JP2020135787A - 転送制御装置、情報処理装置及び工作機械 - Google Patents

転送制御装置、情報処理装置及び工作機械 Download PDF

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Abstract

【課題】1つのプロセッサから連続して要求される一連のデータ転送を連続して行う転送制御装置が提供すること。【解決手段】予定記憶部と、転送制御部と、データ転送に係る転送命令セット及び空のデータ転送を行うためのダミー命令セットを記憶する一次記憶部と、命令セットを一次記憶部に書き込むと共に一次記憶部から読み出した命令セットを予定記憶部に書き込む命令セット設定部と、を備え、命令セット設定部は、プロセッサからデータ転送の要求があったとき、要求を発したプロセッサに対応する転送命令セットが存在する場合は、要求を発したプロセッサに対応する最後の転送命令セットの次に新しい転送命令セットを割り込ませ、要求を発したプロセッサに対応する転送命令セットが存在しない場合は、要求を発したプロセッサに対応するダミー命令セットの次に新しい転送命令セットを割り込ませる、転送制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、転送制御装置、情報処理装置及び工作機械に関する。
複数のプロセッサが同一のメモリとの間でそれぞれデータを転送するマルチプロセッサシステムが知られている。マルチプロセッサシステムにおいて、複数のプロセッサが互いのデータ転送の有無を監視しながら他のプロセッサと重複しないタイミングでデータ転送を行うことは、プロセッサの演算能力を制限する要因となる。そこで、複数のプロセッサからのデータ転送要求を受け付け、その情報を一時的に記憶し、重複しないよう順番にデータ転送を行うDMAコントローラ(DMAプロセッサ)が広く利用されている。
例えば特許文献1には、「各プロセッサの外部に、DMAプロセッサを起動するトリガ信号を発生する発生手段と、この発生手段からのトリガ信号を各プロセッサのDMAプロセッサに伝達する伝達バスとを備え、各プロセッサのDMAプロセッサの動作期間が互いに重複しないようにトリガ信号を入力することを特徴とするマルチプロセッサシステム」が記載されている。
特開2006−29386号公報
各プロセッサは、データを複数回に分割してDMAコントローラにデータ転送を要求する場合がある。このような場合には、一連のデータ転送が完了しなければそのデータに係る処理を行うことができないことがあるため、一連のデータ転送を連続して行うことが望まれる。しかしながら、上記特許文献1に記載されるシステムでは、一連のデータ転送の間に、他のプロセッサからのデータ転送要求が割り込むおそれがある。
各プロセッサが他のプロセッサのデータ転送要求の状況を監視して他のプロセッサの一連のデータ転送に割り込まないようにすることも可能ではあるが、プロセッサの待ち時間が増大する。例えば工作機械の制御装置では、演算負荷が大きいため、プロセッサに待ち時間が生じると加工時間が長くなるおそれがある。このため、1つのプロセッサから連続して要求される一連のデータ転送を連続して行う転送制御装置が望まれる。
本開示の一態様に係る転送制御装置は、複数のプロセッサの要求に応じてデータ転送を行う転送制御装置であって、それぞれデータ転送の情報を記述した命令セットを記憶可能な予定記憶部と、前記予定記憶部に記憶された前記命令セットを順番に実行する転送制御部と、前記複数のプロセッサの要求に応じて前記データ転送に係る情報を記述した前記命令セットである転送命令セット、及び前記複数のプロセッサに対応し、それぞれ空のデータ転送を行うための情報を記述した前記命令セットである複数のダミー命令セットを記憶する一次記憶部と、前記命令セットを前記一次記憶部に書き込むと共に、前記一次記憶部から読み出した前記命令セットを前記予定記憶部に書き込む命令セット設定部と、を備え、前記命令セット設定部は、前記プロセッサからデータ転送の要求があったとき、要求を発した前記プロセッサに対応する前記転送命令セットが存在する場合は、前記要求を発したプロセッサに対応する最後の前記転送命令セットの次に新しい前記転送命令セットを割り込ませ、前記要求を発したプロセッサに対応する前記転送命令セットが存在しない場合は、前記要求を発したプロセッサに対応する前記ダミー命令セットの次に新しい前記転送命令セットを割り込ませる。
同一のプロセッサから連続してデータ転送要求がなされる場合に、これらのデータ転送を連続して行うことができる。
