JP2020150440A - 撮像システム及び制御方法並びにプログラム - Google Patents

撮像システム及び制御方法並びにプログラム Download PDF

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Hiroshi Noda
博嗣 野田
北村 元
Hajime Kitamura
元 北村
豊凱 富元
Honkai Tomimoto
豊凱 富元
史士 河原
Fumishi Kawahara
史士 河原
柴田 正義
Masayoshi Shibata
正義 柴田
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Abstract

【課題】装着対象物に取り付けて撮像する際に、広い撮像範囲を撮像することができる撮像システム及び制御方法並びにプログラムを提供する。【解決手段】ウェアラブル端末11は、光軸の方向を変更可能な撮像装置100が設けられた環状の可動体200と、可動体200を回動可能に支持する環状の固定体300と備える。撮像装置100の光軸の方向の可動範囲は、撮像時に回動可能である撮像範囲αPと、撮像範囲αPの外の範囲であって、非撮影時においてのみ回動可能である非撮像範囲とから構成される。可動体200は、撮像装置100の光軸の方向を非撮像範囲すると可動体200より突出した突出位置に移動し、撮像範囲αPにすると可動体200の内部の退避位置に移動する突起部126cを備え、突起部126cを突出位置にして可動体200を固定体300に対する初期位相に設定するリセット動作を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像システム及び制御方法並びにプログラムに関し、特にウェアラブル装置として機能する撮像システム及び制御方法並びにプログラムに関する。
カメラの小型化に伴い、近年、人間の体に装着するウェアラブル装置として機能するカメラ、いわゆるウェアラブルカメラが提案されている。ウェアラブルカメラの種類には、腕時計型、胸部装着型、頭部装着型などがある。ウェアラブルカメラは、人体に容易に装着可能であるので、日常生活やスポーツやその他さまざまシーンで幅広く活用が可能である。例えば特許文献1では、ユーザの首回りに掛けて装着し、ユーザの行動した姿勢に合わせて、カメラの画像の画角を制御するウェアラブルカメラが開示されている。
特開2017−158083号公報
しかし、特許文献1が開示するウェアラブルカメラの画像取得部(撮像部)は、人体の前面側に配置されており、装着したユーザの前方しか撮像できない。ユーザの後方の画像を取得しようとする場合は、ユーザはウェアラブルカメラ全体を手動で動かす必要がある。したがって、このウェアラブルカメラでは、ユーザの前方のみ、もしくは、後方のみという限定された撮像範囲しか撮像できない。
そこで本発明は、装着対象物に取り付けて撮像する際に、広い撮像範囲を撮像することができる撮像システム及び制御方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る撮像システムは、光軸の方向を変更可能な撮像装置が設けられた環状の可動体と、前記可動体を回動可能に支持する環状の固定体と備える撮像システムであって、前記撮像装置の前記光軸の方向の可動範囲は、撮像時に回動可能である撮像範囲と、前記撮像範囲の外の範囲であって、非撮影時においてのみ回動可能である非撮像範囲とから構成され、前記可動体は、前記撮像装置の前記光軸の方向を前記非撮像範囲にすると前記可動体より突出した突出位置に移動し、前記撮像装置の前記光軸の方向を前記撮像範囲にすると前記可動体の内部の退避位置に移動するロック部材を備え、前記ロック部材を前記突出位置にして前記可動体を前記固定体に対する初期位相に設定するリセット動作を行うことを特徴とする。
本発明の撮像システムによれば、装着対象物に取り付けて撮像する際に、広い撮像範囲を撮像することができる。
第1の実施形態における撮像システムとしてのウェアラブル端末の構成例を示す図である。 図1のウェアラブル端末の分割面の構成を説明する図である。 図2における第1可動体の内部に、第1の実施形態における撮像装置が配設されている様子を示す断面図である。 図3の撮像装置の構成を示す図である。 図1における固定体の構成例を示す図である。 図2における第1の分割可動体の断面図である。 第1の実施形態における、ウェアラブル端末の動作処理のフローチャートである。 第1の実施形態における、ウェアラブル端末のリセット動作及びロック動作を説明するための、第1の分割可動体における撮像装置及びその近傍の縦断面図である。 第1の実施形態における、ウェアラブル端末のリセット動作及びロック動作を説明するための、ウェアラブル端末の部分横断面図である。 第2の実施形態における、撮像装置の構成を示す図である。 第2の実施形態における、ウェアラブル端末のリセット動作及びロック動作を説明するための、撮像装置及びその近傍の縦断面図である。 第2の実施形態における、ウェアラブル端末のリセット動作及びロック動作を説明するための、ウェアラブル端末の部分横断面図である。 第3の実施形態における、ウェアラブル端末の動作処理のフローチャートである。 第4の実施形態における、リセット位置にあるウェアラブル端末の断面図である。 第4の実施形態における、ウェアラブル端末の動作処理のフローチャートである。 図15の処理に用いられる管理項目データ及び管理項目データテーブルを示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における撮像システムとしてのウェアラブル端末11の構成例を示す図である。
ウェアラブル端末11は、人体、ロボット、車体、ドローン等の装着対象物に取り付けて撮像することができる。本実施形態では、ユーザの身体(例えば、首)に取り付ける場合を例にとって説明する。
図1(A)は、ウェアラブル端末11をユーザに取り付けた状態を示す。図1(B)は、ウェアラブル端末11がユーザに装着された直後の、可動体200が固定体300に対して初期位相にある状態を示す。図1(C)は、図1(B)に示すウェアラブル端末11の可動体200が、初期位相から角度θだけ回動した状態を示す。
ウェアラブル端末11は、撮像装置100(図3)、固定体300、可動体200を有する。固定体300は、ユーザに固定された環状の部材(固定部)であって、可動体200との対向面に環状のレール部材307(図5)が設けられる。可動体200は、固定体300のレール部材307に沿って、固定体300に対して相対的に回動可能に支持されている環状の部材(可動部)である。
可動体200の外周面上には撮像装置100が設けられている。具体的には、可動体200が備える透明な樹脂で形成された窓部203の内部に、撮像装置100が設けられている。窓部203の周囲には、防塵防滴のためのゴムなどの弾性部材207(図3)が設けられている。
また、可動体200の外周面上にはユーザがウェアラブル端末11を操作するための操作ボタン210及び、タッチパネル211が設けられている。タッチパネル211は可動体200の外周面のうち、窓部203及び操作ボタン210が配置された以外の領域において全周に配置されている。
可動体200は、2つの分割面A,Bによって、図1(B)に示す第1及び第2の分割可動体201,202に分割可能である。本実施形態では、第1の分割可動体201に撮像装置100、操作ボタン210、スピーカ(不図示)、タイマ(不図示)、及びウェアラブル端末11の全体を制御するシステム制御部(不図示)を実装する基板212(図14参照)が設けられている。同様に、固定体300は、2つの分割面A,Bによって、第1及び第2の分割固定体301,302に分割可能である。すなわち、ユーザは、可動体200を初期位相とし、分割面A,Bでウェアラブル端末11を2つに分割することで、ウェアラブル端末11を自分の首から取り外すことができる。なお、本実施形態では、可動体200及び固定体300は夫々2つに分割可能に構成されるが、同一の長さの弧を有する複数の分割固定体及び分割可動体に分割されればよく、分割の態様は2分割に限定されない。
図1(C)では、固定体300に対し、可動体200がユーザの頭部側から見て反時計回りに初期位相から角度θだけ回動している。第1及び第2の分割可動体201,202は、一体的に回動し、時計回り、反時計回りどちらの方向にも回動することができる。ウェアラブル端末11の分割は、図1(B)に示す様に、可動体200の分割面と固定体300の分割面とが一致する、可動体200が初期位相にある場合にのみ行うことができる。
図2は、ウェアラブル端末11の分割面A,Bの構成を説明する図である。
図2(A)は、ウェアラブル端末11を分割した状態を示す。
図2(B)は、図2(A)の状態における第2の分割可動体202及び第2の分割固定体302の分割面Aの拡大図であり、図2(D)は、図2(A)の状態における第2の分割可動体202及び第2の分割固定体302の分割面Bの拡大図である。
図2(B)に示す様に、第2の分割可動体202の分割面A側の端面には、位置決めピン202A1(可動体位置決めピン)と位置決め穴202A2(可動体位置決め穴)とが形成されている。同様に、図2(D)に示す様に、第2の分割可動体202の分割面B側の端面には、位置決めピン202B2と位置決め穴202B1とが形成されている。位置決めピン202A1,202B2とは、同一径の円柱形状であり、先端が嵌合誘いのための斜面となっている。位置決め穴202A2,202B1とは、同一の略四角形の凹形状となっている。
また、図2(B)に示す様に、第2の分割固定体302の分割面A側の端面には、位置決めピン302A2(固定体位置決めピン)と位置決め穴302A1(固定体位置決め穴)とが形成されている。同様に、図2(D)に示す様に、第2の分割固定体302の分割面B側の端面には、位置決めピン302B1と位置決め穴302B2とが形成されている。位置決めピン302A2,302B1とは、同一径の円柱形状であり、先端が嵌合誘いのための斜面となっている。位置決め穴302A1,302B2とは、同一の略四角形の凹形状となっている。
図2(C)は、図2(A)の状態における第1の分割可動体201及び第1の分割固定体301の分割面Aの拡大図であり、図2(E)は、図2(A)の状態における第1の分割可動体201及び第1の分割固定体301の分割面Bの拡大図である。
