JP2020150668A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オン固着判定の時間を短縮できるようにした車両用電子制御装置を提供する。【解決手段】マイコンは、電源スイッチをオンからオフに制御した制御状態において(S1、S5)、電圧検出部により検出される電源スイッチの上流及び下流の間の電圧Vu、Vdの差が、発電機3の発電機能を制御することで変動するか判定することで電源スイッチ6がオン固着しているか否かを判定する(S6、S7)。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用電子制御装置に関する。
一般に、イグニッションスイッチなどの電源スイッチは、電源の通電・非通電を切り替えるために重要なスイッチである。このため、車両内の電子制御装置は、電源スイッチのオン固着故障診断を実施している。
電源スイッチのオン固着を検出するため、電源スイッチの下流側に電圧検出部を構成することが一般的である。この場合、電子制御装置は、電源スイッチをオフした時に、電圧検出部の検出電圧がグランド電圧になっていれば正常であると判定し、それ以外の場合には異常であると判定する。
しかし、電源スイッチの下流側に流れる電流量が少ない場合、電源スイッチをオフした後でも、電源スイッチの下流側の電圧は電源スイッチがオンした時の電圧が維持されてしまう。
これは、通常、車両用電子制御装置にはノイズ対策等を目的としてフィルタ回路を設けており、このフィルタ回路にコンデンサが実装されているためである。すなわちコンデンサが電圧を保持しているときには電圧検出部の検出電圧も電源電圧と同等レベルに検出してしまうことがある。このため、何らかの方法を用いて電源スイッチの下流側の電圧をグランド電圧に制御しなければならない。
この問題を解決するため、特許文献1記載の技術では、電源スイッチをオフにした時に電源スイッチの下流側の負荷を動作させ、電源スイッチの下流のコンデンサに充電された電荷を素早く放電させることで電圧を低下させる。これにより、電源スイッチのオン固着判定を開始するまでの時間を短くしている。
特開2015−133855号公報
特許文献1記載の手法を採用すると、コンデンサに蓄積された電荷を放電するため負荷駆動回路を使用することになるため、意図せず負荷を動作させてしまう可能性がある。仮に、負荷が動作しないようにPWM制御等によるパルス制御方法を用いて通電電流量を減少させると、電源スイッチのオン固着判定を開始するまでの時間が延びてしまい、オン固着判定自体の時間も要してしまうことになり好ましくない。
本発明は、オン固着判定の時間を短縮できるようにした車両用電子制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、バッテリの出力と当該バッテリとは異なる電圧により発電してバッテリを充電可能な発電機の出力とを電気的に共通接続した電源供給経路(5)を通じて電源を入力する車両用電子制御装置を対象としている。請求項1記載の発明によれば、次のように作用する。
電源スイッチ(6;506)は、電源供給経路(5)を通じて入力される電源を下流に通断電可能にする。第1電圧検出部(12、8b)は、電源スイッチの上流の電圧を検出する。フィルタ回路(11)は、電源スイッチの下流に設けられ電源スイッチの下流の電圧を保持するフィルタコンデンサ(C1、C2)を備える。第2電圧検出部(13、8b)は、電源スイッチの下流に設けられたフィルタコンデンサの電圧を検出する。
スイッチ制御部は電源スイッチをオン・オフに制御可能にする。オン固着判定部は、電源スイッチのオン固着を判定する。スイッチ制御部が、電源スイッチをオンからオフに制御した状態において、オン固着判定部は、第1及び第2電圧検出部により検出される電源スイッチの上流及び下流間の電圧差が、充電部の充電機能の変化に応じて変動するか否かにより電源スイッチのオン固着を判定する。
スイッチ制御部が、電源スイッチをオンからオフに制御したときには、電源スイッチの下流のフィルタコンデンサには電源スイッチのオン時の電荷が保持される。充電部の充電機能が変化すると、バッテリの出力電圧が変動出力される。
このため、スイッチ制御部が電源スイッチをオフしたときに当該電源スイッチが正常にオフ状態を保持していれば、電源スイッチの上流と下流の電圧は異なるようになり、逆に電源スイッチがオン固着されていれば、フィルタコンデンサの電荷はバッテリ側に通電され電源スイッチの上流と下流の電圧が一致するようになる。オン固着判定部は、この電圧差を検出することでオン固着判定できる。オン固着判定部は、フィルタコンデンサに保持された電荷を放電することなくオン固着判定できるようになり、オン固着判定までの時間を極力短縮できる。
第1実施形態について示す電子制御装置の電気的構成図 電源スイッチのオン固着検出処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 電源スイッチがオン固着している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 第2実施形態について電源スイッチのオン固着検出処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 電源スイッチがオン固着している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 第3実施形態について電源スイッチのオン固着検出処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 電源スイッチがオン固着している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 第4実施形態について電源スイッチのオン固着検出処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 電源スイッチがオン固着している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 第5実施形態について示す電子制御装置の電気的構成図 電源スイッチのオン固着検出処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 電源スイッチがオン固着している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 第6実施形態について示す電子制御装置の電気的構成図 電源スイッチの切替処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 第7実施形態について示す電子制御装置の電気的構成図 電源スイッチのオン固着検出処理を説明するフローチャート 電源スイッチが正常動作している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート 電源スイッチがオン固着している場合の各部電圧の変化を示すタイミングチャート
以下、車両用電子制御装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態について同一処理を実施する構成には同一符号を付し、後述の実施形態では必要に応じて説明を省略することがある。
