JP2020150107A - 半導体パターン測長処理装置 - Google Patents

半導体パターン測長処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020150107A
JP2020150107A JP2019045608A JP2019045608A JP2020150107A JP 2020150107 A JP2020150107 A JP 2020150107A JP 2019045608 A JP2019045608 A JP 2019045608A JP 2019045608 A JP2019045608 A JP 2019045608A JP 2020150107 A JP2020150107 A JP 2020150107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
detection rule
individual
length
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019045608A
Other languages
English (en)
Inventor
秀嗣 米谷
Hidetsugu Yoneya
秀嗣 米谷
芳賀 継彦
Tsugihiko Haga
継彦 芳賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tasmit Inc
Original Assignee
Tasmit Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tasmit Inc filed Critical Tasmit Inc
Priority to JP2019045608A priority Critical patent/JP2020150107A/ja
Publication of JP2020150107A publication Critical patent/JP2020150107A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】画像を解析する範囲が少なくて済み、少ない作業時間で効率よく測長を行うことができることが可能な半導体パターン測長処理システムを提供する。【解決手段】走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置600を使用して、繰り返しパターンと個別パターンとからなる測長対象パターンが形成された半導体ウェーハの表面を測長する半導体パターン測長処理システム1であって、走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置600によって生成された半導体ウェーハの画像を画像データとして読み込むSEM画像読込部110と、繰り返しパターンと個別パターンとを識別するために予め定められた検出ルールを読み込む検出ルール読込部120と、検出ルールを用いて画像データから抽出された繰り返しパターンを測長する繰り返しパターン測長部130と、検出ルールを用いて画像データから抽出された個別パターンを測長する個別パターン測長部150と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体パターン測長処理装置に関し、特に、電子顕微鏡を使用して半導体ウェーハのパターンを判別するに好適な半導体パターン測長処理装置に関する。
近年の高度情報化に伴い、身の回りにおける様々な機器に半導体デバイスが使用されるようになっている。また、使用される半導体デバイスの高性能化及び多機能化に伴い、半導体デバイスの構造はより微細になっており、精密な製造技術が要求される。
半導体ウェーハ等の半導体デバイスを製造するに際し、求められる性能を発揮できる半導体デバイスを製造するためには、ウェーハ表面にナノメートルオーダーの微細なウェーハパターンを形成することが要求される。そして、ウェーハ表面に形成されたパターンに関する情報を取得し、微細なウェーハパターンが設計データ通りに形成されているか正確に判定するための技術が求められる。
そこで、ウェーハ表面に形成されたパターンに関する情報を効率よく取得するための技術として、特許文献1に記載される技術が提案されている(特許文献1)。
特開2002−33365号公報
特許文献1においては、半導体ウェーハ上に形成されているパターンの複数の管理ポイントを設計データに基づいて決定し、決定された複数の管理ポイントにしたがう一群の観察座標データを取得し、一群の観察座標データにしたがい設計データを参照して位置合わせを行うようにしている。特許文献1に開示された技術によると、複数の管理ポイントを用いるため、設計データを様々な観点から解析することにより、その時々に応じた適切な管理ポイントを正確に把握し、短時間のうちに決定することができ、観察画像を自動的に取得することができる。
ところで、半導体ウェーハを設計した企業と製造する企業とが別々の企業である場合、機密情報が漏えいすることを防止するため、設計元から設計データが提供されないことがある。そのような場合、ウェーハが正しく製造されたか判定するために、設計情報との比較をすることができず、ウェーハの表面に配置されたパターンの位置や大きさなどを正確に把握することが必要となる。そして、ウェーハ表面に配置されたパターンを検出するには、実際のウェーハ表面を撮像した画像データを用いて、パターンの認識を行う必要がある。
