JP2020139529A - 動力伝達軸の製造方法 - Google Patents

動力伝達軸の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020139529A
JP2020139529A JP2019033804A JP2019033804A JP2020139529A JP 2020139529 A JP2020139529 A JP 2020139529A JP 2019033804 A JP2019033804 A JP 2019033804A JP 2019033804 A JP2019033804 A JP 2019033804A JP 2020139529 A JP2020139529 A JP 2020139529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
power transmission
transmission shaft
mandrel
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019033804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6547081B1 (ja
Inventor
一希 大田
Kazuki Ota
一希 大田
森 健一
Kenichi Mori
健一 森
貴博 中山
Takahiro Nakayama
貴博 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2019033804A priority Critical patent/JP6547081B1/ja
Priority to PCT/JP2019/010051 priority patent/WO2020174697A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6547081B1 publication Critical patent/JP6547081B1/ja
Publication of JP2020139529A publication Critical patent/JP2020139529A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/54Component parts, details or accessories; Auxiliary operations, e.g. feeding or storage of prepregs or SMC after impregnation or during ageing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/30Shaping by lay-up, i.e. applying fibres, tape or broadsheet on a mould, former or core; Shaping by spray-up, i.e. spraying of fibres on a mould, former or core
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/22Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or type of main drive shafting, e.g. cardan shaft
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/02Shafts; Axles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】管体の形状の制約をさほど受けずに、繊維強化プラスチックをマンドレルに巻き付けて管体を形成できる動力伝達軸の製造方法を提供する。【解決手段】繊維強化プラスチック製の管体2と、管体2の端部に接続し、軸線O1方向に貫通する通し孔8が形成されたスタブヨーク3、スタブシャフト4と、を備える動力伝達軸の製造方法であって、砂型20が形成されたマンドレル30にスタブヨーク3、スタブシャフト4を接続する接続工程と、繊維強化プラスチックを砂型20およびスタブヨーク3、スタブシャフト4に巻き付けて管体2を形成する巻付工程と、管体2を硬化する硬化工程と、砂型20を分解する外的エネルギー付与工程と、マンドレル30を砂型20およびスタブヨーク3の通し孔8から引き抜く引抜工程と、マンドレル30を引き抜くことで開いたスタブヨーク3の通し孔8から、崩れた砂型20を排出する排出工程と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、動力伝達軸の製造方法に関する。
