JP2020147793A - 管理方法、成膜方法および成膜装置 - Google Patents

管理方法、成膜方法および成膜装置 Download PDF

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秀司 東雲
健次 大内
Kenji Ouchi
健次 大内
博紀 村上
Hiroki Murakami
博紀 村上
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Yumiko Kono
有美子 河野
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Abstract

【課題】処理容器の内部環境の時間変化を抑制できる、技術を提供する。【解決手段】成膜装置の処理容器の内部に第1自己組織化単分子膜の材料を供給し、少なくとも前記処理容器の内壁面を前記第1自己組織化単分子膜にてコーティングする工程と、前記処理容器の内壁面に物理吸着する前記材料が脱離するように、前記処理容器の内部からガスを排出する工程と、前記処理容器の内壁面に堆積する堆積物の状態を、測定器で測定する工程と、前記測定器の測定結果に基づき、少なくとも前記処理容器の前記内壁面を前記第1自己組織化単分子膜にて再コーティングする工程とを含む、管理方法。【選択図】図6

Description

本開示は、管理方法、成膜方法および成膜装置に関する。
特許文献1には、フォトリソグラフィ技術を用いずに、基板の特定の領域に選択的に対象膜を形成する技術が開示されている。具体的には、対象膜の形成を阻害する自己組織化単分子膜(Self−Assembled Monolayer:SAM)を基板の一部の領域に形成し、基板の残りの領域に対象膜を形成する技術が開示されている。また、特許文献1には、処理容器の内壁面に対象膜が堆積するのを抑制すべく、処理容器の内壁面にSAMを形成する技術も開示されている。
特表2007−501902号公報
本開示の一態様は、処理容器の内部環境の時間変化を抑制できる、技術を提供する。
本開示の一態様の管理方法は、
成膜装置の処理容器の内部に第1自己組織化単分子膜の材料を供給し、少なくとも前記処理容器の内壁面を前記第1自己組織化単分子膜にてコーティングする工程と、
前記処理容器の内壁面に物理吸着する前記材料が脱離するように、前記処理容器の内部からガスを排出する工程と、
前記処理容器の内壁面に堆積する堆積物の状態を、測定器で測定する工程と、
前記測定器の測定結果に基づき、少なくとも前記処理容器の前記内壁面を前記第1自己組織化単分子膜にて再コーティングする工程とを含む。
本開示の一態様によれば、処理容器の内部環境の時間変化を抑制できる。
図1は、一実施形態に係る成膜方法を示すフローチャートである。 図2は、図1に示す各工程での基板の状態の一例を示す側面図である。 図3は、図1に示す各工程での基板の状態の別の一例を示す側面図である。 図4は、図1〜図3に示す成膜方法を実施する成膜装置の一例を示す断面図である。 図5は、図1〜図3に示す成膜方法を実施する成膜装置の別の一例を示す断面図である。 図6は、一実施形態に係る管理方法を示すフローチャートである。 図7は、図6に示す工程S201および工程S202での処理容器の状態の一例を示す断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、一実施形態に係る成膜方法を示すフローチャートである。図2は、図1に示す各工程での基板の状態の一例を示す側面図である。図2(a)は工程S101で準備される基板の状態を示し、図2(b)は工程S102で得られる基板の状態を示し、図2(c)は工程S103で得られる基板の状態を示す。
成膜方法は、図2(a)に示すように基板10を準備する工程S101を含む。準備することは、例えば、後述する処理容器120(図4、図5参照)の内部に基板10を搬入することを含む。基板10は、第1材料が露出する第1領域A1と、第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域A2とを有する。第1領域A1と第2領域A2とは、基板10の板厚方向片側に設けられる。
第1領域A1の数は、図2(a)では1つであるが、複数でもよい。例えば2つの第1領域A1が第2領域A2を挟むように配置されてもよい。同様に、第2領域A2の数は、図2(a)では1つであるが、複数でもよい。例えば2つの第2領域A2が第1領域A1を挟むように配置されてもよい。
なお、図2(a)では第1領域A1および第2領域A2のみが存在するが、第3領域がさらに存在してもよい。第3領域は、第1材料および第2材料とは異なる第3材料が露出する領域である。第3領域は、第1領域A1と第2領域A2との間に配置されてもよいし、第1領域A1および第2領域A2の外に配置されてもよい。
第1材料は、例えば導電材料である。導電材料は、例えばCu、W、Co、またはRu等の金属である。これらの金属の表面は、大気中で時間の経過と共に自然に酸化される。導電材料の表面酸化によって形成される酸化物が第1材料であってもよい。第1材料が酸化物である場合、その酸化物の膜は、後述するSAM30の形成(工程S102)の前に還元処理によって除去される。
