JP2020149284A - サーバー装置、エラー再現プログラム及びエラー再現システム - Google Patents
サーバー装置、エラー再現プログラム及びエラー再現システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】クライアント装置にエラーが発生した場合にテスト装置を用いてエラーを再現する技術において、エラーが発生する原因をより正確に絞り込む。【解決手段】サーバー装置は、クライアント装置にエラーが発生したときにS201、クライアント装置に設定されていた設定データと、エラーが発生したときにクライアント装置が実行したプロセスデータを受信するS202。設定データをテスト装置に送信しS202、テスト装置に設定データを設定させる。プロセスデータの実行順にプロセスデータを1つずつテスト装置に送信しS204、テスト装置がプロセスデータを1つずつ実行する毎に、エラーを再現したか否かを示す結果を受信する。テスト装置が何れかのプロセスデータを実行した後にエラーを再現したことを示す結果を受信するとS205、エラーを再現するまでにテスト装置が実行した1以上のプロセスデータを実行順に示すデータセットを生成するS206。【選択図】図7
Description
本発明は、クライアント装置に発生したエラーをテスト装置を用いて再現するサーバー装置及びエラー再現プログラムと、このサーバー装置及びテスト装置を有するエラー再現システムとに関する。
クライアント装置にエラー(不具合)が発生した場合に、エラーが発生する原因を調査及び分析する等の目的で、テスト装置を用いてエラーを再現することがある。
クライアント装置にエラーが発生した場合にテスト装置を用いてエラーを再現する技術において、エラーが発生する原因をより正確に絞り込むことが望ましい。
本発明の一形態に係るサーバー装置は、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する。
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する。
これにより、サーバー装置は、全てのプロセスデータから、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(具体的には、テスト装置がエラーを再現するまでにテスト装置が実行した1以上のプロセスデータ)を絞り込むことができる。
前記サーバー装置は、
生成した前記データセットが複数のプロセスデータを含む場合、
前記データセットに含まれる前記複数のプロセスデータから、前記実行順が連続する1以上のプロセスデータを抽出し、
抽出した前記1以上のプロセスデータの実行順に抽出した前記1以上のプロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に抽出した前記1以上のプロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットで、前記エラーデータセットを更新する。
生成した前記データセットが複数のプロセスデータを含む場合、
前記データセットに含まれる前記複数のプロセスデータから、前記実行順が連続する1以上のプロセスデータを抽出し、
抽出した前記1以上のプロセスデータの実行順に抽出した前記1以上のプロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に抽出した前記1以上のプロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットで、前記エラーデータセットを更新する。
これにより、サーバー装置は、先に生成したエラーデータセットに含まれるプロセスデータ(具体的には、テスト装置がエラーを再現するまでにテスト装置が実行した1以上のプロセスデータ)から、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(具体的には、抽出した1以上のプロセスデータ)をさらに絞り込むことができる。
前記データセットに含まれる前記複数のプロセスデータから抽出される、前記実行順が連続する1以上のプロセスデータは、最後に実行されたプロセスデータを含む。
これにより、エラーが発生したタイミングにより近いプロセスデータを抽出することができる。これにより、サーバー装置は、先に生成したエラーデータセットに含まれるプロセスデータ(具体的には、テスト装置がエラーを再現するまでにテスト装置が実行した1以上のプロセスデータから、抽出した1以上のプロセスデータ)から、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(エラーが発生したタイミングにより近いプロセスデータ)をさらに絞り込むことができる。
前記サーバー装置は、
前記クライアント装置に発生した前記エラーを示す情報であるエラー情報を取得し、
前記データセットに含まれる前記1以上のプロセスデータから、前記エラー情報に関する1以上のプロセスデータを抽出し、
抽出した前記1以上のプロセスデータを前記テスト装置に送信して、前記実行順に、前記テスト装置に抽出した前記1以上のプロセスデータを実行させ、
前記テスト装置が抽出した前記1以上のプロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
抽出した前記1以上のプロセスデータを前記実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットで、前記エラーデータセットを更新する。
前記クライアント装置に発生した前記エラーを示す情報であるエラー情報を取得し、
前記データセットに含まれる前記1以上のプロセスデータから、前記エラー情報に関する1以上のプロセスデータを抽出し、
抽出した前記1以上のプロセスデータを前記テスト装置に送信して、前記実行順に、前記テスト装置に抽出した前記1以上のプロセスデータを実行させ、
