JP2020136303A - 配線構造及び配線構造を生産する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電インキの硬化物でなる配線パターンを有する配線板における部品実装部及び外部との接続部を除く配線部の低抵抗化を可能とする。【解決手段】第1の基材41の上に第1の粘着剤層42が配され、第1の粘着剤層42の上に配線パターン50が形成された第1の層構造40と、第2の基材61の上に第2の粘着剤層62が配され、第2の粘着剤層62の上に第2の配線部71が形成された第2の層構造60とが配線パターン50が形成された面と第2の配線部71が形成された面とが向き合うように相互に重ねられた構造を有し、第2の配線部71は配線パターン50の第1の配線部55に重なるパターン形状を有し、第1の配線部55と第2の配線部71とが対接されて配線部80が構成され、第1の層構造40と第2の層構造60とは第1の粘着剤層42と第2の粘着剤層62とが相互に貼り付けられて機械的に結合される。【選択図】図1
Description
この発明は基材の上に粘着剤層を備え、その粘着剤層の上に導電インキの硬化物でなる配線パターンを備える配線構造に関し、さらに配線構造を生産する方法に関する。
特許文献1にはこのような配線構造を有する配線付き基材が記載されている。図5は特許文献1に記載されている配線付き基材を示したものであり、配線付き基材10にはこの例ではマイクロホン20が実装された構成となっている。
配線付き基材10はフィルム11の一面11a上に絶縁性の粘着剤層12が設けられ、さらに粘着剤層12上に配線パターン(特許文献1では導体パターンと称している)13が形成された構成となっている。粘着剤層12はフィルム11の一面11aに全面に渡って設けられている。配線パターン13は銀インキ(銀ペースト)を用い、印刷によって形成されており、この例では4本配列されて形成されている。4本の配線パターン13の各一端及び各他端にはランド13a及び13bがそれぞれ形成されている。
マイクロホン20は端子21が配線パターン13のランド13aにそれぞれ位置合わせされて押圧され、粘着剤層12に押し付けられることによって実装されている。マイクロホン20の底面20aの、端子21が形成されていない部分は粘着剤層12に粘着されて機械的に結合されている。図5中、30はカバーフィルムを示し、31及び32はそれぞれカバーフィルム30に形成されている窓及び切欠きを示す。
ところで、上述した特許文献1に記載されている配線付き基材10のように、配線パターンの形成に導電インキによる印刷法を用いる場合、銅箔やめっきによって配線パターンを形成する方法に比べ、配線抵抗が増大する点に注意が必要となる。
例えば、印刷法としてスクリーン印刷を用いると、硬化した導電インキの体積抵抗率は一般にバルク金属の100倍程度にまでなってしまう。一方、インクジェット印刷やグラビア印刷、さらにはフレキソ印刷やグラビアオフセット印刷等の印刷法を用いると、硬化した導電インキの体積抵抗率をバルク金属並みとすることもできるが、配線パターンの厚さは数μm程度が限界であり、つまり厚膜化が困難なため、配線抵抗の低抵抗化はやはり難しい。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、配線パターンの厚膜化を可能とし、配線パターンの低抵抗化を可能とする配線構造及び配線構造を生産する方法を提供することにある。
請求項1の発明によれば、導電インキの硬化物でなる配線パターンを有する配線板における部品実装部及び外部との接続部を除く配線部の配線構造は、第1の基材の上に弾性変形する絶縁性の第1の粘着剤層が配され、第1の粘着剤層の上に第1の配線部が形成された第1の層構造と、第2の基材の上に弾性変形する絶縁性の第2の粘着剤層が配され、第2の粘着剤層の上に第2の配線部が形成された第2の層構造とが、第1の配線部が形成された面と第2の配線部が形成された面とが向き合うように相互に重ねられた構造を有し、第2の配線部は第1の配線部に重なるパターン形状を有し、第1の配線部と第2の配線部とが対接されて前記配線部が構成され、第1の層構造と第2の層構造とは、第1の粘着剤層の第1の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部と第2の粘着剤層の第2の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部とが相互に貼り付けられて機械的に結合されているものとされる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1の基材と第2の基材の少なくとも一方は可撓性を有するフィルム基材とされる。
