JP2020140750A - 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁気記録媒体のコンタミネーション付着によるヘッドの汚れを抑制する。【解決手段】 実施形態にかかる磁気記録媒体は、一対の主面と、その間に設けられた側面とを含む表面領域を有し、磁気記録を行う記録領域と非記録領域を備え、非記録領域内の表面領域の少なくとも一部に、記録領域内の表面領域の表面自由エネルギーよりも高い表面自由エネルギーを持つコンタミネーション捕集部が設けられている。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、磁気記録媒体及び磁気記録再生装置に関する。
HDDの磁気記録媒体において、アウトガスによる環状シロキサンなどのコンタミネーションが媒体表面に付着し、ヘッドの素子が汚れることによる記録再生不良の発生が問題となっている。媒体表面へのコンタミネーションの付着経路の一つとしては、複数の媒体が積層されたシリンダの外周部の板間からのコンタミネーションの侵入が挙げられる。従来よりドライブ内に活性炭を設置し、コンタミネーションを吸着させることで、媒体に付着する確率を低減させることが試みられている。しかし、媒体表面と媒体端面の潤滑剤は均一に塗布されており、活性炭に吸着されていないコンタミネーション、特に媒体外周付近に存在するコンタミネーションについて、板間からの侵入を積極的に妨げることが出来ない。そのため、板間からのコンタミネーション侵入が容易に発生し、面積の広い媒体表面にコンタミネーションが付着する割合が極めて高く、障害の発生頻度が増える点が問題である。
本発明の実施形態は、磁気記録媒体のコンタミネーション付着によるヘッドの汚れを抑制することを目的とする。
実施形態によれば、一対の主面と、前記主面の間に設けられた側面とを含む表面領域を有し、磁気記録を行う記録領域と前記記録領域以外の非記録領域を備えた磁気記録媒体であって、
前記非記録領域内の表面領域の少なくとも一部に、前記記録領域内の表面領域の表面自由エネルギーよりも高い表面自由エネルギーを持つコンタミネーション捕集部が設けられた磁気記録媒体が提供される。
前記非記録領域内の表面領域の少なくとも一部に、前記記録領域内の表面領域の表面自由エネルギーよりも高い表面自由エネルギーを持つコンタミネーション捕集部が設けられた磁気記録媒体が提供される。
以下、図面を参照しながら、実施形態にかかる磁気記録媒体、及び実施形態に係る磁気記録再生装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の大きさ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の大きさ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
磁気記録再生装置として、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、カバーを取外した状態のHDDの平面図である。
図1に示すように、HDDは、矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、図示しないカバー(トップカバー)と、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。カバーは、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成され、ベース12の側壁12b上にねじ止めし、ベース12の上部開口を気密に閉塞することができる。
磁気記録再生装置として、第1実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、カバーを取外した状態のHDDの平面図である。
図1に示すように、HDDは、矩形状の筐体10を備えている。筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、図示しないカバー(トップカバー)と、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有し、例えば、アルミニウムにより一体に成形されている。カバーは、例えば、ステンレスにより矩形板状に形成され、ベース12の側壁12b上にねじ止めし、ベース12の上部開口を気密に閉塞することができる。
