JP2020139799A - 磁石ユニット - Google Patents

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Shohei Suzuki
翔平 鈴木
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利啓 ▲高▼楠
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Abstract

【課題】簡単な方法で、磁石ホルダと磁石との回り止めや抜け止め機能を有し、角度の検出精度の優れた磁石ユニットを提供する。【解決手段】回転軸100の一端側に設けられる樹脂製の磁石ホルダ1と、磁石ホルダ1に設けられるボンド磁石2とを備え、磁石ホルダ1とボンド磁石2とがインサート成形により一体化された磁石ユニットである。ボンド磁石2の磁石ホルダ1に対する径方向の回転を規制する回転防止機構9を設けるとともに、ボンド磁石2の磁石ホルダ1からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構6を設け、回転防止機構は、磁石ホルダ1とボンド磁石2との界面に設けられる少なくとも1個の凹凸構造部であり、抜け止め機構は、磁石ホルダ1とボンド磁石2との段差構造部である。【選択図】図1

Description

本発明は、磁石ユニットに関する。
磁気センサを利用した回転センサや角度センサ等は、例えば自動車の電動パワーステアリング装置等に搭載される電動モータの回転角度の検出のために用いられている(特許文献1)。特許文献1に記載されているモータは、磁石の固定用部品となる磁石ホルダと磁石とで構成される磁石ユニットがモータシャフトの先端に取り付けられ、磁石と空間を介して相対する位置に取り付けられた磁気センサで回転角度や回転数を検知する。
磁石ユニットの製造方法として、特許文献2に示すように、磁石ホルダを射出成形金型内にインサートし、射出ボンド磁石材を用いて射出成形により磁石ホルダと磁石とを一体に製造する方法が提案されている。すなわち、特許文献2に記載された方法により製造された磁石ユニットは、樹脂部品である射出ボンド磁石と、鉄系金属部品である磁石ホルダとの一体品である。
特許第5141780号公報 特開2016−205977号公報
磁石ユニットは、モータシャフトの回転中心とシャフトに取り付けられる磁石ホルダの回転中心、および磁石ホルダに取り付けられる磁石の回転中心が一致していなければ、角度の検知精度が悪くなることから、精度良く組立可能な構造であることが求められる。特許文献2に記載されている磁石ユニットのように、磁石ホルダは金属部品であるのに対して、ボンド磁石は樹脂部品であると、これらの熱膨張係数が大きく異なる。このため、磁石ユニットの温度が変化した際に、磁石と磁石ホルダ間に隙間が生じ、位置ずれが発生してガタつきやそれに伴う検出精度の低下が生じるおそれがある。また、射出ボンド磁石は製法上、製品以外に余分なランナー部分が生じ、歩留まりが下がる。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、簡単な方法で、磁石ホルダと磁石との回り止めや抜け止め機能を有し、角度の検出精度の優れた磁石ユニットを提供しようとするものである。
本発明の磁石ユニットは、回転軸の一端側に設けられる樹脂製の磁石ホルダと、前記磁石ホルダに設けられるボンド磁石とを備え、前記磁石ホルダとボンド磁石とがインサート成形により一体化された磁石ユニットにおいて、前記ボンド磁石の磁石ホルダに対する径方向の回転を規制する回転防止機構を設けるとともに、ボンド磁石の磁石ホルダからの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構を設け、前記回転防止機構は、前記磁石ホルダとボンド磁石との界面に設けられる少なくとも1個の凹凸構造部であり、前記抜け止め機構は、前記磁石ホルダとボンド磁石との段差構造部である。
本発明の磁石ユニットによれば、磁石ホルダ及びボンド磁石はともに樹脂製としているため、両者の熱膨張係数が大きく異なることがなくなり、温度変化してもボンド磁石と磁石ホルダ間に隙間が生じることを防止でき、位置ずれが発生しにくいものとなる。また、磁石ホルダとボンド磁石との界面に凹凸構造部を設けることで、磁石の磁石ホルダに対する径方向の回転を規制する回転防止機構となる。また、磁石ホルダとボンド磁石との段差構造部を設けることで、ボンド磁石が磁石ホルダに挟まれる構造となり、ボンド磁石の磁石ホルダからの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構となる。
