JP2020143786A5 - - Google Patents
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Description
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
冷凍サイクルに用いられ、冷媒を減圧させる膨張弁として機能する弁装置であって、
流入口(51a)と、流出口(51b)と、流入口から流出口へ流れる冷媒を流通させる弁室(51g)と、が形成されたボディ(51)と、
弁室内において変位することで、弁室を通じて流入口から流出口へ流れる冷媒の流量を調整する弁体(52)と、
弁体を移動させるための制御圧を発生する圧力室(51g、58a)に作用する圧力を変化させる制御弁部品(Y1)と、を備え、
制御弁部品は、
冷媒が流通する冷媒室(Y19)、冷媒室に連通すると共に圧力室に連通する第1冷媒孔(Y16)、冷媒室に連通すると共に当該制御弁部品の外の冷媒の通路(51c、51k)に連通する第2冷媒孔(Y17、Y18)が、形成される基部(Y11、Y121、Y13)と、
自らの温度が変化すると変位する駆動部(Y123、Y124、Y125)と、
駆動部の温度の変化による変位を増幅する増幅部(Y126、Y127)と、
増幅部によって増幅された変位が伝達されて冷媒室内で動くことで、冷媒室に対する第2冷媒孔の開度を調整する可動部(Y128)と、を有し、
駆動部が温度の変化によって変位したときに、駆動部が付勢位置(YP2)において増幅部を付勢することで、増幅部がヒンジ(YP0)を支点として変位するとともに、増幅部と可動部の接続位置(YP3)で増幅部が可動部を付勢し、
ヒンジから付勢位置までの距離よりも、ヒンジから接続位置までの距離の方が長く、
第2冷媒孔が連通する通路は、膨張弁によって減圧される前の高圧の冷媒が流れる第1通路(51c)であり、
流入口には、冷凍サイクルにおいて冷媒を凝縮させる凝縮器(3)によって凝縮された冷媒が流入し、
流入口から流入した冷媒が弁体と弁座(51j)の間に形成される絞り通路(51h)を通ることで高圧の冷媒よりも低圧に減圧され、絞り通路(51h)を通って減圧された冷媒は第2通路(51k)を通ってその後に流出口からから流出し、
流出口は、冷凍サイクルにおいて冷媒を蒸発させる蒸発器(6)の入口側に連通し、
冷媒が流入口から流出口へ流れる位置に弁体が調整された際に、冷媒室の冷媒を第2通路に導く低圧連通流路(58b、YV3)が設けられている。
冷凍サイクルに用いられ、冷媒を減圧させる膨張弁として機能する弁装置であって、
流入口(51a)と、流出口(51b)と、流入口から流出口へ流れる冷媒を流通させる弁室(51g)と、が形成されたボディ(51)と、
弁室内において変位することで、弁室を通じて流入口から流出口へ流れる冷媒の流量を調整する弁体(52)と、
弁体を移動させるための制御圧を発生する圧力室(51g、58a)に作用する圧力を変化させる制御弁部品(Y1)と、を備え、
制御弁部品は、
冷媒が流通する冷媒室(Y19)、冷媒室に連通すると共に圧力室に連通する第1冷媒孔(Y16)、冷媒室に連通すると共に当該制御弁部品の外の冷媒の通路(51c、51k)に連通する第2冷媒孔(Y17、Y18)が、形成される基部(Y11、Y121、Y13)と、
自らの温度が変化すると変位する駆動部(Y123、Y124、Y125)と、
駆動部の温度の変化による変位を増幅する増幅部(Y126、Y127)と、
増幅部によって増幅された変位が伝達されて冷媒室内で動くことで、冷媒室に対する第2冷媒孔の開度を調整する可動部(Y128)と、を有し、
駆動部が温度の変化によって変位したときに、駆動部が付勢位置(YP2)において増幅部を付勢することで、増幅部がヒンジ(YP0)を支点として変位するとともに、増幅部と可動部の接続位置(YP3)で増幅部が可動部を付勢し、
