JP2020141610A - 茶園における液剤散布方法 並びに液剤散布装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このための手法として例えば茶畝跨走型茶園管理機が用いられることがあり、これは茶畝を跨いで移動する走行機体に、アーチ型のブームノズルを設け、茶畝上面に薬剤を噴霧する手法である(例えば特許文献1参照)。また、摘採または整枝した直後の茶茎の切断面に薬剤を塗布するためのローラーを設け、これを茶畝上で自転させながら薬剤を塗布する手法も提案されている(例えば特許文献2・3参照)。
これらの手法は、いずれも茶畝上面に薬剤が噴霧ないしは塗布されるものであり、実際には、その効果として一定の限界がある。すなわち、茶樹に対しての有害虫あるいはその卵、病疫原である有害菌類または微生物は、多くの場合、茶の葉裏に生息しており、上記手法では、このような葉裏まで薬剤が供給されないことがあり、充分な防除効果が得られなかった。
茶畝に沿って移動しながら液剤を散布し、目的とする茶畝の施肥・防虫防疫を行う方法であって、
この方法は、茶畝樹冠表層部に接しながら回転する散布本体を有する散布手段と、散布手段または茶畝上面に液剤を供給する液剤供給部とを具えて成る液剤散布機体によって行うものであり、
施肥・防虫防疫作業を行うにあたっては、液剤供給部から液剤を供給しながら、散布手段の散布本体を作業進行方向に対し、畝頂の茶葉を後方から撫で上げるように回転接触させ、液剤を茶畝に散布するようにしたことを特徴として成るものである。
茶畝に沿って移動しながら液剤を散布し、目的とする茶畝の施肥・防虫防疫を行う液剤散布装置であって、
この液剤散布装置は、液剤散布機体と、この液剤散布機体を移動できるように取り付ける支持体とを具えて成り、
このうち液剤散布機体は、茶畝樹冠表層部に接しながら回転する散布本体を有する散布手段と、散布手段または茶畝上面に液剤を供給する液剤供給部とを具え、
液剤供給部から液剤を供給しながら、散布手段の散布本体を作業進行方向に対し、畝頂の茶葉を後方から撫で上げるように回転接触させ、液剤を茶畝に散布する構成であることを特徴として成るものである。
前記散布本体は、回転軸に対し複数基取り付けられ、且つ回転軸に対しねじり状に設けられる構成であることを特徴として成るものである。
前記液剤供給部は、液剤を噴出するノズルが散布手段の前方に設けられ、散布本体が接触する前の茶葉に液剤が散布される構成であることを特徴として成るものである。
前記茶畝への液剤の散布量は、10a当たり20リットル〜100リットルであることを特徴として成るものである。
すなわち、請求項1または2記載の発明によれば、散布本体を作業進行方向に対し、畝頂の茶葉を後方から撫で上げるように回転させるため、茶葉の裏側(葉裏)にも満遍なく液剤を散布することができ、葉裏に生息する有害虫やその卵、あるいは病疫原である有害菌類または微生物などを効果的に防除(駆除)することができる。
なお、説明にあたっては、液剤散布装置1から説明する。
ここで液剤とは、防虫防疫用の薬剤(薬液)と、液肥(液体肥料)との総称である。
また「液剤散布装置1」という名称中の「液剤散布」とは、防虫防疫(病害虫防除)のための薬剤散布を意味する他、茶品質の向上のための液肥散布も含むものである。
なお、以下の説明では、防虫防疫のために行う液剤散布(薬剤散布)について主に説明する。
このように本実施例の液剤散布装置1は、走行機体2に対しユニット式の液剤散布機体3を取り付けて成るが、液剤散布機体3を設けない部位に、他の管理機体を取り付けておくこと自体は可能である。ただし、液剤散布機体3と他の管理機体を同時に取り付ける場合、液剤散布機体3を機能させている際には(液剤散布中は)、他の管理機体は機能させないものである。
以下、液剤散布装置1を構成する走行機体2と液剤散布機体3とについて説明する。
走行機体2は、茶畝Tを跨いで畝間(畝地)を接地走行するものであり、走行方向(茶畝Tの長手方向)から見て概ね門型状に形成されたフレーム21を骨格部材とする。このフレーム21は、畝間に立ち上げ状態に設けられる左右の脚部フレーム21Aと、左右の脚部フレーム21Aを繋ぐ連結フレーム21Bとを具えて成るものである。
また、脚部フレーム21Aの下端には一例としてクローラを適用した走行体22が設けられる。もちろん、この走行体22は、このようなクローラに限らず、畝地を過剰に押し付けないような空気タイヤ、あるいは双方を適用した形態(例えば前側に空気タイヤ、後側にクローラを適用した形態)等が適宜採り得る。
