JP2020144057A - 安全確認装置 - Google Patents

安全確認装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020144057A
JP2020144057A JP2019042053A JP2019042053A JP2020144057A JP 2020144057 A JP2020144057 A JP 2020144057A JP 2019042053 A JP2019042053 A JP 2019042053A JP 2019042053 A JP2019042053 A JP 2019042053A JP 2020144057 A JP2020144057 A JP 2020144057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
intake
safety confirmation
confirmation device
moving body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019042053A
Other languages
English (en)
Inventor
永吉 柚木
Eikichi Yunoki
永吉 柚木
亮太 藤本
Ryota Fujimoto
亮太 藤本
大輔 三原
Daisuke Mihara
大輔 三原
昌美 光本
Masami Mitsumoto
昌美 光本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2019042053A priority Critical patent/JP2020144057A/ja
Publication of JP2020144057A publication Critical patent/JP2020144057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】測定計器による測定結果についての信頼性を確保すること。【解決手段】吸気口112から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器110と、測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路130と、前記導気路130中を導かれる気体の流れに応じて変動する風動体124を収容した吸気確認機構120と、を備えた安全確認装置100を構成した。これにより、空間における風動体124の位置を目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。【選択図】図2

Description

この発明は、気体に含まれる検出対象物質の検出をおこなう安全確認装置に関する。
たとえば、マンホールなどのように、空気中の酸素が欠乏したり硫化水素が発生したりするおそれのある空間における作業に際しては、当該作業に先立って作業をおこなう空間における酸素濃度の測定作業や有毒ガスの発生有無の確認作業をおこなっている。
具体的には、従来、たとえば、吸気口から吸気した気体における酸素や有毒ガスの濃度を測定する測定計器に吸気ホースの一端を接続し、当該吸気ホースの他端をマンホール内などの測定対象箇所に位置づけることによって、吸気口を介して測定計器に吸気した測定対象箇所における雰囲気における酸素や有毒ガスの濃度を測定していた。
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、ガスセンサと、ガス検知器本体に対してリモートケーブルを介して接続されたセンサユニットとを備え、マンホール内に投入されたセンサユニットの地上開口面からの深度を検出するようにしたガス検知器に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2017−191001号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、測定計器による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるか不明であり、測定結果についての信頼性に劣るという問題があった。具体的には、たとえば、測定計器における吸気口や吸気ホースに目詰まりが生じた場合、測定対象箇所の雰囲気を十分に吸引することができず、測定計器による測定結果についての信頼性に劣るという問題があった。
広く普及している測定計器においては、目詰まりを検知する機能を備えていない機種も多く、目詰まりを検知する機能を備えたあらたな測定計器に交換する場合、コストがかかってしまうという問題があった。
また、目詰まりを検知する機能を有した測定器であっても、吸気ホースの先端位置を正確に把握することができず、測定計器に吸引した気体が、測定対象箇所の雰囲気であるかどうかが不明であって、測定計器による測定結果についての信頼性に劣るという問題があった。
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、マンホール内における地上開口面からのセンサユニットの深度を検出することができるものの、検出された深度において正常に動作しているかどうかを確認することはできず、測定計器による測定結果についての信頼性に劣るという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、測定計器による測定結果についての信頼性を確保することができる安全確認装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる安全確認装置は、吸気口から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器と、測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路と、前記導気路中を導かれる気体の流れに応じて変動する風動体を収容した吸気確認機構と