JP2020133750A - 油圧制御装置及び油圧制御装置を備えた自動変速機 - Google Patents

油圧制御装置及び油圧制御装置を備えた自動変速機 Download PDF

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良太郎 松原
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Abstract

【課題】供給先の目標油圧が複数存在する油圧制御装置において、ポンプの無駄仕事を低減する。【解決手段】油圧制御装置100は、第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、第3吐出ポート21を有するポンプ部1と、吐出流路30,40,50内の圧力を段階的に調整するための第1レギュレータ弁2、第2レギュレータ弁3、及びリリーフ弁4と、を備える。第1レギュレータ弁2は、第1流路31内の圧力を第1所定圧力P1になるように調圧し、第2レギュレータ弁3は、第2流路32内の圧力を第1所定圧力P1よりも低い第2所定圧力P2になるように調圧し、リリーフ弁4は、第3流路33内の圧力を第2所定圧力P2よりも低い第3所定圧力P3になるように調圧する。吐出ポートの総数は、吐出ポートにそれぞれ接続される回路系統の総数と同じであるとともに、所定圧力(第1所定圧力P1、第2所定圧力P2、第3所定圧力P3)の段数以上である。【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧機器に作動油を供給する油圧制御装置に関する。
特許文献1には、高圧ポートと低圧ポートを備えた油圧源によって、プーリ、トルクコンバータ、及び潤滑部に作動油を供給するように構成された自動変速機の油圧制御装置が開示されている。
特開2014−105812号公報
特許文献1に記載された油圧制御装置では、供給先の目標油圧が3種類であるのに対し、ポンプの吐出ポートが2つしかない。このため、1つの吐出ポートからプーリの目標油圧とトルクコンバータへの目標油圧を吐出するか、もしくはトルクコンバータへの油圧と潤滑圧を吐出する必要がある。
トルクコンバータの目標油圧は、プーリの目標油圧よりも低圧である。このため、例えば、高圧吐出ポートからプーリの目標油圧とトルクコンバータへの目標油圧を吐出する場合には、高圧吐出ポートから吐出されたプーリの目標油圧にするために減圧する必要がある。また、プーリとトルクコンバータの両方を駆動するための流量を予め確保する必要がる。このため、余剰圧力や余剰流量によるポンプの無駄仕事が大きくなってしまう。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、供給先の目標油圧が複数存在する油圧制御装置において、ポンプの無駄仕事を低減することを目的とする。
本発明のある態様によれば、油圧機器に作動油を供給する油圧制御装置は、作動油を吐出する複数の吐出ポートを有するポンプ部と、複数の吐出ポートのそれぞれに接続された吐出流路と、吐出流路のそれぞれに対して直列に接続され、吐出流路内の圧力を段階的に調整するための第1レギュレータ弁、第2レギュレータ弁、及び第3レギュレータ弁と、を備え、複数の吐出ポートは、少なくとも、第1吐出ポート、第2吐出ポート、及び第3吐出ポートを有し、吐出流路は、第1吐出ポートとタンクとを連通する第1回路系統と、第2吐出ポートとタンクとを連通する第2回路系統と、第3吐出ポートとタンクとを連通する第3回路系統と、を有し、第1回路系統は、第1吐出ポートと前記第1レギュレータ弁とを接続し、第1油圧機器に連通する第1流路と、第1流路の下流において第1レギュレータ弁と第2レギュレータ弁とを接続し、第2油圧機器に連通する第2流路と、第2流路の下流において第2レギュレータ弁と第3レギュレータ弁とを接続し、第3油圧機器に連通する第3流路と、を有し、第2回路系統は、第2吐出ポートと第1レギュレータ弁とを接続する第4流路と、第4流路の下流において第1レギュレータ弁と第2レギュレータ弁とを接続する第5流路と、第5流路の下流において第2レギュレータ弁と第3レギュレータ弁とを接続する第6流路と、を有し、第3回路系統は、第3吐出ポートと第1レギュレータ弁とを接続する第7流路と、第7流路の下流において第1レギュレータ弁と第2レギュレータ弁とを接続する第8流路と、第8流路の下流において第2レギュレータ弁と第3レギュレータ弁とを接続する第9流路と、を有し、第1流路と第4流路との間には、第4流路から第1流路への流れのみを許容する第1チェック弁が設けられ、第4流路と第7流路との間には、第7流路から第4流路への流れのみを許容する第2チェック弁が設けられ、第2流路と第5流路との間には、第5流路から第2流路への流れのみを許容する第3チェック弁が設けられ、第5流路と第8流路との間には、第8流路から第5流路への流れのみを許容する第4チェック弁が設けられ、第1レギュレータ弁は、第1流路内の圧力を第1所定圧力になるように調圧し、第2レギュレータ弁は、第2流路内の圧力を第1所定圧力よりも低い第2所定圧力になるように調圧し、第3レギュレータ弁は、第3流路内の圧力を第2所定圧力よりも低い第3所定圧力になるように調圧し、吐出ポートの総数は、吐出ポートにそれぞれ接続される回路系統の総数と同じであるとともに、前記所定圧力の段数以上であることを特徴とする。
上記態様によれば、供給先の目標油圧が複数存在する油圧制御装置において、余剰圧力や余剰流量を低減することができるので、ポンプ仕事を低減することができる。
できる。
図1は、本実施形態に係る油圧制御装置の回路図である。 図2は、本実施形態に係る油圧制御装置のポンプ仕事を説明する図である。 図3は、比較例に係る油圧制御装置の回路図である。 図4は、比較例に係る油圧制御装置のポンプ仕事を説明する図である。 図5は、本実施形態の変形例に係る油圧制御装置の回路図である。 図6は、本実施形態の変形例に係る油圧制御装置のポンプ仕事を説明する図である。 図7は、本実施形態の別の変形例に係る油圧制御装置の回路図である。 図8は、本実施形態の別の変形例に係る油圧制御装置のポンプ仕事を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る油圧制御装置100の概略図である。油圧制御装置100は、例えば、車両の自動変速機(図示せず)を制御するために用いられる。以下では、油圧制御装置100を無段変速機構を備える自動変速機に適用した場合を例に説明するが、油圧制御装置100は、他の油圧機器を制御するために用いてもよい。
油圧制御装置100は、第1油圧機器としての無段変速機構のプーリ5、第2油圧機器としてのトルクコンバータ6、及び第3油圧機器としての要素7へ作動油を供給する。油圧制御装置100は、作動油を吐出する第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、第3吐出ポート21を有するポンプ部1と、第1、第2、第3吐出ポート11、12、21のそれぞれに接続された吐出流路30、40、50と、吐出流路30、40、50のそれぞれに対して直列に接続され、吐出流路30、40、50内の圧力を段階的に調整するための第1レギュレータ弁2、第2レギュレータ弁3、及び第3レギュレータ弁としてのリリーフ弁4と、を備える。
