本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
コンピュータに、保護者の心拍の測定結果を示す第1測定結果を取得する第1取得処理と、前記保護者の子供の心拍の測定結果を示す第2測定結果を取得する第2取得処理と、第1コンテンツ群から、前記第1測定結果に基づいて選択された第1コンテンツを、画面に表示させる第1表示処理と、第2コンテンツ群から、前記第2測定結果に基づいて選択された第2コンテンツを、前記画面に表示させる第2表示処理と、第3コンテンツ群から、前記第1測定結果とともに前記第2測定結果が取得された際の前記第1及び第2測定結果に基づいて選択された第3コンテンツを、前記画面に表示させる第3表示処理と、を実行させるプログラムである。
このようなプログラムによれば、測定対象者の心拍の測定結果に応じて選択されたコンテンツが提供されるため、測定者をリラックスさせることができる。
かかるプログラムであって、前記第1表示処理は、前記第1測定結果が取得された回数の増加に応じて選択可能なコンテンツ数が増加する前記第1コンテンツ群から、前記第1測定結果に基づいて選択された前記第1コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親の心拍の測定回数に応じて新なコンテンツが提供される。したがって、利用者に継続してプログラムを使用させるモチベーションを向上させることができる。
かかるプログラムであって、前記第2表示処理は、前記第2測定結果が取得された回数の増加に応じて選択可能なコンテンツ数が増加する前記第2コンテンツ群から、前記第2測定結果に基づいて選択された前記第2コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、子供の心拍の測定回数に応じて新なコンテンツが提供される。したがって、利用者に継続してプログラムを使用させるモチベーションを向上させることができる。
かかるプログラムであって、前記第3表示処理は、前記第1測定結果とともに前記第2測定結果が取得された回数の増加に応じて選択可能なコンテンツ数が増加する前記第3コンテンツ群から、前記第1及び第2測定結果に基づいて選択された前記第3コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親子の心拍の測定回数に応じて新なコンテンツが提供される。したがって、利用者に継続してプログラムを使用させるモチベーションを向上させることができる。
かかるプログラムであって、前記第1表示処理は、前記第1測定結果と、前記子供の生後からの期間と、時刻と、に基づいて、前記第1コンテンツ群から選択された前記第1コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、測定時刻や子供の月齢に合った親用のコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第2表示処理は、前記第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、時刻と、に基づいて、前記第2コンテンツ群から選択された前記第2コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、測定時刻や子供の月齢に合った子供用のコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第3表示処理は、前記第1及び第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、時刻と、に基づいて、前記第3コンテンツ群から選択された前記第3コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、測定時刻や子供の月齢に合った親子用のコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第1表示処理は、前記第1測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、過去の前記第1測定結果と、に基づいて、前記第1コンテンツ群から選択された前記第1コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親の気質に合った親用のコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第2表示処理は、前記第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、過去の前記第1測定結果と、に基づいて、前記第2コンテンツ群から選択された前記第2コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親の気質に合った子供用のコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第3表示処理は、前記第1及び第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、過去の前記第1測定結果と、に基づいて、前記第3コンテンツ群から選択された前記第3コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親の気質に合った親子用のコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第1コンテンツ群に含まれる複数のコンテンツのうち前記画面に表示されたコンテンツの実施に関する第1情報を入力するための第1入力画像を、前記画面に表示させる第1入力画像表示処理と、入力された前記第1情報を、前記画面に表示されたコンテンツに対応させて受け付ける第1受付処理と、を前記コンピュータに実行させ、前記第1表示処理は、前記第1測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、前記第1情報と、に基づいて、前記第1コンテンツ群から選択された前記第1コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親用のコンテンツの実施等状況に応じたコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第2コンテンツ群に含まれる複数のコンテンツのうち前記画面に表示されたコンテンツの実施に関する第2情報を入力するための第2入力画像を、前記画面に表示させる第2入力画像表示処理と、入力された前記第2情報を、前記画面に表示されたコンテンツに対応させて受け付ける第2受付処理と、を前記コンピュータに実行させ、前記第2表示処理は、前記第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、前記第2情報と、に基づいて、前記第1コンテンツ群から選択された前記第1コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、子供用のコンテンツの実施等状況に応じたコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第3コンテンツ群に含まれる複数のコンテンツのうち前記画面に表示されたコンテンツの実施に関する第3情報を入力するための第3入力画像を、前記画面に表示させる第3入力画像表示処理と、入力された前記第3情報を、前記画面に表示されたコンテンツに対応させて受け付ける第3受付処理と、を前記コンピュータに実行させ、前記第3表示処理は、前記第1及び第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、前記第3情報と、に基づいて、前記第3コンテンツ群から選択された前記第3コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親子用のコンテンツの実施等状況に応じたコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第2コンテンツ群に含まれる複数のコンテンツのうち前記画面に表示されたコンテンツが実施された際の前記子供の状態に関する第4情報を入力するための第4入力画像を、前記画面に表示させる第4入力画像表示処理と、入力された前記第4情報を、前記画面に表示されたコンテンツに対応させて受け付ける第4受付処理と、を前記コンピュータに実行させ、前記第2表示処理は、前記第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、前記第4情報と、に基づいて、前記第2コンテンツ群から選択された前記第2コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、子供用のコンテンツが実施された際の子供の状態に応じたコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記第3コンテンツ群に含まれる複数のコンテンツのうち前記画面に表示されたコンテンツが実施された際の前記子供の状態に関する第5情報を入力するための第5入力画像を、前記画面に表示させる第5入力画像表示処理と、入力された前記第5情報を、前記画面に表示されたコンテンツに対応させて受け付ける第5受付処理と、を前記コンピュータに実行させ、前記第3表示処理は、前記第1及び第2測定結果と、前記子供の生後からの期間と、前記時刻と、前記第5情報と、に基づいて、前記第3コンテンツ群から選択された前記第3コンテンツを、前記画面に表示させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親子用のコンテンツが実施された際の子供の状態に応じたコンテンツの提供が可能となる。
