JP2020147201A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents
車両用ステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020147201A JP2020147201A JP2019047308A JP2019047308A JP2020147201A JP 2020147201 A JP2020147201 A JP 2020147201A JP 2019047308 A JP2019047308 A JP 2019047308A JP 2019047308 A JP2019047308 A JP 2019047308A JP 2020147201 A JP2020147201 A JP 2020147201A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion
- rack
- rack bar
- swing arm
- steering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D7/00—Steering linkage; Stub axles or their mountings
- B62D7/06—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
- B62D7/08—Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in a single plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D3/00—Steering gears
- B62D3/02—Steering gears mechanical
- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
- B62D3/123—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D3/00—Steering gears
- B62D3/02—Steering gears mechanical
- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
- B62D3/126—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by the rack
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D7/00—Steering linkage; Stub axles or their mountings
- B62D7/20—Links, e.g. track rods
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0421—Electric motor acting on or near steering gear
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0457—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
- B62D5/046—Controlling the motor
- B62D5/0463—Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
【課題】操舵リンク機構を有するステアリング装置であって、ラックアンドピニオンステアリング装置に比して車両への搭載性、設計の自由度を向上できるステアリング装置を提供する。【解決手段】左右の揺動アーム部材(16L、16R)と、それぞれ内端にてリレーロッド(20)を介して揺動アーム部材のアーム部(32L、32R)に枢着された左右のタイロッド(18L、18R)と、両端にてアーム部(32L、32R)に枢着されたリレーロッド(20)と、一方の揺動アーム部材のアーム部(34L)にラックバーの一端が接続されたラックアンドピニオン装置(22)と、ラックアンドピニオン装置へ操舵入力を伝達する操舵入力伝達系(24)と、を含み、ラックアンドピニオン装置(22)は、ラックバーの長手方向に沿ってピニオンの両側に配置され且つラックバーをピニオンに対し押圧する一対の押圧装置(68)を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車などの車両のステアリング装置に係る。
自動車などの車両のステアリング装置の一つとして、左右の揺動アーム部材と、それぞれ左右の車輪と左右の揺動アーム部材のアーム部とを接続する左右のタイロッドと、二つのアーム部を接続するリレーロッドとを含む操舵リンク機構を備えたステアリング装置が知られている。運転者により操舵入力伝達系へ入力された操舵入力は、運動変換装置により変換されて一方の揺動アーム部材へ伝達され、揺動アーム部材が揺動されることにより、左右の車輪が転舵される。この形式のステアリング装置は、バスのような大型の車両に適している。
