JP2020136926A - 中継装置交換システム、中継装置及び情報処理プログラム - Google Patents

中継装置交換システム、中継装置及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】他の中継装置と多重化されており、使用中の第1の中継装置を第2の中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制する中継装置交換システムを提供する。【解決手段】中継装置交換システムは、中継装置が多重化されており、WANとの接続ができないことを検知する検知手段と、WANとの接続ができないことが検知された場合、第2の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、第1の中継装置が交換相手であることを示す情報を返信する返信手段と、第1の中継装置に設定されている情報を送信する送信手段を有する第1の中継装置と、LANに接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、要求に対する返信を受信した場合は、返信を行った第1の中継装置から情報を受信する受信手段と、受信された情報を設定する設定手段を有する第2の中継装置を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、中継装置交換システム、中継装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、コールエージェントの収容端末を別のコールエージェントに正確に移設させる端末収容切替システム及び方法を提供することを課題とし、対向端末の間で呼制御を行い通信する複数の端末を収容する1又は複数の第1の呼制御仲介装置と、呼制御仲介装置の可変アドレスを端末に対して与える可変アドレス設定手段とを備え、各第1の呼制御仲介装置は、保持している各収容端末の加入者情報を、切替先の第2の呼制御仲介装置に与えて移設させ、メッセージ転送手段が、加入者情報の移設後、各第1の呼制御仲介装置宛又は各第2の呼制御仲介装置宛の呼制御メッセージを、各第2の呼制御仲介装置宛又は各第1の呼制御仲介装置宛に変換して転送し、可変アドレス設定手段が各収容端末に対して割り当てた呼制御仲介装置の可変アドレスを、第1の呼制御仲介装置から第2の呼制御仲介装置に変更することが開示されている。
特許文献2には、専用のインタフェース、または専用のサーバを設置せずとも、リプレイス前の複合機に設定された情報を、リプレイス後の複合機に引き継げられるようにすることを課題とし、画像形成装置は、画像形成装置の情報を送信可能な形式に生成する生成手段と、前記生成された情報を外部装置に送信する送信手段と、外部装置から情報を受信する受信手段と、前記受信した情報の中から画像形成装置の情報を判別する判別手段と、前記判別された情報で前記画像形成装置の設定を行う設定手段とを有することが開示されている。
特許文献3には、好ましくは現在のIPv4ーIPv6規格に適合した不均質な通信ネットワークが提供され、該ネットワークは一つまたは複数の候補装置を含むいくつかの相互接続されたノードを含み、さらに、該ノードのいくつかはデータルーターとして動作でき、既存のルーティングノードが動作不能になった場合にルーティング機能を引き受けるために候補装置を使うことを含む、ルーターの動作を動的に組織化する方法を提供し、さらに、ネットワーク内でノードの存在を知らせるために、ノードのためのリンクローカルルーター広告を利用し、さらに、ネットワークは、ノードのうちのどれがルーターとして動作することが許されるかの審判者となるべく監視器を用い、ノードは、ルーターの割り当てにおける不一致および/または衝突が動作中に生じた場合には、この監視器と通信するよう構成され、監視器の使用により、ネットワークはルーターが動的に再構成可能となるためより堅牢になることができることが開示されている。
特許文献4には、設定元と設定先とで設定情報の形式に違いがあっても、設定先の機器を設定元の機器と同等な設定にできる情報処理装置、機器設定システム、及びプログラムを提供することを課題とし、管理用PCは、設定元の設定情報の仕様Aと設定先の設定情報の仕様Bとを比較し、この比較の結果、仕様情報A、Bいずれかが「*」であった場合は、「個々の機器毎に異なる設定値を設定すべき設定項目」であることを意味し、また、仕様情報A、BがA≠Bである場合は、バージョンが異なり、したがって、これらの場合は、対応する変換処理があれば、設定元の設定内容を変換処理に従い設定先に適応する設定内容に変換し、一方、仕様情報A、BがA=Bである場合は、同一バージョンなので、設定元の設定内容をそのまま設定先にコピーすることが開示されている。
広域情報通信網と構内情報通信網を中継する中継装置がある。そして、複数の中継装置を多重化して用いることが行われている。
特開2010−041088号公報 特開2007−019809号公報 特表2007−515909号公報 特開2008−027127号公報
使用中の中継装置Aを他の中継装置Bに交換する場合、中継装置A内の情報を中継装置Bにコピーするために、中継装置Aと中継装置Bに、互いにペアを組む中継装置をユーザーは設定する必要がある。特に、複数の中継装置で多重化を行っている場合、使用中の中継装置が複数あることになるので、どの中継装置が交換の対象であるかを誤って設定することが起こりえる。
本発明は、他の中継装置と多重化されており、使用中の第1の中継装置を第2の中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制する中継装置交換システム、中継装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、他の中継装置と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する検知手段と、前記検知手段によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、第2の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、自第1の中継装置が交換相手であることを示す情報を該第2の中継装置に返信する返信手段と、前記第2の中継装置に対して、自第1の中継装置に設定されている情報を送信する送信手段を有する第1の中継装置と、構内情報通信網側に接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記要求に対する返信を受信した場合は、該返信を行った第1の中継装置から情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された情報を、自第2の中継装置に設定する設定手段を有する第2の中継装置を有する中継装置交換システムである。
請求項2の発明は、他の中継装置と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する検知手段と、前記検知手段によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、他の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、自中継装置が交換相手であることを示す情報を該他の中継装置に返信する返信手段と、前記他の中継装置に対して、自中継装置に設定されている情報を送信する送信手段を有する中継装置である。
請求項3の発明は、前記返信手段は、既に前記情報を前記他の中継装置に返信した後に、さらに他の中継装置から交換相手を探索する要求を受信した場合は返信を行わない、請求項2に記載の中継装置である。
請求項4の発明は、構内情報通信網側に接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記要求に対する返信を受信した場合は、該返信を行った他の中継装置から情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された情報を、自中継装置に設定する設定手段を有する中継装置である。