第2材料は、例えば絶縁材料である。絶縁材料は、例えば酸化物、窒化物、酸窒化物、または炭化物などである。具体的な絶縁材料として、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化アルミニウムなどが挙げられる。
基板10は、例えば、上記の導電材料で形成される導電膜11と、上記の絶縁材料で形成される絶縁膜12とを有する。導電膜11の表面には、大気中で、金属酸化膜が時間の経過と共に自然に形成される。この場合、金属酸化膜は、後述するSAM30の形成(工程S102)の前に還元処理によって除去される。
また、基板10は、導電膜11と絶縁膜12が形成される下地基板14を有する。下地基板14は、例えばシリコンウェハなどの半導体基板である。なお、下地基板14は、ガラス基板などであってもよい。
なお、基板10は、下地基板14と導電膜11との間に、下地基板14および導電膜11とは異なる材料で形成される下地膜をさらに有してもよい。同様に、基板10は、下地基板14と絶縁膜12との間に、下地基板14および絶縁膜12とは異なる材料で形成される下地膜をさらに有してもよい。
成膜方法は、図2(b)に示すように、第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2に選択的にSAM(自己組織化単分子膜)30を形成する工程S102を含む。SAM30は、基板10に有機化合物を化学吸着することにより形成され、後述する対象膜40の形成を阻害する。なお、第1領域A1および第2領域A2に加えて第3領域が存在する場合、第3領域にはSAM30が形成されてもよいし、形成されなくてもよい。
SAM30を形成する有機化合物は、特に限定されないが、例えば、シラン系化合物である。シラン系化合物は、例えば、一般式R−SiH3−xCl(x=1、2、3)で表される化合物、またはR´−Si(O−R)で表される化合物(シランカップリング剤)である。ここで、R、R´は、アルキル基またはアルキル基の水素の少なくとも一部をフッ素に置換した基等の官能基である。その官能基の末端基は、CH系、CF系のいずれでもよい。また、O−Rは、加水分解可能な官能基、例えばメトキシ基、エトキシ基である。シランカップリング剤の一例として、オクタメチルトリメトキシシラン(OTS)が挙げられる。
シラン系化合物は、例えばガスの状態で基板10に対して供給され、基板10に化学吸着する。シラン系化合物は、OH基を有する表面に化学吸着しやすいので、金属よりも金属化合物に化学吸着しやすく、特に酸化金属に化学吸着しやすい。従って、シラン系化合物は、第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2に選択的に化学吸着する。
成膜方法は、図2(c)に示すように、第2領域A2に存在するSAM30を用いて、第1領域A1および第2領域A2のうちの第1領域A1に選択的に所望の対象膜40を形成する工程S103を含む。対象膜40は、SAM30とは異なる材料、例えば金属、金属化合物または半導体で形成される。SAM30は対象膜40の形成を阻害するので、対象膜40は第1領域A1に選択的に形成される。なお、第1領域A1および第2領域A2に加えて第3領域が存在する場合、第3領域には対象膜40が形成されてもよいし、形成されなくてもよい。
対象膜40は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはALD(Atomic Layer Deposition)法で形成される。対象膜40は、例えば導電材料で形成される。第1領域A1に元々存在する導電膜11に、さらに導電性の対象膜40を積層できる。
導電性の対象膜40は、特に限定されないが、例えば窒化チタンで形成される。以下、窒化チタンを、窒素とチタンとの組成比に関係なく「TiN」とも表記する。対象膜40としてTiN膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、テトラキスジメチルアミノチアン(TDMA:Ti[N(CH)ガスまたは四塩化チタン(TiCl)ガスなどのTi含有ガスと、アンモニア(NH)ガスなどの窒化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Ti含有ガスおよび窒化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
なお、成膜方法は、基板10の準備(工程S101)と、SAM30の形成(工程S102)との間に、別の工程を含んでもよい。別の工程として、例えば、絶縁膜12のOH基の密度を上げる工程が挙げられる。OH基の密度増加は、例えば絶縁膜12を水素プラズマに曝すことによって実施される。この工程によって、シラン系化合物を第2領域A2に密に化学吸着でき、対象膜40を第1領域A1により選択的に形成できる。
図3は、図1に示す各工程での基板の状態の別の一例を示す側面図である。図3(a)は工程S101で準備される基板の状態を示し、図3(b)は工程S102で得られる基板の状態を示し、図3(c)は工程S103で得られる基板の状態を示す。図3に示す例と、図2に示す例とでは、導電膜11と絶縁膜12との配置が逆である。つまり、図3に示す例では、導電膜11が第2領域A2に配置され、絶縁膜12が第1領域A1に配置される。以下、図3に示す例と図2に示す例との相違点について主に説明する。