自動車のプロペラシャフト(動力伝達軸)は、車両の前後方向に延びて、原動機で発生し変速装置で減速された動力を終減速装置に伝達する。プロペラシャフトの従来例として、繊維強化プラスチック製の管体を備えたものが挙げられる(例えば、特許文献1)。特許文献1には、フィラメントワインディング工法により、マンドレルに繊維強化プラスチックを巻き付けて管体を形成することが記載されている。
特開平3−265738号公報
プロペラシャフトの曲げ剛性を上げる構造として、管体の中央部を端部よりも大径化する技術が挙げられる。これによれば、曲げ応力が集中し易い管体の中央部周りのみを大径化することで、曲げ剛性の確保と重量の抑制との両立を図れる。しかしながら、マンドレルに繊維強化プラスチックを巻き付ける技術では、管体の形成後にマンドレルを管体の端部から引き抜く必要があるため、管体の形状は特許文献1のように内径を一定径にせざるを得ない。マンドレルを引き抜き可能な中子構造や可変構造を採用することも考えられるが、マンドレルの構造が複雑となって動力伝達軸の製造コストが高くなりやすい。
本発明は、以上のような問題を解決するために行われたものであり、その目的は、管体の形状の制約をさほど受けずに、繊維強化プラスチックをマンドレルに巻き付けて管体を形成できる動力伝達軸の製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、繊維強化プラスチック製の管体と、前記管体の端部に接続し、前記管体の軸線方向に貫通する通し孔が形成された連結部材と、を備える動力伝達軸の製造方法であって、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型が形成されたマンドレルに前記連結部材を接続する接続工程と、前記接続工程の後に、繊維強化プラスチックを前記型および前記連結部材に巻き付けて前記管体を形成する巻付工程と、前記巻付工程の後に、前記管体を硬化する硬化工程と、前記硬化工程の後に、前記型に前記外的エネルギーを付与して、前記型を分解または溶解する外的エネルギー付与工程と、前記外的エネルギー付与工程の後に、前記マンドレルを前記型および前記連結部材の通し孔から引き抜く引抜工程と、前記引抜工程の後に、前記マンドレルを引き抜くことで開いた前記連結部材の通し孔から、分解または溶解した型を排出する排出工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型を用いることにより、管体を形状の制約をさほど受けることなく形成でき、マンドレルを引き抜くことで開いた通し孔を利用し、分解または溶解した型を容易に排出できる。繊維強化プラスチックを型と連結部材に巻き付けて管体を形成することで、管体と連結部材とを容易に接続させることができる。
第一実施形態の動力伝達軸の側面図である。 スタブヨークの外観斜視図である。 スタブシャフトの外観斜視図である。 第一実施形態における動力伝達軸の接続工程を示す側断面図である。 第一実施形態における動力伝達軸の巻付工程を示す側断面図である。 第一実施形態における動力伝達軸の引抜工程を示す側断面図である。 第一実施形態における動力伝達軸の排出工程を示す側断面図である。 動力伝達軸の製造方法のフローチャートである。 フィラメントワインディング工法の説明図である。 シートワインディング工法の説明図である。 第三実施形態における動力伝達軸および砂型の側断面図である。 第四実施形態における動力伝達軸および砂型の側断面図である。
各実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態では、本発明の動力伝達軸を、FF(Front−engine Front−drive)ベースの四輪駆動車に搭載されるプロペラシャフトに適用した例を挙げる。また、各実施形態で共通する技術的要素には、共通の符号を付し、重複説明は省略する。
[第一実施形態]
図1ないし図8を参照して第一実施形態を説明する。図1に示すように、動力伝達軸1は、軸線O1を中心軸とする管体2と、管体2の第一接続部120の内側に接続する連結部材としてのスタブヨーク3と、管体2の第二接続部130の内側に接続する連結部材としてのスタブシャフト4とを備えている。管体2は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成されている。本発明において繊維強化プラスチックに使用される強化繊維は、炭素繊維に限られず、ガラス繊維やアラミド繊維であってもよい。
管体2は、本体部110と、本体部110の前側に配置された第一接続部120と、本体部110の後側に配置された第二接続部130と、本体部110と第二接続部130との間に位置する傾斜部140と、を備えている。
本体部110の外径は、中央部113から両端部(前端部(他端部)111及び後端部(一端部)112)に向かうに連れて縮径しており、中央部113の外径は両端部(前端部(他端部)111及び後端部(一端部)112)の外径よりも大きい。つまり、軸線O1に沿って本体部110を切った場合には、本体部110の外周面の断面形状は、緩やかな曲線を描き、外側に向けて突出する円弧状となっている。よって、本体部110の外形は、中央部113が径方向外側に膨らんだ樽形状(バレル形状)となっている。また、本体部110の板厚は、両端部(前端部(他端部)111及び後端部(一端部)112)から中央部113に向うにしたがい薄くなっており、中央部113の板厚は、両端部(前端部(他端部)111及び後端部(一端部)112)の板厚よりも薄く形成されている。