前記構成において、前記ボンド磁石は、磁粉と樹脂とのコンパウンドを圧縮形成により成形したものであってもよい。磁石としては射出ボンド磁石より圧縮ボンド磁石を用いる方が、磁石成形時の歩留まりが良く、さらに磁粉密度が高いため、磁石を小型化でき、ユニット全体の小型化に寄与できる。
前記構成において、前記磁石ホルダは、インサート成形により磁石に設けられた凹部又は凸部、及び段差を覆うように形成されたものであってもよい。
本発明の磁石ユニットは、簡単な方法で、磁石の磁石ホルダに対する回転防止機構、及び磁石の磁石ホルダからの抜け止め機構を設けることができる。また、温度変化しても、ガタつきが生じにくく、角度の検出精度が優れたものとなる。
本発明の第1実施形態の磁石ユニットの断面図である。 前記図1の磁石ユニットを構成するボンド磁石であり、(a)は一端側における平面図、(b)は一端側における斜視図、(c)は他端側における平面図、(d)は他端側における斜視図である。 本発明の第2実施形態の磁石ユニットの断面図である。 前記図3の磁石ユニットを構成するボンド磁石であり、(a)は一端側における斜視図、(b)は他端側における斜視図である。 本発明の第3実施形態の磁石ユニットの断面図である。 前記図5の磁石ユニットを構成するボンド磁石であり、(a)は一端側における平面図、(b)は他端側における平面図、(c)は一端側における斜視図である。 前記図5の磁石ユニットの他形態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態の磁石ユニットの断面図である。 前記図8の磁石ユニットを構成するボンド磁石であり、(a)は一端側における平面図、(b)は他端側における平面図、(c)は一端側における斜視図である。 前記図8の磁石ユニットの他形態を示す断面図である。
図1に、磁石ユニットの第1実施形態を示す。磁石ユニットは、回転軸100の一端側に設けられ、ボンド磁石2と対向する図示省略の磁気センサが、ボンド磁石2の回転角度を検出する。以下、回転軸100とは反対側(図1等の左側)を一端側、回転軸100が設けられる側(図1等の右側)を他端側という。磁石ユニットは、図1に示すように、磁石ホルダ1と、磁石ホルダ1の一端側で磁石ホルダ1と一体化されたボンド磁石2とを備えている。
ボンド磁石2は、磁粉と樹脂のコンパウンドを圧縮形成により成形されたものであり、本実施形態では周方向にN極とS極とが交互に着磁されて並んでいる。ボンド磁石2は、図2に示すような短円筒形状をなし、図2の(a)(b)は一端側(図1において左側から見た図)を示し、図2の(c)(d)は他端側(図1において右側から見た図)を示す。
ボンド磁石2の内径面には、図1及び図2(a)(b)に示すように全周にわたって連続する段差部3が設けられている。すなわち、ボンド磁石2は、一端側において内径の大きい大径部4と、他端側において内径の小さい小径部5とから構成される。
ボンド磁石2の他端側の軸方向端面7には、図1及び図2(c)(d)に示すように、周方向に延びる凹部8が設けられている。本実施形態では、凹部8は、図1に示すように断面略三角形状をなし、図2(c)(d)に示すように、周方向に沿って間欠的に、ほぼ等ピッチで3つ設けられている。
磁石ホルダ1は、図1に示すように、軸方向両端部が開口する円筒状に形成される。磁石ホルダ1は、軸方向に延びる側面部10と、径方向に延びる第1径方向部11と、第1径方向部11よりも他端側に設けられる第2径方向部12と、第2径方向部12から一端側に向かって突出し、凹部8に対応して周方向に沿ってほぼ等ピッチで設けられる3つの突出部13から構成される。
磁石ホルダ1の第1径方向部11は、ボンド磁石2の段差部3と当接し、第1径方向部11と第2径方向部12との間の側面部10aは、ボンド磁石2(小径部5)の内径面と当接し、第2径方向部12は、ボンド磁石2の軸方向端面7と当接する。これにより、磁石ホルダ1とボンド磁石2とで段差構造部が形成され、この段差構造部が、ボンド磁石2の磁石ホルダ1からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構6となる。すなわち、ボンド磁石2が磁石ホルダ1に内径側から挟まれることで(第1径方向部11と第2径方向部12とで挟まれることで)、ボンド磁石2の軸方向の移動が規制され、ボンド磁石2の磁石ホルダ1に対する抜けを規制することができる。
