JP2020144979A - 端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置 - Google Patents

端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】適正な止水性能を確保した端子付き電線を製造することができる端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置を提供することを目的とする。【解決手段】端子付き電線製造方法は、電線の導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、電線の絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含む圧着端子を電線に圧着する前に、圧着端子において、圧着端子が電線に圧着された状態で圧着端子と導体部と絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部を形成する部位に対して、第1防食材を塗布する圧着前塗布工程(ステップST2)と、圧着前塗布工程(ステップST2)の後に、導体圧着部を導体部に圧着し被覆圧着部を絶縁被覆部に圧着すると共に、導体圧着部、及び、被覆圧着部の圧着に伴って第1防食材を導体部を介して当該導体圧着部と当該被覆圧着部との間から外部にしみ出させる圧着浸透工程(ステップST3)とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置に関する。
従来の端子付き電線製造方法として、例えば、特許文献1には、端子の底部の一部から突出する芯線圧着片が電線の芯線のうち絶縁被覆から露出している端部に対して圧着されると共に、芯線の露出部に防食処理がされている端子付電線の製造方法が開示されている。
特開2018−106864号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の端子付電線の製造方法は、例えば、より確実な止水性能確保の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正な止水性能を確保した端子付き電線を製造することができる端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線製造方法は、絶縁性を有する絶縁被覆部で導電性を有する導体部を被覆した電線の前記絶縁被覆部の端末から露出する前記導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含む圧着端子を前記電線に圧着する前に、前記圧着端子において、前記圧着端子が前記電線に圧着された状態で前記圧着端子と前記導体部と前記絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部を形成する部位に対して、第1防食材を塗布する圧着前塗布工程と、前記圧着前塗布工程の後に、前記導体圧着部を前記導体部に圧着し前記被覆圧着部を前記絶縁被覆部に圧着すると共に、前記導体圧着部、及び、前記被覆圧着部の圧着に伴って前記第1防食材を前記導体部を介して当該導体圧着部と当該被覆圧着部との間から外部にしみ出させる圧着浸透工程とを含むことを特徴とする。
また、上記端子付き電線製造方法では、前記導体圧着部は、前記被覆圧着部側の端部に、前記導体部が位置する側に突出し前記導体部の延在方向と交差する方向に沿って延在して形成される凸部を有するものとすることができる。
また、上記端子付き電線製造方法は、前記圧着前塗布工程では、前記圧着端子が前記電線に圧着された状態で前記被覆圧着部の前記導体圧着部側とは反対側の端部が位置する部位に前記第1防食材が広がるように当該第1防食材を塗布するものとすることができる。
また、上記端子付き電線製造方法は、前記圧着浸透工程の後に、前記圧着端子から露出している前記導体部、前記導体圧着部、及び、前記絶縁被覆部に第2防食材を塗布する圧着後塗布工程を含むものとすることができる。
また、上記端子付き電線製造方法では、前記第1防食材、及び、前記第2防食材は、露光することで硬化する光硬化樹脂であり、さらに、前記第1防食材、及び、前記第2防食材に対して光を照射し硬化させる硬化工程を含むものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線製造装置は、絶縁性を有する絶縁被覆部で導電性を有する導体部を被覆した電線の前記絶縁被覆部の端末から露出する前記導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含む圧着端子を前記電線に圧着する前に、前記圧着端子において、前記圧着端子が前記電線に圧着された状態で前記圧着端子と前記導体部と前記絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部を形成する部位に対して、第1防食材を塗布する第1塗布装置と、前記導体圧着部を前記導体部に圧着し前記被覆圧着部を前記絶縁被覆部に圧着すると共に、前記導体圧着部、及び、前記被覆圧着部の圧着に伴って前記第1防食材を前記導体部を介して当該導体圧着部と当該被覆圧着部との間から外部にしみ出させる圧着装置と、前記第1塗布装置、及び、前記圧着装置を制御し、前記第1塗布装置によって前記第1防食材を塗布した後、前記圧着装置によって前記圧着端子を前記電線に圧着する処理を実行可能である制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置では、圧着端子を電線に圧着する前に、圧着端子と導体部と絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部を形成することとなる部位に防食材を塗布する。その後、端子付き電線製造方法、端子付き電線製造装置では、導体圧着部、被覆圧着部を導体部、絶縁被覆部に圧着すると共に、当該圧着に伴って第1防食材を導体部を介して当該導体圧着部と当該被覆圧着部との間から外部にしみ出させる。これにより、端子付き電線製造方法、端子付き電線製造装置では、圧着端子と導体部と絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部に加えて、電線の導体部において導体圧着部と被覆圧着部との間から外部に露出する部分を第1防食材によって確実に止水することができる。この結果、端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置は、適正な止水性能を確保した端子付き電線を製造することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を表す斜視図である。 図2は、実施形態に係る端子付き電線の圧着端子圧着前の状態を表す分解斜視図である。 図3は、実施形態に係る端子付き電線製造方法を表すフローチャートである。 図4は、実施形態に係る端子付き電線製造方法を実行する端子付き電線製造装置の概略構成を表す模式的なブロック図である。 図5は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の圧着前塗布工程の一例を表す斜視図である。 