JP2020134669A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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【課題】外部の景色を適切に視認することができるヘッドマウントディスプレイを提供する。【解決手段】表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバイナ121Lと、コンバイナ121Lの下方からの外光の一部を透過し、コンバイナ121Lの透過率以下の透過率を有する減光部130Lと、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。
特許文献1には、シースルー型のヘッドマウントディスプレイが開示されている。特許文献1の図5のヘッドマウントディスプレイは、液晶表示素子と、偏光ビームスプリッタと、凹面ハーフミラーと、1/4波長板と、偏光性の回折素子と、を備えている。偏光ビームスプリッタは、S偏光を反射し、P偏光を透過する。偏光性の回折素子は、偏光ビームスプリッタによって反射される偏光方向の光を回折し、偏光ビームスプリッタによって透過される偏光方向の光を透過する。
また、特許文献1の図6のヘッドマウントディスプレイは、液晶表示素子と、凹面ハーフミラーと、平面ハーフミラーと、第1の偏光手段と、第2の偏光手段とを備えている。第1の偏光手段は、P偏光を透過する偏光板である。第2の偏光手段は、P偏光を吸収し、S偏光を透過する偏光板である。二つの偏光板は、透過軸が直交するように配置されている。
特開平11−95160号公報
特許文献1の構成では、外光の明るさに差が生じてしまうという問題点がある。例えば、前方からの外光は、ハーフミラー及び偏光ビームスプリッタ等で、減衰してしまう。一方、表示画像よりも下側の景色を視認するために、前方斜め下の視界を確保する場合、前方斜め下からの外光はハーフミラーを介さずにユーザの眼に入射する。前方斜め下からの外光は減衰されずに視認される。よって、前方からの外光と、前方斜め下からの外光の明るさに差が生じてしまうという問題点がある。
本開示は上記の点に鑑みなされたものであり、外部の景色を適切に視認することができるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
本実施形態にかかるヘッドマウントディスプレイは、表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバイナと、前記コンバイナよりも下方からの外光の一部を透過し、前記コンバイナの透過率以下の透過率を有する減光部と、を備えたものである。
本開示によれば、外部の景色を適切に視認することができるヘッドマウントディスプレイ、表示方法、及び表示システムを提供することを目的とする。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイの一部の構成を示す図である。 本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイの機能ブロックを示す図である。 実施の形態1にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態3にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態5にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。 実施の形態6にかかるヘッドマウントディスプレイの光学系の構成を模式的に示す図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本開示が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ、及びその表示方法について、図を参照して説明する。図1はヘッドマウントディスプレイ100の一部の構成を模式的に示す斜視図である。図2はヘッドマウントディスプレイ100の一部の機能ブロックを示す図である。図1、図2では、主として、ヘッドマウントディスプレイ100の画像表示に関する構成が示されている。図1では、ヘッドマウントディスプレイ100の内部構成が示されており、実際には、図1に示す各構成要素がカバーなどで覆われていてもよい。
ヘッドマウントディスプレイ100は、ゲーム用、エンターテインメント用、産業用、医療用、フライトシミュレータ用などの様々な用途に適用可能である。ヘッドマウントディスプレイ100は、例えばAR(Augmented Reality)ヘッドマウントディスプレイやMR(Mixed Reality)ヘッドマウントディスプレイである。
以下、説明の明確化のため、XYZ3次元直交座標系を用いて説明を行う。ユーザを基準として、前後方向(奥行方向)をZ方向、左右方向(水平方向)をX方向、上下方向(鉛直方向)をY方向とする。前方向が+Z方向、後ろ方向が−Z方向、右方向を+X方向、左方向を−X方向、上方向を+Y方向、下方向を−Y方向とする。
