JP2020150296A - 車両の無線通信装置 - Google Patents

車両の無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020150296A
JP2020150296A JP2019043494A JP2019043494A JP2020150296A JP 2020150296 A JP2020150296 A JP 2020150296A JP 2019043494 A JP2019043494 A JP 2019043494A JP 2019043494 A JP2019043494 A JP 2019043494A JP 2020150296 A JP2020150296 A JP 2020150296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
vehicle
communication method
wireless communication
communication device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019043494A
Other languages
English (en)
Inventor
浩二 前間
Koji Maema
浩二 前間
尚之 辻川
Naoyuki Tsujikawa
尚之 辻川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2019043494A priority Critical patent/JP2020150296A/ja
Publication of JP2020150296A publication Critical patent/JP2020150296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】通信コストを減少させつつ省エネ性能を改善する車両の無線通信装置を提供する。【解決手段】無線通信装置5は、記憶部2、算出部3、通信部4を備える。記憶部2は、複数の通信方式の通信時における消費電力及び通信コストを記憶する。算出部3は、無線通信装置5に電力を供給するバッテリー16の充電率を算出する。通信部4は、プロトコルの異なる複数の通信方式に対応し、算出部3で算出された充電率と記憶部2が記憶する消費電力及び通信コストとに基づき、通信方式の一つを選択して外部と通信する。【選択図】図3

Description

本発明は、プロトコルの異なる複数の通信方式に対応した車両の無線通信装置に関する。
従来、車両に搭載されたカメラで周辺の様子を撮影し、その映像を盗難防止や防犯のために活用する技術が知られている。例えば、駐車中に車室内のカメラで車室内外の映像を録画し、映像データを警備会社やユーザーの電子端末(スマートフォンやタブレット端末など)に送信する技術が提案されている。映像データは、車載の無線通信装置からモバイル通信網(移動体通信網)を介してインターネット上のサーバーや電子端末に伝達される。
このような通信で用いられる通信方式としては、3GPP(Third Generation Partnership Project)にて標準化されたLTE(Long Term Evolution,登録商標)やLTE-Advancedなどが知られている(特許文献1,2参照)。近年では、これらの通信方式との互換性を維持しつつさらに高速な通信速度を実現する第五世代移動通信システム(5G,Fifth Generation)の準備が進められている。
国際公開第2017/046979号 特開2018-186580号公報
ところで、モバイル通信網を利用した通信に関して、日本国内の電気通信事業者がユーザーに負担させている通信コストは、諸外国と比較して割高であるといわれている。このような実情を踏まえ、高速道路のパーキングエリアや商業施設においては、モバイル通信網を介さずにインターネット環境を提供する無料通信サービス(例えば、フリー公衆無線通信サービス)を自動車の乗員向けに展開しているところもある。
一方、このような無料通信サービスを利用した場合には、モバイル通信網と同等の通信品質が得られないことがあり、通信時間や消費電力量が増加するおそれがある。また、車両の無線通信装置で消費される電力量は、車載バッテリーの充電率にも影響を与える。したがって、走行用モーターを搭載するハイブリッド車両や電気自動車においては、無線通信装置の省エネ性能が航続可能距離や走行性能を左右する要因の一つとなりうる。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、車両に搭載される無線通信装置の通信コストを減少させつつ省エネ性能を改善することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する車両の無線通信装置は、プロトコルの異なる複数の通信方式に対応した車両の無線通信装置であって、記憶部,算出部,通信部を備える。前記記憶部は、前記複数の通信方式の通信時における消費電力及び通信コストを記憶する。前記算出部は、前記無線通信装置に電力を供給するバッテリーの充電率を算出する。前記通信部は、前記算出部で算出された前記充電率と前記記憶部が記憶する前記消費電力及び通信コストとに基づき、前記通信方式の一つを選択して外部と通信する。
