JP2020150299A - ラジオ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声信号処理用のパラメータ値を、ノイズ発生間隔ΔTの変動に対して、すなわち経路長差ΔLの変動に対して適応的に設定することができるラジオ受信装置を提供する。【解決手段】ラジオ受信装置100は、受信波に対応する音声信号に含まれるマルチパスノイズを検出するマルチパスノイズ検出部13と、マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔ΔTに基づき、音声信号に対する音声信号処理用のパラメータ値Vを設定するパラメータ値設定部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ラジオ受信装置に関する。
従来、車両用のラジオ受信装置が開発されている。また、車両用のラジオ受信装置において、いわゆる「マルチパスノイズ」を検出する技術が開発されている。特許文献1には、当該検出されたマルチパスノイズの強さ(より具体的にはレベル)に基づき、ノイズ除去処理用のパラメータを選択する技術が開示されている。
特開2011−71627号公報
通常、マルチパスノイズは複数の電波伝搬経路(いわゆる「マルチパス」)により発生するものであり、当該複数の電波伝搬経路は互いに異なる経路長Lを有している。マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔ΔTは、当該複数の電波伝搬経路間の経路長差ΔLに応じて異なる値となる。経路長差ΔLは、車両の走行等により時間的に変動する。このため、ラジオ受信装置における音声信号処理用のパラメータ値は、経路長差ΔLの変動に対して、すなわちノイズ発生間隔ΔTの変動に対して適応的に設定するのが好適である。
特許文献1記載のラジオ受信装置は、ノイズ除去処理用のパラメータを選択するとき、マルチパスノイズの強さを考慮しているものの、ノイズ発生間隔ΔTを考慮していない。このため、ノイズ除去処理用のパラメータを経路長差ΔLの変動に対して適応的に選択することができない問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、音声信号処理用のパラメータ値を、ノイズ発生間隔ΔTの変動に対して、すなわち経路長差ΔLの変動に対して適応的に設定することができるラジオ受信装置を提供することを目的とする。
本発明のラジオ受信装置は、受信波に対応する音声信号に含まれるマルチパスノイズを検出するマルチパスノイズ検出部と、マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔に基づき、音声信号に対する音声信号処理用のパラメータ値を設定するパラメータ値設定部と、を備えるものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、音声信号処理用のパラメータ値を、ノイズ発生間隔ΔTの変動に対して、すなわち経路長差ΔLの変動に対して適応的に設定することができる。
実施の形態1に係るラジオ受信装置の要部を示すブロック図である。 音声出力装置のハードウェア構成を示す説明図である。 記憶装置のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態1に係るラジオ受信装置のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態1に係るラジオ受信装置の他のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態1に係るラジオ受信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るラジオ受信装置の要部を示すブロック図である。 測位装置のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態2に係るラジオ受信装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るラジオ受信装置の要部を示すブロック図である。図1を参照して、実施の形態1のラジオ受信装置100について説明する。
図1に示す如く、ラジオ受信装置100は車両1に設けられている。これに加えて、アンテナ2、音声出力装置3及び記憶装置4が車両1に設けられている。
アンテナ2は、ラジオ放送波を受信するものである。アンテナ2は、当該受信されたラジオ放送波(以下「受信波」という。)に対応する電気信号を出力するものである。
復調部11は、アンテナ2により出力された電気信号に対する復調処理を実行するものである。復調部11は、当該復調処理により復調された音声信号を出力するものである。
音声信号処理部12は、復調部11により出力された音声信号、すなわち受信波に対応する音声信号に対する音声信号処理を実行するものである。具体的には、例えば、音声信号処理部12は、ノイズ抑制用の高域遮断処理を実行するものである。音声信号処理部12は、当該音声信号処理が施された音声信号を出力するものである。
音声出力装置3は、音声信号処理部12により出力された音声信号を増幅して、当該増幅された音声信号に対応する音声を出力するものである。音声出力装置3は、例えば、アンプ21及びスピーカ22により構成されている(図2参照)。
