JP2020138846A - 糸巻取装置 - Google Patents

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Takahiro Miura
崇寛 三浦
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Abstract

【課題】糸の速度変動が生じても所望の張力を付与し続けることが容易な巻取装置を提供する。【解決手段】糸巻取装置は、給糸部と、巻取部と、糸貯留部40と、を備える。糸貯留部40は、貯留ローラ61と、抵抗部材91と、抵抗部材駆動部と、制御部と、を有する。貯留ローラ61は、給糸部の糸10を巻き取って貯留することができる。抵抗部材91は、貯留ローラ61に対して相対回転可能であり、貯留ローラ61から解舒される糸10に解舒抵抗を付与する。抵抗部材駆動部は、抵抗部材91を回転駆動する。制御部は、抵抗部材駆動部を制御する。制御部は、貯留ローラ61を基準として見たとき、貯留ローラ61における、貯留ローラ61から糸10が離脱する解舒箇所121の回転数よりも抵抗部材91の回転数が小さくなるように、抵抗部材駆動部を駆動させる。【選択図】図6

Description

本発明は、糸巻取装置に関する。
従来から、自動ワインダ及び紡績機等の糸巻取装置において、回転する貯留ローラの周囲に糸を巻き付けて、糸を一時的に貯留する構成が知られている。特許文献1は、この種の貯留ローラを備える糸巻取装置を開示する。
特許文献1の糸巻取装置は、糸貯留ローラと、ローラ駆動部と、糸掛けアームと、アーム駆動部と、制御部と、を備える。糸貯留ローラは、ローラ駆動部により駆動される。糸掛けアームは、アーム駆動部(駆動部)により駆動される。制御部は、ローラ駆動部及びアーム駆動部を制御する。制御部は、糸掛けアームにより、糸貯留ローラから引き出される糸にテンションが付与されるように、アーム駆動部を駆動させる。
特開2016−13892号公報
しかし、上記特許文献1の構成においては、糸の巻取速度が速くなると、糸掛けアームが糸の速度に追従できなくなり、貯留ローラから引き出される糸に所望の張力を付与し続けることが困難となる。糸に掛かる張力が弱くなった場合には、糸掛けアームから糸が外れてしまうことがある。この場合、貯留ローラに巻き付いている糸が緩んで、当該糸が貯留ローラの径方向外側へ膨らんでしまう。この現象が発生した場合、オペレータは、貯留ローラから糸を外す作業を行う必要がある。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、糸の速度変動が生じても所望の張力を付与し続けることが容易な巻取装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の糸巻取装置が提供される。即ち、この糸巻取装置は、給糸部と、巻取部と、糸貯留部と、を備える。前記給糸部は、糸を供給可能に保持する。前記巻取部は、前記給糸部から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する。前記糸貯留部は、前記給糸部と前記巻取部との間に形成される糸走行経路の途中に配置される。前記糸貯留部は、貯留ローラと、抵抗部材と、抵抗部材駆動部と、制御部と、を有する。前記貯留ローラは、前記給糸部の糸を巻き取って貯留することができる。前記抵抗部材は、前記貯留ローラに対して相対回転可能であり、前記貯留ローラから解舒される糸に解舒抵抗を付与する。前記抵抗部材駆動部は、前記抵抗部材を回転駆動する。前記制御部は、前記抵抗部材駆動部を制御する。前記制御部は、前記貯留ローラを基準として見たとき、前記貯留ローラにおける、当該貯留ローラから糸が離脱する解舒箇所の回転数よりも前記抵抗部材の回転数が小さくなるように、前記抵抗部材駆動部を駆動させる。
この構成で、例えば巻取部で糸を巻き取る速度が変動すること等を原因として、貯留ローラを基準としたときの糸の解舒箇所の速度(回転数)が変化することがある。そして、この解舒箇所の回転数の変化に、抵抗部材の実際の回転数を追従させることが困難な場合がある。この点、上記の構成では、貯留ローラを基準として見たときに、もともと当該解舒箇所の回転数よりも抵抗部材の回転数が小さくなるように、抵抗部材の回転が制御される。従って、糸の解舒箇所と、糸が抵抗部材に接触する接触箇所と、の間で適度な張力を容易に保つことができる。この結果、抵抗部材の糸張力適正化作用を安定して発揮させることができる。また、解舒箇所と接触箇所との間で糸に発生する張力により、抵抗部材に対して糸を良好に接触させるとともに、貯留ローラに巻き取られた状態の糸を当該貯留ローラに安定して保持することができる。この効果は、貯留ローラ及び抵抗部材の回転速度が大きく、また、抵抗部材の重量が大きい場合に特に有利である。
前記の糸巻取装置においては、前記貯留ローラの回転による周速から、前記巻取部によって巻き取られる糸の速度を減算した結果を減算後周速と呼ぶときに、前記制御部は、前記減算後周速よりも前記抵抗部材の外周の周速が大きくなるように、前記抵抗部材を回転させることが好ましい。
これにより、貯留ローラ及び抵抗部材がそれぞれ回転する状況において、糸の接触箇所の位置を確実に制御することができる。
前記の糸巻取装置においては、前記貯留ローラと、前記抵抗部材とは、別々の駆動源によって駆動されることが好ましい。
これにより、貯留ローラ及び抵抗部材の回転を、それぞれ状況に応じて柔軟に制御することができる。
前記の糸巻取装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記抵抗部材は、ベース部材と、糸保持部と、を備える。前記糸保持部は、前記ベース部材に設けられ、前記貯留ローラから解舒される糸を保持することができる。前記糸保持部は、前記ベース部材の外周面に環状に配置されている。
このように糸保持部が環状に配置されているので、糸の抵抗部材に対する周方向の位置が何れであっても、糸に解舒抵抗を安定して付与することができる。また、糸が糸貯留部から引き出されるように強い張力が加わった場合でも、抵抗部材に対する糸の接触箇所が周方向に移動しながら糸が巻き出されることによって、糸の張力を適正な大きさまで減少させることができる。
前記の糸巻取装置においては、前記糸保持部は、ブラシ状に構成されていることが好ましい。
これにより、抵抗部材と糸との接触箇所においてブラシが変形する。従って、糸保持部は、糸の張力の変動を適度に緩和しながら糸を保持することができる。
前記の糸巻取装置においては、以下の構成とすることができる。即ち、前記糸保持部は、前記ベース部材の外周部から径方向外側に向かって延びる直線状の毛材を有する。
これにより、ブラシ状の糸保持部を容易に製造することができる。
前記の糸巻取装置においては、以下の構成とすることもできる。即ち、前記糸保持部は、前記ベース部材の外周部から径方向外側に向かって延びるループ状の毛材を有する。
これにより、毛材の強度が増すので、ブラシ状の糸保持部の寿命を延ばすことができる。