ポンプ部1は、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12を有する第1ポンプ10と、第3吐出ポート21を有する第2ポンプ20と、を備える。第1ポンプ10及び第2ポンプ20は、例えば、内接式ギアポンプにより構成される。
第1ポンプ10及び第2ポンプ20は、同一の駆動源によって駆動される。具体的には、第1ポンプ10及び第2ポンプ20は、同軸に設けられ、車両に搭載されたエンジンEによって駆動される。なお、エンジンEは、車両の駆動用であっても、発電用であってもよい。
第1ポンプ10は、第1吐出ポート11から第2吐出ポート12よりも高圧を吐出するように構成される。また、第2吐出ポート12からは、第2ポンプ20の第3吐出ポート21よりも高圧が吐出されるように構成される。
吐出流路30は、第1吐出ポート11とタンクTとを連通する第1回路系統C1を構成する。吐出流路40は、第2吐出ポート12とタンクTとを連通する第2回路系統C2を構成する。吐出流路50は、第3吐出ポート21とタンクTとを連通する第3回路系統C3を構成する。
第1回路系統C1(吐出流路30)は、第1吐出ポート11と第1レギュレータ弁2とを接続し、プーリ5に連通する第1流路31と、第1流路31の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続し、トルクコンバータ6に連通する第2流路32と、第2流路32の下流において第2レギュレータ弁3とリリーフ弁4とを接続し、要素7に連通する第3流路33と、を有する。
第1流路31とプーリ5の間には、無段変速機構のプーリ5に供給する油圧を制御するバルブ装置(図示せず)が接続される。第2流路32とトルクコンバータ6の間には、トルクコンバータ6に供給する油圧を制御するバルブ装置(図示せず)が接続される。第3流路33と要素7の間には、要素7へ供給する作動油(潤滑油)の流量を制御するためのバルブ装置(図示せず)が接続される。
第2回路系統C2(吐出流路40)は、第2吐出ポート12と第1レギュレータ弁2とを接続する第4流路41と、第4流路41の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続する第5流路42と、第5流路42の下流において第2レギュレータ弁3とリリーフ弁4とを接続する第6流路43と、を有する。
第3回路系統C3(吐出流路50)は、第3吐出ポート21と第1レギュレータ弁2とを接続する第7流路51と、第7流路51の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続する第8流路52と、第8流路52の下流において第2レギュレータ弁3とリリーフ弁4とを接続する第9流路53と、を有する。
第3流路33、第6流路43、及び第9流路53は、第2レギュレータ弁3の下流において合流し、リリーフ弁4に接続される。
第1流路31と第4流路41との間には、第4流路41から第1流路31への流れのみを許容する第1チェック弁91が設けられる。これにより、第1流路31内の圧力が第4流路41内の圧力よりも低下した場合には、第1チェック弁91が開弁し、第4流路41から第1流路31へ作動油が供給される。
第4流路41と第7流路51との間には、第7流路51から第4流路41への流れのみを許容する第2チェック弁92が設けられる。これにより、第4流路41内の圧力が第7流路51内の圧力よりも低下した場合には、第2チェック弁92が開弁し、第7流路51から第4流路41へ作動油が供給される。
第2流路32と第5流路42との間には、第5流路42から第2流路32への流れのみを許容する第3チェック弁93が設けられる。これにより、第2流路32内の圧力が第5流路42内の圧力よりも低下した場合には、第3チェック弁93が開弁し、第5流路42から第2流路32へ作動油が供給される。
第5流路42と第8流路52との間には、第8流路52から第5流路42への流れのみを許容する第4チェック弁94が設けられる。これにより、第5流路42内の圧力が第8流路52内の圧力よりも低下した場合には、第4チェック弁94が開弁し、第8流路52から第5流路42へ作動油が供給される。
第1レギュレータ弁2は、第1流路31内の圧力を第1所定圧力P1になるように調圧する。第1レギュレータ弁2は、弁体を閉弁方向に付勢するばね2aと、第1流路31内の圧力を開弁方向に作用させるためのパイロット通路2bと、を備える。第1所定圧力P1は、プーリ5を駆動するために必要な圧力に基づいて設定される。
第1流路31内の圧力による開弁方向への力が、ばね2aによる付勢力を超えた場合に、第1レギュレータ弁2は開弁する。このとき、まず、第7流路51と第8流路52とが連通し、次いで、第4流路41と第5流路42、第1流路31と第2流路32の順に連通する。
第1流路31内の圧力による開弁方向への力が、ばね2aによる付勢力下回った場合に、第1レギュレータ弁2は閉弁する。このとき、まず、第1流路31と第2流路32との連通が遮断され、次いで、第4流路41と第5流路42、第7流路51と第8流路52との連通が順に遮断される。
第1レギュレータ弁2においては、閉弁方向への付勢力を調整する比例ソレノイド等を設けて、開弁圧を可変にしてもよい。
第2レギュレータ弁3は、第2流路32内の圧力を第1所定圧力P1よりも低い第2所定圧力P2になるように調圧する。第2レギュレータ弁3は、弁体を閉弁方向に付勢するばね3aと、第2流路32内の圧力を開弁方向に作用させるためのパイロット通路3bと、を備える。第2所定圧力P2は、トルクコンバータ6を駆動するために必要な圧力に基づいて設定される。
第2流路32内の圧力による開弁方向への力が、ばね3aによる付勢力を超えた場合に、第2レギュレータ弁3は開弁する。このとき、まず、第8流路52と第9流路53とが連通し、次いで、第5流路42と第6流路43、第2流路32と第3流路33の順に連通する。
第2流路32内の圧力による開弁方向への力が、ばね3aによる付勢力を下回った場合に、第2レギュレータ弁3は閉弁する。このとき、まず、第2流路32と第3流路33との連通が遮断され、次いで、第5流路42と第6流路43、第8流路52と第9流路53との連通が順に遮断される。
第2レギュレータ弁3においては、閉弁方向への付勢力を調整する比例ソレノイド等を設けて、開弁圧を可変にしてもよい。
リリーフ弁4は、第3流路33、第6流路43、及び第9流路53内の圧力を第2所定圧力P2よりも低い第3所定圧力P3になるように調圧(制限)する。リリーフ弁4からリリーフされた作動油は、タンクTに戻される。
油圧制御装置100では、第1レギュレータ弁2、第2レギュレータ弁3、及びリリーフ弁4によって、吐出流路30における圧力が三段階に設定される。
次に、油圧制御装置100の動作について説明する。まず、第1レギュレータ弁2の基本的な動作について説明する。なお、以下の説明における「連通」とは、弁体の全開状態のみを意味するものでなく、全開時よりも絞られた状態(弁体の全閉以外の状態)を含むものである。
第1レギュレータ弁2は、第1流路31の圧力に応じて制御される。例えば、エンジンEの始動時には、第1流路31内の圧力は第1レギュレータ弁2の開弁圧を下回っている。この状態では、第1レギュレータ弁2の弁体は、閉弁位置にあり、第1流路31と第2流路32との連通、第4流路41と第5流路42、第7流路51と第8流路52との連通が全て遮断される。これにより、第1流路31、第4流路41及び第7流路51内の圧力が上昇する。
