JP2020134108A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電装品アセンブリを有する空気調和装置において、構造が簡易な小動物対策を提供する。【解決手段】電装品アセンブリ(80)は、電装品が装着されているプリント基板(100)と、基板支持板(120)と、第1絶縁シート(141)と、を有している。基板支持板(120)は、プリント基板(100)との間に隙間(C1)が空いている状態でプリント基板(100)を支持している。第1絶縁シート(141)は、プリント基板(100)の周縁部に沿って配置されており、隙間(C1)を覆っている。【選択図】図6

Description

電装品アセンブリを備えている空気調和装置
従来より、室内の空調を行う空気調和装置がある。例えば、空気調和装置は、室内ユニットと、室内ユニットと冷媒連絡管及び電気配線で接続される室外ユニットと、を有している。室外ユニットは、ケーシング内に、圧縮機、室外熱交換器及び室外ファン等の機器と、機器を制御する電装品アセンブリと、を有している。電装品アセンブリは、電装品が装着されているプリント基板を有している。
特許文献1(特開2009−257694号公報)に示す空気調和装置の室外ユニットは、電装品アセンブリを覆う網状の小動物ガードを有している。この小動物対策の構成は、ヤモリ等の小動物が室外ユニットのケーシング内に侵入した場合に、小動物がプリント基板まで到達して感電することを防ぐことができる。
空気調和装置に上記従来の小動物対策の構成を採用した場合、小動物ガードがプリント基板を含む電装品アセンブリ全体を覆うため、構造が複雑になる。
第1の観点にかかる空気調和装置は、電装品アセンブリを備えている。電装品アセンブリは、電装品が装着されているプリント基板と、基板支持板と、第1絶縁シートと、を有している。基板支持板は、プリント基板との間に隙間が空いている状態でプリント基板を支持している。第1絶縁シートは、プリント基板の周縁部に沿って配置されており、隙間を覆っている。
第1絶縁シートは、プリント基板と基板支持板との隙間に小動物が侵入することを防ぐため、プリント基板の基板支持板側の面(はんだ面)に小動物が接触して感電することが起こりにくくなる。しかも、第1絶縁シートは、プリント基板の周縁部に沿って配置されているため、構造が簡易である。このように、第1の観点にかかる空気調和装置は、小動物対策として第1絶縁シートを採用することによって、構造を簡易化できる。
第2の観点にかかる空気調和装置は、第1の観点にかかる空気調和装置において、第1絶縁シートが、難燃材で形成されている。
第2の観点にかかる空気調和装置は、第1絶縁シートを難燃材で形成することによって、電装品アセンブリの耐火性能を向上させることができる。
第3の観点にかかる空気調和装置は、第1又は第2の観点にかかる空気調和装置において、電装品アセンブリが、プリント基板と基板支持板との間に配置されている第2絶縁シートをさらに有している。
第3の観点にかかる空気調和装置は、第2絶縁シートを有しているため、プリント基板の基板支持板側の面(はんだ面)に小動物が接触することをさらに起こりにくくできる。
第4の観点にかかる空気調和装置は、第3の観点にかかる空気調和装置において、第2絶縁シートが、難燃材で形成されている。
第4の観点にかかる空気調和装置は、第2絶縁シートを難燃材で形成することによって、電装品アセンブリの耐火性能を向上させることができる。
第5の観点にかかる空気調和装置は、第3又は第4の観点にかかる空気調和装置において、第1絶縁シートと第2絶縁シートとが、一体に形成されている。
第5の観点にかかる空気調和装置は、第1絶縁シートと第2絶縁シートとを一体に形成することによって、部品点数を減らすことができる。
第6の観点にかかる空気調和装置は、第3〜第5の観点のいずれかにかかる空気調和装置において、第2絶縁シートが、プリント基板から離れて配置されている。
第6の観点にかかる空気調和装置は、第2絶縁シートをプリント基板から離して配置することによって、第2絶縁シートとプリント基板との間に熱がこもることを抑制できる。
第7の観点にかかる空気調和装置は、第6の観点にかかる空気調和装置において、基板支持板のプリント基板に対向する部分に少なくとも1つの穴が形成されている。第2絶縁シートは、穴を覆っている。
基板支持板に穴が形成されていると、穴を通じてプリント基板と基板支持板との隙間に小動物が侵入するおそれがある。ここで、基板支持板の穴は、例えば、基板支持板の一部を切り起こして電気配線を支持する配線支持部を形成する際に形成される穴である。しかし、第7の観点にかかる空気調和装置は、第2絶縁シートで穴を覆っているため、穴を通じて隙間に小動物が侵入しにくくすることができる。
第8の観点にかかる空気調和装置は、第6又は第7の観点にかかる空気調和装置において、電装品アセンブリが、隙間が空いている状態で基板支持板にプリント基板を固定する複数のスペーサをさらに有している。スペーサは、第2絶縁シートが基板支持板に重ねられている状態で基板支持板にプリント基板を固定している。
第8の観点にかかる空気調和装置は、第2絶縁シートがスペーサによって基板支持板に重ねられている状態で基板支持板に固定されているため、プリント基板と基板支持板との隙間に第2絶縁シートを容易に配置できる。
一実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 室外ユニットの外観を示す斜視図である。 室外ユニットの上面図である。 室外ユニットの前面図である。 室外ユニットの電装品アセンブリ付近を示す拡大斜視図である。 電装品アセンブリの分解斜視図である。 図5のA−A断面図である。 絶縁シートの展開図である。 変形例Aにかかる空気調和装置の電装品アセンブリを示す図であって、図6に対応する図である。 変形例Bにかかる空気調和装置の電装品アセンブリを示す図であって、図6に対応する図である。
以下、空気調和装置について、図面に基づいて説明する。
(1)空気調和装置の構成
図1は、一実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。