前記の糸巻取装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記抵抗部材は、第1フランジと、第2フランジと、を備える。前記第1フランジは、前記糸保持部と前記貯留ローラとの間に配置される。前記第2フランジは、前記糸保持部を挟んで前記第1フランジと反対側に配置される。前記糸保持部と前記第2フランジとの間に形成されている軸方向の隙間が、前記糸保持部と前記第1フランジとの間に形成されている軸方向の隙間よりも大きい。
これにより、糸が抵抗部材に接触する接触箇所において、ブラシ状の糸保持部が糸によって第2フランジに近づく側に曲げられたとき、大きな隙間に相当する空間に糸保持部を逃がすことができる。また、ブラシ状の糸保持部が糸と第2フランジによって挟まれてダメージを受け、糸保持部の定命が縮むことを回避することができる。従って、糸保持部と糸との接触状態を保ち易くすることができる。
前記の糸巻取装置においては、前記抵抗部材は、前記貯留ローラの軸方向端部に近接して配置されていることが好ましい。
これにより、糸の解舒箇所と接触箇所とを近づけることができるので、解舒箇所と接触箇所との間で糸を張った状態を容易に実現することができる。また、糸貯留部における貯留ローラ及び抵抗部材のコンパクトな配置を実現することができる。
前記の糸巻取装置においては、前記貯留ローラ及び前記抵抗部材は、共通の軸線を中心として回転することが好ましい。
これにより、糸貯留部のコンパクトな構成を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る自動ワインダが備えるワインダユニットの模式的な側面図。 糸貯留部の構成を示す断面斜視図。 抵抗部材の構成を示す側面図。 抵抗部材における糸保持部の毛材の例を示す平面断面図。 貯留ローラから糸が離脱する解舒箇所と、離脱した糸が抵抗部材に接触する接触箇所と、の位置関係を説明する模式的な斜視図。 貯留ローラを基準として図5の状態を見た場合を説明する斜視図。 第1変形例に係る糸貯留部の構成を示す断面斜視図。 第2変形例に係る糸貯留部の構成を示す概略図。 第3変形例に係る糸貯留部の構成を示す概略図。
次に、本発明の実施の形態について説明する。初めに、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る自動ワインダ(糸巻取装置)の概要について説明する。
自動ワインダは、図1に示す複数のワインダユニット2を備える。複数のワインダユニット2は、所定の方向に並べられている。自動ワインダは、ワインダユニット2を集中的に管理するための図略の機台管理装置と、圧縮空気源及び負圧源を備えた図略のブロアボックスと、を備えている。
図1に示すように、ワインダユニット2は、給糸部4と、巻取部6と、を備える。ワインダユニット2は、給糸部4において給糸ボビン8の糸(紡績糸)10を解舒して、巻取部6において糸10を巻き取ることができる。
給糸部4は、糸10を供給可能に保持する。給糸部4は、ボビン支持部14を備える。ボビン支持部14は、給糸ボビン8を起立した状態で保持することができる。また、ボビン支持部14は、空になった給糸ボビン8を排出することができる。
巻取部6は、給糸部4から供給された糸10を巻取ボビン20に巻き取ることができる。この結果、所定長の糸10が巻かれたパッケージ12が形成される。巻取部6は、クレードル16と、綾振ドラム18と、を備える。クレードル16には、巻取ボビン20を装着することができる。
綾振ドラム18は、巻取ボビン20と対向するように配置されている。綾振ドラム18は、回転することにより、巻取ボビン20を従動回転させる。これにより、給糸部4から供給された糸(詳しくは、後述の糸貯留部40に貯留された糸10)が巻取ボビン20に巻き取られる。
綾振ドラム18の外周面には、図略の綾振溝が形成されている。綾振ドラム18は、綾振溝によって糸10を所定の幅でトラバースさせることができる。これにより、所定の形状のパッケージ12を形成することができる。
ワインダユニット2は、解舒補助装置22と、下糸吹上げ部24と、テンサ26と、上糸捕捉部28と、糸継装置30と、ヤーントラップ32と、カッタ34と、糸品質測定装置36と、上糸引出し部38と、糸貯留部40と、ガイド部42と、を備える。これらは、給糸部4と巻取部6との間の糸走行経路中に、給糸部4側から巻取部6側へ向かって順に配置されている。
解舒補助装置22は、給糸ボビン8からの糸10の解舒を補助する。解舒補助装置22は、可動部材44を備える。給糸ボビン8から糸10が解舒されるとき、糸10が振り回されることによって、給糸ボビン8の上部にバルーンが形成される。解舒補助装置22は、このバルーンに可動部材44を接触させることにより、バルーンの大きさを適切に制御することができる。
下糸吹上げ部24は、糸継ぎ時に、給糸部4側の下糸を糸継装置30側に向かって送り出す。下糸吹上げ部24は、例えばエアサッカー装置として構成することができる。下糸吹上げ部24は、給糸部4と糸継装置30との間に設けられている。
テンサ26は、前記糸走行経路を走行する糸10に所定の張力を付与する。テンサ26は、本実施形態においては、固定の櫛歯に対して可動の櫛歯を配置するゲート式のものである。可動側の櫛歯は、櫛歯同士が噛合せ状態又は解放状態になるように、ロータリ式のソレノイドにより回動可能に設けられている。なお、テンサ26はこれに限らず、例えばディスク式の張力付与装置でも良い。
上糸捕捉部28は、糸継ぎ時に、吸引空気流を発生させる。上糸捕捉部28は、図略の負圧源に接続されている。上糸捕捉部28は、ボビン支持部14と糸継装置30との間に設けられている。
ヤーントラップ32は、前記糸走行経路を走行する糸10に対して吸引空気流を作用させる。これにより、糸10に付着している風綿等のゴミを取り除くことができる。ヤーントラップ32は、筒状部分を有している。この筒状部分は、前記糸走行経路に接近した位置で図略の負圧源に接続されている。ヤーントラップ32は、糸継装置30と糸貯留部40との間に設けられている。
糸品質測定装置36は、糸10の太さ等を監視することによって、スラブ等の糸欠陥を検出する。糸品質測定装置36は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥の切断除去を指示する分断信号をワインダユニット2の制御部95等に送信する。
カッタ34は、糸10を切断することができる。カッタ34は、糸品質測定装置36の近傍に設けられている。カッタ34は、糸品質測定装置36が分断信号を送信すると直ちに糸10を切断するように制御される。カッタ34が糸10を切断すると、当該糸10は、給糸部4側の下糸と、巻取部6側(糸貯留部40側)の上糸とに分断される。
糸継装置30は、給糸部4と巻取部6との間の糸10が分断状態となったときに、給糸部4側の下糸と、糸貯留部40側の上糸とを糸継ぎする。糸10が分断状態となる原因は様々であるが、例えば、カッタ34による糸10の切断、給糸ボビン8における糸切れ、及び、給糸ボビン8の交換等が考えられる。糸継装置30としては、例えば、圧縮空気等の流体を用いて糸継ぎを行う構成とすることができる。糸継装置30として、機械式のものを使用することもできる。