図6は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の圧着浸透工程後の状態を表す模式的な断面図である。 図7は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の圧着後塗布工程の一例を表す斜視図である。 図8は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の硬化工程の一例を表す斜視図である。 図9は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の硬化工程後の状態を表す模式的な断面図である。 図10は、変形例に係る端子付き電線製造方法を表すフローチャートである。 図11は、変形例に係る端子付き電線製造方法を実行する端子付き電線製造装置の概略構成を表す模式的なブロック図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
本実施形態に係る端子付き電線製造方法は、図1、図2に示す端子付き電線100を製造するものである。以下では、まず、図1、図2に示す端子付き電線100の基本的な構成について説明し、その後、端子付き電線製造方法について詳細に説明する。
図1、図2に示す端子付き電線100は、例えば、車両等に使用されるワイヤハーネス等に適用されるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。本実施形態の端子付き電線100は、電線Wと、当該電線Wの端末に圧着された圧着端子1と、防食材(後述の第1防食材11a、第2防食材12a(図9等参照))によって形成され各部を止水する防食止水部10とを備える。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に略直交する。軸方向Xは、典型的には、圧着端子1が設けられる電線Wの延在方向に相当し、圧着端子1の電気接続部2と電線圧着部4とが並ぶ方向に相当する。幅方向Yと高さ方向Zとは、軸方向Xと交差する交差方向に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
電線Wは、例えば、導電性を有する線状の導体部W1と、当該導体部W1の外側を覆う絶縁性の絶縁被覆部W2とを含んで構成される。電線Wは、絶縁被覆部W2で導体部W1を被覆した絶縁電線である。本実施形態の導体部W1は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の素線を複数束ねた芯線であるが、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。絶縁被覆部W2は、導体部W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆部W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。電線Wは、少なくとも導体部W1の一方の端末において、絶縁被覆部W2が剥ぎ取られており、当該導体部W1の一方の端末が絶縁被覆部W2の端末W2aから露出しており、当該露出している導体部W1の端末に圧着端子1が圧着される。ここでは、電線Wは、線状に延びる延在方向に対してほぼ同じ径で延びるように形成され、導体部W1の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円形状、絶縁被覆部W2の断面形状が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。
圧着端子1は、電気接続部2と、連結部3と、電線圧着部4とを備える。電気接続部2と連結部3と電線圧着部4とは、全体が一体で導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等によって構成され、端子金具5を構成する。圧着端子1は、例えば、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4等の各部に対応した形状に打ち抜かれた一枚の板金をプレス及び折り曲げ成形することにより各部が立体的に一体で形成される。圧着端子1は、軸方向Xに沿って一方側から他方側に向かって、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4の順で並んで相互に連結される。
電気接続部2は、導電性部材と電気的に接続される部分である。本実施形態の導電性部材は、例えば、相手側端子(不図示)である。すなわちここでは、本実施形態の電気接続部2は、相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部として構成される。電気接続部2は、雄型の端子形状であってもよいし、雌型の端子形状であってもよい。本実施形態の電気接続部2は、雌型の端子形状として図示しており、雄型の端子形状の相手側端子と電気的に接続される。なお、導電性部材は、相手側端子でなくてもよく、例えば、アース部材等の種々の導電性の部材であってもよい。電気接続部2は、相手側端子に対して電気的に接続される端子接続部を構成しなくてもよく、例えば、アース部材等に締結されるいわゆる丸形端子(LA端子)形状であってもよい。
連結部3は、電気接続部2と電線圧着部4との間に介在し、当該電気接続部2と当該電線圧着部4とを連結する部分である。圧着端子1は、電気接続部2と電線圧着部4とが連結部3を介して電気的に接続され、当該電線圧着部4を介して電気接続部2と電線Wの導体部W1とが電気的に接続され導通される。
電線圧着部4は、圧着端子1と電線Wの端末とを電気的に接続する部分である。電線圧着部4は、電線Wの端末に加締められ圧着される。電線圧着部4は、基部41、及び、二組の一対のバレル片部42、43、44、45を含んで構成される。電線圧着部4は、基部41と二組の一対のバレル片部42、43、44、45とによって電線Wに対して加締められ圧着される。電線圧着部4は、基部41、及び、二組の一対のバレル片部42、43、44、45によって、導体圧着部46、中間部47、及び、被覆圧着部48が構成される。言い換えれば、電線圧着部4は、基部41、及び、二組の一対のバレル片部42、43、44、45によって構成される導体圧着部46、中間部47、及び、被覆圧着部48を含んで構成される。導体圧着部46は、基部41の一部、及び、一対のバレル片部42、43によって構成される。中間部47は、基部41の一部によって構成される。被覆圧着部48は、基部41の一部、及び、一対のバレル片部44、45によって構成される。電線圧着部4は、軸方向Xに沿って電気接続部2側から反対側に向かって、導体圧着部46、中間部47、被覆圧着部48の順で並んで相互に連結される。そして、電線圧着部4は、中間部47を介して一対のバレル片部42、43と一対のバレル片部44、45とが分断されたいわゆる別体バレル型の圧着部を構成する。