成膜方法は、図3(a)に示すように基板10を準備する工程S101を含む。基板10は、第1材料が露出する第1領域A1と、第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域A2とを有する。第1材料は絶縁材料であり、第2材料は導電材料である。基板10は、例えば、導電材料で形成される導電膜11と、絶縁材料で形成される絶縁膜12とを有する。また、基板10は、導電膜11と絶縁膜12が形成される下地基板14を有する。
成膜方法は、図3(b)に示すように、第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2に選択的にSAM(自己組織化単分子膜)30を形成する工程S102を含む。SAM30は、基板10に有機化合物を化学吸着することにより形成され、後述する対象膜40の形成を阻害する。
SAM30の材料として、シラン系化合物に代えて、チオール系化合物が用いられる。チオール系化合物は、例えば一般式R−SHで表される化合物である。ここで、Rは、脂肪族炭化水素基、脂肪族炭化水素基の炭素原子もしくは水素原子がヘテロ原子と置換されたもの、芳香族炭化水素基、または芳香族炭化水素基の炭素原子もしくは水素原子がヘテロ原子と置換されたものである。
チオール系化合物は、シラン系化合物と同様に、ガスの状態で基板10に対して供給され、基板10に化学吸着する。チオール系化合物は、シラン系化合物とは異なり、金属化合物に化学吸着することなく、金属に化学吸着する。従って、チオール系化合物は、第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2に選択的に化学吸着する。
成膜方法は、図3(c)に示すように、第2領域A2に存在するSAM30を用いて、第1領域A1および第2領域A2のうちの第1領域A1に選択的に対象膜40を形成する工程S103を含む。SAM30は対象膜40の形成を阻害するので、対象膜40は第1領域A1に選択的に形成される。
対象膜40は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはALD(Atomic Layer Deposition)法で形成される。対象膜40は、例えば絶縁材料で形成される。第1領域A1に元々存在する絶縁膜12に、さらに絶縁性の対象膜40を積層できる。
絶縁性の対象膜40は、特に限定されないが、例えば酸化アルミニウムで形成される。以下、酸化アルミニウムを、酸素とアルミニウムとの組成比に関係なく「AlO」とも表記する。対象膜40としてAlO膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、トリメチルアルミニウム(TMA:(CHAl)ガスなどのAl含有ガスと、水蒸気(HOガス)などの酸化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Al含有ガスおよび酸化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
また、絶縁性の対象膜40は、酸化ケイ素で形成されてもよい。以下、酸化ケイ素を、酸素とケイ素との組成比に関係なく「SiO」とも表記する。対象膜40としてSiO膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、ジクロロシラン(SiHCl)ガスなどのSi含有ガスと、オゾン(O)ガスなどの酸化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Si含有ガスおよび酸化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
また、絶縁性の対象膜40は、窒化ケイ素で形成されてもよい。以下、窒化ケイ素を、窒素とケイ素との組成比に関係なく「SiN」とも表記する。対象膜40としてSiN膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、ジクロロシラン(SiHCl)ガスなどのSi含有ガスと、アンモニア(NH)ガスなどの窒化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Si含有ガスおよび窒化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
なお、成膜方法は、基板10の準備(工程S101)と、SAM30の形成(工程S102)との間に、別の工程を含んでもよい。別の工程として、例えば、導電膜11の表面酸化によって形成される金属酸化膜を除去する工程が挙げられる。金属酸化膜の除去は、例えば、金属酸化膜をギ酸(CH)ガスまたは水素(H)ガスなどの還元ガスに曝すことにより実施される。水素ガスは、通常、プラズマ化される。金属酸化膜の除去は、ドライ処理ではなく、ウェット処理で行われてもよく、例えば希フッ酸で洗浄することにより実施されてもよい。この工程によって、チオール系化合物を第2領域A2に密に化学吸着でき、対象膜40を第1領域A1により選択的に形成できる。
図4は、図1〜図3に示す成膜方法を実施する成膜装置の一例を示す断面図である。成膜装置100は、処理ユニット110と、搬送装置170と、制御装置180とを備える。処理ユニット110は、処理容器120と、基板保持部130と、加熱器140と、ガス供給装置150と、ガス排出装置160とを有する。また、処理ユニット110は、測定器190を有する。