このとき、第7流路51内の圧力が第4流路41内の圧力を上回ると、第2チェック弁92が開弁し第2チェック弁92を通じて第7流路51内の作動油が第4流路41に供給される。さらに、第4流路41内の圧力が第1流路31内の圧力を上回ると、第1チェック弁91が開弁し第4流路41内の作動油が第1チェック弁91を通じて第1流路31に供給される。このように、第1流路31内の圧力が第1レギュレータ弁2の開弁圧を下回った状態では、第1チェック弁91及び第2チェック弁92を通じて第4流路41及び第7流路51から作動油が供給される。これにより、第1流路31、第4流路41及び第7流路51の圧力が等しくなる。
例えば、第1ポンプ10と第2ポンプ20の回転速度が上昇すると、第1流路31内の圧力が上昇し、パイロット通路2bを通じて供給されたパイロット圧による付勢力が、ばね2aによる付勢力を上回る。これにより、第1レギュレータ弁2の弁体が開弁方向に移動し、まず、第7流路51と第8流路52とが連通する。第7流路51と第8流路52とが連通すると、第2ポンプ20の第3吐出ポート21から第7流路51へ吐出された作動油は、第1レギュレータ弁2を通じて第8流路52へと流れる。なお、第7流路51と第8流路52とが連通すると、第7流路51内の圧力は第4流路41内の圧力を下回るので、第2チェック弁92が閉弁する。
このとき、第2レギュレータ弁3は閉弁しているので、第8流路52に流入した作動油は、第4チェック弁94及び第3チェック弁93を通じて第5流路42及び第2流路32に供給される。
さらに第1流路31内の圧力が上昇すると、第1レギュレータ弁2の弁体がさらに開弁方向に移動し、第4流路41と第5流路42とが連通する。第4流路41と第5流路42とが連通すると、第1ポンプ10の第2吐出ポート12から第4流路41へ吐出された作動油は、第1レギュレータ弁2を通じて第5流路42へと流れる。なお、第4流路41と第5流路42とが連通すると、第4流路41内の圧力は第1流路31内の圧力を下回るので、第1チェック弁91は閉弁する。
このとき、第2レギュレータ弁3は閉弁しているので、第5流路42に流入した作動油は、第3チェック弁93を通じて第2流路32に供給される。
さらに第1流路31内の圧力が上昇すると、第1レギュレータ弁2の弁体がさらに開弁方向に移動し、第1流路31と第2流路32とが連通する。第1流路31と第2流路32とが連通すると、第1ポンプ10の第1吐出ポート11から第1流路31へ吐出された作動油は、第1レギュレータ弁2を通じて第2流路32へと流れる。
第2流路32へ作動油が流入しても、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を上回るまで第2レギュレータ弁3は閉弁している。第2レギュレータ弁3が閉弁した状態、つまり、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を下回った状態では、第3チェック弁93及び第4チェック弁94を通じて第4流路41及び第7流路51から圧力が供給される。これにより、第1流路31、第4流路41及び第7流路51の圧力が等しくなる。
次に、第2レギュレータ弁3の基本的な動作について説明する。
第2レギュレータ弁3は、第2流路32の圧力に応じて制御される。第2流路32内の圧力が上昇し、第2レギュレータ弁3の開弁圧を上回ると、パイロット通路3bを通じて供給されたパイロット圧による付勢力が、ばね3aによる付勢力を上回る。これにより、第2レギュレータ弁3の弁体が開弁方向に移動し、まず、第8流路52と第9流路53とが連通する。第8流路52と第9流路53とが連通すると、第8流路52内の作動油は、第2レギュレータ弁3を通じて第9流路53へと流れる。第9流路53に流入した作動油は、潤滑を必要とする要素7に供給される。なお、第8流路52と第9流路53とが連通すると、第8流路52内の圧力は第5流路42内の圧力を下回るので、第4チェック弁94は閉弁する。
さらに第2流路32内の圧力が上昇すると、第2レギュレータ弁3の弁体がさらに開弁方向に移動し、第5流路42と第6流路43とが連通する。第5流路42と第6流路43とが連通すると、第5流路42内の作動油は、第2レギュレータ弁3を通じて第6流路43へと流れる。第6流路43に流入した作動油は、潤滑を必要とする要素7に供給される。なお、第5流路42と第6流路43とが連通すると、第5流路42内の圧力は第2流路32内の圧力を下回るので、第3チェック弁93は閉弁する。
さらに第2流路32内の圧力が上昇すると、第2レギュレータ弁3の弁体がさらに開弁方向に移動し、第2流路32と第3流路33とが連通する。第2流路32と第3流路33とが連通すると、第2流路32内の作動油は、第2レギュレータ弁3を通じて第3流路33へと流れる。第6流路43に流入した作動油は、潤滑を必要とする要素7に供給される。
第3流路33、第6流路43、及び第9流路53は、第2レギュレータ弁3の下流において合流しているので、これらの圧力は等しくなる。第3流路33、第6流路43、及び第9流路53内の圧力がリリーフ弁4の開弁圧を上回った場合には、第3流路33、第6流路43、及び第9流路53内の作動油は、リリーフ弁4を通じてタンクTへリリーフされる。
次に、第1レギュレータ弁2の具体的な作用について説明する。
第1流路31の圧力は、第1ポンプ10と第2ポンプ20の吐出流量の合計とプーリ5を駆動するために必要な流量(以下では、「要求流量Qrp」ともいう。)との流量収支に基づいて変化する。
プーリ5の要求流量Qrpが大きくなった場合、第1吐出ポート11から第1流路31に作動油だけでは要求流量Qrpを賄うことができなくなる。この状態では、第1流路31内の圧力が低下するので、パイロット通路2bの圧力が低下する。したがって、第1レギュレータ弁2の弁体が閉弁方向に移動し、第1流路31と第2流路32との連通、及び第4流路41と第5流路42との連通が遮断される。これにより、第2吐出ポート12から第4流路41内に吐出された作動油が、第1チェック弁91を通じて第1流路31に流入する。つまり、プーリ5には、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出された作動油が供給される。
要求流量Qrpがさらに大きくなり、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12からの吐出流量の合計で要求流量Qrpを賄うことができなくなると、第1流路31内の圧力がさらに低下するので、第1レギュレータ弁2の弁体がさらに閉弁方向に移動し、第7流路51と第8流路52との連通が遮断される。これにより、第3吐出ポート21から第7流路51内に吐出された作動油が、第2チェック弁92及び第1チェック弁91を通じて第1流路31に流入する。つまり、プーリ5には、第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、及び第3吐出ポート21から吐出された作動油が供給される。これにより、要求流量Qrpを満たすことができる。