(第1実施形態)
図1から図4は、第1実施形態の説明図を示している。図1に示すように、車両1内にはバッテリ2及び発電機3が搭載されており、バッテリ2及び発電機3は車両用電子制御装置4(以下、電子制御装置と称す)に接続されている。充電部としての発電機3は、例えばオルタネータによるものでエンジンの動力を利用して発電し、通常のバッテリ2の出力電圧VB2(例えば、12V)よりも大きな電圧VB1(例えば、14V)によりバッテリ2を充電する。
電子制御装置4は、バッテリ2の出力及び発電機3の出力を電気的に共通接続した電源供給経路5を通じて電源を入力し、電源スイッチ6及び電源回路7を通じて電源を内部に供給する。電子制御装置4は、マイコン8、負荷駆動回路9、電源スイッチ駆動回路10、フィルタ回路11、上流側の第1電圧検出部12、及び、下流側の第2電圧検出部13を備え、通常は負荷14を駆動するように構成される。
電源回路7は、バッテリ2の出力及び発電機3の出力の共通の電源供給経路5を直接入力接続し、当該入力される電源を用いて動作用電源を生成し、マイコン8等の内部回路に電源供給する。マイコン8は、内蔵の通信部8aにより発電機3との間で通信可能になっており発電機3の発電機能を制御可能になっている。この場合、マイコン8は発電機3をフルに稼働状態にしたり完全な停止状態にしたり、発電機3の出力電圧を適宜調整可能に構成されている。
負荷駆動回路9は、例えば3相ブリッジ接続されたMOSFETを用いて構成され、負荷14を駆動可能に構成されており、マイコン8は、負荷駆動回路9の動作を制御可能になっている。電源スイッチ6は、マイコン8の制御に基づいて電源供給経路5を通じて入力される電源をその下流のフィルタ回路11を通じて負荷駆動回路9に通断電可能にしている。第1電圧検出部12は、バッテリ2及び発電機3の共通出力電圧である電源供給経路5の電圧Vuを分圧し、電源スイッチ6の上流側のノードにて検出する。
電源スイッチ6の下流にはフィルタ回路11が接続されている。フィルタ回路11は、例えばコイルL1及びフィルタコンデンサC1、C2を図示形態に接続したLCローパスフィルタにより構成され、フィルタコンデンサC1、C2は、電源スイッチ6の下流の電圧Vdを保持する。第2電圧検出部13は電源スイッチ6の下流の電圧Vdを検出するように構成され、フィルタ回路11のフィルタコンデンサC2の電圧Vdを検出する。
マイコン8は、電源スイッチ駆動回路10を用いて電源スイッチ6をオン・オフに制御可能にするスイッチ制御部として機能する。またマイコン8は、第1電圧検出部12の検出電圧及び第2電圧検出部13の検出電圧を電圧検出部8bに入力し、電圧検出部8bの検出電圧に基づいて、電源スイッチ6がオン固着されているか否かを判定可能に構成されるオン固着判定部として機能する。マイコン8は、通信部8aにより発電機3と通信可能に構成され、発電機3の発電機能(充電機能相当)を制御する充電制御部として機能する。
前記の基本的構成に関する特徴的な作用を説明する。
マイコン8は、電源スイッチ6がオン固着しているか否かを検出する際に、まず図2のS1において電源スイッチ駆動回路10による電源スイッチ駆動指令がONであるか否かを判定する。マイコン8は、S1を満たしていることを条件として、バッテリ2の電圧Vuを電圧検出部8bにより確認し、S2において電圧Vuが一定以上であるか否かを判定する。マイコン8は、S2を満たしていることを条件として、バッテリ2の電圧Vuが一定以上であれば、S3において発電機3が稼働中であるか否かを判定する。マイコン8は、これらのS1〜S3の判定条件を満たしていることを条件として、S4以降の実質的なオン・オフ固着検出処理を実行する。
このとき、図3のタイミングt0に示すように、発電機3が稼働しており電圧VB1を出力していれば、発電機3の出力電圧VB1がバッテリ2に印加されているため、バッテリ2の出力も電圧VB1となる。また、電源スイッチ6が、正常にオン動作していれば、電源スイッチ6の上流、下流の電圧Vu、Vdもまたバッテリ2の出力電圧VB1と同じとなる。
マイコン8は、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdを電圧検出部8bにより検出し、S4においてこれらの電圧Vu、Vdの電圧差の有無を判定する。以下の後述実施形態の説明でも同様であるが、電圧Vu、Vdの電圧差の有無は、所定のマージンを見込んで判定すると良い。このとき、発電機3が標準的に発電したときの出力電圧VB1(例えば≒14V)と、バッテリ2が標準的に出力する出力電圧VB2(例えば≒12V)との電圧差が、例えば所定値(例えば2V)であるならば、この所定値の上下数〜数十%の範囲で電圧差を生じているか否かを判定すると良い。
マイコン8は、S4において電圧差ありと判定すると、電源スイッチ6をオン制御しているにも拘わらず、電源スイッチ6の上流と下流とで電圧差を生じているため、電源スイッチ6がオフ固着していると判断できる。これによりマイコン8は、S9においてオフ固着している旨をユーザ通知することになる。オフ固着検出後の処理は、ユーザ通知することに限られず、様々な制御処理を行っても良い。
他方、マイコン8は、S4において電圧差なしと判定すると、S5において電源スイッチ駆動指令をOFFにすることで、電源スイッチ駆動回路10を通じて電源スイッチ6をオフ駆動する。すると、電源スイッチ6が正常動作していれば、電源スイッチ6の上流と下流とは電気的に遮断される。
発電機3が稼働中に、マイコン8が電源スイッチ駆動回路10により電源スイッチ6をオフ駆動すると、図3のタイミングt1に示すように、電源スイッチ6が正常動作していれば、電源スイッチ6の上流の電圧Vuは、発電機3の出力電圧VB1のまま維持される。
電源スイッチ6の下流の電圧Vdは、フィルタ回路11のフィルタコンデンサC2に保持された電荷により決定されるが、電源スイッチ6がオフされると共に負荷駆動回路9が動作停止していれば、フィルタコンデンサC2の蓄積電荷の放電経路が少ない。このため、図3のタイミングt1に示すように、電源スイッチ6のオフ直前の電圧VB1が保持されることになる。
またマイコン8は、S6において通信部8aを通じて発電機3に停止指令することで発電機3を停止状態にする。図3のタイミングt2において発電機3が動作停止すると電源スイッチ6の上流の電圧Vuは、電圧VB2まで低下するものの、電源スイッチ6の下流の電圧Vdは、電流の通電経路が少ないため電源スイッチ6のオフ直前の電圧VB1に維持される。
その後、再度マイコン8が、S7において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdを電圧検出部8bにより検出し、S7においてこれらの直流の電圧差の有無を判定する。このときマイコン8は、S7において上流の電圧Vuと下流の電圧Vdに所定電圧以上の差(VB1−VB2)を確認することで、正常にオフ動作していることを判断できる。図3のタイミングt2〜t3参照。