請求項5の発明は、前記返信を行った他の中継装置が自中継装置経由で、前記広域情報通信網との接続を可能にする設定を行う第2の設定手段をさらに有する請求項4に記載の中継装置である。
請求項6の発明は、前記第2の設定手段は、前記設定を行った後に、前記返信を行った他の中継装置を、多重化に復帰させる、請求項5に記載の中継装置である。
請求項7の発明は、前記設定手段は、該設定手段による設定が完了した後に、前記返信を行った他の中継装置のIPアドレスを引き継ぐように制御する、請求項4に記載の中継装置である。
請求項8の発明は、前記設定手段は、前記返信を行った他の中継装置から自中継装置にIPアドレスを引き継ぐ時期を、該設定手段による設定が完了した直後、ユーザーによって指定された時期、ユーザーの手動による時期、のいずれかとする、請求項7に記載の中継装置である。
請求項9の発明は、前記第1の中継装置による処理状況、又は、該第1の中継装置と対になっている前記第2の中継装置による処理状況を表示する表示手段をさらに有する請求項1に記載の中継装置交換システムである。
請求項10の発明は、中継装置であるコンピュータを、他の中継装置と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する検知手段と、前記検知手段によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、他の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、自中継装置が交換相手であることを示す情報を該他の中継装置に送信する送信手段と、前記他の中継装置に対して、自中継装置に設定されている情報を送信する送信手段として機能させるための情報処理プログラムである。
請求項11の発明は、中継装置であるコンピュータを、構内情報通信網側に接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記要求に対する返信を受信した場合は、該返信を行った他の中継装置から情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された情報を、自中継装置に設定する設定手段として機能させるための情報処理プログラムである。
請求項1の中継装置交換システムによれば、他の中継装置と多重化されており、使用中の第1の中継装置を第2の中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制することができる。
請求項2の中継装置によれば、他の中継装置と多重化されており、使用中の自中継装置を他の中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制することができる。
請求項3の中継装置によれば、交換する側の中継装置が複数接続された場合であっても、1台の中継装置との間でペアを組めるようになる。
請求項4の中継装置によれば、使用中の他の中継装置を自中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制することができる。
請求項5の中継装置によれば、他の中継装置が自中継装置経由で、広域情報通信網との接続を可能にすることができる。
請求項6の中継装置によれば、他の中継装置を、多重化に復帰させることができる。
請求項7の中継装置によれば、他の中継装置のIPアドレスを引き継ぐことができる。
請求項8の中継装置によれば、他の中継装置から自中継装置にIPアドレスを引き継ぐ時期を、設定が完了した直後、ユーザーによって指定された時期、ユーザーの手動による時期、のいずれかとすることができる。
請求項9の中継装置交換システムによれば、第1の中継装置、又は、第2の中継装置による処理状況を表示することができる。
請求項10の情報処理プログラムによれば、他の中継装置と多重化されており、使用中の自中継装置を他の中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制することができる。
請求項11の情報処理プログラムによれば、使用中の他の中継装置を自中継装置に交換する場合にあって、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制することができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 従来の技術によって、中継装置Bと中継装置を交換する処理例を示す説明図である。 本実施の形態によって、中継装置Bと中継装置を交換する処理例を示す説明図である。 本実施の形態によって、中継装置Bと中継装置を交換する処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 ペアリング情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態において、交換処理における状態遷移の例を示す説明図である。 コピー対象情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による表示例を示す説明図である。 本実施の形態による表示例を示す説明図である。 本実施の形態による表示例を示す説明図である。 本実施の形態による表示例を示す説明図である。 本実施の形態による表示例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(「ソフトウェア」の解釈として、コンピュータ・プログラムを含む)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(例えば、コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(例えば、データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(「2以上の値」には、もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(「ネットワーク」には、一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(つまり、社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスクドライブ、RAM(Random Access Memoryの略)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unitの略)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である通信機器100は、通信における中継機能を有しており、図1の例に示すように、データ送受信モジュール105、機器交換モジュール110を有している。通信機器100は、中継装置、ネットワーク機器等とも言われている。
通信機器100は、広域情報通信網と構内情報通信網との間を接続するものである。なお、広域情報通信網は、一般的にWAN(Wide Area Networkの略)、構内情報通信網は、一般的にLAN(Local Area Networkの略)と言われる。また、通信機器100として、一般的に、ゲートウェイ装置と言われるものを含む。例えば、ルーターとハブ(スイッチングハブとも言われる)との中継装置が該当する。なお、通信機器100は、Webフィルタリング機能、アンチウイルス機能等を有しており、管理者情報が登録してあるものであってもよい。
通信機器100を交換する事態が生じる場合がある。例えば、それまで使用していた通信機器100を新しい通信機器100に交換することがある。特に、複数の通信機器100を用いて多重化されている場合において、通信機器100を交換する場合、従来の技術では、交換の対象である通信機器100(旧機器である通信機器100)を指定する必要がある。そのため、誤った通信機器100を交換の対象としてしまうことがある。従来の技術における交換の詳細については、図2を用いて後述する。本実施の形態の通信機器100では、互いにペアを組む中継装置を誤って設定してしまうことを抑制する。なお、多重化は、一般的には、クラスター化とも言われている。また、交換は、それまで使用していた通信機器100を新しい通信機器100に置き換えることである。