前記テスト装置が抽出した前記1以上のプロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
抽出した前記1以上のプロセスデータを前記実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットで、前記エラーデータセットを更新する。
これにより、サーバー装置は、先に生成したエラーデータセットに含まれるプロセスデータから、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(エラー情報に関する1以上のプロセスデータ)をさらに絞り込むことができる。
本発明の一形態に係るエラー再現プログラムは、
サーバー装置のコンピューターを、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する
よう動作させる。
サーバー装置のコンピューターを、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する
よう動作させる。
本発明の一形態に係るエラー再現システムは、
クライアント装置と通信可能に接続されたサーバー装置と、
前記サーバー装置と通信可能に接続されたテスト装置
とを具備し、
前記サーバー装置は、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する。
クライアント装置と通信可能に接続されたサーバー装置と、
前記サーバー装置と通信可能に接続されたテスト装置
とを具備し、
前記サーバー装置は、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する。
本発明によれば、クライアント装置にエラーが発生した場合にテスト装置を用いてエラーを再現する技術において、エラーが発生する原因をより正確に絞り込むことを図れる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本発明中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
1.エラー再現システムの構成
図1は、本発明の一実施形態に係るエラー再現システムを示す。
エラー再現システム1は、テスト装置10と、サーバー装置20とを含む。エラー再現システム1は、クライアント装置30をさらに含んでもよい。テスト装置10と、サーバー装置20と、クライアント装置30とは、インターネット等のネットワークNに接続される。テスト装置10は、サーバー装置20と通信可能である。クライアント装置30は、サーバー装置20と通信可能である。
クライアント装置30は、エンドユーザーが使用する電子機器である。クライアント装置30は、例えば、画像形成装置(MFP、Multifunction Peripheral)である。
サーバー装置20は、クライアント装置30を保守管理するための情報処理装置である。サーバー装置20は、例えば、パーソナルコンピューターである。サーバー装置20を使用するのは、例えば、クライアント装置30のベンダー側のアドミニストレーターである。
テスト装置10は、クライアント装置30と同種の電子機器である。本例のように、クライアント装置30がMFPの場合、テスト装置10は、クライアント装置30と同機種又は別機種のMFPである。テスト装置10は、サーバー装置20に制御され、クライアント装置30に発生したエラーを再現するためのプロセスを実行する。
2.テスト装置のハードウェア構成
図2は、テスト装置のハードウェア構成を示す。
テスト装置10は、例えば、MFPである。テスト装置10は、制御回路11を備える。制御回路11は、プロセッサーであるCPU11a(Central Processing Unit)、RAM11b(Random Access Memory)、メモリーであるROM11c(Read Only Memory)及び専用のハードウェア回路等から構成され、テスト装置10の全体的な動作制御を司る。CPU11aは、ROM11cが記憶する情報処理プログラムをRAM11bにロードして実行する。ROM11cは、CPU11aが実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM11cは、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
制御回路11は、画像読取部12(イメージスキャナー)、画像処理部14(GPU(Graphics Processing Unit)を含む)、画像メモリー15、画像形成部16(プリンター)、表示部17aを備える操作部17(タッチパネル)、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量の不揮発性の記憶装置18、ファクシミリ通信部19及びネットワーク通信インターフェース13等と接続されている。制御回路11は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。
3.クライアント装置のハードウェア構成
クライアント装置30のハードウェア構成は、テスト装置10のハードウェア構成と同様であり、図示および説明を省略する。要するに、クライアント装置30は、制御回路31を備える。制御回路31は、CPU31a、RAM31b及びROM31cから構成される。制御回路31は、画像読取部32(イメージスキャナー)、画像処理部34(GPUを含む)、画像メモリー35、画像形成部36(プリンター)、表示部37aを備える操作部37(タッチパネル)、HDDやSSD等の大容量の不揮発性の記憶装置38、ファクシミリ通信部39及びネットワーク通信インターフェース33等と接続されている。
4.サーバー装置のハードウェア構成
図3は、サーバー装置のハードウェア構成を示す。