マイコン8は、電源スイッチ6が正常にオフ動作していると判断した場合、S8において電源スイッチ駆動回路10に電源スイッチ駆動指令を再度ONにすることで元の状態に戻す。このとき、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdの電圧差はなくなる。図3のタイミングt3〜t4参照。その後、マイコン8が、発電機3に稼働指令することで発電機3が稼働状態になると、バッテリ2の出力電圧は電圧VB1になると共に、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdは共に、電圧VB1となり初期状態に戻る。図3のタイミングt4以降参照。
逆に、マイコン8は、S7において上流及び下流の電圧Vu、Vdの電圧差が無いと判断したときには、電源スイッチ6がオン固着していると判断する。図4のタイミングt2〜t3に示すように、電源スイッチ6がオン固着していると、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの電圧差がなくなり、電圧VB2に概ね一致する。
この場合、マイコン8は、S10においてブザー、ディスプレイ、ランプ等の報知手段を通じてユーザに通知する。その後、マイコン8は、電源スイッチ駆動指令をONにしたとしても、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの電圧差はない。図4のタイミングt3〜t4参照。その後、マイコン8が、発電機3に稼働指令することで発電機3が稼働状態になると、バッテリ2の出力電圧は電圧VB1になると共に、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdも共に電圧VB1となり、初期状態に戻る。図4のタイミングt4以降参照。
マイコン8は、電源スイッチ6のオン・オフ固着検出処理を実行している最中に、外部から負荷駆動要求があったときには、電源スイッチ固着検出処理を途中で打ち切り、負荷駆動回路9を通じて負荷14を駆動制御すると良い。
本実施形態によれば、マイコン8が、電源スイッチ6をオンからオフに制御した制御状態において、第1電圧検出部12、第2電圧検出部13及び電圧検出部8bにより検出される電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdの電位差が、発電機3の発電機能を稼働状態から停止状態に切り替えたときに変動するか否かにより、電源スイッチ6のオン固着を判定している。このため、発電機3を稼働状態から停止状態に切り替えたときの電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdの間の電位差を検出して電源スイッチ6のオン固着を判定すればよくなる。この結果、負荷駆動回路9を用いてフィルタコンデンサC1、C2に蓄積された電荷を放電する必要がなくなり、電源スイッチ6のオン固着判定の時間を短縮できるようになる。また、フィルタコンデンサC1、C2の電荷を放電して下流の電圧Vdがグランド電圧に低下するまで、オン固着判定を待機する必要がなくなる。
例えば、電子制御装置4がシャットダウンするときに、マイコン8が電源スイッチ6をオフし、このときオン固着判定することになれば、マイコン8がオン固着判定を実行した後に電子制御装置4がシャットダウンすることになる。この場合、無駄な消費電力が増えてしまう。本実施形態では、電子制御装置4をシャットダウンするときに、オン固着判定する必要がなくなり、無駄な消費電力を発生させることがなくなる。
また例えば、負荷駆動回路9を使用することなく、低抵抗値のプルダウン抵抗を用いてフィルタコンデンサC1、C2に蓄積された電荷を放電する方法も考えられる。しかし、この場合、プルダウン抵抗の抵抗値を下げる必要があるため、電源スイッチ6がオン状態のときに通電されてしまい消費電力が上がってしまう。仮に、電源スイッチ6がオン固着していれば、常にプルダウン抵抗に電流が流れてしまうため、バッテリ2が上がってしまうまでの時間が短くなる。プルダウン抵抗の発熱を抑えるため抵抗値を高くすると、逆に消費電流が少なくなるため、電源スイッチ6のオン固着判定を開始するまでの時間がかかってしまう。本実施形態によれば、プルダウン抵抗を用いる必要がなくなり、無駄な消費電力を発生させることがなくなる。また、電源スイッチ6のオン固着を検出するために特別なセンサを必要としないため、検出用に新たな部品を追加しなくても良くなる。
(第2実施形態)
図5から図7は、第2実施形態の説明図を示している。本実施形態では、図5に示すように、マイコン8は、S1及びS2の条件と共に、S3aにおいて発電機3が稼働中ではない、すなわち、発電機3が停止状態であることを条件として、S4以降の実質的なオン・オフ固着検出処理を実行する。
図6のタイミングt10に示すように、発電機3が停止状態となっていれば発電機3の出力電圧は0であり、バッテリ2の出力電圧は電圧VB2となる。また電源スイッチ6が正常にオン動作していれば、図6のタイミングt10にて、電源スイッチ6の上流、下流の電圧Vu、Vdもまたバッテリ2の電圧VB2と同じになる。
マイコン8は、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdを電圧検出部8bにより検出し、S4においてこれらの直流の電圧差の有無を判定する。マイコン8は、S4において電圧差ありと判定すると電源スイッチ6がオフ固着していると判断でき、S9においてオフ固着している旨をユーザ通知する。
他方、マイコン8は、S4において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの電圧差をなしと判定すると、S5において電源スイッチ駆動指令をOFFにすることで、電源スイッチ駆動回路10を通じて電源スイッチ6をオフ駆動する。すると、電源スイッチ6が正常に動作していれば、電源スイッチ6の上流と下流とは電気的に遮断される。
発電機3が停止状態であるときに、マイコン8が電源スイッチ駆動回路10により電源スイッチ6をオフ駆動したとしても、図6のタイミングt11に示すように、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdは、バッテリ2の出力電圧VB2のまま維持される。
またマイコン8は、S6aにおいて通信部8aを通じて発電機3に稼働指令することで発電機3を始動させ稼働状態にする。図6のタイミングt12において発電機3が始動するとバッテリ2の出力電圧及び電源スイッチ6の上流の電圧Vuは電圧VB1まで上昇する。しかし、電源スイッチ6が正常にオフしていれば、電源スイッチ6の上流と下流とが電気的に遮断されているため、電源スイッチ6の下流の電圧Vdは、電源スイッチ6がオフする直前におけるフィルタコンデンサC2の端子間の電圧VB1に保持される。
その後、再度マイコン8が、S7において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdを電圧検出部8b、12、13により検出し、S7においてこれらの電圧差の有無を判定する。このとき、マイコン8は、S7において上流と下流の電圧Vu、Vdに所定電圧以上の差(VB1−VB2)を確認することで正常にオフしたことを判定できる。図6のタイミングt12〜t13参照。