マルチパスノイズ検出部13は、復調部11により出力された音声信号、すなわち受信波に対応する音声信号におけるマルチパスノイズを検出するものである。マルチパスノイズ検出部13は、受信波に対応する音声信号にマルチパスノイズが含まれている場合、マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔ΔTを示す信号を出力するものである。
経路長差推定部14は、マルチパスノイズ検出部13による出力信号を用いて、マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔ΔTに基づき、マルチパスノイズに対応する複数の電波伝搬経路間の経路長差ΔLを推定するものである。より具体的には、経路長差推定部14は、ノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差ΔLが複数の範囲(以下「経路長差範囲」という。)Rのうちのいずれの経路長差範囲R内の値であるかを推定するものである。
例えば、経路長差推定部14は、ノイズ発生間隔ΔTが10ミリ秒未満の値である場合、経路長差ΔLが第1の経路長差範囲R内の値であると推定する。また、経路長差推定部14は、ノイズ発生間隔ΔTが10ミリ秒以上かつ100ミリ秒未満の値である場合、経路長差ΔLが第2の経路長差範囲R内の値であると推定する。また、経路長差推定部14は、ノイズ発生間隔ΔTが100ミリ秒以上かつ1秒未満の値である場合、経路長差ΔLが第3の経路長差範囲R内の値であると推定する。
一般に、経路長差ΔLが小さいほど、ノイズ発生間隔ΔTは大きくなる。換言すれば、経路長差ΔLが大きいほど、ノイズ発生間隔ΔTは小さくなる。このため、第1の経路長差範囲Rは第2の経路長差範囲Rに比して大きい値(ΔL)を含む範囲に設定されており、かつ、第2の経路長差範囲Rは第3の経路長差範囲Rに比して大きい値(ΔL)を含む範囲に設定されている。
音声信号処理部12による音声信号処理は、複数のパラメータ値Vを用いるものである。例えば、ノイズ抑制用の高域遮断処理は、遮断周波数を示すパラメータ値V1、音声信号に対する遮断信号の混合量を示すパラメータ値V2、いわゆる「スレッショルド」を示すパラメータ値V3、アタック時間を示すパラメータ値V4、及びリリース時間を示すパラメータ値V5などを用いるものである。
パラメータ値設定部15は、経路長差推定部14による推定結果に基づき、ノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)に応じて、複数のパラメータ値Vの各々を設定するものである。音声信号処理部12は、パラメータ値設定部15により設定されたパラメータ値Vを音声信号処理に用いるようになっている。パラメータ値Vの設定方法の具体例は、以下のとおりである。
上記のとおり、車両1に記憶装置4が設けられている。記憶装置4は、例えば、メモリ31により構成されてる(図3参照)。メモリ31は、不揮発性メモリにより構成されている。メモリ31は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)のうちの少なくとも一つを用いたものである。
記憶装置4には、複数の経路長差範囲Rに対応する複数のテーブル(以下、実施の形態1において「パラメータテーブル」という。)T1が予め記憶されている。複数のパラメータテーブルT1の各々は、対応する複数のパラメータ値Vを含むものである。
具体的には、例えば、記憶装置4には、上記第1の経路長差範囲Rに対応する第1のパラメータテーブルT1、上記第2の経路長差範囲Rに対応する第2のパラメータテーブルT1、及び上記第3の経路長差範囲Rに対応する第3のパラメータテーブルT1が予め記憶されている。第1のパラメータテーブルT1は、上記第1の経路長差範囲Rに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第2のパラメータテーブルT1は、上記第2の経路長差範囲Rに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第3のパラメータテーブルT1は、上記第3の経路長差範囲Rに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。
パラメータ値設定部15は、記憶装置4に記憶されている複数のパラメータテーブルT1のうち、経路長差推定部14による推定結果が示す経路長差範囲R(すなわちノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差範囲R)に対応するパラメータテーブルT1を選択する。パラメータ値設定部15は、当該選択されたパラメータテーブルT1に基づき、複数のパラメータ値Vの各々を設定する。
複数のパラメータテーブルT1の各々は、例えば、ラジオ受信装置100が搭載された車両の走行試験における、専門家による聴感評価に基づき作成されたものである。
例えば、ノイズ発生間隔ΔTが小さい場合(すなわち経路長差ΔLが大きい場合)において、アタック時間を示すパラメータ値V4が小さい値に設定されると、出力される音声の音量が時間的に変動することになるため、聴感評価における評価が下がると考えられる。このため、他の経路長差範囲Rに比して大きいΔLを含む経路長差範囲R(例えば上記第1の経路長差範囲R)に対応するパラメータテーブルT1におけるパラメータ値V4は、他のパラメータテーブルT1におけるパラメータ値V4に比して大きい値(又は空値)に設定される。これにより、長いアタック時間(又は通常のアタック時間)による音声出力が実現される。リリース時間を示すパラメータ値V5についても同様である。