かかるプログラムであって、前記保護者の心拍の測定を開始させるための第1画像と、前記子供の心拍の測定を開始させるための第2画像と、前記保護者の心拍とともに前記子供の心拍の測定を開始させるための第3画像と、を前記画面に表示させる画像表示処理を、前記コンピュータに実行させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、親子の心拍測定をともに実施させることが容易となる。
かかるプログラムであって、前記第2及び第3コンテンツ群には、前記保護者及び前記子供の心音に基づいて生成された音楽がコンテンツとして含まれること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、心音に基づいた音楽が提供できるため、子供(特に、乳幼児)をリラックスさせることができる。
かかるプログラムであって、前記保護者及び前記子供のふれあいを促す前記第2または第3コンテンツが前記画面に表示された後に入力される第1入力情報に基づいて、前記保護者及び前記子供のふれあいの程度を示す指標を算出する指標算出処理と、前記指標を前記画面に表示させる指標表示処理と、を前記コンピュータに実行させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、利用者は、ふれあいの程度を示す指標を客観的に確認できるため、利用者に継続してプログラムを使用させるモチベーションを向上させることができる。
かかるプログラムであって、前記第1測定結果に基づいて、前記保護者の心理状態を推定する第1推定処理と、前記第2測定結果に基づいて、前記子供の心理状態を推定する第2推定処理と、前記第1及び第2推定処理の推定結果と、前記推定結果に関連して入力される第2入力情報とを、ソーシャルネットワーキングサービスを提供するサーバに送信する送信処理と、を前記コンピュータに実行させること、が望ましい。
このようなプログラムによれば、心理状態に関連する情報を多くの利用者と共有することが容易となる。
保護者の心拍の測定結果を示す第1測定結果を取得する第1取得ステップと、前記保護者の子供の心拍の測定結果を示す第2測定結果を取得する第2取得ステップと、第1コンテンツ群から、前記第1測定結果に基づいて選択された第1コンテンツを、画面に表示させる第1表示ステップと、第2コンテンツ群から、前記第2測定結果に基づいて選択された第2コンテンツを、前記画面に表示させる第2表示ステップと、第3コンテンツ群から、前記第1測定結果とともに前記第2測定結果が取得された際の前記第1及び第2測定結果に基づいて選択された第3コンテンツを、前記画面に表示させる第3表示ステップと、を含むことコンテンツ表示方法である。
このような方法によれば、測定対象者の心拍の測定結果に応じて選択されたコンテンツが提供されるため、測定者をリラックスさせることができる。
保護者の心拍の測定結果を示す第1測定結果を取得する第1取得部と、前記保護者の子供の心拍の測定結果を示す第2測定結果を取得する第2取得部と、第1コンテンツ群から、前記第1測定結果に基づいて選択された第1コンテンツを、画面に表示させる第1表示処理部と、第2コンテンツ群から、前記第2測定結果に基づいて選択された第2コンテンツを、前記画面に表示させる第2表示処理部と、第3コンテンツ群から、前記第1測定結果とともに前記第2測定結果が取得された際の前記第1及び第2測定結果に基づいて選択された第3コンテンツを、前記画面に表示させる第3表示処理部と、を含むことを特徴とするコンピュータである。
このようなコンピュータによれば、測定対象者の心拍の測定結果に応じて選択されたコンテンツが提供されるため、測定者をリラックスさせることができる。
===本実施形態===
<<<コンピュータシステム10の構成>>>
図1は、コンピュータシステム10の一例を示す図である。コンピュータシステム10は、利用者である子供や親(保護者)の心拍の測定結果に基づいて、利用者をリラックスさせるためのコンテンツを、端末20の画面33(後述)に表示させるシステムである。コンピュータシステム10は、端末20、及びサーバ21を含んで構成される。
端末20は、例えば、スマートフォンやタブレットであり、端末20には、様々な機能が実現される。また、端末20は、子供や親の心拍を測定し、測定結果をサーバ21に送信する。また、端末20は、サーバ21で選択されたコンテンツを表示する。
サーバ21は、例えば、端末20から送信される利用者の心拍の測定結果に基づいて、利用者のストレスを軽減させるためのコンテンツを選択する装置である。また、詳細は後述するが、サーバ21は、心拍の測定結果とテキスト情報等が投稿される所定のソーシャルネットワーキングサービスを管理する。
<<<端末20の詳細>>>
端末20は、記憶部30、制御部31、入力部32、画面33、カメラ34、計時部35、及び通信部36を含む。
記憶部30は、端末20のプロセッサ(不図示)が実行する所定のプログラムや各種情報を記憶する。
制御部31は、端末20を統括制御する機能ブロックであり、端末20のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより端末20に実現される。なお、制御部31に含まれる機能ブロックについての詳細は後述する。
入力部32は、端末20のタッチパネルである画面33のタップ操作により実現され、入力部32には、端末20の利用者の操作結果が入力される。画面33は、制御部31からの指令や利用者の操作結果に基づいて、コンテンツや各種情報を表示する。
カメラ34(測定装置)は、発行ダイオード(不図示)から光が、指や手の平等の部位に照射された際、血流からの反射光を測定する。つまり、本実施形態のカメラ34は、一般的な写真や動画を撮影する装置以外に、光学式の心拍(脈拍)測定装置として動作する。
計時部35は、時刻を計時し、通信部36は、端末20と、他の端末やサーバ21との間で情報のやり取りを行う。
<<<制御部31に実現される機能ブロック>>>
制御部31は、測定処理部40、第1取得処理部41、第2取得処理部42、表示処理部43、及び受付処理部44を含む。
測定処理部40は、カメラ34からの反射光に基づいて、測定対象者の心拍を測定するブロックである。なお、詳細は後述するが、測定処理部40は、“親の心拍測定(以下、適宜「親測定」と称する)”、“子の心拍測定(以下、適宜「子測定」と称する)”、“親子の心拍測定(以下、適宜「親子測定」と称する)”の3つの異なる種類の測定を行う。なお、測定方法は、カメラだけでなく他のウェアラブルデバイスや着用物品(服やおむつや下着なども含む)、接触・非接触のセンシングデバイス(画像解析によるセンシングなども含む)であってもよい。
第1取得処理部41は、親の心拍の測定結果X1(第1測定結果)を取得し、第2取得処理部42は、子の心拍の測定結果X2(第2測定結果)を取得する。
表示処理部43は、利用者の操作結果等に基づいて、画面33に各種画面を表示させる。また、例えば、表示処理部43は、心拍の測定結果に基づいて、サーバ21で選択されたコンテンツや各種情報を画面33に表示させる。なお、詳細は後述するが、画面33で表示されるコンテンツは、例えば、親や子供ストレスを軽減し、リラックスさせるための動画(音楽、音声、テキストを含む)や画像である。
受付処理部44は、利用者が入力する各種情報を受け付ける。なお、利用者が入力する各種情報とは、例えば、画面33に表示されたコンテンツが実行されたか否かに関する情報や、コンテンツを実行した際の子供の機嫌に関する情報である。
図2は、表示処理部43及び受付処理部44に含まれる機能ブロックの詳細を示す図である。表示処理部43は、画面33に画像、動画等の情報を表示させる機能ブロックであり、第1表示処理部60〜第3表示処理部62、第1入力画像表示処理部63〜第5入力画像表示処理部67、及び指標表示処理部68を含む。
第1表示処理部60は、親の心拍の測定結果に基づいてサーバ21で選択された親用のコンテンツを、画面33に表示させる。
第2表示処理部61は、子の心拍の測定結果に基づいてサーバ21で選択された子供用のコンテンツを、画面33に表示させる。
第3表示処理部62は、親子の心拍の測定結果に基づいてサーバ21で選択された親子用のコンテンツを、画面33に表示させる。
第1入力画像表示処理部63は、親用のコンテンツの実施に関する情報I1(第1情報)を入力するための画像を、画面33に表示させる。なお、コンテンツの実施に関する情報とは、例えば、コンテンツが実施されたか否かを示す情報である。また、以下、本実施形態では、親用のコンテンツを、適宜「リラックスコンテンツ」と称する。
第2入力画像表示処理部64は、子供用のコンテンツの実施に関する情報I2(第2情報)を入力するための画像を、画面33に表示させる。