第一接続部120の内周面は、スタブヨーク3の多角形状の接続部7(図2)に倣った多角形状を呈している。第二接続部130の内周面も、スタブシャフト4の多角形状の接続部10(図3)に倣った多角形状を呈している。
傾斜部140の外径は、本体部110側から第二接続部130側に向かうにしたがい次第に縮径し、円錐台形状となっている。傾斜部140の板厚は、第二接続部130側(後側)の端部から本体部110側(前側)の端部に向かうに連れて漸次薄くなっている。このため、傾斜部140のうち前端部の板厚が最も薄く、脆弱部を構成している。以上から、動力伝達軸1に車両が前方から衝突されて衝突荷重が入力すると、軸線O1に対して傾斜する傾斜部140にせん断力が作用する。そして、傾斜部140に作用するせん断力が所定値を超えると、傾斜部140の前端部(脆弱部)が破損する。このため、車両衝突時、車体の前部に搭載されたエンジンや変速機は速やかに後退し、衝突エネルギーは車体の前部により吸収される。
スタブヨーク3は、カルダンジョイントを構成する金属製の部材である。図2において、スタブヨーク3は、軸線O1を中心とする円盤状の基部5と、基部5から前方に延び十字軸を支承する一対のアーム部6と、基部5から後方に延び管体2の第一接続部120(図1)の内側に接続する接続部7と、を備えている。接続部7は、後端側が開口した筒形状を呈している。接続部7の外周面は、軸線O1方向視で多角形状を呈している。基部5には、後述するマンドレル30を通す通し孔8が軸線O1を中心に貫通形成されている。
スタブシャフト4は、等速ジョイントを構成する金属製の部材である。図3において、スタブシャフト4は、等速ジョイントの動力伝達部材に一体に回転するように連結する連結部9と、連結部9の前端に形成され管体2の第二接続部130(図1)の内側に接続する接続部10と、を備えている。接続部10の外周面は、軸線O1方向視で多角形状を呈している。接続部10の前端面には、マンドレル30の後端が嵌り込む位置決め穴11が軸線O1を中心に形成されている。
図8は、動力伝達軸1の製造方法のフローチャートである。動力伝達軸1の製造方法は、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型が形成されたマンドレル30にスタブヨーク3およびスタブシャフト4を接続する接続工程(ステップS1)と、繊維強化プラスチックを型およびスタブヨーク3、スタブシャフト4に巻き付けて管体2を形成する巻付工程(ステップS2)と、管体2を硬化する硬化工程(ステップS3)と、型に外的エネルギーを付与して、型を分解または溶解する外的エネルギー付与工程(ステップS4)と、マンドレル30を砂型20およびスタブヨーク3の通し孔8から引き抜く引抜工程(ステップS5)と、マンドレル30を引き抜くことで開いたスタブヨーク3の通し孔8から、分解または溶解した型を排出する排出工程(ステップS6)と、を備えている。以下、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型を砂型20とした場合について説明する。
「接続工程」
接続工程では、図4に示すように、砂型20が形成されたマンドレル30にスタブヨーク3およびスタブシャフト4を接続する。マンドレル30は、軸線O1を中心に配置される丸棒状の心金部材である。砂型20は、マンドレル30で貫通されている。砂型20は、中央部から両端部に向かうに連れて外径が縮径し、外周面が軸線O1方向に円弧状に形成された樽形状の型本体部21を備えている。型本体部21の前端には、スタブヨーク3の接続部7が外嵌する型接続部22が形成されている。型本体部21の後端には、後方に向かうに連れて縮径する略円錐台形状の型傾斜部25が形成されている。マンドレル30の前端周りは型接続部22から前方に延びている。マンドレル30の後端は型傾斜部25の後面から若干突出している。
以上のように構成された砂型20およびマンドレル30に対し、スタブヨーク3の接続として、通し孔8にマンドレル30を通してスタブヨーク3をスライドさせ、接続部7を砂型20の型接続部22に外嵌させる。また、スタブシャフト4の接続として、位置決め穴11をマンドレル30の後端に嵌め合わせる。スタブヨーク3、スタブシャフト4をマンドレル30に対して正確に芯出しするため、通し孔8および位置決め穴11の内径はマンドレル30の外径に対して所定の寸法公差で形成されている。
「巻付工程」
接続工程の後、図5に示すように、巻付工程では、繊維強化プラスチックを砂型20とスタブヨーク3とスタブシャフト4とに巻き付けて管体2を形成する。第一実施形態では、フィラメントワインディング工法により繊維強化プラスチックを砂型20とスタブヨーク3とスタブシャフト4とに巻き付ける。