また、磁石ホルダ1の突出部13が、ボンド磁石2の凹部8と係合している。これにより、磁石ホルダ1とボンド磁石2との界面に凹凸構造部が形成され、この凹凸構造部が、ボンド磁石2の磁石ホルダ1に対する径方向の回転を規制する回転防止機構9となる。すなわち、磁石ホルダ1の突出部13が凹部8と係合することで、ボンド磁石2の周方向の移動が規制され、ボンド磁石2の磁石ホルダ1に対する径方向の回転を規制することができる。
前記第1実施形態の磁石ユニットの製造方法について説明する。まず、磁粉と樹脂とのコンパウンドから圧縮成形でボンド磁石2を成形する。ボンド磁石2は短円筒体にて形成し、短円筒体の内径面には、全周にわたって連続する段差部3が設けられる。また、短円筒体の一方の軸方向端面には、断面略三角形状で周方向に延びる凹部8を、ほぼ等ピッチに3つ設ける。
さらに、図示省略のN極用コイル及びS極用コイルを、短円筒体に対し近接して配置し、各コイルに電流を通電して、N極着磁部とS極着磁部とを周方向に交互に設ける。このようにしてボンド磁石2を形成する。
その後、ボンド磁石2を、磁石ホルダ1のインサート成形用金型のキャビティ内に収容保持し、射出成形ノズルより、樹脂材料をキャビティ内へ充填し射出成形することによって、磁石ホルダ1とボンド磁石2とが一体化される。このとき、射出成形で樹脂が段差部3の段差を覆うように充填されることで、ボンド磁石2が磁石ホルダ1に挟まれて(第1径方向部11と第2径方向部12とで挟まれて)段差構造部が形成され、磁石2の磁石ホルダ1に対する抜け止め機構6を形成することができる。また、射出成形で樹脂が凹部8に充填されることで、磁石ホルダ1の突出部13が凹部8と係合して凹凸構造部が形成され、回転防止構造9を形成することができる。これを金型から取り外して、磁石ユニットの製造が完了する。
このように、本実施形態の磁石ユニットは、磁石ホルダ1及びボンド磁石2はともに樹脂製としているため、両者の熱膨張係数が大きく異なることがなくなり、温度変化しても、ボンド磁石2と磁石ホルダ1間に隙間が生じることを防止できて位置ずれが発生しにくいものとなる。これにより、ガタつきが生じにくく、角度の検出精度が優れたものとなる。
磁石ホルダ1とボンド磁石2との界面に凹凸構造部を設けることで、磁石の磁石ホルダに対する径方向の回転を規制する回転防止機構9となる。また、磁石ホルダとボンド磁石との段差構造部を設けることで、ボンド磁石2が磁石ホルダ1に挟まれる構造となり、ボンド磁石2の磁石ホルダ1からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構6となる。このように、簡単な方法で、回転防止機構9及び抜け止め機構6を設けることができる。
図3及び図4は、第2実施形態の磁石ユニットを示す。本実施形態において、ボンド磁石20の外径面には、図3及び図4(a)に示すように全周にわたって連続する段差部21が設けられている。すなわち、ボンド磁石20の外径面は、一端側において外径の小さい小径部22と、他端側において外径の大きい大径部23とから構成される。
磁石ホルダ14は、図3に示すように、軸方向両端部が開口する円筒状に形成される。磁石ホルダ14の一端側の端部は、径方向に延びる第1径方向部24と、第1径方向部24よりも他端側に設けられる第2径方向部25と、第1径方向部24と第2径方向部25とを繋ぐ軸方向部26と、第2径方向部25から一端側に向かって突出し、凹部8に対応して周方向に沿ってほぼ等ピッチで設けられる3つの突出部13から構成される。
磁石ホルダ14の第1径方向部24は、ボンド磁石20の段差部21と当接し、軸方向部26は、ボンド磁石20(大径部23)の外径面と当接し、第2径方向部25は、ボンド磁石20の軸方向端面7と当接する。これにより、磁石ホルダ14とボンド磁石20とで段差構造部が形成され、この段差構造部が、ボンド磁石20の磁石ホルダ14からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構19となる。すなわち、ボンド磁石20が磁石ホルダ14に外径側から挟まれることで(第1径方向部24と第2径方向部25とで挟まれることで)、ボンド磁石20の軸方向の移動が規制され、ボンド磁石20の磁石ホルダ14に対する抜けを規制することができる。回転防止機構9は、前記第1実施形態のものと同様である。