図示しないユーザが、ヘッドマウントディスプレイ100を装着している。ヘッドマウントディスプレイ100は、表示素子部101と、フレーム102と、左眼用光学系103Lと、右眼用光学系103Rと、制御部105を備えている。制御部105は、制御部105Lと制御部105Rとを備えている。
フレーム102はゴーグル形状や眼鏡形状を有しており、図示しないヘッドバンドなどによりユーザの頭部に装着される。フレーム102には、表示素子部101、左眼用光学系103L、右眼用光学系103R、制御部105L、制御部105Rが取り付けられている。なお、図1では、両眼式のヘッドマウントディスプレイ100が図示されているが、眼鏡形状を有するヘッドマウントディスプレイや、単眼式のヘッドマウントディスプレイであってもよい。
表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを備えている。左眼用表示素子101Lは、左眼用の表示画像を生成する。右眼用表示素子101Rは、右眼用の表示画像を生成する。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rはそれぞれ液晶モニタや有機EL(Electro-Luminescence)モニタなどのフラットパネルディスプレイを備えている。左眼用表示素子101L、及び右眼用表示素子101Rは曲面形状を有するディスプレイでもよい。左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rは、それぞれアレイ状に配置された複数の画素を備えている。ここでアレイ状の配置とは、2次元行列の配置だけでなく、ペンタイル配列などでもよい。左眼用表示素子101Lは右眼用表示素子101Rの左側(−X側)に配置されている。
表示素子部101の上方(+Y側)には、制御部105が設けられている。制御部105には、外部からの映像信号、制御信号、電源が供給されている。例えば、HDMI(登録商標)などの有線接続、又はWiFi(登録商標)やBlueTooth(登録商標)等の無線接続によって、映像信号等が制御部105に入力される。ヘッドマウントディスプレイ100は、映像信号を生成する映像生成部(図示せず)を備えていてもよく、制御部105には、映像生成部が生成した映像信号等が入力されてもよい。
制御部105L、制御部105Rはそれぞれ、ディスプレイの駆動回路等を備えている。制御部105Lは、映像信号、制御信号等に基づいて、左眼用画像の表示信号を生成して、左眼用表示素子101Lに出力する。これにより、左眼用表示素子101Lは、左眼用画像を表示するための表示光を出力する。制御部105Rは、映像信号、制御信号等に基づいて、右眼用画像の表示信号を生成して、右眼用表示素子101Rに出力する。これにより、右眼用表示素子101Rは、右眼用の表示画像を表示するための表示光を出力する。つまり、制御部105は表示信号を表示素子部101に出力する。
なお、表示素子部101は、左眼用表示素子101Lと右眼用表示素子101Rを別々の表示素子とする構成に限らず、単一の表示素子とする構成としてもよい。単一の表示素子が、左眼用の表示画像と右眼用の表示画像とを生成してもよい。この場合、表示素子部101は、ディスプレイの表示領域の片側の一部を用いて、左眼用画像を生成し、反対側の一部を用いて、右眼用画像を生成する。
表示素子部101、制御部105等の一部又は全部は、フレーム102に固定されている構成に限らず、フレーム102に対して脱着可能に設けられていてもよい。例えば、スマートホン又はタブレットコンピュータ等をフレーム102に対して取り付けることで、表示素子部101、制御部105等を実現してもよい。この場合、スマートホン等にヘッドマウントディスプレイ用の表示画像を生成するアプリケーションプログラム(アプリ)を予めインストールしておけばよい。
左眼用光学系103Lは、左眼用表示素子101Lが出力した表示光を、左眼用画像としてユーザの左眼ELに導く。右眼用光学系103Rは、右眼用表示素子101Rが出力した表示光を、右眼用画像PRとしてユーザの右眼に導く。左眼用光学系103Lは右眼用光学系103Rの左側(−X側)に配置されている。左眼用光学系103Lは、ユーザの左眼ELの前方(+Z方向)に配置されている。右眼用光学系103Rは、ユーザの右眼ERの前方(+Z方向)に配置されている。ユーザは、表示素子部101が生成した表示画像の虚像を正面前方(+Z方向)に視認することができる。
本実施の形態にかかるヘッドマウントディスプレイ100は、半透過型のヘッドマウントディスプレイ100である。従って、左眼用光学系103L、及び右眼用光学系103Rは、後述するコンバイナを備えている。半透過型のヘッドマウントディスプレイ100では、表示素子部101からの表示光と、外光とが、左眼EL及び右眼ERに入射する。よって、ユーザは、前方(+Z方向)の景色に表示画像が重畳した重畳画像を視認することができる。
以下、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103R(以下、まとめて単に光学系と称する)の具体的な実施形態について説明する。なお、左眼用光学系103Lと右眼用光学系103Rとは同様の構成となっているため、以下の説明では、左眼用光学系103Lについてのみ説明を行う。
実施の形態1.