マイコン8は、電源スイッチ6が正常にオフしていると判定した場合、S8において電源スイッチ駆動回路10に電源スイッチ駆動指令を再度ONにすることで元の状態に戻す。このとき、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdの差はなくなる。図6のタイミングt13〜t14参照。その後、マイコン8が発電機3に停止指令することで発電機3が停止状態になると、バッテリ2の出力電圧は電圧VB2に低下する。電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdも共に電圧VB2となり初期状態に戻る。図6のタイミングt14以降参照。
逆に、マイコン8は、S7において上流と下流の電圧Vu、Vdの差が無いときには、電源スイッチ6がオン固着判定していると判断する。図7のタイミングt12〜t13に示すように、電源スイッチ6がオン固着していると、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差がなくなり、電圧VB1に概ね一致する。この場合、マイコン8は、S10においてブザー、ディスプレイ、ランプ等の報知手段を通じてユーザに通知する。その後、マイコン8は、電源スイッチ駆動指令をONにしたとしても電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差はないままである。図7のタイミングt13〜t14参照。その後、マイコン8が、発電機3に停止指令することで発電機3が停止状態になると、バッテリ2の出力電圧は電圧VB2に低下すると共に、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdも共に電圧VB2となる。図7のタイミングt14以降参照。
マイコン8は、電源スイッチ6のオン・オフ固着検出処理を実行している最中に外部から負荷駆動要求があったときには、電源スイッチ6の固着検出処理を途中で打ち切り、負荷駆動回路9を通じて負荷14を駆動制御すると良い。
本実施形態によれば、マイコン8が、電源スイッチ6をオンからオフに制御した制御状態において、第1電圧検出部12、第2電圧検出部13及び電圧検出部8bにより検出される電源スイッチ6の上流及び下流間の電圧Vu、Vdの差が、発電機3の発電機能を停止状態から稼働状態に切り替えたときに変動するか否かにより電源スイッチ6のオン固着を判定している。このため、マイコン8が、発電機3を停止状態から稼働状態に切り替えたときの電源スイッチ6の上流及び下流間の電圧Vu、Vdの差を検出して、電源スイッチ6のオン固着を判定すればよくなり、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
図8から図10は、第3実施形態の説明図を示している。本実施形態では、図8に示すように、マイコン8は、S1からS3の条件を満たしたときにS4以降の実質的なオン・オフ固着検出処理を実行する。
このとき、図9のタイミングt20に示すように発電機3が稼働していれば、発電機3の出力電圧VB1がバッテリ2に印加されているため、バッテリ2の出力電圧も電圧VB1となる。また、電源スイッチ6が正常にオンしていれば、図9のタイミングt20にて、電源スイッチ6の上流、下流の電圧Vu、Vdもまた発電機3の出力電圧VB1と同じとなる。
本実施形態が、第1実施形態と異なるところは、発電機3がフル稼働状態からS6bにおいて稼働能力を低下させて発電機3の出力電圧を意図的に電圧VB3(<VB1:例えば12V)に低下させているところにある。
マイコン8は、図8のS4において上流と下流の電圧Vu、Vdの差なしと判定すると、S5において電源スイッチ駆動指令をOFFにすることで、電源スイッチ駆動回路10を通じて電源スイッチ6をオフ駆動する。すると、電源スイッチ6が正常に動作していれば、電源スイッチ6の上流と下流とは電気的に遮断される。発電機3がフル稼働状態であるときに、マイコン8が電源スイッチ駆動回路10により電源スイッチ6をオフ駆動したとしても、図9のタイミングt21に示すように、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdは、発電機3の出力電圧VB1のまま維持される。
この後、マイコン8が、発電機3と通信することでS6bにおいて発電機3の稼働能力を低下させて発電機3の出力を電圧VB3(例えば、12V)に低下させる。図9のタイミングt22において、発電機3の稼働能力が低下すると、電源スイッチ6の上流側の電圧Vuは、電圧VB3まで低下するものの、電源スイッチ6の下流の電圧Vdは、電流の通電経路が少ないため、電源スイッチ6のオフ直前の電圧VB1に維持される。
その後、再度マイコン8が、S7において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdを電圧検出部12、13、8bにより検出し、S7においてこれらの電圧Vu、Vdの差の有無を判定する。マイコン8は、S7において上流の電圧Vuと下流の電圧Vdに所定電圧以上の差(VB1−VB3)を確認することで正常にオフしたことを判定できる。図9のタイミングt22〜t23参照。
逆にマイコン8は、S7において上流と下流の電圧Vu、Vdの差が無いときには、電源スイッチ6がオン固着判定していると判断する。図10のタイミングt22〜t23に示すように、電源スイッチ6がオン固着していると、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差がなくなり、電圧VB3に概ね一致する。マイコン8は、S10においてブザー、ディスプレイ、ランプ等の報知手段を通じてユーザに通知する。
その後、マイコン8は、電源スイッチ駆動指令をONにしたとしても、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差はない。図10のタイミングt23〜t24参照。その後、マイコン8が、発電機3に稼働能力の上昇を指令することで発電機3がフル稼働状態になると、バッテリ2の出力電圧は電圧VB1になると共に電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdも共に電圧VB1となり初期状態に戻る。図10のタイミングt24以降参照。
本実施形態によれば、マイコン8が、電源スイッチ6をオンからオフに制御した状態において、第1電圧検出部12、第2電圧検出部13及び電圧検出部8bにより検出される電源スイッチ6の上流及び下流の間の電圧Vu、Vdの差が、発電機3の発電機能の稼働能力を低下させたときに変動するか否かにより電源スイッチ6のオン固着を判定している。このため、発電機3を稼働能力を低下させたときの電源スイッチ6の上流及び下流間の電圧Vu、Vdの差を検出して電源スイッチ6のオン固着を判定すればよくなる。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
図11から図13は、第4実施形態の説明図を示している。本実施形態では、図11に示すように、マイコン8は、S1からS3の条件を満たしたときにS4以降の実質的なオン・オフ固着検出処理を実行する。
このとき、図12のタイミングt30に示すように、発電機3が稼働していても発電機3の出力電圧が電圧VB4(<VB1:例えば12V)であれば、発電機3の出力電圧VB4がバッテリ2に印加されることになるため、バッテリ2の出力電圧も電圧VB4となる。また、電源スイッチ6が、正常にオンしていれば、図12のタイミングt30にて、電源スイッチ6の上流、下流の電圧Vu、Vdもまた発電機3の出力電圧VB4と同じとなる。