例えば、下記の特許文献1には、上述の操舵リンク機構を有し、運動変換装置として油圧パワーステアリング機能を有し車両の前後方向に延在するラックアンドピニオン装置が採用されたステアリング装置が記載されている。この種のステアリング装置によれば、運転者の操舵操作をアシストすることができ、また運動変換装置がリサーキュレーティング・ボールスクリュー装置である場合に比して力の伝達ロスを低減することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ラックアンドピニオン装置は往復動するラックバーを含み、ラックバーは両端にてラックガイドにより支持されているため、後に詳細に説明するように、長尺にならざるを得ない。そのため、上記特許文献1に記載された従来のステアリング装置は、運動変換装置が例えばリサーキュレーティング・ボールスクリュー装置である場合に比して、車両に対する搭載性が悪く、車両の設計の自由度が制約されるという問題がある。
ラックアンドピニオン装置は往復動するラックバーを含み、ラックバーは両端にてラックガイドにより支持されているため、後に詳細に説明するように、長尺にならざるを得ない。そのため、上記特許文献1に記載された従来のステアリング装置は、運動変換装置が例えばリサーキュレーティング・ボールスクリュー装置である場合に比して、車両に対する搭載性が悪く、車両の設計の自由度が制約されるという問題がある。
本発明の主要な課題は、上述の操舵リンク機構を有するステアリング装置であって、上記特許文献1に記載されているような従来のステアリング装置に比して車両に対する搭載性及び車両の設計の自由度を向上させるよう改良されたステアリング装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、それぞれ上下方向の軸線(28L、28R)の周りに揺動するアーム部(32L、32R、34L、34R)を有する左右の揺動アーム部材(16L、16R)と、両端にて左右の揺動アーム部材のアーム部(32L、32R)に枢着されたリレーロッド(20)と、それぞれ外端にて左右の操舵輪(14L、14R)に枢着され内端にて左右の揺動アーム部材のアーム部(32L、32R)及びリレーロッド(20)の一方に枢着された左右のタイロッド(18L、18R)と、一方の揺動アーム部材(16L)を対応する軸線(28L)の周りに揺動させるよう一方の揺動アーム部材のアーム部(34L)にラックバー(44)の一端が接続されたラックアンドピニオン装置(22)と、ラックアンドピニオン装置のピニオンシャフト(56)へ操舵入力を伝達する操舵入力伝達系(24)と、を含む車両用ステアリング装置(10)が提供される。
ラックアンドピニオン装置(22)は、ピニオンシャフトと一体をなしラックバー(44)のラック歯と噛合するピニオン(66)と、ラックバーのラック歯が設けられた領域を収容するハウジング(42)と、ラックバーの長手方向に沿ってピニオンの両側に配置され且つラックバーをピニオンに対し押圧する一対の押圧装置(68)とを含む。
上記の構成によれば、ラックアンドピニオン装置は、ラックバーの長手方向に沿ってピニオンの両側に配置されラックバーをピニオンに対し押圧する一対の押圧装置を含んでいる。よって、ピニオン及び一対の押圧装置によってラックバーを長手方向に沿って往復動可能に支持することができるので、ラックバーはラック歯が設けられた領域の外側の部分においてラックブッシュ(例えば円環状の樹脂部材)により支持されなくてもよい。従って、ラック歯が設けられた領域の外側の部分が二つのラックブッシュにより支持される構造に比して、ラックアンドピニオン装置を小型化し配置の自由度を向上させることができるので、従来のステアリング装置に比して車両に対する搭載性及び車両の設計の自由度を向上させることができる。
〔発明の態様〕
本発明の一つの態様においては、左右の揺動アーム部材(16L、16R)はそれぞれ軸線(28L、28R)に対し互いに異なる方向へ延在する第一及び第二のアーム部(32L、32R、34L、34R)を有し、左右のタイロッド(18L、18R)は内端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部(32L、32R)に枢着され、ラックバー(44)の一端は一方の揺動アーム部材(16L)の第二のアーム部(34L)に枢着され、リレーロッド(20)は両端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部及び第二のアーム部の一方に枢着される。
本発明の一つの態様においては、左右の揺動アーム部材(16L、16R)はそれぞれ軸線(28L、28R)に対し互いに異なる方向へ延在する第一及び第二のアーム部(32L、32R、34L、34R)を有し、左右のタイロッド(18L、18R)は内端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部(32L、32R)に枢着され、ラックバー(44)の一端は一方の揺動アーム部材(16L)の第二のアーム部(34L)に枢着され、リレーロッド(20)は両端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部及び第二のアーム部の一方に枢着される。