サーバー装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶装置24、ネットワーク通信インターフェース25、操作装置26及び表示装置27と、これらを相互に接続するバス28とを有する。
CPU21、ROM22、及びRAM23は、制御回路200を構成する。CPU21は、ROM22が記憶する情報処理プログラムをRAM23にロードして実行する。ROM22は、CPU21が実行するプログラムやデータなどを固定的に記憶する。ROM22は、非一過性のコンピューター読み取り可能な記録媒体の一例である。
5.エラー再現システムの機能的構成
図4は、エラー再現システムの機能的構成を示す。
クライアント装置30の制御回路31において、CPU31aは、ROM31cが記憶する情報処理プログラムをRAM31bにロードして実行することにより、クライアントシステム制御部301、システム設定保持部302、エラー再現プロセス保存部303及びプロセスデータ送信部305として動作する。
クライアントシステム制御部301は、システムの共通情報を管理し、システムの制御を実行する。
システム設定保持部302は、システムの設定データを保持する。
エラー再現プロセス保存部303は、エラーが再現した時のプロセス、データ、設定等のプロセスデータを、クライアントプロセスデータ記憶部304に記憶させる。
プロセスデータ送信部305は、設定データ及び1以上のプロセスデータを、サーバー装置20に送信する。
サーバー装置20の制御回路200において、CPU21は、ROM22が記憶する情報処理プログラム(エラー再現プログラム)をRAM23にロードして実行することにより、サーバーシステム制御部201及びプロセスデータ再生部203として動作する。
サーバーシステム制御部201は、システムの共通情報を管理し、システムの制御を実行する。サーバーシステム制御部201は、設定データ及び1以上のプロセスデータを、サーバープロセスデータ記憶部202に記憶させる。
プロセスデータ再生部203は、プロセスデータを使って、設定データ、動作指定データ、ネットワークデータ等をエラーが発生したときと同じ実行順(時系列順)にテスト装置10に送る。
テスト装置10の制御回路11において、CPU11aは、ROM11cが記憶する情報処理プログラムをRAM11bにロードして実行することにより、テストシステム制御部101として動作する。
テストシステム制御部101は、サーバー装置20から、設定データを受信して設定し、プロセスデータを受信して実行する。
6.クライアント装置の動作フロー
図5は、クライアント装置の動作フローを示す。
前提として、クライアント装置30に過去にエラー(例えば、システムエラーやプロセッシングロック等)が発生した。クライアント装置30のエンドユーザーは、このエラーの解決をベンダー側に要求するために、クライアント装置30を操作して、以下の動作フローを実行させる。
ステップS101:クライアント装置30のクライアントシステム制御部301は、エンドユーザーから操作部37に入力された、エラー再現プロセス記録モードの開始を設定するための操作を検出すると、エラー再現プロセス記録モードの開始を設定する。あるいは、クライアントシステム制御部301は、ネットワーク通信インターフェース33を介して外部デバイス(エンドユーザーが使用するパーソナルコンピューター等、図示せず)から、エラー再現プロセス記録モードの開始を設定するための制御コマンドを受信すると、エラー再現プロセス記録モードの開始を設定する。クライアントシステム制御部301は、クライアント装置30がエラー再現プロセス記録モードで動作するのに必要なパラメータを設定する。このパラメータは、設定データを含む。「設定データ」は、クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていたデータである。システム設定保持部302は、クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データを保持する。この設定は、クライアント装置30の操作部37から設定してもよい。
ステップS102:クライアントシステム制御部301はシステム設定保持部302が保持するクライアント装置30の設定データを、エラー再現プロセス保存部303に供給する。エラー再現プロセス保存部303は、取得した設定データを、クライアントプロセスデータ記憶部304に記憶させる。
ステップS103:エンドユーザーは、操作部37を操作して、過去にエラーが発生したときと同様に操作する。クライアントシステム制御部301は、操作部37に入力された操作に従って、1以上のプロセスデータを実行する。
ステップS104:エラー再現プロセス保存部303は、クライアントシステム制御部301がステップS103で実行した1以上のプロセスデータを収集し、クライアントプロセスデータ記憶部304に記憶する。
ステップS105:クライアントシステム制御部301は、エラーが発生(再現)したかどうかを判断する。
ステップS106:エンドユーザーは、操作部37を操作して、過去にエラーが発生したときと同様の操作を、エラーが発生(再現)するまで(ステップS105でNO、ステップS106でNO)順次入力する。クライアントシステム制御部301は、操作部37に順次入力された操作に従って、プロセスを実行する。
