JP2020132329A - パーツフィーダー - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトを高効率で搬送しつつ、確実な姿勢変更と連続取り出しとを可能にする。【解決手段】ボルトWを支持する傾斜支持面33とボルト頭W2を係合させる落下防止縁40とを有した送りベッド17と、送りベッド17の搬送方向下流端から下流方向へ延長して配置される姿勢変更部6とを備えており、姿勢変更部6は落下防止縁40の下流位置に配置されるシングルレール50と、シングルレール50の側方に通路52を形成させて並設される支持テーブル51とを有し、支持テーブル51は通路52の入口よりも上流位置で送りベッド17上に張り出すオーバーハング部分58を有しオーバーハング部分58では送りベッド17の傾斜支持面33に対してボルトWの軸径を超える高位とされ且つ通路52の出口に向かって徐々に下り勾配とされて通路52の出口ではシングルレール50と同等の高さに揃えられている。【選択図】図5

Description

本発明は、軸状のパーツをその軸心が上下方向に向く立ち姿勢に揃えつつ連続的に取り出せるようにしたパーツフィーダーに関する。
なお、本明細書では、軸の一端部又は中途部に径方向外方へ張り出す径大部を有した部材(例えばボルトやリベット、鍔付きピン、釘など)を「パーツ」とおく。
所定の投入スペースに乱雑に溜められた例えばボルト100(図10参照)を対象として、その雄ネジ部101を立ち姿勢に揃えて連続的に取り出すようにしたパーツフィーダーは周知である。
この種のパーツフィーダーにおいて、図10に示すように、2本のレール102,103を並設して、両レール102,103間に形成される溝104でボルト100の雄ネジ部101を挟み込むようにし、両レール102,103に振動を与えながらボルト100を溝104に沿って搬送させるものがある(特許文献1等参照)。
図10では2本のレール102,103(溝104)を同じ角度で斜めに傾けた状態に描いてあるが、図示した位置よりも搬送方向の下流側(図示略)では、2本のレール102,103(溝104)を鉛直に立て起こしてあり、これによって(即ち、レール102,103の角度変更に伴わせて)ボルト100を立ち姿勢に姿勢変更させるようになっていた。
特開2014−198634号公報
図10に示したパーツフィーダーに見られるように、ボルト100の姿勢変更を行うに際して、ボルト頭105の下面両側を2本のレール102,103で支持(擦過)する構造を採用すると、接触面積が大きくなってボルト100の搬送抵抗が過大となる。そのため、2本のレール102,103に与えられる振動がボルト100の推進力として作用する際にはブレーキとなり、推進効率は十分とは言えないことを指摘できる。
なお、2本のレール102,103の相互間隔(溝104の溝幅)は、原則としてボルト100の雄ネジ部101(軸径)よりも少し広くして、雄ネジ部101に対するクリアランス106を保持させておくことが必定となる。それゆえ、ボルト100が振動を受けた場合に、溝104内のクリアランス106に対してボルト100(雄ネジ部101)がどのような方向に振動するかについては法則性が得られず、図中に放射状の矢符を付記しているように、ランダムな振動となる(踊りや暴れが発生する)。
しかも、レール102,103から跳ね上がった際のボルト100は、矢符で示す放射状方向だけでなく搬送方向の前後にも振動が起こり、更に雄ネジ部101まわりの回転も加わる。このように、ボルト100は振動状況が何ら定まらないため、ボルト頭105の下面がレール102の上端部に接触するタイミングとレール103の上端部に接触するタイミングとの間にも、ズレが生じる。
これらのことが原因で、ボルト100の搬送ピッチはバラバラになり易いものであって、甚だしい場合にはボルト100が詰まって停止し渋滞錯綜を起こしたり、レール102,103(溝104)から脱落したりすることがあった。
のみならず、図11に示すようにボルト100にはボルト頭105の下面と雄ネジ部101との内隅にアール面によるすみ肉107が設けられているため、このすみ肉107がレール102,103の溝104内へ臨むエッジ部108と干渉して、ボルト100の姿勢を一層、不安定にするということがあった。