図3は、実施の形態1にかかる光学系を模式的に示す側面図である。左眼用光学系103Lは、コンバイナ121Lと、偏光ビームスプリッタ122Lと、1/4波長板123Lと、減光部130Lと、を備えている。コンバイナ121L、偏光ビームスプリッタ122L、1/4波長板123L、及び減光部130Lは、図1で示したフレーム102に固定されている。
コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lと1/4波長板123Lは、ユーザの左眼ELの正面前方(+Z方向)に配置されている。また、コンバイナ121Lは、偏光ビームスプリッタ122Lの前方(+Z方向)に配置されている。コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lとの間に、1/4波長板123Lが配置されている。つまり、+Z側から−Z側に向かうにつれて、コンバイナ121L、1/4波長板123L、偏光ビームスプリッタ122L、左眼ELの順に配置されている。
左眼用表示素子101Lは、偏光ビームスプリッタ122Lの上方(+Y方向)に配置されている。つまり、左眼用表示素子101Lは、左眼ELの前方斜め上に配置されている。減光部130Lは、偏光ビームスプリッタ122Lの下方(−Y方向)に配置されている。つまり、減光部130Lは、左眼ELの前方斜め下に配置されている。
コンバイナ121Lはハーフミラー等のビームスプリッタであり、入射光の一部を反射して、一部を透過する。よって、後述する表示光L12のコンバイナ121Lにおける反射の比率とユーザの前方(+Z方向)からの外光L21の反射の比率とが等しいとすると、外光L21のほぼ半分がコンバイナ121Lを透過する。コンバイナ121Lは凹面鏡となっている。コンバイナ121Lは、表示光L12の反射の比率を増やし外光L21の透過の比率を減らしてもよいし、表示光L12の反射の比率を減らし外光L21の透過の比率を増やしてもよい。
偏光ビームスプリッタ122Lは、偏光状態に応じて、光を透過又は反射する。偏光ビームスプリッタ122Lとしては、反射型偏光板を用いることができる。偏光ビームスプリッタ122Lの透過軸は、紙面と平行になっている。図3において、偏光ビームスプリッタ122Lは、紙面と平行な偏光成分を透過して、紙面と直交する偏光成分を反射する。偏光ビームスプリッタ122Lは、P偏光を透過して、S偏光を反射する。無偏光の光が偏光ビームスプリッタ122Lに入射すると、P偏光の透過光と、S偏光の反射光とに分岐される。
1/4波長板123Lは、直交する偏光成分に90°の位相差を与える。光が1/4波長板123Lを透過することで、偏光状態が変化する。例えば、直線偏光が1/4波長板123Lを透過すると、円偏光に変換される。円偏光が1/4波長板123Lを透過すると直線偏光に変換される。1/4波長板123Lは、XY平面に平行に配置されている。
減光部130Lは、ND(Neutral Density)フィルタなどの減光フィルタ131Lを有している。ここでは、透過率25%のNDフィルタを減光部130Lとして用いている。減光部130Lは、前方斜め下の視界を得るための下部窓として機能する。前方斜め下からの左眼ELに向かう外光L41が減光フィルタ131Lを透過する。ユーザが減光フィルタ131Lを介して前方斜め下を視認することができるため、減光フィルタ131Lの面積の大きさに応じた下方視界が確保される。減光フィルタ131Lは、XZ平面に平行に配置されている。もちろん、減光フィルタ131Lを設置する角度は特に限定されるものではない。例えば減光フィルタ131Lは、−Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。減光部130Lは、コンバイナ121Lから左眼ELまでの表示光の光路の外側に配置されている。
左眼用表示素子101Lからの表示光L11について説明する。左眼用表示素子101Lの表示面は、鉛直下方(−Y方向)に面している。したがって、左眼用表示素子101Lからの表示光L11は、−Y方向に出射される。左眼用表示素子101Lは、例えば、液晶表示パネルを有する液晶モニタである。液晶表示パネルはバックライトからの光の偏光状態を制御することで、光を空間変調する。そのため、左眼用表示素子101Lの液晶パネルの出射側には、偏光フィルム1011Lが貼り付けられている。偏光フィルム1011Lは、紙面と直交する直線偏光を透過して、紙面と平行な直線偏光を吸収する。よって、表示光L11が直線偏光となっている。図3において、表示光L11は紙面と直交する方向の直線偏光となっており、この方向を第1の方向とする。
左眼用表示素子101Lの下方(−Y方向)には偏光ビームスプリッタ122Lが傾斜して配置されている。よって、偏光ビームスプリッタ122Lは表示光L11を前方(+Z方向)に反射する。偏光ビームスプリッタ122Lは、表示光L11をコンバイナ121Lに向けて反射する。表示光L11は、偏光ビームスプリッタ122Lに対してS偏光となっている。表示光L11のほぼ全てが、偏光ビームスプリッタ122Lによって反射される。偏光ビームスプリッタ122Lで前方(+Z方向)に反射した表示光L11の反射光を表示光L12とする。