本開示の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図1の情報処理装置の転送制御装置における制御の手順を示すフローチャートである。 図1の情報処理装置の転送制御装置の一次記憶部にデータ転送要求がない場合に設定される命令セットを例示する模式図である。 図1の情報処理装置の転送制御装置の一次記憶部にデータ転送要求があった場合に設定される命令セットを例示する模式図である。 図1の情報処理装置の転送制御装置の一次記憶部に続けて行うべき転送要求があった場合に設定される命令セットを例示する模式図である。 図1の情報処理装置の転送制御装置の一次記憶部に一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求があった場合に設定される命令セットを例示する模式図である。 図1の情報処理装置の転送制御装置の一次記憶部に続けて一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求があった場合に設定される命令セットを例示する模式図である。 図1の情報処理装置を備える工作機械のブロック図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100の構成を示すブロック図である。図1の情報処理装置100は、それぞれ独立してデータ転送を要求するn個(nは複数)のプロセッサP1,P2…Pnと、n個(nは複数)のプロセッサP1,P2…Pnの要求に応じてデータ転送を行う転送制御装置1と、プロセッサP1,P2…Pnから転送されたデータに従って外部の機器と通信する通信インターフェイス2と、を備える。
プロセッサP1,P2…Pnは、それぞれプログラムに従って演算を行う演算装置である。各プロセッサP1,P2…Pnは、データ転送が必要となったときに、その都度、転送制御装置1に対してデータ転送を要求する。複数のプロセッサP1,P2…Pnは、単一の集積回路に形成されてもよい。例として、複数のプロセッサP1,P2…Pnは、マルチコアCPUの各コアであってもよい。
転送制御装置1は、以下に詳しく説明するように、いずれかプロセッサから連続してデータ転送要求がなされる場合に、他のプロセッサからのデータ転送要求を処理せず、先のプロセッサからの一連のデータ転送を連続して行う。
転送制御装置1は、それぞれデータ転送の情報を記述した命令セットを記憶可能な予定記憶部10と、予定記憶部10に記憶された命令セットを順番に実行する転送制御部20と、複数のプロセッサP1,P2…Pnの要求に応じてデータ転送に係る情報を記述した命令セットである転送命令セット、及び複数のプロセッサP1,P2…Pnに対応し、それぞれ空のデータ転送を行うための情報を記述した命令セットである複数のダミー命令セットを記憶する一次記憶部30と、一次記憶部30から読み出した命令セットを予定記憶部10に書き込む命令セット設定部40と、転送制御部20に周期的なトリガ信号を入力するタイマ50と、を備える。
予定記憶部10は、メモリから構成される。予定記憶部10に記憶される命令セットは、転送するデータの読出元のアドレスを特定する読出元情報と、データの転送先のアドレスを特定する転送先情報と、次に命令セット設定部40が一次記憶部30から読み出すべき命令セットのアドレスを指定する次アドレス情報と、通信インターフェイス2の動作を指定するコマンド情報と、を含むものとすることができる。
転送制御部20は、タイマ50からトリガ信号が入力される度に、予定記憶部10に記憶された命令セットを順番に実行、つまり、命令セットに記述された情報に従って、通信インターフェイス2を用いてデータを転送する。このような転送制御部20としては、公知のDMAコントローラを用いることができる。
一次記憶部30は、メモリから構成される。一次記憶部30に記憶される命令セットは予定記憶部10に記憶される命令セットが含むことができる情報と同じ種類の情報を含むことができる。
一次記憶部30に記憶される命令セットは、プロセッサPi(iは1以上n以下の自然数)に対応する複数の転送命令セット及びダミー命令セットと、一次記憶部30内のプロセッサPiに対応するダミー命令セット内の次アドレス情報をプロセッサPi+1(但しi=nのときP1)に対応するダミー命令セットのアドレスで上書きするという転送を行うための復帰命令セットと、を含み得る。転送命令セットの次アドレス情報には、転送命令セットを順番に行い、最後にプロセッサPi+1に対応するダミー命令セットを予定記憶部10に読み出すための次アドレス情報が記述される。
一次記憶部30に記憶されるダミー命令セットは、複数のプロセッサP1,P2…Pnに対応し、空のデータ転送、つまり転送するデータが存在しないゼロバイト転送を行うための情報が記述され、プロセッサPiに対応するダミー命令セットには、プロセッサPi+1に対応するダミー命令セットを予定記憶部10に読み出すための次アドレス情報が記述される。
