JP2020154748A - 制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させるシステムを提供する。【解決手段】制御システム9は、自動運転が可能に構成された自動運転車両1aと、自動運転車両1aとは異なる手動運転車両1bと、自動運転車両1aおよび手動運転車両1bのそれぞれと通信可能に構成されたサーバ31とを備える。サーバ31は、手動運転車両1bにおける手動運転の危険度を算出するための算出用情報を取得し、算出用情報に基づき手動運転車両1bにおける危険度を算出する。自動運転車両1aは、自動運転中において、当該自動運転車両1aの特定範囲内に位置する手動運転車両1bにおける危険度に基づいて、当該手動運転車両1bとの間の距離を調整して自動運転を継続する。【選択図】図5

Description

本開示は、自動運転が可能に構成された車両における自動運転を制御する制御システムに関する。
従来、自動運転が可能に構成された車両における自動運転を制御するシステムが公知である。たとえば、特開2018−101199号公報(特許文献1)には、周辺の車両が自動運転および手動運転のいずれであるかを検出し、その検出結果に基づき自動運転と手動運転との間で選択的に運転モードを切り替えるシステムが開示されている。
特開2018−101199号公報
近年、ドライバの高齢化、飲酒運転、およびドライバの特性などから、手動運転中のドライバが、急加速、急制動、急ハンドルなどの荒い運転を行うことによって周辺の車両を事故に巻き込むなど、危険な運転を行うことが問題視されている。自動運転中の車両に乗車するドライバの中には、危険な手動運転が行われている車両の周辺で自動運転を継続することに対して不安を感じることもある。しかしながら、上述した特許文献1に開示されたシステムでは、周辺で走行している車両が危険な手動運転を行っているか否かについては何ら鑑みられていなかった。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させるシステムを提供することである。
本開示のある局面に従う制御システムは、自動運転が可能に構成された車両における自動運転を制御する。制御システムは、自動運転が可能に構成された第1の車両と、第1の車両とは異なる第2の車両と、第1の車両および第2の車両のそれぞれと通信可能に構成されたサーバとを備える。サーバは、第2の車両における手動運転の危険度を算出するための算出用情報を取得し、算出用情報に基づき第2の車両における危険度を算出する。第1の車両は、自動運転中において、当該第1の車両の特定範囲内に位置する第2の車両における危険度に基づいて、当該第2の車両との間の距離を調整して自動運転を継続する。
上記構成によれば、第1の車両は、当該第1の車両の特定範囲内に位置する第2の車両に関して算出用情報に基づきサーバにより算出された手動運転の危険度に基づいて、当該第2の車両との間の距離を調整して自動運転を継続する。これにより、第1の車両のドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。
本実施の形態に係る制御システムの全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る車両の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る車両情報DBに格納された各種情報を説明するための図である。 本実施の形態に係るサーバの構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る自動運転中の車両における自動運転のルート変更制御の一例を説明するための図である。 本実施の形態に係る自動運転中の車両における自動運転の車線変更・減速制御の一例を説明するための図である。 本実施の形態に係る制御システムにおいてサーバおよび車両が実行する処理を説明するためのフローチャートである。 他の実施の形態に係る制御システムにおいてサーバおよび車両が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<制御システムの構成>
図1〜図3を参照しながら、本実施の形態に係る制御システム9の構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る制御システム9の全体構成を概略的に示す図である。図1に示すように、制御システム9は、制御対象である複数の車両1(1a,1b,…)と、走行支援センター3とを含む。
複数の車両1の中には、自動運転が可能に構成された車両が含まれる。自動運転とは、車両1の加速、減速、および操舵などの運転操作が自動的に行われる制御であり、たとえば、各種情報に基づき1つあるいは複数の走行経路を生成し、最も効率のよい走行経路を選択し、選択した走行経路を自律的に走行するように車両1の各アクチュエータを制御するものである。
ここで、図2を参照しながら、本実施の形態に係る車両1の構成を説明する。図2は、本実施の形態に係る車両1の構成を概略的に示す図である。なお、図2においては、自動運転が可能に構成された車両1について説明する。
図2に示すように、車両1は、蓄電装置10と、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)20と、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)30と、センサ群70と、ECU(Electronic Control Unit)100と、ナビゲーション装置50と、通信モジュール60とを備える。
蓄電装置10は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン二次電池またはニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置10として電気二重層キャパシタなども採用可能である。蓄電装置10は、外部電源からインレット(いずれも図示せず)を介して供給された電力を蓄える。そして、蓄電装置10は、その蓄えられた電力をPCU20へ供給する。