これらのことから、従来のパーツフィーダーでは、ボルト100等のパーツを所定姿勢にして取り出す効率が必ずしも良好と言えるものではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、軸の一端部又は中途部に径方向外方へ張り出す径大部を有したパーツを高効率で搬送しつつ確実な姿勢変更と連続取り出しとを可能にしたパーツフィーダーを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るパーツフィーダーは、軸の一端部又は中途部に径大部が設けられたパーツにつき前記軸を傾けて支持する傾斜支持面と当該傾斜支持面の傾斜上部で前記径大部を係合させる落下防止縁とを有した送りベッドと、前記送りベッドに搬送用振動を付与するバイブレーターと、前記送りベッドの搬送方向下流端からその下流方向へ延長して配置される姿勢変更部と、を備えており、前記姿勢変更部は、前記送りベッドにおける前記落下防止縁の下流位置で当該落下防止縁を超えない高さを保持しつつ下流へ向け配置されるシングルレールと、前記シングルレールの側方に前記パーツの軸が通る通路を形成させて並設される支持テーブルと、を有しており、前記支持テーブルは、前記通路の入口よりも上流位置で前記送りベッド上に張り出すオーバーハング部分を有し当該オーバーハング部分では前記送りベッドの前記傾斜支持面に対して前記パーツの軸径を超える高位とされ且つ前記通路の出口に向かって徐々に下り勾配とされて前記通路の出口では前記シングルレールと同等の高さに揃えられていることを特徴とする。
前記支持テーブルのテーブル下面は、前記オーバーハング部分では前記パーツの前記軸に対して水平を超えた跳ね上がりを抑制する高さ位置に配置されていると共に、前記通路の入口内では前記パーツが前記シングルレールの上端を支点として前記軸を垂下させるときの姿勢変更を促す高さまで低下している配置とされ、前記支持テーブルのテーブル上面は、前記オーバーハング部分から前記通路の出口に至るまで前記パーツが姿勢変更を行っている間も前記径大部と常に未接触状態を継続する高さに配置されているものとしてもよい。
前記シングルレールの支点縁は、前記支持テーブルから遠い側に偏って尖端が配置されたものとするのが好適である。
前記送りベッドの傾斜支持面は、水平面に対して30°の傾斜角を有したものとするのが好適である。
本発明に係るパーツフィーダーでは、軸の一端部又は中途部に径方向外方へ張り出す径大部を有したパーツを高効率で搬送しつつ確実な姿勢変更と連続取り出しとを可能にしている。
本発明に係るパーツフィーダーの一実施形態を示した正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 (a)は図1のC部の拡大図であり(b)は(a)中の一部を示す要部平面図である。 図4のD−D線断面図である。 図4のE−E線断面図である。 図4のF−F線断面図である。 図4のG−G線断面図である。 図4のH−H線断面図である。 従来のパーツフィーダーが多く採用していた主構造を示した側断面図である。 ボルトの要部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図9は、本発明に係るパーツフィーダー1の一実施形態を示している。まず、図1乃至図3に基づいて装置の全体構成を概説する。なお、図5乃至図9に示すように、
本実施形態においてパーツWは六角頭付きボルトを例示しており、パーツWの軸W1は雄ネジ部に相当し径大部W2はボルト頭に相当する。
図1に示すように、このパーツフィーダー1には最上部にパーツW(図1乃至図4では省略している)の投入部4が設けられており、この投入部4に投入されたパーツWは、投入部4の下方に設けられた整列搬送部5を介して姿勢変更部6へと送り込まれ、この姿勢変更部6を経ることによって軸心が上下方向に向く立ち姿勢に揃えられた後、装置側方へ延び出した搬出レール7の出口部7aから連続的に取り出しできるようになっている。
投入部4は、底部を有する長方形箱型のホッパー10とこのホッパー10の吐出口部10aに連結された上下に貫通する落下枡11とを有している。ホッパー10の底部には第1バイブレーター12が接続されており、この第1バイブレーター12によって付与される振動により、ホッパー10内へ供給されたパーツWが図1の右から左側(吐出口部10a)へ向けて搬送される(矢符P1参照)。