<全体>
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、建物等の室内の冷房や暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、室外ユニット2と、室内ユニット4と、を有している。
室内ユニット4は、通信線LC(電気配線)によって室外ユニット2に接続されている。また、室外ユニット2には、外部電源から電気の供給を受けるための電源線LP(電気配線)が接続されている。電気配線LC、LPは、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される。
また、室内ユニット4は、冷媒連絡管5、6によって室外ユニット2に接続されている。空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4とが冷媒連絡管5、6を介して接続されることによって構成されている。冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。
室内ユニットは、室内熱交換器41を有している。
室内熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。室内熱交換器41の液側は、液冷媒連絡管5に接続されている。室内熱交換器41のガス側は、ガス冷媒連絡管6に接続されている。
また、室内ユニット4は、室内ファン42を有している。室内ファン42は、室内ユニット4内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、室内に供給するためのファンである。室内ファン42は、室内ファンモータ42aによって駆動される。
また、室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内側制御部40を有している。室内側制御部40は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、電気配線LCを介して室外ユニット2との間で制御信号等の通信を行うことができる。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。
室外ユニット2は、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26と、素子冷却体27と、を有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルの低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。ここでは、圧縮機モータ21aによって容積式の圧縮要素(図示せず)を回転駆動する密閉式構造の圧縮機である。圧縮機21は、吸入側に吸入管31が接続されており、吐出側に吐出管32が接続されている。吸入管31は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。吐出管32は、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。
四路切換弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を室外熱交換器23において放熱した冷媒の蒸発器として機能させる冷房サイクル状態にする。言い換えれば、四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とを接続する(図1の四路切換弁22の実線を参照)。しかも、四路切換弁22は、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とを接続する(図1の四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、室外熱交換器23を室内熱交換器41において放熱した冷媒の蒸発器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させる暖房サイクル状態にする。言い換えれば、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とを接続する(図1の四路切換弁22の破線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とを接続する(図1の四路切換弁22の破線を参照)。第1ガス冷媒管33は、四路切換弁22と室外熱交換器23のガス側とを接続する冷媒管である。第2ガス冷媒管34は、四路切換弁22とガス冷媒連絡管6とを接続する冷媒管である。第2ガス冷媒管34のガス冷媒連絡管6側の端部には、ガス側閉鎖弁26が設けられている。
室外熱交換器23は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、液側が液冷媒管35に接続されており、ガス側が第1ガス冷媒管33に接続されている。液冷媒管35は、室外熱交換器23の液側と液冷媒連絡管5とを接続する冷媒管である。液冷媒管35の液冷媒連絡管5側の端部には、液側閉鎖弁25が設けられている。
膨張弁24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。また、膨張弁24は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。膨張弁24は、液冷媒管35に設けられている。ここでは、膨張弁24として、電動膨張弁が使用されている。
素子冷却体27は、冷媒回路10を流れる冷媒を冷却源として、後述の電装品アセンブリ80を構成する電装品のうち冷却が必要な被冷却素子104を冷却する構造である。ここで、被冷却素子104としては、整流回路及びインバータ回路を構成するダイオードやスイッチング素子等がある。また、ここでは、素子冷却体27の冷却源となる冷媒として、液冷媒管35を流れる冷媒が使用される。このため、素子冷却体27は、冷房運転時には室外熱交換器23において放熱した後の冷媒によって被冷却素子104を冷却する。また、素子冷却体27は、暖房運転時には室内熱交換器41において放熱した後の冷媒によって被冷却素子104を冷却する。