上記態様によれば、左右の揺動アーム部材はそれぞれ軸線に対し互いに異なる方向へ延在する第一及び第二のアーム部を有し、左右のタイロッドは内端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部に枢着されている。ラックバーの一端は一方の揺動アーム部材の第二のアーム部に枢着され、リレーロッドは両端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部及び第二のアーム部の一方に枢着されている。
よって、左右の揺動アーム部材がそれぞれ一つのアーム部しか有していない場合に比して、ラックバー及びリレーロッドの枢着の自由度を高くすることができるので、このことによっても車両に対する搭載性及び車両の設計の自由度を向上させることができる。特に、第一のアーム部に対する第二のアーム部の延在方向の設定によってラックアンドピニオン装置の延在方向を自由に設定することができる。
本発明の他の一つの態様においては、ラックバー(44)はピニオン(66)及び一対の押圧装置(68)により長手方向に沿って往復動可能に支持され、ラックバーとハウジング(42)との間にはブッシュ装置が設けられていない。
上記態様によれば、ピニオン及び一対の押圧装置によりラックバーを長手方向に沿って往復動可能に支持することができ、ラックバーとハウジングとの間にブッシュ装置を設ける必要がない。よって、ラックバー及びハウジングの長さを低減してラックアンドピニオン装置を小型軽量化することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、ラックバー(44)は一端の側においてハウジング(42)から延出し、他端の側においてはハウジングから延出していない。
上記態様によれば、ラックバーは一端の側においてハウジングから延出しているが、他端の側においてはハウジングから延出していないので、他端の側においてハウジングは閉されていてよい。よって、他端の側においてラックバーとハウジングとの間をシールする部材は不要であるので、ラックバーが他端の側においてもハウジングから延出している場合に比して、ラックアンドピニオン装置の部品点数を低減し、構造を単純化させることができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、一対の押圧装置(68)はラックバー(44)に対しピニオン(66)とは反対の側においてラックバーの長手方向に垂直に延在する中心線(76)に沿ってラックバーをピニオンに対し押圧するよう構成される。
上記態様によれば、ラックバーは、一対の押圧装置によりピニオンとは反対の側においてラックバーの長手方向に垂直に延在する中心線に沿ってピニオンに対し押圧される。よって、ラックバーをピニオンに対し良好に押圧してそれらの良好な噛合状態を維持することができると共に、ピニオン及び一対の押圧装置によりラックバーを安定的に長手方向に沿って往復動可能に支持することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、一対の押圧装置(68)の中心線(76)はラックバー(44)のラック歯とピニオン(66)との噛合部(P)から等距離(L)隔置される。
上記態様によれば、一対の押圧装置は、ラックバーのラック歯とピニオンとの噛合部から等距離隔置された位置においてラックバーをピニオンに対し押圧する。よって、一対の押圧装置の中心線がラックバーのラック歯とピニオンとの噛合部から互いに異なる距離隔置されている場合に比して、一対の押圧装置による押圧に起因してラックバーに噛合部の周りのモーメントが作用する虞を低減することができる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いられた符号が括弧書きで添えられている。しかし、本発明の各構成要素は、括弧書きで添えられた符号に対応する実施形態の構成要素に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
[実施形態]
以下に添付の図を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1において、符号10は本発明の実施形態にかかるステアリング装置を示している。ステアリング装置10は、所謂左ハンドル車両、即ち右側通行車両12に適用され、車両12の操舵輪である左右の前輪14L、14Rを操舵するよう構成されている。ステアリング装置10は、左右の揺動アーム部材16L、16R、左右のタイロッド18L、18R、リレーロッド20、ラックアンドピニオン装置22及び操舵入力伝達系24を含んでいる。
揺動アーム部材16L、16Rは、車両12の横方向に隔置された位置に配置され、それぞれボス部26L、26Rおいて上下方向の軸線28L、28Rの周りに揺動可能に車両12の車体30によって支持されている。図示の実施形態においては、揺動アーム部材16L、16Rは、それぞれ第一のアーム部32L、32R及び第二のアーム部34L、34Rを有している。第一のアーム部32L、32Rは、車両12が直進状態にあるときには、それぞれボス部26L、26Rから実質的に車両の後方へ延在し、第二のアーム部34L、34Rは、それぞれボス部26L、26Rから車両の前後方向を横切って車両のインボード方向へ延在する。