図1に示すように、筐体10内には、ディスク状の磁気記録媒体として磁気ディスク18、および磁気ディスク18を支持および回転させるスピンドルモータ19が設けられている。スピンドルモータ19は、底壁12a上に配設されている。各磁気ディスク18は、例えば、直径95mm(3.5インチ)の円板状に形成され非磁性体、例えば、ガラスからなる基板と、基板の上面(第1面)に形成された磁気記録層とを有している。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19のハブに嵌合され、更に、クランプばね20によりクランプされている。これにより、磁気ディスク18は、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。磁気ディスク18は、スピンドルモータ19により所定の回転数で矢印B方向に回転される。
筐体10内には、磁気ディスク18に対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド17、および、これらの磁気ヘッド17を磁気ディスク18に対して移動自在に支持したアクチュエータアッセンブリ22が設けられている。また、筐体10内には、アクチュエータアッセンブリ22を回動および位置決めするボイスコイルモータ(VCM)24、磁気ヘッド17が磁気ディスク18の最外周に移動した際、磁気ヘッド17を磁気ディスク18から離間したアンロード位置に保持するランプロード機構25、変換コネクタ等の電子部品が実装された基板ユニット(FPCユニット)21、およびスポイラ70が設けられている。
ベース12の底壁12aの外面には、プリント回路基板27がねじ止めされている。プリント回路基板は、スピンドルモータ19の動作を制御するとともに、基板ユニット21を介してVCM24および磁気ヘッド17の動作を制御する制御部を構成している。
ベース12の底壁12aの外面には、プリント回路基板27がねじ止めされている。プリント回路基板は、スピンドルモータ19の動作を制御するとともに、基板ユニット21を介してVCM24および磁気ヘッド17の動作を制御する制御部を構成している。
図2に、第1実施形態にかかるHDDに用いられる磁気記録媒体の構成を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、この磁気ディスク18は、基板1と、基板1上に設けられた積層体8とを含み、積層体8は、磁気記録層3、磁気記録層3上に設けられた保護層4、及び保護層4上に設けられた潤滑層5を有する。磁気記録媒体18は、一対の主面8a,8bと、主面8a,8b間に設けられた側面8cとを含む表面領域を有する。また、磁気記録媒体18は、磁気記録再生を行うための記録領域と、記録領域以外の非記録領域とを有する。ここでは、非記録領域の側面8cにコンタミネーション捕集部11として保護層4が露出した部分が設けられている。
図示するように、この磁気ディスク18は、基板1と、基板1上に設けられた積層体8とを含み、積層体8は、磁気記録層3、磁気記録層3上に設けられた保護層4、及び保護層4上に設けられた潤滑層5を有する。磁気記録媒体18は、一対の主面8a,8bと、主面8a,8b間に設けられた側面8cとを含む表面領域を有する。また、磁気記録媒体18は、磁気記録再生を行うための記録領域と、記録領域以外の非記録領域とを有する。ここでは、非記録領域の側面8cにコンタミネーション捕集部11として保護層4が露出した部分が設けられている。
基板1として、ガラス基板またはアルミニウム合金基板等の非磁性基板を用いることができる。実施形態に使用されるアルミニウム合金基板は、アルミニウム板とアルミニウム板上に形成された合金層を含む。保護層4には例えばCVD(化学気相堆積)により生成したDLC(Diamond Like Carbon)等を使用することができる。潤滑層としては例えばパーフルオロポリエーテル等を使用することができる。カーボンからなる保護層の表面自由エネルギーは、パーフルオロポリエーテルからなる潤滑層の表面自由エネルギーよりも大きい。
第1実施形態によれば、非記録領域内の側面8cのコンタミネーション捕集部11の表面自由エネルギーが記録領域の潤滑層の表面自由エネルギーよりも大きいため、アウトガス等のコンタミネーションがコンタミネーション捕集部11に集中して付着しやすくなり、記録領域の潤滑層表面にコンタミネーションが付着することを抑制できる。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態に係るHDDについて詳細に説明する。
図3は、カバーを外して示す実施形態に係るHDDの分解斜視図である。
図示するように、第2実施形態に係るHDDは、磁気ディスク18として互いに対抗して配置された複数枚の磁気ディスクを用いること、及びアクチュエータアッセンブリ22として、複数のアーム32、各アーム32に取付けられたサスペンションアッセンブリ(ヘッドジンバルアッセンブリ:HGAと称する場合もある)30と、サスペンションアッセンブリ30に支持された磁気ヘッド17とを備えていること以外は図1と同様の構成を有する。
以下に、第2実施形態に係るHDDについて詳細に説明する。