また、室外ユニット2は、室外ファン28を有している。室外ファン28は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出するためのファンである。室外ファン28は、室外ファンモータ28aによって駆動される。
また、室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外側制御部20を有している。そして、室外側制御部20は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、電気配線LCを介して室内ユニット4(室内側制御部40)との間で制御信号等の通信を行うことができる。室外側制御部20は、電装品アセンブリ80に設けられている。
<制御部>
空気調和装置1では、室内側制御部40と室外側制御部20とから構成される制御部8によって、室外ユニット2及び室内ユニット4の各機器の制御が行われる。言い換えれば、室内側制御部40と室外側制御部20とが電気配線LCを介して接続されることによって、以下に説明する冷房運転や暖房運転等を含む空気調和装置1全体の運転動作を行う制御部8が構成されている。
(2)空気調和装置の運転動作
次に、空気調和装置1の運転動作について、図1を用いて説明する。空気調和装置1は、運転動作として、冷房運転及び暖房運転を行うことができる。冷房運転及び暖房運転は、制御部8によって行われる。
<冷房運転>
制御部8は、冷房運転時に、四路切換弁22を冷房サイクル状態(図1の実線で示される状態)に切り換える。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた高圧のガス冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン28によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱する。
室外熱交換器23において放熱した高圧の冷媒は、素子冷却体27に送られる。
素子冷却体27に送られた高圧の冷媒は、被冷却素子104と熱交換を行って加熱される。これにより、被冷却素子104が冷却される。
素子冷却体27において加熱された高圧の冷媒は、膨張弁24に送られる。
膨張弁24に送られた高圧の冷媒は、膨張弁24によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁24で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液側閉鎖弁25及び液冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気が冷却されて、室内の冷房が行われる。
室内熱交換器41において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管6、ガス側閉鎖弁26及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
<暖房運転>
制御部8は、暖房運転時に、四路切換弁22が暖房サイクル状態(図1の破線で示される状態)に切り換える。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26及びガス冷媒連絡管6を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器41において、室内送ファン42によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱する。これにより、室内空気が加熱されて、室内の暖房が行われる。
室内熱交換器41で放熱した高圧の冷媒は、液冷媒連絡管5及び液側閉鎖弁25を通じて、膨張弁24に送られる。
膨張弁24に送られた高圧の冷媒は、膨張弁24によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁24で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、素子冷却体27に送られる。
素子冷却体27に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、被冷却素子104と熱交換を行って加熱される。これにより、被冷却素子104が冷却される。
素子冷却体27において加熱された低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン28によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。
室外熱交換器23で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
(3)室外ユニットの構造
図2は、室外ユニット2の外観を示す斜視図である。図3は、室外ユニット2の上面図である。図3は、室外ユニット2からケース60の上面を除いた状態を示している。図4は、室外ユニット2の前面図である。図4は、室外ユニット2からケース60の前面を除いた状態を示している。また、図3及び図4は、冷媒回路10を構成する部品のうち、圧縮機21、室外熱交換器23、閉鎖弁25、26、素子冷却体27(液冷媒管35の一部)、及び、冷媒連絡管5、6だけを図示している。また、図3及び図4は、電気配線LC、LPを図示している。図5は、室外ユニット2の電装品アセンブリ80付近を示す拡大斜視図である。図5は、室外ユニット2からケース60の右側面の前寄りの部分、上面及び前面を除いた状態を示している。図5は、電気配線LMを図示している。図6は、電装品アセンブリ80の分解斜視図である。図6は、電装品アセンブリ80から素子冷却体27を構成する蓋部材27c及び液冷媒管35を取り外した状態を示している。図7は、図5のA−A断面図である。また、図5〜図7は、電気配線LC、LPの図示を省略している。以下の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」及び「後」のような方向は、図2〜図7に示す方向を意味している。