本実施形態が、第3実施形態と異なるところは、発電機3の出力電圧を電圧VB4として稼働能力を低下させた状態から、S6cにおいて発電機3の稼働能力を上昇させて発電機3の出力電圧を意図的に電圧VB1に上昇させているところにある。すなわち、第3実施形態とは逆の手順にて発電機3の稼働能力を変化させることでオン固着検出するところに特徴を備える。
マイコン8は、図11のS4において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差なしと判定すると、S5において電源スイッチ駆動指令をOFFにすることで、電源スイッチ駆動回路10を通じて電源スイッチ6をオフ駆動する。すると、電源スイッチ6が、正常に動作していれば、電源スイッチ6の上流と下流とは電気的に遮断される。発電機3がフル稼働状態であるときに、マイコン8が、電源スイッチ駆動回路10により電源スイッチ6をオフ駆動したとしても、図12のタイミングt31に示すように、電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdは、発電機3の出力電圧VB4のまま維持される。
この後、マイコン8が、発電機3と通信することでS6cにおいて発電機3の稼働能力を上昇させて発電機3の出力を電圧VB1に上昇させる。図12のタイミングt32において、発電機3の稼働能力が上昇すると、電源スイッチ6の上流の電圧Vuは、電圧VB1まで上昇するものの、電源スイッチ6の下流の電圧Vdは、電流の通電経路が少ないため、電源スイッチ6のオフ直前の電圧VB4に維持される。
その後、再度マイコン8が、S7において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdを電圧検出部12、13、8bにより検出し、S7においてこれらの電圧Vu、Vdの差の有無を判定する。マイコン8は、S7において上流の電圧Vuと下流の電圧Vdに所定電圧以上の差(VB1−VB4)を確認することで正常にオフしたことを判定できる。図12のタイミングt32〜t33参照。
逆に、マイコン8は、S7において電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差が無いときには、電源スイッチ6がオン固着判定していると判断する。図13のタイミングt32〜t33に示すように、電源スイッチ6がオン固着していると、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差がなくなり、電圧VB1に概ね一致する。マイコン8は、S10においてブザー、ディスプレイ、ランプ等の報知手段を通じてユーザに通知する。その後、マイコン8は、電源スイッチ駆動指令をONにしたとしても、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdの差はないままである。図13のタイミングt33〜t34参照。その後、マイコン8が、発電機3に稼働能力の下降を指令することで発電機3の稼働能力が低下すると、発電機3の出力電圧は電圧VB4になると共に電源スイッチ6の上流及び下流の電圧Vu、Vdも共に電圧VB4となり初期状態に戻る。図13のタイミングt34以降参照。
本実施形態によれば、マイコン8が、電源スイッチ6をオンからオフに制御した状態において、第1電圧検出部12、第2電圧検出部13及び電圧検出部8bにより検出される電源スイッチ6の上流及び下流の間の電圧Vu、Vdの差が、発電機3の発電機能の稼働能力を上昇させたときに変動するか否かにより電源スイッチ6のオン固着を判定している。このため、マイコン8が、発電機3を稼働能力を上昇させたときの電源スイッチ6の上流及び下流の間の電圧Vu、Vdの差を検出して電源スイッチ6のオン固着を判定すればよくなる。これにより、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第5実施形態)
図14から図17は、第4実施形態の説明図を示している。本実施形態では、図14に示すように、電源スイッチ506が2つのMOSFET_Mu,Mdを用いて構成されている。電源スイッチ506は、当該電源スイッチ506の上流と下流との間に、ボディダイオードDu,Ddをそれぞれドレインソース間に逆並列接続した2つのMOSFET_Mu,Mdをソース共通接続して構成されている。その他の構成は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。ここでは、2つのMOSFET_Mu,Mdをソース共通に接続した形態を示すが、2つのMOSFET_Mu,Mdをドレイン共通に接続して構成しても良いし、2つのMOSFET_Mu、Mdの間に他の部品を設けても良い。
このような回路構成を採用した場合、仮に、電源スイッチ506の上側のMOSFET_Muがオン固着したときを考慮する。下側のMOSFET_Mdが正常にオフ動作可能であったとしても、下側のMOSFET_MdにはボディダイオードDdが寄生しているため、バッテリ2又は発電機3が負荷駆動回路9の側へ通電できてしまう。
例えば、電源スイッチ506の上流の電圧Vuが低く、下流の電圧Vdが高い場合、上流と下流との間の電圧Vu、Vdの差は維持されるものの、電源スイッチ506の上流の電圧Vuが高く、下流の電圧Vdが低い場合、上流と下流の電圧Vu、Vdの差は維持されずボディダイオードDdの順方向電圧と同じ電圧になる。そのため、電源スイッチ506のオン固着を検出するためには、電源スイッチ506の上流の電圧Vuより下流の電圧Vdが低い状態を意図的に生成することが望ましい。
逆に、電源スイッチ506の下側のMOSFET_Mdがオン固着した場合には、前述とは逆の作用を生じるため、電源スイッチ506のオン固着を検出するためには、電源スイッチ506の上流の電圧Vuより下流の電圧Vdが高い状態を意図的に生成することが望ましい。
そこで、電子制御装置504は、MOSFET_Mu、Mdのオン固着検出を個別に実行するため、図15に示す処理を実行する。図15には図2に記載の処理と同一処理を実行する処理には同一ステップ番号を付している。ステップS1〜S4の説明を省略する。
マイコン8は、S5において電源スイッチ駆動指令をオフする。図16のタイミングt41に示すように、この時点では発電機3は稼働状態であるため、電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdは一致する。その後、マイコン8は、S6において発電機3の稼働を停止する。そしてマイコン8は、S7において電源スイッチ506の上流と下流に電圧Vu、Vdの差があるか否かを判定する。
電源スイッチ506の2つのMOSFET_Mu、Mdが何れもオン固着しておらず、正常に動作していれば、電源スイッチ506の上流と下流との間の通電経路は完全に遮断される。このため、図16のタイミングt42〜t43に示すように、電源スイッチ506の上流の電圧Vuは発電機3及びバッテリ2の出力電圧VB2に一致するが、電源スイッチ6の下流には電流経路がほとんどないため、電圧Vdは電圧VB1のまま保持される。電源スイッチ6の上流と下流には電圧Vu、Vdの差があることからマイコン8は正常と判定する。