図3は、カバーを外して示す実施形態に係るHDDの分解斜視図である。
図示するように、第2実施形態に係るHDDは、磁気ディスク18として互いに対抗して配置された複数枚の磁気ディスクを用いること、及びアクチュエータアッセンブリ22として、複数のアーム32、各アーム32に取付けられたサスペンションアッセンブリ(ヘッドジンバルアッセンブリ:HGAと称する場合もある)30と、サスペンションアッセンブリ30に支持された磁気ヘッド17とを備えていること以外は図1と同様の構成を有する。
複数枚の磁気ディスクは、ガラスからなる基板と、基板の上面(第1面)および下面(第2面)に形成された磁気記録層とを有している。各磁気ディスク18は、スピンドルモータ19の後述するハブに互いに同軸的に嵌合され、更に、クランプばね20によりクランプされている。複数のアーム32は、磁気ディスクの枚数よりも1つ数が多い。また、複数の磁気ヘッド17は、磁気ディスクの枚数の2倍の数のヘッドを含む。
図4は、図3の線E−Eに沿ったHDDの横断面図である。
この例では、スピンドルモータ19は、底壁12aにほぼ垂直に立設された枢軸60と、枢軸60の回りで回転自在に支持された円筒状の回転軸62と、回転軸62の周囲に同軸的に固定されたほぼ円筒形状のハブ64と、底壁12aに固定され回転軸62の周囲に配置された固定子コイルSCと、更に、ハブ64の内周面に取付けられ固定子コイルSCに対向した円筒状のマグネットMと、を有している。ハブ64は、枢軸60と同軸的に位置する外周面と、外周面の下端(底壁12a側の端)に一体に形成された環状のフランジ65とを有している。
この例では、スピンドルモータ19は、底壁12aにほぼ垂直に立設された枢軸60と、枢軸60の回りで回転自在に支持された円筒状の回転軸62と、回転軸62の周囲に同軸的に固定されたほぼ円筒形状のハブ64と、底壁12aに固定され回転軸62の周囲に配置された固定子コイルSCと、更に、ハブ64の内周面に取付けられ固定子コイルSCに対向した円筒状のマグネットMと、を有している。ハブ64は、枢軸60と同軸的に位置する外周面と、外周面の下端(底壁12a側の端)に一体に形成された環状のフランジ65とを有している。
磁気ディスク18は、その内孔にハブ64が挿通された状態で、ハブ64の外周面に係合している。また、ハブ64の外周面に環状のスペーサリング66が装着され、隣合う2枚の磁気ディスク18間に挟まれている。複数の磁気ディスク18および複数のスペーサリング66は、ハブ64のフランジ65上に順に配置され、交互に重なった状態でハブ64に取付けられている。ハブ64の上端に取付けられたクランプばね20により、複数の磁気ディスク18の内周部およびスペーサリング66をフランジ65側に押圧することにより、複数枚の磁気ディスク18が互いに所定の間隔を置いて積層状態に固定されている。これにより、9枚の磁気ディスク18は、回転軸62およびハブ64と一体に回転可能に支持されている。9枚の磁気ディスク18は、所定の間隔を置いて、互いに平行に、また、底壁12aとほぼ平行に支持されている。
筐体10の高さ(厚さ)Hは、HDD規格に従い、最大26.1mmに形成されている。各磁気ディスク18の板厚Tは、例えば0.635mmに形成され、隣合う2枚の磁気ディスク18間の間隔d(スペーサリングの厚さに相当)は、例えば1.58mmとしている。磁気ディスク全体のスタック高さh(最下部の磁気ディスクの下面から最上部の磁気ディスクの上面までの高さ)は、本実施形態では、18.356mmとしている。
図示するように、例えば9枚の磁気ディスク18のX−X’間の領域を記録領域とするとき、Xよりも内周、及びX’よりも外周は非記録領域となる。コンタミネーション捕集部11は、この非記録領域に設けることができる。
次に、第2実施形態に係るHDDに用いられる磁気記録媒体の構成について、図5及び図6を用いて説明する。
次に、第2実施形態に係るHDDに用いられる磁気記録媒体の構成について、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、図4の磁気ディスク18のうち1枚の外周側の端面の構造を表している。
図示するように、この磁気ディスク18は、両面にそれぞれ磁気記録層を含む基板18−1上に、保護層4と潤滑層5が積層された構造を含み、一対の主面18d,18eと、両主面18d,18e間に設けられた側面18aとを有する。主面18d及び側面18a間には面取り部18b、側面18a及び主面18e間には面取り部18cが設けられている。また、主面18d,18eには潤滑層5が設けられ、側面18a及び面取り部18b,18cにはコンタミネーション捕集部11として潤滑層5から保護層4が露出した部分が設けられている。
