JP2020136905A - 作業監視システムおよび作業監視方法 - Google Patents

作業監視システムおよび作業監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020136905A
JP2020136905A JP2019027936A JP2019027936A JP2020136905A JP 2020136905 A JP2020136905 A JP 2020136905A JP 2019027936 A JP2019027936 A JP 2019027936A JP 2019027936 A JP2019027936 A JP 2019027936A JP 2020136905 A JP2020136905 A JP 2020136905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
work
protective plate
sensor
monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019027936A
Other languages
English (en)
Inventor
渡辺 孝弘
Takahiro Watanabe
孝弘 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2019027936A priority Critical patent/JP2020136905A/ja
Publication of JP2020136905A publication Critical patent/JP2020136905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】監視センサの保護をより確実に行うことを可能とする技術が提供されることが望まれる。【解決手段】作業領域の状態を観測する監視センサと、保護板と、所定の警告信号を検知する信号検知センサと、前記信号検知センサによって前記所定の警告信号が検知された場合に、前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させる保護板制御部と、を有する、作業監視システムが提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、作業監視システムおよび作業監視方法に関する。
近年、工事現場(例えば、建設または土木などの工事現場)の安全管理または作業効率化を目的として、監視センサを用いて工事現場の監視または工事現場における物体の動きの可視化を行いたいという要望がある。ただし、監視センサに損傷を与える可能性のある危険工程(例えば、爆破工程など)が実施される工事現場も存在する。そのような工事現場では、危険工程における監視センサの損傷を回避するために、監視センサの周辺に監視センサを保護するための保護板を設置し、作業員が危険工程開始前に保護板を閉め、危険工程終了後に保護板を開けるのが一般的である。
機器を保護する技術としては様々な技術が開示されている。例えば、作業中に照明装置が損傷してしまうことがないように照明装置を移動させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、映像表示装置の前面に電動シャッタと距離画像センサとを取り付け、距離画像センサによって映像表示装置への人の接近が検知された場合に、電動シャッタを自動的に開閉することによって、表示面の保護を行う技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−151678号公報 特開2012−47845号公報
しかし、作業員が手動で保護板を閉める場合には、作業員が危険工程開始前に保護板を閉め忘れてしまい、監視センサを損傷させてしまうことがある。また、作業員が手動で保護板を開ける場合には、作業員が危険工程終了後に保護板を開け忘れてしまい、監視センサによる監視を妨げてしまうことがある。
そこで、監視センサの保護をより確実に行うことを可能とする技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、作業領域の状態を観測する監視センサと、保護板と、所定の警告信号を検知する信号検知センサと、前記信号検知センサによって前記所定の警告信号が検知された場合に、前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させる保護板制御部と、を有する、作業監視システムが提供される。
前記所定の警告信号は、所定の音響信号または所定の光信号であってよい。
前記保護板制御部は、前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させてから所定の時間経過後に、前記保護板を前記監視センサの前面を開放する位置に移動させてよい。
前記保護板制御部は、前記信号検知センサによって所定の解除信号が検知された場合に、前記保護板を前記監視センサの前面を開放する位置に移動させてよい。
前記作業監視システムは、複数種類の保護板と、前記複数種類の保護板それぞれに異なる警告信号が対応付けられたデータベースと、を備え、前記保護板制御部は、前記データベースに基づいて、前記信号検知センサによって検知された警告信号に対応付けられた種類の保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させてよい。
前記監視センサは、LiDARセンサを含んでよい。
また、本発明の別の観点によれば、作業領域の状態を観測する監視センサと、保護板と、所定の警告信号を検知する信号検知センサと、を備える、作業監視システムによる作業監視方法であって、前記信号検知センサによって前記所定の警告信号が検知された場合に、プロセッサが前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させることを含む、作業監視方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、監視センサの保護をより確実に行うことを可能とする技術が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る作業監視システムの構成例を示す図である。 同実施形態に係る作業監視システムの機能構成例を示すブロック図である。 危険工程開始前における作業領域の状態を示す図である。 危険工程の実施中における作業領域の状態を示す図である。 危険工程終了後における作業領域の状態を示す図である。 同実施形態に係る作業監視システムの動作例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る作業監視システムの変形例に係る動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る作業監視システムの構成例を示す図である。 同実施形態に係る作業監視システムの機能構成例を示すブロック図である。 発破工程開始前における作業領域の状態を示す図である。 発破工程の実施中における作業領域の状態を示す図である。 発破工程終了後における作業領域の状態を示す図である。 塗装工程開始前における作業領域の状態を示す図である。 塗装工程の実施中における作業領域の状態を示す図である。 塗装工程終了後における作業領域の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る作業監視装置の例としての情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<1.第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