命令セット設定部40は、演算装置(MPU)から構成される。命令セット設定部40は、転送制御部20が転送を行った際に、命令セットに記述された次アドレス情報に従って次に予定される転送を一次記憶部30から読み出して予定記憶部10の空き領域に追加する。
プロセッサP1,P2…Pnは、転送を要求するための動作として、一次記憶部30内の自身に対応するダミー命令セットの次アドレス情報を自身に対応する転送命令セットのアドレスで上書きする。
具体的には、転送の要求がない場合には、転送制御部20がプロセッサPiに対応するダミー命令セットを実行した際には次アドレス情報にはプロセッサPi+1に対応するダミー命令セットのアドレスが記載されているため、命令セット設定部40はプロセッサPi+1に対応するダミー命令セットを一次記憶部30から読み出して予定記憶部10の空き領域に追加する。これを繰り返すことで、全てのプロセッサに対応するダミー命令セットが順番に実行され続けることとなる。
プロセッサPiが転送を要求するための動作として、プロセッサPiに対応するダミー命令セットの次アドレス情報をプロセッサPiに対応する転送命令セットのアドレスに書き換えることで、プロセッサPiに対応する転送命令セットが実行され、その過程でプロセッサPiに対応するダミー命令セットの次アドレス情報はプロセッサPi+1に対応するダミー命令セットのアドレスに戻る。
タイマ50は、一定の時間間隔で例えば矩形波状のトリガ信号を出力する。このようなタイマ50としては、周知の構成のものを用いることができる。タイマ50がトリガ信号を出力する間隔は、転送制御部20が1回の転送を完了することができる時間とされる。このため、タイマ50が出力するトリガ信号の間隔は、プロセッサP1,P2…Pnから発せられる連続して処理すべき複数のデータ転送要求の間隔よりも十分に大きい。このため、プロセッサP1,P2…Pnは、最初に発したデータ転送要求を転送制御部20が処理し終える前に、連続して処理すべきすべてのデータ転送要求を完了し終えると考えられる。
通信インターフェイス2は、データバスを介して行われる外部の機器とのデータの授受を制御する公知の制御装置である。このような通信インターフェイス2としては、例えばSPIコントローラ(Serial Periheral Interface Contorler)等を用いることができる。
通信インターフェイス2としては、プロセッサからの1度のデータ転送(書き込み)だけでは動作することができず、アドレス情報の転送、データ情報の転送及びコマンド情報の転送がこの順番に行われることにより、外部の機器との通信を行う装置等が用いられ得る。1つのプロセッサがこの通信インターフェイス2に対する一連のデータ転送を開始した直後に、他のプロセッサから同じ通信インターフェイス2に対するデータ転送が行われると、通信インターフェイス2は正常に動作することができない。
しかしながら、転送制御装置1は、要求を発したプロセッサに対応する最後の転送命令セットの次に新しい転送命令セットを割り込ませる命令セット設定部40を備えるため、1つのプロセッサから要求された一連のデータ転送が完了する前に他のプロセッサからデータ転送を要求された場合にも、転送制御部20は先に転送を要求したプロセッサの一連のデータ転送を優先して順番に行う。これにより、通信インターフェイス2の正常な通信が担保される。
次に、以上の構成を有する転送制御装置1におけるデータ転送処理の流れを説明する。図2は、図1の転送制御装置1における制御の手順を示すフローチャートである。図3〜図7は、一次記憶部30に記憶される命令セットを模式的に示す。
転送制御装置1によるデータ転送処理は、一次記憶部30に記憶されている各プロセッサP1,P2…Pnに対応するダミー命令セットD1,D2…Dnが順番に実行されるようダミー命令セットD1,D2…Dnの次アドレス情報を設定する工程(ステップS1:ダミー命令セット設定工程)と、プロセッサP1,P2…Pnからの転送要求の無を確認する工程(ステップS2:転送要求確認工程)と、データ転送要求を発したプロセッサPi(iは1以上n以下の自然数)に対応する転送命令セットTi(k)(kは各プロセッサP1,P2…Pnが発した前のデータ転送要求の番号を示す自然数)が存在するか否かを確認する工程(ステップS3:転送命令セット確認工程)と、要求を発したプロセッサに対応するダミー命令セットの次に新しい転送命令セットTi(1)を割り込ませる工程(ステップS4:初期命令セット割り込み工程)と、要求を発したプロセッサに対応する最後の転送命令セットTi(k)の次に新しいデータ転送要求に従う転送命令セットTi(k+1)を割り込ませる工程(ステップS5:連続命令セット割り込み工程)と、最後の転送命令セットTi(1又はk+1)が一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求であるか否かを確認する工程(ステップS6:末尾確認工程)と、最後の転送命令セットTi(1又はk+1)の後にその転送命令セットTi(1又はk+1)に係るデータ転送要求を発したプロセッサPiの次のプロセッサPi+1に対応するダミー命令セットDi+1のアドレスを次アドレス情報とし、空のデータ転送を行うための情報を記述した命令セットである復帰命令セットRiを割り込ませる工程(ステップS7:復帰命令セット割り込み工程)と、を備える。