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、上記の発明において、前記風動体が、球体形状をなすことを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、上記の発明において、前記吸気確認機構が、前記風動体を収容する筐体における前記測定計器側の開口に設けられた目詰まり防止部材を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、上記の発明において、前記吸気確認機構が、前記風動体を収容する容器内に固定された支持部材を備え、前記風動体が、風車形状をなし、前記支持部材によって回転自在に支持されたことを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、上記の発明において、前記吸気確認機構が、前記風動体を収容する筐体内に固定された支持部材を備え、前記風動体が、シート形状をなし、前記支持部材によって一部が支持されたことを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、吸気口から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器と、測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路と、前記導気路による吸気位置の近傍に人体が知覚可能な気体を給気する吸気確認機構と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、上記の発明において、前記吸気確認機構が、着色された気体を給気することを特徴とする。
また、この発明にかかる安全確認装置は、上記の発明において、前記吸気確認機構が、着臭された気体を給気することを特徴とする。
この発明にかかる安全確認装置によれば、測定計器による測定結果についての信頼性を確保することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置の構造を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置を用いた測定作業の一例を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置が備える吸気確認機構の別の一例を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置が備える吸気確認機構の別の一例を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置の構成を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置を用いた測定作業の一例を示す説明図である。
以下に、この発明にかかる安全確認装置の好適な実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
(安全確認装置の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置の構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置の構造を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100は、測定計器110と、吸気確認機構120と、導気路130と、を備えている。
測定計器110は、ハウジング111に設けられた吸気口112から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定し、測定後の気体をハウジング111に設けられた排気口113からハウジング111の外に排出する。吸気口112および排気口113は、ハウジング111を貫通し、ハウジング111内に設けられた測定機構(図示を省略する)に連通されている。
測定機構は、たとえば、ガルバニ電池式センサ、定電位電解式センサなどの公知の各種のガスセンサの構造によって実現することができる。ガルバニ電池式センサは、金などの貴金属製のカソードと鉛などの卑金属製のアノードとによって構成される一対の電極を収容し電解液を満たした容器を、ガス透過性の隔膜によって外部と遮断することによって構成され、アノードおよびカソードを結線することによって流れる酸素量に比例した電流値に基づいて酸素濃度を測定する。
定電位電解式センサは、作用電極、参照電極、対電極、および、各電極と一体化された気体透過膜を電解質溶液を充填した密閉容器内に収容することによって構成され、参照電極に対する作用電極の電位を規制して電気分解をおこなうことによって発生する電流値に基づいて検出対象物質の濃度を測定する。
測定計器110は、測定機構に気体を吸入する負圧を発生させる吸気ファンや、吸気ファンを回転させる吸気モータなどを備えている(いずれも図示を省略する)。また、測定計器110は、吸気モータの回転をON/OFFするスイッチ114や、検出結果を報知する報知機構などを備えている。報知機構は、たとえば、検出結果を表示する表示器115や、警報音を出力するブザーなどによって実現することができる。
吸気確認機構120は、中空箱形の筐体121を備えている。筐体121は、光学的に透明であって、気密性に優れた材料を用いて形成されている。具体的には、筐体121は、たとえば、プラスチックなどと称される合成高分子材料を用いて形成することができる。より具体的に、筐体121は、たとえば、ポリカーボネート、アクリルなどを用いて形成することができる。
この実施の形態において、筐体121は、すべての面が長方形によって構成される六面体である、直方体形状をなす。筐体121は、六面体を構成する面のうち、対向する2つ面の少なくとも1組が正方形をなす形状であってもよい。また、筐体121は、六面体を構成するすべての面が正方形をなす形状であってもよい。
