<第1実施形態>
以下、図1を参照して、第1実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1には、第1実施形態に係る画像形成装置10の構成の一例が示されている。画像形成装置10は、情報処理装置の一例に相当する。画像形成装置10は、画像を用紙に形成する機能を有する装置である。ここでは一例として、画像形成装置10は、画像を用紙に印刷する機能を有する装置である。画像形成装置10は、プリンタであってもよいし、画像読取機能や複写機能やファクシミリ通信機能等をも有する複合機であってもよい。
画像形成装置10には読取装置12が接続される。その接続は、有線通信によって確立されてもよいし、無線通信によって確立されてもよい。読取装置12は、バーコードリーダや、スキャナや、カメラや、RFタグ等のICタグに対応したリーダ等のように、情報や画像を読み取る機能を有する装置である。また、読取装置12は、カメラ等の撮影装置を有する、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等であってもよい。
読取装置12によって読み取られることで用紙の属性を特定することが可能な対象物が、読取装置12によって読み取られることで、当該用紙の属性を示す情報(以下、「用紙属性情報」と称する)が取得される。用紙の属性は、例えば、用紙サイズ、用紙種類、用紙の色、用紙重量(例えば坪量)、コーティングの有無、及び、パンチ穴の有無等である。
対象物は、用紙の属性を特定することが可能な物体や画像や文字列等である。具体的には、対象物は、用紙の属性を特定するための情報を示すバーコードや2次元コード等であってもよいし、RFID(Radio Frequency Identifier)を利用したRFタグ等のICタグであってもよいし、用紙の属性を特定するための情報を示す文字列であってもよいし、用紙そのものであってもよい。2次元コードとして、例えばQRコード(登録商標)等が用いられる。文字列は、例えば、「A4」や「普通紙」等を示す文字列である。
用紙の属性を特定するための情報は、例えば用紙属性情報である。この場合、対象物が読取装置12によって読み取られることで、当該対象物から用紙属性情報が取得される。用紙属性情報は、画像形成装置10に出力される。
用紙の属性を特定するための情報は、用紙属性情報を識別するための識別情報であってもよい。識別情報は、例えば管理番号や管理ID等である。この場合、対象物が読取装置12によって読み取られることで、当該対象物から識別情報が取得される。例えば、用紙毎に、用紙の用紙属性情報と、当該用紙属性情報を識別するための識別情報とが対応付けられて、これらの情報が、サーバ14等の外部装置に記憶されている。対象物から識別情報が取得された場合、当該識別情報に対応付けられている用紙属性情報が、外部装置から取得される。読取装置12が外部装置から用紙属性情報を取得してもよいし、識別情報を読取装置12から受けた画像形成装置10が、外部装置から用紙属性情報を取得してもよい。なお、用紙属性情報は画像形成装置10や読取装置12に記憶されていてもよい。この場合、画像形成装置10や読取装置12において、対象物を読み取ることで取得された識別情報に対応付けられている用紙属性情報が特定される。
例えば、用紙属性情報を示すバーコードが、バーコードリーダである読取装置12によって読み取られることで、当該バーコードから当該用紙属性情報が取得される。用紙属性情報を示す2次元コードが、カメラである読取装置12によって撮影されることで、又は、スキャナである読取装置12によって読み取られることで、当該2次元コードから当該用紙属性情報が取得されてもよい。RFタグが、RF対応のリーダによって読み取られることで、当該RFタグから用紙属性情報が取得されてもよい。用紙属性情報を示す文字列や画像が、カメラである読取装置12によって撮影され、又は、スキャナである読取装置12によって読み取られ、文字認識処理や画像解析処理が実行されることで、当該用紙属性情報が取得されてもよい。例えば、用紙の外装に、バーコードや2次元コードや文字列や画像等が印刷されている場合や、用紙の外装にRFタグ等のICタグが取り付けられている場合、これらが読取装置12によって読み取られることで、用紙属性情報が取得される。もちろん、用紙の外装以外の物品に、バーコード等の対象物が印刷されたり、ICタグが取り付けられたりしてもよい。バーコード等の対象物が、用紙属性情報を識別するための識別情報を示している場合も同様に、バーコード等の対象物が読取装置12によって読み取られることで、用紙属性情報が取得される。
用紙が、カメラである読取装置12によって撮影され、その撮影によって生成された画像データに対して画像解析処理を適用することで、当該用紙の属性が推測されてもよい。例えば、画像データに表されている用紙のサイズや紙質等に基づいて、用紙サイズや用紙種類や用紙重量等が推測される。この推測は、読取装置12によって行われてもよいし、画像形成装置10によって行われてもよいし、サーバ14等の外部装置によって行われてもよい。
読取装置12は、例えば、画像形成装置10に設けられているトレイに用紙を割り当てるときに用いられる。なお、読取装置12は、画像形成装置10に含まれていてもよい。
また、画像形成装置10は、通信経路Nを介してサーバ14と通信してもよい。通信経路Nは、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークやインターネット等である。
サーバ14は、複数のストック情報を記憶する装置である。ストック情報は、用紙の用紙属性情報と、当該用紙に対して実行される印刷に関する印刷パラメータとの対応付けを示す情報である。ストック情報は、設定情報の一例に相当する。1つの用紙属性情報について印刷パラメータの異なる複数のストック情報が生成されてもよい。
印刷パラメータは、画像形成装置10による印刷に関する設定を示す情報であり、例えば、画像形成装置10による印刷を制御するためのパラメータや、印刷の条件に関するパラメータである。具体的には、印刷パラメータは、画像形成装置10に含まれている定着器による定着の温度や、用紙の傾きを調整するアライナーロール圧力やサイドレジの補正値、転写電流の調整値、用紙カール補正値、及び、紙折り位置の調整値等である。印刷パラメータは、画像形成パラメータの一例に相当する。
用紙属性情報には、例えば、印刷パラメータが予め対応付けられている。例えば、ユーザが、用紙属性情報が示す各属性を設定し、印刷パラメータに含まれる各値を設定し、用紙属性情報と印刷パラメータとを対応付けてもよい。また、用紙の属性に基づいて、当該用紙の用紙属性情報に対応付けられる印刷パラメータが決定されてもよい。また、各用紙属性に対する各印刷パラメータの使用履歴に基づいて、各用紙属性情報に対応付けられる1又は複数の印刷パラメータが決定されてもよい。例えば、各ユーザによる使用回数の多い印刷パラメータが、推奨印刷パラメータとして用紙属性情報に対応付けられ、これらが推奨ストック情報としてサーバ14に記憶されてもよい。1つの用紙属性情報について推奨度の異なる複数の推奨印刷パラメータが決定され、複数の推奨ストック情報が生成されてサーバ14に記憶されてもよい。また、後述する第3実施形態のように、用紙属性情報と印刷パラメータとの関係に基づいて定められた推奨度が、当該用紙属性情報と当該印刷パラメータとの対応付けを示すストック情報に対応付けられてもよい。また、ストック情報を使用した各ユーザが、ストック情報を評価し、その評価に基づいて推奨度が定められてもよい。推奨度が閾値以上となるストック情報が、推奨ストック情報として定められてもよい。
なお、サーバ14は用いられなくてもよい。また、上記の複数のストック情報は、画像形成装置10に予め記憶されていてもよい。
以下、画像形成装置10の構成について詳しく説明する。
印刷部16は画像形成部の一例であり、トレイ18から供給された用紙に、印刷対象の画像データに基づく画像を印刷するように構成されている。画像を用紙に印刷することが、画像を用紙に形成することの一例に相当する。
トレイ18は、印刷部16に供給される用紙を収容する部材である。トレイ18は、印刷部16に用紙を供給する供給部を構成する1つの要素である。画像形成装置10には、複数のトレイ18が設けられている。
検知部20は、トレイ18が開けられたこと、及び、トレイ18が閉じられたことを検知するように構成されている。検知部20は、例えば、トレイ18の開閉を検知するセンサである。検知部20は、個々のトレイ18毎に開閉を検知する。トレイ18を開けるとは、例えば、画像形成装置10の本体からトレイ18を引き出すことである。トレイ18の全部が画像形成装置10の本体から引き出されずに、トレイ18の一部が引き出された場合であっても、検知部20は、トレイ18が開けられたことを検知してもよい。
受付部22は、トレイ18への用紙の割り当てをユーザから受け付けるように構成されている。例えば、ユーザがUI部26を用いてトレイ18へ用紙を割り当てる操作を行った場合、受付部22は、その割り当てを受け付けて、トレイ18に用紙を割り当てる。トレイ18への用紙の割り当てとは、トレイ18と、当該トレイ18に収容される用紙の属性とを対応付けることである。受付部22は、トレイ18と、当該トレイ18に収容される用紙の属性とを対応付けて、その対応付けを示す情報を記憶部28に記憶させる。
受付部22は、更に、トレイ18への印刷パラメータの割り当てをユーザから受け付けてもよい。例えば、ユーザがUI部26を用いてトレイ18へ印刷パラメータを割り当てる操作を行った場合、受付部22は、その割り当てを受け付けて、トレイ18に印刷パラメータを割り当てる。トレイ18への印刷パラメータの割り当てとは、トレイ18と、当該トレイ18に収容される用紙に対して実行される印刷のパラメータとを対応付けることである。受付部22は、トレイ18と、当該トレイ18に収容されている用紙に対する印刷パラメータとを対応付けて、その対応付けを示す情報を記憶部28に記憶させる。印刷部16は、印刷される用紙が収容されているトレイ18に対応付けられている印刷パラメータに従って、当該用紙に画像を印刷する。
別の例として、受付部22は、トレイ18へのストック情報の割り当てをユーザから受け付けてもよい。例えば、ユーザがUI部26を用いてトレイ18へストック情報を割り当てる操作を行った場合、受付部22は、その割り当てを受け付けて、トレイ18にストック情報を割り当てる。トレイ18へのストック情報の割り当てとは、トレイ18と、ストック情報とを対応付けることである。受付部22は、トレイ18とストック情報とを対応付けて、その対応付けを示す情報を記憶部28に記憶させる。印刷部16は、印刷対象として指定されたトレイ18に対応付けられているストック情報に含まれる印刷パラメータに従って、当該トレイ18に収容されている用紙に画像を印刷する。
別の例として、受付部22は、用紙への印刷パラメータの割り当てをユーザから受け付けてもよい。例えば、ユーザがUI部26を用いて用紙へ印刷パラメータを割り当てる操作を行った場合、受付部22は、その割り当てを受け付けて、用紙に印刷パラメータを割り当てる。用紙への印刷パラメータの割り当てとは、用紙と、当該用紙に対して実行される印刷のパラメータとを対応付けることである。受付部22は、用紙と、当該用紙に対する印刷パラメータとを対応付けて、その対応付けを示す情報を記憶部28に記憶させる。印刷部16は、用紙に対応付けられている印刷パラメータに従って、当該用紙に画像を印刷する。
通信部24は通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信部24は、無線通信機能を有していてもよいし、有線通信機能を有していてもよい。通信部24は、例えば、LAN等のネットワークやインターネット等の通信経路Nを介して、サーバ14等の外部装置と通信してもよいし、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信等を利用することで他の装置と通信してもよい。
UI部26はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部とを含む。表示部は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部は、キーボードや入力キーや操作パネル等の入力装置である。UI部26は、表示部と操作部とを兼ね備えたタッチパネル等のUI部であってもよい。
記憶部28は、各種の情報を記憶する1又は複数の記憶領域である。各記憶領域は、例えば、画像形成装置10に設けられている1又は複数の記憶装置(例えばハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブ)によって構成されている。例えば、印刷対象の画像データ等が、記憶部28に記憶される。
また、記憶部28には、トレイ管理情報とストック管理情報とが記憶されている。
トレイ管理情報は、少なくとも、トレイ18毎に、トレイ18と用紙の属性との対応付けを管理するための情報である。例えば、トレイ18毎に、トレイ18を識別するためのトレイ識別情報と、当該トレイ18に割り当てられている用紙の属性を示す用紙属性情報とが対応付けられて、これらの情報がトレイ管理情報に含まれている。トレイ識別情報は、例えば、トレイ18の番号や名称等を示す情報である。
例えば、トレイ18への用紙の割り当てがユーザによって行われた場合、当該トレイ18のトレイ識別情報と当該用紙の用紙属性情報とが対応付けられて、トレイ管理情報に含まれる。この対応付けの処理は、受付部22によって行われる。なお、当該用紙がユーザによって割り当てられたことを示す情報が、当該トレイ識別情報に対応付けられてもよい。
用紙の割り当てが行われていないトレイ18のトレイ識別情報には、用紙が割り当てられていないことを示す用紙未割当情報が対応付けられていてもよいし、情報が対応付けられていなくてもよい。
なお、用紙の割り当てがユーザによって行われていないトレイ18には、予め定められた用紙が予め割り当てられていてもよい。つまり、当該トレイ18のトレイ識別情報には、予め定められた用紙属性情報が予め対応付けられていてもよい。この場合、当該トレイ18のトレイ識別情報には、ユーザによる用紙の割り当てが行われていないことを示す用紙未割当情報が対応付けられていてもよいし、当該用紙属性情報が、予め定められた仮の用紙属性情報であることを示す情報が対応付けられていてもよい。当該トレイ18への用紙の割り当てがユーザによって行われた場合、当該トレイ18のトレイ識別情報には、ユーザによって割り当てられた用紙属性情報が対応付けられる。用紙未割当情報や、用紙属性情報が予め定められた仮の用紙属性情報であることを示す情報が、当該トレイ18のトレイ識別情報に対応付けられている場合、これらの情報は削除される。この対応付けの処理や削除処理は、受付部22によって行われる。以下、予め定められた仮の用紙属性情報を「テンポラリー用紙属性情報」と称することとする。
ストック管理情報は、用紙毎に、用紙属性情報と印刷パラメータとの対応付けを示すストック情報を管理するための情報である。ストック管理情報には、1又は複数のストック情報が含まれている。例えば、1つの用紙属性情報について印刷パラメータの異なる複数のストック情報が生成されて、ストック管理情報に含まれている。用紙属性情報と印刷パラメータとは予め対応付けられてもよいし、ユーザが用紙に印刷パラメータを割り当てることで、用紙属性情報と印刷パラメータとが対応付けられてもよい。例えば、用紙属性情報と印刷パラメータとが予め対応付けられて、これらがストック情報としてストック管理情報に含まれている。上述した推奨ストック情報がストック管理情報に含まれていてもよい。また、ストック情報は、サーバ14から取得されてストック管理情報に含まれてもよい。