図9にフィラメントワインディング工法で用いるワインディング装置の一例を示す。ワインディング装置40は、強化繊維の束であるストランドがそれぞれ巻回された複数のボビン41〜44と、樹脂含浸部45と、集約部46と、移動供給部47と、マンドレル30を回転させる回転装置48A,48Bと、を備えて構成されている。
各ボビン41〜44から引き出されたストランドは、樹脂含浸部45で熱硬化性樹脂に含浸処理されたうえで集約部46で1本のロービング49として集約される。移動供給部47は、集約部46とマンドレル30との間に配設され、ロービング49を挿通可能に支持する。移動供給部47は、軸線O1方向に往復動可能に構成されている。回転装置48A,48Bは、マンドレル30の前端とスタブシャフト4の連結部9を支持してマンドレル30を回転させる。
以上により、回転装置48A,48Bによってマンドレル30が回転し、移動供給部47が軸線O1方向に往復動することで、ロービング49が、砂型20と、スタブヨーク3の接続部7と、スタブシャフト4の接続部10とにわたり、所定のヘリカル巻きやフープ巻き等の巻回方法により巻かれる。ワインディング装置40は、図示しない制御部を備えており、当該制御部を操作することにより、フィラメントワインディングの巻回方法、ラップ長、巻回速度等を設定できるようになっている。
以上の巻付工程により、管体2は、砂型20の樽形状の型本体部21に巻かれた部分が樽形状の本体部110として形成され、型傾斜部25に巻かれた部分が傾斜部140として形成される。そして、スタブヨーク3の多角形状の接続部7に巻かれた部分が、多角形状の内周面を有する第一接続部120として形成される。同様に、スタブシャフト4の多角形状の接続部10に巻かれた部分が、多角形状の内周面を有する第二接続部130として形成される。
「硬化工程」
巻付工程の後、硬化工程では、適宜に加熱処理を行い、管体2の含浸樹脂を硬化させる。
「外的エネルギー付与工程」
硬化工程の後、外的エネルギー付与工程では、砂型20に外的エネルギーを付与して砂型20を分解させる。例えば、砂型20への外的エネルギーの付与として、管体2を振動させる。これにより、振動が砂型20に伝わり、砂型20が崩れて分解する。
「引抜工程」
外的エネルギー付与工程の後、引抜工程では、図6に示すように、マンドレル30を砂型20およびスタブヨーク3から前方に引き抜く。これにより、スタブヨーク3の通し孔8が開いた状態となる。
「排出工程」
引抜工程の後、排出工程では、図7に示すように、マンドレル30を引き抜くことで開いた通し孔8から分解した砂型を外部に排出する。例えば、管体2内にエアを噴射し、分解した砂型を通し孔8から排出する。
以上のように、繊維強化プラスチック製の管体2と、管体2の端部に接続し、軸線O1方向に貫通する通し孔8が形成された連結部材(スタブヨーク3)と、を備える動力伝達軸1に関して、前記した接続工程と巻付工程と硬化工程と外的エネルギー付与工程と引抜工程と排出工程とを備える製造方法とすれば、次のような効果が奏される。繊維強化プラスチックを金型に巻き付けて管体2を製造する方法においては、管体2の中央部が大径に形成された場合等、管体2の形状によっては、金型を管体2から取り出すことが困難となる。金型を取り出し可能な中子構造や可変構造にすると、金型の構造が複雑になりやすい。
これに対し、本発明によれば、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型(砂型20)を用いることにより、管体2を形状の制約をさほど受けることなく形成でき、マンドレル30を引き抜くことで開いた通し孔8を利用し、砂型20を容易に排出できる。また、繊維強化プラスチックを砂型20と連結部材(スタブヨーク3、スタブシャフト4)とに巻き付けて管体2を形成することで、管体2と連結部材(スタブヨーク3、スタブシャフト4)とを容易に接続させることができる。
また、スタブヨーク3の接続部7とスタブシャフト4の接続部10の各外周面を多角形状に形成したことにより、管体2の第一接続部120、第二接続部130の各内周面も多角形状に形成される。つまり、管体2とスタブヨーク3、スタブシャフト4とが多角形状部同士で係合するので、両者間の回転の動力伝達性能が向上する。
第一実施形態では、砂型20が、中央部から両端部に向かうに連れて外径が縮径する型本体部21を備えることにより、曲げ応力が集中し易い管体2の本体部110に樽形状部が形成され、所定の曲げ強度を有することとなる。一方で、曲げ応力が集中し難い本体部110の両端部(前端部(他端部)111及び後端部(一端部)112)は、外径が小径に形成されることで軽量化されている。本体部110の中央部113においても、板厚が薄くなっていることで軽量化されている。よって、動力伝達軸1は、中央部113の所定の曲げ剛性を確保しつつ軽量化がなされ、曲げ一次共振点が向上する。
また、フィラメントワインディング工法により繊維強化プラスチックを砂型20およびスタブヨーク3、スタブシャフト4に巻き付ける方法とすれば、動力伝達軸1の製造コストを抑えることができる。
[第二実施形態]