基部41は、軸方向Xに沿って延在し、U字状に形成された電線圧着部4の底壁となる部分である。基部41は、圧着加工の際に電線Wの端部が載置される。基部41は、軸方向Xの一方側に連結部3を介して電気接続部2が連結される。なお、基部41は、圧着加工前の状態において軸方向Xの他方側にキャリアが連結されており、例えば、圧着加工時にキャリアから切断される。
一対のバレル片部42、43は、基部41の一部と共に導体圧着部46を構成する部分である。導体圧着部46は、電線圧着部4において軸方向Xの一端側、ここでは、電気接続部2側に設けられ電線Wの導体部W1に対して加締められ圧着される部分である。更に言えば、導体圧着部46は、導体部W1に対して加締められ圧着されることで、当該導体部W1と電気的に接続される部分である。一対のバレル片部42、43は、当該導体圧着部46において基部41から幅方向Yの両側にそれぞれ帯状に延びて形成され、基部41との間に電線Wの導体部W1を包んで加締められ圧着される部分である。バレル片部42、43は、圧着加工前の状態において、U字状に形成された電線圧着部4の側壁となる部分である。バレル片部42は、基部41から軸方向Xと交差する幅方向Yの一方側に延びる。バレル片部43は、基部41から幅方向Yの他方側に延びる。バレル片部42、43は、電線Wの導体部W1に対して加締められ圧着される前の状態(図2参照)では、基部41に対して曲げ加工が施され当該基部41とあわせて略U字状に成形されている。本実施形態の一対のバレル片部42、43は、電線Wに対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合わない(オーバーラップしない)ように基部41側の根元から先端までの長さが設定されている。一対のバレル片部42、43は、基部41側の根元から先端までの長さが互いに等しくてもよく、一方の長さが他方の長さよりも長くてもよい。ここでは、一対のバレル片部42、43は、いわゆるBクリンプと称する加締め圧着がなされるものとして図示しているがこれに限らない。Bクリンプでは、バレル片部42、43のそれぞれが基部41側に向けて折り曲げられて先端部が電線Wに向けて押しつけられるように加締められ圧着される。導体圧着部46は、基部41、及び、一対のバレル片部42、43によって、一対のバレル片部42、43の間に位置する電線Wの導体部W1の外側を包んで導体部W1に対して加締められ圧着される。なお、導体圧着部46は、上記の形式に限らず、例えば、一対のバレル片部42、43が電線Wに対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合う(オーバーラップする)ように構成されてもよい。
なお、本実施形態の導体圧着部46は、基部41、及び、一対のバレル片部42、43において導体部W1と接触する部分に、セレーション46a(図6等も参照)を有する。セレーション46aは、導体部W1との接触面積を増やし接触安定性を向上すると共に凝着強度を向上するためのエッジを形成する部分である。セレーション46aは、基部41、及び、一対のバレル片部42、43において導体部W1が位置する側の面(すなわち、導体部W1を載置する内面側の載置面)に当該導体部W1側が窪み当該導体部W1とは反対側(外側)が平坦に形成される。ここでは、セレーション46aは、プレス等により略円形状の浅い溝として形成され、格子状に並んで複数設けられる。
また、導体圧着部46は、基部41、及び、一対のバレル片部42、43において導体部W1と接触する部分に、セレーション46aとは別に一対の凸部46b、46c(図6等も参照)を有する。凸部46b、46cは、それぞれ、基部41、及び、一対のバレル片部42、43において導体部W1が位置する側の面(すなわち、導体部W1を載置する内面側の載置面)に当該導体部W1側に向けて凸状に突出し、当該導体部W1とは反対側(外側)の面が凹状に窪んで形成される。凸部46b、46cは、それぞれ、基部41、及び、一対のバレル片部42、43に渡って幅方向Yに沿って直線状に延在して形成される。凸部46bと凸部46cとは、軸方向Xに対して上述した複数のセレーション46aを挟んで、互いに略平行に形成される。ここでは、凸部46bは、導体圧着部46において、軸方向Xの被覆圧着部48側とは反対側の端部、すなわち、電気接続部2側の端部に形成される。一方、凸部46cは、導体圧着部46において、軸方向Xの被覆圧着部48側の端部に形成される。
一対のバレル片部44、45は、基部41の一部と共に被覆圧着部48を構成する部分である。被覆圧着部48は、電線圧着部4において軸方向Xの他端側、ここでは、電気接続部2側とは反対側に設けられ電線Wの絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着される部分である。ここでは、電線圧着部4は、軸方向Xに対して当該被覆圧着部48と導体圧着部46との間に中間部47が介在する。中間部47は、導体圧着部46と被覆圧着部48との間に介在し、当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48とを連結する部分である。一対のバレル片部44、45は、当該被覆圧着部48において基部41から幅方向Yの両側にそれぞれ帯状に延びて形成され、基部41との間に電線Wの絶縁被覆部W2を包んで加締められ圧着される部分である。バレル片部44、45は、圧着加工前の状態において、U字状に形成された電線圧着部4の側壁となる部分である。バレル片部44は、基部41から軸方向Xと交差する幅方向Yの一方側に延びる。バレル片部45は、基部41から幅方向Yの他方側に延びる。バレル片部44、45は、電線Wの絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着される前の状態(図2参照)では、基部41に対して曲げ加工が施され当該基部41とあわせて略U字状に成形されている。バレル片部44、45は、それぞれバレル片部42、43との間に中間部47が介在することで当該バレル片部42、43と間隔をあけて分断して形成される。本実施形態の一対のバレル片部44、45は、電線Wに対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合わない(オーバーラップしない)ように基部41側の根元から先端までの長さが設定され、かつ、軸方向Xにずらされて形成される。一対のバレル片部44、45は、基部41側の根元から先端までの長さが互いに等しくてもよく、一方の長さが他方の長さよりも長くてもよい。被覆圧着部48は、基部41、及び、一対のバレル片部44、45によって、一対のバレル片部44、45の間に位置する電線Wの絶縁被覆部W2の外側を包んで絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着される。なお、被覆圧着部48は、一対のバレル片部44、45が電線Wに対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合う(オーバーラップする)ように構成されてもよい。