請求項3の発明では請求項1又は2の発明において、第1の基材と第1の粘着剤層の組及び第2の基材と第2の粘着剤層の組の少なくとも一方の組は透明とされる。
請求項4の発明によれば、導電インキの硬化物でなる配線パターンを有する配線板における部品実装部及び外部との接続部を除く配線部の配線構造を生産する方法は、第1の基材の上に弾性変形する絶縁性の第1の粘着剤層が配され、第1の粘着剤層の上に第1の配線部が形成された第1の層構造と、第2の基材の上に弾性変形する絶縁性の第2の粘着剤層が配され、第2の粘着剤層の上に第1の配線部と重なるパターン形状を有する第2の配線部が形成された第2の層構造とを用意し、第1の層構造と第2の層構造とを、第1の配線部が形成された面と第2の配線部が形成された面とを対向させて相互に押し付けることで、第1の配線部と第2の配線部とを対接させて前記配線部を構成し、第1の粘着剤層の第1の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部と第2の粘着剤層の第2の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部とを相互に貼り付けて機械的に結合させる。
請求項5の発明では請求項4の発明において、第1の基材と第2の基材の少なくとも一方は可撓性を有するフィルム基材とされる。
請求項6の発明では請求4又は5の発明において、第1の基材と第1の粘着剤層の組及び第2の基材と第2の粘着剤層の組の少なくとも一方の組は透明とされ、その透明である組の側からの視認により第1の層構造と第2の層構造とを位置合わせして相互に押し付ける。
この発明によれば、配線パターンにおける部品実装部及び外部との接続部を除く配線部の厚さを簡便に増大させて低抵抗化することができ、よって導電インキを用いて配線部を印刷形成する際、例えば厚膜印刷が困難な印刷法を用いる必要がある場合であっても低抵抗な配線部を実現することができる。
加えて、第1及び第2の配線部を重ねて1つの配線部を構成するものであるため、例えば一方の配線部に導電不良のような不具合が生じていたとしても、他方の配線部によってそのような不具合を補償することができ、よって歩留まりの向上を図ることができる。
また、配線構造の断面は配線部が上下方向中央に位置し、上下の粘着剤層、基材によって配線部が挟まれて上下対称構造となるため、曲げに強い配線構造とすることができる。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による配線構造を有する配線板の一構成例を示したものであり、図1では配線板100は最終的に不要部分が切断除去される前の状態を示している。
配線板100は第1の層構造40と第2の層構造60とが貼り合わされた構造となっており、図2及び図3は第1の層構造40及び第2の層構造60の詳細をそれぞれ示したものである。まず、これら図2及び図3を参照して第1の層構造40及び第2の層構造60の構成を説明する。
第1の層構造40は図2に示したように、矩形板状をなす第1の基材41の上に弾性変形する絶縁性の第1の粘着剤層42が全面に渡って配され、その第1の粘着剤層42の上に所要の配線パターン50が形成された構成を有する。
配線パターン50はこの例では電子部品(チップ部品)が4つ実装されるものとし、また第1の基材41の長辺方向(左右方向)両端部に位置する部分は外部との接続部を構成するものとして模式的に示している。
配線パターン50は図2Aに示したように、第1の基材41の中央部に位置する左右2列、各5個のランド51と、左右のランド51から左右方向、互いの外側にそれぞれ引き出されて第1の基材41の端縁に至る計10本の導体52と、後述するランド53とを含む。左側に引き出された5本の導体52のうちの1本は中間で断絶され、他の1本は中間で2箇所断絶されている。これら導体52の断絶箇所を挟む両側には、それぞれ幅広とされたランド53が形成されている。
左右各5本の導体52の、第1の基材41の左右方向両端部に配列されて位置する部分は接続部54をなし、残余の部分は第1の配線部55をなす。左右各5本の導体52はピッチ変換され、接続部54の配列ピッチは左右各5個のランド51の配列ピッチより小とされている。
図2A中、56はアライメントマーカであり、第1の層構造40は矩形の4つの角部にそれぞれ図2Aに示したような形状を有するアライメントマーカ56を具備するものとなっている。アライメントマーカ56は第1の粘着剤層42の上に、配線パターン50と同時に同一層で形成されている。
次に、第2の層構造60について説明する。第2の層構造60は図3に示したように、第2の基材61と弾性変形する絶縁性の第2の粘着剤層62と第2の配線部71とアライメントマーカ72とよりなる。