図2(C)に示す様に、第1の分割可動体201の分割面A側の端面には、位置決めピン201A2と位置決め穴201A1とが形成されている。同様に、図2(E)に示す様に、第1の分割可動体201の分割面B側の端面には、位置決めピン201B1と位置決め穴201B2とが形成されている。位置決めピン201A2,201B1とは、第2の分割可動体202の位置決めピン202A1,202B2と同一形状となっている。位置決め穴201A1,201B2とは、第2の分割可動体202の位置決め穴202A2,202B1と同一形状になっている。
また、図2(C)に示す様に、第1の分割固定体301の分割面A側の端面には、位置決めピン301A1と位置決め穴301A2とが形成されている。同様に、図2(E)に示す様に、第1の分割固定体301の分割面B側の端面には、位置決めピン301B2と位置決め穴301B1とが形成されている。位置決めピン301A1,301B2とは、第2の分割固定体302の位置決めピン302A2,302B1と同一形状となっている。位置決め穴301A2,301B1とは、第2の分割固定体302の位置決め穴302A1,302B2と同一形状になっている。
図2(F)は、第1及び第2の分割可動体201,202の位置決め機構と、第1及び第2の分割固定体301,302の位置決め機構とを説明する図である。具体的には、図2(F)の向かって左側の図は、図2(B)に示す第2の分割可動体202及び第2の分割固定体302の分割面Aと図2(C)に示す第1の分割可動体201及び第1の分割固定体301の分割面Aが組み合わされた状態を示す図である。また、図2(F)の向かって右側の図は、図2(D)に示す第2の分割可動体202及び第2の分割固定体302の分割面Bと図2(E)に示す第1の分割可動体201及び第1の分割固定体301の分割面Bが組み合わされた状態を示す図である。
まず、第1及び第2の分割可動体201,202の位置決め機構について説明する。第1の分割可動体201の位置決めピン201A2,201B1と第2の分割可動体202の位置決めピン202A1,202B2とは、ウェアラブル端末11の高さ方向の中心Hからの距離は、全て同一距離h1で設定されている。位置決めピン201A2,201B1,202A1,202B2の中心とウェアラブル端末11の径方向の中心Dとの距離は、全て同一距離d2で設定されている。
第1の分割可動体201の位置決め穴201A1,201B2と第2の分割可動体202の位置決め穴202A2,202B1とは、可動体200の径方向と一致する辺の長さは、位置決めピン201A2等の直径と同一である。すなわち、これらは位置決めピン201A2等を嵌合する長さに設定されている。可動体200の高さ方向と一致する辺の長さh2は、位置決めピン201A2等の直径よりも長く設定されている。位置決め穴201A1,201B2,202A2,202B1と可動体200の高さ方向の中心Hとの距離は、位置決めピン201A2等と同一の距離h1で設定されている。位置決め穴201A1,201B2,202A2,202B1の中心と可動体200の径方向の中心Dとの距離は、位置決めピン201A2等の円中心と可動体200の径方向の中心Dとの距離と同一の距離d2で設定されている。
第1及び第2の分割可動体201,202が組み合わされた状態では、位置決めピン201A2,201B1,202A1,202B2が、各々対向する位置決め穴202A2,202B1,201A1,201B2に挿入される。この時、各位置決めピンの直径と各位置決め穴のウェアラブル端末11の径方向と一致する辺の長さとが、一致していることで径方向の位置決めが行われる。さらに、各位置決めピン、各位置決め穴のウェアラブル端末11の高さ方向の中心Hからの距離h1が一致していることで、高さ方向の位置決めが行われる。
次に、第1及び第2の分割固定体301,302との位置決め機構について説明する。第1の分割固定体の位置決めピン301A1,301B2と第2の分割固定体302の位置決めピン302A2,302B1とは、上述の通り全て同じ形状であり、且つウェアラブル端末11の高さ方向の中心Hからの距離は、全て同一距離h1で設定されている。位置決めピン301A1,301B2,302A2,302B1の中心とウェアラブル端末11の径方向の中心Dとの距離は、全て同一の距離d1で設定されている。ここで、距離h1は、第1の分割可動体201の位置決めピン201A2等とウェアラブル端末11の高さ方向の中心Hとの距離h1と同一としたが、異なる距離としても良い。
第1の分割固定体301の位置決め穴301A2,301B1と第2の分割固定体302の位置決め穴302A1,302B2とは、固定体300の径方向と一致する辺の長さは、位置決めピン301A1等の直径と同一である。すなわちこれらは位置決めピン301A1等を嵌合する長さに設定されている。固定体300の高さ方向と一致する辺の長さh2は、位置決めピン301A1等の直径よりも長く設定されている。位置決め穴301A2,301B1,302A1,302B2と固定体300の高さ方向の中心Hとの距離は、位置決めピン301A1等と同一の距離h1で設定されている。位置決め穴301A2,301B1,302A1,302B2の中心と固定体300の径方向の中心Dとの距離は、位置決めピン201A2等の円中心と固定体300の径方向の中心Dとの距離と同一の距離d1で設定されている。ここで、距離h2は、第1の分割可動体201の位置決め穴201A1,201B2と第2の分割可動体202の位置決め穴202A2,202B1と同一としたが、異なる距離としても良い。
第1及び第2の分割固定体301,302が組み合わされた状態では、位置決めピン301A1,301B2,302A2,302B1が、各々対向する位置決め穴302A1,302B2,301A2,301B1に挿入される。この時、各位置決めピンの直径と各位置決め穴のウェアラブル端末11の径方向と一致する辺の長さとが、一致していることで径方向の位置決めが行われる。さらに、各位置決めピン、各位置決め穴のウェアラブル端末11の高さ方向の中心Hからの距離h1が一致していることで、高さ方向の位置決めが行われる。
上記の位置決めピン、位置決め穴の設定により、第1及び第2の分割固定体301,302は、夫々の分割面A側の端面と分割面B側の端面が、固定体300の高さ中心Hと径方向の中心Dとが交差する点Oに対して、点対称となっている。同様に、上記の位置決めピン、位置決め穴の設定により、第1及び第2の分割可動体201,202は、夫々の分割面A側の端面と分割面B側の端面が、可動体200の高さ中心Hと径方向の中心Dとが交差する点Oに対して、点対称となっている。そのため、第1の分割可動体201と第1の分割固定体301とを上下を反転させて装着する場合でも、第2の分割可動体202と第2の分割固定体302との位置決めができ、ユーザによるウェアラブル端末11の装着を容易とすることを可能としている。
次に、ウェアラブル端末11装着時の第1及び第2の分割可動体201,202との固定、第1及び第2の分割固定体301,302との固定について説明する。
第1の分割可動体201の分割面A側の端面(図2(C))には、磁石201A3,201A4(可動体磁石)が埋め込まれ、分割面B側の端面(図2(E))には磁石201B3,201B4が埋め込まれている。同様に、第2の分割可動体202の分割面A側の端面(図2(B))には磁石202A3,202A4が埋め込まれ、分割面B側の端面(図2(D))には磁石202B3,202B4が埋め込まれている。これらの磁石はすべて同じ大きさであり、磁石201A4,201B3,202A3,202B4の露出面は、N極に着磁され、磁石201A3,201B4,202A4,202B3の露出面は、S極に着磁されている。なお、図2(B)〜(E)では、N極を斜線で示している。これらの磁石は、ウェアラブル端末11の高さ中心Hから同一の距離、径中心Dから同一の距離で配置され、かつ、各磁石の露出面の極性が、点Oに対して、点対称となるように配置されている。装着時、すなわち固定体300及び可動体200の分割面A,Bにおいて対向する磁石の露出面の磁極は、逆の極性であり、磁石同士が引き合うことで、装着時の固定が行われる。
また、第1の分割固定体301の分割面A側の端面(図2(C))には、磁石301A3,301A4(固定体磁石)が埋め込まれ、分割面B側の端面(図2(E))には磁石301B3,301B4が埋め込まれている。同様に、第2の分割固定体302の分割面A側の端面(図2(B))には磁石302A3,302A4が埋め込まれ、分割面B側の端面(図2(D))には磁石302B3,302B4が埋め込まれている。これらの磁石はすべて同じ大きさであり、磁石301A4,301B3,302A3,302B4の露出面は、N極に着磁され、磁石301A3,301B4,302A4,302B3の露出面は、S極に着磁されている。これらの磁石は、ウェアラブル端末11の高さ中心Hから同一の距離、径中心Dから同一の距離で配置され、かつ、各磁石の露出面の極性が、点Oに対して、点対称となるように配置されている。装着時に対向する磁石の露出面の磁極は、逆の極性であり、磁石同士が引き合うことで、装着時の固定が行われる。
上記の設定により、第1の分割可動体201と第1の分割固定体301とを上下反転させて装着する場合でも、対向する磁石同士は逆極性となるため、磁石同士が引き合うことで、装着時の固定を可能としている。
図3は、第1の分割可動体201の内部に、本実施形態における撮像装置100が配設されている様子を示す断面図である。
また、図4は、図3の撮像装置100の構成を示す図である。具体的には、図4(A)は、撮像装置100の斜視図であり、図4(B)は、撮像装置100を回動軸P,Tを含む平面で切断したときの断面図である。また、図4(C)は、図4(B)における軸部126a,126b及びその周辺を拡大した図であり、図4(D)は、図4(B)における軸部材119及びその周辺を拡大した図である。
図3に示す様に、撮像装置100が備える撮像部126は、レンズL1,L2,L3及び撮像素子105を有する。但し、窓部203から入射した光が撮像素子105の撮像面に集光する構成であれば、撮像部126におけるレンズ構成は、図3に示す構成に限定されない。
図4(B)に示す様に、撮像部126では、軸T上にある軸部126a,126bが保持部材115によって支持される。すなわち、軸Tを中心としたティルティング(チルト)方向にその光軸を変更動可能に撮像部126は保持される。軸部126a回りには、回転部材114が固定されている。保持部材115に固定された板バネ113は、振動子112が回転部材114に圧接するように、振動子112を付勢する。
