JP2020137901A - 電子線滅菌設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランニングコストを低減することが可能な電子線滅菌設備を提供する。【解決手段】滅菌対象物10を電子線出射機35からの電子線3Eの照射で滅菌する電子線滅菌装置3と、滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するリジェクト装置4とを具備する電子線滅菌設備1である。リジェクト装置4は、滅菌対象物10を連続して搬送する連続搬送手段と、搬送されている滅菌対象物10に上面で接する滑走板41と、滅菌が不十分か否かを判断する判断部43とを備える。リジェクト装置4は、判断部43で滅菌が不十分と判断された際に、滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するリジェクト部44と、滑走板41の上面に電子線出射機35からの電子線3Eが照射される位置に滑走板41を移動させる移動機構47とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、滅菌対象物を電子線の照射により滅菌する電子線滅菌装置と、この電子線滅菌装置での滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト装置とを具備する電子線滅菌設備に関するものである。
電子線滅菌装置は、飲食品用または医療用の容器など、高い滅菌の精度が要求される滅菌対象物の滅菌に用いられている。しかしながら、電子線滅菌装置は、装置である以上、何らかの問題により滅菌対象物の滅菌が不十分になることもある。このため、前記電子線滅菌装置を具備する電子線滅菌設備には、当該電子線滅菌装置での滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト装置も必要である(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、その図3に示すように、電子線滅菌装置に相当する電子線照射機構7と、リジェクト装置に相当する除去部19とが記載されている。
ところで、前記特許文献1に記載の除去部19は、前記図3に示すように、電子線照射機構7の下流側に位置して電子線が照射されない。このため、電子線照射機構7での滅菌が不十分なプラスチック空容器P(滅菌対象物)を除去部19で排出する際に、当該プラスチック空容器Pから菌が除去部19に付着しても、当該菌は不活性化されないままである。したがって、不活性化されないままの菌が、十分に滅菌されたプラスチック空容器Pに除去部19から付着するおそれがある。
このため、電子線の照射される範囲をリジェクト装置まで広げた構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2では、その図3に示すように、リジェクト装置に相当するリジェクト手段20が、電子線の照射される範囲である電子線照射範囲12に設けられている(特許文献2の段落[0027]参照)。
しかしながら、前記特許文献2に記載の電子線キャップ殺菌装置(電子線滅菌設備)では、電子線の照射される範囲をリジェクト手段20まで広げる必要がある。電子線の照射される範囲が広がると、必然的にランニングコストが嵩むことになる。
そこで、本発明は、ランニングコストを低減することが可能な電子線滅菌設備を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の発明に係る電子線滅菌設備は、滅菌対象物を電子線の照射により滅菌する電子線滅菌装置と、この電子線滅菌装置での滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト装置とを具備する電子線滅菌設備であって、
前記電子線滅菌装置が、
前記滅菌対象物を連続して搬送する第1連続搬送手段と、
前記第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を照射する電子線出射機とを備え、
前記リジェクト装置が、
前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段と、
前記第2連続搬送手段に搬送されている滅菌対象物に上面で接する滑走板と、
前記電子線滅菌装置での滅菌が不十分か否かを判断する判断部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、前記滑走板の上面に電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該滑走板を移動させる移動機構とを備えるものである。
前記電子線滅菌装置が、
前記滅菌対象物を連続して搬送する第1連続搬送手段と、
前記第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を照射する電子線出射機とを備え、
前記リジェクト装置が、
前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段と、
前記第2連続搬送手段に搬送されている滅菌対象物に上面で接する滑走板と、