ステップS1のダミー命令セット設定工程では、図3に示すように、命令セット設定部40が一次記憶部30にダミー命令セットD1,D2…Dnを順番に書き込む。図3において、転送制御部20は、上の命令セットから順に処理(データ転送を実行)するものとする。図3では、最初にプロセッサP1に対応するダミー命令セットD1を処理する状態となっているが、ダミー命令セットD1の処理が完了したときには、命令セット設定部40は、最後のダミー命令セットDnの次に新しいダミー命令セットD1を書き込む。
ステップS2の転送要求確認工程において、命令セット設定部40は、プロセッサP1,P2…Pnからのデータ転送要求の有無を確認する。この工程はプロセッサPiに対応するダミー命令セットDiが行われた際に実行され、プロセッサPiの転送要求の有無は、ダミー命令セットDiの次アドレス情報に現れており、転送要求がない場合は次アドレス情報はダミー命令セットDi+1のアドレスであり、転送要求がある場合には次アドレス情報が各プロセッサの転送命令セットTi(k)のいずれかのアドレスになっている。この転送要求確認工程でプロセッサP1,P2…Pnのいずれかからのデータ転送要求があった場合はステップS3の転送命令セット確認工程に進み、転送要求確認工程でプロセッサP1,P2…Pnからのデータ転送要求がなかった場合はステップS1に戻る。
ステップS3の転送命令セット確認工程において、命令セット設定部40は、一次記憶部30の命令セットを確認し、データ転送を要求したプロセッサPiに対応する転送命令セットTi(k)が存在するか否かを判断する。データ転送を要求したプロセッサPiに対応する転送命令セットTi(k)が存在しない場合にはステップS4に進み、データ転送を要求したプロセッサPiに対応する転送命令セットTi(k)が存在する場合にはステップS5に進む。
ステップS4の初期命令セット割り込み工程では、図4に示すように、データ転送を要求したプロセッサPiに対応するダミー命令セットDiの次に要求を受けたデータ転送に係る新しい転送命令セットTi(1)が行われるよう、ダミー命令セットDiの次アドレス情報を転送命令セットTi(1)のアドレスに変更する。この初期命令セット割り込み工程はステップS3の転送命令セット確認工程で一次記憶部30にデータ転送を要求したプロセッサPiに対応する転送命令セットTi(k)が存在しない場合に実行されるものであるため、便宜上説明される転送命令セットの番号は1となる。
ステップS5の連続命令セット割り込み工程において、命令セット設定部40は、図5に示すように、転送制御部20で行われたデータ転送を要求したプロセッサPiに対応するk番目の転送命令セットTi(k)の次に要求を受けたデータ転送に係る新しい転送命令セットTi(k+1)を割り込ませる。なお、便宜上、データ転送及び対応する命令セットの番号を付して説明するが、命令セット設定部40は、最後の転送命令セットTi(k)を特定できればよく、必ずしもデータ転送及び対応する命令セットの番号kを認識しなくてもよい。
ステップS4の初期命令セット割り込み工程又はステップS5の連続命令セット割り込み工程を実行した後は、いずれも、ステップS6に進む。
ステップS6の末尾確認工程において、命令セット設定部40は、転送制御部20で行われた転送命令セットTi(1又はk+1)がデータ転送を要求したプロセッサPiから発せられる連続して処理すべき一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求に係るものであるか否かを確認する。転送制御部20で行われた転送命令セットTi(1又はk+1)が一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求に係るものである場合はステップS7に進み、新しく書き込んだ転送命令セットTi(1又はk+1)が一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求に係るものでない場合はステップS1に戻る。