第3入力画像表示処理部65は、親子用のコンテンツの実施に関する情報I3(第3情報)を入力するための画像を、画面33に表示させる。
第4入力画像表示処理部66は、子供用のコンテンツの実施が実施された際の子供の状態に関する情報I4(第4情報)を入力するための画像を、画面33に表示させる。ここで、子供の状態に関する情報とは、例えば、子供の機嫌に関する情報(“ごきげん”、“ふつう”、“不機嫌”)である。
第5入力画像表示処理部67は、親子用のコンテンツの実施が実施された際の子供の状態に関する情報I5(第5情報)を入力するための画像を、画面33に表示させる。
指標表示処理部68は、例えば、子供用のコンテンツ、または親子用のコンテンツが実施等された回数に応じてサーバ21で計算される“ふれあいポイント(指標)”を、画面33に表示させる。詳細は後述するが、“ふれあいポイント”が、画面33に表示されることにより、親は子供とふれあった度合いを客観的に把握できる。このため、例えば親は、子供とふれあう回数を意識して増加させることも可能となる。なお、以下、本実施形態では、子供用のコンテンツと、親子用のコンテンツとをまとめて、「ふれあいコンテンツ」と称する。
受付処理部44は、利用者により入力される各種情報を受け付ける機能ブロックであり、第1受付処理部80〜第5受付処理部84を含む。
第1受付処理部80は、利用者により入力される親用のコンテンツの実施に関する情報I1を、画面33に表示された親用のコンテンツに対応させて受け付ける。
第2受付処理部81は、利用者により入力される子供用のコンテンツの実施に関する情報I2を、画面33に表示された子供用のコンテンツに対応させて受け付ける。
第3受付処理部82は、利用者により入力される親子用のコンテンツの実施に関する情報I3を、画面33に表示された親子用のコンテンツに対応させて受け付ける。
第4受付処理部83は、子供用のコンテンツの実施が実施された際の子供の状態に関する情報I4を受け付ける。
第5受付処理部84は、親子用のコンテンツの実施が実施された際の親子の状態に関する情報I5を受け付ける。
<<<サーバ21の詳細>>>
図3は、サーバ21のプロセッサ(不図示)が所定のプログラムを実行した際に、サーバ21に実現される機能ブロックの一例を示す図である。
サーバ21には、サーバ21を統括制御する制御部100、各種情報を記憶する記憶部101、端末20等と情報のやりとりを行う通信部102が実現される。
==制御部100について==
制御部100は、第1状態推定部110、第2状態推定部111、選択部112、指標算出部113、及び投稿情報処理部114を含む。
第1状態推定部110は、端末20から送信される親の心拍の測定結果X1に基づいて、親の心理状態を数値化しつつ、推定する。具体的には、第1状態推定部110は、測定結果X1が所定の閾値T1より高い場合、“アクティブ度〇%”の“アクティブ状態”と推定し、心拍数が、所定の閾値より低い場合、“リラックス度〇%”“リラックス状態”と推定する。ここで、「アクティブ状態」」(またはstress)とは、心拍数が高く、活発な状態もしくはストレスを感じている状態であり、「リラックス状態とは、心拍数が低く、ゆったりした気分である状態である。
第2状態推定部111は、端末20から送信される子供の心拍の測定結果X2に基づいて、子供の心理状態を数値化しつつ、推定する。具体的には、第2状態推定部111は、測定結果X2が所定の閾値T2より高い場合、“アクティブ度□%”の“アクティブ状態”と推定し、心拍数が、所定の閾値より低い場合、“リラックス度□%”の“リラックス状態”と推定する。
なお、本実施形態では、心拍の測定結果と閾値とが比較されることにより、測定者の心理状態が数値化され、推定されたが、例えば、心拍数の変化や心拍ごとの拍動間隔の時系列変化を周波数解析した心拍変動性から得られる、“交換神経”のレベル及び“副交感神経”のレベルを用いても良い。具体的には、測定者の心拍数から、交換神経と、副交感神経とを取得し、交換神経が副交感神経より高いと、“アクティブ状態”と判定し、副交感神経が交換神経より高いと、“リラックス状態”と推定しても良い。
また、交感神経と副交感神経の偏りがない状態を“バランス状態”と推定することで、心理状態を“アクティブ状態”、“リラックス状態”、“バランス状態”の3つの状態のいずれかとしてもよい。なお、例えば測定された心拍数と、閾値とに基づいて“バランス状態”を定める場合、測定された心拍数が、ほぼ閾値の値と等しい場合(例えば、心拍数が閾値の±5%以内に入っている場合)に、“バランス状態”であると推定すれば良い。このような場合、心拍数が閾値+5%より高い場合、“アクティブ状態”となり、閾値−5%より低い場合、“リラックス状態”となる。
そして、“バランス状態”は、例えば興奮が高まった際に推定される“アクティブ状態”よりリラックスした状態であり、疲労が大きい際に推定されるのは“リラックス状態”よりアクティブな状態である。したがって“バランス状態”は、測定者にとって適切な心理状態である。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、測定者は、画面33に表示される推定結果(アクティブ度□%〜リラックス度〇%)から、心理状態がどの程度“バランス状態”に近い状態にあるかを把握できる。
選択部112は、種々の情報に基づいて、記憶部101に記憶されたコンテンツ51から、利用者に適したコンテンツを選択する。ところで、「利用者に適したコンテンツ」は、例えば、親や子供の心理状態、子供の月齢(首が座っているか否か、手遊びができるか否か)、時間帯(朝か夜か)、親と子の関係(母、父、祖父母、保育者等)等、様々な要因によって異なる。このため、詳細は後述するが、選択部112は、例えば、3つの異なる種類の心拍の測定回数、親や子供の心理状態、子供の月齢、時間帯、親の気質、コンテンツが実施された回数、子供への効果に基づいて、コンテンツを選択する。
指標算出部113は、子供用または親子用のコンテンツである“ふれあいコンテンツ”が実行された後に、端末20から送信される情報に基づいて、“ふれあいポイント”を計算する。指標算出部113は、例えば、“ふれあいコンテンツ”が実行されたことを示す情報I2,I3を取得した場合、“ふれあいポイント”を“1”ポイント加算する。また、指標算出部113は、例えば、“ふれあいコンテンツ”が画面33に表示された後に、親子の画像が端末20からサーバ21へと送信されると、“ふれあいポイント”を“2”ポイント加算する。なお、これ以外にも、例えば親子の画像が端末20で取得された情報に基づいて、“ふれあいポイント”を所定のポイントだけ加算しても良い。なお、“ふれあいコンテンツ”が実行されたことを示す情報I2,I3、親子の画像、親子の画像が端末20で取得された情報は、第1入力情報に相当する。
投稿情報処理部114は、端末20から送信され、所定のソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNSと称する。)において投稿された投稿情報125(後述)を、端末20のブラウザ等で閲覧できるよう処理する。
==記憶部101について==
記憶部101は、利用者情報120、コンテンツ121、履歴情報122、推定情報123、撮影画像124、及び投稿情報125を記憶する。
利用者情報120は、利用者である子供と、親に関する情報であり、例えば、子供及び親の夫々の“識別情報”、“名前”、“住所”、“性別”、“身長”、“体重”“生年月日”等を含む。
コンテンツ121は、親や子供をリラックスさせるために、端末20で再生される動画、画像である。なお、本実施形態では、コンテンツ121は、動画や画像であることとしたが、例えば、音声や音楽のみであっても良い。また、コンテンツ121の詳細については後述する。
履歴情報122は、過去に測定された親や子供の心拍の測定結果に関する情報である。具体的には、履歴情報122は、“親の心拍の測定結果X1”、“子の心拍の測定結果X2”、“親の心拍の測定回数”、“子の心拍の測定回数”、“親子の心拍の測定回数”を含む。なお、本実施形態では、制御部100は、端末20から送信される心拍の測定結果や、3種類(「親測定」、「子測定」、「親子測定」)のうち何れの測定が実施されたかを示す情報を受信する毎に、履歴情報52を更新する。
推定情報123は、第1状態推定部110が過去に推定した親の心理状態を示す情報、つまり過去の心理状態の“推定結果”である。第1状態推定部110は、親の心理状態を推定する毎に、推定情報123を更新する。このため、推定情報123に基づいて、親の心理状態の傾向(“アクティブ状態”が多いのか、“リラックス状態”が多いのか)を把握することができる。
撮影画像124は、利用者によって撮影された親子や子の画像であり、投稿情報125は、サーバ21の管理する所定のSNSに投稿された情報である。
==コンテンツ121の詳細==
図4は、コンテンツ121を説明するための図である。コンテンツ121は、n個の親用コンテンツA1〜An(第1コンテンツ群)と、m個の子供用コンテンツB1〜Bm(第2コンテンツ群)と、x個の親子用コンテンツC1〜Cx(第3コンテンツ群)と、を含む。
