JP2020148483A - 画像処理装置、測距装置、方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、測距装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像から距離を取得する際のロバスト性を向上させることが可能な画像処理装置、測距装置、方法及びプログラムを提供することにある。【解決手段】実施形態に係る画像処理装置は、格納手段と、画像取得手段と、距離取得手段とを具備する。格納手段は、光学系の収差の影響を受けた第1画像に生じる、当該第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを格納する。画像取得手段は、光学系の収差の影響を受けた第2画像を取得する。距離取得手段は、取得された第2画像を統計モデルに入力し、当該第2画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、測距装置、方法及びプログラムに関する。
一般的に、被写体までの距離を取得するために、2つの撮像装置(カメラ)やステレオカメラ(複眼のカメラ)で撮像された画像を用いることが知られていたが、近年では、1つの撮像装置(単眼のカメラ)で撮像された画像を用いて被写体までの距離を取得する技術が開発されている。
しかしながら、1つの撮像装置で撮像された画像から距離を取得する場合には、高いロバスト性を実現することが困難である。
Marcela Cavalho、外4名、"Deep Depth from Defocus: how can defocus blur improve 3D estimation using dense neural networks?"、[online]、[平成31年2月5日検索]、インターネット<URL: https://arxiv.org/abs/1809.01567> P.Trouve et al., Passive depth estimation using chromatic aberration and a depth from defocus approach, Applied Optics, vol. 52, no. 29, pp. 7152-7163, 2013
そこで、本発明が解決しようとする課題は、画像から距離を取得する際のロバスト性を向上させることが可能な画像処理装置、測距装置、方法及びプログラムを提供することにある。
実施形態に係る画像処理装置は、格納手段と、画像取得手段と、距離取得手段とを具備する。前記格納手段は、光学系の収差の影響を受けた第1画像に生じる、当該第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを格納する。前記画像取得手段は、前記光学系の収差の影響を受けた第2画像を取得する。前記距離取得手段は、前記取得された第2画像を前記統計モデルに入力し、当該第2画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する。
実施形態に係る画像処理装置を含む測距システムの構成の一例を示す図。 画像処理装置のシステム構成の一例を示す図。 測距システムの動作の概要を説明するための図。 単レンズを用いた場合における被写体までの距離と色収差により画像に生じるぼけとの関係性を示す図。 色消しレンズを用いた場合における被写体までの距離と色収差により画像に生じるぼけとの関係性を示す図。 撮像装置に設けられている絞り機構の開口部の大きさとPSF形状との関係性を示す図。 各チャンネルの画像に生じるPSF形状の一例を示す図。 各チャンネルの画像に生じるPSF形状の別の例を示す図。 PSF形状の非線形性と絞り機構の開口部の形状との関係を表す図。 距離情報を取得する動作の概要を示す図。 撮像画像から距離を推定する第1方式を説明するための図。 第1方式において統計モデルに入力される情報の一例を示す図。 撮像画像から距離を推定する第2方式を説明するための図。 第2方式において統計モデルに入力される情報の一例を示す図。 撮像画像から距離を推定する第3方式を説明するための図。 統計モデルの学習方法の一例を示す図。 画像から推定される被写体までの距離について具体的に説明するための図。 統計モデルを生成する処理の処理手順の一例を示すフローチャート。 撮像画像から距離情報を取得する際の画像処理装置の処理手順の一例を示すフローチャート。 本実施形態の変形例の概要を説明するための図。 統計モデルの学習方法の一例を示す図。 撮像画像から距離情報を取得する際の画像処理装置の処理手順の一例を示すフローチャート。 測距装置を含む移動体の機能構成の一例を示す図。 移動体が自動車である場合について説明するための図。 移動体がドローンである場合について説明するための図。 移動体が自立型の移動ロボットである場合について説明するための図。 移動体がロボットアームである場合について説明するための図。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置を含む測距システムの構成の一例を示す。図1に示す測距システム1は、画像を撮像し、当該撮像された画像を用いて撮像地点から被写体までの距離を取得(測定)するために使用される。
図1に示すように、測距システム1は、撮像装置2及び画像処理装置3を備える。本実施形態においては、測距システム1が別個の装置である撮像装置2及び画像処理装置3を備えるものとして説明するが、当該測距システム1は、撮像装置2が撮像部として機能し、画像処理装置3が画像処理部として機能する1つの装置(測距装置)として実現されていてもよい。また、画像処理装置3は、例えば各種クラウドコンピューティングサービスを実行するサーバとして動作するものであってもよい。
撮像装置2は、各種画像を撮像するために用いられる。撮像装置2は、レンズ21とイメージセンサ22とを備える。レンズ21及びイメージセンサ22は、撮像装置2の光学系(単眼カメラ)に相当する。なお、撮像装置2の光学系には、例えば当該撮像装置2の光学系に取り込まれる光の量(入光量)を調節するための開口部を有する絞り機構(図示せず)等が更に設けられている。
レンズ21には、被写体で反射した光が入射する。レンズ21に入射した光は、レンズ21を透過する。レンズ21を透過した光は、イメージセンサ22に到達し、当該イメージセンサ22によって受光(検出)される。イメージセンサ22は、受光した光を電気信号に変換(光電変換)することによって、複数の画素から構成される画像を生成する。
なお、イメージセンサ22は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等により実現される。イメージセンサ22は、例えば赤色(R)の波長帯域の光を検出する第1センサ(Rセンサ)221、緑色(G)の波長帯域の光を検出する第2センサ(Gセンサ)222及び青色(B)の波長帯域の光を検出するセンサ(Bセンサ)223を含む。イメージセンサ22は、第1〜第3センサ221〜223により対応する波長帯域の光を受光して、各波長帯域(色成分)に対応するセンサ画像(R画像、G画像及びB画像)を生成することができる。すなわち、撮像装置2によって撮像される画像はカラー画像(RGB画像)であり、当該画像にはR画像、G画像及びB画像が含まれる。
なお、本実施形態においてはイメージセンサ22が第1〜第3センサ221〜223を含むものとして説明するが、イメージセンサ22は、第1〜第3センサ221〜223のうちの少なくとも1つを含むように構成されていればよい。また、イメージセンサ22は、第1〜第3センサ221〜223に代えて、例えばモノクロ画像を生成するためのセンサを含むように構成されていてもよい。
本実施形態においてレンズ21を透過した光に基づいて生成された画像は、光学系(レンズ21)の収差の影響を受けた画像であり、当該収差により生じるぼけを含む。なお、画像に生じるぼけの詳細については後述する。
図1に示す画像処理装置3は、機能構成として、統計モデル格納部31、画像取得部32、距離取得部33及び出力部34を含む。
統計モデル格納部31には、被写体までの距離を撮像装置2によって撮像された画像から取得するために用いられる統計モデルが格納されている。統計モデル格納部31に格納されている統計モデルは、上記した光学系の収差の影響を受けた画像(第1画像)に生じる、当該画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成されている。なお、統計モデルは、例えばニューラルネットワークまたはランダムフォレスト等の既知の様々な機械学習のアルゴリズムを適用して生成することができるものとする。また、本実施形態において適用可能なニューラルネットワークには、例えば畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)、全結合ニューラルネットワーク及び再帰型ニューラルネットワーク等が含まれていてもよい。