筐体121は、六面体を構成する面のうち、対向する一対の面のそれぞれに形成された一対の通気口122、123を備えている。一対の通気口122、123は、それぞれ、対向する一対の面を、それぞれ板厚方向に貫通している。筐体121の内側には、空間が確保されている。空間は、一対の通気口122、123以外はすべて密閉されている。筐体121の内側の空間には、一対の通気口122、123のうちの一方の通気口122を介して吸入された気体が流入する。空間内に流入した気体は、一対の通気口122、123のうちの一方の通気口122とは異なる、他方の通気口123から空間の外へ流出する。
また、筐体121の内側の空間には、風動体124が収容されている。風動体124は、一対の通気口122、123のうちの一方の通気口122から空間内に流入し、他方の通気口123から空間の外へ流出する気体の流れによって変動する。風動体124の密度は、空気よりも軽い。具体的に、風動体124は、たとえば、発泡スチロールなどの密度が低い材料を用いて形成された、軽量の球体によって実現することができる。
風動体124は、白色であってもよく、赤色や黄色などに着色されていてもよい。風動体124を着色することによって、風動体124の視認性を高め、一方の通気口122から空間を通って他方の通気口123に流れる気体の流れをわかりやすく案内することができる。風動体124は、たとえば、球体の表面を塗装することによって着色してもよく、流動体を形成する材料自体を着色してもよい。
風動体124は、蓄光塗料などによって着色されていてもよい。これにより、夜間やマンホール内などの暗所で作業をおこなう場合にも、一方の通気口122から空間を通って他方の通気口123に流れる気体によって変動する風動体124の動きの視認性を高め、一方の通気口122から空間を通って他方の通気口123に流れる気体の流れをわかりやすく案内することができる。
筐体121内には、一方の通気口122を覆う目詰まり防止部材125が設けられている。目詰まり防止部材125は、一方の通気口122に風動体124が目詰まりすることを防止する。目詰まり防止部材125は、一方の通気口122を介して空間内から吸気口112への気体の通過を許容し、風動体124の通過を規制する。
目詰まり防止部材125は、一方の吸気口112の周縁より中心側ほど、空間の内側へ突出する凸形状(ドーム形状)をなす。目詰まり防止部材125は、一方の吸気口112の周縁から、空間の内側へ突出する球面形状であることが好ましい。あるいは、目詰まり防止部材125は、空間の内側の面に凹凸が形成されていてもよい。
目詰まり防止部材125は、たとえば、メッシュ形状をなすシートを、空間の内側ほど突出する凸形状(ドーム形状)に成型することによって実現することができる。目詰まり防止部材125は、メッシュ形状をなすシートの成型によって実現されるものに限らず、たとえば、凸形状(ドーム形状)の部材にパンチング加工などを施すことによって複数の貫通孔を形成することによって実現されるものであってもよい。
目詰まり防止部材125において、メッシュ形状がなす複数の網目あるいは複数の貫通孔は、目詰まり防止部材125の全体にわたって設けられていることが好ましい。これにより、一方の通気口122を介して空間内から吸気口112へ流れる気体によって風動体124が目詰まり防止部材125の一部に当接した状態においても、目詰まり防止部材125において風動体124が当接していない部分から空間内の気体を確実に測定計器110へ移動させることができる。
導気路130は、筐体121における一対の通気口122、123に、それぞれの一端が接続された第1の管状部材131および第2の管状部材132によって実現される。第1の管状部材131および第2の管状部材132は、いずれも、両端が開放された管状の部材であって、柔軟性を備え、気密性を呈する材料を用いて形成されている。具体的に、第1の管状部材131および第2の管状部材132は、たとえば、ビニール、シリコンなどを用いて形成することができる。
第1の管状部材131は、一端が、一対の通気口122、123のうちの一方の通気口122に接続され、他端が、測定計器110における吸気口112に接続されている。第2の管状部材132は、一端が、一対の通気口122、123における他方の通気口123に接続され、他端に浮子133が設けられている。第1の管状部材131と一方の通気口122との接続位置、および、第2の管状部材132と他方の通気口123との接続位置は、それぞれ、密閉されている。
導気路130は、第1の管状部材131を備えず、第2の管状部材132のみによって構成されていてもよい。この場合、筐体121における一方の通気口122は、直接、測定計器110の吸気口112に接続する。これにより、部品点数を抑え、安全確認装置100の構造の簡易化を図ることができる。
浮子133は、第2の管状部材132の他端に接続される接続口133aと、接続口133aとは別に浮子133の内側と外側とを連通し微小径で開口する貫通孔133bと、を備え、接続口133aおよび貫通孔133b以外が密閉された中空の容器形状をなす。浮子133は、たとえば、プラスチックなどと称される合成高分子材料を用いて形成することができる。第2の管状部材132の他端に浮子133を設け、当該浮子133における貫通孔133bの開口径を微小径とすることにより、周囲の埃などの異物が安全確認装置100内に侵入しにくくすることができる。
第2の管状部材132は、検出対象物質が存在する検出対象空間に到達する長さが確保されている。具体的に、第2の管状部材132は、地上からマンホール(図2を参照)の底に達する長さが確保されている。安全確認装置100は、作業員が入坑可能な大型のマンホール(人孔)における雰囲気を検出対象物質としており、第2の管状部材132は、地上からマンホールの底までの数メートルの長さが確保されている。
第2の管状部材132は、1本の管状部材によって構成されるものであってもよく、複数本の管状部材によって構成されるものであってもよい。第2の管状部材132を複数本の管状部材によって構成する場合、第2の管状部材132の途中部分の任意の位置に吸気確認機構120を設けることができる。これにより、作業環境などに応じて吸気確認用のユニットを最適な位置に設け、作業にかかる自由度を確保することができる。