前記電子線滅菌装置での滅菌が不十分か否かを判断する判断部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、前記滑走板の上面に電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該滑走板を移動させる移動機構とを備えるものである。
また、第2の発明に係る電子線滅菌設備は、第1の発明に係る電子線滅菌設備におけるリジェクト部が、
滅菌対象物を排出する排出口と、
前記排出口の上方に配置された規制部材とを有し、
前記規制部材が、移動機構により移動されている滑走板の上面にある滅菌対象物の移動を規制することで、当該滑走板から滅菌対象物を前記排出口に落とすものである。
滅菌対象物を排出する排出口と、
前記排出口の上方に配置された規制部材とを有し、
前記規制部材が、移動機構により移動されている滑走板の上面にある滅菌対象物の移動を規制することで、当該滑走板から滅菌対象物を前記排出口に落とすものである。
さらに、第3の発明に係る電子線滅菌設備は、第2の発明に係る電子線滅菌設備における電子線出射機が、第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を下方から照射するものであり、
移動機構が、滑走板の下面に前記電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該滑走板を移動させるものであり、
前記滑走板が、その下面に照射された電子線を上面まで回り込ませる開口を有するものである。
移動機構が、滑走板の下面に前記電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該滑走板を移動させるものであり、
前記滑走板が、その下面に照射された電子線を上面まで回り込ませる開口を有するものである。
加えて、第4の発明に係る電子線滅菌設備は、滅菌対象物を電子線の照射により滅菌する電子線滅菌装置と、この電子線滅菌装置での滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト装置とを具備する電子線滅菌設備であって、
前記電子線滅菌装置が、
前記滅菌対象物を連続して搬送する第1連続搬送手段と、
前記第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を照射する電子線出射機とを備え、
前記リジェクト装置が、
前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段と、
前記第2連続搬送手段に搬送されている滅菌対象物に所定の接触位置で接する案内部材と、
前記電子線滅菌装置での滅菌が不十分か否かを判断する判断部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、前記案内部材の所定の接触位置に電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該案内部材を移動させる移動機構とを備えるものである。
前記電子線滅菌装置が、
前記滅菌対象物を連続して搬送する第1連続搬送手段と、
前記第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を照射する電子線出射機とを備え、
前記リジェクト装置が、
前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段と、
前記第2連続搬送手段に搬送されている滅菌対象物に所定の接触位置で接する案内部材と、
前記電子線滅菌装置での滅菌が不十分か否かを判断する判断部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、前記案内部材の所定の接触位置に電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該案内部材を移動させる移動機構とを備えるものである。
前記電子線滅菌設備によると、電子線の照射される範囲をリジェクト装置まで広げることなく当該リジェクト装置に付着した菌が不活性化されるので、無駄な電子線の照射が抑えられ、結果としてランニングコストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る電子線滅菌設備について、図面に基づき説明する。
図1に示すように、前記電子線滅菌設備1は、滅菌対象物10を電子線3Eの照射により滅菌する電子線滅菌装置3と、この電子線滅菌装置3での滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するリジェクト装置4とを具備する設備である。
前記電子線滅菌装置3は、滅菌対象物10を連続して搬送する第1連続搬送手段(図示省略)と、第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物10に電子線3Eを照射する電子線出射機35とを備える。