ヒンジから付勢位置までの距離よりも、ヒンジから接続位置までの距離の方が長く、
第2冷媒孔が連通する通路は、膨張弁によって減圧される前の高圧の冷媒が流れる第1通路(51c)であり、
流入口には、冷凍サイクルにおいて冷媒を凝縮させる凝縮器(3)によって凝縮された冷媒が流入し、
流入口から流入した冷媒が弁体と弁座(51j)の間に形成される絞り通路(51h)を通ることで高圧の冷媒よりも低圧に減圧され、絞り通路(51h)を通って減圧された冷媒は第2通路(51k)を通ってその後に流出口からから流出し、
流出口は、冷凍サイクルにおいて冷媒を蒸発させる蒸発器(6)の入口側に連通し、
冷媒が流入口から流出口へ流れる位置に弁体が調整された際に、冷媒室の冷媒を第2通路に導く低圧連通流路(58b、YV3)が設けられている。
Claims (23)
- 冷凍サイクルに用いられ、冷媒を減圧させる膨張弁として機能する弁装置であって、
流入口(51a)と、流出口(51b)と、前記流入口から前記流出口へ流れる冷媒を流通させる弁室(51g)と、が形成されたボディ(51)と、
前記弁室内において変位することで、前記弁室を通じて前記流入口から前記流出口へ流れる冷媒の流量を調整する弁体(52)と、
前記弁体を移動させるための制御圧を発生する圧力室(51g、58a)に作用する圧力を変化させる制御弁部品(Y1)と、を備え、
前記制御弁部品は、
冷媒が流通する冷媒室(Y19)、前記冷媒室に連通すると共に前記圧力室に連通する第1冷媒孔(Y16)、前記冷媒室に連通すると共に当該制御弁部品の外の冷媒の通路(51c、51k)に連通する第2冷媒孔(Y17、Y18)が、形成される基部(Y11、Y121、Y13)と、
自らの温度が変化すると変位する駆動部(Y123、Y124、Y125)と、
前記駆動部の温度の変化による変位を増幅する増幅部(Y126、Y127)と、
前記増幅部によって増幅された変位が伝達されて前記冷媒室内で動くことで、前記冷媒室に対する前記第2冷媒孔の開度を調整する可動部(Y128)と、を有し、
前記駆動部が温度の変化によって変位したときに、前記駆動部が付勢位置(YP2)において前記増幅部を付勢することで、前記増幅部がヒンジ(YP0)を支点として変位するとともに、前記増幅部と前記可動部の接続位置(YP3)で前記増幅部が前記可動部を付勢し、
前記ヒンジから前記付勢位置までの距離よりも、前記ヒンジから前記接続位置までの距離の方が長く、
前記第2冷媒孔が連通する前記通路は、前記膨張弁によって減圧される前の高圧の冷媒が流れる第1通路(51c)であり、
前記流入口には、前記冷凍サイクルにおいて冷媒を凝縮させる凝縮器(3)によって凝縮された冷媒が流入し、
前記流入口から流入した冷媒が前記弁体と弁座(51j)の間に形成される絞り通路(51h)を通ることで前記高圧の冷媒よりも低圧に減圧され、前記絞り通路を通って減圧された冷媒は第2通路(51k)を通ってその後に前記流出口から流出し、
前記流出口は、前記冷凍サイクルにおいて冷媒を蒸発させる蒸発器(6)の入口側に連通し、
冷媒が前記流入口から前記流出口へ流れる位置に前記弁体が調整された際に、前記冷媒室の冷媒を前記第2通路に導く低圧連通流路(58b、YV3)が設けられている弁装置。 - 前記第1冷媒孔は、前記第2通路の低圧よりも高い制御圧を前記圧力室に出力し、
前記低圧連通流路は、前記第1冷媒孔から流出した冷媒を前記第2通路に導くよう形成されており、
前記低圧連通流路には、前記低圧連通流路に沿って流路断面積が低下する絞り部(58c、66a)が設けられている、請求項1に記載の弁装置。 - 前記圧力室に発生した前記制御圧を受けて前記制御圧に応じた力を前記弁体に伝達する移動可能な圧力伝達部(65)を備え、
前記圧力伝達部は、前記圧力室から前記第2通路を通って前記弁体まで伸び、
前記低圧連通流路は、前記圧力伝達部の内部に形成されて前記圧力室から前記第2通路まで連通する、請求項2に記載の弁装置。 - 前記圧力室に発生した前記制御圧を受けて前記制御圧に応じた力を前記弁体に伝達する移動可能な圧力伝達部(65)を備え、