上糸引出し部38は、糸継ぎ時に、糸貯留部40側の上糸を引き出して、偏向ガイド部材46に向けて送り出す。上糸引出し部38は、例えばエアサッカー装置とすることができる。
給糸ボビン8の交換時に糸継ぎが行われる場合、上糸引出し部38が、糸貯留部40側の上糸を偏向ガイド部材46の上端部へ送り出す。偏向ガイド部材46は、この上糸を下端部から排出する。上糸捕捉部28は、偏向ガイド部材46が排出した上糸を吸引する。これにより、偏向ガイド部材46に形成された図略のスリットから上糸が取り出されて、糸継装置30に案内される。
一方、下糸吹上げ部24が給糸部4側の下糸を糸継装置30側に向かって送り出すと、ヤーントラップ32がこの下糸を吸引する。これにより、下糸が糸継装置30に案内される。そして、糸継装置30において、糸貯留部40側の上糸と給糸部4側の下糸との糸継ぎが行われる。
糸貯留部40は、給糸ボビン8から解舒された糸10を貯留することができる。糸貯留部40は、給糸部4と巻取部6との間に設けられている。糸貯留部40は、巻取部6による糸10の巻取時に何らかの理由で給糸ボビン8の糸10の解舒が中断されたとき(例えば糸継ぎ時)であっても、当該糸貯留部40に貯留された糸10を巻取部6に巻き取らせることができる。この結果、巻取部6が、パッケージ12への糸10の巻取りを継続的に行うことができる。
ガイド部42は、巻取部6により糸貯留部40から引き出される糸10を当該巻取部6に向けて案内する。ガイド部42は、前述の糸走行経路において、糸貯留部40よりも巻取部6に近い側に設けられている。
本実施形態において、ワインダユニット2には、マガジン式のボビン供給装置48が設けられている。ボビン供給装置48は、回転式のマガジンカン50を有している。マガジンカン50は、予備の複数の給糸ボビン8を保持可能である。ボビン供給装置48は、マガジンカン50を間欠的に回転駆動させることにより、予備の給糸ボビン8を新しい給糸ボビン8としてボビン支持部14に供給することができる。
次に、主に図2及び図3を参照して、糸貯留部40について詳細に説明する。図2は、糸貯留部40の構成を示す断面斜視図である。図3は、抵抗部材91の構成を示す側面図である。
糸貯留部40は、図1に示すように、前記糸走行経路において巻取部6よりも糸走行方向上流側(給糸部4側)に設けられている。前述のように、糸貯留部40は、糸走行経路において、糸品質測定装置36(上糸引出し部38)とガイド部42との間に設けられている。
図2に示すように、糸貯留部40は、貯留ローラ61と、貯留ローラ駆動部63と、抵抗部材91と、抵抗部材駆動部93と、制御部95と、を備える。
貯留ローラ61は、給糸部4の糸10を巻取部6が巻き取る前に一時的に貯留することができる。貯留ローラ61は、円筒状に形成されている。図2等では貯留ローラ61の中心軸線69が上下方向となるように描かれているが、貯留ローラ61は、図1に示すように、中心軸線69が上下方向に対して傾くように配置されている。貯留ローラ61は、その外周面に糸10を巻き付けるように中心軸線69を中心として回転可能である。
糸10は、貯留ローラ61の軸方向一端部の近傍に供給されて当該貯留ローラ61に接触した後、当該貯留ローラ61に巻き付く。いったん貯留ローラ61に巻かれた糸10は、後続して巻かれる糸10に押されて、貯留ローラ61の軸方向に少しずつ移動する。これにより、糸10が貯留ローラ61の外周に整列して螺旋状に巻かれていく。最終的に、糸10は貯留ローラ61の外周面から離脱し、後述の抵抗部材91を経由して、ガイド部42に向かって走行する。
糸10は、貯留ローラ61に巻き付いてから解舒されるまでの間に、軸方向一側に少しずつ移動する。以下の説明では、貯留ローラ61の軸方向端部のうち、巻き付いた糸10が軸方向に移動する始端側に位置する端部を始端側の端部61aと呼び、終端側に位置する端部を終端側の端部61bと呼ぶことがある。
貯留ローラ61には、筒状の伝達軸73が固定されている。伝達軸73は、糸貯留部40を構成する適宜の部材に対して回転可能に支持されている。伝達軸73は、中心軸線69を中心として、貯留ローラ61と一体的に回転する。伝達軸73は、貯留ローラ61の軸線方向(中心軸線69が延びる方向)において、貯留ローラ61の始端側の端部61aよりも外部へ突出した部分を有している。
貯留ローラ61の始端側の端部61a付近には、テーパ部61cが設けられている。テーパ部61cは、始端側の端部61aから終端側の端部61bに近づくに従って外径が小さくなるように形成されている。貯留ローラ61において、始端側の端部61aを除いた部分には、ストレート部61dが設けられている。テーパ部61cは、ストレート部61dに滑らかに接続している。ストレート部61dは、外径が略一定となるように形成されている。ストレート部61dは、貯留ローラ61において糸10を巻き付けるための部分である。
貯留ローラ駆動部63は、貯留ローラ61を回転駆動させる。貯留ローラ駆動部63は、貯留ローラ61の側方に設けられている。貯留ローラ駆動部63は、出力軸81を有している。この出力軸81は、伝達軸73と略平行に延びており、この伝達軸73とベルト83及びプーリ85,87を介して連結されている。ベルト83としては、歯付ベルトが用いられている。貯留ローラ駆動部63と貯留ローラ61との間の駆動伝達構造は、これに限定されず、貯留ローラ駆動部63が貯留ローラ61を回転駆動させることができればよい。
貯留ローラ駆動部63は、出力軸81を回転させることにより、貯留ローラ61を回転駆動させる。貯留ローラ駆動部63は、各種の電動モータ、例えばサーボモータ又はステッピングモータにより構成することができる。
抵抗部材91は、概ねディスク状に形成されている。抵抗部材91は、その外周を糸10に接触させることにより、走行する糸10に対して抵抗を付与する。抵抗部材91は、貯留ローラ61に対して相対回転可能に設けられている。抵抗部材91は、貯留ローラ61の終端側の端部61bに近接して設けられている。
抵抗部材91は、円柱状に形成されている。抵抗部材91は、貯留ローラ61(ストレート部61d)の外径よりも大きい外径を有している。抵抗部材91は、貯留ローラ61と同軸に配置されている。抵抗部材91は、貯留ローラ61の中心軸線69を中心として回転する。
図3に示すように、抵抗部材91は、ベース部材101と、糸保持部103と、第1フランジ105と、第2フランジ107と、を備えている。これらの部材は、貯留ローラ61に近い側から、第1フランジ105、ベース部材101及び糸保持部103、第2フランジ107の順に配置されている。
ベース部材101は、円板状に形成されている。ベース部材101の外径は、貯留ローラ61のストレート部61dの外径よりも大きい。ベース部材101は、貯留ローラ61と同軸で配置されている。ベース部材101は、貯留ローラ61の軸線方向において、第1フランジ105と第2フランジ107とに挟まれた状態で保持されている。
糸保持部103は、貯留ローラ61から解舒される糸10を保持できるように構成されている。糸保持部103は、ベース部材101の外周に環状に配置されている。糸保持部103は、ベース部材101の外周面よりも径方向外側へ突出するように設けられている。糸保持部103の突出端部109は、貯留ローラ61(ストレート部61d)の外周面よりも径方向外側に配置されている。