防食止水部10は、防食材(第1防食材11a、第2防食材12a(図9等参照))が硬化されることで形成され、端子付き電線100の各部を止水するものである。ここでは、防食止水部10は、後述する図9に示すように、第1防食止水部11、第2防食止水部12、及び、第3防食止水部13を含んで構成される。第1防食止水部11は、第1の防食材である第1防食材11aが圧着端子1の内側の所定の部位に施され硬化されることで当該圧着端子1の内側の所定の部位を止水する部分である。第2防食止水部12は、第2の防食材である第2防食材12aが圧着端子1の外側の所定の部位に施され硬化されることで当該圧着端子1の外側の所定の部位を止水する部分である。第3防食止水部13は、第1防食止水部11と同様に、第1防食材11aが施され硬化されることで形成される部分であるが、ここでは、被覆圧着部48の導体圧着部46側とは反対側の端部48a(図9等参照)に設けられ止水する部分である。本実施形態の第1防食材11a、第2防食材12aは、ともに露光することで硬化度が変化し硬化する樹脂であり、例えば、紫外線を照射することで硬化するUV(Ultraviolet、紫外線)硬化型樹脂を用いることができる。つまりここでは、防食止水部10は、光硬化樹脂である第1防食材11a、第2防食材12aが硬化されることで形成される。UV硬化型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系の樹脂を用いることができるがこれに限らない。第1防食材11aと第2防食材12aとは、典型的には、同じUV硬化型樹脂を用いることができるが、例えば、それぞれの塗布時の状況等に応じて異なるものを用いてもよく、例えば、粘度等を相互に異ならせてもよい。第1防食材11aは、典型的には、後述する圧着前塗布工程(ステップST2)で、所定の部位に塗布されるものである。一方、第2防食材12aは、典型的には、後述する圧着後塗布工程(ステップST5)で、所定の部位に塗布されるものである。
次に、図3乃至図9を参照して、上記のように構成される端子付き電線100の製造方法(端子付き電線製造方法)について説明する。以下の説明では、図3のフローチャートを基に説明しつつ、適宜他図を参照する。以下で説明する端子付き電線100の製造方法は、作業員が種々の装置、機器、治具等を用いて手作業で行ってもよいし、種々の製造装置によって自動で行われるものであってもよい。
本実施形態の端子付き電線100の製造方法は、図4に示す端子付き電線製造装置としての製造装置Mによって自動で行われるものとして説明する。製造装置Mは、皮剥き装置M1と、端子供給装置M2と、第1塗布装置M3と、圧着装置M4と、端子切断装置M5と、第2塗布装置M6と、硬化装置M7と、制御装置M8とを備える。端子供給装置M2と圧着装置M4と端子切断装置M5とは、例えば、一体で構成されることでこの技術分野においてアプリケータと称される場合がある。また、皮剥き装置M1、第1塗布装置M3、第2塗布装置M6、硬化装置M7、制御装置M8等は、このアプリケータに組み込まれて構成されてもよい。
皮剥き装置M1は、電線Wの一方の端末において絶縁被覆部W2を剥ぎ取り、当該導体部W1の一方の端末を絶縁被覆部W2の端末W2a(図6等参照)から露出させる自動ストリップ装置である。この皮剥き装置M1は、皮剥き工程(ステップST1)を行うものである。
端子供給装置M2は、リール状に巻き取られている端子連鎖体の外周側における先頭の圧着端子1を引き出して順次下流側の装置(ここでは第1塗布装置M3等)に供給していく供給装置である。ここで、端子連鎖体は、プレス工程や折り曲げ工程によって各部の形状が形成された圧着加工前の複数の圧着端子1をキャリア等を介して連結したものであり、リール状に巻き取られた状態で端子供給装置M2に設けられる。
第1塗布装置M3は、ピストンの往復動等によって定量の第1防食材11aをディスペンサ等のノズルM3a(図5等参照)に向けて圧送する装置である。そして、第1塗布装置M3は、ノズルM3aに圧送された第1防食材11aの液滴を当該ノズルM3aから射出し塗布する。第1塗布装置M3は、後述する塗布対象部位11b(図5等参照)に対してノズルM3aを軸方向X、及び、幅方向Yに沿って相対移動可能であり、この構成により、任意の位置の塗布対象部位11bに第1防食材11aを塗布することができる。この第1塗布装置M3は、圧着前塗布工程(ステップST2)を行うものである。
圧着装置M4は、いわゆる下型としてのアンビル、上型としてのクリンパと呼ばれる型を用いて、導体圧着部46を導体部W1に圧着し被覆圧着部48を絶縁被覆部W2に圧着する装置である。この圧着装置M4は、圧着浸透工程(ステップST3)を行うものである。
端子切断装置M5は、圧着後の圧着端子1を端子連鎖体からの切り離す装置である。この端子切断装置M5は、切断工程(ステップST4)を行うものである。端子切断装置M5は、圧着装置M4による圧着端子1の圧着(圧着浸透工程)の進行と同時に圧着端子1の端子連鎖体からの切り離し(切断工程)を行うようにしてもよい。
第2塗布装置M6は、第1塗布装置M3と同様に、ピストンの往復動等によって定量の第2防食材12aをディスペンサ等のノズルM6a(図7等参照)に向けて圧送する装置である。そして、第2塗布装置M6は、ノズルM6aに圧送された第2防食材12aの液滴を当該ノズルM6aから射出し塗布する。第2塗布装置M6は、後述する塗布対象部位12b(図7等参照)に対してノズルM6aを軸方向X、及び、幅方向Yに沿って相対移動可能であり、この構成により、任意の位置の塗布対象部位12bに第2防食材12aを塗布することができる。この第2塗布装置M6は、圧着後塗布工程(ステップST5)を行うものである。なお、第1塗布装置M3と第2塗布装置M6とは、兼用されてもよい。
硬化装置M7は、光源M7a(図8等参照)から第1防食材11a、及び、第2防食材12aに対して光を照射し硬化させる装置である。光源M7aは、UV−LED(Light Emitting Diode)を用いることができる。光源M7aとして用いられるUV−LEDは、UV硬化型樹脂である第1防食材11a、第2防食材12aを硬化させるための紫外線を照射可能な発光素子である。この硬化装置M7は、硬化工程(ステップST6)を行うものである。
制御装置M8は、種々の演算処理を実行し、製造装置Mの各部を統括的に制御する部分である。制御装置M8は、CPU(Central Processing Unit)等の中央演算処理装置、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。制御装置M8は、皮剥き装置M1、端子供給装置M2、第1塗布装置M3、圧着装置M4、端子切断装置M5、第2塗布装置M6、硬化装置M7を制御し、皮剥き工程(ステップST1)、圧着前塗布工程(ステップST2)、圧着浸透工程(ステップST3)、切断工程(ステップST4)、圧着後塗布工程(ステップST5)、硬化工程(ステップST6)等の各工程を実行させる。ここでは、制御装置M8は、第1塗布装置M3によって第1防食材11aを塗布した後、圧着装置M4によって圧着端子1を電線Wに圧着し、第2塗布装置M6によって第2防食材12aを塗布し、硬化装置M7によって第1防食材11a、及び、第2防食材12aを一括で硬化させる処理を実行する。以下、各工程について詳細に説明する。