また図4(C)に示す様に、振動子112は、突起形状の接触部112aと圧電素子112bとを互いに接合された状態で備える。接触部112aの突起形状は回転部材114に圧接され、圧電素子112bは、不図示の伝送部に接続される。伝送部は、第1の分割可動体201に設けられるシステム制御部からの指示に応じて圧電素子112bに給電を行う。
振動子112は、伝送部より給電された圧電素子112bの振動により、接触部112aの突起形状先端に楕円運動を発生させ、回転部材114との間に摩擦力を発生させる。発生した摩擦力により、回転部材114は軸Tを中心としたチルト方向に回転駆動する。これにより、撮像部126がチルト方向に回転し、撮像装置100の撮像方向が変更される。尚、チルト方向についての撮像方向の変更は、後述のリセット動作、ロック動作、及びロック解除動作を行う場合に行われる。また、ウェアラブル端末11の待機状態にユーザが操作ボタン210又はタッチパネル211を操作することにより、撮像装置100の撮像方向の変更指示を行った場合にもかかる撮像方向の変更が行われる。その他、撮像装置100で得た画像内の特定の条件を満たす被写体を検出し、画像内の被写体の位置の変化などに基づいて被写体を追尾する際などには自動で撮像方向の変更が行われる。
また図4(B)に示す様に、保持部材115は、ベース部材107に保持される、軸P上にある軸部材119によって支持される。すなわち、軸Pを中心としたパンニング方向(以下、「パン方向」という。)にその光軸を変更可能に撮像部126は保持部材115によって支持される。軸部材119回りには、回転部材111が固定されている。ベース部材107に固定された板バネ110は、振動子109が回転部材111に圧接するように、振動子109を付勢する。
振動子109は、振動子112と同様の構成を有する。振動子109において、接触部109aの突起形状が回転部材111に圧接され、圧電素子109bは、不図示の伝送部に接続される。伝送部は、第1の分割可動体201に設けられるシステム制御部からの指示に応じて圧電素子109bに給電を行う。
伝送部より給電された振動子109の作用により、回転部材111は軸Pを中心としたパン方向に回転駆動する。これにより、保持部材115に支持された撮像部126もパン方向に回転し、撮像装置100の撮像方向が変更される。尚、パン方向についての撮像方向の変更は、ウェアラブル端末11の待機状態にユーザが操作ボタン210又はタッチパネル211を操作することにより、撮像装置100の撮像方向の変更指示を行った場合に行われる。尚、後述する第2の実施形態においては、パン方向についての撮像方向の変更は、リセット動作、ロック動作、及びロック解除動作を行う場合にも行われる。その他、チルト方向と同様に、撮像装置100で得た画像内の特定の条件を満たす被写体を検出し、画像内の被写体の位置の変化などに基づいて被写体を追尾する際などには自動で撮像方向の変更が行われる。
以上のように、振動子109及び振動子112の作用により、撮像部126が、軸Pを中心とした回転方向にパン駆動可能であり、且つ軸Tを中心とした回転方向にチルト駆動可能である。パン駆動とチルト駆動については、単独での駆動も、双方同時での駆動も可能である。
また、図3に示す様に、ベース部材107は、第1の分割可動体201に固定されている。図8で後述するように、撮像装置100は、撮像部126が窓部203を通して撮像可能な画角をカバーできる範囲以上のパン、チルト方向の回動域を有している。また、第1の分割可動体201内には、撮像部126がかかる回動域で回動しても第1の分割可動体201に接触しないだけの空間が確保されている。なお、ウェアラブル端末11は、撮像装置100が撮像により取得した信号を画像処理する画像処理装置を備えていてもよいし、その取得した信号をネットワークを介して外部の画像処理装置に送信する送信装置を備えていてもよい。後者の場合は、外部の画像処理装置がその送信装置から送信される信号の画像処理を行なうことになる。
図5は、固定体300の構成例を示す図である。
固定体300は、レール部材307を有する。レール部材307は、金属で環状に形成されている。レール部材307には、後述する可動体200を回転駆動するための振動子208(図6)が圧接される。レール部材307も、第1及び第2の分割固定体301,302と同じ分割面A,Bで分割される。
レール部材307の上下には帯状の明暗部308が設けられており、等間隔で黒色の印刷が施されている。可動体200の内周面の明暗部308に対向する位置には不図示のフォトリフレクタが周方向に並んで2つ設けられる。
各PRは、可動体200が固定体300に対して相対的に回転する際に明暗部308の黒色部の有無を検知することにより、可動体200の回転量を検出することが可能である。また、2つのPRが配置される間隔は黒色の印刷の間隔と異なるため、2つのPRが印刷の境界を検知するタイミングのずれ量から可動体200の回転方向を検出することが可能である。図5に示す明暗部308の黒色の間隔は便宜的に粗く描写しているが、実際には数ミリ間隔であるため、細かい分解能で可動体200の回転量を検出することができる。
図6は、第1の分割可動体201の断面図である。
図6(A)は、第1の分割可動体201の、高さ方向の中心H(図2)における断面を図1におけるユーザの頭部側から見た図であり、図6(B)は、第1の分割可動体201における振動子208の1つ及びその周辺を拡大した図である。
第1の分割可動体201の内周面上には、レール部材307に対向して、可動体200を駆動するための複数の振動子208(第1駆動部)が設けられている。振動子208は、レール部材307に圧接されている。図6(A)に示す例では、第1の分割可動体201は、2つの振動子208を備えるが、第1の分割可動体201には、少なくとも2つの振動子208が設けられていればよく、振動子208の数は、2つに限定されない。
振動子208は、振動子109,112と同様に、接触部208aと圧電素子208bとを有する。接触部208aの突起形状はレール部材307に圧接され、圧電素子208bは、不図示の伝送部に接続される。伝送部は、第1の分割可動体201に設けられるシステム制御部からの指示に応じて圧電素子208bに給電を行う。
振動子208は、伝送部より給電された圧電素子208bの振動により、接触部208aの突起形状先端に楕円運動を発生させ、レール部材307との間に摩擦力を発生させる。発生した摩擦力により、可動体200は、レール部材307に対して駆動力を得て、前述したような回動を行うことができる。また、第1の分割可動体201に設けられた電池209は、振動子208及び撮像装置100の振動子109,112等に伝送部を介して電力を供給する電源部である。
図7は、ユーザがウェアラブル端末11を装着し、ウェアラブル端末11がユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態になるまでの、本実施形態に係るウェアラブル端末11の動作処理のフローチャートである。本処理は、第1の分割可動体201に設けられるシステム制御部により実行される。
本処理は、ウェアラブル端末11が、図1(C)に示す様に、装着対象物には装着されておらず、且つ電源OFFの状態である時点から開始する。
まず、ユーザが操作ボタン210で所定の操作を行うことにより、ウェアラブル端末11が電源ONの状態になったことを検知すると(ステップS501でYES)、ステップS502へ進む。ここで、電源がONになった直後のウェアラブル端末11は、固定体300に対する可動体200の相対位置が不明な状態である。そのため、ステップS502では、可動体200を固定体300に対して初期位相となる位置まで回転させるリセット動作を行う。このリセット動作の詳細は図8,9にて後述する。尚、本実施形態における可動体200の初期位相とは、可動体200及び固定体300の分割面A,Bが一致した図1(B)に示す状態、すなわち、図2で上述した通り、可動体200及び固定体300の結合は磁石の吸着のみによって行われている状態である。そのため、可動体200が固定体300に対して初期位相にある状態のままだと外部からの衝撃等でユーザの予期せぬ分割がウェアラブル端末11に発生するおそれがある。
そのため、ステップS503で可動体200を初期位相から固定体300に対して所定の角度だけ回転させ、可動体200の分割面A,Bと固定体300の分割面A,Bをずらすことにより、ウェアラブル端末11の分割ができない状態とする。その後、ユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態であるステップS504に移行する。
ステップS505でユーザが操作ボタン210で所定の操作を行うことにより、ウェアラブル端末11を分割する指示があったことを検知すると、ウェアラブル端末11をユーザによる分割が可能な状態とすべく、ステップS506に進む。
ステップS506では、可動体200を固定体300に対して、初期位相となる位置又は初期位相から180度ずれた位相まで回転させ、ウェアラブル端末11を2体に分割可能な、可動体200及び固定体300の分割面A,Bが一致した状態にする。以下、このようにウェアラブル端末11を分割可能な、可動体200の固定体300に対する位相を分割位相という。すなわち、リセット動作により可動体200が移動する初期位相は分割位相の1つである。
次に、ステップS507では、可動体200の固定体300に対する回転を不能にする、可動体200の回転をロックするロック動作を行う。図1(B)に示す状態のウェアラブル端末11においては、可動体200と固定体300の間には一定の摩擦力が発生しているが、ユーザが可動体200に触れることで可動体200は容易に回転してしまう。このため、本実施形態ではロック動作を行ない、ユーザがウェアラブル端末11を掴んだ際に可動体200及び固定体300の分割面がずれてしまい、ウェアラブル端末11がスムースに分割できなくなるという不具合が生じることを防止している。このロック動作の詳細についても図8,9にて後述する。
ステップS508では、ウェアラブル端末11が分割可能になったことをユーザに通知するため、スピーカから通知音を発生させる。