PCU20は、ECU100によって制御され、蓄電装置10とモータジェネレータ30との間で電力変換を行う。PCU20は、蓄電装置10から電力を受けてモータジェネレータ30を駆動するインバータ(図示せず)、およびインバータに供給される直流電圧のレベルを調整するコンバータ(図示せず)などを含んで構成される。
モータジェネレータ30は、交流電動機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ30は、PCU20に含まれるインバータによって駆動され、駆動軸(図示せず)を駆動する。また、モータジェネレータ30は、車両の制動時には駆動輪(図示せず)の回転力を受けて発電する。モータジェネレータ30によって発電された電力は、PCU20を通じて蓄電装置10に蓄えられる。
センサ群70は、車両1の外部状況を検出したり、車両1の走行状態に応じた情報および車両1の操作(操舵操作,アクセル操作,ブレーキ操作など)を検出したりする。ECU100は、センサ群70により検出(または取得)された各種情報に基づいて、自動運転が可能に構成されている。
センサ群70は、カメラ71と、レーダー(Radar)72と、ライダー(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)73と、車速センサ74と、加速度センサ75と、ジャイロセンサ76とを含む。
カメラ71は、車両1の外部状況を撮像し、車両1の外部状況に関する撮像情報をECU100に出力する。
レーダー72は、電波(たとえばミリ波)を車両1の周囲に送信し、障害物で反射された電波を受信して障害物を検出する。レーダー72は、たとえば、障害物までの距離および障害物の方向を障害物に関する障害物情報としてECU100に出力する。
ライダー73は、光(紫外線,可視光線,近赤外線など)を車両1の周囲に送信し、障害物で反射された光を受信することで反射点までの距離を計測し、障害物を検出する。ライダー73は、たとえば、障害物までの距離および障害物の方向を障害物情報としてECU100に出力する。
車速センサ74は、車両1の車輪(図示せず)または駆動軸(図示せず)などに設けられる。車速センサ74は、車輪の回転速度を検出して車両1の速度を含む車速情報をECU100に出力する。
加速度センサ75は、たとえば、車両1の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサと、車両1の横加速度を検出する横加速度センサとを含む。加速度センサ75は、これら両方の加速度を含む加速度情報をECU100に出力する。
ジャイロセンサ76は、車両1の水平方向からの傾きを検出する。より詳細には、ジャイロセンサ76は、水平方向に対する車両1の前後方向の傾き、および、水平方向に対する車両1の左右方向の傾きの両方を検出する。ジャイロセンサ76は、これら両方の検出結果(傾き度合い)を車両1の走行経路の勾配情報としてECU100に出力する。
ナビゲーション装置50は、人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて車両1の位置を特定するGPS受信機51を含む。ナビゲーション装置50は、GPS受信機51により特定された車両1の位置情報(たとえば、GPS情報)と、予め用意されている最新の道路地図データを含む地図情報とを用いて車両1の各種ナビゲーション処理を実行する。より具体的には、ナビゲーション装置50は、車両1のGPS情報とメモリ(図示せず)に格納された道路地図データとに基づいて、車両1の現在地から目的地までのルートを算出して車両1の走行経路として設定し、設定したルートの情報(以下、設定ルート情報とも称する)をECU100に出力する。
通信モジュール60は、車載DCM(DCM:Data Communication Module)であって、ECU100と走行支援センター3との間で通信可能に構成されている。上述したセンサ群70によって取得された車速情報および加速度情報は、運転履歴情報として通信モジュール60を介して走行支援センター3に送信される。上述したGPS受信機51により特定された車両1の位置情報もまた、通信モジュール60を介して走行支援センター3に送信される。さらに、上述したナビゲーション装置50により算出された設定ルート情報もまた、通信モジュール60を介して走行支援センター3に送信される。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、および各種信号を入出力するための入出力ポート(いずれも図示せず)などを含み、相互に通信可能に構成されている。ECU100は、センサ群70からの入力に基づき、車両1の自動運転を実現する。ECU100は、通信モジュール60を介して様々な情報を走行支援センター3に送信したり、サーバ31から指令または通知を受信したりする。通信モジュール60を介して走行支援センター3に送信される様々な情報には、上述した運転履歴情報および位置情報の他に、車両1およびドライバを識別するための識別情報、および現在の運転モードが自動運転モードおよび手動運転モードのいずれであるかを特定するための自動運転情報などが含まれる。
なお、自動運転が可能に構成された車両1は、電気を利用したモータジェネレータ30のような電動機を動力源として走行する電気自動車に限らず、電気自動車以外の車両であってもよい。たとえば、車両1は、ハイブリッド車、燃料電池車、内燃機関のみを駆動源とする自動車などであってもよい。また、図2においては、自動運転が可能に構成された車両1について説明したが、自動運転が可能に構成されていない車両1の場合には、蓄電装置10、PCU20、およびモータジェネレータ30など、自動運転の制御に必要な構成を省略することができる。
以上のように自動運転が可能に構成された車両1においては、ドライバが乗車した状態で自動運転による走行が可能となっているが、自動運転中の車両1の周辺で手動運転中の他の車両1が存在するといった場面も当然にして起こり得る。ここで、手動運転中のドライバが危険な運転を行っている場合には、自動運転中の車両1に乗車するドライバが、危険な手動運転が行われている他の車両1の周辺で自動運転を行うことに対して不安を感じてしまう。
そこで、本実施の形態に係る制御システム9は、自動運転中の車両1に乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させるように自動運転を制御する。以下、本実施の形態に係る制御システム9を具体的に説明する。