その後、要求流量Qrpが小さくなると、第1流路31内の圧力が上昇するので、第1レギュレータ弁2の弁体が開弁方向に移動し、第7流路51と第8流路52とが連通する。これにより、第7流路51内の圧力が低下するので、第2チェック弁92が閉弁する。よって、要求流量Qrpは、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12からの吐出された作動油によって賄われる。
要求流量Qrpがさらに小さくなると、第1流路31内の圧力がさらに上昇するので、第1レギュレータ弁2の弁体が開弁方向にさらに移動し、第4流路41と第5流路42とが連通する。これにより、第4流路41内の圧力が低下するので、第1チェック弁91が閉弁する。よって、要求流量Qrpは、第1吐出ポート11からの吐出された作動油のみによって賄われる。
このように、第1レギュレータ弁2は、第1ポンプ10と第2ポンプ20の吐出流量の合計とプーリ5を駆動するために必要な流量との流量収支に基づいて制御される。
次に、第2レギュレータ弁3の具体的な作用について説明する。
第2流路32の圧力は、第1レギュレータ弁2から第2流路32、第5流路42、及び第8流路52へ排出された流量の合計とトルクコンバータ6を駆動するために必要な流量(以下では、「要求流量Qrt」ともいう。)との流量収支に基づいて変化する。なお、トルクコンバータ6の要求流量Qrtの変化は、プーリ5の要求流量Qrpの変化に比べて小さく、トルクコンバータ6を駆動するための圧力は、プーリ5を駆動するための圧力よりも低い。
第2流路32内の圧力(パイロット通路3b内の圧力)が第2レギュレータ弁3の開弁圧を下回っている場合には、第1流路31と第2流路32、第4流路41と第5流路42、及び第7流路51と第8流路52との連通が全て遮断されている。この場合には、第1レギュレータ弁2から第2流路32、第5流路42、及び第8流路52へ排出された作動油は、トルクコンバータ6に供給される。
まず、第1レギュレータ弁2において、第1流路31と第2流路32との連通、及び第4流路41と第5流路42との連通が遮断され、第7流路51と第8流路52とが連通している場合について説明する。
この場合、第2ポンプ20の第3吐出ポート21から第7流路51に吐出された作動油は、第1レギュレータ弁2を通じて第8流路52内に流入する。第8流路52内の作動油は、第4チェック弁94及び第3チェック弁93を通じてトルクコンバータ6へ供給される。このとき、トルクコンバータ6の要求流量Qrtが大きければ、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を下回るため、第2レギュレータ弁3は閉弁された状態に維持される。これにより、要求流量Qrtは、第3吐出ポート21からの吐出された作動油のみによって賄われる。また、このとき、トルクコンバータ6の要求流量Qrtが小さければ、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を上回るため、第2レギュレータ弁3は開弁し、第8流路52と第9流路53とが連通する。これにより、第3吐出ポート21からの吐出された作動油の一部は、第9流路53に流入し、潤滑を必要とする要素7に供給される。
次に、第1レギュレータ弁2において、第1流路31と第2流路32との連通が遮断され、第4流路41と第5流路42、及び第7流路51と第8流路52とが連通している場合について説明する。
この場合、第1ポンプ10の第2吐出ポート12から第4流路41に吐出された作動油及び第2ポンプ20の第3吐出ポート21から第7流路51に吐出された作動油は、第1レギュレータ弁2を通じて、それぞれ第5流路42及び第8流路52内に流入する。
第5流路42内の作動油は、第3チェック弁93を通じてトルクコンバータ6へ供給される。このとき、トルクコンバータ6の要求流量Qrtが大きければ、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を下回るため、第2レギュレータ弁3は閉弁された状態に維持される。これにより、第8流路52内の圧力が上昇し、第8流路52内の作動油は、第4チェック弁94を通じて、第5流路42に流入する。よって、要求流量Qrtは、第2吐出ポート12及び第3吐出ポート21からの吐出された作動油によって賄われる。また、このとき、トルクコンバータ6の要求流量Qrtが小さければ、第2吐出ポート12からの吐出された作動油のみで賄うことが可能になる。この場合、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を上回るため、第2レギュレータ弁3は開弁し、第8流路52と第9流路53とが連通する。これにより、第3吐出ポート21からの吐出された作動油は、第9流路53に流入し、潤滑を必要とする要素7に供給される。
さらに第2流路32内の圧力が上昇すると、第2レギュレータ弁3の弁体がさらに開弁方向に移動し、第5流路42と第6流路43とが連通する。これにより、第2吐出ポート12からの吐出された作動油の一部がトルクコンバータ6に供給され、残りは、第6流路43に流入し、潤滑を必要とする要素7に供給される。
次に、第1レギュレータ弁2において、第1流路31と第2流路32、第4流路41と第5流路42、第7流路51と第8流路52が連通している場合について説明する。
この場合、第1ポンプ10の第1吐出ポート11から第1流路31に吐出された作動油、第1ポンプ10の第2吐出ポート12から第4流路41に吐出された作動油及び第2ポンプ20の第3吐出ポート21から第7流路51に吐出された作動油は、第1レギュレータ弁2を通じて、それぞれ第2流路32、第5流路42及び第8流路52内に流入する。
流入した第2流路32内の作動油は、トルクコンバータ6へ供給される。このとき、トルクコンバータ6の要求流量Qrtが大きければ、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を下回るため、第2レギュレータ弁3は閉弁された状態に維持される。これにより、第5流路42及び第8流路52内の圧力が上昇し、第5流路42及び第8流路52内の作動油は、第3チェック弁93及び第4チェック弁94を通じて、第2流路32に流入する。つまり、要求流量Qrtは、第1吐出ポート11、第2吐出ポート12及び第3吐出ポート21からの吐出された作動油によって賄われる。また、このとき、トルクコンバータ6の要求流量Qrtが小さければ、第1吐出ポート11からの吐出された作動油のみ、あるいは、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12からの吐出された作動油のみで賄うことが可能になる。この場合、第2流路32内の圧力が第2レギュレータ弁3の開弁圧を上回るため、第2レギュレータ弁3は開弁し、第8流路52と第9流路53とが連通する。これにより、第3吐出ポート21からの吐出された作動油は、第9流路53に流入し、潤滑を必要とする要素7に供給される。
さらに第2流路32内の圧力が上昇すると、第2レギュレータ弁3の弁体がさらに開弁方向に移動し、第5流路42と第6流路43とが連通する。これにより、第2吐出ポート12からの吐出された作動油の一部は、第6流路43に流入し、潤滑を必要とする要素7に供給される。
さらに第2流路32内の圧力が上昇すると、第2レギュレータ弁3の弁体がさらに開弁方向に移動し、第2流路32と第3流路33とが連通する。これにより、第1吐出ポート11からの吐出された作動油の一部は、第3流路33に流入し、潤滑を必要とする要素7に供給される。
