JP2020141771A - 歯科用タービンハンドピース - Google Patents

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Abstract

【課題】回転トルクが向上したハンドピースの提供。【解決手段】課題を解決するには、歯科用タービンハンドピースにおいて、使用者が握るグリップと、グリップに接続するヘッドと、ヘッドに備えられるスピンドルと、スピンドルに取り付けられる切削工具を有し、スピンドルは、エアにより回転トルクを得るためのブレードを有するタービンを備え、ヘッドは、内部に位置する前記ブレードにエアを供給する給気吹出口と、内部のエアを排気する排気取込口を備え、ブレードは、供給されるエアを受けて回転トルクを生じさせるエア受部を備え、ブレードの回転方向表面は、エア受部にエアを誘導するエア誘導部を備え、エア誘導部は、エア受部側へと向かって伸びる溝部を備えるように構成すれば良い。また、ブレードの回転方向表面は、エア受部からエアを排出するエア排出部を備え、エア排出部は、エア受部側からブレードの先端へと向かって伸びる溝部を備えてもよい。【選択図】図10

Description

本発明は、タービンを用いて歯牙を切削する切削工具を回転する歯科用タービンハンドピースに関するものである。
従来から、圧縮エアを利用して歯牙を切削する切削工具の回転駆動力を得る歯科用のタービンハンドピース(以下、ハンドピース)において、切削工具を回転させるトルクの向上を図ったものがある。
例えば、特許文献1には、ハウジング内に切削工具を保持するための回転軸に固定されたタービン翼と、タービン翼回転用のエアを流す給気路及びタービン翼回転後のエアを排出する排気路とを備えるハンドピースにおいて、給気路先端の給気口の口径に対し、排気路の入口端の排気口の口径を大きく設定し、かつ、上記給気口から排気口に至るハウジング内を周回するエア通路を、給気口から排気口側にかけて順次拡大させて形成したハンドピースが開示されている(特許文献1)。
この様なハンドピースは、給気口から排気口側にかけてエア通路を順次拡大させることで、圧力損失を低減させてエアの流れを良くする。これにより、ヘッドの内圧の上昇を低減し、より効率的にヘッド内部にエアを供給できるようにしたものである。
特開平9−201370号公報
しかしながら、特許文献1に記載のハンドピースの場合、給気路先端の給気口の口径に対し、排気路の入口端の排気口の開口径を大きく設定し、かつ、上記給気口から排気口に至るハウジング内を周回するエア通路を、給気口から排気口側にかけて順次拡大する構成なので、タービンを内部に保持するヘッド部分が大型化するという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、ヘッド部分が大型化することなく、切削工具を回転させる回転トルクが向上したハンドピースを提供することを目的とする。
課題を解決するためには、歯科用タービンハンドピースにおいて、使用者が握る部位となるグリップと、グリップの先端に接続するヘッドと、ヘッド内に備えられるスピンドルと、スピンドルに取り付けられる切削工具を有し、スピンドルは、供給されるエアにより回転トルクを得るためのブレードを有するタービンを備え、ヘッドは、内部に位置する前記ブレードにエアを供給する給気吹出口と、内部のエアを排気する排気取込口を備え、ブレードは、供給されるエアを受けて回転トルクを生じさせるエア受部を備え、ブレードの回転方向表面は、エア受部にエアを誘導するエア誘導部を備え、エア誘導部は、エア受部側へと向かって伸びる溝部を備えるように構成すれば良い。また、ブレードの回転方向表面は、エア受部からエアを排出するエア排出部を備え、エア排出部は、エア受部側からブレードの先端へと向かって伸びる溝部を備えるように構成すれば良い。
本発明によれば、歯科用タービンハンドピースにおいて、タービンのブレードにおけるエアの流れを効率良くすることができる。
実施の形態1に係るハンドピースの (a)側面図 (b)斜視図 図1のA−A断面図 図2のB−B断面図 実施の形態1に係るタービンの斜視図1 実施の形態1に係るハンドピースの上開口を開いた状態でタービン室の内部を見た斜視図 実施の形態1に係るタービンの斜視図2 図2のE−E断面図 図7のG−G断面図(部分拡大図) 図7のH−H断面図(部分拡大図) (a)タービンブレードを軸方向の上側から見た平面図、(b)(a)に示すX−X断面図、(c)(b)に示す断面図において、ブレードの形状を解りやすく示した模式図