画像データからパターンの認識作業を行う際、これまでは、一般的な画像処理の方法を用いてパターン判別を行っていた。すなわち、取得した画像の全範囲を走査して精密に画像処理を行い、パターンを認識する必要があった。あるいは、予め手作業でパターンの測長位置をレシピで指定していた。
しかしながら、このような方法によると、検査対象の変更があった場合、パラメータの再設定や画像データの再学習が必要となり、非効率的であった。
また、微細なデータを全体にわたって読み取る必要があるため、走査に時間がかかり、スループットの低下を招いていた。画像全体の処理を高速化するためには、高性能なハードウェアが必要となり、製造コストを抑えることができなかった。
本発明は、このような要望に鑑みてなされたものであり、演算量を減少させることで測長処理を高速に、しかも高精度に行うことが可能な半導体パターン測長処理装置を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置を使用して、繰り返しパターンと個別パターンとからなる測長対象パターンが形成された半導体ウェーハの表面を測長する半導体パターン測長処理システムであって、走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置によって生成された半導体ウェーハの画像を画像データとして読み込むSEM画像読込部と、繰り返しパターンと個別パターンとを識別するために半導体ウェーハの種類ごとに予め定められた検出ルールを読み込む検出ルール読込部と、検出ルールを用いて画像データから抽出された繰り返しパターンを測長する繰り返しパターン測長部と、検出ルールを用いて画像データから抽出された個別パターンを測長する個別パターン測長部と、を備える半導体パターン測長処理システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、半導体ウェーハの種類ごとに予め定められた検出ルールに基づいて繰り返しパターンと個別パターンとを識別し、識別された繰り返しパターンと個別パターンとをそれぞれ測長することにより、画像を解析する範囲が少なくて済み、少ない作業時間で測長を行うことができる。その結果、一般的な認識処理を利用して全画面にわたって測長する場合と比較して、演算量が減少しハードウェアコストを削減することができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、検出ルールが、繰り返しパターン及び個別パターン検出用の閾値、及び、パターンがあると推定される画像上のおおよその座標に関する情報を含む、半導体パターン測長処理システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、検出ルールが、繰り返しパターン及び個別パターン検出用の閾値、及び、パターンがあると推定される画像上のおおよその座標に関する情報を含むため、検出ルールに基づいて、繰り返しパターンと個別パターンとを効率よく確実に識別することが可能となる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、繰り返しパターン測長部による繰り返しパターンの測長、及び、個別パターン測長部による個別パターンの測長が成功したかどうかを判定する判定部をさらに備え、検出ルールは、判定部による判定を実施するための閾値の判定に関する情報を含む、半導体パターン測長処理システムを提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、繰り返しパターン及び個別パターンの測長が成功したかどうかを判定する判定部を備え、検出ルールは、判定部による判定を実施するための閾値の判定に関する情報を含むため、単に繰り返しパターンと個別パターンとを効率よく確実に識別するだけでなく、識別した後の成否の判定まで行うことができ、ハードウェアコストを抑え、より使い勝手の良いシステムを提供することができる。
第4の特徴に係る発明は、第1ないし3のいずれかの特徴に係る発明であって、検出ルールを書き換える検出ルール書換部をさらに備える、半導体パターン測長処理システムを提供する。
第4の特徴に係る発明によれば、検出ルールを書き換える検出ルール書換部をさらに備えているため、必要に応じて検出ルールを修正することで、繰り返しパターン及び個別パターン検出の微調整が可能な、さらに使い勝手の良いシステムを提供することができる。
本発明によれば、演算量を減少させることで測長処理を高速に、しかも高精度に行うことが可能な半導体パターン測長処理装置を提供できる。
本実施形態における半導体パターン測長処理システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を示すブロック図である。 半導体パターン測長処理システム1を構成する画像生成装置600の一実施形態を示す模式図である。 画像生成装置600で撮像されるウェーハWの一例を示す模式図である。 ウェーハWの表面に形成されるパターンの一例を示す模式図である。 図1の装置におけるパターン測長処理のための検査エリア抽出方法の一実施形態を示すフローチャートである。 図5に示すフローチャートのステップS130をさらに詳細に説明するフローチャートである。 図5に示すフローチャートのステップS130の概念図である。 繰り返しパターン検出の一例を示す模式図である。 図5に示すフローチャートのステップS150をさらに詳細に説明するフローチャートである。 図5に示すフローチャートのステップS150の概念図である。 個別パターン検出の一例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[第一実施形態に係る半導体検査装置1の構成]