(安全確認装置100を用いた測定作業)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100を用いた測定作業について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100を用いた測定作業の一例を示す説明図である。
図2に示すように、安全確認装置100を用いた測定作業は、たとえば、マンホールなどのように、空気中の酸素が欠乏したり硫化水素が発生したりするおそれのある作業空間201における作業に先立って、当該作業空間201における酸素濃度や有毒ガスの発生有無を確認するためにおこなう。
安全確認装置100を用いた測定作業に際しては、まず、第2の管状部材132の他端に設けられた浮子133を、測定対象位置に位置づける。具体的には、たとえば、マンホール内の雰囲気中の酸素濃度や有毒ガスの発生有無を確認するためにおこなう測定作業の場合、浮子133をマンホールの底まで下ろす。
つぎに、測定計器110のスイッチ114を操作する。これにより、吸気モータが動作し、導気路130内が負圧になるため、測定位置における気体が貫通孔133bを介して浮子133内に引き込まれる。浮子133内に引き込まれた気体は、第2の管状部材132を通り、他方の通気口123から筐体121内の空間に流入する。
空間に流入した気体は、モータの動作による負圧によって一方の通気口122から空間の外へ流出する。そして、一方の通気口122から筐体121内の空間の外へ流出した気体は、第1の管状部材131を通って吸気口112から測定計器110内の測定機構に導かれる。このように、筐体121内の空間内においては、吸気モータが動作している間、他方の通気口123から空間内に流入し、筐体121内の空間を経由して、一方の通気口122から空間の外へ流出する気体の流れが形成される。測定計器110は、測定機構によって、吸気口112を介して流入する気体に含まれる酸素や有毒ガスなどの検出対象物質の濃度を検出し、検出結果を報知部によって出力する。
風動体124は、他方の通気口123から空間内に流入し、筐体121内の空間を経由して、一方の通気口122から空間の外へ流出する気体の流れにより、筐体121内の空間内において、一方の通気口122に引き込まれるように移動する。このように、他方の通気口123から筐体121内の空間内に流入し、筐体121内の空間を経由して、一方の通気口122から筐体121内の空間の外へ流出する気体の流れが発生している場合は、筐体121内の空間における風動体124の位置が吸気モータが動作する前よりも一方の通気口122側に移動するため、作業者は、筐体121内の空間における風動体124の位置を目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
上述した実施の形態1においては、空間内に1つの風動体124を収容した吸気確認機構120を備えた安全確認装置100について説明したが、風動体124の数は1つに限るものではない。風動体124は、筐体121内の空間内に複数収容されていてもよい。このように、複数の風動体124を筐体121内の空間内に収容することにより、一方の通気口122から筐体121内の空間を通って他方の通気口123に流れる気体によって変動する風動体124の動きの視認性を高め、一方の通気口122から筐体121内の空間を通って他方の通気口123に流れる気体の流れをわかりやすく案内することができる。
空間内に複数の風動体124を収容する場合、収容する球体は単色に限らず、白色の球体と赤色の球体とのように、複数色の風動体124を混在させてもよい。複数色の風動体124を筐体121内の空間内に収容することによって、一方の通気口122から筐体121内の空間を通って他方の通気口123に流れる気体の流れをわかりやすく案内することができる。
また、上述した実施の形態1においては、軽量の球体によってこの発明にかかる風動体124を実現する例について説明したが、これに限るものではない。この発明にかかる安全確認装置100は、軽量の球体に代えて、風車型の風動体124を備えていてもよい。
図3は、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100が備える吸気確認機構120の別の一例を示す説明図である。図3に示すように、この発明にかかる安全確認装置100は、球体によって実現される風動体124に代えて風車型の風動体301を備えている。風動体301は、支点を中心として回転自在な羽根車302と、羽根車302を回転可能に支持する支持部材303と、によって構成されている。羽根車302は、セロファンやパラフィン紙などの薄いシート状部材を用いて形成することができる。
このような構成の吸気確認機構120においては、モータが動作している間、他方の通気口123から空間内に流入し、空間を経由して、一方の通気口122から空間の外へ流出する気体の流れによって風車が回転する。これにより、作業者は、空間における風動体301(風車)の動きを目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
また、上述した実施の形態1においては、軽量の球体によってこの発明にかかる風動体301を実現し、目詰まり防止部材125によって風動体124による目詰まりを防止する例について説明したが、これに限るものではない。この発明にかかる安全確認装置100は、軽量の球体に代えて、旗型の風動体を備えていてもよい。
図4は、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100が備える吸気確認機構120の別の一例を示す説明図である。図4に示すように、この発明にかかる安全確認装置100は、棒状部材または紐状部材によって実現される目詰まり防止部材401によって支持される、旗型の風動体402を備えている。このような目詰まり防止部材401は、この発明にかかる支持部材を実現する。
目詰まり防止部材401は、筐体121の中央部分において、両端が固定されている。風動体402は、セロファンやパラフィン紙などの薄いシート状部材によって形成され、一部が目詰まり防止部材401に固定されている。