また、上記のトレイ管理情報とは別の例として、トレイ18毎に、トレイ18を識別するためのトレイ識別情報と、ストック情報とが対応付けられて、これらの情報がトレイ管理情報に含まれてもよい。つまり、トレイ18毎に、トレイ18を識別するためのトレイ識別情報と、用紙の属性を示す用紙属性情報と、印刷パラメータとが対応付けられて、これらの情報がトレイ管理情報に含まれてもよい。この場合、印刷部16は、トレイ18に対応付けられている印刷パラメータに従って、当該トレイ18に収容されている用紙に、印刷対象の画像を印刷する。
例えば、トレイ18へのストック情報の割り当てがユーザによって行われた場合、当該トレイ18のトレイ識別情報と当該ストック情報とが対応付けられて、トレイ管理情報に含まれる。この対応付けの処理は、受付部22によって行われる。なお、当該ストック情報がユーザによって割り当てられたことを示す情報が、当該トレイ識別情報に対応付けられてもよい。
ストック情報の割り当てが行われていないトレイ18のトレイ識別情報には、ストック情報が割り当てられていないことを示すストック未割当情報が対応付けられていてもよいし、情報が対応付けられていなくてもよい。
なお、ストック情報の割り当てがユーザによって行われていないトレイ18には、予め定められたストック情報が予め割り当てられてもよい。つまり、当該トレイ18のトレイ識別情報には、予め定められたストック情報が予め対応付けられていてもよい。この場合、当該トレイ18のトレイ識別情報には、ユーザによるストック情報の割り当てが行われていないことを示すストック未割当情報が対応付けられていてもよいし、当該ストック情報が、予め定められた仮のストック情報であることを示す情報が対応付けられていてもよい。当該トレイ18へのストック情報の割り当てがユーザによって行われた場合、当該トレイ18のトレイ識別情報には、ユーザによって割り当てられたストック情報が対応付けられる。ストック未割当情報や、ストック情報が予め定められた仮のストック情報であることを示す情報が、当該トレイ18のトレイ識別情報に対応付けられている場合、これらの情報は削除される。この対応付けの処理や削除処理は、受付部22によって行われる。以下、予め定められたストック情報を、「テンポラリーストック情報」と称することとする。
ストック情報がユーザによって割り当てられていないトレイ18がユーザによって指定されて、印刷の実行がユーザによって指示された場合、印刷部16は、当該トレイ18に対応付けられているテンポラリーストック情報に含まれている印刷パラメータに従って、当該トレイ18に収容されている用紙に画像を印刷する。
トレイ18に割り当てられていない用紙属性情報やストック情報が、記憶部28に記憶されていてもよい。例えば、読取装置12によって対象物を読み取ることで取得された用紙属性情報や、サーバ14から取得されたストック情報や、ユーザによって作成されたストック情報が、記憶部28に記憶されてもよい。ユーザは、記憶部28に記憶されている用紙属性情報やストック情報をトレイ18に割り当ててもよい。
なお、第1実施形態においては、ストック管理情報は記憶部28に記憶されていなくてもよい。また、用紙やトレイ18に印刷パラメータが割り当てられていなくてもよい。
制御部30は、画像形成装置10の各部の動作を制御するように構成されている。また、制御部30は、表示制御部32を含む。
表示制御部32は、各種の情報の表示を制御するように構成されている。例えば、ユーザによる用紙の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、当該トレイ18への用紙の割り当てに必要な操作をユーザに促す画面をUI部26の表示部に表示させる。ユーザによる用紙の割り当てが行われているトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、当該画面を表示部に表示させない。以下、トレイ18への用紙の割り当てに必要な操作をユーザに促す画面を、「第1促す画面」と称することとする。
より詳しく説明すると、検知部20が、トレイ18が開けられたことを検知した場合、開けられたトレイ18のトレイ識別情報を表示制御部32に出力する。表示制御部32は、記憶部28に記憶されているトレイ管理情報を参照することで、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられた用紙の用紙属性情報が対応付けられているか否かを判断する。
例えば、当該トレイ識別情報に用紙属性情報が対応付けられていない場合や、当該トレイ識別情報にテンポラリー用紙属性情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報に用紙未割当情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報に、テンポラリー用紙属性情報が対応付けられていることを示す情報が対応付けられている場合、表示制御部32は、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられた用紙の用紙属性情報が対応付けられていないと判断する。この場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させる。
一方、当該トレイ識別情報に用紙属性情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報に、用紙がユーザによって割り当てられたことを示す情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報に用紙未割当情報が対応付けられていない場合や、当該トレイ識別情報に、テンポラリー用紙属性情報が対応付けられていることを示す情報が対応付けられていない場合、表示制御部32は、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられた用紙の用紙属性情報が対応付けられていると判断する。この場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。
トレイ18への用紙の割り当てに必要な操作は、例えば、バーコードや2次元コードやRFID等の対象物を読取装置12によって読み取ることや、ユーザが用紙属性情報を入力することである。
第1促す画面は、当該操作の実行をユーザに明示的に伝える画面であってもよいし、当該操作の実行をユーザに明示的に伝える画面ではないが、ユーザ自身がすべき操作をユーザに分からせる画面であってもよい。
操作の実行をユーザに明示的に伝える画面は、例えば、「バーコード等の対象物を読み取ってください」等のメッセージが表示される画面等のように、読取装置12によって対象物を読み取る操作をユーザに明示的に伝える画面である。
また、例えば、ユーザが画面上で用紙属性情報を入力する必要がある場合には、その入力画面が、操作をユーザに分からせる画面の一例に相当する。その入力画面が表示される前に、その入力画面に遷移させるための画面が表示されてもよい。例えば、「割り当てを行いますか?」や「用紙属性情報を入力しますか?」等のメッセージを示す画面が表示され、その画面上で、ユーザが画面遷移の指示を与えた場合(例えば、当該画面上に表示されている「OK」ボタンや「Yes」ボタンをユーザが押した場合)、画面が入力画面に遷移する。入力画面に遷移させるための画面も、第1促す画面の一例に相当する。第1促す画面を表示しないことの概念の範疇には、入力画面に遷移させるための画面を表示しないことも含まれる。
また、例えば、用紙属性情報を取得するために、ユーザがカメラによって対象物を撮影する必要がある場合には、その撮影中の画面が、操作をユーザに分からせる画面の一例に相当する。例えば、カメラ等の撮影装置を有するスマートフォンやタブレットPC等の端末装置に、その撮影中の画面が表示されてもよい。また、スマートフォンやタブレットPC等の端末装置に、画像形成装置10を操作するためのUI画面が表示されてもよい。このような装置に、撮影中の画面が表示されてもよい。例えば、検知部20が、トレイ18が開けられたことを検知した場合、その旨を示す情報が、画像形成装置10から端末装置に送信される。当該情報を受信した端末装置においては、カメラが起動し、その撮影中の画面が端末装置に表示される。その撮影中の画面には、例えば、「枠内に対象物を配置してください。」等のメッセージが表示されてもよい。また、カメラが起動する前に、「カメラを起動しますか?」等のメッセージを示す画面が端末装置に表示され、ユーザがカメラの起動を指示した場合、カメラが起動して、撮影中の画面が表示されてもよい。このようなメッセージを示す画面も、第1促す画面の一例に相当する。第1促す画面を表示しないことの概念の範疇には、このようなメッセージを示す画面を表示しないことも含まれる。カメラによって、バーコードや2次元コード等の対象物が撮影されることで、用紙属性情報が取得される。なお、端末装置は、読取装置12の一例であってもよい。
なお、表示制御部32は、第1促す画面のデータを、ユーザが使用する端末装置に送信し、当該端末装置に第1促す画面を表示させてもよい。端末装置は、例えば、PC、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等である。なお、送信先の端末装置のアドレス情報(例えば電子メールアドレス等)は、記憶部28に予め記憶されている。このように、第1促す画面は、画像形成装置10にて表示されてもよいし、端末装置等の他の装置にて表示されてもよい。また、第1促す画面は、読取装置12にて表示されてもよい。
ユーザによる用紙の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合であっても、当該トレイ18にエラーが発生している場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させなくてもよい。当該エラーは、例えば、当該トレイ18に収容されている用紙に関するエラーである。具体的には、当該エラーは、用紙詰まり、用紙切れ、又は、用紙サイズに関するエラーのいずれかである。当該トレイ18に、当該トレイ18自体のエラーが発生している場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させる。
また、ユーザによる用紙の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合であっても、読取装置12が画像形成装置10に接続されていない場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させなくてもよい。例えば、読取装置12が画像形成装置10に接続されて、制御部30が、読取装置12が画像形成装置10に接続されていることを認識している場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させる。制御部30が、読取装置12が画像形成装置10に接続されていることを認識していない場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。例えば、読取装置12が物理的に画像形成装置10に接続されている場合であっても、制御部30が読取装置12を認識していない場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。
また、第1促す画面を表示する例とは別の例として、ユーザによるストック情報の割り当てが行われていないトレイが開けられた場合、表示制御部32は、当該トレイ18へのストック情報の割り当てに必要な操作をユーザに促す画面をUI部26の表示部に表示させてもよい。ユーザによるストック情報の割り当てが行われているトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、当該画面を表示部に表示させない。以下、トレイ18へのストック情報の割り当てに必要な操作をユーザに促す画面を、「第2促す画面」と称することとする。
より詳しく説明すると、検知部20が、トレイ18が開けられたことを検知した場合、開けられたトレイ18のトレイ識別情報を表示制御部32に出力する。表示制御部32は、記憶部28に記憶されているトレイ管理情報を参照することで、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられたストック情報が対応付けられているか否かを判断する。
例えば、当該トレイ識別情報にストック情報が対応付けられていない場合や、当該トレイ識別情報にテンポラリーストック情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報にストック未割当情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報に、テンポラリーストック情報が対応付けられていることを示す情報が対応付けられている場合、表示制御部32は、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられたストック情報が対応付けられていないと判断する。この場合、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させる。
一方、当該トレイ識別情報にストック情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報に、ストック情報がユーザによって割り当てられたことを示す情報が対応付けられている場合や、当該トレイ識別情報にストック未割当情報が対応付けられていない場合や、当該トレイ識別情報に、テンポラリーストック情報が対応付けられていることを示す情報が対応付けられていない場合、表示制御部32は、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられたストック情報が対応付けられていると判断する。この場合、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させない。
トレイ18へのストック情報の割り当てに必要な操作は、例えば、バーコードや2次元コードやRFID等の対象物を読取装置12によって読み取ることや、ユーザがストック情報を入力することである。
第2促す画面は、第1促す画面と同様に、操作の実行をユーザに明示的に伝える画面であってもよいし、ユーザ自身がすべき操作をユーザに分からせる画面であってもよい。これらの画面は、ユーザが利用する端末装置や読取装置12に表示されてもよい。
また、開けられたトレイ18に、当該トレイ18に収容されている用紙に関するエラーが発生している場合、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させなくてもよい。当該トレイ18に、当該トレイ18自体のエラーが発生している場合、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させる。
また、ユーザによるストック情報の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合であっても、読取装置12が画像形成装置10に接続されていない場合、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させなくてもよい。
なお、複数のトレイ18がユーザによって開けられ場合も、表示制御部32は、第1促す画面や、第2促す画面を、表示部に表示させてもよい。例えば、取得された用紙属性情報やストック情報は、最後に開けられたトレイ18に対応付けられてもよいし、最初に開けられたトレイ18に対応付けられてもよいし、ユーザによって選択されたトレイ18に対応付けられてもよいし、用紙に関するエラーが発生していないトレイ18に対応付けられてもよい。
トレイ18に対する用紙属性情報やストック情報の対応付けを変更する場合、表示制御部32は、その変更の操作を行うための画面を表示部に表示させる。例えば、ユーザがUI部26を用いて当該画面の表示指示を与えた場合、表示制御部32は、当該画面を表示部に表示させる。