図1に示すように、走行支援センター3は、車両1aおよび車両1bを含む複数の車両1との間で通信可能に構成されており、各車両1の走行状況を管理している。さらに、走行支援センター3は、保険会社、ディーラー、車両工場、および警察などの車両関連組織との間で通信可能に構成されている。走行支援センター3は、位置情報データベース(DB:Data Base)32と、地図情報データベース(DB:Data Base)33と、車両情報データベース(DB:Data Base)34と、サーバ31とを含む。
位置情報DB32は、各車両1から位置情報および設定ルート情報を収集し、収集した位置情報および設定ルート情報を格納する。地図情報DB33は、最新の道路地図データを含む地図情報を格納する。車両情報DB34は、各車両1から上述した識別情報、自動運転情報、および運転履歴情報を収集する一方で、車両関連組織から各車両1における保険の適用有無などを含む保険情報と、各車両1の修理履歴などを含む修理情報と、各車両1の事故履歴などを含む事故情報とを収集し、収集した各情報を格納する。
ここで、図3を参照しながら、本実施の形態に係る車両情報DB34に格納された各種情報を説明する。図3は、本実施の形態に係る車両情報DB34に格納された各種情報を説明するための図である。図3に示すように、車両情報DB34には、識別情報と、保険情報と、修理情報と、事故情報と、運転履歴情報と、自動運転情報とが含まれる。
識別情報には、各車両1を識別するためのID番号と、各車両1の車種と、各車両1の所有者と、その所有者の年齢とが含まれる。
保険情報には、各車両1において適用された保険の適用回数と、その保険の適用金額の合計とが含まれている。さらに、各車両1は、保険適用回数および保険適用金額に基づきランク付けされており、その決定されたランクも保険情報に含まれている。ここで、保険には、自動車に関係する保険であって、自動車損害賠償責任保険(いわゆる自賠責保険)と、任意加入の自動車保険とを含む。
たとえば、保険情報におけるランクは、A〜Eの5段階で構成されており、保険適用回数が多ければ多いほど、また、保険適用金額が高ければ高いほど、ランクEに近づくように各車両1がランク付けされる。このことから、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、自動車に関係する保険の依存度が大きくなり、言い換えると、車両1の事故の頻度およびその程度、あるいは車両1の修理の頻度およびその程度が大きいと予想できる。すなわち、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、手動運転における危険度が大きいと予想できる。なお、ランク付けは、保険適用回数および保険適用金額に限らず、保険の適用に関する事項であれば、いずれの情報に基づいて行われてもよいし、その手法についても適宜設定可能である。
ここで、「危険度」とは、急加速、急制動、急ハンドルなどの荒い運転を行うことによって周辺の車両を事故に巻き込む可能性、あるいは、その運転(走行)の荒さや不安定さの度合いなどを意味する。つまり、「危険度」とは、「事故を起こす可能性」あるいは「運転(走行)の荒さや不安定さの度合い」などを表す。
修理情報には、各車両1において行われた修理の回数と、その修理金額の合計とが含まれている。さらに、各車両1は、修理回数および修理金額に基づきランク付けされており、その決定されたランクも修理情報に含まれている。
たとえば、修理情報におけるランクは、A〜Eの5段階で構成されており、修理回数が多ければ多いほど、また、修理金額が高ければ高いほど、ランクEに近づくように各車両1がランク付けされる。このことから、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、車両1の修理の頻度およびその程度が大きいと予想できる。すなわち、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、手動運転における危険度が大きいと予想できる。なお、ランク付けは、修理回数および修理金額に限らず、修理の度合いに関する事項であれば、いずれの情報に基づいて行われてもよいし、その手法についても適宜設定可能である。
事故情報には、各車両1において発生した事故の発生回数と、その事故内容とが含まれている。さらに、各車両1は、事故発生回数および事故内容に基づきランク付けされており、その決定されたランクも事故情報に含まれている。
たとえば、事故情報におけるランクは、A〜Eの5段階で構成されており、事故発生回数が多ければ多いほど、また、事故内容が酷ければ酷いほど(たとえば、物損事故よりも人身事故よりも事故内容が酷いと判断される)、ランクEに近づくように各車両1がランク付けされる。このことから、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、車両1の事故の頻度およびその程度が大きいと予想できる。すなわち、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、手動運転における危険度が大きいと予想できる。なお、ランク付けは、事故発生回数および事故内容に限らず、事故の度合いに関する事項であれば、いずれの情報に基づいて行われてもよいし、その手法についても適宜設定可能である。
運転履歴情報には、運転データが含まれている。具体的には図示を省略するが、運転データとしては、上述した車速情報および加速度情報などが含まれる。但し、運転データに含まれる車速情報および加速度情報などの各データには、手動運転中に収集されたデータのみが採用される。つまり、運転履歴情報には、手動運転中における操舵操作、アクセル操作、およびブレーキ操作などを特定するための運転データのみが含まれる。さらに、各車両1は、運転データに基づきランク付けされており、その決定されたランクも運転履歴情報に含まれている。