処理ユニット110は、図4には1つのみ図示するが、複数であってもよい。複数の処理ユニット110は、いわゆるマルチチャンバーシステムを形成する。複数の処理ユニット110は、真空搬送室101を囲むように配置される。真空搬送室101は、真空ポンプによって排気され、予め設定された真空度に保持される。真空搬送室101には、搬送装置170が鉛直方向および水平方向に移動可能に、且つ鉛直軸周りに回転可能に配置される。搬送装置170は、複数の処理容器120に対して基板10を搬送する。処理容器120の内部の処理室121と、真空搬送室101とは、これらの気圧がいずれも大気圧よりも低い気圧である時に連通し、基板10の搬入出が行われる。真空搬送室101の代わりに大気搬送室が設けられる場合とは異なり、基板10の搬入出時に大気が大気搬送室から処理室121の内部に流れ込むのを防止できる。処理室121の気圧を下げるための待ち時間を削減でき、基板10の処理速度を向上できる。
処理容器120は、基板10が通過する搬入出口122を有する。搬入出口122には、搬入出口122を開閉するゲートGが設けられる。ゲートGは、基本的に搬入出口122を閉じており、基板10が搬入出口122を通る時に搬入出口122を開く。搬入出口122の開放時に、処理容器120の内部の処理室121と、真空搬送室101とが連通する。搬入出口122の開放前に、処理室121と真空搬送室101とは、いずれも、真空ポンプによって排気され、予め設定された気圧に維持される。
基板保持部130は、処理容器120の内部で基板10を保持する。基板保持部130は、基板10の処理ガスに曝される表面を上に向けて、基板10を下方から水平に保持する。基板保持部130は、枚葉式であって、一枚の基板10を保持する。なお、基板保持部130は、バッチ式でもよく、同時に複数枚の基板10を保持してもよい。バッチ式の基板保持部130は、複数枚の基板10を、鉛直方向に間隔をおいて保持してもよいし、水平方向に間隔をおいて保持してもよい。
加熱器140は、基板保持部130で保持されている基板10を加熱する。加熱器140は、例えば電気ヒータであり、電力供給によって発熱する。加熱器140は、例えば、基板保持部130の内部に埋め込まれ、基板保持部130を加熱することにより、基板10を所望の温度に加熱する。なお、加熱器140は、石英窓を介して基板保持部130を加熱するランプを含んでもよい。この場合、石英窓が堆積物で不透明になるのを防止すべく、加熱器140が基板保持部130を加熱する間、基板保持部130と石英窓との間にアルゴンガスなどの不活性ガスが供給されてもよい。また、加熱器140は、処理容器120の外部から処理容器120の内部に配置される基板10を加熱してもよい。
なお、処理ユニット110は、基板10を加熱する加熱器140だけではなく、基板10を冷却する冷却器をさらに有してもよい。基板10の温度を高速で昇温できるだけではなく、基板10の温度を高速で降温できる。一方、基板10の処理が室温で行われる場合、処理ユニット110は加熱器140および冷却器を有しなくてもよい。
ガス供給装置150は、基板10に対して予め設定された処理ガスを供給する。処理ガスは、例えば、工程S102、S103毎に用意される。これらの工程は、それぞれが互いに異なる処理容器120の内部で実施されてもよいし、任意の組合せの2つ以上が同じ処理容器120の内部で連続的に実施されてもよい。後者の場合、ガス供給装置150は、工程の順番に従って、複数種類の処理ガスを、予め設定された順番で基板10に対して供給する。
ガス供給装置150は、例えば、ガス供給管151を介して処理容器120と接続される。ガス供給装置150は、処理ガスの供給源と、各供給源から個別にガス供給管151まで延びる個別配管と、個別配管の途中に設けられる開閉バルブと、個別配管の途中に設けられる流量制御器とを有する。開閉バルブが個別配管を開くと、供給源からガス供給管151に処理ガスが供給される。その供給量は流量制御器によって制御される。一方、開閉バルブが個別配管を閉じると、供給源からガス供給管151への処理ガスの供給が停止される。
ガス供給管151は、ガス供給装置150から供給される処理ガスを、処理容器120の内部、例えばシャワーヘッド152に供給する。シャワーヘッド152は、基板保持部130の上方に設けられる。シャワーヘッド152は、内部に空間153を有し、空間153に溜めた処理ガスを多数のガス吐出孔154から鉛直下方に向けて吐出する。シャワー状の処理ガスが、基板10に対して供給される。
ガス排出装置160は、処理容器120の内部からガスを排出する。ガス排出装置160は、排気管161を介して処理容器120と接続される。ガス排出装置160は、真空ポンプなどの排気源と、圧力制御器とを有する。排気源を作動させると、処理容器120の内部からガスが排出される。処理容器120の内部の気圧は、圧力制御器によって制御される。