以下、具体例を挙げて、第1実施形態について更に詳しく説明する。
図2を参照して、対象物の一例について説明する。図2には、用紙の外装の一例が示されている。用紙の外装34には、対象物の一例であるバーコード36が印刷されている。バーコード36は、外装34に包まれている用紙の用紙属性情報を示している。バーコード36が、読取装置12の一例であるバーコードリーダによって読み取られることで、バーコード36から用紙属性情報が取得される。読取装置12は、当該用紙属性情報を画像形成装置10に出力する。
画像形成装置10の制御部30は、サーバ14と通信することで、バーコード36から取得された用紙属性情報を含む1又は複数のストック情報を、サーバ14から取得してもよい。制御部30は、1又は複数の推奨ストック情報をサーバ14から取得してもよい。もとろん、制御部30は、当該用紙属性情報を含む1又は複数のストック情報を記憶部28から取得してもよい。
バーコード36は、用紙属性情報を識別するための識別情報(例えば管理番号や管理ID等)を示していてもよい。この場合、バーコード36が読取装置12によって読み取られることで、バーコード36から識別情報が取得される。読取装置12は、当該識別情報を画像形成装置10に出力する。例えば、用紙毎に、識別情報と用紙属性情報とが対応付けられてサーバ14に記憶されている。画像形成装置10の制御部30は、バーコード36から取得された識別情報に対応付けられている用紙属性情報を、サーバ14から取得する。制御部30は、当該用紙属性情報を含む1又は複数のストック情報を、サーバ14から取得してもよい。なお、読取装置12が、用紙属性情報やストック情報をサーバ14から取得して画像形成装置10に出力してもよい。
バーコード36は、1又は複数の推奨ストック情報を示していてもよい。この場合、バーコード36が、読取装置12によって読み取られることで、バーコード36から1又は複数の推奨ストック情報が取得される。1又は複数の推奨ストック情報は、読取装置12から画像形成装置10に出力される。
バーコード36以外の例として、2次元コードや、用紙属性情報を示す文字列や、その他の画像等が、外装34に印刷されていてもよいし、RFタグ等のICタグが、外装34に取り付けられていてもよい。2次元コードや文字列や画像やICタグ等が読取装置12によって読み取られることで、用紙属性情報やストック情報が取得される。
バーコード36、2次元コード、文字列又は他の画像等の対象物は、外装34に印刷されずに、他の用紙や物体等に印刷されていてもよいし、表示装置に表示されていてもよい。また、RFタグ等のICタグは、外装34に取り付けられずに、他の用紙や物品等に取り付けられていてもよい。
以下、トレイ管理情報の具体例について説明する。図3には、トレイ管理テーブルの一例が示されている。トレイ管理テーブルは、トレイ管理情報の一例である。
トレイ管理テーブルにおいては、トレイ毎に、管理IDと、トレイ18の番号を示す情報と、当該トレイ18に割り当てられている用紙の用紙属性情報とが対応付けられている。トレイ18の番号は、トレイ識別情報の一例に相当する。
例えば、「トレイ1」には用紙属性情報である「用紙属性1」が対応付けられている。「トレイ2」には用紙属性情報である「用紙属性2」が対応付けられている。「トレイ3」には用紙属性情報である「用紙属性3」が対応付けられている。
「トレイ1」に対応付けられている用紙のサイズは「A4」であり、用紙種類は「普通紙」である。これら以外の用紙属性情報(例えば用紙重量等)も「トレイ1」に対応付けられている。ユーザが用紙をトレイ18に割り当てる操作を行うと、受付部22は、当該用紙の用紙属性情報と当該トレイ18のトレイ識別情報とを対応付けてトレイ管理テーブルに登録する。
なお、ユーザによって用紙属性情報が割り当てられていないトレイ18には、テンポラリー用紙属性情報が予め対応付けられている。
図4には、トレイ管理テーブルの別の例が示されている。このトレイ管理テーブルにおいては、トレイ毎に、管理IDと、トレイ18の番号を示す情報と、当該トレイ18に割り当てられている用紙の用紙属性情報と、当該トレイ18に割り当てられている印刷パラメータとが対応付けられている。用紙属性情報と印刷パラメータとによってストック情報が構成されている。つまり、トレイ毎に、トレイ18の名称を示す情報と、当該トレイ18に割り当てられているストック情報とが対応付けられている。
例えば、「トレイ1」にはストック情報である「ストック1」が対応付けられている。「トレイ2」にはストック情報である「ストック2」が対応付けられている。「トレイ3」にはストック情報である「ストック3」が対応付けられている。
「トレイ1」に対応付けられている用紙のサイズは「A4」であり、用紙種類は「普通紙」である。これら以外の用紙属性情報も「トレイ1」に対応付けられている。また、定着温度を示す情報等が、印刷パラメータとして「トレイ1」に対応付けられている。ユーザがストック情報をトレイ18に割り当てる操作を行うと、受付部22は、当該ストック情報と当該トレイ18のトレイ識別情報とを対応付けてトレイ管理テーブルに登録する。
「トレイ1」に収容されている用紙が、印刷対象の用紙として選択された場合、印刷部16は、「トレイ1」に収容されている用紙に、「トレイ1」に対応付けられている印刷パラメータに従って画像を印刷する。
なお、ユーザによってストック情報が割り当てられていないトレイ18には、テンポラリーストック情報が予め対応付けられている。
第1実施形態においては、図3に示されているトレイ管理テーブルが用いられ、トレイ18に用紙が割り当てられる。もちろん、第1実施形態においても、図4に示されているトレイ管理テーブルが用いられ、トレイ18にストック情報が割り当てられてもよい。
以下、用紙をトレイ18に割り当てるときに表示される画面について説明する。
図5には、メイン画面の一例が示されている。メイン画面38は、UI部26の表示部に表示される画面である。メイン画面38には、画像形成装置10を模式的に表す装置画像40とリスト42とが表示されている。リスト42は、記憶部28に記憶されている用紙属性情報の一覧であり、1又は複数の用紙属性画像44を含む。用紙属性画像44は、記憶部28に記憶されている用紙属性情報を表す画像(例えばアイコン等)である。例えば、「用紙属性1」等を表す用紙属性画像44が表示されている。ユーザは、メイン画面38上で用紙属性画像44を選択し、選択した用紙属性画像44が表す用紙属性情報を変更してもよいし、用紙属性画像44を操作することでトレイ18に用紙属性情報を対応付けてもよい。なお、テンポラリー用紙属性情報を表す用紙属性画像が表示されてもよい。
なお、リスト42は、記憶部28に記憶されているストック情報の一覧であり、1又は複数のストック画像を含んでもよい。ストック画像は、ストック管理情報に含まれているストック情報を表す画像(例えばアイコン等)である。例えば、「ストック1」等を表すストック画像が表示されてもよい。ユーザは、メイン画面38上でストック画像を選択し、選択したストック画像が表すストック情報を変更してもよいし、ストック画像を操作することでトレイ18にストック情報を対応付けてもよい。なお、テンポラリーストック情報を表すストック画像が表示されてもよい。
ユーザによって用紙が割り当てられていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、第1促す画面をUI部26の表示部に表示させる。ここでは、「トレイ1」に、ユーザによって用紙が割り当てられておらず、ユーザによって「トレイ1」が開けられたものとする。つまり、トレイ管理テーブルにおいて、「トレイ1」に、ユーザによって割り当てられた用紙属性情報が対応付けられていない。なお、「トレイ1」には、テンポラリー用紙属性情報が対応付けられている場合がある。
図6には、第1促す画面の一例が示されている。例えば、表示制御部32は、メッセージ等が表示される表示領域である表示ウィンドウ46をメイン画面38上に表示させる。表示ウィンドウ46には、「トレイ1」への用紙の割り当てに必要な操作をユーザに促すメッセージが表示されている。表示ウィンドウ46は、第1促す画面の一例に相当する。また、表示ウィンドウ46は、操作の実行をユーザに明示的に伝える画面の一例に相当する。具体的には、「トレイ1」が開けられて、その開けられたことが検知されたことを示すメッセージや、「バーコードをスキャンして下さい。」等のメッセージが、表示ウィンドウ46に表示される。
ユーザが表示ウィンドウ46上で「OK」ボタンを押し、次に、ユーザが読取装置12によってバーコード36を読み取った場合、受付部22は、その読み取りによって取得された用紙属性情報を受け付ける。受付部22は、受け付けた用紙属性情報と、「トレイ1」のトレイ識別情報とを対応付けて、これらの情報を、図3に示されているトレイ管理テーブルに登録する。なお、ユーザが読取装置12によってバーコード36を読み取った後に、「OK」ボタンを押した場合も、受付部22は、その読み取りによって取得された用紙属性情報と、「トレイ1」のトレイ識別情報とを対応付けてもよい。
ユーザが表示ウィンドウ46上で「キャンセル」ボタンを押した場合、「トレイ1」に対する用紙属性情報の対応付けは行われない。「トレイ1」にテンポラリー用紙属性情報が対応付けられている場合、「トレイ1」の用紙属性情報としてテンポラリー用紙属性情報が用いられる。
第1促す画面を表示する例とは別の例として、ユーザによってストック情報が割り当てられていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、第2促す画面をUI部26の表示部に表示させてもよい。例えば、「トレイ1」に、ユーザによってストック情報が割り当てられておらず、ユーザによって「トレイ1」が開けられたものとする。つまり、トレイ管理テーブルにおいて、「トレイ1」に、ユーザによって割り当てられたストック情報が対応付けられていない。なお、「トレイ1」には、テンポラリーストック情報が対応付けられている場合がある。
この場合、図6に示されている表示ウィンドウ46と同様に、「トレイ1」へのストック情報の割り当てに必要な操作をユーザに促すメッセージが表示される。具体的には、「バーコードをスキャンして下さい。」等のメッセーが表示される。
ユーザが表示ウィンドウ上で「OK」ボタンを押し、次に、ユーザが読取装置12によってバーコード36を読み取った場合、受付部22は、その読み取りによって取得された用紙属性情報を受け付ける。制御部30は、受け付けた用紙属性情報を含むストック情報(例えば推奨ストック情報)を記憶部28やサーバ14から取得する。受付部22は、当該ストック情報と、「トレイ1」のトレイ識別情報とを対応付けて、これらの情報を、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。なお、ユーザが読取装置12によってバーコード36を読み取った後に、「OK」ボタンを押した場合も、受付部22は、ストック情報と、「トレイ1」のトレイ識別情報とを対応付けてもよい。
ユーザが表示ウィンドウ上で「キャンセル」ボタンを押した場合、「トレイ1」に対するストック情報の対応付けは行われない。「トレイ1」にテンポラリーストック情報が対応付けられている場合、「トレイ1」のストック情報としてテンポラリーストック情報が用いられる。
図7には、ユーザ自身がすべき操作をユーザに分からせる画面の一例が示されている。ユーザによって用紙が割り当てられていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、表示領域である表示ウィンドウ48をメイン画面38上に表示させる。表示ウィンドウ48は、ユーザが用紙属性情報を入力するための入力画面である。表示ウィンドウ48は、ユーザ自身がすべき操作をユーザに分からせる画面の一例である。表示ウィンドウ48には、用紙属性情報が入力される入力欄が表示されている。ユーザは、各入力欄に、用紙サイズや用紙種類等を示す情報を入力する。
ユーザが表示ウィンドウ48上で用紙属性情報を入力し、「OK」ボタンを押した場合、受付部22は、入力された用紙属性情報を受け付ける。制御部30は、受け付けた用紙属性情報と、「トレイ1」のトレイ識別情報とを対応付けて、これらの情報を、図3に示されているトレイ管理テーブルに登録する。
制御部30は、受け付けた用紙属性情報を含むストック情報を記憶部28やサーバ14から取得してもよい。この場合、受付部22は、当該ストック情報と、「トレイ1」のトレイ識別情報とを対応付けて、これらの情報を、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。
ユーザが表示ウィンドウ48上で「キャンセル」ボタンを押した場合、「トレイ1」に対する用紙属性情報の対応付けは行われない。「トレイ1」にテンポラリー用紙属性情報が対応付けられている場合、「トレイ1」の用紙属性情報としてテンポラリー用紙属性情報が用いられる。「トレイ1」にテンポラリーストック情報が対応付けられている場合、「トレイ1」のストック情報としてテンポラリーストック情報が用いられてもよい。
表示制御部32は、表示ウィンドウ48を表示する前に、「割り当てを行いますか?」等のメッセージをメイン画面38上に表示させてもよい。ユーザが画面遷移の指示を与えた場合、表示制御部32は、表示ウィンドウ48をメイン画面38上に表示させてもよい。
第1促す画面を表示する例とは別の例として、ユーザによってストック情報が割り当てられていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部32は、表示ウィンドウ48と同様に、ユーザがストック情報を入力するための画面を表示部に表示させてもよい。受付部22は、ユーザによって入力されたストック情報と、開けられたトレイ18のトレイ識別情報とを対応付けて、これらの情報を、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。
図8には、ユーザ自身がすべき操作をユーザに分からせる画面の別の例が示されている。例えば、検知部20が、トレイ18が開けられたことを検知した場合、制御部30は、その旨を示す情報を、送信先として予め登録されている端末装置50に送信する。端末装置50はカメラ等の撮影装置を有する。当該情報を受信した端末装置50においては、カメラが起動して撮影し、端末装置50の表示部には、撮影中の画面が表示される。ユーザはカメラによって用紙を撮影することで、画面には、用紙の画像52が表示される。カメラによって、バーコードや2次元コード等の対象物が撮影されることで、用紙属性情報が取得される。「枠内に対象物を配置して下さい。」等のメッセージが、画面に表示されてもよい。また、カメラが起動する前に、「カメラを起動しますか?」等のメッセージが、画面に表示されてもよい。
読取装置12によって用紙属性情報が取得された場合、表示制御部32は、取得された用紙属性情報をユーザが確認するための確認画面をUI部26の表示部に表示させてもよい。図9には、その確認画面の一例が示されている。確認画面54には、読取装置12によって取得された用紙属性情報が表示されている。例えば、用紙サイズや用紙種類や用紙重量等を示す情報が表示されている。また、図7に示されている入力画面上にてユーザによって用紙属性情報が入力された場合も、確認画面54が表示されてもよい。また、読取装置12によって対象物を読み取ることでストック情報が取得された場合に、取得されたストック情報を表示する確認画面が表示されてもよい。
以下、図10を参照して、第1促す画面の表示処理について説明する。図10には、その表示処理を示すフローチャートが示されている。
まず、ユーザがトレイ18を開ける(S01)。検知部20は、トレイ18が開けられたことを検知し、開けられたトレイ18を特定する。
次に、制御部30は、画像形成装置10に読取装置12が接続されているか否かを判断する(S02)。その接続は、ケーブルを用いた有線通信によって確立されていてもよいし、無線通信によって確立されていてもよい。