そして、上述したように、このような走行機体2に対して、液剤散布機体3を茶畝Tの上方に位置するように取り付けるものである。
当該アダプタ部材としては、一例として図2に示すように、フレーム21の前端部に、左右一対の昇降ガイドブラケット27Aと昇降受けローラ27Bとから成る昇降案内部材27を設け、これに左右一対の昇降アダプタ28を支持させる。なお、左右それぞれの昇降アダプタ28は、別々に昇降位置を変更することができる。
昇降アダプタ28の具体的構成は、上下に長杆状に延び、前記昇降案内部材27に直接支持される昇降ポスト281と、その下端部に設けられる取付金具としての取付アダプタ282とにより構成される。なお、昇降シフトのための機構は、従来公知の機構を採用するものであり、一例として昇降ポスト281の下端に接続したシフトケーブルをシリンダ等により引き上げる等の手法を採る。
因みにロックピン282pとしては、差し込み先端側に、弾性的に突出(出没)するボールBを有するものが好ましい。これは、装着後に差し込んだロックピン282pのボールBが突出することにより、この装着状態が維持(ロック)できるためである。
液剤散布機体3は、上述したように液剤散布(薬液散布)による防除を行うユニット式の管理機体であり、特にここでは茶畝Tの上面だけでなく、茶葉Aの葉裏にも効率的に液剤Lが散布できるようにしている。
具体的には一例として図1〜図3に示すように、液剤散布機体3は、液剤Lを実質的に茶畝Tに散布する散布手段31と、散布手段31まで液剤Lを移送する液剤供給部32とを具えて成り、これらをフレームに一体的に組み付けて成る。ここで当該フレームは、散布手段31と液剤供給部32とを一体的に組み付けるだけでなく、走行機体2に対し、液剤散布機体3をユニットとして、簡易に着脱(取付け・取り外し)し得る機能を有し、このため当該フレームを本明細書では「ユニット化フレーム33」と称する。
以下、散布手段31、液剤供給部32、ユニット化フレーム33について説明する。
散布手段31は、上述したように液剤Lを実質的に茶畝Tに散布するものであり、特にここでは茶葉Aの葉裏に効果的に液剤Lを散布する(付着させる)ものである。
なお散布手段31は、茶畝Tの長手方向(管理機正面)から視て、例えば左右で二分割され、これらが茶畝Tの仕立形状に沿うように山形(逆V字状)を成すように配置される。
また左右の散布手段31は、各々、回転軸311と、この回転軸311の周面に設けられる取付本体312と、茶畝樹冠表層部に直接接触する散布本体313とを具えて成り、散布本体313は取付本体312を介して回転軸311に取り付けられる。
そして、このような散布本体313によって液剤Lを茶葉Aに散布するには、例えば図1(c)に示すように、まず散布本体313の前方に位置する茶葉Aに、液剤Lを散布(噴出)した後、液剤Lが掛かった茶葉Aを、回転する散布本体313でならすものである。この際、散布手段31においては、多数の散布本体要素313aが茶葉Aの葉裏を撫で上げるように回転接触することから、この接触時に茶葉Aに散布された液剤Lが、茶葉Aの葉裏に、あたかも塗り付けられるように塗布される。
そして、散布本体313を回転軸311に対しねじり状に取り付けることで、例えば図1(b)に示すように、回転軸311の回転に伴い、細長状を成す個々の散布本体要素313aが、時間差でしなる(撓む)ようになり(側面から見て、全ての散布本体要素313aが重なってしなることがほとんどなく)、液剤Lを茶葉Aの裏面により効果的に散布(塗布)することができる。なお、散布本体313を回転軸311に対しねじり状に取り付けるにあたり、その巻き込み方向としては、右巻きまたは左巻きのどちらでも構わないし、巻き込みの途中で巻き方を変更しても構わない。
因みに、図1(c)等は、個々の散布本体要素313aが、回転中、殆どしならない状態で描いたが、これは便宜的に図示したためであり、実際には上記図1(b)に示すように、回転によって個々の散布本体要素313aがしなることが好ましい。逆に言えば、そのために、散布本体313の素材や形状等を設定することが望ましい。
また、上記図1(c)では、一本の回転軸311に対し四基の散布本体313(取付本体312)を放射状に設けたが(いわゆる4等配)、この数は適宜変更可能である。