制御装置180は、例えばコンピュータで構成され、CPU(Central Processing Unit)181と、メモリなどの記憶媒体182とを備える。記憶媒体182には、成膜装置100において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御装置180は、記憶媒体182に記憶されたプログラムをCPU181に実行させることにより、成膜装置100の動作を制御する。また、制御装置180は、入力インターフェース183と、出力インターフェース184とを備える。制御装置180は、入力インターフェース183で外部からの信号を受信し、出力インターフェース184で外部に信号を送信する。
ところで、処理容器120が基板10を収容した状態で、ガス供給装置150が処理容器120の内部に処理ガスを供給することにより、基板10の処理が行われる。その過程で、処理容器120の内壁面123には、堆積物が堆積する。堆積物は、基板10の処理時に生じる副生成物である。
内壁面123の堆積物の堆積量に応じて、処理容器120の内部環境は変化する。処理容器120の内部環境の変化は、基板10に形成される膜の特性に影響を与える。また、処理容器120の内部に複数種類の処理ガスが順番に供給される場合に、処理ガスの入替が十分ではなく、ユーザーの想定しない化学反応が生じ、ユーザーの想定しない副生成物が生じ、その副生成物がパーティクルとなって基板10に形成される膜の特性に影響を与えることもあった。
そこで、本実施形態の成膜方法は、処理容器120の内壁面123に堆積する堆積物の状態を管理する工程を有する。管理する工程は、堆積物の状態変化を抑制することと、堆積物の状態を測定することとを含む。図6は、一実施形態に係る管理方法を示すフローチャートである。図6に示す各工程S201〜S206は、制御装置180による制御下で実施される。図7(a)は図6に示す工程S201での処理容器の状態の一例を示し、図7(b)は図6に示す工程S202での処理容器の状態の一例を示す。以下、管理方法について説明する。
管理方法は、処理容器120に製品用の基板10を収容していない状態で、処理容器120の内部にSAM50の材料51を供給することにより、図7(a)に示すように処理容器120の内壁面123をSAM50にてコーティングする工程S201を含む。製品用の基板10は、対象膜40が形成されるものである。対象膜40は、SAM50とは異なる材料、例えば金属、金属化合物または半導体で形成される。
なお、SAM50のコーティング(工程S201)は、処理容器120に製品用の基板10を収容していない状態で行われればよく、基板保持部130に何も載置しない状態で行われてもよいし、後述するようにダミー基板を載置した状態で行われてもよい。ダミー基板は、製品用ではなく、対象膜40が形成されないものである。
SAM50のコーティング(工程S201)では、ガス供給装置150が、SAM50の材料51を処理容器120の内部に供給する。供給した材料51は、処理容器120の内壁面123に化学吸着し、内壁面123をコーティングする。SAM50のコーティング(工程S201)で使用する材料51と、図1のSAM30の形成(工程S102)で使用する材料とは、同じ材料でも異なる材料でもよいが、管理コストの観点から同じ材料であってよい。
SAM50は、処理容器120の内壁面123に形成されるので、基板10の処理時に対象膜40などの膜の形成を阻害できる。これにより、堆積物の内壁面123への堆積を抑制でき、その結果、処理容器120の洗浄頻度を低減できる。また、SAM50は、処理容器120の内壁面123に形成されるので、基板10の処理時に処理ガスの化学吸着を抑制でき、処理ガスの残留を抑制できる。その結果、処理ガスを円滑に入替でき、処理ガス同士の想定しない化学反応を抑制できるので、想定しない副生成物の発生を抑制できる。
処理容器120の内壁面123は、金属、または酸化物などの化合物で形成される。内壁面123を形成する金属は、例えば、アルミニウム、またはステンレス鋼などである。また、内壁面123を形成する化合物は、例えば、アルミニウムを陽極酸化処理して得られる酸化アルミニウム、または石英などである。
SAM50のコーティング(工程S201)では、材料51として、例えばシラン系化合物が用いられる。シラン系化合物は、上記の通り、OH基を有する表面に化学吸着しやすいので、金属よりも金属化合物に化学吸着しやすく、特に酸化金属に化学吸着しやすい。また、OH基の密度が高いほど、シラン系化合物が密に化学吸着する。
SAM50のコーティング(工程S201)では、シラン系化合物の化学吸着を促進すべく、処理容器120の内部に、材料51を供給する前に、水蒸気を供給してもよい。金属で形成される内壁面123は、水蒸気の供給によって表面酸化されるので、その表面酸化物にシラン系化合物を化学吸着できる。また、その表面酸化物は、水蒸気の供給によってOH基の密度を高めるので、シラン系化合物を密に化学吸着できる。同様に、酸化物などの化合物で形成される内壁面123は、水蒸気の供給によってOH基の密度を高めるので、シラン系化合物を密に化学吸着できる。
SAM50のコーティング(工程S201)では、水蒸気と材料51とを、処理容器120の内部に同時に供給してもよいが、本実施形態では同時には供給しない。本実施形態では、水蒸気の供給と材料51の供給との間に、処理容器120の内部からガスを排出する。ガスの排出は真空引きによって行われる。ガスの排出に加えて、パージガスの供給が行われてもよい。パージガスとして、窒素ガスまたはアルゴンガスなどの不活性ガスが用いられる。ガスの排出、またはガスの排出とパージガスの供給によって水蒸気とシラン系化合物との混合を抑制できるので、シラン系化合物が処理容器120の内壁面123に化学吸着する前に水蒸気と反応するのを抑制でき、SiOなどの意図しない副生成物の発生を抑制できる。SAM50のコーティング(工程S201)では、水蒸気の供給と材料51の供給とが交互に繰り返し行われてもよい。