偏光ビームスプリッタ122Lで反射した表示光L12は、1/4波長板123Lを介して、コンバイナ121Lに入射する。コンバイナ121Lは、後方(−Z方向)に表示光L12を反射する。コンバイナ121Lは、表示光L12を偏光ビームスプリッタ122Lに向けて反射する。さらに、コンバイナ121Lは凹面鏡であり、表示光L12を左眼ELに向けて集光するように、表示光L12を反射する。コンバイナ121Lで反射された表示光L12の反射光を表示光L13とする。表示光L13は、1/4波長板123Lを介して、偏光ビームスプリッタ122Lに入射する。
コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lとの間には、1/4波長板123Lが設けられている。偏光ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間を往復する表示光は、1/4波長板123Lを2回透過するため、表示光の偏光方向が90°回転する。つまり、表示光L13は、表示光L11の偏光方向と直交する直線偏光となっている。図3において1/4波長板123Lを透過した表示光L13は、紙面と平行な方向の直線偏光となり、この方向を第2の方向とする。光軸と直交する平面において、第1の方向と第2の方向とは直交する関係である。偏光ビームスプリッタ122Lの透過軸は第2の方向と平行になっている。
表示光L13は、偏光ビームスプリッタ122Lに対してP偏光となっているため、表示光L13のほぼ全てが、偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。このように、偏光ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間に、1/4波長板123Lを配置することで、表示光の損失を抑制することができる。
偏光ビームスプリッタ122Lを透過した表示光L13が左眼ELに入射する。このように、左眼用光学系103Lが、左眼用表示素子101Lからの表示光を、ユーザの左眼ELに導く。表示光L13が表示画像を形成する。光学系により、ユーザの前方(+Z方向)に虚像を表示させることができる。
次に、ユーザの前方(+Z方向)からの外光L21について説明する。ユーザの前方(+Z方向)からの外光L21のほぼ半分がコンバイナ121Lを透過する。外光L21は、1/4波長板123Lを透過して、偏光ビームスプリッタ122Lに入射する。偏光ビームスプリッタ122Lは、外光L21を2つに分岐する。偏光ビームスプリッタ122Lを透過した外光L21を外光L22とする。外光L22は、紙面と平行な直線偏光となる。
外光L21のP偏光成分が偏光ビームスプリッタ122Lを透過して、外光L22となる。P偏光の外光L22は、左眼ELに入射する。外光L21のS偏光成分が偏光ビームスプリッタ122Lで反射して、左眼用表示素子101Lに入射する。外光L21は無偏光である場合1/4波長板123Lを通過しても無偏光のままである。1/4波長板123Lを通過した無偏光の外光L21は、P偏光成分とS偏光成とがほぼ等しい量であると考えられるため、外光L21のほぼ半分を占める偏光成分であるP偏光成分が偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。
ヘッドマウントディスプレイ100が半透過型であるため、コンバイナ121Lは、前方(+Z方向)からの外光L21と左眼用表示素子101Lからの表示光L11を合成する。ユーザの前方(+Z方向)にコンバイナ121Lを設けることで、ヘッドマウントディスプレイ100を光学シースルー方式とすることができる。ユーザの前方(+Z方向)の景色に、表示画像が重畳される。つまり、ユーザは、表示画像が重畳された景色を視認することができる。
コンバイナ121Lの透過率は50%となっている。よって、外光L21の半分がコンバイナ121Lを透過する。さらに、外光L21は、偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。外光L21が無偏光であると、外光L21に対する偏光ビームスプリッタ122Lの透過率は50%となる。1/4波長板123Lを通過した外光L21のほぼ半分が偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。よって、外光L21は、コンバイナ121Lと偏光ビームスプリッタ122Lを透過することで、25%に減衰する。つまり、コンバイナ121Lに入射した外光L21の1/4が、左眼ELに入射する。なお、1/4波長板123Lの透過率を100%としている。
次に、前方斜め下から左眼ELに向かう外光L41について説明する。外光L41は、下部窓としての減光フィルタ131Lに入射する。減光フィルタ131Lは、入射した光の25%を透過して、残り75%を吸収又は反射する。外光L41の一部が減光フィルタ131Lを透過して、左眼ELに入射する。減光フィルタ131Lを透過した外光L41を外光L42とする。外光L42は、偏光ビームスプリッタ122Lを介さずに、左眼ELに入射する。このように、前方斜め下から左眼ELに向かう外光L41の一部が減光フィルタ131Lで遮光され、一部が左眼ELに入射する。減光フィルタ131Lを下部窓として用いることで、前方下側の視界を確保することができる。