(1−1.システムの概要)
まず、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システムの構成例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システムの構成例を示す図である。図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aは、作業監視装置10Aと、監視センサ20と、信号検知センサ30と、保護板41とを有する。
また、図1を参照すると、作業の監視対象領域である作業領域80が存在している。作業領域80では、各種の作業が実施される。本発明の第1の実施形態では、作業の例として工事(例えば、建設または土木などの工事)が実施される場合を主に想定する。しかし、作業領域80において実行される作業の種類は、工事に限定されず、監視が必要な作業であればどのような作業であってもよい。
その他、作業領域80の近くには、後に説明する警告信号を送信するための警告信号送信ボタン51、および、後に説明する解除信号を送信するための解除信号送信ボタン53が設けられている。しかし、警告信号送信ボタン51および解除信号送信ボタン53が設けられる位置は限定されない。例えば、警告信号送信ボタン51および解除信号送信ボタン53は、作業領域80の中に設けられてもよい。なお、警告信号送信ボタン51および解除信号送信ボタン53は、ボタン以外の何らかの操作部(例えば、レバーなど)に置き換えられてもよい。
図1に示されるように、作業監視装置10Aと、監視センサ20、信号検知センサ30および保護板41それぞれとは、互いに通信を行うことが可能である。例えば、図1に示されるように、作業監視装置10Aと監視センサ20、信号検知センサ30および保護板41それぞれとは、直接接続されていてもよいし、ネットワークを介して接続されていてもよい。また、本発明の第1の実施形態においては、作業監視装置10Aと、監視センサ20、信号検知センサ30および保護板41それぞれとが、有線による通信を行う場合を主に想定する。しかし、作業監視装置10Aと、監視センサ20、信号検知センサ30および保護板41それぞれとは、無線による通信を行ってもよい。
監視センサ20は、作業領域80の状態を観測する。具体的に、監視センサ20は、作業領域80を含んだ範囲を連続的にセンシングすることによってセンサデータを得る。監視センサ20によって得られたセンサデータは、作業監視装置10Aに提供される。本発明の第1の実施形態では、監視センサ20の例としてLiDAR(Light Detection and Ranging)センサが用いられる場合を主に想定する。しかし、監視センサ20の種類は、LiDARセンサに限定されない。
例えば、監視センサ20は、作業領域80に存在する物体(例えば、作業者および重機など)の動き(すなわち、動体の動き)を非接触により検知可能なセンサであればよく、カメラであってもよいし、デプスセンサであってもよいし、レーダ測距センサであってもよい。また、本発明の第1の実施形態では、監視センサ20が1台設置される場合を主に想定する。しかし、監視センサ20は、2台以上設置されてもよい。
信号検知センサ30は、後に説明する警告信号を検知する。また、信号検知センサ30は、後に説明する解除信号を検知する。なお、本発明の第1の実施形態では、警告信号および解除信号が、音響信号である場合を主に想定する。かかる場合には、信号検知センサ30は、音センサであってよい。しかし、警告信号および解除信号の種類は限定されない。例えば、警告信号および解除信号は、光信号であってもよい。かかる場合には、信号検知センサ30は、光センサであってよい。
保護板41は、監視センサ20を保護するために監視センサ20の周辺に設けられる。一般的には、危険工程における監視センサ20の損傷を回避するために、作業員が、危険工程開始前に保護板41を、監視センサ20の前面を保護する位置に移動させ(以下、単に「保護板41を閉める」と言う。)、危険工程終了後に保護板41を、監視センサ20の前面を開放する位置に移動させる(以下、単に「保護板41を開ける」とも言う。)。しかし、作業員が手動で保護板41を閉める場合には、作業員が危険工程開始前に保護板41を閉め忘れてしまい、監視センサ20を損傷させてしまうことがある。また、作業員が手動で保護板41を開ける場合には、作業員が危険工程終了後に保護板41を開け忘れてしまい、監視センサ20による監視を妨げてしまうことがある。
そこで、本発明の第1の実施形態においては、監視センサ20の保護をより確実に行うことを可能とする技術について主に提案する。なお、監視センサ20の前面を保護する位置は、作業領域80が監視センサ20によってセンシングされないように、作業領域80から監視センサ20が遮蔽される位置(作業領域80に対して監視センサ20を閉鎖する位置)であってよい。一方、監視センサ20の前面を開放する位置は、作業領域80が監視センサ20によってセンシングされるように、作業領域80から監視センサ20が露出される位置(作業領域80に対して監視センサ20を開放する位置)であってよい。
以上、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの構成例について説明した。
(1−2.作業監視システムの機能構成例)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの機能構成例について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの機能構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aは、作業監視装置10A、監視センサ20、信号検知センサ30および保護板41を備える。作業監視装置10Aは、制御部120、記憶部140および出力部160を備える。
制御部120は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、記憶部140により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部120は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
ここで、図2に示されるように、制御部120は、記録制御部121および保護板制御部122Aを備える。制御部120が備える、これらの各機能部の詳細については、後に説明する。