液剤供給部32は、上述したように茶葉Aに散布する液剤Lを、図示を省略する液剤タンクから散布手段31に供給するものである。
ここで上述したように散布手段31(散布本体313)が、茶畝Tのほぼ全幅にわたって形成されるため、液剤供給部32もこれに対応して、茶畝Tのほぼ全幅にわたるように形成される。
なお、液剤タンクは、例えば防虫防疫作業を行う場合のみ、走行機体2上に搭載・設置するのが一般的である。
ここでノズル323は、例えば散布本体313の近傍に配置され、且つ茶畝Tのほぼ全幅にわたって形成される回転軸311や散布本体313に対し、より均等に液剤Lを噴出することができるよう畝幅方向において複数設けられるものである(図3(a)参照)。また、このため分散給液管322を茶畝Tのほぼ全幅にわたって設け、複数のノズル323に対し液剤Lを分散供給するものである。
また、移送チューブ321は、液剤タンクから分散給液管322まで液剤Lを移送するためのフレキシブルチューブ(例えばシリコン製)であり、例えば移送チューブ321の終端が、分散給液管322のほぼ中央上部に接続される。
因みに、液剤排出用のポンプを使って液剤Lを噴出する場合には、液剤供給(噴射)のタイミングを、散布本体313の回転と同期させることもできる。
ユニット化フレーム33は、上述したように、液剤散布機体3を走行機体2に対し、ユニットとして簡易に着脱(取付け・取り外し)できるようにしたものであり、実質的には上記散布手段31と液剤供給部32とを一体的に組み付けて成るフレーム部材である。
ユニット化フレーム33は、例えば図3に示すように、茶畝Tのほぼ全幅寸法を有するパイプ状のフレーム部材(これを幅方向フレーム331とする)を、数本、前後方向(茶畝Tの長手方向)に接続して成り、このものは散布手段31が左右二分割で形成されることから、正面から見て、茶畝上面に沿う山形(逆V字状)に形成される。
更に、上述した液剤Lの分散給液管322は、前記幅方向フレーム331に対し、あるいは側板332や中板333に対し取り付けられる。
この取付用ポスト335には、その上部において左右に突出する位置決めピン335pが設けられ、またその下方にピン孔335hが開口されて成る。この位置決めピン335pとピン孔335hとの距離(間隔)は、取付アダプタ282の切欠き282nとピン孔282hとの距離(間隔)と一致するように形成される。
因みに、液剤散布機体3を走行機体2に取り付けた状態では、液剤散布機体3側の位置決めピン335pを、走行機体2(取付アダプタ282)側の切欠き282nに収めた後、上述したロックピン282pを走行機体2(取付アダプタ282)側のピン孔282h及び液剤散布機体3側のピン孔335hを貫通するように嵌め込むものである。
このユニット保持台車は、台車底部にコロやタイヤ等の転動輪(方向転換可能)を設け、これにより液剤散布機体3を載せた状態で自由に移動することができるようにした台車であり、これを適用することで、より容易に液剤散布機体3を走行機体2に取付けることができる。
因みに、液剤散布機体3自体は、ユニット化フレーム33に対し、回転軸311と散布本体313を伴った散布手段31の単位で交換自在とすることが可能である。
なお説明にあたっては、液剤Lの実質的な散布態様の説明に先立ち、液剤散布機体3を走行機体2に取り付ける態様から説明する。また、液剤散布機体3を走行機体2に取り付けるには、上述したユニット保持台車を用いて行うものとする。
(1)液剤散布機体のユニット保持台車への載置
液剤散布機体3を取り付けるにあたっては、上記のように液剤散布機体3をまずユニット保持台車に載せておく。ここで、ユニット保持台車に載せた際の液剤散布機体3の高さは、走行機体2の取付アダプタ282を最も下げた位置よりも高い位置に設定される。具体的には、液剤散布機体3の取付用ポスト335の下端が、取付アダプタ282の上端(切欠き282n)よりも高い位置になるように、液剤散布機体3をユニット保持台車によって保持する。
その後、走行機体2の前面に設置されている取付アダプタ282(ピン孔282h)に差し込まれているロックピン282pを抜き取る。この際、ロックピン282pの差し込み先端側に、弾性的に突出するロック用のボールBが存在する場合には、適宜の操作によりこのボールBを没入させて、ロックピン282pをピン孔282hから抜き取るものである。
