JP2020146609A - 精米設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】精米中の糠搬送が正常であるか否かを的確に判定することを課題とする。【解決手段】建屋を利用者が出入りする客室Kと精米機5を搭載する機械室Mを備え、投入ホッパ2に投入した玄米を精米機5で精米処理し精米機5から精白米を精白米タンク7に排出する精米設備において、精米機5処理によって発生する糠を搬送手段44によって糠収容手段42に搬送供給するよう構成し、糠収容手段42の重量を検出する重量検出手段90を設け、検出重量の変化に基づいて前記搬送手段44の異常の有無を判定する。【選択図】図8
Description
本発明は、利用者が持参した玄米を精米する精米設備に関する。
精米設備は、客室と機械室に区切られ、機械室には精米装置、糠処理装置等を備え、精米装置の除糠網から漏下しサイクロンを経て分離した糠は、ラセンを内装した搬送筒で構成される搬送手段を経て糠袋等の糠回収手段に回収されるようになっている。また上記ラセンを逆転することで搬送筒を逆送させて糠パック装置に供給し所定にパック詰めした糠袋を客室の利用者に還元できる構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の構成は、精米装置運転に伴って発生する糠を適宜に糠収容したり、糠パック装置に供給して利用者に還元できる点で優れる。しかしながら、普段利用者あるいは設備管理者にとって糠を搬送する搬送手段に糠が詰り搬送不可の状態であることを適時に判定することは至難である。
本発明は、精米中の糠の堆積状況を把握しながら糠搬送が正常であるか否かを判定しようとする。
かかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、建屋を利用者が出入りする客室Kと精米機5を搭載する機械室Mを備え、投入ホッパ2に投入した玄米を精米機5で精米処理し精米機5から精白米を精白米タンク7に排出する精米設備において、精米機5処理によって発生する糠を搬送手段44によって糠収容手段42に搬送供給するよう構成し、糠収容手段42の重量を検出する重量検出手段90を設け、検出重量の変化に基づいて前記搬送手段44の異常の有無を判定することを特徴とする精米設備とする。
糠収容手段42として糠収容室や糠収容袋を設置するが搬送供給された糠亮によって変化する重量を重量検出手段90によって検出することにより、精米機運転とともに徐々に増加すべき検出重量が所定に増加しない場合には糠詰り等搬送手段44異常と判定するものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、機械室M内にフィルムシートFを引出しながら糠をパック詰めする糠パック装置50を設け、糠排出切換スイッチ48を備え、該糠排出切換スイッチ48は搬送手段44の糠搬送方向を前記糠収容手段42側又は前記糠パック装置50側に切換える構成とし、糠排出切換スイッチ48が糠パック装置50側に糠搬送すべく設定されている場合には前記重量検出手段90による異常判定を実行しないよう構成する。
これにより、糠の搬送手段44が糠パック装置50側に設定されている場合には異常判定を実行しないため、糠収容手段42への糠堆積が無いことによる異常判定を実行しない。
請求項1に記載の発明により、機械室M内の異常といえど容易に判定できる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、糠パック利用者に対する異常報知等の恐れなく、作業を円滑に行うことができる。
本発明の実施の形態の料金式の精米設備について説明する。
精米設備の基本構成について、図1から図3に基づいて説明する。
建屋T内を利用者が出入りするための客室Kと、各装置を設ける機械室Mとに仕切壁1で仕切る。本実施の形態では、客室K側を前、機械室M側を後と呼ぶ。
機械室M内には、利用者が投入ホッパ2に投入した玄米を揚穀する揚穀機3と、玄米に混じる石を除去する石抜機4と、石抜機4から玄米を揚穀する第二揚穀機3aと、玄米を精米処理する精米機5を備える。
揚穀機3の排出側には切換弁21を設け、石抜機4側と投入ホッパ2上の玄米戻し口22側のいずれかに玄米を供給する。玄米戻し口22へは玄米戻し筒23を経て玄米を投入ホッパ2の投入面の上方に玄米を戻すことが可能である。