(実施の形態)
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1を参照すると、示す歯科用タービンハンドピースH(以下、ハンドピースH)は、外部から供給される圧縮エア(以下、エア)により回転駆動するスピンドル220の駆動力で、歯牙を切削する切削工具260を回転させて歯科治療に用いる。この様なハンドピースHは、グリップ100と、グリップ100の先端に接続するヘッド200を有する。
ハンドピースHに供給するエアの調整は、供給されるエアの流路に設けられるフットペダル(図示せず)等のエア調整手段を操作することで行われる。
図1〜図2に示すように、グリップ100は、筒状の部材により外殻が形成されており、使用者が手で握る部位となる。このグリップ100の内部には、エアをヘッド200の内部に導く給気路101が設けられる。給気路101は、パイプ状の部材により構成される。また、グリップ100の内部は、ヘッド部200を経由したエアをハンドピースHの外部に導く排気路102を形成する。
更に、グリップ100の後端には、カップリング110が接続する。このカップリング110には、コード111が接続している。カップリング110は、ハンドピースHとコード111側を可能にするためのコネクタとなる部位である。コード111は、外部の機器からハンドピースHに供給されるエアや、ハンドピースHから排気されるエアを流す部位である。
次に、ヘッド200は、ヘッドケース210とスピンドル220とインナーハウジング230とヘッドキャップ240とプッシュボタン250と切削工具260を有する。
ヘッドケース210は、ヘッド200の外殻を構成する筒形状の部材であり、後方に向けて突出する連結部211を備え、内部に後述する各機能部品を保持する空間が形成されている。
連結部211は、グリップ100とヘッド200を接続する部位である。連結部211の内部には、ヘッド200の内部にエアを給気する給気吹出口212と、ヘッド200内部から排気されるエアを取り込む排気取込口213と、排気取込口213に取り込まれたエアを排気路102に流す第1の排気パイプ214aと第2の排気パイプ214bを備える。給気吹出口212は、ノズル状の部位であり、給気路101と接続することでエアが流れ込み、ヘッド200の内部にエアを吹出す。排気取込口213は、第1の排気パイプ214aと第2の排気パイプ214bと接続する。第1の排気パイプ214aは、排気取込口213の概ね中央部分に開口する。第2の排気パイプ214bは、給気吹出口212の下側に開口する。
このように給気吹出口212に給気路101が接続し、排気取込口213と第1の排気パイプ214aと排気路102が接続し、排気取込口213と第2の排気パイプ214bと排気路102が接続することで、ハンドピースHの外部機器からエアをヘッド200内に供給し、ヘッド200内からハンドピースHの外部へと排気するエアの流れを可能とする。尚、本実施の形態では、排気パイプは2つ備える構成であるが、1つでもよい。
次に、図2〜図3に示すように、スピンドル220は、回転筒221と上軸受222と下軸受223とチャック機構224とタービン300とこのタービン300を構成するタービンブレード320(以下、ブレード320)を有する。
回転筒221は、下方向に向けて開口する円筒状の部材であり、内部にチャック機構224を備える。
チャック機構224は、回転筒221の内部に挿入された切削工具260を保持及び解除するものである。切削工具260は、チャック機構224に保持された状態において、回転筒221の下方向に突出した状態となる。
ブレード320は、回転筒221に対して放射状に延びるように位置し、供給されるエアを受ける部分となる。上軸受222と下軸受223は、それぞれ回転筒221の外周面の上側と下側に内輪を固定して設けられる。