前記ボディには、前記圧力伝達部を収容する収容孔(58)が形成され、
前記収容孔は前記圧力室を含むと共に前記第2通路に連通し、
前記圧力伝達部は、前記収容孔および前記第2通路を通って前記弁体まで伸び、
前記低圧連通流路は、前記収容孔の内周面と前記圧力伝達部との間の隙間として設けられる、請求項2に記載の弁装置。 - 前記基部には、前記低圧連通流路を介して前記第2通路に連通すると共に前記冷媒室に連通する第3冷媒孔(Y18)が形成され、
前記可動部は、前記増幅部によって増幅された変位が伝達されて前記冷媒室内で動くことで、前記冷媒室に対する前記第2冷媒孔の開度および前記冷媒室に対する前記第3冷媒孔の開度のうち少なくとも一方を調整する、請求項1に記載の弁装置。 - 前記流入口は第1流入口であり、
前記流出口は第1流出口であり、
前記冷凍サイクルは前記蒸発器で蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機(2)を含み、
前記ボディには、前記蒸発器から流出した低圧冷媒を流入させる第2流入口(51d)と、冷媒を前記圧縮機の吸入側へ流出させる第2流出口(51e)と、前記第2流入口から前記第2流出口へ至る通路である蒸発後冷媒通路(51f)と、が形成され、
当該弁装置は、前記圧力室における冷媒の圧力に応じた力を前記弁体に伝達する移動可能な圧力伝達部(65)と、前記圧力伝達部とは反対側から弾性力で前記弁体を付勢する弾性体(53)と、前記弾性体の弾性力を調整する調整部(67)と、を備え、
前記ボディにおいて、前記蒸発後冷媒通路、前記圧力室、前記圧力伝達部、前記弁体、前記弾性体、前記調整部が、この順に並んで配置され、前記第2通路は、前記蒸発後冷媒通路に対して前記弁体の側に配置され、
前記調整部には、前記弁体とは反対側において前記ボディの外部に露出する操作受付部(67a)が形成され、
前記操作受付部は、前記ボディの外部から前記弾性体の弾性力の調整のための操作を受け付けることができ、
前記低圧連通流路は、前記第3冷媒孔から前記蒸発後冷媒通路を越えて前記第2通路に連通している、請求項5に記載の弁装置。 - 前記蒸発後冷媒通路を前記制御弁部品の側から前記第2通路の側へ貫通する低圧パイプ(Y23)を備え、
前記低圧連通流路は、前記低圧パイプの内部に形成されている、請求項6に記載の弁装置。 - 前記低圧連通流路は、前記ボディにおいて、前記蒸発後冷媒通路の外部に形成されていることで、前記第3冷媒孔から前記蒸発後冷媒通路を迂回して前記第2通路に連通している、請求項6に記載の弁装置。
- 前記冷凍サイクルは前記蒸発器で蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機(2)を含み、
前記流入口は第1流入口であり、
前記流出口は第1流出口であり、
前記ボディには、前記蒸発器から流出した低圧冷媒を流入させる第2流入口(51d)と、冷媒を前記圧縮機の吸入側へ流出させる第2流出口(51e)と、前記第2流入口から前記第2流出口へ至る通路である蒸発後冷媒通路(51f)と、が形成され、
当該弁装置は、前記蒸発後冷媒通路を通る冷媒に関する物理量に応じた信号を出力するセンサ(54)と、前記センサが出力した前記信号に基づいて、前記制御弁部品の作動を制御するドライバ回路(54d)とを備え、
前記センサ、前記制御弁部品および前記ドライバ回路は、前記蒸発後冷媒通路を基準として前記弁体とは反対側に配置される、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の弁装置。 - 前記ボディにおいて、前記制御弁部品、前記蒸発後冷媒通路、前記圧力室が、この順に並んで配置され、
当該弁装置は、前記蒸発後冷媒通路を前記制御弁部品の側から前記圧力室の側へ貫通する制御圧パイプ(Y21)と、前記圧力室における冷媒の圧力に応じた力を前記弁体に伝達する移動可能な圧力伝達部(65)と、を備え、