第1の通信機器100は、広域情報通信網のケーブルと構内情報通信網のケーブルが接続されている状態から、ユーザーによって広域情報通信網のケーブルが外される。通信機器100から広域情報通信網を外すことは、その通信機器100が交換元の通信機器100であることを指定することを意味している。また、第2の通信機器100は、広域情報通信網のケーブルと構内情報通信網のケーブルが接続されている状態である。ただし、第2の通信機器100は、この接続直後の状態(つまり、第1の通信機器100内の情報をコピーする前の状態)では、単独で中継装置としての機能を発揮するものではない。
データ送受信モジュール105は、機器交換モジュール110の交換機器探索モジュール115、ネットワーク設定モジュール120、データコピーモジュール125、回線監視モジュール130と接続されている。データ送受信モジュール105は、通信機器100と外部の機器であるルーター210、ハブ220等との通信を行う。
機器交換モジュール110は、交換される側の中継装置(一般的には、それまで使用されていた古い中継装置、以下、第1の通信機器100という)の機能、そして、交換する側の中継装置(第2の中継装置の例であって、交換された後に使用される中継装置であって、一般的には新しい中継装置、以下、第2の通信機器100という)の機能の両方を有している。交換する側の中継装置も、使用されることによって、その後、交換される側の中継装置になり得るからである。もちろんのことながら、交換される側の中継装置の機能だけを有する通信機器100の形態、又は、交換する側の中継装置の機能だけを有する通信機器100の形態としてもよい。
機器交換モジュール110は、交換機器探索モジュール115、ネットワーク設定モジュール120、データコピーモジュール125、回線監視モジュール130、情報記録モジュール135、クラスター判定モジュール140、クラスター復帰モジュール145、交換状態表示モジュール150、交換許可状態設定モジュール155を有している。
交換機器探索モジュール115は、データ送受信モジュール105、情報記録モジュール135と接続されている。
交換機器探索モジュール115は、交換可能条件を満たした通信機器100を探索し、ペアリングを確立する。ペアリングは、交換相手である通信機器100を特定し、その通信機器100と通信可能に接続を行うことである。
回線監視モジュール130は、データ送受信モジュール105、情報記録モジュール135と接続されている。
回線監視モジュール130は、第1の通信機器100にて広域情報通信網との接続ができるか否かを監視し、広域情報通信網との接続ができない場合はペアリング可能状態に遷移する。なお、図3の例を用いて後述するように、広域情報通信網側のケーブルを外すことが、第1の通信機器100であることを宣言することに該当する。
ネットワーク設定モジュール120は、データ送受信モジュール105、情報記録モジュール135と接続されている。
ネットワーク設定モジュール120は、第2の通信機器100経由で第1の通信機器100が広域情報通信網と接続できるようにネットワークを設定する。
クラスター判定モジュール140は、情報記録モジュール135と接続されている。
クラスター判定モジュール140は、自通信機器100がクラスター構成か否かを判定する。一般的には、第1の通信機器100がクラスター構成か否かを判定すればよい。例えば、クラスター構成となっているか否かを示す情報(一般的には、フラグと言われる情報)を情報記録モジュール135が記憶しているので、その情報を用いて判定すればよい。
クラスター復帰モジュール145は、第1の通信機器100がクラスター構成に復帰するように設定する。
データコピーモジュール125は、データ送受信モジュール105、情報記録モジュール135と接続されている。
データコピーモジュール125は、第1の通信機器100のデータをペアリング相手にコピーする。データとして、例えば、第1の通信機器100の設定やログ等がある。また、第2の通信機器100である場合は、データコピーモジュール125は、第1の通信機器100からデータを受信して、第2の通信機器100の情報記録モジュール135に記憶し、第1の通信機器100の代わりとして機能するための設定等を行う。
交換許可状態設定モジュール155は、情報記録モジュール135と接続されている。
交換許可状態設定モジュール155は、第1の通信機器100に交換を許可する状態を示す情報を設定することで、意図せず交換されることを防止する。
交換状態表示モジュール150は、情報記録モジュール135と接続されている。
交換状態表示モジュール150は、データ移行の進捗や結果を利用者が確認できるような表示を行う。
また、交換状態表示モジュール150は、第1の通信機器100による処理状況、又は、その第1の通信機器100と対になっている第2の通信機器100による処理状況を表示するようにしてもよい。
なお、この交換状態表示モジュール150は、第1の通信機器100が有していてもよいし、第2の通信機器100が有していてもよい。また、交換状態表示モジュール150による表示処理は、第1の通信機器100が行ってもよいし、第2の通信機器100が行ってもよい。
情報記録モジュール135は、交換機器探索モジュール115、ネットワーク設定モジュール120、データコピーモジュール125、回線監視モジュール130、クラスター判定モジュール140、交換状態表示モジュール150、交換許可状態設定モジュール155と接続されている。
情報記録モジュール135は、クラスター状態を示す情報、初期化済み情報、ペアリング情報、交換可能状態を示す情報、交換進捗を示す情報を記憶する。
「クラスター状態」とは、その通信機器100がクラスター化されているか否かを示す情報ある。クラスター状態を示す情報は、情報記録モジュール135に、予め記憶されているものとする。
「初期化済み情報」とは、その通信機器100が初期化済みであるか否かを示す情報である。交換前の段階では、交換対象である旧機器の通信機器100は、設定済みの状態(初期化済み)で稼働しており、新機器の通信機器100は、まだ何も設定がされていない(未初期)状態である。情報記録モジュール135は、その通信機器100が初期化済みか未初期化かを示す情報を記憶する。データのコピーは必ず「初期化済み」の通信機器100から「未初期化」の通信機器100への方向でコピーされる。これにより、誤った方向でデータがコピーされることを防ぐことになる。「未初期化」の通信機器100は、交換対象である通信機器100を探索する。「初期化済み」の通信機器100は、その探索に対しての応答を行う。これによって、次に説明するペアリングの状態となる。
「ペアリング情報」とは、ペアリング相手の機器を示す情報である。最初にペアリングを行ったときに、ペアリング相手の通信機器100を示す情報を情報記録モジュール135に記憶する。その後に別の通信機器100をつなげても、ペアリング済みの通信機器100としか接続しないようにする。これにより、再び別の通信機器100のデータがコピーされてしまうことを防ぐことになる。
「交換許可状態を示す情報」とは、その通信機器100が交換可能であるか否かを示す情報である。交換許可状態を示す情報は情報記録モジュール135に記憶される。これにより、交換禁止の旧機器の通信機器100が意図せず交換されてしまうことを防ぐことになる。
「交換進捗を示す情報」とは、利用者が交換の進捗を知るために利用する画面に表示するための情報である。交換進捗を示す情報は、情報記録モジュール135に記憶される。交換進捗を示す情報の詳細については、図12、図13、図14の例を用いて後述する。
まず、第1の機器交換モジュール110による処理を説明する。
回線監視モジュール130は、他の通信機器100と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する。具体的には、WAN側のケーブルが外れていることを検知できればよい。検知方法として、例えば、WAN側との通信ができないことを検知するようにしてもよいし、ケーブルの差し込み口にスイッチを設けて、物理的な抜き差しを検知するようにしてもよいし、センサー等でケーブルが外れていることを検知するようにしてもよい。