バッテリーの充電率と通信方式の消費電力及び通信コストとに基づいて通信方式を選択することで、消費電力の大きい通信方式と消費電力の小さい通信方式とを、電力や費用の余力に応じて使い分けることができる。これにより、無線通信装置の通信コストを減少させつつ消費電力を小さくすることができ、省エネ性能を向上させることができる。
車両の無線通信に係る装置構成を説明するための模式図である。 通信方式の特性を説明するための概念図である。 無線通信装置のブロック構成図である。 無線通信装置に記録されるテーブル例である。 通信方式の可否を判定する手順を例示するフローチャートである。 スループットを実測する手順を例示するフローチャートである。 通信方式を選択する手順を例示するフローチャートである。 通信方式を選択する手順を例示するフローチャートである。
[1.装置]
ここで開示する無線通信装置5は、図1に示す車両10(自車両)に搭載される。無線通信装置5は、マイクロプロセッサー(中央処理装置),メモリ(メインメモリ),記憶装置(ストレージ),インタフェース装置などを内蔵した車載の電子制御装置(コンピューター)であり、車両10の内外における通信を司るものである。無線通信装置5は、プロトコルの異なる複数の通信方式に対応しており、複数の通信手法を状況に応じて使い分けながら外部と通信することができる。車両10のルーフ近傍には、無線通信用のアンテナ7が取り付けられる。また、無線通信装置5は、車載ネットワーク(CAN,Controller Area Network)を介して他の車載制御装置(バッテリーECU6,エンジンECU,モーターECU,車体ECUなど)と通信可能に設けられる。
車両10には、車室内外(車室の内部または外部)を撮影する撮影装置として、前方カメラ11,後方カメラ12,右カメラ13,左カメラ14,室内カメラ15が搭載される。これらの車載カメラ11〜15は、車載のバッテリー16に蓄えられた電力で作動する省電力型のカメラであり、車両10の主電源(メインスイッチ,イグニッションキースイッチなど)が投入されているときだけでなく、主電源が遮断されているとき(例えば駐車中)にも撮影が可能である。バッテリー16は、無線通信装置5の駆動源として機能する。
前方カメラ11は車両10の前方を撮影するカメラであり、車両10の前端部やルーフの前端部,フロントガラス近傍などに取り付けられる。一方、後方カメラ12は車両10の後方を撮影するカメラであり、車両10の後端部やルーフの後端部,リヤガラス近傍などに取り付けられる。また、右カメラ13は車両10の右側方を撮影し、左カメラ14は車両10の左側方を撮影する。右カメラ13,左カメラ14は、側面ドアやピラーやサイドミラーなどに取り付けられる。室内カメラ15は車室内を撮影するカメラであり、インストルメントパネルやバックミラー近傍などに取り付けられる。
上記の車載カメラ11〜14で撮影された映像は、車両10を外部から眺めたときの様子を示す俯瞰画像を生成するためにも用いられる。また、車両10の走行中には周囲の車両の走行状態を確認するためにも用いられ、車両10の駐車中には周囲の不審者を検知するためにも用いられることになる。車載カメラ11〜15で撮影された映像の情報は無線通信装置5に伝達される。
無線通信装置5は、車両10のユーザーが所持するスマートフォン18(電子端末)や他車両19と直接通信が可能であるとともに、インターネット20に接続されたサーバー25にも接続可能である。図1に示すように、無線通信装置5の通信対象には、電気通信事業者の基地局21,無線LAN(Local Area Network)ルーター22,無線PAN(Personal Area Network)ルーター23,無線LPWAN(Low Power Wide Area Network)ルーター24などが含まれる。これらの基地局21及びルーター22〜24は、インターネット20に常時接続されている。
基地局21はモバイル通信方式(例えば、LTEや5Gなど)に対応した通信装置である。無線LANルーター22は、国際規格IEEE 802.11に準拠したローカルエリアネットワーク(LAN)通信方式〔例えば、Wi-Fi(登録商標)〕に対応した通信装置である。無線PANルーター23は、国際規格IEEE 802.15に準拠したパーソナルエリアネットワーク(PAN)通信方式〔例えば、Bluetooth(登録商標) Low-Energy,ZigBee(登録商標)など〕に対応した通信装置である。無線LPWANルーター24は、より省電力かつ低速な広域ネットワーク通信方式〔例えば、LoRaWAN(Long Range Wide Area Network),SigFox(登録商標)などのLPWANやWi-Fi HaLowなど〕に対応した通信装置である。
図2は、上記の通信方式の特性を簡便に示す概念図である。一般に、最大通信速度はモバイル通信方式が他の通信方式(LAN通信方式,PAN通信方式,LPWAN通信方式)よりも速く、LPWAN通信方式が最も遅い。また、通信エリアの広さについては、モバイル通信方式やLPWAN通信方式が比較的広く(最大通信距離が長く)、LAN通信方式やPAN通信方式が比較的狭い(最大通信距離が短い)。