リレーロッド20は、車両12の横方向に延在し、両端にてジョイント36L、36Rによりそれぞれ左右の揺動アーム部材16L、16Rの第一のアーム部32L、32Rに枢着されている。左右のタイロッド18L、18Rは、それぞれ外端にてジョイント38L、38Rにより左右の前輪14L、14Rのナックルアーム(図示せず)に枢着され、内端にてジョイント40L、40Rによりリレーロッド20の対応する端部近傍に枢着されている。よって、図示の実施形態においては、左右のタイロッド18L、18Rの内端は、リレーロッド20を介して左右の揺動アーム部材16L、16Rの第一のアーム部32L、32Rに枢着されている。
ラックアンドピニオン装置22は、車両12の左方部に配置され、実質的に車両12の前後方向に延在している。図2に示されているように、ラックアンドピニオン装置22は、ハウジング42と軸線43に沿って延在するラックバー44とを含み、ラックバー44は後端の側においてハウジング42から車両の後方へ向けて延出している。ハウジング42は前端において閉じられており、ラックバー44は前端の側においてはハウジング42から車両の前方へ向けて延出していない。
ラックバー44の後端にはジョイント46により接続リンク48の一端が枢着され、接続リンク48の他端はジョイント50により左側の揺動アーム部材16Lの第二のアーム部34Lに枢着されている。よって、ラックバー44の後端は、揺動アーム部材16Lを対応する軸線28Lの周りに揺動させるよう、接続リンク48を介して左側の揺動アーム部材16Lの第二のアーム部34Lに接続されている。従って、ラックバー44の往復運動は、接続リンク48により軸線28Lの周りの揺動に変換されて揺動アーム部材16Lへ伝達され、逆に軸線28Lの周りの揺動アーム部材16Lの揺動は、接続リンク48により往復運動に変換されてラックバー44へ伝達される。
なお、図1においては、ジョイント36Lなどのジョイントは詳細に示されていないが、対応する二つの部材を相対的に枢動可能に連結することができる限り、当技術分野において公知の任意のジョイント、例えばボールジョイント、ピロボール、枢軸とブッシュの組合せなどであってよい。
操舵入力伝達系24は、図1には詳細に示されていないが、アッパステアリングシャフト、ロアステアリングシャフト、ユニバーサルジョイントなどを含む周知のステアリングシャフト52を含んでいる。ステアリングシャフト52の上端には運転者により操作されるステアリングホイール54が連結され、ステアリングシャフト52の下端はラックアンドピニオン装置22のピニオンシャフト56に連結されている。よって、操舵入力伝達系24は、運転者によりステアリングホイール54に与えられた操舵入力をピニオンシャフト56へ伝達する。
図示の実施形態においては、ピニオンシャフト56にはウォームホイール58が一体に設けられており、ウォームホイール58にはウォーム60が螺合している。ウォーム60は電動機62の出力軸に連結されている。電動機62のトルクはウォーム60及びウォームホイール58によって操舵アシストトルクとしてピニオンシャフト56へ伝達される。よって、電動機62は、ウォームホイール58及びウォーム60と共働して操舵アシストトルクをラックアンドピニオン装置22に付与する電動式操舵補助力付与装置64として機能する。
図2に示されているように、ラックアンドピニオン装置22は、更にピニオン66及び一対の押圧装置68を含んでいる。ピニオン66はトーションバーを介してピニオンシャフト56と一体をなしラックバー44のラック歯70と噛合しており、ハウジング42はラックバー44のラック歯70が設けられた領域を含む主要部を収容している。一対の押圧装置68はラックバー44の長手方向に沿ってピニオン66の両側に配置され、ラックバー44をピニオン66に対し押圧している。
図3に示されているように、各押圧装置68は、ラックバー44に対しピニオン66とは反対の側に配置されたラックガイド72及び圧縮コイルばね74を含んでいる。ラックガイド72はラックバー44の軸線43に垂直に延在する中心線76に沿って往復動可能にハウジング42によって支持されている。圧縮コイルばね74は中心線76に沿ってラックガイド72をラックバー44に対し押圧している。よって、ラックバー44はピニオン66及び一対の押圧装置68により長手方向に沿って往復動可能に支持されており、ラックバー44とハウジング42との間にはラックブッシなどが設けられていない。
特に図示の実施形態においては、図2に示されているように、一対の押圧装置68の中心線76は、ラックバー44のラック歯70とピニオン66との噛合部78の中心Pから軸線43に沿って等距離Lだけ隔置されている。なお、一対の押圧装置68の中心線76と中心Pとの距離Lは互いに異なっていてもよい。
図1に示されているように、操舵補助力付与装置64は、更に電子制御装置82を含んでいる。操舵入力伝達系24には操舵入力伝達系において発生する操舵トルクTsを検出するトルクセンサ84が設けられている。電子制御装置82は、トルクセンサ84により検出された操舵トルクTs及び車速センサ86により検出された車速Vに基づいて電動機62の出力トルクを制御することにより、操舵アシストトルクを制御する。
以上の説明から解るように、実施形態によれば、ラックアンドピニオン装置22は、ラックバー44の長手方向に沿ってピニオン66の両側に配置されラックバーをピニオンに対し押圧する一対の押圧装置66を含んでいる。ラックバー44はピニオン66及び一対の押圧装置68により長手方向に沿って往復動可能に支持されており、ラックバー44とハウジング42との間にはブッシュ装置が設けられていない。