しかし例えば、下側のMOSFET_Mdがオン固着していれば、図17のタイミングt42〜t43に示すように、上側のMOSFET_Muがたとえオン固着していなかったとしても、当該上側のMOSFET_MuのボディダイオードDuを通じて上流と下流の電圧Vu、Vdは一致することになる。これにより、図16及び図17のタイミングt42〜t43において、下側のMOSFET_Mdのオン固着を判定できる。
その後、マイコン8は、S8において一旦電源スイッチ506にオン指令し、S11において上流と下流の電圧Vu、Vdに差がある場合には、上流と下流の電圧Vu、Vdの差がなくなるまで待機し、S12において電源スイッチ506をオフ指令する。マイコン8は、S13において発電機3を始動させ発電機3の稼働を開始させる。図16及び図17のタイミングt43〜t45参照。そして、マイコン8は、S14において電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdの差があるか否かを判定する。
電源スイッチ506の2つのMOSFET_Mu、Mdが何れもオン固着しておらず正常に動作していれば、電源スイッチ506の上流と下流との間の通電経路は完全に遮断される。このため、図16のタイミングt45〜t46に示すように、電源スイッチ506の下流の電圧Vdは、発電機3が始動する前の出力電圧VB2に一致するが、電源スイッチ506の上流の電圧Vuは、発電機3の出力電圧VB1に変化する。電源スイッチ506の上流の電圧Vuと下流の電圧Vdとには差があることから、マイコン8は正常と判定する。この場合、マイコン8は、S15において電源スイッチ506にオン指令して初期状態に戻す。
しかし例えば、上側のMOSFET_Muがオン固着していれば、図17のタイミングt45〜t46に示すように、たとえ下側のMOSFET_Mdがオン固着していなかったとしても当該下側のMOSFET_MdのボディダイオードDdを通じて上流と下流の電圧Vu、Vdは一致することになる。これにより、図16及び図17のタイミングt45〜t46において、上側のMOSFET_Muのオン固着を判定できる。マイコン8は、電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdが一致していれば、S10においてオン固着していることをブザー、ディスプレイ、ランプ等を用いてユーザ通知する。
マイコン8は、これらの一連の電源スイッチ506のオン・オフ固着検出処理を実行している最中に外部から負荷駆動要求があったときには、電源スイッチ506の固着検出処理を途中で打ち切り、負荷駆動回路9を通じて負荷14を駆動制御すると良い。
<本実施形態に係る技術と従来技術との比較>
MOSFETを用いて電源スイッチを構成しようとする場合、逆接保護も兼用するためMOSFET_Mu、Mdを2個用いる必要があるが、例えば下流側のMOSFET_Mdが固着していた場合には、従来の方法を用いてオン固着判定を実行すると、電源スイッチ506が正常にオフされていると誤判定されてしまう。このとき、バッテリ2が逆接続されていた場合、電源スイッチ506の下流の電圧Vdが上流の電圧Vuより高くなると、上側のMOSFET_Muに寄生したボディダイオードDuを通じて電流が流れることで、電子制御装置504が故障してしまう。
本実施形態によれば、マイコン8は、電源スイッチ506をオンからオフに制御した状態において、発電機3の発電機能を停止した状態にて2つのMOSFET_Mu、Mdのうち一方の下側のMOSFET_Mdのオン固着を判定する。また、マイコン8は、電源スイッチ506をオンからオフに制御した状態において、発電機3の発電機能を稼働した状態にて2つのMOSFET_Mu、Mdのうち他方の上側のMOSFET_Muのオン固着を判定している。このため、たとえ電源スイッチ506が2つのMOSFET_Mu、Mdを用いて構成されていたとしても、MOSFET_Mu、Mdのオン固着を個別に判定できるようになり、電源スイッチ506のオン固着を正確に判定できる。
マイコン8が、電源スイッチ506のオン固着を正確に判定できるため、電源スイッチ506がオフ制御されていれば、当該電源スイッチ506の上流から下流、下流から上流の何れにも非通電状態を保持できる。このため前述したように、たとえバッテリ2が逆接続され電源スイッチ506の下流の電圧Vdが上流の電圧Vuより高くなったとしても、下側のMOSFET_Mdが正常に通電を遮断するため、電子制御装置504は、故障することなく正常動作することになる。
(第6実施形態)
図18から図20は、第6実施形態の説明図を示している。本実施形態では、バッテリ2とサブバッテリ602aを設けると共に、電源スイッチ6、606aを2系統設けた場合について説明する。例えば、車両1がアイドリングストップから再始動するとき、クランキングによるメインのバッテリ2の電力消費が激しく、バッテリ2の出力電圧が低下することで、バッテリ2の供給電力だけでは負荷駆動回路9により負荷14を駆動することが困難となる場合がある。
このような場合に備え、図18に示すように、車両1にはバッテリ2とは別にサブバッテリ602aが設けられている。電子制御装置604の内部には、サブバッテリ602aからの第2電源供給経路605aにサブ電源スイッチ606aが設けられている。マイコン8は、電源スイッチ駆動回路10aによりサブ電源スイッチ606aをオン・オフ駆動制御可能に構成されている。サブ電源スイッチ606aの下流と電源スイッチ6の下流とは電気的に共通接続されている。
メインのバッテリ2とサブバッテリ602aとの間には、充電用スイッチ615が接続されている。また電子制御装置604の内部には、第3電圧検出部612aがサブバッテリ602aの出力電圧を検出するように配置されている。マイコン8は、電圧検出部8bを通じて第3電圧検出部612aからサブ電源スイッチ606aの上流の電圧Vuaを検出するように構成されている。
マイコン8は、バッテリ2の出力だけでは負荷14を駆動することが困難と判断した場合、メインとなる電源スイッチ6をオフ制御しつつ、サブ電源スイッチ606aをオン制御することで、サブバッテリ602aからの電源供給経路605aに切り替えることで負荷駆動回路9に電源供給して負荷14を駆動する。
図20に示すように、タイミングt50の初期状態では、発電機3は稼働状態にあり電圧VB1を出力している。マイコン8が、メインのバッテリ2の電源供給経路5をサブバッテリ602aの電源供給経路605aに切り替える場合、図19のS21において発電機3が稼働状態にあることを条件として、S22にてメインの電源スイッチ6をオフ制御する。図20のタイミングt51参照。このときの条件として、電源スイッチ駆動指令がオン状態にあること、バッテリ2の出力電圧が一定以上であることを条件として加入しても良い。発電機3が稼働していれば、電源スイッチ6の上流の電圧Vuは、発電機3の出力電圧VB1になる。電源スイッチ6が正常にオフされていれば、電源スイッチ6の下流は電荷の通電経路も少ないため、下流の電圧Vdも電源スイッチ6をオフする直前の電圧VB1にて維持される。