前記リジェクト装置4は、前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物10をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段(図示省略)と、この第2連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物10に上面で接する滑走板41と、前記電子線滅菌装置3での滅菌が不十分か否かを判断する判断部43とを備える。また、前記リジェクト装置4は、この判断部43により電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断された際において、当該滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するリジェクト部44と、前記滑走板41の上面に電子線出射機35からの電子線3Eが照射される位置に当該滑走板41を移動させる移動機構47とを備える。以下では、滅菌対象物10が搬送される元および先を、それぞれ上流側および下流側と称する。
前記滅菌対象物10は、滅菌が必要な物であれば特に限定されないが、例えば、目薬容器またはバイアルなど、高い滅菌の精度が要求される物などである。
前記第1連続搬送手段および第2連続搬送手段(以下では、まとめて連続搬送手段と略す)は、前記滅菌対象物10を連続して搬送する手段として、それぞれ別個のものであってもよく、1つのものであってもよい。また、前記連続搬送手段は、滅菌対象物10を搬送するものであれば、特に限定されない。例えば、前記連続搬送手段は、滅菌対象物10を押して搬送する連続搬送機、すなわち、スターホイールまたは移動式のグリッパなどである。ここで、図1では、前記滑走板41よりも上流側に上面で滅菌対象物10を滑らせる固定板33を示したが、第1連続搬送手段がこのような固定板33なく滅菌対象物10を適切に連続して搬送が可能であれば、当該固定板33は不要である。なお、図1に示すように、前記電子線滅菌装置3が固定板33を有し、当該固定板33から見て電子線出射機35とは反対側で滑走板41に電子線3Eが照射される場合(図1の仮想線を参照)、当該固定板33には電子線3Eを透過させる領域である開口(例えばスリット34)が形成される。前記連続搬送手段は、このような連続搬送機以外にも、滅菌対象物10がその自重により上流側から下流側へ滑るようにされた構成でもよい。この場合、連続搬送手段は、前記固定板33および/または滑走板41を上流側で高く下流側で低くなるように傾斜させた状態で保持する保持具となる。ここで、滅菌対象物10を連続して搬送するとは、1つの搬送手段で複数の滅菌対象物10を搬送することである。滅菌対象物10を連続して搬送するに該当するためには、隣り合う滅菌対象物10の間隔が必ずしも一定である必要は無く、また、複数の滅菌対象物10のそれぞれ搬送される速度が異なってもよい。例えば、滅菌対象物10が間欠的に(一時停止しながら)搬送され、または、搬送される速度が途中で変更されても、1つの搬送手段で複数の滅菌対象物10が搬送されるのであれば、滅菌対象物10が連続して搬送されると言える。なお、電子線出射機35から出射される電子線3Eの軸心またはその近傍で、搬送されている滅菌対象物10の一時停止または減速をすれば、当該滅菌対象物10に電子線3Eが十分に照射される。
前記電子線出射機35は、滅菌対象物10の滅菌が可能な程度以上に電子線3Eを出射するものであれば、前記移動機構47で移動された滑走板41(図1の仮想線を参照)に電子線3Eを照射するものである限り、特に限定されない。電子線出射機35から出射される電子線3Eの方向は、図1に示すような下方(上方からの出射)に限られず、側方または上方でもよい。滅菌対象物10が搬送される経路と電子線出射機35との距離は、小型化のためにも小さい方が好ましい。前記電子線出射機35は、先端部から電子線3Eを出射する電子線出射ノズルを有するノズル式であることが好ましい。ノズル式の電子線出射機は、他の電子線出射機よりも小型なので、採用されることで電子線滅菌装置3全体として小型化に繋がるからである。
前記滑走板41は、前記第2連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物10に上面で接する板であれば、特に限定されない。前記滑走板41の上面は、前記第2連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物10に接していることから、当該滅菌対象物10を滑らかに搬送する形状および材質であることが好ましい。前記滑走板41は、後述する実施例で詳細を説明するが、電子線3Eの照射される面が下面であれば、当該電子線3Eを上面まで回り込ませるための開口が形成されていることが好ましく、多数の開口であることがより好ましい。
前記判断部43は、前記電子線滅菌装置3での滅菌が不十分か否かを判断するものであれば、特に限定されない。例えば、前記判断部43は、前記電子線出射機35の電圧値および/または電流値などの出射される電子線3Eの出力に影響がある値を監視し、当該値が閾値を超えた際に、電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断するものである。