インターネット20への接続に際し、モバイル通信方式は携帯電話通信網の基地局21を介した接続であるのに対し、他の通信方式(LAN通信方式,PAN通信方式,LPWAN通信方式)は基地局21を介さない接続である。したがって、モバイル通信方式は他の通信方式と比較して、通信コストがやや高い。なお、インターネット20以外への接続(例えば、車両10と他車両19との車車間通信や車両10とスマートフォン18との直接接続)においては、モバイル通信方式以外の通信方式(LAN通信方式,PAN通信方式,LPWAN通信方式)が使用される。
[2.制御]
無線通信装置5は、車両10が駐車しているときに車載カメラ11〜15を作動させて車室内外の映像を取得し、映像の中から不審者を検知したときに警報を発する監視制御を実施する。不審者の検知は、例えば映像中の人物の動きや車両10に対する干渉動作(例えば接触動作やのぞきこみ動作),出現頻度,出現位置,服装,表情,眼球の動きなどに基づくパターンマッチングを通じて実施される。
上記の監視制御は、車両10の駐車中に車外から画像要求を受信したときに実施される。例えば、車両10の俯瞰画像を表示させるためのアプリケーションがインストールされたスマートフォン18をユーザーが操作すると、スマートフォン18から車両10へと画像要求が送信される。あるいは、同様のアプリケーションがインストールされた電子端末や他車両19を用いて、同様の操作が可能とされる。画像要求を受信した車両10は、車載カメラ11〜15を作動させて不審者の検知を開始するとともに、その映像を画像要求の送信元に対して送信する。
図3に示すように、無線通信装置5には、監視部1,記憶部2,算出部3,通信部4が設けられる。通信部4には、プロトコルの異なる複数の通信方式に対応すべく、モバイル通信部31,LAN通信部32,PAN通信部33,LPWAN通信部34,V2V通信部35,CAN通信部36が設けられる。これらの要素は、無線通信装置5の機能を便宜的に分類して示したものであり、個々の要素を独立したプログラムとして記述してもよいし、これらの機能を兼ね備えた複合プログラムとして記述してもよい。
監視部1は、車載カメラ11〜15に車両10の周辺画像を撮影させるとともに、周辺画像に映った不審者を検知(スキャン)して警報を発するものである。ここでは、車両10の車載カメラ11〜14で撮影された周辺画像だけでなく、室内カメラ15で得られた画像も不審者のスキャン対象とされる。不審者の検知は、例えば映像中の人物の動きや車両10に対する干渉動作(例えば接触動作やのぞきこみ動作),出現頻度,出現位置,服装,表情,眼球の動きなどに基づくパターンマッチングを通じて実施される。
記憶部2は、無線通信装置5が対応している各々の通信方式について、少なくとも通信時の消費電力及び通信コストを記憶するものである。例えば図4に示すように、記憶部2は複数の通信方式のそれぞれについて、通信の可否判定結果,スループットの実測値,消費電力,単位データ量あたりの通信コストを記憶している。通信の可否判定結果及びスループットの実測値の情報は可変であり、所定の周期で繰り返し判定,実測されてリアルタイムに更新される。一方、消費電力及び通信コストの情報は、あらかじめ設定された固定値である。
一般に、高いスループットが得られやすい通信方式はモバイル通信やLAN通信である。逆に、PLWAN通信のスループットは他の通信方式と比較して低いことが多い。しかし、実際のスループットは、車両10から基地局21やルーター22〜24までの距離や混雑具合などに応じて変動する。そこで本実施形態では、スループットを定期的に実測することでその時点の通信品質を把握している。一方、消費電力や通信コストは通信状況によって変化しにくいため、固定値として取り扱う。ただし、消費電力や通信コストを固定値として取り扱う代わりに、変数として取り扱うことも可能である。例えば、消費電力の実測値や実測値の平均値などで図4中の値を更新してもよい。
本実施形態では、インターネット通信のための通信方式として、四種類(モバイル通信,LAN通信,PAN通信,LPWAN通信)の通信方式が想定されている。また、直接通信の通信方式としては、三種類(LAN通信,PAN通信,LPWAN通信)の通信方式が想定されている。これらの中からその状況に適したいずれか一つの通信方式が選択されて、無線通信が実現される。なお、通信コストはインターネット通信の通信方式にのみ付加されるものとし、直接通信時の通信コストはないものとみなされる。
算出部3は、無線通信装置5に電力を供給するバッテリー16の充電率SOC(State Of Charge)を算出するものである。充電率SOCとは、バッテリー16の満充電容量[Ah]に対するその時点の充電量[Ah]の百分率であり、バッテリー16の充放電特性に基づいて推定される。例えば、バッテリー16の開放電圧と蓄電量との関係を用いて、その時点のバッテリー電圧に基づいて算出することができる。あるいは、バッテリー16の入出力電流を積算して電気量の変化を追跡することで算出することができる。なお、バッテリーECU6が算出した充電率SOCを車載ネットワーク経由で取得するような制御構成にしてもよい。すなわち、バッテリーECU6を算出部3として機能させてもよい。