復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14及びパラメータ値設定部15により、ラジオ受信装置100の要部が構成されている。
次に、図4を参照して、ラジオ受信装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図4Aに示す如く、ラジオ受信装置100は、プロセッサ41及びメモリ42を有している。メモリ42には、復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14及びパラメータ値設定部15の機能を実現するためのプログラムが記憶されている。当該記憶されているプログラムをプロセッサ41が読み出して実行することにより、復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14及びパラメータ値設定部15の機能が実現される。
または、図4Bに示す如く、ラジオ受信装置100は、処理回路43を有している。この場合、復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14及びパラメータ値設定部15の機能が専用の処理回路43により実現される。
または、ラジオ受信装置100は、プロセッサ41、メモリ42及び処理回路43を有している(不図示)。この場合、復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14及びパラメータ値設定部15の機能のうちの一部の機能がプロセッサ41及びメモリ42により実現されて、残余の機能が専用の処理回路43により実現される。
プロセッサ41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)のうちの少なくとも一つを用いたものである。
メモリ42は、不揮発性メモリ又は不揮発性メモリ及び揮発性メモリにより構成されている。メモリ42のうちの揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)を用いたものである。メモリ42のうちの不揮発性メモリは、例えば、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM、SSD又はHDDのうちの少なくとも一つを用いたものである。
処理回路43は、デジタル回路又はデジタル回路及びアナログ回路により構成されている。処理回路43は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−Chip)又はシステムLSI(Large−Scale Integration)のうちの少なくとも一つを用いたものである。
次に、図5のフローチャートを参照して、ラジオ受信装置100の動作について、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14及びパラメータ値設定部15の動作を中心に説明する。
復調部11による復調処理、音声信号処理部12による音声信号処理、音声出力装置3による増幅処理、及び音声出力装置3による音声出力などが実行されているとき、これらの処理及び出力に対するバックグラウンドにて、以下のステップST1〜ST5の処理が実行される。
まず、ステップST1にて、マルチパスノイズ検出部13は、復調部11により出力された音声信号、すなわち受信波に対応する音声信号におけるマルチパスノイズを検出する処理を実行する。
受信波に対応する音声信号にマルチパスノイズが含まれている場合(ステップST2“YES”)、マルチパスノイズ検出部13は、ノイズ発生間隔ΔTを示す信号を出力する。次いで、ステップST3にて、経路長差推定部14は、マルチパスノイズ検出部13による出力信号を用いて、ノイズ発生間隔ΔTに基づき、経路長差ΔLを推定する。より具体的には、経路長差推定部14は、経路長差ΔLが複数の経路長差範囲Rのうちのいずれの経路長差範囲R内の値であるかを推定する。
次いで、ステップST4にて、パラメータ値設定部15は、記憶装置4に記憶されている複数のパラメータテーブルT1のうち、経路長差推定部14による推定結果が示す経路長差範囲R(すなわちノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差範囲R)に対応するパラメータテーブルT1を選択する。
次いで、ステップST5にて、パラメータ値設定部15は、当該選択されたパラメータテーブルT1に基づき、複数のパラメータ値Vの各々を設定する。音声信号処理部12は、当該設定されたパラメータ値Vを音声信号処理に用いる。
なお、受信波に対応する音声信号にマルチパスノイズが含まれていない場合(ステップST2“NO”)、ラジオ受信装置100の処理はステップST1に戻る。また、パラメータ値設定部15によりパラメータ値Vが設定された後、ラジオ受信装置100の処理はステップST1に戻る。
これにより、マルチパスノイズが発生している場合において、車両1の走行等によりノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)が時間的に変動しているとき、当該変動に対して適応的にパラメータ値Vが設定される。当該設定されたパラメータ値Vを用いた音声信号処理により、ユーザによる聴感を向上することができる。