ステップS7の復帰命令セット割り込み工程では、図6に示すように、最後のデータ転送要求に係る転送命令セットTi(1又はk+1)の次に、転送制御部20にデータ転送を要求したプロセッサPiの次のプロセッサPi+1に対応するダミー命令セットDi+1のアドレスでダミー命令セットDiの次アドレス情報を上書きする転送処理を実行させると共に、その転送処理自身の次アドレス情報はダミー命令セットDi+1のアドレスである復帰命令セットRiを割り込ませる。
ステップS1からS7の処理は、転送制御装置1が稼働している間は、繰り返し実行される。
このような制御によれば、プロセッサPiが連続して処理すべき一連のデータ転送要求の最後のデータ転送要求を行う前に、他のプロセッサPj(jは1以上n以下且つi以外の自然数)がデータ転送を要求した場合でも、プロセッサPjからのデータ転送要求に対応する転送命令セットTj(1)は、図7に示すように、対応するダミー命令セットDjの後に書き込まれるので、プロセッサPjが要求する一連のデータ転送に対応する転送命令セットTi(1〜k)の間に割り込むことがない。なお、図7ではjがiよりも大きいものとして図示しているが、jがiよりも小さい場合には、プロセッサPjが要求する一連のデータ転送よりも先に、後からプロセッサPjが要求したデータ転送に対応する転送命令セットTj(1)が書き込まれる可能性がある。
以上説明した本実施形態の転送制御装置1は、命令セット設定部40により複数のプロセッサP1,P2…Pnに対応し、それぞれ空のデータ転送を行うための情報を記述した命令セットである複数のダミー命令セットD1,D2…Dnを一次記憶部30に順に書き込み、命令セット設定部40により、プロセッサP1,P2…Pnからデータ転送の要求があったとき、要求を発したプロセッサPi対応する転送命令セットTi(k)が存在する場合は、要求を発したプロセッサPiに対応する最後の転送命令セットTi(k)の次に新しい転送命令セットTi(k+1)を割り込ませ、要求を発したプロセッサPiに対応する転送命令セットが存在しない場合は、要求を発したプロセッサPiに対応するダミー命令セットDiの次に新しい転送命令セットTi(1)を割り込ませる。このため、転送制御装置1は、転送制御部20によって、同一のプロセッサPiから連続してデータ転送要求がなされる場合に、他のプロセッサからのデータ転送要求があったとしても、プロセッサPiから要求されたデータ転送を連続して行うことができる。
次に、本開示に係る工作機械の実施形態について説明する。図8は、図1の情報処理装置100を備える工作機械のブロック図である。
本実施形態の工作機械は、図1の情報処理装置100と、情報処理装置100と通信してデータを授受する複数のサーボコントローラ201,202,203と、各サーボコントローラ201,202,203によって個別に制御される複数の駆動軸X1,X2,X3と、を備える。
サーボコントローラ201,202,203は、公知のサーボコントローラによって構成することができ、複数の駆動軸X1,X2,X3は、各サーボコントローラ201,202,203によって制御されるサーボモータにより駆動される構成とすることができる。
情報処理装置100のプロセッサP1,P2…Pnは、与えられた加工プログラムに基づいて駆動軸X1,X2,X3のあるべき動作を算出する。具体的には、プロセッサP1,P2…Pnは、微小なサイクルタイム毎に各駆動軸X1,X2,X3の目標位置、目標速度等を算出する。プロセッサP1,P2…Pnは、算出した各駆動軸X1,X2,X3の目標位置、目標速度等を各サーボコントローラ201,202,203に転送するよう、転送制御装置1に要求する。
本開示に係る工作機械は、上述のように同一のプロセッサPiから要求されたデータ転送を連続して行う転送制御装置1を備える情報処理装置100が加工プログラムに基づいて駆動軸X1,X2,X3の動作を計算するので、プロセッサP1,P2…Pnが各サーボコントローラ201,202,203に動作指令を転送する際に待ち時間が生じない。このため、プロセッサP1,P2…Pnは、より多くの情報に基づいて駆動軸X1,X2,X3のより好ましい動作を算出するようプログラムされ得る。このため、本開示に係る工作機械は、高い加工精度を実現することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示に係る転送制御装置、情報処理装置、及び工作機械は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本開示から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本開示による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