通信部4は、算出部3で算出された充電率SOCと記憶部2が記憶する消費電力及び通信コストに基づき、通信方式の一つを選択して外部と通信するものである。充電率SOCが所定値以上(例えば、30%以上)であるとき、通信部4は、その時点で使用可能な通信方式のうち最も通信コストの低い通信方式を選択する。一方、充電率SOCが所定値未満(例えば、30%未満)であるとき、通信部4は、その時点で使用可能な通信方式のうち最も消費電力の小さい通信方式を選択する。ただし、通信の緊急度が高い場合には、通信速度の速い通信方式を選択するような制御にしてもよい。
モバイル通信部31は、モバイル通信のプロトコルに従ってインターネット通信を実施する機能を持つ。また、LAN通信部32は、国際規格IEEE 802.11に準拠したプロトコルに従ってインターネット通信を実施する機能を持つ。同様に、PAN通信部33は、国際規格IEEE 802.15に準拠したプロトコルに従ってインターネット通信を実施する機能を持ち、LPWAN通信部34は、広域ネットワーク通信方式のプロトコルに従ってインターネット通信を実施する機能を持つ。一方、V2V通信部35は、直接接続を司るものである。直接通信では、LAN通信方式,PAN通信方式,LPWAN通信方式などのプロトコルが使用される。また、CAN通信部36は、車載ネットワーク内のプロトコルに従って通信を実施する機能を持つ。
[3.フローチャート]
図5は、無線通信装置5がモバイル通信の可否を判定する手順を例示するフローチャートである。ステップA1では、基地局21から発信される電波の強度が所定値以上であるか否かが判定される。また、ステップA2では、インターネット接続が確立されているか否かが判定される。この条件は、例えばインターネット20上のサーバー25との通信が可能であるか否かを確認することで判定可能である。
上記の二条件がともに成立する場合には「モバイル通信が可能(OK)」と判断される(ステップA3)。一方、少なくともいずれかの条件が不成立の場合には「モバイル通信が不可(NG)」と判定される(ステップA4)。これらの判定結果は記憶部2のテーブルに記憶される(ステップA5)。これと同様の判定がLAN通信,PAN通信,LPWAN通信についても実施される。なお、直接通信の可否判定においては、インターネット接続を確認する必要はない。
図6は、無線通信装置5がモバイル通信のスループットを実測する手順を例示するフローチャートである。ステップB1では、所定量のデータが基地局21経由でインターネット20上のサーバー25に送信される。その後、送信完了までの時間が計測され(ステップB2)、単位時間あたりのデータ送信量が算出される(ステップB3)。スループットの算出結果は、記憶部2のテーブルに記憶される(ステップB4)。これと同様の判定がLAN通信,PAN通信,LPWAN通信についても実施される。なお、直接通信の可否判定においては、サーバー25ではなくその通信対象へのデータ転送速度を実測すればよい。
図7は、無線通信装置5が通信方式を選択する手順を例示するフローチャートである。無線通信装置5が車外から画像要求を受信すると(ステップC1)、算出部3がバッテリー16の充電率SOCを算出する。また、画像要求の送信元と直接通信できるか否かが判定され(ステップC3)、直接通信できない場合には図8に示すフローに進む。直接通信できる場合、送信すべきデータ量が算出部3で算出される(ステップC4)。また、その時点で使用可能な通信方式(直接通信の通信方式)のそれぞれについて、予想送信時間と予想消費電力量とが算出される(ステップC5)。
予想送信時間は、送信すべきデータ量をスループットで除算することで算出可能である。また、予想消費電力量は、消費電力に予想送信時間を乗算することで算出可能である。続いて、データ送信の緊急度が高いか否かが判定される(ステップC6)。ここでいう緊急度とは、画像要求の送信元が任意に設定可能なパラメーターである。例えば、送信元が短時間で通信を完了させることを希望する場合に、高い緊急度を設定することができる。これを受けて無線通信装置5は、その時点で利用可能な通信方式のうち、予想送信時間が最も短い通信方式を選択し(ステップC8)、選択された通信方式を用いてデータを送信する(ステップC10)。
ステップC6で緊急度が低いと判定された場合、充電率SOCに応じて通信方式が選択される。すなわち、充電率SOCが所定値未満であるか否かが判定され(ステップC7)、この条件が成立する場合には、その時点で利用可能な通信方式のうち最も予想消費電力の小さい通信方式が選択される(ステップC9)。一方、ステップC7の条件が不成立の場合にはステップC8に進み、予想送信時間が最も短い通信方式が選択される。このように、通信にかかる消費電力を抑えることで、充電率SOCのさらなる低下やバッテリー16のあがりが抑制される。
図8は、図7のステップC3から直接通信できない場合(すなわち、インターネット通信が実施される場合)の制御手順を例示するフローチャートである。ステップD1では、送信すべきデータ量が算出部3で算出される。また、その時点で使用可能な通信方式(インターネット通信の通信方式)のそれぞれについて、予想送信時間と予想消費電力量とが算出される(ステップD2)。続いて、データ送信の緊急度が高いか否かが判定される(ステップD3)。