整列搬送部5は、落下枡11の下方に一端側(上流端)を臨ませる配置で設けられた逆送部15と、この逆送部15の他端側(下流端)を昇降ストロークの下降点として配置されたリフター16と、リフター16の上昇点に接続される配置で設けられた送りベッド17とを有している。
逆送部15の底部には第2バイブレーター20(図3参照)が接続されており、落下枡11内を落下して(矢符P2参照)逆送部15へと供給されたパーツWは、ホッパー10による搬送方向とは逆方向(図1の左から右側)へと搬送され(矢符P3参照)、搬送下流端においてリフター16の昇降動作位置へと送り出されるようになっている。
リフター16は、図2及び図3に示すように縦方向に貫通する昇降ホール23内で上面を傾斜させた昇降台24が昇降自在に保持され、昇降台24に対して適宜の昇降駆動部25によって昇降動作が付与されるように構成されたものである。
図例の昇降駆動部25は、モーター26によって回転するクランクレバー27の先端部にカムフォロワー28を設け、起立させた直動ガイド29によって昇降する水平な伝動バー30をカムフォロワー28の上に載せる構造としてある。すなわち、モーター26の駆動でカムフォロワー28が円周移動し、伝動バー30が直動ガイド29にガイドされつつ上下動を繰り返すようになる。
ただ、このような昇降駆動部25の細部構造は特に限定されるものではなく、例えば直動ガイド29を確動カムに変更したり、昇降駆動部25をクランク機構、リンク機構、巻き掛け伝動機構、シリンダ機構などの単一的又は複合的な組み合わせによって構成したりすることも可能である。
このリフター16では、前記したように昇降台24が昇降ホール23の内部で四方を囲まれた状態のまま昇降する構造であるため、昇降台24の傾斜した上面に載ったパーツWは、昇降ホール23の上端開口から送りベッド17上へ確実に吐き出される(図1中及び図2中の矢符P4参照)。
送りベッド17は、リフター16の正面位置(上昇点に到達した昇降台24の傾斜の下側)に一端側(上流端)を臨ませ、下流方向(図1及び図2の右から左側)へ向かうように設けられており、その全長に渡って上面が傾斜した傾斜支持面33を有している。
この送りベッド17の底部には第3バイブレーター34が接続されており、この第3バイブレーター34によって付与される振動により、リフター16から送りベッド17上へ送り出されたパーツWが下流方向(姿勢変更部6)へ向けて搬送される(矢符P5参照)。
傾斜支持面33の傾斜角(図5中のθ)は、水平面に対して45°とした場合には、送りベッド17やその下流側の姿勢変更部6においてパーツWの搬送詰まりや落下、姿勢変更不良などが多発することが、発明者の豊富な経験により明らかとされている。そして、それらの解消のためには45°よりも小さな角度とすること、殊に、30°とするのが好適であることを知見している。
なお、リフター16の昇降台24についても、その上面の傾斜は傾斜支持面33と同じ傾斜向き、同じ傾斜角とし、リフター16の上昇点では昇降台24の上面が傾斜支持面3
3と面一に連続するか、又は昇降台24の上面が若干高く浮上するようにしてある。
送りベッド17には更に、図2に示すように上流端であるリフター16の正面位置に向き揃え部37が設けられ、また姿勢変更部6へ至る前の下流寄り位置に過小選別部38と過大選別部39とが設けられている。そして、向き揃え部37(リフター16の正面位置)を除いて、傾斜支持面33の傾斜上部に落下防止縁40が設けられている。
向き揃え部37には、図3に示すように傾斜支持面33の傾斜の中途部で起立する整理壁42が設けられており、この整理壁42によって昇降台24の上面から滑り落ちるパーツWを受け止めることができるようになっている。
この整理壁42には、図示は省略するが、傾斜支持面33の上方に、パーツWの軸W1は通過させるが径大部W2は不通にする隙間が形成されている。この隙間は、送りベッド17による搬送方向に沿って、下流側が解放した長方形状の切欠を形成させたものである。
そのため、リフター16によって傾斜支持面33へ吐き出されたパーツWは、軸W1を整理壁42と傾斜支持面33との間に形成された隙間内へ落とし込むことにより、図5に示すように径大部W2が上位となり、軸W1が傾斜の下を向くような姿勢に揃えられることになる。