第二実施形態の動力伝達軸の製造方法も、第一実施形態と同様に、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型が形成されたマンドレル30にスタブヨーク3およびスタブシャフト4を接続する接続工程と、繊維強化プラスチックを型およびスタブヨーク3、スタブシャフト4に巻き付けて管体2を形成する巻付工程と、管体2を硬化する硬化工程と、型に外的エネルギーを付与して、型を分解または溶解する外的エネルギー付与工程と、マンドレル30を砂型20およびスタブヨーク3の通し孔8から引き抜く引抜工程と、マンドレル30を引き抜くことで開いたスタブヨーク3の通し孔8から、分解または溶解した型を排出する排出工程と、を備えている。第一実施形態がフィラメントワインディング工法を用いたのに対し、第二実施形態の動力伝達軸61の製造方法では、シートワインディング工法で管体2を形成することを特徴とする。
シートワインディング工法は、例えば、図10に示すように、回転装置48A,48Bで回転させる砂型20に対し、強化繊維に樹脂(熱硬化性樹脂)を含浸させたシート状のプリプレグ50、例えば複数の圧着ローラ51〜53を利用して巻き付けていく。フィラメントワインディング工法のヘリカル巻きでは強化繊維を軸線O1方向に沿わせて巻くことが困難であるが、シートワインディング工法によれば、プリプレグ50の内部に含まれる強化繊維を軸線O1方向に延在するように容易に配置でき、管体2の軸線O1方向の高弾性化を図れる。なお、周方向に配向する繊維としてPAN系(Polyacrylonitrile)繊維が好ましく、軸線O1方向に配向する繊維としてピッチ繊維が好ましい。
[第三実施形態]
第三実施形態の動力伝達軸の製造方法も、第一実施形態と同様に、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型が形成されたマンドレル30にスタブヨーク3およびスタブシャフト4を接続する接続工程と、繊維強化プラスチックを型およびスタブヨーク3、スタブシャフト4に巻き付けて管体2を形成する巻付工程と、管体2を硬化する硬化工程と、型に外的エネルギーを付与して、型を分解または溶解する外的エネルギー付与工程と、マンドレル30を砂型20およびスタブヨーク3の通し孔8から引き抜く引抜工程と、マンドレル30を引き抜くことで開いたスタブヨーク3の通し孔8から、分解または溶解した型を排出する排出工程と、を備えている。第一実施形態では、砂型20が、中央部から両端部に向かうに連れて外径が縮径する型本体部21を備えていたのに対し、第三実施形態の動力伝達軸71の製造方法では、図11に示すように、砂型20が、一端部から他端部まで外径が均一に形成された型本体部23を備えることを特徴とする。
型本体部23の外面に強化繊維プラスチックを巻き付けることにより、管体2には、一端部から他端部まで外径が均一の本体部210が形成される。管体2の本体部210の外径を均一にすることにより、管体2の形状を簡素化でき、成型コストの低減を図れる。
[第四実施形態]
第四実施形態の動力伝達軸の製造方法も、第一実施形態と同様に、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型が形成されたマンドレル30にスタブヨーク3およびスタブシャフト4を接続する接続工程と、繊維強化プラスチックを型およびスタブヨーク3、スタブシャフト4に巻き付けて管体2を形成する巻付工程と、管体2を硬化する硬化工程と、型に外的エネルギーを付与して、型を分解または溶解する外的エネルギー付与工程と、マンドレル30を砂型20およびスタブヨーク3の通し孔8から引き抜く引抜工程と、マンドレル30を引き抜くことで開いたスタブヨーク3の通し孔8から、分解または溶解した型を排出する排出工程と、を備えている。第一実施形態では、砂型20が、中央部から両端部に向かうに連れて外径が縮径する型本体部21を備えていたのに対し、第四実施形態の動力伝達軸81の製造方法では、図12に示すように、砂型20が、中央部から他端部まで外径が均一に形成され、中央部から一端部に向かうに連れて外径が縮径し、外周面が軸線O1方向に曲線状に形成された型本体部24を備えることを特徴とする。
型本体部24の外面に強化繊維プラスチックを巻き付けることにより、管体2には、中央部から他端部まで外径が均一に形成され、中央部から一端部に向かうに連れて外径が縮径し、外周面が軸線O1方向に曲線状に形成された本体部310が形成される。このような本体部310を形成すれば、管体2の形状の簡素化と強度の向上との両立を図れる。
なお、各実施形態において、繊維強化プラスチックの含浸樹脂として熱硬化性樹脂を用いた例を挙げたが、本発明では熱可塑性樹脂を用いてもよい。熱可塑性樹脂を用いる場合には、硬化工程で行う加熱処理に替えて、熱可塑性樹脂を硬化させる冷却処理を行えばよい。
また、外的エネルギーの付与で分解または溶解する型としては、砂型20に限定されることはなく、熱や振動等の外的エネルギーによって分解または溶解し、通し孔8からの排出が可能なものであれば他の型であってもよい。例えば、熱や振動で溶融する樹脂で成型された型などが考えられる。
1,61,71,81 動力伝達軸
2 管体