尚、第1及び第2の分割可動体201,202は、図2の示す位置決めピン201A2がプラグ側となり、位置決め穴201A1はレセプタクル側となっているため、電気的な接続と通信が可能である。そのため、システム制御部は、この電気的な接続及び切断を検知することでウェアラブル端末11の結合及び分割を検知することができる。
ステップS509でユーザがウェアラブル端末11を分割すると、そのタイミングからタイマで経過時間を計測する。一定時間が経過する前にユーザが首周りに装着すると、ウェアラブル端末11が分割され、その後再度結合されたことを検知し、ユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態とすべく、ステップS510に移行する。
一方、ステップS509でユーザがウェアラブル端末11を分割した後、一定時間が経過しても再び装着を行わない場合は、ステップS514に進み、ウェアラブル端末11の電源をOFFとして、本処理を終了する。
ステップS510では、ステップS507で行われた可動体200の回転のロックの解除を行い、再び可動体200を回動可能にする。このロック解除動作の詳細についても、図8,9を用いて説明する。
ステップS511では、ステップS503と同様にユーザが予期せぬ分割がウェアラブル端末11で発生することを防ぐため、可動体200を所定の角度だけ回転させ、可動体200の分割面A,Bと固定体300の分割面A,Bをずらす。その後、ユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態であるステップS512に移行し、本処理を終了する。
尚、ステップS503,S512において可動体200が回転する所定の角度は、可動体200の位相が初期位相とは異なる位相となるのであれば、特にその角度は限定されないが、例えば90度が好ましい。通常、ユーザがウェアラブル端末11の結合を行う場合、右手に2体に分割されたウェアラブル端末11の一方を、左手にその他方を持った状態で結合するため、分割面A,Bの一方はユーザの前方に位置し、その他方は後方に位置することになる。その状態からステップS511で可動体200を90度回転させると、図1(A)に示す様に、撮像装置100がユーザの前方に位置した状態になるためである。
尚、ステップS504,S512で移行する待機状態は、ウェアラブル端末11は操作ボタン210やタッチパネル211の操作を待ち受ける状態である。よって待機状態にある場合、ユーザは操作ボタン210やタッチパネル211を操作することで、撮像装置100による撮影や、撮影の際の撮像部126のパン・チルトの回動指示や、ウェアラブル端末11の分割、電源のOFF等を実行することができる。
次に図8、9を用いて、図7のステップS502,S507,S510の夫々で実行されるリセット動作、ロック動作、ロック解除動作について詳細に説明する。
図8は、本実施形態における、ウェアラブル端末11のリセット動作及びロック動作を説明するための、第1の分割可動体201における撮像装置100及びその近傍の縦断面図である。本図では、撮像装置100の光軸の方向のチルト方向における可動範囲を示す。
図8(A)は、撮像装置100がパン方向は正面を向いた状態において、撮像時に回動可能なチルト回動範囲α(撮像範囲)を示す図である。すなわち、本図は、第1の分割可動体201の軸P(図4)及び軸T(図4)を含む断面図であって、撮像部126及びその周辺の部分のみを拡大した図である。
撮像装置100の光軸がチルト回動範囲αに収まる範囲で回動する限り、撮像装置100の画界は第1の分割可動体201に遮られることなく撮影を行うことができる。
図8(A)に示す撮像装置100は、光軸がチルト回動範囲αの上限となる位置までチルト方向に回転している。このとき、撮像部126に設けられた突起部126c(ロック部材)の先端は第1の分割可動体201に設けられた穴部201aに進入するが、第1の分割可動体201の内周面から突出はしない。すなわち、撮像装置100は、そのチルト角度がチルト回動範囲αに収まる範囲で回動している場合、突起部126cは第1の分割可動体201の内部に収納される退避位置にある。
図8(B)、図8(C)は、撮像装置100がパン方向は正面を向いた状態において、図8(A)に示すチルト回動範囲αの外の範囲であって、非撮影時においてのみ回動可能なチルト回動範囲(非撮像範囲)を示す図である。
図8(B)に示す撮像装置100は、光軸がチルト回動範囲αの上限から更に角度αだけ上方となる位置までチルト方向に回転している。かかる撮像装置100の位置をリセット位置とする。
撮像装置100がリセット位置にあるとき、突起部126cは第1の分割可動体201の内周面から突出する突出位置となる。
図8(C)に示す撮像装置100は、光軸が図9(B)の状態から更に角度αだけ上方となる位置までチルト方向に回転している。かかる撮像装置100の位置をロック位置とする。
撮像装置100がロック位置にあるとき、突起部126cの位置は第1の分割可動体201の内周面から突出する突出位置となる。
撮像装置100がリセット位置にあるときの突起部126cの突出量をβ、撮像装置100がロック位置にあるときの突起部126cの突出量をβとしたとき、突出量βが突出量βよりも大きい(β>β)。
図9は、本実施形態における、ウェアラブル端末11のリセット動作及びロック動作を説明するための、ウェアラブル端末11の部分横断面図である。すなわち、本図は、第1の分割可動体201の穴部201a(図8A)の中心部を通り且つ軸P(図4)と垂直面となる断面を図1におけるユーザの頭部側から見たときの、ウェアラブル端末11における撮像部126及びその周辺の部分の部分拡大図である。
図9(A)は、可動体200が図1(B)に示す初期位相ではなく、可動体200の分割面A,Bと固定体300の分割面A,Bがずれている状態の断面図である。具体的には、可動体200が図1(C)に示す位置にある状態を本図は示す。
この状態において、撮像装置100をリセット位置までチルト方向に回転させると、図9(A)に示す様に、第1の分割可動体201からの突起部126cの突出量βは第1の分割固定体301の外周面に接触する突出量β未満となる(β<β)。
第1の分割固定体301にはその外周面より突出した突出部305(凸部)が設けられており、突出部305より撮像装置100側に突出部305に隣接して、第1の分割固定体301の外周面より凹んだ溝部306(凹部)が設けられている。
図9(A)に示す状態から、可動体200を時計回り(所定方向)に回転させると、図9(B)に示す様に突起部126cは突出部305に突き当たり(干渉し)、それ以上回転できなくなる。
図9(B)に示した位置で可動体200と固定体300の分割面A,Bが一致するように、突出部305の位置は設定されている。すなわち、突起部126cが突出部305に突き当たった、図9(B)に示す可動体200の位相が初期位相となる。
したがって、リセット動作は、まず、撮像装置100をリセット位置となるようにチルト方向に回転させ、その後、振動子208を駆動させて可動体200を時計回りに回転させる。そして、例えば、振動子208の駆動指示を行っているがPRの出力に変化がない状態が一定時間継続すると突起部126cが突出部305に突き当たっている状態だとみなしてリセット動作を終了する。
尚、撮像装置100をリセット位置となるようにチルト方向に回転させた後、振動子208を駆動させて可動体200を反時計回りに回転させると、突起部126cは突出部305の反対側に突き当たる。この場合、可動体200は初期位相にならないので、リセット動作の際、必ず可動体200を時計回りに回転させる必要がある。
一方、ロック動作は以下のように行われる。
上記リセット動作が終了した後は、ステップS505の分割指示があった時点における可動体200の初期位相からの回転量はPRにより検知できている。このため、ステップS506では、突起部126cは退避位置のまま、振動子208を駆動させて可動体200を時計回りに分割位相まで回転する。
その後、撮像装置100をロック位置となるようにチルト方向に回転させ、図9(C)に示す様に、突起部126cを溝部306に係合させる。すなわち、第1の分割可動体201からの突起部126cの突出量βは、突起部126cが第1の分割固定体301の外周面と接触する突出量βより大きい突出量に設定される。さらに、溝部306に突起部126cが挿入された際に突起部126cの先端が溝部306の底部に接触する突出量β未満となる突出量に設定される(β>β>β)。
このように、ロック動作は、突起部126cが溝部306に係合することにより可動体200は固定体300に対して回動することができなくする。
また、ロック解除動作は、図9(C)に示す、ロック動作が完了した状態から、撮像装置100をチルト回動範囲αに収まる範囲内にまでチルト方向に回転させることにより行う。
また、本実施形態では、突起部126cを突出部305に突き当てることでリセット動作を行った。但し、撮像装置100のチルト角度を非撮像範囲とし、突出位置となった突起部126cを用いてリセット動作を行うのであれば、本実施形態に限定されない。例えば、突出部305の代わりに圧電センサを設け、その圧電センサが突起部126cからの所定の応力を検知することでリセット動作を行うようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、図10〜12を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。尚、第1の実施形態と同じ部分または相当する部分には同じ符号を用い、一部の説明を省略する。
本実施形態はリセット動作、ロック動作、及びロック解除動作を行うための機構が第1の実施形態とは異なる。
図10は、本実施形態における撮像装置100の構成を示す図である。
図10(A)は、撮像装置100の斜視図であり、図10(B)は、第1の分割可動体201におけるスライド部材120の軸Pと垂直面となる断面を図1におけるユーザの頭部側から見た図である。
本実施形態は、図4(A)に示す第1の実施形態の撮像装置100と異なり、スライド部材120が、回転部材111と保持部材115に狭持されている。