たとえば、車速情報に基づいて手動運転中における車両1の速度分布が特定され、加速度情報に基づいて手動運転中における車両1の前後方向の加速度分布と横方向の加速度分布とが特定される。これにより、たとえば、手動運転中における車両1の急加速の頻度、急減速の頻度、および急旋回の頻度などが特定される。たとえば、運転履歴情報におけるランクは、A〜Eの5段階で構成されており、手動運転が荒ければ荒いほど、ランクEに近づくように各車両1がランク付けされる。このことから、決定されたランクがランクEに近づけば近づくほど、手動運転における危険度が大きいと予想できる。なお、ランク付けは、車速情報および加速度情報に限らず、手動運転における危険度に関する事項であれば、いずれの情報に基づいて行われてもよいし、その手法についても適宜設定可能である。
自動運転情報には、各車両1において、現在の運転モードが自動運転モードおよび手動運転モードのいずれであるかを特定するための情報が含まれている。自動運転情報によって手動であることが特定されている期間では、上述したように、取得された運転データが運転履歴情報として車両情報DB34に格納される。
ここで、図4を参照しながら、本実施の形態に係るサーバ31の構成を説明する。図4は、本実施の形態に係るサーバ31の構成を概略的に示す図である。図4に示すように、サーバ31は、メモリ312と、ストレージ313と、入出力インターフェース314と、通信コントローラ315と、周辺機器316と、CPU(Central Processing Unit)311とを備える。
メモリ312は、CPU311が任意のプログラムを実行するにあたって、プログラムコードやワークメモリなどを一時的に格納する記憶領域を提供する。メモリ312は、たとえば、RAM(Random access memory)などの揮発性メモリデバイスで構成される。
ストレージ313は、各種のデータを格納する記憶領域を提供する。ストレージ313は、たとえば、ハードディスクまたはSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリデバイスで構成される。
入出力インターフェース314は、位置情報DB32、地図情報DB33、および車両情報DB34などのDB群との間で通信するためのインターフェースであり、サーバ31とDB群との間のデータの入出力を実現する。
通信コントローラ315は、ネットワークを介して、各車両1および車両関連組織に含まれる保険会社などとの間でデータを送受信する。
周辺機器316は、たとえば、サーバ31の管理者によって利用されるキーボードおよびマウス(いずれも図示しない)などである。
CPU311は、各種のプログラムを実行することで、各種の処理を実行する演算主体である。
上述したように構成されたサーバ31は、図1に示すように、自動運転中の車両1における自動運転を制御する。具体的には、サーバ31は、位置情報DB32に格納された各車両1の位置情報、および車両情報DB34に格納された各車両1の自動運転情報に基づいて、自動運転中の車両1の周辺で手動運転中の他の車両1が存在するか否かを判定する。サーバ31は、自動運転中の車両1の周辺で手動運転中の他の車両1が存在する場合、手動運転中の他の車両1について、車両情報DB34から、識別情報、保険情報、修理情報、事故情報、および運転履歴情報の全てまたはその一部を算出用情報として取得する。そして、サーバ31は、取得した算出用情報に基づいて、手動運転中の他の車両1における手動運転の危険度を算出する。
具体的には、サーバ31は、車両情報DB34に格納された識別情報に基づきドライバの年齢を特定するとともに、車両情報DB34に格納された保険情報、修理情報、事故情報、および運転履歴情報に基づき各情報におけるランクを特定する。そして、サーバ31は、特定したドライバの年齢およびランクに基づき、危険度を10段階形式で算出する。なお、識別情報には、各車両1の所有者の名前が含まれているが、ここでは、車両1の所有者が車両1のドライバである可能性が最も高いものとしてみなしている。
たとえば、ドライバが高齢者または若年者であれば、平均的に高くなるように危険度が算出される。また、車両情報DB34に格納された保険情報、修理情報、事故情報、および運転履歴情報における各ランクがランクEに近づけば近づいているほど、平均的に高くなるように危険度が算出される。図3に示すように、算出された危険度は、車両情報DB34に格納される。
さらに、サーバ31は、算出した手動運転中の他の車両1における手動運転の危険度に基づいて、手動運転中の他の車両1との間の距離を調整して自動運転を継続させるように、自動運転中の車両1に対して自動運転制御情報を送信する。
一方、自動運転中の車両1は、サーバ31から自動運転制御情報を受信すると、当該自動運転制御情報に基づいて、手動運転中の他の車両1との間の距離を調整して自動運転を継続する。
このように、本実施の形態に係る制御システム9によれば、自動運転中の車両1は、当該車両1の周辺に位置する手動運転中の他の車両1について、算出用情報に基づきサーバ31により算出された手動運転の危険度に基づいて、当該手動運転中の他の車両1との間の距離を調整して自動運転を継続する。これにより、自動運転中の車両1の周辺で危険な手動運転を行っている他の車両1が存在する場合でも、自動運転中の車両1のドライバに不安を感じさせることなく自動運転を行わせることができる。
<自動運転の制御の一例>
図5および図6を参照しながら、制御システム9による自動運転の制御の一例を説明する。なお、図5および図6においては、本開示に係る「第1の車両」の一実施形態として自動運転中の車両1aを例示し、本開示に係る「第2の車両」の一実施形態として手動運転中の車両1bを例示する。
「第1の車両」である車両1aは、ドライバが手動運転によって動かすことができる車両であってもよいし、ドライバが手動運転によって動かすことができない車両であってもよいが、少なくとも、ドライバが乗車した状態で自動運転によって動かすことができる車両を想定する。なお、車両1aは、電気自動車に限らず、電気自動車以外の車両(たとえば、ハイブリッド車、燃料電池車、いわゆるコンベ車など)であってもよい。
「第2の車両」である車両1bは、自動運転によって動かすことができる車両であってもよいし、自動運転によって動かすことができない車両であってもよいが、少なくとも、ドライバが手動運転によって動かすことができる車両を想定する。以下では、車両1aおよび車両1bをまとめて車両1とも称することがある。