次に、インナーハウジング230は、筒状の部材であり、上下方向に貫く開口の内周部分に、下軸受223を保持する下軸受保持部231が形成されている。この下軸受保持部231には、上下方向に貫く開口を取り囲むようにOリング232が設けられる。Oリング232は、ゴムなどの材料により構成されている弾性を有する部材である。この様に構成されたインナーハウジング230は、ヘッドケース210の下方向を向く開口を塞ぐように、ヘッドケース210に固定して設けられる。
次に、ヘッドキャップ240は、上下方向に貫く開口の内周部分に、上軸受222を保持する上軸受保持部241が形成されている。この上軸受保持部241には、上下方向に貫く開口を取り囲むようにOリング242が設けられる。Oリング242は、ゴムなどの材料により構成されている弾性を有する部材である。この様に構成されたヘッドキャップ240は、ヘッドケース210の上方向を向く開口を塞ぐように、ヘッドケース210に固定して設けられる。
また、ヘッドケース210の内部であって、インナーハウジング230とヘッドキャップ240の間に形成されるタービン室215には、スピンドル220が設けられる。スピンドル220は、上軸受222が上軸受保持部241にOリング242を介して保持され、下軸受223が下軸受保持部231にOリング232を介して保持された状態となる。このようにスピンドル220がヘッド200内部に設けられるので、タービン300がタービン室215の内部で回転自在に位置する。
次に、ヘッドキャップ240の上には、プッシュボタン250が設けられる。そして、プッシュボタン250の下側には、切削工具260を保持するチャック機構224が位置する。プッシュボタン250は、チャック機構224と接続する。プッシュボタン250を押すことで、チャック機構224が開閉する。この様に構成されたプッシュボタン250は、切削工具260を回転筒221から外す際のチャック機構224の解除ボタンとしての機能を有する。
以上のようにヘッドケース210の内部にスピンドル220を設けられるので、スピンドル220は、給気吹出口212から供給されるエアをタービン300のブレード320が受け、そのエアの圧力でブレード320が軸周りに回転する。
これにより、ブレード320が取り付けられている回転筒221が回転し、回転筒221に設けられた切削工具260が回転して、歯牙等の治療対象を切削することが可能となる。
次に、本発明の要部について詳細に説明する。
図4に示すように、スピンドル220を構成するタービン300は、中心部分に位置するハブ310と、ハブ310の周囲を取り囲むブレード320(320a〜320h)と、ハブ310とブレード320を接続する接続部330を有する。尚、タービン300の回転軸と平行な方向を軸方向とし、この軸方向と直交する方向を径方向とする。
ハブ310の中心部分には、円筒状に開口することで、取付開口311が形成されている。この取付開口311に回転筒221が入り込み、回転筒221の外周に取付開口311の内面312が固定される。このように構成することで、タービン300は、上軸受222と下軸受223に支持された回転筒221と共に、タービン室215の内部で回転自在に位置する。このように、ハブ310は、円筒筒221にタービン300を固定する部位となる。
次に、接続部330は、ハブ310から径方向に延びブレード320が位置する外周部分に至る部分である。接続部330は径方向に概ね水平な平面形状であるが、外周部分付近は軸方向に向かって曲面が形成される。この曲面形状によってブレード320は径方向に向かって窄む形状に形成される。
次に、ブレード320は、接続部330から径方向外側に向けて突出した部位である。本実施の形態のタービン300の場合、ハブ310を取り囲むように、8つのブレード320(第1ブレード320a〜第8ブレード320h)が、タービン300の回転軸の周りに、それぞれ隣り合うブレードと均等な間隔となるように配置されている。また、8つのブレード320a〜320hは、いずれも同じ形状である。
ブレード320は、タービン室215内において、給気吹出口212から供給されるエアを受け、タービン300の回転トルクを生みだす。これにより、タービン300が回転軸を中心に回転する。
タービン300のブレード320は、タービン300の回転方向とは反対の方向に隣り合うブレード320との間で、次に説明する形状をなしている。本実施の形態において、各ブレードの形状を隣り合う第1ブレード320aと第2ブレード320bを用いて説明する。