画像形成装置10に読取装置12が接続されていない場合(S02,No)、表示処理は終了する。この場合、第1促す画面は表示されない。例えば、制御部30が、読取装置12が画像形成装置10に接続されていることを認識しない場合、表示処理は終了する。
画像形成装置10に読取装置12が接続されている場合(S02,Yes)、処理はステップS03に移行する。例えば、制御部30が、読取装置12が画像形成装置10に接続されていることを認識している場合、処理はステップS03に移行する。
第1促す画面を表示する機能が有効ではない場合(S03,No)、つまり、当該機能が無効である場合、表示処理は終了する。例えば、当該機能が有効である又は無効であることを示す情報が、記憶部28に記憶されている。ユーザはUI部26を用いて、当該機能の有効又は無効を設定することができる。
第1促す画面を表示する機能が有効である場合(S03,Yes)、処理はステップS04に移行する。
画像形成装置10にエラーが発生していない場合(S04,Yes)、表示制御部32は、ユーザによって開けられたトレイ18に、ユーザによって用紙が割り当てられているか否かを判断する(S05)。
ユーザによって開けられたトレイ18に、ユーザによって用紙が割り当てられている場合(S05,No)、表示処理は終了する。この場合、第1促す画面は表示されない。例えば図3に示されているトレイ管理テーブルにおいて、開けられたトレイ18のトレイ識別情報に、ユーザによって割り当てられた用紙属性情報が対応付けられている場合、表示処理は終了する。トレイ18に既に用紙が割り当てられている場合、トレイ18への用紙の割り当て以外の理由で、ユーザはトレイ18を開けたと推測される。第1促す画面の表示は不要であると推測されるため、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。
ユーザによって開けられたトレイ18に、ユーザによって用紙が割り当てられていない場合(S05,Yes)、表示制御部32は、第1促す画面をUI部26の表示部に表示させる(S06)。例えば、図6に示されている表示ウィンドウ46や、図7に示されている表示ウィンドウ48等が表示される。これらの表示ウィンドウは、端末装置に表示されてもよい。また、図8に示されている画面が、端末装置に表示されてもよい。
画像形成装置10にエラーが発生している場合(S04,No)、処理はステップS07に移行する。なお、画像形成装置10に発生したエラーは、制御部30によって検知される。
画像形成装置10にて発生したエラーが、ユーザが開けたトレイ18の用紙詰まりのエラーである場合(S07,No)、表示処理は終了する。この場合、第1促す画面は表示されない。ユーザは、用紙詰まりを解消するために当該トレイ18を開けたと推測されるため、第1促す画面は、不要であると推測される。それ故、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。
画像形成装置10にて発生したエラーが、ユーザが開けたトレイ18の用紙詰まりのエラーではない場合(S07,Yes)、処理はステップS08に移行する。
画像形成装置10にて発生したエラーが、ユーザが開けたトレイ18の用紙切れのエラーである場合(S08,No)、表示処理は終了する。この場合、第1促す画面は表示されない。用紙切れのエラーは、例えば、印刷中に発生した用紙切れのエラーである。ユーザは、用紙を当該トレイ18に補充するために当該トレイ18を開けたと推測されるため、第1促す画面は、不要であると推測される。それ故、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。
画像形成装置10にて発生したエラーが、ユーザが開けたトレイ18の用紙切れのエラーではない場合(S08,Yes)、処理はステップS09に移行する。
画像形成装置10にて発生したエラーが、ユーザが開けたトレイ18の用紙サイズ違いのエラーである場合(S09,No)、表示処理は終了する。この場合、第1促す画面は表示されない。当該トレイ18に対応付けられている用紙のサイズと、実際に当該トレイ18に収容されている用紙のサイズとが異なる場合に、用紙サイズ違いのエラーが発生する。ユーザは、当該トレイ18に収容されている用紙を、当該トレイ18に対応付けられているサイズを有する用紙に取り替えるために、当該トレイ18を開けたと推測される。そのため、第1促す画面は、不要であると推測される。それ故、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させない。
画像形成装置10にて発生したエラーが、ユーザが開けたトレイ18の用紙サイズ違いのエラーではない場合(S09,Yes)、処理はステップS05に移行する。そして、ステップS05以降の処理が実行される。つまり、画像形成装置10にエラーが発生している場合であっても、発生したエラーが、ステップS07からステップS09のいずれかに規定されているエラーに該当しない場合、ステップS05以降の処理が実行される。例えば、発生したエラーが、トレイ18自体のエラーである場合には、ステップS05以降の処理が実行される。
なお、ユーザが開けたトレイ18(例えば「トレイ2」)にエラーが発生しておらず、「トレイ2」以外のトレイ18(例えば「トレイ1」)にエラーが発生している場合において、ユーザが開けたトレイ18に、ユーザによって用紙が割り当てられていない場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させる。つまり、「トレイ1」にてエラーが発生しているときに、ユーザが、エラーが発生していない「トレイ2」を開けた場合、表示制御部32は、第1促す画面を表示部に表示させる。
上記とは別の例として、開けられたトレイ18に、ユーザによってストック情報が割り当てられていない場合(S05,Yes)、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させてもよい(S06)。開けられたトレイ18に、ユーザによってストック情報が割り当てられている場合(S05,No)、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させない。また、ステップS07からステップS09のいずれかに規定されているエラーが発生している場合、表示制御部32は、第2促す画面を表示部に表示させない。
以下、図11を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。図11には、端末装置の構成の一例が示されている。端末装置56は、例えば、PC、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の装置である。また、端末装置56は、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の携帯型端末装置であってもよい。端末装置56は、情報処理装置の一例に相当する。
変形例においては、端末装置56が、対象物を読み取ることで用紙属性情報やストック情報を取得し、用紙属性情報やストック情報を画像形成装置10に送信する。また、端末装置56にて、トレイ18への用紙属性情報やストック情報の対応付けが行われてもよい。この場合、端末装置56は、その対応付けを示す情報を画像形成装置10に送信する。以下、端末装置56の構成について詳しく説明する。
読取部58は、カメラ等の撮影装置である。なお、読取部58は、バーコードリーダや、RFタグ等のICタグに対応したリーダ等であってもよい。
通信部60は通信インターフェースであり、他の装置に情報を送信する機能、及び、他の装置から情報を受信する機能を有する。通信部60は、無線通信機能を有していてもよいし、有線通信機能を有していてもよい。通信部60は、例えば、LAN等のネットワークやインターネット等の通信経路Nを介して、画像形成装置10やサーバ14と通信してもよいし、近距離無線通信等を利用することで他の装置と通信してもよい。
UI部62はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部とを含む。表示部は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部は、キーボードや入力キー等の入力装置である。UI部62は、表示部と操作部とを兼ね備えたタッチパネル等のUI部であってもよい。
記憶部64は、各種の情報を記憶する1又は複数の記憶領域である。各記憶領域は、例えば、端末装置56に設けられている1又は複数の記憶装置(例えばハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブ)によって構成されている。記憶部64には、トレイ管理情報やストック管理情報が記憶されてもよい。
受付部66は、受付部22と同様に、トレイ18への用紙の割り当てやストック情報の割り当てをユーザから受け付けるように構成されている。受付部66は、トレイ識別情報と用紙属性情報とを対応付けてもよいし、トレイ識別情報とストック情報とを対応付けてもよい。なお、端末装置56にて割当処理が行われない場合、受付部66は、端末装置56に設けられていなくてもよい。例えば、画像形成装置10にて割当処理が行われ、端末装置56では割当処理は行われない場合もある。
制御部68は、端末装置56の各部の動作を制御するように構成されている。また、制御部68は、表示制御部70を含む。
表示制御部70は、各種の情報の表示を制御するように構成されている。例えば、ユーザによる用紙の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部70は、第1促す画面をUI部62の表示部に表示させる。別の例として、ユーザによるストック情報の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合、表示制御部70は、第2促す画面を表示部に表示させてもよい。また、表示制御部70は、画像形成装置10を操作するための操作UIをUI部62の表示部に表示させてもよい。
例えば、画像形成装置10の検知部20が、ユーザがトレイ18を開けたことを検知した場合、画像形成装置10の制御部30は、当該トレイ18が開けられたことを示す情報と、当該トレイ18のトレイ識別情報とを端末装置56に送信する。例えば、端末装置56のアドレス情報(例えば電子メールアドレス情報)が、画像形成装置10の記憶部28に予め記憶されており、制御部30は、そのアドレス情報が示す送信先に、上記の情報を送信する。
開けられたトレイ18に用紙が割り当てられていない場合、表示制御部70は、第1促す画面をUI部62の表示部に表示させる。当該トレイ18に用紙が割り当てられているか否かの判断の処理は、画像形成装置10にて行われてもよいし、端末装置56にて行われてもよい。また、当該トレイ18にて用紙に関するエラーが発生している場合、表示制御部70は、第1促す画面を表示部に表示させなくてもよい。
表示制御部70は、用紙の割り当てに関する促す画面として、図6に示されている表示ウィンドウ46や、図7に示されている表示ウィンドウ48を、UI部62の表示部に表示させてもよい。また、制御部68は、読取部58を構成するカメラを起動させ、カメラに撮影させてもよい。この場合、図8に示されている画面等が、UI部62の表示部に表示される。
別の例として、開けられたトレイ18にストック情報が割り当てられていない場合、表示制御部70は、第2促す画面をUI部62の表示部に表示させてもよい。当該トレイ18にストック情報が割り当てられているか否かの判断の処理は、画像形成装置10にて行われてもよいし、端末装置56にて行われてもよい。また、当該トレイ18にて用紙に関するエラーが発生している場合、表示制御部70は、第2促す画面を表示部に表示させなくてもよい。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。第2実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る画像形成装置10と同じ構成を有し、情報処理装置の一例に相当する。第2実施形態に係る画像形成装置は、検知部20を有していなくてもよい。また、第2実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る表示処理を実行しなくてもよい。つまり、第2実施形態に係る画像形成装置においては、ユーザによる用紙やストック情報の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合に、第1促す画面や第2促す画面が、表示部に表示されなくてもよい。もちろん、第2実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る表示処理を実行してもよい。以下、第2実施形態に係る画像形成装置10について詳しく説明する。以下では、画像形成装置10に含まれる複数の構成のうち、第2実施形態に関連する構成について詳しく説明する。
受付部22は、用紙の用紙属性情報を受け付ける。例えば、読取装置12によって対象物が読み取られることで、用紙属性情報が取得される。受付部22は、その用紙属性情報を受け付ける。なお、第1実施形態と同様に、対象物自体から用紙属性情報が取得されてもよいし、対象物から識別情報が取得され、サーバ14等の外部装置から用紙属性情報が取得されてもよい。画像形成装置10の制御部30が、外部装置から用紙属性情報を取得してもよいし、読取装置12が外部装置から用紙属性情報を取得してもよい。なお、端末装置56によって対象物が読み取られて、端末装置56から画像形成装置10に用紙属性情報が送信された場合、受付部22は、端末装置56から送信されてきた用紙属性情報を受け付ける。
別の例として、受付部22は、ストック情報を受け付けてもよい。ストック情報は、第1実施形態と同様の方法によって取得される。例えば、画像形成装置10の制御部30は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を含むストック情報を記憶部28やサーバ14から取得する。受付部22は、制御部30によって取得されたストック情報を受け付ける。第1実施形態と同様に、受付部22は、1又は複数の推奨ストック情報を受け付けてもよい。
第2実施形態においては、表示制御部32は、ユーザが用紙をトレイ18に割り当てる操作を行う画面を、UI部26の表示部に表示させる。例えば、受付部22が用紙属性情報を受け付けた場合、表示制御部32は、ユーザが当該用紙属性情報をトレイ18に割り当てる操作を行う画面であって、当該用紙属性情報と割り当て先の候補となる複数のトレイ18とを示す画面(以下、「用紙割当操作画面」と称することとする)を、UI部26の表示部に表示させる。また、用紙割当操作画面が表示部に表示されているときに、受付部22が用紙属性情報を新たに受け付けた場合、表示制御部32は、受付部22が新たに受け付けた用紙属性情報を、当該用紙割当操作画面上に更に表示させる。
例えば、用紙割当操作画面には、受付部22が受け付けた複数の用紙属性情報と、複数のトレイ18とが表示され、いずれの用紙属性情報に対しても、割り当ての対象としてユーザが選択する複数のトレイ18が共通して表示される。
受付部22が新たに受け付けた用紙属性情報が、用紙割当操作画面上に表示されている用紙属性情報と同一の情報である場合、表示制御部32は、受付部22が新たに受け付けた用紙属性情報を当該用紙割当操作画面上に表示させなくてもよい。
別の例として、表示制御部32は、ユーザがストック情報をトレイ18に割り当てる操作を行う画面を、UI部26の表示部に表示させてもよい。例えば、受付部22がストック情報を受け付けた場合、ユーザがトレイ18にストック情報を割り当てる操作を行う画面であって、ストック情報と割り当て先の候補となる複数のトレイ18とを示す画面(以下、「ストック割当操作画面」と称することとする)を、UI部26の表示部に表示させる。また、ストック割当操作画面が表示部に表示されているときに、受付部22がストック情報を新たに受け付けた場合、表示制御部32は、受付部22が新たに受け付けたストック情報を、当該ストック割当操作画面上に更に表示させる。