図5は、本実施の形態に係る自動運転中の車両1aにおける自動運転のルート変更制御の一例を説明するための図である。図5に示すように、手動運転中の車両1b(以下、手動運転車両1bとも称する。)では、荒い運転または不安定な運転によって走行が安定しておらず、近い将来、周辺の車両1に危険を及ぼす可能性がある。また、自動運転中の車両1a(以下、自動運転車両1aとも称する。)は、予め決められた設定ルート上を自動運転によって走行しているが、その設定ルート上を手動運転車両1bが走行している。さらに、自動運転車両1aと手動運転車両1bとの間には1台の車両1cのみが走行している。
このように、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上、かつその前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中の場合、制御システム9によるルート変更制御に基づき、自動運転車両1aは、設定ルートを変更するように自動運転を行う。これにより、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが走行中のルートを回避するため、手動運転車両1bとの間の距離を現時点よりも大きくすることができ、手動運転車両1bとの間の距離を調整して自動運転を継続する。したがって、自動運転車両1aに乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。
図6は、本実施の形態に係る自動運転中の車両1aにおける自動運転の車線変更・減速制御の一例を説明するための図である。図6に示すように、手動運転中の車両1b(手動運転車両1b)では、荒い運転または不安定な運転によって走行が安定しておらず、近い将来、周辺の車両1に危険を及ぼす可能性がある。また、自動運転中の車両1a(自動運転車両1a)は、予め決められた設定ルート上を自動運転によって走行しているが、その設定ルート上を手動運転車両1bが走行している。但し、図5の例と異なる状況として、自動運転車両1aと手動運転車両1bとの間には2台以上(この例では3台)の車両1c,1d,1eが走行している。
このように、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上、かつその前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲外で走行中の場合、制御システム9による車線変更・減速制御に基づき、自動運転車両1aは、手動運転車両1bの走行車線と異なる車線へと車線変更し、かつ減速するように自動運転を行う。これにより、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが走行しているルートと同じルート上ではあるが、手動運転車両1bの走行車線と異なる車線を減速して走行するため、手動運転車両1bとの間の距離を現時点よりも大きくすることができ、手動運転車両1bとの間の距離を調整して自動運転を継続する。したがって、自動運転車両1aに乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。
<制御システムにおいてサーバおよび車両が実行する処理>
図7は、本実施の形態に係る制御システム9においてサーバ31および車両1が実行する処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、所定条件が成立する度または所定周期が経過する度に、サーバ31および車両1のそれぞれにおいてメインルーチンから呼び出されて実行される。また、このフローチャートに含まれる各ステップ(以下、「S」と略す)は、基本的にはサーバ31のCPU311および車両1のECU100によるソフトウェア処理によって実現されるが、CPU311およびECU100のそれぞれ中で作製された専用のハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図7に示すように、サーバ31は、自動運転中の車両の特定範囲内に手動運転中の車両があるか否かを判定する(S31)。ここで、自動運転中の車両とは、図5および図6で示した自動運転車両1aを想定し、手動運転中の車両とは、図5および図6で示した手動運転車両1bを想定している。以下では、自動運転中の車両を自動運転車両1a、手動運転中の車両を手動運転車両1bと称して説明する。
「特定範囲」とは、たとえば、自動運転車両1aの位置から前後所定数メートル(たとえば、前後50メートル)、自動運転車両1aの位置から左右所定数メートル(たとえば、左右50メートル)、自動運転車両1aの位置を中心とした半径所定数メートル(たとえば、半径50メートル)、および自動運転車両1aから前後所定数台(たとえば、5台)の範囲内など、自動運転車両1aの周辺を想定しており、手動運転車両1bの走行が自動運転車両1aにとって危険となり得る範囲であれば、適宜設定することができる。
たとえば、S31の処理において、サーバ31は、車両情報DB34に格納された各車両1の自動運転情報に基づき各車両1が自動運転中であるか否かを判定するとともに、位置情報DB32に格納された各車両1の位置情報に基づき各車両1の位置を特定する。サーバ31は、自動運転車両1aの特定範囲内に手動運転車両1bが存在しない場合(S31でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aの自動運転は変更されることなく継続する。
一方、サーバ31は、自動運転車両1aの特定範囲内に手動運転車両1bが存在する場合(S31でYES)、手動運転車両1bの危険度の値がしきい値を超えるか否かを判定する(S32)。
たとえば、S32の処理において、サーバ31は、車両情報DB34に格納された各車両1の各情報の中から、対象となる手動運転車両1bの識別情報、保険情報、修理情報、事故情報、および運転履歴情報の全てまたはその一部を算出用情報として取得するとともに、取得した算出用情報に基づいて、手動運転車両1bにおける手動運転の危険度を算出する。そして、サーバ31は、算出した手動運転車両1bの危険度が所定のしきい値(たとえば、危険度5)を超えるか否かを判定する。