図1は、第一実施形態に係る半導体パターン測長処理システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を説明するためのブロック図である。
半導体パターン測長処理システム1は、データを制御する制御部100と、ユーザや他の機器と通信を行う通信部200と、データを記憶する記憶部300と、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力部400と、制御部100で制御したデータや画像を出力する表示部500と、画像生成装置600とを備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
制御部100は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて画像生成装置600、表示部500及び/又は記憶部300と協働することで、SEM画像読込部110と、検出ルール読込部120と、繰り返しパターン測長部130と、繰り返しパターン判定部140と、個別パターン測長部150と、個別パターン判定部160と、データ出力部170とを実現する。また、図示は省略するが、制御部100は、さらに、後述する画像生成装置600のレンズ制御装置616を操作するための信号を出力するレンズ制御部、画像取得装置617を制御するための信号を出力する画像取得部、及び、偏向制御装置618を制御するための信号を出力する偏向制御部を実現する。
制御部100中の繰り返しパターン測長部130は、繰り返しパターン切り出し部131と、自己相関テーブル作成部132と、ピーク位置検出部133と、繰り返し間隔検出部134とを有する。また、個別パターン測長部150は、個別パターン切り出し部151と、エッジ検出部152と、個別パターン間隔測定部153とを有する。
通信部200は、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。
記憶部300は、データやファイルを記憶する装置であって、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等による、データのストレージ部を備える。記憶部300は、後に説明する検出ルールデータベース310を記憶する。
入力部400の種類は、特に限定されない。入力部400として、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。
表示部500種類は、特に限定されない。表示部500として、例えば、モニタ、タッチパネル等が挙げられる。
[画像生成装置600の構成]
次に、本実施形態における半導体パターン測長処理システム1を構成する画像生成装置600について説明する。
図2は、半導体パターン測長処理システム1の画像生成装置600である走査型電子顕微鏡(SEM)の一実施形態を示す模式図である。図2に示すように、画像生成装置600は、電子線照射システム610と試料室620と二次電子検出器630と反射電子検出器640とを備えている。本実施形態では、画像生成装置600は走査型電子顕微鏡によって構成されている。
SEMの電子線照射システム610は、一次電子(荷電粒子)からなる電子ビームを供給するために適合した電子銃611と、電子銃611から放出された電子ビームを集束する集束レンズ612と、電子ビームをX方向に偏向するX偏向器613と、Y方向に偏向するY偏向器614と、電子ビームを試料であるウェーハWにフォーカスさせる対物レンズ615とを備えている。
試料室620はX方向及びY方向に可動のXYステージ621を備えている。試料室620にはウェーハ搬送装置650によって検査対象となるパターンを有するウェーハWが搬出入されるようになっている。
照射システム610においては、電子銃611から放出された電子ビームは集束レンズ612で集束された後に、X偏向器613およびY偏向器614で偏向されつつ対物レンズ615により集束されて試料であるウェーハWの表面に照射される。
ウェーハW上の検査パターンに電子ビームの一次電子が照射されると、ウェーハWからは二次電子が放出され、放出された二次電子は二次電子検出器630によって検出される。集束レンズ612および対物レンズ615はレンズ制御装置616に接続され、このレンズ制御装置616は制御部100の図示しないレンズ制御部に接続されている。二次電子検出器630及び反射電子検出器640は画像取得装置617に接続され、この画像取得装置617は制御部100の図示しない画像取得部に接続されている。画像生成装置600においては、二次電子検出器630で二次電子の強度が、反射電子検出器640で反射電子の強度が検出され、検出された二次電子及び反射電子の強度が画像取得装置617によって画像データに変換される。