画像取得部32は、上記した撮像装置2によって撮像された画像(第2画像)を、当該撮像装置2(イメージセンサ22)から取得する。
距離取得部33は、画像取得部32によって取得された画像を用いて、当該画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する。この場合、距離取得部33は、画像を統計モデル格納部31に格納されている統計モデルに入力することによって、当該画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する。
出力部34は、距離取得部33によって取得された距離情報を、例えば画像と位置的に対応づけて配置したマップ形式で出力する。この場合、出力部34は、距離情報によって示される距離を画素値とする画素から構成される画像データを出力する(つまり、距離情報を画像データとして出力する)ことができる。このように距離情報が画像データとして出力される場合、当該画像データは、例えば色で距離を示す距離画像として表示することができる。出力部34によって出力される距離情報は、例えば撮像装置2によって撮像された画像中の被写体のサイズを算出するために利用することも可能である。
図2は、図1に示す画像処理装置3のシステム構成の一例を示す。画像処理装置3は、CPU301、不揮発性メモリ302、RAM303及び通信デバイス304を備える。また、画像処理装置3は、CPU301、不揮発性メモリ302、RAM303及び通信デバイス304を相互に接続するバス305を有する。
CPU301は、画像処理装置3内の様々なコンポーネントの動作を制御するためのプロセッサである。CPU301は、単一のプロセッサであってもよいし、複数のプロセッサで構成されていてもよい。CPU301は、不揮発性メモリ302からRAM303にロードされる様々なプログラムを実行する。これらプログラムは、オペレーティングシステム(OS)や様々なアプリケーションプログラムを含む。アプリケーションプログラムは、撮像装置2によって撮像された画像を用いて当該撮像装置2から当該画像中の被写体までの距離を取得するための画像処理プログラム303Aを含む。
不揮発性メモリ302は、補助記憶装置として用いられる記憶媒体である。RAM303は、主記憶装置として用いられる記憶媒体である。図2においては不揮発性メモリ302及びRAM303のみが示されているが、画像処理装置3は、例えばHDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置を備えていてもよい。
なお、本実施形態において、図1に示す統計モデル格納部31は、例えば不揮発性メモリ302または他の記憶装置等によって実現される。
また、本実施形態において、図1に示す画像取得部32、距離取得部33及び出力部34の一部または全ては、CPU301(つまり、画像処理装置3のコンピュータ)に画像処理プログラム303Aを実行させること、すなわちソフトウェアによって実現されるものとする。この画像処理プログラム303Aは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して頒布されてもよいし、ネットワークを通じて画像処理装置3にダウンロードされてもよい。なお、これらの各部32〜34の一部または全ては、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
通信デバイス304は、有線通信または無線通信を実行するように構成されたデバイスである。通信デバイス304は、信号を送信する送信部と信号を受信する受信部とを含む。通信デバイス304は、ネットワークを介した外部機器との通信、周辺に存在する外部機器との通信等を実行する。この外部機器には、撮像装置2が含まれる。この場合、画像処理装置3は、通信デバイス304を介して、撮像装置2から画像を受信する。
図2においては省略されているが、画像処理装置3は、例えばマウスまたはキーボードのような入力デバイス及びディスプレイのような表示デバイスを更に備えていてもよい。
次に、図3を参照して、本実施形態における測距システム1の動作の概要について説明する。
測距システム1において、撮像装置2(イメージセンサ22)は、上記したように光学系(レンズ21)の収差の影響を受けた画像を生成する。
画像処理装置3(画像取得部32)は、撮像装置2によって生成された画像を取得し、当該画像を統計モデル格納部31に格納されている統計モデルに入力する。
画像処理装置3(距離取得部33)は、統計モデルによって、当該統計モデルに入力された画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する。
このように本実施形態においては、統計モデルを用いて、撮像装置2によって撮像された画像から距離情報を取得することができる。
ここで、本実施形態において、撮像装置2によって撮像された画像には、上記したように当該撮像装置2の光学系の収差(レンズ収差)に起因するぼけが生じている。
以下、画像に生じるぼけについて説明する。なお、本実施形態においては、撮像装置2の光学系の収差に起因するぼけのうち、主に色収差について説明する。
図4は、被写体までの距離と色収差により画像に生じるぼけとの関係性について示している。以下の説明では、撮像装置2においてピントが合う位置をピント位置と称する。
収差のあるレンズ21を透過する際の光の屈折率は波長帯域毎に異なるため、例えば被写体の位置がピント位置からずれているような場合には、各波長帯域の光が1点に集まらず異なった点に到達する。これが、画像上で色収差(ぼけ)として現れる。
図4の上段は、撮像装置2(イメージセンサ22)に対する被写体の位置がピント位置よりも遠い(つまり、被写体の位置がピント位置よりも奥にある)場合を示している。
この場合、赤色の波長帯域の光401に関しては、イメージセンサ22(第1センサ221)において比較的小さいぼけbを含む画像が生成される。一方、青色の波長帯域の光402に関しては、イメージセンサ22(第3センサ223)において比較的大きいぼけbを含む画像が生成される。なお、緑色の波長帯域の光403に関しては、ぼけbとぼけbとの中間の大きさのぼけを含む画像が生成される。したがって、このような被写体の位置がピント位置よりも遠い状態で撮像された画像においては、当該画像中の被写体の外側に青色のぼけが観察される。
一方、図4の下段は、撮像装置2(イメージセンサ22)に対する被写体の位置がピント位置よりも近い(つまり、被写体の位置がピント位置よりも手前にある)場合を示している。
この場合、赤色の波長帯域の光401に関しては、イメージセンサ22(第1センサ221)において比較的大きいぼけbを含む画像が生成される。一方、青色の波長帯域の光402に関しては、イメージセンサ22(第3センサ223)において比較的大きいぼけbを含む画像が生成される。なお、緑色の波長帯域の光403に関しては、ぼけbとぼけbとの中間の大きさのぼけを含む画像が生成される。したがって、このような被写体の位置がピント位置よりも近い状態で撮像された画像においては、当該画像中の被写体の外側に赤色のぼけが観察される。
ここで、図4はレンズ21が単純な単レンズの例を示しているが、一般的に、撮像装置2においては、例えば色収差補正が施されたレンズ(以下、色消しレンズと表記)が用いられる場合がある。なお、色消しレンズとは、低分散の凸レンズと高分散の凹レンズを組み合わせたレンズであり、色収差を補正するレンズとして最もレンズ枚数が少ないレンズである。
なお、図5は、レンズ21として上記した色消しレンズを用いた場合における被写体までの距離と色収差により画像に生じるぼけとの関係性を示している。色消しレンズにおいては青色の波長と赤色の波長の焦点位置を揃える設計がされているが、色収差は完全には除去することができないため、被写体の位置がピント位置よりも遠い場合には緑色のぼけが発生し、被写体の位置がピント位置よりも近い場合には紫色のぼけが発生する。
図4の中段は、撮像装置2(イメージセンサ22)に対する被写体の位置とピント位置とが一致している場合を示している。この場合には、イメージセンサ22(第1〜第3センサ221〜223)においてはぼけの少ない画像が生成される。