なお、サーバ31は、S32の処理において危険度を算出するものに限らず、各車両1から保険情報および修理情報などの算出用情報を取得した時点で危険度を算出しておいてもよい。この場合、サーバ31は、保険情報および修理情報などの算出用情報が更新される度に、新たに危険度を算出すればよい。また、しきい値については、手動運転車両1bにおける手動運転が自動運転車両1aに影響を及ぼすと予想される危険度に基づき、適宜設定すればよい。
サーバ31は、手動運転車両1bの危険度が所定のしきい値を超えない場合(S32でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aの自動運転は変更されることなく継続する。
一方、サーバ31は、手動運転車両1bの危険度が所定のしきい値を超える場合(S32でYES)、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中であるか否かを判定する(S33)。
たとえば、S33の処理において、サーバ31は、位置情報DB32に格納された各車両1の位置情報および設定ルート情報に基づき、対象となる手動運転車両1bの位置および自動運転車両1aの設定ルートを特定するとともに、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中であるか否かを判定する。
サーバ31は、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中でない場合(S33でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aの自動運転は変更されることなく継続する。
一方、サーバ31は、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中である場合(S33でYES)、手動運転車両1bが自動運転車両1aの前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中であるか否かを判定する(S34)。
たとえば、S34の処理において、サーバ31は、位置情報DB32に格納された各車両1の位置情報に基づき、対象となる手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間に他の車両1が存在するか否かを判定するとともに、他の車両1が存在する場合にはその台数を特定する。
サーバ31は、手動運転車両1bが自動運転車両1aの前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中である場合(S34でYES)、自動運転制御情報としてルート変更指令を生成する(S35)。
一方、サーバ31は、手動運転車両1bが自動運転車両1aの前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中でない場合(S34でNO)、自動運転制御情報として車線変更・減速指令を生成する(S36)。
その後、サーバ31は、生成した自動運転制御情報を自動運転車両1aに送信し(S37)、メインルーチンへと処理を戻す。
一方、自動運転車両1aは、サーバ31から自動運転制御情報を受信したか否かを判定する(S11)。
自動運転車両1aは、サーバ31から自動運転制御情報を受信していない場合(S11でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aは、制御内容を変更することなく自動運転を継続する。
一方、自動運転車両1aは、サーバ31から自動運転制御情報を受信した場合(S11でYES)、自動運転制御情報にルート変更指令が含まれているか否かを判定する(S12)。
自動運転車両1aは、自動運転制御情報にルート変更指令が含まれている場合(S12でYES)、ルート変更制御を行う(S13)。この場合、図5で例示したように、危険度がしきい値を超える手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上、かつその前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中であるため、自動運転車両1aは、設定ルートを変更するように自動運転を行う。具体的には、自動運転車両1aは、目的地に向かう走行経路として、手動車両1bが走行しているルートとは異なるルート(迂回ルート)を選択する。これにより、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが走行中のルートを回避するため、手動運転車両1bとの間の距離を現時点よりも大きくすることができ、自動運転車両1aに乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。その後、自動運転車両1aは、メインルーチンへと処理を戻す。
一方、自動運転車両1aは、自動運転制御情報にルート変更指令が含まれていない場合(S12でNO)、自動運転制御情報に車線変更・減速指令が含まれていることになるため、車線変更・減速制御を行う(S14)。この場合、図6で例示したように、危険度がしきい値を超える手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上、かつその前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲外で走行中であるため、自動運転車両1aは、手動運転車両1bの走行車線と異なる車線へと車線変更し、かつ減速するように自動運転を行う。これにより、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが走行中と同じルート上ではあるが、手動運転車両1bの走行車線と異なる車線を減速して走行するため、手動運転車両1bとの間の距離を現時点よりも大きくすることができ、自動運転車両1aに乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。その後、自動運転車両1aは、メインルーチンへと処理を戻す。
なお、片側1車線において、自動運転車両1aが手動車両1bの後方を走行中の場合には、自動運転車両1aは、一旦減速して、自動運転車両1aとの間の距離を大きくすればよく、自動運転車両1aが手動車両1bの前方を走行中の場合には、車線変更・減速制御に代えてルート変更制御を行うことで設定ルートを変更すればよい。