交換許可状態設定モジュール155は、回線監視モジュール130によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、第2の通信機器100から交換相手を探索する要求を受信したときは、自第1の通信機器100が交換相手であることを示す情報を第2の通信機器100に返信する。
また、交換許可状態設定モジュール155は、既に情報を第2の通信機器100に返信した後に、さらに他の通信機器100から交換相手を探索する要求を受信した場合は返信を行わないようにしてもよい。
データコピーモジュール125は、第2の通信機器100に対して、自第1の通信機器100に設定されている情報を送信する。
次に、第2の機器交換モジュール110による処理を説明する。
交換機器探索モジュール115は、構内情報通信網側に接続されている他の通信機器100に対して、交換相手を探索する要求を送信する。ここでの「他の通信機器100」には、第1の通信機器100を含む。例えば、ブロードキャストによって、交換相手を探索する要求を送信した場合、構内情報通信網側に接続されている全ての通信機器100が送信先となる。
データコピーモジュール125は、交換機器探索モジュール115によって送信された要求に対する返信を受信した場合は、その返信を行った第1の通信機器100から情報を受信する。
そして、ネットワーク設定モジュール120は、データコピーモジュール125が受信した情報を、自第2の通信機器100に設定する。
また、ネットワーク設定モジュール120は、返信を行った第1の通信機器100が自第2の通信機器100経由で、広域情報通信網との接続を可能にする設定を行うようにしてもよい。この設定は、第1の通信機器100側において予め定められた情報のセット等が必要である場合は、第1の通信機器100がそのセットを行わせる指示を送信することを含む。詳細については、図16の例を用いて後述する。
また、ネットワーク設定モジュール120は、設定を行った後に、返信を行った第1の通信機器100を、多重化に復帰させるようにしてもよい。ここでの「設定を行った後」における「設定」は、「第1の通信機器100が自第2の通信機器100経由で、広域情報通信網との接続を可能にする設定」である。
また、ネットワーク設定モジュール120は、設定が完了した後に、返信を行った第1の通信機器100のIPアドレスを引き継ぐように制御するようにしてもよい。
そして、ネットワーク設定モジュール120は、返信を行った第1の通信機器100から自第2の通信機器100にIPアドレスを引き継ぐ時期を、ネットワーク設定モジュール120による設定が完了した直後、ユーザーによって指定された時期、ユーザーの手動による時期、のいずれかとするようにしてもよい。
図2は、従来の技術によって、中継装置200Bと中継装置200Cを交換する処理例を示す説明図である。
図2(a)に示す例は、中継装置200Aと中継装置200Bがクラスターを構成しており、使用されている状態を示すものである。例えば、一般的に、LAN250はイントラネットであり、WAN290はインターネットであって、会社等の組織における情報処理装置260がWAN290に接続されているサーバー等の情報処理装置と接続する場合に用いられる形態である。
中継装置200Aは、ケーブル205Aを介してルーター210と、ケーブル215Aを介してハブ220と接続されている。
中継装置200Bは、ケーブル205Bを介してルーター210と、ケーブル215Bを介してハブ220と接続されている。
ルーター210は、WAN290と接続されており、また、ケーブル205Aを介して中継装置200Aと、ケーブル205Bを介して中継装置200Bと接続されている。
ハブ220は、ケーブル215Aを介して中継装置200Aと、ケーブル215Bを介して中継装置200Bと、LAN250を介して情報処理装置260A、情報処理装置260B、…、情報処理装置260Xと接続されている。情報処理装置260は、パーソナルコンピューター、画像処理装置等である。
例えば、中継装置200Aと中継装置200Bがクラスター化されている。クラスターの設定によるが、情報処理装置260Aは中継装置200Aを介してWAN290と接続し、情報処理装置260Bは中継装置200Bを介してWAN290と接続するように、情報処理装置260をグルーピングして、中継装置200の負荷を分散させてもよいし、中継装置200Aの予備として中継装置200Bが動作するようにしてもよい。
クラスター化されているので、複数の中継装置200がルーター210とハブ220の間にある。
図2(b)は、図2(a)に示す例の状態から、中継装置200を交換しようとしている状態例を示すものである。
中継装置200A、中継装置200B、ケーブル205B等は、図2(a)に示す例の状態と同じであり、中継装置200Cをハブ220に接続した状態である。つまり、中継装置200Cは、ケーブル215Cを介してハブ220と接続されている。
中継装置200Bは、旧中継装置であり、交換される側である。中継装置200Cは、新中継装置であり、交換する側である。つまり、中継装置200Bに替えて、中継装置200Cを設置する。
中継装置を交換する際に旧機器である中継装置200Bから新機器である中継装置200Cへデータをコピーすることで、中継装置200Cへ中継装置200Bで用いられていた設定やログ情報等のデータを引き継ぐ方法がある。
しかし、旧機器である交換対象の機器が多重化されている場合には、どの中継装置200を交換するかを選ばなくてはならず、誤った中継装置200を交換してしまう恐れがある。具体的には、多重化されているので、中継装置200A、中継装置200Bのように複数の中継装置があるので、中継装置200Bを交換対象としたいにもかかわらず、操作者の設定ミスによって中継装置200Aを交換対象としてしまうことがある。例えば、IPアドレスや機器識別情報で設定するような場合は、中継装置200BのIPアドレスや機器識別情報を確認して設定する必要があり、英数字の文字列であるので、設定誤りが起こりやすい。
また、例えば、特許文献1に記載の技術では、旧機器と新機器の他に交換制御用の装置が必要となり、その装置では交換のための設定が予め必要である。
また、データをコピーしている間、交換対象である中継装置200Bはクラスターとして機能しないので、可用性が低下してしまう。例えば、特許文献4に記載の技術では、中継装置を交換し、設定の適用が完了するまで機能が停止してしまう。
図3は、本実施の形態によって、中継装置300Bと中継装置300Cを交換する処理例を示す説明図である。
各中継装置300は、通信機器100を有している。
本実施の形態では、新機器である中継装置300Cが交換可能な旧機器である中継装置300Bを探索して自動的に選択を行い、データコピー中も中継装置300Bはクラスター機能を維持することを可能とするものである。
(S1)交換対象である旧機器の中継装置300Bに、交換可能の状態であることを設定する。図3(a)を参照して説明する。
図3(a)に示す例は、図2(a)に示す例と同等のものである。中継装置300Aと中継装置300Bがクラスターを構成しており、使用されている状態を示すものである。ただし、中継装置として通信機器100を内蔵した中継装置300を用いている。
なお、中継装置300Bにおいて交換可能の状態であることを設定することには、クラスターから外れることも含む。
(S2)新機器である中継装置300CをLAN側に接続する。図3(b)を参照して説明する。
図3(b)に示す例は、中継装置300Cをハブ220にケーブル215Cを用いて接続した状態を示している。中継装置300Cは、中継装置300Bと交換する中継装置である。
(S3)交換対象である旧機器の中継装置300BのWAN側のケーブル205Bを外し、新機器の中継装置300CをWAN側に接続する。図3(c)を参照して説明する。