ここで、撮像装置2の光学系には上記したように絞り機構が設けられているが、当該撮像装置2によって撮像された画像に生じるぼけの形状は、当該絞り機構の開口部の大きさによっても異なる。なお、ぼけの形状は、PSF(Point Spread Function)形状と称され、点光源が撮像されたときに生じる光の拡散分布を示している。
図6は、撮像装置2に設けられている絞り機構の開口部の大きさとPSF形状との関係性を示す。
図6の上段は、ピント位置1500mm、カメラレンズ焦点距離50mm、F値(絞り)をF1.8とした撮像装置2によって撮像された画像に生じるPSF形状を、被写体の位置が撮像装置2から近い順に左から示している。図6の下段は、ピント位置1500mm、カメラレンズ焦点距離50mm、F値(絞り)をF4とした撮像装置2によって撮像された画像に生じるPSF形状を、被写体の位置が撮像装置2から近い順に左から示している。図6の上段及び下段の中央は、被写体の位置がピント位置と一致している場合のPSF形状を示している。
なお、F値とは、撮像装置2(光学系)に取り込む光の量を数値化したものである。F値が大きくなるにつれて、撮像装置2に取り込まれる光の量が多くなる(つまり、開口部の大きさが大きくなる)ことを示す。
図6の上段及び下段の対応する位置に示されているPSF形状は撮像装置2に対する被写体の位置が同一である場合のPSF形状であるが、当該被写体の位置が同一である場合であっても、上段のPSF形状(F値がF1.8である撮像装置2で撮像した画像に生じるPSF形状)と下段のPSF形状(F値がF4である撮像装置2で撮像した画像に生じるPSF形状)とでは形状が異なっている。
更に、図6の最も左側のPSF形状と最も右側のPSF形状に示すように、例えば被写体の位置からピント位置までの距離が同程度である場合であっても、当該被写体の位置がピント位置よりも近い場合と当該被写体の位置がピント位置よりも遠い場合とで、PSF形状が異なっている。
なお、上記したように絞り機構の開口部の大きさや撮像装置2に対する被写体の位置に応じてPSF形状が異なる現象は、各チャンネル(RGB画像、R画像、G画像及びB画像)においても同様に生じる。図7は、ピント位置1500mm、カメラレンズ焦点距離50mm、F値をF1.8とした撮像装置2によって撮像された各チャンネルの画像に生じるPSF形状を、被写体の位置がピント位置よりも近い(手前にある)場合と被写体の位置がピント位置よりも遠い(奥にある)場合とに分けて示している。図8は、ピント位置1500mm、カメラレンズ焦点距離50mm、F値をF4とした撮像装置2で撮像した各チャンネルの画像に生じるPSF形状を、被写体の位置がピント位置よりも近い場合と被写体の位置がピント位置よりも遠い場合とに分けて示している。
本実施形態に係る画像処理装置3(測距システム1)は、上記したような画像中の被写体までの距離(つまり、撮像装置2に対する被写体の位置)に応じて非線形に変化するぼけ(色、サイズ及び形状)に着目して生成された統計モデルを用いて、被写体までの距離を画像から取得するものである。なお、本実施形態において、非線形に変化するぼけには、上記した図4及び図5において説明した撮像装置2の光学系の色収差により生じるぼけや、図6〜図8において説明した撮像装置2の光学系に取り込まれる光の量を調節する絞り機構の開口部の大きさに応じて生じるぼけ等が含まれる。
また、PSF形状は、絞り機構の開口部の形状によっても異なる。ここで、図9は、PSF形状の非線形性(非対称性)と絞り機構の開口部の形状との関係を表している。上記したPSF形状の非線形性は、絞り機構の開口部の形状が円以外の場合に生じやすい。特に、PSF形状の非線形性は、開口部の形状が奇数角形、或いはイメージセンサの水平または垂直軸に対して非対称に配置された偶数角形の場合により生じやすい。
本実施形態においては、撮像装置2のピント位置を固定したとき、レンズ21を透過した光は、被写体までの距離に応じて異なる点広がり関数(PSF)または点像分布関数の応答形状を有し、このような光をイメージセンサ22で検出して画像が生成される。
図10は、本実施形態において距離情報を取得する動作の概要を示す。以下の説明においては、距離情報(被写体までの距離)を取得するために撮像装置2によって撮像された画像を撮像画像と称する。
図10に示す撮像画像501に生じるぼけ(ぼけ情報)502は、被写体503までの距離に関する物理的な手掛かりとなる。具体的には、ぼけの色、PSFのサイズ及び形状が、被写体503までの距離に関する手掛かりとなる。
本実施形態に係る画像処理装置3(距離取得部33)においては、このような物理的な手掛かりである撮像画像501に生じるぼけ502を統計モデルで分析することによって被写体503までの距離504を推定する。
以下、本実施形態において統計モデルによって撮像画像から距離を推定する方式の一例について説明する。ここでは、第1〜第3方式について説明する。
まず、図11を参照して、第1方式について説明する。第1方式において、距離取得部33は、撮像画像501から局所領域(画像パッチ)501aを抽出する。
この場合、例えば撮像画像501の全領域をマトリクス状に分割し、当該分割後の部分領域を局所領域501aとして順次抽出するようにしてもよいし、撮像画像501を認識して、被写体(像)が検出された領域を網羅するように局所領域501aを抽出するようにしてもよい。また、局所領域501aは、他の局所領域501aとの間で一部がオーバーラップしていてもよい。
距離取得部33は、抽出された局所領域501a毎に、当該局所領域501aに関する情報(撮像画像501の情報)を統計モデルへ入力することによって、当該局所領域501a中の被写体までの距離504を推定する。
このように局所領域501aに関する情報が入力される統計モデルは、当該局所領域501aを構成する画素毎に距離を推定する。
ここで、例えば特定の画素が第1局所領域501a及び第2局所領域501aの両方に属する(つまり、第1局所領域501a及び第2局所領域501aとの間で当該画素を含む領域がオーバーラップしている)場合、当該画素が第1局所領域501aに属するものとして推定された距離と、当該画素が第2局所領域501aに属するものとして推定された距離とでは異なる場合がある。
このため、例えば上記したように一部がオーバーラップする複数の局所領域501aが抽出されている場合、当該複数の局所領域501aがオーバーラップしている領域を構成する画素の距離は、例えば当該オーバーラップしている一方の局所領域501aの一部の領域(画素)について推定された距離と他方の局所領域501aの一部の領域(画素)について推定された距離との平均値としてもよい。また、一部がオーバーラップする3以上の局所領域501aが抽出されている場合、当該3以上の局所領域501aがオーバーラップしている領域を構成する画素の距離は、当該オーバーラップしている3以上の局所領域501aの一部の領域毎に推定された距離による多数決で決定されてもよい。
図12は、上記した第1方式において統計モデルに入力される局所領域501aに関する情報の一例を示す。
距離取得部33は、撮像画像501に含まれるR画像、G画像及びB画像のそれぞれについて、当該撮像画像501から抽出された局所領域501aの勾配データ(R画像の勾配データ、G画像の勾配データ及びB画像の勾配データ)を生成する。このように距離取得部33によって生成された勾配データが統計モデルに入力される。
なお、勾配データは、各画素と当該画素に隣接する画素との画素値の差分(差分値)を示す。例えば、局所領域501aがn画素(X軸方向)×m画素(Y軸方向)の矩形領域として抽出される場合、当該局所領域501a内の各画素について算出した例えば右隣の画素との差分値をn行×m列のマトリクス状に配置した勾配データが生成される。
統計モデルは、R画像の勾配データと、G画像の勾配データと、B画像の勾配データとを用いて、当該各画像に生じているぼけから距離を推定する。図12においてはR画像、G画像及びB画像の各々の勾配データが統計モデルに入力される場合について示しているが、撮像画像501(RGB画像)の勾配データが統計モデルに入力される構成であってもよい。
次に、図13を参照して、第2方式について説明する。第2方式においては、第1方式における局所領域501aに関する情報として、当該局所領域(画像パッチ)501a毎の勾配データ及び撮像画像501における当該局所領域501aの位置情報が統計モデルに入力される。
位置情報501bは、例えば局所領域501aの中心点を示すものであってもよいし、左上辺等の予め定められた一辺を示すものであってもよい。また、位置情報501bとして、局所領域(画像パッチ)501aを構成する画素それぞれの撮像画像501上での位置情報を用いてもよい。