客室K側には、利用者が持参した玄米を投入する投入ホッパ2と、投入ホッパ2の投入口を閉鎖・開放する開閉扉6と、精米機5で精米処理された精白米を収容する精白米タンク7と、利用者が操作する操作盤8と、後述する昇降装置9を設ける。また、人検知センサ10を設けて客室K内の人(利用者)の有無を検出可能としている。
操作盤8には、精米する精白度を選択する精白度選択スイッチ11と、料金を投入する料金投入口19と昇降装置9を昇降動作可能な昇降スイッチ12を備える。昇降スイッチ12は上昇スイッチ12aと下降スイッチ12bとを備える。また、玄米戻し口22の近傍には玄米戻しスイッチ24を設け、玄米戻しスイッチ24を操作すると、投入ホッパ2内の玄米が揚穀機3及び玄米戻し筒23を経て玄米戻し口22から排出可能に構成している。
図1は開閉扉6が開いて袋h内の玄米を投入ホッパ2に投入可能な状態を示している。
投入ホッパ2の下部には、投入ホッパ2内に玄米があるか否かを検出する玄米有無検出センサ13を設ける。
精米設備の操作盤8内には制御部Aを備え、そのブロック図で図4に示すように制御部Aは精米設備各部を制御している。
投入ホッパ2の前方には、昇降装置9を設ける。昇降装置9は利用者が持参した玄米を収容する袋hを載置する載置台14と、載置台14に載置された袋hの重量を検出する重量計15と、載置台14を昇降させる昇降具16と、昇降具16の下部を支持する支持体17と、昇降具16の周囲を覆う軟性の蛇腹状の保護カバー18を設けている。昇降具16は、X状にリンク組みしたジャッキ形態の構成であり、正逆転電動モータ16mとこれに連動する螺子軸16vによって前記X型リンクの交差角度を変更調整することによって載置台14の上下高さを変更できる。前記上昇スイッチ12aを押してONする間電動モータ16mを正転させて載置台14を任意高さに上昇し、前記下降スイッチ12bを押す間電動モータ16mを逆転して載置台14を任意高さに下降する。支持体17は客室Kの床面に設置するレール部材27に沿って移動自在に設けられる。レール部材27は、投入ホッパ2の前方位置(図1中実線)と精白米タンク7の前方位置(同仮想線)の間に敷設され、従って昇降装置9は、投入ホッパ2の前方位置と精白米タンク7の前方位置との間で移動自在である。なお、レール部材27は等間隔に配置する2本のL型の長尺材からなり、前記支持体17の下部に設ける遊転ローラ17aをL型レール部材27の水平部上を転動させる構成とし、レール部材27とローラ17aによって手押し型走行手段を構成するものである。なお、利用者は昇降装置9や玄米充填袋hを直接押し引き操作してレール部材27に沿って往復移動させる任意の位置で停止することができる。停止を確実とするために適宜の制動機構を構成するとよい。載置台14と支持体17の間を保護カバー18で覆うことにより、利用者の足や大きな異物が離間部Rから入り込まないようにしている。
次に、精米運転について図7に基づいて説明する。まず、最も多い場面である約30kgの玄米を持参して300円を投入して精米処理する場合について説明する。
利用者は、持参した玄米を収容した袋h(例えば30kg)を準備して客室Kに入る。料金投入口19に料金(例えば300円)を投入したことを料金検出センサ20が検出すると(S101)、開閉扉6が開動作し(S102)、投入ホッパ2の投入口に玄米を投入可能となる。料金投入後に、利用者が初期位置、すなわち下降位置、の載置台14に袋hを載置し(S103)、昇降装置9の載置台14を上昇するため上昇スイッチ12aをオンすると(S104)、重量計15で重量を検出し、操作盤8の表示画面25に表示される。このとき、重量計15が設定範囲内の重量(例えば10kg以上〜40kg未満)を検出した場合(S105)には、電動モータ16mが正転駆動し、載置台14が投入ホッパ2の投入面と略同じ高さまで上昇する(S106,S107)。利用者は袋h内の玄米を投入ホッパ2内に投入する(S108)。
S105でNOの判定の場合、即ち重量計15が設定範囲外の重量、又は重量検出無しの場合には、昇降装置9の上昇を規制し、表示画面25にその旨表示し警報する(S109,S110)。重量検出無しの場合とは、昇降装置9の外側から利用者自身で袋hを持ち上げて投入ホッパ2に投入する場合であり、このような場合には、昇降装置9を駆動させることが不要で、かつ、昇降装置9を上昇させることは安全面から好ましくないためである。また、設定範囲以上(40kg以上)の場合には、載置台14に利用者が乗っていると判断される場合があり、このような場合に昇降装置9を上昇させることは、安全面から好ましくないためである。