なお、SAM50のコーティング(工程S201)では、材料51として、シラン系化合物に代えて、チオール系化合物が用いられてもよい。チオール系化合物は、上記の通り、金属化合物に化学吸着することなく、金属に化学吸着する。金属で形成される内壁面123にチオール系化合物を化学吸着できる。チオール系化合物の化学吸着を促進すべく、SAM50のコーティング(工程S201)では、処理容器120の内部に、材料51を供給する前に、還元ガスを供給してもよい。還元ガスとして、例えば、ギ酸(CH)ガスまたは水素(H)ガスなどが用いられる。還元ガスは、処理容器120の内壁面123に金属が露出するように、当該金属の表面酸化によって形成される酸化物の膜を除去できる。
SAM50のコーティング(工程S201)では、還元ガスと材料51とを、処理容器120の内部に同時に供給してもよいが、同時には供給しなくてよい。後者の場合、還元ガスの供給と材料51の供給との間に、処理容器120の内部からガスを排出する。ガスの排出は真空引きによって行われる。ガスの排出に加えて、パージガスの供給が行われてもよい。パージガスとして、窒素ガスまたはアルゴンガスなどの不活性ガスが用いられる。ガスの排出、またはガスの排出とパージガスの供給によって還元ガスとチオール系化合物との混合を抑制できるので、チオール系化合物が処理容器120の内壁面123に化学吸着する前に還元ガスと反応するのを抑制でき、意図しない副生成物の発生を抑制できる。SAM50のコーティング(工程S201)では、還元ガスの供給と材料51の供給とが交互に繰り返し行われてもよい。
SAM50のコーティング(工程S201)では、前述の通り、処理容器120に製品用の基板10を収容していなければよく、ダミー基板を収容していてもよい。ダミー基板は、基板保持部130によって保持される。ダミー基板の使用によって基板保持部130にSAM50が堆積するのを防止できる。後述する、材料51の脱離(工程S202)、処理容器の洗浄(工程S205)、SAM50の再コーティング(工程S206)において同様である。
管理方法は、処理容器120に製品用の基板10を収容していない状態で、図7(b)に示すように処理容器120の内壁面123に物理吸着する材料51を脱離する工程S202を含む。物理吸着する材料51は、化学吸着していないので、脱離しやすい。基板10の処理前に材料51を脱離するので、基板10の処理中に不要な材料51の脱離を抑制でき、基板10の処理不良を抑制できる。
材料51の脱離(工程S202)は、SAM50のコーティング(工程S201)の後に行われ、材料51の供給停止後に行われる。材料51の脱離(工程S202)は、処理容器120の内部からのガスの排出によって行われ、例えば真空引きによって行われる。不要な材料51は、排気管161を通り排出される。真空引きに加えて、パージガスの供給が行われてもよい。パージガスとしては、窒素ガスまたはアルゴンガスなどの不活性ガスが使用される。パージガスは、処理容器120の内部に残留する材料51を希釈し、また、残留する材料51を外部に追い出す。
SAM50のコーティング(工程S201)と、材料51の脱離(工程S202)とは、1枚目の基板10の搬入前に行われてよい。1回目の基板10の処理時に、処理容器120の内壁面123にはSAM50が形成済みである。毎回、基板10の処理を同一環境で実施でき、基板10に形成される膜の特性のばらつきを低減できる。
ところで、SAM50のコーティング(工程S201)の効果は、時間の経過と共に薄れる。時間の経過と共に、基板10の処理が繰り返され、処理ガスにSAM50が繰り返し曝され、SAM50が劣化するからである。SAM50のコーティング(工程S201)の効果が薄れると、堆積物の堆積速度が速くなったり、想定しない副生成物が生じたりする。
そこで、管理方法は、処理容器120の内壁面123に堆積する堆積物の状態を、測定器190で測定する工程S203を含む。測定器190で状態を測定する堆積物は、SAM50を含み、基板10の処理時に発生する副生成物をさらに含んでもよい。副生成物は、新しいSAM50の上には堆積しないが、劣化したSAM50の上には堆積する。測定器190で測定する物理量は、例えば、膜厚、質量、色などから選ばれる1つ以上である。副生成物が徐々に増える場合、堆積物の膜厚および質量は大きくなる。一方、副生成物が徐々に増えない場合であっても、SAM50は徐々に薄化するので、堆積物の膜厚および質量は小さくなる。また、SAM50の上に副生成物が堆積すると、色が変化する。
測定器190として、本実施形態ではQCM(Quartz Crystal Microbalance)が用いられる。QCMは、水晶振動子と、水晶振動子の表面に形成される金属膜とを有する。金属膜は、例えば金(Au)で形成される。金属膜に堆積物が堆積すると、堆積物の質量に応じて金属膜の共振振動数が変動する。従って、共振振動数から堆積物の質量を測定でき、また、堆積物の質量と金属膜の表面積とから堆積物の膜厚を算出できる。金属膜の表面が、測定器190の測定面191である。この測定面191には、処理容器120の内壁面123と同様に、工程S201でSAM50がコーティングされる。