図10(B)に示す様に、スライド部材120(ロック部材)には軸部材119の径と同じ幅の長穴120aが設けられ、長穴120aには軸部材119が挿通される。また、第1の分割可動体201には内周面にスライド部材120の幅と同じ寸法の開口201bが設けられ、スライド部材120は開口201bに挿通される。したがって、スライド部材120は第1の分割可動体201に対して図10(B)の上下方向にスライド可能に保持されている。
図11は、本実施形態における、ウェアラブル端末11のリセット動作及びロック動作を説明するための、第1の分割可動体201の部分横断面図である。本図では、撮像装置100の光軸の方向のパン方向における可動範囲を示す。
図11(A)は、撮像装置100がチルト方向は正面を向いた状態において、撮影時に回動可能なパン回動範囲α(撮像範囲)及び非撮像時にのみ回動可能なパン回動範囲(非撮像範囲)を示す図である。すなわち、本図は、第1の分割可動体201の軸T(図10)を通り且つ軸P(図10)と垂直面となる断面を図1におけるユーザの頭部側から見た図であって、撮像部126及びその周辺の部分のみを拡大した図である。
撮像装置100の光軸がパン回動範囲αに収まる範囲で回動する限り、撮像装置100の画界は第1の分割可動体201に遮られることなく撮影を行うことができる。
図11(A)に示す撮像装置100は、光軸がパン回動範囲αの限界となる位置まで反時計回りにパン回転している。
非撮影時においては、図11(A)に示す位置から撮像装置100を更に角度αだけ反時計回りにパン回転させたリセット位置に移動することが可能である。さらに非撮影時においては、リセット位置から更に角度αだけ反時計回りにパン回転させたロック位置に移動することも可能である。
次に、撮像装置100がチルト方向は正面を向いた状態においてパン動作をした場合の、保持部材115とスライド部材120の動きを図11(B),(C)を用いて説明する。
図11(B)は、撮像装置100が図11(A)の位置にあるときのスライド部材120を図1におけるユーザの頭部側から見た図である。また、図11(C)は、撮像装置100がリセット位置にあるときのスライド部材120を図1におけるユーザの頭部側から見た図である。
スライド部材120にはピン120bが固定されており、スライド部材120と一体的にスライドする。
保持部材115にはピン120bの径の幅を夫々が有する円弧長穴115bと直線長穴115cから成る長穴115aが設けられており、長穴115aにはピン120bが挿通される。
図11(B)に示す様に、撮像装置100の光軸がパン回動範囲αに収まる範囲にある間、ピン120bは円弧長穴115bの中にありスライド部材120は動かない。すなわち、円弧長穴115bの中にある限りピン120bは軸P上に存在する。
一方、図11(C)に示す様に、撮像装置100の光軸が、図11(A)の位置からパン回動範囲αの外にあるリセット位置まで回動した場合、保持部材115の反時計回りの回動に伴い、ピン120bは直線長穴115cへ移動する。このとき、ピン120bは円弧長穴115bの中にあった時よりも図中上方に移動する。同時にスライド部材120も上方に移動して、第1の分割可動体201の内周面から突出量βだけ突出する。
撮像装置100がリセット位置からさらにロック位置に移動すると、保持部材115はさらに反時計回りに回動し、スライド部材120はさらに上方に移動し、第1の分割可動体201の内周面から突出量βだけ突出する(β>β)。
図12は、本実施形態における、ウェアラブル端末11のリセット動作及びロック動作を説明するためのウェアラブル端末11の部分横断面図である。すなわち本図は、スライド部材120の軸Pと垂直面となる断面を図1におけるユーザの頭部側から見た図であって、ウェアラブル端末11におけるスライド部材120及びその周辺の部分のみを拡大した図である。
図12(A)は、可動体200が図1(B)に示す初期位相ではなく、可動体200の分割面A,Bと固定体300の分割面A,Bがずれている状態の断面図である。具体的には、可動体200が図1(C)に示す位置にある状態を本図は示す。
この状態において、撮像装置100をリセット位置までパン方向に回転させると、図12(A)に示す様に、第1の分割可動体201からのスライド部材120の突出量βは第1の分割固定体301の外周面に接触する突出量β未満となる(β<β)。
第1の分割固定体301にはその外周面より突出した突出部305が設けられており、突出部305より撮像装置100側に突出部305に隣接して、第1の分割固定体301の外周面より凹んだ溝部306が設けられている。
図12(A)に示す状態から、可動体200を時計回りに回転させると、図12(B)に示す様にスライド部材120は突出部305に突き当たり(干渉し)、それ以上回転できなくなる。
図12(B)に示した位置で可動体200と固定体300の分割面A,Bが一致するように、突出部305の位置は設定されている。すなわち、スライド部材120が突出部305に突き当たった、図12(B)に示す可動体200の位相が初期位相となる。
したがって、リセット動作は、まず、撮像装置100をリセット位置となるようにパン方向に回転させ、その後、振動子208を駆動させて可動体200を時計回りに回転させる。そして、例えば、振動子208の駆動指示を行っているがPRの出力に変化がない状態が一定時間継続すると突起部126cが突出部305に突き当たっている状態だとみなしてリセット動作を終了する。
尚、撮像装置100をリセット位置となるようにパン方向に回転させた後、振動子208を駆動させて可動体200を反時計回りに回転させると、スライド部材120は突出部305の反対側に突き当たる。この場合、可動体200の位相は初期位相とはならないので、リセット動作の際、必ず可動体200を時計回りに回転させる必要がある。
一方、ロック動作は以下のように行われる。
上記リセット動作が終了した後は、ステップS505の分割指示があった時点における可動体200の初期位相からの回転量はPRにより検知できている。このため、ステップS506では、スライド部材120は退避位置のまま、振動子208を駆動させて可動体200を時計回りに分割位相まで回転する。
その後、撮像装置100をロック位置となるようにパン方向に回転させ、図12(C)に示す様に、スライド部材120を溝部306に係合させる。すなわち、第1の分割可動体201からのスライド部材120の突出量βは、可動体200が分割位相にない場合に、スライド部材120が第1の分割固定体301の外周面と接触する突出量βより大きい突出量に設定される。さらに、可動体200が分割位相にある場合に、スライド部材120の先端が溝部306の底部に接触する突出量β未満となる突出量に設定される(β>β>β)。
このように、ロック動作は、スライド部材120が溝部306に係合することにより可動体200は固定体300に対して回動することができなくする。
また、ロック解除動作は、図12(C)に示す、ロック動作が完了した状態から、撮像装置100をパン回動範囲αに収まる範囲内にまでチルト方向に回転させることにより行う。
(第3の実施形態)
次に、図13を用いて本発明の第3の実施形態について説明する。尚、第1の実施形態と同じ部分または相当する部分には同じ符号を用い、一部の説明を省略する。
本発明の第3の実施形態はウェアラブル端末11を再度結合した後の可動体200の回転動作(ステップS511)が第1の実施形態とは異なる。
図13は、ユーザが分割されたウェアラブル端末11を装着し、ウェアラブル端末11がユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態になるまでの、本実施形態に係る動作処理のフローチャートである。本処理は、第1の分割可動体201に設けられるシステム制御部により実行される。
ステップS510で、可動体200のロックの解除を行い、可動体200を回動可能にした後、ステップS521で可動体200の回転を開始する。この可動体200の回転開始と同時にステップS522で撮像装置100を起動し撮影画像内に被写体が映り込んでいるかの検知を開始する。被写体の認識には、例えば事前に登録された人物の顔データ等を利用する。
撮影画像内に被写体が映り込んでいることが検知された場合(ステップS522でYES)、被写体が撮像装置100の画角の中央に収まる位置(以下「画角中央位置」という。)への可動体200の回転を開始すると同時に、ステップS523へ進む。そうでない場合は、ステップS526へ進む。
ステップS523で、可動体200の画角中央位置がステップS521での回転開始時からの回転角度が180度または360度であるか確認する。ここで、確認された回転角度が180度または360度である場合は、可動体200の分割面A,Bと固定体300の分割面A,Bが一致した状態である。すなわち、この場合は、図2で上述した通り、可動体200及び固定体300の結合は磁石の吸着のみによって行われている状態となる。すなわち、可動体200が画角中央位置にある状態で待機状態に移行すると、ユーザによる操作ボタン210で撮像操作等の際、ユーザの予期せぬ分割がウェアラブル端末11に発生するおそれがある。このため、撮影画像内に被写体が映り込んでいることが検知された場合(ステップS522でYES)、まずステップS523で可動体200の回転角度の確認を行う。
ステップS523の確認の結果、可動体200の回転角度が180度または360度でない場合は、ステップS524で可動体200が画角中央位置まで回転したことをPRで検知したときに可動体200の回転を停止させる。その後、待機状態であるステップS512に移行する。
一方、ステップS523の確認の結果、可動体200の回転角度が180度または360度である場合は、ステップS525で画角中央位置より所定角度(本実施形態では5度)だけ多く可動体200を回転させるよう制御する。すなわち、可動体200の分割面A,Bと固定体300の分割面A,Bをずらすよう制御する。その後、ステップS524で可動体200が画角中央位置からさらに所定角度だけ多く回転したことをPRで検知したときに可動体200の回転を停止させ、待機状態であるステップS512に移行する。
ステップS526では、可動体200が1周回転し、さらに90度回転したことをPRで検知した時点、つまり可動体200が450度回転するまでステップS522における撮影画像内に被写体が映り込んでいるか否かの検知を繰り返す。可動体200が450度回転させてもステップS522で撮影画像内に被写体が映り込んでいることが検知されなかった場合、ステップS524に進み、可動体200の回転を停止させ、待機状態であるステップS512に移行する。