ステップS108:クライアントシステム制御部301は、エラーが発生(再現)したと判断すると(ステップS105、YES)、クライアントプロセスデータ記憶部304が記憶するデータを読み出す。具体的には、クライアントシステム制御部301は、クライアントプロセスデータ記憶部304から、クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データと、エラーが発生したときにクライアント装置30が実行した1以上のプロセスデータとを読み出す。クライアントシステム制御部301は、プロセスデータ送信部305に、設定データ及び1以上のプロセスデータを、サーバー装置20に送信するよう命令する。プロセスデータ送信部305は、ネットワーク通信インターフェース33を介して、設定データ及び1以上のプロセスデータを、サーバー装置20に(直接、あるいは、ネットワークNに接続された所謂クラウドストレージ装置(図示せず)を介して)送信する。なお、プロセスデータ送信部305は、エラーが発生したときにクライアント装置30が実行した1以上のプロセスデータを一度に送信してもよいし、あるいは、ステップS104を実行する毎に1つのプロセスデータを送信してもよい。
ステップS107:クライアント装置30のクライアントシステム制御部301は、エンドユーザーから操作部37に入力された、エラー再現プロセス記録モードの解除を設定するための操作を検出すると、エラー再現プロセス記録モードの解除を設定する。あるいは、クライアントシステム制御部301は、ネットワーク通信インターフェース33を介して外部デバイス(エンドユーザーが使用するパーソナルコンピューター等、図示せず)から、エラー再現プロセス記録モードの解除を設定するための制御コマンドを受信すると、エラー再現プロセス記録モードの解除を設定する。
7.サーバー装置及びテスト装置の動作フロー
図6は、サーバー装置の第1の動作フローを示す。
ステップS301:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、クライアント装置30が送信(ステップS108)した設定データ及び1以上のプロセスデータを、ネットワーク通信インターフェース25を介して受信する。上述のように、設定データ及び1以上のプロセスデータは、具体的には、クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データと、エラーが発生したときにクライアント装置30が実行した1以上のプロセスデータとである。
ステップS302:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、設定データ及び1以上のプロセスデータを、サーバープロセスデータ記憶部202に記憶させる。
図7は、サーバー装置の第2の動作フローを示す。
ステップS201:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、アドミニストレーターから操作装置26に入力されたエラー情報を検出する。「エラー情報」は、エラーの種類を示す情報(例えば、エラーコード)や、使用すべきプロセスデータを示す情報等を含む。あるいは、サーバーシステム制御部201は、ネットワーク通信インターフェース25を介して外部デバイス(アドミニストレーターが使用するパーソナルコンピューター等、図示せず)から、エラー情報を受信する。
ステップS202:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、アドミニストレーターから操作装置26に入力された、エラー再現テストを開始するための操作を検出する。すると、サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30が実行した1以上のプロセスデータの再生を開始する。本実施形態で「再生」とは、サーバー装置20がプロセスデータを送信し、テスト装置10が受信したプロセスデータを実行する、一連の動作を意味する。
ステップS203:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、サーバープロセスデータ記憶部202から設定データ(クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データ)を読み出す。サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、読み出した設定データを、ネットワーク通信インターフェース25を介して、テスト装置10に送信する。
図8は、テスト装置の動作フローを示す。
ステップS401:テスト装置10のテストシステム制御部101は、ネットワーク通信インターフェース13を介してサーバー装置20から、設定データ(クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データ)を受信する(ステップS401、YES)。
ステップS402:テスト装置10のテストシステム制御部101は、受信した設定データ(クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データ)を設定する。
ステップS204:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、サーバープロセスデータ記憶部202からデータセット(エラーが発生したときにクライアント装置30が実行した全て(1以上)のプロセスデータの集合)に含まれる1以上のプロセスデータを実行順に1つずつ読み出す。プロセスデータ再生部203は、読み出した1つのプロセスデータを、ネットワーク通信インターフェース25を介してテスト装置10に送信する。
例えば、サーバープロセスデータ記憶部202は、エラーが発生したときにクライアント装置30が実行した1以上のプロセスデータとして、プロセスデータD1乃至D10を実行順に記憶していると仮定する。この場合、プロセスデータ再生部203は、まず、実行順の最も早い1つのプロセスデータD1を読み出し、テスト装置10に送信する。「実行順」は、クライアント装置30が実行した順序であり、「時系列順」と同義である。
ステップS403:テスト装置10のテストシステム制御部101は、ネットワーク通信インターフェース13を介してサーバー装置20から、1つのプロセスデータを受信する(ステップS403、YES)。