<基本構造>
まず、室外ユニット2の基本構造について説明する。
室外ユニット2は、ケース60と、圧縮機21及び室外熱交換器23等の冷媒回路10を構成する部品と、室外ファン28と、機器21、28等を制御する電装品アセンブリ80と、を有している。
ケース60は、底板61と、天板62と、ケース60の前面、後面、左側面及び右側面を形成する周囲板(左前板63、右前板64及び右側板65)と、を有している。
底板61は、ケース60の底面を形成する横長の板状部材である。底板61の下面には、設置面に固定される基礎脚66が設けられている。
天板62は、ケース60の上面を形成する横長の板状部材である。天板62は、周囲板(左前板63、右前板64及び右側板65)の上部にネジ等により固定されている。
左前板63は、ケース60の周囲板の1つであり、ケース60の左前面及び左側面を形成する板状部材である。左前板63の下部は、底板61にネジ等により固定されている。
右前板64は、ケース60の周囲板の1つであり、ケース60の右前面及び右側面の前寄りの部分を形成する板状部材である。右前板64の下部は、底板61にネジ等により固定されている。また、右前板64は、右前板64が底板61及び天板62に固定されている状態において、右前側のコーナー部64aだけを取り外し可能に構成されている。そして、右前板64からコーナー部64aを取り外すことによって、ケース60の下部の右前側のコーナー部分からケース60内に冷媒連絡管5、6及び電気配線LC、LPを引き込むことができる。
右側板65は、ケース60の周囲板の1つであり、ケース60の右側面の後寄りの部分及び後面の右寄りの部分を形成する板状部材である。右側板65の下部は、底板61にネジ等により固定されている。また、右側板65は、右側板65が底板61及び天板62に固定されている状態において、右後側のコーナー部65aだけを取り外し可能に構成されている。そして、右側板65からコーナー部65aを取り外すことによって、ケース60の下部の右後側のコーナー部分からケース60内に冷媒連絡管5、6及び電気配線LC、LPを引き込むことができる。
ケース60には、仕切板67が設けられている。仕切板67は、鉛直方向に延びる板状部材である。仕切板67は、ケース60内の空間を室外熱交換器23及び室外ファン28が配置される第1室S1と、室外熱交換器23以外の冷媒回路10を構成する部品及び電装品アセンブリ80が配置される第2室S2と、に仕切っている。第1室S1は、仕切板67の左側の空間である。第2室S2は、仕切板67の右側の空間である。仕切板67は、前部が左前板63の右端部まで延びており、後部が室外熱交換器23の右端部まで延びている。仕切板67の下部は、底板61にネジ等により固定されている。仕切板67の前部は、左前板63の右端部にネジ等により固定されている。
室外熱交換器23は、第1室S1において、ケース60の左側面から後面に沿って配置されている。
室外ファン28は、第1室S1において、室外熱交換器23のうちケース60の後面に沿う部分の前側に配置されている。ここで、室外ファン28は、第1室S1に上下2つ配置されている。
ケース60の左側面及び後面のうち第1室S1に面する部分には、吸入口63a、63bが形成されている。吸入口63a、63bは、室外ファン28によってケース60外からケース60内に空気を吸い込む開口である。ケース60の前面のうち第1室S1に面する部分には、吹出口63cが形成されている。吹出口63cは、室外ファン28によってケース60内からケース60外に空気を吹き出す開口である。吹出口63cには、ファンガード63dが設けられている。
圧縮機21は、縦型円筒形状の圧縮機であり、第2室S2において、前後方向の中央付近の下部に配置されている。
閉鎖弁25、26は、第2室S2において、圧縮機21の右側に配置されている。閉鎖弁25、26は、ケーシング60を上方から見た際に、第2室S2の右側面寄りに配置されており、第2室S2の前部の右前板64に略対向している。閉鎖弁25、26には、コーナー部64a、65aを通じてケース60内に引き込まれる冷媒連絡管5、6が接続されている。尚、図3は、ケース60の下部の右後側のコーナー部分からケース60内に冷媒連絡管5、6を引き込んでいる場合を示しているが、これに限定されるものではなく、ケース60の下部の右前側のコーナー部分からケース60内に冷媒連絡管5、6を引き込んでもよい。
電装品アセンブリ80は、プリント基板100及び端子台110を含む電気部品の集合体であり、第2室S2の上部に配置されている。電装品アセンブリ80には、素子冷却体27が設けられている。そして、液冷媒管35のうち上下方向に折り返すようにU字曲げされている部分が、第2室S2において、電装品アセンブリ80の高さ位置までケース60の右前面に沿って上方に延びており、素子冷却体27を構成している。
<電装品アセンブリ及びその周辺の構造>
次に、電装品アセンブリ80及びその周辺の構造について説明する。
電装品アセンブリ80は、上記のように、プリント基板100と、端子台110と、を有している。
プリント基板100は、その第1面101に電装品が装着されている。そして、第1面101の裏側の第2面102は、電装品のリードがはんだ付けされる面(はんだ面)になっている。プリント基板100には、被冷却素子104、電解コンデンサ105及び配線接続部106を含む多数の電装品が装着されている。また、プリント基板100の第1面101には、素子冷却体27も装着されている。ここでは、説明を簡略化するために、これらの電装品104〜106及び素子冷却体27だけを示している。