その後、取付アダプタ282を下げ(例えば最も低い位置)、取付アダプタ282を、少なくとも液剤散布機体3の取付用ポスト335の下端位置よりも下げておく。なお、このような下降操作は、走行機体2側の原動機26を始動し、昇降操作用の上下レバー等を操作して行う。
その後、液剤散布機体3を載せたユニット保持台車を、茶園管理機(走行機体2)の前側、すなわち昇降ポスト281の前側に移動させ、液剤散布機体3を装着可能位置とする。この際、液剤散布機体3の取付用ポスト335から左右に突出する位置決めピン335pが、上方から視て、取付アダプタ282の切欠き282nとほぼ合致するようにユニット保持台車を移動させるものである。
次いで、走行機体2側の原動機26を始動させ、昇降操作用の上下レバー等を操作して、走行機体2の昇降ポスト281(取付アダプタ282)を徐々に上昇させて行く。
取付アダプタ282の上昇に伴い、液剤散布機体3の位置決めピン335pが、走行機体2の切欠き282nに相対的に収まるようになり、この状態でユニット化フレーム33のピン孔335hと、取付アダプタ282のピン孔282hとが合致していることを確認した後、原動機26を停止させる。その後、これら両方のピン孔282h・335hにロックピン282pを差し込み、取付状態をロックする。
この後、回転軸311を回転させる油圧モータMに接続された油圧ホースを、走行機体2に設けられた油圧ポンプと接続するものであり、これにはワンタッチ接続が行えるカプラ等を適用することが好ましい。
その後、回転軸311の回転数の微調整等、適宜の設定調整を行った後、実質的な液剤散布作業に移行する。
以上のようにして液剤散布機体3を走行機体2に装着した後、作業者が操縦席23に座り、散布対象の茶畝Tに、茶園管理機としての液剤散布装置1を乗り入れ、液剤Lの散布作業を行う。
当該作業中、散布手段31の回転軸311は、一例として図1(c)や図2に示すように、作業進行方向(機体進行方向)において、回転する散布本体313によって、畝頂(茶畝樹冠表層部)の茶葉Aを後方から撫で上げるように(下方からめくり上げるように)回転する。このため、この回転により、しなった個々の散布本体要素313aが、茶葉A(特に葉裏)を満遍なく、なぞるように接触して行く。
そのため、例えば茶畝樹冠表層部において比較的下方に位置する茶葉表面(上面)に散布された液剤Lが、散布本体313との接触により散布本体313の表面に付着し、ここに付着した液剤Lが茶畝樹冠表層部における比較的上方に位置する茶葉Aの葉裏に塗り付けられるようになり、葉裏にも満遍なく液剤Lが散布(塗布)される。
もちろん、回転によって散布本体313が葉裏に直接接触するため、この物理的な接触によって、葉裏に生息していた有害虫やその卵は、直接除去され得る(掻き落とされる)ものである。
このように本発明では茶葉A(特に葉裏)に効率的に液剤Lを散布することができるため、従来に比べ、茶畝Tへの液剤Lの散布量を大幅に減少させることができるものであり、例えば従来、10a当たり200〜400リットルであった散布量を、10a当たり20リットル〜100リットルに減少させることができる。
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず、上述した基本の実施例では、散布本体313に多数の散布本体要素313aを形成するにあたり、単なる切り込み線としてのスリット314を入れて形成するように示したが、散布本体要素313aを形成するスリット314としては、必ずしもこのような形態に限定されるものではなく、例えば図4(b)に示すように、適宜の間隙を有するようにスリット314を形成し、散布本体要素313a同士を幾分離して設けることが可能である。なお、上記図4(b)中の符号315は、スリット314の根元最奥部(切り込み奥部)に形成した亀裂防止孔であり、これは回転による遠心力を受けても散布本体要素313aがスリット根元部から千切れないようにするためである(言わば応力分散作用)。因みに、このような応力分散用の亀裂防止孔315は、単なる切り込み線としてのスリット314を形成した図1(b)のような場合にも採用できる構成であり、有効である。
もちろん、散布本体313は、暖簾タイプとブラシタイプとのいずれかである必要はなく、例えば図5(c)に示すように、これらを併用して構成することも可能である。