落下防止縁40は、図5に示すように傾斜支持面33上に軸W1を寝かせるようにしたパーツWに対して、その径大部W2の平坦面(ボルト頭の座面)のうち下向きとなる1箇所と係合させることにより、パーツWが傾斜支持面33を滑り落ちないようにするためのものである。
なお、図例ではパーツWの径大部W2とは接触しないようにしつつ傾斜支持面33の傾斜の上方へ向けて板状に張り出す付帯片41を設けているが、このような付帯片41は省略することも可能である。
過小選別部38は、パーツWの中に、規定の軸長さに不足する短尺品が混在していた場合に、この短尺品を排除するためのもので、図2に示すように、落下防止縁40に沿って搬送されるパーツWの軸W1に対して、規定に合った長さである場合には開口縁が軸端に僅かに引っ掛かるような排除口43が形成されたものとなっている。
すなわち、排除口43の開口縁に引っ掛かることのない短尺品は排除口43内へと落下し、傾斜支持面33上から排除される。
過大選別部39は、パーツWの中に、規定の軸長さよりも長い長尺品が混在していた場合に、この長尺品を排除するためのもので、落下防止縁40に沿って搬送されるパーツWの軸W1に対して、規定に合った長さを超える場合には軸端に接触干渉するような障害物44を備えた排除口45が形成されたものとなっている。
すなわち、障害物44に接触した長尺品は落下防止縁40との係合位置を支点にして傾斜支持面33上で斜めに向きを変えて排除口45内へと落下し、傾斜支持面33上から排除される。
このようなことから、過小選別部38の排除口43及び過大選別部39の排除口45を無事通過して送りベッド17の下流端まで到達するパーツWは、軸長さが規定に合致した正規品に限られる。
なお、送りベッド17によるパーツWの搬送方向に沿わせて過小選別部38及び過大選別部39を直列的に配置してあることや、このような送りベッド17でのパーツWの搬送距離を稼ぐために、ホッパー10から送りベッド17へ至る過程に、搬送方向を一旦、逆向きにさせる逆送部15を配置していることなどが奏功して、装置全体として奥行き(図2の上下方向)及び長さ(図1及び図2の左右方向)をコンパクトに収めることができている。
次に、本発明に係るパーツフィーダー1において重要な作用を奏する姿勢変更部6について説明する。
姿勢変更部6は、図1、図2、図4に示すように、送りベッド17の搬送方向下流端からその更に下流方向へ延びるように配置されたものであって、図6乃至図9に示すように、シングルレール50と、このシングルレール50の側方に並行して設けられた支持テー
ブル51とを有している。
シングルレール50と支持テーブル51との位置関係は、送りベッド17における傾斜支持面33の傾斜方向で言えば、シングルレール50が傾斜の上側(図6乃至図9の左側)とされ、支持テーブル51が傾斜の下側(図6乃至図9の右側)とされている。
これらシングルレール50と支持テーブル51との相互間には、送りベッド17の搬送方向と同じ方向(延長方向)に延びる通路52が形成されている。
付言すると、シングルレール50は、送りベッド17の下流端(又はそれより下流側)に配置されるので、シングルレール50と支持テーブル51とが並行状態を開始する位置(即ち、通路52の上流端に形成される入口)も、当然に送りベッド17の下流端(又はそれより下流側)に配置される。
この通路52の通路幅は、パーツWにおける軸W1の軸径よりも広く且つ径大部W2よりは狭い間隔に設定されている。またこの通路52の底は下方へ貫通している。
そのため、この姿勢変更部6に対してパーツWが送られてくると、パーツWは軸W1の長短に拘わらず、必ず軸W1が通路52内に嵌って垂下するようになる。但し、このときパーツWの軸W1は、通路52内においてはシングルレール50又は支持テーブル51の一方、或いは両方に対して非接触状態を保持できることになる。
この姿勢変更部6(シングルレール50及び支持テーブル51)には、前記した第3バイブレーター34(図1参照)からの振動が付与されるため、送りベッド17から姿勢変更部6へのパーツWの乗り移りや、姿勢変更部6上でのパーツWの搬送も、送りベッド17上と同様に継続される(図1中の矢符P5参照)。