よって、例えばラック歯が設けられた領域の両側の部分においてラックバーが二つのブッシュ装置により支持される構造に比して、ラックアンドピニオン装置10を小型軽量化し、配置の自由度を向上させることができる。従って、前述の操舵リンク機構を有する従来のステアリング装置に比して、車両に対する搭載性及び車両の設計の自由度を向上させることができ、ステアリング装置を軽量化することができる。
また、ラックバーが二つのブッシュ装置により支持される従来の一般的な構造ではなく、図4に示されているように、ラックバー44が一つのブッシュ装置41によって支持される構造が考えられる。なお、図4において、双頭の矢印Sはラックストロークを示している。しかし、この構造においては、少なくともラックストロークSに相当する長さの被支持領域44Aがラックバー44に設けられなければならず、ラックバー44及びハウジング42の長さが大きくなるので、ラックアンドピニオン装置10を小型軽量化することができない。
また、左右の揺動アーム部材16L、16Rは、それぞれ軸線28L、28Rに対し互いに異なる方向へ延在する第一のアーム部32L、32R及び第二のアーム部34L、34Rを有している。左右のタイロッド18L、18Rは、内端にてリレーロッド20を介してそれぞれ左右の揺動アーム部材16L、16Rの第一のアーム部32L、32Rに枢着されている。ラックバー44の後端は左側の揺動アーム部材32Lの第二のアーム部34Lに枢着され、リレーロッド20は両端にて左右の揺動アーム部材の第一のアーム部32L、32Rに枢着されている。
よって、左右の揺動アーム部材16L、16Rがそれぞれ一つのアーム部しか有していない場合に比して、ラックバー44及びリレーロッド20の枢着の自由度を高くすることができるので、このことによっても車両に対するステアリング装置の搭載性及び車両の設計の自由度を向上させることができる。特に、第一のアーム部32L、32Rに対する第二のアーム部34L、34Rの延在方向の設定によって、ラックアンドピニオン装置22の延在方向を自由に設定することができる。
また、ラックバー44は後端の側においてハウジング42から延出しているが、前端の側においてはハウジングから延出しておらず、前端の側においてハウジングは閉されている。よって、前端の側においてラックバー44とハウジング42との間をシールする部材は不要であるので、ラックバーが前端の側においてもハウジングから延出している場合に比して、ラックアンドピニオン装置22の部品点数を低減し、構造を単純化させることができる。
また、ラックバー44は、一対の押圧装置66によりピニオン66とは反対の側においてラックバーの長手方向に垂直に延在する中心線76に沿ってピニオンに対し押圧されるようになっている。よって、ラックバーをピニオンに対し良好に押圧してそれらの良好な噛合状態を維持することができると共に、ピニオン及び一対の押圧装置によりラックバーを安定的に長手方向に沿って往復動可能に支持することができる。
更に、一対の押圧装置66は、ラックバー44のラック歯70とピニオン66との噛合部78から等距離Lだけ隔置された位置においてラックバーをピニオンに対し押圧するようになっている。よって、一対の押圧装置の中心線がラックバーのラック歯とピニオンとの噛合部から互いに異なる距離隔置されている場合に比して、一対の押圧装置による押圧に起因してラックバー44に噛合部の周りのモーメントが作用する虞を低減することができる。
以上においては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば、上述の実施形態においては、揺動アーム部材16L、16Rは、それぞれ第一のアーム部32L、32R及び第二のアーム部34L、34Rを有しているが、それぞれアーム部は一つであってもよい。また、第一のアーム部32L、32Rは、車両12が直進状態にあるときには、それぞれボス部26L、26Rから実質的に車両の後方へ延在し、第二のアーム部34L、34Rは、それぞれボス部26L、26Rから車両の前後方向を横切って車両のインボード方向へ延在する。しかし、第一のアーム部32L、32Rは実質的に車両の前方へ延在していてもよく、第二のアーム部34L、34Rは、車両のアウトボード方向を含む図示の方向とは異なる方向へ延在していてもよい。よって、ラックアンドピニオン装置22は車両の前後方向以外の方向に延在していてよい。
また、上述の実施形態においては、左右のタイロッド18L、18Rの内端はリレーロッド20の対応する端部近傍に枢着されているが、それぞれ揺動アーム部材16L、16Rの第一のアーム部32L、32Rに枢着されていてもよい。その場合、リレーロッド20は、それぞれ揺動アーム部材16L、16Rの第二のアーム部34L、34Rに枢着されていてもよい。
また、上述の実施形態においては、ステアリング装置10は、所謂左ハンドル車両、即ち右車線走行車両12に適用されているが、所謂右ハンドル車両、即ち左車線走行車両12に適用されてもよい。その場合には、ラックアンドピニオン装置22は、車両12の右方部に配置される。
また、上述の実施形態においては、ステアリング装置10は、車両12の操舵輪である左右の前輪14L、14Rを操舵するよう構成されているが、左右の後輪を操舵するよう構成されてもよい。