なお、重量計15による重量検出値は、表示画面25に表示をしないで、安全上の判断基準とするように構成しても良い。
利用者が精白度選択スイッチ11を選択すると(S111)、運転各部が駆動され精米運転(通常運転モード)が開始される(S113,S114)。投入した料金に対応する時間の精米運転が継続し(S118)、精米運転中に玄米有無検出センサ13が玄米無しを検出すると(S119)、精米機5内の残米を精米処理(残米運転モード)して精米運転を終了する(S120〜S122)。
ところで、上記S111で精白度設定スイッチ11の操作が無いときは、設定を促す報知をする(S112).また、上記通常運転モードの精米運転(S114)の間に、昇降装置9の電動モータ16mは逆転出力され載置台14を下降させる(S115,S116)。なお、この逆転出力は精米運転開始後所定のタイミングで自動的に出力されるようになっている。載置台14が下降された後レール部材27に沿って手動で移動させ、精白米タンク7の前方位置としておく(S117)。
前記のように、残米処理運転モードの実行を終えると運転各部は停止出力され、精米運転は終了する(S121,S122)。利用者は精米機5で精米処理されて精白米タンク7に収容された精白米を持参した袋hに収容して持ち帰る。ところで、袋hは昇降装置9の載置台14上に置いた状態で精白米タンク7のシャッタを開き精白米を袋h内に収容する(S123,S124)。収容し終えると袋hが載置台14上昇に邪魔になる場合は、精白米タンク7前方から外れた位置まで昇降装置9及び精白米収容の袋hを適宜に移動し(S125)、その位置で載置台14を上昇する。すなわち上昇スイッチ12aをオンし、電動モータ16mを正転駆動することで載置台14は上昇する(S126〜S128)。利用者は上昇した精白米収容袋hを両手で抱えて精米設備から外に取り出すことができる(S129)。そして、下降スイッチ12bをオンすると載置台14は下降する(S130〜S132)。
前記S118でNOの判定は、投入料金に対する運転時間が経過してもなお玄米が残っているものであるから、所謂料金切れを来しており、運転各部を停止し、表示画面に「料金不足」表示する(S133,S134)。そして追加料金が投入されると(S135)、S113に戻って精米運転を再開する。一方S135で追加料金の投入を認識できないときは、前記切換弁21を切換え、玄米戻しスイッチ24の操作によって玄米を戻し口22から回収する(S136,S137)。
精米運転の終了後に人が居なくなったことを人検知センサ10が検出すると開閉扉6を閉じる(S138,S139)
前記のように昇降装置9が精白米タンク7の精白米を収容する袋hを載置できる構成であり、かつ、昇降装置9がレール部材27に沿う任意の位置まで移動して持ち出しのため担ぎ上げるときに、上昇位置の載置台14の袋hを持ち上げればよく、床面の袋hを持ち上げるような負担を軽減でき、楽に精白米収容の袋hを取扱うことができる。
前記のように昇降装置9が精白米タンク7の精白米を収容する袋hを載置できる構成であり、かつ、昇降装置9がレール部材27に沿う任意の位置まで移動して持ち出しのため担ぎ上げるときに、上昇位置の載置台14の袋hを持ち上げればよく、床面の袋hを持ち上げるような負担を軽減でき、楽に精白米収容の袋hを取扱うことができる。
次いで、図2,図3、及び図8〜図11に基づき、精米機5の精白処理によって発生する糠の搬送及びパック装置について説明する。
前記精米機5において所定の精白度に精米されるとき、玄米粒子表面から剥離された糠層が、選別分離されて、精米機5の精米室から除糠される。この除糠は、吸引排塵機や、オーガラセン等によって搬送されて、機械室Mの奥側に配置の糠袋又は糠収容箱に収容処理される。このような除糠作用中に、利用者が一部の糠パックPを取得する場合は、この糠パックPの取得操作によって、前記精米機5から除糠された一部の糠が、糠パック装置50へ供給されて、この糠パック装置50によって、フィルムシートFによって所定量毎にパックP詰めされる。このパックP詰めされた糠パックPは、傾斜状態の糠パックシュート53の上面に受けられて、客室K側へ滑落される。