素子冷却体27は、伝熱部材27aと、蓋部材27cと、を有している。伝熱部材27aは、被冷却素子104と熱的に接触する縦長形状の金属製の部材である。伝熱部材27aには、液冷媒管35が配置される上下方向に延びる溝部が形成されている。伝熱部材27aの溝部には、伝熱を促進するためのグリスが塗布されている。伝熱部材27aは、プリント基板100に装着されている被冷却素子104に接触した状態で配置されている。伝熱部材27aは、支持部材27bを介してプリント基板100上に支持されている。ここで、支持部材27bは、伝熱部材27aに固定されている部材である。尚、支持部材27bは、伝熱部材27aと一体に形成されていてもよい。蓋部材27cは、液冷媒管35が伝熱部材27aの溝部に配置された状態で、伝熱部材27aに被せられる縦長形状の部材である。蓋部材27cは、伝熱部材27aに対向して配置されている。蓋部材27cは、ネジ27dによって伝熱部材27aに固定されている。尚、蓋部材27cの伝熱部材27aへの固定手法は、ネジ止めに限られるものではなく、爪固定や嵌め込み固定等でもよい。素子冷却体27は、プリント基板100を第1面101側から見た際に、プリント基板100の右部に配置されている。配線接続部106には、端子台110及び機器21、28等から延びる電気配線LMが接続されている。
端子台110は、ケース60の下部の右後側のコーナー部分からケース60内に引き込まれる電気配線LC、LPとプリント基板100とを接続する電気部品である。尚、図3は、ケース60の下部の右後側のコーナー部分からケース60内に電気配線LC、LPを引き込んでいる場合を示しているが、これに限定されるものではなく、ケース60の下部の右前側のコーナー部分からケース60内に電気配線LC、LPを引き込んでもよい。端子台110は、電源線LPを接続する端子台111と、通信線LCを接続する端子台112と、を有している。端子台111は、電源線LPを通じて電気の供給を受けて、電気配線LMを通じてプリント基板100に電気を送る。端子台112は、通信線LCを通じて室内ユニット4との通信等を行い、電気配線LMを通じてプリント基板100に電気信号の入出力を行う。
プリント基板100及び端子台110は、基板支持板120に装着されている。基板支持板120は、金属製の板状部材であり、基板支持部121と、端子支持部126と、第1固定部127と、第2固定部128と、を有している。
基板支持部121は、ケース60の前面に対向する板状部分である。基板支持部121は、プリント基板100の第1面101がケース60の前面に対向した状態でプリント基板100を支持している。そして、基板支持部121のケース60の前面側を向く第1面122は、プリント基板100の第2面102に対向している。また、基板支持部121は、プリント基板100との間に隙間C1が空いている状態でプリント基板100を支持している。ここで、隙間C1は、プリント基板100の第2面102と基板支持部121の第1面122との前後方向間の空間である。
プリント基板100は、複数のスペーサ130によって基板支持部121に固定されている。プリント基板100には、前後方向に貫通する複数の基板穴103が形成されている。ここでは、基板穴103が、ケース60の前面視において、プリント基板100の上縁部付近、左縁部付近、右縁部付近、下縁部付近、及び、上部中央付近に配置されている。尚、基板穴103の数や配置は、図6に示される数や配置に限定されるものではない。また、基板支持部121には、前後方向に貫通する複数の支持穴124が形成されている。支持穴124は、ケース60の前面視において、プリント基板100の基板穴103に対向する位置に配置されている。そして、スペーサ130は、基板穴103及び支持穴124の組に対応して設けられている。スペーサ130は、樹脂製の固定部材である。スペーサ130は、軸部131の前端部に形成されている第1スナップ部132の弾性変形を利用して、基板穴103の位置でプリント基板100に取り付けられる。スペーサ130は、第1スナップ部132が基板穴103を貫通した状態で、第1スナップ部132の後端部と第1フランジ部134との前後方向間にプリント基板100を挟んでいる。第1フランジ部134は、軸部131から径方向に突出する部分であり、第1スナップ部132よりも後側に形成されている。また、スペーサ130は、軸部131の後端部に形成されている第2スナップ部133の弾性変形を利用して、支持穴124の位置で基板支持部121に取り付けられる。スペーサ130は、第2スナップ部133が支持穴124を貫通した状態で、第2スナップ部133の前端部と第2フランジ部135との前後方向間に基板支持部121を挟んでいる。第2フランジ部135は、軸部131から径方向に突出する部分であり、第2スナップ部133よりも前側に形成されている。そして、第1フランジ部134と第2フランジ部135とは、前後方向に離れて配置されている。隙間C1は、第1フランジ部134と第2フランジ部135との前後方向の離間距離に応じて形成されている。このように、基板支持部121は、スペーサ130を介して、プリント基板100との間に隙間C1が空いている状態でプリント基板100を支持している。
基板支持部121は、第1面122の裏側の第2面123側に、電気配線LMを支持するための配線支持部125を有している。配線支持部125は、基板支持部121のプリント基板100の第2面102に対向する部分に少なくとも1つ形成されている。配線支持部125は、基板支持部121の第2面123から後側に突出する部分であり、基板支持部121の一部を切り起こして形成されている。そして、基板支持部121には、配線支持部125を切り起こすことによって、前後方向に貫通する切り起こし穴125aが形成されている。
プリント基板100の前側には、液冷媒管35のうち素子冷却体27を構成する部分(上下方向に折り返すようにU字曲げされている部分)が配置されている。この液冷媒管35の一部は、ケース60の前面視において、プリント基板100及び基板支持板120の下側から、制御基板100に重なる高さ位置まで上方に延びた後に、上下に折り返して、プリント基板100に重ならない高さ位置まで下方に延びている。液冷媒管35のうち素子冷却体27を構成する部分は、蓋部材27c及びネジ27dによって伝熱部材27aに固定されている。