このように、第2レギュレータ弁3は、第1ポンプ10と第2ポンプ20の吐出流量の合計とトルクコンバータ6を駆動するために必要な流量との流量収支に基づいて制御される。
次に、図2を参照しながら、ポンプ仕事について説明する。本実施形態において、ポンプ仕事とは、吐出圧力と吐出流量の積に相当する値である。図2(A)は、過渡時におけるポンプ部1のポンプ仕事を示し、図2(B)は、定常時におけるポンプ部1のポンプ仕事を示している。図2(A)、(B)における横軸は吐出圧力であり、縦軸は吐出流量である。
まず、図2(A)に示す過渡時について説明する。図2(A)は、プーリ5の要求流量Qrpを第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、及び第3吐出ポート21から吐出された作動油によって賄い、トルクコンバータ6の要求流量Qrtを第3吐出ポート21から吐出された作動油によって賄っている状態を示している。具体的には、第1レギュレータ弁2によって、第1流路31と第2流路32との連通、及び第4流路41と第5流路42との連通が遮断され、第7流路51と第8流路52とが全閉時から若干開弁した状態で連通している状態を示している。
この状態では、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出された作動油は、全量がプーリ5に供給され、第3吐出ポート21から吐出された作動油は、一部がプーリ5に供給される。また、第3吐出ポート21から吐出された作動油の残りは、第1レギュレータ弁2を通じて第8流路52に流入し、第4チェック弁94及び第3チェック弁93を通じてトルクコンバータ6に供給される。
このとき、第3吐出ポート21から吐出された作動油の一部は、第1レギュレータ弁2によって減圧されてトルクコンバータ6へ供給されることになる。つまり、第1レギュレータ弁2によって減圧される分の圧力(余剰圧力)が無駄になる。したがって、図2(A)にハッチングで示す部分が、ポンプ部1における無駄仕事になる。
次に、図2(B)に示す定常時について説明する。図2(B)は、プーリ5の要求流量Qrpを第1吐出ポート11から吐出された作動油のみによって賄い、トルクコンバータ6の要求流量Qrtを第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出された作動油によって賄い、要素7への潤滑油を第2吐出ポート12及び第3吐出ポート21から吐出された作動油によって賄っている状態を示している。具体的には、第1レギュレータ弁2によって、第1流路31と第2流路32とが全開時より絞られた状態で連通し、第4流路41と第5流路42、及び第7流路51と第8流路52とが全開状態で連通し、第2レギュレータ弁3によって、第2流路32と第3流路33、及び第5流路42と第6流路43とが全開時より絞られた状態で連通し、第8流路52と第9流路53とが全開状態で連通した状態を示している。
このとき、第1吐出ポート11から吐出された作動油の一部は、第1レギュレータ弁2によって減圧されてトルクコンバータ6へ供給されることになる。また、第2吐出ポート12から吐出された作動油の一部は、第2レギュレータ弁3によって減圧されて要素7へ供給されることになる。つまり、第1レギュレータ弁2及び第2レギュレータ弁3によって減圧される分の圧力(余剰圧力)が無駄になる。さらに、第3吐出ポート21から吐出された作動油の一部は、リリーフ弁4からリリーフされる。つまり、リリーフ弁4によってリリーフされる分の流量(余剰流量)が無駄になる。したがって、油圧制御装置100では、図2(B)にハッチングで示す部分(三箇所)が、ポンプ部1における無駄仕事になる。
ここで、図3及び図4を参照しながら比較例について説明する。図3に示す油圧制御装置Dは、油圧制御装置100から、第2ポンプ20及び第3回路系統C3を除いた構成である。図4は、第2ポンプ20及び第3回路系統C3を備えていない場合のポンプ仕事を示す図である。図4(A)は、比較例の過渡時におけるポンプ部1のポンプ仕事を示し、図4(B)は、比較例の定常時におけるポンプ部1のポンプ仕事を示している。図4(A)、(B)における横軸は吐出圧力であり、縦軸は吐出流量である。
まず、図4(A)に示す過渡時について説明する。図4(A)は、プーリ5の要求流量Qrpを第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出された作動油によって賄い、トルクコンバータ6の要求流量Qrtを第2吐出ポート12から吐出された作動油によって賄っている状態を示している。
この状態では、本実施形態(図2(A))と同様に、第1吐出ポート11から吐出された作動油は、全量がプーリ5に供給される。また、第2吐出ポート12から吐出された作動油は、一部がプーリ5に供給され、残りが第1レギュレータ弁2を通じて第5流路42に流入する。第5流路42に流入した作動油は、第3チェック弁93を通じてトルクコンバータ6に供給される。
このとき、第2吐出ポート12から吐出された作動油の一部は、第1レギュレータ弁2によって減圧されてトルクコンバータ6へ供給されることになる。したがって、図4(A)にハッチングで示す部分が、ポンプ部1における無駄仕事になる。
次に、図4(B)に示す定常時について説明する。図4(B)は、プーリ5の要求流量Qrp及びトルクコンバータ6の要求流量Qrtを第1吐出ポート11から吐出された作動油のみによって賄い、要素7への潤滑油を第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出された作動油によって賄っている状態を示している。具体的には、第1レギュレータ弁2によって、第1流路31と第2流路32とが全開時より絞られた状態で連通し、第4流路41と第5流路42とが全開状態で連通し、第2レギュレータ弁3によって、第2流路32と第3流路33とが全開時より絞られた状態で連通し、第5流路42と第6流路43とが全開状態で連通した状態を示している。
このとき、第1吐出ポート11から吐出された作動油の一部は、第1レギュレータ弁2によって減圧されてトルクコンバータ6へ供給され、さらに、第2レギュレータ弁3によって減圧されて要素7へ供給されることになる。つまり、第1レギュレータ弁2及び第2レギュレータ弁3によって減圧される分の圧力が無駄になる。また、第2吐出ポート12から吐出された作動油の一部は、リリーフ弁4からリリーフされる。つまり、リリーフ弁4によってリリーフされる分の流量が無駄になる。したがって、油圧制御装置Dでは、図4(B)にハッチングで示す部分(二箇所)が、ポンプ部1における無駄仕事になる。
このように、図4に示す比較例では、定常時において第1吐出ポート11から吐出された作動油をトルクコンバータ6にも供給する必要があるため、無駄仕事が多くなっている。
これに対し、本実施形態では、3つの目標圧力(第1所定圧力P1、第2所定圧力P2、第3所定圧力P3)に対して、吐出ポートを3つにしている。3つの目標圧力に対して、吐出ポートの吐出圧力を3つの目標圧力に対応させることで、ポンプ部1の無駄仕事を低減させることができる。