記憶部140は、制御部120を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部140は、制御部120の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
出力部160は、制御部120による制御に従って出力を行う機能を有する。例えば、出力部160は、監視センサ20によって得られたセンサデータに基づく画面を表示することが可能である。ここで、出力部160の形態は特に限定されない。例えば、出力部160は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置であってもよいし、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよいし、ランプなどの表示装置であってもよい。
なお、図2に示した例では、制御部120、記憶部140および出力部160が、作業監視装置10Aの内部に設けられている。しかし、これらの機能ブロックの一部または全部は、作業監視装置10Aの外部に設けられていてもよい。
以上、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの機能構成例について説明した。
(1−3.作業監視システムの機能詳細例)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの機能詳細例について説明する。なお、本発明の第1の実施形態においては、危険工程が発破工程である場合を主に想定する。発破工程では、発破によって砂礫が飛散して監視センサ20に砂礫が衝突する可能性がある。したがって、発破工程が実施されている間は、砂礫が監視センサ20に衝突するのを防ぐため、保護板41が閉められているのが望ましい。しかし、危険工程は、発破工程に限定されない。例えば、危険工程は、塗装工程などであってもよい。塗装工程が実施されている間は、塗装によって塗料の飛沫が監視センサ20に付着する可能性がある。したがって、塗装工程が実施されている間は、塗料の飛沫が監視センサ20に付着するのを防ぐため、保護板41が閉められているのが望ましい。
図3は、危険工程開始前における作業領域80の状態を示す図である。図3に示されるように、危険工程開始前には、保護板41が開いている。かかる状態であれば、監視センサ20によって作業領域80の状態がセンシングされ、センシングによって得られたセンサデータが記録制御部121によって記憶部140に記録される。
続いて、危険工程の開始が近づいた場合を想定する。危険工程の開始が近づくと、作業管理者が作業員に対する注意喚起のために、警告信号送信ボタン51を押下して警告信号を送信させるのが通例である。これによって、作業員は空間を伝搬する警告信号を知覚することによって危険工程の開始が近づいていることを認識することができる。例えば、作業員は、危険工程の開始が近づいていることを認識すると、作業領域80から避難することができる。図3に示されるように、警告信号は、信号検知センサ30に到達する。
信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る。そして、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が警告信号であるかを判定する。具体的には、記憶部140によって警告信号の特徴があらかじめ記憶されており、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号から検知信号の特徴を抽出し、抽出した検知信号の特徴と記憶部140によって記憶されている警告信号の特徴とを比較する。保護板制御部122Aは、検知信号の特徴と警告信号の特徴とが合致する場合には、検知信号が警告信号であると判定する。一方、保護板制御部122Aは、検知信号の特徴と警告信号の特徴とが合致しない場合には、検知信号が警告信号ではないと判定する。
なお、保護板制御部122Aによって比較される検知信号および警告信号それぞれの特徴は、どのような特徴であってもよい。例えば、検知信号および警告信号が音響信号である場合、検知信号および警告信号それぞれの特徴は、検知信号および警告信号それぞれの周波数に関する特徴であってもよい。
例えば、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号がサイレンである場合には、所定の周波数の検知信号が所定の時間継続して信号検知センサ30によって検知された場合に、検知信号が警告信号であると判定してよい。あるいは、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号がサイレンである場合には、所定の周波数かつ所定の音量の検知信号が所定の時間継続して信号検知センサ30によって検知された場合に、検知信号が警告信号であると判定してもよい。
また、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号が音楽である場合には、所定の周波数の検知信号が所定の時間間隔で信号検知センサ30によって検知された場合に、検知信号が警告信号であると判定してよい。あるいは、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号が音楽である場合には、所定の周波数かつ所定の音量の検知信号が所定の時間間隔で信号検知センサ30によって検知された場合に、検知信号が警告信号であると判定してよい。
あるいは、検知信号および警告信号がアナウンスである場合、検知信号および警告信号それぞれの特徴は、検知信号および警告信号それぞれから認識される所定の用語であってもよい。例えば、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号がアナウンスである場合には、検知信号から認識される用語と警告信号から認識される用語と一致する場合に、検知信号が警告信号であると判定してよい。例えば、アナウンスが「避難してください」である場合、用語は「避難」などであってもよい。あるいは、アナウンスが「危険工程開始のX秒前です」である場合には、用語は「X秒前」などであってもよい。
一方、検知信号および警告信号が光信号である場合、検知信号および警告信号それぞれの特徴は、検知信号および警告信号それぞれのパワー(強度)または明滅パターンに関する特徴であってもよい。例えば、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号が光信号である場合には、所定のパワー以上のパワーの検知信号が所定の時間継続して信号検知センサ30によって検知された場合に、検知信号が警告信号であると判定してよい。あるいは、保護板制御部122Aは、検知信号および警告信号が光信号である場合には、所定の明滅パターンの検知信号が信号検知センサ30によって検知された場合に、検知信号が警告信号であると判定してもよい。
