前記側面同士が接合されることにより、前記端子同士が電気的に接続されている端子接続構造において、
    前記各端子の前記側面のうち、一方の端子の側面が、他方の端子の側面に対して、接合された部分を除いて離間するように傾斜している、ことを特徴とする端子接続構造。
  2. 請求項1に記載の端子接続構造において、
    前記各端子の前記側面同士は、前記各端子の先端部で最も接近して溶接により接合されており、
    前記側面同士の間隔は、前記各端子の固定された根元部へ向かうに連れて徐々に広がっており、
    前記各端子の中間部は、前記根元部および前記先端部よりも撓み易くなっている、ことを特徴とする端子接続構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の端子接続構造において、
    前記各端子は、板金を加工することにより偏平に形成され、
    前記一方の端子の中間部または前記他方の端子の中間部には、前記側面に対して交差する方向に湾曲する湾曲部が形成されている、ことを特徴とする端子接続構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の端子接続構造において、
    前記一方の端子の側面が、前記他方の端子の側面に対して、接合前に離間または接触するように傾斜している、ことを特徴とする端子接続構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の端子接続構造と、複数の電子部品とを備えた、ことを特徴とする電子装置。
  6. 請求項5に記載の電子装置において、
    前記端子は、前記電子部品に備わる端子であり、
    前記複数の電子部品が、前記端子接続構造によって電気的に接続されている、ことを特徴とする電子装置。
JP2019052174A 2019-03-20 2019-03-20 端子接続構造、電子装置 Pending JP2020155297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019052174A JP2020155297A (ja) 2019-03-20 2019-03-20 端子接続構造、電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019052174A JP2020155297A (ja) 2019-03-20 2019-03-20 端子接続構造、電子装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020155297A true JP2020155297A (ja) 2020-09-24

Family

ID=72559578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019052174A Pending JP2020155297A (ja) 2019-03-20 2019-03-20 端子接続構造、電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020155297A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004346A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2014509357A (ja) * 2010-12-22 2014-04-17 ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール 厳しい環境に対して耐性がある電気接続部を備える電子回路
WO2015020176A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 日本発條株式会社 接続端子、パワーモジュールおよび通電ユニット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004346A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2014509357A (ja) * 2010-12-22 2014-04-17 ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール 厳しい環境に対して耐性がある電気接続部を備える電子回路
WO2015020176A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 日本発條株式会社 接続端子、パワーモジュールおよび通電ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2008053599A1 (ja) 端子とそれを用いたコイル装置
US10605446B2 (en) Electrical connection of PCBs by clamp spring connector
JP4533930B2 (ja) コンタクトエレメントを有する装置
JP2003208942A (ja) 電気コネクタ端子
JP6172255B2 (ja) プレスフィット端子
JP2013008467A (ja) コンタクトおよびソケット
JP2009076610A (ja) 磁性部品
JP2012146573A (ja) フラットケーブル及びフラットケーブルとプリント配線板との接続構造
JP2014049375A (ja) 接続端子
JP2016027536A (ja) 端子付プリント基板
JP2004192871A (ja) コネクタ、及びコネクタの製造方法
US20110312213A1 (en) Flat Cable Wiring Structure
JP6033164B2 (ja) 端子、電子制御装置
TW201212435A (en) Connector and body used by the connector
JP2020155297A (ja) 端子接続構造、電子装置
KR102137880B1 (ko) 단자
JP4963281B2 (ja) 電線とプリント基板との接続構造
JP6189222B2 (ja) リードフレーム及びリードフレームの製造方法
JP5622051B2 (ja) 基板用端子およびそれを用いた基板用コネクタ
JP2017139394A (ja) 電子回路基板とfpcの電気接続構造および方法
JP4859501B2 (ja) コネクタ接合構造及びコネクタ接合方法
CN210742593U (zh) 光学部件驱动装置、照相机装置以及电子设备
CN209822906U (zh) 用于电加热器的插接件及电加热器
JP2006514436A (ja) フラットケーブルに部品を電気的に接触させる方法
JP2021190542A (ja) 電気部品、電気回路基板及び電気回路基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230308