端子支持部126は、基板支持部121の下側において、ケース60の前面に対向する板状部分である。端子支持部126は、ケース60の前面視において、基板支持部121の左部の下側に配置されている。言い換えれば、端子支持部126は、素子冷却体27の下側の液冷媒管35が通る位置を避けて配置されている。そして、端子支持部126は、端子台110(端子台111、112)がケース60の前面に対向した状態で端子台110を支持している。端子台111と端子台112とは、横に並んで配置されている。
第1固定部127は、基板支持部121及び端子支持部126の左側において、上下方向に延びる柱状部分である。第1固定部127は、基板支持板120を仕切板67に固定するための部分である。第1固定部127は、仕切板67の前端部に基板支持板120をネジ止め固定するための舌部127aを有している。舌部127aは、第1固定部127の一部を切り起こした板状部分である。舌部127aには、ネジ孔127bが形成されている。仕切板67の前端部には、ネジ孔127bに対応するネジ孔(図示せず)が形成されている。そして、舌部127a(基板支持板120)は、ネジ127cを舌部127aのネジ孔127b及び仕切板67のネジ孔に締結することによって仕切板67に固定されている。尚、基板支持板120の仕切板67への固定手法は、ネジ固定に限定されるものではなく、爪固定や嵌め込み固定等でもよいし、また、これらの固定手法を併用してもよい。
第2固定部128は、基板支持部121の右側において、ケース60の前面に対向する板状部分である。第2固定部128は、基板支持板120を右側板65に固定するための部分である。第2固定部128には、右側板65の前端部に基板支持板120をネジ止め固定するためのネジ孔128aが形成されている。右側板65の前端部には、ネジ孔128aに対応するネジ孔(図示せず)が形成されている。そして、第2固定部128(基板支持板120)は、ネジ128bを第2固定部128のネジ孔128a及び右側板65のネジ孔に締結することによって右側板65に固定されている。尚、基板支持板120の仕右側板65への固定手法は、ネジ固定に限定されるものではなく、爪固定や嵌め込み固定等でもよいし、また、これらの固定手法を併用してもよい。
また、電装品アセンブリ80は、プリント基板100と基板支持板120との隙間C1にヤモリ等の小動物が侵入することを防ぐために、絶縁シート140をさらに有している。絶縁シート140は、第1絶縁シート141と、第2絶縁シート146と、を有している。そして、ここでは、第1絶縁シート140と第2絶縁シート146とが、一体に形成されている。
絶縁シート140は、電気絶縁性を有する材料で形成されている。また、絶縁シート140は、難燃性を有する材料で形成されている。難燃性の程度としては、燃焼性UL94規格におけるV0以上のグレードであることが好ましい。ここでは、このような特性を満たす材料として、硬質塩化ビニルを採用している。尚、絶縁シート140の材質は、硬質塩化ビニルに限定されるものではなく、硬質塩化ビニルと同等以上の特性(電気絶縁性及び難燃性)を有するものであればよい。
第1絶縁シート141は、プリント基板100の周縁部に沿って配置されており、隙間C1を覆っている。ここでは、プリント基板100の形状が四角形状である。このため、第1絶縁シート141は、プリント基板100の周縁部を囲む四角枠状の部分である。具体的には、第1絶縁シート141は、プリント基板100の上縁部に沿う上縁シート部142と、プリント基板100の下縁部に沿う下縁シート部143と、プリント基板100の左縁部に沿う左縁シート部144と、プリント基板100の右縁部に沿う右縁シート部145と、を有している。第1絶縁シート141(シート部142〜145)は、基板支持部121の第1面122から前側に向かってプリント基板100の第1面101まで延びている。このとき、第1絶縁シート141の前端部をプリント基板100の周縁部に当接させて、第1絶縁シート141の前端部がプリント基板100の周縁部との間に隙間が形成されないようにすることが好ましい。仮に、第1絶縁シート141の前端部がプリント基板100の周縁部との間に隙間が形成されたとしても、その最大隙間C2を、小動物のサイズを考慮して、3mm以下にする必要がある。尚、ここでは、第1絶縁シート141の先端がプリント基板100の第1面101まで延びているが、これに限定されるものではなく、第1面101よりも前側まで延びていてもよいし、第1絶縁シート141の先端がプリント基板100の第2面102まで延びていてもよい。
第2絶縁シート146は、プリント基板100と基板支持板120の基板支持部121との間に配置されている。ここでは、第2絶縁シート146は、プリント基板100と基板支持部121との前後方向間に配置される四角形状の部分である。第2絶縁シート146は、プリント基板100から離れて配置されている。具体的には、第2絶縁シート146は、プリント基板100の第2面102から後側に離れて配置されており、基板支持部121の第1面122に接している。このため、第1絶縁シート141(シート部142〜145)は、第2絶縁シート146の周縁部(上縁部、下縁部、左縁部及び右縁部)から前側に向かって延びている。また、第2絶縁シート146は、基板支持部121の切り起こし穴125aを覆っている。
このように、絶縁シート140は、プリント基板100と基板支持板120との隙間C1を覆っている。また、絶縁シート140は、スペーサ130によって固定されている。第2絶縁シート146には、前後方向に貫通する複数のシート穴147が形成されている。シート穴147は、ケース60の前面視において、プリント基板100の基板穴103及び基板支持部121の支持穴124に対向する位置に配置されている。このため、スペーサ130は、基板穴103、シート穴147及び支持穴124の組に対応して設けられている。そして、スペーサ130は、軸部131の後端部に形成されている第2スナップ部133の弾性変形を利用して、シート穴147及び支持穴124の位置で第2絶縁シート146及び基板支持部121に取り付けられる。スペーサ130は、第2スナップ部133がシート穴147及び支持穴124を貫通した状態で、第2スナップ部133の前端部と第2フランジ部135との前後方向間に第2絶縁シート146及び基板支持部121を挟んでいる。このように、スペーサ130は、第2絶縁シート146が基板支持板120に重ねられている状態で基板支持板120にプリント基板100を固定している。