なお、上記実施形態では、駆動源としてエンジンEを用いていたが、これに代えて、駆動源として電動モータMを採用してもよい。ここで、図5及び図6を参照して電動モータMを採用した油圧制御装置200について説明する。油圧制御装置200は、駆動源が異なる点以外は、油圧制御装置100と同じ構成である。
油圧制御装置200では、電動モータMでポンプ部1を駆動する場合に、エンジンEでポンプ部1を駆動する場合と異なり、プーリ5の要求流量Qrpに応じてポンプ部1からの吐出流量及び吐出圧力を制御することが可能となる。具体的には、電動モータMの回転速度を制御することにより、第1ポンプ10及び第2ポンプ20の吐出流量を制御することができる。なお、第1レギュレータ弁2及び第2レギュレータ弁3の機能については、エンジンEを用いた場合と同様なので、説明を省略する。
次に、油圧制御装置200におけるポンプ部1のポンプ仕事について、図6を参照しながら説明する。
図6(A)は油圧制御装置200の過渡時におけるポンプ部1のポンプ仕事、図6(B)は油圧制御装置200の定常時におけるポンプ部1のポンプ仕事、図6(C)は油圧制御装置200の低負荷過渡時におけるポンプ部1のポンプ仕事を示している。図6(A)、(B)、(C)における横軸は吐出圧力であり、縦軸は吐出流量である。なお、図6(A)における過渡時のポンプ仕事は、油圧制御装置100(図2(A))と同じであるので、説明を省略する。
図6(B)に示す定常時について説明する。図6(B)は、プーリ5の要求流量Qrpを第1吐出ポート11から吐出された作動油によって賄い、トルクコンバータ6の要求流量Qrtを第2吐出ポート12から吐出された作動油のみによって賄うように、電動モータMの回転速度を制御する。なお、第3吐出ポート21から吐出された作動油は、全量が要素7へ供給される。図6(B)から明らかなように、電動モータMによって回転速度を制御することにより、ポンプ仕事を低減することができるとともに、無駄仕事をより一層低減することができる。
次に、図6(C)に示す低負荷過渡時について説明する。低負荷過渡時とは、例えば、定常時に比べ、プーリ5の要求流量Qrpのみ増加した場合である。この場合には、定常時に比べ電動モータMの回転速度を上昇させる。これにより、第1吐出ポート11から吐出される作動油の流量が増加するので、第1吐出ポート11から吐出される作動油によって要求流量Qrpを賄うことができる。このとき、電動モータMの回転速度が上昇するので、第2吐出ポート12及び第3吐出ポート21から吐出される作動油の流量も増加する。これにより、図6(C)に示すように、無駄仕事が発生する。しかしながら、油圧制御装置100に比べて、第1吐出ポート11から吐出される作動油の流量をプーリ5の要求流量Qrpと等しくすることができるので、第1吐出ポート11から吐出される作動油における無駄仕事を低減させることができる。これにより、ポンプ部1としての無駄仕事をより一層低減させることができる。
続いて、図7及び図8を参照してさらなる変形例について説明する。図7に示す油圧制御装置300は、第2ポンプ120が作動油を吐出する第4吐出ポート22をさらに有し、第4吐出ポート22とタンクTとを連通する第4回路系統C4を有する点で、油圧制御装置200と相違している。以下に、油圧制御装置300について具体的に説明する。
第4回路系統C4は、第4吐出ポート22とタンクTとを連通する吐出流路60によって構成される。吐出流路60は、第4吐出ポート22と第1レギュレータ弁2とを接続する第10流路61と、第10流路61の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続する第11流路62と、第11流路62の下流において第2レギュレータ弁3とリリーフ弁4とを接続する第12流路63と、を有する。
第7流路51と第10流路61との間には、第10流路61から第7流路51への流れのみを許容する第5チェック弁95が設けられ、第8流路52と第11流路62との間には、第11流路62から第8流路52への流れのみを許容する第6チェック弁96が設けられる。
油圧制御装置300では、第1流路31内の圧力による開弁方向への力が、ばね2aによる付勢力を超えた場合に、第1レギュレータ弁2は開弁する。このとき、まず、第10流路61と第11流路62とが連通し、次いで、第7流路51と第8流路52、第4流路41と第5流路42、第1流路31と第2流路32の順に連通する。
また、第1流路31内の圧力による開弁方向への力が、ばね2aによる付勢力下回った場合に、第1レギュレータ弁2は閉弁する。このとき、まず、第1流路31と第2流路32との連通が遮断され、次いで、第4流路41と第5流路42、第7流路51と第8流路52、第10流路61と第11流路62との連通が順に遮断される。
油圧制御装置300では、第2流路32内の圧力による開弁方向への力が、ばね3aによる付勢力を超えた場合に、第2レギュレータ弁3は開弁する。このとき、まず、第11流路62と第12流路63とが連通し、次いで、第8流路52と第9流路53、第5流路42と第6流路43、第2流路32と第3流路33の順に連通する。
また、第2流路32内の圧力による開弁方向への力が、ばね3aによる付勢力を下回った場合に、第2レギュレータ弁3は閉弁する。このとき、まず、第2流路32と第3流路33との連通が遮断され、次いで、第5流路42と第6流路43、第8流路52と第9流路53、第11流路62と第12流路63との連通が順に遮断される。
次に、油圧制御装置300におけるポンプ部1のポンプ仕事について、図8を参照しながら説明する。
図8(A)は油圧制御装置300の過渡時におけるポンプ部1のポンプ仕事、図8(B)は油圧制御装置300の定常時におけるポンプ部1のポンプ仕事、図8(C)は油圧制御装置300の低負荷過渡時におけるポンプ部1のポンプ仕事を示している。図8(A)、(B)、(C)における横軸は吐出圧力であり、縦軸は吐出流量である。なお、図8(A)における過渡時のポンプ仕事は、油圧制御装置200(図6(A))と略同じであるので、説明を省略する。
図8(B)に示す定常時について説明する。図8(B)は、プーリ5の要求流量Qrpを第1吐出ポート11から吐出された作動油によって賄い、トルクコンバータ6の要求流量Qrtを第2吐出ポート12及び第3吐出ポート21から吐出された作動油のみによって賄うように、電動モータMの回転速度を制御する。油圧制御装置200と同様に、電動モータMによって回転速度を制御することにより、ポンプ仕事を低減することができるとともに、無駄仕事をより一層低減することができる。
次に、図8(C)に示す低負荷過渡時について説明する。油圧制御装置300では、低負荷過渡時には、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出される作動油の流量によって要求流量Qrpを賄う。定常時に比べ電動モータMの回転速度を上昇させると、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出される作動油の流量が増加するので、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12から吐出される作動油によって要求流量Qrpを賄うことができる。このとき、油圧制御装置200に比べ、第2吐出ポート12から吐出される作動油の流量分、第1吐出ポート11から吐出される流量を抑える、つまり、電動モータMの回転速度を抑えることができる。