図示するように、この磁気ディスク18は、両面にそれぞれ磁気記録層を含む基板18−1上に、保護層4と潤滑層5が積層された構造を含み、一対の主面18d,18eと、両主面18d,18e間に設けられた側面18aとを有する。主面18d及び側面18a間には面取り部18b、側面18a及び主面18e間には面取り部18cが設けられている。また、主面18d,18eには潤滑層5が設けられ、側面18a及び面取り部18b,18cにはコンタミネーション捕集部11として潤滑層5から保護層4が露出した部分が設けられている。
図6に、図5の点線110で囲まれた領域の構成を模式的に表す部分拡大図を示す。
図示するように、磁気記録媒体18は、基板1、及び基板1上に設けられた磁気記録層3を含む積層体8’を含む。基板1は、主面1dと、主面1dに対向する図示しないもう1つの主面とを有し、さらに基板1の端面には、両主面の間に設けられた図示しない側面と、主面1dと側面との間に設けられた面取り部1aと、図示しない主面と側面との間に設けられたもう1つの面取り部とを有する。
図示するように、磁気記録媒体18は、基板1、及び基板1上に設けられた磁気記録層3を含む積層体8’を含む。基板1は、主面1dと、主面1dに対向する図示しないもう1つの主面とを有し、さらに基板1の端面には、両主面の間に設けられた図示しない側面と、主面1dと側面との間に設けられた面取り部1aと、図示しない主面と側面との間に設けられたもう1つの面取り部とを有する。
基板1としては、第1実施形態に用いられる基板と同様に、ガラス基板またはアルミニウム合金基板等の非磁性基板を用いることができる。
積層体8’は、基板1上に順に積層された軟磁性下地層6、シード層2、中間層9,及び中間層9上に設けられた磁気記録層3を含む。
積層体8’は、基板1上に順に積層された軟磁性下地層6、シード層2、中間層9,及び中間層9上に設けられた磁気記録層3を含む。
軟磁性下地層(SUL)6としては、Fe、Co、及びTaから選択される少なくとも1種の主成分と、Zr、BおよびSiから選択される添加成分とを含む非晶質合金を用いることができる。ここでは、FeCoTaを使用する。
シード層2として、Ni、Wなどを用いることができる。ここでは、NiWを使用する。
シード層2として、Ni、Wなどを用いることができる。ここでは、NiWを使用する。
中間層(IL)9としては、Ru合金を用いることができる。Ru合金には、面内方向の格子のマッチングを考慮し、Crなどを添加することができる。ここでは、RuCrを使用する。
中間層9の上には、磁気記録層(Mag)3を設けることができる。磁気記録層としては、例えば、CoPtを主成分とする連続膜およびグラニュラー膜を用いることができる。ここでは、CoPtCrを使用する。
中間層9の上には、磁気記録層(Mag)3を設けることができる。磁気記録層としては、例えば、CoPtを主成分とする連続膜およびグラニュラー膜を用いることができる。ここでは、CoPtCrを使用する。
このような磁気ディスク18を製造するために、まず、ガラス等の非磁性基板を用意し、純水による洗浄、及び乾燥を行った後、DCマグネトロンスパッタ装置の成膜チャンバー内に収容する。成膜チャンバー内を排気して、一定の真空度を維持し、各々所定のガス圧でArガスを導入し、軟磁性下地層6、シード層2、中間層9,及び磁気記録層3を順に積層する。
磁気記録層3を形成した後、例えばCVD(化学気相堆積)法によりDLC(Diamond Like Carbon)を生成することによりC保護層4を形成する。
続いて、潤滑層5を、以下のようにして、形成する。
その後、保護層4表面に、潤滑剤で例えばディップコートを行うことにより、DLC表面上に潤滑剤塗付層を塗布する。このとき、潤滑剤塗付層には、保護層4表面に吸着したボンド潤滑層と、ボンド潤滑層上に設けられた、保護層4表面に吸着していないフリー潤滑層とが形成されている。
続いて、潤滑層5を、以下のようにして、形成する。
その後、保護層4表面に、潤滑剤で例えばディップコートを行うことにより、DLC表面上に潤滑剤塗付層を塗布する。このとき、潤滑剤塗付層には、保護層4表面に吸着したボンド潤滑層と、ボンド潤滑層上に設けられた、保護層4表面に吸着していないフリー潤滑層とが形成されている。
次に、潤滑層塗付層が設けられた基板18−2の側面と面取り部の潤滑層塗付層のボンド潤滑層とフリー潤滑層とを、研磨剤を含むバニッシュテープにより除去して、保護層を露出させ、コンタミネーション捕集部11を得る。
図7に、潤滑層塗付層の除去システムを表す模式図を示す。
図7に、潤滑層塗付層の除去システムを表す模式図を示す。
また、図8に、図7の一部を説明するための図を示す。
図示するように、潤滑層塗付層の除去システム140は、研磨剤を含む3本のバニッシュテープ131,132,133と、このバニッシュテープ131,132,133に各々当接可能な加圧部材135,136,137と、基板18−2を矢印130の方向に回転駆動させる図示しない駆動部とを有する。