ここで、減光部130Lは、透過率が25%の減光フィルタ131Lから構成されている。外光L41は、減光部130Lを通過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L42が左眼ELに入射する。よって、減光フィルタ131Lを介した景色の明るさと、コンバイナ121Lを介した景色との明るさとを揃えることができる。よって、ユーザは、外部の景色を適切に視認することができる。
コンバイナ121Lでの外光L21の透過率をTc、減光部130Lでの外光L41の透過率をTw、偏光ビームスプリッタ122Lでの外光L21の透過率をTmとする。Twは、Tc以下であることが好ましい。さらに、TwはTm以下であることが好ましい。これにより、前方斜め下の景色と前方の景色との明るさの違いを抑制することができる。前方斜め下の視界が前方の視界よりも明るくなるのを防ぐことができるため、ユーザが自然な景色を視認することができる。ヘッドマウントディスプレイ100の視認性を向上することができる。
Tw=Tc*TmとなるようにTwを定めることで、コンバイナ121Lを介して視認される前方の景色と、減光部130Lを介して視認される前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。これにより、視認方向による明るさの違いを抑制することができ、ユーザが自然な景色を視認することができる。
上記のように、減光部130Lを下部窓として用いることで、前方斜め下まで視界を拡げることができ、開放感の高い状態でヘッドマウントディスプレイを使用することができる。コンバイナ121L及び偏光ビームスプリッタ122Lを透過した前方(+Z方向)からの外光L22と、減光部130Lを透過した前方斜め下からの外光L42の明るさの違いを抑制することができる。ユーザは、外部の景色を適切に視認することができる。さらに、足下周辺が見えることができるため、ユーザ前方の机などに設置された操作機器などを視認することができる。
上記の説明では、Tw=25%、Tc=50%、Tm=50%として説明したが、これらの透過率の値は特に限定されるものではない。例えば、Tcの透過率を40%とする場合、それに合わせてTwの透過率を下げればよい。具体的にはTw=20%(=40%*50%)とすることが好ましい。
また、コンバイナ121L、偏光ビームスプリッタ122L、1/4波長板123L、減光フィルタ131L等の光学素子に対して、各素子の表面に反射防止コートを施してもよい。これにより、左眼用光学系103L内での迷光を抑制することができる。また、減光フィルタ131Lとして吸収型のNDフィルタを用いることで、左眼用光学系103L内での迷光を抑制することができる。
また、偏光ビームスプリッタ122Lとコンバイナ121Lとの間に、1/4波長板123Lが配置されている。左眼用表示素子101Lからの表示光L11の損失を抑制することができる。よって、コントラストが高く、明るい表示画像を前方の景色に重畳することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図4を用いて説明する。実施の形態2では、減光部130Lの構成が実施の形態1と異なっている。減光部130L以外の構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。例えば、図4では、表示光L11〜L13については、実施の形態1と同様であるため、省略している。減光部130Lは、偏光子132Lと減光フィルタ133Lとを備えている。
偏光子132Lとして、吸収型の偏光板を用いることができる。偏光子132Lの透過軸は、紙面と平行になっている。図4において、偏光子132Lは、紙面に平行な偏光成分を透過し、紙面に直交する偏光成分を吸収する。偏光子132Lは、P偏光を透過して、S偏光を吸収する。なお、偏光子132Lとして、反射型の偏光板を用いてもよい。偏光子132Lは、XZ平面に平行に配置されている。
偏光子132Lは例えば、ワイヤーグリッド偏光子や、誘電体膜の偏光子である。偏光子132Lは、図3に示すようにXZ平面に平行に配置される構成に限らない。例えば偏光子132Lは、−Z側が高くなり、かつ、+Z側が低くなる傾斜をつけて配置されてもよい。一般にワイヤーグリッド偏光子は、誘電体膜の偏光子と比較して、入射する光の入射角の傾きが大きい場合であっても優れた偏光特性を有する。優れた偏光特性とは、所望の方向の偏光を透過し、それと異なる方向の偏光を反射することである。よって偏光子132Lが傾斜をつけて配置される場合には、ワイヤーグリッド偏光子を偏光子132Lとして選択するのがよい。偏光子132Lが傾斜をつけて配置され、かつ誘電体膜の偏光子を偏光子132Lとして選択する場合には、後述する不要反射光L31の入射角に最適化された偏光特性を有する誘電体膜の偏光子を選択するのがよい。
偏光子132Lの上(+Y側)には、減光フィルタ133Lが配置されている。減光フィルタ133Lは、透過率が50%のNDフィルタを用いることができる。なお、図4では、偏光子132Lの上(+Y側)に減光フィルタ133Lが積層されている構成が示されているが、偏光子132Lと減光フィルタ133Lとの順番は反対であってもよい。例えば、減光フィルタ133Lの上(+Y側)に偏光子132Lが積層されていてもよい。減光フィルタ133Lと偏光子132Lは一体的に成形されていてもよい。