その後、マイコン8が、S23において発電機3を停止指令することで、メインのバッテリ2の出力電圧が低下すると、これに伴い、メインの電源スイッチ6の上流の電圧Vuも低下する。図20のタイミングt52参照。
マイコン8は、S24にて電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdに差があるか否かを判断する。電源スイッチ6が正常に機能していれば、電源スイッチ6の下流の電圧Vdは維持されたままであるため、上流と下流の電圧Vu、Vdに差が生じ、マイコン8は、S24にてYESと判断する。図20のタイミングt52からt53参照。
この結果、マイコン8は、電源スイッチ6が正常にオフできていることを確認でき、その後、S25にてサブ電源スイッチ駆動指令をオンすることで、サブ電源スイッチ606aを問題なくオンにできる。
なお図示はしていないが、マイコン8は、S24にてNOと判定し、電源スイッチ6の上流と下流の電圧Vu、Vdに差があると判定した場合には、電源スイッチ6をオン固着判定し、S26においてブザー、ディスプレイ、ランプ等を用いてユーザ通知する
逆に、マイコン8が、サブバッテリ602aの電源供給経路605aをメインのバッテリ2の電源供給経路5に切り替える場合、まずサブ電源スイッチ606aをオフする。電源スイッチ6の下流の電圧Vdは、サブ電源スイッチ606aをオフする直前電圧にて維持される。サブバッテリ602aの充電用スイッチ615をオンすると、サブ電源スイッチ606aの上流の電圧Vuaは、電源スイッチ6の上流の電圧Vuと同等の電圧になる。
発電機3が稼働すると発電機3の出力は電圧VB1になり、バッテリ2の出力も電圧VB1になる。充電用スイッチ615はオンになっているため、サブバッテリ602aの出力も電圧VB1になる。このとき、サブ電源スイッチ606aの上流と下流の電圧Vua、Vdに差を生じる。マイコン8は、サブ電源スイッチ606aの上流と下流の電圧Vua、Vdの差を確認することで、サブ電源スイッチ606aが正常にオフできていると判断でき、その後、メインの電源スイッチ6をオンできる。
<本実施形態に係る課題の説明>
本実施形態のように、バッテリ2、602aが2系統設けられており、電源スイッチ6及びサブ電源スイッチ606aを用いて電源供給経路5、605aを切り替える場合、電源スイッチ6がオン固着しているにも拘わらず、サブ電源スイッチ606aをオンに切り替えると、電圧差がある場合、2系統の両バッテリ2、602aが短絡してしまう。このため、2系統の電源スイッチ6、606aを同時にオンしないように素早くオン固着判定しなければならない。
しかし、従来の方法を用いてオン固着判定すると、判定結果を得るのに時間を要してしまい、電源供給経路5、605aを素早く切り替えることができない。また例えば、フィルタコンデンサC1、C2から電荷を放電した後、マイコン8がオン固着判定すると、電源スイッチ6及びサブ電源スイッチ606aの切替時において、バッテリ2からフィルタ回路11に突入電流を生じ、バッテリ2の出力電圧Vuが低下してしまう。
<本実施形態のまとめ>
本実施形態によれば、マイコン8が、電源スイッチ6の上流及び下流間の電圧Vu、Vdの差が発電機3の発電機能を制御することで変動するか否かにより電源スイッチ6のオン固着を判定した結果、電源スイッチ6がオン固着していないと判定したことを条件としてサブ電源スイッチ606aをオン制御可能にしている。この結果、極力素早くオン固着判定できる。フィルタコンデンサC1、C2には電荷が充電されたままであるため、バッテリ2からフィルタ回路11に突入電流を生じることもなくなる。
(第7実施形態)
図21から図24は、第7実施形態の説明図を示している。本実施形態の電子制御装置704の電気的構成図を図21に示す。図21に示すように、本実施形態の電子制御装置704は、第5実施形態に示したように電源スイッチ506が2つのMOSFET_Mu、Mdを用いて構成されている。しかも、車両1には、第6実施形態に示したように、バッテリ2及びサブバッテリ602aを2系統備えている。すなわち第7実施形態では第5及び第6実施形態の組合せ形態を説明する。
図22にフローチャートを示しているが、第5実施形態の説明図15と同一処理には同一ステップ番号を付して必要に応じて説明を省略する。また、図23に正常動作時のタイミングチャートを示し、図24にMOSFET_Mu、Mdのオン固着時のタイミングチャートを示している。これらの図22、図23は、それぞれ第5実施形態の説明図16、図17に対応したタイミングチャートである。
図16、図17のタイミングt40、t41、t42、t43、t44、t45、t46の図示に代えて、図23、図24にはそれぞれタイミングt60、t61、t62、t63、t64、t65、t66を付して必要に応じて説明を省略する。
マイコン8は、S3からS7において発電機3を稼働状態から停止した後、電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdに差があることを条件として、下側のMOSFET_Mdがオン固着しておらず正常動作すると判定する。図23のタイミングt62からt63参照。逆に、マイコン8は、電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdに差がないことを条件として下側のMOSFET_Mdがオン固着していると判定する。図24のタイミングt62からt63参照。
また、マイコン8は、S8、S11、S12において電源スイッチ506をオンからオフにした状態において、発電機3を始動したときに電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdに差があることを条件として、上側のMOSFET_Muがオン固着しておらず正常動作すると判定する。図23のタイミングt65からt66参照。逆に、マイコン8は、電源スイッチ506の上流と下流の電圧Vu、Vdに差がないことを条件として上側のMOSFET_Muがオン固着していると判定する。図24のタイミングt65からt66参照。
その後、マイコン8は、これらの条件を満たした場合に、S31において発電機3の稼働を停止し、S32においてサブ電源スイッチ駆動指令をオンすることでサブ電源スイッチ606aをオン制御する。この結果、第5実施形態や第6実施形態の作用効果と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本開示は、前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
前述実施形態においては、フィルタ回路11はπ型ローパスフィルタを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、フィルタコンデンサC1又はC2を備えるフィルタ回路であればどのようなフィルタ回路に適用しても良い。
マイコン8が、発電機3の発電機能の稼働状態及び停止状態を制御したり、発電機能の稼働能力を低下、又は、稼働能力を上昇させるようにアクティブに制御し、このときの第1及び第2電圧検出部12、13の検出電圧の変動に応じて電源スイッチ6等のオン固着を判定する形態を示したが、これに限定されるものではない。