以上、本実施例によれば、ユーザによるウェアラブル端末11の装着後可動体200の回転を開始し、その回転中に撮影画像内に被写体が映り込んでいることを検知した場合、画角中央位置において可動体200の回転を停止し、待機状態にする。これにより、ユーザが撮像指示をした際に被写体の撮影を速やかに行うことができる。但し、画角中央位置における可動体200の回転角度が180度または360度である場合は、画角中央位置より所定角度(本実施形態では5度)だけ多く可動体200を回転させるよう制御する。これにより、待機状態においてユーザが予期せぬ分割がウェアラブル端末11で発生することを防ぐ。
一方、上記回転の開始から可動体200を450度回転させても撮影画像内に被写体が映り込んでいることが検知されなかった場合は、可動体200の回転を停止し、待機状態にする。これにより、図1(A)に示す様に、撮像装置100がユーザの前方に位置した状態からユーザは撮影を開始することができる。
(第4の実施形態)
次に、図14〜図16を用いて本発明の第4の実施形態について説明する。尚、第1から第3の実施形態と同じ部分または相当する部分には同じ符号を用い、一部の説明を省略する。
本発明の第4の実施形態は、ウェアラブル端末11の分割時の制御に関する。具体的には、分割時の第1及び第2の分割可動体201,202と第1及び第2の分割固定体301,302の組み合わせを、ユーザによる分割指示の前に予め設定された組み合わせと同一とする。
図14は、本実施形態における、リセット位置にあるウェアラブル端末11の断面図である。本実施形態は、第1の実施形態と同様、第1の分割可動体201に、撮像装置100、操作ボタン210(受付手段)、スピーカ(不図示)、タイマ(不図示)、システム制御部を実装する基板212が設けられる。さらに、本実施形態は、第1の実施形態と異なり、第1の分割可動体201に、ICタグ等の無線信号の読み取りを可能とする近接無線通信部213、及び不揮発性メモリが設けられる。また、第1の分割固定体301にはICタグ309が夫々設けられ、第2の分割可動体202には、第2の分割可動体202の固有IDを保持する不揮発性メモリ(不図示)が設けられる。
近接無線通信部213は、非接触近接通信を実現するための通信ユニットであり、無線通信のための不図示のアンテナと無線信号を処理するための不図示の変復調回路や不図示の通信コントローラから構成される。
近接無線通信部213は、ISO/IEC 14443やISO/IEC 18092(NFC)に従った非接触近接通信を行い、変調した無線信号を不図示のアンテナから出力する。またそのアンテナで、第1及び第2の分割固定体301,302のうち第1の分割可動体201と対向する分割固定体のICタグ309からその分割固定体の固有IDの情報を含む無線信号を受信し復調する。これにより、システム制御部は、第1の分割可動体201と対向する分割固定体のICタグ309の無線信号からその分割固定体の固有IDを識別し、第1の分割可動体201にある不揮発性メモリに記録する。
第1及び第2の分割可動体201,202の夫々に設けられる不揮発性メモリは、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリやEEPROM等が用いられる。第1の分割可動体201にある不揮発性メモリには、システム制御部の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここで言う、プログラムとは、本実施形態にて実行する各種フローチャートを実行するためのコンピュータプログラムのことである。また、本実施形態では、近接無線通信部213で応答する後述する図16の管理項目データが第1の分割可動体201にある不揮発性メモリに記憶されている。
近接無線通信部213は、図7のステップS502で前述したリセット動作により可動体200が図1(B)に示す初期位相となったとき、第1の分割固定体301のIDの読み取り処理を開始する。リセット動作により図14に示す位置まで第1の分割可動体201は回転し、その近接無線通信部213は第1の分割固定体301のICタグ309と正対(最も近接)する位置となり、ICタグ309からの無線信号を読み取ることが可能となるからである。
第1及び第2の分割可動体201,202は、第1の実施形態にて図2の示す位置決めピン201A2がプラグ側となり、位置決め穴201A1はレセプタクル側となっているため、物理的接続がされている間は電気的な接続と通信も可能である。すなわち、第1の分割可動体201は、物理的接続がされている第2の分割可動体202との通信により、第2の分割可動体202にある不揮発性メモリにある第2の分割可動体202の固有IDを取得することができる。この取得された固有IDは、第1の分割可動体201の不揮発性メモリ内の管理項目データの「接続中の分割可動体」の「個別ID」に上書きをする。これにより、第1の分割可動体201は、接続された第2の分割可動体202の詳細を個別IDにより認識し、さらに第1の分割可動体201(親分割可動体)は制御上も親として、子となる第2の分割可動体202の各種制御もおこなう。
例えば、子となる第2の分割可動体202にもカメラが備わっている場合、第1の分割可動体201への動画撮影開始の入力を1回行えば、第1の分割可動体201だけでなく第2の分割可動体202においても動画撮影が開始される。
読み込んだ第1の分割固定体301の固有IDは、第1の分割可動体201にある不揮発性メモリ内の管理項目データのテーブルに上書き保存される。不揮発性メモリは、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリやEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ171には、管理項目データ(図16)のみならず、不図示のシステム制御部の動作用の定数、プログラム等が記憶される。
図15は、ユーザがウェアラブル端末11を分割した後、ウェアラブル端末11を再装着し、ウェアラブル端末11がユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態になるまでの、本実施形態に係る動作処理のフローチャートである。本処理は、第1の分割可動体201に設けられるシステム制御部により実行される。また、第1の実施形態の図7と同じ処理に関しては、同一の処理番号を記す。
本処理では、管理項目データとして、本実施形態では図16(A)に示すテーブルが第1の分割可動体201の不揮発性メモリに書き込まれる。また、本実施形態を構成する第1及び第2の分割可動体201,202と第1及び第2の分割固定体301,302の固有IDは図16(B)に示す通りである。
本処理は、ウェアラブル端末11が、図1(C)に示す様に、装着対象物には装着されておらず、且つ電源OFFの状態である時点から開始する。
まず、ユーザが操作ボタン210で所定の操作を行うことにより、ウェアラブル端末11が電源ONの状態になったことを検知すると(ステップS501でYES)、ステップS502へ進む。
ステップS502では、第1の実施形態で上述したリセット動作が行われ、図1(B)に示す、可動体200を初期位相とするリセット動作を行う。
ステップS1501では、電源ONを受け付けた操作ボタン210を有する第1の分割可動体201が、対向する分割固定体(ここでは、第1の分割固定体301)の固有IDを確認する。本実施形態では先述の通り、近接無線通信でおこなう。
ステップS1502では、ステップS1501で確認した第1の分割固定体301の固有IDを、第1の分割可動体201にある管理項目データのテーブルの「最新の電源ON時の分割固定体」の固有IDとして記憶する。
ステップS1503では、第1の分割可動体201に接続される側の第2の分割可動体202の固有IDを確認する。ここでは第2の分割可動体202の固有IDをM1005とする。本実施形態では先述の通り、操作入力を受け付けた第1の分割可動体201が制御上の親となる。よって、第2の分割可動体202は、第1の分割可動体201との接続が解除されるまでは、制御上は第1の分割可動体201の子となり、ユーザからの各種操作を親である第1の分割可動体201経由で受け付ける。尚、第2の分割可動体202に対向する分割固定体(ここでは、第2の分割固定体302)の固有IDを、ステップS1501と同様の処理により第2の分割可動体202が確認しておいてもよい。この場合は、第1の分割可動体201は、第2の分割可動体202を介して、第2の分割固定体302の固有IDもステップS1503において取得する。すなわち、第1の分割可動体201は、ステップS1501,S1503によりウェアラブル端末11がどのような分割可動体及び分割固定体で構成されているかを認識することができる。
ステップS1504では、ステップS1503で確認した、第1の分割可動体201に接続される側の第2の分割可動体202の固有IDであるM1005を、管理項目データのテーブルに記憶する。
ここで、図16を用いて図15の処理に用いられる管理項目データについて説明する。
図16(A)に示すテーブルは、第1の分割可動体201が受信した固有IDを管理項目データ別に分けて、不揮発性メモリに記憶されたテーブルである。図16(B)は、本実施形態を構成する第1及び第2の分割可動体201,202と第1及び第2の分割固定体301,302の一覧を示す。
本実施形態では、図16(A)に示すテーブルは、制御上の親である第1の分割可動体201に記憶される。管理項目データは、以下の管理項目から構成される。
「分割可動体(親)」は、現時点での制御上の親を示す管理項目である。
「購入時の分割固定体」は、「分割可動体(親)」と同時にセットで購入した分割固定体、すなわち初期状態における「分割可動体(親)」と対向する分割固定体を示す管理項目である。
「最新の電源ON時の分割固定体」は、時間的に最近の電源ON時に「可動体(親)」が確認した分割固定体を示す管理項目である。ステップS1502で記憶される固有IDはこの「最新の電源ON時の分割固定体」の固有IDとして管理項目データのテーブルに記憶される。
「接続中の分割可動体(子)」は、現時点で「分割可動体(親)」と接続している分割可動体を示す管理項目である。
「照合待ちの分割固定体」は、現時点で「分割可動体(親)」が確認した分割固定体を示す項目である。照合処理については後述のステップS1506の処理にて説明する。