ここで、「親用コンテンツ」とは、“親の心拍の測定”に応じて選択される、親に対するリラックスコンテンツであり、「子供用のコンテンツ」とは、“子供の心拍の測定”に応じて選択されるふれあいコンテンツである。また、「親子用のコンテンツ」とは、“親子の心拍の測定”に応じて選択されるふれあいコンテンツである。また、ここでは、n個の親用コンテンツA1〜Anを、「コンテンツ群A(第1コンテンツ群)」とし、m個の子供用コンテンツB1〜Bmを「コンテンツ群B(第2コンテンツ群)」とし、x個の親子用コンテンツC1〜Cxを「コンテンツ群C(第3コンテンツ群)」とする。
ここで、利用者をリラックスさせるためのコンテンツA1〜Cxには、例えば、“子供と一緒に散歩を促す動画”、“赤ちゃんと一緒に体操することを促す動画”、“深呼吸を促す動画”等が含まれる。ただし、上述のように、数多くのコンテンツの中から、利用者に適したコンテンツを提供するためには、利用者の心理状態や、時間帯、子供の月齢等、様々な項目を考慮する必要がある。具体的には、例えば、利用者の心理状態がアクティブ状態(例えば、心拍数が高く、活発な状態)や、夜間の場合、“子供と一緒に散歩を促す動画”を提供するのは一般的には好ましくない。
また、例えば、子供の月齢が小さく、首が座っていない場合、“赤ちゃんと一緒に体操することを促す動画”を利用者に提供することは好ましくない。
このため、本実施形態では、選択部112が利用者に適したコンテンツを選択できるよう、コンテンツA1〜Cxの夫々に対して、様々な情報が付加されている。
図5は、コンテンツ121に含まれる各コンテンツに付加された情報200〜206を説明するための図である。
情報200は、心拍の測定回数を示す情報である。ここで、本実施形態では、心拍の測定回数が増加するにつれて、選択部112が選択可能なコンテンツ数が増加する。具体的には、コンテンツA1の情報200は、“0”であるため、コンテンツA1は、最初から選択可能である。一方、コンテンツAnの情報200は、“5”であるため、親の心拍の測定回数が5回以上にならない限り、選択対象とならない。
また、コンテンツBmの情報200は、“30”であるため、子供の心拍の測定回数が30回以上にならない限り、選択対象とならない。また、コンテンツCxの情報200は、“30”であるため、親子の心拍の測定回数が30回以上にならない限り、選択対象とならない。
詳細は後述するが、本実施形態では、心拍の測定回数が増加するにつれて、利用者に対して新なコンテンツが提供される。このため、利用者が継続してコンピュータシステム10を利用し続けるモチベーションを向上させることができる。
情報201は、推定された心理状態(“アクティブ状態”、または“リラックス状態”)を示す情報である。本実施形態では、例えば、コンテンツA1の情報201は、“アクティブ”であるため、親が“アクティブ状態”の際に選択対象となる。また、コンテンツB1,C1の情報201も“アクティブ”であるため、コンテンツB1は、子供が“アクティブ状態”の際に選択対象となり、コンテンツC1は、親子ともに“アクティブ状態”の際に選択対象となる。このため、本実施形態では、選択部112は、利用者の心理状態に合ったコンテンツを選択することができる。
情報202は、子供の月齢を示す情報である。例えば、コンテンツA1の情報202は、“0〜12”であるため、子供の月齢が0〜12月の間、選択対象となる。
情報203は、時間帯を示す情報である。例えば、コンテンツA1の情報203は、“朝”であるため、朝の時間帯に選択対象となる。なお、本実施形態において、「朝」は、例えば6時〜11時の時間帯であり、「昼」は、11時〜16時の時間帯であり、「夕」は、16時〜18時の時間帯であり、「夜」は、18時〜6時までの時間帯である。
情報204は、親の過去の心理状態の傾向を示す情報である。例えば、コンテンツA1の情報204は、“アクティブ”であるため、過去の心理状態において、“アクティブ状態”の割合が高い親が対象となるコンテンツである。なお、情報204が“リラックス”であるコンテンツは、過去の心理状態において、“リラックス状態”の割合が高い親が対象となるコンテンツである。
情報205は、コンテンツが実施された回数を示す情報である。例えば、コンテンツA1の情報205は、“5”であるため、コンテンツA1は、5回実施されている。
情報206は、コンテンツが実施された際の子供の気分を数値で示した情報である。情報206は、コンテンツが実施された後に利用者から入力される情報に基づいて、計算される数値であり、子供用のコンテンツB1〜Bmと、親子用のコンテンツC1〜Cxに付加されている。また、コンテンツが実施された後、子供の状態が“ごきげん”である場合、“+1”が割り当てられ、子供の状態が“ふつう”である場合、“0”が割り当てられ、子供の状態が“不機嫌”である場合、“−1”が割り当てられる。
例えば、コンテンツB1が2回実施され、2回とも“ごきげん”が入力された場合、図4に示すように、コンテンツB1の情報206は、“2”となる。つまり、情報206の数値が高い程、より子供が好むコンテンツである。
ここで、情報200〜204は、例えばコンテンツ121が記憶される際に、予め設定された情報である。一方、“実施回数”に関する情報205は、制御部100が、端末20から送信される、上述したコンテンツの実施に関する情報I1〜I3に基づいて、コンテンツ121の情報205を更新する。また、“気分”に関する情報206は、制御部100が、端末20から送信される、上述した子供の状態に関する情報I4,I5に基づいて、コンテンツ121の情報206を更新する。なお、制御部100が、情報205,206を更新する処理の詳細については後述する。
<<<ホーム画面の一例>>>
図6は、端末20のプログラムが起動された後に画面33に表示されるホーム画面300の一例である。ホーム画面300は、例えば、心拍測定等の各種処理を実行させるための画面である。ホーム画面300は、画像500,501、ボタン600〜602、アイコン800〜804を含む。
画像500は、『ふれあいポイント』との文字と、“ふれあいポイント”の値との表示を含む画像であり、画像501は、『親子ココロバランス』との文字と、親子ココロバランスが一致した回数との表示を含む画像である。「親子ココロバランスが一致した回数」は、親子測定がされた際に、親子の推定された心理状態が一致した回数である。なお、“ふれあいポイント”の値や、「親子ココロバランスが一致した回数」は、適宜、表示処理部44により更新される。
ボタン600は、『キモチをはかる』との表示を含み、心拍の測定を開始させるためのボタンである。
ボタン601は、『ふれあう』との表示を含み、子供とふれあうための“ふれあいコンテンツ”を画面33に表示させるためのボタンである。
ボタン602は、『リラックス』との表示を含み、親をリラックスさせるための“リラックスコンテンツ”を画面33に表示させるためのボタンである。
アイコン800は、『ホーム』との表示を含み、ホーム画面(不図示)を画面33に表示させるためのアイコンである。
アイコン801は、『履歴』との表示を含み、画面33に過去の心理状態の集計結果等を表示させるためのアイコンである。
アイコン802は、『ひろば』との表示を含み、画面33にSNSの画面を表示させるためのアイコンである。
アイコン803は、『お知らせ』との表示を含み、画面33にプログラムの管理者からの通知を表示させるためのアイコンである。
アイコン804は、『設定』との表示を含み、利用者(親及び子供)の情報等を設定させるための処理を実行させるためのアイコンである。なお、ここでは、『設定』のアイコン804がタップされ、利用者の各種情報(例えば、名前、生年月日等)は設定され、サーバ21の利用者情報120として記憶されていることとする。
====コンテンツ表示処理(コンテンツ表示方法)====
図7は、コンピュータシステム10で実行されるコンテンツ表示処理を示すフローチャートである。
まず、図6のホーム画面300の『キモチをはかる』のボタン600がタップされると、測定処理が実行される(S10)。図8は、測定処理の一例を示すフローチャートである。まず、表示処理部43は、測定対象者を選択させる選択画面301(図9参照)を画面33に表示させる(S100)。選択画面301は、『自分の測定をする』との表示を含むボタン610(第1画像)、『子の測定をする』との表示を含むボタン611(第2画像)、『親子の測定をする』との表示を含むボタン612(第3画像)を含む。
そして、表示処理部43は、『自分の測定をする』のボタン610がタップされると(S101:親)、図10に示す親用の測定画面302を画面33に表示させる(S102)。測定画面302は、『測定する』との表示を含むボタン620を含む。
そして、『測定する』のボタン620がタップされると、測定処理部40は、親の心拍の測定を開始させる(S103)。心拍の測定が終了すると、第1取得処理部41は、親の心拍の測定結果X1を取得する(S104:第1取得処理(第1取得ステップ))。
また、処理S101において、表示処理部43は、『子の測定をする』のボタン611がタップされると(S101:子)、図11に示す子供用の測定画面303を画面33に表示させる(S105)。測定画面303は、『測定する』との表示を含むボタン621を含む。