尚、以下の説明において、タービン300の回転方向を「回転方向F」とする。また、タービン300の回転方向の逆方向を「逆方向R」とする。
第1ブレード320aと第2ブレード320bは、第1ブレード320aが回転方向F側、第2ブレード320bが逆方向R側の位置関係で隣り合っている。
第1ブレード320aの逆回転R側となる部分には、給気吹出口212から供給されるエアを受ける面となるエア受部350が形成される。 エア受部350は凹状の球面に形成され、このエア受部350がエアを受けることで、タービン300の回転トルクが生まれる。
また、第2ブレード320bの回転方向F側となるブレード回転方向表面353には、給気吹出口212から供給されるエアをエア受部350へ誘うエア誘導部353aと、エア受部350を経たエアを排気取込口213に誘うエア排出部353bが形成される。
つまり、エア誘導部353aは、給気吹出口212からエア受部350に流れるエアが、その表面を沿って流れる部分である。また、エア排出部353bとは、エア受部350を経たエアがタービンブレード320から排気取込口213に流れる過程で、その表面をエアが沿って流れる部分である。
また、ブレード回転方向表面353において、エア誘導部353aが上側に位置し、エア排出部353bが下側に位置する。エア誘導部353aは、給気吹出口212とおおよそ同じ高さの位置となる。
ここで、図10を参照して、ブレード320の形状を詳細に説明する。本実施の形態では、複数の同じ形状のブレードの内、ブレード320bに着目して説明する。
図10(a)は、タービンブレードを軸方向の上側から見た平面図である。図10(b)は、(a)に示すX−X断面図である。図10(c)は、(b)に示す断面図において、ブレードの形状を解りやすく示した模式図である。
尚、図10(b)の断面位置X−Xは、ブレード320bの部分であって、タービン300の中心から径方向に直線的に延びる部分を切断する位置である。また、図10(c)は、タービンブレード320の形状を説明する為に形状を誇張して表現し、断面部分のみを示している。
図10(a)を参照すると、タービン300を軸方向の上側から平面視すると、エア誘導部353aとエア排出部353bを有するブレード回転方向表面353は、エア受部350側からブレード320bのブレード先端321bの間において、凸形状に膨らむ湾曲した形状である。
また、図10(b)及び図10(c)を参照すると、タービンブレード320の断面位置X−Xにおける断面の形状は、中心部分353cから上側であるエア誘導部353a側、又は、下側であるエア排出部353b側に行くに従って、ブレード回転方向表面353がタービン300の中心側に近づく形状を成している。つまり、中心部分353cが、タービン300の径方向外側に突出した形状となる。
尚、断面位置X−Xにおいて、ブレード回転方向表面353は、中心部分353cからエア誘導部353a側の端である上端353dに至る部分、及び、中心部分353cからエア排出部353b側の端である下端353eに至る部分は、滑らかな曲線である。
また、中心部分353cからエア誘導部353a側の端である上端353dに至る部分、及び、中心部分353cからエア排出部353b側の端である下端353eに至る部分は、中心部分353cを通りタービン300の回転軸に対して直交する直線L1を基準に、上下対称となる形状を成している。
更に、中心部分353cからエア誘導部353a側の端である上端353dに至る部分において、上端353dを通りブレード320bの表面に接する接線L2を引くと、上端353dと接点353fとの間では、この接線L2よりタービン300の中心側(径方向内側)に、ブレード320の表面が位置する。つまり、上端353dと接点353fとの間に、凹部が形成される。
この凹部は、ブレード320において、ブレード320bの先端321b側からエア受部350側へと向かって伸びる上側溝部353gとなる。つまり、上側溝部353gは、エア受部350に向かって流れるエアの流れと一致する。エア誘導部353aは、この上側溝部353gを含む部位である。