糸保持部103は、ブラシ状に構成されている。図3及び図4(a)に示すように、糸保持部103は、毛材111を有している。毛材111は、ベース部材101の外周部から径方向外側に向かって突出するように設けられている。図4(a)に示すように、毛材111の突出端部113(糸保持部103の突出端部109をなす部分)は、貯留ローラ61のうち、抵抗部材91と隣り合うストレート部61dの外周面よりも径方向外側に配置されている。
毛材111は、図4(a)に示すように、直線形状を有している。毛材111は、ベース部材101の外周部から径方向外側に向かって概ね真っ直ぐに突出している。毛材111は、抵抗部材91(ベース部材101)の周方向であまり隙間をあけないように、密集した状態で配置されている。毛材111は、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートの樹脂材料を用いて構成された繊維状の部材からなる。図4(a)のように毛材111を直線状に形成することで、製造が容易になる。
ただし、毛材111は、図4(b)に示すように、ループ状に形成されても良い。毛材111のループ部分は、抵抗部材91の軸線方向で見たとき、隣り合う毛材111のループ部分と一部重複するように配置される。なお、図4(b)において、1つのループ部分は、毛材111が密集することにより形成されている。毛材111がループ状に形成されている場合、毛材111の実質的な強度を増大させることができる。詳細には、毛材111の端部が露出していないので、毛材111の端部がダメージにより枝分かれしてしまうことを防止できる。この結果、抵抗部材91の寿命を延ばすことができる。上記実施形態では隣り合う毛材111のループ部分と一部重複するように配置したが、重複しないように隣接させて配置することもできる。
図3に示すように、第1フランジ105及び第2フランジ107は、抵抗部材91(ベース部材101)の軸線方向においてベース部材101を両側から挟むように設けられている。第1フランジ105は、ベース部材101よりも貯留ローラ61に近い側に配置されている。第2フランジ107は、ベース部材101を挟んで貯留ローラ61と反対側に配置されている。
第1フランジ105及び第2フランジ107は、それぞれ、円板状に形成されている。第1フランジ105の外径は、貯留ローラ61のストレート部61dの外径よりも大きく、かつ、糸保持部103の外径よりも小さい。第2フランジ107の外径も上記と同様である。第1フランジ105及び第2フランジ107は、ベース部材101及び糸保持部103と同軸で配置されている。
なお、抵抗部材91の外周には、ブラシ状に構成された糸保持部103に代えて、他の部材、例えばフェルト素材が配置されても良い。
図2に示す抵抗部材駆動部93は、抵抗部材91を回転駆動する。抵抗部材駆動部93は、貯留ローラ61を挟んで抵抗部材91と反対側に設けられている。抵抗部材駆動部93は、出力軸117を有している。
出力軸117は、伝達軸73の軸孔を貫通するように配置されている。出力軸117は、伝達軸73と同軸で配置されている。出力軸117は、伝達軸73に対して相対回転可能に支持されている。出力軸117の長手方向端部が、抵抗部材91の中央部に固定されている。なお、抵抗部材駆動部93と抵抗部材91との間の駆動伝達構造は、これに限定されず、抵抗部材駆動部93が抵抗部材91を回転駆動させることができればよい。
抵抗部材駆動部93は、出力軸117を回転させることによって、抵抗部材91を回転駆動する。抵抗部材駆動部93は、各種の電動モータ、例えばサーボモータ又はステッピングモータにより構成することができる。
抵抗部材駆動部93は、貯留ローラ駆動部63とは独立して動作する。従って、抵抗部材駆動部93は、貯留ローラ61の回転数と異なる回転数で抵抗部材91を回転させることができる。
制御部95は、貯留ローラ駆動部63及び抵抗部材駆動部93を制御する。この制御部95は、本実施形態においてはワインダユニット2の制御部からなる。ただし、ワインダユニット2の制御部とは別に設けられた制御部によって糸貯留部40を制御しても良い。
制御部95は、図略のCPU、記憶部等のハードウェアを備える。前記記憶部には、制御プログラム等のソフトウェアが記憶されている。制御部95は、前記ハードウェアと前記ソフトウェアとが協働することによって、貯留ローラ駆動部63及び抵抗部材駆動部93を制御することができる。
貯留ローラ61に巻かれている糸10は、図2に示すように、巻取部6によって引き出されるのに伴って、貯留ローラ61のストレート部61dから離れる。以下では、糸10が貯留ローラ61から離脱する位置を、解舒箇所121と呼ぶことがある。糸10は解舒箇所121から引き出されて、抵抗部材91の外周(言い換えれば、毛材111)との接触箇所122を経由した後、貯留ローラ61及び抵抗部材91から離れる方向に引き出される。
貯留ローラ61に螺旋状に巻かれている糸10は、その螺旋ピッチを拡大するように、解舒箇所121から抵抗部材91側へ引き出される。従って、解舒箇所121と接触箇所122との間には、適宜の位相差が生じる。
制御部95は、貯留ローラ61を基準として見たとき、貯留ローラ61における解舒箇所121の周方向の移動と、抵抗部材91の回転と、が所定の関係を満たすように、抵抗部材駆動部93を制御する。
ここで、貯留ローラ61を基準として見たときとは、貯留ローラ61と一体的に回転する視点で解舒箇所121及び抵抗部材91の回転を相対的に考えることを意味する。即ち、実際は回転している貯留ローラ61が止まって見えるように貯留ローラ61とともに回転する視点を考えたときに、その視点では解舒箇所121及び抵抗部材91がどのように見えるかを考える。以下では、このように回転する視点を回転視点と呼び、通常の視点を固定視点と呼ぶことがある。
図5のように固定視点で見たとき、貯留ローラ61に巻き取られて貯留されている糸10の解舒箇所121は、その周方向での位置を様々に変化させる。図5には、貯留ローラ61が周速Rで回転し、抵抗部材91が周速Bで回転する例が示されている。
貯留ローラ61の回転により、解舒箇所121の周方向での位置は、図5の周速Rの矢印の方向に移動する。巻取部6による糸10の引出しにより、解舒箇所121の周方向での位置は、図5の周速Rの矢印と反対の方向に移動する。
固定視点での解舒箇所121の移動は、上記の2つの移動を合成した形となる。以下では、貯留ローラ61に巻かれた糸10が巻取部6によって引き出される速度を、引出速度Dと呼ぶことがある。
貯留ローラ61における糸貯留量を増大させたい場合は、貯留ローラ61の周速Rを、上記の引出速度Dよりも大きくすれば良い。逆に、貯留ローラ61における糸貯留量を減少させたい場合は、貯留ローラ61の周速Rを、上記の引出速度Dよりも小さくすれば良い。
更に、貯留ローラ61での糸貯留量は、巻取部6で糸10をトラバースすること等による引出速度Dの変動の影響で、細かく変動し得る。
貯留ローラ61の回転による周速をR、糸10の引出速度をDとすると、上述の固定視点における解舒箇所121の回転周速は、R−Dとなる。ただし、この回転周速は、貯留ローラ61の回転方向と同一の方向の場合をプラスとし、逆の方向の場合をマイナスとする。