電動モータMの回転速度が上昇することにより、第3吐出ポート21及び第4吐出ポート22から吐出される作動油の流量も増加するが、油圧制御装置200に比べて電動モータMの回転速度を抑えることができるので、増加する流量を少なくできる。これにより、図6(C)に示す場合に比べて、無駄仕事が少なくなる。このように、油圧制御装置300によれば、ポンプ部1としての無駄仕事をより一層低減させることができる。
なお、油圧制御装置300では、第4吐出ポート22を第2ポンプ120に設けているが、第4吐出ポート22をさらなる別のポンプに設けるようにしてもよい。
以上のように構成された上記実施形態の作用効果をまとめて説明する。
油圧機器(プーリ5、トルクコンバータ6、要素7)に作動油を供給する油圧制御装置100,200,300は、作動油を吐出する複数の吐出ポート(第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、第3吐出ポート21)を有するポンプ部1と、複数の吐出ポート(第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、第3吐出ポート21)のそれぞれに接続された吐出流路30,40,50と、吐出流路30,40,50のそれぞれに対して直列に接続され、吐出流路30,40,50内の圧力を段階的に調整するための第1レギュレータ弁2、第2レギュレータ弁3、及び第3レギュレータ弁(リリーフ弁4)と、を備える。吐出ポートは、少なくとも、第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、及び第3吐出ポート21を有し、複数の吐出流路30,40,50は、第1吐出ポート11とタンクTとを連通する第1回路系統C1と、第2吐出ポート12とタンクTとを連通する第2回路系統C2と、第3吐出ポート21とタンクTとを連通する第3回路系統C3と、を有する。第1回路系統C1は、第1吐出ポート11と第1レギュレータ弁2とを接続し、第1油圧機器(プーリ5)に連通する第1流路31と、第1流路31の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続し、第2油圧機器(トルクコンバータ6)に連通する第2流路32と、第2流路32の下流において第2レギュレータ弁3と第3レギュレータ弁(リリーフ弁4)とを接続し、第3油圧機器(要素7)に連通する第3流路33と、を有する。第2回路系統C2は、第2吐出ポート12と第1レギュレータ弁2とを接続する第4流路41と、第4流路41の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続する第5流路42と、第5流路42の下流において第2レギュレータ弁3と第3レギュレータ弁(リリーフ弁4)とを接続する第6流路43と、を有する。第3回路系統C3は、第3吐出ポート21と第1レギュレータ弁2とを接続する第7流路51と、第7流路51の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続する第8流路52と、第8流路52の下流において第2レギュレータ弁3と第3レギュレータ弁(リリーフ弁4)とを接続する第9流路53と、を有する。第1流路31と第4流路41との間には、第4流路41から第1流路31への流れのみを許容する第1チェック弁91が設けられ、第4流路41と第7流路51との間には、第7流路51から第4流路41への流れのみを許容する第2チェック弁92が設けられる。第2流路32と第5流路42との間には、第5流路42から第2流路32への流れのみを許容する第3チェック弁93が設けられ、第5流路42と第8流路52との間には、第8流路52から第5流路42への流れのみを許容する第4チェック弁94が設けられる。第1レギュレータ弁2は、第1流路31内の圧力を第1所定圧力P1になるように調圧し、第2レギュレータ弁3は、第2流路32内の圧力を第1所定圧力P1よりも低い第2所定圧力P2になるように調圧し、第3レギュレータ弁(リリーフ弁4)は、第3流路33内の圧力を第2所定圧力P2よりも低い第3所定圧力P3になるように調圧する。吐出ポート(第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、第3吐出ポート21)の総数は、吐出ポート(第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、第3吐出ポート21)にそれぞれ接続される回路系統(第1回路系統C1、第2回路系統C2、第3回路系統C3)の総数と同じであるとともに、所定圧力(第1所定圧力P1、第2所定圧力P2、第3所定圧力P3)の段数以上である。
吐出ポート(第1吐出ポート11、第2吐出ポート12、及び第3吐出ポート21)の総数を所定圧力(第1所定圧力P1、第2所定圧力P2、第3所定圧力P3)の段数以上、つまり、吐出ポートの総数を油圧機器の目標圧力の段数以上とすることで、少なくとも1つの吐出ポートを1つの目標圧力に対応させることができる。これにより、余剰圧力や余剰流量を低減することができるので、ポンプ部1の無駄仕事を低減させることができる(請求項1に対応する効果)。
ポンプ部1は、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12を有する第1ポンプ10と、第3吐出ポート21を有する第2ポンプ20と、を備え、第1ポンプ10と第2ポンプ20とは、同一の駆動源(エンジンE、電動モータM)によって駆動される。
複数のポンプを同一の駆動源(エンジンE、電動モータM)で駆動した場合にも、ポンプ部1の無駄仕事を低減させることができる(請求項2に対応する効果)。
ポンプ部1は、作動油を吐出する第4吐出ポート22をさらに有し、吐出流路は、第4吐出ポート22とタンクTとを連通する第4回路系統C4をさらに有し、第4回路系統C4は、第4吐出ポート22と第1レギュレータ弁2とを接続する第10流路61と、第10流路61の下流において第1レギュレータ弁2と第2レギュレータ弁3とを接続する第11流路62と、第11流路62の下流において第2レギュレータ弁3と第3レギュレータ弁(リリーフ弁4)とを接続する第12流路63と、を有し、第7流路51と第10流路61との間には、第10流路61から第7流路51への流れのみを許容する第5チェック弁95が設けられ、第8流路52と第11流路62との間には、第11流路62から第8流路52への流れのみを許容する第6チェック弁96が設けられる。
吐出ポートをさらに多くすることで、油圧機器の要求流量に対してより細かな吐出流量の分配が可能になる。これにより、ポンプ部1の無駄仕事をより一層低減させることができる(請求項3に対応する効果)。
ポンプ部1は、第1吐出ポート11及び第2吐出ポート12を有する第1ポンプ10と、第3吐出ポート21及び第4吐出ポート22を有する第2ポンプ120と、を備え、第1ポンプ10と第2ポンプ120とは、同一の駆動源(エンジンE、電動モータM)によって駆動される。
複数のポンプを同一の駆動源(エンジンE、電動モータM)で駆動した場合にも、ポンプ部1の無駄仕事を低減させることができる(請求項4に対応する効果)。
ポンプ部1は、複数のポンプ(第1ポンプ10、第2ポンプ20,120)を有し、複数のポンプ(第1ポンプ10、第2ポンプ20,120)は、電動モータMによって駆動される。