更に、上述の実施形態においては、ラックアンドピニオン装置22のピニオンシャフト56に操舵アシストトルクを付与する電動式操舵補助力付与装置64が設けられているが、操舵アシストトルクはステアリングシャフトに付与されてもよい。また、電動式操舵補助力付与装置64が省略され、本発明のステアリング装置は、パワーステアリング機能を有しないステアリング装置として構成されてもよい。
10…ステアリング装置、12…車両、14L、14R…前輪、16L、16R…揺動アーム部材、18L、18R…タイロッド、20…リレーロッド、22…ラックアンドピニオン装置、24…操舵入力伝達系、28L、28R…軸線、32L、32R…第一のアーム部、34L、34R…第二のアーム部、42…ハウジング、44…ラックバー、48…接続リンク、54…ステアリングホイール、64…電動式操舵補助力付与装置、66…ピニオン、68…押圧装置、76…中心線、82…電子制御装置
Claims (6)
- それぞれ上下方向の軸線の周りに揺動するアーム部を有する左右の揺動アーム部材と、両端にて前記左右の揺動アーム部材のアーム部に枢着されたリレーロッドと、それぞれ外端にて左右の操舵輪に枢着され内端にて前記左右の揺動アーム部材のアーム部及び前記リレーロッドの一方に枢着された左右のタイロッドと、一方の揺動アーム部材を対応する軸線の周りに揺動させるよう前記一方の揺動アーム部材のアーム部にラックバーの一端が接続されたラックアンドピニオン装置と、前記ラックアンドピニオン装置のピニオンシャフトへ操舵入力を伝達する操舵入力伝達系と、を含む車両用ステアリング装置において、
前記ラックアンドピニオン装置は、ピニオンシャフトと一体をなし前記ラックバーのラック歯と噛合するピニオンと、前記ラックバーのラック歯が設けられた領域を収容するハウジングと、前記ラックバーの長手方向に沿って前記ピニオンの両側に配置され且つ前記ラックバーを前記ピニオンに対し押圧する一対の押圧装置とを含む、車両用ステアリング装置。 - 請求項1に記載の車両用ステアリング装置において、前記左右の揺動アーム部材はそれぞれ軸線に対し互いに異なる方向へ延在する第一及び第二のアーム部を有し、前記左右のタイロッドは内端にて前記左右の揺動アーム部材の第一のアーム部に枢着され、前記ラックバーの一端は前記一方の揺動アーム部材の第二のアーム部に枢着され、前記リレーロッドは両端にて前記左右の揺動アーム部材の第一のアーム部及び第二のアーム部の一方に枢着された、車両用ステアリング装置。
- 請求項1又は2に記載の車両用ステアリング装置において、前記ラックバーは前記ピニオン及び前記一対の押圧装置により長手方向に沿って往復動可能に支持され、前記ラックバーと前記ハウジングとの間にはブッシュ装置が設けられていない、車両用ステアリング装置。
- 請求項1乃至3の何れか一つに記載の車両用ステアリング装置において、前記ラックバーは前記一端の側において前記ハウジングから延出し、他端の側においては前記ハウジングから延出していない、車両用ステアリング装置。
- 請求項1乃至4の何れか一つに記載の車両用ステアリング装置において、前記一対の押圧装置は前記ラックバーに対し前記ピニオンとは反対の側において前記ラックバーの長手方向に垂直に延在する中心線に沿って前記ラックバーを前記ピニオンに対し押圧するよう構成された、車両用ステアリング装置。
- 請求項5に記載の車両用ステアリング装置において、前記一対の押圧装置の前記中心線は前記ラックバーのラック歯と前記ピニオンとの噛合部から等距離隔置された、車両用ステアリング装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019047308A JP2020147201A (ja) | 2019-03-14 | 2019-03-14 | 車両用ステアリング装置 |
CN202010161387.4A CN111688793A (zh) | 2019-03-14 | 2020-03-10 | 车辆用转向装置 |
US16/815,282 US20200290663A1 (en) | 2019-03-14 | 2020-03-11 | Steering apparatus for a vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019047308A JP2020147201A (ja) | 2019-03-14 | 2019-03-14 | 車両用ステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020147201A true JP2020147201A (ja) | 2020-09-17 |
Family
ID=72424962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019047308A Withdrawn JP2020147201A (ja) | 2019-03-14 | 2019-03-14 | 車両用ステアリング装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20200290663A1 (ja) |
JP (1) | JP2020147201A (ja) |
CN (1) | CN111688793A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112193314A (zh) * | 2020-10-13 | 2021-01-08 | 一汽解放青岛汽车有限公司 | 一种右舵底盘和右舵商用车 |