そして、『測定する』のボタン621がタップされると、測定処理部40は、子供の心拍の測定を開始させる(S106)。心拍の測定が終了すると、第2取得処理部42は、子供の心拍の測定結果X2を取得する(S107:第2取得処理(第2取得ステップ))。
また、処理S101において、表示処理部43は、『親子の測定をする』のボタン612がタップされると(S101:親子)、上述した処理S102〜S104を含む親測定処理が実行される(S108)。さらに、処理S108が終了すると、上述した処理S102〜S104を含む子供測定処理が実行される(S109)。
したがって、測定処理S10において、“親の心拍測定”が実行されると、親の心拍の測定結果X1が取得され、“子の心拍測定”が実行されると、子供の心拍の測定結果X2が取得され、“親子の心拍測定”が実行されると、親子の心拍の測定結果X1,X2が取得されることになる。
図7の処理S10が実行されると、通信部36は、処理S10で取得された測定結果を、サーバ21に送信する(S11)。
そして、サーバ21の制御部100は、測定結果を取得し、記憶部101に格納する(S12)。この結果、“測定結果X1”、“測定結果X2”、“親の心拍の測定回数”、“子の心拍の測定回数”、“親子の心拍の測定回数”を含む履歴情報122が更新される。例えば、処理S11で、サーバ21に測定結果X1が送信されると、制御部100は、“測定結果X1”と、“親の心拍の測定回数”とが更新される。
処理S12が実行されると、制御部100では、測定者の心理状態の推定が実行される(S13)。具体的には、親の心拍が測定され、“測定結果X1”が送信された場合、第1状態推定部110は、測定結果X1に基づいて、親の心理状態を推定する(S13:第1推定処理)。また、子の心拍が測定され、“測定結果X2”が送信された場合、第2状態推定部111は、測定結果X2に基づいて、子供の心理状態を推定する(S13:第2推定処理)。親子の心拍がともに測定され、“測定結果X1”,“測定結果X2”が送信された場合、第1状態推定部110、第2状態推定部111は、親と子供の心理状態を夫々推定する。
なお、第1状態推定部110、第2状態推定部111は、推定した推定結果を、記憶部101に格納する(S13)。この結果、推定情報123が更新されることになる。
つぎに、選択部112は、推定結果等に基づいて、コンテンツを選択する選択処理を実行する(S14)。図12は、選択処理S14の詳細を示す図である。
まず、選択部112は、例えば処理S11で取得された測定結果に基づいて、コンテンツ群を特定する(S200)。具体的には、選択部112は、“測定結果X1”が取得された際、親用の“コンテンツ群A”を特定し、“測定結果X2”が取得された際、“子供用のコンテンツ群B”を特定し、“測定結果X1”及び““測定結果X2”が取得された際、“親子用のコンテンツ群C”を特定する。
つぎに、選択部112は、現在の“測定回数”を含む履歴情報122と、図5で説明したコンテンツ121の情報200(“測定回数”を示す情報)とを参照し、特定されたコンテンツ群の中から“測定回数”の条件を満たすコンテンツを特定する(S201)。例えば、親用の心拍の測定回数が“50”回以上である場合、コンテンツ群Bに含まれる全てのコンテンツが特定される。
また、選択部112は、今回の測定者の心理状態の推定結果を含む推定情報123と、コンテンツ121の情報201(“推定結果”を示す情報)を参照し、処理S201で特定されたコンテンツの中から“推定結果”の条件を満たすコンテンツを特定する(S202)。例えば、今回の親の心理状態が“アクティブ状態”である場合、コンテンツ群Bのうち、“アクティブ”との情報201が付されたコンテンツB1,B2等が特定される。
選択部112は、現在の日付及び利用者情報120から計算された、生後からの期間である“月齢”と、コンテンツ121の情報202(月齢”を示す情報)を参照し、処理S202で特定されたコンテンツの中から“月齢”の条件を満たすコンテンツを特定する(S203)。なお、本実施形態では、例えば制御部100が、現在の日付及び利用者情報120の子供の生年月日から、子供の月齢を計算する。
処理S203が実行されると、選択部112は、現在の時刻と、コンテンツ121の情報203(“時間帯”を示す情報)を参照し、処理S203で特定されたコンテンツの中から“時間帯”の条件を満たすコンテンツを特定する(S204)。
また、選択部112は、推定情報123と、コンテンツ121の情報204(“心理状態傾向”を示す情報)を参照し、処理S204で特定されたコンテンツの中から“心理状態の傾向”の条件を満たすコンテンツを特定する(S205)。
選択部112は、処理S205で特定されたコンテンツにおいて、コンテンツの“実施回数”を示す情報205、“気分”を示す情報206を参照し、利用者に提供するコンテンツを1つ特定する(S206)。ここで、選択部112がコンテンツを1つ特定する際の処理の一例を、以下に説明する。
処理S205で特定されたコンテンツが、親用のコンテンツ群AのコンテンツA10〜15である場合、例えば、選択部112は、コンテンツA10〜15の夫々の“実施回数”の値に対し、生成した乱数を加え、最も大きい数値(実施回数+乱数)のコンテンツを特定する。
また、処理S205で特定されたコンテンツが、子供用のコンテンツ群BのコンテンツB20〜30である場合、例えば、選択部112は、コンテンツB20〜30の夫々の“実施回数”の値と、“気分”の値に対し、生成した乱数を加え、最も大きい数値(実施回数+気分+乱数)のコンテンツを特定する。
また、処理S205で特定されたコンテンツが、親子用のコンテンツ群CのコンテンツC30〜35である場合、例えば、選択部112は、コンテンツC30〜35の夫々の“実施回数”の値と、“気分”の値に対し、生成した乱数を加え、最も大きい数値(実施回数+気分+乱数)のコンテンツを特定する。なお、処理S205では、例えば乱数が用いられることとしたが、一例であるため、他の方法で、コンテンツを特定しても良い。具体的には、選択部112は、新に選択可能となったコンテントを優先的に特定し、そのようなコンテンツが無い場合には、“実施回数”と、“気分”の値との和が所定値(例えば、“0”)を超えるコンテンツからランダムに選択しても良い。
そして、選択部112は、処理S206で特定された1つのコンテンツを、利用者に提供するコンテンツとして選択する(S207)。
処理S207でコンテンツが選択されると、サーバ21の通信部102は、図7に示すように、処理S13で得られた心理状態の推定結果と、選択された選択コンテンツに関する情報と、を送信する(S15)。なお、「選択コンテンツに関する情報」としては、例えば、サーバ21における選択コンテンツの格納先を示す情報である。ただし、選択コンテンツそのものが端末20に送信されても良い。
端末20の通信部36が、推定結果と、選択コンテンツに関する情報と、を受信すると、表示処理部43は、受信した情報等を表示するとともに、受付処理部44は、選択コンテンツの実施に関する情報を受け付ける処理を実行する(S16)。なお、処理S16の詳細は、“親用”、“子供用”、“親子用”で異なるため、以下、別々に説明する。
<<親用の表示・受付処理(S16a)>>
図13は、親用の表示・受付処理(S16a)の一例を示すフローチャートである。まず、第1表示処理部60は、図14に示す親用の画面310を画面33に表示させる(S300)。
親用の画面310は、推定結果を示す画像630、画像631、ボタン632〜635を含む。
推定結果を示す画像630は、推定結果に基づいて、測定者である親の心理状態が“リラックス気味”であるか、“アクティブ気味”であるかを示す画像である。なお、画像630には、心理状態が数値化された情報(“リラックス度”、“アクティブ度”)も含み、ここでは、“アクティブ度”が“68%”と表示されている。
画像631は、測定者である親の気持ちの入力を促す入力画像であり、『今のあなたのキモチは?』とのメッセージを含む。
ボタン632は、『子の測定をする』との表示を含み、子供の心拍の測定を開始させるためのボタンである。
ボタン633は、『リラックスコンテンツをみる』との表示を含み、親の測定結果等に基づいて、選択処理S14で選択された、親をリラックスさせるためのコンテンツを表示させるためのボタンである。
ボタン634は、『総合結果をみる』との表示を含み、“親子”がともに測定された際の、“親子”の心理状態等を画面33に表示させるためのボタンである。なお、『総合結果をみる』とのボタン633は、“子供”と“親”のうち、一方の測定実施された後に他方の測定が実施された場合、“子供”とともに“親”の測定が実施された際のみに選択可能となる。したがって、ここでは、“子供”の測定が実施されていた場合に選択可能となる。
ボタン635は、『終了する』との表示を含み、現在表示されている画面310を終了し、ホーム画面300を表示させるためのボタンである。
また、親用の画面310が表示されている際に、『子の測定をする』とのボタン632がタップされると(図13の処理S301:子の測定)、上述した図8の測定処理S10における、子供用の測定画面が表示される(図8のS105)。この結果、測定者は、親の測定に続いて、子供の心拍の測定をすることができる。