なお、前記精米機5の除糠網から漏下する糠は、吸引排塵機30であるブロアによって吸引搬送されて、サイクロン41へ吹込搬送される。前記機械室Mの糠パック装置50部から、この奥側の糠収容室42部に亘る上部位置には、ラセン43を有した搬送筒44を配置して、前記サイクロン41で分離した糠をラセン43の回転によって糠収容室42へ搬送供給することができる。すなわち、前記搬送筒44の途中部は糠収容室42壁を貫通し、糠収容室42又は機械室M天井部に設ける吊下支持部材45によって水平姿勢に支持され、そして搬送筒44の先端側に排出口筒46を着脱自在に連結してなる。排出口筒46の上部、すなわち搬送筒44の搬送終端部にオーバーフロー用開口を形成し自重でこの開口を蓋する蓋部材46aを備えている。オーバーフロー用開口の高さは糠収容室42の上下中間部に配設した中間天井部42aの上位に形成し、蓋部材46aを経てオーバーフローした糠は該中間天井部材42aの上部に堆積させる構成としている。
上記糠収容室42は、機械室Mの糠取出用開閉扉40に接近して配設され、利用者は精米終了後この糠取出用開閉扉40を任意に開けて糠を持ち帰りすることができる。なお、この糠取出用開閉扉40の開閉の場合には、糠収容室42の壁部が障害となって無闇に機械室M内に侵入できない構成となっている。このため糠取出用開閉扉40を開けた時に現れる機械室M内へ侵入可能な開放部には適宜に隙間壁を装着して部外者の侵入防止を図っている。また設置者用機械室扉は別途に施錠可能に設けるとよい。
前記搬送筒44のオーバーフロー開口に近い側壁に換気扇39を配置している。このように換気扇39を設けることにより機械室M内糠飛散を抑制できる。
前記搬送筒44の一端部に設けるギヤドモータ47は、糠排出切換スイッチ48の操作によって正、逆回転に切替えることができ、該スイッチ48の「糠収容側」設定においては前記ギヤドモータ47正転出力を、「糠パック側」切換設定においては逆転出力される構成である。搬送筒44のラセン43を逆回転することにより、サイクロン41から送出される糠を、仕切壁1側の糠パック装置50上にのぞむ排出口筒49へ搬送する構成である。前記糠取出スイッチ48は、客室Kの仕切壁1上部に設けて、利用者が客室Kから容易に操作することができるように構成している。
前記糠パック装置50によって、機械室Mの前記精米機5と建屋側壁との間において、順次落下される糠パックPは、糠パックシュート53の傾斜面に沿って滑落して、途中の仕切壁1の糠パック排出口51から客室K側の糠パック収容室52内へ流下される。精米利用者はこの糠パック収容室52内に流下された糠パックPを取出して持ち帰ることができる。
又、糠パックPを取得するためのフィルムロールFは、前記精米作用を行うにあたって、予めこの糠パック収容室52内部に装填しておくものであるが、このフィルムロールFが使用によって少くなったり、新しいものと交換、乃至補給しなければならない場合等のときは、新しいフィルムロールFを糠パック収容室52の所定個所に装填して糠パックP形成可能の状態に維持できる。
又、前記客室Kに配置の糠パック収容室52には、糠パックシュート53上面を滑落して収容された糠パックPを取出可能のボックス口54と、このボックス口54を開閉するボックス口開閉板55を設け、前記糠パックシュート53の下側部空間は、前記フィルムロールFを引出供給可能に収容するフィルムロール室56に設けられ、このフィルムロール室56の側面部に、フィルムロールFを装填可能のロール室口57と、このロール室口57を開閉可能のロール室口開閉板58を設ける。
前記糠パックPを滑落案内する糠パックシュート53を有する糠パック収容室52は、客室K側面に開口するボックス口54と、ボックス口開閉板55を有するため、前記糠パックシュート53を経て滑落される糠パックPを、この糠パック収容室52内に収容させることができ、精米終了後は、このボックス口54のボックス口開閉板55を開くことによって、糠パックPを取出すことができる。
又、前記糠パックシュート53の下側に形成するロール室56の側面部には、ロール室口57と、これを開閉するロール室口開閉板58を設けるため、糠パックPを得るときは、このロール室口開閉板58を開いて、フィルムロール室56内に糠パックP形成用のフィルムロールFを装填しておくことができる。