なお、音声信号処理部12による音声信号処理は、上記の具体例(すなわちノイズ抑制用の高域遮断処理)に限定されるものではない。音声信号処理部12による音声信号処理は、ユーザによる聴感の向上を図るものであれば、如何なる処理を含むものであっても良い。
また、複数のパラメータ値Vは、上記の具体例(すなわちパラメータ値V1〜V5)に限定されるものではない。複数のパラメータ値Vは、音声信号処理部12による音声信号処理の内容に応じたものであれば、如何なる係数を含むものであっても良い。
以上のように、実施の形態1のラジオ受信装置100は、受信波に対応する音声信号に含まれるマルチパスノイズを検出するマルチパスノイズ検出部13と、マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔ΔTに基づき、音声信号に対する音声信号処理用のパラメータ値Vを設定するパラメータ値設定部15と、を備える。これにより、マルチパスノイズが発生している場合において、車両1の走行等によりノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)が時間的に変動しているとき、当該変動に対して適応的にパラメータ値Vを設定することができる。この結果、ユーザによる聴感を向上することができる。
また、ラジオ受信装置100は、ノイズ発生間隔ΔTに基づき、マルチパスノイズに対応する複数の電波伝搬経路間の経路長差ΔLを推定する経路長差推定部14を備え、パラメータ値設定部15は、経路長差推定部14による推定結果に基づき、パラメータ値Vを設定する。これにより、ノイズ発生間隔ΔTに基づくパラメータ値Vの設定、すなわち経路長差ΔLに基づくパラメータ値Vの設定を実現することができる。
また、経路長差推定部14は、ノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差ΔLが複数の経路長差範囲Rのうちのいずれの経路長差範囲R内の値であるかを推定して、パラメータ値設定部15は、複数の経路長差範囲Rに対応する複数のパラメータテーブルT1のうちの経路長差ΔLを含む経路長差範囲Rに対応するパラメータテーブルT1を選択して、当該選択されたパラメータテーブルT1を用いてパラメータ値Vを設定する。パラメータテーブルT1を用いることにより、ノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)の変動に対して、複数のパラメータ値Vの各々を適応的に設定することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係るラジオ受信装置の要部を示すブロック図である。図6を参照して、実施の形態2のラジオ受信装置100aについて説明する。なお、図6において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
図6に示す如く、ラジオ受信装置100aは車両1に設けられている。これに加えて、アンテナ2、音声出力装置3、記憶装置4及び測位装置5が車両1に設けられている。
測位装置5は、車両1の位置Pを測定して、当該測定された位置Pを示す情報(以下「位置情報」という。)を出力するものである。位置情報は、例えば、位置Pに対応する緯度値及び経度値を含むものである。測位装置5は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51により構成されている(図7参照)。
位置情報取得部16は、測位装置5により測定された位置Pを示す情報、すなわち位置情報を取得するものである。
パラメータ値設定部15aは、経路長差推定部14による推定結果及び位置情報取得部16により取得された位置情報に基づき、ノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)及び位置Pに応じて、複数のパラメータ値Vの各々を設定するものである。音声信号処理部12は、パラメータ値設定部15aにより設定されたパラメータ値Vを音声信号処理に用いるようになっている。パラメータ値Vの設定方法の具体例は、以下のとおりである。
すなわち、記憶装置4には、複数の経路長差範囲R及び複数の領域Aによる複数の組合せに対応する複数のテーブル(以下、実施の形態2において「パラメータテーブル」という。)T2が予め記憶されている。複数のパラメータテーブルT2の各々は、対応する複数のパラメータ値Vを含むものである。
個々の領域Aは、如何なる領域であっても良い。例えば、個々の領域Aは、都道府県又は市区町村に対応する領域であっても良い。または、例えば、個々の領域Aは、所定の緯度範囲及び所定の経度範囲に対応する領域であっても良い。または、例えば、個々の領域Aは、所定の形状及び所定の面積を有する領域であっても良い。
具体的には、例えば、実施の形態1にて説明したものと同様のパラメータ値V1〜V5が複数のパラメータ値Vに含まれている。また、実施の形態1にて説明したものと同様の第1の経路長差範囲R、第2の経路長差範囲R及び第3の経路長差範囲Rが複数の経路長差範囲Rに含まれている。また、第1の領域A及び第2の領域Aが複数の領域Aに含まれている。