回転周速(R−D)は、貯留ローラ61の回転による周速Rから、巻取部6によって巻き取られる糸の速度Dを減算した結果に相当する。以下の説明では、この回転周速を、減算後周速と呼ぶことがある。
次に、回転視点で見たときを考える。図6は、貯留ローラ61を基準として図5の状態を見た場合を説明する斜視図である。
図6に示す回転視点では、貯留ローラ61を基準として見ているので、貯留ローラ61が静止しているように見える。この回転視点での解舒箇所121の周速は、固定視点での回転周速(R−D)から、貯留ローラ61の回転による周速Rを減算すれば良いので、−Dとなる。ただし、この周速は、図6の回転視点において、糸10の貯留量を増大させる方向の場合をプラスとし、貯留量を減少させる方向の場合をマイナスとする。
即ち、回転視点において、解舒箇所121は、巻取部6によって巻き取られる糸の速度Dに対応する周速で、糸10の貯留量を減らす方向(マイナス方向)に回転する。
制御部95は、回転視点で見たときに、抵抗部材91が、解舒箇所121の周速(−D)に相当する回転数よりも低速の回転数で、当該解舒箇所121と同じマイナス方向に回転するように制御する。この結果、接触箇所122が解舒箇所121よりも低速でマイナス方向に移動する形となるので、解舒箇所121と接触箇所122との間の位相差が広がる。従って、解舒箇所121と接触箇所122との間で糸10が張った状態が保持され易くなる。
回転するときの周速は、中心からの距離に比例する。抵抗部材91の外径は、貯留ローラ61(ストレート部61d)の外径よりやや大きいが、その差は小さく、両者は等しいとみなすことができる。すると、固定視点での抵抗部材91の周速をBとしたとき、回転視点での抵抗部材91の周速は、B−Rとなる。以上により、上記の制御は、回転視点での抵抗部材91の周速(B−R)が、解舒箇所121の周速(−D)よりも低速になるようにする制御ということができる。即ち、|B−R|<|−D|の式が成り立つ。
回転視点において、解舒箇所121及び抵抗部材91は何れもマイナス方向に回転するので、上記の式は、B−R>−Dとなる。制御部95は、この式の関係を満たすように、抵抗部材91の回転を、貯留ローラ61の回転との関係で制御する。
抵抗部材91が備える毛材111は、糸10と接触する部分(上述の接触箇所122)において、糸10に摩擦抵抗を付与する。また、毛材111は多少の変形が可能に構成されている。従って、巻取部6での糸10のトラバース等を原因として、毛材111に接触する糸10の張力に変動が生じた場合でも、その変動を緩和することができる。更に、毛材111の変形で対応できないような張力の増大が糸10に生じた場合は、毛材111に対する糸10の接触箇所が周方向に移動し、これに伴う糸10の巻出しによって張力を減少させることができる。この結果、糸張力を適正に保つことができ、パッケージ12の巻取状態の均一化を実現できる。
毛材111は、抵抗部材91の外周に360°にわたって途切れなく配置されている。これにより、環状の糸保持部103が実現される。従って、糸10が抵抗部材91の周方向で何れの位置にあっても、上記の機能を安定して発揮することができる。
図5に示すように、貯留ローラ61が回転しているとき、抵抗部材91も回転する。抵抗部材91の回転方向は、貯留ローラ61の回転方向と同一である。抵抗部材91は、貯留ローラ61を基準として(即ち、図6の回転視点で)見たとき、解舒箇所121の回転に応じて回転する。ただし、貯留ローラ61を基準として見た場合に、解舒箇所121の回転に連動して抵抗部材91が回転するときの回転数は、解舒箇所121の回転数よりも小さくなるように、解舒箇所121の回転数との関係で制御される。
上記の制御は、例えば以下のようにして実現される。即ち、上述のB−R>−Dの式を変形すると、B>R−Dとなる。そこで、制御部は、先ず、R−Dの値(即ち、上記の減算後周速)を求める。
綾振ドラム18の径は既知であるので、糸10の引出速度Dは、例えば、綾振ドラム18の回転数を適宜のセンサで検出することで求めることができる。貯留ローラ61のストレート部61dの径も既知であるので、貯留ローラ61の回転による周速Rは、例えば、貯留ローラ61の回転数を適宜のセンサで検出することで求めることができる。以上により、R−Dの値を計算によって求めることができる。
制御部95は、R−Dの値を計算により得た後、当該値に適宜の周速α(ただし、α>0)を加算する。そして、抵抗部材91の周速Bが上記の加算後の周速となるように、抵抗部材91の回転数を制御する。従って、B=R−D+αの関係が成り立つ。
周速αは、解舒箇所121と接触箇所122との間で糸10を適宜に張るための周速補正量に相当する。この周速αは、巻取りの条件等を考慮して適宜定められる。より具体的には、パッケージ12に巻き取られる糸に対して更に張力を付与したい場合は、周速αを大きくする。これにより、貯留ローラ61から解舒される糸10の周速と糸保持部103の回転速度の差が大きくなり、解除される糸10に付与される張力が高くなる。逆に、パッケージ12に巻き取られる糸に対する張力の付与を低くしたい場合は、周速αを小さくする。これにより、貯留ローラ61から解除される糸10の周速と糸保持部103の回転速度の差が小さくなり、解除される糸10に付与される張力が低くなる。ブラシ状の糸保持部103が摩耗により削られ、糸10に付与される張力が低くなった場合でも、周速αを大きくすることにより、解除される糸10に付与される張力が高くなり一定の張力付与を維持することができる。
以上の構成で、自動ワインダの運転が行われるときには、まずワインダユニット2への糸掛けが行われる。即ち、初めに、オペレータにより、給糸部4に設けられた給糸ボビン8から糸10が解舒されて、この糸10が解舒補助装置22、下糸吹上げ部24、テンサ26、ガイド部42に順にセットされて巻取ボビン20に固定される。そして、綾振ドラム18が回転させられて、巻取ボビン20への糸掛けが行われる。続いて、給糸部4と巻取部6との間にわたされた糸10のうち、抵抗付与部65(抵抗部材91)に接近している部分が移動させられて、抵抗部材91の糸保持部103への糸掛けが外側から行われる。
次に、ワインダユニット2の動作が開始される。先ず、巻取部6が停止している状態で、貯留ローラ駆動部63が貯留ローラ61を駆動する。貯留ローラ61の回転により、給糸ボビン8から糸10が解舒されて、貯留ローラ61に巻き取られる。これと同時に、抵抗部材駆動部93が抵抗部材91を駆動する。抵抗部材91は、その外周の糸保持部103に糸10を接触させた状態となる。綾振ドラム18は回転を停止しているので、抵抗部材91が発生させる解舒抵抗により、糸10は貯留ローラ61から解舒されない。従って、貯留ローラ61における糸10の貯留量が増加していく。この状態は、貯留ローラ61が糸10を所定量貯留するまで継続される。
貯留ローラ61に糸10が所定量貯留されると、綾振ドラム18による巻取ボビン20の回転が開始される。これにより、糸10が貯留ローラ61から引き出されて、巻取ボビン20に巻き取られる。このとき、抵抗部材91が糸10に接触することで、適度の大きさの解舒抵抗が発生する。従って、上述の糸張力適正化作用により、巻取部6において糸10を安定して巻き取ることができる。