なお、記憶部140によって記憶される警告信号の特徴は、どのようにして設定されてもよい。例えば、記憶部140によって記憶される警告信号の特徴は、作業監視装置10Aの初期設定時に設定者が図示しないインタフェースを介して選択することが可能であってよい。保護板制御部122Aは、信号検知センサ30によって警告信号が検知されたと判定した場合には、保護板41を閉める。その後、危険工程が実施される。
図4は、危険工程の実施中における作業領域80の状態を示す図である。図4を参照すると、保護板41が閉められた状態において危険工程が実施されている。このように、保護板41が閉められた状態において危険工程が実施されることによって、監視センサ20が保護板41によって保護され得る。したがって、本発明の第1の実施形態によれば、作業員が手動で保護板41を閉める場合と比較し、監視センサ20の保護(監視センサ20の損傷回避)をより確実に行うことが可能となる。
図5は、危険工程終了後における作業領域80の状態を示す図である。図5に示されるように、危険工程が終了すると、作業管理者が作業員に対する通知のために、解除信号送信ボタン53を押下して解除信号を送信させる。これによって、作業員は空間を伝搬する解除信号を知覚することによって危険工程の終了を認識することができる。例えば、作業員は、危険工程の終了を認識すると、作業領域80に足を踏み入れることができる。図5に示されるように、解除信号は、信号検知センサ30に到達する。
信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る。そして、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が解除信号であるかを判定する。具体的には、記憶部140によって解除信号の特徴があらかじめ記憶されており、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号から検知信号の特徴を抽出し、抽出した検知信号の特徴と記憶部140によって記憶されている解除信号の特徴とを比較する。保護板制御部122Aは、検知信号の特徴と解除信号の特徴とが合致する場合には、検知信号が解除信号であると判定する。一方、保護板制御部122Aは、検知信号の特徴と解除信号の特徴とが合致しない場合には、検知信号が解除信号ではないと判定する。
なお、信号検知センサ30による検知信号が解除信号であるかを判定する手法としては、信号検知センサ30による検知信号が警告信号であるかを判定する手法と同様の手法が採用されてよい。さらに、ここでは、保護板制御部122Aが、信号検知センサ30によって解除信号が検知された場合に、保護板41を閉める場合を想定した。しかし、後にも説明するように、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30に解除信号が検知された場合以外の場合に(例えば、保護板41を開けてから所定の時間経過後に)、保護板41を閉めてもよい。
保護板制御部122Aは、信号検知センサ30によって解除信号が検知されたと判定した場合には、図5の矢印によって示されるように、保護板41を開ける。このように、保護板41が開けられた状態となれば、監視センサ20は、作業領域80の状態を観測することが可能となる。したがって、本発明の第1の実施形態によれば、作業員が手動で保護板41を開ける場合と比較し、監視センサ20は、監視すべき作業を漏れなく監視することが可能となる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの機能詳細例について説明した。
(1−4.作業監視システムの動作例)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの動作例について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの動作例を示すフローチャートである。なお、図6に示された動作例は、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの動作の一例に過ぎない。したがって、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの動作は、図6に示された動作例に限定されない。
図6に示されるように、作業監視システム1Aにおいて、信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る(S11)。そして、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が警告信号であるかを判定する(S12)。信号検知センサ30による検知信号が警告信号ではない場合(S12において「No」)、S11に動作が移行される。一方、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が警告信号である場合(S12において「Yes」)、監視センサ20の前面を保護する位置に保護板41を移動させる(S13)。
続いて、信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る(S14)。そして、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が解除信号であるかを判定する(S15)。信号検知センサ30による検知信号が解除信号ではない場合(S15において「No」)、S14に動作が移行される。一方、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が解除信号である場合(S15において「Yes」)、監視センサ20の前面を開放する位置に保護板41を移動させる(S16)。
制御部120は、動作を継続させる場合には(S17において「No」)、S11に動作が移行される。一方、動作を終了させる場合には(S17において「Yes」)、動作を終了させる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの動作例について説明した。
(1−5.変形例に係る動作例)
続いて、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの変形例に係る動作例について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの変形例に係る動作例を示すフローチャートである。なお、図7に示された動作例は、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの変形例に係る動作の一例に過ぎない。したがって、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの変形例に係る動作は、図7に示された動作例に限定されない。