この場合、記憶装置4には、第1の経路長差範囲Rと第1の領域Aとの組合せに対応する第1のパラメータテーブルT2、第1の経路長差範囲Rと第2の領域Aとの組合せに対応する第2のパラメータテーブルT2、第2の経路長差範囲Rと第1の領域Aとの組合せに対応する第3のパラメータテーブルT2、第2の経路長差範囲Rと第2の領域Aとの組合せに対応する第4のパラメータテーブルT2、第3の経路長差範囲Rと第1の領域Aとの組合せに対応する第5のパラメータテーブルT2、及び第3の経路長差範囲Rと第2の領域Aとの組合せに対応する第6のパラメータテーブルT2が予め記憶されている。
第1のパラメータテーブルT2は、第1の経路長差範囲Rと第1の領域Aとの組合せに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第2のパラメータテーブルT2は、第1の経路長差範囲Rと第2の領域Aとの組合せに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第3のパラメータテーブルT2は、第2の経路長差範囲Rと第1の領域Aとの組合せに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第4のパラメータテーブルT2は、第2の経路長差範囲Rと第2の領域Aとの組合せに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第5のパラメータテーブルT2は、第3の経路長差範囲Rと第1の領域Aとの組合せに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。第6のパラメータテーブルT2は、第3の経路長差範囲Rと第2の領域Aとの組合せに対応するパラメータ値V1〜V5を含むものである。
パラメータ値設定部15aは、記憶装置4に記憶されている複数のパラメータテーブルT2のうち、経路長差推定部14による推定結果が示す経路長差範囲R(すなわちノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差範囲R)と位置情報が示す位置Pを含む領域Aとの組合せに対応するパラメータテーブルT2を選択する。パラメータ値設定部15aは、当該選択されたパラメータテーブルT2に基づき、複数のパラメータ値Vの各々を設定する。
複数のパラメータテーブルT2の各々は、例えば、ラジオ受信装置100aが搭載された車両の走行試験における、専門家による聴感評価に基づき作成されたものである。なお、個々の領域Aは、当該聴感評価の結果に基づき設定されたものであっても良い。
復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14、パラメータ値設定部15a及び位置情報取得部16により、ラジオ受信装置100aの要部が構成されている。
ラジオ受信装置100aの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図4を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、復調部11、音声信号処理部12、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14、パラメータ値設定部15a及び位置情報取得部16の各々の機能は、プロセッサ41及びメモリ42により実現されるものであっても良く、又は専用の処理回路43により実現されるものであっても良い。
次に、図8のフローチャートを参照して、ラジオ受信装置100aの動作について、マルチパスノイズ検出部13、経路長差推定部14、パラメータ値設定部15a及び位置情報取得部16の動作を中心に説明する。
復調部11による復調処理、音声信号処理部12による音声信号処理、音声出力装置3による増幅処理、及び音声出力装置3による音声出力などが実行されているとき、これらの処理及び出力に対するバックグラウンドにて、以下のステップST1〜ST3,ST4a,ST5a,ST6の処理が実行される。なお、測位装置5は、車両1の位置Pを測定する処理を所定の時間間隔にて繰り返し実行している。
まず、ステップST1にて、マルチパスノイズ検出部13は、復調部11により出力された音声信号、すなわち受信波に対応する音声信号におけるマルチパスノイズを検出する処理を実行する。
受信波に対応する音声信号にマルチパスノイズが含まれている場合(ステップST2“YES”)、マルチパスノイズ検出部13は、ノイズ発生間隔ΔTを示す信号を出力する。次いで、ステップST3にて、経路長差推定部14は、マルチパスノイズ検出部13による出力信号を用いて、ノイズ発生間隔ΔTに基づき、経路長差ΔLを推定する。より具体的には、経路長差推定部14は、経路長差ΔLが複数の経路長差範囲Rのうちのいずれの経路長差範囲R内の値であるかを推定する。
次いで、ステップST6にて、位置情報取得部16は、測位装置5により測定された位置Pを示す信号、すなわち位置情報を取得する。
次いで、ステップST4aにて、パラメータ値設定部15aは、記憶装置4に記憶されている複数のパラメータテーブルT2のうち、経路長差推定部14による推定結果が示す経路長差範囲R(すなわちノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差範囲R)と位置情報が示す位置Pを含む領域Aとの組合せに対応するパラメータテーブルT2を選択する。
次いで、ステップST5aにて、パラメータ値設定部15aは、当該選択されたパラメータテーブルT2に基づき、複数のパラメータ値Vの各々を設定する。音声信号処理部12は、当該設定されたパラメータ値Vを音声信号処理に用いる。