例えば、ストック割当操作画面には、受付部22が受け付けた複数のストック情報と、複数のトレイ18とが表示され、いずれのストック情報に対しても、割り当ての対象としてユーザが選択する複数のトレイ18が共通して表示される。
受付部22が新たに受け付けたストック情報が、ストック割当操作画面上に表示されているストック情報と同一の情報である場合、表示制御部32は、受付部22が新たに受け付けたストック情報を当該ストック割当操作画面上に表示させなくてもよい。
以下、図12を参照して、用紙割当操作画面の表示処理について説明する。図12には、その表示処理を示すフローチャートが示されている。
まず、ユーザが読取装置12によって、トレイ18に割り当てられる用紙についてのバーコードを読み取る(S10)。例えば、図2に示されているバーコード36が、読取装置12によって読み取られる。これにより、用紙属性情報が取得され、受付部22は、当該用紙属性情報を受け付ける。もちろん、第1実施形態と同様に、2次元コードやRFタグや文字列や用紙自体が読み取られることで、用紙属性情報が取得されてもよい。
受付部22が用紙属性情報を受け付けた場合、表示制御部32は、用紙割当操作画面をUI部26の表示部に表示させる(S11)。用紙割当操作画面には、用紙属性情報の割り当て先の候補となる複数のトレイ18が表示されている。また、受付部22は、受け付けた用紙属性情報を記憶部28に記憶させる。
読取済みの用紙属性情報がない場合(S12,No)、表示制御部32は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を用紙割当操作画面に表示させる(S13)。例えば、用紙割当操作画面に、別の用紙属性情報が表示されていない場合や、読取済みの用紙属性情報が記憶部28に記憶されていない場合、表示制御部32は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を用紙割当操作画面に表示させる。
読取済みの用紙属性情報がある場合(S14,Yes)、処理はステップS14に移行する。
受付部22が受け付けた用紙属性情報が、用紙割当操作画面に既に表示されている用紙属性情報と同一の情報である場合(S14,Yes)、表示制御部32は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を用紙割当操作画面に表示させない(S15)。つまり、受付部22が受け付けた用紙属性情報が、読取済みの用紙属性情報と同一の情報である場合、表示制御部32は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を用紙割当操作画面上に表示させない。
受付部22が受け付けた用紙属性情報が、用紙割当操作画面に既に表示されている用紙属性情報と同一の情報ではない場合(S14,No)、表示制御部32は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を用紙割当操作画面に表示させる(S13)。
ストック割当操作画面も、用紙割当操作画面と同様に表示される。つまり、ユーザが読取装置12によってバーコード36を読み取り、受付部22が用紙属性情報を受け付けると、第1実施形態と同様に、制御部30は、当該用紙属性情報を含むストック情報を記憶部28やサーバ14から取得する。受付部22が、制御部30によって取得されたストック情報を受け付けると、表示制御部32は、ストック割当操作画面をUI部26の表示部に表示させる。読取済みの用紙属性情報がない場合、表示制御部32は、受付部22が受け付けたストック情報をストック割当操作画面に表示させる。例えば、ストック割当操作画面に、別のストック情報が表示されていない場合や、読取済みの用紙属性情報を含むストック情報が記憶部28に記憶されていない場合、表示制御部32は、受付部22が受け付けたストック情報をストック割当操作画面に表示させる。読取済みの用紙属性情報がある場合において、受付部22が受け付けたストック情報が、ストック割当操作画面に既に表示されているストック情報と同一の情報である場合、表示制御部32は、受付部22が受け付けたストック情報をストック割当操作画面に表示させない。受付部22が受け付けたストック情報が、ストック割当操作画面に既に表示されているストック情報と同一の情報ではない場合、表示制御部32は、受付部22が受け付けたストック情報をストック割当操作画面に表示させる。
以下、具体例を挙げて、第2実施形態について更に詳しく説明する。
以下では、トレイ18に用紙属性情報を割り当てる操作について説明する。図13を参照して、用紙割当操作画面について説明する。図13には、用紙割当操作画面の一例が示されている。バーコードや2次元コードやRFID等の対象物が読取装置12によって読み取られることで用紙属性情報が取得され、受付部22が用紙属性情報を受け付けると、用紙割当操作画面72がUI部26の表示部に表示される。
用紙割当操作画面72は、読取情報表示欄72A、用紙属性表示欄72B、トレイ表示欄72C、及び、割当用紙表示欄72Dを有する。トレイ表示欄72Cと割当用紙表示欄72Dとが対応付けられている。
読取情報表示欄72Aには、読取装置12によって読み取られた対象物を識別するための対象物識別情報が表示される。対象物識別情報は、例えば、番号やIDや名称等を示す情報である。対象物識別情報は、対象物を読取装置12によって読み取ることで取得される情報であり、例えば、用紙属性情報に含まれている情報である。
用紙属性表示欄72Bには、対象物を読取装置12によって読み取ることで受付部22によって受け付けられた用紙属性情報が表示される。用紙属性表示欄72Bには、例えば、用紙属性情報に含まれる一部の情報が表示されてもよいし、用紙属性情報を識別するための情報(例えば番号やIDや名称等を示す情報)が表示されてもよい。
トレイ表示欄72Cには、用紙属性情報の割り当て先の候補となる複数のトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報が表示される。
割当用紙表示欄72Dには、対応するトレイ18に割り当てられた用紙属性情報を識別するための情報が表示される。用紙属性情報が割り当てられていないトレイ18に対応する割当用紙表示欄には、当該トレイ18に用紙属性情報が割り当てられていないことを示す情報(例えば文字列「未割当」)が表示される。
ユーザは、用紙割当操作画面72上で、読取情報表示欄72Aに表示されている対象物識別情報や用紙属性表示欄72Bに表示されている用紙属性情報を操作することで、割り当て先のトレイ18に用紙属性情報を割り当てることができる。
図13に示す例では、対象物の一例である「バーコード1」が読取装置12によって読み取られている。読取情報表示欄72Aには、読み取られた対象物が「バーコード1」であることを示す対象物識別情報が表示されている。用紙属性表示欄72Bには、「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報が表示されている。「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報は、「用紙属性1」である。用紙属性表示欄には、「用紙属性1」を示す情報や、用紙属性情報に含まれる一部の情報が表示されている。
用紙割当操作画面72が表示部に表示されている状態で、別の対象物が読取装置12によって読み取られた場合、表示制御部32は、当該別の対象物を読み取ることで受付部22によって受け付けられた用紙属性情報を、用紙割当操作画面72に更に表示させる。
例えば、対象物の一例である「バーコード2」が読取装置12によって読み取られたものとする。「バーコード2」は「バーコード1」とは異なるバーコードである。「バーコード2」を読み取ることで、「バーコード1」を読み取ることで取得される用紙属性情報とは異なる用紙属性情報が取得される。
図14に示すように、表示制御部32は、「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報を用紙割当操作画面72に更に表示させる。読取情報表示欄72Aには、新たに読み取られた対象物が「バーコード2」であることを示す対象物識別情報が更に表示されている。用紙属性表示欄72Bには、「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報が更に表示されている。「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報は、「用紙属性2」である。用紙属性表示欄72Bには、「用紙属性2」を示す情報や、用紙属性情報に含まれる一部の情報が更に表示されている。
以上のように、「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報と、「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報とが、同一の用紙割当操作画面72に表示される。更に別の対象物が読取装置12によって読み取られた場合、その読み取りによって取得された用紙属性情報が、用紙割当操作画面72に更に表示される。
複数の用紙属性情報が取得された場合、当該複数の用紙属性情報と複数のトレイ識別情報が、同一の用紙割当操作画面72に表示される。つまり、いずれの用紙属性情報に対しても、割り当ての対象としてユーザが選択する複数のトレイ18が共通して表示される。
例えば、ドラッグ&ドロップ操作によって、用紙属性情報がトレイ18に割り当てられる。図15には、その割り当て操作の様子が示されている。
矢印74が指し示すように、ユーザがUI部26を用いて、読取情報表示欄72Aに表示されている「バーコード1」の対象物識別情報を、割り当て先の「トレイ1」が対応付けられている割当用紙表示欄72Dまで移動させ(つまり、当該対象物識別情報を当該割当用紙表示欄72Dまでドラッグ操作し)、当該対象物識別情報を当該割当用紙表示欄72Dに配置する(つまり、当該対象物識別情報を当該割当用紙表示欄72Dにドロップ操作する)。これにより、「バーコード1」に対応付けられている「用紙属性1」が、「トレイ1」に割り当てられる。受付部22は、「トレイ1」のトレイ識別情報に用紙属性情報「用紙属性1」を対応付けてトレイ管理テーブルに登録する。例えば図3に示されているトレイ管理テーブルに、「トレイ1」と「用紙属性1」とが対応付けられて登録される。
同様に、矢印76が指し示すように、「バーコード2」の対象物識別情報が、「トレイ2」に対応付けられている割当用紙表示欄72Dまでドラッグ操作され、当該割当用紙表示欄72Dにドロップ操作されている。これにより、「バーコード2」に対応付けられている「用紙属性2」が、「トレイ2」に割り当てられる。受付部22は、「トレイ2」のトレイ識別情報に用紙属性情報「用紙属性2」を対応付けてトレイ管理テーブルに登録する。例えば図3に示されているトレイ管理テーブルに、「トレイ2」と「用紙属性2」とが対応付けられて登録される。
なお、ドラッグ&ドロップ操作は、割り当て操作の一例に過ぎない。例えば、ユーザが、用紙割当操作画面72上で、割り当ての対象となる対象物識別情報(例えば「バーコード1」)と、割り当て先のトレイ識別情報(例えば「トレイ1」)とを選択した場合(例えばクリックやタッチ操作等を行った場合)、受付部22は、選択された用紙属性情報(例えば「用紙属性1」)とトレイ18(例えば「トレイ1」)とを対応付けて、トレイ管理テーブルに登録してもよい。これ以外の方法によって、用紙属性情報とトレイ識別情報とが選択されてもよい。また、ユーザの音声によって、割り当ての対象となる用紙属性情報と、割り当て先のトレイ識別情報とが選択されてもよい。
以上のように、複数の用紙属性情報と割り当ての候補となる複数のトレイ18とが、同じ用紙割当操作画面72に表示され、いずれの用紙属性情報にとっても、割り当ての候補となる複数のトレイ18は共通して表示される。
ユーザが、用紙割当操作画面72に表示されている「完了」ボタンを押した場合に、受付部22は、割当用紙表示欄に表示されている用紙属性情報を、当該割当用紙表示欄に対応付けられているトレイ18に対応付けてもよい。また、「完了」ボタンが押された場合、表示制御部32は、用紙割当操作画面72を表示部から消してもよい。換言すると、「完了」ボタンが押されるまでは、表示制御部32は、用紙割当操作画面72を表示部に表示し続け、用紙属性情報が追加で取得されたら、用紙割当操作画面72上の用紙属性情報も追加してもよい。
なお、図13に示されているように、1つの用紙属性情報が用紙割当操作画面72に表示されている状態で、用紙属性情報をトレイ18に割り当てる操作が行われてもよい。
また、「バーコード1」が既に読み取られて、用紙属性情報「用紙属性1」が用紙割当操作画面72に表示されている状態で、「バーコード1」が読取装置12によって新たに読み取られて用紙属性情報「用紙属性1」が取得された場合、表示制御部32は、後から取得された用紙属性情報「用紙属性1」を用紙割当操作画面72に表示させない。つまり、表示制御部32は、複数の同一の用紙属性情報を用紙割当操作画面72に表示させない。「バーコード2」についても同様である。このように、同じバーコードが読取装置12によって複数回読み取られた場合には、表示制御部32は、複数の同じ用紙属性情報を用紙割当操作画面72に表示させない。
ユーザが用紙属性情報をトレイ18に割り当てる操作を行い、受付部22がその操作を受け付けた後も、表示制御部32は、用紙割当操作画面72から当該用紙属性情報を消さなくてもよい。受付部22は、当該用紙属性情報と当該トレイ18とを対応付ける。また、ユーザが、当該用紙属性情報を別のトレイ18に割り当てる操作を行った場合、受付部22は、その操作を受け付けて、当該用紙属性情報と当該別のトレイ18とを対応付ける。
例えば、ユーザが「用紙属性1」を「トレイ1」に割り当てる操作(例えばドラッグ&ドロップ操作)を行った場合、受付部22は、「トレイ1」と「用紙属性1」とを対応付けて、図3に示されているトレイ管理テーブルに登録する。この操作が行われた後も、表示制御部32は、用紙属性情報「トレイ1」を用紙割当操作画面72から消さない。その後、ユーザが「用紙属性1」を「トレイ2」に割り当てる操作(例えばドラッグ&ドロップ操作)を行った場合、受付部22は、「トレイ2」と「用紙属性1」とを対応付けて、図3に示されているトレイ管理テーブルに登録する。つまり、ユーザは、既に「トレイ1」に割り当てる操作を行った「用紙属性1」を使用して、「トレイ2」へ割り当てる操作を行う。このように、用紙属性情報をトレイ18に割り当てる操作が行われた段階では、表示制御部32は、操作対象の用紙属性情報を用紙割当操作画面72から消さない。そして、その用紙属性情報を更に別のトレイ18に割り当てる操作が受け付けられる。
図13から図15に示されている例においては、同一の用紙割当操作画面72に、複数の用紙属性情報と、割り当て先の候補となる複数のトレイ18とが表示されているが、読み取りによって取得された用紙属性情報毎に表示ウィンドウが表示され、各表示ウィンドウに、割り当て先の候補となる複数のトレイ18が表示されてもよい。トレイ18への用紙属性情報の割り当ては、各用紙属性情報の表示ウィンドウにて別々に行われる。つまり、複数の異なるバーコードが読み取られて複数の異なる用紙属性情報が取得された場合、UI部26の表示部には、複数の表示ウィンドウが表示され、各表示ウィンドウにてトレイ18への用紙属性情報の割り当てが行われる。