図3(c)に示す例は、中継装置300Bからケーブル205Bを外し、中継装置300Cにケーブル205Cを用いてルーター210と接続した状態を示している。これによって、中継装置300Cは、ケーブル205Cを介してルーター210と、ケーブル215Cを介してハブ220と接続されている状態になる。そして、中継装置300Bからは直接WAN290には接続できないようになっている。なお、後述するように、中継装置300Cを介してWAN290に接続できる。
(S4)新機器の中継装置300Cは、交換対象である中継装置300Bを探索する。つまり、WAN側のケーブルが外れている交換可能な中継装置300Bが見つかったら、中継装置300Bと中継装置300Cとの間でコピーを開始する。
(S5)旧機器の中継装置300Bは、クラスターに復帰し、新機器の中継装置300Cを経由して、WANにアクセスする。つまり、情報処理装置260B等は、中継装置300Bを介して、WAN290にアクセス可能となる。
(S6)データコピー完了後、旧機器の中継装置300Bをシャットダウンする。新機器の中継装置300Cは、中継装置300BのIPアドレスを含めて情報をコピーして、中継装置300Bの代わりとなる。もちろんのことながら、中継装置300Cは、情報処理装置260B等とWAN290との接続等のサービスを継続する。
(S7)旧機器である中継装置300Bを撤収する。図3(d)を参照して説明する。
図3(d)に示す例は、中継装置300Bを撤収し、中継装置300Cが中継装置300Bの代わりに機能している状態を示している。もちろんのことながら、中継装置300Aと中継装置300Cは、クラスター化されている。
なお、(S1)、(S2)、(S6)、(S7)の処理は、前述した従来の技術でも行われていたものである。(S3)、(S4)、(S5)の処理は、本実施の形態において新たに行っている処理である。
図3に示す例では、旧機器である中継装置と新機器である中継装置以外の別の装置を必要としない。そして、設定の適用が完了するまで、旧機器の中継装置の機能は停止しない。さらに、旧機器の中継装置が多重化されていても意図しない交換が発生しない。また、交換処理中も、旧機器の中継装置はクラスターとして機能復帰できる。
図4は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。交換対象である旧機器の中継装置300Bにおける処理例を示すものである。
ステップS402では、旧機器に交換許可状態をセットする。
これにより、意図しない中継装置300が交換されることを防止する。交換許可状態が設定されていない中継装置300はペアリングされない。
交換可能状態の設定方法として、様々な方法がある。
例えば、WAN290に接続されているコントロールサーバー910から交換可能状態を旧機器にリモートで設定する方法がある。図9は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
コントロールサーバー910は、WAN290を介してルーター210と接続されている。ルーター210は、中継装置300と接続されており、またWAN290を介してコントロールサーバー910と接続されている。中継装置300は、ルーター210と接続されている。つまり、コントロールサーバー910は、WAN290、ルーター210を介して、中継装置300と接続されている。
コントロールサーバー910は、中継装置300に対して交換許可を発行する。例えば、コントロールサーバー910の表示装置に、図10の例に示す画面1000を表示して、ユーザーによる操作を受け付けるようにしてもよい。
そして、中継装置300は、コントロールサーバー910からの交換許可の発行を受けて、交換許可状態に遷移する。
また、例えば、ユーザーインタフェースにより交換可能状態を設定する方法がある。
図10の例に示す画面1000を、中継装置300の画面に表示するようにしてもよい。図10は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。画面1000には、機器情報表示領域1010、メッセージ領域1020、YESボタン1030、NOボタン1040を表示する。
機器情報表示領域1010には、例えば、「機器情報、拠点名称:xxxxxxx、機器番号:yyyyyyyy」と表示する。
メッセージ領域1020には、例えば、「この機器に交換可能状態を設定しますか?」と表示する。
YESボタン1030がユーザーによって選択された場合は、その中継装置300を交換許可状態にセットする。NOボタン1040がユーザーによって選択された場合は、その中継装置300には交換許可状態をセットしない。
ステップS404では、クラスター化されているか否かを判断し、クラスター化されている場合はステップS406へ進み、クラスター化されていない場合はステップS412へ進む。なお、クラスター化されているか否かの情報は、予め情報記録モジュール135に記憶されているので、それを参照して判断すればよい。
ステップS406では、旧機器のWAN側の接続状態を監視する。つまり、交換許可状態である旧機器の中継装置300のWAN側の回線の接続状況を監視する。
ステップS408では、WAN側のケーブルが抜けているか否かを判断し、抜けている場合はステップS410へ進み、抜けていない場合はステップS406へ戻る。例えば、中継装置300Bは、操作者によって、WAN側のケーブル205Bが外される(図3(c)参照)。なお、交換許可状態であってもWAN側が接続されている状態の中継装置300は、ペアリングされない。WAN側の回線が外れていたら、ペアリング可能状態に遷移する。
ステップS410では、クラスターを解除する。図3の例では、中継装置300Bは中継装置300Aとクラスター化されていたが、これを解除する。したがって、この状態では、中継装置300AだけがWAN側と接続していることになる。
ステップS412では、ペアリング可能状態に遷移する。
ステップS414では、探索パケットを受信したら応答する。つまり、ペアリング可能状態において、探索用のブロードキャストのパケットを受信したら、送信先に応答する。図3の例では、中継装置300Cが探索パケットをブロードキャストで送信するので、中継装置300Bが受信して応答する。
ステップS416では、新旧機器間でペアリングを行う。図3の例では、中継装置300Bが中継装置300Cとのペアリングを行う。
ステップS418では、ペアリングできたか否かを判断し、できた場合はステップS420へ進み、それ以外の場合はステップS416へ戻る。
ステップS420では、探索パケットに対する応答を不許可とする。つまり、他の中継装置から探索パケットを受信したとしても、応答しない状態とする。
ステップS422では、新機器からの制御に従う。図3の例では、中継装置300Bは、中継装置300Cからの制御に従うことになる。
図5は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。新機器である中継装置300Cにおける処理例を示すものである。
ステップS502では、LAN側に探索用パケットをブロードキャストする。図3の例では、中継装置300A、中継装置300Bに探索用パケットを送信することになる。
ステップS504では、旧機器からの応答があったか否かを判断し、あった場合はステップS506へ進み、ない場合はステップS502へ戻る。図3の例では、WAN側のケーブルが外れている中継装置300Bから応答を得ることになる。
ステップS502、ステップS504によって、新機器の中継装置300Cは、LAN側にブロードキャストパケットを送信することで、ペアリング可能な中継装置300を探索する。探索パケットに対して応答があれば、ペアリング可能な中継装置300があると判断する。応答がない場合は、探索を継続する。
ステップS506では、新旧機器間でペアリングを行う。図3の例では、中継装置300Bが中継装置300Cとのペアリングを行う。
ステップS508では、ペアリング情報を記憶する。ペアリング情報として、例えば、ペアリング情報テーブル600のようなデータとしてもよい。図6は、ペアリング情報テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。ペアリング情報テーブル600は、旧機器ID欄610、新機器ID欄620を有している。旧機器ID欄610は、本実施の形態において、旧機器である中継装置300を一意に識別するための情報(具体的には、機器ID:IDentification)を記憶している。新機器ID欄620は、新機器である中継装置300の機器IDを記憶している。