なお、受信波に対応する音声信号にマルチパスノイズが含まれていない場合(ステップST2“NO”)、ラジオ受信装置100aの処理はステップST1に戻る。また、パラメータ値設定部15aによりパラメータ値Vが設定された後、ラジオ受信装置100aの処理はステップST1に戻る。
これにより、マルチパスノイズが発生している場合において、車両1の走行等によりノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)及び位置Pが時間的に変動しているとき、これらの変動に対して適応的にパラメータ値Vが設定される。当該設定されたパラメータ値Vを用いた音声信号処理により、ユーザによる聴感を更に向上することができる。
なお、ステップST3,ST6の処理の実行順は、図8に示す例に限定されるものではない。例えば、ステップST2“YES”と判定されたとき、ステップST6の処理が先に実行されて、次いで、ステップST3の処理が実行されるものであっても良い。または、例えば、ステップST2“YES”と判定されたとき、ステップST3,ST6の処理が互いに並列に実行されるものであっても良い。
また、ラジオ受信装置100aは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態2のラジオ受信装置100aは、車両1の位置Pを示す位置情報を取得する位置情報取得部16を備え、パラメータ値設定部15aは、推定結果及び位置情報に基づき、パラメータ値Vを設定する。これにより、車両1の走行等によりノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)及び位置Pが時間的に変動しているとき、これらの変動に対して適応的にパラメータ値Vを設定することができる。この結果、ユーザによる聴感を更に向上することができる。
また、経路長差推定部14は、ノイズ発生間隔ΔTに対応する経路長差ΔLが複数の経路長差範囲Rのうちのいずれの経路長差範囲R内の値であるかを推定して、パラメータ値設定部15aは、複数の経路長差範囲R及び複数の領域Aによる複数の組合せに対応する複数のパラメータテーブルT2のうちの経路長差ΔLを含む経路長差範囲Rと位置Pを含む領域Aとの組合せに対応するパラメータテーブルT2を選択して、当該選択されたパラメータテーブルT2を用いてパラメータ値Vを設定する。パラメータテーブルT2を用いることにより、ノイズ発生間隔ΔT(すなわち経路長差ΔL)及び位置Pの変動に対して、複数のパラメータ値Vの各々を適応的に設定することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 車両、2 アンテナ、3 音声出力装置、4 記憶装置、5 測位装置、11 復調部、12 音声信号処理部、13 マルチパスノイズ検出部、14 経路長差推定部、15,15a パラメータ値設定部、16 位置情報取得部、21 アンプ、22 スピーカ、31 メモリ、41 プロセッサ、42 メモリ、43 処理回路、51 GNSS受信機、100,100a ラジオ受信装置。

Claims (5)

  1. 受信波に対応する音声信号に含まれるマルチパスノイズを検出するマルチパスノイズ検出部と、
    前記マルチパスノイズにおけるノイズ発生間隔に基づき、前記音声信号に対する音声信号処理用のパラメータ値を設定するパラメータ値設定部と、
    を備える車両用のラジオ受信装置。
  2. 前記ノイズ発生間隔に基づき、前記マルチパスノイズに対応する複数の電波伝搬経路間の経路長差を推定する経路長差推定部を備え、
    前記パラメータ値設定部は、前記経路長差推定部による推定結果に基づき、前記パラメータ値を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のラジオ受信装置。
  3. 前記車両の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    前記パラメータ値設定部は、前記推定結果及び前記位置情報に基づき、前記パラメータ値を設定する
    ことを特徴とする請求項2記載のラジオ受信装置。
  4. 前記経路長差推定部は、前記ノイズ発生間隔に対応する前記経路長差が複数の経路長差範囲のうちのいずれの経路長差範囲内の値であるかを推定して、
    前記パラメータ値設定部は、前記複数の経路長差範囲に対応する複数のパラメータテーブルのうちの前記経路長差を含む経路長差範囲に対応するパラメータテーブルを選択して、当該選択されたパラメータテーブルを用いて前記パラメータ値を設定する
    ことを特徴とする請求項2記載のラジオ受信装置。
  5. 前記経路長差推定部は、前記ノイズ発生間隔に対応する前記経路長差が複数の経路長差範囲のうちのいずれの経路長差範囲内の値であるかを推定して、
    前記パラメータ値設定部は、前記複数の経路長差範囲及び複数の領域による複数の組合せに対応する複数のパラメータテーブルのうちの前記経路長差を含む経路長差範囲と前記位置を含む領域との組合せに対応するパラメータテーブルを選択して、当該選択されたパラメータテーブルを用いて前記パラメータ値を設定する
    ことを特徴とする請求項3記載のラジオ受信装置。
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