図6に示されるように、作業監視システム1Aにおいて、信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る(S11)。そして、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が警告信号であるかを判定する(S12)。信号検知センサ30による検知信号が警告信号ではない場合(S12において「No」)、S11に動作が移行される。一方、保護板制御部122Aは、信号検知センサ30による検知信号が警告信号である場合(S12において「Yes」)、監視センサ20の前面を保護する位置に保護板41を移動させる(S13)。
続いて、保護板制御部122Aは、監視センサ20の前面を保護する位置に保護板41を移動させてから所定の時間が経過したかを判定する(S18)。監視センサ20の前面を保護する位置に保護板41を移動させてから所定の時間が経過していない場合(S18において「No」)、S18に動作が移行される。一方、保護板制御部122Aは、監視センサ20の前面を保護する位置に保護板41を移動させてから所定の時間が経過した場合(S18において「Yes」)、監視センサ20の前面を開放する位置に保護板41を移動させる(S16)。
制御部120は、動作を継続させる場合には(S17において「No」)、S11に動作が移行される。一方、動作を終了させる場合には(S17において「Yes」)、動作を終了させる。
以上、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aの変形例に係る動作例について説明した。
<2.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
本発明の第1の実施形態では、監視センサ20の前面を保護する保護板41が1種類設けられる場合を主に説明した。しかし、作業領域80において実施される作業の種類に応じて監視センサ20が受ける障害の種類または程度が変化する可能性がある。したがって、本発明の第2の実施形態では、監視センサ20が損傷を受ける可能性のある複数種類の作業が作業領域80において実施される場合、作業領域80において実施される作業の種類に応じて保護板の種類を変更する場合を想定する。
(2−1.システムの概要)
まず、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システムの構成例について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システムの構成例を示す図である。図8に示されるように、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bは、作業監視装置10Bと、監視センサ20と、信号検知センサ30と、保護板41と、保護板42とを有する。以下では、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bが有する構成のうち、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aが有する構成と同一の構成についての詳細な説明は省略し、異なる構成について主に説明する。
また、図8を参照すると、本発明の第1の実施形態と同様に、作業領域80が存在している。本発明の第2の実施形態では、作業領域80において複数種類の作業が実施される場合を主に想定する。より具体的に、本発明の第2の実施形態では、作業領域80において種類が異なる2つの作業(発破工程および塗装工程)が順に実施される場合を想定する。しかし、作業領域80において実施される作業は、種類が異なる3つ以上の作業であってもよい。また、作業領域80において実施される作業の種類は限定されない。
その他、本発明の第1の実施形態と同様に、第1の警告信号を送信するための警告信号送信ボタン51および第1の解除信号を送信するための解除信号送信ボタン53が設けられている。第1の警告信号は、本発明の第1の実施形態に係る「警告信号」に該当する。一方、第1の解除信号は、本発明の第1の実施形態に係る「解除信号」に該当する。
さらに、本発明の第2の実施形態では、作業領域80の近くに、第2の警告信号を送信するための警告信号送信ボタン52、および、第2の解除信号を送信するための解除信号送信ボタン54が設けられている。しかし、警告信号送信ボタン52および解除信号送信ボタン54が設けられる位置は限定されない。例えば、警告信号送信ボタン52および解除信号送信ボタン54は、作業領域80の中に設けられてもよい。なお、警告信号送信ボタン52および解除信号送信ボタン54は、ボタン以外の何らかの操作部(例えば、レバーなど)に置き換えられてもよい。
図8に示されるように、本発明の第1の実施形態と同様に、作業監視装置10Bと、監視センサ20、信号検知センサ30および保護板41それぞれとは、互いに通信を行うことが可能である。さらに、本発明の第2の実施形態では、作業監視装置10Bと、保護板42それぞれとは、互いに通信を行うことが可能である。例えば、図8に示されるように、作業監視装置10Bと保護板42とは、直接接続されていてもよいし、ネットワークを介して接続されていてもよい。また、本発明の第2の実施形態においては、作業監視装置10Bと保護板42とが、有線による通信を行う場合を主に想定する。しかし、作業監視装置10Bと保護板42それぞれとは、無線による通信を行ってもよい。
信号検知センサ30は、第1の警告信号を検知する他、第2の警告信号を検知する。また、信号検知センサ30は、第1の解除信号を検出する他、第2の解除信号を検知する。なお、本発明の第2の実施形態では、第1の警告信号、第2の警告信号、第1の解除信号および第2の解除信号が、音響信号である場合を主に想定する。かかる場合には、信号検知センサ30は、音センサであってよい。しかし、第1の警告信号、第2の警告信号、第1の解除信号および第2の解除信号の種類は限定されない。例えば、第1の警告信号、第2の警告信号、第1の解除信号および第2の解除信号は、光信号であってもよい。かかる場合には、信号検知センサ30は、光センサであってよい。
保護板42は、保護板41と同様に、監視センサ20を保護するために監視センサ20の周辺に設けられる。本発明の第1の実施形態において説明したように、保護板41は、作業領域80において発破工程が実施される場合に監視センサ20を保護するために設けられる。一方、保護板42は、作業領域80において塗装工程が実施される場合に監視センサ20を保護するために設けられる。保護板41および保護板42それぞれの具体的な構成は限定されない。
例えば、保護板41は、発破工程において砂礫が監視センサ20に衝突するのを防止する必要があるため、比較的頑丈な材質を含んで構成されるとよい。一方、保護板42は、塗装工程において塗料の飛沫が監視センサ20に付着するのを防止できればよいため、保護板42の材質ほど頑丈な材質を含んでいなくてもよい。なお、保護板42が透明な材質(例えば、透明なアクリル板など)によって構成されていれば、保護板42が閉まっている間においても(保護板42が開いている間よりは精度が低くなるが)、保護板42を通して監視センサ20によって作業領域80が観測され得る。
また、本発明の第2の実施形態では、1つの作業当たりに監視センサ20を保護するための保護板が1つ用いられる場合を主に想定する。しかし、1つの作業当たりに監視センサ20を保護するための保護板が複数同時に用いられてもよい。