シングルレール50には、通路52の入口のみに、上方へ尖端を向けた支点縁55が設けられており、この支点縁55は、図6に示すように尖端が搬送方向において送りベッド17の落下防止縁40と合致するように配置されている。またこの尖端は、落下防止縁40とほぼ同じか又は若干低い高さ(少なくとも落下防止縁40を超えない高さ)を保持して設けられている。
ここにおいて「入口のみ」とは、支点縁55が通路52の全長に及ぶものではなく、必要最小限の距離で設けられたものであることを言う。すなわち、この支点縁55は、送りベッド17からシングルレール50上に乗り移ったパーツWに対して、迅速に姿勢変更を起こさせることを主な作用とするものであり、パーツWが姿勢変更をした後には不要の長物となるためである。
この支点縁55は、支持テーブル51から遠い側(図6の左方)に偏って尖端が配置されるようになっている。すなわち、支点縁55の外形状は、正面から見た形状が図4から明らかなような横に長い長方形を呈しており、側方から見た形状が図9から明らかなような直角三角形状を呈している。
このように支点縁55が支持テーブル51とは遠い方に尖端を偏らせているため、パーツWにおいて、その軸W1と径大部W2との内隅にアール面によるすみ肉(図11の符号107参照)が設けられていた場合でも、このすみ肉を回避した径大部W2の下面で、パーツWを安定して支持できることになる。
このようなシングルレール50は、図4に示すように支点縁55を過ぎた下流側より徐々に下降するように形成されている。下降は、上に凸となる緩いカーブ(破線参照)によって付与されている。
これに対して支持テーブル51は、図4及び図5に示すように、シングルレール50と並行する部分だけでなく、これより通路52の入口を超えて更に上流位置まで延びて、送りベッド17上に被さるようなオーバーハング部分58を有している。
支持テーブル51において、オーバーハング部分58のテーブル下面は、送りベッド17の傾斜支持面33よりもパーツWにおける軸W1の軸径を超える高さ(図5中のH)とされ、更に詳しくは、パーツWの軸W1が少なくとも水平姿勢を超えて跳ね上がるのを抑制できるような高さ位置に配置されている。
また通路52の入口内、すなわちシングルレール50と並行を始める部分では、支持テーブル51のテーブル下面が既に下降を開始しているものとなっている。どの程度の下降
が必要であるかについては、シングルレール50の下降勾配や下降位置との関係にもよるが、パーツWに対してスムーズな姿勢変更(図6〜図8)を促す高さを重視してある。
一例を挙げながら具体的に説明すると、パーツWにおける径大部W2の下面に対し、シングルレール50の上端(支点縁55の尖端)が1本の線状に接触することで、パーツWがこの支点縁55を支点として揺動自在となり、軸W1が重力にしたがって垂下姿勢となるような姿勢変更を起こすことになる。このとき、図6乃至図8に示すようにパーツWが下流側へ移動すればするほど、軸W1に対して上向きの面を軽く抑え込むような作用を期待する高さと言うことができる。
本実施形態では、支持テーブル51の通路52内へ向く下縁部を斜め上方へ向けて面取りすることにより、パーツWの軸W1との接触が、軸方向に平行な「面」で行われるようにしてあり、これによってパーツWに過剰な搬送抵抗が伝わらないように対処してある。
すなわち、このような面取りが施されていない場合は、支持テーブル51の通路52内へ向く下縁とパーツWの軸W1とが高面圧接触をする可能性を持つことになり、搬送抵抗の過大化やパーツWの搬送詰まりを完全には払拭できないものとなる。
一方、支持テーブル51のテーブル上面は、図5乃至図9に示すように、オーバーハング部分58から通路52の出口に至るまで、パーツWが姿勢変更を行っている間も径大部W2と常に未接触状態(隙間S1〜S4参照)を継続する高さに配置されており、通路52の出口において、ようやくシングルレール50と同等の高さに揃うようになっている。
すなわち、通路52は、パーツWにおける軸W1の軸径よりも広くしてあり、また支持テーブル51のオーバーハング部分58においては、送りベッド17の傾斜支持面33よりもパーツWの軸径を超える高位(H)から支持テーブル51の下降を始めるものとしたことが、搬送中におけるパーツWの径大部W2との未接触状態を維持するのに好都合となっているのである。