前記X偏向器613およびY偏向器614は、偏向制御装置618に接続され、この偏向制御装置618は制御部100の図示しない偏向制御部に接続されている。XYステージ621は、XYステージ制御装置622に接続され、このXYステージ制御装置622も同様に制御部100に接続されている。またウェーハ搬送装置650も同様に制御部100に接続されている。上述の通り、制御部100は、外部の機器との通信を行う通信部200、データを蓄積しておく記憶部300、キーボードやマウス等の入力部400、及び、画像データ等を表示させるための表示部500と接続されている。
次に、図3及び図4を用いて、画像生成装置600を用いて撮像されるウェーハWに関して説明する。ウェーハW上には複数のショット10が形成される。各ショット10は、半導体デバイスの加工に用いられるフォトレジストパターンをウェーハW上に描画すための単位である。図4に示すように、各ショット10には複数のチップ20を含めることができる。各チップ20内には測長対象パターン30が形成されており、測長対象パターン30は、所定の間隔で繰り返し形成される同一のパターンである繰り返しパターン31と、特徴的な構造を有するパターンである個別パターン32とからなる。
繰り返しパターン31は、繰り返しパターン31の範囲を形成する特定の範囲内に形成されており、個別パターン32は、繰り返しパターン31の範囲外に形成されている。
そのような繰り返しパターン31が形成される範囲及び個別パターン32が形成される範囲は、試料の種類ごとに予め定められている特定の検出ルールに基づいて決定される。したがって、この検出ルールが分かれば、当該検出ルールを用いて、繰り返しパターン31が形成される範囲及び個別パターン32が形成される範囲を特定することができる。
本発明における検出パターンは、(1)繰り返しパターン/個別パターン検出用の閾値、(2)パターンがあると推定される画像上のおおよその座標、(3)閾値判定の式、の組み合わせとして与えられる。(1)及び/又は(2)のルールによって、ウェーハ上の繰り返しパターン31及び個別パターン32の領域が識別され、(3)のルールによって、繰り返しパターン及び個別パターンが識別されたのちの、識別の成否が判定される。
なお、例えば、図4に示す例においては、検出ルールを用いて繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別した結果、「繰り返しパターンの左側に個別パターンが存在する」という結果が得られるよう、検出ルールが構成されている。
[半導体パターン測長処理方法を示すフローチャート]
図5は、半導体パターン測長処理システム1を用いた半導体パターン測長処理方法を示すフローチャートである。また、図6及び図9は、それぞれ、上記処理方法中における繰り返しパターン測長処理手順及び個別パターン測長処理手順の詳細を示すフローチャートである。また、図7及び図10は、それぞれ、繰り返しパターン測長処理手順及び個別パターン測長処理手順の概念を示す図である。また、図8及び図11は、それぞれ、繰り返しパターン検出及び個別パターン検出の一例を示す図である。図1及び図5〜図11を用いて、各ウェーハの表面に形成されたパターンがどのように抽出され、測長されるかについて説明する。
〔ステップS110:SEM画像の読み込み〕
まず、ウェーハWの表面に形成されたパターンを測長処理するにあたって、制御部100は画像生成装置600と協働してSEM画像読込部110を実行し、走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置600を用いて生成された、XYステージ621に載置されたウェーハWの表面の画像を、SEM画像データとして読み込む(ステップS110)。
〔ステップS120:検出ルールの読み込み〕
次に、制御部100は記憶部300と協働して検出ルール読込部120を実行し、測長対象パターンを検出するために予め定められた検出ルールを読み込む(ステップS120)。
繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別するために予め定められた検出ルールは、記憶部300の検出ルールデータベース310に試料の種類ごとに記憶されている。検出ルールを入力するにあたっては、コンピュータのマウスを使用して大まかな範囲を選択するといったようなGUIを使用して入力することも可能であるし、検出ルールを文章やプログラムを用いてテキストとして作成することも可能である。
なお、図7及び図10に示す例では、上述の通り、検出ルールを用いて繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別した結果、「個別パターン32は繰り返しパターン31の左側に配置される」という結果が得られるよう、検出ルールが予め定められている。
〔ステップS130:繰り返しパターンの測長処理〕
続いて、制御部100は繰り返しパターン測長部130を実行し、繰り返しパターン31の測長処理を行う(ステップS130)。繰り返しパターンの測長処理については、図6〜8を用いて詳細に説明する。
上述したように、ウェーハWの表面には、繰り返しパターン31と個別パターン32の二種類のパターンが形成されている。ステップS130においては、二種類のパターンのうち、繰り返しパターン31を抽出し、詳細に解析することによって、その構造を特定する。