同様に、中心部分353cからエア排出部353b側の端である下端353eに至る部分において、下端353eを通りブレード320の表面に接する接線L3を引くと、下端353eと接点353hとの間では、この接線L3よりタービン300の中心側(径方向内側)に、ブレード320の表面が位置する。つまり、下端353dと接点353hとの間に凹部が形成される。
この凹部は、ブレード320において、エア受部350側からブレード320bの先端に向かって伸びる下側溝部353iとなる。つまり、下側溝部353iは、エア受部350側からブレード320の先端側に向かって流れるエアの流れと一致する。エア排出部353bは、この下側溝部353iを含む部位である。
このように、エア誘導部353aとエア排出部353bを備えるブレード回転方向表面353は、径方向および軸方向に凸形状に湾曲した凸状球面形状を形成する。つまり、エア誘導部353aとエア排出部353bは、ブレード回転方向表面353の径方向外側の端と径方向内側の端を通る仮想の直線L0に対して、この直線L0より径方向外側に、少なくとも一部分が位置することとなる。
また、エア誘導部353aとエア排出部353bは、ブレード320の軸方向の中心となる部分を基準に軸方向に対称形状である。
また、ブレード回転方向表面353には、ブレード320b側からエア受部350側へと向かって伸びる上側溝部353gと、エア受部350側からブレード320bの先端に向かって伸びる下側溝部353iが形成される。
以上、ブレード320について説明したが、これらの部位を含めタービン300は、アルミニウムなどの金属材料を削り出して形成される。この様にタービン300は、金属により一体に形成されている。
以上のように構成されたタービン300は、次のようにタービン室215に位置する。
図2〜図3に示すように、タービン300は、上軸受222と下軸受223に回転自在に支持された回転筒221に固定され、タービン室210の内部に設けられる。これにより、タービン300は、タービン室215内に回転自在に配置される。これにより、スピンドル220は、ブレード320が受ける給気により駆動力を得て回転駆動する。
また、図5に示すように、タービン室215において、給気吹出口212は排気取込口213内に配置している。
給気吹出口212は、ヘッドケース210の内面に向けて開口する。給気吹出口212が向く方向は、タービン300が回転するときに描く円の接線方向と、おおよそ平行となる方向に構成されている。特に、給気吹出口212は、給気が、主に、エア誘導部353aを経由してエア受部350の上側の領域に到達するように、形状や向きが形成されている。
図6〜図7に示すように、エア誘導部353aを経てエア受部350の上側に到達したエアは、回転方向Fに向けて凹む凹状球面形状のエア受部350に沿って流れることで、エア受部350の下側の領域に至り、タービン300の回転方向と逆方向Rに向きを変えて、エア排出部353bを経由して、タービン300から離れる方向に流れる。そして、タービン300から排出されたエアは、排気取込口213に取り込まれる。排気取込口213に取り込まれたエアは、排気パイプ214を経由して排気路102へ排気される。
つまり、タービン300に給気されたエアは、図6及び図7において点線矢印Wで示すような流れとなる。
尚、タービン300は、上側にエア誘導部353aが位置し、下側にエア排出部353bが位置している。そして、回転方向と逆方向に開口する形状であるエア受部350において、上側の領域を流れるエア誘導部353aに沿って流れてきたエアを180度向きを変えて、下側の領域であるエア排出部353bに沿って流れるように構成されている。
これにより、エア受部350に向けて給気されるエアと、エア受部350から排気されるエアが、互いにぶつかりにくくなるように構成されている。
以上のようにハンドピースHを構成することで、次のような作用及び効果を奏する。
本実施の形態は、タービン300のブレード320において、供給されるエアを受けて回転トルクを生じさせるエア受部350と、エア受部350へエアを誘うエア誘導部353aと、エア受部350で受けたエアをタービン300から排出するエア排出部353bを備える。
ここで、給気エアの流れの向きと平行でエア誘導部353aを通る位置G−Gで切断した断面図である図8と、給気エアの流れの向きと平行でエア排出部353bを通る位置H−Hで切断した断面図である図9を参照して説明する。