第1の基材41と同じ大きさの矩形板状をなす第2の基材61には正方形の大きな穴63及び長方形の小さな3つの穴64が形成されており、さらに切欠き65が2つ形成されている。第2の粘着剤層62はこのような形状を有する第2の基材61の上に全面に渡って配され、第2の配線部71及びアライメントマーカ72は第2の粘着剤層62の上に形成されている。
第2の基材61に形成されている穴63、3つの穴64及び2つの切欠き65は、図3Aに示した第2の層構造60の構成を上下反転させて図2Aに示した第1の層構造40の構成に重ねた時に、それぞれ第1の層構造40の10個のランド51が位置する位置、導体52の3箇所の断絶箇所が位置する位置、左右各5本の導体52の接続部54が位置する位置に対応して形成されている。
複数の導体よりなる第2の配線部71は図3Aに示した第2の層構造60の構成を上下反転させて図2Aに示した第1の層構造40の構成に重ねた時に、第1の層構造40の左右各5本の導体52の接続部54を除く第1の配線部55にそれぞれ重なる位置に形成されている。アライメントマーカ72は第2の層構造60の矩形の4つの角部にそれぞれ図3Aに示したような形状を有して形成されており、第2の配線部71と同時に同一層で形成されている。
上記のような構成を有する第1の層構造40及び第2の層構造60において、第1の基材41及び第2の基材61はこの例では共に可撓性を有するフィルム基材とされる。フィルム基材の材料としては例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポリイミド)等を用いることができる。
第1の粘着剤層42及び第2の粘着剤層62を構成する粘着剤としては、例えばポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、エポキシ系、フェノール系、シリコーン系、ポリオレフィン系、ポリイミド系、ビニル系、天然高分子系のポリマーなどが挙げられる。上記ポリマーは単独で用いられても、併用して用いられてもよい。
また、粘着性や機械的特性を向上させるために、上記ポリマーに、例えばポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、エポキシ系、フェノール系、シリコーン系、ポリオレフィン系、ポリイミド系、ビニル系のモノマー、オリゴマーを混合して用いてもよい。
配線パターン50、第2の配線部71及びアライメントマーカ56,72は例えば銀粒子や銅粒子などの導電粒子を含む導電インキを用い、印刷によって形成され、配線パターン50、第2の配線部71及びアライメントマーカ56,72は導電インキの硬化物で構成される。印刷法としては例えばグラビアオフセット印刷が用いられる。
第1の層構造40と第2の層構造60とは、第1の層構造40の配線パターン50が形成された面、即ち第1の配線部55が形成された面と、第2の層構造60の第2の配線部71が形成された面とを対向させ、位置合わせして相互に押し付けることで一体化され、これにより図1に示した配線板100となる。
第1の層構造40と第2の層構造60の位置合わせはこの例ではアライメントマーカ56,72を用いて行われる。フィルム基材よりなる第1の基材41及び第2の基材61はこの例ではいずれも透明とされており、また第1の粘着剤層42及び第2の粘着剤層62も透明とされており、よってこれら透明な第1の基材41及び第1の粘着剤層42の側から、あるいは透明な第2の基材61及び第2の粘着剤層62の側からいずれもアライメントマーカ56及び72を視認することができ、アライメントマーカ56と72とを位置合わせすることによって第1の層構造40と第2の層構造60とが位置合わせされる。
このように第1の配線部55が形成された面と第2の配線部71が形成された面とが向き合うように第1の層構造40と第2の層構造60とが位置合わせされ、相互に押し付けられて重ねられた構造を有する配線板100においては、第1の配線部55に重なるパターン形状を有する第2の配線部71は第1の配線部55に対接され、対接一体化された第1の配線部55と第2の配線部71とによって配線部80が構成される。
なお、第1の層構造40と第2の層構造60とは、第1の粘着剤層42の配線パターン50が形成されていない表面と、第2の粘着剤層62の第2の配線部71が形成されていない表面とが相互に貼り付けられることによって機械的に結合、一体化される。
これら第1の粘着剤層42及び第2の粘着剤層62は押圧により弾性変形して粘着し、その弾性復元力が第1の配線部55と第2の配線部71とを圧接させる方向の荷重として寄与するため、第1の配線部55と第2の配線部71との良好な圧接状態、即ち電気的結合状態を得ることができる。なお、図1Aでは第1の層構造40と第2の層構造60との重なり状態をわかりやすくするため、第1の層構造40の配線パターン50及びアライメントマーカ56は図2Aに示したように黒で塗りつぶすことなく、白抜きで外形線のみを示している。
図1A中、二点鎖線aは切断加工される位置を示したものであり、配線板100は二点鎖線aの位置で切断加工されることによって不要部分が切断除去されて完成品となる。
図4Aは不要部分が切断除去されて完成品となった配線板100’にチップ(チップ部品)91〜94が実装された状態を示したものであり、第2の層構造60の大きな穴63にはチップ91が配置されて穴63内に露出するランド51にチップ91が実装され、第2の層構造60の小さな3つの穴64にはチップ92〜94がそれぞれ配置されて穴64内に露出するランド53にチップ92〜94がそれぞれ実装される。チップ91は例えばマイコン(マイクロコンピュータ)であり、チップ92〜94は抵抗器やコンデンサである。チップ91〜94は押圧され、第1の粘着剤層42に押し付けられることによって第1の粘着剤層42に粘着され、半田レス、熱レスで実装される。
配線板100’の左右方向両端部には、第2の層構造60の切欠き65によって各5本の導体52の、外部(外部回路)と接続される接続部54がそれぞれ露出しており、この配線板100’は第1の粘着剤層42の粘着によって両端が外部回路とそれぞれ電気的、機械的に接続されるものとなっている。
以上、この発明による配線構造を有する配線板及びその配線板にチップ部品が実装された状態について説明したが、この発明による配線構造は第1の層構造と第2の層構造とを貼り合わせて重ね、配線パターンにおける部品実装部(ランド形成部)及び外部との接続部を除く配線部を上述した配線部80のように、第1の層構造の第1の配線部と第2の層構造の第2の配線部との重ねによって構成するものとなっている。よって、配線部の厚さを増大させて配線部を低抵抗化することができ、つまりそのような配線部を含む配線パターンを低抵抗化することができる。
このように2つの配線部を重ねて厚さを増大させ、実質的に配線部の厚さを2倍にすることができるこの発明は、厚膜印刷が困難な印刷法によって配線部を形成する場合の配線部の低抵抗化に特に有用であり、また狭ピッチで配列されて抵抗値が高くなりやすい配線部の低抵抗化に有用である。
なお、このように第1及び第2の、2つの配線部を重ねて1つの配線部を構成するものであるため、例えば一方の配線部に欠陥があり、導電不良が生じていたとしても、他方の配線部によってその導電不良を補償することができ、その点でこの発明による配線構造を有する配線板によれば良好な歩留まりを得ることができる。
また、この発明による配線構造によれば、配線構造の断面は図4Bに示したように上下対称構造となり、配線部80の上下両側に図4Bに示したように、それぞれ第1の粘着剤層42、第1の基材41及び第2の粘着剤層62、第2の基材61が位置して配線部80はこれら粘着剤層及び基材によって両側から挟まれて断面の中央に位置するものとなる。よって、このような配線構造を有する配線板100’の幅狭延長部101(図4A参照)が例えばケーブル部とされ、配線部80の延伸方向及び幅狭延長部101の幅方向と直交する方向に曲げが加わったとしても、配線部80には圧縮応力や引張応力は基本的に加わらず、また粘着剤層の粘着剥れといった不具合も発生しにくく、曲げに強いケーブル部とすることができる。
なお、上述した例では第1の基材41と第1の粘着剤層42の組及び第2の基材61と第2の粘着剤層62の組はいずれも透明とされており、いずれの組の側からでもアライメントマーカ56,72を視認することができるものとなっているが、少なくとも一方の組が透明であれば、その透明である組の側からアライメントマーカ56,72を視認して位置合わせを行うことができる。また、例えばアライメントマーカ56,72を使用することなく、第1の配線部55と第2の配線部71を直接視認して位置合わせを行うこともできる。
第1の基材41と第2の基材61は上述した例ではいずれも可撓性を有するフィルム基材としているが、これに限るものではなく、リジッドな基材であってもよい。
第1の配線部55に圧接されて第1の配線部55と厚膜の配線部80を構成する第2の配線部71は第1の配線部55と必ずしも形状が一致していなくてもよく、例えば一部重ならない部分があったり、配線幅が異なるものであってもよい。
第1の層構造40は第1の基材41の上に全面に渡って第1の粘着剤層42を有しているが、この例では第1の粘着剤層42の配線パターン50が形成されていない表面の一部はチップ91〜94の粘着実装に使用されるものとなっている。第1の層構造40と第2の層構造60の機械的な結合は、第1の粘着剤層42の配線パターン50が形成されていない(したがって第1の配線部55が形成されていない)表面の少なくとも一部と、第2の粘着剤層62の第2の配線部71が形成されていない表面の少なくとも一部が相互に貼り付けられることによって達成される。
10 配線付き基材 11 フィルム
11a 一面 12 粘着剤層
13 配線パターン 13a,13b ランド
20 マイクロホン 20a 底面
21 端子 30 カバーフィルム
31 窓 32 切欠き
40 第1の層構造 41 第1の基材
42 第1の粘着剤層 50 配線パターン
51 ランド 52 導体
53 ランド 54 接続部
55 第1の配線部 56 アライメントマーカ
60 第2の層構造 61 第2の基材
62 第2の粘着剤層 63,64 穴
65 切欠き 71 第2の配線部
72 アライメントマーカ 80 配線部
91〜94 チップ 100,100’ 配線板
101 幅狭延長部
11a 一面 12 粘着剤層
13 配線パターン 13a,13b ランド
20 マイクロホン 20a 底面
21 端子 30 カバーフィルム
31 窓 32 切欠き
40 第1の層構造 41 第1の基材
42 第1の粘着剤層 50 配線パターン
51 ランド 52 導体
53 ランド 54 接続部
55 第1の配線部 56 アライメントマーカ
60 第2の層構造 61 第2の基材
62 第2の粘着剤層 63,64 穴
65 切欠き 71 第2の配線部
72 アライメントマーカ 80 配線部
91〜94 チップ 100,100’ 配線板
101 幅狭延長部
Claims (6)
- 導電インキの硬化物でなる配線パターンを有する配線板における部品実装部及び外部との接続部を除く配線部の配線構造であって、
第1の基材の上に弾性変形する絶縁性の第1の粘着剤層が配され、前記第1の粘着剤層の上に第1の配線部が形成された第1の層構造と、第2の基材の上に弾性変形する絶縁性の第2の粘着剤層が配され、前記第2の粘着剤層の上に第2の配線部が形成された第2の層構造とが、前記第1の配線部が形成された面と前記第2の配線部が形成された面とが向き合うように相互に重ねられた構造を有し、
前記第2の配線部は前記第1の配線部に重なるパターン形状を有し、前記第1の配線部と前記第2の配線部とが対接されて前記配線部が構成され、
前記第1の層構造と前記第2の層構造とは、前記第1の粘着剤層の前記第1の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部と前記第2の粘着剤層の前記第2の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部とが相互に貼り付けられて機械的に結合されていることを特徴とする配線構造。 - 請求項1に記載の配線構造において、
前記第1の基材と前記第2の基材の少なくとも一方が可撓性を有するフィルム基材であることを特徴とする配線構造。 - 請求項1又は2に記載の配線構造において、
前記第1の基材と前記第1の粘着剤層の組及び前記第2の基材と前記第2の粘着剤層の組の少なくとも一方の組が透明であることを特徴とする配線構造。 - 導電インキの硬化物でなる配線パターンを有する配線板における部品実装部及び外部との接続部を除く配線部の配線構造を生産する方法であって、
第1の基材の上に弾性変形する絶縁性の第1の粘着剤層が配され、前記第1の粘着剤層の上に第1の配線部が形成された第1の層構造と、第2の基材の上に弾性変形する絶縁性の第2の粘着剤層が配され、前記第2の粘着剤層の上に前記第1の配線部と重なるパターン形状を有する第2の配線部が形成された第2の層構造とを用意し、
前記第1の層構造と前記第2の層構造とを、前記第1の配線部が形成された面と前記第2の配線部が形成された面とを対向させて相互に押し付けることで、前記第1の配線部と前記第2の配線部とを対接させて前記配線部を構成し、前記第1の粘着剤層の前記第1の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部と前記第2の粘着剤層の前記第2の配線部が形成されていない表面の少なくとも一部とを相互に貼り付けて機械的に結合させることを特徴とする配線構造を生産する方法。 - 請求項4に記載の配線構造を生産する方法において、
前記第1の基材と前記第2の基材の少なくとも一方が可撓性を有するフィルム基材であることを特徴とする配線構造を生産する方法。 - 請求項4又は5に記載の配線構造を生産する方法において、
前記第1の基材と前記第1の粘着剤層の組及び前記第2の基材と前記第2の粘着剤層の組の少なくとも一方の組が透明であり、その透明である組の側からの視認により前記第1の層構造と前記第2の層構造とを位置合わせして相互に押し付けることを特徴とする配線構造を生産する方法。
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Patent Citations (2)
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