前記リジェクト部44は、前記判断部43により電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するものであれば、特に限定されない。前記リジェクト部44は、図1に示すように、滅菌対象物10を排出する排出口45と、この排出口45の上方に配置された規制部材46とを有することが好ましい。図2および図3に示すように、この規制部材46は、移動機構47により移動されている滑走板41の上面にある滅菌対象物10の移動を規制することで、当該滑走板41から滅菌対象物10を前記排出口45に落とすものである。
前記移動機構47は、前記滑走板41を、図1に示す第2連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物10に上面で接する位置(以下、通常位置と称する)から、図3に示す前記滑走板41の上面に電子線出射機35からの電子線3Eが照射される位置(以下、滅菌位置と称する)まで移動させるものであれば、特に限定されない。前記移動機構47は、例えば、前記滑走板41を必要に応じて前記通常位置から滅菌位置まで移動させるアクチュエータである。このアクチュエータは、図1〜図3に示すような例であれば、前記滑走板41を下降させる昇降シリンダ48(図2参照)と、前記滑走板41を滅菌位置まで横方向(上流側)に移動させる横方向シリンダ49(図3参照)とからなる。
以下、前記電子線滅菌設備1の作用について説明する。
図1に示すように、第1連続搬送手段により、滅菌対象物10が電子線出射機35から出射された電子線3Eを通過するように連続して搬送される。これら連続して搬送されている滅菌対象物10は、電子線3Eが照射されることで滅菌される。一方で、この滅菌が不十分か否かについて、判断部43により判断される。
前記判断部43により電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断されない際(つまり滅菌が十分と判断された際)に、第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物10は、リジェクト装置4の第2連続搬送手段により連続して搬送される。これら連続して搬送されている滅菌対象物10は、いずれも滑走板41の上面に接しながら通り過ぎる。
前記判断部43により電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断された際に、連続搬送手段を停止するタイミングが当該判断から遅れると、滅菌の不十分な滅菌対象物10が滑走板41の上面まで搬送されてくる。この場合、滅菌の不十分な滅菌対象物10から菌が滑走板41の上面に付着してしまう。
続いて、図2に示すように、移動機構47により、滑走板41を通常位置から下降させた後に、図3に示すように、当該滑走板41を横方向に滅菌位置まで移動させる。この横方向への移動の際に、規制部材46に当たった滅菌対象物10は、当該横方向への移動が規制されることで滑走板41から排出口45に落ちる。一方で、滅菌位置まで達した滑走板41の上面は、電子線出射機35からの電子線3Eが照射されることで滅菌される。すなわち、滅菌位置の滑走板41の上面では、通常位置で滅菌の不十分な滅菌対象物10から付着した菌が不活性化される。
このように、前記電子線滅菌設備1によると、電子線3Eの照射される範囲をリジェクト装置4まで広げることなく当該リジェクト装置4に付着した菌が不活性化されるので、無駄な電子線3Eの照射が抑えられ、結果としてランニングコストを低減することができる。
また、リジェクト装置4の排出口45および規制部材46により、移動機構47による滑走板41の移動だけで滅菌の不十分な滅菌対象物10が排出されるので、さらにランニングコストを低減することができる。
以下、前記実施の形態をより具体的に示した実施例に係る電子線滅菌設備1について、図面に基づき説明する。本実施例では、前記実施の形態とは異なる構成に着目して説明するとともに、前記実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、この電子線滅菌設備1は、上流側から順に、電子線滅菌装置3まで連続して滅菌対象物10を搬送する上流側搬送装置2と、前記電子線滅菌装置3と、この電子線滅菌装置3での滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するリジェクト装置4とを具備する。ここで、前記電子線滅菌装置3は、下方からの電子線3Eにより滅菌対象物10の下面を滅菌するものであるから、以下では下面電子線滅菌装置3と称する。また、前記リジェクト装置4は、下面が滅菌された滅菌対象物10のうち滅菌が不十分なものを排出するものであるから、以下では下面滅菌後リジェクト装置4と称する。さらに、前記電子線滅菌設備1は、上流側から順に、前記下面滅菌後リジェクト装置4で排出されなかった(適切に滅菌された)滅菌対象物10を搬送する下流側搬送装置5と、下流側搬送装置5に搬送されている滅菌対象物10の上面および側面を電子線6Eの照射により滅菌する上側面電子線滅菌装置6と、この上側面電子線滅菌装置6での滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出する上側面滅菌後リジェクト装置7とを具備する。