ステップS506、ステップS508によって、応答を返した中継装置300との接続を確立する。これ以降は、別の中継装置300とはペアリングを行わない。
ステップS510では、新旧機器のネットワークを設定する。つまり、旧機器の中継装置300が、新機器の中継装置300を経由して、WAN290に接続できるように、ネットワークを設定する。これにより旧機器の配下にある情報処理装置260はデータコピー中もWAN290にアクセスできる。図3の例では、情報処理装置260からのアクセス情報を中継装置300Bから中継装置300Cに渡せるように、逆に、WAN290に接続されている情報処理装置からのアクセス情報を中継装置300Cから中継装置300Bに渡せるように、中継装置300B、中継装置300Cにおける通信設定を行う。
ステップS512では、旧機器のクラスター復帰設定を行う。旧機器の中継装置300がクラスター復帰できるように設定を行う。これにより可用性が維持される。クラスター復帰条件は予め分かっているものとする。例えば、クラスター構成を維持するために特別なルーティングやデバイス設定を要する場合は、このステップにて処理を行う。図3の例では、中継装置300Bが中継装置300Aとのクラスターに復帰する。これによって、情報処理装置260からは、従来と同様に中継装置300Bを介してWAN側の情報処理装置と通信ができるようになる。アクセスの経路については、図16の例を用いて後述する。
ステップS514では、旧機器から新機器へデータをコピーする。旧機器の中継装置300の設定を新機器の中継装置300にコピーする。これにより新機器の中継装置300は、旧機器の中継装置300と同じ設定で動作可能となる。図3の例では、中継装置300Bから中継装置300Cへ、データのコピーを行う。
ステップS516では、初期化済み情報を記憶し、旧機器を停止する。つまり、全てのデータコピーが完了したら、初期化済み情報を新機器の中継装置300の情報記録モジュール135に記憶し、新機器の中継装置300は旧機器の中継装置300へ停止命令を送る。新機器の中継装置300は旧機器の中継装置300のIPアドレスを引き継ぐ。これにより旧機器の中継装置300の配下にある情報処理装置260は、特に設定を変更することなく新機器の中継装置300を使えるようになる。図3の例では、中継装置300Cが中継装置300Bの代わりとして機能するための設定を行い、中継装置300Bを停止させる。
図7は、本実施の形態において、交換処理における状態遷移の例を示す説明図である。旧機器又は新機器である中継装置300での状態遷移を示すものである。
順に、正常状態710、交換許可720、ペアリング730、他の機器との交換不許可740、事前設定750、交換中(データコピー)760へと進み、交換中(データコピー)760の後は、交換完了770、交換失敗780のいずれかになる。そして、交換完了770から正常状態710に戻ることになる。なお、交換失敗780の場合は、その失敗の原因によって、正常状態710から交換中(データコピー)760のいずれかに戻ることになる。
正常状態710は、旧機器の初期状態であり、交換禁止であることを示している。この状態では、中継装置300のWAN側のケーブルは接続されている状態である。
交換中(データコピー)760から事前設定750の状態に戻る場合がある。例えば、回線切断等により旧機器と新機器との間で通信ができなくなった場合は、事前設定750の状態に戻る。なお、事前設定750の状態とは、ネットワーク設定およびクラスター設定済みの状態である。
旧機器の中継装置300から新機器の中継装置300へコピーする情報として、例えば、コピー対象情報テーブル800がある。図8は、コピー対象情報テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。コピー対象情報テーブル800は、ネットワーク情報欄810、Webフィルタリング設定欄820、リモートアクセスサービスのクライアント情報欄830、アンチウイルス設定欄840、ログ情報欄850、管理者情報欄860、ユーザー情報欄870、共有フォルダデータ欄880を有しており、ネットワーク情報欄810は、クライアントPCのIPアドレス欄812、ネットワーク体系情報欄814等を有しており、Webフィルタリング設定欄820は、ホワイトリスト欄822、ブラックリスト欄824等を有しており、アンチウイルス設定欄840は、ON/OFF欄842、個別設定欄844等を有しており、ログ情報欄850は、ウイルス検知履歴欄852、通信履歴欄854、システムログ欄856等を有しており、管理者情報欄860は、ユーザーID欄862等を有しており、ユーザー情報欄870は、ユーザーID欄872等を有している。
ネットワーク情報欄810は、ネットワーク情報を記憶している。クライアントPCのIPアドレス欄812は、旧機器の中継装置300が担当している情報処理装置260等のクライアントPCのIPアドレスを記憶している。ネットワーク体系情報欄814は、ネットワーク体系情報を記憶している。Webフィルタリング設定欄820は、Webフィルタリングの設定情報を記憶している。ホワイトリスト欄822は、警戒を必要としない対象のリストであるホワイトリストを記憶している。ブラックリスト欄824は、警戒を必要とする対象のリストであるブラックリストを記憶している。リモートアクセスサービスのクライアント情報欄830は、リモートアクセスサービスのクライアント情報を記憶している。アンチウイルス設定欄840は、アンチウイルスの設定情報を記憶している。ON/OFF欄842は、アンチウイルスの設定のON/OFFを記憶している。個別設定欄844は、アンチウイルスの個別の設定情報を記憶している。ログ情報欄850は、ログ情報を記憶している。ウイルス検知履歴欄852は、ウイルスを検知した履歴情報を記憶している。通信履歴欄854は、通信の履歴情報を記憶している。システムログ欄856は、システムのログ情報を記憶している。管理者情報欄860は、管理者に関する情報を記憶している。ユーザーID欄862は、本実施の形態において、管理者を一意に識別するための情報(具体的にはユーザーID:IDentification)を記憶している。ユーザー情報欄870は、管理者以外のユーザーの情報を記憶している。ユーザーID欄872は、ユーザーIDを記憶している。共有フォルダデータ欄880は、旧機器の中継装置300が記憶している共有フォルダ内のデータを記憶している。
ステップS514において、旧機器の中継装置300の停止から新機器の中継装置300に切り替わるまでの間は、わずかにダウンタイムが発生する。
そこで、本実施の形態として、停止命令のタイミングを指定できるようなステップ又はユーザーインタフェースを付加してもよい。
例えば、中継装置300におけるユーザーインタフェースとして、図11の例に示す画面1100を表示してもよい。図11は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。画面1100には、タイトル1110、メッセージ領域1120、切替タイミング選択領域1130、メッセージ領域1140、YESボタン1150、NOボタン1160を表示する。
タイトル1110には、例えば「交換>切替設定」と表示する。
メッセージ領域1120には、例えば「旧機器から新機器への切り替え設定を行います。」と表示する。
切替タイミング選択領域1130には、例えば、(1)「自動切替(コピーが終わり次第切替)」、(2)「自動切替(□月□日の□時に再起動)」、(3)「手動切替」を選択可能に表示する。
メッセージ領域1140には、例えば「上記の設定でよろしいですか?」と表示する。YESボタン1150がユーザーによって選択された場合は、切替タイミング選択領域1130内で選択された切替方法での切り替えを行うように設定する。NOボタン1160が選択された場合は、画面1100を表示する前の状態の切替方法のままとする。
図12、図13、図14の例を用いて、交換処理中における交換進捗を示す情報をユーザーインタフェースに表示する例を説明する。