ステップS404:テスト装置10のテストシステム制御部101は、受信した1つのプロセスデータを実行する。
ステップS405:テスト装置10のテストシステム制御部101は、1つのプロセスデータを実行した結果として、エラー再現結果を、ネットワーク通信インターフェース13を介してサーバー装置20に送信する。「エラー再現結果」は、エラーを再現したか否かの結果と、エラーを再現した場合にはそのエラーの内容とを示す。
ステップS205:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、ネットワーク通信インターフェース25を介してテスト装置10から、エラー再現結果を受信する。サーバーシステム制御部201は、エラー再現結果に基づき、テスト装置10がエラーを再現したか否かの結果と、エラーを再現した場合にはそのエラーの内容とを判断する。
ステップS210:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201が、テスト装置10がエラーを再現しなかったと判断すると(ステップS205、NO)、プロセスデータ再生部203は、次の実行順の1つのプロセスデータ(本例の場合、プロセスデータD1の次の実行順のプロセスデータD2)を送信する(ステップS210でNO、ステップS204)。サーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現したと判断するまで(ステップS205、YES)、プロセスデータ再生部203は、プロセスデータの実行順にプロセスデータを1つずつテスト装置10に送信して、テスト装置10にプロセスデータを1つずつ実行させる。
ステップS216:サーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現したと判断することなく(ステップS205、NO)、プロセスデータ再生部203が全てのプロセスデータ(本例の場合、プロセスデータD1乃至D10)を送信し終えることがある(ステップS210、YES)。この場合、エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットは、全てのプロセスデータD1乃至D10を含むデータセットである。
ステップS206:一方、サーバー装置20のサーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現したと判断すると(ステップS205、YES)、プロセスデータ再生部203は、データセットを生成する。「データセット」は、テスト装置10がエラーを再現するまでにテスト装置10が実行した1以上のプロセスデータを実行順に示す。プロセスデータ再生部203は、生成したデータセットを、エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして、サーバープロセスデータ記憶部202に記憶させる。
本例の場合、サーバープロセスデータ記憶部202は、プロセスデータD1乃至D10を実行順に記憶している。プロセスデータ再生部203は、プロセスデータD1乃至D10の実行順にプロセスデータを1つずつテスト装置10に送信して、テスト装置10にプロセスデータを1つずつ実行させる(ステップS204)。サーバーシステム制御部201は、プロセスデータD1乃至D5のエラー再現結果に基づき、テスト装置10がエラーを再現しなかったと判断する(ステップS205、NO)。一方、サーバーシステム制御部201は、プロセスデータD6のエラー再現結果に基づき、テスト装置10がエラーを再現したと判断する(ステップS205、YES)。この場合、プロセスデータ再生部203は、プロセスデータD1乃至D6を含むデータセットを生成し、エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして、サーバープロセスデータ記憶部202に記憶させる(ステップS206)。
ステップS207:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、生成したデータセットから、実行順が連続する1以上(典型的には、複数)のプロセスデータを抽出できるか否かを判断する。具体的には、生成したデータセットが複数のプロセスデータを含む場合、プロセスデータ再生部203は、生成したデータセットから、実行順が連続する1以上(典型的には、複数)のプロセスデータを抽出できると判断する。
ステップS208(ステップS203と同様):サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、サーバープロセスデータ記憶部202から設定データ(クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データ)を読み出す。サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、読み出した設定データを、ネットワーク通信インターフェース25を介して、テスト装置10に送信する。
ステップS401(2巡目):テスト装置10のテストシステム制御部101は、ネットワーク通信インターフェース13を介してサーバー装置20から、設定データ(クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データ)を受信する(ステップS401、YES)。
ステップS402(2巡目):テスト装置10のテストシステム制御部101は、受信した設定データ(クライアント装置30にエラーが発生したときにクライアント装置30に設定されていた設定データ)を設定する。