ここで高い緊急度が設定されている場合、無線通信装置5は、その時点で利用可能な通信方式のうち、予想送信時間が最も短い通信方式を選択し(ステップD5)、選択された通信方式を用いてデータを送信する(ステップD8)。一方、ステップD3で緊急度が低いと判定された場合、充電率SOCに応じて通信方式が選択される。すなわち、充電率SOCが所定値未満であるか否かが判定される(ステップD4)。
この条件が成立する場合には、その時点で利用可能な通信方式のうち最も予想消費電力の小さい通信方式が選択される(ステップD6)。このように、通信にかかる消費電力を抑えることで、充電率SOCのさらなる低下やバッテリー16のあがりが抑制される。一方、ステップD4の条件が不成立の場合には、その時点で利用可能な通信方式のうち最も通信コストが低い通信方式が選択される(ステップD7)。このように、充電率SOCに余裕がある場合には、通信にかかるコストが抑制される。
[4.効果]
(1)上記の通り、バッテリー16の充電率SOCと通信方式の消費電力及び通信コストとに基づいて通信方式を選択することで、消費電力の大きい通信方式と消費電力の小さい通信方式とを、電力や費用の余力に応じて使い分けることができる。これにより、無線通信装置5の通信コストを減少させつつ消費電力を小さくすることができ、省エネ性能を向上させることができる。
(2)図8のステップD7に示すように、充電率SOCが所定値以上である場合に通信コストの低い通信方式を選択することで、車両10の航続可能距離や走行性能に悪影響を与えることなくユーザーの金銭的負担を軽減することができる。
(3)一方、図7のステップC9,図8のステップD6に示すように、充電率SOCが所定値未満である場合に消費電力の小さい通信方式を選択することで、充電率SOCのさらなる低下やバッテリー16のあがりが抑制することができ、車両10の航続可能距離や走行性能を維持しやすくすることができる。
(4)上記の無線通信装置5では、インターネット接続の通信方式として、モバイル通信方式とその他の非モバイル通信方式(LAN通信方式,PAN通信方式,LPWAN通信方式)とが使い分けられている。このように、通信エリアの広いモバイル通信方式で無線通信をどこでも使える利便性を確保しつつ、ルーター22〜24が設置された場所では通信コストの低い通信方式でお得に無線通信を実施することができる。
(5)上記の無線通信装置5では、非モバイル通信方式として、LAN通信方式とPAN通信方式とLPWAN通信方式とが使い分けられている。このように、スループットや通信エリアのサイズが異なる複数の通信方式に対応することで、その状況に適した通信方式を選択できるようになり、利便性を高めつつ通信コストや消費電力を削減することができ、省エネ性能を向上させることができる。
(6)なお、図7のステップC6,図8のステップD3に示すように、通信の緊急度に応じて通信速度の速い通信方式が選択されるような制御を追加することで、情報を迅速に送信することができる。例えば、カメラ11〜15で撮影された画像中に不審者が検知された場合や、警備会社,警察などから情報提供の要請があったような場合には、予想送信時間の短い通信方式を選択することで、防犯性や利便性をさらに向上させることができる。
[5.変形例]
上記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、本実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
1 監視部
2 記憶部
3 算出部
4 通信部
5 無線通信装置
6 バッテリーECU
7 アンテナ
10 車両
16 バッテリー
18 スマートフォン
19 他車両
20 インターネット
21 基地局
22 無線LANルーター
23 無線PANルーター
24 無線LPWAルーター

Claims (6)

  1. プロトコルの異なる複数の通信方式に対応した車両の無線通信装置であって、
    前記複数の通信方式の通信時における消費電力及び通信コストを記憶する記憶部と、
    前記無線通信装置に電力を供給するバッテリーの充電率を算出する算出部と、
    前記算出部で算出された前記充電率と前記記憶部が記憶する前記消費電力及び通信コストとに基づき、前記通信方式の一つを選択して外部と通信する通信部とを備える
    ことを特徴とする、車両の無線通信装置。
  2. 前記通信部は、前記充電率が所定値以上である場合に、その時点で利用可能な通信方式のうち最も前記通信コストの低い通信方式を選択する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両の無線通信装置。
  3. 前記通信部は、前記充電率が前記所定値未満である場合に、その時点で利用可能な通信方式のうち最も前記消費電力の小さい通信方式を選択する
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の車両の無線通信装置。
  4. インターネットへの接続に際し、前記複数の通信方式が、