以上のように、自動運転車両1aは、当該自動運転車両1aの特定範囲内に位置する手動運転車両1bに関して算出用情報に基づきサーバ31により算出された手動運転の危険度に基づいて、当該手動運転車両1bとの間の距離を調整して自動運転を継続する。これにより、自動運転車両1aのドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。
<他の実施形態に係る制御システムにおいてサーバおよび車両が実行する処理>
図7で例示したように、本実施の形態に係る制御システム9においては、サーバ31側で手動運転車両1bの危険度がしきい値を超えるか否かを判定していたが、図8に示す他の実施形態に係る制御システムのように、自動運転車両1a側で手動運転車両1bの危険度がしきい値を超えるか否かを判定してもよい。
図8は、他の実施の形態に係る制御システムにおいてサーバ31および車両1が実行する処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、所定条件が成立する度または所定周期が経過する度に、サーバ31および車両1のそれぞれにおいてメインルーチンから呼び出されて実行される。また、このフローチャートに含まれる各ステップ(以下、「S」と略す)は、基本的にはサーバ31のCPU311および車両1のECU100によるソフトウェア処理によって実現されるが、CPU311およびECU100のそれぞれ中で作製された専用のハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図8に示すように、サーバ31は、自動運転中の車両の特定範囲内に手動運転中の車両があるか否かを判定する(S301)。ここで、自動運転中の車両とは、図5および図6で示した自動運転車両1aを想定し、手動運転中の車両とは、図5および図6で示した手動運転車両1bを想定している。以下では、自動運転中の車両を自動運転車両1a、手動運転中の車両を手動運転車両1bと称して説明する。
「特定範囲」とは、図7で例示したように、自動運転車両1aの周辺を想定しており、手動運転車両1bの走行が自動運転車両1aにとって危険となり得る範囲であれば、適宜設定することができる。
たとえば、S301の処理において、サーバ31は、車両情報DB34に格納された各車両1の自動運転情報に基づき各車両1が自動運転中であるか否かを判定するとともに、位置情報DB32に格納された各車両1の位置情報に基づき各車両1の位置を特定する。サーバ31は、自動運転車両1aの特定範囲内に手動運転車両1bが存在しない場合(S301でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aの自動運転は変更されることなく継続する。
一方、サーバ31は、自動運転車両1aの特定範囲内に手動運転車両1bが存在する場合(S301でYES)、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中であるか否かを判定する(S302)。
たとえば、S302の処理において、サーバ31は、位置情報DB32に格納された各車両1の設定ルート情報に基づき、対象となる手動運転車両1bおよび自動運転車両1aのそれぞれの設定ルートを特定するとともに、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中であるか否かを判定する。
サーバ31は、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中でない場合(S302でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aの自動運転は変更されることなく継続する。
一方、サーバ31は、手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上を走行中である場合(S302でYES)、自動運転車両1aに手動運転車両1bの危険度を特定可能な危険度情報を送信し(S303)、メインルーチンへと処理を戻す。
一方、自動運転車両1aは、サーバ31から危険度情報を受信したか否かを判定する(S101)。
自動運転車両1aは、サーバ31から危険度情報を受信していない場合(S101でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aは、制御内容を変更することなく自動運転を継続する。
一方、自動運転車両1aは、サーバ31から危険度情報を受信した場合(S101でYES)、手動運転車両1bの危険度の値がしきい値を超えるか否かを判定する(S102)。
たとえば、S102の処理において、自動運転車両1aは、サーバ31から受信した危険度情報によって特定可能な手動運転車両1bの危険度が所定のしきい値(たとえば、危険度5)を超えるか否かを判定する。しきい値については、手動運転車両1bにおける手動運転が自動運転車両1aに影響を及ぼすと予想される危険度に基づき、適宜設定すればよい。
自動運転車両1aは、手動運転車両1bの危険度が所定のしきい値を超えない場合(S102でNO)、メインルーチンへと処理を戻す。この場合、自動運転車両1aは、制御内容を変更することなく自動運転を継続する。
一方、自動運転車両1aは、手動運転車両1bの危険度が所定のしきい値を超える場合(S102でYES)、手動運転車両1bが自動運転車両1aの前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中であるか否かを判定する(S103)。
たとえば、S103の処理において、自動運転車両1aは、GPS受信機51によって自身の位置情報を取得するとともに、サーバ31から対象となる手動運転車両1bの位置情報および当該手動運転車両1bの周辺に位置する他の車両1の位置情報を取得する。そして、自動運転車両1aは、取得したこれらの位置情報に基づき、対象となる手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間に他の車両1が存在するか否かを判定するとともに、他の車両1が存在する場合にはその台数を特定する。なお、自動運転車両1aは、レーダー72またはライダー73などによって取得された情報に基づいて、対象となる手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間に他の車両1が存在するか否かを判定するとともに、他の車両1が存在する場合にはその台数を特定してもよい。