前記上流側搬送装置2は、上流側から連続して搬送されてきた滅菌対象物10を載置して円経路に搬送するターンテーブル21と、このターンテーブル21で円経路に搬送されている滅菌対象物10を当該ターンテーブル21の上で適切に案内する固定式のターンテーブル上ガイド22とを備える。滅菌対象物10は、ターンテーブル21の上では隣り合うものと互いに接触することになるが、下面電子線滅菌装置3では隣り合うものと互いに接触しない。このため、滅菌対象物10は、ターンテーブル21から下面電子線滅菌装置3に受け渡されるにあたって、隣り合うものと間隔を有する必要がある。この間隔を生じさせる機器として、前記上流側搬送装置2は、ターンテーブル上ストッパ23を備えてもよい。なお、ターンテーブル上ストッパ23が前記間隔を生じさせる機能を備えなくても、後述するスターホイール板132の形状により、前記間隔が生ずるようにしてもよい。いずれであっても、本実施例に係る下面電子線滅菌装置3では、滅菌対象物10が隣り合うものと間隔を有するように連続して搬送される。
以下、本実施例に係る下面電子線滅菌装置3および下面滅菌後リジェクト装置4について詳細に説明する。
前記下面電子線滅菌装置3は、連続搬送手段としてのスターホイール131と、このスターホイール131に搬送されている滅菌対象物10に上面で接する固定式の固定板33とを備える。図5に示すように、前記下面電子線滅菌装置3は、この固定板33の下方に配置されて上方に向けて電子線3Eを出射するノズル式の電子線出射機135を備える。前記固定板33には、下方からの電子線3Eを通過させる多数のスリット34が形成されている。これらスリット34を前記電子線3Eが下方から上方に通過することで、当該スリット34を有する固定板33の上面に接して搬送されている滅菌対象物10の下面13全面に、当該電子線3Eが照射される。
前記スターホイール131は、円板の外周囲に当該円板よりも小さい円弧の切欠きが連続して等間隔で多数形成されたスターホイール板132と、このスターホイール板132を回転させる回転機構133とを有する。スターホイール板132の回転により、前記円弧の切欠きに保持された滅菌対象物10が固定板33の上面で連続して搬送されるだけでなく、下面滅菌後リジェクト装置4の構成部材であるリジェクト板41(滑走板41の一例)の上面でも連続して搬送される。すなわち、前記スターホイール131は、前記実施の形態における第1連続搬送手段および第2連続搬送手段に相当する。スターホイール131に搬送されている隣り合う滅菌対象物10は、前記スターホイール板132の外周囲における円弧状の切欠きにより一定の間隔で切出されるので、互いに接触しない。なお、前記ターンテーブル上ガイド22のうちターンテーブル21の上で内側に位置する方は、前記スターホイール131で搬送されている滅菌対象物10を円経路に案内するアウターガイドとして、前記固定板33およびリジェクト板41を介して下流側搬送装置5まで渡されている。このようなアウターガイドを設けない場合、スターホイール板132の外周囲における円弧状の切欠きには、円経路に案内する滅菌対象物10を吸着させるための真空吸着パットが付けられる。
図4に示すように、前記固定板33に形成された多数のスリット34は、それらの長手方向を、前記滅菌対象物10が搬送される方向である前記スターホイール板132の回転円周方向に対して傾斜させている。また、各スリット34は、前記スターホイール131で搬送される滅菌対象物10の軌跡を完全に横断する長さを有する。さらに、図5に示すように、各スリット34の短手方向における幅は、搬送されている滅菌対象物10の側面の一部および隣り合うスリット34の間の上面の一部にも電子線3Eを照射させる程度である。
前記ノズル式の電子線出射機135は、電子線3Eを発生させる電子線発生器136と、この電子線発生器136を内部に配置した真空チャンバ137と、この真空チャンバ137に気密に接続されて先端部から電子線3Eを出射する電子線出射ノズル138とを有する。
前記下面滅菌後リジェクト装置4は、前記下面電子線滅菌装置3での滅菌が不十分か否かを判断する判断部43と、前記スターホイール131に搬送されている滅菌対象物10に上面で接するリジェクト板41(滑走板41の一例)とを備える。また、前記下面滅菌後リジェクト装置4は、前記判断部43により下面電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断された際において、当該滅菌が不十分な滅菌対象物10を排出するリジェクト部44と、前記ノズル式の電子線出射機135からの電子線3Eが照射される位置にリジェクト板41を移動させる移動機構47とを備える。
前記判断部43は、前記ノズル式の電子線出射機135の出射される電子線3Eの出力に影響がある値である電圧値および電流値を監視し、当該値が閾値を超えた際に、下面電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断するものである。