ステップS209:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、データセットから、実行順が連続する1以上(典型的には、複数)のプロセスデータを抽出できると判断する(ステップS207、YES)。この場合、プロセスデータ再生部203は、データセットに含まれる複数のプロセスデータから、実行順が連続する1以上のプロセスデータ(典型的には、複数)を抽出する。具体的には、データセットに含まれる複数のプロセスデータから抽出される、実行順が連続する1以上のプロセスデータ(典型的には、複数)は、最後に実行されたプロセスデータを含む。「最後に実行されたプロセスデータ」を抽出するのは、エラーが発生したタイミングにより近いプロセスデータを抽出するためである。より具体的には、データセットに含まれる複数のプロセスデータから抽出される、実行順が連続する1以上のプロセスデータ(典型的には、複数)は、最後に実行されたプロセスデータを含む、データセットに含まれる複数のプロセスデータよりも少ない(例えば、約半数の)プロセスデータを含む。
本例の場合、プロセスデータ再生部203が生成した(ステップS206)データセット(エラーデータセット)は、プロセスデータD1乃至D6を含む。プロセスデータ再生部203は、データセットに含まれる複数のプロセスデータD1乃至D6から、実行順が連続する1以上のプロセスデータ(典型的には、複数)を抽出する。具体的には、データセットに含まれる複数のプロセスデータD1乃至D6から抽出される、実行順が連続する1以上のプロセスデータ(典型的には、複数)は、最後に実行されたプロセスデータD6を含む。より具体的には、データセットに含まれる複数のプロセスデータD1乃至D6から抽出される、実行順が連続する1以上のプロセスデータ(典型的には、複数)は、最後に実行されたプロセスデータD6を含む、半数のプロセスデータD4乃至D6を含む。
ステップS204:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、抽出したプロセスデータD4乃至D6を実行順に1つずつ、ネットワーク通信インターフェース25を介してテスト装置10に送信する。
ステップS403乃至ステップS405(2巡目):テスト装置10のテストシステム制御部101は、サーバー装置20からプロセスデータを実行順に1つずつ受信し(ステップS403でYES)、受信したプロセスデータを1つずつ実行し(ステップS404)、エラー再現結果をサーバー装置20に送信する(ステップS405)。
ステップS206(2巡目):サーバー装置20のサーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現したと判断すると(ステップS205、YES)、プロセスデータ再生部203は、エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして、データセットを生成する。プロセスデータ再生部203は、今回生成したデータセットで、前回(1巡目のステップS206)生成及び記憶したエラーデータセットを更新する。
本例の場合、プロセスデータ再生部203は、データセットに含まれるプロセスデータD4乃至D6を順に送信する(ステップS204)。サーバーシステム制御部201は、プロセスデータD4のエラー再現結果に基づき、テスト装置10がエラーを再現しなかったと判断する(ステップS205、NO)。一方、サーバーシステム制御部201は、プロセスデータD5のエラー再現結果に基づき、テスト装置10がエラーを再現したと判断する(ステップS205、YES)。この場合、プロセスデータ再生部203は、プロセスデータD4及びD5を含むデータセットで、エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットを更新する(ステップS206)。その後、サーバー装置20は、ステップS207及びステップS209(2巡目)を実行する。
ステップS216:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、データセットからプロセスデータを抽出できない(即ち、データセットに含まれるプロセスデータが1つである)と判断する(ステップS207、NO)。あるいは、サーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現したと判断することなく(ステップS205、NO)、プロセスデータ再生部203が全てのプロセスデータ(本例の場合、プロセスデータD4乃至D6)を送信し終える(ステップS210、YES)。これらの場合、エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットは、現在サーバープロセスデータ記憶部202に記憶されている最新のデータセットである。
ステップS211:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、エラー情報(ステップS201)や、テスト装置10が再現したエラーの内容(ステップS205、YES)から、エラーに関連する機能を特定する。「機能」は、例えば、テスト装置10及びクライアント装置30が画像形成装置の場合、印刷機能、スキャン機能等である。
ステップS212:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、エラーデータセットに含まれる1以上のプロセスデータから、エラー情報やエラーの内容に関する1以上のプロセスデータを抽出する。
例えば、エラー情報(ステップS201)が印刷エラーの場合、プロセスデータ再生部203は、エラーデータセットに含まれる1以上のプロセスデータから、印刷機能に関するプロセスデータだけを全て抽出する。
ステップS213:サーバー装置20のプロセスデータ再生部203は、抽出した1以上のプロセスデータを、ネットワーク通信インターフェース25を介してテスト装置10に送信する。