自動運転車両1aは、手動運転車両1bが自動運転車両1aの前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中である場合(S103でYES)、ルート変更制御を行う(S104)。この場合、図5で例示したように、危険度がしきい値を超える手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上、かつその前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中であるため、自動運転車両1aは、設定ルートを変更するように自動運転を行う。具体的には、自動運転車両1aは、目的地に向かう走行経路として、手動車両1bが走行しているルートとは異なるルート(迂回ルート)を選択する。これにより、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが走行中のルートを回避するため、手動運転車両1bとの間の距離を現時点よりも大きくすることができ、自動運転車両1aに乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。その後、自動運転車両1aは、メインルーチンへと処理を戻す。
一方、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが自動運転車両1aの前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲内で走行中でない場合(S103でNO)、車線変更・減速制御を行う(S105)。この場合、図6で例示したように、危険度がしきい値を超える手動運転車両1bが自動運転車両1aの設定ルート上、かつその前後において所定台数(たとえば、2台)の範囲外で走行中であるため、自動運転車両1aは、手動運転車両1bの走行車線と異なる車線へと車線変更し、かつ減速するように自動運転を行う。これにより、自動運転車両1aは、手動運転車両1bが走行中と同じルート上ではあるが、手動運転車両1bの走行車線と異なる車線を減速して走行するため、手動運転車両1bとの間の距離を現時点よりも大きくすることができ、自動運転車両1aに乗車するドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。その後、自動運転車両1aは、メインルーチンへと処理を戻す。
なお、片側1車線において、自動運転車両1aが手動車両1bの後方を走行中の場合には、自動運転車両1aは、一旦減速して、自動運転車両1aとの間の距離を大きくすればよく、自動運転車両1aが手動車両1bの前方を走行中の場合には、車線変更・減速制御に代えてルート変更制御を行うことで設定ルートを変更すればよい。
以上のように、自動運転車両1aは、当該自動運転車両1aの特定範囲内に位置する手動運転車両1bに関して算出用情報に基づきサーバ31により算出された手動運転の危険度に基づいて、当該手動運転車両1bとの間の距離を調整して自動運転を継続する。これにより、自動運転車両1aのドライバに不安を感じさせることなく自動運転を継続させることができる。
なお、上述した本実施の形態または他の実施形態に係る制御システム9においては、手動運転車両1bの危険度がしきい値を超える場合に、ルート変更制御や車線変更・減速制御を行っていたが、必ずしもしきい値を設ける必要はない。たとえば、制御システム9においては、手動運転車両1bの危険度の値に応じて、手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間の距離を変更するように、自動運転車両1aにおける自動運転を制御してもよい。具体的には、手動運転車両1bの危険度が6以上であれば、手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間の距離を20m、手動運転車両1bの危険度が8以上であれば、手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間の距離を40m、手動運転車両1bの危険度が10であれば、手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間の距離を60mといったように、危険度の値に応じて段階的に手動運転車両1bと自動運転車両1aとの間の距離を変更してもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、1a 自動運転車両、1b 手動運転車両、3 走行支援センター、9 制御システム、10 蓄電装置、30 モータジェネレータ、31 サーバ、50 ナビゲーション装置、51 GPS受信機、60 通信モジュール、70 センサ群、71 カメラ、72 レーダー、73 ライダー、74 車速センサ、75 加速度センサ、76 ジャイロセンサ、312 メモリ、313 ストレージ、314 入出力インターフェース、315 通信コントローラ、316 周辺機器。

Claims (1)

  1. 自動運転が可能に構成された車両における自動運転を制御する制御システムであって、
    自動運転が可能に構成された第1の車両と、
    前記第1の車両とは異なる第2の車両と、
    前記第1の車両および前記第2の車両のそれぞれと通信可能に構成されたサーバとを備え、
    前記サーバは、
    前記第2の車両における手動運転の危険度を算出するための算出用情報を取得し、
    前記算出用情報に基づき前記第2の車両における前記危険度を算出し、
    前記第1の車両は、自動運転中において、当該第1の車両の特定範囲内に位置する前記第2の車両における前記危険度に基づいて、当該第2の車両との間の距離を調整して自動運転を継続する、制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022102374A1 (ja) * 2020-11-16 2022-05-19 株式会社小糸製作所 車両用表示システム

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