上述の実施形態のダミー命令セット設定部は、プロセッサと同じ数のダミー命令セットを一次記憶部に書き込むものとして説明したが、ダミー命令セット設定部は、各プロセッサに対応するダミー命令セットを1つずつ順番に書き込む限り、プロセッサの数よりも多いダミー命令セットを書き込んでもよい。
上述の実施形態の命令セット設定部は、最後のデータ転送要求に対応する転送命令セットの次に、復帰命令セットを割り込ませる構成としたが、逐次割り込ませる転送命令セットの次アドレス情報を、データ転送要求を発したプロセッサの次のプロセッサに対応するダミー命令セットのアドレスとすることで、復帰命令セットを書き込むことなく、一連のデータ転送が終了した後に次のプロセッサに対応するダミー命令セットを処理するようにしてもよい。
上述の転送制御装置は、タイマからトリガが入力される度に1つの命令セットを処理するものとしたが、トリガが入力されなくても複数の命令セットを逐次処理するもの、つまり1つの命令セットの処理が終了したときには即座に次の命令セットを処理するものであってもよい。
1 転送制御装置
10 予定記憶部
20 転送制御部
30 一次記憶部
40 命令セット設定部
50 タイマ
100 情報処理装置
201,202,203 サーボコントローラ
P1,P2…Pn プロセッサ

Claims (5)

  1. 複数のプロセッサの要求に応じてデータ転送を行う転送制御装置であって、
    それぞれデータ転送の情報を記述した命令セットを記憶可能な予定記憶部と、
    前記予定記憶部に記憶された前記命令セットを順番に実行する転送制御部と、
    前記複数のプロセッサの要求に応じて前記データ転送に係る情報を記述した前記命令セットである転送命令セット、及び前記複数のプロセッサに対応し、それぞれ空のデータ転送を行うための情報を記述した前記命令セットである複数のダミー命令セットを記憶する一次記憶部と、
    前記命令セットを前記一次記憶部に書き込むと共に、前記一次記憶部から読み出した前記命令セットを前記予定記憶部に書き込む命令セット設定部と、
    を備え、
    前記命令セット設定部は、前記プロセッサからデータ転送の要求があったとき、要求を発した前記プロセッサに対応する前記転送命令セットが存在する場合は、前記要求を発したプロセッサに対応する最後の前記転送命令セットの次に新しい前記転送命令セットを割り込ませ、前記要求を発したプロセッサに対応する前記転送命令セットが存在しない場合は、前記要求を発したプロセッサに対応する前記ダミー命令セットの次に新しい前記転送命令セットを割り込ませる、転送制御装置。
  2. 前記命令セットは、次に実行する命令セットのアドレスを指定する次アドレス情報を含むものであり、
    前記命令セット設定部は、
    前記プロセッサからデータ転送の要求があったとき、新しい前記転送命令セットを前記予定記憶部に書き込むと共に、
    前記要求を発したプロセッサに対応する最後の転送命令セット又は前記要求を発したプロセッサに対応するダミー命令セットの前記次アドレス情報を前記新しい転送命令セットのアドレスに書き換える、請求項1に記載の転送制御装置。
  3. 前記命令セット設定部は、
    新しく書き込んだ前記転送命令セットの次に、前記要求を発したプロセッサの次の前記プロセッサに対応する前記ダミー命令セットのアドレスを前記次アドレス情報とし、空のデータ転送を行うための情報を記述した前記命令セットである復帰命令セットを割り込ませる、請求項2に記載の転送制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の転送制御装置と、前記転送制御装置にデータ転送を要求する複数のプロセッサと、前記転送制御装置を介して転送されるデータに従って外部と通信する通信インターフェイスと、を備える情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置と通信し、駆動軸を制御するサーボコントローラとを備え、
    前記情報処理装置の前記プロセッサは、加工プログラムに基づいて前記駆動軸のあるべき動作を算出する、工作機械。
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US20080168191A1 (en) * 2007-01-10 2008-07-10 Giora Biran Barrier and Interrupt Mechanism for High Latency and Out of Order DMA Device

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