外光L41が無偏光である場合、外光L41は、P偏光成分とS偏光成とがほぼ等しい量であると考えられるため、の50%の成分であるP偏光成分が偏光子132Lを通過する。偏光子132Lを通過した外光L41は、減光フィルタ133Lを通過する。減光フィルタ133Lの透過率が50%であるため、減光部130L全体での透過率は25%(=50%*50%)となる。よって、実施の形態1と同様に、前方の景色と前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。
机や衣服などの物体150で反射して、上方(+Y方向)に進む不要反射光L31について説明する。不要反射光L31は、下部窓である減光部130Lに入射する。偏光子132Lの透過軸は第2の方向と平行になっている。偏光子132Lは、P偏光を透過して、S偏光を吸収する。よって、不要反射光L31のP偏光成分のみが減光部130Lを透過する。減光部130Lを透過した不要反射光L31を不要反射光L32とする。
不要反射光L32は、紙面と平行な直線偏光となる。不要反射光L32は、偏光ビームスプリッタ122Lに対して、P偏光となる。よって、不要反射光L32のほぼ全てが偏光ビームスプリッタ122Lを透過して、左眼用表示素子101Lに入射する。不要反射光L32は、左眼用表示素子101Lの偏光フィルム1011Lで吸収される。これにより、不要反射光L32がフレーム102内で迷光となるのを防ぐことができる。偏光ビームスプリッタ122Lの真下(−Y側)からの不要反射光L32が表示光L13と重なって視認されることを防ぐことができ、映像品質の劣化を抑制することができる。
本実施の形態の構成によれば、前方斜め下の視界を確保しながら、下方からの不要反射光L32が表示光L13に重なるのを防ぐことができる。よって、コントラストが高く、明るい表示光L13により高品質な表示画像を得ることができる。特にARやMRに用いられる光学式シースルータイプのヘッドマウントディスプレイでは、外光と同程度に明るく高コントラストの表示画像を得ることが重要である。本実施の形態の構成により、明るく高コントラストの表示画像を得ることができる。適切に外光と表示光とを重畳することができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図5を用いて説明する。実施の形態3では、図3の偏光ビームスプリッタ122Lの代わりに、ビームスプリッタ125Lが用いられている。さらに、1/4波長板123Lが取り除かれている。これら以外の構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
ビームスプリッタ125Lは、偏光状態にかかわらず、光を分岐する。例えば、ビームスプリッタ125Lは、透過率Tm50%、反射率50%のハーフミラーとなっている。つまり、ビームスプリッタ125Lに入射した光のほぼ半分が透過して、残り半分が反射する。コンバイナ121Lの透過率Tcは実施の形態1と同様に50%である。
表示素子部101で発生した表示光L11について説明する。表示光L11は、紙面に垂直な直線偏光となっている。表示素子部101からの表示光L11のほぼ半分が、ビームスプリッタ125Lでコンバイナ121Lの方向に反射される。ビームスプリッタ125Lで反射した表示光L11の反射光を表示光L12とする。表示光L12のほぼ半分がコンバイナ121Lで反射する。コンバイナ121Lで反射した表示光L12の反射光を表示光L13とする。表示光L13のほぼ半分がビームスプリッタ125Lを透過する。
前方(+Z方向)からの外光L21について説明する。外光L21のほぼ半分がコンバイナ121Lを透過する。外光L21のほぼ半分が、ビームスプリッタ125Lを透過する。したがって、外光L21は、コンバイナ121L、及びビームスプリッタ125Lを通過することで、25%に減衰する。コンバイナ121L、及びビームスプリッタ125Lを透過した外光L21を外光L22とする。25%に減衰した外光L22が左眼ELに入射する。
前方斜め下からの外光L41について説明する。実施の形態1と同様に、減光部130Lは、透過率25%の減光フィルタ131Lから構成されている。外光L41は、減光部130Lを通過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L42が左眼ELに入射する。コンバイナ121Lを介して視認される前方の景色と、減光部130Lを介して視認される前方斜め下の景色との明るさを揃えることができる。これにより、ユーザが自然な景色を視認することができる。
本実施の形態の構成では、偏光分離を用いた実施の形態1、2に比べて、1/4波長板123Lが不要となる。よって、部品点数を減少することができる。
また、本実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、減光部130Lが偏光子132Lと減光フィルタ133Lを備えていてもよい。この場合、偏光子132Lが、紙面と直交する直線偏光を吸収する吸収型の偏光板とすると、ビームスプリッタ125Lを透過した表示光L11が偏光子132Lで吸収される。よって、ビームスプリッタ125Lを透過した表示光L11が迷光となるのを防ぐことができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図6を用いて説明する。実施の形態4では、コンバイナ121Lが凹面ハーフミラーではなく、平面ハーフミラー127Lとなっている。さらに、左眼用表示素子101Lとビームスプリッタ125Lとの間の光路中に、レンズユニット126Lが配置されている。なお、その他の構成については、実施の形態3と共通するため、適宜説明を省略する。例えば、図6では、左眼用表示素子101Lからの表示光L11〜L13は、実施の形態3と同様であるため、図示を省略している。