第2実施形態の磁石ユニットでも、前記第1実施形態の磁石ユニットと同様の作用効果を奏する。なお、図3及び図4の磁石ユニットにおいて、図1及び図2に示す磁石ユニットと同一の構成については、図1及び図2の符号と同一符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6は、第3実施形態の磁石ユニットを示す。本実施形態において、ボンド磁石30の内径面には、図5及び図6(a)(c)に示すように全周にわたって連続する段差部31が設けられている。すなわち、ボンド磁石30は、一端側において内径の大きい大径部32と、他端側において内径の小さい小径部33とから構成される。
ボンド磁石30の内径面には、図6(a)(b)(c)に示すように凹部34が設けられている。本実施形態では、凹部34は、ボンド磁石30の小径部33に、周方向に沿って間欠的に、ほぼ等ピッチで3つ設けられる切欠部にて構成されている。すなわち、ボンド磁石30の小径部33は、周方向に不連続なものとなっている。
磁石ホルダ15の一端側の端部は、図5に示すように、第1径方向部27と、第2径方向部28と、第1径方向部27と第2径方向部28とを繋ぎ、ボンド磁石30の内径面を覆う側面部10aと、第2径方向部28から一端側に向かって突出し、凹部34(切欠部)に対応して周方向に沿ってほぼ等ピッチで設けられる3つの突出部35から構成される。第1実施形態と同様に、磁石ホルダ15とボンド磁石30とで段差構造部が形成され、この段差構造部が、ボンド磁石30の磁石ホルダ15からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構29となる。
また、磁石ホルダ15の突出部35が、ボンド磁石30の凹部34(切欠部)と係合している。これにより、磁石ホルダ15とボンド磁石30との界面に凹凸構造部が形成され、この凹凸構造部が、ボンド磁石30の磁石ホルダ15に対する径方向の回転を規制する回転防止機構36となる。すなわち、磁石ホルダ1の突出部35が凹部34(切欠部)と係合することで、ボンド磁石30の周方向の移動が規制され、ボンド磁石30の磁石ホルダ15に対する径方向の回転を規制することができる。
第3実施形態の磁石ユニットでも、前記第1及び第2実施形態の磁石ユニットと同様の作用効果を奏する。なお、図5及び図6の磁石ユニットにおいて、図1及び図2に示す磁石ユニットと同一の構成については、図1及び図2の符号と同一符号を付してその説明を省略する。
図7に第3実施形態の他形態を示す。ボンド磁石30は第3実施形態のものと同様である。前記第3実施形態は、ボンド磁石30が磁石ホルダ15の外径側で磁石側面が露出するように一体化されているが、図7に示す形態では、ボンド磁石30が磁石ホルダ16の内径側で磁石側面が露出するように一体化されている。
すなわち、磁石ホルダ16の一端側の端部は、図7に示すように、段差部31に全周にわたって充填される周方向部37と、磁石ホルダ16の側面部10から径方向に延びてボンド磁石30の軸方向端面を覆う径方向部38と、径方向部38の外径部からさらに軸方向に延びてボンド磁石30の外径面を覆う軸方向部39と、径方向部38から一端側に向かって突出し、凹部34(切欠部)に対応して周方向に沿ってほぼ等ピッチで設けられる3つの突出部35から構成される。
磁石ホルダ16(周方向部37)とボンド磁石30とで段差構造部が形成され、この段差構造部が、ボンド磁石30の磁石ホルダ16からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構45となる。また、第3実施形態と同様に、磁石ホルダ16の突出部35がボンド磁石30の凹部34(切欠部)と係合している。これにより、磁石ホルダ16とボンド磁石30との界面に凹凸構造部が形成され、この凹凸構造部が、ボンド磁石30の磁石ホルダ16に対する径方向の回転を規制する回転防止機構36となる。
図8及び図9は、第4実施形態の磁石ユニットを示す。本実施形態において、ボンド磁石40の外径面には、図8及び図9(a)(c)に示すように全周にわたって連続する段差部41が設けられている。すなわち、ボンド磁石40は、一端側において外径の小さい小径部42と、他端側において外径の大きい大径部43とから構成される。
ボンド磁石40の外径面には、図9(a)(b)(c)に示すように、凹部44が設けられている。本実施形態では、凹部44は、ボンド磁石40の大径部43に、周方向に沿って間欠的に、ほぼ等ピッチで3つ設けられる切欠部にて構成されている。すなわち、ボンド磁石40の大径部43は、周方向に不連続なものとなっている。