〔ステップS131:繰り返しパターン検出範囲の切り出し〕
図6及び図7に示すように、繰り返しパターン31の測長処理を実行するにあたって、まず、制御部100は記憶部300と協働して繰り返しパターン切り出し部131を実行し、上述した検出ルールに基づいて、SEM画像データから繰り返しパターン検出範囲を切り出す(ステップS131)。
記憶部300の検出ルールデータベース310には、上述の通り、繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別するために予め定められた検出ルールが試料の種類ごとに記憶されている。ステップS131においては、ステップS120で検出ルールデータベース310から読み込まれた検出ルールに基づいて、繰り返しパターン31の検出範囲を切り出す。
なお、上記検出ルールのうち、繰り返しパターン31を識別するための箇所については、図8に一例を示すように、コンピュータのマウスを使用して繰り返しパターンの領域を大まかに指定するなど、ある程度の幅を持たせた領域として与えることが有効である。
〔ステップS132:自己相関値テーブルの作成〕
次に、制御部10は自己相関テーブル作成部132を実行し、ステップS131で切り出された検出範囲の繰り返しパターンに対して、自己相関値テーブルを作成する(ステップS132)。
自己相関値を算出するにあたっては、周知の手法を用いることができる。すなわち、所定時間隔てた二枚の画像データを解析することにより、すべての座標にわたって自己相関係数を算出し、自己相関値テーブルを作成する。
〔ステップS133:ピーク位置の検出〕
そして、制御部100はピーク位置検出部133を実行し、ステップS132で得られた自己相関値テーブルのピーク位置を検出する(ステップS133)。
ステップS133においては、ステップS132で得られた自己相関値テーブルにおいて、自己相関値がピーク値をとる座標を検出する。
〔ステップS134:繰り返しピッチを測長〕
最後に、制御部10は繰り返し間隔検出部134を実行し、ステップS133で得られたピーク位置の間隔から繰り返しピッチを測長することで、繰り返しパターンの測長を行う(ステップS134)。
図5に戻り、繰り返しパターン測長処理(ステップS130)が終了した後の流れについて説明する。
〔ステップS140:繰り返しパターンの判定〕
ステップS130で繰り返しパターン測長処理が実行されると、制御部100は繰り返しパターン判定部140を実行し、繰り返しパターン31の検出が成功したかどうか判定する(ステップS140)。
このとき、繰り返しパターン31の測長が成功したかどうかの判定は、上記検出ルールの閾値を元に実施される。つまり、実際に検出された測長の結果と検出ルール上で定めた閾値との比較によって、繰り返しパターン31の測長が成功したかどうかを判定する。
ステップS140で繰り返しパターン31の検出が成功したと判定されると(ステップS140においてY)、ステップS150に進み、個別パターン32の測長処理を実行する。
一方、ステップS140で繰り返しパターン31の検出が失敗したと判定されると(ステップS140においてN)、エラー処理を実行し、処理を終了する。
〔ステップS150:個別パターンの測長処理〕
ステップS140において繰り返しパターン31の検出が成功したと判定されると、制御部100は個別パターン測長部150を実行し、個別パターン32の測長を実行する(ステップS150)。ステップS150による個別パターン32の測長処理について、図9〜11を用いて詳細に説明する。
〔ステップS151:個別パターン検出範囲の切り出し〕
図9及び図10に示すように、個別パターンの測長処理を実行するにあたって、まず、制御部100は記憶部300と協働して個別パターン切り出し部151を実行し、ルールデータに基づいて、SEM画像から個別パターン検出範囲を切り出す(ステップS151)。
記憶部300の検出ルールデータベース310には、上述の通り、繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別するために予め定められた検出ルールが試料の種類ごとに記憶されている。ステップS151においては、ステップS120で検出ルールデータベース310から読み込まれた検出ルールに基づいて、個別パターン32の検出範囲を切り出す。
なお、上記検出ルールのうち、個別パターン32を識別するための箇所については、一般的なエッジ検出を行い、想定されるエッジ分布や形状との近さとして与えることや、図11に一例を示すように、簡易な図面作成ソフトによって手入力し、そこから上記のエッジ分布やテンプレート画像を生成することによって入力されることが好ましい。
〔ステップS152:エッジの検出〕
ステップS151において個別パターン32の検出範囲が切り出されると、制御部100はエッジ検出部152を実行し、ステップS151で切り出された検出範囲の個別パターン32に対して、エッジの検出処理を行う(ステップS152)。
個別パターン32のエッジを検出するにあたっては、たとえば、画像のノイズを除去をしたり、画像の輝度プロファイルを用いたり、Canny法のように局所の輝度勾配を用いるなど、周知の手法が使用される。
〔ステップS153:個別パターン間隔の測長〕