図示するように、潤滑層塗付層の除去システム140は、研磨剤を含む3本のバニッシュテープ131,132,133と、このバニッシュテープ131,132,133に各々当接可能な加圧部材135,136,137と、基板18−2を矢印130の方向に回転駆動させる図示しない駆動部とを有する。
図8に、バニッシュテープ131,132,133と基板18−2の配置を表す模式図を示す。バニッシュテープ131は、図8(a)に示すように,加圧部材134により基板18−2の側面18a’に当接可能に配置されている。バニッシュテープ132は、図8(b)に示すように,加圧部材135により基板18−2の第1面取り部18b’に当接可能に配置されている。バニッシュテープ133は、図8(c)に示すように,加圧部材136により基板18−2の第2面取り部18c’に当接可能に配置されている。
潤滑層塗付層の除去システム140を用いて、基板18−2を矢印130の方向に回転駆動させながら、加圧部材134,135,136を用いて、研磨剤を含むバニッシュテープ131,132,133を各々、側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’に一定圧で押し当てることにより、潤滑層塗付層のボンド潤滑層とフリー潤滑層を除去して、側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’に保護層を露出させ、コンタミネーション捕集部を設けることができる。
また、この磁気ディスク18では、側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’のすべての保護層を露出させているが、側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’のうちの少なくとも1つの保護層を露出させればよい。また、側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’それぞれの保護層を全体的に露出しなくても部分的に露出させればよい。
コンタミネーション捕集部を設けた磁気ディスクの残りの潤滑層塗付層は、加熱器にて150℃で1時間加熱し、硬化させることができる。
このようにして得られた磁気記録媒体を、ディスク装置の9枚の磁気ディスク18の少なくとも1枚に使用することができる。これにより、筐体の側面18a’側の側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’に設けられたコンタミネーション捕集部でコンタミネーションを集中的に付着させ、複数の磁気ディスク18の板間に侵入するコンタミネーションの割合を低減させることが可能となる。板間に侵入するコンタミネーションを抑制するという観点では、コンタミネーション捕集部を設けた磁気ディスクを、9枚の磁気ディスクのうち、少なくとも蓋側から2枚目ないし8枚目の磁気ディスクに使用すると効果的であり、すべての磁気ディスクに使用することも可能である。
このようにして得られた磁気記録媒体を、ディスク装置の9枚の磁気ディスク18の少なくとも1枚に使用することができる。これにより、筐体の側面18a’側の側面18a’、第1面取り部18b’、及び第2面取り部18c’に設けられたコンタミネーション捕集部でコンタミネーションを集中的に付着させ、複数の磁気ディスク18の板間に侵入するコンタミネーションの割合を低減させることが可能となる。板間に侵入するコンタミネーションを抑制するという観点では、コンタミネーション捕集部を設けた磁気ディスクを、9枚の磁気ディスクのうち、少なくとも蓋側から2枚目ないし8枚目の磁気ディスクに使用すると効果的であり、すべての磁気ディスクに使用することも可能である。
表面自由エネルギーの測定
潤滑層5と保護層4の表面自由エネルギーを以下のように測定した。
潤滑剤塗付層の除去を行わないこと以外は図6の磁気記録媒体と同様にして最表面に潤滑層を有する磁気記録媒体18−3を形成した。
表面自由エネルギーが既知である液滴1μlを媒体に滴下し、接触角計を用いて媒体と液滴の角度を測定した。媒体面内で同様の測定を4回実施した。Young−Dupreの式を用いて、媒体の表面自由エネルギーを算出した結果、26.0mN/mであった。 一方、潤滑剤を塗布しないこと以外は同様にして最表面に保護層を有する磁気記録媒体18−4を作成した。得られた媒体について、接触角測定を実施したところ、表面自由エネルギーは50.5mN/mであり、潤滑剤を最表面に有する媒体と比較して表面自由エネルギーが高いことが分かった。
潤滑層5と保護層4の表面自由エネルギーを以下のように測定した。
潤滑剤塗付層の除去を行わないこと以外は図6の磁気記録媒体と同様にして最表面に潤滑層を有する磁気記録媒体18−3を形成した。