綾振ドラム18による糸10の引出速度は、糸10のトラバース等によって変動する。従って、貯留ローラ61を基準として見たとき、解舒箇所121の周速も変動することになる。貯留ローラ61及び抵抗部材91を大きな回転数で回転させる場合、抵抗部材91に作用する慣性力が大きくなる。このため、抵抗部材91の周速を、解舒箇所121の周速変動に追従させることが困難な場合も考えられる。
この点、本実施形態においては、図6に示すように貯留ローラ61を基準として見たとき、抵抗部材91はもともと、解舒箇所121の回転数よりも小さい回転数で回転している。この回転数の差が、抵抗部材91の回転が解舒箇所121の回転速度の変動に追従できない場合のマージンとして機能するので、解舒箇所121と接触箇所122との間で、糸10の張力が安定して保たれる。このように、抵抗部材91と糸10との安定した接触状態を実現することができるので、抵抗部材91の糸張力適正化作用を安定して発揮させることができる。
また、本実施形態では、解舒箇所121と接触箇所122との間で糸10に発生する張力により、抵抗部材91に対して糸10を良好に接触させるとともに、貯留ローラ61に糸10が貯留された状態を安定して維持することができる。
本実施形態では、抵抗部材91が内側から糸10に接触することにより抵抗を付与しており、糸10は貯留ローラ61及び抵抗部材91の外側から特に規制されていない。従って、回転している貯留ローラ61に糸10が大量に貯留された状態で、何らかの理由で糸10の保持ができなくなると、大量の糸10が緩んで、まるで爆発するかのように糸10が短時間で遠心力により広がり、周囲の部品に絡んでしまうことがある。この場合、多くの糸10が無駄になるとともに、糸10の除去に多くの手間と時間が掛かってしまう。従って、上述のように、糸10を貯留ローラ61に安定して保持できることが重要である。
このようにして、ワインダユニット2において、貯留ローラ61による糸の貯留動作と、巻取ボビン20を用いたパッケージ形成動作と、が行われる。なお、ワインダユニット2の運転中には、糸品質測定装置36による糸欠陥の検出が行われ、検出結果に応じて適宜の対応が行われる。
以上に説明したように、本実施形態の自動ワインダは、給糸部4と、巻取部6と、糸貯留部40と、を備える。給糸部4は、糸10を供給可能に保持する。巻取部6は、給糸部4に保持された糸10を巻き取ってパッケージ12を形成する。糸貯留部40は、給糸部4と巻取部6との間に形成された糸走行経路の途中に配置される。糸貯留部40は、貯留ローラ61と、抵抗部材91と、抵抗部材駆動部93と、制御部95と、を有する。貯留ローラ61は、給糸部4の糸10を巻き取って貯留することができる。抵抗部材91は、貯留ローラ61に対して相対回転可能であり、貯留ローラ61から解舒される糸10に解舒抵抗を付与する。抵抗部材駆動部93は、抵抗部材91を回転駆動する。制御部95は、抵抗部材駆動部93を制御する。制御部95は、貯留ローラ61を基準として見たとき、貯留ローラ61における、貯留ローラ61から糸10が離脱する解舒箇所121の回転数よりも抵抗部材91の回転数が小さくなるように、抵抗部材駆動部93を駆動させる。
この構成で、例えば巻取部6で糸10を巻き取る速度が変動すること等を原因として、貯留ローラ61を基準としたときの解舒箇所121の速度(回転数)が変化する場合がある。そして、この解舒箇所121の回転数の変化に、抵抗部材91の実際の回転数を追従させることが困難な場合がある。この点、上記の構成では、貯留ローラ61を基準として見たときに、もともと解舒箇所121の回転数よりも抵抗部材91の回転数が小さくなるように、抵抗部材91の回転が制御される。従って、糸10の解舒箇所121と、糸10が抵抗部材91に接触する接触箇所122と、の間で適度な張力を容易に保つことができる。この結果、抵抗部材91の糸張力適正化作用を安定して発揮させることができる。また、解舒箇所121と接触箇所122との間で糸10に発生する張力により、抵抗部材91に対して糸10を良好に接触させるとともに、貯留ローラ61に巻き取られた状態の糸10を当該貯留ローラ61に安定して保持することができる。この効果は、貯留ローラ61及び抵抗部材91の回転速度が大きく、また、抵抗部材91の重量が大きい場合に特に有利である。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、貯留ローラ61の回転による周速Rから、巻取部6によって巻き取られる糸10の速度Dを減算した結果を減算後周速と呼ぶときに、制御部95は、減算後周速(R−D)よりも抵抗部材91の外周の周速Bが大きくなるように、抵抗部材91を回転させる(B>R−D)。
これにより、貯留ローラ61及び抵抗部材91がそれぞれ回転する状況において、糸10の接触箇所122の位置を確実に制御することができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、貯留ローラ61と、抵抗部材91とは、別々の駆動源によって駆動される。
これにより、貯留ローラ61及び抵抗部材91の回転を、それぞれ状況に応じて柔軟に制御することができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、抵抗部材91は、ベース部材101と、糸保持部103と、を備える。糸保持部103は、ベース部材101に設けられ、貯留ローラ61から解舒される糸10を保持することができる。糸保持部103は、ベース部材101の外周面に環状に配置されている。
このように糸保持部103が環状に配置されているので、糸10の抵抗部材91に対する周方向の位置が何れであっても、糸10に解舒抵抗を安定して付与することができる。また、糸10が糸貯留部40から引き出されるように強い張力が加わった場合でも、抵抗部材91に対する糸10の接触箇所が周方向に移動しながら糸10が巻き出されることによって、糸10の張力を適正な大きさまで減少させることができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、本実施形態の糸巻取装置において、糸保持部103は、ブラシ状に構成されている。
これにより、抵抗部材91と糸10との接触箇所において、ブラシ(毛材111)が変形する。従って、糸保持部103は、糸10の張力の変動を適度に緩和しながら糸10を保持することができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、糸保持部103は、ベース部材101の外周部から径方向外側に向かって延びる直線状の毛材111を有する。
これにより、ブラシ状の糸保持部103を容易に製造することができる。
ただし、糸保持部103が、ベース部材101の外周部から径方向外側に向かって延びるループ状の毛材111を有しても良い。
この場合、毛材111の強度が増すので、ブラシ状の糸保持部103の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、抵抗部材91は、貯留ローラ61における終端側の端部61bに設けられている。