    携帯電話通信網の基地局を介した接続を確立するモバイル通信方式と、
    前記基地局を介さず無線ルーターを介した接続を確立する非モバイル通信方式とを含む
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の無線通信装置。
  5. 前記複数の通信方式が、
    国際規格IEEE 802.11に準拠したローカルエリアネットワーク通信方式と、
    国際規格IEEE 802.15に準拠したパーソナルエリアネットワーク通信方式と、
    前記ローカルエリアネットワーク通信方式及び前記パーソナルエリアネットワーク通信方式よりも省電力かつ低速な広域ネットワーク通信方式とを含む
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の無線通信装置。
  6. 前記記憶部が、前記複数の通信方式の通信速度を記憶し、
    前記通信部が、前記消費電力及び通信コストに基づく前記通信方式の選択を実施するのか、あるいは、最も前記通信速度の速い前記通信方式を選択するのかを通信の緊急度に応じて決定する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の無線通信装置。
JP2019043494A 2019-03-11 2019-03-11 車両の無線通信装置 Pending JP2020150296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019043494A JP2020150296A (ja) 2019-03-11 2019-03-11 車両の無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019043494A JP2020150296A (ja) 2019-03-11 2019-03-11 車両の無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020150296A true JP2020150296A (ja) 2020-09-17

Family

ID=72430865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019043494A Pending JP2020150296A (ja) 2019-03-11 2019-03-11 車両の無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020150296A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024049084A1 (ko) * 2022-09-02 2024-03-07 삼성전자 주식회사 차량용 전자 장치 및 그 동작 방법
US11995297B2 (en) 2021-03-08 2024-05-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Enhanced user interface (UI) button control for mobile applications
JP7526753B2 (ja) 2021-03-31 2024-08-01 トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド 車両の動作状態に基づいてネットワークインタフェースを選択するためのシステムと方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217526A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Denso Corp 車載通信システム
WO2006048925A1 (ja) * 2004-11-02 2006-05-11 Fujitsu Limited 通信中継方法、通信中継プログラムおよび通信中継装置
JP2007049543A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用情報提供装置、車載情報提示装置、車両用情報提供方法、および、車両用情報提供システム
WO2008020536A1 (fr) * 2006-08-15 2008-02-21 Nec Corporation Système de communication sans fil et son procédé, et dispositif et programme utlisés pour celui-ci
JP2011091617A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Denso Corp 車両用データ通信装置
JP2016054476A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 日本電気株式会社 通信端末装置および方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217526A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Denso Corp 車載通信システム