更に、前記糠パック収容室52内のフィルムロール室56を覆う糠パックシュート53は、このフィルムロール室56の上側部の開閉可能に構成し、又は、前記ロール室口開閉板58を開閉することによって、このフィルムロール室56の上側部の糠パックシュート53を開閉可能に構成する。
前記のように糠パック収容室52内の糠パックシュート53は、糠パックPを受けて直ちに滑落させることができ、糠パック収容室52内へ収容案内させる。この糠パックシュート53を開くことによって、ロール室56の上側面を広く開放することができ、上側部からのフィルムロールFの装填状態を的確に点検し易くする。
又、ロール室口57のロール室口開閉板58を開くことによって、このロール室口57からのフィルムロールFを装填することができる。又は、このロール室口開閉板58を開閉することによって、これと連動して、糠パックシュート53を開閉操作可能とすることができるもので、フィルムロール室56は、ロール室口開閉板58と、糠パックシュート53を同時に開いて、フィルムロールF部の装填、乃至作動状態等を点検し易くする。
前記糠搬送用の搬送筒44は、精米設備の天井部材に対して、ハンガブラケット60を介して装着し、配置位置を変更可能に設けている。
前記糠搬送用の搬送筒44は、精米設備の天井部材に対して、ハンガブラケット60を介して装着し、配置位置を変更可能に設けている。
この排出口筒49を有する搬送筒44の下側部には、糠パック装置50を装着した架台フレーム62を位置させて設け、架台フレーム62の下面にはキャス夕61を有して床面を移動可能の構成としている。
前記糠パック装置50上端部の供給口シュート64にのぞむ排出口筒49には、下端縁に接続する接続シュート66を、パッチン錠67によって着脱可能に設けている。前記糠パック装置50は、供給口シュート64と共に昇降して、糠パックPを形成させるが、この糠パック詰作用を行わせる間は、供給口シュート64が一定の位置に上昇して、シュート64内部に接続シュート66を適宜深さ位置に嵌合させた状態にあり、糠のパック詰め供給を正確に行わせる。 前記架台フレーム62に構成する糠パック装置50は、上下方向のガイドロッド70に沿って昇降案内されるプレート71に、漏斗状、乃至クサビ状形態のフィルムガイド72や、このフィルムガイド72の内面に沿ってフィルムシートFを引出して、フィルム側縁や、底縁部、及び供給口縁部を電熱接着して糠パック用のフィルム袋を構成するフィルム溶着装置78を設け、このプレート71の上限位置と、前記搬送筒44の排出口筒49との間の架台フレーム62上の供給リング38部には、中央部に漏斗状の供給シュート49を嵌合させて支持し、この供給シュート64の下端部外周部にパックP口部を開口把持したり、閉口把持するフィルムフィンガ74を配置している。前記プレート71の昇降は、モータ75によって駆動されるチエン76により行われる。又、前記フィルム側縁部を挟持溶着する溶着装置78は、フレーム62に対して昇降の昇降アーム79に装着されるが、この昇降アーム79を、モータ80で駆動するチエン77を介して昇降される。この昇降アーム79に糠フィルムパックPの袋口位置を検出する袋口センサ73が設けられていて、このセンサ73の下降位置ではパック袋Pの底部を溶着形成し、上昇位置では袋口部を溶着するように溶着装置78を作動させることができる。
前記製袋用のフィルム(ビニールシート形態)Fをロール巻きにして、客室Kの糠パック収容室52底部のフイルムロール室56に装填しておくが、このフィルムFは、前記糠パックシュート53の下側部に沿って機械室3のフィルムガイド72位置に亘って引き出されるようにして供給される。このフィルムロールFを収容するフィルムロール室56の底部には、このフィルムロールFの下面を支持する一対の支持ロール81を支持台84に設けて、モータ82によってフィルムロールFを回転させて、フィルムの引出力を軽快に行わせるように補助するが、この一対の支持ロール89間に支持されて引出回動されるフィルムロールF径が小さくなると、下動して、リミットスイッチ83をONして、フィルムロールFを新しいものと交換するように警報器等を出力して促すものである。