以上、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bの構成例について説明した。
(2−2.作業監視システムの機能構成例)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bの機能構成例について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bの機能構成例を示すブロック図である。
図9に示されるように、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bは、本発明の第1の実施形態に係る作業監視システム1Aと比較して、保護板42をさらに有する他、作業監視装置10Aの代わりに作業監視装置10Bを有している。また、本発明の第2の実施形態に係る作業監視装置10Bは、本発明の第1の実施形態に係る作業監視装置10Aと比較して、保護板制御部122Aの代わりに保護板制御部122Bを備える。以下では、保護板42および保護板制御部122Bについて中心に説明する。
記憶部140は、複数種類の保護板それぞれに異なる警告信号が対応付けられたデータベースを備える。さらに、データベースにおいては、複数種類の保護板それぞれに異なる解除信号が対応付けられている。保護板制御部122Bは、データベースに基づいて、信号検知センサ30によって検知された警告信号に対応付けられた種類の保護板を閉める。一方、保護板制御部122Bは、データベースに基づいて、信号検知センサ30によって検知された解除信号に対応付けられた種類の保護板を開ける。
以上、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bの機能構成例について説明した。
(2−3.作業監視システムの機能詳細例)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bの機能詳細例について説明する。以下では、作業の例として、発破工程が先に実施され、塗装工程が後に実施される場合を想定する。
図10は、発破工程開始前における作業領域80の状態を示す図である。図10に示されるように、発破工程開始前には、保護板41および保護板42が開いている。かかる状態であれば、監視センサ20によって作業領域80の状態がセンシングされ、センシングによって得られたセンサデータが記録制御部121によって記憶部140に記録される。
続いて、発破工程の開始が近づいた場合を想定する。発破工程の開始が近づくと、作業管理者が作業員に対する注意喚起のために、警告信号送信ボタン51を押下して第1の警告信号を送信させるのが通例である。これによって、作業員は空間を伝搬する警告信号を知覚することによって発破工程の開始が近づいていることを認識することができる。例えば、作業員は、発破工程の開始が近づいていることを認識すると、作業領域80から避難することができる。図10に示されるように、第1の警告信号は、信号検知センサ30に到達する。
信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る。そして、保護板制御部122Bは、信号検知センサ30による検知信号が第1の警告信号であるかを判定する。保護板制御部122Bは、信号検知センサ30によって第1の警告信号が検知されたと判定した場合には、保護板41を閉める。その後、発破工程が実施される。
図11は、発破工程の実施中における作業領域80の状態を示す図である。図11を参照すると、保護板41が閉められた状態において発破工程が実施されている。このように、保護板41が閉められた状態において発破工程が実施されることによって、監視センサ20が保護板41によって保護され得る。したがって、本発明の第2の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様に、作業員が手動で保護板41を閉める場合と比較し、監視センサ20の保護(監視センサ20の損傷回避)をより確実に行うことが可能となる。さらに、本発明の第2の実施形態によれば、発破工程が実施されている間には発破工程に適した保護板41によって監視センサ20が保護され得る。
図12は、発破工程終了後における作業領域80の状態を示す図である。図12に示されるように、発破工程が終了すると、作業管理者が作業員に対する通知のために、解除信号送信ボタン53を押下して第1の解除信号を送信させる。これによって、作業員は空間を伝搬する解除信号を知覚することによって発破工程の終了を認識することができる。例えば、作業員は、発破工程の終了を認識すると、作業領域80に足を踏み入れることができる。図12に示されるように、第1の解除信号は、信号検知センサ30に到達する。
信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る。そして、保護板制御部122Bは、信号検知センサ30による検知信号が第1の解除信号であるかを判定する。ここでは、保護板制御部122Bが、信号検知センサ30によって第1の解除信号が検知された場合に、保護板41を閉める場合を想定する。しかし、保護板制御部122Bは、信号検知センサ30に第1の解除信号が検知された場合以外の場合に(例えば、保護板41を開けてから所定の時間経過後に)、保護板41を閉めてもよい。
保護板制御部122Bは、信号検知センサ30によって第1の解除信号が検知されたと判定した場合には、図12の矢印によって示されるように、保護板41を開ける。このように、保護板41が開けられた状態となれば、監視センサ20は、作業領域80の状態を観測することが可能となる。したがって、本発明の第2の実施形態によれば、作業員が手動で保護板41を開ける場合と比較し、監視センサ20は、監視すべき作業を漏れなく監視することが可能となる。
図13は、塗装工程開始前における作業領域80の状態を示す図である。図13に示されるように、塗装工程開始前には、保護板41および保護板42が開いている。かかる状態であれば、監視センサ20によって作業領域80の状態がセンシングされ、センシングによって得られたセンサデータが記録制御部121によって記憶部140に記録される。
続いて、塗装工程の開始が近づいた場合を想定する。塗装工程の開始が近づくと、作業管理者が作業員に対する注意喚起のために、警告信号送信ボタン52を押下して第2の警告信号を送信させるのが通例である。これによって、作業員は空間を伝搬する第2の警告信号を知覚することによって塗装工程の開始が近づいていることを認識することができる。例えば、作業員は、塗装工程の開始が近づいていることを認識すると、作業領域80から避難することができる。図13に示されるように、第2の警告信号は、信号検知センサ30に到達する。
信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る。そして、保護板制御部122Bは、信号検知センサ30による検知信号が第2の警告信号であるかを判定する。保護板制御部122Bは、信号検知センサ30によって第2の警告信号が検知されたと判定した場合には、保護板42を閉める。その後、塗装工程が実施される。