前記リジェクト板41には、前記固定板33に形成された多数のスリット34と同じ多数のスリット141が形成されている。これら多数のスリット141は、前記リジェクト板41の下面に照射された電子線3Eを上面まで回り込ませるものである。すなわち、前記リジェクト板41は、前記多数のスリット141が形成されていることにより、下面に電子線3Eが照射されても、上面にも電子線3Eが照射されることになる。
前記リジェクト部44は、滅菌対象物10を排出する下面滅菌後排出管145と、この下面滅菌後排出管145の上方に配置された規制部材46とを有する。前記下面滅菌後排出管145の内部が、前記実施の形態での排出口45に相当する。前記規制部材46は、前記移動機構47によるリジェクト板41の移動を妨げない位置に配置された丸棒である。この丸棒は、前記リジェクト板41の直下方よりも上流側に配置された部分を有する。
前記移動機構47は、図6および図7に示すようにリジェクト板41を通常位置から下降させて、さらに図8および図9に示すように当該リジェクト板41を滅菌位置まで上流側に移動させる機能を有する。
以下、前記下面電子線滅菌装置3および下面滅菌後リジェクト装置4の作用について説明する。
図4に示すように、上流側搬送装置2で下面電子線滅菌装置3まで連続して搬送されてきた滅菌対象物10は、下面電子線滅菌装置3のスターホイール131により、固定板33の上面および下面滅菌後リジェクト装置4のリジェクト板41の上面を介して、下流側搬送装置5まで連続して搬送される。
固定板33の上面では、当該固定板33の上面に滅菌対象物10が接しながら連続して搬送される。一方で、固定板33の下方からノズル式の電子線出射機135が電子線3Eを上方に向けて出射しているので、当該電子線3Eが多数のスリット34を通過して搬送されている滅菌対象物10の下面に照射される。下面に電子線3Eが照射されている滅菌対象物10は多数のスリット34に対して相対的に移動しているので、前記電子線3Eの照射により当該下面に生じる固定板33からの影が移動することになる。さらに、各スリット34の長手方向が滅菌対象物10の搬送されている方向に対して傾斜しているので、滅菌対象物10の下面全面に十分に電子線3Eが照射される。
また、図5に示すように、ノズル式の電子線出射機135からの電子線3Eは、滅菌対象物10の下面13を照射するだけでなく、滅菌対象物10の側面の一部および隣り合うスリット34の間の上面の一部も照射する。
前記下面電子線滅菌装置3では、滅菌対象物10と固定板33とを搬送以外に相対移動させないので、当該相対移動のための別途の機器が不要である。このため、当該相対移動の前後の位置で滅菌対象物10に電子線3Eが照射されるようにすることも不要になるので、電子線3Eを照射する領域が小さくて済む。また、固定板33は、固定式であり移動式ではないので、万一のためにノズル式の電子線出射機135から十分に離しておくことも不要である。
前記下面滅菌後リジェクト装置4では、下面電子線滅菌装置3での滅菌が不十分か否かについて、判断部43により判断される。
前記判断部43により下面電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断されない際(つまり滅菌が十分と判断された際)に、リジェクト板41は通常位置にあるので、滅菌対象物10はスターホイール131により下流側搬送装置5まで搬送される。
前記判断部43により下面電子線滅菌装置3での滅菌が不十分と判断された際に、スターホイール131を停止するタイミングが当該判断から遅れると、滅菌の不十分な滅菌対象物10がリジェクト板41の上面まで搬送されてくる。この場合、滅菌の不十分な滅菌対象物10から菌がリジェクト板41の上面に付着してしまう。
続いて、図6および図7に示すように、移動機構47により、リジェクト板41を通常位置から下降させた後に、図8および図9に示すように、当該リジェクト板41を上流側に滅菌位置まで移動させる。この上流側への移動の際に、規制部材46に当たった滅菌対象物10は、当該上流側への移動が規制されることでリジェクト板41から下面滅菌後排出管145に落ちる。一方で、滅菌位置まで達したリジェクト板41の下面は、ノズル式の電子線出射機135からの電子線3Eが照射される。この電子線3Eは、リジェクト板41の下面から、当該リジェクト板41に形成された多数のスリット141を回り込んで、当該リジェクト板41の上面まで達する。すなわち、滅菌位置のリジェクト板41の上面では、下面から回り込んだ電子線3Eが照射されることにより、通常位置で滅菌の不十分な滅菌対象物10から付着した菌が不活性化される。
このように、本実施例に係る下面電子線滅菌装置3および下面滅菌後リジェクト装置4によると、電子線3Eの照射される範囲を下面滅菌後リジェクト装置4まで広げることなく当該下面滅菌後リジェクト装置4に付着した菌が不活性化されるので、無駄な電子線3Eの照射が抑えられ、結果としてランニングコストを低減することができる。
また、下面滅菌後リジェクト装置4の下面滅菌後排出管145および規制部材46により、移動機構47によるリジェクト板41の移動だけで滅菌の不十分な滅菌対象物10が排出されるので、さらにランニングコストを低減することができる。
さらに、リジェクト板41に多数のスリット141が形成されていることにより、リジェクト板41の上面を電子線3Eが出射される方向へ向けなくても当該上面が滅菌されるので、さらにランニングコストを低減することができる。