ステップS403乃至ステップS405(3巡目):テスト装置10のテストシステム制御部101は、サーバー装置20から1以上のプロセスデータを受信し(ステップS401でNO、ステップS403でYES)、受信した1以上のプロセスデータを実行し(ステップS404)、エラー再現結果をサーバー装置20に送信する(ステップS405)。
ステップS214(ステップS205と同様):サーバー装置20のサーバーシステム制御部201は、ネットワーク通信インターフェース25を介してテスト装置10から、エラー再現結果を受信する。サーバーシステム制御部201は、エラー再現結果に基づき、テスト装置10がエラーを再現したか否かの結果と、エラーを再現した場合にはそのエラーの内容とを判断する。
ステップS215:サーバー装置20のサーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現したと判断すると(ステップS214、YES)、プロセスデータ再生部203は、今回(ステップS212)生成したデータセットで、生成及び記憶したエラーデータセット(ステップS216)を更新する。プロセスデータ再生部203が更新(ステップS215)した最新のエラーデータセットが、クライアント装置30に発生したエラーの原因となったプロセスデータの集合の、最終的な候補となる。
一方、サーバー装置20のサーバーシステム制御部201がテスト装置10がエラーを再現しなかったと判断すると(ステップS214、NO)、プロセスデータ再生部203が確定(ステップS216)した最新のエラーデータセットが、クライアント装置30に発生したエラーの原因となったプロセスデータの集合の、最終的な候補となる。
8.結語
(1)本実施形態によれば、サーバー装置20は、プロセスデータの実行順にプロセスデータを1つずつテスト装置10に送信して、テスト装置10にプロセスデータを1つずつ実行させ、テスト装置10が1つのプロセスデータを実行する毎に、テスト装置10がエラーを再現したか否かを示す結果を、テスト装置10から受信し、テスト装置10が何れかのプロセスデータを実行した後にテスト装置10がエラーを再現したことを示す結果を、テスト装置10から受信すると、テスト装置10がエラーを再現するまでにテスト装置10が実行した1以上のプロセスデータを実行順に示すデータセットを生成する。これにより、サーバー装置20は、全てのプロセスデータから、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(具体的には、テスト装置10がエラーを再現するまでにテスト装置10が実行した1以上のプロセスデータ)を絞り込むことができる。
(2)本実施形態によれば、サーバー装置20は、生成したデータセットが複数のプロセスデータを含む場合、データセットに含まれる複数のプロセスデータから、実行順が連続する1以上のプロセスデータを抽出し、抽出した1以上のプロセスデータの実行順に抽出した1以上のプロセスデータを1つずつテスト装置10に送信して、テスト装置10に抽出した1以上のプロセスデータを1つずつ実行させ、テスト装置10が1つのプロセスデータを実行する毎に、テスト装置10がエラーを再現したか否かを示す結果を、テスト装置10から受信し、テスト装置10が何れかのプロセスデータを実行した後にテスト装置10がエラーを再現したことを示す結果を、テスト装置10から受信すると、テスト装置10がエラーを再現するまでにテスト装置10が実行した1以上のプロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、生成したデータセットで、エラーデータセットを更新する。これにより、サーバー装置20は、先に生成したエラーデータセットに含まれるプロセスデータ(具体的には、テスト装置10がエラーを再現するまでにテスト装置10が実行した1以上のプロセスデータ)から、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(具体的には、抽出した1以上のプロセスデータ)をさらに絞り込むことができる。
(3)本実施形態によれば、サーバー装置20は、データセットに含まれる複数のプロセスデータから抽出される、実行順が連続する1以上のプロセスデータは、最後に実行されたプロセスデータを含む。これにより、エラーが発生したタイミングにより近いプロセスデータを抽出することができる。これにより、サーバー装置20は、先に生成したエラーデータセットに含まれるプロセスデータ(具体的には、テスト装置10がエラーを再現するまでにテスト装置10が実行した1以上のプロセスデータから、抽出した1以上のプロセスデータ)から、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(エラーが発生したタイミングにより近いプロセスデータ)をさらに絞り込むことができる。
(4)本実施形態によれば、サーバー装置20は、クライアント装置30に発生したエラーを示す情報であるエラー情報を取得し、データセットに含まれる1以上のプロセスデータから、エラー情報に関する1以上のプロセスデータを抽出し、抽出した1以上のプロセスデータをテスト装置10に送信して、実行順に、テスト装置10に抽出した1以上のプロセスデータを実行させ、テスト装置10が抽出した1以上のプロセスデータを実行した後にテスト装置10がエラーを再現したことを示す結果を、テスト装置10から受信すると、抽出した1以上のプロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、生成したデータセットで、エラーデータセットを更新する。これにより、サーバー装置20は、先に生成したエラーデータセットに含まれるプロセスデータから、エラーの原因である可能性の高いプロセスデータ(エラー情報に関する1以上のプロセスデータ)をさらに絞り込むことができる。
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