また、『リラックスコンテンツをみる』とのボタン633がタップされると(図13の処理S301:リラックスコンテンツ)、第1表示処理部60は、図15に示す、リラックスコンテンツ640a(第1コンテンツ)を含む画面311を、画面33に表示させる(S302:第1表示処理(第1表示ステップ))。なお、リラックスコンテンツ640aは、『1杯のホットココアでほっと一息ついてみよう』との文字が表示された、再生可能な動画である。このような動画を親が視聴し、例えばココアを飲むことにより、親はリラックスをすることが可能となる。
また、第1入力画像表示処理部63は、リラックスコンテンツ640aの実施に関する情報I1を入力するための入力画像640b(第1入力画像)を、画面33に表示させる(S303:第1入力画像表示処理)。
入力画像640bは、『コンテンツ実施後の今のキモチは?』とのメッセージと、プルダウンメニュー641、ボタン642,643を含む。
プルダウンメニュー641は、リラックスコンテンツ640aの実施に関する情報I1を入力(選択)させるための選択肢である。プルダウンメニュー641は、図16に示すように、『実施しなかった』との選択肢と、実施したことを示すとともに、親の心理状態を示す複数の選択肢を含む。例えば、実施した際の親の心理状態を示す選択肢としては、例えば『非常にリラックスしている』、『ややリラックスしている』、『どちらともいえない』、『ややストレスを感じている』、『非常にストレスを感じている』等である。これらの選択肢が選択されることにより、より、コンテンツが実施された後の親の気持ちが細かく記録されることになる。
ボタン642は、『もう一度測定をする』との表示を含み、例えば、コンテンツ実施後の効果を確認するために、親の測定を再度実行させるためのボタンである。
ボタン643は、『終了する』との表示を含み、現在表示されている画面312を終了し、ホーム画面300を表示させるためのボタンである。
図13の処理S16aにおいて、例えば、利用者がプルダウンメニュー641から、選択肢を選択し、『終了する』とのボタン643をタップすると、第1受付処理部80は、リラックスコンテンツ640aの実施に関する、プルダウンメニュー641の選択肢の情報を受け付ける(S304)。
<<子供用の表示・受付処理(S16b)>>
図17は、子供用の表示・受付処理(S16b)の一例を示すフローチャートである。まず、第2表示処理部61は、図18に示す子供用の画面312を画面33に表示させる(S310)。
子供用の画面312は、推定結果を示す画像650、画像651、ボタン652〜655を含む。
推定結果を示す画像650は、推定結果に基づいて、測定者である子供の心理状態が“リラックス状態”であるか、“アクティブ状態”であるかを示す画像である。なお、画像650には、推定された状態(“リラックス”)との表示に加え、測定された心拍数の情報(“心拍数:65”)も表示されている。
画像651は、測定者である子供の状態(機嫌)の入力を促す入力画像であり、『ご機嫌は?』とのメッセージを含む。なお、画像651は、プルダウンメニューであり、例えば、ふれあいコンテンツを実施する前の子供の機嫌(ごきげん、ふつう、不機嫌)が選択可能である。
ボタン652は、『自分の測定をする』との表示を含み、親の心拍の測定を開始させるためのボタンである。
ボタン653は、『ふれあいコンテンツをみる』との表示を含み、子供の測定結果等に基づいて、選択処理S14で選択されたコンテンツを表示させるためのボタンである。
ボタン654は、『総合結果をみる』との表示を含み、“親子”がともに測定された際の、“親子”の心理状態等を画面33に表示させるためのボタンである。なお、『総合結果をみる』とのボタン633は、“子供”と“親”のうち、一方の測定実施された後に他方の測定が実施された場合、“子供”とともに“親”の測定が実施された際のみに選択可能となる。したがって、ここでは、“親”の測定が実施されていた場合に選択可能となる。
ボタン655は、『終了する』との表示を含み、現在表示されている画面312を終了し、ホーム画面300を表示させるためのボタンである。
また、子供用の画面312が表示されている際に、『自分の測定をする』とのボタン652がタップされると(図17の処理S311:自分の測定)、上述した図8の測定処理S10における、子供用の測定画面が表示される(図8のS102)。この結果、測定者は、子供の測定に続いて、親(自分)の心拍の測定をすることができる。
また、『ふれあいコンテンツをみる』とのボタン653がタップされると(図17の処理S311:ふれあいコンテンツ)、第2表示処理部61は、図19に示す、ふれあいコンテンツ660aを含む画面313を、画面33に表示させる(S312:第2表示処理(第2表示ステップ))。なお、処理S312で表示されるふれあいコンテンツ660a(第2コンテンツ)は、子供用のコンテンツ群Bから選択された「子供用のコンテンツ」である。また、ふれあいコンテンツ660aは、『オムツ替えソング』との文字が表示された、再生可能な動画である。このような動画を親が視聴し、例えば子供のオムツを替えることにより、親はリラックスしながら、子供とふれあうことが可能となる。
また、第2入力画像表示処理部64及び第4入力画像表示処理部66は、ふれあいコンテンツ660aの実施に関する情報I2と、子供の状態に関する情報I4と、を入力するための入力画像660b(第2入力画像,第4入力画像)を、画面33に表示させる(S313:第2及び第4入力画像表示処理)。
入力画像660bは、『コンテンツ実施後の今のキモチは?』とのメッセージと、プルダウンメニュー661、ボタン662〜664を含む。
プルダウンメニュー661は、ふれあいコンテンツ660aの実施に関する情報I2と、ふれあいコンテンツ660aが実施された際の子供の状態に関する情報I4と、を入力(選択)させるための選択肢である。プルダウンメニュー661は、選択肢として、『実施しなかった』との選択肢と、実施した際の親子の心理状態を示す選択肢と、を含む。
ここで、実施した際の親子の心理状態を示す選択肢とは、図20に示すように、親の状態(リラックス〜ストレス)と、子の状態(ご機嫌〜不機嫌)とを組み合わせからなる選択肢であり、例えば『親はリラックス、子はごきげん』、『親はリラックス、子はふつう』、『親はリラックス、子は不機嫌』、『親はふつう、子はごきげん』等である。
これらの選択肢が選択されることにより、コンテンツが実施されたか否かの情報I2と、コンテンツが実施された後の子の気持ち(親の気持ちを含む)を示す情報I4と、を細かく記録することができる。
ボタン662は、『自分の測定をする』との表示を含み、例えば、コンテンツ実施後の自分の効果を確認するために、自分(親)の測定を実行させるためのボタンである。
ボタン663は、“画像撮影(写真撮影)”を開始させるためのボタンであり、ボタン663がタップされると、カメラ34が起動する。利用者は、コンテンツの実施後に、ボタン663をタップすることにより、コンテンツ実施後の子供や親子の表情を記録することができる。なお、例えば、ボタン663には、例えば『コンテンツ実施後の親子の様子を撮影してね!』との親子画像の撮影を促すメッセージが入っていても良い。
このような場合、利用者が、コンテンツ実施後の写真撮影を行うことを促進することができる。
ボタン664は、『終了する』との表示を含み、現在表示されている画面313を終了し、ホーム画面300を表示させるためのボタンである。
図17の処理S16bにおいて、例えば、利用者がプルダウンメニュー661から、選択肢を選択し、『終了する』とのボタン664をタップすると、第2受付処理部81及び第4受付処理部83の夫々は、プルダウンメニュー661の選択肢の情報I2と、情報I4及び画像(取得された場合)と、を受け付ける(S314:第2及び第4受付処理)。
<<親子用の表示・受付処理(S16c)>>
図21は、親子用の表示・受付処理(S16c)の一例を示すフローチャートである。なお、親子用の表示・受付処理(S16c)が実行されるのは、親子の心拍の測定がされ、親子の測定結果X1,X2がともに取得された場合である。具体的には、“親子測定”が実施された場合か、“親”、“子供”の一方が測定された後に連続して他方が測定され、ボタン634,654の『総合結果をみる』がタップされた場合である。
まず、第3表示処理部62は、図22,23に示す親子用の画面320a,320bを画面33に表示させる(S320)。なお、画面320bは、例えば、画面33がスクロールされると、画面320aに続いて表示される画面である。
親子用の画面320aは、推定結果を示す画像700、画像701を含む。推定結果を示す画像700は、推定結果に基づいて、親子の心理状態のそれぞれが“リラックス状態”であるか、“アクティブ状態”であるかを示す画像である。
画像701は、親子の心理状態が、4つの分類(“親:リラックス、子:アクティブ”、“親:アクティブ、子:リラックス”、“親子でリラックス”、“親子でアクティブ”)のうち、何れの状態であるかを示す画像である。
また、画面320bは、画像710、ボタン711〜714を含む。画像710は、親をリラックスさせるためのアドバイスを含む画像の一例である。画像710には、例えば、『親は「アクティブ」、子は「リラックス」ですね。ハーブティーや音楽を聞いてリラックスしてみては?』とのアドバイスを含む。
ボタン711は、『投稿する』との表示を含み、後述するSNSへ、推定結果やコメント等を投稿させるためのボタンである。