前記糠パック収容室52は、内底部に糠パックシュート53の下端部を支持軸85の周りに前後回動可能に設け、奥側の仕切壁1側へ回動すると、上面を適宜傾斜面にして、糠パックPが滑落し易くなると共に、フィルムロール室56の上側面を覆う形態となる。糠パックシュート53を上方へ起した状態では、フィルムロール室56の上面を開放状態とすることができ、底部のフィルムロールFの状態を点検し易くなる。又、前記糠パック収容室52の上面は常時開口状態に構成して、糠パックPを取出すことができるように構成しているが、これにボックス蓋を装着可能に構成することもできる。
前記糠パック収容室52の前側面側にボックス口54、及びボックス口開閉板55を設けて、収容した糠パックPを取出可能に構成することもできる。
又、前記ロール室口57、及びこれを開閉するロール室口開閉板58は、前記フィルムロールFを収容するロール室56の白米袋詰作業側の側面に構成して、内部の支持ロール81上におけるフィルムロールFの出し入れ交換を行い易く構成している。
ところで、前記糠パック排出口51に、客室K側から開閉操作可能な開閉カバー86を設ける。開閉カバー86は、容器状を呈し、糠パック排出口51を閉鎖する閉姿勢から取っ手86aを把持することにより上部側の支持軸87を支点として上方に回動でき該糠パック排出口51を開放する開姿勢に姿勢変更できる。糠パックシュート53に糠パック検出手段88を設け、糠パックPが繰り出されて停滞状態にあることを検出できる構成としている。なお、糠パック検出手段88は、例えば糠パックPの通過又は停滞によって照射光の遮断によってONする光学センサとし、糠パック検出によって客室Kの利用者に糠パックP有りの報知を行う。客室Kの利用者は、この報知に基づいて、開閉カバー86を開け糠パックPを直接取り出すことができる。
さらに、開閉カバー86の開姿勢か閉姿勢かを判定する開閉検出手段89を備え、開閉カバー86が開姿勢を検出するとき糠パック装置50へのフィルムロール交換準備の報知を発信する構成とすることで糠パック装置50の効率的な運用を行うことができる。
前記糠収容室42について、その下部に重量検出手段90、例えばロードセル90を備えて、糠収容室42の重量を測定できるよう構成することで、糠堆積状況を検出できる構成としている。前記搬送筒44のラセン43が正回転側に設定されたとき、糠は糠収容室42に排出されるが、ロードセル90の検出出力は制御部Aに入力される。精米運転中糠は連続的に発生するものであるから、糠収容室42の重量は徐々に増加するものである。したがって、制御部Aは、精米機5の精米運転継続中、予め設定された重量増加を検出することで、搬送筒44の正常搬送運転と判定するが、精米運転継続中であるにも関わらず重量増加を認識できない場合、搬送筒44異常、つまり糠詰りと判定することができる。
搬送筒44異常を判定すると、以下のような対応を実施するものである。搬送筒44異常を検出すると、異常警報とともに精米運転を停止出力し、残米は回収手段側に自動切換する。またギヤドモータ47出力を逆転側及び正転側に繰り返し切換えた後、改めての正転出力後の検出重量を判定する。ギヤドモータ47を逆転側に切換えて、糠パック装置50から糠パックPとして排出しながら精米運転を継続する、等である。
このように構成すると、搬送筒44の異常を容易に確認でき、不測の事態を早期に回避できる。なお、異常報知の手段としては、警報による場合のほか、通信手段を用いて管理者の所有する携帯端末器に送信できる形態など種々の構成がある。
ところで、前記の重量検出による糠詰り判定の実行は、糠排出切換スイッチ48が「糠収容側」に設定された場合に行われ、「糠パック側」に設定切換されている場合には実行されないよう構成している。重量検出手段としてのロードセル90を糠収容室42の底部に構成するものであるから、糠パック装置50側への搬送中の詰まりには対応させてないためである。
前記実施例においては、重量検出手段のロードセル90を糠収容手段としての糠収容室42に設ける構成としたが、糠収容手段として大型の糠収容袋を吊り下げ支持する構成としてもよく、この場合には重量検出台上に糠収容袋を載置して重量検出するか、糠収容袋を吊り下げ支持する構成とし該吊り下げ部に重量検出手段を構成してもよい。