上記したように位置情報501bを更に統計モデルに入力することで、例えばレンズ21の中心部を透過する光によって結像された被写体像のぼけと、当該レンズ21の端部を透過する光によって結像された被写体像のぼけとの間で違いが生じる場合に、当該違いが距離の推定に与える影響を除去することができる。
つまり、この第2方式によれば、ぼけ、距離及び画像上の位置の相関に基づいて、撮像画像501から距離をより確実に推定することができる。
図14は、上記した第2方式において統計モデルに入力される局所領域501aに関する情報の一例を示す。
例えばn画素(X軸方向)×m画素(Y軸方向)の矩形領域が局所領域501aとして抽出される場合、画像取得部32は、当該局所領域501aの例えば中心点に対応する撮像画像501上のX座標値をそれぞれn行×m列のマトリクス状に配置したX座標データと、当該局所領域501aの例えば中心点に対応する撮像画像501上のY座標値をそれぞれn行×m列のマトリクス状に配置したY座標データとを取得し、これらのデータが距離取得部33に入力される。
第2方式においては、このように距離取得部33によって生成されたX座標データ及びY座標データが、上記したR画像、G画像及びB画像の勾配データとともに、統計モデルに入力される。
更に、図15を参照して、第3方式について説明する。第3方式においては、上記した第1方式及び第2方式のような撮像画像501からの局所領域(画像パッチ)501aの抽出は行われない。第3方式において、距離取得部33は、撮像画像501の全領域に関する情報(R画像、G画像及びB画像の勾配データ)を統計モデルに入力する。
局所領域501a毎に距離504を推定する第1方式及び第2方式と比較して、第3方式は、統計モデルによる推定の不確実性が高くなる可能性があるが、距離取得部33の負荷を軽減することができる。
以下の説明においては、上記した第1方式〜第3方式において統計モデルに入力される情報を、便宜的に、画像に関する情報と称する。
図16は、本実施形態における統計モデルの学習方法の一例を示す。ここでは、撮像装置2によって撮像された画像を用いた統計モデルの学習について説明するが、当該統計モデルの学習は、例えば撮像装置2の光学系と同様の光学系を有する他のデバイス(カメラ等)によって撮像された画像を用いて行われてもよい。
なお、上記の説明では距離情報を取得するために撮像装置2によって撮像された画像を撮像画像としたが、本実施形態において、距離に応じて非線形に変化するぼけを統計モデルが学習するための画像については便宜的に学習用画像と称する。
上記した図11を参照して説明した第1方式、図13を参照して説明した第2方式、図15を参照して説明した第3方式のいずれの方式を用いる場合においても、統計モデルの学習は、基本的に、学習用画像601に関する情報を統計モデルに入力し、当該統計モデルによって推定された距離(距離情報)602と正解値603との誤差を当該統計モデルにフィードバックすることによって行われる。なお、フィードバックとは、誤差が減少するように統計モデルのパラメータ(例えば、重み係数)を更新することをいう。
上記した撮像画像から距離を推定する方式として第1方式が適用される場合には、統計モデルの学習時においても、学習用画像601から抽出された局所領域(画像パッチ)毎に、当該局所領域に関する情報(勾配データ)が統計モデルに入力され、当該統計モデルによって各局所領域内の各画素の距離602が推定される。このように推定された距離602と正解値603とが比較されることによって得られる誤差が、統計モデルにフィードバックされる。
同様に、撮像画像から距離を推定する方式として第2方式が適用される場合には、統計モデルの学習時においても、学習用画像601から抽出された局所領域(画像パッチ)毎に、当該局所領域に関する情報として勾配データ及び位置情報が統計モデルに入力され、当該統計モデルによって各局所領域内の各画素の距離602が推定される。このように推定された距離602と正解値603とが比較されることによって得られる誤差が、統計モデルにフィードバックされる。
また、撮像画像から距離を推定する方式として第3方式が適用される場合には、統計モデルの学習時においても、学習用画像601の全領域に関する情報(勾配データ)が一括して統計モデルに入力され、当該統計モデルによって当該学習用画像601内の各画素の距離602が推定される。このように推定された距離602と正解値603とが比較されることによって得られる誤差が、統計モデルにフィードバックされる。
本実施形態における統計モデルは、例えばピント位置(焦点距離)を固定した状態で撮像装置2から被写体までの距離を変化させながら撮像される画像を用いた学習が繰り返し実行されることによって生成(用意)される。また、1つのピント位置についての学習が完了した場合には、他のピント位置についても同様に学習を実行することによって、より精度の高い統計モデルを生成することができる。このような統計モデルが画像処理装置3に含まれる統計モデル格納部31に格納され、撮像画像から距離情報を取得する際に用いられる。
ここで、図17を参照して、画像(撮像画像または学習画像)から推定される被写体までの距離について具体的に説明する。
図17においては、被写体がピント位置よりも近い(手前にある)場合に生じるぼけのサイズをX軸上においてマイナスの値で示し、被写体がピント位置よりも遠い(奥にある)場合に生じるぼけのサイズをX軸上においてプラスの値で示している。つまり、図17においては、ぼけの色及びサイズを正負の値で示している。
図17においては、被写体の位置がピント位置よりも近い場合及び被写体の位置がピント位置よりも遠い場合のいずれの場合においても、被写体がピント位置から離れるほど、ぼけのサイズ(ピクセル)の絶対値が大きくなることが示されている。
図17に示す例では、画像を撮像した光学系におけるピント位置が約1500mmである場合を想定している。この場合、例えば約−4.8ピクセルのぼけは光学系から約1000mmの距離に対応し、0ピクセルのぼけは光学系から1500mmの距離に対応し、約4.8ピクセルのぼけは光学系から約750mmの距離に対応する。
ここでは、便宜的に、ぼけのサイズ(ピクセル)をX軸上に示す場合について説明したが、上記した図6〜図8において説明したように、画像に生じるぼけの形状(PSF形状)についても、当該被写体がピント位置よりも近い場合と当該被写体がピント位置よりも遠い場合とで異なる。このため、図17においてX軸上に示す値は、当該ぼけの形状(PSF形状)を反映した値であってもよい。
なお、統計モデルの学習時に、学習用画像に関する情報が統計モデルに入力される場合には、当該学習用画像が撮像された際の被写体までの実際の距離に対応する、ぼけの色、サイズ及び形状を正負で示す値(以下、ぼけ値と表記)が正解値として用いられる。このような学習が行われた統計モデルによれば、画像中の被写体までの距離としては、上記したぼけ値が出力される。
例えば図17の線分d1によって示されるように被写体までの距離とぼけの色、サイズ(及び形状)とは相関があるため、距離を推定することと、ぼけの色、サイズ及び形状を推定することとは同義である。
なお、統計モデルに直接的に距離を推定させる場合と比較して、当該統計モデルにぼけの色、サイズ及び形状を推定させる場合の方が、統計モデルによる推定の精度を高めることができる。例えばn画素(X軸方向)×m画素(Y軸方向)の局所領域毎に当該局所領域に関する情報が統計モデルに入力される場合、当該統計モデルは、その局所領域を構成する各画素について推定したぼけの色、サイズ及び形状(を示すぼけ値)をn行×m列に配列した距離を出力するものとする。
なお、統計モデルの学習においては、画像処理装置3において取得(推定)可能な距離の下限値(手前)から上限値(奥)まで極力細かい粒度で被写体を各距離で撮像した学習用画像を用意し、これらの学習用画像に関する情報を統計モデルに入力する。統計モデルの学習において用いられる正解値としては、このような学習用画像が撮像されたときの被写体までの距離に対応するぼけの色、サイズ及び形状を示すぼけ値を用いる。なお、統計モデルの学習には、被写体が異なる様々な学習画像が用意されることが好ましい。
次に、図18に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る画像処理装置3において用いられる統計モデルを生成する処理の処理手順について説明する。なお、図18に示す処理は、例えば画像処理装置3において実行されてもよいし、他の装置等において実行されてもよい。