図14は、塗装工程の実施中における作業領域80の状態を示す図である。図14を参照すると、保護板42が閉められた状態において塗装工程が実施されている。このように、保護板42が閉められた状態において塗装工程が実施されることによって、監視センサ20が保護板42によって保護され得る。したがって、本発明の第2の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様に、作業員が手動で保護板42を閉める場合と比較し、監視センサ20の保護(監視センサ20の損傷回避)をより確実に行うことが可能となる。さらに、本発明の第2の実施形態によれば、塗装工程が実施されている間には塗装工程に適した保護板42によって監視センサ20が保護され得る。
図15は、塗装工程終了後における作業領域80の状態を示す図である。図15に示されるように、塗装工程が終了すると、作業管理者が作業員に対する通知のために、解除信号送信ボタン54を押下して第2の解除信号を送信させる。これによって、作業員は空間を伝搬する第2の解除信号を知覚することによって塗装工程の終了を認識することができる。例えば、作業員は、塗装工程の終了を認識すると、作業領域80に足を踏み入れることができる。図15に示されるように、第2の解除信号は、信号検知センサ30に到達する。
信号検知センサ30は、空間を伝搬してきた信号を検知して検知信号を得る。そして、保護板制御部122Bは、信号検知センサ30による検知信号が第2の解除信号であるかを判定する。ここでは、保護板制御部122Bが、信号検知センサ30によって第2の解除信号が検知された場合に、保護板42を閉める場合を想定する。しかし、保護板制御部122Bは、信号検知センサ30に第2の解除信号が検知された場合以外の場合に(例えば、保護板42を開けてから所定の時間経過後に)、保護板42を閉めてもよい。
保護板制御部122Bは、信号検知センサ30によって第2の解除信号が検知されたと判定した場合には、図15の矢印によって示されるように、保護板42を開ける。このように、保護板42が開けられた状態となれば、監視センサ20は、作業領域80の状態を観測することが可能となる。したがって、本発明の第2の実施形態によれば、作業員が手動で保護板42を開ける場合と比較し、監視センサ20は、監視すべき作業を漏れなく監視することが可能となる。
以上、本発明の第2の実施形態に係る作業監視システム1Bの機能詳細例について説明した。
<3.ハードウェア構成例>
続いて、本発明の実施形態に係る作業監視装置10のハードウェア構成例について説明する。以下では、本発明の実施形態に係る作業監視装置10のハードウェア構成例として、情報処理装置900のハードウェア構成例について説明する。なお、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成例は、作業監視装置10のハードウェア構成の一例に過ぎない。したがって、作業監視装置10のハードウェア構成は、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成から不要な構成が削除されてもよいし、新たな構成が追加されてもよい。
図16は、本発明の実施形態に係る作業監視装置10の例としての情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
以上、本発明の実施形態に係る作業監視装置10のハードウェア構成例について説明した。
<4.まとめ>
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、作業領域の状態を観測する監視センサと、保護板と、所定の警告信号を検知する信号検知センサと、前記信号検知センサによって前記所定の警告信号が検知された場合に、前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させる保護板制御部と、を有する、作業監視システムが提供される。そこで、監視センサの保護をより確実に行うことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、制御部120が有する各機能ブロックの全部が、作業監視装置10に組み込まれる場合を主に説明した。しかし、制御部120が有する各機能ブロックは、複数の装置に分散されて存在してもよい。例えば、保護板制御部122は、作業監視装置10に組み込まれ、記録制御部121は、作業監視装置10とは異なる、図示しない記録制御装置に組み込まれてもよい。このとき、コンピュータを、図示しない記録制御装置として機能させるためのプログラムが提供されてもよいし、コンピュータを、図示しない記録制御装置として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。
1A、1B 作業監視システム
10A、10B 作業監視装置
20 監視センサ
30 信号検知センサ
41、42 保護板
80 作業領域
120 制御部
121 記録制御部
122A、122B 保護板制御部
140 記憶部
160 出力部

Claims (7)

  1. 作業領域の状態を観測する監視センサと、
    保護板と、
    所定の警告信号を検知する信号検知センサと、
    前記信号検知センサによって前記所定の警告信号が検知された場合に、前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させる保護板制御部と、
    を有する、作業監視システム。
  2. 前記所定の警告信号は、所定の音響信号または所定の光信号である、
    請求項1に記載の作業監視システム。
  3. 前記保護板制御部は、前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させてから所定の時間経過後に、前記保護板を前記監視センサの前面を開放する位置に移動させる、
    請求項1に記載の作業監視システム。
  4. 前記保護板制御部は、前記信号検知センサによって所定の解除信号が検知された場合に、前記保護板を前記監視センサの前面を開放する位置に移動させる、
    請求項1に記載の作業監視システム。
  5. 前記作業監視システムは、複数種類の保護板と、
    前記複数種類の保護板それぞれに異なる警告信号が対応付けられたデータベースと、を備え、
    前記保護板制御部は、
    前記データベースに基づいて、前記信号検知センサによって検知された警告信号に対応付けられた種類の保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させる、
    請求項1に記載の作業監視システム。
  6. 前記監視センサは、LiDARセンサを含む、
    請求項1に記載の作業監視システム。
  7. 作業領域の状態を観測する監視センサと、
    保護板と、
    所定の警告信号を検知する信号検知センサと、を備える、作業監視システムによる作業監視方法であって、