3 スタブヨーク(連結部材)
4 スタブシャフト(連結部材)
8 通し孔
20 砂型
21,23,24 型本体部
30 マンドレル

Claims (6)

  1. 繊維強化プラスチック製の管体と、前記管体の端部に接続し、前記管体の軸線方向に貫通する通し孔が形成された連結部材と、を備える動力伝達軸の製造方法であって、
    外的エネルギーの付与で分解または溶解する型が形成されたマンドレルに前記連結部材を接続する接続工程と、
    前記接続工程の後に、繊維強化プラスチックを前記型および前記連結部材に巻き付けて前記管体を形成する巻付工程と、
    前記巻付工程の後に、前記管体を硬化する硬化工程と、
    前記硬化工程の後に、前記型に前記外的エネルギーを付与して、前記型を分解または溶解する外的エネルギー付与工程と、
    前記外的エネルギー付与工程の後に、前記マンドレルを前記型および前記連結部材の通し孔から引き抜く引抜工程と、
    前記引抜工程の後に、前記マンドレルを引き抜くことで開いた前記連結部材の通し孔から、分解または溶解した型を排出する排出工程と、
    を備えることを特徴とする動力伝達軸の製造方法。
  2. 前記連結部材の前記管体との接続部は、外周面が多角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達軸の製造方法。
  3. 前記型は、中央部から両端部に向かうに連れて外径が縮径し、外周面が軸線方向に円弧状に形成された型本体部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達軸の製造方法。
  4. 前記型は、一端部から他端部まで外径が均一に形成された型本体部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達軸の製造方法。
  5. 前記型は、中央部から他端部まで外径が均一に形成され、前記中央部から一端部に向かうに連れて外径が縮径し、外周面が軸線方向に曲線状に形成された型本体部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達軸の製造方法。
  6. 前記巻付工程において、フィラメントワインディング工法により繊維強化プラスチックを前記砂型および前記連結部材に巻き付けることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の動力伝達軸の製造方法。
JP2019033804A 2019-02-27 2019-02-27 動力伝達軸の製造方法 Expired - Fee Related JP6547081B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019033804A JP6547081B1 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 動力伝達軸の製造方法
PCT/JP2019/010051 WO2020174697A1 (ja) 2019-02-27 2019-03-12 動力伝達軸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019033804A JP6547081B1 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 動力伝達軸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6547081B1 JP6547081B1 (ja) 2019-07-17
JP2020139529A true JP2020139529A (ja) 2020-09-03

Family

ID=67297623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019033804A Expired - Fee Related JP6547081B1 (ja) 2019-02-27 2019-02-27 動力伝達軸の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6547081B1 (ja)
WO (1) WO2020174697A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5997007U (ja) * 1982-12-21 1984-06-30 小松化成株式会社 中子
JPH05180213A (ja) * 1991-08-22 1993-07-20 Nippon Steel Corp 車両用駆動推進軸の製造方法
JP2000108210A (ja) * 1998-10-02 2000-04-18 Toyota Autom Loom Works Ltd Frp製筒部品の製造方法及び中子
JP2008230031A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック製シャフトの製造装置、およびトルク伝達軸