まず、予め用意された学習用画像に関する情報が統計モデルに入力される(ステップS1)。この学習用画像は、例えば撮像装置2に備えられるレンズ21を透過した光に基づいてイメージセンサ22によって生成された画像であって、撮像装置2の光学系(レンズ21)の収差の影響を受けた画像である。具体的には、学習用画像には、上記した図4〜図8において説明した被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけが生じている。
なお、学習用画像に生じるぼけと相関がある当該学習用画像を撮像した光学系の情報(例えば、絞り機構の開口部の大きさ等)については、図18に示す処理を実行する画像処理装置3または他の装置等において把握されているものとする。
撮像画像から距離を推定する方式として上記した第1方式が適用される場合には、学習用画像に関する情報として、当該学習用画像の局所領域毎に、R画像、G画像及びB画像の勾配データが統計モデルに入力される。
撮像画像から距離を推定する方式として上記した第2方式が適用される場合には、学習用画像に関する情報として、学習用画像の局所領域毎に、R画像、G画像及びB画像の勾配データと当該局所領域の学習用画像上における位置情報とが統計モデルに入力される。
撮像画像から距離を推定する方式として上記した第3方式が適用される場合には、学習用画像に関する情報として、当該学習用画像の全領域分のR画像、G画像及びB画像の勾配データが統計モデルに入力される。
なお、本実施形態においてはR画像、G画像及びB画像の勾配データが統計モデルに入力されるものとして説明するが、上記した学習用画像に生じるぼけの形状(SPF形状)の観点から距離を推定する場合には、R画像、G画像及びB画像の勾配データのうちの少なくとも1つの勾配データが統計モデルに入力されればよい。一方、色収差により学習用画像に生じるぼけの色及びサイズの観点から距離を推定する場合には、R画像、G画像及びB画像の勾配データのうちの少なくとも2つの勾配データが統計モデルに入力されればよい。
統計モデルに対して学習用画像に関する情報が入力されると、統計モデルによって、被写体までの距離が推定される(ステップS2)。この場合、統計モデルにより、学習用画像に生じているぼけが当該学習用画像から抽出され、当該ぼけに応じた距離が推定される。
ステップS2において推定された距離は、学習用画像の撮像時に得られている正解値と比較される(ステップS3)。
ステップS3における比較結果(誤差)は、統計モデルにフィードバックされる(ステップS4)。これにより、統計モデルにおいては、誤差が減少するようにパラメータが更新される(つまり、学習用画像に生じているぼけが学習される)。
上記した図18に示す処理が学習用画像毎に繰り返し実行されることによって、当該学習用画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習した統計モデルが生成される。このように生成された統計モデルは、画像処理装置3に含まれる統計モデル格納部31に格納される。
図19に示すフローチャートを参照して、撮像画像から距離情報を取得する際の画像処理装置3の処理手順の一例について説明する。
まず、撮像装置2(イメージセンサ22)は、被写体を撮像することによって当該被写体を含む撮像画像を生成する。この撮像画像は、上記したように撮像装置2の光学系(レンズ21)の収差の影響を受けた画像である。
なお、撮像画像に生じるぼけと相関がある当該撮像画像を撮像した撮像装置2の光学系の情報(例えば、絞り機構の開口部の大きさ等)については、画像処理装置3において把握されているものとする。
画像処理装置3に含まれる画像取得部32は、撮像画像を撮像装置2から取得する(ステップS11)。
次に、距離取得部33は、ステップS11において取得された撮像画像に関する情報を、統計モデル格納部31に格納されている統計モデル(図18に示す処理が実行されることによって事前に学習された統計モデル)に入力する(ステップS12)。なお、このステップS12の処理は上記した図18に示すステップS1の処理と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。
ステップS12の処理が実行されると、統計モデルにおいて被写体までの距離が推定され、統計モデルは、当該推定された距離を出力する。なお、被写体までの距離は、撮像画像を構成する画素毎に推定されて出力される。これにより、距離取得部33は、統計モデルから出力された距離を示す距離情報を取得する(ステップS13)。
ステップS13の処理が実行されると、出力部34は、当該ステップS13において取得された距離情報を、例えば撮像画像501と位置的に対応づけて配置したマップ形式で出力する(ステップS14)。なお、本実施形態においては距離情報がマップ形式で出力されるものとして主に説明したが、当該距離情報は、他の形式で出力されても構わない。
上記したように本実施形態においては、光学系の収差の影響を受けた学習用画像(第1画像)に生じる、当該画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを統計モデル格納部31に予め格納しておき、当該光学系の収差を受けた撮像画像が取得された場合に、当該撮像画像を当該統計モデルに入力することによって、当該撮像画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する。
なお、本実施形態において、画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけには、例えば光学系の色収差により生じるぼけ及び当該光学系に取り込まれる光の量を調節する絞り機構の開口部の大きさまたは形状に応じて生じるぼけのうちの少なくとも一方が含まれる。また、本実施形態においては光学系の収差として主に色収差についてのみ説明したが、本実施形態において用いられる統計モデルは、他の収差により生じるぼけを学習する(つまり、他の収差により生じるぼけに基づいて距離情報を取得する)ものであってもよい。本実施形態においては例えばモノクロ画像に生じるような単色収差でも距離を推定可能であるが、色収差があるカラー画像の場合には距離の推定精度を向上させることができる。
本実施形態においては、画像中の被写体までの距離が当該画像に生じるぼけと相関があるという観点に基づいて、統計モデルにより距離に応じて変化するぼけ(ぼけ情報)を撮像画像から抽出することによって、当該ぼけに応じた距離を推定することができる。
すなわち、本実施形態においては、上記した光学系(レンズ21)の収差の影響を受けた画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけに着目して学習(深層学習)した統計モデルを用いることによって、撮像画像中の被写体までの距離を推定し、当該推定された距離を示す距離情報の取得することを実現する。
ここで、例えば画像全体のぼけ情報とセマンティック情報とを用いて学習した統計モデルを用いて距離を推定するようなものがあるが、この場合には、細かいぼけ情報を利用することができず、更には、環境にロバスト性を持たせる(すなわち、様々な撮像画像から高精度で距離を推定可能とする)ために膨大な学習データが必要となる。
これに対して、本実施形態においては、統計モデルが画像に生じるぼけのみを学習する構成であるため、上記したようなぼけ情報とセマンティック情報とを用いて学習する場合と比較して、撮像画像から距離(距離情報)を取得する際のロバスト性を向上させる(つまり、高いロバスト性を実現する)ことができる。
また、単眼カメラを用いて距離を推定するために当該カメラの開口部にフィルタを設ける(つまり、カメラのレンズに細工を施す)ような構成があるが、このような構成においては当該フィルタによって光の透過化率が低下し、カラーバランスが偏りやすい。更に、フィルタ等の部品数の増加によってコストが高くなる。
これに対して、本実施形態においては、光の透過率の低下及びカラーバランスの偏りを生じることはなく、更には、コストが高くなることもない。
また、本実施形態において、統計モデルが画像から抽出された局所領域毎にぼけを学習する場合には、撮像画像から高い精度の距離を推定可能な統計モデルを生成することができる。この場合、撮像画像から抽出された局所領域に関する情報を統計モデルに入力することによって、当該局所領域毎に、当該局所領域内の被写体までの距離を示す距離情報を取得することができる。
なお、局所領域に関する情報には、例えば当該局所領域を構成する各画素の隣接する画素との画素値の差分を示す情報が含まれるが、他の情報が局所領域に関する情報として用いられてもよい。
具体的には、局所領域に関する情報として、画像における当該局所領域の位置情報を更に統計モデルに入力してもよい。このような構成によれば、局所領域の位置を考慮した、より精度の高い距離情報を取得することができる。なお、この位置情報は、例えば撮像画像上における局所領域の中心点の座標を示す情報であるが、他の情報であってもよい。