最後に、制御部100は個別パターン間隔測定部153を実行し、ステップS152で得られたエッジ間の距離から、個別パターン間隔を測定することで、個別パターン32の測長を行い(ステップS153)、個別パターン測長処理を終了する。
図5に戻り、個別パターン測長処理(ステップS150)が終了した後の流れについて説明する。
〔ステップS160:個別パターンの判定〕
ステップS150で個別パターン測長処理が実行されると、制御部100は個別パターン判定部160を実行し、個別パターン32の検出が成功したかどうか判定する(ステップS160)。
このとき、個別パターン32の測長が成功したかどうかの判定は、繰り返しパターン31の判定と同様に、上記検出ルールの閾値を元に実施される。つまり、実際に検出された測長の結果と検出ルール上で定めた閾値との比較によって、個別パターン32の測長が成功したかどうかを判定する。
ステップS160で個別パターン32の検出が成功したと判定されると(ステップS160においてY)、ステップS170に進む。
一方、ステップS160で個別パターン32の検出が失敗したと判定されると(ステップS160においてN)、エラー処理を実行し、処理を終了する。
〔ステップS170:データの出力〕
最後に、制御部100は、データ出力部170を実行し、測長した繰り返しパターン31及び個別パターン32に関するデータを出力し(ステップS170)、処理を終了する。
このように、検出ルールに基づいて繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別し、識別された繰り返しパターン31と個別パターン32とをそれぞれ測長することにより、画像を解析する範囲が少なくて済み、少ない作業時間で測長を行うことができる。つまり、従来技術における半導体パターン測長装置を用いた場合、繰り返しパターン31と個別パターン32とを識別するためには、ウェーハWの全範囲を解析する必要があったが、本発明によると、繰り返しパターン31が分布する範囲に関して、特定の検出範囲内のみの解析で測長を行うことができるため、測長を実施する範囲を狭めることができ、効率の良い測長を行うことができる。
なお、検出ルールについては、制御部100に図示しない検出ルール書換部を設け、予め定められた検出ルールをコピーした上で一部を修正し、新たな検出ルールとして書き換えるようにしてもよい。その場合、図5に示すフローチャートにおいて、検出ルールを読み込むステップS120の前のいずれかに、予め定められた検出ルールを書き換えるステップが新たに追加される。このような検出るルールを書き換えるステップは、ステップS120の前に行われればよく、画像を読み込むステップS110とステップS120の間に行っても、フローの最初に行っても構わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1 半導体パターン測長処理システム
W ウェーハ
30 測長対象パターン
31 繰り返しパターン
32 個別パターン
100 制御部
110 SEM画像読込部
120 検出ルール読込部
130 繰り返しパターン測長部
140 繰り返しパターン判定部
150 個別パターン測長部
160 個別パターン判定部
170 データ出力部
300 記憶部
310 検出ルールデータベース
600 画像生成装置

Claims (5)

  1. 走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置を使用して、繰り返しパターンと個別パターンとからなる測長対象パターンが形成された半導体ウェーハの表面を測長する半導体パターン測長処理システムであって、
    前記走査型電子顕微鏡からなる前記画像生成装置によって生成された半導体ウェーハの画像を画像データとして読み込むSEM画像読込部と、
    前記繰り返しパターンと前記個別パターンとを識別するために前記半導体ウェーハの種類ごとに予め定められた検出ルールを読み込む検出ルール読込部と、
    前記検出ルールを用いて前記画像データから抽出された前記繰り返しパターンを測長する繰り返しパターン測長部と、
    前記検出ルールを用いて前記画像データから抽出された前記個別パターンを測長する個別パターン測長部と、
    を備える半導体パターン測長処理システム。
  2. 前記検出ルールが、前記繰り返しパターン及び前記個別パターン検出用の閾値、及び、パターンがあると推定される画像上のおおよその座標に関する情報を含む、請求項1に記載の半導体パターン測長処理システム。
  3. 前記繰り返しパターン測長部による前記繰り返しパターンの測長、及び、前記個別パターン測長部による前記個別パターンの測長が成功したかどうかを判定する判定部をさらに備え、
    前記検出ルールは、前記判定部による判定を実施するための前記閾値の判定に関する情報を含む、請求項2に記載の半導体パターン測長処理システム。
  4. 前記検出ルールを書き換える検出ルール書換部をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体パターン測長処理システム。
  5. 走査型電子顕微鏡からなる画像生成装置を使用して、繰り返しパターンと個別パターンとからなるパターンが形成された半導体ウェーハの表面を測長する半導体パターン測長処理方法であって、