電動モータMは、回転速度を制御することにより、ポンプ(第1ポンプ10、第2ポンプ20,120)からの吐出流量を制御できるので、油圧機器の要求流量に応じた制御が可能になる。これにより、ポンプ部1の無駄仕事をより一層低減させることができる(請求項5に対応する効果)。
油圧制御装置100,200,300は、自動変速機に適用される。
変速機は、要求される流量の変化が大きいため、上記油圧制御装置100,200,300を用いることにより、ポンプの無駄仕事をより効果的に低減できるので、燃費あるいは電費を向上させることができる(請求項6に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態及び変形例では、第1ポンプ10及び第2ポンプ20を同一の駆動源で駆動していたが、個別の駆動源で駆動してもよい。
100,200,300 油圧制御装置
1 ポンプ部
2 第1レギュレータ弁
3 第2レギュレータ弁
4 リリーフ弁(第3レギュレータ弁)
5 プーリ(油圧機器)
6 トルクコンバータ(油圧機器)
7 要素(油圧機器)
10 第1ポンプ
11 第1吐出ポート
12 第2吐出ポート
20,120 第2ポンプ
21 第3吐出ポート
22 第4吐出ポート
30 吐出流路
31 第1流路
32 第2流路
33 第3流路
40 吐出流路
41 第4流路
42 第5流路
43 第6流路
50 吐出流路
51 第7流路
52 第8流路
53 第9流路
60 吐出流路
61 第10流路
62 第11流路
63 第12流路
91 第1チェック弁
92 第2チェック弁
93 第3チェック弁
94 第4チェック弁
95 第5チェック弁
96 第6チェック弁
C1 第1回路系統
C2 第2回路系統
C3 第3回路系統
C4 第4回路系統

Claims (6)

  1. 油圧機器に作動油を供給する油圧制御装置であって、
    作動油を吐出する複数の吐出ポートを有するポンプ部と、
    前記複数の吐出ポートのそれぞれに接続された吐出流路と、
    前記吐出流路のそれぞれに対して直列に接続され、前記吐出流路内の圧力を段階的に調整するための第1レギュレータ弁、第2レギュレータ弁、及び第3レギュレータ弁と、を備え、
    前記複数の吐出ポートは、少なくとも、第1吐出ポート、第2吐出ポート、及び第3吐出ポートを有し、
    前記吐出流路は、
    前記第1吐出ポートとタンクとを連通する第1回路系統と、
    前記第2吐出ポートとタンクとを連通する第2回路系統と、
    前記第3吐出ポートとタンクとを連通する第3回路系統と、を有し、
    前記第1回路系統は、
    前記第1吐出ポートと前記第1レギュレータ弁とを接続し、第1油圧機器に連通する第1流路と、
    前記第1流路の下流において前記第1レギュレータ弁と前記第2レギュレータ弁とを接続し、第2油圧機器に連通する第2流路と、
    前記第2流路の下流において前記第2レギュレータ弁と前記第3レギュレータ弁とを接続し、第3油圧機器に連通する第3流路と、を有し、
    前記第2回路系統は、
    前記第2吐出ポートと前記第1レギュレータ弁とを接続する第4流路と、
    前記第4流路の下流において前記第1レギュレータ弁と前記第2レギュレータ弁とを接続する第5流路と、
    前記第5流路の下流において前記第2レギュレータ弁と前記第3レギュレータ弁とを接続する第6流路と、を有し、
    前記第3回路系統は、
    前記第3吐出ポートと前記第1レギュレータ弁とを接続する第7流路と、
    前記第7流路の下流において前記第1レギュレータ弁と前記第2レギュレータ弁とを接続する第8流路と、
    前記第8流路の下流において前記第2レギュレータ弁と前記第3レギュレータ弁とを接続する第9流路と、を有し、
    前記第1流路と前記第4流路との間には、前記第4流路から前記第1流路への流れのみを許容する第1チェック弁が設けられ、
    前記第4流路と前記第7流路との間には、前記第7流路から前記第4流路への流れのみを許容する第2チェック弁が設けられ、
    前記第2流路と前記第5流路との間には、前記第5流路から前記第2流路への流れのみを許容する第3チェック弁が設けられ、
    前記第5流路と前記第8流路との間には、前記第8流路から前記第5流路への流れのみを許容する第4チェック弁が設けられ、
    前記第1レギュレータ弁は、前記第1流路内の圧力を第1所定圧力になるように調圧し、
    前記第2レギュレータ弁は、前記第2流路内の圧力を前記第1所定圧力よりも低い第2所定圧力になるように調圧し、
    前記第3レギュレータ弁は、前記第3流路内の圧力を前記第2所定圧力よりも低い第3所定圧力になるように調圧し、
    前記吐出ポートの総数は、前記吐出ポートにそれぞれ接続される前記回路系統の総数と同じであるとともに、前記所定圧力の段数以上であることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の油圧制御装置であって、
    前記ポンプ部は、
    前記第1吐出ポート及び前記第2吐出ポートを有する第1ポンプと、
    前記第3吐出ポートを有する第2ポンプと、を備え、
    前記第1ポンプと前記第2ポンプとは、同一の駆動源によって駆動されることを特徴とする油圧制御装置。
  3. 請求項1に記載の油圧制御装置であって、
    前記ポンプ部は、作動油を吐出する第4吐出ポートをさらに有し、
    前記吐出流路は、前記第4吐出ポートとタンクとを連通する第4回路系統をさらに有し、
    前記第4回路系統は、
    前記第4吐出ポートと前記第1レギュレータ弁とを接続する第10流路と、
    前記第10流路の下流において前記第1レギュレータ弁と前記第2レギュレータ弁とを接続する第11流路と、
    前記第11流路の下流において前記第2レギュレータ弁と前記第3レギュレータ弁とを接続する第12流路と、を有し、
    前記第7流路と前記第10流路との間には、前記第10流路から前記第7流路への流れのみを許容する第5チェック弁が設けられ、
    前記第8流路と前記第11流路との間には、前記第11流路から前記第8流路への流れのみを許容する第6チェック弁が設けられることを特徴とする油圧制御装置。
  4. 請求項3に記載の油圧制御装置であって、
    前記ポンプ部は、
    前記第1吐出ポート及び前記第2吐出ポートを有する第1ポンプと、
    前記第3吐出ポート及び前記第4吐出ポートを有する第2ポンプと、を備え、
    前記第1ポンプと前記第2ポンプとは、同一の駆動源によって駆動されることを特徴とする油圧制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の油圧制御装置であって、
    前記ポンプ部は、複数のポンプを有し、
    前記複数のポンプは、電動モータによって駆動されることを特徴とする油圧制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の油圧制御装置を備えたことを特徴とする自動変速機。
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