また、先に述べた基本の実施例では、散布本体313を回転軸311に対しねじり状に取り付けるように説明したが、例えば図6(b)に示すように、回転軸311の長手方向にひねりを有しないストレート板状に設けることが可能である。この場合、当然ながら散布本体313を保持する取付本体312を、回転軸311の長手方向に沿うように真っ直ぐに設けるものである。
しかしながら、液剤Lの散布態様は必ずしも、これに限定されるものではなく、例えば図7(a)に示すように、回転する散布本体313に、まず液剤Lを付着させ、この散布本体313で茶畝樹冠表層部の茶葉Aの葉裏を撫で上げるように掻き上げて、葉裏に液剤Lを散布(塗布)する態様も可能である。この場合、ノズル323は、例えば上記図7(a)に示すように、散布本体313の前方上部に設け、ここからほぼ真下の散布本体313に向けて、液剤Lを供給する形態が採り得る。因みに、このような場合には、液剤Lの供給は、噴出でなく自然落下によるシャワーリングや滴下でも構わない。
また、例えば図7(b)に示すように、回転する散布本体313で、まず茶畝樹冠表層部の茶葉A、すなわち液剤Lを散布する前の茶葉Aの葉裏を撫で上げるように掻き上げてから、茶葉Aに液剤Lを散布する態様も可能である。この場合、例えば上記図7(b)に示すように、ノズル323を散布本体313の後方(作業進行方向に対する後方)に設け、ここからやや前方の茶畝上面に向けて液剤Lを散布する形態が採り得る。
2 走行機体(支持体)
3 液剤散布機体
2 走行機体
21 フレーム
21A 脚部フレーム
21B 連結フレーム
22 走行体
23 操縦席(操縦者用シート)
24 操縦桿
25 コントロールボックス
26 原動機
27 昇降案内部材
27A 昇降ガイドブラケット
27B 昇降受けローラ
28 昇降アダプタ
281 昇降ポスト
282 取付アダプタ
282n 切欠き
282h ピン孔
282p ロックピン
B ボール
3 液剤散布機体
31 散布手段
32 液剤供給部
33 ユニット化フレーム
31 散布手段
311 回転軸
312 取付本体
313 散布本体
313a 散布本体要素
314 スリット
315 亀裂防止孔
32 液剤供給部
321 移送チューブ
322 分散給液管
323 ノズル
33 ユニット化フレーム
331 幅方向フレーム
332 側板
333 中板
334 カバー
335 取付用ポスト
335p 位置決めピン
335h ピン孔
T 茶畝
A 茶葉
L 液剤
M 油圧モータ
Claims (5)
- 茶畝に沿って移動しながら液剤を散布し、目的とする茶畝の施肥・防虫防疫を行う方法であって、
この方法は、茶畝樹冠表層部に接しながら回転する散布本体を有する散布手段と、散布手段または茶畝上面に液剤を供給する液剤供給部とを具えて成る液剤散布機体によって行うものであり、
施肥・防虫防疫作業を行うにあたっては、液剤供給部から液剤を供給しながら、散布手段の散布本体を作業進行方向に対し、畝頂の茶葉を後方から撫で上げるように回転接触させ、液剤を茶畝に散布するようにしたことを特徴とする茶園における液剤散布方法。
- 茶畝に沿って移動しながら液剤を散布し、目的とする茶畝の施肥・防虫防疫を行う液剤散布装置であって、
この液剤散布装置は、液剤散布機体と、この液剤散布機体を移動できるように取り付ける支持体とを具えて成り、
このうち液剤散布機体は、茶畝樹冠表層部に接しながら回転する散布本体を有する散布手段と、散布手段または茶畝上面に液剤を供給する液剤供給部とを具え、
液剤供給部から液剤を供給しながら、散布手段の散布本体を作業進行方向に対し、畝頂の茶葉を後方から撫で上げるように回転接触させ、液剤を茶畝に散布する構成であることを特徴とする茶園における液剤散布装置。
- 前記散布本体は、回転軸に対し複数基取り付けられ、且つ回転軸に対しねじり状に設けられる構成であることを特徴とする請求項2記載の茶園における液剤散布装置。
- 前記液剤供給部は、液剤を噴出するノズルが散布手段の前方に設けられ、散布本体が接触する前の茶葉に液剤が散布される構成であることを特徴とする請求項2または3記載の茶園における液剤散布装置。
- 前記茶畝への液剤の散布量は、10a当たり20リットル〜100リットルであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の茶園における液剤散布装置。
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