図8に示すように、給気吹出口212から供給されるエアは高速の直進する流れとなるが、エア誘導部353aが凸状曲面を形成しているため、直進するエアとエア誘導部エア353aの表面は、エアが直進すると共に距離が離れる。
このとき、直進するエアの流れとエア誘導部353aの間の隙間に、直進するエアの圧力に対して、圧力が低い負圧の領域が発生する。この負圧の領域は、ブレード320を回転方向に引張る揚力F1を発生させる。
つまり、凸状曲面のエア誘導部353a表面を高速のエアが流れることで、ブレード320に対して回転方向への揚力F1が発生する。
また、エア誘導部353aの表面を流れエア受部350に到達したエアは、エア受部350に衝動力を供給した後、エア受部350の球面形状に沿って流れて方向を反転させ、エア排出部353bに排出される。
図9に示すように、エア排出部353bは、エア誘導部353aと同様に凸状曲面を形成しており、エア誘導部353aと同様の効果で、回転方向に引っ張る揚力F2を発生させる。
以上のようにブレード320において、エア誘導部353aで発生する揚力F1と、エア排出部353bで発生する揚力F2の二つの補助的な回転力が発生し、タービン300の回転トルクを向上させることができる。
以上のように、ハンドピースHは、使用者が握る部位となるグリップ100と、グリップ100の先端に接続するヘッド200と、ヘッド200内に備えられるスピンドル220と、スピンドル220に取り付けられる切削工具260を有し、スピンドル220は、供給されるエアにより回転トルクを得るためのブレード320を有するタービン300を備え、ヘッド200は、内部に位置するブレード320にエアを供給する給気吹出口212と、内部のエアを排気する排気取込口213を備え、ブレード320の回転方向表面は、径方向に凸状曲面形状である。
この様に構成することで、ブレード320の回転方向表面353に沿ってエアが流れることで、ブレード320に回転する方向に働く揚力が生じ、タービン300の回転トルクを向上させることができる。
また、ハンドピースHは、ブレード320は、供給されるエアを受けて回転トルクを生じさせるエア受部350と、エア受部350に、エアを誘導するエア誘導部353aと、エア受部350から、エアを排出するエア排出部353bを有し、エア誘導部353aとエア排出部353bは、ブレードの回転方向表面である径方向に凸状曲面形状の部位となる様に構成するとよい。
この様に構成することで、ブレード320の回転方向表面353であるエア誘導部353aとエア排出部353bに沿ってエアが流れることで、ブレード320に回転する方向に働く揚力が生じ、タービン300の回転トルクを向上させることができる。
特に、エア誘導部353aとエア排出部353bを凸状球面形状としているので、エア誘導部353aに沿ってエア受部350に向かう給気エアと、エア受部からエア排出部353bを通って排出されるエアの何れの流れでも、ブレード320に回転する方向に働く揚力を生じさせることができる。
また、ハンドピースHにおいて、エア誘導部353aとエア排出部353bが、ブレード320の軸方向の中心を基準に対称形状となるように構成するとよい。これにより、エア誘導部353aとエア排出部353bで生じる揚力の大きさいがおおよそ等しくなり、タービン320をスムーズに回転させることができる。
また、各ブレード320には、ブレード320bと同様に、先端321b側からエア受部350側へと向かって伸びる上側溝部353gが形成されている。この上側溝部353gの伸びる方向は、エア受部350に向かって流れるエアの流れと一致する。
そして、エア誘導部353aは、この上側溝部353gを含む部位であるので、給気吹出口212から供給されるエアは、エア誘導部353aにおいて、上側溝部353gの内部を流れる。
これにより、エア受部350へと流れるエアは、上側溝部353gに沿って流れるので、ブレード320の上方向に漏れにくくなり、より効率良くエア受部350へと誘導される。
更に、各ブレード320には、ブレード320bと同様に、エア受部350側からブレード320bの先端321bに向かって伸びる下側溝部353iが形成されている。この下側溝部353iの伸びる方向は、エア受部350側からブレード320の先端側に向かって流れるエアの流れと一致する。エア排出部353bは、この下側溝部353iを含む部位であるので、エア受部350側から流れるエアは、エア排出部353bにおいて、下側溝部353iの内部を流れる。