前記機械室M内には外気温度検出手段92を備えている。そして検出温度が予め設定した温度(例えは0℃)以下を検出すると、糠パック装置50の利用を制限する、すなわち前記糠排出切換スイッチ48の「糠パック側」切換設定に伴ってギアドモータ47を逆転出力中であっても上記設定温度以下のとき、制御部Aは糠パック装置50の作動を制限し、該ギアドモータ47逆転出力を停止し正転出力に切換える。糠は搬送筒44から糠収容室42側に供給される。冬季において外気が低い時、精米機5運転によって温度上昇すると結露が発生し易い環境となるが、糠パック装置50の前記フィルムガイド72とフィルムFとの間に発生する水分によりこれらフィルムガイド72とフィルムFが吸着状態となって滑り難くフィルムF外れ等の恐れがある。このような温度条件の時には糠パック装置50の作動を中止することで結露による弊害を防止できる。なお、外気温度検出手段92の検出温度が所定温度を超えると、上記作動制限を解除して再び糠パック装置50側に糠を供給する構成とすることで、糠の持ち帰り要求に再度対応できる。
2 投入ホッパ
5 精米機
7 精白米タンク
42 糠収容手段
44 糠搬送手段
48 糠排出切換スイッチ
50 糠パック装置
90 重量検出手段
K 客室
M 機械室
5 精米機
7 精白米タンク
42 糠収容手段
44 糠搬送手段
48 糠排出切換スイッチ
50 糠パック装置
90 重量検出手段
K 客室
M 機械室
Claims (2)
- 建屋を利用者が出入りする客室(K)と精米機(5)を搭載する機械室(M)を備え、投入ホッパ(2)に投入した玄米を前記精米機(5)で精米処理し前記精米機(5)から精白米を精白米タンク(7)に排出する精米設備において、
精米機(5)処理によって発生する糠を搬送手段(44)によって糠収容手段(42)に搬送供給するよう構成し、前記糠収容手段(42)の重量を検出する重量検出手段(90)を設け、検出重量の変化に基づいて前記搬送手段(44)の異常の有無を判定することを特徴とする精米設備。 - 前記機械室(M)内にフィルムシート(F)を引出しながら糠をパック詰めする糠パック装置(50)を設け、糠排出切換スイッチ(48)を備え、該糠排出切換スイッチ(48)は前記搬送手段(44)の糠搬送方向を前記糠収容手段(42)側又は前記糠パック装置(50)側に切換える構成とし、前記糠排出切換スイッチ(48)が前記糠パック装置(50)側に糠搬送すべく設定されている場合には前記重量検出手段(90)による異常判定を実行しないよう構成した請求項1に記載の精米設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019044567A JP2020146609A (ja) | 2019-03-12 | 2019-03-12 | 精米設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019044567A JP2020146609A (ja) | 2019-03-12 | 2019-03-12 | 精米設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020146609A true JP2020146609A (ja) | 2020-09-17 |
Family
ID=72431271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019044567A Pending JP2020146609A (ja) | 2019-03-12 | 2019-03-12 | 精米設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020146609A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113578420A (zh) * | 2021-08-04 | 2021-11-02 | 合肥格美电器有限责任公司 | 一种包含两个碾米装置的碾米机 |
-
2019
- 2019-03-12 JP JP2019044567A patent/JP2020146609A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113578420A (zh) * | 2021-08-04 | 2021-11-02 | 合肥格美电器有限责任公司 | 一种包含两个碾米装置的碾米机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20201111 |