ここでは統計モデルが画像から抽出された局所領域毎にぼけを学習する場合について説明したが、統計モデルが学習用画像の全領域分のぼけを一括して学習し、撮像画像の全領域分のぼけを入力して距離を推定する構成とした場合には、画像処理装置3(距離取得部33)の演算負荷等を低減することが可能となる。
なお、本実施形態における統計モデルは、例えばニューラルネットワークまたはランダムフォレストであるものとして説明したが、他のアルゴリズムが適用されたものであってもよい。
次に、本実施形態の変形例に係る画像処理装置3について説明する。以下の説明においては、上述した本実施形態の説明において用いた図面と同様の部分には同一参照符号を付してその詳しい説明を省略するものとし、当該本実施形態と異なる点についてのみ主に説明する。
まず、図20を参照して、本変形例の概要を説明する。図20に示すように、本変形例においては、統計モデルが撮像画像501に関する情報から距離504を推定する際に、その推定の不確実性の度合い(以下、不確実度と表記)701を画素毎に算出し、当該不確実度701を距離504とともに出力する。この不確実度701の算出方法は、特定の方法に限定されず、既知の様々な方法を適用することができる。
本変形例において、距離取得部33は、統計モデルから出力される不確実度を調べ、当該不確実度が閾値以上であった場合には、例えば取得された距離情報(つまり、不確実度が閾値以上の距離を示す距離情報)を破棄する。なお、距離情報は当該距離情報によって示される距離が推定された画素に対応する位置に配置されて出力される(つまり、マップ形式で出力される)が、距離情報を破棄する場合は、例えば統計モデルによって推定された距離(距離情報)が無効であることを示す値を、当該距離が推定された画素に対応する位置に配置するものとする。
また、距離取得部33は、特定の画素について推定された距離に対する不確実度が閾値以上である場合、当該距離を、当該画素の周辺の画素について推定された距離(不確実度が閾値未満である距離)を用いて補正することも可能である。この補正においては、例えば周辺の画素について推定された距離の平均値を補正値としてもよいし、当該距離による多数決で補正値を決定してもよい。
図21は、本変形例における統計モデルの学習方法の一例を示す。図21に示すように、統計モデルが不確実度を出力する本変形例においても、基本的には、学習用画像601に関する情報を統計モデルに入力し、統計モデルによって推定された距離602と正解値603との誤差を統計モデルにフィードバックする。ただし、学習用画像601に関する情報が入力された統計モデルにおいては、上記したように推定された距離602に対する不確実度702が算出される。このため、本変形例においては、距離602と正解値603との誤差を不確実度702の二乗で割り算した誤差をフィードバックするものとする。この場合、不確実度702を無限大とした際には誤差がゼロになるため、不確実度702の二乗をペナルティとして誤差に加算するものとする。
本変形例においては、上記したように距離602と正解値603との誤差を不確実度702で補正した値が減少するように統計モデルのパラメータ(例えば、重み係数)が更新される。
ここで、例えば統計モデルにより推定された距離602と正解値603との誤差がない一方で、不確実度702が高い場合、当該距離602は偶然に推定された可能性があると推測することができる。この場合には、距離602(正解値603)の学習が不足していることを認識することができる。
本変形例では、統計モデルにより算出される不確実度を用いることによって、このような学習の偏りを減少させることができる。
以下、本変形例に係る画像処理装置3の動作について説明する。なお、本変形例に係る画像処理装置3において用いられる統計モデルを生成する処理については、上記した不確実度で補正した誤差を用いる点以外は上述した図18に示す処理と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
ここでは、図22に示すフローチャートを参照して、撮像画像から距離情報を取得する際の画像処理装置3の処理手順について説明する。
まず、上述した図19に示すステップS11及びS12の処理に相当するステップS21及びS22の処理が実行される。
本変形例においては、ステップS22の処理が実行されると、統計モデルによって、被写体までの距離が推定されるとともに、当該距離に対する不確実度(不確実性の度合い)が算出される。なお、被写体までの距離及び不確実度は、撮像画像を構成する画素毎に統計モデルから出力される。
これにより、距離取得部33は、統計モデルから出力された距離を示す距離情報及び不確実度を撮像画像を構成する画素毎に取得する(ステップS23)。
次に、ステップS23において取得された距離情報(つまり、画素毎の距離情報)の各々についてステップS24及びS25の処理が実行される。以下の説明においては、ステップS24及びS25の処理の対象となる距離情報を対象距離情報とし、当該対象距離情報によって示される距離に対する不確実度を対象不確実度とする。更に、統計モデルにおいて対象距離情報によって示される距離が推定(出力)された撮像画像を構成する画素を対象画素とする。
この場合、距離取得部33は、対象不確実度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS24)。
対象不確実度が閾値以上であると判定された場合(ステップS24のYES)、距離取得部33は、ステップS23において取得された画素毎の距離情報のうち、撮像画像において対象画素の周辺に位置する画素(以下、周辺画素と表記)について推定された距離を示す距離情報であって、当該距離情報によって示される距離に対する不確実度が閾値未満である距離情報を特定する。ここで特定される距離情報は、複数であってもよいし、1つであってもよい。距離取得部33は、特定された距離情報によって示される距離を用いて、対象距離情報によって示される距離を補正する(ステップS25)。周辺画素について推定された距離を示す距離情報の中に、不確実度が閾値未満である距離情報が存在しない場合には、対象距離情報によって示される距離は例えば予め定めた不定値に設定される。
なお、複数の距離情報が特定された場合、対象距離情報によって示される距離は、当該複数の距離情報の各々によって示される距離(つまり、周辺画素について推定された距離)の平均値等に補正されてもよいし、当該複数の距離情報によって示される距離による多数決に基づいて補正されてもよい。また、1つの距離情報が特定された場合、対象距離情報によって示される距離は、当該1つの距離情報によって示される距離に基づいて補正されればよい。
一方、対象不確実度が閾値以上でない(つまり、閾値未満である)と判定された場合(ステップS24のNO)、ステップS25の処理は実行されない。
次に、ステップS23において取得された全ての距離情報について上記したステップS24及びS25の処理が実行されたか否かが判定される(ステップS26)。
全ての距離情報について処理が実行されていないと判定された場合(ステップS26のNO)、ステップS24に戻って処理が繰り返される。この場合、ステップS24及びS25の処理が実行されていない距離情報を対象距離情報として処理が実行される。
一方、全ての距離情報について処理が実行されたと判定された場合(ステップS26のYES)、上述した図19に示すステップS14の処理に相当するステップS27の処理が実行される。
なお、図22に示す例においては、周辺画素について推定された距離を用いて不確実度が閾値以上である距離を補正するものとして説明したが、当該不確実度が閾値以上である距離を示す距離情報は、破棄されて、出力部34によって出力されないようにしてもよい。
上記したように本変形例においては、統計モデルから算出される不確実度を利用することによって、当該不確実度が閾値以上の距離(つまり、不確実性の度合いが高く、誤って推定された可能性が高い距離)がそのまま使用されること等を防止することができる。
(応用例)
以下、前述した実施形態及び変形例のような構成を有する測距システム1が適用される応用例について説明する。ここでは、便宜的に、測距システム1が図1に示す撮像装置2に相当する撮像部、画像処理装置3に相当する画像処理部を備える1つの装置(測距装置)として実現されている場合について説明する。以下の図面においては、測距装置1が撮像部2及び画像処理部3を備えるものとして説明する。