(4)特徴
次に、空気調和装置1の特徴について説明する。
<A>
空気調和装置1では、上記のように、室外ユニット2の電装品アセンブリ80が、プリント基板100との間に隙間C1が空いている状態でプリント基板100を支持している基板支持板120を有している構成を基本構成としている。そして、空気調和装置1では、この基本構成において、上記のように、電装品アセンブリ80に、プリント基板100の周縁部に沿って配置されており隙間C1を覆っている第1絶縁シート141(シート部142〜145)が設けられている(図5〜図7参照)。
第1絶縁シート141は、プリント基板100と基板支持板120(基板支持部121)との隙間C1に小動物が侵入することを防ぐことができる。言い換えれば、第1絶縁シート141は、小動物対策として機能している。このため、プリント基板100の基板支持板120側の第2面102(はんだ面)に小動物が接触して感電することが起こりにくくなる。特に、第1絶縁シート141は、ケース60の上面視、下面視、左面視及び右面視において、隙間C1全部を覆っているため、小動物の侵入を確実に防ぐことができる。
しかも、第1絶縁シート141は、プリント基板100の周縁部に沿って配置されているため、構造が簡易である。また、電装品アセンブリ80のメンテナンス時に第1絶縁シート141を取り外さなくても、プリント基板100に装着されている電装品にアクセスすることができる。これに対して、従来の電装品アセンブリを覆う網状の小動物ガードを採用すると、小動物ガードがプリント基板を含む電装品アセンブリ全体を覆うため、構造が複雑になる。また、電装品アセンブリのメンテナンス時に小動物ガードを取り外さなければ、プリント基板に装着されている電装品にアクセスすることができない。
このように、空気調和装置1は、小動物対策として第1絶縁シート141を採用することによって、構造を簡易化でき、また、電装品アセンブリ80のメンテナンス時に作業工数を少なくできる。
<B>
空気調和装置1では、上記のように、第1絶縁シート141に加えて、電装品アセンブリ80に、プリント基板100と基板支持板120との間に配置されている第2絶縁シート146がさらに設けられている(図5〜図7参照)。
第2絶縁シート146によって、プリント基板100の基板支持板120側の第2面102(はんだ面)に小動物が接触することをさらに起こりにくくできる。
<C>
空気調和装置1では、上記のように、第2絶縁シート146が、プリント基板100から離れて配置されている(図5〜図7参照)。言い換えれば、第2絶縁シート146は、プリント基板100の第2面102よりも基板支持部121の第1面122に近い側に配置されている。
ここで、第2絶縁シート146が、第2面102に接している、又は、第1面122よりも第2面102に近い側に配置されていると、プリント基板100と第2絶縁シート146との間に熱がこもるおそれがある。
しかし、空気調和装置1は、上記のように、第2絶縁シート146をプリント基板100から離して配置することによって、第2絶縁シート146とプリント基板100との間に熱がこもることを抑制できる。尚、第2絶縁シート146とプリント基板100との間に熱がこもることを抑制する効果は、図7に示すように、第2絶縁シート146を基板支持部121の第1面122に接して配置する場合に最も顕著になる。
<D>
空気調和装置1では、上記のように、基板支持板120(基板支持部121)に、プリント基板100に対向する部分に少なくとも1つの穴(切り起こし穴125a)が形成されている(図6及び図7参照)。言い換えれば、ケース60の前面視において、基板支持板120のうち、プリント基板100の第2面102と重なる領域に、少なくとも1つの穴(切り起こし穴125a)が形成されている。尚、ここでは、基板支持板120に形成されている穴として、配線支持部125を形成する際に形成される切り起こし穴125aが例示されているが、これに限定されるものではない。そして、第2絶縁シート125は、穴125aを覆っている。
ここで、基板支持板120に穴125aが形成されていると、穴125aを通じてプリント基板100と基板支持板120との隙間C1に小動物が侵入するおそれがある。
しかし、空気調和装置1は、第2絶縁シート146が穴125aを覆っているため、穴125aを通じて隙間C1に小動物が侵入しにくくすることができる。
<E>
空気調和装置1では、上記のように、第1絶縁シート141と第2絶縁シート146とが、一体に形成されている(図5〜図7参照)。
これにより、第1絶縁シート141と第2絶縁シート146とを別部材で形成する場合に比べて、部品点数を減らすことができる。
例えば、第1絶縁シート141と第2絶縁シート146が一体に形成されている絶縁シート140は、図8に示すように、板状素材を加工することによって製作することができる。まず、板状素材を、第2絶縁シート146の周縁部に第1絶縁シート141を形成するシート部142〜145を有する形状に切断するとともに、穴加工によりシート穴147を形成する。次に、シート部142〜145を図8の矢印Bの方向に曲げる。そして、第1絶縁シート141のコーナー部(シート部142〜145の端部間)を接着する。このように、第1絶縁シート141と第2絶縁シート146が一体に形成されている絶縁シート140は、板状素材から容易に製作することができる。
<F>
空気調和装置1では、上記のように、電装品アセンブリ80が、隙間C1が空いている状態で基板支持板120にプリント基板100を固定する複数のスペーサ130をさらに有している(図6及び図7参照)。スペーサ130は、第2絶縁シート146が基板支持板120(基板支持部121)に重ねられている状態で基板支持板120にプリント基板100を固定している。
これにより、プリント基板100と基板支持板120との隙間C1に第2絶縁シート146を容易に配置できる。ここで、第1絶縁シート141と第2絶縁シート146とが一体に形成されている場合、第2絶縁シート146を基板支持板120に固定することによって、第1絶縁シート141をプリント基板100の周縁部に沿って容易に配置できる。