このような構成の吸気確認機構120においては、モータが動作している間、他方の通気口123から空間内に流入し、空間を経由して、一方の通気口122から空間の外へ流出する気体の流れによって、旗型の風動体402が揺れ動く。これにより、作業者は、空間における旗型の風動体402の動きを目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100は、吸気口112から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器110と、測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路130と、導気路130中を導かれる気体の流れに応じて変動する風動体124を収容した吸気確認機構120と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100によれば、空間における風動体124の位置を目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。これにより、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100は、風動体124が、球体形状をなすことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100によれば、風動体124が球体形状をなすため、一方の通気口122から空間内に流入し、他方の通気口123から空間の外へ流出する気体の流れに対する風動体124の対向方向を常に一定にすることができる。
これにより、作業者は、風動体124の姿勢を気にすることなく、常に同じ作業をおこなうことによって測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。そして、これによって、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100は、吸気確認機構130が、風動体124を収容する筐体121における一方の通気口122に設けられた目詰まり防止部材125を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の安全確認装置100によれば、一方の通気口122から筐体121内の空間内に流入し、他方の通気口123から筐体121内の空間の外へ流出する気体の流れによって、風動体124が一方の通気口122に目詰まりすることを確実に防止することができる。これにより、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる安全確認装置100は、吸気確認機構130が、風動体124を収容する容器内に固定された支持部材303によって回転自在に支持された、風車形状をなす風動体301を備えていてもよい。
このような安全確認装置100によれば、筐体121内の空間における風動体124の回転の有無を目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。これにより、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる安全確認装置100は、吸気確認機構130が、風動体402を収容する筐体121内に固定された支持部材401を備え、風動体402が、シート形状をなし、支持部材401によって一部が支持されていてもよい。
このような安全確認装置100によれば、筐体121内の空間における風動体124がはためいているかどうかを目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。これにより、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
<実施の形態2>
(安全確認装置100の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図5は、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置の構成を示す説明図である。図5において、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500は、測定計器110と、導気路130と、吸気確認機構510と、を備えている。
吸気確認機構510は、知覚化ガス容器511と、ガス誘導部材512と、ガス導出機構513と、を備えている。知覚化ガス容器511は、知覚化ガスを収容する密閉容器であって、ガス誘導部材512と接続される開口を備えている。
知覚化ガスは、作業者が知覚することができる気体であって、具体的には、たとえば、着色された気体、着臭された気体、あるいは、着色および着臭された気体によって実現される。知覚化ガスは、検出対象物質と反応しない物質によって着色あるいは着臭されている。
ガス誘導部材512は、管状部材によって実現され、知覚化ガス容器511内に収容された知覚化ガスを所望の位置に誘導する。ガス誘導部材512は、一端が知覚化ガス容器511の開口に接続されており、他端が自由端とされている。ガス誘導部材512は、柔軟性を備え、気密性を呈する材料を用いて形成されている。
具体的に、ガス誘導部材512は、たとえば、ビニール、シリコンなどを用いて形成することができる。ガス誘導部材512は、光学的に透明な材料を用いて形成されていることが好ましい。ガス誘導部材512は、先端において、浮子133など、第2の管状部材132の先端に連結されていてもよい。
ガス導出機構513は、知覚化ガス容器511内に収容された知覚化ガスを、ガス誘導部材512を介してガス誘導部材512の先端の開口から外部に排出させる。具体的に、ガス導出機構513は、たとえば、排気ファンや、排気ファンを回転させる排気モータ、排気モータの回転をON/OFFするスイッチ114などによって構成される(いずれも図示を省略する)。