前記制御圧パイプには、前記蒸発後冷媒通路よりも前記制御弁部品の側において前記第1冷媒孔に連通し、前記蒸発後冷媒通路よりも前記圧力室側において前記圧力室に連通する制御圧導入孔(YV1)が形成される、請求項9に記載の弁装置。 - 前記センサと前記制御弁部品は、一体として前記ボディに組み付けられている、請求項9または10に記載の弁装置。
- 前記圧力室は、前記弁室であり、
前記基部には、前記第2通路に連通すると共に前記冷媒室に連通する第3冷媒孔(Y18)が形成され、
前記可動部は、前記増幅部によって増幅された変位が伝達されて前記冷媒室内で動くことで、前記冷媒室に対する前記第2冷媒孔の開度および前記冷媒室に対する前記第3冷媒孔の開度のうち少なくとも一方を調整する、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の弁装置。 - 前記基部は、板形状の第1外層(Y11)と、板形状の第2外層(Y13)と、前記第1外層と前記第2外層に挟まれて固定される固定部(Y121)とを有し、
前記第2外層に、前記第1冷媒孔、前記第2冷媒孔、および前記第3冷媒孔が形成されている請求項12に記載の弁装置。 - 前記第1外層よりも前記第2外層の方が前記弁体に近い側に配置され、
前記第1通路および前記第2通路は、前記ボディに形成されている請求項13に記載の弁装置。 - 前記第1外層に、前記駆動部の温度を変化させるための電気配線(Y6、Y7)を通す孔(Y14、Y15)が形成されている請求項13に記載の弁装置。
- 前記可動部は、前記冷媒室に対して前記第2冷媒孔が全閉されると共に前記第3冷媒孔が全開される第1位置と、前記冷媒室に対して前記第2冷媒孔が全開されると共に前記第3冷媒孔が全閉される第2位置と、前記冷媒室に対して前記第2冷媒孔が全閉と全開の間の中間開度で開くと共に前記冷媒室に対して前記第3冷媒孔が全閉と全開の間の中間開度で開く中間位置と、に制御される請求項12ないし15のいずれか1つに記載の弁装置。
- 前記ボディに固定されて前記弁体のリフト量を検出するギャップセンサ(55)を備えた請求項1ないし16のいずれか1つに記載の弁装置。
- 当該弁装置は、前記蒸発器の冷媒流れ上流側で冷媒を減圧膨張させる膨張弁であり、
前記ボディに固定される自律部(54)を備え、
前記自律部は、前記蒸発器から流出した冷媒の温度および圧力を検出する複合センサ(54c)と、前記複合センサが検出した温度および圧力に応じて前記駆動部の温度を制御するドライバ回路(54d)と、を有する、請求項1ないし17のいずれか1つに記載の弁装置。 - 前記制御弁部品は、当該制御弁部品が正常に作動しているか故障しているかを判別するための信号を出力する故障検知部(Y50)を備えている、請求項1ないし16のいずれか1つに記載の弁装置。
- 前記信号は、前記増幅部の歪み量に応じた信号である請求項19に記載の弁装置。
- 前記駆動部は、通電されることで発熱し、
前記故障検知部は、前記制御弁部品が故障している場合に前記制御弁部品に対する通電を停止する装置(54d)に、前記信号を出力する、請求項19または20に記載の弁装置。 - 人に報知を行う報知装置(Y56)を制御する制御装置(Y55)に通知可能な回路(54d)を備え、
前記回路は、前記故障検知部から前記信号を受け、前記信号に基づいて前記制御弁部品が正常に作動しているか故障しているかを判定し、故障していると判定したことに基づいて、前記制御弁部品が故障していることを前記報知装置に報知させるため、前記制御装置に通知を行う、請求項19または20に記載の弁装置。 - 前記制御弁部品は半導体チップによって構成されている請求項1ないし22のいずれか1つに記載の弁装置。
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