これにより、解舒箇所121と接触箇所122とを近づけることができるので、解舒箇所121と接触箇所122との間で糸10を張った状態を容易に実現することができる。また、糸貯留部40における貯留ローラ61及び抵抗部材91のコンパクトな配置を実現することができる。
また、本実施形態の自動ワインダにおいて、貯留ローラ61及び抵抗部材91は、共通の軸線(中心軸線69)を中心として回転する。
これにより、糸貯留部40のコンパクトな配置を実現することができる。
次に、図7を参照して、上記実施形態の第1変形例を説明する。なお、第1変形例及び以降の変形例の説明においては、前述の実施形態等と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図7に示す本変形例において、糸貯留部40は、抵抗部材91を回転駆動するとともに、抵抗部材91の外周部に吸引空気流150を発生させることができる。
上述の実施形態と異なり、抵抗部材91には、筒状に形成された回転軸119が固定されている。回転軸119は、伝達軸73の軸孔を貫通するように配置されている。
図7に示すように、貯留ローラ駆動部63及び抵抗部材駆動部93は、貯留ローラ61及び抵抗部材91からやや離れた場所に配置されている。貯留ローラ駆動部63の駆動力は、適宜の駆動伝達機構を介して、中間軸67に伝達される。抵抗部材駆動部93の駆動力は、適宜の駆動伝達機構を介して、中間軸97に伝達される。
中間軸67は、伝達軸73と略平行に延びている。中間軸67と伝達軸73は、ベルト83及びプーリ85,87を介して連結されている。ベルト83としては、歯付ベルトが用いられている。
中間軸97は、回転軸119と略平行に延びている。中間軸97と回転軸119は、ベルト153及びプーリ155,157を介して連結されている。ベルト153としては、歯付ベルトが用いられている。
回転軸119の長手方向端部のうち、抵抗部材91が接続されている側と反対側において、当該回転軸119の軸孔に負圧源163が接続されている。
抵抗部材91において、糸保持部103は、フェルト素材を用いて構成された部材からなる。糸保持部103は、環状に形成され、抵抗部材91が備えるベース部材101の外周部に設けられている。
糸保持部103には、吸引口175が形成されている。吸引口175は、抵抗部材91の外部空間に向かって開口する環状の開口となっている。吸引口175は、環状の糸保持部103を軸方向で分割するように形成されている。吸引口175は、ベース部材101の内部に形成された吸引通路123を介して、回転軸119の軸孔と接続されている。
この構成では、吸引口175における吸引空気流の作用により、糸10を糸保持部103(抵抗部材91)に近づく向きに引っ張ることができる。従って、強い摩擦抵抗力を得ることができる。また、糸10を抵抗部材91の外周面に吸着して保持できるので、当該糸10が径方向外側へ膨らむことを防止することができる。
次に、図8を参照して、上記実施形態の第2変形例を説明する。
本変形例において、糸貯留部40は、図8に示すように、押圧ローラ201を備える。押圧ローラ201は、貯留ローラ61に巻き取られている糸10を当該貯留ローラ61の径方向外側から内側(外周面)に向かって押さえることができる。押圧ローラ201は、貯留ローラ61の側方(径方向外側)に近接して設けられている。
押圧ローラ201は、その外周面が貯留ローラ61の外周面と対向するように配置されている。押圧ローラ201は、貯留ローラ61の側方に回転可能に支持された支持軸207に固定されている。支持軸207は、貯留ローラ61の中心軸線69と略平行に延びている。支持軸207には、貯留ローラ61を駆動する貯留ローラ駆動部63の駆動力が分岐して伝達される。この結果、押圧ローラ201が駆動される。押圧ローラ201の回転方向は、貯留ローラ61の回転方向と逆向きである。
押圧ローラ201及び支持軸207は、押圧ローラ201に対して近づく向き/遠ざかる向きに移動可能に構成されている。押圧ローラ201は、図略のバネによって、貯留ローラ61に近づく向きに付勢されている。これにより、貯留ローラ61に巻かれている糸10を外側から押さえ付けることができる。
押圧ローラ201が回転するときの周速は、貯留ローラ61の周速よりやや大きくなっている。これにより、貯留ローラ61に巻かれている糸10を巻き締めることができる。ただし、押圧ローラ201の周速を、貯留ローラ61の周速と等しくしても良い。
このような構成により、例えば糸貯留部40と巻取部6との間で糸10が何らかの理由で切れた場合でも、貯留ローラ61に巻き取られている糸10を、押圧ローラ201の部分で外側から押さえ付けて保持することができる。
押圧ローラ201の軸線方向長さは、貯留ローラ61のストレート部61dの軸線方向長さよりも短い。これにより、押圧ローラ201の軽量化を実現できる。
押圧ローラ201は、貯留ローラ61の軸線と平行な方向に移動可能に構成しても良い。この場合、貯留ローラ61に巻き取られている糸10の量を検出可能なセンサを設け、当該センサの検出値に応じて、抵抗部材91から見て解舒箇所121よりも少し遠い場所に押圧ローラ201を自動的に移動させる。センサとしては、例えば、貯留ローラ61の外周面における糸10の有無を非接触で検出可能な光センサを貯留ローラ61の軸方向に複数並べたものとすることが考えられる。
ただし、押圧ローラ201が、貯留ローラ61のストレート部61dの全体と対向する長さを有するように変更することもできる。
以上に説明したように、本変形例の糸貯留部40は、貯留ローラ61に巻き取られた糸10を貯留ローラ61の径方向外側から押圧する押圧ローラ201を備える。
これにより、貯留ローラ61に巻き取られている糸10を、押圧ローラ201によって外側から押さえることができる。従って、例えば巻取部6と糸貯留部40との間で糸10が切れた場合でも、糸10を貯留ローラ61の外周面に確実に保持することができる。
次に、図9を参照して、第3変形例を説明する。
本変形例において、抵抗部材91は、図9に示すように、スペーサ222を更に備えている。スペーサ222は、ベース部材101と、第2フランジ107と、の間に設けられている。
スペーサ222は、所定の厚みを有する円板状の部材から構成されている。スペーサ222の中心は、ベース部材101と同軸に設けられている。スペーサ222の外径は、ベース部材101の外径よりも大きく、かつ、糸保持部103の外径よりも小さい。
この結果、糸保持部103と第2フランジ107との間に形成されている軸方向の隙間G2が、糸保持部103と第1フランジ105との間に形成されている軸方向の隙間G1よりも、スペーサ222の厚み分だけ大きくなっている(G2>G1)。
このスペーサ222により、糸保持部103(毛材111)と第2フランジ107との間に、糸保持部103が変形したときに当該糸保持部103が第2フランジ107に当たらずに逃げることができる逃げ空間224が形成されている。
糸10はガイド部42に向かって走行するため、毛材111は通常、第2フランジ107に近づく向きに変形する。上記の逃げ空間224によって、毛材111の変形の余地を大きくすることができるので、糸10との良好な接触状態を容易に実現することができる。