図23は、測距装置1が組み込まれている移動体800の機能構成の一例を示す。移動体800は、例えば自動運転機能を有する自動車、無人航空機、自立型の移動ロボット等として実現され得る。無人航空機は、人が乗ることができない飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって、遠隔操作または自動操縦により飛行させることができるものであり、例えばドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプター等を含む。自立型の移動ロボットは、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)のような移動ロボット、床を掃除するための掃除ロボット、来場者に各種案内を行うコミュニケーションロボット等を含む。移動体800には、ロボット本体が移動するものだけでなく、ロボットアームのような、ロボットの一部分を移動または回転させるような駆動機構を有する産業用ロボット等も含まれる。
図23に示すように、移動体800は、例えば測距装置1と制御信号生成部801と駆動機構802とを有する。測距装置1に備えられる撮像部2は、例えば移動体800またはその一部分の進行方向の被写体を撮像するように設置される。
図24に示すように、移動体800が自動車800Aである場合、撮像部(撮像装置)2は、前方を撮像するいわゆるフロントカメラとして設置される。なお、撮像部2は、バック時に後方を撮像するいわゆるリアカメラとして設置されてもよい。また、フロントカメラ及びリアカメラとして複数の撮像部2が設置されてもよい。更に、撮像部2は、いわゆるドライブレコーダーとしての機能を兼ねて設置されるものであってもよい。すなわち、撮像部2は録画機器であってもよい。
図25は、移動体800がドローン800Bである場合の例を示す。ドローン800Bは、駆動機構802に相当するドローン本体811と4つのプロペラ部812〜815とを備える。各プロペラ部812〜815は、プロペラとモータとを有する。モータの駆動がプロペラに伝達されることによって、当該プロペラが回転し、その回転による揚力によってドローン800Bが浮上する。ドローン本体811の例えば下部には、撮像部2(測距装置1)が搭載されている。
また、図26は、移動体800が自立型の移動ロボット800Cである場合の例を示す。移動ロボット800Cの下部には、駆動機構802に相当する、モータや車輪等を含む動力部821が設けられている。動力部821は、モータの回転数や車輪の向きを制御する。移動ロボット800Cは、モータの駆動が伝達されることによって、路面または床面に設置する車輪が回転し、当該車輪の向きが制御されることにより任意の方向に移動することができる。図26に示す例では、撮像部2は、例えば人型の移動ロボット800Cの前方を撮像するように、当該移動ロボット800Cの頭部に設置されている。なお、撮像部2は、移動ロボット800Cの後方や左右を撮像するように設置されてもよいし、複数の方位を撮像するように複数設置されてもよい。また、センサ等を搭載するためのスペースが少ない小型ロボットに撮像部2を設けて、自己位置、姿勢及び被写体の位置を推定することにより、デッドレコニングを行うこともできる。
なお、図27に示すように移動体800がロボットアーム800Dであり、当該ロボットアーム800Dの一部分の移動及び回転を制御する場合には、撮像部2は、当該ロボットアーム800Dの先端等に設置されてもよい。この場合、撮像部2によってロボットアーム800Dで把持される物体が撮像され、画像処理部3は、ロボットアーム800Dが把持しようとする物体までの距離を推定することができる。これにより、ロボットアーム800Dにおいて、物体の正確な把持動作を行うことができる。
制御信号生成部801は、測距装置1(画像処理部3)から出力される被写体までの距離を示す距離情報に基づいて駆動機構802を制御するための制御信号を出力する。駆動機構802は、制御信号生成部801から出力される制御信号により、移動体800または当該移動体800の一部分を駆動する。駆動機構802は、例えば移動体800または当該移動体800の一部分の移動、回転、加速、減速、推力(揚力)の加減、進行方向の転換、通常運転モードと自動運転モード(衝突回避モード)との切り替え及びエアバッグ等の安全装置の作動のうちの少なくとも1つを行う。駆動機構802は、例えば被写体までの距離が閾値未満である場合に、移動、回転、加速、推力(揚力)の加減、物体に近寄る方向への方向転換及び自動運転モード(衝突回避モード)から通常運転モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを行ってもよい。
なお、図24に示す自動車800Aの駆動機構802は、例えばタイヤである。図25に示すドローン800Bの駆動機構802は、例えばプロペラである。図26に示す移動ロボット800Cの駆動機構802は、例えば脚部である。図27に示すロボットアーム800Dの駆動機構802は、例えば撮像部2が設けられた先端を支持する支持部である。
移動体800は、測距装置1から出力された被写体までの距離に関する情報(距離情報)が入力されるスピーカやディスプレイを更に備えていてもよい。このスピーカやディスプレイは、測距装置1と有線または無線で接続されており、被写体までの距離に関する音声または画像を出力するように構成されている。更に、移動体800は、測距装置1から出力された被写体までの距離に関する情報が入力され、例えば被写体までの距離に応じて点灯及び消灯することができる発光部を有していてもよい。
また、例えば移動体800がドローン800Bである場合においては、上空から、地図(物体の三次元形状)の作成、ビルや地形の構造調査、ひび割れや電線破断等の点検等が行われる際に、撮像部2が対象を撮像した画像を取得し、被写体までの距離が閾値以上であるか否かを判定する。制御信号生成部801は、この判定結果に基づいて、点検対象との距離が一定になるようにドローン800Bの推力を制御するための制御信号を生成する。ここで、推力には揚力も含まれるものとする。駆動機構802がこの制御信号に基づいてドローン800Bを動作させることにより、当該ドローン800Bを点検対象に平行して飛行させることができる。移動体800が監視用のドローンである場合、監視対象の物体との距離を一定に保つようにドローンの推力を制御するための制御信号を生成してもよい。
なお、移動体800(例えば、ドローン800B)が各種インフラストラクチャー(以下、単にインフラと表記)の保守点検等に用いられる場合には、当該インフラにおけるひび割れ箇所または錆が発生している箇所等を含む補修が必要な箇所(以下、補修箇所と表記)を撮像部2で画像を撮像することによって、当該補修箇所までの距離を得ることができる。この場合、補修箇所までの距離を利用することによって画像から当該補修箇所のサイズを算出することが可能である。これによれば、例えばインフラ全体を表すマップ上に補修箇所を表示することによって、当該インフラの保守点検者に補修箇所を認識させることができる。また、補修箇所のサイズを事前に保守点検者に伝えておくことは、円滑な補修作業を実施するためにも有用である。
また、ドローン800Bの飛行時に、撮像部2が地面方向を撮像した画像を取得し、地面との距離が閾値以上であるか否かを判定する。制御信号生成部801は、この判定結果に基づいて地面からの高さが指定された高さになるようにドローン800Bの推力を制御するための制御信号を生成する。駆動機構802がこの制御信号に基づいてドローン800Bを動作させることにより、当該ドローン800Bを指定された高さで飛行させることができる。ドローン800Bが農薬散布用ドローンであれば、このようにドローン800Bの地面からの高さを一定に保つことで、農薬を均等に散布しやすくなる。
また、移動体800が自動車800Aまたはドローン800Bである場合、自動車800Aの連隊走行やドローン800Bの連携飛行時に、撮像部2が前方の自動車や周囲のドローンを撮像した画像を取得し、当該自動車やドローンまでの距離が閾値以上であるか否かを判定する。制御信号生成部801は、この判定結果に基づいて、前方の自動車や周囲のドローンとの距離が一定になるように、自動車800Aの速度やドローン800Bの推力を制御するための制御信号を生成する。駆動機構802がこの制御信号に基づいて自動車800Aやドローン800Bを動作させることにより、自動車800Aの連隊走行やドローン800Bの連携飛行を容易に行うことができる。