まず、制御装置M8は、皮剥き工程として、皮剥き装置M1を制御し、電線Wの一方の端末において絶縁被覆部W2を剥ぎ取り、当該導体部W1の一方の端末を絶縁被覆部W2の端末W2a(図6等参照)から露出させる皮剥き処理を実行する(ステップST1)。そして、制御装置M8は、端子供給装置M2を制御し、端子連鎖体の外周側における先頭の圧着端子1を引き出して順次下流側の装置(ここでは第1塗布装置M3等)に供給していく処理を実行しながら、後段の工程を実行していく。
次に、制御装置M8は、皮剥き工程(ステップST1)の後に、図5に示すように、圧着前塗布工程として、第1塗布装置M3を制御し、圧着端子1を電線Wに圧着する前に、所定の部位に第1防食材11aを塗布する圧着前塗布処理を実行する(ステップST2)。本実施形態の制御装置M8は、圧着前塗布工程(圧着前塗布処理)では、ノズルM3aから第1防食材11aの液滴を射出し、圧着端子1において図6に示す隙間空間部6を形成する部位に対して第1防食材11aを塗布する。
ここで、隙間空間部6は、図6に示すように、圧着端子1が電線Wに圧着された状態で圧着端子1と導体部W1と絶縁被覆部W2の端末W2aとによって囲まれた空間部である。電線Wは、圧着端子1が圧着された状態では絶縁被覆部W2の端末W2aが導体圧着部46と被覆圧着部48との間、すなわち、中間部47に位置する。隙間空間部6は、圧着端子1の内側において、絶縁被覆部W2の当該端末W2aの肉厚に応じた段差に起因して、圧着端子1の基部41の内側面と導体部W1の外面との間に形成される隙間である。隙間空間部6は、絶縁被覆部W2の端末W2aの肉厚に応じて生じる段差に沿って略円弧状の隙間として形成される。
第1塗布装置M3は、圧着前塗布工程(ステップST2)では、圧着端子1の圧着後の電線Wにおいて上記隙間空間部6を形成する部位に対して、圧着端子1の圧着前に第1防食材11aを塗布する。つまり、第1塗布装置M3は、圧着端子1の圧着前の電線Wにおいて、圧着後に隙間空間部6を形成することとなる部位を塗布対象部位(第1塗布対象部位)11bとし、当該塗布対象部位11bに対して第1防食材11aを塗布する。言い換えれば、塗布対象部位11bは、上述した第1防食止水部11(図9参照)を設ける部位である。ここでは、塗布対象部位11bは、例えば、図5に示すように、圧着端子1において、中間部47と被覆圧着部48との接続部分でかつ基部41の内側面に位置する部位である。第1塗布装置M3は、例えば、高さ方向Zにおいて、圧着端子1の基部41の内側面の塗布対象部位11bと対向するようにノズルM3aを位置させ、当該ノズルM3aから塗布対象部位11bに対して第1防食材11aの液滴を射出し塗布する。
このとき、本実施形態の制御装置M8は、圧着前塗布工程(ステップST2)では、第1塗布装置M3を制御し、導体圧着部46、及び、被覆圧着部48の圧着に伴って第1防食材11aを導体部W1を介して当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48との間から外部にしみ出させるために十分な量の第1防食材11aを塗布する。第1防食材11aの塗布量は、例えば、予め実証試験等によって、圧着端子1の電線Wへの圧着に伴って当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48との間から外部にしみ出る量となるように調整される。
また、本実施形態の制御装置M8は、圧着前塗布工程(ステップST2)では、図6に示すように、第1塗布装置M3を制御し、下記のように第1防食材11aを塗布してもよい。すなわち、制御装置M8は、圧着端子1が電線Wに圧着された状態で被覆圧着部48の端部48aが位置する部位に第1防食材11aが広がるように当該第1防食材11aを塗布するようにしてもよい。ここで、被覆圧着部48の端部48aは、当該被覆圧着部48の導体圧着部46側とは反対側の端部である。つまり、第1塗布装置M3は、圧着端子1の圧着前の電線Wにおいて、圧着後に端部48aが位置する部位を塗布対象部位(第3塗布対象部位)13bとし、圧着後に塗布対象部位13bに第1防食材11aが広がるように第1防食材11aを塗布する。言い換えれば、塗布対象部位13bは、上述した第3防食止水部13(図9参照)を設ける部位である。第1塗布装置M3は、例えば、図5で例示した塗布対象部位11bに対して、圧着端子1の圧着後に塗布対象部位13bにまで広がるのに十分な量の第1防食材11aを塗布する。これにより、第1塗布装置M3は、圧着後に当該塗布対象部位13bまで第1防食材11aがのびて広がるようにすることができる。また、第1塗布装置M3は、塗布対象部位13bに直接、第1防食材11aを塗布することで、圧着後に当該塗布対象部位13bに第1防食材11aが広がるようにすることもできる。
次に、制御装置M8は、圧着前塗布工程(ステップST2)の後に、圧着浸透工程として、圧着装置M4を制御し、圧着端子1の導体圧着部46を導体部W1に圧着し被覆圧着部48を絶縁被覆部W2に圧着する圧着浸透処理を実行する(ステップST3)。圧着装置M4は、圧着浸透工程(ステップST3)では、アンビル、クリンパを用いて圧着端子1の電線圧着部4を変形させながら、圧着端子1を電線Wに加締め圧着する。より詳細には、圧着装置M4は、アンビルの載置面上に電線圧着部4の基部41が載置された状態で二組の一対のバレル片部42、43、44、45の間に皮剥きされた電線Wを載置する。圧着装置M4は、導体部W1が導体圧着部46のバレル片部42、43の間に位置し絶縁被覆部W2が被覆圧着部48のバレル片部44、45の間に位置し端末W2aが導体圧着部46と被覆圧着部48との間に位置するように基部41上に電線Wを載置する。そして、圧着装置M4は、アンビルと高さ方向Zに対向する位置に配置されたクリンパが高さ方向Zに沿って当該アンビル側に相対的に接近しながら、二組の一対のバレル片部42、43、44、45をそれぞれ基部41側に押圧し徐々に内側に倒し変形させる。これにより、圧着装置M4は、導体圧着部46において基部41と一対のバレル片部42、43との間に導体部W1を包み込んで加締め、当該一対のバレル片部42、43を導体部W1に圧着する。同様に、圧着装置M4は、被覆圧着部48において基部41と一対のバレル片部44、45との間に絶縁被覆部W2を包み込んで加締め、当該一対のバレル片部44、45を絶縁被覆部W2に圧着する。圧着端子1は、図6に示すように、導体圧着部46が導体部W1に圧着され被覆圧着部48が絶縁被覆部W2に圧着された状態で導体圧着部46と導体部W1とが直接的に接触、凝着し導通する。
このとき、圧着端子1は、圧着浸透工程(ステップST3)の前段の圧着前塗布工程(ステップST2)で圧着端子1の塗布対象部位11bに第1防食材11aが塗布されている。このため、圧着端子1は、電線Wに圧着された状態で当該第1防食材11aが隙間空間部6に充填された状態となる。
その上で、圧着端子1は、導体圧着部46、及び、被覆圧着部48の圧着に伴って第1防食材11aが導体部W1の各素線の間を介して当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48との間から外部にしみ出した状態となる。第1防食材11aは、導体部W1において、導体圧着部46と絶縁被覆部W2の端末W2aとの間に位置する中間露出部W1bから外部にしみ出す。すなわち、圧着装置M4は、この圧着浸透工程(ステップST3)では、図6に示すように、導体圧着部46、及び、被覆圧着部48の圧着に伴って第1防食材11aを導体部W1を介して当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48との間から外部にしみ出させる。このとき、圧着端子1は、導体圧着部46の被覆圧着部48側の端部に凸部46cを有しているので、凸部46cによって、圧着に伴って第1防食材11aが導体圧着部46と導体部W1との凝着部位側に押し出されることを抑制することができる。