スペーサ222において、糸保持部103側を向く面と、外周面と、が接続する部分には、適度の丸みが付けられている。この湾曲面により、毛材111が第2フランジ107に当たっても強く屈曲することがないため、毛材111の損傷を防止することができる。
以上に説明したように、本変形例において、抵抗部材91は、第1フランジ105と、第2フランジ107と、を備える。第1フランジ105は、糸保持部103と貯留ローラ61との間に配置される。第2フランジ107は、糸保持部103を挟んで第1フランジ105と反対側に配置される。糸保持部103と第2フランジ107との間に形成されている軸方向の隙間G2が、糸保持部103と第2フランジ107との間に形成されている軸方向の隙間G1よりも大きい(G2>G1)。
これにより、糸10が抵抗部材91に接触する接触箇所122において、ブラシ状の糸保持部103が糸10によって第2フランジ107に近づく側に曲げられたとき、大きな隙間G2に相当する逃げ空間224に糸保持部103を逃がすことができる。従って、糸保持部103と糸10との接触状態を保ち易くすることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
抵抗部材91の周速に関する上述の式(B=R−D+α)において、αの値を一定とすることに代えて、状況に応じて変更することもできる。
図2及び図7に示す構成で、抵抗部材91の回転数が貯留ローラ61の回転数より常に大きくなるように制御することもできる。この場合、巻締め作用が常に生じるので、貯留ローラ61に糸10を安定して保持することができる。また、貯留ローラ61の回転数と抵抗部材91の回転数の関係を上述のように保てば、その回転方向は任意に変更することができる。この場合、回転方向は糸の撚り方向(S撚り、Z撚り)により決定することが好ましい。
例えば図2及び図7に示す構成で、貯留ローラ61及び抵抗部材91を、共通の駆動源(例えば、電動モータ)によって駆動することもできる。この場合、電動モータの出力軸の回転が貯留ローラ61及び抵抗部材91の両方に伝達されるが、駆動伝達経路の少なくとも一方に、変速比を変更可能な変速機構を配置する。この変速機構は、例えばギア又はベルトにより実現することができる。これにより、上述した抵抗部材91の回転制御を実質的に実現することができる。この構成では、駆動源を共通化できるので、製造コストを減らすことができる。
環状の開口から空気を吸引する構成は、ブラシ状の糸保持部103に適用することもできる。
糸保持部103は、ブラシ及びフェルト以外の材料、例えばやすり又はゴム等により構成することもできる。
貯留ローラ61の中心軸線69の向きは、任意に変更することができる。
貯留ローラ61及び抵抗部材91と、これらを駆動する駆動源と、の位置関係は、適宜変更することができる。
上記の構成の糸貯留部40は、自動ワインダに限らず、空気紡績機等に適用することもできる。
4 給糸部
6 巻取部
10 糸
40 糸貯留部
61 貯留ローラ
61b 端部
65 抵抗付与部
91 抵抗部材
93 抵抗部材駆動部
95 制御部
101 ベース部材
103 糸保持部
105 第1フランジ
107 第2フランジ
111 毛材
121 解舒箇所
122 接触箇所

Claims (10)

  1. 糸が保持される給糸部と、
    前記給糸部から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部と、
    前記給糸部と前記巻取部との間に形成される糸走行経路の途中に配置された糸貯留部と、
    を備え、
    前記糸貯留部は、
    前記給糸部の糸を巻き取って貯留することができる貯留ローラと、
    前記貯留ローラに対して相対回転可能であり、前記貯留ローラから解舒される糸に解舒抵抗を付与する抵抗部材と、
    前記抵抗部材を回転駆動する抵抗部材駆動部と、
    前記抵抗部材駆動部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記貯留ローラを基準として見たとき、前記貯留ローラにおける、当該貯留ローラから糸が離脱する解舒箇所の回転数よりも前記抵抗部材の回転数が小さくなるように、前記抵抗部材駆動部を駆動させることを特徴とする糸巻取装置。
  2. 請求項1に記載の糸巻取装置であって、
    前記貯留ローラの回転による周速から、前記巻取部によって巻き取られる糸の速度を減算した結果を減算後周速と呼ぶときに、前記制御部は、前記減算後周速よりも前記抵抗部材の外周の周速が大きくなるように、前記抵抗部材を回転させることを特徴とする糸巻取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の糸巻取装置であって、
    前記貯留ローラと、前記抵抗部材とは、別々の駆動源によって駆動されることを特徴とする糸巻取装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、
    前記抵抗部材は、
    ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記貯留ローラから解舒される糸を保持することができる糸保持部と、
    を備え、
    前記糸保持部は、前記ベース部材の外周面に環状に配置されていることを特徴とする糸巻取装置。
  5. 請求項4に記載の糸巻取装置であって、
    前記糸保持部は、ブラシ状に構成されていることを特徴とする糸巻取装置。
  6. 請求項5に記載の糸巻取装置であって、
    前記糸保持部は、前記ベース部材の外周部から径方向外側に向かって延びる直線状の毛材を有することを特徴とする糸巻取装置。
  7. 請求項5に記載の糸巻取装置であって、
    前記糸保持部は、前記ベース部材の外周部から径方向外側に向かって延びるループ状の毛材を有することを特徴とする糸巻取装置。
  8. 請求項5から7までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、
    前記抵抗部材は、
    前記糸保持部と前記貯留ローラとの間に配置された第1フランジと、
    前記糸保持部を挟んで前記第1フランジと反対側に配置された第2フランジと、
    を備え、
    前記糸保持部と前記第2フランジとの間に形成されている軸方向の隙間が、前記糸保持部と前記第1フランジとの間に形成されている軸方向の隙間よりも大きいことを特徴とする糸巻取装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、
    前記抵抗部材は、前記貯留ローラの軸方向端部に近接して配置されていることを特徴とする糸巻取装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、
    前記貯留ローラ及び前記抵抗部材は、共通の軸線を中心として回転することを特徴とする糸巻取装置。
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