システム制御部は、これらの管理項目を夫々固有IDを関連づけた管理項目データのテーブルとして、不揮発性メモリに記憶する。
図16(A)に示す様に、固有IDは、例えば「分割可動体(親)」はM1001、「購入時の分割固定体」はF1001、「接続中の分割可動体(子)」はM1005のようなアルファベットと数字で表現される。ここで、固有IDに含まれるアルファベットは分割可動体、分割固定体のいずれであるかを識別する記号であり、数字は管理項目となる製品の固有の製造番号を示す記号である。これにより、外見は同じような分割可動体と分割固定体のセットを接続しても、分割可動体と分割固定体は夫々固有IDを有しているため、制御上で識別不能になることはない。
システム制御部は、管理項目データのテーブルを用いて管理項目と固有IDを照合することにより、後述するステップS505の分割時にも所定の分割固定体と分割可動体の組み合わせで、分割することが可能となる。
ステップS504で、ユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態に進み、その後、ユーザからの撮像指示に応じて動画撮影等の処理をおこなう。
ステップS505でユーザが操作ボタン210で所定の操作を行うことにより、ウェアラブル端末11を分割する指示があったことを検知すると、ウェアラブル端末11をユーザによる分割が可能な状態とすべく、ステップS506に進む。
ステップS506では、可動体200を分割位相まで回転させ、ウェアラブル端末11を2体に分割可能な、可動体200及び固定体300の分割面A,Bが一致した状態にする。尚、ステップS502でリセット動作が行われているため、ステップS505の分割指示があった時点における可動体200の初期位相からの回転量はPRにより検知できている。このため、ステップS506では、突起部126c(実施例2の構成である場合はスライド部120)は退避位置のまま分割位相まで回転する。
ステップS1505では、第1の分割可動体201が、対向する分割固定体(ここでは、第1の分割固定体301)の固有IDを確認する。
ステップS1506では、第1の分割可動体201が、第1の分割固定体301の固有IDを確認できたかを判定する。確認できないと判定された場合は、近接無線通信部213による非接触近接通信でのICタグ309の読み取りが、現時点での可動体200の固定体300に対する位相では不可能であることが想定される。よって、この場合はステップS1507へ進み再度のリセット動作を実行する。ステップS1507のリセット動作は、ステップS502のリセット動作と同様である。これにより、ステップS1505での分割固定体の固有IDの確認を確実に行うことができる。但し再度のリセット動作を行う場合、可動体200をロックしていない状態で強制的に回転させるため、PRが誤検知をし、可動体200の初期位相からずれが生じる可能性がある。この時もステップS1507の再度のリセット動作を実行することにより、可動体200の初期位相での分割固定体の固有IDの確認を確実に行うことができる。ステップS1506で確認できたと判定された場合は、ステップS1508へ進む。
ステップS1508では、ステップS1506で確認した分割固定体の固有IDを、第1の分割可動体201にある管理項目データのテーブルの「照合待ちの固定体」の固有IDとして記憶する。
ステップS1509では、システム制御部は、管理項目データのテーブルの「最新の電源ON時の分割固定体」の固有IDと、「照合待ちの分割固定体」の固有IDとを照合し、固有IDが同一であるかを判定する。この判定の結果、固有IDが同一であると判定された場合、ステップS507に進み、可動体200のロックを行う。
一方、ステップS1509で固有IDが同一でないと判定された場合、例えば、「最新の電源ON時の分割固定体」の管理項目の固有IDがF1001であるのに対し、「照合待ちの分割固定体」の固有IDがF1005である場合がある。この場合は、再度ステップS1507に進みリセット動作を実行する。固定体300は、第1及び第2の分割固定体301,302から構成されるため、もう一方の分割固定体の固有IDの確認を行って「照合待ちの分割固定体」の固有IDを更新すればステップS1509で固有IDが同一であると判定されるためである。尚、この場合のリセット動作は、ステップS506と同様、突起部126c(実施例2の構成である場合はスライド部120)は退避位置のまま分割位相まで可動体200を固定体300に対して回転させる。但し、ステップS506における分割位相とは異なる分割位相(本実施例では180度ずれた位相)までこの再度ステップS1507においては可動体200を固定体300に対して回転させる必要がある。このため、ステップS1505で確認された固有IDを有する分割固定体の突出部305との干渉を防止すべく、この再度ステップS1507においては突起部126cを退避位置の状態とすることは必須となる。
ステップS507では、可動体200の固定体300に対する回転を不能にする、可動体200の回転をロックするロック動作を行う。尚、ステップS507〜S514の一連の処理は、図7にて前述した第1の実施形態の場合と同一のため、説明は省略する。
本実施形態によれば、電源ON時に予め取得した第1の分割可動体201とこれに対向する分割固定体と分割可動体の組み合わせが、その後のウェアラブル端末11の分割時における組み合わせが同じとなる。これにより、ウェアラブル端末11の分割時における組み合わせがユーザが意図していない組み合わせとならないため、ユーザの混乱を回避することが可能となる。
また、本実施形態では、分割時の第1の分割可動体201とこれに対向する分割固定体の組み合わせは、電源ON時の組み合わせとなるようにしているが、これに限定されない。例えば、図16(A)に示す管理項目データのテーブルに記憶されている「購入時の分割固定体」の固有IDを、ステップS1509においてステップS1505で確認した分割固定体の固有IDと照合する対象のIDに切り替えてもよい(切替手段)。これにより、分割時の第1の分割可動体201とこれに対向する分割固定体の組み合わせを、購入時の組み合わせとすることも可能となる。これにより、ユーザの利便性は更に向上する。
「購入時の分割固定体」の固有IDと同一の「最新の電源ON時の分割固定体」の固有IDが確認できない場合は、「購入時の分割固定体」は分割時の組み合わせの対象から外れ、「最新の電源ON時の固定体」が分割時の組み合わせとなる。
なお、可動体200及び固定体300は、夫々、少なくとも2つに分割可能であればよく、分割の態様は、2分割に限定されない。
また、本実施形態ではリセット位置となる位置に、第1の分割可動体201の近接無線通信部213と、第1の分割固定体301のICタグ309とを正対させているが、これに限定されない位置でも近接無線通信が可能であればよく、これに限定されない。
また、本実施形態では第1の分割固定体301の固有IDの取得手段として、NFCに従った非接触近接通信のためのアンテナを用いたが、第1の分割固定体301からその固有IDが取得できればこれに限定されない。例えば、第1の分割可動体201は、第1の分割固定体301の固有IDとしてQRコード等を第1の分割固定体301に付し、このQRコード等を光学式に読み取る手段(不図示)を第1の分割可動体201が有するようにしてもよい。
第1の分割可動体201と、第2の分割可動体202との間の通信手段は、物理的接続としているが、無線通信手段を用いてもよく、これに限定されない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
11 ウェアラブル端末(撮像システム)
100 撮像装置
120 スライド部材
126c 突起部
200 可動体
201 第1の分割可動体
201A1,301A2 位置決め穴
201A2,301A1 位置決めピン
202 第2の分割可動体
213 近接無線通信部
300 固定体
301 第1の分割固定体
302 第2の分割固定体
305 突出部
306 溝部
307 レール部材
309 ICタグ

Claims (22)

  1. 光軸の方向を変更可能な撮像装置が設けられた環状の可動体と、
    前記可動体を回動可能に支持する環状の固定体と備える撮像システムであって、
    前記撮像装置の前記光軸の方向の可動範囲は、撮像時に回動可能である撮像範囲と、前記撮像範囲の外の範囲であって、非撮影時においてのみ回動可能である非撮像範囲とから構成され、
    前記可動体は、前記撮像装置の前記光軸の方向を前記非撮像範囲にすると前記可動体より突出した突出位置に移動し、前記撮像装置の前記光軸の方向を前記撮像範囲にすると前記可動体の内部の退避位置に移動するロック部材を備え、
    前記ロック部材を前記突出位置にして前記可動体を前記固定体に対する初期位相に設定するリセット動作を行うことを特徴とする撮像システム。
  2. 前記固定体は、前記ロック部材が前記突出位置にある状態で前記可動体を回転させると、前記ロック部材と干渉する凸部を更に備え、
    前記リセット動作は、前記可動体を所定方向に回転させ、前記ロック部材を前記凸部と干渉させることにより行われることを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  3. 前記固定体は、凹部を備え、
    前記非撮像範囲は、前記ロック部材が前記固定体の周面に接触する突出量β未満である突出量で前記可動体から突出する第1の非撮像範囲と、前記ロック部材が前記突出量βより大きく且つ前記凹部に挿入された際に前記凹部の底部に接触する突出量β未満である突出量で前記可動体から突出する第2の非撮像範囲とから構成され、
    前記リセット動作は、前記撮像装置の前記光軸の方向を前記第1の非撮像範囲とすることで、前記ロック部材を前記凹部に挿入されることなく前記凸部と干渉した状態とする動作であり、
    前記可動体の回転動作をロックするロック動作は、前記撮像装置の前記光軸の方向を前記第2の非撮像範囲とすることで、前記ロック部材を前記凸部と干渉し且つ前記凹部に挿入された状態とする動作であることを特徴とする請求項2記載の撮像システム。
  4. 前記撮像装置の前記光軸の方向がチルト方向において、前記撮像範囲にあるとき前記ロック部材は前記退避位置にあり、前記非撮像範囲にいるとき前記ロック部材は前記突出位置にあることを特徴とする請求項2又は3記載の撮像システム。