ところで、前記実施の形態および実施例では、規制部材46について丸棒以外に詳しく説明しなかったが、移動機構47により移動されている滑走板41(リジェクト板41)の上面にある滅菌対象物10の移動を規制するものであれば、平鋼または網材など、どのようなものであってもよい。
また、実施例では、図4に示す上側面電子線滅菌装置6について詳しく説明しなかったが、この上側面電子線滅菌装置6は、滅菌対象物10の上側面に電子線6Eを照射する電子線出射機65を有し、当該電子線出射機65がスターホイール板132の滅菌対象物10に接し得る部分まで電子線6Eを照射するものであることが好ましい。
さらに、前記実施の形態および実施例では、滑走板41(リジェクト板41)を移動して滅菌する構成について説明したが、ターンテーブル上ガイド22または上側面滅菌後リジェクト装置7のガイドなどの案内部材を移動して滅菌する構成であってもよい。以下、前記案内部材を移動して滅菌する2つの例について説明する。
[ターンテーブル上ガイド22の一部を移動して滅菌する例]
図10に示すように、ターンテーブル上ガイド22は、その一部29(可動ガイド29と称する)が移動可能にされる。この可動ガイド29は、円弧溝149を移動し得るカム148に接続される。この構成により、図11に示すように、可動ガイド29は滅菌対象物10を案内する位置から若干外側に移動した後、図12に示すように、前記可動ガイド29は固定板33の上で電子線3Eが照射される位置に移動する。この固定板33の上では、前記可動ガイド29のうち、少なくとも滅菌対象物10に接触した位置(所定の接触位置)が、電子線3Eの照射により滅菌される。
図10に示すように、ターンテーブル上ガイド22は、その一部29(可動ガイド29と称する)が移動可能にされる。この可動ガイド29は、円弧溝149を移動し得るカム148に接続される。この構成により、図11に示すように、可動ガイド29は滅菌対象物10を案内する位置から若干外側に移動した後、図12に示すように、前記可動ガイド29は固定板33の上で電子線3Eが照射される位置に移動する。この固定板33の上では、前記可動ガイド29のうち、少なくとも滅菌対象物10に接触した位置(所定の接触位置)が、電子線3Eの照射により滅菌される。
[上側面滅菌後リジェクト装置7のガイドを移動する例]
図13に示すように、上側面滅菌後リジェクト装置7は、リジェクトガイド74および上側面滅菌後排出管75を備える。このリジェクトガイド74は、一体ではなく、下流側搬送装置5に搬送されている滅菌対象物10に対して、左側に位置する左側ガイド74Lと、右側に位置する右側ガイド74Rとが独立して駆動する。右側ガイド74Rは、滅菌対象物10が搬送される面に対して垂直な軸78で回転可能であり、この回転により滅菌対象物10を上側面滅菌後排出管75に案内する。この際に、左側ガイド74Lは、上昇することで、上側面滅菌後排出管75およびこれに案内されている滅菌対象物10に干渉しない。その後、図14に示すように、右側ガイド74Rは滅菌対象物10を案内しない位置に戻された後、図15に示すように、右側ガイド74Rは電子線6Eが照射される位置に移動する。その位置では、右側ガイド74Rのうち、少なくとも滅菌対象物10に接触した位置(所定の接触位置)が、電子線6Eの照射により滅菌される。なお、左側ガイド74Lは、滅菌対象物10に接触しないので、右側ガイド74Rのように滅菌される必要が無い。
図13に示すように、上側面滅菌後リジェクト装置7は、リジェクトガイド74および上側面滅菌後排出管75を備える。このリジェクトガイド74は、一体ではなく、下流側搬送装置5に搬送されている滅菌対象物10に対して、左側に位置する左側ガイド74Lと、右側に位置する右側ガイド74Rとが独立して駆動する。右側ガイド74Rは、滅菌対象物10が搬送される面に対して垂直な軸78で回転可能であり、この回転により滅菌対象物10を上側面滅菌後排出管75に案内する。この際に、左側ガイド74Lは、上昇することで、上側面滅菌後排出管75およびこれに案内されている滅菌対象物10に干渉しない。その後、図14に示すように、右側ガイド74Rは滅菌対象物10を案内しない位置に戻された後、図15に示すように、右側ガイド74Rは電子線6Eが照射される位置に移動する。その位置では、右側ガイド74Rのうち、少なくとも滅菌対象物10に接触した位置(所定の接触位置)が、電子線6Eの照射により滅菌される。なお、左側ガイド74Lは、滅菌対象物10に接触しないので、右側ガイド74Rのように滅菌される必要が無い。
また、前記実施の形態および実施例は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。前記実施の形態および実施例で説明した構成のうち「課題を解決するための手段」での第1および第4の発明として記載した構成以外については、任意の構成であり、適宜削除および変更することが可能である。
1 電子線滅菌設備
3 電子線滅菌装置
4 リジェクト装置
35 電子線出射機
41 滑走板(リジェクト板)
43 判断部
44 リジェクト部
45 排出口
46 規制部材
47 移動機構
48 昇降シリンダ
49 横方向シリンダ