例えば、「バーコード1」が読取装置12によって読み取られて用紙属性情報「用紙属性1」が取得された場合、表示制御部32は、用紙属性情報「用紙属性1」とトレイ表示欄72Cと割当用紙表示欄72Dとを示す表示ウィンドウを、UI部26の表示部に表示させる。トレイ表示欄72Cと割当用紙表示欄72Dは、図13に示されている表示欄と同じである。トレイ表示欄72Cには、割り当て先の候補となる複数のトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報が表示される。「用紙属性1」用の表示ウィンドウ上にて、トレイ18への用紙属性情報「用紙属性1」の割り当てが行われる。
また、「バーコード2」が読取装置12によって読み取られて「用紙属性2」の用紙属性情報が取得された場合、表示制御部32は、用紙属性情報「用紙属性2」とトレイ表示欄72Cと割当用紙表示欄72Dとを示す表示ウィンドウを、UI部26の表示部に表示させる。トレイ表示欄72Cと割当用紙表示欄72Dは、図13に示されている表示欄と同じである。トレイ表示欄72Cには、割り当て先の候補となる複数のトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報が表示される。「用紙属性1」用の表示ウィンドウ上にて、トレイ18への用紙属性情報「用紙属性1」の割り当てが行われる。
「用紙属性2」用の表示ウィンドウは、「用紙属性1」用の表示ウィンドウとは別の表示ウィンドウである。つまり、「用紙属性1」用の表示ウィンドウと「用紙属性2」用の表示ウィンドウとは、別々に表示部に表示される。表示制御部32は、「用紙属性1」用の表示ウィンドウと「用紙属性2」用の表示ウィンドウとを重ねて表示部に表示させてもよいし、並べて表示部に表示させてもよい。
上記とは別の例として、ストック情報がトレイ18に割り当てられてもよい。以下では、トレイ18にストック情報を割り当てる操作について説明する。図16を参照して、ストック割当操作画面について説明する。図16には、ストック割当操作画面の一例が示されている。バーコードや2次元コードやRFID等の対象物が読取装置12によって読み取られることで用紙属性情報が取得され、当該用紙属性情報を含むストック情報が、記憶部28やサーバ14から取得され、受付部22がストック情報を受け付けると、ストック割当操作画面78がUI部26の表示部に表示される。例えば、当該用紙属性情報を含む1又は複数の推奨ストック情報が記憶部28やサーバ14に記憶されており、制御部30は、当該1又は複数の推奨ストック情報を記憶部28やサーバ14から取得する。このように、対象物を読取装置12によって読み取ることで推奨ストック情報が取得される。もちろん、推奨ストック情報以外のストック情報が、ストック割当操作画面78に表示されてもよい。
ストック割当操作画面78には、読取情報表示欄78A、推奨ストック表示欄78B、トレイ表示欄78C及び割当ストック表示欄78Dを有する。トレイ表示欄78Cと割当ストック表示欄78Dとが対応付けられている。
読取情報表示欄78Aには、図13に示されている読取情報表示欄72Aと同様に、読取装置12によって読み取られた対象物を識別するための対象物識別情報が表示される。
推奨ストック表示欄78Bには、対象物を読取装置12によって読み取ることで取得された推奨ストック情報が表示される。推奨ストック表示欄78Bには、例えば、推奨ストック情報に含まれる一部の情報が表示されてもよいし、推奨ストック情報を識別するための情報(例えば番号やIDや名称等を示す情報)が表示されてもよい。
トレイ表示欄78Cには、図13に示されているトレイ表示欄72Cと同様に、用紙属性情報の割り当て先の候補となる複数のトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報が表示される。
割当ストック表示欄78Dには、対応するトレイ18に割り当てられたストック情報を識別するための情報が表示される。ストック情報が割り当てられていないトレイ18に対応する割当ストック表示欄には、当該トレイ18にストック情報が割り当てられていないことを示す情報(例えば文字列「未割当」)が表示される。
ユーザは、ストック割当操作画面78上で、読取情報表示欄78Aに表示されている対象物識別情報や推奨ストック表示欄78Bに表示されているストック情報を操作することで、割り当て先のトレイ18にストック情報を割り当てることができる。
図16に示す例では、対象物の一例である「バーコード1」が読取装置12によって読み取られている。読取情報表示欄78Aには、読み取られた対象物が「バーコード1」であることを示す対象物識別情報が表示されている。推奨ストック表示欄78Bには、「バーコード1」を読み取ることで取得された推奨ストック情報が表示されている。「バーコード1」を読み取ることで取得された推奨ストック情報は、「ストック1」である。推奨ストック表示欄78Bには、「ストック1」を示す情報や、推奨ストック情報「ストック1」に含まれている一部の情報(例えば用紙サイズ等を示す情報)が表示されている。推奨ストック情報「ストック1」は、「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報と、当該用紙属性情報を有する用紙の印刷について推奨される推奨印刷パラメータとの対応付けを示す情報である。
「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報を含む複数の推奨ストック情報が記憶部28やサーバ14に記憶されており、当該複数の推奨ストック情報が取得された場合、表示制御部32は、例えば、当該複数の推奨ストック情報をプルダウン方式等によって推奨ストック表示欄78Bに表示させてもよいし、当該複数の推奨ストック情報を並べて推奨ストック表示欄78Bに表示させてもよい。
ストック割当操作画面78が表示されている状態で、別の対象物が読取装置12によって読み取られた場合、表示制御部32は、当該別の対象物を読み取ることで取得された推奨ストック情報をストック割当操作画面78に更に表示させる。
例えば、対象物の一例である「バーコード2」が読取装置12によって読み取られたものとする。「バーコード2」は「バーコード1」とは異なるバーコードである。「バーコード2」を読み取ることで、「バーコード1」を読み取ることで取得される推奨ストック情報とは異なる推奨ストック情報が取得される。
図17に示すように、表示制御部32は、「バーコード2」を読み取ることで取得された推奨ストック情報をストック割当操作画面78に更に表示させる。読取情報表示欄78Aには、新たに読み取られた対象物が「バーコード2」であることを示す対象物識別情報が更に表示されている。推奨ストック表示欄78Bには、「バーコード2」を読み取ることで取得された推奨ストック情報が更に表示されている。「バーコード2」を読み取ることで取得された推奨ストック情報は、「ストック2」である。推奨ストック表示欄78Bには、「ストック2」を示す情報や、「ストック2」の推奨ストック情報に含まれている一部の情報(例えば用紙サイズ等を示す情報)が表示されている。推奨ストック情報「ストック2」は、「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報と、当該用紙属性情報を有する用紙について推奨される推奨印刷パラメータとの対応付けを示す情報である。
以上のように、「バーコード1」を読み取ることで取得された推奨ストック情報と、「バーコード2」を読み取ることで取得された推奨ストック情報とが、同一のストック割当操作画面78に表示される。更に別の対象物が読取装置12によって読み取られた場合、その読み取りによって取得された推奨ストック情報が、ストック割当操作画面78に更に表示される。
複数のストック情報が取得された場合、当該複数のストック情報と複数のトレイ識別情報が、同一のストック割当操作画面78に表示される。つまり、いずれのストック情報に対しても、割り当ての対象としてユーザが選択する複数のトレイ18が共通して表示される。
例えば、ドラッグ&ドロップ操作によって、ストック情報がトレイ18に割り当てられる。図18には、その割り当ての様子が示されている。
矢印80が指し示すように、ユーザがUI部26を用いて、読取情報表示欄78Aに表示されている「バーコード1」の対象物識別情報を、割り当て先の「トレイ1」に対応付けられている割当ストック表示欄78Dまでドラッグ操作し、当該対象物識別情報を当該割当ストック表示欄78Dにドロップ操作する。これにより、「バーコード1」に対応付けられている「ストック1」が、「トレイ1」に割り当てられる。受付部22は、「トレイ1」のトレイ識別情報に推奨ストック情報「ストック1」を対応付けてトレイ管理テーブルに登録する。例えば図4に示されているトレイ管理テーブルに、「トレイ1」と「ストック1」とが対応付けられて登録される。
同様に、矢印82が指し示すように、「バーコード2」の対象物識別情報が、「トレイ2」に対応付けられている割当ストック表示欄78Dまでドラッグ操作され、当該割当ストック表示欄78Dにドロップ操作されている。これにより、「バーコード2」に対応付けられている「ストック2」が、「トレイ2」に割り当てられる。受付部22は、「トレイ2」のトレイ識別情報に推奨ストック情報「ストック2」を対応付けてトレイ管理テーブルに登録する。例えば図4に示されているトレイ管理テーブルに、「トレイ2」と「ストック2」とが対応付けられている。
なお、トレイ18に用紙属性情報を割り当てる場合と同様に、ドラッグ&ドロップ操作以外の操作によって、トレイ18にストック情報を割り当ててもよい。例えば、ストック割当操作画面78上で、ユーザが、割り当ての対象となるストック情報と、割り当て先のトレイ識別情報とを選択してもよいし、ユーザが、音声によって、これらの情報を選択してもよい。
以上のように、複数のストック情報と、割り当ての候補となる複数のトレイ18とが、1つのストック割当操作画面78に表示され、いずれのストック情報にとっても、割り当ての候補となる複数のトレイ18は共通して表示される。
ユーザが、ストック割当操作画面78に表示されている「完了」ボタンを押した場合に、受付部22は、割当ストック表示欄78Dに表示されているストック情報を、当該割当ストック表示欄78Dに対応付けられているトレイ18に対応付けてもよい。また、「完了」ボタンが押された場合、表示制御部32は、ストック割当操作画面78を表示部から消してもよい。
なお、図16に示されているように、1つのストック情報がストック割当操作画面78に表示されている状態で、ストック情報をトレイ18に割り当てる操作が行われてもよい。
また、「バーコード1」が既に読み取られて、ストック情報「ストック1」がストック割当操作画面78に表示されている状態で、「バーコード1」が読取装置12によって新たに読み取られてストック情報「ストック1」が取得された場合、表示制御部32は、後から取得されたストック情報「ストック1」をストック割当操作画面78に表示させない。つまり、表示制御部32は、複数の同一のストック情報をストック割当操作画面78に表示させない。「バーコード2」についても同様である。このように、同じバーコードが読取装置12によって複数回読み取られた場合には、表示制御部32は、複数の同じストック情報をストック割当操作画面78に表示させない。
ユーザがストック情報をトレイ18に割り当てる操作を行い、受付部22がその操作を受け付けた後も、表示制御部32は、ストック割当操作画面78から当該ストック情報を消さなくてもよい。受付部22は、当該ストック情報と当該トレイ18とを対応付ける。また、ユーザが、当該ストック情報を別のトレイ18に割り当てる操作を行った場合、受付部22は、その操作を受け付けて、当該ストック情報と当該別のトレイ18とを対応付ける。
例えば、ユーザが「ストック1」を「トレイ1」に割り当てる操作(例えばドラッグ&ドロップ操作)を行った場合、受付部22は、「トレイ1」と「ストック1」とを対応付けて、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。この操作が行われた後も、表示制御部32は、ストック情報「ストック1」をストック割当操作画面78から消さない。その後、ユーザが「ストック1」を「トレイ2」に割り当てる操作(例えばドラッグ&ドロップ操作)を行った場合、受付部22は、「トレイ2」と「ストック1」とを対応付けて、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。このように、ストック情報をトレイ18に割り当てる操作が行われた段階では、表示制御部32は、操作対象のストック情報をストック割当操作画面78から消さない。
用紙属性情報の割り当て操作が行われる表示ウィンドウと同様に、表示制御部32は、読み取りによって取得されたストック情報毎に表示ウィンドウをUI部26の表示部に表示させてもよい。各表示ウィンドウには、割り当て先の候補となる複数のトレイ18が表示される。トレイ18へのストック情報の割り当ては、各ストック情報の表示ウィンドウにて別々に行われる。
例えば、「バーコード1」が読み取られた場合、ストック情報「ストック1」とトレイ表示欄78Cと割当ストック表示欄78Dとを示す表示ウィンドウが表示される。「バーコード2」が読み取られた場合、ストック情報「ストック2」とトレイ表示欄78Cと割当ストック表示欄78Dとを示す表示ウィンドウが表示される。「ストック1」用の表示ウィンドウと「ストック2」用の表示ウィンドウとは、別々の表示ウィンドウである。「ストック1」用の表示ウィンドウ上にて、トレイ18へのストック情報「ストック1」の割り当てが行われる。「ストック2」用の表示ウィンドウ上にて、トレイ18へのストック情報「ストック2」の割り当てが行われる。これらの表示ウィンドウは、重ねて表示されてもよいし、並べて表示されてもよい。
以下、第2実施形態の変形例について説明する。
変形例においては、表示制御部32は、複数の対象物を読み取ることで取得された複数の用紙属性情報と、割り当て先の候補となる複数のトレイ18とをすべて同時に並べて表示部に表示させつつ、各用紙属性情報に対応付けられる印刷パラメータの候補は一部のみを表示部に表示させる。ユーザが、印刷パラメータの他の候補の表示指示を与えた場合、表示制御部32は、他の候補を表示部に表示させる。
図19及び図20を参照して、第2実施形態に係る変形例に着いて詳しく説明する。図19及び図20には、第2実施形態の変形例に係る割当操作画面の一例が示されている。
第2実施形態の変形例に係る割当操作画面84は、読取情報表示欄84A、用紙属性表示欄84B、推奨印刷パラメータ表示欄84C、トレイ表示欄84D、及び、割当表示欄84Eを有する。
読取情報表示欄84Aには、図13に示されている読取情報表示欄72Aと同様に、読取装置12によって読み取られた対象物を識別するための対象物識別情報が表示される。
用紙属性表示欄84Bには、図13に示されている用紙属性表示欄72Bと同様に、対象物を読取装置12によって読み取ることで取得された用紙属性情報が表示される。
推奨印刷パラメータ表示欄84Cには、対象物を読取装置12によって読み取ることで取得された推奨ストック情報に含まれている推奨印刷パラメータが表示される。推奨印刷パラメータ表示欄84Cには、例えば、推奨印刷パラメータに含まれる一部の情報が表示されてもよいし、推奨印刷パラメータを識別するための情報(例えば番号やIDや名称等を示す情報)が表示されてもよい。
トレイ表示欄84Dには、用紙属性情報や推奨印刷パラメータの割り当て先の候補となる複数のトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報が表示される。
割当表示欄84Eには、対応するトレイ18に割り当てられた用紙属性情報を識別するための情報や、割り当てられた推奨印刷パラメータを識別するための情報が表示される。
ここでは、既に、対象物である「バーコード1」と「バーコード2」とが読取装置12によって読み取られて、「バーコード1」に対応する1又は複数の推奨ストック情報と、「バーコード2」に対応する1又は複数の推奨ストック情報とが取得されているものとする。