レンズユニット126Lは、ビームスプリッタ125Lの真上(+Y側)に配置されている。レンズユニット126Lは、左眼用表示素子101Lからの表示光を屈折する。具体的には、レンズユニット126Lは、左眼用表示素子101Lの像を拡大投影する拡大レンズ系となっている。よって、上記の実施の形態と同様に、表示画像が形成される。
本実施の形態においても、減光部130Lが下部窓として設けられている。よって、外光L22と外光L42の明るさを揃えることができる。実施の形態4においても、実施の形態2と同様に減光部130Lが、偏光子132Lと減光フィルタ133Lによって構成されていてもよい。これにより、上記の実施の形態で示した効果と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
実施の形態5にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図7を用いて説明する。コンバイナ121Lの構成が、実施の形態1と異なっている。なお、その他の構成については、実施の形態1と同様であるため、適宜説明を省略する。例えば、図7では、左眼用表示素子101Lからの表示光L11〜L13は、実施の形態1と同様であるため、図示を省略している。
ユーザの前方(+Z方向)に配置された凹面ハーフミラー128Lがコンバイナ121Lとなる。具体的には、コンバイナ121Lとなる凹面ハーフミラー128Lが、偏光ビームスプリッタ122Lの上端部を正面方向(+Z方向)に延伸した位置から、偏光ビームスプリッタ122Lの上端部を下方向(−Y方向)に延伸した位置まで延びている。つまり凹面ハーフミラー128Lは、左眼用表示素子101Lからの表示光L12が入射する部分から、外光L41が入射する部分まで配置されている。凹面ハーフミラー128Lの偏光ビームスプリッタ122Lの前方(+Z方向)にある部分がコンバイナ121Lとなる。具体的には、凹面ハーフミラー128Lにおいて、表示光L11が入射する部分がコンバイナ121Lとなる。
さらに、凹面ハーフミラー128Lの一部が減光部130Lとなる。つまり、凹面ハーフミラー128Lのうち、偏光ビームスプリッタ122Lの下方向(−Y方向)にある部分が減光部130Lとなる。また凹面ハーフミラー128Lが、コンバイナ121Lだけでなく下部窓として機能するような面積の大きさを有している。
減光部130Lは、凹面ハーフミラー128Lの一部と偏光子132Lによって構成されている。偏光子132Lは、P偏光を透過して、S偏光を吸収する。また、外光L41が無偏光の場合、偏光子132Lの透過率は、50%となっている。凹面ハーフミラー128Lの透過率は50%となっている。よって、減光部130Lの全体の透過率は25%となる。外光L41は、減光部130Lを透過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L42が左眼ELに入射する。
外光L21は、コンバイナ121Lとして機能する凹面ハーフミラー128Lを透過する。さらに、コンバイナ121Lを透過した外光L21は、偏光ビームスプリッタ122Lを透過する。よって、外光L21は、コンバイナ121L、及び偏光ビームスプリッタ122Lを通過することで、25%に減衰する。25%に減衰した外光L22が左眼ELに入射する。よって、実施の形態1〜4と同様に、前方斜め下の景色と、前方の景色との明るさを揃えることができる。
なお、偏光子132Lの配置は、図7に示す構成に限られるものではない。例えば、図7では、偏光子132Lが、凹面ハーフミラー128Lの上側(+Y側)、つまり凹面ハーフミラー128Lと偏光ビームスプリッタ122Lとの間に配置されているが、偏光子132Lが凹面ハーフミラー128Lの下側(−Y側)に配置されていてもよい。また、図7では、偏光子132Lが凹面ハーフミラー128Lに沿った曲面形状を有しているが、図4に示したように平板状の偏光板であってもよい。また、偏光子132Lの代わりに、透過率50%の減光フィルタを用いてもよい。さらに、偏光ビームスプリッタ122Lの代わりに、実施の形態3などで示したビームスプリッタ125Lを用いてもよい。
なお、実施の形態1〜5において、減光部130Lの透過率Tw、コンバイナ121Lの透過率Tc、偏光ビームスプリッタ122Lの透過率Tm、ビームスプリッタ125Lの透過率Tmは、上記の値に限定されるものではない。適宜、Tw、Tc、Tmを任意の値にすることができる。減光部130Lの透過率Twは、コンバイナ121Lの透過率Tc以下であればよい。
Twの値は厳密にTmとTcとの積の値と一致してしなくてもよい。つまり、前方斜め下の景色の明るさと前方の景色の明るさの違いが目立たなくなるように、透過率を設定すればよい。例えば、TwがTc以下であればよい。また、TwがTm以下であればよい。TmとTcとの積の値を1とした場合、Twの値は0.7〜1の範囲でもよい。
実施の形態6.