エラー再現システム1
テスト装置10
サーバー装置20
クライアント装置30
テストシステム制御部101
サーバーシステム制御部201
サーバープロセスデータ記憶部202
プロセスデータ再生部203
クライアントシステム制御部301
システム設定保持部302
エラー再現プロセス保存部303
クライアントプロセスデータ記憶部304
プロセスデータ送信部305
テスト装置10
サーバー装置20
クライアント装置30
テストシステム制御部101
サーバーシステム制御部201
サーバープロセスデータ記憶部202
プロセスデータ再生部203
クライアントシステム制御部301
システム設定保持部302
エラー再現プロセス保存部303
クライアントプロセスデータ記憶部304
プロセスデータ送信部305
Claims (6)
- クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する
サーバー装置。 - 請求項1に記載のサーバー装置であって、
生成した前記データセットが複数のプロセスデータを含む場合、
前記データセットに含まれる前記複数のプロセスデータから、前記実行順が連続する1以上のプロセスデータを抽出し、
抽出した前記1以上のプロセスデータの実行順に抽出した前記1以上のプロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に抽出した前記1以上のプロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットで、前記エラーデータセットを更新する
サーバー装置。 - 請求項2に記載のサーバー装置であって、
前記データセットに含まれる前記複数のプロセスデータから抽出される、前記実行順が連続する1以上のプロセスデータは、最後に実行されたプロセスデータを含む
サーバー装置。 - 請求項2又は3に記載のサーバー装置であって、
前記クライアント装置に発生した前記エラーを示す情報であるエラー情報を取得し、
前記データセットに含まれる前記1以上のプロセスデータから、前記エラー情報に関する1以上のプロセスデータを抽出し、
抽出した前記1以上のプロセスデータを前記テスト装置に送信して、前記実行順に、前記テスト装置に抽出した前記1以上のプロセスデータを実行させ、
前記テスト装置が抽出した前記1以上のプロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
抽出した前記1以上のプロセスデータを前記実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットで、前記エラーデータセットを更新する
サーバー装置。 - サーバー装置のコンピューターを、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する
よう動作させるエラー再現プログラム。 - クライアント装置と通信可能に接続されたサーバー装置と、
前記サーバー装置と通信可能に接続されたテスト装置
とを具備し、
前記サーバー装置は、
クライアント装置にエラーが発生したときに前記クライアント装置に設定されていた設定データと、前記エラーが発生したときに前記クライアント装置が実行した1以上のプロセスデータとを受信し、
前記設定データをテスト装置に送信して、前記テスト装置に前記設定データを設定させ、
前記プロセスデータの実行順に前記プロセスデータを1つずつ前記テスト装置に送信して、前記テスト装置に前記プロセスデータを1つずつ実行させ、
前記テスト装置が1つの前記プロセスデータを実行する毎に、前記テスト装置が前記エラーを再現したか否かを示す結果を、前記テスト装置から受信し、
前記テスト装置が何れかの前記プロセスデータを実行した後に前記テスト装置が前記エラーを再現したことを示す結果を、前記テスト装置から受信すると、
前記テスト装置が前記エラーを再現するまでに前記テスト装置が実行した1以上の前記プロセスデータを実行順に示すデータセットを生成し、
前記生成したデータセットを、前記エラーを再現するためのデータセットであるエラーデータセットとして記憶する
エラー再現システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019045574A JP2020149284A (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | サーバー装置、エラー再現プログラム及びエラー再現システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019045574A JP2020149284A (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | サーバー装置、エラー再現プログラム及びエラー再現システム |
Publications (1)
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ID=72430593
Family Applications (1)
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JP2019045574A Pending JP2020149284A (ja) | 2019-03-13 | 2019-03-13 | サーバー装置、エラー再現プログラム及びエラー再現システム |
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2019
- 2019-03-13 JP JP2019045574A patent/JP2020149284A/ja active Pending
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