またここでは、圧着端子1は、圧着浸透工程(ステップST3)の前段の圧着前塗布工程(ステップST2)で圧着端子1の塗布対象部位11bに塗布された第1防食材11aが圧着後に被覆圧着部48の端部48a側の塗布対象部位13bまで広がった状態となる。
次に、制御装置M8は、圧着浸透工程(ステップST3)の後に、あるいは、圧着浸透工程(ステップST3)と並行して、切断工程として、端子切断装置M5を制御し、電線Wに圧着された圧着端子1を端子連鎖体から切り離す切断処理を実行する(ステップST4)。
次に、制御装置M8は、切断工程(ステップST4)の後に、図7に示すように、圧着後塗布工程として、第2塗布装置M6を制御し、圧着端子1を電線Wに圧着した後に、所定の部位に第2防食材12aを塗布する圧着後塗布処理を実行する(ステップST5)。本実施形態の制御装置M8は、圧着後塗布工程(圧着後塗布処理)では、ノズルM6aから第2防食材12aの液滴を射出し、図7に示す塗布対象部位(第2塗布対象部位)12bに対して第2防食材12aを塗布する。言い換えれば、塗布対象部位12bは、上述した第2防食止水部12(図9参照)を設ける部位である。塗布対象部位12bは、図7に示すように、圧着端子1から露出している導体部W1、導体圧着部46、及び、絶縁被覆部W2に渡って、これら導体部W1、導体圧着部46、及び、絶縁被覆部W2を覆う部位である。ここでは、塗布対象部位12bは、導体部W1の各素線の間を介して当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48との間から外部にしみ出した第1防食材11aの部分も含む。つまりここでは、塗布対象部位12bは、圧着端子1から露出している導体部W1の先端W1a、導体圧着部46、導体圧着部46と被覆圧着部48との間から外部にしみ出した第1防食材11a、及び、被覆圧着部48渡って、これらを覆う部位である。
第2塗布装置M6は、例えば、図7に示すように、高さ方向Zにおいて、基部41が位置する側とは反対側にノズルM6aを位置させ、当該ノズルM6aから塗布対象部位12bに対して第2防食材12aの液滴を射出し塗布する。塗布対象部位12bに塗布された第2防食材12aは、塗布対象部位12bにおいて被膜を構成し、すなわち、圧着端子1から露出している導体部W1の先端W1a、導体圧着部46、導体圧着部46と被覆圧着部48との間から外部にしみ出した第1防食材11a、及び、被覆圧着部48に渡ってこれらを一体で覆う。より詳細には、第2防食材12aは、導体部W1の先端W1a、導体圧着部46の一部、導体部W1の中間露出部W1bからしみ出した第1防食材11a、絶縁被覆部W2の端末W2a、中間部47の一部、及び、被覆圧着部48の一部を一体に覆う。導体部W1の先端W1aは、導体圧着部46から電気接続部2側に向けて露出している部分である。導体部W1の中間露出部W1bは、上述したように導体圧着部46と絶縁被覆部W2の端末W2aとの間で露出している部分である。また、第2防食材12aは、少なくともバレル片部42、43の先端部が向かい合うことで形成される溝部に充填されるように塗布されることが好ましい。さらに、第2防食材12aは、導体部W1の内方の素線間の間隙にも浸透する。
次に、制御装置M8は、圧着後塗布工程(ステップST5)の後に、図8に示すように、硬化工程として、硬化装置M7を制御し、第1防食材11a、及び、第2防食材12aに対して光を照射し硬化させる硬化処理を実行し(ステップST6)、端子付き電線100の製造方法を終了する。本実施形態の硬化装置M7は、硬化工程(ステップST6)では、圧着後塗布工程(ステップST5)の後に、第1防食材11a、及び、第2防食材12aに対して一括で光を照射し硬化させる。硬化装置M7は、例えば、図8に示すように、高さ方向Zにおいて、基部41が位置する側とは反対側に光源M7aを位置させ、当該光源M7aから第1防食材11a、第2防食材12aに対して紫外線を照射する。光源M7aから照射された紫外線は、導体部W1の素線の表面で乱反射し、隙間空間部6内に充填された状態の第1防食材11aや導体部W1の内部に浸透した第1防食材11a、第2防食材12aまで届きこれらを硬化させる。第1防食材11a、第2防食材12aは、光源M7aから紫外線を照射されることで硬化しその形状を保持する。
図9に示すように、第1防食材11aは、圧着端子1の圧着前に塗布対象部位11bに塗布され圧着後に隙間空間部6に充填された状態で紫外線が照射されることで、当該圧着端子1の内側の隙間空間部6内や導体部W1の中間露出部W1b内、導体圧着部46と被覆圧着部48との間の部分等で硬化し第1防食止水部11を形成する。これにより、第1防食止水部11は、端子付き電線100において、圧着端子1の内側の隙間空間部6内、及び、導体部W1において導体圧着部46と被覆圧着部48との間から外部に露出した部分で確実に止水することができる。また、第1防食材11aは、圧着端子1の圧着後に塗布対象部位13bまで広がった状態で紫外線が照射されることで、被覆圧着部48の端部48a側で硬化し第3防食止水部13を形成する。これにより、第3防食止水部13は、端子付き電線100において、被覆圧着部48の端部48a側で確実に止水することができる。一方、第2防食材12aは、圧着端子1から露出している導体部W1、導体圧着部46、導体圧着部46と被覆圧着部48との間から露出する第1防食材11a、及び、絶縁被覆部W2に渡ってこれらを一体で覆った状態で紫外線が照射されることで、圧着端子1の外側で硬化し第2防食止水部12を形成する。これにより、第2防食止水部12は、端子付き電線100において、導体部W1の先端W1a、導体圧着部46の一部、導体部W1の中間露出部W1bの第1防食材11a(第1防食止水部11)、絶縁被覆部W2の端末W2a、中間部47の一部、及び、被覆圧着部48の一部を覆って一体で確実に止水することができる。言い換えれば、第2防食止水部12は、導体部W1の露出部分を外部空間から遮断し確実に止水することができる。
以上で説明した端子付き電線100の製造方法、及び、製造装置Mでは、圧着端子1を電線Wに圧着する前に、圧着端子1において隙間空間部6を形成することとなる塗布対象部位11bに第1防食材11aを塗布する。隙間空間部6は、圧着端子1と導体部W1と絶縁被覆部W2の端末W2aとによって囲まれた空間部である。その後、この製造方法、製造装置Mでは、導体圧着部46、被覆圧着部48を導体部W1、絶縁被覆部W2に圧着すると共に、当該圧着に伴って第1防食材11aを導体部W1を介して当該導体圧着部46と当該被覆圧着部48との間から外部にしみ出させる。これにより、この製造方法、製造装置Mでは、圧着端子1と導体部W1と絶縁被覆部W2の端末W2aとによって囲まれた隙間空間部6に加えて、電線Wの導体部W1において導体圧着部46と被覆圧着部48との間から外部に露出する部分を第1防食材11aによって確実に止水することができる。言い換えれば、この製造方法、製造装置Mでは、圧着端子1を電線Wに圧着する前に圧着端子1に塗布された第1防食材11aによって、圧着端子1の圧着後に形成される隙間空間部6、及び、導体部W1において導体圧着部46と被覆圧着部48との間から外部に露出する部分に確実に第1防食止水部11を形成し止水することができる。これにより、この製造方法、製造装置Mでは、圧着端子1の圧着後では第1防食材11aを塗布し難い圧着端子1の内側の隙間空間部6や導体部W1において導体圧着部46と被覆圧着部48との間に位置する部分の内部等に確実に第1防食止水部11を設け止水することができる。