実施の形態6にかかるヘッドマウントディスプレイ100の左眼用光学系103Lについて、図8を用いて説明する。実施の形態6では、実施の形態1〜5と異なり、1枚ミラー方式となっている。つまり、左眼ELとコンバイナ121Lとの間に、偏光ビームスプリッタ122L、又はビームスプリッタ125Lが設けられていない。また、実施の形態5と同様に、凹面ハーフミラー128Lの一部がコンバイナ121Lとなり、凹面ハーフミラー128Lの一部が減光部130Lとなる。
左眼用表示素子101Lの設置角度が、実施の形態1〜5と異なっている。左眼用表示素子101Lは、斜めに配置されている。つまり、左眼用表示素子101Lの表示面は、下方(−Y方向)及び、前方(+Z方向)に面している。左眼用表示素子101Lからの表示光L11は、−Y方向及び+Z方向に出射される。凹面ハーフミラー128Lは、左眼用表示素子101Lの下方(−Y方向)及び前方(+Z方向)に配置されている。凹面ハーフミラー128Lは、表示光L11が入射する部分から、外光L41が入射する部分まで配置されている。凹面ハーフミラー128Lは光の半分を透過して、残りの半分を反射する。
よって、凹面ハーフミラー128Lの一部がコンバイナ121Lとして機能する。コンバイナ121Lは左眼用表示素子101Lからの表示光L11を左眼ELに向けて反射する。コンバイナ121Lは凹面鏡であり、表示光L11を左眼ELに向けて集光するように、表示光L11を反射する。コンバイナ121Lで反射された表示光L11の反射光を表示光L12とする。左眼用光学系103Lが、左眼用表示素子101Lからの表示光L12を、左眼ELに導く。光学系により、ユーザの前方(+Z方向)に虚像を表示させることができる。
また、外光L21はコンバイナ121Lを透過して、左眼ELに入射する。コンバイナ121Lを透過した外光L21を外光L22とする。コンバイナ121Lの透過率は、50%となっている。よって、外光L21は、コンバイナ121Lを透過することで、50%に減衰する。そして、50%に減衰した外光L22が、左眼ELに入射する。これにより、前方(+Z方向)の景色に表示画像を重畳させることができる。
減光部130Lは、凹面ハーフミラー128Lの一部によって構成されている。よって、減光部130Lの透過率も50%となる。外光L41は、減光部130Lを透過することで、50%に減衰する。減光部130Lを透過した外光L41を外光L42とする。50%に減衰した外光L42が、左眼ELに入射する。コンバイナ121Lと減光部130Lの透過率が等しくなっている。よって、実施の形態1〜5と同様に、前方斜め下の景色と、前方の景色との明るさを揃えることができる。ユーザが、外部の景色を適切に視認することができる。
なお、図8では、減光部130Lが凹面ハーフミラー128Lによって構成されているが、実施の形態1等で示したように、減光部130Lを減光フィルタで構成してもよい。つまり、コンバイナ121Lと減光部130Lを別の光学部品で構成することができる。この場合、減光部130Lとして、反射率50%の減光フィルタを用いることができる。あるいは、減光部130Lとして、実施の形態2等のように、偏光子132Lを用いてもよい。この場合、減光部130Lが偏光子132Lのみで構成される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態1〜6に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。なお、実施の形態1〜6は適宜組み合わせることが可能である。
EL 左眼
ER 右眼
100 ヘッドマウントディスプレイ
101 表示素子部
101L 左眼用表示素子
101R 右眼用表示素子
102 フレーム
103L 左眼用光学系
103R 右眼用光学系
121L コンバイナ
122L 偏光ビームスプリッタ
123L 1/4波長板
125L ビームスプリッタ
126L レンズユニット
128L 凹面ハーフミラー
130L 減光部
131L 減光フィルタ
132L 偏光子
133L 減光フィルタ

Claims (6)

  1. 表示画像を形成するための表示光と、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの前方からの外光とを合成するコンバイナと、
    前記コンバイナよりも下方からの外光の一部を透過し、前記コンバイナの透過率以下の透過率を有する減光部と、を備えたヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記減光部の上方であって、前記コンバイナと前記ユーザの左眼及び右眼との間に配置されるビームスプリッタをさらに備え、
    前記ビームスプリッタは、前記表示光を前記コンバイナに向けて反射するとともに、前記コンバイナで反射された前記表示光を透過し、
    前記減光部の透過率は、前記ビームスプリッタの透過率以下である請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記コンバイナでの透過率をTc、前記減光部の透過率をTw、前記ビームスプリッタの透過率をTmとした場合に、
    前記減光部の透過率は、Tw=Tc*Tmを満たすTwから所定の値までの範囲となる請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記ビームスプリッタが偏光状態に応じて光を透過又は反射する偏光ビームスプリッタであり、
    前記ビームスプリッタと前記コンバイナとの間に1/4波長板が設けられている請求項2、又は3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記減光部が偏光子を備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記減光部がNDフィルタを備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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