ボタン712は、『リラックス』との表示を含み、親子の心拍がともに測定された際の“親”の推定結果に基づいた“リラックスコンテンツ”を表示させるためのボタンである。
ボタン713は、『ふれあう』との表示を含み、親子の心拍がともに測定された際の“親子”の推定結果に基づいた“ふれあいコンテンツ”を表示させるためのボタンである。
ボタン714は、『終了する』との表示を含み、現在表示されている画面320bを終了し、ホーム画面300を表示させるためのボタンである。
また、親子用の画面320bが表示されている際に、『リラックス』とのボタン712がタップされると(図21の処理S321:リラックス)、上述した処理S302〜S304と同じ内容の処理S322〜S324が実行される。このため、ここでは、処理S322〜324の詳細な説明は省略する。
一方、親子用の画面320bが表示されている際に、『ふれあう』とのボタン713がタップされると(図21の処理S321:ふれあう)、上述した処理S312〜S314と同様の処理S325〜S327が実行される。
具体的には、まず、第3表示処理部62は、図24に示す、ふれあいコンテンツ670aを含む画面330を、画面33に表示させる(S325:第3表示処理(第3表示ステップ))。
ここで、ふれあいコンテンツ670a(第3コンテンツ)は、『ベビーマッサージの紹介動画』との文字が表示された、再生可能な動画である。なお、処理S325で表示されるふれあいコンテンツ670aは、親子用のコンテンツ群Cから選択された「親子用のコンテンツ」である。また、本実施形態のふれあいコンテンツ670aである『ベビーマッサージの紹介動画』には、例えば、親と子供の心音に基づいて生成された音楽含まれている。このような動画を親子で視聴し、例えば子供のベビーマッサージを行うことにより、子供をよりリラックスさせることができる。
また、第3入力画像表示処理部65及び第5入力画像表示処理部67は、ふれあいコンテンツ670aの実施に関する情報I3と、子供の状態に関する情報I5と、を入力するための入力画像670b(第3入力画像,第5入力画像)を、画面33に表示させる(S326:第3及び第5入力画像表示処理)。
入力画像670bは、『コンテンツ実施後の今のキモチは?』とのメッセージと、プルダウンメニュー671、ボタン672〜674を含む。
プルダウンメニュー671は、ふれあいコンテンツ670aの実施に関する情報I3と、ふれあいコンテンツ670aが実施された際の子供の状態に関する情報I5と、を入力(選択)させるための選択肢である。プルダウンメニュー671は、選択肢として、『実施しなかった』との選択肢と、実施した際の親子の心理状態を示す選択肢と、を含む。なお、プルダウンメニュー671は、上述した、図20のプルダウンメニュー661と同様であり、ボタン672〜674の夫々は、上述したボタン662〜664と同じである。このため、プルダウンメニュー671、ボタン672〜674の詳細な説明は省略する。
図21の処理S16cにおいて、例えば、利用者がプルダウンメニュー671から、選択肢を選択し、『終了する』とのボタン673をタップすると、第3受付処理部82及び第5受付処理部84の夫々は、プルダウンメニュー671の選択肢の情報I3と、情報I5及び撮影された画像(撮影された場合)と、を受け付ける(S327:第3及び第5受付処理)。
図7において、上述した処理S16(“親用の処理S16a”、“子供用の処理S16b”、または“親子用の処理S16c”)が実行されると、制御部31は、処理S16で、情報I1〜I5や撮影された画像等の情報(以下、「受付情報」)の有無判定する(S17)。そして、制御部31は、受付情報がない場合(S17:No)、一連の処理は終了する。
一方、受付情報がある場合(S17:Yes)、通信部36は、受付情報を、サーバ21に対し送信する(S18)。
サーバ21の制御部100は、受付情報を取得し、記憶部101に格納する(S19)。具体的には、制御部100は、受付情報のうち、情報I1に基づいて、コンテンツ群Aの情報205(“実施回数”を示す情報)を更新し、情報I2に基づいて、コンテンツ群Bの情報205を更新し、情報I3に基づいて、コンテンツ群Cの情報205を更新する。
また、制御部100は、受付情報のうち、情報I4に基づいて、コンテンツ群Bの情報206(“気分”を示す情報)を更新し、情報I5に基づいて、コンテンツ群Cの情報206をする。
さらに、制御部100は、受付情報のうち、撮影された画像を記憶部101に格納し、撮影画像124を更新する。
そして、制御部100は、受付情報に、コンテンツ群B,Cの“ふれあいコンテンツ”が実行されたことを示す情報I2,I3、または撮影された画像が含まれているか否かを判定する(S20)。
“ふれあいコンテンツ”が実行されたことを示す情報I2,I3、または撮影された画像が含まれていない場合(S20:No)、一連の処理は終了する。
一方、“ふれあいコンテンツ”が実行されたことを示す情報I2,I3、または撮影された画像が含まれている場合(S20:Yes)、指標算出部113は、“ふれあいポイント”を算出(計算)する(S21:指標算出処理)。
具体的には、指標算出部113は、上述のように“ふれあいコンテンツ”が実行されたことを示す情報I2または情報I3を取得した場合、“ふれあいポイント”を“1”ポイント加算する。また、指標算出部113は、例えば、撮影された画像に親子が含まれている場合、“ふれあいポイント”を“2”ポイント加算する。
指標算出部113が“ふれあいポイント”を計算すると、通信部102は、計算された“ふれあいポイント”を、端末20に送信する(S22)。
そして、指標表示処理部68は、受信した“ふれあいポイント”の画像500を含むホーム画面300を、画面33に表示する(S23)。このように、コンテンツ群B,Cの“ふれあいコンテンツ”が実行されると、ホーム画面300の“ふれあいポイント”は増加する。したがって、利用者は、画面33に表示されるコンテンツを実行することにより、子供とのふれいあいを継続して行うモチベーションを高めることができる。
====SNS投稿処理====
図25は、利用者が推定結果等をSNSへ投稿する際に実行される処理の一例を示す図である。なお、本実施形態では、利用者が、例えば“親子測定”を実行した際に、推定結果や各種情報をSNSへ投稿できることとする。
まず、利用者は、図23で示した“親子測定”が実行された際の画面320bにおいて、『投稿する』とのボタン711をタップすると、表示処理部43は、投稿画面350を、画面33に表示させる(S500)。
投稿画面350は、図26に示すように、画像700、画像701、テキスト入力欄750、画像選択欄751、ボタン752を含む。なお、画像700,701は、図22で表示された画像と同じである。
テキスト入力欄750は、測定後における利用者のコメントを入力するための領域であり、利用者は、例えば、“ふれあいコンテンツ”を実施した後の感想や、効果、子供の反応等を入力することができる。
画像選択欄751は、例えば測定後に、子供とともに取得した画像(写真)を選択さするための領域である。
ボタン752は、『投稿する』との表示を含み、画像700,701とともに、テキスト入力欄750に入力された情報と、画像選択欄751で選択された画像とを、サーバ21へ投稿させるボタンである。なお、テキスト入力欄750に入力された情報と、画像選択欄751で選択された画像とは、第2入力情報に相当する。
そして、利用者が、『投稿する』とのボタン752をタップすると、受付処理部44は、画像700,701と、テキスト入力欄750に入力されたテキストと、画像選択欄751で選択された画像と、を含む投稿情報を受け付ける(S501)。
また、処理S501で、投稿情報が受け付けられると、通信部36は、投稿情報をサーバ21に送信する(S502)。
そして、サーバ21は、受信した投稿情報を記憶部101に格納する(S503)。この結果、記憶部101の投稿情報125は更新されることになる。
図27は、投稿情報を表示するSNSの画面360の一例である。画面360は、利用者の投稿された画像760と、アイコン761とを含む。
画像760は、利用者が投稿した投稿情報を表示する画像であり、『とてもリラックスしています』との、利用者が入力したテキスト情報770と、利用者が撮影し、選択した子供との画像771と、親子測定の結果を示す画像772とを含む。
また、アイコン761は、『nice』との表示を含み、閲覧者が投稿内容を良いと思った際にタップされるアイコンである。このため、アイコン761がタップされる毎に、『nice』のポイント(現在は“0”)が“1”ポイント増加する。
なお、本実施形態の表示処理部43は、例えば、『nice』のポイントの高い順に、投稿を表示させることができる。このため、SNSの利用者は、例えば子供をリラックスさせる際に効果的であった投稿を容易に閲覧できるため、子育てのストレスを容易に軽減できる。
また、サーバ21の投稿情報処理部114は、投稿情報に付された『nice』のポイントが所定のポイントとなると、所定のポイントの『nice』に対応する投稿情報を投稿した利用者へ、コメントの作成通知を送信する。なお、コメントの作成通知とは、例えば『投稿した情報が非常に参考になりました。是非、詳細な内容をSNSにアップして下さい!』との通知である。