135 ノズル式の電子線出射機
145 下面滅菌後排出管
3 電子線滅菌装置
4 リジェクト装置
35 電子線出射機
41 滑走板(リジェクト板)
43 判断部
44 リジェクト部
45 排出口
46 規制部材
47 移動機構
48 昇降シリンダ
49 横方向シリンダ
135 ノズル式の電子線出射機
145 下面滅菌後排出管
Claims (4)
- 滅菌対象物を電子線の照射により滅菌する電子線滅菌装置と、この電子線滅菌装置での滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト装置とを具備する電子線滅菌設備であって、
前記電子線滅菌装置が、
前記滅菌対象物を連続して搬送する第1連続搬送手段と、
前記第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を照射する電子線出射機とを備え、
前記リジェクト装置が、
前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段と、
前記第2連続搬送手段に搬送されている滅菌対象物に上面で接する滑走板と、
前記電子線滅菌装置での滅菌が不十分か否かを判断する判断部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、前記滑走板の上面に電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該滑走板を移動させる移動機構とを備えることを特徴とする電子線滅菌設備。 - リジェクト部が、
滅菌対象物を排出する排出口と、
前記排出口の上方に配置された規制部材とを有し、
前記規制部材が、移動機構により移動されている滑走板の上面にある滅菌対象物の移動を規制することで、当該滑走板から滅菌対象物を前記排出口に落とすものであることを特徴とする請求項1に記載の電子線滅菌設備。 - 電子線出射機が、第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を下方から照射するものであり、
移動機構が、滑走板の下面に前記電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該滑走板を移動させるものであり、
前記滑走板が、その下面に照射された電子線を上面まで回り込ませる開口を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子線滅菌設備。 - 滅菌対象物を電子線の照射により滅菌する電子線滅菌装置と、この電子線滅菌装置での滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト装置とを具備する電子線滅菌設備であって、
前記電子線滅菌装置が、
前記滅菌対象物を連続して搬送する第1連続搬送手段と、
前記第1連続搬送手段で搬送されている滅菌対象物に電子線を照射する電子線出射機とを備え、
前記リジェクト装置が、
前記第1連続搬送手段で連続して搬送されてきた滅菌対象物をさらに連続して搬送する第2連続搬送手段と、
前記第2連続搬送手段に搬送されている滅菌対象物に所定の接触位置で接する案内部材と、
前記電子線滅菌装置での滅菌が不十分か否かを判断する判断部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、当該滅菌が不十分な滅菌対象物を排出するリジェクト部と、
前記判断部により電子線滅菌装置での滅菌が不十分と判断された際に、前記案内部材の所定の接触位置に電子線出射機からの電子線が照射される位置に当該案内部材を移動させる移動機構とを備えることを特徴とする電子線滅菌設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019037099A JP2020137901A (ja) | 2019-03-01 | 2019-03-01 | 電子線滅菌設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019037099A JP2020137901A (ja) | 2019-03-01 | 2019-03-01 | 電子線滅菌設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020137901A true JP2020137901A (ja) | 2020-09-03 |
Family
ID=72279622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019037099A Pending JP2020137901A (ja) | 2019-03-01 | 2019-03-01 | 電子線滅菌設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020137901A (ja) |
-
2019
- 2019-03-01 JP JP2019037099A patent/JP2020137901A/ja active Pending
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