    前記信号検知センサによって前記所定の警告信号が検知された場合に、プロセッサが前記保護板を前記監視センサの前面を保護する位置に移動させることを含む、
    作業監視方法。
JP2019027936A 2019-02-20 2019-02-20 作業監視システムおよび作業監視方法 Pending JP2020136905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019027936A JP2020136905A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 作業監視システムおよび作業監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019027936A JP2020136905A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 作業監視システムおよび作業監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020136905A true JP2020136905A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72263872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019027936A Pending JP2020136905A (ja) 2019-02-20 2019-02-20 作業監視システムおよび作業監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020136905A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112887594A (zh) * 2021-01-13 2021-06-01 随锐科技集团股份有限公司 提升视频会议安全性的方法及系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043570A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Chinontec Kk 撮影装置および撮影システム
CN2732752Y (zh) * 2004-06-07 2005-10-12 天津市三特电子有限公司 高炉镜头的自动清扫装置
JP2014002501A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Hochiki Corp 警報システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043570A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Chinontec Kk 撮影装置および撮影システム
CN2732752Y (zh) * 2004-06-07 2005-10-12 天津市三特电子有限公司 高炉镜头的自动清扫装置
JP2014002501A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Hochiki Corp 警報システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112887594A (zh) * 2021-01-13 2021-06-01 随锐科技集团股份有限公司 提升视频会议安全性的方法及系统
CN112887594B (zh) * 2021-01-13 2022-07-15 随锐科技集团股份有限公司 提升视频会议安全性的方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101485022B1 (ko) 행동 패턴 분석이 가능한 객체 추적 시스템 및 이를 이용한 방법
US20220357421A1 (en) Optical fiber sensing system and sound source position identification method
WO2020166057A1 (ja) 光ファイバセンシングシステム、行動特定装置、行動特定方法、及びコンピュータ可読媒体
US11846541B2 (en) Optical fiber sensing system with improved state detection
CN113393652A (zh) 一种报警方法、系统、装置及存储介质
JP2020136905A (ja) 作業監視システムおよび作業監視方法
CN109102144B (zh) 作业风险可能性等级的确定方法、装置及存储介质
JP6466703B2 (ja) 作業支援システム、設定装置、設定方法及び設定プログラム
US20230070029A1 (en) Detection system, detection device, and detection method
KR102392286B1 (ko) 광 케이블을 이용하여 지중 선로의 위험 요소를 모니터링하기 위한 시스템 및 그 방법
JP3697816B2 (ja) 巡回点検支援システム
US11465228B2 (en) Method and apparatus to monitor a fire state associated with a welding event
JP6483420B2 (ja) 端末装置、作業支援システム、判定方法及び判定プログラム
JP2017146930A (ja) 監視装置
JP7251407B2 (ja) センサ設置支援装置、センサ設置支援方法およびプログラム
JP5250843B2 (ja) 携帯型情報記憶端末及び携帯型情報記憶端末を用いた情報管理システム
JP2021135875A (ja) 避難誘導システム
JP7114421B2 (ja) 携帯端末、行動管理システムおよびプログラム
JP2021060784A (ja) 物体検知装置、システム、方法、及びプログラム
JP7112279B2 (ja) 物体検出装置および物体検出システム
KR20000000313A (ko) 지하주차장용 경비 시스템 및 그 방법
KR20190023544A (ko) IoT 센서와 연계된 사운드 기반의 디지털 영상저장 장치 및 방법
KR102568443B1 (ko) 촬영 장치를 이용하는 안전 관리 시스템 및 그의 동작 방법
JP5994580B2 (ja) 警告情報システム及び制御装置
JPWO2018011891A1 (ja) データ収集解析システム、データ収集解析方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190327

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190328

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230808