これにより、エア受部350から流れるエアは、下側溝部353iに沿って流れるので、ブレード320の下方向に漏れにくくなり、より効率良くブレード320の外方向に排出される。
このように、ブレード320に上側溝部353gと下側溝部353iを形成することで、ブレード320を流れるエアの流れを効率良くすることができる。
H 歯科用タービンハンドピース
100 グリップ
101 給気路
102 排気路
110 カップリング
111 コード
200 ヘッド
210 ヘッドケース
211 連結部
212 給気吹出口
213 排気取込口
214 排気パイプ
215 タービン室
220 スピンドル
221 回転筒
222 上軸受
223 下軸受
224 チャック機構
230 インナーハウジング
240 ヘッドキャップ
250 プッシュボタン
260 切削工具
300 タービン
310 ハブ
311 取付開口
312 取付開口内面
320(320a,320b,320c,320d,320e,320f,320g,320h) ブレード
321b ブレード先端
330 接続部
350 エア受部
353 ブレード回転方向表面
353a エア誘導部
353b エア排出部
353c 中心部分
353d 上端
353e 下端
353f 接点
353g 上側溝部
353h 接点
353i 下側溝部

Claims (2)

  1. 使用者が握る部位となるグリップと、前記グリップの先端に接続するヘッドと、前記ヘッド内に備えられるスピンドルと、前記スピンドルに取り付けられる切削工具を有し、
    前記スピンドルは、供給されるエアにより回転トルクを得るためのブレードを有するタービンを備え、
    前記ヘッドは、内部に位置する前記ブレードにエアを供給する給気吹出口と、内部のエアを排気する排気取込口を備え、
    前記ブレードは、供給されるエアを受けて回転トルクを生じさせるエア受部を備え、
    前記ブレードの回転方向表面は、前記エア受部にエアを誘導するエア誘導部を備え、
    前記エア誘導部は、前記エア受部側へと向かって伸びる溝部を備えることを特徴とする歯科用タービンハンドピース。
  2. 使用者が握る部位となるグリップと、前記グリップの先端に接続するヘッドと、前記ヘッド内に備えられるスピンドルと、前記スピンドルに取り付けられる切削工具を有し、
    前記スピンドルは、供給されるエアにより回転トルクを得るためのブレードを有するタービンを備え、
    前記ヘッドは、内部に位置する前記ブレードにエアを供給する給気吹出口と、内部のエアを排気する排気取込口を備え、
    前記ブレードは、供給されるエアを受けて回転トルクを生じさせるエア受部を備え、
    前記ブレードの回転方向表面は、前記エア受部からエアを排出するエア排出部を備え、
    前記エア排出部は、前記エア受部側から前記ブレードの先端へと向かって伸びる溝部を備えることを特徴とする歯科用タービンハンドピース。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100203472A1 (en) * 2005-04-07 2010-08-12 Kaltenbach & Voigt Gmbh Turbine wheel for a gas operated medical handpiece and medical handpiece having a turbine wheel, and method for milling a blade of a turbine wheel
EP2752167A1 (de) * 2013-01-07 2014-07-09 W & H Dentalwerk Bürmoos GmbH Turbinenlaufrad für ein medizinisches, insbesondere dentales, Handstück

Patent Citations (2)

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