図19に示されているように、割当操作画面84の読取情報表示欄84Aには、「バーコード1」を示す対象物識別情報と「バーコード2」を示す対象物識別情報とが表示されている。用紙属性表示欄84Bには、「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報と、「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報とが表示されている。「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報は、「用紙属性1」である。「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報は、「用紙属性2」である。
推奨印刷パラメータ表示欄84Cには、「バーコード1」を読み取ることで取得された1又は複数の推奨ストック情報に含まれている1又は複数の推奨印刷パラメータと、「バーコード2」を読み取ることで取得された1又は複数の推奨ストック情報に含まれている1又は複数の推奨印刷パラメータと、が表示されている。
例えば、「バーコード1」を読み取ることで、「推奨ストック1」、「推奨ストック2」及び「推奨ストック3」が取得されている。つまり、推奨ストック情報「推奨ストック1」、「推奨ストック2」及び「推奨ストック3」は、「バーコード1」を読み取ることで取得された用紙属性情報を含む推奨ストック情報であり、「用紙属性1」を有する用紙に対して推奨されているストック情報である。これらの推奨ストック情報は、記憶部28やサーバ14に記憶されている。推奨ストック情報「推奨ストック1」には、推奨印刷パラメータ「印刷パラメータ1」が含まれている。推奨ストック情報「推奨ストック2」には、推奨印刷パラメータ「印刷パラメータ2」が含まれている。推奨ストック情報「推奨ストック3」には、推奨印刷パラメータ「印刷パラメータ3」が含まれている。これらの印刷パラメータは、「用紙属性1」を有する用紙に対して推奨されている印刷パラメータである。
また、「バーコード2」を読み取ることで、「推奨ストック4」及び「推奨ストック5」が取得されている。つまり、推奨ストック情報「推奨ストック4」及び「推奨ストック5」は、「バーコード2」を読み取ることで取得された用紙属性情報を含む推奨ストック情報であり、「用紙属性2」を有する用紙に対して推奨されているストック情報である。これらの推奨ストック情報は、記憶部28やサーバ14に記憶されている。推奨ストック情報「推奨ストック4」には、推奨印刷パラメータ「印刷パラメータ4」が含まれている。推奨ストック情報「推奨ストック5」には、推奨印刷パラメータ「印刷パラメータ5」が含まれている。これらの印刷パラメータは、「用紙属性2」を有する用紙に対して推奨されている印刷パラメータである。
表示制御部32は、取得されたすべての用紙属性情報と、画像形成装置10Aに設けられているすべてのトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報とを、同時に並べて割当操作画面84に表示させる。つまり、取得されたすべての用紙属性情報は、用紙属性表示欄84Bに並べて表示され、すべてのトレイ識別情報は、トレイ表示欄84Dに並べて表示される。
「用紙属性1」に対する複数の推奨印刷パラメータがある場合であっても、表示制御部32は、当該複数の推奨印刷パラメータに含まれる一部の推奨印刷パラメータを、推奨印刷パラメータ表示欄に表示する。表示制御部32は、当該複数の推奨印刷パラメータの中で最も推奨度の高い推奨印刷パラメータを推奨印刷パラメータ表示欄に表示してもよいし、番号順や名称順で最上位に配置される推奨印刷パラメータを推奨印刷パラメータ表示欄に表示してもよい。「用紙属性2」についても同様である。なお、推奨度は、後述する第3実施形態によって算出された推奨度であってもよいし、ストック情報の使用回数に基づいて定められてもよいし、ストック情報を使用したユーザの評価によって定められてもよい。
図19に示す例では、「用紙属性1」については、「印刷パラメータ1」が推奨印刷パラメータ表示欄に表示されている。例えば、「印刷パラメータ1」は、「推奨ストック1」、「推奨ストック2」及び「推奨ストック3」の中で最も推奨度の高い「推奨ストック1」に含まれている印刷パラメータである。「用紙属性2」については、「印刷パラメータ4」が推奨印刷パラメータ表示欄に表示されている。例えば、「印刷パラメータ4」は、「推奨ストック4」及び「推奨ストック5」の中で最も推奨度の高い「推奨ストック4」に含まれている印刷パラメータである。このように、各用紙属性について、1つの印刷パラメータが表示されている。
ユーザは、「印刷パラメータ1」を割当表示欄84Eに対してドラッグ&ドロップ操作することで、「印刷パラメータ1」をトレイ18に割り当てることができる。受付部22は、「印刷パラメータ1」と、割り当て先のトレイ18のトレイ識別情報とを対応付けて、この対応付けを示す情報を、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。また、「印刷パラメータ1」がトレイ18に割り当てられた場合、「印刷パラメータ1」に対応付けられている「用紙属性1」も、同じトレイ18に割り当てられてもよい。つまり、受付部22は、「用紙属性1」と、「印刷パラメータ1」が割り当てられたトレイ18のトレイ識別情報とを対応付けて、その対応付けを示す情報を、図4に示されているトレイ管理テーブルに登録する。もちろん、別の用紙属性情報が、「印刷パラメータ1」が割り当てられたトレイ18に割り当てられてもよい。「印刷パラメータ4」も同様にしてトレイ18に割り当てられてもよい。
表示されていない他の印刷パラメータは、例えば、プルダウン方式に従って表示される。例えば、ユーザが、割当操作画面84上で、推奨印刷パラメータ表示欄84Cに表示されている「印刷パラメータ1」を指定した場合(例えばクリックやタッチ操作した場合)、図20中の矢印86が指し示すように、表示制御部32は、「用紙属性1」に対応付けられている「印刷パラメータ1」、「印刷パラメータ2」及び「印刷パラメータ3」を一覧にして割当操作画面84に表示させる。ユーザは、その一覧から印刷パラメータを選択し、選択した印刷パラメータを割当表示欄84Eに対してドラッグ&ドロップ操作することで、当該印刷パラメータをトレイ18に割り当てることができる。「印刷パラメータ4」についても同様である。
なお、ドラッグ&ドロップ操作以外の操作によって、印刷パラメータや用紙属性情報が、トレイ18に割り当てられてもよい。
第2実施形態においても、第1実施形態の変形例と同様に、情報処理装置の一例である端末装置56によって、第2実施形態に係る処理が実行されてもよい。つまり、読取装置12又は端末装置56の読取部58によって対象物が読み取られることで用紙属性情報が取得された場合、端末装置56の表示制御部70は、図13に示されている用紙割当操作画面72を、端末装置56のUI部62の表示部に表示させる。更に別の対象物が読み取られることで別の用紙属性情報が取得された場合、表示制御部70は、図14に示すように、当該別の用紙属性情報を用紙割当操作画面72に更に表示させる。そして、図15に示すように、ユーザによって用紙属性情報がトレイ18に割り当てられた場合、端末装置56の制御部68は、用紙属性情報とトレイ識別情報との対応付けを示す情報を、画像形成装置10に送信する。その対応付けを示す情報は、例えば図3に示されているトレイ管理テーブルに登録される。
別の例として、端末装置56において、トレイ18へのストック情報の割り当てが行われてもよい。つまり、対象物が読み取られることでストック情報が取得された場合、表示制御部70は、図16に示されているストック割当操作画面78を、UI部62の表示部に表示させる。更に別の対象物が読み取られることで別のストック情報が取得された場合、表示制御部70は、図17に示すように、当該別のストック情報をストック割当操作画面78に更に表示させる。そして、図18に示すように、ユーザによってストック情報がトレイ18に割り当てられた場合、制御部68は、ストック情報とトレイ識別情報との対応付けを示す情報を、画像形成装置10に送信する。その対応付けを示す情報は、例えば図4に示されているトレイ管理テーブルに登録される。
更に別の例として、図19に示されている割当操作画面84が、UI部62の表示部に表示されて、用紙属性情報や印刷パラメータがトレイ18に割り当てられてもよい。
<第3実施形態>
以下、図21を参照して、第3実施形態に係る画像形成装置について説明する。図21には、第3実施形態に係る画像形成装置10Aの構成の一例が示されている。画像形成装置10Aは、情報処理装置の一例に相当する。
画像形成装置10Aは、上述した画像形成装置10が有する構成に加えて、更に、推奨度算出部88を含む。画像形成装置10Aは、検知部20を有していなくてもよい。また、画像形成装置10Aは、第1実施形態に係る表示処理を実行しなくてもよい。つまり、画像形成装置10Aにおいては、ユーザによる用紙やストック情報の割り当てが行われていないトレイ18が開けられた場合に、第1促す画面や第2促す画面が、表示部に表示されなくてもよい。もちろん、画像形成装置10Aは、第1実施形態に係る表示処理を実行してもよい。また、画像形成装置10Aは、第2実施形態に係る表示処理を実行しなくてもよい。つまり、画像形成装置10Aにおいては、用紙割当操作画面72(図13参照)やストック割当操作画面78(図16参照)が表示されなくてもよい。もちろん、画像形成装置10Aは、第2実施形態に係る表示処理を実行してもよい。以下、画像形成装置10Aについて詳しく説明する。以下では、画像形成装置10Aに含まれる複数の構成のうち、第3実施形態に関連する構成について詳しく説明する。
受付部22は、用紙の用紙属性情報を受け付ける。例えば、読取装置12によって対象物が読み取られることで、用紙属性情報が取得される。受付部22は、その用紙属性情報を受け付ける。なお、第1実施形態と同様に、対象物自体から用紙属性情報が取得されてもよいし、対象物から識別情報が取得され、サーバ14等の外部装置から用紙属性情報が取得されてもよい。画像形成装置10の制御部30が、外部装置から用紙属性情報を取得してもよいし、読取装置12が外部装置から用紙属性情報を取得してもよい。なお、端末装置56によって対象物が読み取られて、端末装置56から画像形成装置10に用紙属性情報が送信された場合、受付部22は、端末装置56から送信されてきた用紙属性情報を受け付ける。
表示制御部32は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を含むストック情報を選択的にUI部26の表示部に表示させるように構成されている。表示制御部32は、例えば、記憶部28に記憶されている複数のストック情報の中から、受付部22が受け付けた用紙属性情報を含むストック情報を表示部に表示させる。表示制御部32は、サーバ14に記憶されている複数のストック情報の中から、受付部22が受け付けた用紙属性情報を含むストック情報を表示部に表示させてもよい。受付部22が受け付けた用紙属性情報を含むストック情報は、例えば第1実施形態と同様に、制御部30によってサーバ14から取得される。
表示制御部32は、第2実施形態と同様に、ユーザがストック情報をトレイ18に割り当てる操作を行うストック割当操作画面を、UI部26の表示部に表示させてもよい。例えば、受付部22が用紙属性情報を受け付けた場合、図16に示されているストック割当操作画面78が表示部に表示されてもよい。
推奨度算出部88は、用紙属性情報と印刷パラメータとの関係に基づいて、ストック情報の推奨度を算出するように構成されている。例えば、推奨度算出部88は、用紙詰まりに関する、用紙属性情報と印刷パラメータとの関係に基づいて、推奨度を算出してもよいし、用紙への画像の定着性に関する、用紙属性情報と印刷パラメータとの関係に基づいて、推奨度を算出してもよい。具体的には、用紙詰まりが発生し難いストック情報ほど推奨度が高くなる。つまり、ストック情報に含まれる用紙属性情報が示す属性を有する用紙に、当該ストック情報に含まれる印刷パラメータに従って画像を印刷した場合に、用紙詰まりが発生し難い、用紙属性と印刷パラメータとの組み合わせほど推奨度が高くなる。また、画像の定着性が高いストック情報ほど推奨度が高くなる。つまり、ストック情報に含まれる用紙属性情報が示す属性を有する用紙に、当該ストック情報に含まれる印刷パラメータに従って画像を印刷した場合に、画像の定着性が高い、用紙属性と印刷パラメータとの組み合わせほど推奨度が高くなる。定着性は画質に関連しているため、定着性に関する推奨度は、画質に関する推奨度であるともいえる。また、推奨度算出部88は、用紙属性情報と印刷パラメータとの関係に基づいて、生産性に関する推奨度を算出してもよい。
推奨度算出部88は、記憶部28に記憶されている1又は複数のストック情報について推奨度を算出してもよいし、サーバ14から取得された1又は複数のストック情報について推奨度を算出してもよい。
例えば、受付部22が用紙属性情報を受け付けた場合、推奨度算出部88は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を含む1又は複数のストック情報を対象として、当該用紙属性情報と、当該1又は複数のストック情報のそれぞれに含まれる印刷パラメータとの推奨度を算出する。
また、推奨度算出部88は、ストック情報毎に、推奨度に応じたランキングを決定してもよい。推奨度が高いほど、上位のランキングがストック情報に付与される。
表示制御部32は、ストック情報毎に、推奨度算出部88によって算出された推奨度を、ストック情報に対応付けてUI部26の表示部に表示させる。また、表示制御部32は、推奨度に応じたランキングを表示部に表示させてもよい。ユーザはUI部26を用いて、表示されている1又は複数のストック情報の中から、トレイ18に割り当てられるストック情報を選択して、当該ストック情報をトレイ18に割り当てることができる。このとき、ユーザは、ストック情報に対応付けられている推奨度を参照することで、トレイ18に割り当てられるストック情報を選択してもよい。また、表示制御部32は、各ストック情報の推奨度をストック割当操作画面に表示させてもよい。
以下、図22を参照して、第3実施形態に係る画像形成装置10Aによる処理について説明する。図22には、当該処理を示すフローチャートが示されている。
まず、ユーザが読取装置12によって、用紙についてのバーコードを読み取る(S20)。例えば、図2に示されているバーコード36が、読取装置12によって読み取られる。これにより、用紙属性情報が取得され、受付部22は、当該用紙属性情報を受け付ける。もちろん、第1実施形態と同様に、2次元コードやRFタグや文字列や用紙自体が読み取られることで、用紙属性情報が取得されてもよい。
次に、制御部30は、受付部22が受け付けた用紙属性情報を含む1又は複数のストック情報を記憶部28から取得する(S21)。制御部30は、用紙属性情報を含む1又は複数のストック情報をサーバ14から取得してもよい。ユーザが、過去に、用紙属性情報と印刷パラメータとを対応付けてストック情報を生成した場合、当該ストック情報が、記憶部28やサーバ14に記憶されていてもよい。また、制御部30は、人工知能(AI)が搭載されたサーバやクラウドコンピューティングに、受付部22が受け付けた用紙属性情報を送信し、人工知能が選択した複数の推奨ストック情報を取得してもよい。
制御部30によって複数のストック情報が取得された場合(S22,Yes)、推奨度算出部88は、ストック情報毎に、当該ストック情報に含まれる用紙属性情報(つまり受付部22が受け付けた用紙属性情報)と、当該ストック情報に含まれる印刷パラメータとの関係に基づいて、推奨度を算出する(S23)。
複数のストック情報の中に推奨度が同じ複数のストック情報がある場合(S24,Yes)、表示制御部32は、予め定められた条件に従って、推奨度が同じ複数のストック情報の表示順位を決定する(S25)。表示制御部32は、ストック情報の使用回数に基づいて表示順位を決定してもよいし、ストック情報の名称順に従って表示順位を決定してもよい。例えば、使用回数がより多いストック情報ほど、表示順位が上位であってもよい。