中継装置300は、交換作業(図4、図5の例に示すフローチャートによる処理)を自動実行する。
利用者が交換の状況を知ることができるようにするために、交換状態表示モジュール150は、情報記録モジュール135内の「交換進捗を示す情報」を表示装置に表示する。
図12は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。
画面1200には、タイトル1210、メッセージ領域1220、交換状態等表示用テーブル1230、メッセージ領域1240を表示する。
タイトル1210には、例えば「交換状態」と表示する。
メッセージ領域1220には、例えば「クラスターを構成する各機器の交換状態は次のとおりです。」と表示する。
メッセージ領域1240には、例えば「詳細を参照する機器を選んでください。各機器の進捗画面が別ウィンドウで開きます。」と表示する。
交換状態等表示用テーブル1230は、機器番号欄1232、交換状態欄1234、IPアドレス欄1236、クラスターの状態欄1238を表示している。機器番号欄1232は、対象となっている中継装置300の機器番号を表示している。交換状態欄1234は、その中継装置300の交換状態を表示している。IPアドレス欄1236は、その中継装置300のIPアドレスを表示している。クラスターの状態欄1238は、その中継装置300のクラスターの状態を表示している。例えば、交換状態等表示用テーブル1230の1行目の機器番号:111111の交換状態は「交換禁止」であり、IPアドレスは「10.0.0.11」であり、クラスターの状態は「プライマリ(稼働中)」であることを示しており、交換状態等表示用テーブル1230の2行目の機器番号:222222の交換状態は「交換中」であり、IPアドレスは「10.0.0.12」であり、クラスターの状態は「セカンダリ(稼働中)」であることを示している。
図13は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。図12の例で示した「機器番号:222222の『進捗画面へのリンク』」が選択された場合に、表示するものである。
画面1300には、タイトル1310、進捗状況表示領域1320を表示する。
タイトル1310には、例えば「交換状態>詳細画面」と表示する。
進捗状況表示領域1320には、例えば以下のように表示する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
現在、機器(222222)を交換中です。

進捗: 60%
進捗詳細: 完了 新旧機器の接続
完了 データコピー前の諸設定
処理中 データコピー
コピーしたデータの反映
新機器への切り替え(旧機器の停止)

切替までの予想時間:残り20分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
図14は、本実施の形態による表示例を示す説明図である。図13の例に示す状態(進捗:60%)から、交換処理が終了(進捗:100%)した場合における表示例を示すものである。
画面1400には、タイトル1410、進捗状況表示領域1420を表示する。
タイトル1410には、例えば「交換状態>詳細画面」と表示する。
進捗状況表示領域1420には、例えば以下のように表示する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
機器(222222)の交換は完了しました。

進捗: 100%
進捗詳細: 完了 新旧機器の接続
完了 データコピー前の諸設定
完了 データコピー
完了 コピーしたデータの反映
完了 新機器への切り替え(旧機器の停止)

旧機器を撤去してください。
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複数の中継装置300が多重化されており、交換対象が複数台である場合、その中継装置300を順次処理で一台ずつ交換すると、台数に比例した作業時間が必要になる。
そこで、交換処理の時間短縮のために、複数の中継装置300を同時に交換する場合について説明する。
複数台の旧機器の中継装置300のWAN側のケーブルを抜くと、それらの中継装置300は一時的にペアリング可能状態になるが、新機器の中継装置300とペアリングが完了した旧機器の中継装置300は新機器の中継装置300からの探索用のパケットに応答しなくなるため、ある1台の旧機器の中継装置300と複数台の新機器の中継装置300がペアリングすることはなく、全ての旧機器の中継装置300を交換することができる。
図15の例を用いて、交換対象が複数台である場合の処理について説明する。図15は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図15(a)の例は、2台の旧中継装置1500(旧中継装置1500aと旧中継装置1500b)を交換対象として、2台の新中継装置1510(新中継装置1510aと新中継装置1510b)が接続された状態を示している。
旧中継装置1500aは、WAN側のケーブルが外されているので、ペアリング可能1502a状態である。旧中継装置1500bも、WAN側のケーブルが外されているので、ペアリング可能1502b状態である。
新中継装置1510aは、ブロードキャストを用いて、旧中継装置1500a、旧中継装置1500bに対して、探索パケット1520を送信する。
新中継装置1510bも、ブロードキャストを用いて、旧中継装置1500a、旧中継装置1500bに対して、探索パケット1520を送信する。
図15(b)の例は、1組のペアリングが完成した状態を示している。つまり、旧中継装置1500bが新中継装置1510bの探索パケット1520に対して応答をしたので、旧中継装置1500bと新中継装置1510bがペアリング1530の状態に遷移する。したがって、旧中継装置1500bはペアリング済1504b状態、新中継装置1510bは、ペアリング済1514b状態である。その後も、新中継装置1510aは、ブロードキャストを用いているので、旧中継装置1500bに対しても、探索パケット1520を送信するが、旧中継装置1500bは応答しない1540ことになる。
この後、旧中継装置1500aが新中継装置1510aからの探索パケット1520に応答すれば、旧中継装置1500aと新中継装置1510aとのペアリングが完成し、2組(具体的には、旧中継装置1500bと新中継装置1510b、旧中継装置1500aと新中継装置1510a)が並列して、図4、図5の例に示す交換処理を行うことになる。
中継装置300Bが中継装置300Cを介して、中継装置300B配下の情報処理装置260Bに対して中継装置としての機能を発揮する処理を、図16の例を用いて説明する。図16は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図5の例で示したステップS512で、中継装置300Bがクラスター復帰した場合であって、中継装置300Bから中継装置300Cへのコピー処理を行っている最中に、情報処理装置260Bと情報処理装置1610が通信を行っている場合を示している。
例えば、情報処理装置260Bが情報処理装置1610にデータを送信する場合、経路1600をたどることになる。つまり、情報処理装置260Bから、従来通りにハブ220を介して中継装置300Bにデータを送信する。次に、中継装置300Bはコピー処理中であるので(つまり、中継装置300Bとルーター210とは直接には接続されていないので)、ハブ220を介して中継装置300Cにデータを転送し、中継装置300Cがルーター210、WAN290を介して情報処理装置1610にデータを送信する。情報処理装置1610から情報処理装置260Bにデータを送信する場合は、前述した経路1600の逆をたどることになる。つまり、情報処理装置1610からWAN290、ルーター210を介して、中継装置300Cにデータを送信する。次に、中継装置300Cは、ハブ220を介して、中継装置300Bにデータを転送し、中継装置300Bが従来通りにハブ220を介して情報処理装置260Bにデータを送信する。
このようにして、中継装置300Bがコピー処理中であっても、クラスター復帰して中継装置としての機能を発揮している。