なお、本実施形態において支持テーブル51は、図4に示すように上流端から搬送方向中途部までの間では、下り勾配が相対的な急傾斜部51aとされ、中途部から下流端までの間では、下り勾配が相対的な緩傾斜部51bとされている。具体的には急傾斜部51aを水平から23°とし、緩傾斜部51bを水平から15°とした。
このうち急傾斜部51aは、シングルレール50が緩い凸カーブで下降傾斜する位置(図4参照)に合致させてある。すなわち、パーツWに対して搬送速度を加速させる領域であると同時に、支持テーブル51によってパーツWの軸W1に軽く抑え込むような作用の発生領域に対応させるように、急傾斜部51aを設けていると言うこともできる。
これによりパーツWの姿勢変更は急傾斜部51aによって一気に行われ、姿勢変更が行われた後は、緩傾斜部51bによって緩やかに排出するというパーツWの円滑な流れが生じるようになっている。これにより、パーツWの搬送ピッチは一様に、整然と詰められた状態となり、安定したパーツ供給ができるものである。
なお、図4及び図9に示すように、支持テーブル51はシングルレール50に対する近接離反方向の位置調節を可能にした幅出しブラケット60と、支持テーブル51の上下方向の位置調節を可能にした高さ出しブラケット61とが設けられている。
そのため、幅出しブラケット60を固定する固定ボルト62を緩めることで、シングルレール50と支持テーブル51との相互間隔(すなわち、通路52の溝幅)をパーツWの軸径に合わせて微調整したり、軸径が異なる別種のパーツWに対し適正間隔へ変更したりすることができる。
また、高さ出しブラケット61を固定する固定ボルト63を緩めれば、パーツWの軸径や径大部W2の張出量などに応じて、支持テーブル51の高さを微調整することもできる。
なお、図1に示すようにこの姿勢変更部6(シングルレール50及び支持テーブル51)の下流側に接続された搬出レール7には、その底部に第4バイブレーター65が接続されており、この第4バイブレーター65によって付与される振動により、送りベッド17から姿勢変更部6へと乗り移ったパーツWが図1の右から左側(出口部7a)へ向けて搬送される(矢符P6参照)。
次に、本発明に係るパーツフィーダー1の動作を説明する。
図1乃至図3に示すように、投入部4へパーツWを投入することで、パーツWがホッパー10、落下枡11、逆送部15、リフター16、送りベッド17へと順次搬送され、送りベッド17上では向き揃え部37によって個々のパーツWが向きを揃えられ、過小選別部38及び過大選別部39を経ることでパーツWが軸長さに関して規定に合致した正規品のみに厳選されることは前記した通りである。
このようにして送りベッド17から姿勢変更部6へと送り込まれたパーツWは、図6に示すように最初にシングルレール50の上端(支点縁55の尖端)のみによって径大部W2の片側1箇所のみを支持される状態となる。そのため、パーツWがこの支点縁55を支点として揺動自在となる。
このときパーツWには、軸W1が重力にしたがって垂下姿勢となるように姿勢変更作用が生じるが、加えて、パーツWの軸W1には支持テーブル51の下面によって乱雑な跳ね上がりを防止すると同時に下向きに軽く抑え込むような作用が生じるため、パーツWは確実且つ迅速に軸W1を通路52内へ垂下させる姿勢変更を行うようになる。
そして、パーツWが姿勢変更を達成した位置は、図9に示すように姿勢変更部6の下流端であり、このときはじめてパーツWは径大部W2の対向2箇所を支持されるようになるので、この段階までパーツWが、搬送効率を著しく低下させるような搬送抵抗を受けることは殆どないと言っても過言ではない。
かくして、パーツWは搬出レール7の出口部7aから高効率で、整然と取り出されることになる。
ところで、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、第1バイブレーター12、第2バイブレーター20、第3バイブレーター34、第4バイブレーター65は、異なる振動数を採用してパーツWの搬送速度に差を生じさせるようにしてもよい。またこれら4台を1台のバイブレーターに統合して装置全体に振動を付与する構造にしてもよい。