  5. 前記撮像装置の前記光軸の方向がパンニング方向において、前記撮像範囲にあるとき前記ロック部材は前記退避位置にあり、前記非撮像範囲にいるとき前記ロック部材は前記突出位置にあることを特徴とする請求項2又は3記載の撮像システム。
  6. 前記可動体と前記固定体は夫々、少なくとも2つに分割可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像システム。
  7. 前記可動体は、少なくとも2つの分割面によって、同一の長さの弧を有する少なくとも2つの分割可動体に分割され、前記固定体は、少なくとも2つの分割面によって、同一の長さの弧を有する少なくとも2つの分割固定体に分割されることを特徴とする請求項6記載の撮像システム。
  8. 前記可動体の前記少なくとも2つの分割面と前記固定体の前記少なくとも2つの分割面とが一致する場合に、前記可動体と前記固定体の夫々はその分割及び接続が行われることを特徴とする請求項7記載の撮像システム。
  9. 前記初期位相は、前記可動体の前記少なくとも2つの分割面と前記固定体の前記少なくとも2つの分割面とが一致する分割位相の1つの位相であることを特徴とする請求項8記載の撮像システム。
  10. 前記固定体は、前記分割面を2つ有し、
    前記分割固定体の夫々の前記分割面には、固定体位置決めピンと四角形の凹形状である固定体位置決め穴が各々形成され、
    前記固定体位置決めピンは、全て同一径の突出した円柱形状であり、
    前記固定体位置決め穴は、全て同一形状であると共に、前記固定体の径方向と一致する辺の長さは、前記固定体位置決めピンの直径と同一であり、前記固定体の高さ方向と一致する辺の長さは、前記固定体位置決めピンの直径より長く、
    前記固定体位置決めピンの円中心と前記固定体位置決め穴の中心とは、前記固定体の径方向の中心からの距離が全て同一であり、前記固定体位置決めピンと前記固定体位置決め穴とは、前記固定体の高さ方向の中心からの距離が全て同一あり、
    前記分割固定体は夫々、その一方の前記分割面における前記固定体位置決めピン及び前記固定体位置決め穴の配置と、その他方の前記分割面における前記固定体位置決めピン及び前記固定体位置決め穴の配置は、前記固定体の径方向の中心とその高さ方向の中心とが交差する点を中心に点対称であることを特徴とする請求項9記載の撮像システム。
  11. 前記可動体は、前記分割面を2つ有し、
    前記分割可動体の夫々の前記分割面には、可動体位置決めピンと四角形の凹形状である可動体位置決め穴とが各々形成され、
    前記可動体位置決めピンは、全て同一径の突出した円柱形状であり、
    前記可動体位置決め穴は、全て同一形状であると共に、前記可動体の径方向と一致する辺の長さは、前記可動体位置決め穴の直径と同一であり、前記可動体の高さ方向と一致する辺の長さは、前記可動体位置決め穴の直径より長く、
    前記可動体位置決めピンの円中心と前記可動体位置決め穴の中心とは、前記可動体の径方向の中心からの距離が全て同一であり、前記可動体位置決めピンと前記可動体位置決め穴とは、前記可動体の高さ方向の中心から距離が全て同一であり、
    前記分割可動体は夫々、その一方の前記分割面における前記可動体位置決めピン及び前記可動体位置決め穴の配置と、その他方の前記分割面における前記可動体位置決めピン及び前記可動体位置決め穴の配置は、前記可動体の径方向の中心とその高さ方向の中心とが交差する点を中心に点対称であることを特徴とする請求項10記載の撮像システム。
  12. 前記分割固定体の夫々の前記分割面には、各々2つの固定体磁石が埋め込まれ、
    前記固定体磁石は、全て同一形状であり、前記固定体の径方向の中心からの距離は全て同一であり、且つ前記固定体の高さ方向の中心からの距離が全て同一であり、
    前記分割固定体の夫々の前記分割面の各々に埋め込まれる前記2つの固定体磁石の露出面の磁極は、逆の極性であり、
    前記分割固定体は夫々、その一方の前記分割面における前記固定体磁石の磁極の配置と、その他方の前記分割面における前記固定体磁石の磁極の配置は、前記固定体の径方向の中心とその高さ方向の中心とが交差する点を中心に点対称であることを特徴とする請求項10又は11記載の撮像システム。
  13. 前記分割可動体の夫々の前記分割面には、各々2つの可動体磁石が埋め込まれ、
    前記可動体磁石は、全て同一形状であり、前記可動体の径方向の中心からの距離は全て同一であり、且つ前記可動体の高さ方向の中心からの距離が全て同一であり、
    前記分割可動体の夫々の前記分割面の各々に埋め込まれる前記2つの可動体磁石の露出面の磁極は、逆の極性であり、
    前記分割可動体は夫々、その一方の前記分割面における前記可動体磁石の磁極の配置と、その他方の前記分割面における前記可動体磁石の磁極の配置は、前記可動体の径方向の中心とその高さ方向の中心とが交差する点を中心に点対称であることを特徴とする請求項12記載の撮像システム。
  14. ユーザからの撮像指示を受け付けるための待機状態に移行する場合、前記可動体を前記分割位相とは異なる位相とすることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の撮像システム。
  15. 前記異なる位相は、被写体が前記撮像装置の画角の中央に収まる位相であることを特徴とする請求項14記載の撮像システム。
  16. 前記少なくとも2つの分割可動体の1つである親分割可動体は、
    ユーザからの指示を受け付ける受付手段と、
    前記少なくとも2つの分割固定体のうち前記親分割可動体と対向する分割固定体からその固有IDを取得する取得手段と、
    前記少なくとも2つの分割可動体と前記少なくとも2つの分割固定体を接続した後の組み合わせを夫々の固有IDを用いて示す管理項目データを保持する保持手段と、
    前記受付手段により前記可動体と前記固定体の分割の指示を受け付ける前に、前記取得手段により取得した固有IDを前記管理項目データに第1の固有IDとして記録する第1の記録手段と、
    前記受付手段により前記可動体と前記固定体の分割の指示を受け付けた場合、前記取得手段により固有IDを取得し、当該固有IDを前記管理項目データに第2の固有IDとして記録する第2の記録手段と、
    前記管理項目データに記録される前記第1及び第2の固有IDが同一である場合、前記可動体と前記固定体が分割可能である旨を通知する通知手段とを備えることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の撮像システム。
  17. 前記分割固定体は夫々、前記可動体が前記初期位相である場合に前記突出位置にある前記ロック部材と干渉する凸部を更に備え、
    前記第2の記録手段は、
    前記可動体を前記分割位相のうちの1つの位相とした後、前記第2の固有IDとして記録する前記固有IDを前記取得手段により取得し、
    前記管理項目データに記録される前記第1及び第2の固有IDが同一でない場合、前記ロック部材を前記退避位置とした状態で前記可動体を前記分割位相のうちの他の1つの位相とした後、前記取得手段により固有IDを取得し、当該固有IDで前記管理項目データの前記第2の固有IDを更新することを特徴とする請求項16記載の撮像システム。
  18. 前記取得手段は近接無線通信手段であって、
    前記分割固定体は夫々その固有IDの情報を含む無線信号にて送信するICタグを備え、
    前記近接無線通信手段は、前記可動体が前記初期位相のときに前記分割固定体のうち前記親分割可動体と対向する分割固定体の前記ICタグと最も近接することを特徴とする請求項16又は17記載の撮像システム。
  19. 前記第1の記録手段は、前記撮像システムの最新の電源ON時に前記取得手段により取得した固有IDを前記第1の固有IDとして記録することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の撮像システム。
  20. 前記管理項目データには、前記少なくとも2つの分割固定体のうち初期状態において前記親分割可動体と対向する分割固定体の固有IDである第3の固有IDが含まれ、
    前記第1の記録手段で前記第1の固有IDとして記録される固有IDを、前記第3の固有IDに切り替える切替手段を更に備えることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の撮像システム。
  21. 光軸の方向を変更可能な撮像装置が設けられた環状の可動体と、前記可動体を回動可能に支持する環状の固定体とを備え、
    前記可動体は、少なくとも2つの分割面によって、少なくとも2つの分割可動体に分割され、前記固定体は、少なくとも2つの分割面によって、少なくとも2つの分割固定体に分割され、
    前記可動体の少なくとも2つの分割面と前記固定体の少なくとも2つの分割面とが一致する場合に、前記可動体と前記固定体の夫々はその分割及び接続が行われる撮像システムの制御方法であって、
    前記少なくとも2つの分割可動体の1つである親分割可動体により、
    ユーザからの指示を受け付ける受付ステップと、
    前記少なくとも2つの分割固定体のうち前記親分割可動体と対向する分割固定体からその固有IDを取得する取得ステップと、
    前記少なくとも2つの分割可動体と前記少なくとも2つの分割固定体の組み合わせを夫々の固有IDを用いて示す管理項目データを保持する保持ステップと、
    前記受付ステップにおいて前記可動体と前記固定体の分割の指示を受け付ける前に、前記取得ステップにおいて取得した固有IDを前記管理項目データに第1の固有IDとして記録する第1の記録ステップと、
    前記受付ステップにおいて前記可動体と前記固定体の分割の指示を受け付けた場合、前記取得ステップにおいて固有IDを取得し、当該固有IDを前記管理項目データに第2の固有IDとして記録する第2の記録ステップと、
    前記管理項目データに記録される前記第1及び第2の固有IDが同一である場合、前記可動体と前記固定体が分割可能である旨を通知する通知ステップとを有することを特徴とする制御方法。
  22. 請求項21記載の制御方法を実行することを特徴とするプログラム。
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