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図17に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはサーバーとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU1701を用い、記憶装置としてRAM1702、ROM1703、HDD1704を用いている。HDD1704として、例えば、HDD(Hard Disk Driveの略)、フラッシュ・メモリであるSSD(Solid State Driveの略)等を用いてもよい。データ送受信モジュール105、機器交換モジュール110、交換機器探索モジュール115、ネットワーク設定モジュール120、データコピーモジュール125、回線監視モジュール130、クラスター判定モジュール140、クラスター復帰モジュール145、交換状態表示モジュール150、交換許可状態設定モジュール155等のプログラムを実行するCPU1701と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1702と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1703と、情報記録モジュール135等としての機能を有する補助記憶装置であるHDD1704と、キーボード、マウス、タッチスクリーン、マイク、カメラ(視線検知カメラ等を含む)等に対する利用者の操作(動作、音声、視線等を含む)に基づいてデータを受け付ける受付装置1706と、CRT、液晶ディスプレイ、スピーカー等の出力装置1705と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1707、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1708により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図17に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図17に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)や再構成可能な集積回路(field−programmable gate array:FPGA)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図17に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、通信機器100(又は中継装置300)は、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digitalの略)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…通信機器
105…データ送受信モジュール
110…機器交換モジュール
115…交換機器探索モジュール
120…ネットワーク設定モジュール
125…データコピーモジュール
130…回線監視モジュール
135…情報記録モジュール
140…クラスター判定モジュール
145…クラスター復帰モジュール
150…交換状態表示モジュール
155…交換許可状態設定モジュール
200…中継装置
205…ケーブル
210…ルーター
215…ケーブル
220…ハブ
250…LAN
260…情報処理装置
290…WAN
300…中継装置

Claims (11)

  1. 他の中継装置と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、第2の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、自第1の中継装置が交換相手であることを示す情報を該第2の中継装置に返信する返信手段と、
    前記第2の中継装置に対して、自第1の中継装置に設定されている情報を送信する送信手段
    を有する第1の中継装置と、
    構内情報通信網側に接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された前記要求に対する返信を受信した場合は、該返信を行った第1の中継装置から情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された情報を、自第2の中継装置に設定する設定手段
    を有する第2の中継装置
    を有する中継装置交換システム。
  2. 他の中継装置と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、他の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、自中継装置が交換相手であることを示す情報を該他の中継装置に返信する返信手段と、
    前記他の中継装置に対して、自中継装置に設定されている情報を送信する送信手段
    を有する中継装置。
  3. 前記返信手段は、既に前記情報を前記他の中継装置に返信した後に、さらに他の中継装置から交換相手を探索する要求を受信した場合は返信を行わない、
    請求項2に記載の中継装置。
  4. 構内情報通信網側に接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された前記要求に対する返信を受信した場合は、該返信を行った他の中継装置から情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された情報を、自中継装置に設定する設定手段
    を有する中継装置。
  5. 前記返信を行った他の中継装置が自中継装置経由で、前記広域情報通信網との接続を可能にする設定を行う第2の設定手段
    をさらに有する請求項4に記載の中継装置。
  6. 前記第2の設定手段は、前記設定を行った後に、前記返信を行った他の中継装置を、多重化に復帰させる、
    請求項5に記載の中継装置。
  7. 前記設定手段は、該設定手段による設定が完了した後に、前記返信を行った他の中継装置のIPアドレスを引き継ぐように制御する、
    請求項4に記載の中継装置。
  8. 前記設定手段は、前記返信を行った他の中継装置から自中継装置にIPアドレスを引き継ぐ時期を、該設定手段による設定が完了した直後、ユーザーによって指定された時期、ユーザーの手動による時期、のいずれかとする、
    請求項7に記載の中継装置。
  9. 前記第1の中継装置による処理状況、又は、該第1の中継装置と対になっている前記第2の中継装置による処理状況を表示する表示手段
    をさらに有する請求項1に記載の中継装置交換システム。
  10. 中継装置であるコンピュータを、
    他の中継装置と多重化されている場合であって、広域情報通信網との接続ができないことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって広域情報通信網との接続ができないことが検知された場合、他の中継装置から交換相手を探索する要求を受信したときは、自中継装置が交換相手であることを示す情報を該他の中継装置に送信する送信手段と、
    前記他の中継装置に対して、自中継装置に設定されている情報を送信する送信手段
    として機能させるための情報処理プログラム。
  11. 中継装置であるコンピュータを、
    構内情報通信網側に接続されている他の中継装置に対して、交換相手を探索する要求を送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された前記要求に対する返信を受信した場合は、該返信を行った他の中継装置から情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された情報を、自中継装置に設定する設定手段
    として機能させるための情報処理プログラム。
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