またこの場合、この製造方法、製造装置Mでは、導体部W1の導体圧着部46と被覆圧着部48との間の部分において、導体圧着部46、被覆圧着部48の圧着の際に付加される力を利用して第1防食材11aを導体部W1の各素線の間に素早く確実に浸透させることができる。これにより、この製造方法、製造装置Mでは、例えば、導体部W1の導体圧着部46と被覆圧着部48との間の部分に対して外側から第1防食材11aを塗布するような場合と比較して、第1防食材11aを導体部W1の内部に浸透させるために要する期間を短縮することができる。
上記のように、この製造方法、製造装置Mでは、導体部W1周りを確実に止水し水分等が当該導体部W1側に向けて導体部W1と圧着端子1との間に浸入することを確実に規制し、適正な止水性能を確保した端子付き電線100を製造することができる。この結果、この製造方法、及び、製造装置Mでは、適正な止水性能を確保した端子付き電線100を製造することができ、当該端子付き電線100において、適正な防食性能を確保することができる。例えば、端子付き電線100は、導体部W1の材料がアルミニウム、圧着端子1の材料が銅である場合、両者の間に水が浸入するとイオン化傾向の違いによって導体部W1が腐食(ガルバニック腐食)してしまうおそれがある。これに対して、端子付き電線100は、上記のように水の浸入が規制されることで、当該腐食の発生を抑制することができる。
ここでは、以上で説明した端子付き電線100の製造方法、及び、製造装置Mでは、圧着端子1の導体圧着部46が被覆圧着部48側の端部に凸部46cを有している。これにより、この製造方法、製造装置Mでは、圧着浸透工程(ステップST3)において、凸部46cによって、圧着に伴って第1防食材11aが導体圧着部46と導体部W1との凝着部位側に押し出されることを抑制することができる。この結果、圧着端子1は、電線Wに圧着された状態で、導体圧着部46と導体部W1とが接触して導通する部分に第1防食材11aを介在させずに、導体圧着部46と導体部W1とを直接接触させ導通することができる。これにより、この圧着端子1は、確実に適正な導通性能も確保することができる。そして、この製造方法、製造装置Mでは、圧着浸透工程(ステップST3)において、上記のように第1防食材11aが凝着部位側に逃げないようにすることができるので、第1防食材11aを確実に導体部W1の内部に浸透させ導体圧着部46と被覆圧着部48との間から外部にしみ出させるようにすることができる。この結果、この製造方法、製造装置Mでは、端子付き電線100において、適正な止水防食性能保証と適正な導通性能確保とを両立することができる。
さらに、以上で説明した製造方法、製造装置Mでは、圧着前塗布工程(ステップST2)において、圧着端子1が電線Wに圧着された状態で被覆圧着部48の端部48aが位置することとなる塗布対象部位13bにも第1防食材11aが広がるように当該第1防食材11aを塗布する。したがって、この製造方法、製造装置Mでは、塗布対象部位13bに塗布され硬化した第1防食材11a、すなわち、第3防食止水部13によって被覆圧着部48の導体圧着部46側とは反対側の端部48aが位置する部位を確実に止水することができる。この結果、この製造方法、製造装置Mでは、より適正な止水性能を確保した端子付き電線100を製造することができる。
さらに、以上で説明した製造方法、製造装置Mでは、圧着端子1から露出している導体部W1、導体圧着部46、導体圧着部46と被覆圧着部48との間から露出する第1防食材11a、及び、絶縁被覆部W2に渡って第2防食材12aを塗布しこれらを当該第2防食材12aによって覆う。この結果、この製造方法、製造装置Mでは、圧着端子1を電線Wに圧着した後に圧着端子1に塗布された第2防食材12aによって当該各部を確実に止水することができる。これにより、この製造方法、製造装置Mでは、導体部W1周りを確実に止水し水分等が当該導体部W1側に向けて導体部W1と圧着端子1との間に浸入することより確実に規制し、より適正な止水性能を確保した端子付き電線100を製造することができる。
ここでは、以上で説明した製造方法、製造装置Mでは、第1防食材11a、及び、第2防食材12aが光硬化樹脂であり、硬化工程(ステップST6)において、第1防食材11a、第2防食材12aに対して光を照射し硬化させることで、第1防食止水部11、第2防食止水部12、第3防食止水部13を形成することができる。また、以上で説明した製造方法、製造装置Mでは、硬化工程(ステップST6)において、第1防食材11a、及び、第2防食材12aに対して一括で紫外線を照射し硬化させる。この結果、この製造方法、製造装置Mでは、製造工程を短縮化することができ、効率的に端子付き電線100を製造することができる。
[変形例]
なお、以上で説明した硬化工程(ステップST6)では、第1防食材11a、及び、第2防食材12aに対して一括で光を照射し硬化させるものとして説明したがこれに限らない。
図10、図11は、変形例に係る端子付き電線100の製造方法(端子付き電線製造方法)、及び、端子付き電線製造装置としての製造装置MAを示す図である。本変形例に係る端子付き電線100の製造方法は、硬化工程(ステップST6)が第1硬化工程(ステップST6A)と第2硬化工程(ステップST6B)とを含む点で上述した実施形態と異なり、その他は当該上述した実施形態とほぼ同様である。これに応じて、本変形例に係る製造装置MAは、硬化装置M7が第1硬化装置M7A、及び、第2硬化装置M7Bを備える点で異なり、その他は当該上述した実施形態とほぼ同様である。第1硬化装置M7A、第2硬化装置M7Bは、上述した硬化装置M7とほぼ同様の構成であり、光源M7aから第1防食材11a、第2防食材12aを硬化させるための光、ここでは、紫外線を照射可能に構成される。製造装置MAは、端子切断装置M5と第2塗布装置M6との間に第1硬化装置M7Aが設けられ、第2塗布装置M6の後段側に第2硬化装置M7Bが設けられる。本変形例に係る制御装置M8は、第1塗布装置M3によって第1防食材11aを塗布した後、圧着装置M4によって圧着端子1を電線Wに圧着し、硬化装置M7としての第1硬化装置M7Aによって第1防食材11aを硬化させる処理を実行する。その後、制御装置M8は、第2塗布装置M6によって第2防食材12aを塗布し、硬化装置M7としての第2硬化装置M7Bによって第2防食材12aを硬化させる処理を実行する。以下、本変形例の各工程について詳細に説明する。ただし、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する。