送りベッド17は直線状にすることが限定されるものではなく、平面視で弧状又は円形リング状を描くように形成することも可能である。逆送部15やホッパー10についても同様であり、殊にホッパー10は円形や箱形などに形成することも可能である。
パーツWにおいて、軸W1と径大部W2との間にすみ肉が生じていない場合もあり、従ってシングルレール50の上端部に支点縁55を設けるに際して、偏りを逆向きにしたり、支点縁55の中心位置にしたりすることは可能であり、支点縁55の断面形状を半円状にしたりすることも可能である。
また、そもそも支点縁55を省略することも可能である。
1 パーツフィーダー
4 投入部
5 整列搬送部
6 姿勢変更部
7 搬出レール
7a 出口部
10 ホッパー
10a 吐出口部
11 落下枡
12 第1バイブレーター
15 逆送部
16 リフター
17 送りベッド
20 第2バイブレーター
23 昇降ホール
24 昇降台
25 昇降駆動部
26 モーター
27 クランクレバー
28 カムフォロワー
29 直動ガイド
30 伝動バー
33 傾斜支持面
34 第3バイブレーター
37 向き揃え部
38 過小選別部
39 過大選別部
40 落下防止縁
41 付帯片
42 整理壁
43 排除口
44 障害物
45 排除口
50 シングルレール
51 支持テーブル
51a 急傾斜部
51b 緩傾斜部
52 通路
55 支点縁
58 オーバーハング部分
60 幅出しブラケット
61 高さ出しブラケット
62 固定ボルト
63 固定ボルト
65 第4バイブレーター
100 ボルト
101 雄ネジ部
102,103 レール
104 溝
104 雄ネジ部
105 ボルト頭
106 クリアランス
107 すみ肉
108 エッジ部
W パーツ
1
2 径大部

Claims (4)

  1. 軸の一端部又は中途部に径大部が設けられたパーツにつき前記軸を傾けて支持する傾斜支持面と当該傾斜支持面の傾斜上部で前記径大部を係合させる落下防止縁とを有した送りベッドと、
    前記送りベッドに搬送用振動を付与するバイブレーターと、
    前記送りベッドの搬送方向下流端からその下流方向へ延長して配置される姿勢変更部と、を備えており、
    前記姿勢変更部は、前記送りベッドにおける前記落下防止縁の下流位置で当該落下防止縁を超えない高さを保持しつつ下流へ向け配置されるシングルレールと、
    前記シングルレールの側方に前記パーツの軸が通る通路を形成させて並設される支持テーブルと、
    を有しており、
    前記支持テーブルは、
    前記通路の入口よりも上流位置で前記送りベッド上に張り出すオーバーハング部分を有し当該オーバーハング部分では前記送りベッドの前記傾斜支持面に対して前記パーツの軸径を超える高位とされ且つ前記通路の出口に向かって徐々に下り勾配とされて前記通路の出口では前記シングルレールと同等の高さに揃えられていることを特徴とするパーツフィーダー。
  2. 前記支持テーブルのテーブル下面は、
    前記オーバーハング部分では前記パーツの前記軸に対して水平を超えた跳ね上がりを抑制する高さ位置に配置されていると共に、
    前記通路の入口内では前記パーツが前記シングルレールの上端を支点として前記軸を垂下させるときの姿勢変更を促す高さまで低下している配置とされ、
    前記支持テーブルのテーブル上面は、
    前記オーバーハング部分から前記通路の出口に至るまで前記パーツが姿勢変更を行っている間も前記径大部と常に未接触状態を継続する高さに配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のパーツフィーダー。
  3. 前記シングルレールには、前記通路の入口のみで上方へ尖端を向けた支点縁が設けられており、
    前記支点縁は、前記支持テーブルから遠い側に偏って尖端が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のパーツフィーダー。
  4. 前記送りベッドの傾斜支持面は、水平面に対して30°の傾斜角を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパーツフィーダー。
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