例えば、車両1がアイドリングストップする時、発電機3が自身で発電機能の稼働状態等を変化させることがある。この場合、発電機3がマイコン8に発電機能を変化させることを示す情報やそのタイミングを事前に通知することで、マイコン8は発電機3による発電機能が変化するタイミングを通信部8a(受信部相当)を通じて受信できる。
このような場合、マイコン8が通信部8aにより発電機3と通信することで発電機3の発電機能を自主的に変化させるタイミングを受信し、発電機3の発電機能が変化するタイミングの前後において、第1及び第2電圧検出部12、13により電圧を検出し、発電機3の発電機能が変化したときに電源スイッチ6の上流及び下流の間の電圧差が変動するか否かを判定することで、電源スイッチ6がオン固着しているか否かを判定するようにしても良い。
本発明の「充電部」として発電機3を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車などで用いるDCDCコンバータによるメインバッテリなどの各種の充電器を用いても良い。マイコン8が、このような充電部の充電機能を制御したり充電機能の変化を検出したときに、第1及び第2電圧検出部12、13の検出電圧の変動に基づいて電源スイッチ6がオン固着しているか否かを判定するようにしても良い。
電源スイッチ506は、MOSFET_Mu、Mdをソース共通又はドレイン共通に接続して構成した形態を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、MOSFET_MuをフィルタコンデンサC1又はC2の上流側に配置すると共に、MOSFET_Mdを負荷駆動回路9のグランド側に接続しても良い。MOSFET_Mu、Mdの間に何らかの直流通電回路を挟んでも良く、したがって、MOSFET_Mu、Mdのソース又はドレインを直流的に共通接続して構成されていれば、どのような回路形態を用いても良い。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、2はバッテリ、3は発電機(充電部)、4、504、604、704は電子制御装置、5は電源供給経路、8はマイコン(スイッチ制御部、充電制御部、オン固着判定部)、8aは通信部(受信部)、8bは電圧検出部、9は負荷駆動回路、11はフィルタ回路、C1、C2はフィルタコンデンサ、12は第1電圧検出部、13は第2電圧検出部、14は負荷、602aはサブバッテリ、605aは第2電源供給経路、606aはサブ電源スイッチ、Mu、MdはMOSFET、Du、Ddはボディダイオード、を示す。

Claims (6)

  1. バッテリの出力と当該バッテリとは異なる電圧により前記バッテリを充電可能な充電部(3)の出力とを電気的に共通接続した電源供給経路を通じて電源を入力する車両用電子制御装置であって、
    前記電源供給経路を通じて入力される電源を下流に通断電可能にする電源スイッチ(6;506)の上流の電圧を検出する第1電圧検出部(12、8b)と、
    前記電源スイッチの下流に設けられ前記電源スイッチの下流の電圧を保持するフィルタコンデンサ(C1、C2)を備えたフィルタ回路(11)と、
    前記電源スイッチの下流に設けられた前記フィルタコンデンサの電圧を検出する第2電圧検出部(13、8b)と、
    前記電源スイッチをオン・オフに制御可能にするスイッチ制御部(8、S1、S5、S8;S1、S5、S8、S12;S22;S1、S5、S8、S12、S15)と、
    前記電源スイッチのオン固着を判定するオン固着判定部(8、S7;S7、S14;S24)と、を備え、
    前記スイッチ制御部が前記電源スイッチをオンからオフに制御した制御状態において、
    前記オン固着判定部は、前記第1電圧検出部及び前記第2電圧検出部により検出される前記電源スイッチの上流及び下流の間の電圧差が、前記充電部による充電機能の変化に応じて変動するか否かを判定することで前記電源スイッチがオン固着しているか否かを判定する車両用電子制御装置。
  2. 前記充電部の充電機能を制御する充電制御部(8、S3、S6;S3a、S6a;S3、S6、S13;S23)を備え、
    前記オン固着判定部は、前記充電部の充電機能を稼働状態から停止状態、又は、停止状態から稼働状態に切替えたときの前記電源スイッチの上流及び下流の間の前記電圧差が変動するか否かにより前記電源スイッチのオン固着を判定する請求項1記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記充電部の充電機能を制御する充電制御部(8、S3、S6b;S3、S6c)を備え、
    前記オン固着判定部は、前記充電部の充電機能の稼働能力を低下、又は、前記稼働能力を上昇させたときの前記電源スイッチの上流及び下流の間の前記電圧差が変動するか否かにより前記電源スイッチのオン固着を判定する請求項1記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記充電部の充電機能を制御する充電制御部(8、S3、S6;S3a、S6a;S3、S6b;S3、S6c;S3、S6、S13;S23)を備え、
    前記電源スイッチ(506)は、前記上流と前記下流との間に、それぞれドレインソース間にボディダイオード(Du、Dd)を逆並列接続した2つのMOSFET(Mu、Md)のドレイン又はソースを直流的に共通接続して構成され、
    前記スイッチ制御部が前記電源スイッチをオンからオフに制御した状態において、
    前記オン固着判定部は、前記充電制御部により前記充電部の充電機能を停止した状態にて前記2つのMOSFETのうち一方の前記MOSFETのオン固着を判定し、
    前記スイッチ制御部が前記電源スイッチをオンからオフに制御した状態において、
    前記オン固着判定部は、前記充電制御部により前記充電部の充電機能を稼働した状態にて前記2つのMOSFETのうち他方の前記MOSFETのオン固着を判定する請求項1記載の車両用電子制御装置。
  5. 前記充電部の充電機能を制御する充電制御部(8、S3、S6;S3a、S6a;S3、S6b;S3、S6c;S3、S6、S13;S23)を備え、
    前記バッテリとは異なるサブバッテリ(602a)から供給される第2電源供給経路に設けられたサブ電源スイッチ(606a)の下流と前記電源スイッチの下流とが電気的に共通接続されている場合、
    前記オン固着判定部が、前記電源スイッチの上流及び下流の間の前記電圧差が前記充電制御部により前記充電機能を制御することで変動するか否かにより前記電源スイッチのオン固着を判定した結果、前記電源スイッチをオン固着していないと判定したことを条件として前記スイッチ制御部により前記サブ電源スイッチをオン制御可能にする請求項1記載の車両用電子制御装置。
  6. 前記充電部による前記充電機能が変化するタイミングを受信する受信部(8a)をさらに備え、
    前記オン固着判定部は、前記受信部により受信したタイミングにおいて前記充電機能が変化したときに前記電源スイッチの上流及び下流の間の電圧差が変動するか否かを判定することで前記電源スイッチがオン固着しているか否かを判定する請求項1記載の車両用電子制御装置。
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