この実施の形態においては、導気路130を構成する第1の管状部材131および第2の管状部材132のうち、少なくとも一方を、光学的に透明な材料を用いて形成してもよい。これにより、導気路130の内部の少なくとも一部の状態を、目視によって確認することができる。
(安全確認装置500を用いた測定作業)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500を用いた測定作業について説明する。図6は、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500を用いた測定作業の一例を示す説明図である。
図6に示すように、安全確認装置500を用いた測定作業に際しては、まず、第2の管状部材132の他端に設けられた浮子133を、作業空間201内の測定対象位置に位置づける。また、ガス誘導部材512の先端を、浮子133の近くに位置づける。ガス誘導部材512の先端を第2の管状部材132の先端に連結しておくことにより、浮子133を測定対象位置に位置づける作業と同時に、ガス誘導部材512の先端を、浮子133の近くに位置づけることができる。
つぎに、ガス導出機構513のスイッチ114をONにして、排気モータを回転させる。これにより、知覚化ガス容器511内に収容された知覚化ガスがガス誘導部材512の先端の開口から外部に排出される。そして、測定計器110のスイッチ114をONにして、吸気モータを回転させる。
これにより、吸気モータが動作して、他方の通気口123から空間内に流入し、空間を経由して、一方の通気口122から空間の外へ流出する気体の流れが形成され、浮子133の開口を介して吸気した気体を測定機構に導くことができる。測定機構に導かれた気体は、測定機構を通過した後、排出口からハウジング111の外へ排出される。
浮子133の周囲にはガス導出機構513によって排出された知覚化ガスが存在するため、測定計器110が吸気する気体は、知覚化ガスを含んでいる。このため、排気口113から排気される気体が、着色あるいは着臭されているかどうかを知覚することにより、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
また、着色された知覚化ガスを用いる場合、導気路130の少なくとも一部を光学的に透明な材料を用いて形成することによって、当該透明な部分を目視することにより、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
安全確認装置500においては、知覚化ガス容器511、ガス誘導部材512、ガス導出機構513によって構成される吸気確認機構510に代えて、浮子133の内側の中空部分に、着臭されたビーズなどの芳香剤を充填してもよい。この場合、第2の管状部材132の先端に嵌合している浮子133を取り外し、接続口133aから芳香剤を充填した後に、再度、浮子133を第2の管状部材132の先端に嵌合させて取り付ける。
このような安全確認装置500によれば、排気口113から排気される気体における芳香の有無を確認することにより、上記の吸気確認機構120や吸気確認機構510を用いることなく、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
また、排気口113から排気される排気に、容易に芳香をつけることができ、既存の測定計器110を大幅に改良することなく、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500は、吸気口112から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器110と、測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路120と、導気路120による吸気位置の近傍に人体が知覚可能な気体を給気する吸気確認機構510と、を備えたことを特徴としている。
また、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500は、吸気確認機構510が、着色された気体を給気することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500によれば、導気路120中を案内される気体、あるいは、排気口113から排気される気体の着色の有無を目視することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。これにより、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態2の安全確認装置500は、吸気確認機構510が、着臭された気体を給気するようにしてもよい。
このような安全確認装置500によれば、排気口113から排気される気体の着臭の有無を知覚することによって、測定計器110による測定結果が、確かに、測定対象箇所の雰囲気の測定結果であるかどうかを容易かつ迅速に判断することができる。これにより、測定計器110による測定結果についての信頼性を確保することができる。
以上のように、この発明にかかる安全確認装置は、気体に含まれる検出対象物質の検出をおこなう安全確認装置に有用であり、特に、マンホールの中の雰囲気(気体)など、作業者が立ち入る前の確認が必要な気体に含まれる検出対象物質の検出をおこなう安全確認装置に適している。
100 安全確認装置
110 測定計器
112 吸気口
113 排気口
120 吸気確認機構
121 筐体
122 一方の通気口
123 他方の通気口
124 風動体
125 目詰まり防止部材
130 導気路
131 第1の管状部材
132 第2の管状部材
133 浮子
201 作業空間
301 風動体
302 羽根車
303 支持部材
401 目詰まり防止部材
402 風動体
500 安全確認装置
511 知覚化ガス容器
512 ガス誘導部材
513 ガス導出機構

Claims (8)

  1. 吸気口から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器と、