US11891129B2 (en) * | 2021-02-03 | 2024-02-06 | Steering Solutions Ip Holding Corporation | Dual rack electric power steering system for vehicle |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60150162U (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-05 | 株式会社アツギユニシア | 車両用操舵装置 |
US5099714A (en) * | 1991-06-14 | 1992-03-31 | Deere & Company | Rack and pinion steering mechanism |
US6584867B2 (en) * | 1998-06-10 | 2003-07-01 | Penn Troy Machine Co., Inc. | Spur gear to interconnect rack and worm |
JP4397083B2 (ja) * | 1999-12-22 | 2010-01-13 | 株式会社ショーワ | 電動パワーステアリング装置 |
JP5685170B2 (ja) * | 2011-09-26 | 2015-03-18 | 本田技研工業株式会社 | ラックアンドピニオン式ステアリングギヤ |
-
2019
- 2019-03-14 JP JP2019047308A patent/JP2020147201A/ja not_active Withdrawn
-
2020
- 2020-03-10 CN CN202010161387.4A patent/CN111688793A/zh active Pending
- 2020-03-11 US US16/815,282 patent/US20200290663A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN111688793A (zh) | 2020-09-22 |
US20200290663A1 (en) | 2020-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020147200A (ja) | 車両用電動パワーステアリング装置 | |
EP1500575B1 (en) | Vehicle steering system | |
CN108859642B (zh) | 非转向驱动轮的悬架装置 | |
JP2015044565A (ja) | ステアリング装置及びそれを備えた車両 | |
KR102396547B1 (ko) | 조향각이 큰 독립 휠 서스펜션 시스템 | |
JP2020147201A (ja) | 車両用ステアリング装置 | |
JPH03213469A (ja) | 自動車の全輪操舵装置 | |
US20060185926A1 (en) | Front to rear steering system mechanical linkage assembly | |
EP3577009B1 (en) | Steering system for a vehicle | |
US20020135174A1 (en) | Land vehicle with lever steering | |
US10836421B2 (en) | Steering system | |
JPH09226614A (ja) | 産業車両のパワーステアリング装置 | |
US7357401B2 (en) | Steering system for automotive vehicles | |
US4730688A (en) | Steering system for wheeled vehicle | |
US4909528A (en) | Rear wheel steering drive mechanism | |
EP3299258B1 (en) | Steer-by-wire steering system | |
KR100597366B1 (ko) | 전/후방타이로드를 갖는 차량의 조향장치 | |
JPH0725323B2 (ja) | 自動車に使用される前後輪操舵系統 | |
JPH047029Y2 (ja) | ||
US1359739A (en) | Steering mechanism for motor-driven tractors or trucks | |
CN117657285A (zh) | 一种转向传动系统及车辆 | |
JP2022014258A (ja) | 転舵装置 | |
JPS61157474A (ja) | 後二軸型車両に使用されるパワ−・ステアリング・システム | |
TWI572502B (zh) | 輔助轉向機構及電動車 | |
JP2009113692A (ja) | 車両の後車軸調整機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210624 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20211011 |