なお、測定器190は、QCMには限定されない。例えば、測定器190として、光学式の膜厚計も使用可能である。光学式の膜厚計は、堆積物を透過する光の透過率、または堆積物で反射される光の反射率などを測定することにより、堆積物の膜厚を測定する。測定器190として、レーザー変位計も使用可能である。レーザー変位計は、堆積物との距離を測定する。堆積物の膜厚が大きくなるほど、堆積物とレーザー変位計との距離が短くなる。測定器190として、CCDやCMOS等の撮像素子も使用可能である。撮像素子は、堆積物の色を測定するのに用いられる。
測定器190は、例えば、図4に示すように処理容器120の内部に配置される。この場合、測定器190の測定面191と、処理容器120の内壁面123とは、基板10の処理時に、同じ温度および同じ気圧になる。それゆえ、測定器190の測定面191における堆積物の状態と、処理容器120の内壁面123における堆積物の状態とは、同じ状態になる。従って、測定器190によって処理容器120の内壁面123における堆積物の状態を精度良く測定できる。
但し、測定器190は、例えば図5に示すように、排気管161の内部に設けられてもよい。この場合も、測定器190の測定面191における堆積物の状態と、処理容器120の内壁面123における堆積物の状態とは、相関関係を有する。従って、測定器190は、処理容器120の内壁面123における堆積物の状態を測定できる。また、測定器190が処理容器120の外部に設けられるので、処理容器120を分解することなく測定器190をメンテナンスできる。測定器190は、排気管161に対して取外し可能に設置される。
堆積物の状態測定(工程S203)は、SAM50のコーティング(工程S201)および材料51の脱離(工程S202)の後に行われる。そのタイミングは、特に限定されないが、例えば、処理済みの基板10の搬出後、処理前の基板10の搬入前である。つまり、そのタイミングは、基板10の入替の間であって、基板10が処理容器120に収容されていない時である。次の基板10の搬入前に、堆積物の状態をチェックでき、後述する対策を実施できるので、基板10の処理不良を低減できる。堆積物の状態測定は、基板10の処理が1回済む度に行われてもよいし、予め設定された複数回済む度に行われてもよい。
管理方法は、測定器190の測定値が許容範囲外であるか否かをチェックする工程S204を含む。ここで、許容範囲は、上限値および下限値のうちの少なくとも1つを有する。許容範囲は、堆積物の状態変化が基板10に形成される膜の特性に影響を与えない範囲であって、基板10に形成される膜の特性が良好な範囲である。許容範囲は、予め実験等で決められる。許容範囲は、SAM50のコーティング(工程S201)および材料51の脱離(工程S202)の後、1回目(詳細には工程S202の後の1回目)の基板10の処理の前に、測定器190で測定した測定値に基づき決められてもよい。
測定器190の測定値が許容範囲内である場合(工程S204、NO)、続いて基板10の処理を実施しても、基板10上の膜の特性が良好である。そこで、この場合、制御装置180は、基板10の処理を実施し、その後に、堆積物の状態測定(工程S203)を再び実施する。
一方、測定器190の測定値が許容範囲外である場合(工程S204、YES)、続いて基板10の処理を実施すると、基板10の処理不良が生じてしまう。そこで、この場合、制御装置180は、基板10の成膜処理を実施することなく、下記の工程S205と下記の工程S206とをこの順番で実施する。
管理方法は、測定器190の測定結果に基づき、処理容器120に製品用の基板10を収容していない状態で、処理容器120の内壁面123に堆積する堆積物を除去するように、処理容器120の内部に洗浄ガスを供給する工程S205を含む。洗浄ガスは、例えば、三フッ化塩素(ClF)ガス、フッ素(F)ガス、または三フッ化窒素(NF)ガスなどのハロゲン含有ガスである。洗浄ガスは、化学反応を促進するため、高温に加熱されてもよい。また、洗浄ガスは、化学反応を促進するため、プラズマ化されてもよい。洗浄ガスは、基板10の処理時に発生する副生成物もSAM50も、処理容器120の内壁面123から除去できる。処理容器120の内壁面123の状態を、SAM50のコーティング(工程S201)の前の状態に戻すことができる。
なお、処理容器120の洗浄(工程S205)は、本実施形態では後述するSAM50の再コーティング(工程S206)の前に行われるが、前述のSAM50のコーティング(工程S201)の前にも行われてもよい。
また、管理方法は、測定器190の測定結果に基づき、処理容器120に製品用の基板10を収容していない状態で、処理容器120の内壁面123をSAM50にて再コーティングする工程S206を含む。この工程S206は、SAM50のコーティング(工程S201)と同様に行われる。SAM50が、処理容器120の内壁面123を再コーティングするので、その効果を再び発現できる。これにより、処理容器120の内部環境を元の状態に戻すことができる。