次に、表示制御部32は、ステップS21にて取得された複数のストック情報を、UI部26の表示部に選択的に表示させる(S26)。このとき、表示制御部32は、ストック情報毎に、ステップS23にて算出された推奨度を、ストック情報に対応付けて表示部に表示させる。また、表示制御部32は、推奨度に基づく表示順位に従って、各ストック情報を表示部に表示させる。例えば、推奨度がより高いストック情報ほど上位に表示される。推奨度が同じ複数のストック情報については、ステップS25にて決定された表示順位に従って表示される。
複数のストック情報の中に推奨度が同じ複数のストック情報がない場合(S24,No)、表示制御部32は、ステップS21にて取得された複数のストック情報を、UI部26の表示部に選択的に表示させる(S26)。このとき、表示制御部32は、ストック情報毎に、ステップS23にて算出された推奨度を、ストック情報に対応付けて表示部に表示させる。例えば、推奨度がより高いストック情報ほど上位に表示される。
制御部30によって複数のストック情報が取得されていない場合(S22,No)、つまり、制御部30によって1つのストック情報が取得された場合、表示制御部32は、当該1つのストック情報をUI部26の表示部に表示させる(S26)。
以下、具体例を挙げて、第3実施形態について更に詳しく説明する。
図23を参照して、ストック管理テーブルについて説明する。図23には、ストック管理テーブルの一例が示されている。ストック管理テーブルは、ストック情報を管理するためのテーブルであり、例えば、記憶部28に記憶されているストック管理情報の一例である。ストック管理テーブルは、サーバ14に記憶されているストック情報を管理するためのテーブルであってもよい。また、ストック管理テーブルには、記憶部28に記憶されているストック情報と、サーバ14に記憶されているストック情報とを管理するためのテーブルであってもよい。また、ストック管理テーブルは、記憶部28に記憶されているストック情報と、サーバ14から取得されたストック情報とを管理するためのテーブルであってもよい。
ストック管理テーブルにおいては、ストック情報毎に、管理IDと、ストック情報の名称を示す情報と、当該ストック情報に含まれている用紙属性情報と、当該ストック情報に含まれている印刷パラメータとが対応付けられている。図23には、用紙サイズを示す情報、用紙種類を示す情報、及び、用紙重量を示す情報が、用紙属性情報の一部の例として示されている。その他、図示されていないが、用紙の色を示す情報、コーティングの有無を示す情報、及び、パンチ穴の有無を示す情報等が、用紙属性情報に含まれている。また、定着温度、アライナーロール圧力、サイドレジの補正値、転写電流の調整値、用紙カール補正値、及び、紙折り位置の調整値等が、印刷パラメータに含まれている。
同一の用紙属性情報に複数の異なる印刷パラメータが対応付けられることで、用紙属性情報が同じ複数のストック情報が生成されて、ストック管理テーブルに登録されてもよい。また、複数の異なる用紙属性情報に同一の印刷パラメータが対応付けられることで、用紙属性情報の異なる複数のストック情報が生成されて、ストック管理テーブルに登録されてもよい。上述したように、ユーザが用紙属性情報と印刷パラメータとを対応付けてもよいし、用紙属性情報と印刷パラメータとは予め対応付けられていてもよい。例えば、複数のユーザが、用紙属性情報と印刷パラメータとを対応付けることで、複数のストック情報が生成され、当該複数のストック情報が、記憶部28やサーバ14に記憶されてもよい。
また、推奨度算出部88が各ストック情報の推奨度を算出した場合、ストック管理テーブルには、その推奨度が登録されてもよい。推奨度に応じたランキングを示す情報も、ストック管理テーブルに登録されてもよい。
図24を参照して、印刷パラメータ設定画面について説明する。図24は、印刷パラメータ設定画面の一例が示されている。例えば、ユーザがUI部26を用いて印刷パラメータ設定画面の表示指示を与えると、表示制御部32は、印刷パラメータ設定画面90をUI部26の表示部に表示させる。印刷パラメータ設定画面90には、印刷パラメータに含まれる各値の設定項目が表示されており、ユーザは、印刷パラメータ設定画面90上で、印刷パラメータに含まれる各値を設定することができる。ここで設定された印刷パラメータと、ユーザによって選択された用紙属性情報とが対応付けられ、その対応付けを示すストック情報が、記憶部28やサーバ14に記憶される。なお、図24に示されている各設定項目は一例に過ぎず、他の設定項目が表示されて、ユーザによって設定されてもよい。
以下、図25を参照して、推奨度の算出について詳しく説明する。図25には、推奨度の算出方法が示されている。図25には、用紙詰まりに着目した算出方法、定着性に着目した算出方法、及び、生産性に着目した算出方法が示されている。図25には、推奨度の値が示されている。値が大きいほど、推奨度が高い。
例えば、用紙種類と印刷時の定着温度との関係に基づいて、推奨度が算出される。具体的には、用紙が薄紙である場合、定着温度を上げ過ぎると、定着剥離部にて用紙詰まりが発生することがある。従って、薄紙と高温の定着温度との組み合わせに対しては、推奨度を低くする。例えば、用紙属性情報が示す用紙種類が「薄紙」であり、かつ、印刷パラメータが示す定着温度が「高温」である場合、当該用紙種類と定着温度との組み合わせに対する推奨度は「−3」である。なお、「薄紙」とは、予め定められた厚さ以下の厚さを有する用紙である。「高温」とは、予め定められた温度以上の温度のことである。
また、用紙種類と用紙の傾き調整値との関係に基づいて、推奨度が算出される。具体的には、用紙がコート紙である場合、アライナーロール圧力を大きくすることで、用紙詰まりの発生が抑制される。例えば、用紙がコート紙である場合、アライナーロール圧力を第1閾値以上に設定することが推奨される。また、用紙が薄紙である場合、アライナーロール圧力を小さくすることで、用紙詰まりの発生が抑制される。例えば、用紙が薄紙である場合、アライナーロール圧力を第2閾値以下に設定することが推奨される。用紙属性情報が示す用紙種類に対する、印刷パラメータが示すアライナーロール圧力が、当該用紙種類の推奨圧力範囲外である場合、当該用紙種類と当該アライナーロール圧力との組み合わせに対する推奨度は「−3」である。例えば、用紙がコート紙である場合において、印刷パラメータが示すアライナーロール圧力が第1閾値未満である場合、推奨度は「−3」である。用紙が薄紙である場合において、印刷パラメータが示すアライナーロール圧力が第2閾値以上である場合、推奨度は「−3」である。
また、用紙が色紙(つまり白紙以外の用紙)である場合、サイドレジ補正を有効にすると、用紙詰まりが発生し易くなる。例えば、用紙属性情報が示す用紙の色が白色以外の色であり(つまり用紙が色紙であり)、かつ、印刷パラメータが、サイドレジ補正が有効であることを示している場合、用紙の色とサイドレジ補正の設定値との組み合わせに対する推奨度は「−3」である。
また、用紙属性情報と印刷パラメータとの組み合わせによって生産性が低くなる場合、生産性に関する推奨度は、低い値に設定される。
例えば、用紙がOHPフィルムであり、禁則がある場合、生産性に関する推奨度は「−4」である。画像をOHPフィルムに定着させるためには、定着器による定着の時間を長くすることが推奨される(つまり定着速度を遅くすることが推奨される)。例えば、OHPフィルムの搬送速度を遅くすることが推奨される。そうすると、定着に要する時間が長くなるため、生産性が低くなる。定着の時間を短くすることで、生産性は高くなるが、OHPフィルムへの画像の定着性は低下する。つまり、印刷された画像の画質が低下する。
例えば、用紙属性情報が示す用紙種類がOHPフィルムであり、印刷パラメータが示す定着の時間が長い場合(例えば閾値以上である場合)、生産性は低いため、生産性に関する推奨度は低い値に設定される。例えば、生産性に関する推奨度は「−4」である。この場合、定着性が良好であるため、定着性に関する推奨度は高い値に設定される。例えば、定着性に関する推奨度は「0」である。
用紙属性情報が示す用紙種類がOHPフィルムであり、印刷パラメータが示す定着の時間が短い場合(例えば閾値未満である場合)、生産性は低くならないため、生産性に関する推奨度は高い値に設定される。例えば、推奨度は「0」である。この場合、定着性は悪化するため、定着性に関する推奨度は低い値に設定される。例えば、定着性に関する推奨度は「−3」である。
用紙属性情報が示す用紙種類がエンボス紙である場合も、用紙種類がOHPフィルムである場合と同様に、推奨度が算出される。
また、定着器の動作設定に関して禁則がある場合、生産性に関する推奨度は「−4」である。例えば、画像を用紙に定着させるために定着時間を長くする必要のある用紙が用いられる場合、生産性は低くなる。画像を用紙に定着させるために定着時間を長くする必要のない用紙が用いられる場合、生産性は高くなる。例えば、用紙属性情報が示す用紙種類が普通紙である場合、定着時間を長くする必要がない。そのため、用紙種類と定着器の動作設定との組み合わせに対する推奨度は高い値に設定される。例えば、推奨度は「0」である。用紙属性情報が示す用紙種類がOHPフィルムやエンボス紙である場合、定着時間を長くする必要がある。そのため、用紙種類と定着器の動作設定との組み合わせに対する推奨度は低い値に設定される。例えば、推奨度は「−4」である。
図25に示されている算出方法は一例に過ぎず、図25に示されていない用紙属性と印刷パラメータとの組み合わせについても、用紙詰まりや定着性や生産性の観点から推奨度が算出される。
推奨度算出部88は、各項目の推奨度を合算することで、ストック情報の推奨度を算出する。図25に示されている例を挙げて説明すると、推奨度算出部88は、ストック情報毎に、定着温度に関する推奨度、アライナーロール圧力に関する推奨度、サイドレジ補正に関する推奨度、及び、生産性に関する推奨度を合算し、その合計をストック情報の推奨度として定める。また、推奨度算出部88は、ストック情報毎に、推奨度に応じたランキングを決定してもよい。
図26には、ストック情報の表示例が示されている。例えば、ユーザがUI部26を用いてストック情報の表示指示を与えると、表示制御部32は、図26に示されている画面92をUI部26の表示部に表示させる。画面92には、ストック管理テーブルに登録されているストック情報の一覧が表示される。また、表示制御部32は、ストック情報毎に、ストック情報に対応付けて推奨度を画面92に表示させる。表示制御部32は、ストック情報毎に、推奨度に応じたランキングをストック情報に対応付けて画面92に表示させてもよい。
図26に示す例では、「ストック1」、「ストック2」及び「ストック3」が示されている。「ストック1」の推奨度は「0」であり、ランキングは「1位」である。「ストック2」の推奨度は「−1」であり、ランキングは「2位」である。「ストック3」の推奨度は「−2」であり、ランキングは「3位」である。ランキングが「1位」のストック情報が、最も推奨度の高いストック情報であり、ランキングが下位のストック情報ほど、推奨度の低いストック情報である。表示制御部32は、例えば、推奨度順、つまりランキング順に、各ストック情報を画面92に表示させる。また、推奨度が同じ複数のストック情報がある場合、名前順や使用回数順等に従って、当該複数のストック情報が表示される。
表示制御部32は、割り当て先の候補となる複数のトレイ18のそれぞれのトレイ識別情報を画面92に表示させてもよい。この場合、ユーザは、画面92上にて、ストック情報をトレイ18に割り当ててもよい。
また、第3実施形態においても、第2実施形態に係るトレイ割当操作画面が表示されてもよい。例えば、図16や図17に示されているストック割当操作画面78が表示され、そのストック割当操作画面78に、ストック情報毎に、ストック情報に対応付けられて推奨度やランキングが表示されてもよい。
各ストック情報の推奨度やランキングを表示することで、複数のストック情報のみを表示する場合と比べて、どのストック情報を選択すべきであるのかがユーザにとって分かり易くなる。
推奨度算出部88は、ストック情報毎に、ストック情報の使用回数に応じて推奨度を変更してもよい。また、推奨度算出部88は、ユーザ毎に、ユーザによるストック情報の使用回数に応じて推奨度を変更してもよい。例えば、推奨度算出部88は、用紙属性情報と印刷パラメータとの関係に基づいて算出された、各ストック情報の推奨度を、画像形成装置10Aにログインしたユーザによる各ストック情報の使用回数に応じて変更する。使用回数が多いほど、推奨度が高くなる。
第1実施形態及び第2実施形態において、推奨ストック情報は、推奨度算出部88によって算出された推奨度に基づいて決定されてもよい。例えば、推奨ストック情報は、推奨度算出部88によって算出された推奨度が、予め定められた閾値以上となるストック情報であってもよい。
また、図16に示されている例において、表示制御部32は、複数のストック情報の中で、推奨度が最も高いストック情報のみをストック割当操作画面78に表示させ、当該ストック情報がユーザによって指定された場合(例えばクリックやタッチ操作された場合)、他のストック情報をプルダウン方式に従ってストック割当操作画面78に表示させてもよい。
また、図19に示されている例において、表示制御部32は、推奨度が最も高いストック情報に含まれている印刷パラメータのみを割当操作画面84に表示させ、当該印刷パラメータがユーザによって指定された場合(例えばクリックやタッチ操作された場合)、他の印刷パラメータをプルダウン方式に従って割当操作画面84に表示させてもよい(図20参照)。
第3実施形態に係る処理は、推奨度算出部88を有する端末装置によって実行されてもよい。例えば、図11に示されている端末装置56に推奨度算出部88が設けられており、端末装置56によって、各ストック情報の推奨度が算出されてもよい。ストック情報や推奨度は、端末装置56のUI部62の表示部に表示されてもよい。また、端末装置56にて、トレイ18へのストック情報の割り当てが行われてもよい。
<その他の実施形態>
上記の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態の中の少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態が組み合わされた場合、トレイ18が開けられた場合において、当該トレイに用紙が割り当てられていない場合やストック情報が割り当てられていない場合、割り当てを促す画面(例えば図6に示されている表示ウィンドウ46等)が、UI部26の表示部に表示される。バーコード等の対象物が読取装置12等によって読み取られた場合、図13等に示されている用紙割当操作画面や、図16に示されているストック割当操作画面が表示される。ストック割当操作画面には、ストック情報毎に、ストック情報に対応付けられて推奨度が表示される。
上記の画像形成装置10、画像形成装置10A及び端末装置56の各部の機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、画像形成装置10、画像形成装置10A及び端末装置56は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを有している。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、画像形成装置10、画像形成装置10A及び端末装置56の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、画像形成装置10、画像形成装置10A及び端末装置56の各部の機能は、例えばプロセッサ、電子回路又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、画像形成装置10、画像形成装置10A及び端末装置56の各部の機能は、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。