このようなコメントが利用者に通知されることにより、より子育てにより有益な情報がSNSに投稿されることになる。
また、本実施形態のアイコン761は、“いいね”を意味する『nice』との表示を含むこととしたが、例えば、“わかる!”等の共感を示すアイコンや、“がんばれ!”等の応援をするためのアイコンであっても良い。
また、本実施形態のSNSでは、投稿情報に対するコメントを入力する欄は設けられていない。このため、投稿情報に対し、誹謗や中傷を含むコメントが入力されることを防ぐことができる。
===心拍及び気分(心理状態)の相関を確認する実験===
本実施形態では、測定者の心拍に基づいて、測定者の心理状態を推定しているが、測定者の心拍変動(HRV:Heart rate variability)と、測定者の心理状態を示す“気分”とに相関があることを検証した実験Eについて説明する。
<<対象>>
実験Eでは、例えば、19組の母と子供とが対象となった。なお、19人の母の平均年齢は、例えば30.4歳であり、20〜38歳までの母が含まれている。一方、19人の子供の平均月齢は、例えば生後5.7月であり、生後3〜8月までの子供が含まれている。
<<心拍変動>>
実験Eでは、母が、自身と子供との心拍変動を、1日に数回、2週間に亘って測定した。なお、心拍変動は、以下の式で得られる。
Nu=LF/(LF+HF)×100
ここで、“Nu”は心拍変動を示す値(例えば、〇%)であり、“LF”は、測定した心拍変動の低周波成分(例えば、0.004〜0.15Hz)であり、“HF”は、測定した心拍変動の高周波成分(0.15〜0.4Hz)である。
また、実験Eでは、例えば、心拍変動が測定される際に、母は、自身の気分と、子供の気分とを記録した。図28は、母の気分の選択肢と、子供の気分の選択肢とを説明するための図である。母及び子供の夫々の気分は、5つの選択肢から選択可能である。母の気分を示す選択肢には、『1.非常にリラックス』、『2.リラックス』、『3.ふつう』、『4.ストレス』、『5.非常にストレス』が含まれる。一方、子供の気分を示す選択肢には、『1.非常に良い』、『2.良い』、『3.ふつう』、『4.不機嫌』、『5.非常に不機嫌』が含まれる。
そして、母は、例えば心拍変動が測定される度に、母の気分と、子供の気分とを選択し、記録する。なお、図28で示す選択肢は、例えば、端末の画面33に表示され、母により選択されて、選択結果は記憶部30に記録されても良い。
<<解析結果>>
図29は、実験Eの解析結果を示す図である。ここでは、測定された心拍変動と、母の気分と、子供の気分とに対し、マルチレベルSEM(Structural Equation Model)が適用されているため、図29は、マルチレベルSEMの推定結果を示す図である。
図29の上段には、いわゆる、Betweenレベルに対応する、個人間レベルにおける関係のモデルが示されている。また、図29の下段には、いわゆる、Withinレベルに対応する、個人内レベルおける関係のモデルが示されている。
Withinレベルのモデルに示されているように、母の気分に対して母の心拍変動(Nu%)が有意な効果をもっていた。つまり、測定者の心拍数の変動と、測定者の心理状態を示す“気分”とは、有意な効果があった。したがって、本実施形態のように、測定者の心拍数を測定することにより、適切に測定者の心理状態を推定することが可能である。
また、Withinレベルのモデルに示されるように、母の気分に対して子の気分が有意な効果をもっていた。このため、例えば、子供の向けのコンテンツが提供され、子供の気分が良くなると、親の気分も良くなる可能性が高い。したがって、本実施形態のコンピュータシステム10を用いて、測定者の心理状態に応じたコンテンツを提供することにより、親や子供の気分を良くすることが可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
本実施形態では、保護者が、子供の親(父親または母親)であることとしたが、例えば、祖父母、兄、姉、または血縁関係にない者であっても良い。その場合、保護者に応じたコンテンツを表示するために図5に示すコンテンツに含まれる情報に、「保護者の属性」(親と子の関係性)があってもよい。このとき、例えば親の属性が父であれば、よりアクティブな運動系のコンテンツを、保護者の属性が祖父母であれば、座ってできる動きの少ないコンテンツ、といったように、保護者の属性に合わせて、表示されるコンテンツを変更できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、心拍数と閾値とが比較されることにより、ストレス状態、リラックス状態が推定されたが、これに限られない。例えば、「自律神経のパワー」や心拍の周波数解析結果に基づいて、測定者の状態が判定されても良い。
また、本実施形態では、親子測定を実施する際に、親用の測定画面302と、子供用の測定画面303とを夫々表示させたが、これに限られず、『連続して測定して下さい』等の表示を含む画面(不図示)のみを表示させても良い。一般に、親の心拍数は、子供の心拍数より高いため、測定処理部40は、例えば、連続して測定された2つの心拍数のうち、高い方を親の心拍数とし、低い方を子供の心拍数と判別しても良い。また、測定処理部40は、親や子供の多くの測定データを教師データとして学習させた、学習済みモデル等を用いて、親と子供の心拍数を判別しても良い。
また、例えば、指標算出部113は、親子の画像の代わりに、親子の画像が取得された情報に基づいて、“ふれあいポイント”を増加させても良い。なお、親子の画像が取得されたか否かは、例えば、制御部31が、取得された画像に人物が2人含まれているか否か(頭部が2つあるか否か)等を判定することにより、判別可能である。
また、例えば、指標算出部113は、親子測定が実施された際、推定された親の心理状態と、推定された子供の心理状態と、が一致した場合、つまり、親子の状態がともに“アクティブ状態”、または“リラックス状態”の場合、“ふれあいポイント”を増加させても良い。一般に、親と子の心理状態が異なるより、親子の心理状態が一致している場合の方が好ましい。このため、指標算出部113は、このような状態を考慮して“ふれあいポイント”を増加させることにより、より、親の子育てに対するモチベーションを高めることができる。
また、出力されるコンテンツとして、おむつ替えの歌以外に、入浴、食事、着替え等、育児のシーンに合わせたコンテンツをあらかじめ準備し、コンテンツが出力された時間を取得することで、次回以降のコンテンツ出力の際に、ユーザの育児のリズムに合わせたコンテンツを表示してもよい。例えば、朝8時〜9時に着替えコンテンツの出力が所定回数以上であった場合、朝の時間帯には着替えコンテンツを優先的に表示する(一方で、一度も出力されないコンテンツ、例えば朝の時間帯に入浴コンテンツが出力されていない場合、この時間帯に入浴コンテンツは表示しない、といった出力しないように制御するようにしてもよい)。
また、複数のユーザの“ふれあいポイント”や“ふれあい回数”に応じたランキングを表示するようにしてもよい。ランキングは、“ふれあいポイント”の高いユーザ順、“ふれあい回数”の高いユーザ順、“ふれあいポイント”及び“ふれあい回数”の両方に応じたランキング(例えば、2つの点数を加算や乗算した点数等)であってもよい。また、ランキングは一定期間ごと(例えば週ごと、月ごと等)の回数や点数に応じて集計してもよい。また、ランキングの表示方法は単にユーザのランキングを表示するだけでなく、ランキング表示中にユーザのランキングを常に表示する(例えばポップアップ表示など)ようにしてもよい。このようなランキングを表示することで、他のユーザのふれあいの回数やふれあいポイントを確認することができ、ユーザに対してより心拍測定やふれあいを促進させることができる。なお、ここでは、例えば、表示処理部43が、“ふれあいポイント”等に基づいて、上述したランキング表示を、画面33に表示する。
なお、本実施形態において、プログラムが、コンピュータの一例としての、端末20とサーバ21を含むコンピュータシステム10に、コンテンツの表示等の各種の処理を実行させることとしたが、コンピュータは、このようなコンピュータシステム10に限られない。例えば、端末単体でコンピュータを構成してもよいし、画面を備えたサーバ単体でコンピュータを構成してもよいし、端末と複数のサーバでコンピュータを構成してもよい。また、本実施形態のコンテンツを表示等するプログラムは、端末20及びサーバ21にコンテンツを選択、表示させる機能ブロックを実現させることとしたが、これに限られない。例えば、コンテンツを表示等するプログラムは、端末20またはサーバ21の一方に格納され、格納された装置のみにコンテンツを選択、表示させる機能ブロックを実現させることとしても良い。
また、実行可能なプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium with an executable program thereon)を用いて、コンピュータにプログラムを供給することも可能である。なお、非一時的なコンピュータの可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD−ROM(Read Only Memory)等がある。