SAM50の再コーティング(工程S206)の後には、材料51の脱離(工程S202)が再び行わる。その後、基板10の処理が行われる。基板10の処理を同一環境で実施でき、基板10に形成される膜の特性のばらつきを低減できる。基板10の処理の後には、堆積物の状態測定(工程S203)以降の処理が、再び行われる。
なお、制御装置180は、本実施形態ではSAM50の再コーティング(工程S206)の前に処理容器120の洗浄(工程S205)を実施するが、処理容器120の洗浄(工程S205)を実施することなくSAM50の再コーティング(工程S206)を実施してもよい。後者の場合、堆積物の上にSAM50が再コーティングされる。この場合、堆積物の状態がリセットされないので、その後の測定値のチェック(工程S204)で使用する許容範囲を制御装置180が補正してよい。補正後の許容範囲は、例えば、SAM50の再コーティング(工程S206)および材料51の脱離(工程S202)の後、基板10の処理の前に、測定器190で測定した測定値に基づき決められる。
成膜方法は、上記の管理方法で、処理容器120の内壁面123に堆積する堆積物の状態を管理する工程を有する。その処理容器120の内部で、例えば、図1に示すSAM30の形成(工程S102)および対象膜40の形成(工程S103)のうちの1つ以上が実施される。SAM50は、処理容器120の内壁面123に形成されるので、基板10の処理時に対象膜40などの膜の形成を阻害でき、堆積物の堆積速度を遅くでき、処理容器120の洗浄頻度を低減できる。また、SAM50は、処理容器120の内壁面123に形成されるので、基板10の処理時に処理ガスの化学吸着を抑制でき、処理ガスの残留を抑制できる。その結果、処理ガスを円滑に入替でき、処理ガス同士の想定しない化学反応を抑制できるので、想定しない副生成物の発生を抑制できる。
以上、本開示に係る管理方法、成膜方法および成膜装置の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
10 基板
11 導電膜
12 絶縁膜
14 下地基板
30 SAM(第2自己組織化単分子膜)
40 対象膜
50 SAM(第1自己組織化単分子膜)
51 材料
100 成膜装置
110 処理ユニット
120 処理容器
123 内壁面
130 基板保持部
150 ガス供給装置
160 ガス排出装置
161 排気管
170 搬送装置
180 制御装置

Claims (8)

  1. 成膜装置の処理容器の内部に第1自己組織化単分子膜の材料を供給し、少なくとも前記処理容器の内壁面を前記第1自己組織化単分子膜にてコーティングする工程と、
    前記処理容器の内壁面に物理吸着する前記材料が脱離するように、前記処理容器の内部からガスを排出する工程と、
    前記処理容器の内壁面に堆積する堆積物の状態を、測定器で測定する工程と、
    前記測定器の測定結果に基づき、少なくとも前記処理容器の前記内壁面を前記第1自己組織化単分子膜にて再コーティングする工程とを含む、管理方法。
  2. 前記測定器は、前記処理容器の内部に設けられる、請求項1に記載の管理方法。
  3. 前記測定器は、前記処理容器と前記処理容器の内部からガスを排出するガス排出装置とを接続する排気管の内部に設けられる、請求項1または2に記載の管理方法。
  4. 前記測定器の測定結果に基づき、前記処理容器の内部に洗浄ガスを供給し、前記処理容器の前記内壁面に堆積する堆積物を除去する工程を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理方法。
  5. 第1材料が露出する第1領域、および前記第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域を有する基板を準備する工程と、
    前記第1領域および前記第2領域のうちの前記第2領域に選択的に第2自己組織化単分子膜を形成する工程と、
    前記第2領域に形成した前記第2自己組織化単分子膜を用いて、前記第1領域および前記第2領域のうちの前記第1領域に選択的に所望の対象膜を形成する工程とを含み、
    前記第2自己組織化単分子膜を形成する工程、および前記対象膜を形成する工程の少なくとも1つが、請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理方法で管理される前記処理容器の内部で実施される、成膜方法。
  6. 同じ前記処理容器の内部で、前記第2自己組織化単分子膜を形成する工程と、前記対象膜を形成する工程とが実施される、請求項5に記載の成膜方法。
  7. 前記第1自己組織化単分子膜の材料と、前記第2自己組織化単分子膜の材料とは、同じ材料である、請求項5または6に記載の成膜方法。
  8. 前記処理容器と、
    前記処理容器の内部で前記基板を保持する基板保持部と、
    前記処理容器の内部にガスを供給するガス供給装置と、
    前記処理容器の内部からガスを排出するガス排出装置と、
    前記処理容器に対して前記基板を搬入出する搬送装置と、
    前記測定器と、
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の成膜方法が実施されるように、前記ガス供給装置、前記ガス排出装置および前記搬送装置を制御する制御装置とを備える、成膜装置。
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