本変形例に係る端子付き電線100の製造方法では、切断工程(ステップST4)の後に、第1硬化工程(ステップST6A)が実行される。制御装置M8は、圧着浸透工程(ステップST3)の後でかつ圧着後塗布工程(ステップST5)の前、ここでは、切断工程(ステップST4)の後でかつ圧着後塗布工程(ステップST5)の前に、第1硬化工程として、第1硬化処理を実行する(ステップST6A)。すなわち、制御装置M8は、第1硬化工程(ステップST6A)として、第1硬化装置M7Aを制御し、第1防食材11aに対して紫外線(光)を照射し硬化させる第1硬化処理を実行する。また、変形例に係る端子付き電線100の製造方法では、圧着後塗布工程(ステップST5)の後に、第2硬化工程(ステップST6B)が実行される。制御装置M8は、圧着後塗布工程(ステップST5)の後に、第2硬化処理を実行し(ステップST6B)、端子付き電線100の製造方法を終了する。すなわち、制御装置M8は、第2硬化工程(ステップST6B)として、第2硬化装置M7Bを制御し、第2防食材12aに対して紫外線(光)を照射し硬化させる第2硬化処理を実行し、端子付き電線100の製造方法を終了する。この場合であっても、この製造方法、製造装置MAでは、上記と同様に、導体部W1周りを確実に止水し、適正な止水性能を確保した端子付き電線100を製造することができる。
なお、上述した本発明の実施形態、変形例に係る端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。 本実施形態に係る端子付き電線製造方法、及び、端子付き電線製造装置は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上の説明では、第1防食材11aと第2防食材12aとは、典型的には、同じUV硬化型樹脂を用いることができるが、例えば、それぞれの塗布時の状況等に応じて異なるものを用いてもよく、例えば、粘度等を相互に異ならせてもよい。
また、以上の説明では、制御装置M8は、圧着前塗布工程(ステップST2)では、圧着端子1の圧着後に塗布対象部位13bにも第1防食材11aが広がるように当該第1防食材11aを塗布するものとして説明したがこれに限らない。また、以上の説明では、端子付き電線製造方法は、圧着後塗布工程(ステップST5)を含むものとして説明したがこれに限らない。つまり、以上の説明では、防食止水部10は、第1防食止水部11、第2防食止水部12、及び、第3防食止水部13を含んで構成されるものとして説明したがこれに限らず、第1防食止水部11を有していれば、第2防食止水部12、第3防食止水部13を有していなくてもよい。
また、以上の説明では、第1防食材11a、第2防食材12aは、ともにUV硬化型樹脂であるものとして説明したがこれに限らない。第1防食材11a、第2防食材12aは、例えば、熱を加えることで硬化する熱硬化型樹脂であってもよい。
1 圧着端子
2 電気接続部
3 連結部
4 電線圧着部
5 端子金具
6 隙間空間部
10 防食止水部
11 第1防食止水部
11a 第1防食材
11b 塗布対象部位
12 第2防食止水部
12a 第2防食材
12b 塗布対象部位
13 第3防食止水部
13b 塗布対象部位
41 基部
42、43、44、45 バレル片部
46 導体圧着部
46a セレーション
46b、46c 凸部
47 中間部
48 被覆圧着部
48a 端部
100 電線
M、MA 製造装置(端子付き電線製造装置)
M1 皮剥き装置
M2 端子供給装置
M3 第1塗布装置
M4 圧着装置
M5 端子切断装置
M6 第2塗布装置
M7 硬化装置
M7A 第1硬化装置
M7B 第2硬化装置
M8 制御装置
W 電線
W1 導体部
W1a 先端
W1b 中間露出部
W2 絶縁被覆部
W2a 端末
X 軸方向(延在方向)
Y 幅方向
Z 高さ方向

Claims (6)

  1. 絶縁性を有する絶縁被覆部で導電性を有する導体部を被覆した電線の前記絶縁被覆部の端末から露出する前記導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含む圧着端子を前記電線に圧着する前に、前記圧着端子において、前記圧着端子が前記電線に圧着された状態で前記圧着端子と前記導体部と前記絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部を形成する部位に対して、第1防食材を塗布する圧着前塗布工程と、
    前記圧着前塗布工程の後に、前記導体圧着部を前記導体部に圧着し前記被覆圧着部を前記絶縁被覆部に圧着すると共に、前記導体圧着部、及び、前記被覆圧着部の圧着に伴って前記第1防食材を前記導体部を介して当該導体圧着部と当該被覆圧着部との間から外部にしみ出させる圧着浸透工程とを含むことを特徴とする、
    端子付き電線製造方法。
  2. 前記導体圧着部は、前記被覆圧着部側の端部に、前記導体部が位置する側に突出し前記導体部の延在方向と交差する方向に沿って延在して形成される凸部を有する、
    請求項1に記載の端子付き電線製造方法。
  3. 前記圧着前塗布工程では、前記圧着端子が前記電線に圧着された状態で前記被覆圧着部の前記導体圧着部側とは反対側の端部が位置する部位に前記第1防食材が広がるように当該第1防食材を塗布する、
    請求項1又は請求項2に記載の端子付き電線製造方法。
  4. 前記圧着浸透工程の後に、前記圧着端子から露出している前記導体部、前記導体圧着部、及び、前記絶縁被覆部に第2防食材を塗布する圧着後塗布工程を含む、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の端子付き電線製造方法。
  5. 前記第1防食材、及び、前記第2防食材は、露光することで硬化する光硬化樹脂であり、
    さらに、前記第1防食材、及び、前記第2防食材に対して光を照射し硬化させる硬化工程を含む、
    請求項4に記載の端子付き電線製造方法。
  6. 絶縁性を有する絶縁被覆部で導電性を有する導体部を被覆した電線の前記絶縁被覆部の端末から露出する前記導体部に対して圧着される導体圧着部、及び、前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部を含む圧着端子を前記電線に圧着する前に、前記圧着端子において、前記圧着端子が前記電線に圧着された状態で前記圧着端子と前記導体部と前記絶縁被覆部の端末とによって囲まれた隙間空間部を形成する部位に対して、第1防食材を塗布する第1塗布装置と、
    前記導体圧着部を前記導体部に圧着し前記被覆圧着部を前記絶縁被覆部に圧着すると共に、前記導体圧着部、及び、前記被覆圧着部の圧着に伴って前記第1防食材を前記導体部を介して当該導体圧着部と当該被覆圧着部との間から外部にしみ出させる圧着装置と、
    前記第1塗布装置、及び、前記圧着装置を制御し、前記第1塗布装置によって前記第1防食材を塗布した後、前記圧着装置によって前記圧着端子を前記電線に圧着する処理を実行可能である制御装置とを備えることを特徴とする、
    端子付き電線製造装置。
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