    測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路と、
    前記導気路中を導かれる気体の流れに応じて変動する風動体を収容した吸気確認機構と、
    を備えたことを特徴とする安全確認装置。
  2. 前記風動体は、球体形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の安全確認装置。
  3. 前記吸気確認機構は、前記風動体を収容する筐体における前記測定計器側の開口に設けられた目詰まり防止部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載の安全確認装置。
  4. 前記吸気確認機構は、前記風動体を収容する容器内に固定された支持部材を備え、
    前記風動体は、風車形状をなし、前記支持部材によって回転自在に支持されたことを特徴とする請求項1に記載の安全確認装置。
  5. 前記吸気確認機構は、前記風動体を収容する筐体内に固定された支持部材を備え、
    前記風動体は、シート形状をなし、前記支持部材によって一部が支持されたことを特徴とする請求項1に記載の安全確認装置。
  6. 吸気口から吸気した気体における検出対象物質の濃度を測定する測定計器と、
    測定対象位置における雰囲気を吸気口に導く導気路と、
    前記導気路による吸気位置の近傍に人体が知覚可能な気体を給気する吸気確認機構と、
    を備えたことを特徴とする安全確認装置。
  7. 前記吸気確認機構は、着色された気体を給気することを特徴とする請求項6に記載の安全確認装置。
  8. 前記吸気確認機構は、着臭された気体を給気することを特徴とする請求項6に記載の安全確認装置。
JP2019042053A 2019-03-07 2019-03-07 安全確認装置 Pending JP2020144057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019042053A JP2020144057A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 安全確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019042053A JP2020144057A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 安全確認装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020144057A true JP2020144057A (ja) 2020-09-10

Family

ID=72353593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019042053A Pending JP2020144057A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 安全確認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020144057A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115308367A (zh) * 2022-07-14 2022-11-08 宣化钢铁集团有限责任公司 一种用于氢冶金还原设备组合式五感点检工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115308367A (zh) * 2022-07-14 2022-11-08 宣化钢铁集团有限责任公司 一种用于氢冶金还原设备组合式五感点检工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106435639B (zh) 氢气生成装置
EP3403081B1 (en) Electrochemical sensor
US11187670B2 (en) Method for decreasing baseline under high temperature of gas sensor
US5395501A (en) Gas generating apparatus
JP2003215001A (ja) ガス吸引ポンプ装置およびガス供給アダプタ並びにガス警報ユニット
KR970706867A (ko) 노출 표시 장치(Exposure Indicating Apparatus)
GB2422432A (en) Gas sensor
CN103424456B (zh) 一种三电极电化学传感器
JP2020144057A (ja) 安全確認装置
GB2425183A (en) Gas Measuring System With Gas Sensor And Gas Generator
WO2010024076A1 (ja) 定電位電解式酸素センサ
KR20160077125A (ko) 정전위 전해식 가스 센서
JP6517423B1 (ja) 定電位電解式ガスセンサ
JP2015083924A (ja) 定電位電解式ガスセンサ
JP3881540B2 (ja) 定電位電解式ガスセンサおよびガス検知装置
US10900928B2 (en) Gas sensor
JP5937560B2 (ja) 溶存水素濃度の測定装置
CN109270146B (zh) 一种电化学氯气传感器
CN218350174U (zh) 便携式气体检测报警仪
JP7474682B2 (ja) 定電位電解式ガスセンサ
JP3147637U (ja) ガス検出装置
JP5174915B2 (ja) 定電位電解式酸素センサ
CN219830930U (zh) 电化学气体传感器
JP6330213B2 (ja) 定電位電解式酸素ガスセンサ
JP6517422B1 (ja) 定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器