    前記走査型電子顕微鏡からなる前記画像生成装置によって生成された半導体ウェーハの表面の画像を画像データとして読み込むステップと、
    前記繰り返しパターンと前記個別パターンとを識別するために前記半導体ウェーハの種類ごとに予め定められた検出ルールを読み込むステップと、
    前記検出ルールを用いて前記画像データから抽出された繰り返しパターンを測長するステップと、
    前記検出ルールを用いて前記画像データから抽出された個別パターンを測長するステップと、
    を備える半導体パターン測長処理方法。

JP2019045608A 2019-03-13 2019-03-13 半導体パターン測長処理装置 Pending JP2020150107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045608A JP2020150107A (ja) 2019-03-13 2019-03-13 半導体パターン測長処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045608A JP2020150107A (ja) 2019-03-13 2019-03-13 半導体パターン測長処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020150107A true JP2020150107A (ja) 2020-09-17

Family

ID=72429868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019045608A Pending JP2020150107A (ja) 2019-03-13 2019-03-13 半導体パターン測長処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020150107A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5065943B2 (ja) 製造プロセスモニタリングシステム
TWI512684B (zh) Defect observation method and defect observation device
JP5156619B2 (ja) 試料寸法検査・測定方法、及び試料寸法検査・測定装置
CN108463875B (zh) 使用具有晶片图像数据的设计数据改进半导体晶片检验器的缺陷敏感度
JP6134366B2 (ja) 画像処理装置およびコンピュータプログラム
US7065239B2 (en) Automated repetitive array microstructure defect inspection
TWI515813B (zh) Charged particle - ray device
US20070223803A1 (en) Pattern matching method and pattern matching program
JP2017523390A (ja) 検査のための高解像度フルダイイメージデータの使用
US20080298670A1 (en) Method and its apparatus for reviewing defects
TW201725381A (zh) 於樣品上判定所關注圖案之一或多個特性
KR101709433B1 (ko) 시료 관찰 장치
US20150213172A1 (en) Method for measuring and analyzing surface structure of chip or wafer
US20170372464A1 (en) Pattern inspection method and pattern inspection apparatus
JP6900252B2 (ja) パターン検査装置の検査結果の度数分布形状に関する情報を活用する方法
TWI451512B (zh) 用於晶圓檢測或度量設定之資料擾動
TWI744644B (zh) 圖案測定方法、圖案測定工具、及電腦可讀媒體
US11468555B2 (en) Method and apparatus for generating a correction line indicating relationship between deviation of an edge of a wafer pattern from an edge of a reference pattern and space width of the reference pattern, and a computer-readable recording medium
IL257205A (en) Self-directed metrology and example classification
US10802073B2 (en) Pattern defect detection method
JP2020150107A (ja) 半導体パターン測長処理装置
JP2008218115A (ja) パターン測定方法、及び電子顕微鏡
JP2021052047A (ja) 欠陥検出装置及びパラメータ調整方法ならびにパラメータ調整システム
TW202011121A (zh) 用於較佳設計對準之目標選擇改良
WO2021075152A1 (ja) 欠陥分類装置、欠陥分類プログラム