表面自由エネルギーが既知である液滴1μlを媒体に滴下し、接触角計を用いて媒体と液滴の角度を測定した。媒体面内で同様の測定を4回実施した。Young−Dupreの式を用いて、媒体の表面自由エネルギーを算出した結果、26.0mN/mであった。 一方、潤滑剤を塗布しないこと以外は同様にして最表面に保護層を有する磁気記録媒体18−4を作成した。得られた媒体について、接触角測定を実施したところ、表面自由エネルギーは50.5mN/mであり、潤滑剤を最表面に有する媒体と比較して表面自由エネルギーが高いことが分かった。
保護層と潤滑層のコンタミネーション付着評価
潤滑剤を最表面に有する磁気記録媒体18−3を、HDDに搭載し、80℃環境下でドライブを260時間動作させたところ、HDD内部から発ガスし媒体上に付着した。
コンタミネーション付着評価として、Si+イオン量をToF−SIMSを用いて測定した結果、500 カウントであった。
潤滑剤を最表面に有する磁気記録媒体18−3を、HDDに搭載し、80℃環境下でドライブを260時間動作させたところ、HDD内部から発ガスし媒体上に付着した。
コンタミネーション付着評価として、Si+イオン量をToF−SIMSを用いて測定した結果、500 カウントであった。
一方、潤滑剤を塗布せず最表面にC保護層を有する磁気記録媒体18−4をHDDに搭載し、同様の測定を実施したところ、Si+イオン量のカウントが2200であり、磁気記録媒体18−3よりもコンタミネーションが付着しやすい結果となった。
このように、潤滑層より保護層の方が表面自由エネルギーが大きく、コンタミネーションが付着しやすいことがわかる。
このように、潤滑層より保護層の方が表面自由エネルギーが大きく、コンタミネーションが付着しやすいことがわかる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…基板、3…磁気記録層、4…保護層、5…潤滑層、8,8’…積層体、8a,8b…主面、8c…側面、11…コンタミネーション捕集部、18…磁気記録媒体
Claims (6)
- 一対の主面と、前記主面の間に設けられた側面とを含む表面領域を有し、磁気記録を行う記録領域と前記記録領域以外の非記録領域を備えた磁気記録媒体であって、
前記非記録領域内の表面領域の少なくとも一部に、前記記録領域内の表面領域の表面自由エネルギーよりも高い表面自由エネルギーを持つコンタミネーション捕集部が設けられた磁気記録媒体。 - 前記磁気記録媒体は、非磁性基板と、前記非磁性基板上に設けられた磁気記録層、前記磁気記録層上に設けられた保護層、及び前記保護層上に設けられた潤滑層を含む積層体とを含み、
前記コンタミネーション捕集部は、前記潤滑層から前記保護層が露出した部分を含む請求項1に記載の磁気記録媒体。 - 前記コンタミネーション捕集部の表面自由エネルギーは、50.5mN/m以上である請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
- 前記磁気記録媒体はディスク状であり、前記非記録領域は、前記記録領域の内周、及び外周に設けられる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の磁気記録媒体を備えた磁気記録再生装置。
- 前記磁気記録媒体は、所定の間隔で互いに対向配置された1または2以上の磁気記録媒体をさらに含む請求項5に記載の磁気記録再生装置。
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JP4675812B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-04-27 | 株式会社東芝 | 磁気記録媒体、磁気記録装置および磁気記録媒体の製造方法 |
CN101542605B (zh) * | 2006-12-04 | 2011-05-18 | 柯尼卡美能达精密光学株式会社 | 记录介质用玻璃基板的制造方法、记录介质用玻璃基板、记录介质及保持夹具 |
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2019
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- 2019-06-28 US US16/455,867 patent/US20200279581A1/en not_active Abandoned
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2020
- 2020-01-15 CN CN202010041725.0A patent/CN111627466A/zh not_active Withdrawn
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