CN104669639A (zh) * 2013-12-02 2015-06-03 野宝科技股份有限公司 自行车的碳纤维材料的成型方法
JP2016173157A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社ショーワ 動力伝達軸

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5997007U (ja) * 1982-12-21 1984-06-30 小松化成株式会社 中子
JPH05180213A (ja) * 1991-08-22 1993-07-20 Nippon Steel Corp 車両用駆動推進軸の製造方法
JP2000108210A (ja) * 1998-10-02 2000-04-18 Toyota Autom Loom Works Ltd Frp製筒部品の製造方法及び中子
JP2008230031A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Toray Ind Inc 繊維強化プラスチック製シャフトの製造装置、およびトルク伝達軸
CN104669639A (zh) * 2013-12-02 2015-06-03 野宝科技股份有限公司 自行车的碳纤维材料的成型方法
JP2016173157A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社ショーワ 動力伝達軸

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020174697A1 (ja) 2020-09-03
JP6547081B1 (ja) 2019-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2189274A1 (en) Process for producing tube member made of fiber-reinforced resin
US11940007B2 (en) Tubular body used for power transmission shaft and power transmission shaft
US20210180645A1 (en) Method for manufacturing tube body used in power transmission shaft
US20050056117A1 (en) Composite strut and method of making same
JP6547081B1 (ja) 動力伝達軸の製造方法
JP2020138592A (ja) 動力伝達軸に用いられる管体及び動力伝達軸
JP2007271079A (ja) トルク伝達軸
JP2020138359A (ja) 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法
JP6581737B1 (ja) 動力伝達軸用の管体及び動力伝達軸
JP2020138343A (ja) 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法
JP2620607B2 (ja) 繊維強化樹脂製ドライブシャフトおよびその製造方法
JP5699657B2 (ja) プロペラシャフトおよびその製造方法
JP2020138366A (ja) 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法
JP2020138338A (ja) マンドレル
JP2020138364A (ja) 動力伝達軸に用いられる管体の製造方法
GB2406154A (en) Composite shaft with metal sleeve
JP7324589B2 (ja) 動力伝達軸に用いられる管体及び動力伝達軸
JP7264665B2 (ja) 動力伝達軸
JP4261982B2 (ja) 駆動伝達軸の製造方法
JP7190614B1 (ja) 推進軸用炭素繊維強化樹脂製筒体
WO2021186735A1 (ja) 管体中間体及び管体製造方法
JPS6091008A (ja) 繊維強化プラスチツク製伝動軸
JP2020138587A (ja) 動力伝達軸
JP2020139531A (ja) 動力伝達軸の製造方法
JP2022067203A (ja) 繊維強化樹脂製構造物の製造に用いられる型及び繊維強化樹脂製構造物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190312

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190312

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6547081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees