JP2020135908A - 復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法 - Google Patents

復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法 Download PDF

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Abstract

【課題】再生された符号化信号から情報の復号を行う際に、固定的ノイズを除去するとともにデータ誤りを低減し、さらに、十分な誤り訂正能力を発揮することのできる復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法を提供する。
【解決手段】再生符号化信号を復号する復号装置において、ニューラルネットワークにより前記再生符号化信号を復調判定して再生ビット列を生成し、前記ニューラルネットワークで計算されたクラス確率から各ビットの対数尤度比を求め、前記再生ビット列の誤り訂正を行うことを特徴とする。再生符号化信号を2次元符号化信号とし、畳み込みニューラルネットワークを用いることが望ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法に関し、特に、2次元符号化信号の復号に適した復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法に関する。なお、本発明をホログラムの再生装置の例に基づいて説明するが、本発明の復号装置及び復号方法は、ホログラム再生装置に限定されるものではない。
近年、大容量のデータを効率的に記録することができる媒体として、ホログラム光メモリー媒体(ホログラム記録媒体)が注目されている。ホログラフィックメモリーは、画像や音声、コンピュータ等の大容量メモリーとしての利用が期待されている。
ホログラフィックメモリー記録システムでは、一般に、デジタルデータを担持した物体光を参照光とともにホログラム記録媒体に同時に照射し、ホログラム記録媒体中に形成される干渉縞を光記録媒体に書き込むことによって、該デジタルデータを記録する。一方、デジタルデータが記録されたホログラム記録媒体に参照光を照射すると、ホログラム記録媒体中に書き込まれた干渉縞により光の回折を生じて、上記物体光が担持していたデジタルデータを再生することができる。現在用いられているホログラフィックメモリー記録システムの一例について図10及び図11を参照しながら簡単に説明する。
まず、記録時から説明する。図10は、ホログラフィックメモリー記録システム100の記録時の光学配置と光路(太い一点鎖線)の一例を示す図である。なお、記録時に使用されない光学要素は、細い二点鎖線で描かれている。記録時に用いる光学素子のみを用いて、ホログラム記録装置を構成することができる。
レーザ光源101から出力され、シャッタ102を通過したレーザ光(ここではS偏光(縦偏光))が1/2波長板103によって45度偏光に偏光面を回転させられた後、PBS(偏光ビームスプリッタ)104にてP偏光およびS偏光とに分けられる。P偏光はPBS104を透過後、シャッタ105を通過する。その後、拡大レンズ106により拡大された後、PBS107を透過し、反射型液晶素子等からなるSLM(空間光変調素子)108上に照射される。この照射された光は、SLM108の素子面に映出された白と黒のビットパターン(ピクセルパターン)による2次元画像のデジタルデータを担持されるとともに、S偏光に変換されて(実際には、白表示とされた素子からの光がS偏光に変換される)反射され、物体光としてPBS107に戻る。このSLM108から戻った物体光は、PBS107により反射され、FT(フーリエ変換)レンズ109を通過後、空間フィルタ110でナイキスト周波数分を透過し、それ以上の周波数成分をカットし、再度、FT(フーリエ変換)レンズ111、FT(フーリエ変換)レンズ112を介してホログラム記録媒体113上に照射される。
一方、PBS104によって反射されたS偏光は1/2波長板117を通過するが、ここでは、1/2波長板117とビームの偏光軸を合わせておき、ビームの偏光面は回転させない。次にPBS116に入射し、ここで、反射され、ミラー120、ガルバノミラー121と反射され、リレーレンズ122を通過後、ホログラム記録媒体113上に照射される。このようにしてホログラム記録媒体113上に照射された参照光と物体光はいずれもS偏光とされているので、このホログラム記録媒体113上で干渉して干渉縞が形成され、該干渉縞がホログラム記録媒体113に書き込まれることになる。こうして、SLM108上に映出された2次元データが記録される。
次に再生時について図11を用いて説明する。図11は、ホログラフィックメモリー記録システム100の再生時の光学配置と光路(太い一点鎖線)の一例を示す図である。なお、再生時に使用されない光学要素は、細い二点鎖線で描かれている。再生時に用いる光学素子のみを用いて、ホログラム再生装置を構成することができる。
PBS104までは記録時と同様であるが、透過したP偏光はシャッタ105で止められる。一方、反射されたS偏光は1/2波長板117の軸を45度の設定値へ変更して偏光面を90度回転され、P偏光となる。このP偏光はPBS116を通過後、ガルバノミラー115によって反射され、リレーレンズ114を通過後ホログラム記録媒体113に入射する。ホログラム記録媒体113に書かれた干渉縞によって回折された信号光はFTレンズ112、FTレンズ111、空間フィルタ110、FTレンズ109、と通過後、PBS107を通過して2次元撮像素子118で撮像され、演算装置119で処理することにより、記録されたデジタルデータが復元されることになる。
このようなホログラフィックメモリー記録システムにおいて、FTレンズを通過する光は一種のローパスフィルタの効果を受け、信号再生する2次元撮像素子118では、点像が大きく広がり、また、近隣の点像が近い場合はその点像同士が接合してしまう再生像となる。また、レーザ光源101から出射する光を拡大レンズ106でSLM108の大きさまで大きくするので、SLM108の中心部が明るく、周辺部がやや暗い再生像となる。
この場合のピクセルパターンの閾値判定においては、輝度分布に応じて周辺部と中心部で閾値を変化させなければならない。しかしながら、輝度分布は記録条件、再生条件など種々の依存性があるので、一概には決定できない。そこで、記録コードとして、ある一定の範囲中で白と黒との判定を行う差分コードが提案されている。この手法をとることにより、ある一定の範囲内での白と黒との判別により、データを再生できる特徴がある。
また、ホログラフィックメモリー記録システムにおいては、差分コードを発展させた2次元符号(2次元コード)を用いることも行われている。例えば、ホログラム記録では、2×2の4ピクセル(pixel:画素)に対し、中から1つのピクセルのみ白とし、そのほかを黒とする、つまり2bitの情報を4ピクセル使って記録再生することがある(特許文献1)。以下、nbitの情報を、rピクセルを使って表現する変調方法を「n:r変調」と呼ぶことにする。上記の2bitの情報を4ピクセル使って記録再生する方法は、「2:4変調」である。n:r変調は、nbitの情報を、rピクセルの2次元符号(以下、「シンボル」と呼ぶ。)を用いて、2次元信号に変換することができる。
一方、ホログラフィックメモリー記録システムでは、輝度むらの他にも光学系、記録媒体からのノイズ、多重した記録ページからの漏洩などさまざまなノイズも加わる。このため、上述の差分コードのみで、そのまま誤りなく記録再生することは困難なため、通常誤り訂正コードを付加する。
誤り訂正コード(誤り訂正符号)には大きく分けて、ブロック符号と畳み込み符号とに分かれる。近年、ブロック符号では、LDPC(Low Density Parity Check)が、畳み込み符号では、ターボ符号がシャノン限界に迫る誤り訂正能力を示すことで、よく使われている。
このうち、ターボ符号は復号処理が複雑でレイテンシが比較的大きいところから、記録装置の誤り訂正といった点から考えると、適当ではない。一方、LDPCは線形時間復号である、並列実装に適している、などの点から、衛星放送、無線LANや無線インターネットをはじめとしてさまざまなところで使われている。ホログラフィックメモリー記録システムでも同様に、誤り訂正符号としてLDPCの使用が有望である(特許文献2、特許文献3)。
次に、LDPC符号化/復号化の概要について説明する。
LDPCにおいては、符号化の対象とするビットが、一般に「情報ビット」と呼ばれる。また、LDPCの符号化を行うにあたっては、予め「検査行列」(Hと表記される)が定められる。符号化においては、先ず、入力された情報ビット列と上記検査行列Hとに基づき、「検査ビット列」(パリティ)が生成される。検査ビットが付加されたデータ単位、すなわち「情報ビット+検査ビット」の単位が、LDPC符号化/復号化の最小単位である「1LDPCブロック」となる。このようにLDPC符号化されたデータ(LDPC符号列)が、通信路に対して送出され、或いは記録媒体に対して記録される。
LDPC符号の復号では、先ず、受信信号(又は読出し信号)から、LDPC符号列を構成する各ビットの「対数尤度比」(Log Likelihood Ratio:LLR)を計算する。この「対数尤度比」は、各ビットの値(「0」又は「1」)の尤度を表す情報として用いられるものであり、以下では「LLR」と略称する。
ここで、送信信号をXn(Xnは、+1又は−1)、受信信号をYnとしたときの、LLR(λnとおく)の求め方について説明する。通信路の条件付き確率P(Yn|Xn)より、LLRは一般に次式(1)で計算できる。
一般的なAWGN(Additive white Gaussian noise:加法白色ガウス雑音)通信路を想定した場合のLDPC符号化・復号化のモデルの場合、通信路の条件付き確率PAWGNは、次式(2)とおくことができる。但し、σ2はガウス雑音の分散であり、μは+1と−1の値をとる。
ここで、(1)式に、(2)式を代入すると、LLR(λn)は、次式(3)となる。
したがって、最終的に、対数尤度比(LLR)は、式(4)の形となる。
受信信号からビットごとのLLRを計算し、求めたLLRと、予め定められた検査行列(H)とに基づき、LDPC復号アルゴリズムにより、LDPCブロックごとに情報ビットの各ビット値を推定するのがLDPC復号である。
LDPC復号アルゴリズムは、いわゆるMAP(Maximum A posteriori Possibility)復号法を基礎としたものとなる。MAP復号法では、符号語Xを送信したとき受信語Yが受信される確率を表す条件付き確率を計算し、該条件付き確率Pを最大とする「0」又は「1」のシンボルをその推定値とする。但し、すべての符号語について事後確率P(Yn|Xn)の値を加算することでビットごとの事後確率を計算する手順を、定義に従ってそのまま実行するとした場合、計算量は膨大なものとなるので、この計算量を削減するためのLDPC復号アルゴリズムとして、例えばsum-productアルゴリズムが提案されている。このsum-productアルゴリズムは、MAP復号法の近似アルゴリズムといえる。sum-productアルゴリズムについては、既に多数の文献に説明されている(非特許文献1〜3)。
本発明者らは、LDPCによる誤り訂正符号化され、n:r変調された信号を、効率的に復号する復号装置及び復号方法を既に提案している(特許文献4)。この復号装置及び復号方法により、n:r変調信号から、nbitデータの尤度(LLR)を四則演算のみで簡略に、且つ、正確に決定することができる。なお、この復号方法では、各ビットの尤度を、規格化した測定値(信号値)に基づいて算出することから、以下では、特許文献4に基づくLLRの求め方を「測定値基準方式」と呼ぶことがある。
このように、n:r変調信号に基づく2次元符号を利用した符号化・復号装置の開発が進められているが、白と黒との記録だけでは限界があるため、さらに、その中間値も用いて、容量、転送速度を高める多値記録の研究も盛んにされている。例えば、白と黒との中間値を用いて多値化する振幅多値や光の位相情報も用いて多値化する位相多値を利用した光情報記録・再生装置が提案されている(特許文献5)。
特許第3209493号公報 特開2007−272973号公報 特開2010−186503号公報 特開2018−41525号公報 特許第6297219号公報
「LDPC符号の実践的な構成法(上)」日経エレクトロニクス 2005年8月15日号(126〜130頁) 「LDPC符号の実践的な構成法(中)」日経エレクトロニクス 2005年8月29日号(127〜132頁) 「LDPC符号の実践的な構成法(下)」日経エレクトロニクス 2005年9月12日号(137〜145頁)
伝送路を介して又は記録媒体から再生された信号、例えば2次元符号化信号は、雑音強度に対して読み取り誤りが生じる。また、各ピクセルの輝度も様々な要因でレベル変動が生じる。そのため、復号データに誤りが生じやすく、誤り訂正符号を付加しても尤度の確度が小さくなり、誤り訂正能力が発揮できないといった課題があった。
この課題は、ホログラフィックメモリー記録システムにおいても同様であり、2次元符号化データを使用して記録・再生を行う際に、再生データに誤りが生じやすく、また、輝度レベル変動のために、誤り訂正能力を発揮できないという課題があった。
また、ホログラフィックメモリー記録システムは、角度多重、位相コード多重、球面参照光シフト多重などの様々な多重方式を用いることで、同一箇所にホログラムを多重記録可能であり、これにより高密度に情報を記録することができる。しかしながら、光学系や記録媒体に付着した埃等の汚れが、再生信号においてビット欠けを生じさせたり、レンズ等の光学部品の収差がページデータ像をぼやけさせ、符号間干渉を引き起こす。これらのノイズはいずれもページデータの位置に依存して発生する固定的なノイズとなるが、固定的なノイズを除去する適切な手段は提案されていない。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、再生された符号化信号から情報の復号を行う際に、固定的ノイズを除去するとともにデータ誤りを低減することができ、さらに、十分な誤り訂正能力を発揮することのできる復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る復号装置は、再生符号化信号を復号する復号装置であって、学習済みのニューラルネットワークにより前記再生符号化信号を復調判定して再生ビット列を生成し、前記ニューラルネットワークで計算されたクラス確率から各ビットの対数尤度比を求め、前記再生ビット列の誤り訂正を行うことを特徴とする。
また、前記復号装置は、前記再生符号化信号を2次元符号化信号とし、前記ニューラルネットワークを畳み込みニューラルネットワークとすることが望ましい。
また、前記復号装置は、前記2次元符号化信号から、所定数のピクセルからなるシンボルを抽出するシンボル抽出部と、学習済みの前記畳み込みニューラルネットワークにより、抽出された前記シンボルを復調判定して再生ビット列を生成するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)復調判定部と、前記CNN復調判定部で計算されたクラス確率を規格化した規格化確率に基づいて、前記再生ビット列の各ビットの対数尤度比(LLR)を算出するLLR算出部と、前記対数尤度比に基づいて、前記再生ビット列の誤り訂正を行う誤り訂正復号部と、を備えることが望ましい。
また、前記復号装置は、前記シンボル抽出部が、前記シンボルを、前記シンボルの周囲ピクセルを含めて抽出することが望ましい。
また、前記復号装置は、前記クラス確率を規格化した規格化確率を求め、前記再生ビット列に基づいて、尤度を算出するビットを1とした第1再生ビット列と、尤度を算出するビットを0とした第2再生ビット列を作成し、前記第1再生ビット列に対応する前記規格化確率と前記第2再生ビット列に対応する前記規格化確率との差分を、誤り訂正における前記対数尤度比とすることが望ましい。
また、前記復号装置は、前記クラス確率を規格化した規格化確率を求め、前記再生ビット列に基づいて、尤度を算出するビットを1とした第1再生ビット列と、尤度を算出するビットを0とした第2再生ビット列を作成し、前記第1再生ビット列に対応する前記規格化確率と前記第2再生ビット列に対応する前記規格化確率との差分の2乗を、誤り訂正における前記対数尤度比とすることが望ましい。
上記課題を解決するために本発明に係るホログラム再生装置は、前記の復号装置を備えたホログラム再生装置であって、前記再生符号化信号がホログラム記録媒体から再生された信号であることを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明に係る復号方法は、再生符号化信号を復号する復号方法であって、学習済みのニューラルネットワークにより前記再生符号化信号を復調判定して再生ビット列を生成する工程と、前記ニューラルネットワークで計算されたクラス確率から各ビットの対数尤度比を算出する工程と、算出した前記対数尤度比に基づいて、前記再生ビット列の誤り訂正を行う工程と、を備えることを特徴とする。
本発明における復号装置、ホログラム再生装置、及び復号方法によれば、再生された符号化信号から情報の復号を行う際に、固定的ノイズを除去するとともにデータ誤りを低減することができ、さらに、十分な誤り訂正能力を発揮することができる。
実施の形態1の復号装置の一例のブロック図である。 CNNによる画像(シンボル)認識の系統例を示す図である。 再生ページデータの復調系統の概略を示す図である。 測定値基準方式による硬判定結果の誤り率を示す図である。 測定値基準方式による誤り訂正の一例を示す図である。 CNN方式による復調判定結果の誤り率を示す図である。 CNN方式による誤り訂正の一例を示す図である。 様々なLLRの算出方法について、誤り訂正の特性を比較した図である。 CNN方式と測定値基準方式の誤り率及び誤り訂正能力の比較を示す図である。 ホログラフィックメモリー記録システムの記録時の光学配置の一例である。 ホログラフィックメモリー記録システムの再生時の光学配置の一例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
再生信号(再生符号化信号)として2次元符号化信号を用い、再生信号から情報の復号を行う復号装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1の復号装置の一例のブロック図である。本実施形態では、再生信号(例えば、ホログラム記録媒体から再生された信号)が復号装置1に入力され、誤り訂正復号されたビット列が出力される。再生信号として、多値情報を有するピクセル(多値ピクセル)を用いてn:r変調されている2次元符号化信号を例として、説明する。
復号装置1は、シンボル抽出部10と、CNN復調判定部20と、LLR算出部30と、誤り訂正復号部40を備える。入力される再生信号(2次元符号化信号)としては、図11のホログラフィックメモリー記録システム(ホログラム再生装置)において、2次元撮像素子118で撮像(読取)された測定データを用いることができる。
[2次元符号化信号]
本実施形態で用いた、多値情報を有するピクセルを用いてn:r変調されている2次元符号化信号について説明する。
n:r変調の一例として、10:9変調を用いて説明する。10:9変調は、10bitのデータを9個(3×3)のピクセル(シンボル)からなる2次元符号で表わす変調方式である。ここでは、多値記録の方法として、振幅多値記録(光の輝度を利用した多値記録)を例として説明する。9個のピクセルのうち、3個を輝点とし、そのほかを暗点(黒)とするとともに、その輝点に中間値(中間輝度)を設定する。
設定する輝度は、例えば8bit階調の最小0〜最大255の範囲として、輝点を255,170,85の3つの輝度レベルとし、3個の輝点のうち、必ず1つには255(最大輝度)が入るように選択をする。また、暗点(黒)の輝度レベルは、0(最小輝度)とする。これは、基準となる輝度(最大輝度255、最小輝度0)をデータに埋め込むことにより、その他の輝度レベル(170,85)の検出を容易にするためである。すなわち、符号化に使用する全ての2次元符号について、単位シンボルとなるrピクセルの中に、設定された信号値の範囲内で、少なくとも1つ最大値ピクセルと、少なくとも1つの最小値ピクセルとを含む2次元符号を用いる。
9個のピクセルから3つの輝点で3つの輝度レベルがあるとし、そのうちのひとつが必ず最大輝度255である場合の通りの総数は、1596通りである。この1596通りのパターンのうち、実際にデータ(2次元符号)として使用する部分は10bitであるので、210=1024である。
1596通りから、誤る可能性の高いデータ並び(例えば、3つの輝点が255,85,85の場合等)を削除し、残ったパターンから1024通りのパターンを2次元符号として決定し、記録再生に利用する。
なお、ここでは、輝度は3通りとしたが、より多数の中間輝度レベルを使えば、より多くのビットデータを記録できる。より多数の中間輝度レベルを使った場合であっても、以下に説明する本発明の復号方法は、全く同様に適用できる。
[シンボル抽出部]
図1に戻って、シンボル抽出部10は、入力された再生信号(2次元符号化信号)を、所定数のピクセルからなるシンボル(元のnbitに対応するrピクセル、ここでは3×3の9ピクセル)に分割して抽出し、抽出されたシンボルをCNN復調判定部20に出力する。なお、抽出はシンボル単位(3×3ピクセル)でもよいが、符号間干渉の影響を学習して除去するためには、当該シンボルの周囲ピクセルを含めた画像(例えば、5×5ピクセル)とすることが望ましい。
[CNN復調判定部]
復調判定部20は、ニューラルネットワークを用いて、シンボル抽出部10から入力されたシンボルの復調判定を行う。本実施形態では、復調判定において使用する機械学習のアルゴリズムとして、2次元信号(画像)に対して効果の高い、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)を用いた。よって、本実施形態では、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)復調判定部20と記述する。
CNN復調判定部20は、入力画像(シンボル)に対して事前学習ずみのCNNを用いた処理を行い、出力されたクラス確率に基づいて、入力されたシンボルの判定を行い、判定されたシンボルに対応するnbitを再生ビット列(ビット列データ)としてLLR算出部30に出力する。また、後述するように、CNN処理の出力(内部ポテンシャルPCNN又はクラス確率CCNN)についてもLLR算出部30に出力する。CNN復調判定部20は、機械学習(例えば、ディープラーニング等)を用いた画像認識によって、光学系に起因するノイズ等の固定的なノイズを除去することができる。
図2に、CNNによる画像(シンボル)認識の系統例を示す。入力信号としては、再生されたページデータ中の各シンボル画像(例えば3×3ピクセル)としてもよいが、本実施形態では、符号間干渉の影響を学習して除去するために、当該シンボルの周囲ピクセルを含む画像(例えば、5×5ピクセル)を入力とした。CNNは、入力信号を受容する複数のニューロン群(ここでは各ピクセルの輝度値を入力とする9個又は25個のニューロン)よりなる入力層21と、前段の層のニューロン群の興奮パターンを受容してパターン変換を行った後、次の段へ興奮パターンを出力するニューロン群(近接したピクセル間の特徴を検出するためのフィルタ処理を行う畳み込み層22、及び、畳み込み層の結果を結合する結合層23)よりなる中間層とを備えている。最終の中間層のニューロンの興奮パターンを受容して変換して出力する。
出力においては、n:r変調のnbit(ここでは10ビット)に対応するニューロン(1010=1024個のニューロン)が、それぞれCNN出力である内部ポテンシャルPCNNを出力する。この内部ポテンシャルPCNNをソフトマックス関数(Softmax function)で処理することにより、推定シンボルのそれぞれのクラス確率が出力される。入力されたシンボルに対する1024通りのクラス確率(図2では、棒グラフのイメージで記述)のうち、最も確率の高いものから直ちに復調判定結果(判定されたシンボル=復調された10ビットの再生ビット列)が得られる。
[CNNの学習]
CNNによる復調判定を行うためには、事前の機械学習が必要である。CNNの学習は次のように行うことができる。
図3に、再生ページデータ(記録媒体から読み出された画像データ)の復調系統の概略を示す。図1におけるCNN復調判定部20は、実際にはページデータの各エリア(3×3画素)に対応する複数のCNN復調判定部の集合体であり、構築するCNN復調判定部(畳み込みニューラルネットワークモデル)の数は、再生ページデータに含まれるシンボルの数と同数である。本実施形態のページデータのサイズは、例えば1740画素×1044画素であり、一つのページデータ中に201,840個のシンボルが存在することから、各シンボル1〜201,840に対応する、201,840個の畳み込みニューラルネットワークモデルを構築する。この構成により、CNN復調判定部20−1〜20−201840のそれぞれから、再生ビット列1〜201840を同時に再生することができ、一つのページデータを一度に読み取ることができる。なお、並列的に出力された再生ビット列は、所定の順に配列して、入力された1,009,200ビットの記録ビット列が復調される。
アルゴムリズムの学習に使用する教師データには、同一のホログラム記録再生装置から再生されたページデータ(多重データの一部)と、記録ビット列(記録した元データ)を用いる。多数の再生ページデータは、ページデータ中のシンボル位置ごとに集合化し、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)に入力させる。CNNから出力された結果と、記録ビット列を比較し、誤差逆伝播法を用いてCNNの各パラメーターを学習させる。ページデータを分割して位置ごとに、シンボル単位(又は周囲ピクセルを含む5×5ピクセル単位)で機械学習を行うことにより、ページデータ中の位置ごとに依存して生じるノイズや光学的な伝達関数を考慮した10:9変調の復調アルゴリズムを機械的に取得し(すなわち、ホログラム記録再生装置の光学系に含まれるノイズや収差等の光学特性とページデータの復調アルゴリズムを同時に取得し)、高精度にデータを復調可能となる。すなわち、CNNを用いることにより、固定的なノイズを学習し、その影響を除去することができる。
[LLR算出部]
LLR算出部30は、CNNの出力(内部ポテンシャルPCNN又はクラス確率CCNN)に基づいて、各ビットの対数尤度比(LLR)を算出し、誤り訂正復号部40に出力する。CNNによって計算された内部ポテンシャルPCNNを利用して、LDPCの尤度を算出する手法について説明する。
例えば、CNN復調判定部20での判定結果として、クラス確率が最も高かったシンボルの判定が10:9変調で512を示すシンボルであったとすると、復調判定された再生ビット列は「1000000000」(=512)である。このとき、10ビットの各ビット列に対応する1024通りのシンボルの内部ポテンシャルPCNN(n):n=0〜1023が同時に求められる。
まず、前述の(3)式を念頭に、内部ポテンシャルPCNNのexpをとり、−1から1に規格化した形で、規格化確率PCNN-exp-normalize(n)を計算した。
なお、CNNのクラス確率CCNNは、ソフトマックス関数を用いて、内部ポテンシャルPCNNから一般に次式(6)で表わされる。
すると、上記の(5)式は、クラス確率CCNNを用いて、次式(7)のように表わすこともできる。すなわち、規格化確率PCNN-exp-normalize(n)は、クラス確率を−1から1に規格化したものとも言える。
次に、再生ビット列「1000000000」(=512)の上位1ビットのLLRを求めたいとき、当該ビットを1としたときのビット列(第1再生ビット列)「1000000000」(=512)の規格化確率PCNN-exp-normalize(512)と、当該ビットを0としたときのビット列(第2再生ビット列)「0000000000」(=0)の規格化確率PCNN-exp-normalize(0)とを求める。そして、PCNN-exp-normalize(n)のexpをとることによって、条件付き確率とする。これらから、上位1ビットのLLR(λn)は、次式(8)のように算出される。
したがって、上位1ビット目のLLRは、次式(9)で表わされる。
なお、後述の検証結果によれば、上記の(9)式の値を二乗した、(10)式によってLLRを求めてもよい。(10)式を用いて、同様に、誤り訂正を行うことができる。
参考までに、再生ビット列「1000000000」(=512)の上位から2ビット目のビットのLLRを求めたいときは、当該ビットを1としたときの第1再生ビット列「1100000000」(=768)のPCNN-exp-normalize(768)と、当該ビットを0としたときの第2再生ビット列「1000000000」(=512)のPCNN-exp-normalize(512)とを求める。これらから、上位から2ビット目のビットのLLR(λn)は、次式(11)のように算出される。
[誤り訂正復号部]
誤り訂正復号部40は、LLR算出部30から入力された各ビットの対数尤度比(LLR)に基づいて、誤り訂正復号を行い、誤り訂正されたビット列を出力する。このビット列が、復号装置1の出力となる。本発明では、符号化手段としてLDPCを用いており、誤り訂正復号部40は、例えば、前述のsum-productアルゴリズムを用いて復号を行うことができる。
以上のように、CNNを利用して、再生信号の復調判定、及びLLRを用いた誤り訂正復号を行うことができる。
(実施の形態2)
これまで、多値情報を有する2次元符号化信号から情報の復号を行う復号装置1について説明したが、実施の形態1の復号装置1を、図11のホログラフィックメモリー記録システムの演算装置119で構成することにより、多値の2次元信号の再生・復号を行うホログラム再生装置が実現できる。このホログラム再生装置は、再生信号(2次元符号化信号)をホログラム記録媒体から読みだされた再生信号とし、記録されていたデータを誤り訂正して出力でき、実施の形態1と同様の作用・効果を奏する。
(実施の形態3)
また、上記の実施の形態1では、復号装置1の構成と動作について説明したが、本発明はこれに限らず、再生信号(2次元符号化信号)から情報の復号を行う復号方法として構成されてもよい。すなわち、図1のデータの流れに従って、再生信号から2次元符号化されたシンボルを抽出する工程と、学習済みのニューラルネットワーク(例えば、CNN)により再生信号(シンボル)を復調判定して再生ビット列を生成する工程と、ニューラルネットワークで計算されたクラス確率から各ビットの対数尤度比を算出する工程と、算出した対数尤度比に基づいて、再生ビット列の誤り訂正を行う工程とを有する復号方法として、構成されてもよい。
(本発明の他の応用形態)
上記の説明では、ホログラム記録媒体から再生した、n:r変調された2次元符号化信号の復号に基づいて説明したが、再生信号は、例えば、所定の記録媒体から読み出した又は伝送路を介して伝送されたQRコード(登録商標)等の他の2次元符号化信号であってもよい。LDPC符号化がなされた2次元信号は、実施の形態1と全く同様に復号処理を行うことができる。
また更に、再生信号は、2次元符号化信号に限られず、ある伝送路を伝送された時系列の符号化信号であってもよい。なお、このときはニューラルネットワークとして、時系列データの処理を行うことができる、例えば、リカレントニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)等を用いて復調判定を行うことができる。このときは、伝送路に発生する固定的なノイズ(例えば、テレビジョン放送を地上波で伝送する場合であれば、特定の建築物から生じる反射波ノイズ等)を除去することができ、受信信号(再生信号)について精度の良い復調判定と誤り訂正を行うことができる。
[効果の検証]
様々なノイズを想定・付加し、本発明のCNN方式と、測定値基準方式との違いを検証した。
まず、比較対象となる測定値基準方式について、簡単に説明する。測定値基準方式の硬判定は、再生信号の測定値に基づいて、rピクセル(例えば9ピクセル)の中から輝度の高い順に3ピクセルを選択し、最も輝度の高いピクセルを最大輝度ピクセルとし、他の2つのピクセルを、所定のしきい値に基づいて、どの輝度レベルであるかを判定する。これにより、輝度の高い3つのピクセルの輝度とその配置が定まるから、これに基づいて1024通りのパターンの内から一致するrピクセルのシンボル(2次元符号)を決定し、これに対応するnbit(10bit)を硬判定結果として出力する。
また、測定値基準方式の誤り訂正復号は、特許文献4の方式を、多値ピクセルを利用した2次元符号に拡張して、LLRを算出した。具体的には、誤り訂正復号に用いるLLRを、硬判定されたnbitのデータに基づいて、尤度を算出するビットを1とした第1nbitと、尤度を算出するビットを0とした第2nbitを作成し、第1nbitを対応する第1rピクセルデータに、第2nbitを対応する第2rピクセルデータに変換し、第1及び第2rピクセルデータとrピクセルの測定値(信号値)との距離の二乗の差分に基づいて、算出した。
測定値基準方式とCNN方式とのビット誤り率と、誤り訂正復号結果を比較する。ここでは、LDPCブロック(情報ビット+検査ビット)を19500bitの構成とし、100ブロックについてそれぞれ計算した。
図4に、測定値基準方式による硬判定結果の誤り率を示す。横軸は100個のブロック番号であり、縦軸は、ビット誤り率ber(Bit Error Rate)である。硬判定での平均誤り率は6.45×10-2であった。
図5は、測定値基準方式による誤り訂正の一例である。横軸は、LDPC誤り訂正のsum-productアルゴリズムの繰り返し回数であり、縦軸は、繰り返し処理後の誤り率である。ここでは、サンプルとして、30番目のブロック(ber=0.0588)を用い、前述の方式によりLLRを算出してLDPC誤り訂正したところ、図5に示すように発散してしまい、エラー訂正不可能であった。また、この傾向は100ブロック全てで同じであった。
一方、図6に、CNN方式による復調判定結果の誤り率を示す。図4と同じく、横軸は100個のブロック番号であり、縦軸は、ビット誤り率ber(Bit Error Rate)である。復調判定結果での平均誤り率は5.57×10-3であった。図6と図4の比較により、CNN方式の復調では平均誤り率で、硬判定より1桁の改善効果があることが分かる。
さらに、図7は、CNN方式による誤り訂正の一例である。図5と同様に、横軸は、LDPC誤り訂正のsum-productアルゴリズムの繰り返し回数であり、縦軸は、繰り返し処理後の誤り率である。ここでは、サンプルとして、3番目のブロック(ber=0.0062)を用い、前述の規格化確率PCNN-exp-normalize(n)を用いた(9)式を利用してLLRを算出し、LDPC誤り訂正した。図7より、LDPC訂正アルゴリズムでの収束も、繰り返し回数3回と素早く収束している。誤り訂正能力についても、CNN方式は測定値基準方式よりも優れている。
図8は、CNNの内部ポテンシャルPCNNを利用した様々なLLRの算出方法について、それぞれの誤り訂正の特性を比較したものである。図8中の関数の()内の+1と−1は、所定ビットを1(μの+1に対応)としたときと、所定ビットを0(μの−1に対応)としたときの規格化確率を用いることを意味している。
なお、尤度(LLR)の計算手法として、前述の(9)式と(10)式以外にも、規格化確率の2乗の引き算を行う(12)式と、expを計算しない(13)式についても比較した。
図8の横軸はブロック番号であり、100ブロックそれぞれについて計算した結果を示している。縦軸は収束回数を示しており、繰返し計算の上限を30回として設定している。つまり、30回未満の点はその回数で収束しており、30回になっているのは、上限の30回でも収束していない事を示している。図8から明らかなように、(9)式、(10)式の2つの方式はすぐに収束しているが、(12)式についてはひとつも収束せず、(13)式については一部のみが収束している。
したがって、本発明のCNN方式(特に、規格化確率の差分を用いる手法)を用いることにより、全てのデータで訂正可能となり、さらに訂正時の繰返し回数も低減できる事が分かった。
図9に、CNN方式と測定値基準方式の誤り率及び誤り訂正能力の比較を示す。図9の横軸は測定値基準方式による硬判定誤り率、縦軸は本発明のCNN方式による復調判定誤り率であり、グラフの各点は、両方式で同じLDPCブロックを判定したときの誤り率を示している。図4と図6の比較でも示したように、CNN方式の復調判定は硬判定より誤り率が約1桁改善される。
また、図9には、横軸を訂正前の判定結果の誤り率として、CNN方式と測定値基準方式のそれぞれ方式で誤り訂正復号した場合の誤り訂正限界を破線で示している。測定値基準方式による訂正可能な領域は、1.8×10-2が許容限であったのが、CNN方式を使用することにより、2.7×10-1まで許容限を広げることが可能となった。よって、本発明のCNN方式による手法を用いることにより、測定値基準方式では訂正不可能であったデータでも訂正可能となる。
なお、上述した復号装置1として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、復号装置1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータの記憶部に格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1 復号装置
10 シンボル抽出部
20 CNN復調判定部
21 入力層
22 畳み込み層
23 結合層
30 LLR算出部
40 誤り訂正復号部
100 ホログラフィックメモリー記録システム
101 レーザ光源
102 シャッタ
103 1/2波長板
104 PBS(偏光ビームスプリッタ)
105 シャッタ
106 拡大レンズ
107 PBS(偏光ビームスプリッタ)
108 SLM(空間光変調素子)
109 FTレンズ
110 空間フィルタ
111 FTレンズ
112 FTレンズ
113 ホログラム記録媒体
114 リレーレンズ
115 ガルバノミラー
116 PBS
117 1/2波長板
118 2次元撮像素子
119 演算装置
120 ミラー
121 ガルバノミラー
122 リレーレンズ

Claims (8)

  1. 再生符号化信号を復号する復号装置であって、
    学習済みのニューラルネットワークにより前記再生符号化信号を復調判定して再生ビット列を生成し、
    前記ニューラルネットワークで計算されたクラス確率から各ビットの対数尤度比を求め、前記再生ビット列の誤り訂正を行うことを特徴とする、復号装置。
  2. 請求項1に記載の復号装置において、前記再生符号化信号を2次元符号化信号とし、前記ニューラルネットワークを畳み込みニューラルネットワークとすることを特徴とする、復号装置。
  3. 請求項2に記載の復号装置において、
    前記2次元符号化信号から、所定数のピクセルからなるシンボルを抽出するシンボル抽出部と、
    学習済みの前記畳み込みニューラルネットワークにより、抽出された前記シンボルを復調判定して再生ビット列を生成するCNN(畳み込みニューラルネットワーク)復調判定部と、
    前記CNN復調判定部で計算されたクラス確率を規格化した規格化確率に基づいて、前記再生ビット列の各ビットの対数尤度比(LLR)を算出するLLR算出部と、
    前記対数尤度比に基づいて、前記再生ビット列の誤り訂正を行う誤り訂正復号部と、
    を備えることを特徴とする、復号装置。
  4. 請求項3に記載の復号装置において、前記シンボル抽出部は、前記シンボルを、前記シンボルの周囲ピクセルを含めて抽出することを特徴とする、復号装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の復号装置において、前記クラス確率を規格化した規格化確率を求め、前記再生ビット列に基づいて、尤度を算出するビットを1とした第1再生ビット列と、尤度を算出するビットを0とした第2再生ビット列を作成し、前記第1再生ビット列に対応する前記規格化確率と前記第2再生ビット列に対応する前記規格化確率との差分を、誤り訂正における前記対数尤度比とする、復号装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の復号装置において、前記クラス確率を規格化した規格化確率を求め、前記再生ビット列に基づいて、尤度を算出するビットを1とした第1再生ビット列と、尤度を算出するビットを0とした第2再生ビット列を作成し、前記第1再生ビット列に対応する前記規格化確率と前記第2再生ビット列に対応する前記規格化確率との差分の2乗を、誤り訂正における前記対数尤度比とする、復号装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の復号装置を備えたホログラム再生装置であって、
    前記再生符号化信号がホログラム記録媒体から再生された信号である、ホログラム再生装置。
  8. 再生符号化信号を復号する復号方法であって、
    学習済みのニューラルネットワークにより前記再生符号化信号を復調判定して再生ビット列を生成する工程と、
    前記ニューラルネットワークで計算されたクラス確率から各ビットの対数尤度比を算出する工程と、
    算出した前記対数尤度比に基づいて、前記再生ビット列の誤り訂正を行う工程と、
    を備えることを特徴とする、復号方法。
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