磁石ホルダ17の一端側の端部は、図8に示すように、段差部41に全周にわたって充填される周方向部50と、磁石ホルダ17の側面部10から径方向に延びてボンド磁石40の軸方向端面を覆う径方向部46と、磁石ホルダ17の側面部10から連続し、ボンド磁石40の内径面を覆う側面部10aと、径方向部46から一端側に向かって突出し、凹部44(切欠部)に対応して周方向に沿ってほぼ等ピッチで設けられる3つの突出部47から構成される。
磁石ホルダ17(周方向部50)とボンド磁石40とで段差構造部が形成され、この段差構造部が、ボンド磁石40の磁石ホルダ17からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構48となる。また、磁石ホルダ17の突出部47がボンド磁石40の凹部44(切欠部)と係合している。これにより、磁石ホルダ17とボンド磁石40との界面に凹凸構造部が形成され、この凹凸構造部が、ボンド磁石40の磁石ホルダ17に対する径方向の回転を規制する回転防止機構49となる。
図10に第4実施形態の他形態を示す。ボンド磁石40は第4実施形態のものと同様である。前記第4実施形態は、ボンド磁石40が磁石ホルダ17の外径側で磁石側面が露出するように一体化されているが、図10に示す形態では、ボンド磁石40が磁石ホルダ18の内径側で磁石側面が露出するように一体化されている。
すなわち、磁石ホルダ18の一端側の端部は、図10に示すように、径方向に延びる第1径方向部51と、第1径方向部51よりも他端側に設けられる第2径方向部52と、第1径方向部51と第2径方向部52とを繋ぎ、ボンド磁石40の外径側を覆う軸方向部53と、第2径方向部52から一端側に向かって突出し、凹部44(切欠部)に対応して周方向に沿ってほぼ等ピッチで設けられる3つの突出部47から構成される。
磁石ホルダ18とボンド磁石40とで段差構造部が形成され、この段差構造部が、ボンド磁石40の磁石ホルダ1からの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構48となる。また、磁石ホルダ18の突出部47がボンド磁石40の凹部44(切欠部)と係合している。これにより、磁石ホルダ1とボンド磁石40との界面に凹凸構造部が形成され、この凹凸構造部が、ボンド磁石40の磁石ホルダ1に対する径方向の回転を規制する回転防止機構49となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、前記各実施形態では、ボンド磁石を圧縮成形にて形成したが、射出成形により形成してもよい。
また、前記各実施形態では、ボンド磁石に凹部を設け、磁石ホルダに凸部を設けることで凹凸構造部を形成していたが、ボンド磁石に凸部を設け、磁石ホルダに凹部を設けることで凹凸構造部を形成してもよい。
凹部の数は少なくとも1つ以上であればよく、その数は任意とすることができる。凹部を複数設ける場合は等ピッチでも不等ピッチでもよい。凹部の深さ、長さ、形は種々のものとすることができ、凹部を複数設ける場合は、夫々の凹部が全て同一の形状でなくてもよい。ボンド磁石は周方向に沿ってN極とS極とが交互に配置されるものであったが、軸方向にN極とS極とが配置されるものであってもよい。
1、14、15,16,17,18 磁石ホルダ
2、20、30、40 ボンド磁石
3、21、31、41 段差部
6、19、29、45、48 抜け止め機構
8、34、44 凹部
9、36、49 回転防止機構
100 回転軸

Claims (3)

  1. 回転軸の一端側に設けられる樹脂製の磁石ホルダと、前記磁石ホルダに設けられるボンド磁石とを備え、前記磁石ホルダとボンド磁石とがインサート成形により一体化された磁石ユニットにおいて、
    前記ボンド磁石の磁石ホルダに対する径方向の回転を規制する回転防止機構を設けるとともに、ボンド磁石の磁石ホルダからの軸方向への抜けを規制する抜け止め機構を設け、前記回転防止機構は、前記磁石ホルダとボンド磁石との界面に設けられる少なくとも1個の凹凸構造部であり、前記抜け止め機構は、前記磁石ホルダとボンド磁石との段差構造部であることを特徴とする磁石ユニット。
  2. 前記ボンド磁石は、磁粉と樹脂とのコンパウンドを圧縮形成により成形したものであることを特徴とする請求項1に記載の磁石ユニット。
  3. 前記磁石ホルダは、インサート成形により磁石に設けられた凹部又は凸部、及び段差を覆うように形成されてボンド磁石と一体化したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁石ユニット。

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