WO2006048925A1 (ja) * 2004-11-02 2006-05-11 Fujitsu Limited 通信中継方法、通信中継プログラムおよび通信中継装置
JP2007049543A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用情報提供装置、車載情報提示装置、車両用情報提供方法、および、車両用情報提供システム
WO2008020536A1 (fr) * 2006-08-15 2008-02-21 Nec Corporation Système de communication sans fil et son procédé, et dispositif et programme utlisés pour celui-ci
JP2011091617A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Denso Corp 車両用データ通信装置
JP2016054476A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 日本電気株式会社 通信端末装置および方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11995297B2 (en) 2021-03-08 2024-05-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Enhanced user interface (UI) button control for mobile applications
JP7526753B2 (ja) 2021-03-31 2024-08-01 トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド 車両の動作状態に基づいてネットワークインタフェースを選択するためのシステムと方法
WO2024049084A1 (ko) * 2022-09-02 2024-03-07 삼성전자 주식회사 차량용 전자 장치 및 그 동작 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109936834B (zh) 增强现实车辆用户界面
EP3849150B1 (en) Secure open api for a vehicle
JP2020150296A (ja) 車両の無線通信装置
CN110103945B (zh) 对混合动力汽车推进系统的预期控制
CN106793181B (zh) 在车辆上运行移动热点
CN110834566A (zh) 车辆可再充电能量存储系统及进行预调节的方法
CN105723747B (zh) 用于监控物体的位置或位置变化的方法和设备
KR102509759B1 (ko) V2x 통신을 이용하여 협력 주차 조작을 수행하기 위한 주차 차량들의 웨이크-업
US10967751B2 (en) Method to detect the proper connection of a vehicle charging cable
CN107771399A (zh) 无线连接管理
KR101927170B1 (ko) 차량과 모바일 통신 디바이스 접속을 위한 시스템 및 방법
JP7473710B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法、及びプログラム
CN108569298B (zh) 用于增强俯视图图像的方法和装置
WO2020062678A1 (zh) 传屏方法、车载支架及存储介质
US20200290630A1 (en) Configuration of in-vehicle entertainment based on driver attention
CN110233867A (zh) 使用实况相机监督执行远程车辆命令
CN111284447B (zh) 车辆位置跟踪
US20210329116A1 (en) Vehicular electronic device and operation method thereof
CN114257984A (zh) 控制接口的方法、通信装置
CN111179766A (zh) 用于调暗车窗的至少一部分的系统和方法
KR20190067992A (ko) 차량 및 차량의 제어방법
CN114701435A (zh) 车载娱乐模式的控制方法及其装置、计算机可读存储介质
CN115056730A (zh) 近车迎宾方法及相关产品
CN110875615A (zh) 扩展功率分布下为便携式电子装置无线充电的系统和方法
CN110856150A (zh) 车辆及其车载蓝牙设备和蓝牙设备自动连接方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230323

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230718