更に、移動体800が自動車800Aである場合、自動車800Aのドライバーが閾値を設定(変更)することができるように、ユーザインタフェースを介してドライバーの指示を受理可能な構成としてもよい。これにより、ドライバーが好む車間距離で自動車800Aを走行させるようなことができる。また、前方の自動車との安全な車間距離を保つために、自動車800Aの速度に応じて閾値を変化させてもよい。安全な車間距離は、自動車800Aの速度によって異なる。そこで、自動車800Aの速度が速いほど閾値を大きく(長く)設定することができる。
また、移動体800が自動車800Aである場合には、進行方向の所定の距離を閾値に設定しておき、当該閾値の手前に物体が現れた際にブレーキを作動させるまたはエアバッグ等の安全装置を作動させる制御信号を生成するようにしてもよい。この場合、自動ブレーキやエアバッグ等の安全装置が駆動機構802に設けられる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、画像から距離を取得する際のロバスト性を向上させることが可能な画像処理装置、測距装置、方法及びプログラムを提供することができる。
また、本実施形態及び本変形例に記載された様々な機能の各々は、回路(処理回路)によって実現されてもよい。処理回路の例には、中央処理装置(CPU)のような、プログラムされたプロセッサが含まれる。このプロセッサは、メモリに格納されたコンピュータプログラム(命令群)を実行することによって、記載された機能それぞれを実行する。このプロセッサは、電気回路を含むマイクロプロセッサであってもよい。処理回路の例には、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、コントローラ、他の電気回路部品も含まれる。本実施形態に記載されたCPU以外の他のコンポーネントの各々もまた処理回路によって実現されてもよい。
また、本実施形態の各種処理はコンピュータプログラムによって実現することができるため、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムをコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…測距システム(測距装置)、2…撮像装置(撮像部)、3…画像処理装置(画像処理部)、21…レンズ、22…イメージセンサ、31…統計モデル格納部、32…画像取得部、33…距離取得部、34…出力部、221…第1センサ、222…第2センサ、223…第3センサ、301…CPU、302…不揮発性メモリ、303…RAM、303A…画像処理プログラム、304…通信デバイス、305…バス。

Claims (17)

  1. 光学系の収差の影響を受けた第1画像に生じる、当該第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを格納する格納手段と、
    前記光学系の収差の影響を受けた第2画像を取得する画像取得手段と、
    前記取得された第2画像を前記統計モデルに入力し、当該第2画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する距離取得手段と
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけは、前記光学系の収差により生じるぼけを含む請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけは、前記光学系に取り込まれる光の量を調節する絞り機構の開口部の大きさまたは形状に応じて生じるぼけを含む請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記統計モデルは、前記第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけのみを学習することによって生成される請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記統計モデルは、前記第1画像のうちの局所領域毎に、当該局所領域中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記統計モデルは、ニューラルネットワークまたはランダムフォレストである請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記統計モデルは、距離に応じて変化するぼけを前記第2画像から抽出し、当該ぼけに応じた距離を推定し、
    前記距離取得手段は、前記推定された距離を示す距離情報を取得する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記距離取得手段は、前記取得された第2画像から局所領域を抽出し、当該抽出された局所領域に関する情報を前記統計モデルに入力して、当該局所領域中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する請求項5記載の画像処理装置。
  9. 前記統計モデルに入力される前記局所領域に関する情報は、当該局所領域を構成する各画素と当該画素に隣接する画素との画素値の差分を示す情報である請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記統計モデルに入力される前記局所領域に関する情報は、前記第2画像における当該局所領域の位置情報を含む請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記位置情報は、前記第2画像上における前記局所領域の中心点の座標を示す情報である請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記統計モデルは、前記第2画像を構成する複数の画素の各々について前記被写体までの距離を推定するとともに、当該推定された距離に対する不確実性の度合いを示す不確実度を算出し、
    前記距離取得手段は、前記推定された距離を示す距離情報及び前記算出された不確実度を取得する
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記距離取得手段は、前記取得された距離情報のうち、前記算出された不確実度が閾値以上である距離を示す距離情報を破棄する請求項12記載の画像処理装置。
  14. 前記距離取得手段は、前記取得された距離情報によって示される第1距離を、当該第1距離が推定された画素の周辺に位置する画素について推定された第2距離を用いて補正し、
    前記第1距離に対する不確実度は閾値以上であり、
    前記第2距離に対する不確実度は前記閾値未満である
    請求項12記載の画像処理装置。
  15. 画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の光学系の収差の影響を受けた第1画像に生じる、当該第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを格納する格納手段と、
    前記撮像手段の光学系の収差の影響を受けた第2画像を前記撮像手段から取得する画像取得手段と、
    前記取得された第2画像を前記統計モデルに入力し、当該第2画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得する距離取得手段と
    を具備する測距装置。
  16. 光学系の収差の影響を受けた第1画像に生じる、当該第1画像中の被写体までの距離に応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを格納手段に格納するステップと、
    前記光学系の収差の影響を受けた第2画像を取得するステップと、
    前記取得された第2画像を前記統計モデルに入力し、当該第2画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得するステップと
    を具備する方法。
  17. 格納手段を有する画像処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    光学系の収差の影響を受けた第1画像に生じる、当該第1画像中の被写体までの距離にも応じて非線形に変化するぼけを学習することによって生成された統計モデルを前記格納手段に格納するステップと、
    前記光学系の収差の影響を受けた第2画像を取得するステップと、
    前記取得された第2画像を前記統計モデルに入力し、当該第2画像中の被写体までの距離を示す距離情報を取得するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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