尚、プリント基板100を基板支持部121に支持させる手法は、スペーサ130による固定に限られるものではなく、ネジ止め等でもよい。しかし、上記のように、スペーサ130を使用すれば、プリント基板100を基板支持部121に支持させる際に、絶縁シート140も併せて容易に設けることができる。
<G>
空気調和装置1では、上記のように、第1絶縁シート141及び第2絶縁シート146(絶縁シート140)が、難燃材で形成されている。
これにより、電装品アセンブリ80の耐火性能を向上させることができる。
(5)変形例
<A>
上記実施形態の空気調和装置1では、プリント基板100が対向する基板支持部121の第1面122が平坦面である(図6及び図7参照)。しかし、基板支持部121に凹凸が形成される場合もある。例えば、図9に示すように、いくつかの支持穴124の周囲部分を、絞り加工等によってプリント基板100側に突出させた凸部129を基板支持部121に形成する場合がある。
これに対して、図9に示すように、凸部129の形状に合う切り欠き部148を絶縁シート140に形成して、絶縁シート140を基板支持部121に重ねる際に、絶縁シート140が凸部129を回避できるようにしてもよい。
<B>
上記実施形態及び変形例Aの空気調和装置1では、第1絶縁シート141によって、隙間C1が閉じた空間となっているが、これに限定されるものではない。
隙間C1にプリント基板100に装着されている電装品からの熱がこもることを抑制するために、図10に示すように、第1絶縁シート141に複数の通気穴149を形成してもよい。ここで、通気穴149は、図10に示すように、ケース60の前後方向に長いスリット穴にすることが好ましい。このとき、通気穴149のスリット幅は、小動物のサイズを考慮して、3mm以下にする必要がある。
<C>
上記実施形態及び変形例A、Bの空気調和装置1では、基板支持板120(基板支持部121)に、プリント基板100に対向する部分に少なくとも1つの穴(切り起こし穴125a)が形成されている(図6、図7、図9及び図10参照)。
しかし、基板支持板120(基板支持部121)に穴125aが形成されていない場合には、第2絶縁シート146によって穴125aを覆う必要がないため、第2絶縁シート146を省略してもよい。
<D>
上記実施形態及び変形例A〜Cの空気調和装置1では、プリント基板100の形状が四角形状である。しかし、プリント基板100の形状は四角形状に限定されるものではなく、他の形状でもよい。この場合でも、第1絶縁シート141をプリント基板100の周縁部に沿って配置できるように形成し、第2絶縁シート146をプリント基板100の形状に合う形状にすればよい。
<E>
上記実施形態及び変形例A〜Dの空気調和装置1では、プリント基板100に素子冷却体27が装着されているが、これに限定されるものではなく、プリント基板100に素子冷却体27が装着されていなくてもよい。
<F>
上記実施形態及び変形例A〜Eでは、空気調和装置1の電装品アセンブリとして、空気調和装置1を構成する室外ユニット2の電装品アセンブリ80を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、室外に設置されるケース内に電装品アセンブリが設けられる形態の空気調和装置(又は、空気調和装置を構成するユニット)でもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能であることが理解されるであろう。
本開示は、電装品アセンブリを備えている空気調和装置に対して、広く適用可能である。
1 空気調和装置
80 電装品アセンブリ
100 プリント基板
120 基板支持板
125a 切り起こし穴
130 スペーサ
141 第1絶縁シート
146 第2絶縁シート
149 通気穴
C1 隙間
特開2009−257694号公報

Claims (8)

  1. 電装品アセンブリ(80)を備えている空気調和装置(1)であって、
    前記電装品アセンブリは、電装品が装着されているプリント基板(100)と、前記プリント基板との間に隙間(C1)が空いている状態で前記プリント基板を支持している基板支持板(120)と、前記プリント基板の周縁部に沿って配置されて前記隙間を覆う第1絶縁シート(141)と、を有している、
    空気調和装置。
  2. 前記第1絶縁シートは、難燃材で形成されている、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記電装品アセンブリは、前記プリント基板と前記基板支持板との間に配置されている第2絶縁シート(146)をさらに有している、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記第2絶縁シートは、難燃材で形成されている、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記第1絶縁シートと前記第2絶縁シートとは、一体に形成されている、
    請求項3又は4に記載の空気調和装置。
  6. 前記第2絶縁シートは、前記プリント基板から離れて配置されている、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  7. 前記基板支持板の前記プリント基板に対向する部分に、少なくとも1つの穴(125a)が形成されており、
    前記第2絶縁シートは、前記穴を覆っている、
    請求項6に記載の空気調和装置。
  8. 前記電装品アセンブリは、前記隙間が空いている状態で前記基板支持板に前記プリント基板を固定する複数のスペーサ(130)をさらに有しており、
    前記スペーサは、前記第2絶縁シートが前記基板支持板に重ねられている状態で前記基板支持板に前記プリント基板を固定している、
    請求項6又は7に記載の空気調和装置。
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